JP4316906B2 - Heat treatment equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体ウェハーやガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に光を照射することにより基板を熱処理する熱処理装置に関するもので、特に、複数の光導入部によって導かれた光をそれぞれ受光素子上に結像させる結像部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、イオン注入後の半導体ウェハーのイオン活性化工程においては、ハロゲンランプを使用したランプアニール装置等の熱処理装置が使用されている。このような熱処理装置においては、半導体ウェハーを、例えば、1000℃ないし1100℃程度の温度に加熱(アニール)することにより、半導体ウェハーのイオン活性化を実行している。そして、このような熱処理装置においては、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用することにより、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する構成となっている。また、このような光照射を利用した熱処理装置には、光センサによってランプの劣化を監視しているものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、毎秒数百度程度の速度で基板を昇温する熱処理装置を使用して半導体ウェハーのイオン活性化を実行した場合においても、半導体ウェハーに打ち込まれたイオンのプロファイルがなまる、すなわち、熱によりイオンが拡散してしまうという現象が生ずることが判明した。このような現象が発生した場合においては、半導体ウェハーの表面にイオンを高濃度で注入しても、注入後のイオンが拡散してしまうことから、イオンを必要以上に注入しなければならないという問題が生じていた。
【0004】
上述した問題を解決するため、キセノンフラッシュランプ等を使用して半導体ウェハーの表面に閃光を照射することにより、イオンが注入された半導体ウェハーの表面のみを極めて短時間(数ミリセカンド以下)に昇温させる技術が提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。キセノンフラッシュランプによる極短時間の昇温であれば、イオンが拡散するための十分な時間がないため、半導体ウェハーに打ち込まれたイオンのプロファイルをなまらせることなく、イオン活性化のみを実行することができるのである。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−135449号公報
【特許文献2】
特開昭59−169125号公報
【特許文献3】
特開昭63−166219号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなキセノンフラッシュランプを複数配列したランプユニットの管理を全く行わないと、それらのうちの1本が劣化を起こしたとしてもランプシステムの全体としてそれを検出することができず、劣化したランプ直下の光量が低下したまま半導体ウェハーの処理が続行されることとなる。その結果、面内の一部に処理異常が生じている半導体ウェハーが多量に生産されるという問題が生じることとなる。
【0007】
このため、キセノンフラッシュランプの管理が重要となるのであるが、キセノンフラッシュランプは電荷蓄積したコンデンサのエネルギーを一瞬で放電して閃光を放つものであるため、制御という概念が無く、ランプ管理自体が非常に困難であり、その手法が問題となっていた。
【0008】
キセノンフラッシュランプの管理手法として従来より多く用いられてきたのが処理済のウェハーを定期的にサンプリングして検査する間接管理方法である。具体的には、数ロットに1枚程度の処理済ウェハーを抜き出して表面のシート抵抗を計測することによって適切な熱処理がなされたか否かを検査するのである。しかしながら、この手法では、検査の結果異常が認められたとしても、検査間に処理された多くの半導体ウェハーにも処理異常が生じている可能性が高く、リスクが大きい。
【0009】
また、閃光照射時の電流特性を監視することによってフラッシュランプの異常を検出するという手法も提案されている。しかし、フラッシュランプの劣化の要因には、電極のスパッタに起因したガラス管の黒化など種々のものがあり、電流特性を監視してもこのような現象によるフラッシュランプの劣化までは検知することができない。
【0010】
そこで、本発明は、基板に対して閃光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、フラッシュランプの劣化を確実かつ安定に検出することができる熱処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に対して閃光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、複数のフラッシュランプを有する光源と、基板を保持する保持手段と、前記光源から前記保持手段に保持された基板に向けて光を出射するときに、前記複数のフラッシュランプから出射される光を受光素子により受光し、受光した光の強度を計測する光強度計測手段と、前記光強度計測手段による計測結果に基づいて、前記複数のフラッシュランプのそれぞれの発光状態を検出する発光状態検出手段と、を備え、前記光強度計測手段は、前記複数のフラッシュランプから出射される光を導く複数の光導入部と、前記複数の光導入部のそれぞれの端部のうち前記複数のフラッシュランプと対向する一端部の逆側に設けられた他端部と、前記受光素子との間に設けられ、前記一端部側から前記導入部に導かれて前記他端部から出射する前記複数のフラッシュランプの導入光を前記受光素子に結像させる結像部と、を有し、前記結像部の分解能は、前記受光素子に結像される前記複数のフラッシュランプの前記導入光がそれぞれ識別可能に調整されていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の熱処理装置において、前記結像部は、前記導入光を拡散させる拡散板を有することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の熱処理装置において、前記結像部は、複数のレンズから構成されるレンズ群を有し、前記拡散板は、前記レンズ群を挟んで前記受光素子と反対側に配設されていることを特徴とする。
【0014】
また、請求項4の発明は、請求項2に記載の熱処理装置において、前記結像部は、複数のレンズから構成されるレンズ群を有し、前記拡散板は、前記レンズ群と前記受光素子との間に配設されていることを特徴とする。
【0015】
また、請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の熱処理装置において、前記拡散板は、石英によって構成されており、前記導入光の入射面と出射面とは光拡散面を形成していることを特徴とする。
【0016】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の熱処理装置において、前記光導入部は、石英によって形成されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
<1.熱処理装置の構成>
図1および図2は、本発明にかかる熱処理装置の構成を示す側断面図である。この熱処理装置は、キセノンフラッシュランプからの閃光によって半導体ウェハー等の基板の熱処理を行う装置である。
【0019】
この熱処理装置は、透光板61、底板62および一対の側板63、64からなり、その内部に半導体ウェハーWを収納して熱処理するためのチャンバー65を備える。チャンバー65の上部を構成する透光板61は、例えば、石英等の赤外線透過性を有する材料から構成されており、光源5から出射された光を透過してチャンバー65内に導くチャンバー窓として機能している。また、チャンバー65を構成する底板62には、後述する熱拡散板73および加熱プレート74を貫通して半導体ウェハーWをその下面から支持するための支持ピン70が立設されている。
【0020】
また、チャンバー65を構成する側板64には、半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための開口部66が形成されている。開口部66は、軸67を中心に回動するゲートバルブ68により開閉可能となっている。半導体ウェハーWは、開口部66が解放された状態で、図示しない搬送ロボットによりチャンバー65内に搬入される。また、チャンバー65内にて半導体ウェハーWの熱処理が行われるときには、ゲートバルブ68により開口部66が閉鎖される。
【0021】
チャンバー65は光源5の下方に設けられている。光源5は、複数(本実施の形態においては27本)のキセノンフラッシュランプ69(以下、単に「フラッシュランプ69」とも称する)と、リフレクタ71とを備える。複数のフラッシュランプ69は、それぞれが長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、それぞれの長手方向が水平方向に沿うようにして互いに平行に列設されている。リフレクタ71は、複数のフラッシュランプ69の上方にそれらの全体を被うように配設されている。
【0022】
このキセノンフラッシュランプ69は、その内部にキセノンガスが封入されその両端部にコンデンサーに接続された陽極および陰極が配設されたガラス管と、該ガラス管の外局部に巻回されたトリガー電極とを備える。キセノンガスは電気的には絶縁体であることから、通常の状態ではガラス管内に電気は流れない。しかしながら、トリガー電極に高電圧を印加して絶縁を破壊した場合には、コンデンサーに蓄えられた電気がガラス管内に瞬時に流れ、そのときのジュール熱でキセノンガスが加熱されて光が放出される。このキセノンフラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーが0.1ミリセカンドないし10ミリセカンドという極めて短い光パルスに変換されることから、連続点灯の光源に比べて極めて強い光を照射し得るという特徴を有する。本実施の形態では、熱処理装置にフラッシュランプ69から出射される光の強度を計測する機構(図1および図2では図示の便宜上省略)を設けているのであるがそれについてはさらに後述する。
【0023】
光源5と透光板61との間には、光拡散板72が配設されている。この光拡散板72は、赤外線透過材料としての石英ガラスの表面に光拡散加工を施したものが使用される。
【0024】
フラッシュランプ69から放射された光の一部は直接に光拡散板72および透光板61を透過してチャンバー65内へと向かう。また、フラッシュランプ69から放射された光の他の一部は一旦リフレクタ71によって反射されてから光拡散板72および透光板61を透過してチャンバー65内へと向かう。
【0025】
チャンバー65内には、加熱プレート74と熱拡散板73とが設けられている。熱拡散板73は加熱プレート74の上面に貼着されている。また、熱拡散板73の表面には、半導体ウェハーWの位置ずれ防止ピン75が付設されている。
【0026】
加熱プレート74は、半導体ウェハーWを予備加熱(アシスト加熱)するためのものである。この加熱プレート74は、窒化アルミニウムにて構成され、その内部にヒータと該ヒータを制御するためのセンサとを収納した構成を有する。一方、熱拡散板73は、加熱プレート74からの熱エネルギーを拡散して半導体ウェハーWを均一に予備加熱するためのものである。この熱拡散板73の材質としては、サファイア(Al2O3:酸化アルミニウム)や石英等の比較的熱伝導率が小さいものが採用される。
【0027】
熱拡散板73および加熱プレート74は、モータ40の駆動により、図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置と図2に示す半導体ウェハーWの熱処理位置との間を昇降する構成となっている。
【0028】
すなわち、加熱プレート74は、筒状体41を介して移動板42に連結されている。この移動板42は、チャンバー65の底板62に釣支されたガイド部材43により案内されて昇降可能となっている。また、ガイド部材43の下端部には、固定板44が固定されており、この固定板44の中央部にはボールネジ45を回転駆動するモータ40が配設されている。そして、このボールネジ45は、移動板42と連結部材46、47を介して連結されたナット48と螺合している。このため、熱拡散板73および加熱プレート74は、モータ40の駆動により、図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置と図2に示す半導体ウェハーWの熱処理位置との間を昇降することができる。
【0029】
図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置は、図示しない搬送ロボットを使用して開口部66から搬入した半導体ウェハーWを支持ピン70上に載置し、あるいは、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWを開口部66から搬出することができるように、熱拡散板73および加熱プレート74が下降した位置である。この状態においては、支持ピン70の上端は、熱拡散板73および加熱プレート74に形成された貫通孔を通過し、熱拡散板73の表面より上方に突出する。
【0030】
一方、図2に示す半導体ウェハーWの熱処理位置は、半導体ウェハーWに対して熱処理を行うために、熱拡散板73および加熱プレート74が支持ピン70の上端より上方に上昇した位置である。熱拡散板73および加熱プレート74が図1の搬入・搬出位置から図2の熱処理位置に上昇する過程において、支持ピン70に載置された半導体ウェハーWは熱拡散板73によって受け取られ、その下面を熱拡散板73の表面に支持されて上昇し、チャンバー65内の透光板61に近接した位置に水平姿勢にて保持される。逆に、熱拡散板73および加熱プレート74が熱処理位置から搬入・搬出位置に下降する過程においては、熱拡散板73に支持された半導体ウェハーWは支持ピン70に受け渡される。
【0031】
半導体ウェハーWを支持する熱拡散板73および加熱プレート74が熱処理位置に上昇した状態においては、それらに保持された半導体ウェハーWと光源5との間に透光板61が位置することとなる。なお、このときの熱拡散板73と光源5との間の距離についてはモータ40の回転量を制御することにより任意の値に調整することが可能である。
【0032】
また、チャンバー65の底板62と移動板42との間には筒状体41の周囲を取り囲むようにしてチャンバー65を気密状体に維持するための伸縮自在の蛇腹77が配設されている。熱拡散板73および加熱プレート74が熱処理位置まで上昇したときには蛇腹77が収縮し、熱拡散板73および加熱プレート74が搬入・搬出位置まで下降したときには蛇腹77が伸長してチャンバー65内の雰囲気と外部雰囲気とを遮断する。
【0033】
チャンバー65における開口部66と反対側の側板63には、開閉弁80に連通接続された導入路78が形成されている。この導入路78は、チャンバー65内に処理に必要なガス、例えば不活性な窒素ガスを導入するためのものである。一方、側板64における開口部66には、開閉弁81に連通接続された排出路79が形成されている。この排出路79は、チャンバー65内の気体を排出するためのものであり、開閉弁81を介して図示しない排気手段と接続されている。
【0034】
上述したように、この熱処理装置にはフラッシュランプ69から出射される光の強度を計測する機構が設けられている。図3は、光強度計測機構の概略構成を示す図である。また、図4は、図3中の結像部30の構成を示す図である。この光強度計測機構は、主としてフラッシュランプ69から出射された光を導く複数の光ファイバー20と、受光した光の強度を電気信号として出力するCCD(Charge Coupled Device)25と、対応する光ファイバー20を介して導かれた各フラッシュランプ69の光のそれぞれをCCD25のCCDセル36上に結像させる結像部30と、CCD25から出力された電気信号を解析するコンピュータ10とにより構成される。
【0035】
各光ファイバー20のそれぞれの両端部のうち一端部はリフレクタ71に固設されている。図5はフラッシュランプ69に対する光ファイバー20の配設状態を示す図である。また、図6はリフレクタ71への光ファイバー20の取付態様を示す拡大図である。図5に示すように、本実施の形態では1本のフラッシュランプ69に対して3本の光ファイバー20を配設している。すなわち、フラッシュランプ69は長尺の円筒形状を有する棒状ランプであり、光ファイバー20の端面が各フラッシュランプ69の中央部および両端部のそれぞれに対向するように構成されている。従って、光源5に27本のフラッシュランプ69が設けられているとすると、リフレクタ71には計81本の光ファイバー20が取り付けられることとなる。具体的な取付態様は図6に示すように、リフレクタ71におけるフラッシュランプ69の直上部分に光ファイバー20の径よりも若干大きな穴を穿設し、その穴に光ファイバー20の一端部を挿通させた状態にて取付治具21により光ファイバー20を固定する。光ファイバー20の材質は石英製の石英ファイバーであり、フラッシュランプ69からの強烈なフラッシュ光に対しても耐性を備えている。
【0036】
図5および図6に示すようにして複数の、例えば81本の光ファイバー20をリフレクタ71に取り付けることにより、それら光ファイバー20の端面が27本のフラッシュランプ69の中央部および両端部に対向する。そしてこの状態でフラッシュランプ69が閃光を出射すると、出射された光は各光ファイバー20の端面に入射して該光ファイバー20によって導かれることとなる。このように、各光ファイバー20は、複数のフラッシュランプ69の対応する部分(フラッシュランプ69の中央部、一端部または他端部)から出射される光を導く光導入部として機能する。
【0037】
一方、各光ファイバー20の他端部はファイバー固定治具22に固設されている。複数の光ファイバー20のファイバー固定治具22への接続態様(配列)はCCD25の形状に応じて任意のものとすれば良い。例えば、81本の光ファイバー20を一列に並べても良いし、矩形状に配列して並べても良い。本実施の形態では、フラッシュランプ69の中央部、一端部および他端部のそれぞれに対向する光ファイバー20を27本ずつ3列に並べてファイバー固定治具22に固設している。このように、ファイバー固定治具22は、各光ファイバー20の端部のうち一方の端部(他端部)を所定の接続態様に配列して固定する固定部として使用される。
【0038】
なお、各フラッシュランプ69に対向する一端面から入射し、対応する光ファイバー20内を導かれて、当該光ファイバー20の他端面から出射する光(以下、「導入光」とも呼ぶ)がファイバー固定治具22に遮られることなく出射されることは勿論である。
【0039】
結像部30は、ファイバー固定治具22とCCD25との間に配置されており、複数のレンズ(第1および第2のレンズ31、32)によって各光ファイバー20によって導かれたフラッシュランプ69の光をCCD25のCCDセル36上に結像される光学ユニットである。図4に示すように、結像部30は、主として、ファイバー固定治具22側に配設された第1のレンズ31と、CCDセル36側に配設された第2のレンズ32と、フラッシュランプ69から出射されて各光ファイバー20に導かれた導入光を拡散する光拡散板34とから構成されている。
【0040】
第1のレンズと第2のレンズは、光拡散板34を透過した導入光をCCD25のCCDセル36上に結像するのに使用されるレンズ群であり、図4に示すように、これら第1および第2のレンズ31、32の間には、フィルター33が配設されている。
【0041】
フィルター33としては、その目的に応じて種々のものを採用することができる。例えば、光ファイバー20から出射される光が強すぎる場合にはNDフィルター、所定のスペクトルに絞りたい場合にはバンドパスフィルターを採用すれば良い。例えば、フラッシュ加熱に大きく寄与する紫外線側のスペクトルに限ってモニタを行いたい場合には、紫外線側スペクトルに絞るバンドパスフィルターを採用する。また、フィルター33として蛍光塗料を塗布したフィルター等を採用することができる。
【0042】
光拡散板34は、ファイバー固定治具22から光拡散板34に向けて進行する導入光をその内部を透過させつつ拡散する部材であり、図4に示すように、第1および第2のレンズ31、32の直径と同一またはそれ以上の大きさを有する円形の平板部材、または、一辺の長さが第1および第2のレンズ31、32の直径と同一またはそれ以上の大きさを有する正方形、または長方形の平板部材である。
【0043】
また、図4に示すように、光拡散板34は、複数の光ファイバー20の他端部を固定するファイバー固定治具22と第1のレンズ31との間であって、その中心位置が第1のレンズ31のレンズ中心と第2のレンズ32のレンズ中心を結ぶ直線付近となるように配設されている。
【0044】
本実施の形態の光拡散板34は、例えば石英のように光を透過する材料によって形成されており、導入光の入射面および出射面のそれぞれを表面を粗く研磨することによって、当該導入光が様々な方向に拡散するようにしている。すなわち、光拡散板34の入射面と出射面とは、それぞれ導入光を拡散させる光拡散面を形成している。これにより、光拡散板34を入射・透過する導入光は様々な方向に拡散しつつ進行して第1のレンズ31に入射することになる。
【0045】
なお、本実施の形態の光拡散板34は、入射面および出射面は、表面粗さ(Ra)が0.10〜1.16(μm)(好ましくは、0.10〜0.15(μm))となるようにそれぞれ研磨されている。
【0046】
CCD25は、フォトダイオードを平面状に並べたものであり、蓄積された入光に比例した電気量を取り出す受光素子であり、受光した光の強度を計測する際に使用される。CCD25は結像部30を挟んでファイバー固定治具22と逆側に配置されており、81本の光ファイバー20から出射されて、光拡散板34、第1のレンズ31、フィルター33および第2のレンズ32を透過した光を単一のCCD25にて受光することができる。なお、CCD25に代わる受光素子としてCMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を採用するようにしても良い。
【0047】
CCD制御回路27は、CCD25に蓄積された電荷の読み出しを制御する回路である。CCD制御回路27によってCCD25から読み出された電気信号は、信号線35を介してコンピュータ10に伝達される。コンピュータ10は熱処理装置に付設されているものであり、そのハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。
【0048】
図7は、コンピュータ10の構成を示すブロック図である。コンピュータ10は、各種演算処理を行うCPU11、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM12、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM13および制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスク14をバスライン19に接続して構成されている。また、バスライン19にはA/Dコンバータ15が接続されている。A/Dコンバータ15は、CCD制御回路27によってCCD25から読み出されたアナログの電気信号をデジタルに変換する回路である。
【0049】
さらに、バスライン19には、表示部16および入力部17が電気的に接続されている。表示部16は、例えば液晶ディスプレイ等を用いて構成されており、処理結果やレシピ内容等の種々の情報を表示する。入力部17は、例えばキーボードやマウス等を用いて構成されており、コマンドやパラメータ等の入力を受け付ける。装置のオペレータは、表示部16に表示された内容を確認しつつ入力部17からコマンドやパラメータ等の入力を行うことができる。なお、表示部16と入力部17とを一体化してタッチパネルとして構成するようにしても良い。
【0050】
以上のような構成により、本実施の形態ではフラッシュランプ69から出射される光を光ファイバー20の一端部に導くとともに、光ファイバー20の他端部から出射される導入光を結像部30によってCCD25のCCDセル36に結像することにより、各フラッシュランプ69から出射される光の強度を計測し、得られた計測結果をコンピュータ10により解析することができる。
【0051】
<2.熱処理動作>
次に、本発明にかかる熱処理装置による半導体ウェハーWの熱処理動作について説明する。この熱処理装置において処理対象となる半導体ウェハーWは、イオン注入後の半導体ウェハーである。
【0052】
この熱処理装置においては、熱拡散板73および加熱プレート74が図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置に配置された状態にて、図示しない搬送ロボットにより開口部66を介して半導体ウェハーWが搬入され、支持ピン70上に載置される。半導体ウェハーWの搬入が完了すれば、開口部66がゲートバルブ68により閉鎖される。しかる後、熱拡散板73および加熱プレート74がモータ40の駆動により図2に示す半導体ウェハーWの熱処理位置まで上昇し、半導体ウェハーWを水平姿勢にて保持する。また、開閉弁80および開閉弁81を開いてチャンバー65内に窒素ガスの気流を形成する。
【0053】
熱拡散板73および加熱プレート74は、加熱プレート74に内蔵されたヒータの作用により予め所定温度に加熱されている。このため、熱拡散板73および加熱プレート74が半導体ウェハーWの熱処理位置まで上昇した状態においては、半導体ウェハーWが加熱状態にある熱拡散板73と接触することにより予備加熱され、半導体ウェハーWの温度が次第に上昇する。
【0054】
この状態においては、半導体ウェハーWは熱拡散板73により継続して加熱される。そして、半導体ウェハーWの温度上昇時には、図示しない温度センサにより、半導体ウェハーWの表面温度が予備加熱温度T1に到達したか否かを常に監視する。
【0055】
なお、この予備加熱温度T1は、例えば200℃ないし600℃程度の温度である。半導体ウェハーWをこの程度の予備加熱温度T1まで加熱したとしても、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンが拡散してしまうことはない。
【0056】
やがて、半導体ウェハーWの表面温度が予備加熱温度T1に到達すると、フラッシュランプ69を点灯してフラッシュ加熱を行う。このフラッシュ加熱工程におけるフラッシュランプ69の点灯時間は、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の時間である。このように、フラッシュランプ69においては、予め蓄えられていた静電エネルギーがこのように極めて短い光パルスに変換されることから、極めて強い閃光が照射されることになる。
【0057】
このようなフラッシュ加熱により、半導体ウェハーWの表面温度は瞬間的に温度T2に到達する。この温度T2は、1000℃ないし1100℃程度の半導体ウェハーWのイオン活性化処理に必要な温度である。半導体ウェハーWの表面がこのような処理温度T2にまで昇温されることにより、半導体ウェハーW中に打ち込まれたイオンが活性化される。
【0058】
このとき、半導体ウェハーWの表面温度が0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の極めて短い時間で処理温度T2まで昇温されることから、半導体ウェハーW中のイオン活性化は短時間で完了する。従って、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンが拡散することはなく、半導体ウェハーWに打ち込まれたイオンのプロファイルがなまるという現象の発生を防止することが可能となる。なお、イオン活性化に必要な時間はイオンの拡散に必要な時間に比較して極めて短いため、0.1ミリセカンドないし10ミリセカンド程度の拡散が生じない短時間であってもイオン活性化は完了する。
【0059】
また、フラッシュランプ69を点灯して半導体ウェハーWを加熱する前に、加熱プレート74を使用して半導体ウェハーWの表面温度を200℃ないし600℃程度の予備加熱温度T1まで加熱していることから、フラッシュランプ69により半導体ウェハーWを1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで速やかに昇温させることが可能となる。
【0060】
フラッシュ加熱工程が終了した後に、熱拡散板73および加熱プレート74がモータ40の駆動により図1に示す半導体ウェハーWの搬入・搬出位置まで下降するとともに、ゲートバルブ68により閉鎖されていた開口部66が解放される。そして、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWが図示しない搬送ロボットにより搬出される。以上のようにして、一連の熱処理動作が完了する。
【0061】
<3.光強度監視動作>
以上のような一連の熱処理工程において、本実施の形態ではフラッシュランプ69から出射される光の強度を監視している。以下その光強度監視動作について説明する。
【0062】
上述したフラッシュ加熱時にフラッシュランプ69から閃光が出射されると、その光の一部が光ファイバー20によって受光される。このときに、各フラッシュランプ69の中央部および両端部のそれぞれに光ファイバー20の端面が対向しているため、各フラッシュランプ69の中央部および両端部それぞれの箇所から出射された光が個別に受光されることとなる。受光された光は光ファイバー20によって導かれて出射され、光拡散板34、第1のレンズ31、フィルター33および第2のレンズ32を通過してCCD25により受光される。
【0063】
次に、各光ファイバー20の他端部から出射される導入光のそれぞれが、CCDセル36上に結像されることによって読み出される電気信号の強度について説明する。なお、以下では、結像部30に光拡散板34を配設した場合と、配設しない場合とでCCDセル36上に結像される導入光の像に応じてCCD25から読み出される電気信号の強度がどのように相違するか比較しつつ説明する。
【0064】
図8、図9は、光拡散板34を使用しない場合の結像部130の構成を示す図である。図11は、光拡散板34を使用しない場合、すなわち、結像部130によってCCDセル36上に導入光の像が結像される場合、当該導入光の像に応じてCCD25から読み出される電気信号の強度波形の例を示す図である。
【0065】
また、図12は、光拡散板34を使用した場合、すなわち、図4に示す結像部30によって結像される導入光の像に応じてCCD25から読み出される電気信号の強度波形の例を示す図である。
【0066】
なお、図11および図12において、横軸はCCD25のCCDセル36の位置を示し、縦軸はCCD25から出力された電気信号の強度を示している。また、図中P1〜P6は、各光ファイバー20から出射された光(正確には当該光ファイバー20が対向するフラッシュランプ69の所定部位から出射された光)の中心に位置するセル位置を示している。
【0067】
また、セル位置P1はフラッシュランプ69aの中心部から出射された光の中心に位置するセル位置である。同様に、セル位置P2はフラッシュランプ69bの中心部、セル位置P3はフラッシュランプ69cの中心部、セル位置P4はフラッシュランプ69dの中心部、セル位置P5はフラッシュランプ69eの中心部、セル位置P6はフラッシュランプ69fの中心部から出射された光の中心に位置するセル位置である。このように、単一のCCD25によって複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射される光の強度を計測することができる。
【0068】
また、フラッシュランプ69a〜フラッシュランプ69fは光源5に設けられた27本のフラッシュランプ69のうちの1本である(以降、特に区別を必要としないときは単にフラッシュランプ69とする)。
【0069】
拡散板を使用しない場合、各フラッシュランプ69から出射され、対応する光ファイバー20を進行して当該光ファイバー20の他端部からから出射される導入光138a(図8参照)は、第1のレンズ131に向けてあらゆる方向に発散する。すなわち、導入光138aは、各光ファイバー20の中心部付近から放射状に発散したものとなる。また、ファイバー固定治具22と第1のレンズ131との間には障害物がないため、導入光は、あらゆる方向に直線的に進行する。したがって、導入光138aは、第1および第2のレンズ131、132によって効率的に集光することができる。そのため、集光状態によっては、結像部130によって結像される導入光138aの像の中心部付近が、CCD25に設けられた受光素子の最小単位である1つのCCDセル36より小さな領域に集光して結像することとなる。
【0070】
このような場合、導入光の像の中心部付近の領域が、例えば、図8に示す導入光138aの結像領域139aのようになる場合と、図9に示す導入光138bの結像領域139bのようになる場合とで、CCDセル36に蓄積される電荷に相違が生じる。すなわち、図8に示す結像領域139aに導入光の像の中心部領域が領域139aに結像する場合、導入光138aの光エネルギー(光強度)は、1つのCCDセル36aによって電気量に変換されることとなる。一方、図9に示す領域139bに導入光の像の中心部領域が領域139bに結像する場合、領域139bの光エネルギーは、2つのCCDセル36b、36cによって電気量に変換されることになる。
【0071】
したがって、導入光の中心部の結像する領域が、1つのCCDセル36内に含まれる場合と、2つのCCDセル36に跨る場合とで、当該CCDセル36から取り出される電気信号の強度に相違が生じる。すなわち、導入光の中心部領域の結像位置によってCCDセル36から取り出される電気信号の強度がばらつくこととなる。その結果、導入光の中心部領域が結像する位置によって、図11に示す各位置P1〜P6における出力強度(すなわち、最大出力強度)が大きく変化することとなる。
【0072】
一方、光拡散板34を使用する場合、各フラッシュランプ69から出射され、対応する光ファイバー20を進行して当該光ファイバー20の他端部から出射される導入光38(図10参照)は、光拡散板34に向けてあらゆる方向に発散する。すなわち、ファイバー固定治具22と光拡散板34との間には障害物がないため、導入光は、あらゆる方向に直線的に進行する。
【0073】
次に、導入光が光拡散板34に到達すると、導入光は、表面を粗くするため研磨された光拡散板34の入射面に入射して拡散して、一部は反射し、その残りは光拡散板34に透過する。そして、光拡散板34に透過した導入光は、光拡散板34の出射面から第1のレンズ31に向けて出射する際に、再度、拡散される。このように、光拡散板34は、導入光38を拡散させることによって当該導入光38の進行方向を変化させる機能を有する。そのため、光拡散板34から出射して第1のレンズ31に入射する導入光は、光拡散板34を使用しなかった場合のように各光ファイバー20の中心部から放射状に発散したものとならない。
【0074】
そのため、光拡散板34を出射して第1のレンズ31の表面に入射した導入光38の中心部領域を第1および第2のレンズ31によってCCDセル36に結像させる場合、導入光38の中心部付近の像は、光拡散板34を使用しない場合と比較して広くなり、複数のCCDセル36(図10の場合、4つのCCDセル36d〜36g)に結像する。そして、そのうち2つのCCDセル36e、36fについて、導入光38の中心部付近の象は、セル全体に結像することとなる。その結果、CCDセル36e、36fでは、安定して導入光38の光エネルギー(光強度)を変換して電気信号の強度として取り出すことができることとなり、光拡散板34を使用しない場合と比較して、図12に示す各位置P1〜P6における出力強度(すなわち、最大出力強度)を安定して計測することができ、出力強度のバラツキを抑制して出力強度の繰り返し再現性を向上させることができる。
【0075】
以上のように、光拡散板34を使用する場合、光拡散板34を使用しない場合と比較して、結像部30の集光度が低下する(すなわち、導入光38の中心部領域の像の大きさが大きくなる)こととなり、中心部領域の像の光エネルギー(光強度)が、平均化されることとなる。すなわち、光拡散板34を使用したときの図12の各位置P1〜P6付近の出力強度分布は、光拡散板34を使用しないときの図11の出力強度分布と比較して、各位置P1〜P6のピーク位置(最大出力強度位置)が識別可能な程度に平均化されており、光拡散板34によって各位置P1〜P6が識別可能な程度に結像部30の分解能を低下させている。
【0076】
そのため、各光ファイバー20から出射される導入光38の中心部領域の像に対応する電気信号の強度(出力強度)は、光拡散板34を使用しない場合と比較して、各位置P1〜P6を識別可能な程度に平均化されたものとなり、各位置P1〜P6における最大出力強度の値のバラツキが抑制されて繰り返し再現性が向上することとなる。
【0077】
そこで、本発明では、以上のことを踏まえ、図4(図10)に示すような光拡散板34を有する結像部30を使用することによって光強度の監視を行っている。
【0078】
図13および図14は、CCD25から出力された電気信号の強度波形の例を示す図である。図13および図14において、横軸はCCD25のセル位置を示し、縦軸はCCD25から出力された電気信号の強度を示している。また、図中P1〜P6は、図11、図12と同様に、各光ファイバー20から出射された光(正確には当該光ファイバー20が対向するフラッシュランプ69の所定部位から出射された光)の中心に位置するセル位置を示している。
【0079】
図13に示す波形Fnは、チャンバー65内にて熱拡散板73および加熱プレート74によって熱処理位置に保持された半導体ウェハーWへの照射状態が所定の基準を満足するときの複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射される光の強度を示している。「照射状態が所定の基準を満足するとき」とは、例えば半導体ウェハーW上の照度のバラツキが所定の範囲内に収まっているときである。このような状態は、熱処理装置の設置時やメンテナンス時等に各フラッシュランプ69の調整等が行われることにより実現される。そして、メンテナンス完了時等に上述した「照射状態が所定の基準を満足するとき」の複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射される光の強度が予め測定され、コンピュータ10は、その光強度を示す波形Fnを磁気ディスク14に格納しておく。
【0080】
なお、半導体ウェハーWへの照射状態が所定の基準を満足するときに、各フラッシュランプ69から出射される光の強度自体は必ずしも均一にならなくて良い。すなわち、図13の波形Fnに示すように、フラッシュランプ69a〜フラッシュランプ69fから出射される光の強度がばらついていたとしても、結果として半導体ウェハーW上の照度のバラツキが所定の範囲内に収まっていれば良く、そのときのフラッシュランプ69から出射される光の強度を示す波形Fnが標準発光強度としてコンピュータ10に予め記憶されるのである。
【0081】
一方、図14に示す波形Gnは、実際に処理対象となるある半導体ウェハーWへのフラッシュ加熱を行うときの複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射される光の強度を示している。フラッシュ加熱を行うときには必ずフラッシュランプ69が発光し、その都度フラッシュランプ69から出射された光がCCD25によって受光され、波形Gnが得られるのである。すなわち、処理対象となる半導体ウェハーWに光照射を行うごとに、27本のフラッシュランプ69のそれぞれから出射される光の強度を示す波形Gnが取得されるのである。
【0082】
そして、コンピュータ10のCPU11は、波形Gnが得られるごとに標準発光強度である波形Fnと波形Gnとを比較して27本のフラッシュランプ69のそれぞれの発光状態を検出するのである。具体的には、CPU11がGn/Fnの演算を実行する。このことは、標準発光強度である波形Fnによる正規化を行うことを意味している。
【0083】
図15は、図14に示す波形Gnに対する図13に示す標準発光強度である波形Fnの強度比を示す図である。同図に示すように、セル位置P1およびセル位置P5における波形Gnの強度が標準発光強度である波形Fnよりも低下している。このことはフラッシュランプ69a,69eから出射される光の強度が波形Fnを取得したときよりも低下していること、つまりフラッシュランプ69a,69eの劣化を意味している。特に、セル位置P1における強度比が大きく低下しており、フラッシュランプ69aの劣化の程度が大きいことが明らかである。
【0084】
本実施の形態では、CPU11が光源5に設けられた27本のフラッシュランプ69のうちの少なくとも1本についての図15に示す強度比が0.98以下となったか否かを判断し、0.98以下となった時点で当該フラッシュランプ69が劣化している旨の警告を発する。警告としては、例えばCPU11が表示部16に警告メッセージを表示するようにすれば良い。
【0085】
また、CPU11が光源5に設けられた27本のフラッシュランプ69のうちの少なくとも1本についての図15に示す強度比が0.95以下となったか否かを判断し、0.95以下となった時点で熱処理装置を停止する。上記の例では、フラッシュランプ69aについての強度比が0.95以下となっているため、CPU11はフラッシュランプ69aの劣化の程度が激しいと判断して熱処理装置を停止する。また、仮にフラッシュランプ69aについての強度比が正常であったとしても、フラッシュランプ69eについての強度比が0.98以下となっているときには、CPU11はフラッシュランプ69eの劣化が進行していると判断して表示部16に警告メッセージを表示する。
【0086】
なお、図15に示す強度比がどの程度まで低下した時点で異常対応処理を行うかは、予め実験等によって強度比がどの程度まで低下した時点で半導体ウェハーW上の照度分布の均一性が損なわれるかを調査した上で設定しておけば良い。
【0087】
熱処理装置が停止したときにはフラッシュランプ69の交換等を行う。好ましくは、警告が発せられた段階でフラッシュランプ69の交換等を行う。そして、このようなメンテナンスを行い、半導体ウェハーW上の照度のバラツキが所定の範囲内に収まった時点で、複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射される光の強度をCCD25によって測定し、その波形Fnを新たな標準発光強度としてコンピュータ10に記憶させる。
【0088】
<4.本実施の形態の熱処理装置の利点>
以上のように、本実施の形態の熱処理装置では、各フラッシュランプ69のそれぞれの発光状態を検出することによって、フラッシュランプ69から出射される光の強度を監視している。そのため、従来の熱処理装置のように、定期的なサンプリングや電流特性のモニタリングといった間接的なランプ管理ではなく、フラッシュランプ69から出射される光を直接受光してその強度を測定することによって各フラッシュランプ69の発光状態を検出しているため、直接的なランプ管理が可能となり、フラッシュランプ69の劣化を確実かつ簡便に検出することができる。
【0089】
また、本実施の形態の熱処理装置では、光拡散板34を有する結像部30によって光ファイバー20から出射される導入光をCCD25のCCDセル36に結像させて電気信号の強度を計測することにより、当該電気信号の強度のバラツキを抑制することができる。したがって、半導体ウェハーWへのフラッシュ加熱を行うときの複数のフラッシュランプ69のそれぞれから出射される光の強度と標準発光強度との強度比によって各フラッシュランプ69の照射状態を判断する場合、強度比のバラツキを抑制することができる。そのため、強度比の繰り返し再現性を向上させることができ、各フラッシュランプ69の照射状態を正確に把握することができる。
【0090】
<5.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。
【0091】
本実施の形態の光拡散板34は、入射面および出射面は、表面粗さ(Ra)が0.10〜1.16(μm)となるようにそれぞれ研磨されているが、これに限定されるものでなく、CCDセル36の大きさによって定まるCCD25の分解能や、第1および第2のレンズ31、32による集光状態に応じて当該入射面および出射面の表面粗さを設定する。例えば、CCDセルの大きさが本実施の形態のCCDセル36より小さく分解能が高い場合は、入射面および出射面の表面粗さを、本実施の形態の表面粗さより小さくしてもよい。
【0092】
また、本実施の形態において、光拡散板34は、第1のレンズ31とファイバー固定治具22との間に配設されているが、これに限定されるものでなく、第2のレンズ32とCCD25との間に配設してもよい。さらに、本実施の形態において、光拡散板34は結像部30に1枚配設されているが、複数であってもよい。
【0093】
また、本実施の形態において、光拡散板34は、結像部30内に配設されているが、これに限定されるものでなく、結像部30の外部(例えばファイバー固定治具22付近)に配設してもよい。
【0094】
また、本実施の形態において、光拡散板34として石英製のものが使用されているが、これに限定されるものでなく、例えば、アクリル製のものであってもよい。
【0095】
また、本実施の形態では、光拡散板34を使用することによって、各位置P1〜P6のピーク位置が識別可能な程度に結像部30の分解能を低下させているが、これに限定されるものでない。例えば、CCD25上の各位置P1〜P6(図12、図14参照:最大出力強度位置)を判別可能ならば、結像部30とCCD25との距離を変化させることにより、CCD25の位置が結像部30の合焦点位置とならないように、すなわち、各導入光38の像がジャストフォーカスしないようにして結像部30の分解能を低下させてもよい。この場合、CCDセル36上に結像される各導入光38の中心部領域の像の光エネルギー(光強度)は、CCD25の位置が結像部30の合焦点位置となる場合と比較して平均化されるため、CCD25から取り出される電気信号の強度のバラツキを抑制することができる。
【0096】
【発明の効果】
請求項1から請求項5に記載の発明によれば、結像部の分解能は、受光素子上に結像される導入光の像がそれぞれ識別可能に調整されており、受光素子に結像される各導入光の像の光強度を平均化することができる。そのため、光強度計測手段による計測結果の繰り返し再現性を向上させることができ、その結果、当該計測結果に基づいて検出される各複数のフラッシュランプのそれぞれの発光状態の検出結果の再現性を向上させ、発光状態を正確に判断することができる。
【0097】
特に、請求項2に記載の発明によれば、拡散板を使用して導入光を拡散させることにより、各導入光の進行方向を変更し、結像される各導入光の像の光強度を平均化することができる。そのため、複数のフラッシュランプのそれぞれの発光状態を正確に判断することができる。
【0098】
特に、請求項3に記載の発明によれば、結像部のレンズ群に入射前の導入光を拡散板によって拡散することができるため、複数のフラッシュランプのそれぞれの発光状態を正確に判断することができる。
【0099】
特に、請求項4に記載の発明によれば、結像部のレンズ群から出射する導入光を拡散板によって拡散することができるため、複数のフラッシュランプのそれぞれの発光状態を正確に判断することができる。
【0100】
特に、請求項5に記載の発明によれば、拡散板の入射面と出射面とにおいて、導入光を拡散することができるため、受光素子に結像される各導入光の像の光強度を平均化することができる。
【0101】
特に、請求項6に記載の発明によれば、光導入部は石英ファイバによって構成されているため、複数のフラッシュランプから出射される光を効率的かつ安定して結像部に対して導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる熱処理装置の構成を示す側断面図である。
【図2】本発明にかかる熱処理装置の構成を示す側断面図である。
【図3】光強度計測機構の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の結像部の構成を示す図である。
【図5】フラッシュランプに対する光ファイバーの配設状態を示す図である。
【図6】リフレクタへの光ファイバーの取付態様を示す拡大図である。
【図7】コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図8】拡散板を使用しない場合の結像部の構成を示す図である。
【図9】拡散板を使用しない場合の結像部の構成を示す図である。
【図10】本発明の結像部の構成を示す図である。
【図11】拡散板を使用しない場合におけるCCDから出力された電気信号の強度波形の例を示す図である。
【図12】拡散板を使用した場合におけるCCDから出力された電気信号の強度波形の例を示す図である。
【図13】標準発光強度の波形の例を示す図である。
【図14】実測された発光強度の波形の例を示す図である。
【図15】図14に示す波形に対する図13に示す標準発光強度である波形の強度比を示す図である。
【符号の説明】
5 光源
10 コンピュータ
20 光ファイバー
21 取付治具
22 ファイバー固定治具
25 CCD
27 制御回路
30、130 結像部
31、131 第1のレンズ
32、132 第2のレンズ
33、133 フィルター
34 光拡散板
35 信号線
36 CCDセル
38、138a、138b 導入光
65 チャンバー
69 フラッシュランプ
71 リフレクタ
72 光拡散板
73 熱拡散板
74 加熱プレート
P1、P2、P3、P4、P5、P6 セル位置
W 半導体ウェハー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heat treatment apparatus for heat-treating a substrate by irradiating light onto a semiconductor wafer, a glass substrate or the like (hereinafter simply referred to as “substrate”). In particular, the light guided by a plurality of light introducing portions is used. The present invention relates to an improvement of an image forming unit that forms an image on a light receiving element.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in an ion activation process of a semiconductor wafer after ion implantation, a heat treatment apparatus such as a lamp annealing apparatus using a halogen lamp has been used. In such a heat treatment apparatus, the semiconductor wafer is ion-activated by heating (annealing) the semiconductor wafer to a temperature of about 1000 ° C. to 1100 ° C., for example. In such a heat treatment apparatus, the temperature of the substrate is raised at a rate of several hundred degrees per second by using the energy of light irradiated from the halogen lamp. Some heat treatment apparatuses using such light irradiation monitor the deterioration of the lamp with an optical sensor (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
However, even when ion activation of a semiconductor wafer is performed using a heat treatment apparatus that raises the temperature of the substrate at a speed of several hundred degrees per second, the profile of ions implanted into the semiconductor wafer is reduced, that is, due to heat It has been found that a phenomenon occurs in which ions diffuse. When such a phenomenon occurs, even if ions are implanted at a high concentration on the surface of the semiconductor wafer, the ions after implantation are diffused, so that ions must be implanted more than necessary. Has occurred.
[0004]
In order to solve the above-mentioned problems, the surface of the semiconductor wafer is irradiated with flash light using a xenon flash lamp or the like, so that only the surface of the semiconductor wafer into which ions are implanted is raised in a very short time (several milliseconds or less). Techniques for heating have been proposed (see, for example,
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-11-135449
[Patent Document 2]
JP 59-169125 A
[Patent Document 3]
JP 63-166219 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the lamp unit in which a plurality of such xenon flash lamps are arranged is not managed at all, even if one of them is deteriorated, the lamp system as a whole cannot be detected and deteriorated. The processing of the semiconductor wafer is continued with the amount of light just below the lamp decreased. As a result, there arises a problem that a large amount of semiconductor wafers in which processing abnormality occurs in a part of the surface is produced.
[0007]
For this reason, the management of the xenon flash lamp is important, but the xenon flash lamp discharges the energy of the accumulated capacitor instantly and emits a flash, so there is no concept of control, and the lamp management itself is It was very difficult and the method was a problem.
[0008]
As an xenon flash lamp management method, an indirect management method in which a processed wafer is periodically sampled and inspected has been used more than ever. Specifically, it is inspected whether or not an appropriate heat treatment has been performed by extracting about one processed wafer in several lots and measuring the sheet resistance of the surface. However, with this technique, even if an abnormality is found as a result of the inspection, there is a high possibility that a processing abnormality has occurred in many semiconductor wafers processed between inspections, and the risk is high.
[0009]
There has also been proposed a method of detecting an abnormality of a flash lamp by monitoring current characteristics during flash irradiation. However, there are various causes of flash lamp deterioration, such as blackening of the glass tube caused by electrode sputtering, and even if the current characteristics are monitored, the deterioration of the flash lamp due to this phenomenon can be detected. I can't.
[0010]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a heat treatment apparatus that can reliably and stably detect deterioration of a flash lamp in a heat treatment apparatus that heats the substrate by irradiating the substrate with flash light.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention of
[0012]
According to a second aspect of the present invention, in the heat treatment apparatus according to the first aspect, the image forming unit includes a diffusion plate that diffuses the introduced light.
[0013]
According to a third aspect of the present invention, in the heat treatment apparatus according to the second aspect, the imaging unit has a lens group including a plurality of lenses, and the diffusion plate sandwiches the lens group. It is arranged on the side opposite to the light receiving element.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, in the heat treatment apparatus according to the second aspect, the imaging unit has a lens group including a plurality of lenses, and the diffusion plate includes the lens group and the light receiving element. It is arrange | positioned between.
[0015]
According to a fifth aspect of the present invention, in the heat treatment apparatus according to any one of the second to fourth aspects, the diffusion plate is made of quartz, and the incident surface and the emission surface of the introduced light are light beams. A diffusion surface is formed.
[0016]
According to a sixth aspect of the present invention, in the heat treatment apparatus according to any one of the first to fifth aspects, the light introducing portion is made of quartz.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0018]
<1. Configuration of heat treatment equipment>
1 and 2 are side sectional views showing the structure of a heat treatment apparatus according to the present invention. This heat treatment apparatus is an apparatus for performing heat treatment of a substrate such as a semiconductor wafer by flash light from a xenon flash lamp.
[0019]
This heat treatment apparatus includes a
[0020]
Further, an
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
A
[0024]
Part of the light emitted from the
[0025]
A
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
That is, the
[0029]
The loading / unloading position of the semiconductor wafer W shown in FIG. 1 is placed on the
[0030]
On the other hand, the heat treatment position of the semiconductor wafer W shown in FIG. 2 is a position where the
[0031]
In a state where the
[0032]
Further, between the
[0033]
In the
[0034]
As described above, this heat treatment apparatus is provided with a mechanism for measuring the intensity of light emitted from the
[0035]
One end of each end of each
[0036]
As shown in FIGS. 5 and 6, by attaching a plurality of, for example, 81
[0037]
On the other hand, the other end of each
[0038]
In addition, light (hereinafter also referred to as “introduction light”) incident from one end face facing each
[0039]
The
[0040]
The first lens and the second lens are a lens group used to image the introduced light transmitted through the
[0041]
[0042]
The
[0043]
As shown in FIG. 4, the
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
The
[0047]
The
[0048]
FIG. 7 is a block diagram illustrating a configuration of the
[0049]
Further, the
[0050]
With the configuration as described above, in the present embodiment, the light emitted from the
[0051]
<2. Heat treatment operation>
Next, the heat treatment operation of the semiconductor wafer W by the heat treatment apparatus according to the present invention will be described. A semiconductor wafer W to be processed in this heat treatment apparatus is a semiconductor wafer after ion implantation.
[0052]
In this heat treatment apparatus, in a state where the
[0053]
The
[0054]
In this state, the semiconductor wafer W is continuously heated by the
[0055]
The preheating temperature T1 is, for example, about 200 ° C. to 600 ° C. Even if the semiconductor wafer W is heated to such a preheating temperature T1, ions implanted into the semiconductor wafer W will not diffuse.
[0056]
Eventually, when the surface temperature of the semiconductor wafer W reaches the preheating temperature T1, the
[0057]
By such flash heating, the surface temperature of the semiconductor wafer W instantaneously reaches the temperature T2. This temperature T2 is a temperature necessary for the ion activation treatment of the semiconductor wafer W at about 1000 ° C. to 1100 ° C. When the surface of the semiconductor wafer W is heated to such a processing temperature T2, ions implanted into the semiconductor wafer W are activated.
[0058]
At this time, since the surface temperature of the semiconductor wafer W is raised to the processing temperature T2 in an extremely short time of about 0.1 to 10 milliseconds, ion activation in the semiconductor wafer W is completed in a short time. . Therefore, the ions implanted into the semiconductor wafer W do not diffuse, and it is possible to prevent the phenomenon that the profile of the ions implanted into the semiconductor wafer W is lost. Since the time required for ion activation is extremely short compared with the time required for ion diffusion, the ion activation is performed even for a short time in which no diffusion of about 0.1 millisecond to 10 millisecond occurs. Complete.
[0059]
Further, before the
[0060]
After the flash heating process is completed, the
[0061]
<3. Light intensity monitoring operation>
In the series of heat treatment steps as described above, the intensity of light emitted from the
[0062]
When flash light is emitted from the
[0063]
Next, the intensity of the electrical signal read out by forming each of the introduced light emitted from the other end of each
[0064]
8 and 9 are diagrams illustrating the configuration of the
[0065]
12 shows an example of the intensity waveform of the electrical signal read from the
[0066]
11 and 12, the horizontal axis indicates the position of the
[0067]
The cell position P1 is a cell position located at the center of the light emitted from the central portion of the flash lamp 69a. Similarly, the cell position P2 is the center of the flash lamp 69b, the cell position P3 is the center of the flash lamp 69c, the cell position P4 is the center of the flash lamp 69d, the cell position P5 is the center of the flash lamp 69e, and the cell position P6. Is a cell position located at the center of the light emitted from the central portion of the flash lamp 69f. Thus, the intensity of light emitted from each of the plurality of
[0068]
The flash lamp 69a to the flash lamp 69f are one of the 27
[0069]
When the diffuser plate is not used, the
[0070]
In such a case, for example, the region near the center of the image of the introduced light is like the
[0071]
Accordingly, the intensity of the electric signal extracted from the
[0072]
On the other hand, when the
[0073]
Next, when the introduced light reaches the
[0074]
Therefore, when the central region of the introduction light 38 that has exited the
[0075]
As described above, when the
[0076]
Therefore, the intensity (output intensity) of the electrical signal corresponding to the image of the central region of the introduction light 38 emitted from each
[0077]
Therefore, in the present invention, based on the above, the light intensity is monitored by using the
[0078]
13 and 14 are diagrams showing examples of the intensity waveform of the electric signal output from the
[0079]
A waveform Fn shown in FIG. 13 is obtained when the irradiation state of the semiconductor wafer W held at the heat treatment position by the
[0080]
Note that when the irradiation state of the semiconductor wafer W satisfies a predetermined standard, the intensity of light emitted from each
[0081]
On the other hand, a waveform Gn shown in FIG. 14 indicates the intensity of light emitted from each of the plurality of
[0082]
Then, every time the waveform Gn is obtained, the CPU 11 of the
[0083]
FIG. 15 is a diagram showing the intensity ratio of the waveform Fn, which is the standard emission intensity shown in FIG. 13, with respect to the waveform Gn shown in FIG. As shown in the figure, the intensity of the waveform Gn at the cell position P1 and the cell position P5 is lower than the waveform Fn which is the standard light emission intensity. This means that the intensity of light emitted from the flash lamps 69a and 69e is lower than when the waveform Fn is acquired, that is, the flash lamps 69a and 69e are deteriorated. In particular, it is clear that the intensity ratio at the cell position P1 is greatly reduced, and the degree of deterioration of the flash lamp 69a is large.
[0084]
In the present embodiment, the CPU 11 determines whether or not the intensity ratio shown in FIG. 15 for at least one of the 27
[0085]
Further, the CPU 11 determines whether or not the intensity ratio shown in FIG. 15 for at least one of the 27
[0086]
It should be noted that to what extent the intensity ratio shown in FIG. 15 is reduced, the abnormality handling processing is performed based on whether the intensity ratio on the semiconductor wafer W is uniform when the intensity ratio is reduced in advance through experiments or the like. You should set it after investigating whether it is possible.
[0087]
When the heat treatment apparatus stops, the
[0088]
<4. Advantages of heat treatment apparatus of this embodiment>
As described above, in the heat treatment apparatus according to the present embodiment, the intensity of light emitted from the
[0089]
In the heat treatment apparatus of the present embodiment, the intensity of the electric signal is measured by forming the introduced light emitted from the
[0090]
<5. Modification>
While the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above examples.
[0091]
In the
[0092]
In the present embodiment, the
[0093]
In the present embodiment, the
[0094]
In this embodiment, the
[0095]
Further, in the present embodiment, by using the
[0096]
【The invention's effect】
According to the first to fifth aspects of the present invention, the resolution of the imaging unit is adjusted so that the images of the introduced light imaged on the light receiving element can be distinguished from each other. The light intensity of each introduced light image can be averaged. Therefore, it is possible to improve the reproducibility of the measurement result by the light intensity measuring means, and as a result, improve the reproducibility of the detection result of each of the plurality of flash lamps detected based on the measurement result. The light emission state can be accurately determined.
[0097]
In particular, according to the second aspect of the present invention, the diffusion direction of the introduced light is changed by diffusing the introduced light using the diffusion plate, and the light intensity of the image of each introduced light to be imaged is changed. Can be averaged. Therefore, it is possible to accurately determine the light emission state of each of the plurality of flash lamps.
[0098]
In particular, according to the third aspect of the present invention, since the introduced light before being incident on the lens group of the imaging unit can be diffused by the diffusion plate, the light emission states of the plurality of flash lamps are accurately determined. be able to.
[0099]
In particular, according to the fourth aspect of the present invention, since the introduced light emitted from the lens group of the imaging unit can be diffused by the diffusion plate, it is possible to accurately determine the light emission state of each of the plurality of flash lamps. Can do.
[0100]
In particular, according to the invention described in
[0101]
In particular, according to the invention described in claim 6, since the light introducing portion is made of quartz fiber, light emitted from a plurality of flash lamps is efficiently and stably introduced into the imaging portion. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a configuration of a heat treatment apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a side sectional view showing a configuration of a heat treatment apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing a schematic configuration of a light intensity measurement mechanism.
FIG. 4 is a diagram illustrating a configuration of an imaging unit according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing an arrangement state of optical fibers with respect to a flash lamp.
FIG. 6 is an enlarged view showing how the optical fiber is attached to the reflector.
FIG. 7 is a block diagram illustrating a configuration of a computer.
FIG. 8 is a diagram illustrating a configuration of an image forming unit when a diffusion plate is not used.
FIG. 9 is a diagram illustrating a configuration of an imaging unit when a diffusion plate is not used.
FIG. 10 is a diagram illustrating a configuration of an imaging unit according to the present invention.
FIG. 11 is a diagram illustrating an example of an intensity waveform of an electric signal output from a CCD when a diffusion plate is not used.
FIG. 12 is a diagram showing an example of an intensity waveform of an electric signal output from a CCD when a diffusion plate is used.
FIG. 13 is a diagram illustrating an example of a waveform of standard emission intensity.
FIG. 14 is a diagram illustrating an example of a waveform of actually measured emission intensity.
15 is a diagram showing the intensity ratio of the waveform that is the standard light emission intensity shown in FIG.
[Explanation of symbols]
5 Light source
10 Computer
20 Optical fiber
21 Mounting jig
22 Fiber fixing jig
25 CCD
27 Control circuit
30, 130 Imaging unit
31, 131 First lens
32, 132 second lens
33, 133 filter
34 Light diffusion plate
35 signal lines
36 CCD cells
38, 138a, 138b Introduced light
65 chambers
69 Flash lamp
71 reflector
72 Light Diffuser
73 Heat diffusion plate
74 Heating plate
P1, P2, P3, P4, P5, P6 Cell position
W Semiconductor wafer
Claims (6)
(a) 複数のフラッシュランプを有する光源と、
(b) 基板を保持する保持手段と、
(c) 前記光源から前記保持手段に保持された基板に向けて光を出射するときに、前記複数のフラッシュランプから出射される光を受光素子により受光し、受光した光の強度を計測する光強度計測手段と、
(d) 前記光強度計測手段による計測結果に基づいて、前記複数のフラッシュランプのそれぞれの発光状態を検出する発光状態検出手段と、
を備え、
前記光強度計測手段は、
(c-1) 前記複数のフラッシュランプから出射される光を導く複数の光導入部と、
(c-2) 前記複数の光導入部のそれぞれの端部のうち前記複数のフラッシュランプと対向する一端部の逆側に設けられた他端部と、前記受光素子との間に設けられ、前記一端部側から前記導入部に導かれて前記他端部から出射する前記複数のフラッシュランプの導入光を前記受光素子に結像させる結像部と、
を有し、
前記結像部の分解能は、前記受光素子に結像される前記複数のフラッシュランプの前記導入光がそれぞれ識別可能に調整されていることを特徴とする熱処理装置。A heat treatment apparatus for heating a substrate by irradiating a flash with the substrate,
(a) a light source having a plurality of flash lamps;
(b) holding means for holding the substrate;
(c) Light that receives light emitted from the plurality of flash lamps by a light receiving element and measures the intensity of the received light when light is emitted from the light source toward the substrate held by the holding unit. Intensity measuring means;
(d) based on a measurement result by the light intensity measurement unit, a light emission state detection unit that detects a light emission state of each of the plurality of flash lamps;
With
The light intensity measuring means is
(c-1) a plurality of light introducing portions for guiding light emitted from the plurality of flash lamps;
(c-2) provided between the light receiving element and the other end portion provided on the opposite side of the one end portion facing the plurality of flash lamps among the respective end portions of the plurality of light introducing portions, An image forming unit that forms an image on the light receiving element of the introduction light of the plurality of flash lamps that is guided from the one end side to the introduction unit and exits from the other end unit;
Have
The resolution of the image forming unit is adjusted so that the introduced lights of the plurality of flash lamps imaged on the light receiving element can be distinguished from each other.
前記結像部は、前記導入光を拡散させる拡散板を有することを特徴とする熱処理装置。The heat treatment apparatus according to claim 1,
The image forming unit includes a diffusion plate that diffuses the introduced light.
前記結像部は、複数のレンズから構成されるレンズ群を有し、
前記拡散板は、前記レンズ群を挟んで前記受光素子と反対側に配設されていることを特徴とする熱処理装置。The heat treatment apparatus according to claim 2,
The imaging unit has a lens group composed of a plurality of lenses,
The heat treatment apparatus, wherein the diffusion plate is disposed on the opposite side of the light receiving element with the lens group interposed therebetween.
前記結像部は、複数のレンズから構成されるレンズ群を有し、
前記拡散板は、前記レンズ群と前記受光素子との間に配設されていることを特徴とする熱処理装置。The heat treatment apparatus according to claim 2,
The imaging unit has a lens group composed of a plurality of lenses,
The heat treatment apparatus, wherein the diffusion plate is disposed between the lens group and the light receiving element.
前記拡散板は、石英によって構成されており、前記導入光の入射面と出射面とは光拡散面を形成していることを特徴とする熱処理装置。In the heat treatment apparatus according to any one of claims 2 to 4,
2. The heat treatment apparatus according to claim 1, wherein the diffusion plate is made of quartz, and an incident surface and an emission surface of the introduction light form a light diffusion surface.
前記光導入部は、石英によって形成されていることを特徴とする熱処理装置。In the heat treatment apparatus according to any one of claims 1 to 5,
The heat introducing apparatus, wherein the light introducing part is made of quartz.
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