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JP4313609B2 - ホワイトバランス測定方法およびホワイトバランス測定信号発生装置 - Google Patents

ホワイトバランス測定方法およびホワイトバランス測定信号発生装置 Download PDF

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JP4313609B2
JP4313609B2 JP2003135673A JP2003135673A JP4313609B2 JP 4313609 B2 JP4313609 B2 JP 4313609B2 JP 2003135673 A JP2003135673 A JP 2003135673A JP 2003135673 A JP2003135673 A JP 2003135673A JP 4313609 B2 JP4313609 B2 JP 4313609B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー表示装置にホワイトバランス調整用の映像を表示させ、表示画面から発せられる輝度情報に基づいて、このカラー表示装置のホワイトバランスの測定を行う方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来方法によるカラー表示装置のホワイトバランスの測定は、例えば以下に示す方法で行っていた。第一の従来方法は、表示画面に基準白色を表示させ、これが無彩色に表示されるように調整者の目視により測定し、感覚に基づき調整する方法である。第二の従来方法は、測定器を用いる測定方法であって以下、図7を参照して詳述する。
【0003】
図7は、測定器を用いたカラー表示装置の表示画面におけるホワイトバランスの従来の測定方法を説明する図である。
図中、測定器51はモノクロ式の一個のセンサ51aに対しR(赤)G(緑)B(青)の色フィルタ(図示せず)を切り替えてRGB単色の信号レベルを、この一つのセンサ51aで検出する原理に基づくものである。また、RGBの色フィルタをそれぞれ有する三つの独立したセンサ(図示せず)を用いて検出する構造を有する場合もある。そして、これらセンサ51aは、円筒状の遮光フード51bに覆われており、開口部分を、被測定部である表示画面52に接触させて測定するようになっている。
【0004】
この遮光フード51bは、周囲光の影響を取り除く作用を有し、周囲光が完全な白でない場合、表示画面52から出射する光のセンサ51aによる検出値が真値からずれてしまうことを防止する。
【0005】
そして、ホワイトバランスの調整手順は、まず表示画面52に調整前の基準白色(真の基準白色であるとは限らない)を表示させ、測定器51の開口部を表示画面52の中央部に接触させる。そして、RGBそれぞれの色フィルタの透過光を検出し、この検出値が基準白色であった場合に取り得る値(規定値)となるよう、カラー表示装置におけるRGBの発光出力を調整する。もしくは、図7(b)中、矢印で示すように測定器51を表示画面52上移動させて、表示画面52のそれぞれの位置において検出した値の平均値からホワイトバランス調整を行っていた(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000-13820号公報(段落0002−段落0005、第5、6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、以上述べたホワイトバランスの測定方法には、以下に述べる問題があった。すなわち、目視でホワイトバランスの測定を行う第一の従来方法は、熟練と経験を要するため調整結果の正確さと再現性に問題がある。また、測定器51を用いる第二の従来方法においても、表示画面52上の一点のみの測定では、その一点が画面全体のホワイトバランスを反映しているとは限らないため不正確といえる。
【0008】
この不正確さを解消するために表示画面上の複数箇所のホワイトバランスを測定し平均を取る手法は、一台のカラー表示装置の調整を行うのに複数回測定が必要とされ、さらに調整結果の確認においても同様に複数回測定を要するため手間がかかり効率面で問題があった。
【0009】
また測定器51を用いる第二の従来方法においては、図示しない三色の色フィルタ間の特性が正確に調整されている必要があり、さらに三つの独立したセンサを用いてRGBを個別に検出する方法では、各センサ間の特性が正確に調整されている必要があり、これらセンサを定期的にキャリブレーションする必要があった。
【0010】
そしてモノクロセンサを一個のみ用いる場合は、測定の際に色フィルタをRGBそれぞれ入れ替える必要があり、測定に時間がかかる問題を有していた。さらに、遮光フード51bの開口部を表示画面52に接触させる測定原理上、投射型ディスプレイでは使用できないといった問題も有していた。
【0011】
一方、表示画面52のホワイトバランス調整は、表示画面52がCRT(Cathode Ray Tube)であれば蛍光体の発光効率の劣化やCRTカソードのエミッションの低下や回路の変化によっても経時的に変化するため、定期的な調整が必要とされ操作の簡便性と正確性が同時に求められるものである。しかし、従来のホワイトバランス測定方法は、かかる要求を十分に満足させるものではなかった。
【0012】
本発明は、以上の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、表示画面のホワイトバランス調整に必要な情報を、検出センサの特性ばらつきや周囲光の影響を受けずに、非接触でかつ一回の測定で表示画面全体に対して測定が可能となる方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した目的を達成するために創案されたものであり、
まず請求項1に記載のホワイトバランス測定方法は、カラー表示装置の表示画面を検出カメラで撮影することによるホワイトバランス測定方法であって、映像信号入力ステップと、色フィルタ撮影ステップとを含み、撮影された濃淡コントラストを認識して前記カラー表示装置のホワイトバランスを測定することを特徴とした。
【0014】
かかるホワイトバランス測定方法によれば、まず映像信号入力ステップにおいて、ホワイトバランス測定信号発生装置(以下、WB測定信号発生装置という)から発信された信号により、カラー表示装置のホワイトバランスを測定する映像(以下、WB測定映像という)が表示画面に表示される。このWB測定信号発生装置とは、カラー表示装置の内部に付設されるか、もしくは外部に配置してカラー表示装置の外部端子を経由して接続するものである。
【0015】
ここで、第一原色、第二原色および第三原色とは、それぞれR(赤)、G(緑)、B(青)のうちいずれかに対応するものである。なお、WB測定映像は、表示画面を構成するR(赤)G(緑)B(青)を発色する映像の輝度の位相がそれぞれ三分の一周期ずつずれた正弦波状で縦縞状の濃淡コントラストが重畳してなる映像である。
【0016】
次に、色フィルタ撮影ステップにおいて、WB測定映像は色フィルタを透過後、検出カメラによりモノクロ撮影される。この色フィルタを構成する第一原色、第二原色および第三原色は、各原色を透過する基準白色の輝度がいずれも等しくなるように、色調整されている。これにより、検出カメラにより撮影されたモノクロ映像は、ホワイトバランスが崩れたカラー表示装置のものであれば、WB測定映像のRGBの原色に対応する濃淡コントラストが表示される。そして、ホワイトバランスが適切に調整されたカラー表示装置のものであれば、WB測定映像のRGBの原色に対応する濃淡コントラストが表示されない。よって、カラー表示装置のホワイトバランスを調整する者は、モノクロ映像を観察しつつ、濃淡コントラストの差が最小となるように、カラー表示装置のRGBそれぞれの出力器の調整を行うこととなる。
【0017】
請求項2に記載のホワイトバランス測定方法は、カラー表示装置の表示画面を、検出カメラで撮影することによるホワイトバランス測定方法であって、キャリブレーションステップと、映像信号入力ステップと、モノクロ撮影ステップとを含み、撮影される濃淡コントラストを認識して前記カラー表示装置のホワイトバランスを測定することを特徴とした。
【0018】
かかるホワイトバランス測定方法によれば、キャリブレーションステップにおいてWB測定信号発生装置を適切にキャリブレーションすることにより、色フィルタを使用することなしにカラー表示装置のホワイトバランス測定を可能にする。そして、請求項1にかかる発明と同様の映像信号入力ステップを経て、モノクロ撮影ステップで色フィルタを透過せずに撮像されたWB測定映像のモノクロ映像における濃淡コントラスト差がゼロであれば、カラー表示装置のホワイトバランス調整は正常といえる。
【0019】
請求項3に記載のホワイトバランス測定方法は、カラー表示装置の表示画面を検出カメラで撮影することによるホワイトバランス測定方法であって、映像信号入力ステップと、カラー撮影ステップとを含み、撮影された縦縞状の濃淡コントラストを認識して前記カラー表示装置のホワイトバランスを測定することを特徴とした。
【0020】
かかるホワイトバランス測定方法によれば、請求項1および請求項2における発明の場合と異なり、WB測定映像を撮影する検出カメラはカラーカメラを用いることとなる。そして請求項1と同じく映像信号入力ステップを経た後、カラー撮影ステップでカラーカメラにより撮像された映像は、この映像の構成単位である画素毎に、この画素を構成するRGBの各検出レベルが平均化され、モノクロ表示される。このようにしてモノクロ表示された映像は、ホワイトバランスが崩れたカラー表示装置のものであれば、WB測定映像のRGBの原色に対応する濃淡コントラストが表示され、適切に調整されたものであれば濃淡コントラストの表示はなされない。
【0021】
そして、カラー表示装置のホワイトバランスを調整する者は、請求項1および請求項2における発明の場合と同様にして、モノクロ映像を観察しつつ、濃淡コントラストの差が最小となるように、カラー表示装置のRGBそれぞれの出力器の調整を行うこととなる。これにより、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明のように色フィルタを用いることなしに、また請求項2に記載の発明のようにWB測定信号発生装置のキャリブレーションをすることなしにカラー表示装置のホワイトバランスを測定することができる。
【0022】
請求項4に記載のホワイトバランス測定信号発生装置は、カラー表示装置の表示画面を検出カメラで撮影することにより、ホワイトバランスを測定するためのホワイトバランス測定信号発生装置であって、正弦波発生手段と、第一位相遅延手段と、第二位相遅延手段と、を有することを特徴とした。
【0023】
かかるホワイトバランス測定信号発生装置によれば、カラー表示装置の表示画面に、RGBの正弦波状で縦縞状の濃淡コントラストがそれぞれ位相を三分の一周期ずつずらして構成されるWB測定映像を表示させることができる。そして、このWB測定映像を検出カメラにより撮像して得た輝度情報をリアルタイムに表示させつつ、カラー表示装置内部のR(赤)G(緑)B(青)を発色させる出力の調整を行うことにより、カラー表示装置のホワイトバランスの調整を実施することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第一の実施の形態)
以下、図面を参照しつつ本発明における第一の実施の形態について説明する。
図1は本発明にかかるホワイトバランス測定方法を実現するシステム全体の基本構成を示す図である。
このシステムは、本発明にかかるWB測定信号発生装置(ホワイトバランス測定信号発生装置)11、ホワイトバランス調整の対象となるカラー表示装置12、色フィルタ14、カラー表示装置12の表示画面22を撮影する検出カメラ13およびこの撮影した映像を表示するモニタ15からなる。
【0025】
図2は、カラー表示装置12における表示画面22の正面図である。表示画面22は、R(赤)G(緑)B(青)の色の三原色をそれぞれ発光するサブピクセル(図示せず)が、映像を構成する最小単位として、縦方向が同色で連続して横方向が色順に規則的に配列した縦ストライプ構造を有しているものとする。
【0026】
ここで、サブピクセル列のRn、Gn、Bnは、ひとまとまりで画素列Lnを構成し、この画素列Ln単位で一定の色を発色することとなる。以降、表示画面22の画素列Lnに対応する水平位置をxnと表わすこととする。
なおここで、カラー表示装置12は、一例としてCRT(Cathode Ray Tube)であるとしたが、カラー表示が可能な表示画面を有するものであればすべて対象となる。例えば、プラズマ式や液晶式の表示装置や投射型の表示装置であってもよい。
【0027】
図1にもどって、システム全体の説明を続ける。
WB測定信号発生装置11は、表示画面22に、後記するホワイトバランス調整用のWB測定映像を表示するための入力信号(FR(x)、FG(x)、FB(x))をカラー表示装置12に送信するものである。そして、WB測定信号発生装置11は、正弦波発生回路31、−120°位相器(第一位相遅延手段)32、−240°位相器(第二位相遅延手段)33、G乗算器34(34R、34G、34B)およびB加算器35(35R、35G、35B)からなる。
【0028】
このWB測定信号発生装置11は、カラー表示装置12の内部に付設されている場合もあるし、または、カラー表示装置12の外部に配置して外部端子(図示せず)を経由して接続されている場合もある。
【0029】
正弦波発生回路31は、図2中、表示画面22のX軸方向に周期間隔λとなるような正弦関数信号(sin(2πx/λ))を発生するものである。そして、発生した正弦関数信号は、GR乗算器34R、−120°位相器32および−240°位相器33にそれぞれ分配される。
【0030】
−120°位相器32は、正弦波発生回路31から受けた正弦波信号の位相を120°遅延させ、GG乗算機34Gに送出するものである。すなわち図2中、表示画面22のX軸方向にλ/3ずれるようにする作用を奏するものである。
−240°位相器33は、正弦波発生回路31から受けた正弦波信号の位相を240°遅延させ、GB乗算機34Bに送出するものである。すなわち図2中、表示画面22のX軸方向に2λ/3ずれるようにする作用を奏するものである。
【0031】
R乗算器34Rは、正弦波発生回路31から受けた正弦波信号を振幅GRに増幅しBR加算器35Rに送出するものである。
G乗算器34Gは、−120°位相器32から受けた正弦波信号を振幅GGに増幅しBG加算器35Gに送出するものである。
B乗算器34Bは、−240°位相器33から受けた正弦波信号を振幅GBに増幅しBB加算器35Bに送出するものである。
なお、ここでGR、GG、GB、はそれぞれ調整により任意に変更可能な設定値である。
【0032】
R加算器35Rは、GR乗算器34Rから受けた正弦波信号に、R(赤)信号の黒レベルBRを加算し、(1)式であらわされる入力信号FR(xn)をカラー表示装置12のAR乗算器21Rに送出するものである。
G加算器35Gは、GG乗算器34Gから受けた正弦波信号に、G(緑)信号の黒レベルBGを加算し、(2)式であらわされる入力信号FG(xn)をカラー表示装置12のAG乗算器21Gに送出するものである。
B加算器35Bは、GB乗算器34Bから受けた正弦波信号に、B(青)信号の黒レベルBBを加算し、(3)式であらわされる入力信号FB(xn)をカラー表示装置12のAB乗算器21Bに送出するものである。
なお、ここでBR、BG、BB、はそれぞれ調整により任意に変更可能な設定値である。
【0033】
【数1】
Figure 0004313609
【0034】
カラー表示装置12は、WB測定信号発生装置11からの入力信号(FR(xn)、FG(xn)、FB(xn))を映像信号として入力し、表示画面22に後記するWB測定映像を表示するものである。
カラー表示装置12は、カラー映像を構成するRGBそれぞれの原色入力信号のゲイン調整をするAR乗算器21R、AG乗算器21GおよびAB乗算器21B、ならびにセットアップ調整をするSR加算器21R、SG加算器21GおよびSB加算器21Bを有している。なお、以降これらを区別する必要がないときは、それぞれA乗算器21およびS加算器21と単に記す。
【0035】
A乗算器21(21R、21G、21B)は、WB測定信号発生装置11からの入力信号FR(x)、FG(x)、FB(x)をそれぞれAR倍、AG倍、AB倍に増幅し、S加算器23(23R、23G、23B)にそれぞれ出力する機能を有するものである。通常、かかる信号増幅の作業はA乗算器21に組込まれている回路(図示せず)の可変抵抗による出力電圧調節等によって行われる。もしくは、A乗算器21(21R、21G、21B)それぞれの出力電圧調整がデジタルボリューム調整可能なもので、カラー表示装置12の外部端子(図示せず)を経由して外部制御装置(図示せず)で行えるようになっている場合もある。この場合、A乗算器21は不揮発性メモリ(図示せず)を有し、ボリュームの設定パラメータが格納されるようなっている。
【0036】
S加算器23(23R、23G、23B)は、A乗算器21(21R、21G、21B)からそれぞれ出力された信号に、セットアップ信号S(SR、SG、SB)を加算し、画素列Ln(図2)に(4)式であらわされるY(xn)の輝度出力を行うものである。かかる信号の加算作業は、前記したA乗算器21における信号増幅の作業と同様である。
【0037】
セットアップ信号Sとは、映像信号におけるペデスタルレベルと映像信号の黒レベルとの差である。ここでペデスタルレベルとは、映像信号の帰線消去期間の直流電圧レベルである。
【0038】
【数2】
Figure 0004313609
【0039】
図3は、カラー表示装置12のホワイトバランスを測定するための映像であるWB測定映像を説明するための図である。
ここで、図3(a)は、SR加算器23R(図1)から出力した信号に基づいて、表示画面22に表示される映像を示したものである。すなわち、図2中、x1、x2、…xnに対応した位置に配列したR(赤)色の縦ストライプR1、R2、…Rnにおいて縦縞状に濃淡コントラストが周期間隔λとなる正弦波状の赤色の輝度分布となるように形成されている。
【0040】
次に、図3(b)は、SG加算器23G(図1)から出力した信号に基づいて、表示画面22に表示される映像を示したものである。すなわち、図2中、x1、x2、…xnに対応した位置に配列したG(緑)色の縦ストライプG1、G2、…Gnにおいて縦縞状に濃淡コントラストが周期間隔λでかつ、赤色の輝度分布に対して三分の一周期位相がx方向にずれた正弦波状の緑色の輝度分布となるように形成されている。
【0041】
次に、図3(c)は、SB加算器23B(図1)から出力した信号に基づいて、表示画面22に表示される映像を示したものである。すなわち、図2中、x1、x2、…xnに対応した位置に配列したB(青)の縦ストライプB1、B2、…Bnにおいて縦縞状に濃淡コントラストが周期間隔λでかつ、赤色の輝度分布に対して三分の二周期位相がx方向にずれた正弦波状の青色の輝度分布となるように形成されている。
そして、表示画面22に表示される映像は、図3(a)(b)(c)の映像が重畳して表示され、WB測定映像を構成することとなる。
【0042】
カラー表示装置12におけるホワイトバランス調整とは、表示画面22に白黒映像を表示させた場合、画面に表示される映像が、無彩色として表示されることを最終目的として、RGBごとにゲイン(AR、AG、AB)およびセットアップ(SR、SG、SB)を調節することである。このホワイトバランスがとれていないと、白黒映像を表示した場合であっても、画面全体に色がついたり、ある明るさの部分だけ色がついたりする。
【0043】
ここで図1の説明に戻る。
検出カメラ13は、表示画面22に表示されたWB測定映像を後記する色フィルタ14に透過させて撮影し、信号gF-cam(xn)を出力するものである。この検出カメラ13は、光学系41と、表示画面22からの出射光を検出する検出器43とを備えている。
【0044】
光学系41は、レンズその他の光学部品からなり、表示画面22からの出射光を、後記する検出器43の受光面42上に結像させるものである。
【0045】
検出器43は、表示画面22からの出射光を光学系41を経た後に受光面42で捉え、受光した光の強度に対応した電気信号に変換し、受光面42の平面座標上の位置に関連付けた撮像信号を出力するものである。検出器43は、光導電型撮像管であったり、CCDカメラであったりする。
【0046】
光導電型撮像管(図示せず)とは、ターゲットと呼ばれる光導電面(図示せず)に光が入射すると、その部分の電気抵抗が変化することを利用して映像信号を取り出すものである。CCD(電荷結合デバイス:Charge Coupled Device)(図示せず)とは、ターゲットに入射する入射光に対応する負電荷が発生する光電効果を利用して映像信号を取り出すものである。
【0047】
ここで、検出カメラ13は、光学系41の光軸と受光面42および表示画面22の面中心を通る法線とが一致するように、そして後記するモニタ15に表示された画面の枠内に、表示画面22全体の映像が入るように、位置合わせして設置される。
【0048】
ここで、色フィルタ14がないと仮定して、検出カメラ13が出力する信号gcam(xn)は、表示画面22から出射したR,G,B光に対する検出カメラ13の感度をそれぞれPR,PG,PBとし、周囲光の強度をWとし、この強度Wに対する検出カメラ13の感度をPwとすると、式(5)のようにあらわされる。
【0049】
【数3】
Figure 0004313609
【0050】
色フィルタ14は、色の三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の各原色フィルタ(14R,14G,14B)がそれぞれ三本の縦方向ストライプとなるように、色毎に等間隔に構成され、光学系41がデフォーカスする位置に設置されているものである。この各原色フィルタ(14R,14G,14B)は、表示画面22から出射されたRGBの混色光を、対応する色の単光色のみ透過させる作用を有する。
【0051】
さらに、各原色フィルタ14(14R,14G,14B)は、正確な基準白色を各原色フィルタ14に透過させて検出カメラ13で測定した場合、透過光がRGBのうちいずれであるかによらず検出レベルが同一になるように色調整されているものとする(以下この各原色フィルタ14間の「色フィルタ条件」と記す)。
【0052】
ここで、表示画面22から出射したR,G,B光が色フィルタ14を透過して検出カメラ13に出力される信号gF-cam(xn)は、(9)式のようにあらわされる。これは、色フィルタ14が、前記した色フィルタ条件を満たしていることにより、式(6)の関係をみたし、入力する信号レベルをR,G,Bそれぞれにつき同レベル(7,8式)としたことによる。
【0053】
【数4】
Figure 0004313609
【0054】
モニタ15は、検出カメラ13が出力した映像信号を表示するものであって、カラー表示できる必要はなく、検出カメラ13の受光面42が検出した入射光の強度を、モニタ15画面上の平面座標上の対応する位置にモノクロの濃淡として表示できるものであればよい。
【0055】
図4(a)は、ホワイトバランスが適切に調整されているカラー表示装置12に表示させたWB測定映像を色フィルタ14を経由して検出カメラ13で撮像した場合の、モニタ15画面の水平方向の輝度出力をグラフとして模式的に示す図である。図中実線は、カメラ出力gF-cam(x)に対応するものであって、点線でそれぞれあらわされているRGBそれぞれの出力値を加算したものである。
【0056】
なお、点線で表わされるRGBそれぞれの出力グラフは、実際上、単独で検出された値ではなく仮想的に示したものである。このように、ホワイトバランスが適切に調整されている場合において表示画面22は、カメラ出力gF-cam(x)がモニタ15画面上すべての点で同一であるため、濃淡コントラストのない均一な無彩色画面となる。
【0057】
図4(b)は、ホワイトバランスが崩れているカラー表示装置12に表示させたWB測定映像を色フィルタ14を経由して検出カメラ13で撮像した場合の、モニタ15画面の水平方向の輝度出力をグラフとして模式的に示す図である。このように、ホワイトバランスが崩れている場合は、カメラ出力gF-cam(x)は、モニタ15画面水平方向に周期性を有し、モニタ15の画面は、周期的な縦縞の濃淡コントラストを有する無彩色画面となる。
【0058】
以下、前記したモニタ15の画面における縦縞の濃淡コントラストとホワイトバランスとの関係について検証してみる。ここで、ホワイトバランスが適切に調整されているとすると、カラー表示装置12のゲインとセットアップはR,G,Bについてそれぞれ同一とみなせるので、(10)(11)式の関係が成立する。そして、(10)(11)式と(9)式の関係より(12)式を得るが、(10)式における正弦波が加算されている項は、(13)式に示すとおり、一定値(constant1)であるため、カメラ出力gcam(x)は表示画面22の位置に依存せず一定値をとることになる。よって、前記したとおり、カラー表示装置12のホワイトバランスが正常に調整されているときは、周期的な濃淡コントラストのない無彩色画面が表示されることとなる。
【0059】
【数5】
Figure 0004313609
【0060】
これに対し、ホワイトバランスの調整が不適切である場合は、(9)式で表わされる正弦波の加算項が一定値とならず、カメラ出力gcam(x)は正弦波成分が出力される。例えば、簡単のため、R(赤)の振幅だけが、(14)式でしめすように他のG(緑)およびB(青)の振幅に対してずれているとすると、カメラ出力gcam(x)は、(14)式を(9)式に代入して得られる(15)式のように正弦波成分が出力されることになる(ここでconstant2は一定値示す)。すなわち、表示画面22上、水平位置方向に規則的な縦縞の濃淡コントラストが検出されることとなる。
【0061】
【数6】
Figure 0004313609
【0062】
なお、図4(b)実線で表わされる正弦波の振幅と位相とから、RGBのうちどの成分がどの程度ずれているかを判断することが可能である。なお、この正弦波信号の位相を検出する場合、正弦波の周期でクロスハッチ信号などを多重しておくことにより、両信号の位相差から検出可能である。
【0063】
次に、図1および図5を用いて、第一実施形態の動作フローについて説明する。図5は、第一実施形態の動作を示すフローチャートである。
WB測定信号発生装置11の正弦波発生回路31において正弦波信号を発生する(ステップS11)。発生した正弦波信号は、三つの信号に分岐され、第一の信号は、GR乗算器34Rで振幅GR(=G)(式7)が乗算され、加算器35Rで黒レベルBR(=B)(式8)が加算され信号FR(x)をなし、AR乗算器21Rに出力される(ステップS12)。第二の信号は、−120°位相器32で位相を三分の一周期遅延させた後、GG乗算器34Gで振幅GG(=G)(式7)が乗算され、加算器35Gで黒レベルBG(=B)(式8)が加算され信号FG(x)をなし、AG乗算器21Gに出力される(ステップS12)。第三の信号は、−240°位相器33で位相を三分の二周期遅延させた後、GB乗算器34Bで振幅GB(=G)(式7)が乗算され、加算器35Bで黒レベルBB(=B)(式8)が加算され信号FB(x)をなし、AB乗算器21Bに出力される(ステップS12)。
【0064】
WB測定信号発生装置11からの入力信号FR(x)、FG(x)、FB(x)は、それぞれ、AR乗算器21R、AG乗算器21G、AB乗算器21Bにて、AR、AG、AB倍に増幅(ゲイン)される(ステップS13)。次に加算器23R、23G、23Bにおいてセットアップ信号SR、SG、SB、がそれぞれに加算(セットアップ)される(ステップS14)。次に、以上のようにして得られた出力Y(x)(式(4)参照)を表示画面22に表示する(ステップS15)。表示画面22には、RGBの各原色が色毎に縦縞状の濃淡が、それぞれ位相を三分の一周期ずつずらして連続したWB測定映像が表示されることになる(図3参照)。なお、ここで表示画面22のガンマ特性は無視している。
【0065】
次に、表示画面22に表示されたWB測定映像は、色フィルタ14を透過して(ステップS16)検出カメラ13の受光面42に入射し、検出器43により検出され信号gF-cam(xn)を得る(ステップS17)。
【0066】
次に、検出カメラ13より検出された信号gF-cam(xn)は、モニタ15に表示される(ステップS18)。ここで、カラー表示装置12のホワイトバランスが正確に調整されている場合、モニタ15の画面は濃淡コントラストがなく表示される(ステップS19:Yes)。一方、表示画面22を構成する蛍光体(図示せず)の発光効率の劣化等によりホワイトバランスが崩れていると、モニタ15の画面には周期的な濃淡コントラストの縦縞が表示される(ステップS19:No)。
【0067】
この原因は、R,G,Bそれぞれの蛍光体にかかる入力パワーが一般的に、B,GがRに比較して大きく、RGBの色毎に蛍光体の発光効率の劣化速度が相違して、ホワイトバランスの経時変化が発生することによる。そして、この経時変化分をゲインやセットアップの調整(AR、AG、AB、SR、SG、SBの調整)することにより補完して、ホワイトバランス調整し、モニタ15画面上の縦縞状の濃淡コントラストが消滅するようにする(ステップS20)。
【0068】
以上述べたように本発明は、一つの検出器43によりホワイトバランス調整に必要なデータを表示画面22全体に対して一回の測定で行うようになっている。これにより、RGB毎に検出器を用いた場合のような、検出器それぞれの特性の相違や周囲光の影響などの誤差要因を考慮せずに、ホワイトバランス調整を行うことが可能となる。そして、検出カメラ13で表示画面22に表示したWB測定映像を撮像しつつ、モニタ15上でWB測定映像をリアルタイム表示しつつ、カラー表示装置12のゲインとセットアップを調整するので、簡便に短時間でホワイトバランスの調整が可能である。
【0069】
また、本発明にかかるホワイトバランス測定方法は、検出カメラ13を表示画面22から離して非接触で測定することができかつ一回の測定で表示画面22全体に対して実施できる。このため、接触方式による方法では測定器51(図7)が邪魔となってホワイトバランスの測定が実施できないような、例えば歪を有する表示画面22や投射型表示画面であっても、本発明によれば測定が可能となる。また検出センサを測定のために移動させる手間も必要ない。
【0070】
そして検出器43は、単色センサであるため、安価でセンサ自体の特性のばらつきが少ない。さらにカラー表示装置14のホワイトバランスが適正であるか否かの判断は、モニタ15画面の周期的な濃淡コントラストの縦縞が見えるかどうかといった相対的変化の検出であり検出器43の出力値の絶対値は必要としない。このため、検出器43の入出力特性を正確に把握する必要がないので、検出器43の検定やメンテナンス等の管理負担が少ない。
【0071】
以上、表示画面12がブラウン管(CRT)であることを前提に、各構成につき限定的な説明を行ったが、本発明の適用は本実施形態に限定されるものでなく、発明の趣旨の範囲でさまざまな表示画面への適用が可能である。例えば、投射型表示画面、液晶表示画面、プラズマ型表示画面であったりする。投射型表示画面である場合、背面投射型であっても、前面投射型であってもよい。
【0072】
<第二の実施の形態>
次に、本発明にかかる第二の実施形態について説明する。第二実施形態は、色フィルタ14を用いない場合である。従って、第二実施形態の基本構成は図1における色フィルタ14を省略したものとして考えてよい。図6は、第二実施形態にかかるホワイトバランス測定方法の動作フローを説明するためのフローチャートである。
【0073】
図6を用いて第二実施形態における動作を以下説明する。なお、図6中、第一実施形態に対応するステップには、図5と対応させて同一の符号を付している。まず、調整対象となるカラー表示装置12を調節する前に、WB測定信号発生装置11のキャリブレーションを行う。
【0074】
<WB測定信号発生装置のキャリブレーション>
最初に、ホワイトバランスが調整済のカラー表示装置12を図1のようにセッティングする(ただし、色フィルタ14が存在しない状態とする)(ステップS10)。次に、第一実施形態の図5におけるフローと同様にして、表示画面22にWB測定映像を表示させ、このWB測定映像を検出カメラ13で検出し信号gcam(xn)をモニタ15に表示する(ステップS11〜ステップS18)。そして、モニタ15画面上に濃淡コントラストの縦縞がなくなるようにGR,GG,GBおよびBR,BG,BBを調整する(ステップS19:No,ステップS21)。以上でWB測定信号発生装置11のキャリブレーションは終了である(ステップS19:yes,ステップS22)。なお、このWB測定信号発生装置11のキャリブレーションは、定期的に必要なものであって、必ずしもカラー表示装置12の調整のたびに行う必要はない。
【0075】
<カラー表示装置のホワイトバランス調整>
次に、調整対象となるカラー表示装置12に入れ替える(ステップS23)。そして、第一実施形態の図5におけるフローと同様にして、表示画面22にWB測定映像を表示させ、このWB測定映像を検出カメラ13で検出しモニタ15に表示する(ステップS24〜ステップS20)。そして、モニタ15画面上に濃淡コントラストの縦縞がなくなるようにカラー表示装置12のAR,A G,A B,SR,S G,S Bを調整する(ステップS31:No,ステップS32)。以上でカラー表示装置12のホワイトバランス調整が終了する(ステップS31:yes,ステップS33)。
【0076】
以上述べた動作フローは、第二実施形態を説明するための一例であり、本実施形態は前記した動作フローに限定されるものでなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、WB測定信号発生装置11のキャリブレーションを行うのに、調整済みのカラー表示装置12を接続しなくとも、調整対象のカラー表示装置12の表示画面22中、ホワイトバランスがあっている部分を、検出カメラ13で撮像して行ってもよい。または、第一実施形態で示した方法で、カラー表示装置12のホワイトバランスを調整後、色フィルタ14を取り除いて、WB測定信号発生装置11のキャリブレーションを行ってもよい。
【0077】
<第三の実施の形態>
次に、本発明にかかる第三実施形態について説明する。第三実施形態における第一実施形態との相違は、色フィルタ14(図1)を用いず、さらに検出カメラ13´としてカラーカメラを用いる点にある。すなわち、基本構成は、図1における色フィルタ14を省略し、かつ検出カメラ13(モノクロカメラ)が検出カメラ13´(カラーカメラ)に取って代わったものとなる。
【0078】
検出カメラ13´は、表示画面22からの入射光をRGBの三原色に分解して各原色ごとに光の強度を電気的な信号に変換するものである。検出カメラ13´は、検出器13´を備え、受光面42´に入射した光は、RGBの色毎に電気的なアナログ信号に変換され、その後検出器13´内部において、各原色毎にデジタル変換されモニタ15´に出力されるものである。
【0079】
モニタ15´は、これまで第一および第二実施形態で述べたモニタ15と比較して、モノクロ映像を表示する点において同じである。しかし、検出カメラ15´が検出した映像の構成単位である画素毎に、この画素を構成するRGBの各検出レベルが平均化してモノクロの画素表示される点において検出カメラ15と相違する。すなわち、あるWB測定映像を検出カメラ13´でとらえた映像の画素Pnにおける色の三原色の各検出レベルがそれぞれRn、Gn、Bnであったとすると、モニタ15´におけるこの画素Pnに対応する出力レベルは、(Rn+Gn+Bn)/3と表わされる。
【0080】
第三実施形態における動作フローは、図5を用いて説明した第一実施形態における場合と、ステップS16が省略される点、ステップS17がモノクロカメラでなくカラーカメラによる点、ステップS18、S30においてモニタ表示される検出映像が画素毎にRGBの出力レベルを平均化((R+G+B)/3)させたモノクロ表示である点を除き、基本的に同じであるため省略する。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係るカラー表示装置のホワイトバランス測定方法およびその装置により以下に示す優れた効果を奏する。
請求項1の発明によれば、カラー表示装置のホワイトバランスを調整する者は、モニタに映し出される濃淡コントラストの差が最小となるように、カラー表示装置における色の三原色の出力を調整することとなる。これにより、熟練と経験を要さずして、カラー表示装置の正確なホワイトバランスの調整を行うことが可能となる。また、カラー表示装置の表示画面からの出射光を検出する検出器のばらつきや周囲光の影響を考慮せずに、表示画面全体のホワイトバランス調整を一回の測定において短時間で実施可能となる。そして、表示画面から検出器を離間させる非接触方式をとるため、例えば歪を有する表示画面や投射型表示画面のような検出器を接触させる方式をとれない場合であっても、ホワイトバランス調整を容易に可能とする。そして、使用する検出カメラはモノクロカメラであり、単一センサで構成されているので、検出カメラにおける調整も不要である。
【0082】
請求項2の発明によれば、請求項1における効果に加え、予めWB測定信号発生装置のキャリブレーションを行っておくことにより、色フィルタを使用しないでカラー表示装置のホワイトバランス調整が可能となる。
【0083】
請求項3の発明によれば、WB測定信号発生装置のキャリブレーションを必要とせず、また色フィルタも使用せずにカラー表示装置のホワイトバランス調整が可能となる。
【0084】
請求項4の発明によれば、ホワイトバランス測定信号発生装置は、カラー表示装置に予め組込むことも、また外部端子を経て外付けにすることも可能である。そして、WB測定信号発生装置により表示画面上に映し出されるWB測定映像を撮像する検出カメラは市販品で対応できるので、ホワイトバランス調整のためのシステム構築が極めて簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるホワイトバランス測定方法を実現するシステム全体の基本構成を示す構成図である。
【図2】カラー表示装置における表示画面の正面図である。
【図3】表示画面に表示されるWB測定映像を説明するための図である。
【図4】(a)ホワイトバランスが適切に調整されている場合の、モニタ画面の水平方向の輝度出力をグラフとして模式的に示す図である。
(b)ホワイトバランスが適切に調整されていない場合の、モニタ画面の水平方向の輝度出力をグラフとして模式的に示す図である。
【図5】第一実施形態の動作フローを示すフローチャートである。
【図6】第二、第三実施形態の動作フローを示すフローチャートである。
【図7】従来のホワイトバランス測定方法および装置を説明するための図である。
【符号の説明】
11 WB測定信号発生装置(ホワイトバランス測定信号発生装置)
12 カラー表示装置
13、13´ 検出カメラ
14、14R、14G、14B 色フィルタ
15、15´ モニタ
21、21R、21G、21B A乗算器
22、52 表示画面
23、23R、23G、23B S加算器
31 正弦波発生回路(正弦波発生手段)
32 −120°位相器(第一位相遅延手段)
33 −240°位相器(第二位相遅延手段)
34、34R、34G、34B G乗算器
35、35R、35G、35B B加算器
41 光学系
42、42´ 受光面
43、43´ 検出器
51 測定器
51a センサ
51b 遮光フード

Claims (4)

  1. カラー表示装置の表示画面を、検出カメラで撮影することによるホワイトバランス測定方法であって、
    色の三原色である第一原色、第二原色および第三原色の入力信号を、前記表示画面にそれぞれ同一方向に同一周期でかつ位相が三分の一周期ずつずれた輝度の正弦波分布を縦縞状の濃淡コントラストで表示する映像信号として入力する映像信号入力ステップと、
    前記表示画面を、第一原色、第二原色および第三原色を有する色フィルタを透過して、モノクロの前記検出カメラによりモノクロ映像として撮影する色フィルタ撮影ステップとを含み、
    前記モノクロ映像において表示される、前記表示画面が表示する第一原色、第二原色、第三原色に対応した、濃淡コントラストを認識して前記カラー表示装置のホワイトバランスを測定することを特徴とするホワイトバランス測定方法。
  2. カラー表示装置の表示画面を、検出カメラで撮影することによるホワイトバランス測定方法であって、
    色の三原色である第一原色、第二原色および第三原色を表示するそれぞれの入力信号をキャリブレーションすることにより、前記カラー表示装置のホワイトバランス調整が正常であれば、前記検出カメラによる検出レベルが各色間で同一となるようにするキャリブレーションステップと、
    前記入力信号を、前記第一原色、第二原色、第三原色が前記表示画面にそれぞれ同一方向に同一周期でかつ位相が三分の一周期ずつずれた輝度の正弦波分布を表示する映像信号として入力する映像信号入力ステップと
    前記表示画面を、モノクロの前記検出カメラによりモノクロ映像として撮影するモノクロ撮影ステップとを含み、
    前記モノクロ映像において表示される、前記表示画面が表示する第一原色、第二原色、第三原色に対応した、濃淡コントラストを認識して前記カラー表示装置のホワイトバランスを測定することを特徴とするホワイトバランス測定方法。
  3. カラー表示装置の表示画面を、検出カメラで撮影することによるホワイトバランス測定方法であって、
    色の三原色である第一原色、第二原色および第三原色の入力信号を、前記表示画面にそれぞれ同一方向に同一周期でかつ位相が三分の一周期ずつずれた輝度の正弦波分布を縦縞状の濃淡コントラストで表示する映像信号として入力する映像信号入力ステップと、
    前記表示画面を、カラー撮影可能な前記検出カメラにより検出し、この検出した映像の画素を構成する第一原色、第二原色、第三原色の各検出レベルを平均してモノクロ映像として表示するカラー撮影ステップとを含み、
    前記モノクロ映像において表示される、前記表示画面が表示する第一原色、第二原色、第三原色に対応した、濃淡コントラストを認識して前記カラー表示装置のホワイトバランスを測定することを特徴とするホワイトバランス測定方法。
  4. カラー表示装置の表示画面を検出カメラで撮影することにより、ホワイトバランスを測定するためのホワイトバランス測定信号発生装置であって、
    前記表示画面が、輝度の正弦波分布を縦縞状の濃淡コントラストで表示するように第一原色の入力信号を発生する正弦波発生手段と、
    前記第一原色の輝度分布に対して、同一方向、同一周期でかつ位相が三分の一周期ずれた輝度の正弦波分布を縦縞状の濃淡コントラストで表示するように、第二原色の入力信号を発生する第一位相遅延手段と、
    前記第一原色の輝度分布に対して、同一方向、同一周期でかつ位相が三分の二周期ずれた輝度の正弦波分布を縦縞状の濃淡コントラストで表示するように、第三原色の入力信号を発生する第二位相遅延手段と、
    を有することを特徴とするホワイトバランス測定信号発生装置。
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