JP4311402B2 - 拡声システム - Google Patents
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Description
拡声を行なう場合、明りょうな音を収音するために、通常は、固定のマイクロフォンが設置されており、その位置で話者が音声を発するか、もしくは、話者がマイクロフォンを持ち歩くことが必要であった。そして、質疑応答のとき等、話者が変わる場合にも、質問者が固定マイクロフォンの位置まで移動するか、もしくは、マイクロフォンを移動させる必要があった。
また、再生系では、集中配置又は天井に分散配置されたスピーカが用いられることが多いが、集中配置の場合はスピーカ近傍において、また分散配置の場合では話者近傍において、必要以上に拡声され、同一室内において均一な拡声が行われていなかった。
有線マイクロフォンの移動は、マイクケーブルのケアが必要で話者への負担が大きいという問題があった。また、ワイヤレスマイクは、混信や電波法により免許取得や届出が必要であり、民生帯域では混信や盗聴(情報の漏えい)などの問題がある。
さらに、マイクが複数存在する場合にも、手動でマイクを切り替える必要があり、ときにはオペレータも必要となった。さらにまた、マイクロフォンが複数になると、1系統あたりのループゲインの低下により、ハウリング抑制や明りょう度や音質の確保が難しいという問題点があった。
また、前記音源検知部は、前記話者の位置に対応するマイクロフォンを検出した後、所定時間は、他のマイクロフォンを話者の位置に対応するマイクロフォンとして検出しないようになされているものである。
さらに、前記音源検知部は、検出したマイクロフォンの入力レベルが前記最低閾値レベルを下回る状態が所定時間以上継続したときは、該マイクロフォンの入力信号が前記入力切替部においてオフとされるように制御するものとされている。
さらにまた、前記音源検知部は、前記各マイクロフォンの入力レベルと前記閾値とを比較するときに、あらかじめ測定しておいた各マイクロフォンの暗騒音レベルに応じた補正を行うようになされているものである。
さらにまた、前記音源検知部は、前記各マイクロフォンの入力信号のうち音声のレベルのみが高い周波数帯域の信号に基づいて、前記話者の位置に対応するマイクロフォンを検出するようになされているものである。
また、ワイヤレスマイクにありがちな混信や受信状態の変化を低減するとともに、情報漏えいを防止することができる。
さらに、質疑応答などで話者位置が変化しても、手動でマイクを切り替える必要がなく、オペレータを必要としない。
さらにまた、発話位置の近傍のマイクが選択されることにより、ループゲインが改善し、ハウリングの発生を防止することができるとともに、明りょう度も確保することができる。
この図において、1は本発明の拡声システムが設備される会議室やホールの天井などに分散配置された複数(m個)のマイクロフォン、5は同じく天井などに分散配置された複数(n個)のスピーカである。ここで、各マイクロフォン1(MIC1〜MICm)はそれぞれの近傍のエリアにおける音のみを収音するように制限された指向性を有しており、天井に分散配置されたm個のマイクロフォン1で全室内をカバーするようになされている。同様に、各スピーカ5(SP1〜SPn)もそれぞれの近傍エリアにのみ拡声するように制限された指向性を有するものとすることもでき、天井に分散配置されたn個のスピーカ5で全室内をカバーすることができるようにすることもできる。なお、前記複数のマイクロフォン1の配置間隔及び前記複数のスピーカ5の配置間隔は、それぞれの指向性や天井高に応じて決定される。
また、前記複数のスピーカ5には平面スピーカを使用しても良く、また、スピーカをシステム天井の一部として使用しても良い。
この音源検出処理の詳細については後述するが、マイクロフォンの入力レベルが所定の閾値を所定時間以上連続して超えているマイクロフォンの中で最も入力レベルの高いマイクMICiを話し手近傍(音源位置)のマイクロフォンとして検出し、該検出したマイクロフォンをオンとする情報を前記入力切替部3に出力する。これに応じて、前記入力切替部3はそのマイクロフォンからの入力信号を選択して前記出力レベル/ディレイ制御部4に出力する。これにより、そのマイクロフォンがオンとされる。
また、MICiの入力レベルが低下し、他のマイクロフォンMICjに前記所定時間以上連続して所定の閾値以上のレベルの入力信号があった場合には、そのマイクMICjに音源位置が移動又は新たな音源が発生したと判定して、MICjを音源位置のマイクロフォンとして検出し、新たにMICjをオンとする。
さらに、MICi付近にいた話者が発話を停止し、MICiに所定レベル以上の入力信号が一定時間以上なくなった場合は、その位置の音源がなくなったものと判断し、MICiをオフとする。
このようにして、前記音源検知及び制御部2により、前記複数のマイクロフォンのうちの話者の位置に最も近いマイクロフォンが検出され、自動的にオンとされる。
すなわち、前記音源検知及び制御部2により音源位置であるとして検出され、前記入力切替部3によりオンとされたマイクMICiからの入力信号を、室内のどの位置においても聴取位置の高さにおける音圧レベルが均一となり、話者からの直接音と各スピーカからの拡声音とが聴取位置で同じタイミングで到達するように、前記複数のスピーカ5(SP1〜SPn)から出力する信号の出力レベルと遅延時間(ディレイ)を設定する。
ここで、前記各スピーカからの出力信号のレベルについては、話者からの直接音と各スピーカからの拡声音の和が室内のどの位置でも一定となるように各スピーカの出力レベルを決定する。すなわち、直接音の距離減衰を補うように音源位置(検出されたマイクロフォンの位置)との距離に応じて各スピーカの出力レベルを制御するものであり、音源位置と各スピーカとの距離に基づいて演算により各スピーカの出力レベルを求めても良いし、予め各音源位置ごとに各スピーカに対応する出力レベルを記録したテーブルを作成しておき、該テーブルを参照することにより各スピーカから出力する信号の出力レベルを決定するようにしても良い。
また、前記ディレイ量は、音源位置から発せられる直接音が各スピーカ位置に到達するのに要する時間に対応する遅延時間をそれぞれのスピーカから出力される拡声信号に付与することにより、前記直接音と前記拡声音とが同じタイミングで聴取位置に到達するようにしたものであり、音源位置と各スピーカとの距離に基づいて算出するようにしてもよいし、予め各音源位置ごとに各スピーカまでの遅延時間を記録したテーブルを作成しておき、該テーブルを参照することによりディレイ量を決定するようにしても良い。
これにより、室内のどの聴取位置においても、明りょうで高品質に話者の発話を聴取することができる。
例えば、2系統の拡声を行うものとすると、前記音源検知・制御部2は、前記複数のマイクロフォン(MIC1〜MICm)からの入力信号をモニタし、入力レベルが所定時間以上連続して所定の閾値を超えているマイクロフォンが2本ある場合、その2本のマイクMICi、MICjに音源が位置すると判定し、この2本のマイクMICi、MICjを音源位置のマイクロフォンとして検出する。これに応じて、前記入力切替部3は、MICi、MICjからの信号を選択して出力レベル/ディレイ制御部4に出力する。
前記出力レベル/ディレイ制御部4は、該検出された複数のマイクロフォンの各マイクロフォンごとに、上述の場合と同様に、室内のどの位置においても音圧レベルが均一となるように各スピーカの出力レベルとディレイ量を制御して拡声する。上述の例では、複数系統の入力信号を処理することのできる前記出力レベル/ディレイ制御部4において、マイクMICi、MICjそれぞれからの入力信号に対して、各スピーカに出力する信号のレベルとディレイ量をそれぞれ制御し、その後で両系統の出力信号を加算して各スピーカに出力すればよい。
複数のマイクの中から、話し手の音声レベルが一番大きく入力されるマイクを検出するために、前記音源検知及び制御部2は、所定時間間隔(例えば、10ms)ごとに、全てのマイクロフォンMIC1〜MICmの入力信号に対してステップS1〜S4の処理を繰り返し行い、音源位置のマイクロフォンを選択する。
まず、ステップS1において、各マイクロフォンからの入力信号からフィルタ(LPF,HPF又はBPF)を用いて音声のみを含む周波数帯域の信号を抽出し、所定の時間間隔(10ms)ごとの信号レベルの平均値をそのマイクロフォンのその時間の入力信号レベルとする。
すなわち、室内で発生する音声以外の音(例えば、紙をめくる音やスリッパの音など)によるマイクの検出を避けるために、人間の音声のレベルのみが高くなる周波数帯域でフィルタリングを行い、その後にレベル比較を行うようにする。なお、前記周波数帯域は、人間の音声のレベルの高さのみで決定するのではなく、その周波数帯域におけるマイクロフォンの指向特性にも配慮して決定する必要がある。また、複数の周波数帯域(例えば、125Hzと4kHz)でフィルタリングを行い、該複数の周波数帯域のそれぞれにおいてレベルが高い場合に音声として判断するようにしてもよい。さらにまた、所定の一つ又は複数の周波数帯域でフィルタリングを行い、該所定の周波数帯域のそれぞれにおいてレベルが低い場合に音声として判断するようにしてもよい。
室内には、空調音などの暗騒音があり、そのレベルはマイクロフォンの位置によって異なる。そこで、音源検出を始める前(聴衆が入室する前)に、あらかじめ各マイクの近傍にどれだけのレベルの暗騒音が存在するかを測定しておく。そして、各マイクの暗騒音レベルと室全体の暗騒音レベル(全マイクの暗騒音レベルの平均値)との差を測定し、それぞれのマイクロフォンの入力レベル又は閾値に対してその差分を補正する。なお、暗騒音レベルは各マイクロフォンへの入力信号のエネルギーを数秒間平均した値を用いる。
図3は、各マイクの暗騒音レベルと室全体の暗騒音レベルの一例を示す図である。この図に示すように、各マイクの暗騒音レベルと室全体の暗騒音レベルの差を補正レベルとする。すなわち、図示する例では、マイクMIC1、MIC2及びMIC4の暗騒音レベルは、それぞれ、室全体の暗騒音レベルよりもa1、a2及びa4だけ高く、マイクMIC3及びMIC(m-1)の暗騒音レベルは、それぞれ、室全体の暗騒音レベルよりもa3及びa(m−1)だけ低い。そこで、マイクMIC1、MIC2及びMIC4については、それぞれ、その入力レベルからa1、a2及びa4を差し引いた値を閾値と比較し、マイクMIC3及びMIC(m-1)については、それぞれ、その入力レベルにa3及びa(m−1)を加えた値を閾値と比較するようにしている。あるいは、各マイクロフォンの閾値として、基準となる閾値にそのマイクロフォンの補正レベルを加算あるいは減算した値を用いるようにしても良い。
このように、各マイクロフォンの暗騒音レベルの影響を排除して各マイクロフォンの入力レベルと閾値とを比較するようにしている。
発声音が分散配置されたマイクロフォンへ到達する時刻は、話者と各マイクロフォンとの間の距離に応じて多少のずれが生じる。オンとされるべきマイクロフォンは、通常、話者の一番近くに存在するため、一番早く音が到達し、距離が長くなるに応じて到達時間も長くなる。このとき、話者が少しの間、発話をやめると、音声が遅れて到達する隣のマイクロフォンの入力レベルの方が音源位置として検出されたマイク(以下、「検出マイク」とよぶ。)の入力レベルよりも高くなることがあり、検出マイクが隣のマイクへ移動してしまうことがある。このようなことが発生するのを防止する必要がある。
そこで、本発明においては、検出マイクの入力レベルに応じて閾値を動的に変化させるようにしている(動的閾値)。
閾値は次のルールで変化させる。
(1)検出マイクがない場合は、閾値を最低閾値レベルに設定する。最低閾値レベルは、その部屋の暗騒音レベルよりも十分高く、通常の人間の音声のレベルよりも低い値とする。
(2)検出マイクの入力レベルが最低閾値レベルよりも低い場合は、閾値は最低閾値レベルに設定する。
(3)検出マイクの入力レベルが閾値よりも高い場合は、所定時間経過後に閾値を検出マイクの入力レベルに設定する。
(4)検出マイクの入力レベルが閾値よりも低い場合は、所定の更新時間間隔で閾値のレベルを一定レベルずつ減少させる。
時刻t0に第1のマイクmic1の入力レベルが最低閾値レベルよりも高くなっている。
後述するように、衝撃音などによりマイクが誤検出されるのを防止するために、マイクの入力レベルが所定時間(この例では、50ms)以上連続して閾値を超えたときに、そのマイクを音源位置として検出するように設定されている。
時刻t1になると、第1のマイクmic1の入力レベルが閾値よりも高い状態が50ms以上継続したため、第1のマイクmic1が音源位置として検出される(オンとなる)。このとき、上記(3)により、閾値は第1のマイクmic1の入力レベルに設定される。次の10msの入力レベルがこの閾値と比較されることとなる。
時刻t2になると、第1のマイクmic1に対する入力レベルが閾値よりも下がるため、上記(4)により、閾値は所定時間毎に所定レベルずつ低下していく。この例では、0.25dB/10msで下がっていく。この間、図示するように、隣接する第2のマイクmic2に対する入力レベルの方が第1のマイクmic1に対する入力レベルよりも高くなることがあるが、通常、第2のマイクmic2のレベルが長時間(50ms以上)連続して閾値を越えることはない。なぜなら、mic1への入力がなくなると、遅れて到達するmic2への入力もなくなるからである。
時刻t3になると、第1のマイクmic1の近傍の話者が発話を再開し、第1のマイクmic1の入力レベルが閾値を越えたため、上記(3)により、閾値が第1のマイクmic1の入力レベルに持ち上げられる。
その後、第1のマイクmic1の入力レベルが連続して閾値を下回り、閾値のレベルが所定のレベルずつ減少し続けて、時刻t4に最低閾値レベルに到達している。
図5は、前記衝撃音の排除について説明するための図である。但し、この図においては、煩雑さを避けるために、閾値は動的に設定されておらず一定であるものとして図示している。
前述のように、本発明においては、衝撃音によりマイクが誤選択されるのを防止するために、入力レベルが所定時間以上連続して設定された閾値を超えている場合にのみ、そのマイクをオンにするようにしている。
ここで、前記所定時間が短すぎると、室内に存在する音声以外の種々の音によって検出マイクが切り替わってしまうが、逆に、長すぎると、しゃべり始めの部分が拡声されなくなってしまう。さらに、前記図1に示した入力切替部3でマイクをオンとするために必要となる処理時間(10ms程度)も考慮する必要があるが、聴感的には音声が発せられてから実際にマイクがオンされるまでが100ms以内となるように設定するのが好ましい。
図5に示した例では、入力レベルが50ms以上連続して設定された閾値を越えたときにそのマイクをオンとするようにしている。すなわち、第1のマイクmic1の入力レベルは時刻t0で閾値を超えたが、時刻t1になると閾値を下回り、連続して閾値を超えた時間が20msで、50msに達していないのでマイクmic1はオンとされない。一方、第2のマイクmic2は、その入力レベルが時刻t2で閾値を超え、連続して50ms以上閾値を超えたので、時刻t3でオンとされている。
これにより、衝撃音によりマイクが誤検出されるのを防ぐことができる。
そして、該選択したマイクロフォンをオンとするためのマイクオンコマンドを前記入力切替部3に送る(ステップS5)。これに応じて、入力切替部3は、検出されたマイクロフォンからの入力信号を選択して前記出力レベル/ディレイ制御部4に出力する。
すなわち、一度マイクが検出されると、該検出されたマイクは、どのような条件下(他のマイクの入力レベルの方が高い、など)であっても、その入力レベルが閾値を下回ってから、ある一定時間(設定マイク保持時間)はオンされた状態を保つようにする。
図6は、この検出マイクのオン状態を保持する処理について説明するための図である。但し、この図では、煩雑さを避けるために、閾値は動的に設定されておらず一定であるものとして図示している。
図6に示した例では、第1のマイクmic1の入力レベルが時刻t0で閾値を超え、50ms以上連続して閾値を超えたため、時刻t1で第1のマイクmic1がオンとされている。その後、時刻t2で第1のマイクmic1の入力レベルは閾値よりも低くなり、その状態が継続しているが、第1のマイクmic1のオン状態は継続されている。そして、時刻t3に第2のマイクmic2の入力レベルが閾値を超え、50ms以上連続して閾値を超えているが、第1のマイクmic1の入力レベルが閾値よりも低くなった時刻t2から設定マイク保持時間(この例では、600ms)経過するまでは、第1のマイクmic1のオン状態が保持されており、該600msを経過した時刻t4になって第2のマイクmic2がオンとされ、第1のマイクmic1がオフとされている。
このように、一度検出された第1のマイクmic1は、途中でその入力レベルが閾値を下回り、他のマイクの入力レベルが閾値を超えても、設定マイク保持時間の間は、検出マイクが切り替わらないようになされている。これにより、検出マイクが頻繁に切り替えられるのを防止することができる。
この処理では、検出マイクに対してある一定時間(マイクオフ設定時間)を越えて最低閾値レベルよりも高い入力がない場合には、そこには話者がいないと判断して自動的にマイクをオフにする処理である。
図7に示した例では、時刻t0に第1のマイクmic1に対する入力レベルが閾値を上回り、50ms以上連続して閾値を越えたため、時刻t1にマイクmic1がオンとなるが、時刻t2にその入力レベルが閾値を下回り、マイクオフ設定時間(この例では、120s)の間、閾値よりも高いレベルの入力が無かったため、時刻t3にマイクmic1が自動的にオフされている。
このように、話者が発話をやめてから所定時間経過後に自動的にマイクをオフとすることにより、暗騒音のみが拡声されるのを防止することができる。
また、以上の説明においては、各マイクロフォンの入力レベルを10msごとの平均値により算出していたが、これに限られることはなく、他の時間間隔ごとに算出するようにしてもよい。さらに、前述した閾値レベルを減少させるときのレート、衝撃音を排除するための所定時間、設定マイク保持時間、マイクオフ設定時間などは、上述した例に限られることはなく、個々の場合に応じて任意の値を用いればよい。
Claims (5)
- 室内に分散配置された複数のマイクロフォンと、
前記室内に分散配置された複数のスピーカと、
前記複数のマイクロフォンの入力信号に基づいて話者の位置に対応するマイクロフォンを検出する音源検知部と、
前記音源検知部で検出されたマイクロフォンの入力信号を選択して出力する入力切替部と、
前記入力切替部から出力される信号をそれぞれのスピーカの配置に応じた出力レベル又は遅延時間で前記複数のスピーカに出力する出力調整部とを有する拡声システムであって、
前記音源検知部は、入力レベルが所定時間以上連続して閾値を超えるマイクロフォンを話者の位置に対応するマイクロフォンとして検出するものであり、
前記閾値は、あらかじめ設定される最低閾値レベルを当初の閾値として、検出されたマイクロフォンの入力レベルが前記閾値よりも高いときはその入力レベルが新たな閾値とされ、前記閾値よりも低いときは段階的に低い値に設定されるものであることを特徴とする拡声システム。 - 前記音源検知部は、前記話者の位置に対応するマイクロフォンを検出した後、所定時間は、他のマイクロフォンを話者の位置に対応するマイクロフォンとして検出しないようになされていることを特徴とする請求項1記載の拡声システム。
- 前記音源検知部は、検出したマイクロフォンの入力レベルが前記最低閾値レベルを下回る状態が所定時間以上継続したときは、該マイクロフォンの入力信号が前記入力切替部においてオフとされるように制御するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の拡声システム。
- 前記音源検知部は、前記各マイクロフォンの入力レベルと前記閾値とを比較するときに、あらかじめ測定しておいた各マイクロフォンの暗騒音レベルに応じた補正を行うようになされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の拡声システム。
- 前記音源検知部は、前記各マイクロフォンの入力信号のうち音声のレベルのみが高い周波数帯域の信号に基づいて、前記話者の位置に対応するマイクロフォンを検出するようになされていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の拡声システム。
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