[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4310241B2 - 系統の薬品の回収方法及び回収装置 - Google Patents

系統の薬品の回収方法及び回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4310241B2
JP4310241B2 JP2004172791A JP2004172791A JP4310241B2 JP 4310241 B2 JP4310241 B2 JP 4310241B2 JP 2004172791 A JP2004172791 A JP 2004172791A JP 2004172791 A JP2004172791 A JP 2004172791A JP 4310241 B2 JP4310241 B2 JP 4310241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
recovery
steam
chemicals
chemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004172791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005349308A (ja
Inventor
勝彦 山上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2004172791A priority Critical patent/JP4310241B2/ja
Publication of JP2005349308A publication Critical patent/JP2005349308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4310241B2 publication Critical patent/JP4310241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Landscapes

  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)

Description

本発明は、原子力発電所二次冷却系、火力発電所、コンバインドサイクルタービンプラント等のプラントに投入するpH調整等に用いる薬品の回収方法及びその回収方法を利用した回収装置に関するものである。
原子力発電所二次冷却系(復水系統)、火力発電所、コンバインドサイクルタービンプラント等のプラントでは、配管の腐食等を防止するために、該プラント内を流れる循環水のpHの調整を行っている。例えば原子力発電所の二次冷却系の場合、蒸気発生器で発生した蒸気は、高圧タービン、低圧タービンで減圧された後、復水器で凝縮して水となり、復水脱塩設備、低圧側ヒータ、脱気器、高圧側ヒータを通って、蒸気発生器に戻ってくるという復水の循環系を構成する(以下、復水の循環水系を系統と呼ぶ)。また復水器には系統内で使用される給水ポンプシール水等を回収する復水回収タンクを付属する場合もある。
前記系統では該系統の内部を循環する水(以下、循環水という)に、アンモニア(NH3)及びヒドラジン(N2H4)等の薬品を投入し、循環水の水質を調整している。薬品を投入して循環水中のpHを調整することで、配管の腐食防止を図っている。
前記系統の復水器では、該復水器に流入してきた水、蒸気に混入している非凝縮性ガスを取り除くために、復水器内に溜まった空気を真空引きして排気している。このとき、空気と一緒に前記薬品を含んだ蒸気の一部も排出されている。この蒸気を含んだ空気をセパレータタンクで気液分離して、空気と水に分離して、薬品含有蒸気は薬品と共に大気中に放出され、分離した水は排水処理装置で水処理後排水されている。
特開2001−318188号公報 特開2003−19438号公報
しかしながら、前記系統内を循環する循環水に投入する薬品(アンモニア(NH3)、ヒドラジン(N2H4))等は有毒であり、高濃度薬品を含む空気(蒸気)を大気に放出すると、環境破壊の原因となる。
特に近年、前記系統内の循環水のpHを上げて運転する方向にあり、循環水中の薬品濃度があがりつつある。このような場合、復水器での排ガス中の薬品濃度、更にはセパレータタンクから大気放出される排ガス中の薬品濃度も従来よりも高濃度となり、環境問題の観点から好ましくない。また大気放出により、前記系統から薬品及び水等が失われることにもなり、ランニングコストの上昇にもなる。
このような問題を鑑みて本発明は、薬品の前記系統外への流出を低減し、外部環境への悪影響を低減するとともに、薬品投入等のランニングコストの上昇を抑えることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、蒸気発生器で発生した蒸気が、高圧タービンおよび低圧タービンに送られ、復水器に流入されて凝結され、脱気器で溶存気体分離されて前記蒸気発生器に送られる発電プラントの系統に設けられた配管内を流動するpHを上げる薬品の投入された循環水のうち系統外部に排出される復水の中から前記薬品を回収する回収方法であって、前記系統より排出される蒸気及びドレン水を回収する蒸気回収工程と、前記蒸気回収工程で回収された蒸気を該蒸気中に含まれる薬品と共に液体化する液化工程と、前記蒸気回収工程にて回収されたドレン水と前記液化工程で液体化された水を回収タンク内で混合する混合工程と、前記混合工程で混合された復水をドレン水として前記系統に戻す工程とを有し、前記復水を前記系統に戻す工程において、前記復水器に備えられた水位測定器にて測定される前記復水器の水位と、前記回収タンクに備えられた水位測定器にて測定された前記回収タンクの水位と、前記系統の前記蒸気発生器入口または前記脱気器入口に備えられた給水導電率測定器にて測定される前記循環水の導電率をもとに、制御弁の弁開度を制御することを特徴とする。
この構成によると、前記系統内の循環水及び(又は)その水に溶存している薬品を回収することができるので、大気中へ放出する薬品量を低減することができる。また回収した水及び(又は)その水に溶存している薬品を再度利用するので、水及び薬品の前記系統への補給量を減少させることができる。
また前記系統が必要とする場合には、上記構成の混合工程にて混合されたドレン水に溶存している炭酸を取り除く脱炭酸工程を有していてもよい。
前記脱炭酸工程を備えることで、二酸化炭素を取り除くことができるので、前記系統内の水のpHを維持することができ、pHを維持するための薬品補給量を減少させることができる。また、二酸化炭素が含まれる事による水質監視計器の性能低下もしくは変化を抑えることができる。
また、上記目的を達成するために本発明は、蒸気発生器で発生した蒸気が、高圧タービンおよび低圧タービンに送られ、復水器に流入されて凝結され、脱気器で溶存気体分離されて前記蒸気発生器に送られる発電プラントの系統に設けられた配管内を流動するpHを上げる薬品の投入された循環水のうち、前記系統外部に排出される復水の中から前記薬品を回収する回収装置であって、前記系統より排出される蒸気及びドレン水を回収する蒸気回収手段と、前記蒸気回収手段で回収された蒸気を該蒸気中に含まれる薬品と共に液体化する液化手段と、前記蒸気回収手段にて回収されたドレン水と前記液化手段で液体化されたドレン水を回収タンク内で混合する混合手段と、前記混合手段で混合された復水を前記系統にドレン水として戻す手段とを有し、前記復水を前記系統に戻す手段が、前記復水器に備えられた水位測定器にて測定される前記復水器の水位と、前記回収タンクに備えられた水位測定器にて測定された前記回収タンクの水位と、前記系統の前記蒸気発生器入口または前記脱気器入口に備えられた給水導電率測定器にて測定される前記循環水の導電率をもとに、弁開度を制御する制御弁を備えることを特徴とする。
この構成によると、前記系統内を流動する循環水及び(又は)その水に溶存している薬品を回収することができ、大気中への薬品の放出量を低減することができる。また水及び(又は)その水に溶存している薬品を再度利用するので、水及び薬品の前記系統への補給量を減少させることができる。
また、前記系統を備えた既設プラントに対しても簡単に設置することが可能であるので、既設プラントの稼動により発生する薬品の大気放出等の環境問題に対する対策としても有効である。
前記系統が必要とする場合には、上記構成の混合手段において混合されたドレン水に溶存している炭酸を取り除く脱炭酸手段を有していてもよい。
上記構成において前記液化手段はスクラバーであってもよい。前記スクラバーには純水を供給してもよく、スクラバーで使用するスプレー水を循環させてもよい。
前記液化手段としてスクラバーを利用することで、蒸気中に含まれる薬品をスプレー水中に吸収して回収することができる。また、前記液化手段はスクラバーに限定されるものではなく、薬品を含む気体中から薬品を回収できる方法を広く採用することができる。
上記構成において前記系統に薬品を補給するときに、薬品を希釈するための薬品希釈手段を有しており、前記混合手段にて混合されたドレン水を前記薬品希釈手段に使用してもよい。
上記構成において、前記混合手段にて混合された水より薬品を分離する薬品分離手段を有しており、前記薬品分離手段にて分離された薬品を、前記系統に補給する薬品として再利用するものとしてもよい。
本発明によると、薬品の前記系統外への排出を低減し、環境への悪影響を低減することができる。
また本発明によると、前記系統内を流動する循環水の水質を調整するために、補給する薬品量及び水量を減らすことで、ランニングコストを低く抑えることができる。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。図1に、本発明に係る系統の薬品の回収装置を利用した配置図の一例を示す。図1に示す系統は原子力発電施設の二次系統である。
図1に示す系統SCは、蒸気発生器SGにて発生した蒸気でタービンを駆動して発電するプラントであり、蒸気発生器SGと、高圧タービン1と、湿分分離加熱器2(MSR)と、低圧タービン3と、復水器4と、脱塩設備5と、脱気器6から構成されている。これらの機器は、上記の順番で配列されている。また、前記系統SCを循環する水(以下、循環水という)は、図示を省略した循環ポンプにより系統内部を循環する。
前記系統SC内部の循環水は、蒸気発生器SG内部で加熱され蒸気になる。蒸気発生器SGで発生した蒸気(ここでは主蒸気)は高圧タービン1に送られる。主蒸気は高圧タービン1を駆動するとともに、圧力も低下する。高圧タービン1を駆動させた蒸気の大半は、湿分分離加熱器2に送られる。
湿分分離加熱器2にて主蒸気より余分な水分が分離される。湿分分離加熱器2より排出された主蒸気は、低圧タービン3に送られ、低圧タービン3を駆動する。低圧タービン3を駆動させた蒸気は復水器4に流入する。また復水器4には、タービンのシール用のグランド蒸気や給水ポンプのシール水等の循環水を一時保管する復水回収タンク44も備えている。
復水器4では、水(例えば海水(図示せず))で冷却して、蒸気を循環水として凝縮させる。凝縮した循環水は脱塩装置5に送られる。復水器4では、内部を真空引きして、復水中の非凝縮性ガス等を復水器排気として前記系統外へ排出している。復水器4で凝縮した循環水は、脱塩設備5で不純物を除去して、脱気器6で溶存気体分離し、その後、蒸気発生器SGに送られて再度蒸気となる。
前記系統、例えば原子力発電所の二次系統では、配管の腐食を防ぐために配管内を流れる循環水中に薬品を投入している。薬品は、アンモニア(NH3)、ヒドラジン(N2H4)等が用いられているが、これらに限定されない。前記系統内を流動する循環水中に薬品を所定量投入することで、循環水のpHを上げることができる。pHを上げることで腐食を防ぐことができ、応力腐食割れも防ぐことができる。また、ヒドラジンを投入することで循環水内の溶存酸素の量を減らすことができる。
図2に、本発明にかかる前記系統の薬品の回収装置を備えた復水処理系統の配置図の一例を示す。図2に示す復水処理系統は、図1に示す二次系統の復水器4からの排ガスに含まれる蒸気及び蒸気に混入している薬品の回収系統を示す。
図2に示す復水処理系統は、復水器4を真空引きして非凝縮性ガスを排出するための蒸気回収手段である復水器真空ポンプ設備41と、液化手段であるスクラバー設備42と、混合手段を有する系統回収設備43と、から構成される。また復水器4には、タービンのシール用のグランド蒸気や給水ポンプのシール水等の循環水を一時保管する復水回収タンク44も備えている。また、必要に応じて、復水回収タンク44の下流側に二酸化炭素を分離する脱炭酸設備441を備える場合もある。
前記蒸気回収手段である復水器真空ポンプ設備41は、エゼクター411と、ポンプ412と、セパレータタンク413とを有している。該復水器真空ポンプ設備41は、エゼクター411とポンプ412の組合せにより、復水器4を高真空下で真空引きして、復水中の非凝縮性ガス等を排出できる。復水器4から排出された蒸気は、エゼクター駆動用空気とともに、セパレータタンク413に流入する。セパレータタンク413に流入した空気と蒸気は、このセパレータタンク413で気液分離して、水と空気に分離される。
セパレータタンク413で分離後の蒸気を含んだ空気は、吸引ファン412で吸引されて、スクラバー設備42に送られる。液化手段であるスクラバー設備42は、吸引ファン421、スクラバー422、スプレーノズル423、ドレン配管424から構成されている。
スクラバー422は上部が大気解放されており、内部にスプレーノズル423及び消臭剤充填層426を有している。セパレータタンク413から送られた薬品含有蒸気を含んだ空気は、スクラバー422の下部に入り、消臭剤充填層426を通過する間に、スプレーノズル423でスプレーされたスプレー水と気液接触する。薬品含有蒸気は、スプレー水中に吸収されるとともに、消臭剤充填層426では蒸気中の薬品類が吸着され、空気中の薬品含有蒸気の大半が除去されて、薬品をほとんど含まない空気が、スクラバー422のトップから大気放出される。消臭剤充填層426には、例えば活性炭のような吸着材が充填され、アンモニア等の薬品を吸着する。薬品含有蒸気を吸収した水は、ドレン水としてドレン配管424にて系統回収設備43へ送られる。
復水真空ポンプ設備41のセパレータタンク413のドレン配管417及びスクラバー422のドレン配管424は、回収タンク431に接続しており、セパレータタンク413及びスクラバー422からの水が、回収タンク431にドレン水として回収され、ドレン水はタンク内で混合される。系統回収設備43は、前記混合手段を有する回収タンク431と、ドレン水を前記系統へ戻す手段を構成する制御弁433とドレン配管435からなる。回収タンク431にはタンク内の水位をチェックするための水位測定器LTが取り付けられている。
回収タンク431は大気解放タンクである。また、所定の位置にオーバーフロー用の配管434が設けられており、オーバーフロー用配管434は前記系統外の排水設備に接続している。回収タンク431に設置されたドレン配管435は復水器4に接続している。回収タンク431は大気解放タンクであり、一方復水器4は高真空下で運転されているため、回収タンク431と復水器4の圧力差によって、回収タンク431からのドレン水は、ドレン配管435中を復水器4へ流下して、前記系統へ戻される。ドレン配管435には、制御弁433が備えられている。
復水器4には水位測定器LTが備えられており、復水器の水位を測定することができる。さらに、前記系統の所定の位置には給水導電率測定器430が備えられており、循環水の導電率を測定することができる。測定場所は、例えば蒸気発生器SG入口や脱気器6入口等が挙げられるが、これに限定されるものではない。導電率を測定することにより、循環水のpHを判定することができる。
水位測定器LTにて測定される復水器4の水位、給水導電率測定器430にて測定される循環水の導電率及び水位測定器LTにより測定される回収タンク431の水位をもとに、制御弁433の弁開度を制御する。また、必要な場合には、復水回収タンク44の下流側に、二酸化炭素を分離する脱炭酸設備441を備える場合もある。
前記系統が必要とする場合には、図3に示すように制御弁433の上流側に脱炭酸設備432を設ける場合もある。ドレン水と大気とが接触する機器(スクラバー422、回収タンク431)及び前記系統内の各機器では、空気に含まれる二酸化炭素がドレン水及び循環水に溶け込む。そのため、溶存する二酸化炭素量が多い場合には、pHを低下させてしまうことがある。このような場合には、脱炭酸設備432にてドレン水より二酸化炭素を取り除くことで、ドレン水のpHの低下を防ぐことができる。
図4に本発明にかかる前記復水処理系統の薬品の回収方法のフローチャートを示す。前記復水処理系統内の薬品の回収方法は、まずエゼクター411にエゼクター駆動用空気を吹き込み、復水器4より非凝縮性ガス及び蒸気を吸引する(蒸気回収工程:ステップS1)。セパレータタンク413では気液分離して、水と空気に分離する(蒸気回収工程:ステップS2)。セパレータタンク413から出た空気中に含まれる蒸気は、スクラバー422で回収される(蒸気回収工程:ステップS3)。
スクラバー422に回収された薬品含有蒸気は、スプレー水中に吸収されて液体化する(液化工程:ステップS4)。蒸気回収工程S2で回収した水と、液化工程S4で液体化された水をドレン水として回収タンク431に回収し混合する(混合工程:ステップS5)。混合工程S5にて回収タンク431で混合されたドレン水を、ドレン配管435を介して復水器4へ送り、系統に戻す(ステップS6)。
尚、図5に示すように系統が脱炭酸処理を必要とする場合、図5に示す復水処理系統の薬品の回収方法のフローチャートのように、回収タンク431からドレン配管435を介して脱炭酸設備432に送る(ステップS7)。ドレン水は脱炭酸設備432にて該ドレン水より二酸化炭素を分離する(脱炭酸工程:ステップS8)。脱炭酸工程S8にて二酸化炭素を分離されたドレン水は復水器4に送られ、系統へ戻される(ステップS9)。
このように、薬品及び水を回収し系統内に戻すことで、大気に放出される薬品の濃度を低減することができ、環境に対する悪影響を減少することができる。また、薬品及び水を再利用するので、薬品及び水の消費量を低減することができ、コストを低減することができる。
図6(A)、(B)に系統回収設備の他の実施例の概略配置図を示す。図6(A)に示す系統回収設備43Aは、回収タンク431に回収されたドレン水を、既設の復水回収タンク44に送り、ここから復水器4へ送り、系統へ戻す配置図を示している。その他の構成は、図2に示す復水処理系統と同じ配置であり、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。また、図6(B)に示す系統回収設備43Bは、回収タンク431に回収されたドレン水を、前記系統の脱塩設備5の上流側に戻す配置図を示している。
図6(A)に示す系統回収設備43Aでは、回収タンク431から延びるドレン配管435Aには、制御弁433が取り付けられており、制御弁433を介して図2に示す復水回収タンク44に接続している。復水器4に付属する水位測定器にて測定される復水器4の水位、給水導電率測定器430にて測定される循環水の導電率及び回収タンク431の水位をもとに、制御弁433の弁開度を制御する。給水導電率測定器430の設置場所は、例えば、蒸気発生器SGの入口または脱気器6の入口側等があるが、これに限られない。
この復水回収タンク44にドレン水を戻す系統回収設備43Aの場合、復水回収タンク44の下流に脱炭酸設備441が設けられているので、系統回収設備43Aには脱炭酸設備の新設が不要となり、ドレン配管435Aの圧力損失を低減することができる。また、設備の簡略化、コストを低減することができる。
図6(B)に示す系統回収設備43Bは、回収タンク431から延びるドレン配管435Bが前記系統(二次循環水系)を構成する脱塩設備5の上流側に接続している。その他の構成は、図2に示す復水処理系統と同じ配置であり、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
図6(B)に示す系統回収設備43Bは、回収タンク431から延びるドレン配管435Bには、制御弁433が取り付けられており、制御弁433を介して図2に示す復水脱塩設備5に接続している。復水器4に付属する水位測定器にて測定される復水器4の水位、給水導電率測定器にて測定される循環水の導電率及び回収タンク431の水位をもとに制御弁433の弁開度を制御する。導電率測定場所は、系統回収設備43Aと同様である。
系統回収設備43Bの場合には、脱塩設備5が系統循環水中の二酸化炭素を取り除く機能も備えているので、図6(A)に示す系統回収設備43Aと同様に脱炭酸設備を配置しなくてもよく、ドレン配管435Bの圧力損失を低減することができる。また、設備の簡略化、コストを低減することができる。
図7に本発明にかかる薬品の回収装置を備えた復水処理系統の他の概略配置図を示す。図7に示す薬品の回収装置は、スクラバー設備42Cのスクラバー422Cにおいて、スプレー水を循環させる循環回路を有している。また、回収タンク431のドレン水は、ドレン配管435Cを経由して、補給する薬品を希釈するための希釈水タンク7に送られ、希釈水として利用される。また、セパレータタンク413のドレン水は、ドレン配管417Cを経由して、スクラバー422に送られる。その他の構成は、図2に示す復水処理系統の薬品の回収装置と同一の配置であり、実質上同一の部分には同一の符号が付してある。
図7に示すスクラバー422Cは、ポンプ425及び循環配管428から構成するスプレー水の循環系統を備え、循環配管428はスプレーノズル423に接続している。スクラバー422C廻りでのスプレー水の再循環により、スクラバー422C内部での空気とスプレー水との気液接触効率を高めて、薬品含有蒸気の吸収効率を上げることが出来る。スプレー水の供給源として、別途純水供給系統から補給することも出来る。純水供給系統は、純水配管427を備えており、スプレー水中の薬品濃度又はスプレー水の循環量にあわせて純水を補給する。
また、スクラバー422Cは水位測定器LTを付属し、ドレン配管424Cには制御弁429が備えられている。水位測定器LTで検出されたスクラバー422Cの水位をもとに制御弁429を制御し、回収タンク431に送るドレン水の量を調整している。
系統回収設備43Cの回収タンク431に回収されたドレン水は、ドレン配管435Cを経由して、補給薬品を希釈するための希釈水タンク7に送られ、希釈水として利用できる。また、ドレン水から薬品のみを抽出する設備を設け、回収した薬品を再利用することも出来る。又水及び薬品の回収効率を上げ、補給する純水及び薬品量を低減して、余剰水等の発生を極力抑え、ランニングコストを抑えることができる。上記では希釈水タンク7用の希釈水として利用することを記載したが、図2、4に示すように、ドレン水を復水器4、復水回収タンク44、復水脱塩設備5等に戻して、復水の回収効率をあげることでもよい。
図8は、セパレータタンク413及びスクラバー422で発生するドレン水を、復水回収タンク44に回収する配置図を示している。ドレン配管417、424を回収タンク431に接続せずに、復水回収タンク44に接続して、系統回収設備43を省略した点が図2の構成と異なるが、他の構成は図2と同じであるので、同一の番号が使用できる。復水回収タンク44の下流側には制御弁433が取り付けられており水位測定器LTにて測定される復水器4の水位によって制御され、復水器4へのドレン水の流れを制限している。このような構成とすることにより、系統回収設備43が不要となり、大幅なコストダウンを図ることが出来る。
以上の実施例において、従来大気放出されていた蒸気を回収することにより、環境問題の解決とランニングコストの向上を図ることが出来る対象設備として、復水器の排気系統を例に説明しているが、それに限定されるものではなく、脱気器等蒸気の排出ガス等に広く採用することができるものである。
また、以上の各実施例において、系統の薬品の回収方法及びその方法を利用した回収装置を設けた例として、原子力発電所の二次系統の復水処理系統を例に説明しているが、それに限定されるものではなく、系統内に薬品を注入し、蒸気が大気に排出されるプラント、配管、系統等に広く採用することができる。
本発明にかかる系統の薬品の回収装置を利用したものの一例の配置図である。 本発明にかかる系統の薬品の回収装置を備えた復水処理系統の一例の配置図である。 発明に本かかる系統の薬品の回収装置を備えた復水処理系統の他の実施例の配置図である。 本発明にかかる系統の薬品の回収方法の一例のフローチャートである。 本発明にかかる系統の薬品の回収方法の他の例のフローチャートである。 図(A)は系統回収設備の他の例の概略配置図であり、図(B)は系統回収設備のさらに他の例の概略配置図である。 本発明にかかる系統の薬品の回収装置を備えた復水処理系統の他の例の概略配置図である。 本発明にかかる系統の薬品の回収装置を備えた復水処理系統のさらに他の例の概略配置図である。
符号の説明
1 高圧タービン
2 湿分分離加熱器(MSR)
3 低圧タービン
4 復水器
41 復水器真空ポンプ設備
411 エゼクター
412 ポンプ
413 セパレータタンク
417 ドレン配管
42 スクラバー設備
421 吸引ファン
422 スクラバー
423 スプレーノズル
424 ドレン配管
425 ポンプ
426 消臭剤充填層
427 純水配管
428 循環配管
429 制御弁
43 系統回収設備
430 給水導電率測定器
431 回収タンク
432 脱炭酸設備
433 制御弁
434 オーバーフロー用配管
435 ドレン配管
44 復水回収タンク
441 脱炭酸設備
5 脱塩設備
6 脱気器
7 希釈水タンク
SG 蒸気発生器

Claims (9)

  1. 蒸気発生器で発生した蒸気が、高圧タービンおよび低圧タービンに送られ、復水器に流入されて凝結され、脱気器で溶存気体分離されて前記蒸気発生器に送られる発電プラントの系統に設けられた配管内を流動するpHを上げる薬品の投入された循環水のうち系統外部に排出される復水の中から前記薬品を回収する回収方法であって、
    前記系統より排出される蒸気及びドレン水を回収する蒸気回収工程と、
    前記蒸気回収工程で回収された蒸気を該蒸気中に含まれる薬品と共に液体化する液化工程と、
    前記蒸気回収工程にて回収されたドレン水と前記液化工程で液体化された水を回収タンク内で混合する混合工程と、
    前記混合工程で混合された復水をドレン水として前記系統に戻す工程とを有し、
    前記復水を前記系統に戻す工程において、前記復水器に備えられた水位測定器にて測定される前記復水器の水位と、前記回収タンクに備えられた水位測定器にて測定された前記回収タンクの水位と、前記系統の前記蒸気発生器入口または前記脱気器入口に備えられた給水導電率測定器にて測定される前記循環水の導電率をもとに、制御弁の弁開度を制御することを特徴とする系統の薬品の回収方法。
  2. 前記混合工程にて混合された水に溶存している炭酸を取り除く脱炭酸工程を有していることを特徴とする請求項1に記載の系統の薬品の回収方法。
  3. 蒸気発生器で発生した蒸気が、高圧タービンおよび低圧タービンに送られ、復水器に流入されて凝結され、脱気器で溶存気体分離されて前記蒸気発生器に送られる発電プラントの系統に設けられた配管内を流動するpHを上げる薬品の投入された循環水のうち、前記系統外部に排出される復水の中から前記薬品を回収する回収装置であって、
    前記系統より排出される蒸気及びドレン水を回収する蒸気回収手段と、
    前記蒸気回収手段で回収された蒸気を該蒸気中に含まれる薬品と共に液体化する液化手段と、
    前記蒸気回収手段にて回収されたドレン水と前記液化手段で液体化されたドレン水を回収タンク内で混合する混合手段と、
    前記混合手段で混合された復水を前記系統にドレン水として戻す手段とを有し、
    前記復水を前記系統に戻す手段が、前記復水器に備えられた水位測定器にて測定される前記復水器の水位と、前記回収タンクに備えられた水位測定器にて測定された前記回収タンクの水位と、前記系統の前記蒸気発生器入口または前記脱気器入口に備えられた給水導電率測定器にて測定される前記循環水の導電率をもとに、弁開度を制御する制御弁を備えることを特徴とする系統の薬品の回収装置。
  4. 前記混合手段にて混合された水に溶存している炭酸を取り除く脱炭酸手段を有していることを特徴とする請求項3に記載の系統の薬品の回収装置。
  5. 前記液化手段はスクラバーであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の系統の薬品の回収装置。
  6. 前記スクラバーに純水を供給することを特徴とする請求項5に記載の系統の薬品の回収装置。
  7. 前記スクラバーの水を循環させることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の系統の薬品の回収装置。
  8. 前記系統に薬品を投入するときに薬品を希釈するための薬品希釈手段を有しており、
    前記混合手段にて混合された水を前記薬品希釈手段に導入することを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の系統の薬品の回収装置。
  9. 前記混合手段にて混合された水より薬品を分離する薬品分離手段を有しており、
    前記薬品分離手段にて分離された薬品を前記系統に投入される薬品として再利用することを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の系統の薬品の回収装置。
JP2004172791A 2004-06-10 2004-06-10 系統の薬品の回収方法及び回収装置 Expired - Lifetime JP4310241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004172791A JP4310241B2 (ja) 2004-06-10 2004-06-10 系統の薬品の回収方法及び回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004172791A JP4310241B2 (ja) 2004-06-10 2004-06-10 系統の薬品の回収方法及び回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005349308A JP2005349308A (ja) 2005-12-22
JP4310241B2 true JP4310241B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=35584203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004172791A Expired - Lifetime JP4310241B2 (ja) 2004-06-10 2004-06-10 系統の薬品の回収方法及び回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4310241B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010137693A1 (ja) * 2009-05-29 2010-12-02 株式会社東芝 放射性物質付着抑制方法および装置
JP2013092392A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Toshiba Corp 原子力プラントの防食システム
JP6355529B2 (ja) * 2014-11-04 2018-07-11 三菱日立パワーシステムズ株式会社 発電プラント及び発電プラントの運転方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10174959A (ja) * 1996-12-17 1998-06-30 Kanji Kajiura 生ごみ処理装置における脱臭装置
JP4233746B2 (ja) * 2000-12-08 2009-03-04 三菱重工業株式会社 タービン設備及び排熱回収ボイラ装置及び水処理方法
JP4043328B2 (ja) * 2002-09-18 2008-02-06 三菱重工業株式会社 発電プラントおよび発電方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005349308A (ja) 2005-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10107144B2 (en) Thermal power plant for recovering water from exhaust gas and a method for treating recovered water of thermal power plant thereof
JP6386338B2 (ja) アンモニア含有排水の処理装置および処理方法
US8920548B2 (en) CO2 capture system by chemical absorption
JP6157912B2 (ja) 二酸化炭素回収システムおよびその運転方法
US6286314B1 (en) Geothermal steam processing
JP2017020964A (ja) 放射性廃液処理装置
KR101138188B1 (ko) 암모니아수를 이용한 이산화탄소 회수장치 및 이를 이용한 이산화탄소 회수방법
RU2704220C2 (ru) Аппарат для дегазации системы охлаждения ядерного реактора
US6912859B2 (en) Method and apparatus for using a main air compressor to supplement a chill water system
US9962664B2 (en) Method for recovering process wastewater from a steam power plant
JP4310241B2 (ja) 系統の薬品の回収方法及び回収装置
AU2020394004A1 (en) Dehydration device, dehydration-compression system, co2 recovery system, and dehydration device control method
JP2009150603A (ja) 脱気水用給水装置
WO2016063581A1 (ja) アンモニア含有排水の処理方法および処理装置
JPH1130564A (ja) 海水漏洩検出装置
JP2019098206A (ja) アンモニア濃縮方法及び装置
JP6021739B2 (ja) ボイラ給水系統システム
JP2005270902A (ja) 水溶性廃液処理装置およびその洗浄方法
JP4735615B2 (ja) 蒸気ボイラ装置
KR101817082B1 (ko) 이산화탄소 포집 장치에서 형성된 응축수의 회수 장치 및 방법
JP2006283988A (ja) 脱気システム
JP2006334532A (ja) 濃縮装置
KR20160047548A (ko) 화력 증기 발전소의 공정 폐수의 재획득을 위한 방법 및 화력 증기 발전소
JP6415072B2 (ja) 原子力設備
JPH09126410A (ja) 火力発電プラントにおける給水処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060203

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20071010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080229

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090424

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090511

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4310241

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250