JP4309547B2 - 新規造塩体染料及びこれを含有する油性ボールペンインキ - Google Patents
新規造塩体染料及びこれを含有する油性ボールペンインキ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4309547B2 JP4309547B2 JP2000055668A JP2000055668A JP4309547B2 JP 4309547 B2 JP4309547 B2 JP 4309547B2 JP 2000055668 A JP2000055668 A JP 2000055668A JP 2000055668 A JP2000055668 A JP 2000055668A JP 4309547 B2 JP4309547 B2 JP 4309547B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- basic
- dye
- salt
- violet
- blue
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 0 *c(cc1)ccc1N=N[C@@](C(c1ccccc11)O)C=C1S(O)(=O)=O Chemical compound *c(cc1)ccc1N=N[C@@](C(c1ccccc11)O)C=C1S(O)(=O)=O 0.000 description 3
- OWRCNXZUPFZXOS-UHFFFAOYSA-N N=C(Nc1ccccc1)Nc1ccccc1 Chemical compound N=C(Nc1ccccc1)Nc1ccccc1 OWRCNXZUPFZXOS-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B69/00—Dyes not provided for by a single group of this subclass
- C09B69/02—Dyestuff salts, e.g. salts of acid dyes with basic dyes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はアルコール系有機溶剤に対する溶解性に優れた新規造塩体染料、及び経時安定性、筆跡の耐光性等に優れた油性ボールペンインキに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、紙のような被記録材に記録を行うための筆記具用インキ、記録用インキ、スタンプ用インキおよび印刷用インキとして、種々の染料または顔料を液媒体やバインダーに溶解若しくは分散させた組成物が利用されている。近年では油性インキにおいてはアルコールのような親水性有機溶剤を主溶剤にしたインキへの移行が進んでいる。このため、アルコール系有機溶剤に対する溶解性に優れた染料が求められている。
【0003】
アルコール系有機溶剤に対して溶解性を示す染料としては、例えば、塩基性染料と酸性染料の造塩体染料、塩基性染料を有機酸で処理した造塩体染料、スルホン基等の水溶性基を有する含金属アゾ錯塩染料、酸性染料を有機アミンで処理した造塩体染料等が知られている。
【0004】
このようなアルコール可溶性染料並びにインキ組成物としては、例えば、塩基性染料のアルキルベンゾールスルホン酸塩を含有する濃厚な貯蔵安定性溶液(特公昭57−58384号公報)、酸性染料とジアルキルフェニルグアニジンからなる着色剤を含有する油性インキ組成物(特開昭51−135719号公報)、酸性染料及び/又は直接染料とカチオン活性剤との造塩染料、又は塩基性染料とアニオン活性剤との造塩染料を含有する油性インキ(特開昭59−155475号公報)、造塩タイプ油溶性染料とプロピレングリコールモノメチルエーテル及び/又はプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートと炭素数3以下の一価アルコールを含有する油性インキ(特開昭62−174282号公報)、C.I.ベーシックバイオレット1又は3とC.I.アシッドイエロー36とを造塩させて得られる黒色染料と脂肪族アルコールと可溶な樹脂とアシルサルコシンとを含有する油性黒色インキ(特開平8−183922号公報)、トリアリールメタン系紫色塩基性染料とアゾ系黄色酸性染料とを造塩させて得られる黒色染料と炭素数4以下の一価アルコールとウレタン変性ケトンホルムアルデヒド樹脂とを含有する油性黒色インキ(特開平9−71745号公報)、ソルベント染料とポリビニルブチラール、ロジン変性フェノール樹脂及び/又はα−及びβ−ピネン・フェノール重縮合物とを含有するボールペン用油性インキ組成物(特開平10−60356号公報)等が提案されている。
【0005】
これらの染料並びに染料を含有するインキは温度、湿度等の環境条件が変化した場合、染料が経時的に析出したり、増粘するなどインキの安定性、筆跡の堅牢性(耐光性、耐水性)などが充分とはいえないものである。特にスルホン酸基を2個以上有する酸性染料と塩基性染料の造塩体染料はアルコール系有機溶剤に対する経時溶解安定性が悪く、問題となっている。従って、造塩体染料のアルコール系有機溶剤に対する溶解性及び経時溶解安定性に関しては、更に研究又は改良する余地が残されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来の問題を解決するものであり、その目的とするところは、アルコール系有機溶剤中で鮮明で良好な色相、良好な溶解性、および優れた経時溶解安定性を示す造塩体染料を提供することにある。更に、この染料を用いて、筆跡が薄かったり、かすれたりせずに筆記性が良好で、染料が会合したり、染料結晶が析出したりする現象が生じず、またインキの粘度が増粘するといった問題のない経時安定性の優れた油性ボールペンインキを提供することにある。
【0007】
アルコール系有機溶剤に対する良好な溶解性とは、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテルに対し20〜30重量%以上、好ましくは35%以上溶解することである。また、優れた経時安定性とは、例えば、本発明の油性ボールペンインキを−10℃で3ヶ月間貯蔵した場合でも造塩体染料の析出が無いことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、酸性染料と塩基性染料とをイオン反応させることにより得られる造塩体染料であって、式
【0009】
【化2】
【0010】
[式中、Rは水素原子、直鎖または分岐の炭素数1〜8のアルキル基、直鎖または分岐の炭素数1〜8のアルコキシ基であり、K+は塩基性染料に由来するカチオンである。]
で示される構造を有する造塩体染料を提供する。また、本発明は、アルコール系有機溶剤及び上記造塩体染料を少なくとも含有する油性ボールペンインキを提供する。そして、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明者はp位に置換基R(前記と同意義)を有する1−ヒドロキシ−2(4’−R−フェニルアゾ)ナフチル−4−スルホン酸をアニオン成分とし、塩基性染料に由来するカチオンをカチオン成分として、アニオン成分とカチオン成分とを反応して得られた造塩体染料がアルコール系有機溶剤中で良好な色相、良好な溶解性、および優れた経時溶解安定性を示すことを見出し、この造塩体染料を油性ボールペンインキの着色剤として用いた場合、堅牢で良好な筆跡を示し、特に経時安定性の優れたインキ特性を示すことを見出した。
【0012】
本発明のアニオン成分の置換基Rは水素、直鎖または分岐の炭素数1〜8のアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル等)、直鎖または分岐の炭素数1〜8のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等)を示し、好ましくはメチル基、メトキシ基、エトキシ基である。メチル基、メトキシ基、エトキシ基を有するアニリンは手に入り易く、モノアゾ染料を高収率で得やすいからである。
【0013】
本発明の造塩体染料は酸性染料と塩基性染料とをイオン反応させることにより得られるものである。
【0014】
酸性染料は式
【0015】
【化3】
【0016】
[式中、Rは上記と同意義であり、Mは水素またはアルカリ金属である。]
で示す構造を有するモノアゾ酸性染料を用いる。かかるモノアゾ酸性染料の構造は耐光性が良好であり、Rに置換基を有するアニリンと1−水酸基と4−スルホン基を有するナフタレンを組合せることにより良好な溶解性、および優れた経時溶解安定性を示す造塩体染料を提供することができる。
【0017】
モノアゾ酸性染料はp位に置換基Rを有するアニリンをジアゾ化成分とし、1−ヒドロキシ−ナフチル−4−スルホン酸(以下、慣用名:NW酸を用いる)をカップリング成分としたジアゾ化カップリング反応をすることにより得られる。このジアゾ化カップリング反応は公知の通常行われる種々のジアゾ化カップリング反応方法を行い得る。反応式を以下に示す。
【0018】
【化4】
【0019】
[式中、R、及びMは上記と同意義である。]
【0020】
塩基性染料は鮮明色および優れた耐光性を有するものであれば特に限定されない。本発明に特に好適に用いうる塩基性染料としては、トリフェニールメタン(トリアリールメタン)系塩基性染料、キサンテン系塩基性染料、オキサジン系塩基性染料、メチン系塩基性染料、アザメチン系塩基性染料、アジン系塩基性染料、アクリジン系塩基性染料が挙げられる。
【0021】
一般に、塩基性染料には鮮明色を有するものは多いけれども耐光性に優れるものが少ない。しかしながら、これらの塩基性染料は耐光性にも優れているからである。特に好ましい塩基性染料は、トリフェニールメタン(トリアリールメタン)系塩基性染料、及びキサンテン系塩基性染料である。
【0022】
これらの中でも、アルコール系溶剤に優れた溶解性を示し、且つ鮮明色および優れた耐光性を有する本発明の造塩体染料を得るためには、以下に例示する塩基性染料を用いることが特に好ましい。
【0023】
C.I.ベーシックレッド1、同1:1、同3、同4、同8、同9、同11、同12、同13、同16、同26等;
C.I.ベーシックバイオレット1、同2、同3、同4、同7、同10、同11、同13、同23等;
C.I.ベーシックブルー1、同3、同5、同7、同8、同18、同20、同22、同26、同45等;
C.I.ベーシックイエロー2、同11、同24、同40、同45、同51等;
C.I.ベーシックオレンジ2、同21、同22、同42等;及び
C.I.ベーシックグリーン1、同4等。
【0024】
より好ましくは、C.I.ベーシックレッド1、C.I.ベーシックバイオレット1、C.I.ベーシックバイオレット4、C.I.ベーシックバイオレット10、C.I.ベーシックブルー1、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー7を用いることができる。
【0025】
酸性染料と塩基性染料とをイオン反応させる方法としては、水系並びに非水系の公知の反応方法を用いることができる。例えば、本発明に用いる酸性染料のアルカリ性溶解水溶液を調製し、並びに塩基性染料の酸性溶解水溶液を調製し、両溶解液を均一に混合することにより本発明の造塩体染料が合成される。また、前記酸性染料を製造後、酸性染料を取り出さず、連続して、塩基性染料の溶解液を加えることにより、本発明の造塩体染料を造ることもできる。反応式を以下に示す。
【0026】
【化5】
【0027】
[式中、R、M、及びK+は上記と同意義である。]
【0028】
上記反応において、酸性染料1モルに対して、塩基性染料を好ましくは0.8〜1.4モル、更に好ましくは0.9〜1.2モル量を用いて製造することより所望の溶解性を有する造塩体染料が得られる。塩基性染料の使用量が上記範囲からはずれると、未反応成分が混入し得るので脱塩等の水洗工程に長時間を要し、好ましくない。
【0029】
次に、本発明の造塩体染料の具体例を列挙するが、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】
【化6】
【0031】
【表1】
【0032】
【化7】
【0033】
【化8】
【0034】
本発明の油性ボールペンインキは、アルコール系有機溶剤及び上記造塩体染料を少なくとも含有する。本発明の油性ボールペンインキには、その他にもアルコール系有機溶剤に溶解する樹脂、粘度調整剤、潤滑剤、定着性付与剤等通常用いられる成分を適宜含有させることができる。
【0035】
本発明の油性ボールペンインキは本発明の造塩体染料がアルコール系有機溶剤に対する溶解安定性に優れているため、インキ中で染料が会合したり、染料結晶が析出したりする現象が生じず、またインキの粘度が増粘し難く、このため長期間にわたりインキがスムーズに流動する特性が要求される筆記具インキ(例えば、ボールペンインキ)を提供するために十分な経時溶解安定性を示す。
【0036】
本発明の油性ボールペンインキ中の造塩体染料の量は所望の色相や濃度に適した量であればよいが、添加量が多すぎると、筆記描線のかすれやインキが出なくなって描線が描けなくなる、所謂筆記不能等の問題が発生し、逆に少量の場合は筆跡の着色が劣る等の問題が発生する。好ましい染料量としてはインキ組成物全量に対し、5〜40重量%、好ましくは15〜40重量%である。また、所期の目的及び効果を奏す範囲で公知の染料、無機顔料または有機顔料を添加することができる。
【0037】
本発明の油性ボールペンインキは、従来公知の筆記具インキの種々の製造方法により製造することができる。即ち、撹拌混合機によって造塩体染料を他のインキ成分(例えば、アルコール系有機溶剤、合成樹脂、その他の添加剤など)と共に混合させることによって油性ボールペンインキを得ることができる。
【0038】
アルコール系有機溶剤には(1価)アルコール、多価アルコール(グリコール)及びこれらの誘導体が含まれる。常圧で150℃以上の沸点を示す高沸点アルコール系有機溶剤が特に好ましい。
【0039】
アルコール系有機溶剤の例には、例えば、ベンジルアルコール、1−オクタノール、2−オクタノール、α―メチルベンジルアルコール等のアルコール類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ベンジルグリコール、エチレングリコールモノジブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル(フェニルグリコール)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテート等グリコール類、及びその誘導体が含まれる。
【0040】
特に好ましいものは、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルである。
【0041】
2−ピロリドン、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチルのような親水性有機溶剤を少量添加することができる。上記の有機溶剤は1種又は2種以上混合して用いてもよい。その使用量はインキ全量に対して30〜70量%が好ましい。
【0042】
本発明の油性ボールペンインキには、アルコール系有機溶剤に溶解する樹脂を含有させることができる。かかる樹脂としては、通常の油性ボールペンインキに用いられている樹脂、例えばケトン樹脂、アルキッド樹脂、キシレン樹脂、マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルピロリドン及びロジン樹脂などが用いられる。これらの樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。その配合量は組成物全量に対し10〜30重量%であることが好ましい。
【0043】
本発明の油性ボールペンインキ組成物には必要に応じて上記成分以外に酸化防止剤、紫外線吸収剤、潤滑剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤、分散剤等といった種々の添加剤を必要に応じて適宜選択して使用してもよい。
【0044】
筆記性の改善や顔料分散剤として用いられる界面活性剤としては、脂肪酸塩類、芳香族スルホン酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、脂肪酸硫酸エステル塩類、アリールスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤;デカグリセリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリールエーテル等の非イオン系界面活性剤等が挙げられる。
【0045】
上記の潤滑剤としては、オレイン酸、ひまし油、ひまし油のポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルアミン、二硫化モリブデン等が挙げられる。
【0046】
上記の増粘剤としては、NLケミカルズ社製の商品名ベントンSD−2、ベントン27、日産ガードラー触媒社製の商品名TIXOGEL VZ、TIXOGELEZ、SUD化学社製の商品名EX−0101等の有機ベントナイト系増粘剤;日本アエロジル社製の商品名アエロジル380、アエロジルCOK84、水澤化学社製の商品名ミズカシルP−801等のシリカ系増粘剤;共栄社油脂化学工業社製の商品名ターレンVA−100、ターレンVA−500、ターレンVA−800、伊藤製油社製の商品名ASA T−1、ASA T−51、ASA T−350F、その他脂肪酸ポリアミド等が挙げられる。
【0047】
【発明の効果】
本発明の油性ボールペンインキは、着色剤として、特に式(1)の造塩体染料を用いることにより、ボールペンインキとして用いた場合に色相が最適で、耐光性等の諸堅牢性が優れている。並びに経時安定性に優れているため、染料が会合したり、染料結晶が析出したりせずに、筆記感も優れているとともに、インキの追従性が乏しくなって、カスレが生じたり、書き味が悪くなる等の筆記不良を起こすことがない。
【0048】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部」と略す。
【0049】
実施例1〜8では本発明の造塩体染料の調製を説明する。
【0050】
実施例1
(a)酸性染料の合成(p−アニシジン(NW酸)の合成)
p−アニシジン37.0gと水1200gと濃塩酸90.0gとを仕込み、撹拌溶解した。0〜5℃に冷却保持しながら、20%亜硝酸ナトリウム水溶液104.0gを30〜40分間で滴下した。同温度で1時間撹拌しジアゾ化した。NW酸(95.7%)77.1gと水1800gとを室温で撹拌してNW酸を溶解した。このNW酸水溶液に過剰の亜硝酸を除いたジアゾニウム液を30分間で滴下した。5%炭酸ナトリウム水溶液700gを同温度、1時間で滴下しPH=5〜7に調整した。PH調整後、20〜25℃、3時間撹拌反応した。濾過後乾燥して、酸性アゾ染料110g(収率:96.4%)を得た。
【0051】
(b)造塩体染料の合成(酸性染料+C.I.ベーシックバイオレット1の塩基性染料)
前記酸性染料38.0gと水3000gと20%苛性ソーダ水溶液20.0gとを仕込み、65〜70℃で1時間撹拌して溶解した。一方水3000gとC.I.ベーシックバイオレット1の塩基性染料43.0gと濃塩酸12.5gとを仕込み、65〜70℃で1時間撹拌して溶解した。塩基性染料水溶液を酸性染料水溶液中へ徐々に滴下し、2時間撹拌した。濾過、水洗後乾燥して造塩体染料64.5g(収率:90.1%)を得た。
【0052】
得られた染料を室温下エチレングリコールモノフェニルエーテルに溶解させ、溶解度(重量%)を測定した。結果を表4に示した。
【0053】
実施例2
(a)酸性染料の合成(p−アニシジン(NW酸)の合成)
実施例1(a)と同様にして酸性染料を得た。
【0054】
(b)造塩体染料の合成(酸性染料+C.I.ベーシックレッド1の塩基性染料)
前記アゾ染料38.0gと水3000gと20%苛性ソーダ水溶液20.0gとを仕込み、65〜70℃で1時間撹拌して溶解した。一方水3500gとC.I.ベーシックレッド1の塩基性染料48.0gと濃塩酸11.0gとを仕込み、65〜70℃で1時間撹拌して溶解した。塩基性染料水溶液を酸性染料水溶液中へ徐々に滴下し、2時間撹拌した。濾過、水洗後乾燥して造塩体染料76.3g(収率:95.3%)を得た。
【0055】
得られた染料を室温下エチレングリコールモノフェニルエーテルに溶解させ、溶解度(重量%)を測定した。結果を表4に示した。
【0056】
実施例3
(a)酸性染料の合成(p−トルイジン(NW酸)の合成)
実施例1(a)のp−アニシジン37.0gの代わりにp−トルイジン32.1gを用いる以外は実施例1(a)と同様に反応して酸性染料105g(収率:96.0%)を得た。
【0057】
(b)造塩体染料の合成(酸性染料+式(3)の黄色アザメチン染料)
【0058】
【化9】
【0059】
前記酸性染料36.4gと水3000gと20%苛性ソーダ水溶液20.0gとを仕込み、65〜70℃で1時間撹拌して溶解した。一方水3000gと式(3)の黄色アザメチン染料41.7gと濃塩酸9.5gとを仕込み、65〜70℃で1時間撹拌して溶解した。塩基性染料水溶液を酸性染料水溶液中へ徐々に滴下し、2時間撹拌した。濾過、水洗後乾燥して造塩体染料60.0g(収率:92.6%)を得た。
【0060】
得られた染料を室温下エチレングリコールモノフェニルエーテルに溶解させ、溶解度(重量%)を測定した。結果を表4に示した。
【0061】
実施例4〜8
実施例4〜8は実施例1の造塩体染料(前記酸性アゾ染料+C.I.ベーシックバイオレット1)を、表2の構造の造塩体染料に代える以外は実施例1と同様に造塩体染料を合成した。
【0062】
得られた染料を室温下エチレングリコールモノフェニルエーテルに溶解させ、溶解度(重量%)を測定した。結果を表4に示した。
【0063】
【化10】
【0064】
【表2】
【0065】
比較例1〜8では従来技術の造塩体染料の調製を説明する。
【0066】
比較例1
造塩体染料合成(C.I.アシッドイエロー42の酸性染料+C.I.ベーシックバイオレット1の塩基性染料)
C.I.アシッドイエロー42の酸性染料38.0gと水800gとを仕込み、65〜70℃で1時間撹拌して溶解した。一方水2500gとC.I.ベーシックバイオレット1の塩基性染料41.7gとを仕込み、65〜70℃で1時間撹拌して溶解した。塩基性染料水溶液を酸性染料水溶液中へ徐々に滴下し、2時間撹拌した。濾過、水洗後乾燥して造塩体染料64.3g(収率:89.9%)を得た。
【0067】
得られた染料を室温下エチレングリコールモノフェニルエーテルに溶解させ、溶解度(重量%)を測定した。結果を表4に示した。
【0068】
比較例2〜8
比較例2〜8は比較例1の造塩体染料(C.I.アシッドイエロー42の酸性染料+C.I.ベーシックバイオレット1の塩基性染料)を、表3の酸性染料とカチオン成分の組み合わせから得られる造塩体染料に代える以外は比較例1と同様に造塩体染料を合成した。
【0069】
得られた染料を室温下エチレングリコールモノフェニルエーテルに溶解させ、溶解度(重量%)を測定した。結果を表4に示した。
【0070】
【表3】
【0071】
【化11】
(C.I.アシッドレッド8)
【0072】
【化12】
(C.I.アシッドレッド4)
【0073】
【化13】
(特開昭55−29793 キトン ファスト レッド R)
【0074】
【化14】
(特開昭55−29793 レッド NoF4FDC)
【0075】
【化15】
(特開平8−183922 C.I.アシッドイエロー36)
【0076】
【化16】
(特開昭51−135719 C.I.アシッドレッド19+ジドデシルフェニルグアニジン)
【0077】
【表4】
【0078】
実施例9〜16では本発明の造塩体染料を用いて調製した油性ボールペンインキの特性を説明する。
【0079】
実施例9
【0080】
【表5】
造塩体染料(実施例1) 30部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 45部
ベンジルアルコール 10部
オレイン酸 3部
ケトン樹脂(ハイラック 222、日立化成社製) 10部
ポリビニルピロリドン(ルビスコール K−90、BASF社製) 2部
【0081】
上記の配合物を80℃で混合溶解し、濾過することにより黒色の油性ボールペンインキを調製した。以下に説明する操作により得られたインキの経時安定性を試験した。−10℃で3ヶ月の貯蔵テストにおいて染料の析出は認められなかった。またこのインキをボールペンに充填して筆記試験、耐光性試験及び高温経時安定性試験を行ったところ、表12に示すような満足する結果を得た。
【0082】
[評価基準]
◎:優良 ○:良 △:やや不良 ×:不良
【0083】
[経時安定性試験]
インキ30mlを蓋付き瓶に密封し、−10℃、恒温機に3ヶ月保管した後、染料等の固形物の析出の有無を目視観察し、評価した。
【0084】
[筆記試験]
インキをボールペンに充填し、JIS−S6039に準拠した条件で筆記し、描線の品位を目視により評価した。
【0085】
[耐光性試験]
インキをボールペンに充填し、JIS−S6039に準拠した条件で筆記後、ロングライフフェードメーター(カーボンアーク式)で照射して、ブルースケールで判定した。
【0086】
[高温経時安定性試験]
インキをボールペンに充填し、キャップオフの状態で60℃、熱風乾燥機に3ヶ月放置した後、筆記試験して描線の品位を目視により評価した。
【0087】
実施例10
【0088】
【表6】
造塩体染料(実施例2) 20部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 42部
ベンジルアルコール 10部
オレイン酸 3部
ケトン樹脂(ハイラック 222、日立化成社製) 23部
ポリビニルピロリドン(ルビスコール K−90、BASF社製) 2部
【0089】
上記の配合物を80℃で混合溶解し、濾過することにより赤色のインキを調製した。得られたインキの経時安定性を調べた。−10℃、3ヶ月の貯蔵テストにおいても染料の析出は認められなかった。またインキをボールペンに充填して筆記試験、耐光性試験及び高温経時安定性試験を行ったところ、表12に示すような満足する結果を得た。
【0090】
実施例11
【0091】
【表7】
造塩体染料(実施例3) 20部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 42部
ベンジルアルコール 10部
オレイン酸 3部
ケトン樹脂(ハイラック 222、日立化成社製) 23部
ポリビニルピロリドン(ルビスコール K−90、BASF社製) 2部
【0092】
上記の配合物を80℃で混合溶解し、濾過することにより橙色のインキを調整した。得られたインキの経時安定性を調べた。−10℃、3ヶ月の保存テストにおいても染料の析出は認められなかった。またインキをボールペンに充填して筆記試験、耐光性試験及び高温経時安定性試験を行ったところ、表12に示すような満足する結果を得た。
【0093】
実施例12〜16
実施例12、14は造塩体染料を、表8に示すものに代える以外は実施例10と同様に、実施例13、14、16は造塩体染料を、表8に示すものに代える以外は実施例9と同様にインキを調整した。得られたインキの経時安定性を調べた。−10℃、3ヶ月のテストにおいても染料の析出は認められなかった。またインキをボールペンに充填して筆記試験、耐光性試験及び高温経時安定性試験を行ったところ、表12に示すような満足する結果を得た。
【0094】
【表8】
【0095】
比較例9〜16では、従来技術の造塩体染料を用いて調製した油性ボールペンインキの特性を説明する。
【0096】
比較例9
【0097】
【表9】
造塩体染料(比較例1) 30部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 45部
ベンジルアルコール 10部
オレイン酸 3部
ケトン樹脂(ハイラック 222、日立化成社製) 10部
ポリビニルピロリドン(ルビスコール K−90、BASF社製) 2部
【0098】
上記の配合物を80℃で混合溶解し、濾過することにより黒色のインキを調製した。得られたインキの経時安定性を調べた。−10℃、3ヶ月の保存テストの結果を表12に示す。またインキをボールペンに充填して筆記試験、耐光性試験及び高温経時安定性試験した結果を表12に示す。
【0099】
比較例10
【0100】
【表10】
造塩体染料(比較例2) 20部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 42部
ベンジルアルコール 10部
オレイン酸 3部
ケトン樹脂(ハイラック 222、日立化成社製) 3部
ポリビニルピロリドン(ルビスコール K−90、BASF社製) 2部
【0101】
上記の配合物を80℃で混合溶解し、濾過することにより黄色のインキを調製した。得られたインキの経時安定性を調べた。−10℃、3ヶ月のテストの結果を表12に示す。またインキをボールペンに充填して筆記試験、耐光性試験及び高温経時安定性試験した結果を表12に示す。
【0102】
比較例11は造塩体染料を、表11に示すものに代える以外は比較例10と同様に、比較例12〜16は造塩体染料を、表11に示すものに代える以外は比較例9と同様にインキを調整した。またインキをボールペンに充填して筆記試験、耐光性試験及び高温経時安定性試験した結果を表12に示す。
【0103】
【表11】
【0104】
【表12】
Claims (5)
- 酸性染料と塩基性染料とをイオン反応させることにより得られる造塩体染料であって、式
で示される構造を有し、前記塩基性染料が
- 前記Rがメチル基、メトキシ基、又はエトキシ基である請求項1記載の造塩体染料。
- 前記塩基性染料が、C.I.ベーシックレッド1、C.I.ベーシックバイオレット1、C.I.ベーシックバイオレット4、C.I.ベーシックバイオレット10、C.I.ベーシックブルー1、C.I.ベーシックブルー3、及びC.I.ベーシックブルー7からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1記載の造塩体染料。
- アルコール系有機溶剤及び請求項1〜3のいずれか記載の造塩体染料を少なくとも含有する油性ボールペンインキ。
- 前記アルコール系有機溶剤がエチレングリコールモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びジエチレングリコールモノブチルエーテルからなる群から選択される請求項4記載の油性ボールペンインキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000055668A JP4309547B2 (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | 新規造塩体染料及びこれを含有する油性ボールペンインキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000055668A JP4309547B2 (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | 新規造塩体染料及びこれを含有する油性ボールペンインキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001240764A JP2001240764A (ja) | 2001-09-04 |
JP4309547B2 true JP4309547B2 (ja) | 2009-08-05 |
Family
ID=18576755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000055668A Expired - Lifetime JP4309547B2 (ja) | 2000-03-01 | 2000-03-01 | 新規造塩体染料及びこれを含有する油性ボールペンインキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4309547B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4698122B2 (ja) * | 2000-09-20 | 2011-06-08 | 三菱鉛筆株式会社 | 油性インキ組成物、筆記具およびそれに用いる染料 |
US7997712B2 (en) * | 2007-02-06 | 2011-08-16 | Xerox Corporation | Phase change inks containing colorant compounds |
JP2010191358A (ja) * | 2009-02-20 | 2010-09-02 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ |
JP5644839B2 (ja) * | 2012-11-19 | 2014-12-24 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | カラーフィルタ用着色組成物およびカラーフィルタ |
JP6490347B2 (ja) * | 2014-03-31 | 2019-03-27 | 株式会社パイロットコーポレーション | 油性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いた油性ボールペン |
JP2015193086A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | 株式会社パイロットコーポレーション | 油性ボールペンレフィル及びそれを用いた油性ボールペン |
JP6647554B2 (ja) * | 2015-03-26 | 2020-02-14 | オリヱント化学工業株式会社 | 造塩染料及びそれを用いた筆記具用インキ組成物 |
JP6206531B2 (ja) * | 2015-04-09 | 2017-10-04 | オリヱント化学工業株式会社 | 筆記具用インキ組成物及びそれに用いられる造塩染料 |
JP7140600B2 (ja) * | 2017-08-31 | 2022-09-21 | 株式会社パイロットコーポレーション | 油性ボールペン |
JP7283887B2 (ja) * | 2018-01-16 | 2023-05-30 | 保土谷化学工業株式会社 | キサンテン系カチオン染料とアニオン染料からなる造塩化合物を含有する着色組成物、カラーフィルター用着色剤およびカラーフィルター |
-
2000
- 2000-03-01 JP JP2000055668A patent/JP4309547B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001240764A (ja) | 2001-09-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3423784B2 (ja) | 油性黒色インキ組成物 | |
JP4309547B2 (ja) | 新規造塩体染料及びこれを含有する油性ボールペンインキ | |
JP4698122B2 (ja) | 油性インキ組成物、筆記具およびそれに用いる染料 | |
JP2986614B2 (ja) | アルコール可溶性染料およびそれを含むインキ組成物 | |
JP2004307391A (ja) | 酸性染料のカチオン交換に用いる4級アンモニウム塩および造塩染料 | |
JP3725204B2 (ja) | 新規トリフェニルメタン系造塩体染料及びインキ組成物 | |
JP2003041170A (ja) | 油性インキ組成物及びその用途 | |
JP3074068B2 (ja) | 水溶性チオフェンジスアゾ染料を含有する水性インキ組成物 | |
JP4139063B2 (ja) | 筆記具インキ用油性赤色顔料分散液、および油性赤色顔料筆記具インキ | |
JPH04331263A (ja) | 造塩体染料の濃厚液組成物及びインキ組成物 | |
JP3299845B2 (ja) | トリスアゾ染料およびこれらを含有する水性インキ組成物 | |
JPH03140376A (ja) | 耐水性インキ組成物 | |
JP3545462B2 (ja) | 油性青色インキ組成物 | |
JP4004199B2 (ja) | ジスアゾ色素、これを用いた記録液、インクジェット用記録液及びインクジェット記録方法 | |
JP3375225B2 (ja) | シクロデキストリン包接水溶性染料及びその関連技術 | |
JP2986609B2 (ja) | アゾ液体染料およびそれを含むインキ組成物 | |
JP3464502B2 (ja) | 新規ジスアゾ染料およびこれらを含有する水性インク組成物 | |
JPS6114270A (ja) | 水性インキ組成物 | |
JP3165764B2 (ja) | トリスアゾ染料、その製造方法およびそれを含有する水性インキ組成物 | |
JP2795917B2 (ja) | 油性インキ組成物 | |
JP3248814B2 (ja) | 油性赤色インキ組成物 | |
JP2000239548A (ja) | アルコール溶解性アゾ染料及びアルコール系インキ組成物 | |
JP2003113339A (ja) | 油性インキ組成物及びその用途 | |
JP3852500B2 (ja) | 記録液 | |
JPS6264875A (ja) | 水性インキ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090310 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090317 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090421 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090508 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4309547 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150515 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |