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JP4308860B2 - 移動通信端末及びウェブサイト閲覧方法 - Google Patents

移動通信端末及びウェブサイト閲覧方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信端末及びウェブサイト閲覧方法に関するものである。
近年、携帯電話機等の移動通信端末を用いてウェブサイトを閲覧することが盛んに行われている。このようなウェブサイトとしては、携帯電話機向けに簡易化されたcHTML(Compact HyperText Markup Language)等のマークアップ言語(記述形式)で記述されたデータを配信するサイトや、パーソナルコンピュータ向けにHTML(HyperText Markup Language)等で記述されたデータ及びcHTMLで記述されたデータの両方を配信するサイト等が存在する。主に、携帯電話機のユーザは、携帯電話機向けのサイトのアドレスを指定してウェブサイトを閲覧する。その一方で、携帯電話機の中には、HTMLで記述されたデータにもアクセス可能なようなフルブラウザ機能が搭載されたものが存在する。このような携帯電話機を用いれば、パーソナルコンピュータ向けのサイトにもアクセスすることができる。ここで、ウェブサイトの種類に対応するための技術としては、下記特許文献1に記載のように、ユーザからのウェブブラウザの切り換え指示を受け付けた場合にウェブブラウザ間でURLを記憶して共有する通信装置がある。
また、最近の通信ネットワークの多様化により、1つの携帯電話機で、移動体通信網のみならず無線LAN網にも接続可能になってきている。このような接続形態の多様化により、広範囲を移動する際に移動体通信網を用いて通信の継続性を確保できるメリットと、無線LAN網を用いることによって配信データ量が多い場合に通信速度の向上を図ることができるというメリットとの両方を享受できる。このような接続形態の多様化に着目した技術としては、下記特許文献2記載の制御装置がある。この制御装置では、現在接続されているネットワークの形態に応じて自動でウェブブラウザの環境設定を変更する。
特開2006−350831号公報 特開2004−265123号公報
しかしながら、上述した従来の装置においては、ユーザ自身が接続しようとするウェブサイトに応じてどのウェブブラウザを使用するか判断し、かつ安定してデータを受信するために通信ネットワークを選択して接続する必要があった。その結果、移動時の通信ネットワークへの再接続及びウェブブラウザの切り換えのための手間が増大し、ユーザの利便性が著しく低下していた。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、最適な通信ネットワーク及びウェブブラウザの組み合わせを接続環境に応じて自動選択することによって、ウェブサイト閲覧時のユーザの利便性を向上させることが可能な移動通信端末及びウェブサイト閲覧方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の移動通信端末は、移動体通信網及び無線LAN網のうちから選択した通信網を介して、予め指定された通信先からウェブデータを閲覧する移動通信端末であって、簡略化された第1のデータ形式で記述されたウェブデータを閲覧するための第1のブラウジング手段と、フルブラウザ用の第2のデータ形式で記述されたウェブデータを閲覧するための第2のブラウジング手段と、移動通信網に属する基地局装置及び無線LAN網に属するアクセスポイント装置から電波を受信することによって、移動通信網及び無線LAN網に関する電波強度情報を取得する電波情報収集手段と、電波情報収集手段によって取得された電波強度情報に基づいて、移動通信網及び無線LAN網のうちから、接続する通信網を選択する通信網選択手段と、通信網選択手段によって選択された通信網を介して、通信先から閲覧対象のウェブデータのデータ形式に関する情報、及びウェブデータのデータサイズに関する情報を受信するデータ情報受信手段と、データ情報受信手段によって受信されたデータ形式が第1及び第2のデータ形式のいずれであるかを判定することによって、第1のブラウジング手段及び第2のブラウジング手段のいずれかを選択するブラウザ選択手段と、通信網選択手段によって選択された通信網を経由して通信先からウェブデータを受信するとともに、ウェブデータをブラウザ選択手段によって選択されたブラウジング手段に出力するデータ出力手段とを備え通信網選択手段は、接続する通信網としていったん移動体通信網を選択した後に、データ情報受信手段によって受信されたデータ形式に関する情報が第2のデータ形式を示し、かつデータ情報受信手段によって受信されたデータサイズに関する情報が所定の閾値以上を示す場合には、電波強度情報に応じて、接続する通信網として無線LANを選択する
或いは、本発明のウェブサイト閲覧方法は、移動体通信網及び無線LAN網のうちから選択した通信網を介して、予め指定された通信先からウェブデータを閲覧するウェブサイト閲覧方法であって、第1のブラウジング手段が、簡略化された第1のデータ形式で記述されたウェブデータを閲覧する第1のブラウジングステップと、第2のブラウジング手段が、フルブラウザ用の第2のデータ形式で記述されたウェブデータを閲覧する第2のブラウジングステップと、電波情報収集手段が、移動通信網に属する基地局装置及び無線LAN網に属するアクセスポイント装置から電波を受信することによって、移動通信網及び無線LAN網に関する電波強度情報を取得する電波情報収集ステップと、通信網選択手段が、電波情報収集ステップにおいて取得された電波強度情報に基づいて、移動通信網及び無線LAN網のうちから、接続する通信網を選択する通信網選択ステップと、データ情報受信手段が、通信網選択手段によって選択された通信網を介して、通信先から閲覧対象のウェブデータのデータ形式に関する情報、及びウェブデータのデータサイズに関する情報を受信するデータ情報受信ステップと、ブラウザ選択手段が、データ情報受信ステップにおいて受信されたデータ形式が第1及び第2のデータ形式のいずれであるかを判定することによって、第1のブラウジング手段及び第2のブラウジング手段のいずれかを選択するブラウザ選択ステップと、データ出力手段が、通信網選択ステップにおいて選択された通信網を経由して通信先からウェブデータを受信するとともに、ウェブデータをブラウザ選択ステップにおいて選択されたブラウジング手段に出力するデータ出力ステップとを備え通信網選択ステップでは、接続する通信網としていったん移動体通信網を選択した後に、データ情報受信手段によって受信されたデータ形式に関する情報が第2のデータ形式を示し、かつデータ情報受信手段によって受信されたデータサイズに関する情報が所定の閾値以上を示す場合には、電波強度情報に応じて、接続する通信網として無線LANを選択する
このような移動通信端末及びウェブサイト閲覧方法によれば、基地局装置及びアクセスポイント装置から移動通信網及び無線LAN網に関する電波強度情報が取得されて、その電波強度情報に基づいて接続対象の通信網が選択される一方、閲覧対象の通信先からウェブデータのデータ形式に関する情報が受信されて、そのデータ形式のウェブデータを閲覧可能なブラウジング手段が選択される。これにより、現在のネットワーク環境及び閲覧対象のウェブサイトの種別に応じて、最適なブラウジング手段及び通信ネットワークの組み合わせが自動選択され、ウェブサイト閲覧時のユーザの利便性が向上する。
また閲覧対象のウェブデータのデータサイズに適した通信ネットワークが選択されることで、通信ネットワークへの負荷を極力抑えつつ、スムーズなウェブサイトの閲覧を実現することができる。
さらに、データ情報受信手段は、ウェブデータのデータ種別に関する情報を更に受信し、通信網選択手段は、データ種別に関する情報に基づいて、移動通信網及び無線LAN網のうちから通信網を更に選択することも好ましい。この場合も、例えば、画像データや音声データ等の大容量データを受信する際に通信ネットワークをそれに応じて選択することが可能になり、通信ネットワークへの負荷を極力抑えつつ、スムーズなウェブサイトの閲覧を実現することができる。
本発明によれば、最適な通信ネットワーク及びウェブブラウザの組み合わせを接続環境に応じて自動選択することによって、ウェブサイト閲覧時のユーザの利便性を向上させることができる。
以下、図面とともに本発明による移動通信端末の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明にかかる移動通信端末の好適な一実施形態である携帯電話機1の概略構成図である。同図に示す携帯電話機1は、基地局装置2Aを介して、IMT2000(International Mobile Telecommunications 2000)やPDC(Personal DigitalCellular)等の移動体通信方式が採用された移動体通信網NAとの間でデータの送受信が可能にされるとともに、アクセスポイント2Bを介して、IEEE802.11b/a/gに代表される無線LAN通信方式が採用された無線LAN網NBとの間でデータの送受信が可能にされた通信端末である。ここで、基地局装置2Aは、移動体通信網NAに属するネットワークアクセス用の設備であり、アクセスポイント2Bは、無線LAN網NBに属するネットワークアクセス用の設備である。また、携帯電話機1には、携帯電話機向けのウェブサイトからcHTMLで記述されたウェブデータを受信して閲覧するソフトウェアである通常ブラウザとしての第1ブラウザ(第1のブラウジング手段)17と、パーソナルコンピュータ向けのウェブサイトからHTMLで記述されたウェブデータを受信して閲覧するソフトウェアであるフルブラウザとしての第2ブラウザ(第2のフルブラウジング手段)18とが搭載されている。この第1ブラウザ17及び第2ブラウザ18は、移動体通信網NA及び無線LAN網NBに接続されたWWWサーバ3からウェブデータを取得して閲覧可能に表示する。なお、便宜上、アクセスポイント2B、基地局装置2Aをそれぞれ1台ずつ図示しているが、それぞれ複数台存在していてもよい。
ここで、携帯電話機1の構成を説明する。図1に示すように、携帯電話機1は、機能的には、電波情報収集部(電波情報収集手段)11と、情報格納部12と、通信網選択部(通信網選択手段)13と、データ送受信部(データ情報受信手段、データ出力手段)14と、ブラウザ選択部(ブラウザ選択手段)15と、データ出力制御部(データ出力手段)16と、第1ブラウザ17と、第2ブラウザ18とを含んで構成されている。
また、図2は、携帯電話機1のハードウェア構成図である。携帯電話機1は、物理的には、図2に示すように、CPU21、主記憶装置であるRAM22及びROM23、ハードディスク装置等の補助記憶装置25、入力デバイスである入力キー、マイク等の入力装置26、スピーカ、ディスプレイ等の出力装置27、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール24A,24Bなどを含む端末装置として構成されている。この通信モジュール24Aは、移動体通信方式によるデータ通信を実行するモジュールであり、通信モジュール24Bは、無線LAN通信方式によるデータ通信を実行するモジュールである。図1において示した各機能は、図2に示すCPU21、RAM22等のハードウェア上に所定のソフトウェアを読み込ませることにより、CPU21の制御のもとで通信モジュール24A,24B、入力装置26、出力装置27を動作させるとともに、RAM22や補助記憶装置25におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図1を参照しながら、各機能要素について詳細に説明する。
電波情報収集部11は、基地局装置2A及びアクセスポイント2Bから受信可能な電波をサーチすることによってその電波の受信電力を取得するとともに、その電波の送信元である基地局装置2A及びアクセスポイント2Bから報知される位置情報を含む報知情報を受信する。そして、電波情報収集部11は、受信電力及び報知情報を基に、電波発信元である基地局装置2A又はアクセスポイント2B毎に情報格納部12に情報を格納する。電波情報収集部11は、このような電波のサーチを定期的に実行することによって、情報格納部12に格納された情報を随時更新する。
図3は、電波情報収集部11によって情報格納部12に格納されたデータの構成を示す図である。同図に示すように、基地局装置又はアクセスポイントを識別するための“管理番号:1”と、その基地局装置又はアクセスポイントの属する通信ネットワークに在圏しているか否かを示す“在圏有無:Y”と、その通信ネットワークが移動体通信網か無線LAN網かを示す“回線種別:MN”と、基地局装置又はアクセスポイントから送信される電波の受信電力を示す“電波強度:−50(dBm)”と、基地局装置又はアクセスポイントの位置を特定するための“位置情報:BS01”とが、互いに対応付けて格納されている。
なお、電波情報収集部11は、移動体通信網NAに“在圏”しているか否かの判断を、該当する移動体通信網NAとの間でユーザ認証処理(帰属処理)が完了し、かつデータを送受信する基地局装置2Aからの電波のスキャンが可能であるか否かで行う。また、無線LAN網NBに“在圏”しているか否かの判断を、該当する無線LAN網NBのアクセスポイント2Bとの間での認証処理(帰属処理)が完了し、データ通信が可能であるか否かで行う。すなわち、“在圏有無:N”の場合は、通信ネットワークの帰属処理が未完了であるためデータ通信は不可能であるが、現在の通信可能エリアから外れた場合に優先的に認証を開始する対象となることを意味する。さらに、電波情報収集部11は、“回線種別”を、基地局装置2A及びアクセスポイント2Bから送信される報知情報のヘッダ等に含まれる種別によって判断し、“位置情報”を、受信した報知情報の中から読み出すことによって特定する。
図1に戻って、通信網選択部13は、情報格納部12に格納された情報に基づいて、WWWサーバ3の閲覧時に接続する通信網を、移動体通信網NA及び無線LAN網NBのうちから選択する。具体的には、現在在圏中であってウェブデータの受信用として選択されている通信網に対応する電波強度を、“在圏有無:Y”に対応する情報を検索することによって情報格納部12から読み出す。そして、その電波強度が所定の閾値を超えている場合は、選択中の通信網を通じてウェブデータの受信を継続するようにデータ送受信部14を制御する。一方、“在圏有無:Y”に対応する電波強度が所定の閾値以下である場合は、他の基地局装置又はアクセスポイントに対応する情報を情報格納部12から読み出し、それらの基地局装置又はアクセスポイントの中から接続先を選択して、その接続先との間でデータ送受信部14を介して帰属処理を開始するように制御する。さらに、通信網選択部13は、帰属処理の完了した接続先の属する通信網をウェブデータの受信用として選択する。なお、通信網選択部13は、電波強度が所定の閾値を超えている限りにおいては、無線LAN網NBを優先的に選択する。
また、通信網選択部13は、後述するデータ送受信部14から出力されるウェブデータのデータサイズに基づいて、そのデータサイズが所定の閾値以上である場合は、ウェブデータ受信用として無線LAN網NBを優先的に選択することも行う。より詳細には、データサイズが所定の閾値以上であって、現在移動体通信網NAを選択中である場合は、情報格納部12を参照することによって在圏中又は在圏可能なアクセスポイントを接続先として特定して、その接続先との間で帰属処理を開始するように制御する。そして、通信網選択部13は、そのアクセスポイントからウェブデータを受信するようにデータ送受信部14を制御する。この場合、通信網選択部13は、在圏可能な無線LAN網NBが存在しない場合は、移動体通信網NAの選択を継続する。
データ送受信部14は、ユーザによって予め指定された閲覧対象のウェブサイトとしてのWWWサーバ3から、移動体通信網NA又は無線LAN網NBを経由して、HTML又はcHTML等で記述されたウェブデータ及びそれにリンクされた各種のダウンロードデータを受信する。このとき、データ送受信部14は、通信網選択部13によって選択された通信網を経由してウェブデータを受信し、そのウェブデータをデータ出力制御部16に出力する。
また、データ送受信部14は、ウェブデータを構成する本体部及びそれにリンクされた画像データや音声データ等のダウンロードデータの受信に先立って、ウェブデータの先頭部分に記述されたヘッダ部を受信し、通信網選択部13及びブラウザ選択部15に出力する。図4は、データ送受信部14が受信するウェブデータのヘッダ部の一例を示す。同図に示すように、データ送受信部14は、ウェブデータの記述言語(データ形式)を特定する情報“HTTP/1.1〜”と、ウェブデータのデータサイズを示す情報である“Content-Length:70”と、そのウェブデータのデータ種別を示す情報である“Content-Type:text/html”とをヘッダ部に含んで受信する。このデータ種別は、ウェブデータとしてダウンロードされる音声ファイル、テキストファイル、画像ファイル等のようなダウンロードデータの種別を示すものであるが、ウェブデータの本体部に含まれるダウンロードデータの識別情報から特定して通信網選択部13に出力することもできる。
図1に戻って、ブラウザ選択部15は、データ送受信部14から出力された記述言語を特定する情報に基づいて、ウェブデータの記述言語が“cHTML”又は“HTML”のいずれであるかを判定し、その判定結果に応じて第1ブラウザ17及び第2ブラウザ18のうちからウェブデータの閲覧用に使用するブラウザ手段を選択して起動する。すなわち、ブラウザ選択部15は、記述言語が“cHTML”の場合は第1ブラウザ17を選択し、記述言語が“HTML”の場合は第2ブラウザ18を選択する。
データ出力制御部16は、データ送受信部14から出力されたウェブデータを、第1ブラウザ17及び第2ブラウザ18のうちからブラウザ選択部15によって選択されたブラウザ手段に対して出力することによって、対象のウェブデータを出力装置27(図2参照)に閲覧可能に出力させる。
次に、図5及び図6を参照して、携帯電話機1の動作について説明するとともに、併せて携帯電話機1におけるウェブサイト閲覧方法について詳述する。図5は、通常ブラウザ起動時の携帯電話機1の動作を示すフローチャート、図6は、フルブラウザ起動時の携帯電話機1の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、無線LAN網NBのアクセスポイント2Bに在圏中の状態で、携帯電話機1のユーザから通常ブラウザの起動指示が受け付けられた後、閲覧処理時の通信先としてWWWサーバ3のURLが受け付けられる(ステップS101)。次に、通信網選択部13により、情報格納部12から回線種別が無線LAN網“WLAN”であって在圏有無が“Y”であるデータレコードが読み出されることにより、アクセスポイント2Bに関する電波強度が参照される(ステップS102)。そして、通信網選択部13によってアクセスポイント2Bの電波強度が所定の閾値以下であるか否かが判定される(ステップS103)。判定の結果、電波強度が閾値以下である場合は(ステップS103;YES)、通信網選択部13により、無線LAN網“WLAN”であって在圏有無が“N”であるデータレコードが読み出されることにより、アクセスポイント2B以外に帰属可能なアクセスポイントに関する情報が参照される(ステップS104)。その後、帰属可能なアクセスポイントの電波強度が所定の閾値以上であるか否かが判定される(ステップS105)。その結果、閾値以上である場合は(ステップS105;YES)、通信網選択部13によって該当のアクセスポイントに対する帰属処理が実行されて在圏するアクセスポイントが変更された後、処理がステップS107に移行される(ステップS106)。
一方、アクセスポイント2Bの電波強度が閾値を超えている場合は(ステップS103;NO)、アクセスポイント2Bに帰属したままで以下の処理が行われる。すなわち、データ送受信部14によりWWWサーバ3から閲覧対象のウェブデータのヘッダ部が受信される(ステップS107)。次に、ブラウザ選択部15によってヘッダ部に含まれる情報からウェブデータの記述言語が判断される(ステップS108)。その結果、記述言語が“cHTML”である場合は(ステップS108;YES)、ウェブデータを閲覧するための手段として第1ブラウザ17が選択される(ステップS109)。一方、記述言語が“HTML”である場合は(ステップS108;NO)、ウェブデータを閲覧するための手段として第2ブラウザ18が選択される(ステップS110)。その後、通信網選択部13によって選択された基地局装置2A又はアクセスポイント2Bを介して、データ送受信部14によりWWWサーバ3からウェブデータが受信された後、ブラウザ選択部15によって選択されたブラウザに対して、データ出力制御部16からウェブデータが出力されて表示される(ステップS111)。
ステップS105の判定の結果、帰属可能な全てのアクセスポイントの電波強度が所定の閾値未満である場合は(ステップS105;NO)、通信網選択部13により、情報格納部12から回線種別が移動体通信網“MN”であるデータレコードが読み出されることにより、アクセスポイント2B以外に帰属可能な基地局装置2Aに関する情報が参照され、その基地局装置2Aへの帰属処理が実行される(ステップS112)。そして、ブラウザ選択部15によって、ウェブデータ閲覧用のブラウザ手段として第1ブラウザ17が選択される(ステップS113)。その後、ブラウザ選択部15によってWWWサーバ3からのヘッダ部に含まれる情報が参照されることにより(ステップS114)、ウェブデータの記述言語が判定される(ステップS115)。その結果、記述言語が“cHTML”である場合は(ステップS115;YES)、処理をステップS111に移行して、移動体通信網NAを経由して第1ブラウザ17を用いてウェブデータが閲覧される。
一方、ステップS115の判定の結果、記述言語が“HTML”である場合は(ステップS115;NO)、通信網選択部13によってヘッダ部に含まれるデータサイズが所定の閾値以上であるか否かが判定される(ステップS116)。その結果、データサイズが閾値未満である場合は(ステップS116;NO)、ブラウザ選択部15によって、ウェブデータ閲覧用のブラウザ手段として第2ブラウザ17が選択される(ステップS119)。その後、処理がステップS111に移行され、移動体通信網NAを経由して第2ブラウザ18を用いてウェブデータが閲覧される。
ステップS116の判定の結果、データサイズが閾値以上である場合は(ステップS116;YES)、情報格納部12から回線種別が無線LAN網“WLAN”であるデータレコードが読み出されることにより、帰属可能なアクセスポイントに関する情報が参照され(ステップS117)、そのアクセスポイントに関する電波強度に対する閾値との比較処理が実行される(ステップS118)。その結果、電波強度が閾値以上のアクセスポイントが存在しない場合は(ステップS118;NO)、処理がステップS119に移行されて、移動体通信網NAを経由して第2ブラウザ18を用いてウェブデータが閲覧される。一方、電波強度が閾値以上のアクセスポイントが存在する場合は(ステップS118;YES)、処理がステップS106に移行されて、アクセスポイントへの帰属処理が実行される。
次に、図6には、無線LAN網NBのアクセスポイント2Bに在圏中の状態で、携帯電話機1によりユーザからフルブラウザの起動指示が受け付けられた場合の動作を示している。図6に示すステップS202〜ステップS211における動作は、図5に示すステップS102〜ステップS111における動作と同様であるので詳細な説明を省略する。
まず、携帯電話機1のユーザからフルブラウザの起動指示が受け付けられた後、閲覧処理時の通信先としてWWWサーバ3のURLが受け付けられると(ステップS201)、帰属可能なアクセスポイントに関する電波強度及び受信するウェブデータの記述言語に応じて、経由するアクセスポイントとブラウザ手段の種類とが選択される(ステップS202〜211)。
ステップS205の判定の結果、帰属可能なアクセスポイントが存在しない場合は、移動体通信網NAへの帰属処理が実行される(ステップS212)。そして、ブラウザ選択部15によって、ウェブデータ閲覧用のブラウザ手段として第2ブラウザ18が選択される(ステップS213)。その後、ブラウザ選択部15によってWWWサーバ3からのヘッダ部に含まれる情報が参照されることにより(ステップS214)、ウェブデータの記述言語が判定される(ステップS115)。その結果、記述言語が“cHTML”である場合は(ステップS215;YES)、ブラウザ手段として第1ブラウザ17が選択される(ステップS218)。その後、処理をステップS211に移行して、移動体通信網NAを経由して第1ブラウザ17を用いてウェブデータが閲覧される。
一方、記述言語が“HTML”である場合は(ステップS215;NO)、情報格納部12から回線種別が無線LAN網“WLAN”であるデータレコードが読み出されることにより、帰属可能なアクセスポイントに関する情報が参照され(ステップS216)、そのアクセスポイントに関する電波強度に対する閾値との比較処理が実行される(ステップS217)。その結果、電波強度が閾値以上のアクセスポイントが存在しない場合は(ステップS217;NO)、処理がステップS211に移行されて、移動体通信網NAを経由して第2ブラウザ18を用いてウェブデータが閲覧される。一方、電波強度が閾値以上のアクセスポイントが存在する場合は(ステップS217;YES)、処理がステップS206に移行されて、アクセスポイントへの帰属処理が実行される。
以上説明した携帯電話機1によれば、基地局装置2A及びアクセスポイント2Bから移動体通信網NA及び無線LAN網NBに関する電波強度情報が取得されて、その電波強度情報に基づいて接続対象の通信網が選択される一方、閲覧対象のWWWサーバ3からウェブデータの記述言語に関する情報が受信されて、その記述言語のウェブデータを閲覧可能なブラウジング手段が第1ブラウザ17及び第2ブラウザ18から選択される。これにより、現在のネットワーク環境及び閲覧対象のウェブサイトの種別に応じて、最適なブラウジング手段及び通信ネットワークの組み合わせが自動選択され、ウェブサイト閲覧時のユーザの利便性が向上する。
また、閲覧対象のウェブデータのデータサイズに適した通信ネットワークが選択されることで、通信ネットワークへの負荷を極力抑えつつ、スムーズなウェブサイトの閲覧を実現することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、通信網選択部13は、ウェブデータのヘッダ部に含まれるデータサイズに関する情報に基づいて通信網を選択する処理に替えて、又はその処理に加えて、ヘッダ部に含まれる“Content-type”のようなダウンロードデータのデータ種別を示す情報に基づいて通信網を選択する処理を実行しても良い。このような場合も、例えば、画像データや音声データ等の大容量データを受信する際に通信ネットワークをそれに応じて選択することが可能になり、通信ネットワークへの負荷を極力抑えつつ、スムーズなウェブサイトの閲覧を実現することができる。
本発明にかかる移動通信端末の好適な一実施形態である携帯電話機の概略構成図である。 図1の携帯電話機のハードウェア構成を示す図である。 図1の情報格納部に格納されたデータの構成を示す図である。 図1のデータ送受信部が受信するウェブデータのヘッダ部の一例を示す図である。 図1の携帯電話機の通常ブラウザ選択時の動作を示すフローチャートである。 図1の携帯電話機のフルブラウザ選択時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…携帯電話機、2A…基地局装置、2B…アクセスポイント、3…WWWサーバ、11…電波情報収集部(電波情報収集手段)、13…通信網選択部(通信網選択手段)、14…データ送受信部(データ情報受信手段、データ出力手段)、15…ブラウザ選択部(ブラウザ選択手段)、16…データ出力制御部(データ出力手段)、17…第1ブラウザ(第1のブラウジング手段)、18…第2ブラウザ(第2のブラウジング手段)、NA…移動体通信網、NB…無線LAN網。

Claims (2)

  1. 移動体通信網及び無線LAN網のうちから選択した通信網を介して、予め指定された通信先からウェブデータを閲覧する移動通信端末であって、
    簡略化された第1のデータ形式で記述されたウェブデータを閲覧するための第1のブラウジング手段と、
    フルブラウザ用の第2のデータ形式で記述されたウェブデータを閲覧するための第2のブラウジング手段と、
    前記移動通信網に属する基地局装置及び前記無線LAN網に属するアクセスポイント装置から電波を受信することによって、前記移動通信網及び前記無線LAN網に関する電波強度情報を取得する電波情報収集手段と、
    前記電波情報収集手段によって取得された電波強度情報に基づいて、前記移動通信網及び前記無線LAN網のうちから、接続する通信網を選択する通信網選択手段と、
    前記通信網選択手段によって選択された通信網を介して、前記通信先から閲覧対象のウェブデータのデータ形式に関する情報、及び前記ウェブデータのデータサイズに関する情報を受信するデータ情報受信手段と、
    前記データ情報受信手段によって受信されたデータ形式が前記第1及び第2のデータ形式のいずれであるかを判定することによって、前記第1のブラウジング手段及び前記第2のブラウジング手段のいずれかを選択するブラウザ選択手段と、
    前記通信網選択手段によって選択された通信網を経由して前記通信先からウェブデータを受信するとともに、前記ウェブデータを前記ブラウザ選択手段によって選択されたブラウジング手段に出力するデータ出力手段とを備え
    前記通信網選択手段は、接続する通信網としていったん前記移動体通信網を選択した後に、前記データ情報受信手段によって受信された前記データ形式に関する情報が前記第2のデータ形式を示し、かつ前記データ情報受信手段によって受信された前記データサイズに関する情報が所定の閾値以上を示す場合には、前記電波強度情報に応じて、接続する通信網として前記無線LANを選択する、
    移動通信端末。
  2. 移動体通信網及び無線LAN網のうちから選択した通信網を介して、予め指定された通信先からウェブデータを閲覧するウェブサイト閲覧方法であって、
    第1のブラウジング手段が、簡略化された第1のデータ形式で記述されたウェブデータを閲覧する第1のブラウジングステップと、
    第2のブラウジング手段が、フルブラウザ用の第2のデータ形式で記述されたウェブデータを閲覧する第2のブラウジングステップと、
    電波情報収集手段が、前記移動通信網に属する基地局装置及び前記無線LAN網に属するアクセスポイント装置から電波を受信することによって、前記移動通信網及び前記無線LAN網に関する電波強度情報を取得する電波情報収集ステップと、
    通信網選択手段が、前記電波情報収集ステップにおいて取得された電波強度情報に基づいて、前記移動通信網及び前記無線LAN網のうちから、接続する通信網を選択する通信網選択ステップと、
    データ情報受信手段が、前記通信網選択手段によって選択された通信網を介して、前記通信先から閲覧対象のウェブデータのデータ形式に関する情報、及び前記ウェブデータのデータサイズに関する情報を受信するデータ情報受信ステップと、
    ブラウザ選択手段が、前記データ情報受信ステップにおいて受信されたデータ形式が前記第1及び第2のデータ形式のいずれであるかを判定することによって、前記第1のブラウジング手段及び前記第2のブラウジング手段のいずれかを選択するブラウザ選択ステップと、
    データ出力手段が、前記通信網選択ステップにおいて選択された通信網を経由して前記通信先からウェブデータを受信するとともに、前記ウェブデータを前記ブラウザ選択ステップにおいて選択されたブラウジング手段に出力するデータ出力ステップとを備え
    前記通信網選択ステップでは、接続する通信網としていったん前記移動体通信網を選択した後に、前記データ情報受信手段によって受信された前記データ形式に関する情報が前記第2のデータ形式を示し、かつ前記データ情報受信手段によって受信された前記データサイズに関する情報が所定の閾値以上を示す場合には、前記電波強度情報に応じて、接続する通信網として前記無線LANを選択する、
    ウェブサイト閲覧方法。
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