JP4303842B2 - Double deck elevator - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下一対のかご室を備えて建物の上下二つの階、例えば1階と2階に着床するダブルデッキエレベータに関し、より詳しくは、階高が異なる場合に、上下一対のかご室間の上下方向間隔を変更して対応する形式のダブルデッキエレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、超高層ビルにおけるエレベータを用いた上下方向の輸送力を強化するために、上下一対のかご室を備えて建物の上下二つの階に着床するダブルデッキエレベータが注目を浴びている。
【0003】
ところが、近頃の超高層ビルは1階に吹き抜けのエントランスホールやロビー等を設けて意匠性を高めたものが多く、1階の床から天井までの高さ(以下、「階高」という)が他の階のそれより大きく設定されているものが多い。
そのため、上下一対のかご室間の上下方向間隔が固定された従来のダブルデッキエレベータは、このような高層ビルには採用することができなかった。
【0004】
そこで、このような問題を解決するために、上下一対のかご室間の上下方向間隔を変化可能なダブルデッキエレベータがいくつか提案されている。
【0005】
例えば特開昭48−76242号公報に記載された「ダブルデッキエレベータ」においては、図9に示したように、メインロープRによって吊り下げた外枠1によって支持される上下一対のかご室2,3のうち、下側のかご室2は外枠1に対して固定されている。これに対して上側のかご室3は、外枠1の縦梁1aと転動自在に係合するガイドローラ4によって昇降自在に案内されるとともに、中間梁1bとの間に介装された油圧作動の昇降装置5によって昇降させられ、上下一対のかご室2,3間の上下方向間隔を変更できるようになっている。
【0006】
また、特開平10−279231号公報に記載された「可変式ダブルデッキエレベータ」においては、図10に示したように、メインロープRによって吊り下げられた外枠1によって支持される上下一対のかご室2,3の両方が、外枠1の縦梁1aに設けたガイドレール1bと摺動自在に係合するガイドシュー6によって、外枠1内で昇降自在に案内されている。
また、上下一対のかご室2,3は、中間梁1cにその上下方向の中間部が軸支されるとともに、その上下両端部がそれぞれ上下一対のかご室2,3に軸支されたパンタグラフ機構7によって相互に接続されている。
さらに、上かご3と外枠1の上梁1dとの間には、上かご3を昇降させるためのモータ駆動のボールねじ等の駆動機構8が介装されている。
これにより、駆動機構8によって上かご3を降下させるとパンタグラフ機構7の作用によって下かご2が上昇し、駆動機構8によって上かご3を上昇させるとパンタグラフ機構7の作用によって下かご2が降下するので、上下一対のかご室2,3間の上下方向間隔を変更することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特開昭48−76242号公報に記載された「ダブルデッキエレベータ」においては、昇降装置5によって上かご3の全重量を支持する構造であるため、昇降装置5が大型化するばかりでなく、昇降装置5の油圧シリンダ5aに圧油を供給するための大容量の油圧装置が必要となる。
また、上かご3のみを昇降させる構造であるため、上下一対のかご室2,3間の上下方向間隔を迅速に変更することができない。
【0008】
一方、上述の特開平10−279231号公報に記載された「可変式ダブルデッキエレベータ」においては、パンタグラフ機構7によって上下一対のかご室2,3の重量を釣合わせる構造のため、上下一対のかご室2,3を昇降させる駆動機構8は小型のもので済む。
しかしながら、パンタグラフ機構7には上下一対のかご室2,3の全重量を支えるに十分な強度を持たせる必要がある。また、パンタグラフ機構7を支持する中間梁1cは特に頑丈でなければならないため、外枠1は大型になりかつ重量が増えてしまう。
さらに、上下一対のかご室2,3間に中間梁1cおよびパンタグラフ機構7を収納しなければならないので、上下一対のかご室2,3間の上下方向間隔をせばめることができず、小さな階高の建物への対応が困難である。同時に、上下一対のかご室2,3間の上下方向間隔寸法が必然的に大きくなるため、昇降路のスペース効率が悪化してしまう。
さらに、パンタグラフ機構7等の保守に必要なスペースを確保できないため保守作業が困難で、作業者がパンタグラフ機構7に挟まれる危険性も高い。
【0009】
そこで、本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、上下一対のかご室間の上下方向間隔を極力狭めることが可能で、構造が簡単で軽量で、かつスペース効率やエネルギ効率に優れ、さらには保守性の高いダブルデッキエレベータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載のダブルデッキエレベータは、
上下一対のかご室が建物の階高の異なる上下二つの階に着床するダブルデッキエレベータであって、
メインロープに吊り下げられて建物に設けた昇降路内を昇降する外枠と、
この外枠内にそれぞれ上下動可能に支持された上下一対のかご室と、
前記外枠に回転自在に支持された回転体、およびこの回転体に巻き付けられて垂下するとともにその一端が上側の前記かご室にかつその他端が下側の前記かご室にそれぞれ接続された索状体を有し、前記上下一対のかご室を釣瓶状に支持する支持機構と、
前記上下一対のかご室の一方に電動機により回転駆動されるボールねじを用いて駆動力を与えて前記外枠に対して上下動させる駆動機構と、
を備えたものである。
【0011】
この構成によれば、上下一対のかご室が支持機構によって釣瓶(つるべ)状に支持されるので、上側のかご室が下がると下側のかご室が上がり、上側のかご室が上がると下側のかご室が下がる。したがって、上下一対のかご室の少なくとも一方を外枠に対して上下動させることにより、両かご室間の上下方向間隔を変化させて、建物における各階床毎の階高の変化に対応させることができる。同時に、上側のかご室が上下動すると、その上下動の変位量に等しい変位量だけ下側のかご室が上下動するので、上下一対のかご室間の上下方向間隔を迅速に変化させることができる。
一方、上下一対のかご室が釣瓶状に支持されているので、上下一対のかご室間の上下方向間隔を変化させる際に、駆動機構は上下一対のかご室の重量差分に等しい駆動力を発生させれば良く、駆動機構を小型軽量なものとすることができる。
また、回転体は、上側のかご室の側方若しくはその上方で外枠に支持されるので、支持機構は上下一対のかご室間には存在しない。これにより、上下一対のかご室間の上下方向間隔を極力狭めることができるから、階高の小さい建物にも対応することができる。
また、釣瓶状の支持機構は回転体と索状体とから構成され、その構造が極めて簡単であり、上述した従来技術のパンタグラフ機構のように各部が摩耗してガタつきが生じるおそれもない。
さらに、支持機構と駆動機構とを分散させて外枠に支持することができるので、外枠の全体強度を均等にして軽量なものとすることができる。
【0012】
請求項2に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1に記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記回転体を、前記外枠と前記上側のかご室の側面との間の空間内に配置するとともに、水平方向に延びる回転軸の回りに回転自在に前記縦枠で支持したものである。
この構成によれば、支持機構を、上側かご室と干渉させることなく、外枠内の限られた空間内にスペース効率よく配設することができる。
また、上側かご室の側方に回転体が位置するので、外枠の上側かご室より上方に位置する部分を、上側かご室が最も上方に移動する位置の直上まで引き下げて配置することができる。
これにより、外枠の最上部をコンパクトに構成して外枠の上下方向長さを減少させることができるから、建物に設けた昇降路の最上部もコンパクトに形成し、昇降路の容積を減少させて建物のスペース利用効率を向上させることができる。
【0013】
請求項3に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1に記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記回転体を、前記上側のかご室が上下動する範囲の外側に配置するとともに、水平方向に延びる回転軸の回りに回転自在に前記縦枠で支持したものである。
この構成によれば、外枠内におけるかご室の床面積を最大に増加させ、かご室の積載空間を増加させることができる。
【0014】
請求項4に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1に記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記回転体を、前記上側のかご室の上方において回転自在に前記外枠で支持するとともに、前記回転体に巻き付けられて水平方向に延びる前記索状体の少なくとも前記上下一対のかご室にそれぞれ接続される部分が上下方向に延びるように案内する索状体案内手段をさらに設けたものである。
この構成によれば、回転体を、上側かご室の上方で水平面内で回転するように配設できるから、外枠内の限られた空間内でかご室の床面積を最大に増加させつつ、外枠の上端部をコンパクトに形成してスペース効率を向上させることができる。
さらに、回転体を上側かご室の上方に配設できるので、回転体の保守作業を容易に行うことができる。
【0015】
請求項5に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至3のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、前記上側のかご室と、前記外枠の前記上側のかご室より上方に位置する部分との間に介装したものである。
請求項6に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、前記上側のかご室と、前記外枠の前記上下一対のかご室間に位置する部分との間に介装したものである。
請求項7に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、前記下側のかご室と、前記外枠の前記下側のかご室より下方に位置する部分との間に介装したものである。
請求項8に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、前記上下一対のかご室間に介装したものである。
これらの構成によれば、上下一対のかご室の重量と、かご室を上下動させる際に駆動機構が受ける駆動反力とを、外枠に分散させて負荷することができるから、外枠全体の強度を均等にして軽量化することができる。
これにより、ダブルデッキエレベータ全体を軽量化できるから、昇降に必要な駆動電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
また、駆動機構を外枠の上部に配置すれば、駆動機構の保守性を高めることができる。同様に駆動機構を外枠の下部に配置すれば、ダブルデッキエレベータが最も下の階にあるときに、作業員が昇降路の最下部に立って保守作業を行うことができるから、その保守性を高めることができる。
【0016】
請求項9に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至7のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、前記外枠の上下方向に延びる部分の近傍に配置したものである。
この構成によれば、駆動機構が受ける駆動反力を外枠の縦梁等、より強度の高い部分に分散させることができるから、外枠の全体強度を最適に設定して外枠の重量を低減することができる。
これにより、ダブルデッキエレベータ全体を軽量化し、その昇降に必要な駆動電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
【0017】
請求項10に記載のダブルデッキエレベータ装置は、請求項1乃至9のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、その軸線回りに回転自在なボールねじ軸と、このボールねじ軸を回転駆動する電動機とを有するように構成したものである。
この構成によれば、電動機でボールねじ軸を回転駆動することにより、かご室を外枠内で上下動させることができる。
【0018】
請求項11に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至9のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、上下方向に伸縮して前記かご室を上下動させるアクチュエータとしたものである。
このアクチュエータは、電動ジャッキの他、電動機で油圧ポンプを駆動して圧油を供給する油圧シリンダとすることができる。
また、このアクチュエータは、伸縮いずれの方向に動作するときにもかご室に駆動力を作用できるようにする。
【0019】
請求項12に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至9のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、複数のリンクとアクチュエータとを組み合わせた、上下方向に作動して前記かご室を上下動させるリンク機構としたものである。
この構成によれば、アクチュエータを動作させてリンク機構を上下動させることにより、上下一対のかご室を外枠内で上下動させることができる。
【0020】
請求項13に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、前記回転体を回転駆動する電動機としたものである。
この構成によれば、回転体を正逆両方向に回転駆動することによって上下一対のかご室を上下動させることができる。
【0021】
請求項14に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至4のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構を、前記索状体に係合して変位させる変位手段としたものである。
この構成によれば、駆動機構を配置する位置の自由度をより一層高めることができる。
なお、変位手段は、索状体がロープの場合はそれを巻き付け若しくは挟持するプーリやシーブとし、索状体がチェーンの場合にはそれに係合するスプロケットとすることができる。また、索状体に接続した油圧シリンダの伸縮によって索状体を変位させることもできる。
【0022】
請求項15に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至14のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記索状体をロープとするとともに、前記回転体をシーブとしたものである。
また、請求項16に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至14のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記索状体をチェーンとするとともに、前記回転体をスプロケットとしたものである。
すなわち、索状体は、上下一対のかご室の重量を支持しつつ回転体に巻き付け可能なものであればどのようなものでも良い。
【0023】
請求項17に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至16のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、巻上機と、この巻上機の出力軸の両端にそれぞれ設けた一対のトラクションシーブと、これらのトラクションシーブにそれぞれ巻き付けられて昇降させられる2系統のメインロープとをさらに備えるとともに、前記外枠の前記上下一対のかご室間に位置する部分の両端部をそれぞれ前記メインロープで懸架したものである。
この構成によれば、外枠の最上部をコンパクトに構成して外枠の上下方向長さを減少させることができるから、昇降路の最上部の空間を減少させて建物の空間利用効率を高めることができる。
【0024】
請求項18に記載のダブルデッキエレベータは、請求項17に記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記外枠が、前記上側のかご室より上方に位置する部分を無くしたものである。
この構成によれば、外枠の最上部をより一層コンパクトに構成して外枠の上下方向長さをさらに減少させることができるから、建物に設けた昇降路の最上部もコンパクトに形成し、昇降路の容積を減少させて建物のスペース利用効率を向上させることができる。
【0025】
請求項19に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至16のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、巻上機と、この巻上機によって昇降させられるメインロープと、釣合錘と、上下一対の前記かご室間に位置する前記外枠の中間梁の両端部にそれぞれ配設された一対の滑車とをさらに備え、前記メインロープは、その一端が建物に固定されて吊り下げられた後、前記一対の滑車間に巻き回されてから上方に延びて前記巻上機に至り、次いで前記巻上機から垂下されて前記釣合錘を吊り下げた後、再び上方に延びてその他端が建物に固定されるものである。
この構成によれば、巻上機には外枠と上下一対のかご室および駆動機構等の重量の半分が負荷されるだけであるから、巻上機の駆動トルクを低下させつつ回転数を増加させて、その機械効率を向上させることができる。
【0026】
請求項20に記載のダブルデッキエレベータは、請求項1乃至19のいずれかに記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記駆動機構に電力を供給する蓄電池と、この蓄電池に供給する充電用の電力を制御する電力制御手段と、この電力制御手段に建物側から給電する前記外枠に吊り下げられた電送線と、をさらに備えるものである。
この構成によれば、駆動機構は蓄電池から大電流を得ることができるので、電送線に大電流を流す必要がない。これにより、電送線の容量を大きくするために太い電線を用いる必要がないから、電送線の重量を減少させることができる。
したがって、外枠から吊り下げる電送線の重量を減少させてメインロープに負荷される重量を低減できるので、その昇降に必要な駆動電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
【0027】
請求項21に記載のダブルデッキエレベータは、請求項20に記載のダブルデッキエレベータにおいて、前記電力制御手段が、前記駆動機構を構成する電動機が回生時に発生する電力を前記蓄電池に充電するように構成したものである。
この構成によれば、駆動機構のエネルギ効率を高め、電送線を介して蓄電池に供給する電力を減少させることができる。
これにより、電送線の容量をさらに減少させることができるから、外枠から吊り下げる電送線の重量をさらに減少させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るダブルデッキエレベータの各実施形態を、図1乃至図8を参照して詳細に説明する。
ここで、図1は本発明に係る第1実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した側面図、図2は図1に示したダブルデッキエレベータの要部を示した正面図、図3乃至図7は、それぞれ第2乃至第6実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した正面図、図8は第7実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した斜視図である。
なお、以下の説明においては、同一の部分には同一の符号を用いるとともに、その説明を簡単なものとする。
【0029】
第1実施形態
まず最初に図1および図2を参照し、本発明に係る第1実施形態のダブルデッキエレベータ100について説明する。
【0030】
本第1実施形態のダブルデッキエレベータ100は、上下一対のかご室が建物の階高の異なる上下二つの階に着床するダブルデッキエレベータであって、メインロープRに吊り下げられて建物に設けた昇降路P内を昇降する外枠10と、この外枠内にそれぞれ上下動可能に支持された上下一対のかご室21,22と、これらの上下一対のかご室21,22を釣瓶状に支持する支持機構30と、上側のかご室21を外枠10に対して上下動させる駆動機構40とを備えている。
【0031】
前記外枠10は、上下方向に延びる左右一対の縦梁11,12と、水平方向に延びる上梁13、中間梁14、下梁15とを有し、図2に示したように正面視で略「日」字形に構成されている。
そして、この外枠10は、上梁13に接続されたメインロープRによって懸架され、建物に設けた昇降路P内を昇降する。
また、左右一対の縦梁11,12の上下両端部には、昇降路Pの内壁面に設けたガイドレールGと係合する案内装置16a,16b,16c,16dがそれぞれ設けられ、昇降路P内の昇降を案内している。
また、中間梁2の長手方向中央部の上面には緩衝装置17aが、また下梁3の長手方向中央部の上面には緩衝装置17bがそれぞれ設けられ、上下一対のかご室21,22が必要以上に下方に移動したときにそれらの底面に当接し、その移動を滑らかに停止させるようになっている。
さらに、下梁15から吊り下げられたテールコードTが昇降路Pの内壁面に設けた接続箱Cに接続され、前記駆動機構40等が必要とする電力を建物側から供給するようになっている。
【0032】
上下一対の上側かご室21および下側かご室22は、左右一対の縦枠11,12とそれぞれ係合する上かご案内装置21a,21b,21c,21dおよび下かご案内装置22a,22b,22c,22dをそれぞれ有し、それぞれ前記縦枠11,12に沿って、所定範囲内で上下動できるようになっている。
【0033】
前記支持機構30は、左右一対の縦枠11,12と上側かご室21の側面との間の空間内にそれぞれ配置されるとともに、上側かご室21の入り口23に正対したときに左右方向に水平に延びる(図2において図示左右方向に延びる)回転軸31,32の回りに回転自在に支持された、左右一対のバランスプーリ(回転体)33,34を有している。
また、これら左右一対のバランスプーリ33,34には、左右一対のバランスロープ(索状体)35,36がそれぞれ1/2回転分ずつ巻き付けられ、その両端が垂下されている。
そして、これらの左右一対のバランスロープ35,36は、その一端35a,36aが上側かご室21の下端に、その他端36b,36bが下側かご室22の上端にそれぞれ接続されている。
これにより、上側かご室21と下側かご室22はこの支持機構30によって釣瓶状に支持され、上側かご室21が下がると下側かご室22が上がり、上側かご室21が上がると下側かご室22が下がる。
【0034】
前記駆動機構40は、外枠10に支持されて上下方向に延びる左右一対のボールねじ軸41を有している。これらのボールねじ軸41は、その上部が上梁13によって、またその下端が左右一対の縦梁11,12に設けたブラケット42によって、その軸線回りに回転自在に支持されている。
また、上梁13には、左右一対のボールねじ軸41をそれぞれ正逆両回転方向に回転駆動する、左右一対の電動機43が設けられている。そして、これらの電動機43には、前記テールコードTを介して電力が供給される。
また、左右一対のボールねじ軸41にそれぞれ螺合する左右一対のボールねじナット44が、上かご21の両側面にそれぞれ固定されている。
これにより、電動機43を正転させると上かご21は上方に変位し、かつ電動機43を逆転させると上かご21は下方に変位する。
【0035】
次に、上述の構造を有する本第1実施形態のダブルデッキエレベータ100の動作について説明する。
【0036】
例えば建物の1階に吹き抜けのエントランスホールやロビー等が設けられている場合には、1階の床から天井までの高さ(階高)が他の階のそれより大きい。したがって、上下一対のかご室21,22をそれぞれ2階と1階に同時に到着させるためには、上下一対のかご室21,22間の上下方向間隔を拡げなければならない。
そこで、駆動機構40の電動機43を正転させて上かご21を上方に変位させると、支持機構30の作用によって下側かご室22が下方に変位するので、上下一対のかご室21,22間の上下方向間隔を拡げることができる。
これに対して、2階および1階から出発した上下一対のかご室21,22を例えば4階および3階に到着させるためには、上下一対のかご室21,22間の上下方向間隔を狭めて、階高の変化に対応させなければならない。
そこで、駆動機構40の電動機43を逆転させて上かご21を下方に変位させると、支持機構30の作用によって下側かご室22が上方に変位するので、上下一対のかご室21,22間の上下方向間隔を狭めて着床させることができる。
なお、乗降時や停止時には図示されないブレーキで電動機43の回転を防止するので、上側がご室21および下側かご室22は共に外枠10に対して上下動しないように保持される。
【0037】
このとき、上下一対のかご室21,22は支持機構30によって釣瓶状に支持されているので、駆動機構40は、上下一対のかご室21,22の重量差分に等しい駆動力を発生させれば良く、電動機43を小型軽量なものにできる。
また、上側かご室21を上下動させると、その上下動の変位量に等しい変位量だけ下側かご室22が上下動するので、上下一対のかご室21,22間の上下方向間隔を迅速に変化させることができる。
【0038】
すなわち、本第1実施形態のダブルデッキエレベータ100においては、上下一対のかご室21,22の重量が、支持機構30の左右一対の回転軸31,32を介してそれぞれ外枠10の左右一対の縦枠11,12に負荷される。
同時に、上下一対のかご室21,22を上下動させる際に駆動機構40が受ける駆動反力は、外枠10の上梁13に負荷される。
これにより、外枠10の強度を均等にして軽量化できるから、ダブルデッキエレベータ全体を軽量化し、昇降用巻上機の駆動に必要な電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
【0039】
また、駆動機構40が外枠10の上梁13と上側かご室21との間に介装されているので、駆動機構40の保守点検作業を行う作業員は上梁13上に乗って作業を行うことができ、その保守作業性を改善することができる。
同時に、上下一対のかご室21,22間には外枠10の中間梁14が設けられているだけであるから、上下一対のかご室21,22間の上下方向間隔を充分に狭めることができ、階高の小さい階床にも対応させることができる。
【0040】
さらに、支持機構30は、左右一対のバランスプーリ33,34およびバランスロープ35,36から構成されるので、その構造が極めて簡単であり、上述した従来技術のパンタグラフ機構のように各部が摩耗してガタつきが生じるおそれがない。
また、支持機構30が上側かご室21の両側面と左右一対の縦枠11,12との間に配置されているので、上側かご室21が最も上側に移動する位置の直上にまで、外枠10の上梁13を引き下げることができる。
これにより、外枠10の最上部をコンパクトに構成して外枠10の上下方向長さを減少させることができるから、建物に設けた昇降路Pの最上部もコンパクトに形成し、昇降路Pの容積を減少させて建物のスペース利用効率を向上させることができる。
【0041】
第2実施形態
次に図3を参照し、第2実施形態のダブルデッキエレベータ200について説明すると、このダブルデッキエレベータ200は、図3に示したように、下側かご室22を上下動させる駆動機構50が外枠10の下梁15と下側かご室22との間に介装されている点で上述した第1実施形態と異なっている。
【0042】
前記駆動機構50は、下梁15上に配置された、電動機で駆動される油圧ポンプ51と、この油圧ポンプ51から供給される圧油によって上下方向に伸縮する、下梁15上の長手方向中央部の上面上に設置された油圧シリンダ52とを有している。そして、この油圧シリンダ52のピストン53は、下側かご室22の下面に接続されている。
これにより、油圧シリンダ52に供給する圧油の流れ方向を切り換えて、油圧シリンダ52のピストン53を上方に伸張させると下側かご室22が上方に変位し、下方に短縮させると下側かご室22が下方に変位する。
【0043】
本第2実施形態のダブルデッキエレベータ200は、上述した第1実施形態のダブルデッキエレベータ100と同様に動作する。
このとき、上下一対のかご室21,22の重量が外枠10の左右一対の縦枠11,12に負荷され、駆動機構50が受ける駆動反力は外枠10の下梁15に負荷される。これにより、外枠10の強度を均等にして軽量化できるから、ダブルデッキエレベータ全体を軽量化し、昇降用の巻上機の駆動に必要な電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
また、駆動機構50が下梁15上に設けられているので、外枠10の上端部をより一層コンパクトに形成することができる。これにより、外枠10の最上部をコンパクトに構成して外枠10の上下方向長さを減少させることができるから、建物に設けた昇降路Pの最上部もコンパクトに形成し、昇降路Pの容積を減少させて建物のスペース利用効率を向上させることができる。
同時に、駆動機構50の保守点検を行う作業員は昇降路Pの最下部に立って作業を行うことができるから、その保守作業性を改善することができる。
【0044】
第3実施形態
次に図4を参照し、第3実施形態のダブルデッキエレベータ300について説明すると、このダブルデッキエレベータ300は、図4に示したように、下側かご室22を上下動させる駆動機構60が、下梁15の左右両端部にそれぞれ配置された複数の油圧シリンダを有している点で上述した第2実施形態と異なっている。
【0045】
すなわち、前記駆動機構60は、下梁15の長手方向中央部の上面上に配置された、電動機で駆動される油圧ポンプ61と、この油圧ポンプ61から供給される圧油によって上下方向に伸縮する、下梁15上の上面の左右両端部にそれぞれ設置された左右一対の油圧シリンダ62,63とを有している。
そして、これらの油圧シリンダ62,63のピストン64,65は、下側かご室22の下面に接続されている。
これにより、油圧シリンダ62,63に供給する圧油の流れ方向を切り換えて、油圧シリンダ62,63のピストン64,65を上方に伸張させると下側かご室22が上方に変位し、下方に短縮させると下側かご室22が下方に変位する。
【0046】
本第3実施形態のダブルデッキエレベータ300は、上述した第2実施形態のダブルデッキエレベータ200と全く同様に動作する。
このとき、左右一対の油圧シリンダ62,63に作用する反力を外枠10の左右一対の縦梁11,12に分散させることができるから、外枠10の全体強度を最適に設定して外枠10の重量を低減することができる。
これにより、ダブルデッキエレベータ300全体を軽量化し、その昇降に必要な駆動電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
【0047】
第4実施形態
次に図5を参照し、第4実施形態のダブルデッキエレベータ400について説明すると、このダブルデッキエレベータ400は、図5に示したように、左右一対のメインロープR1,R2で吊り下げられている点で上述した第2実施形態と異なっている。
【0048】
前記メインロープR1,R2は、その一端が外枠10の中間梁14の左右両端にそれぞれ接続された後、上方に延びて巻上装置70に至り、次いで垂下して図示されない釣合錘を吊り下げた後、再び上方に延びて昇降路の上部に設けたヒッチを介して建物に固着される。
一方、昇降路の最上部に設けた機械室内に設置されてメインロープR1,R2を巻き上げる巻上装置70は、制御機71によってその作動が制御される巻上機72を有している。この巻上機72の出力軸73は、その一端に第1のトラクションシーブ74が取付けられるとともに、その他端にはカップリング75および延長シャフト76を介して第2のトラクションシーブ77が取り付けられている。そして、第1および第2のトラクションシーブ74,77に、左右一対のメインロープR1,R2がそれぞれ巻き付けられている。
【0049】
本第4実施形態のダブルデッキエレベータ400は、上述した第2実施形態のダブルデッキエレベータ200と同様に作動する。
このとき、左右一対のメインロープR1,R2が中間梁14の左右両端にそれぞれ接続されているので、外枠10の上梁13には、メインロープを接続するためのロープヒッチが設けられていない。
また、上下一対のかご室21,22を上下動させるための駆動機構50も、外枠10の下梁15に設けられている。
これにより、外枠10の最上部をコンパクトに構成して外枠10の上下方向長さを減少させることができるから、建物に設けた昇降路Pの最上部もコンパクトに形成し、昇降路Pの容積を減少させて建物のスペース利用効率を向上させることができる。
なお、外枠10の全体強度を最適に設計して上梁11をなくすことにより、外枠10の上下方向長さをより一層減少させ、建物に設けた昇降路Pの最上部もより一層コンパクトに形成することができる。
【0050】
第5実施形態
次に図6を参照し、第5実施形態のダブルデッキエレベータ500について説明すると、このダブルデッキエレベータ500は、図6に示したように、外枠10の左右両端に配設した左右一対のカーシーブ18,19にメインロープRを巻き回すことによって昇降路内に吊り下げられている点で、上述した第4実施形態と異なっている。
【0051】
本第5実施形態のダブルデッキエレベータ500は、上述した第2実施形態のダブルデッキエレベータ200と同様に作動する。
このとき、前記メインロープRは、その一端RaがロープヒッチH1を介して建物に固定されて垂下された後、前記左右一対のカーシーブ18,19間に巻き回されてから上方に延びて巻上機Wに至る。次いで巻上機Wから垂下されて釣合錘Bを吊り下げた後、再び上方に延びてその他端RbがロープヒッチH2を介して建物に固定されている。
これにより、巻上機Mにはダブルデッキエレベータ500の全重量の半分が負荷される。
電動機は一般的に、同じ容量の出力であれば回転数が大きくて出力トルクが小さい方が駆動効率やスペース効率が良い。
したがって、巻上機Wを駆動する電動機の出力トルクを低下させつつ回転数を増加させることにより、巻上機Mの機械効率を向上させることができる。
【0052】
第6実施形態
次に図7を参照し、第6実施形態のダブルデッキエレベータ600について説明すると、このダブルデッキエレベータ600は、図7に示したように、上下一対のかご室21,22を上下動させる駆動機構の電動機にテールコードTを介して直接給電するのではなく、バッテリを介して給電する点で第1実施形態と異なっている。
【0053】
すなわち、上下一対のかご室21,22を上下動させる駆動機構の電動機81に電力を供給する電力供給装置80は、前記電動機81に電力を供給するバッテリ82と、このバッテリ82に供給する充電用の電力を制御する電力制御手段83と、この電力制御手段83に建物側から給電する、外枠10に吊り下げられたテールコード(電送線)Tとを備えている。
電力制御手段83は、駆動機構の電動機81が作動しないときに、テールコードTを介して建物側から供給された電力によってバッテリ82を充電する。このとき、電力制御手段83は、テールコードTを流れる電流値を小さく抑えつつ時間をかけてバッテリ82を充電する。
【0054】
これにより、駆動機構の電動機81はバッテリ82から大電流を得ることができるので、電送線Tに大電流を流す必要がない。
したがって、電送線Tに大電流を流すために太い電線を用いる必要がなく、電送線Tの重量を減少させることができるから、外枠10から吊り下げる電送線Tの重量を減少させてダブルデッキエレベータ600全体を軽量化し、その昇降に必要な駆動電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
【0055】
一方、かご室21,22がその重量によって駆動機構の電動機81を回転させると、駆動機構の電動機81は回生電力を発生させる。
このとき、電力制御手段83は、駆動機構の電動機81から得られる回生電力によってバッテリ82を充電するので、電送線Tを介して供給する電力をさらに減少させることができる。
これにより、電送線Tの容量をさらに減少させて、外枠10から吊り下がる電送線Tの重量をさらに減少させることができる。
【0056】
以上、本発明に係るダブルデッキエレベータの各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した各実施形態においては、支持機構30のバランスプーリ33,34が、上側かご室21の側面と左右一対の縦枠11,12との間に配置されるとともに、水平方向に延びる回転軸の回りに回転するようになっている。
これに対して、バランスプーリ33,34を、上側かご室21が上下動する範囲の外側に配置すれば、外枠10内におけるかご室21,22の床面積を最大に増加させ、かご室21,22の積載空間を増加させることができる。
【0057】
さらに、図8に示したダブルデッキエレベータ700の支持機構90のように、バランスプーリ(回転体)91,92を外枠10の上梁13で上下方向に延びる回転軸93,94の回りに回転するように支持するとともに、これらのバランスプーリ91,92に巻き付けられて水平方向に延びるバランスロープ95,96を案内プーリ97,98を用いて上下方向に延びるように案内し、かつバランスロープ95,96の一端95a,96aを上側かご室21にそれぞれ接続し、他端95b,96bを下側かご室22にそれぞれ接続することができる。
この構成によれば、バランスプーリ91,92を、上梁10上で水平面内に回転するように配設できるから、外枠10内の限られた空間内でかご室21,22の床面積を最大に増加させつつ、外枠10の上端部をコンパクトに形成することができる。
さらに、バランスプーリ91,92を電動機を用いて回転駆動すれば、支持機構90および駆動機構の両方を外枠10の上梁13に配設でき、これらの保守点検作業を容易に行うことができる。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のダブルデッキエレベータは、回転体および索状体からなる支持機構を用いて上下一対のかご室を釣瓶状に支持したものであるから、上下一対のかご室間の上下方向間隔を変化させて建物の各階床毎の階高の変化に対応させて着床させる支持機構を、極めて簡単な構造で、かつ軽量小型に構成することができる。
また、この支持機構は上下一対のかご室間に存在しないため、上下一対のかご室を上下方向に充分に接近させることができ、より階高の小さい階床を有した建物にも対応することができる。
また、上下一対のかご室の重量および上下一対のかご室をかご枠内で上下動させる駆動機構が受ける駆動反力を、それぞれ外枠の各部分に分散して負荷させることができるから、外枠の全体強度を均等に設定して軽量化し、昇降用巻上機の駆動に必要な電力を減少させて省エネルギー化を図ることができる。
さらに、外枠の上下一対のかご室間に位置する部分の左右両端にそれぞれメインロープを接続して外枠を吊り下げるので、外枠の最上部をコンパクトに構成して外枠の上下方向長さを減少させることができるから、建物に設けた昇降路の最上部もコンパクトに形成し、昇降路の容積を減少させて建物のスペース利用効率を向上させることができる。
また、外枠から上側のかご室より上方に位置する部分をなくすことにより、外枠の上下方向長さをより一層減少させ、建物に設けた昇降路の最上部もより一層コンパクトに形成することができる。
また、外枠の上下一対のかご室間に位置する部分の左右両端にそれぞれ滑車を設けるとともに、これらの滑車にメインロープを巻き回して外枠を吊り下げ、かつメインロープの一端を建物に固定するので、巻上機に負荷する重量を半減させることができる。これにより、巻上Wを駆動する電動機の出力トルクを低下させつつ回転数を増加させることにより、巻上機の機械効率を向上させることができる。
また、駆動機構の電動機にバッテリから給電するので、建物側から電力を供給する電送線に大電流を流す必要がない。そして、上下一対のかご室の上下動に伴って駆動機構の電動機から得られる回生電力を用いてバッテリを充電するので、電送線の容量を小さくして軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した側面図。
【図2】図1に示したダブルデッキエレベータの要部を示した正面図。
【図3】第2実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した正面図。
【図4】第3実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した正面図。
【図5】第4実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した正面図。
【図6】第5実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した正面図。
【図7】第6実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した正面図。
【図8】第7実施形態のダブルデッキエレベータの要部を示した斜視図。
【図9】特開昭48−76242号公報に記載のダブルデッキエレベータの要部正面図。
【図10】特開平10−279231号公報に記載のダブルデッキエレベータの要部正面図。
【符号の説明】
1 外枠
2 かご室
3 かご室
4 ガイドローラ
5 昇降装置
6 ガイドシュー
7 パンタグラフ機構
8 駆動機構
10 外枠
11,12 縦梁
13 上梁
14 中間梁
15 下梁
16 案内装置
17 緩衝装置
18,19 カーシーブ
21 上側かご室
22 下側かご室
23 入口
30 支持機構
31,32 回転軸
33,34 バランスプーリ(回転体)
35,36 バランスロープ(索状体)
40 駆動機構
41 ボールねじ軸
42 ブラケット
43 電動機
44 ボールねじナット
50 駆動機構
51 油圧ポンプ
52 油圧シリンダ
53 ピストン
60 駆動機構
61 油圧ポンプ
62,63 油圧シリンダ
64,65 ピストン
70 巻上装置
71 制御機
72 巻上機
73 出力軸
74 トラクションシーブ
75 カップリング
76 延長シャフト
77 トラクションシーブ
80 電力供給装置
81 電動機
82 バッテリ
83 電力制御手段
90 支持機構
91,92 バランスプーリ(回転体)
93,94 回転軸
95,96 バランスロープ(索状体)
97,98 案内プーリ(案内手段)
100 第1実施形態のダブルデッキエレベータ
200 第2実施形態のダブルデッキエレベータ
300 第3実施形態のダブルデッキエレベータ
400 第4実施形態のダブルデッキエレベータ
500 第5実施形態のダブルデッキエレベータ
600 第6実施形態のダブルデッキエレベータ
700 第7実施形態のダブルデッキエレベータ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a double deck elevator having a pair of upper and lower cab rooms and landing on two upper and lower floors of a building, for example, the first floor and the second floor, and more specifically, a pair of upper and lower cab rooms when the floor height is different. The present invention relates to a double deck elevator of a corresponding type by changing the vertical interval between the two.
[0002]
[Prior art]
In recent years, in order to reinforce the vertical transportation capacity using elevators in high-rise buildings, double deck elevators that are equipped with a pair of upper and lower cabs and that land on two upper and lower floors of the building are attracting attention.
[0003]
However, many modern skyscrapers have an atrium entrance hall or lobby on the first floor to enhance design, and the height from the first floor to the ceiling (hereinafter referred to as the “floor height”) is high. Many are set larger than those of other floors.
Therefore, the conventional double deck elevator in which the vertical distance between the pair of upper and lower cabs is fixed cannot be used for such a high-rise building.
[0004]
In order to solve such problems, several double deck elevators capable of changing the vertical distance between a pair of upper and lower cabs have been proposed.
[0005]
For example, in the “double deck elevator” described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 48-76242, a pair of upper and
[0006]
Further, in the “variable double deck elevator” described in JP-A-10-279231, a pair of upper and lower cars supported by an
The pair of upper and
Further, a
Accordingly, when the upper car 3 is lowered by the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the “double deck elevator” described in the above-mentioned Japanese Patent Laid-Open No. 48-76242, since the
Moreover, since it is a structure which raises / lowers only the upper cage | basket | car 3, the up-down direction space | interval between a pair of upper and
[0008]
On the other hand, in the “variable double deck elevator” described in the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-279231, a pair of upper and lower cars is provided because the pantograph mechanism 7 balances the weights of the upper and
However, the pantograph mechanism 7 needs to have sufficient strength to support the entire weight of the pair of upper and
Further, since the
Furthermore, since a space required for maintenance of the pantograph mechanism 7 and the like cannot be secured, maintenance work is difficult, and there is a high risk that an operator will be caught in the pantograph mechanism 7.
[0009]
Accordingly, the object of the present invention is to eliminate the above-mentioned problems of the prior art, to reduce the vertical distance between the pair of upper and lower cabs as much as possible, to have a simple structure, light weight, space efficiency and energy. The object is to provide a double-deck elevator that is highly efficient and has high maintainability.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, a double deck elevator according to
A double deck elevator in which a pair of upper and lower cabs are landed on two floors above and below the floor height of the building,
An outer frame that is suspended by a main rope and moves up and down in a hoistway provided in the building;
A pair of upper and lower cabs supported in the outer frame so as to be movable up and down,
A rotator rotatably supported by the outer frame, and a cord-like shape wound around the rotator and drooping, with one end connected to the upper cab and the other end connected to the lower cab A support mechanism that has a body and supports the pair of upper and lower cages in the shape of a fishing bottle;
In one of the pair of upper and lower cabs Using a ball screw rotated by an electric motor A driving mechanism that applies a driving force to move up and down relative to the outer frame;
It is equipped with.
[0011]
According to this configuration, the pair of upper and lower cabs are supported in a fishing bottle shape by the support mechanism, so that when the upper cab is lowered, the lower cab is raised, and when the upper cab is raised, the lower cab is The cage room goes down. Therefore, by moving at least one of the pair of upper and lower cabs up and down relative to the outer frame, the vertical distance between the two cabs can be changed to correspond to the change in the floor height of each floor in the building. it can. At the same time, when the upper car room moves up and down, the lower car room moves up and down by a displacement equal to the displacement of the up and down movement, so that the vertical distance between the pair of upper and lower car rooms can be changed quickly. it can.
On the other hand, since the pair of upper and lower cabs are supported in the shape of a fishing bottle, when changing the vertical distance between the pair of upper and lower cabs, the drive mechanism generates a driving force equal to the weight difference between the pair of upper and lower cabs. The drive mechanism can be made small and light.
In addition, since the rotating body is supported by the outer frame on the side of or above the upper cab, there is no support mechanism between the pair of upper and lower cabs. Thereby, since the up-down direction space | interval between a pair of upper and lower cabs can be narrowed as much as possible, it can respond also to a building with a small floor height.
Further, the fishing bottle-like support mechanism is composed of a rotating body and a cord-like body, and the structure thereof is extremely simple, and there is no risk of rattling due to wear of each part as in the above-described conventional pantograph mechanism.
Furthermore, since the support mechanism and the drive mechanism can be dispersed and supported by the outer frame, the overall strength of the outer frame can be made uniform and lightweight.
[0012]
A double deck elevator according to a second aspect is the double deck elevator according to the first aspect, wherein the rotating body is disposed in a space between the outer frame and a side surface of the upper cab, and is horizontal. It is supported by the vertical frame so as to be rotatable around a rotating shaft extending in the direction.
According to this configuration, the support mechanism can be disposed efficiently in a limited space within the outer frame without causing interference with the upper cab.
In addition, since the rotating body is located on the side of the upper cab, the portion of the outer frame that is located above the upper cab can be arranged by being lowered to a position just above the position where the upper cab moves most upward. .
As a result, the uppermost part of the outer frame can be configured compactly and the vertical length of the outer frame can be reduced, so the uppermost part of the hoistway provided in the building is also formed compactly, and the volume of the hoistway is reduced. The space utilization efficiency of the building can be improved.
[0013]
The double-deck elevator according to claim 3 is the double-deck elevator according to
According to this configuration, it is possible to maximize the floor area of the cab in the outer frame and increase the load space of the cab.
[0014]
The double deck elevator according to
According to this configuration, since the rotating body can be arranged to rotate in a horizontal plane above the upper cab, while maximizing the floor area of the cab in a limited space within the outer frame, Space efficiency can be improved by forming the upper end of the outer frame compactly.
Furthermore, since the rotator can be disposed above the upper cab, maintenance work of the rotator can be easily performed.
[0015]
The double-deck elevator according to
The double deck elevator according to
The double deck elevator according to claim 7 is the double deck elevator according to any one of
The double deck elevator according to
According to these configurations, the weight of the pair of upper and lower cabs and the driving reaction force received by the drive mechanism when the cabs are moved up and down can be distributed and loaded on the outer frame. It is possible to reduce the weight evenly.
Thereby, since the whole double deck elevator can be reduced in weight, it is possible to save energy by reducing the driving power required for raising and lowering.
Further, if the drive mechanism is arranged on the upper part of the outer frame, the maintainability of the drive mechanism can be improved. Similarly, if the drive mechanism is arranged at the bottom of the outer frame, when the double deck elevator is on the lowest floor, workers can perform maintenance work by standing at the bottom of the hoistway. Can be increased.
[0016]
A double deck elevator according to a ninth aspect is the double deck elevator according to any one of the first to seventh aspects, wherein the drive mechanism is arranged in the vicinity of a portion extending in the vertical direction of the outer frame.
According to this configuration, since the driving reaction force received by the drive mechanism can be distributed to higher strength parts such as the longitudinal beam of the outer frame, the overall strength of the outer frame is set optimally to reduce the weight of the outer frame. Can be reduced.
As a result, the entire double deck elevator can be reduced in weight, and the driving power required for its lifting can be reduced to save energy.
[0017]
A double deck elevator apparatus according to a tenth aspect of the present invention is the double deck elevator according to any one of the first to ninth aspects, wherein the drive mechanism includes a ball screw shaft that is rotatable about an axis thereof, and the ball screw shaft. Rotating electric motor And It is comprised so that it may have.
According to this configuration, the cab can be moved up and down within the outer frame by rotationally driving the ball screw shaft with the electric motor.
[0018]
A double deck elevator according to an eleventh aspect is the double deck elevator according to any one of the first to ninth aspects, wherein the drive mechanism is an actuator that vertically expands and contracts the cab. is there.
In addition to the electric jack, the actuator can be a hydraulic cylinder that supplies hydraulic oil by driving a hydraulic pump with an electric motor.
In addition, this actuator enables a driving force to be applied to the cab when operating in any of the directions of expansion and contraction.
[0019]
A double deck elevator according to a twelfth aspect of the present invention is the double deck elevator according to any one of the first to ninth aspects, wherein the drive mechanism is operated in a vertical direction in which a plurality of links and actuators are combined to operate the car. The link mechanism moves the chamber up and down.
According to this configuration, the pair of upper and lower cabs can be moved up and down within the outer frame by operating the actuator to move the link mechanism up and down.
[0020]
A double deck elevator according to a thirteenth aspect is the double deck elevator according to any one of the first to fourth aspects, wherein the drive mechanism is an electric motor that rotationally drives the rotating body.
According to this configuration, the pair of upper and lower cabs can be moved up and down by rotationally driving the rotating body in both forward and reverse directions.
[0021]
A double deck elevator according to a fourteenth aspect is the double deck elevator according to any one of the first to fourth aspects, wherein the driving mechanism is a displacement means that engages and displaces the cord-like body. .
According to this structure, the freedom degree of the position which arrange | positions a drive mechanism can be raised further.
The displacement means may be a pulley or a sheave that winds or clamps the rope when the rope is a rope, and may be a sprocket that engages the rope when the rope is a chain. Further, the cord-like body can be displaced by expansion and contraction of a hydraulic cylinder connected to the cord-like body.
[0022]
A double deck elevator according to a fifteenth aspect is the double deck elevator according to any one of the first to fourteenth aspects, wherein the cord-like body is a rope and the rotating body is a sheave.
A double deck elevator according to a sixteenth aspect is the double deck elevator according to any one of the first to fourteenth aspects, wherein the cord-like body is a chain and the rotating body is a sprocket.
That is, the cord-like body may be anything as long as it can be wound around the rotating body while supporting the weight of the pair of upper and lower cabs.
[0023]
The double deck elevator according to
According to this configuration, the uppermost part of the outer frame can be made compact and the vertical length of the outer frame can be reduced, so the space at the uppermost part of the hoistway is reduced and the space utilization efficiency of the building is increased. be able to.
[0024]
The double deck elevator according to
According to this configuration, since the uppermost part of the outer frame can be configured more compactly and the vertical length of the outer frame can be further reduced, the uppermost part of the hoistway provided in the building is also formed compactly, The volume utilization efficiency of the building can be improved by reducing the volume of the hoistway.
[0025]
The double deck elevator according to
According to this configuration, the winding machine is only loaded with half the weight of the outer frame, the pair of upper and lower cabs, the drive mechanism, and the like, so the rotational speed is increased while lowering the driving torque of the winding machine. The mechanical efficiency can be improved.
[0026]
A double deck elevator according to a twentieth aspect is the double deck elevator according to any one of the first to nineteenth aspects, wherein the storage battery that supplies power to the drive mechanism and the charging power that is supplied to the storage battery are controlled. The apparatus further includes power control means and a transmission line suspended from the outer frame that feeds power to the power control means from the building side.
According to this configuration, since the driving mechanism can obtain a large current from the storage battery, it is not necessary to flow a large current through the transmission line. Thereby, since it is not necessary to use a thick electric wire in order to enlarge the capacity | capacitance of a transmission line, the weight of a transmission line can be reduced.
Therefore, since the weight of the transmission line suspended from the outer frame can be reduced to reduce the weight applied to the main rope, it is possible to reduce the driving power necessary for the raising and lowering and save energy.
[0027]
The double-deck elevator according to
According to this structure, the energy efficiency of a drive mechanism can be improved and the electric power supplied to a storage battery via a transmission line can be decreased.
Thereby, since the capacity | capacitance of a transmission line can be reduced further, the weight of the transmission line suspended from an outer frame can further be reduced.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, each embodiment of the double deck elevator according to the present invention will be described in detail with reference to FIGS. 1 to 8.
Here, FIG. 1 is a side view showing the main part of the double deck elevator according to the first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a front view showing the main part of the double deck elevator shown in FIG. FIG. 7 is a front view showing the main part of the double deck elevator of the second to sixth embodiments, and FIG. 8 is a perspective view showing the main part of the double deck elevator of the seventh embodiment.
In the following description, the same reference numerals are used for the same parts, and the description is simplified.
[0029]
First embodiment
First, a
[0030]
The double-
[0031]
The
The
Further,
Further, a
Further, the tail cord T suspended from the
[0032]
A pair of upper and lower
[0033]
The
Further, a pair of left and right balance ropes (cord-like bodies) 35 and 36 are wound around the pair of left and right balance pulleys 33 and 34 respectively by ½ rotation, and both ends thereof are suspended.
The pair of left and
As a result, the
[0034]
The
Further, the
A pair of left and right
Thus, when the
[0035]
Next, the operation of the
[0036]
For example, when an atrium entrance hall or lobby is provided on the first floor of a building, the height (floor height) from the floor to the ceiling of the first floor is larger than that of other floors. Therefore, in order to allow the pair of upper and
Therefore, when the
On the other hand, in order for the pair of upper and
Therefore, when the
Since the
[0037]
At this time, since the pair of upper and
Further, when the
[0038]
That is, in the
At the same time, the driving reaction force received by the
Thereby, since the strength of the
[0039]
Further, since the
At the same time, since only the
[0040]
Further, since the
Further, since the
Thereby, since the uppermost part of the
[0041]
Second embodiment
Next, the
[0042]
The
As a result, the flow direction of the pressure oil supplied to the
[0043]
The
At this time, the weight of the pair of upper and
Moreover, since the
At the same time, since the worker who performs maintenance and inspection of the
[0044]
Third embodiment
Next, the
[0045]
That is, the
The
Accordingly, when the flow direction of the pressure oil supplied to the
[0046]
The
At this time, the reaction force acting on the pair of left and right
As a result, the entire double-
[0047]
Fourth embodiment
Next, the
[0048]
One end of each of the main ropes R1 and R2 is connected to the left and right ends of the
On the other hand, the hoisting
[0049]
The
At this time, since the pair of left and right main ropes R1, R2 are connected to the left and right ends of the
A
Thereby, since the uppermost part of the
In addition, by optimizing the overall strength of the
[0050]
Fifth embodiment
Next, a
[0051]
The
At this time, one end Ra of the main rope R is fixed to the building via the rope hitch H1 and then hung down, and then the main rope R is wound between the pair of left and right car sheaves 18, 19 and then extends upward. To machine W. Next, after hanging down from the hoisting machine W and suspending the counterweight B, it extends upward again and the other end Rb is fixed to the building via the rope hitch H2.
As a result, the hoisting machine M is loaded with half of the total weight of the
In general, an electric motor is more efficient in driving efficiency and space efficiency when the output is the same capacity and the rotational speed is larger and the output torque is smaller.
Therefore, the mechanical efficiency of the hoisting machine M can be improved by increasing the rotation speed while reducing the output torque of the electric motor that drives the hoisting machine W.
[0052]
Sixth embodiment
Next, a
[0053]
That is, a
The electric power control means 83 charges the
[0054]
As a result, the
Therefore, it is not necessary to use a thick electric wire to flow a large current through the transmission line T, and the weight of the transmission line T can be reduced. Therefore, the weight of the transmission line T suspended from the
[0055]
On the other hand, when the
At this time, the power control means 83 charges the
Thereby, the capacity of the transmission line T can be further reduced, and the weight of the transmission line T suspended from the
[0056]
As mentioned above, although each embodiment of the double deck elevator which concerns on this invention was described in detail, it cannot be overemphasized that this invention is not limited by embodiment mentioned above and various changes are possible.
For example, in each of the above-described embodiments, the balance pulleys 33 and 34 of the
On the other hand, if the balance pulleys 33 and 34 are arranged outside the range in which the
[0057]
Further, like the
According to this configuration, the balance pulleys 91 and 92 can be disposed so as to rotate in a horizontal plane on the
Further, if the balance pulleys 91 and 92 are rotationally driven using an electric motor, both the
[0058]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the double deck elevator according to the present invention supports a pair of upper and lower cages in the shape of a fishing bottle using a support mechanism composed of a rotating body and a rope-like body. The support mechanism for changing the vertical space between the rooms to correspond to the change in the floor height of each floor of the building can be configured with a very simple structure and lightweight and compact.
In addition, since this support mechanism does not exist between a pair of upper and lower cabs, the pair of upper and lower cabs can be sufficiently approached in the vertical direction, and can be used for buildings having lower floors. Can do.
In addition, the weight of the pair of upper and lower cabs and the driving reaction force received by the drive mechanism that moves the pair of upper and lower cabs up and down within the car frame can be distributed and loaded on each part of the outer frame. The overall strength of the frame can be set uniformly to reduce the weight, and the power required for driving the lifting hoist can be reduced to save energy.
In addition, since the main frame is connected to the left and right ends of the part located between the upper and lower pair of cabs of the outer frame and the outer frame is suspended, the uppermost part of the outer frame is configured compactly and the vertical length of the outer frame is increased. Since the height can be reduced, the uppermost part of the hoistway provided in the building can also be formed in a compact manner, the volume of the hoistway can be reduced, and the space utilization efficiency of the building can be improved.
In addition, by eliminating the portion located above the upper cab from the outer frame, the vertical length of the outer frame is further reduced, and the uppermost part of the hoistway provided in the building is formed more compactly. Can do.
In addition, pulleys are provided on both the left and right ends of the portion of the outer frame located between the pair of upper and lower cabs. The main rope is wound around these pulleys to suspend the outer frame, and one end of the main rope is fixed to the building. Therefore, the weight loaded on the hoisting machine can be halved. Thereby, the mechanical efficiency of the hoisting machine can be improved by increasing the rotation speed while reducing the output torque of the electric motor that drives the hoisting machine W.
Moreover, since electric power is supplied from the battery to the electric motor of the drive mechanism, there is no need to flow a large current through a transmission line that supplies electric power from the building side. And since a battery is charged using the regenerative electric power obtained from the electric motor of a drive mechanism with the up-and-down movement of a pair of upper and lower cabs, the capacity of the transmission line can be reduced and the weight can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a main part of a double deck elevator according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view showing a main part of the double deck elevator shown in FIG.
FIG. 3 is a front view showing a main part of a double deck elevator according to a second embodiment.
FIG. 4 is a front view showing a main part of a double deck elevator according to a third embodiment.
FIG. 5 is a front view showing a main part of a double deck elevator according to a fourth embodiment.
FIG. 6 is a front view showing a main part of a double deck elevator according to a fifth embodiment.
FIG. 7 is a front view showing a main part of a double deck elevator according to a sixth embodiment.
FIG. 8 is a perspective view showing a main part of a double deck elevator according to a seventh embodiment.
FIG. 9 is a front view of a main part of a double deck elevator described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 48-76242.
FIG. 10 is a front view of an essential part of a double deck elevator described in Japanese Patent Laid-Open No. 10-279231.
[Explanation of symbols]
1 outer frame
2 basket rooms
3 basket rooms
4 Guide roller
5 Lifting device
6 Guide shoe
7 Pantograph mechanism
8 Drive mechanism
10 Outer frame
11,12 Longitudinal beam
13 Upper beam
14 Intermediate beam
15 Lower beam
16 Guide device
17 Shock absorber
18, 19 Car Sieve
21 Upper cab
22 Lower cage
23 entrance
30 Support mechanism
31, 32 Rotating shaft
33, 34 Balance pulley (rotary body)
35, 36 Balance rope
40 Drive mechanism
41 Ball screw shaft
42 Bracket
43 Electric motor
44 Ball screw nut
50 Drive mechanism
51 Hydraulic pump
52 Hydraulic cylinder
53 Piston
60 Drive mechanism
61 Hydraulic pump
62, 63 Hydraulic cylinder
64, 65 piston
70 hoisting device
71 Controller
72 hoisting machine
73 Output shaft
74 Traction Sheave
75 coupling
76 Extension shaft
77 Traction Sheave
80 Power supply device
81 electric motor
82 battery
83 Power control means
90 Support mechanism
91, 92 Balance pulley (rotary body)
93,94 Rotating shaft
95,96 Balance rope
97, 98 Guide pulley (guide means)
100 Double deck elevator of the first embodiment
200 Double deck elevator according to the second embodiment
300 Double deck elevator of the third embodiment
400 Double deck elevator of the fourth embodiment
500 Double deck elevator of the fifth embodiment
600 Double Deck Elevator of Sixth Embodiment
700 Double Deck Elevator of Seventh Embodiment
Claims (21)
メインロープに吊り下げられて建物に設けた昇降路内を昇降する外枠と、
この外枠内にそれぞれ上下動可能に支持された上下一対のかご室と、
前記外枠に回転自在に支持された回転体、およびこの回転体に巻き付けられて垂下するとともにその一端が上側の前記かご室にかつその他端が下側の前記かご室にそれぞれ接続された索状体を有し、前記上下一対のかご室を釣瓶状に支持する支持機構と、
前記上下一対のかご室の一方に電動機により回転駆動されるボールねじを用いて駆動力を与えて前記外枠に対して上下動させる駆動機構と、
を備えることを特徴とするダブルデッキエレベータ。A double deck elevator in which a pair of upper and lower cabs are landed on two floors above and below the floor height of the building,
An outer frame that is suspended by a main rope and moves up and down in a hoistway provided in the building;
A pair of upper and lower cabs supported in the outer frame so as to be movable up and down,
A rotator rotatably supported by the outer frame, and a cord-like shape wound around the rotator and drooping, with one end connected to the upper cab and the other end connected to the lower cab A support mechanism that has a body and supports the pair of upper and lower cages in the shape of a fishing bottle;
A drive mechanism that applies a driving force to one of the pair of upper and lower cages using a ball screw that is rotationally driven by an electric motor to move up and down relative to the outer frame;
A double-deck elevator characterized by comprising:
前記回転体に巻き付けられた前記索状体の少なくとも前記上下一対のかご室にそれぞれ接続される部分が上下方向に延びるように案内する索状体案内手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1に記載のダブルデッキエレベータ。The rotating body is supported by the outer frame so as to be rotatable above the upper cab, and
The cord-like body guide means for guiding the cord-like body wound around the rotating body so as to extend in a vertical direction at least a portion connected to at least the pair of upper and lower cabs is further provided. The double deck elevator according to 1.
この巻上機の出力軸の両端にそれぞれ設けた一対のトラクションシーブと、
これらのトラクションシーブにそれぞれ巻き付けられて昇降させられる2系統のメインロープと、をさらに備えるとともに、
前記外枠の前記上下一対のかご室間に位置する部分の両端部を、それぞれ前記メインロープで懸架したことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のダブルデッキエレベータ。A hoisting machine,
A pair of traction sheaves provided at both ends of the output shaft of the hoist,
And further comprising two main ropes wound around these traction sheaves and moved up and down,
17. The double deck elevator according to claim 1, wherein both ends of a portion of the outer frame located between the pair of upper and lower cabs are suspended by the main rope.
この巻上機によって昇降させられるメインロープと、
釣合錘と、
前記外枠の前記上下一対のかご室間に位置する部分の両端部にそれぞれ配設された一対の滑車とをさらに備え、
前記メインロープは、その一端が建物に固定されて垂下した後、前記一対の滑車間に巻き回されてから上方に延びて前記巻上機に巻き付けられ、次いで前記巻上機から垂下して前記釣合錘を吊り下げた後、再び上方に延びてその他端が建物に固定されることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のダブルデッキエレベータ。A hoisting machine,
A main rope that is raised and lowered by this hoisting machine;
A counterweight,
A pair of pulleys respectively disposed at both ends of a portion of the outer frame located between the pair of upper and lower cabs;
One end of the main rope is fixed to the building and hangs down. Then, the main rope is wound between the pair of pulleys, and then extends upward to be wound around the hoisting machine. The double deck elevator according to any one of claims 1 to 16, wherein after the counterweight is suspended, it extends upward again and the other end is fixed to the building.
この蓄電池に供給する充電用の電力を制御する電力制御手段と、
この電力制御手段に建物側から給電する前記外枠に吊り下げられた電送線と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載のダブルデッキエレベータ。A storage battery for supplying power to the drive mechanism;
Power control means for controlling the power for charging supplied to the storage battery;
The double-deck elevator according to any one of claims 1 to 19, further comprising: a power transmission line suspended from the outer frame that feeds power to the power control means from the building side.
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