JP4300692B2 - 光ファイバの切断装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、光ファイバを応力破断の原理によって切断する切断装置、詳しくは、光ファイバの切断が一定の条件下で安定してなされるようにして装置の故障や刃具の過剰切込みによる刃具の傷み、切断端面の傷付きなどを防止した切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コアが例えばガラスから成る光ファイバの素線を切断する方法のひとつに、応力破断の原理を利用する方法がある。その方法では、光ファイバに張力を加え、この状態で素線の外周に刃具で初期傷を付ける。すると、その傷が起点になってコアの応力破断が起こり、素線が軸直角に切断される。
【0003】
この応力破断の原理で光ファイバの素線を切断する装置としては、例えば、特開平4−123009号公報、USPatNo5,108,021号公報、USPatNo5,460,311号公報に示されるものや、本出願人が特開2000−561409で提案しているものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の公報等に示される従来の光ファイバ切断装置は、張力付与部に光ファイバが正しく確実にセットされていれば光ファイバに加わる張力が設計上考慮した値になったときに刃具が素線に切り込まれる。
【0005】
ところが、従来装置はいずれも刃具が張力付与部の動きに無条件に連動するようにしているため、張力付与部の移動量と光ファイバに与えられる張力の大きさの関係が光ファイバの固定不良、セット不良、部品の不具合など想定外の事態や作業の小さなミスなどによって変動することがあり、そのために、光ファイバに適切な張力が付与されていない段階で刃具が素線に切り込まれることが起こり得る。この場合、素線に初期傷が付いてもその時点では応力破断が起こらず、さらに強い力で刃先が素線に押しつけられるようになる。
【0006】
また、光ファイバの固定が不充分なときには引っ張られて動いている素線に刃具が当たって刃先が素線に擦られることがあり、両ケースとも、刃先が傷んで切断機能を失うなどの装置トラブルに結びつく。
【0007】
また、適切な条件下で切断が正常に行われても、切断後に刃具が止まらずに動き続けるものは、刃具が素線の切断端面に触れて端面の傷付き、破壊を招くことがある。
【0008】
その不具合を無くそうとするならば、適切な張力が加わったときに外径0.1〜0.3mmの細い素線の外周に極く浅い傷を確実につけてなおかつそこで刃具を止める必要があるが、張力付与部に刃具を単純に連動させる従来の切断装置ではそのような要求に応えるのが難しい。
【0009】
なお、ストッパを設けて適正位置で刃具を動き止めする方法では、厳密に素線外周に浅い傷をつけた直後に刃を止める必要があるが、光ファイバのセット位置は固定部品の寸法のばらつき等により微妙に変動するため、想定以上に大きな傷がついたり、逆に素線に刃が到達せず、傷を入れられないケースが生じてくる。
【0010】
この発明は、上記の欠点、不具合を無くすことを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明においては、切断対象の光ファイバに張力を加える張力付与機構と、張力を与えた光ファイバに刃台に取り付けた刃具で応力破断のための初期傷を付ける傷入れ機構と、傷入れ機構を作動させる駆動手段を有し、前記張力付与機構を、前記光ファイバに装着されたフェルールを引き留めるフェルール保持部と、フェルール先端から突出した光ファイバ素線を把持するファイバ長手方向にスライド可能なファイバ保持具と、そのファイバ保持具を前記フェルール保持部から離れる方向に付勢する張力スプリングと、その張力スプリングを介して前記ファイバ保持具に相対移動可能に連結するレバーとで構成し、前記駆動手段に前記ファイバ保持具と前記レバーの相対移動量をその相対移動量に対応した刃台運動量に変換して刃台位置を制御する運動変換機構を含ませ、
その運動変換機構は、前記ファイバ保持具と前記レバーのうちいずれか一方の要素の先端下部に形成したテーパ面と、前記刃台と前記テーパ面との間に介在する刃台拘束具を有し、前記ファイバ保持具と前記レバーのうち、前記テーパ面の無い他方の要素は前記フェルール保持部から離れる方向に動くときに前記刃台拘束具をファイバ長手方向に引き動かすように構成されており、
前記テーパ面と前記刃台拘束具がファイバ長手方向に相対的に移動したときにそのテーパ面と刃台拘束具の接触点が変動し、前記刃台拘束具が光ファイバ側に変位して刃台位置が制御されるように構成された光ファイバの切断装置を提供する。
【0012】
この切断装置は、光ファイバに加わる張力をセンサで検出し、検出信号に基づくアクチュエータのストローク制御を行ってそのアクチュエータで刃具を移動させる型式のものも考えられるが、それよりは下記する形態のものが好ましい。
【0013】
この装置は、レバー戻し用の戻しスプリングを設け、その戻しスプリングの力が前記レバーを介して前記ファイバ保持具にも伝わるようにしたものが好ましい。
【0014】
【作用】
この発明の切断装置は、光ファイバに与えた張力に応じて刃具の位置制御を行なうので、適切な張力が付与されていない状況下や光ファイバが動いている状況下で刃具が切り込まれることが無くなる。
【0015】
また、光ファイバが切断されると張力が開放されるためその時点で刃具の動きが止まり、そのために過剰切込みも無くなる。
【0016】
この発明の装置は、光ファイバに張力が加わったときにのみファイバ保持具とレバーとの間に相対移動が起こり、そのときのレバーの動きに連動して傷入れ機構の刃台が動くので、張力検出用のセンサ等を用いなくても刃具位置が光ファイバに与えられる張力に応じて自動調整され、簡素、小型、安価なものを実現できる。
【0017】
また、その装置は、光ファイバが切断されるとファイバ保持具を引き留める力が無くなり、張力スプリングの力でファイバ保持具がレバーとの相対移動量を小さくする方向に動いて刃具が切込み終点から瞬間的に戻される。従って、切断後の素線の端面が刃具に擦られて傷付くと云った事態も確実に回避できる。
【0018】
このほか、レバー戻し用の戻しスプリングを設けたもの、刃台と刃具を弾性体の力で動かすものは、より簡素、安価で操作性にも優れたものになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3に、この発明の光ファイバ切断装置の実施形態を示す。この切断装置は、図1に示すように、グリップ1を有する本体枠2と、この本体枠2の先端に設けるフェルール保持部3と、本体枠2に組付ける張力付与機構4と、被切断光ファイバに初期傷を付ける傷入れ機構5と、傷入れ機構の刃台5aとカット刃5bを作動させる駆動手段6とから成る。
【0020】
フェルール保持部3は、本体枠2の先端の端板にフェルール先端が途中で突き当たる段付きのフェルール挿入孔3aを設けてなる。
【0021】
また、傷入れ機構5は、Z方向に移動可能な刃台5aと、その刃台に取り付けたカット刃5bと、刃台5aを案内するガイド5cとから成る。
【0022】
張力付与機構4は、先端にチャック7を有するファイバ保持具8と、その保持具をフェルール保持部3から離れる方向(図のY方向)に付勢する張力スプリング9と、この張力スプリング9を介してファイバ保持具8にY方向相対移動可能に連結するレバー10と、レバー10とファイバ保持具8に貫通させたガイドシャフト11と、レバー10の戻しスプリング12とで構成されている。
【0023】
ファイバ保持具8は、本体枠2に設けたガイド13で支えており、ファイバ長手方向(Y方向)にスライド自在となっている。また、このファイバ保持具の先端に設けたチャック7は、支軸7aを支点にして回転可能なカム式クランプ爪7bを設け、そのクランプ爪に形成されたクランプ面7cと固定側のクランプ面7d間に光ファイバの素線を挾む構造にしてある。クランプ面7c、7d間の隙間は、フェルール挿入孔3aの延長上にあり、フェルール挿入孔3aを通り抜けた光ファイバの素線がその隙間に挿入される。
【0024】
クランプ爪7bは、突起7eを有しており、その突起7eが本体枠2の先端の壁に当った図1の状態では、クランプ爪7bがやや反時計回りに回転してクランプ面7c、7d間の隙間が光ファイバの素線(外径例0.23mm)を挿入できる大きさに開く。
【0025】
また、ファイバ保持具8がY方向に移動するとクランプ爪7bがスプリング(図示せず)の力で時計回りに回転してクランプ面7c、7d間に素線が挟まれ、その状態でファイバ保持具8が更にY方向に動くとクランプ面7cが素線に引き留められてクランプ爪7bを時計回りに回す力が大きくなり、クランプ力が高まる。
【0026】
レバー10には、ファイバ保持具8の移動拘束部10aを設けており、その移動拘束部10aを介して戻しスプリング12の力がファイバ保持具8にも伝わる。なお、クランプ爪7bを回転させるスプリングの力は、戻しスプリング12の力に比べて充分に小さく、従って、図1の状態ではスプリング12の力で突起7eが本体枠2の端壁に押し当てられて反時計回りに回転し、クランプ爪7bによるクランプが確実に解除される。
【0027】
駆動手段6は、刃台5aをスプリング(図示せず)の力でZ方向に動かすものを用いている。この駆動手段6には、ファイバ保持具8とレバー10の相対移動量を刃台5aの運動量に変換して刃台の位置制御を行なう運動変換機構14が含まれている。その機構14は、刃台5aとファイバ保持具8の先端下部に設けたテーパ面14aとの間に刃台拘束具14bを介在し、この刃台拘束具14bを、レバー10の先端に設けた孔にZ方向スライド自在に嵌めてレバー10でY方向に動かしながらテーパ面14aの作用でZ方向に変位させる(紙面に対して垂直なX方向には移動しない)構造にしてある。
【0028】
以上のように構成した図1の切断装置は、図2に示すように、光ファイバがセットされていない状態、或いは、ファイバ保持具8による素線の保持が不充分な状態でレバー10を引くと、引き留め力を受けていないファイバ保持具8がレバー10に追従し、そのため、両者間に相対移動が起こらず、テーパ面14aと刃台拘束具14bの位置関係が元のままに保たれて刃台5aは動かない。
【0029】
一方、フェルールfを装着された光ファイバAが図3に示すようにセットされて素線aがチャック7に確実に掴まれた状態でレバー10が引かれると、ファイバ保持具8が光ファイバに引き留められるためレバー10のみがY方向に移動し、これにより張力スプリング9が圧縮されてそのスプリング9の力によって定まる張力、換言すればファイバ保持具8とレバー10の相対移動量によって定まる張力が素線aに加わる。
【0030】
また、このときには、ファイバ保持具8とレバー10の相対移動でテーパ面14aによる拘束点がZ方向に変位して刃台5aが拘束具14bを押しながらZ方向に動き、カット刃5bが素線aに切り込まれる。
【0031】
ファイバ保持具8とレバー10の相対移動量に対する刃台5aの運動量は、図の装置の場合、テーパ面14aの傾き角によって決まる。従って、その角度を適正に設定し、光ファイバに適切な張力が加わったときにカット刃5bが適正圧で素線aに当たるようにしておけば、最善の条件で切断がなされた位置でカット刃が止まり、それ以上の切込みがなされない。それだけでなく、素線aが切断されるとファイバ保持具8を引き留めている力が無くなるため、ファイバ保持具8がスプリング9の力でY方向に動き、レバー10との相対移動量が小さくなって刃台5aが強制的に押し戻される。従って、カット刃5bの過剰切込みが皆無となる。
【0032】
また、今、仮に、レバー10が途中まで引かれた後に素線の把持が安定してそこから光ファイバに張力が加わり出したとしたら、張力が加わるまではファイバ保持具8がレバー10に追従し、張力が加わり出してからファイバ保持具8とレバー10の相対移動が起こる。従って、このようなケースでも光ファイバに加わる張力の大きさとカット刃5bの切込み量の関係はほぼ一定し、張力不足やセット不良の状況下でカット刃が切り込まれることも無くなる。
【0033】
切断後、レバー10はスプリング12の力で元に戻る。このとき、ファイバ保持具8も一緒に押し戻され、突起7eが本体枠2に当たってチャック7によるクランプが解除されるため、切断された素線は容易に除去できる。
【0034】
図4〜図6は、第2実施形態、図7〜図9は参考形態、図10〜図12も参考形態を示している。これ等の切断装置は、刃台5aの位置制御を行う運動変換機構が図1のものと異なる。その他の構成は図1の装置と変わらないので、同一部については同一符号を付して再説明を省く。
【0035】
図4の切断装置に用いた運動変換機構24は、レバー10の先端に楔部24aを形成し、この楔部24aをファイバ保持具8の下面と刃台拘束具24bとの間に挿入している。また、ファイバ保持具8の先端に刃台拘束具24bをZ方向に案内し、かつその拘束具をY方向に引き動かすガイド24cを設け、レバー10にはY方向に動いた刃台拘束具24bを押し返す面24dを設けている。
【0036】
かかる運動変換機構24を設けた図4の切断装置も、光ファイバをセットせずにレバー10を引いたときにはファイバ保持具8と刃台拘束具24bが追従して3者間に相対移動が起こらず、刃台5aが初期位置に残る(図5)。
【0037】
また、光ファイバAを正しくセットしてレバー10を引いたときには、ファイバ保持具8が光ファイバに引き留められてレバー10のみが動き、そのために楔部24aが挿入部位から抜け、楔部24aによる拘束点の変位で刃台5aが刃台拘束具24bを押しながらZ方向に動く(図6)。さらに、カット刃5bが当たって素線aが切断されると、張力スプリング9の力でファイバ保持具8が刃台拘束具24bを伴ってレバー10との相対移動量を減ずる方向に動き、カット刃5bが戻り側に逃げる。
【0038】
なお、図1と図4の切断装置は、刃台5aの運動量がファイバ保持具8とレバー10の相対移動量に比例したものになるが、そのことは必須の要件とはならない。相対移動量が目標値に達したときに刃台(カット刃)が目標点に到達していればよい。
【0039】
図7の切断装置に用いた運動変換機構34は、ファイバ保持具8の先端に支軸34aで回転可能に取り付けた半円形のカムを刃台拘束具34bとして使用し、刃台5aの押し上げ力で支軸34aを支点にして回転しようとするその刃台拘束具34bをレバー10の先端で回り止めする構造にしており、レバー10とファイバ保持具8が相対移動を伴わずに動くときには、刃台拘束具34bが回転せずに追従して刃台5aが初期位置に保たれる(図8)。
【0040】
また、光ファイバAに張力が加わる状況下でレバー10が引かれると、レバー10による拘束点が変位して刃台5aに押された刃台拘束具34bが反時計回りに回転し、刃台5aと共にカット刃5bが前進して素線aに切り込まれる(図9)。
【0041】
図10の切断装置に用いた運動変換機構44は、刃台拘束具44bとなすバーを支軸44aでファイバ保持具8に回転可能に取付け、適度に傾けたこのバー形状の刃台拘束具44bの先端下部の膨出部を刃台5aの上面に当て、レバー10に取付けたストッパピン44cで刃台拘束具44bの回転による持ち上がりを止めており、ファイバ保持具8とレバー10が相対移動を伴わずに動くときには刃台拘束具44bの支軸44aを支点にした回転を起こらず、刃台5aが初期位置に保たれる(図11)。
【0042】
また、セットした光ファイバAに張力が加わる状況下でレバー10が引かれると、ストッパピン44cの変位で刃台拘束具44bが変位後のストッパピン44cに拘束される位置まで押し動かされてその拘束具の先端が持ち上がり、カット刃5bが刃台5aと共に動いて素線aに切り込まれる(図12)。
【0043】
上述した各実施形態の切断装置は、光ファイバに加わる張力がファイバ保持具8とレバー10の相対移動量によって決まるようにし、相対移動が生じたときに刃台がレバーの動きに連動して相対移動量に対応した量運動するようにしたものであり、簡単な機械的機構のみで光ファイバに適切な張力が加わったときに適切な切込みをかけることができ、従来装置の不具合が一掃される。
【0044】
なお、この発明の切断装置による切断対象は、ガラスコア光ファイバに限定されない。応力破断の原理で切断できる光ファイバの全てにこの発明の装置を有効に利用できる。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明の光ファイバ切断装置は、光ファイバに与えた張力に応じて刃具の切込み位置の制御がなされるようにしたので、刃先に必要以上の負担がかかったり、動いている素線に刃具が切り込まれたりすることを無くして不慮の故障等を防止することができ、安定した性能を長く維持できる。
【0046】
また、刃具の過剰切込みが起こらないため、素線の切断面を刃先で傷付けたりすることも無くなる。
【0047】
実施形態の装置は、切断と同時に刃具が押し戻されるので、刃具による切断端面の傷付き防止がより確実になされ、また、機械的な機構のみで構成されるので、簡素、小型、安価で信頼性の高いものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の切断装置の実施形態を示す断面図
【図2】図1の装置の光ファイバ未セット時の動作を示す図
【図3】図1の装置の光ファイバセット時の動作を示す図
【図4】第2実施形態の要部を示す断面図
【図5】図4の装置の光ファイバ未セット時の動作を示す図
【図6】図4の装置の光ファイバセット時の動作を示す図
【図7】参考形態の要部を示す断面図
【図8】図7の装置の光ファイバ未セット時の動作を示す図
【図9】図7の装置の光ファイバセット時の動作を示す図
【図10】他の参考形態の要部を示す断面図
【図11】図10の装置の光ファイバ未セット時の動作を示す図
【図12】図10の装置の光ファイバセット時の動作を示す図
【符号の説明】
1 グリップ
2 本体枠
3 フェルール保持部
3a フェルール挿入孔
4 張力付与機構
5 傷入れ機構
5a 刃台
5b カット刃
6 駆動手段
7 チャック
8 ファイバ保持具
9 張力スプリング
10 レバー
11 ガイドシャフト
12 戻しスプリング
13 ガイド
14、24、34、44 運動変換機構
14a テーパ面
24a 楔部
14b、24b 刃台拘束具
A 光ファイバ
a 素線
f フェルール
Claims (2)
- 切断対象の光ファイバに張力を加える張力付与機構と、張力を与えた光ファイバに刃台に取り付けた刃具で応力破断のための初期傷を付ける傷入れ機構と、傷入れ機構を作動させる駆動手段を有し、
前記張力付与機構を、前記光ファイバに装着されたフェルールを引き留めるフェルール保持部と、フェルール先端から突出した光ファイバ素線を把持するファイバ長手方向にスライド可能なファイバ保持具と、そのファイバ保持具を前記フェルール保持部から離れる方向に付勢する張力スプリングと、その張力スプリングを介して前記ファイバ保持具に相対移動可能に連結するレバーとで構成し、前記駆動手段に前記ファイバ保持具と前記レバーの相対移動量をその相対移動量に対応した刃台運動量に変換して刃台位置を制御する運動変換機構を含ませ、
その運動変換機構は、前記ファイバ保持具と前記レバーのうちいずれか一方の要素の先端下部に形成したテーパ面と、前記刃台と前記テーパ面との間に介在する刃台拘束具を有し、前記ファイバ保持具と前記レバーのうち、前記テーパ面の無い他方の要素は前記フェルール保持部から離れる方向に動くときに前記刃台拘束具をファイバ長手方向に引き動かすように構成されており、
前記テーパ面と前記刃台拘束具がファイバ長手方向に相対的に移動したときにそのテーパ面と刃台拘束具の接触点が変動し、前記刃台拘束具が光ファイバ側に変位して刃台位置が制御されるように構成された光ファイバの切断装置。 - レバー戻し用の戻しスプリングを設け、その戻しスプリングの力が前記レバーを介して前記ファイバ保持具にも伝わるようにした請求項1に記載の光ファイバの切断装置。
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