JP4398629B2 - Adhesive sheet - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は粘着シートに関する。さらに詳しくは、本発明は、被着体に貼付する際に空気が抜けやすく、作業性に優れると共に、貼付後においては粘着剤層の表面形状の経時による変化を任意に制御することができ、これにより粘着力が高く、空気溜まりの発生もなく、粘着シートの外観を損なうことのないなどの性能を任意に有することのできる、識別・装飾用粘着シートや塗装代替用粘着シートなど、特に大型粘着シートとしての用途に有用な粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、粘着シートは、基材シートと、その表面に形成された粘着剤層と、必要に応じてその上に設けられる剥離シートから構成されており、使用に際しては、剥離シートが設けられている場合には、該剥離シートを剥がし、粘着剤層を被着体に当接させて貼付することが行われている。
しかしながら、識別・装飾用粘着シート、塗装代替用粘着シート、金属板などの表面保護用粘着シートなど、面積がある程度広い粘着シートの場合には、貼付時に粘着剤層と被着体との間に空気溜まりが発生しやすく、その部分がふくれとなって、粘着シートの外観を損なうという問題があった。
このような問題を解決するために、これまで、粘着剤層面に空気の流通経路を設け、粘着シートの貼付時に、空気をこの流通経路を介して逃し、空気溜まりが発生しないようにすることが種々試みられている。例えば独立した多数の小凸部を散点状に配置した粘着剤層を有する粘着加工シート(実用新案登録公報第2503717号、同第2587198号)、粘着面に空気の流通経路を有する易貼付性粘着シート(特開昭63−223081号公報)、空気流通経路を形成し得る溝形状が設けられた粘着剤層を有する写真製版用粘着テープ(特開平6−248243号公報)、複数の凸部と、隣接する凸部間に溝部を形成した粘着剤層を有する粘着シート(特開平11−209704号公報)などが提案されている。
一方で、粘着シートを被着体に貼り付けた後に、被着体によってはアウトガスが発生することがあるが、この場合、粘着剤層と被着体の間に空気溜まりによるふくれが発生し、著しくその外観を損なうことがある。このようなアウトガスによるふくれ対策としては、従来、紙や特殊発泡シートなどの連続した通気層を基材シートと粘着剤層との間に設けることにより、その端面からガスを抜く方法があった。
しかしながら、これらの粘着シートや粘着テープは貼付する際、空気が抜けやすくて、被着体に容易に貼付することができるものの、被着体との密着性が不充分であったり、基材表面に凹凸構造や溝構造が浮き出て、貼付後の粘着シートの外観が損なわれたり、また通気層を設けるためのコストが高くなるなどの欠点を有し、必ずしも充分に満足し得るものではなかった。
更に、粘着剤層面に空気の流通経路を設ける為には、一般に剥離シートの剥離面に凹凸を形成したものを用いることが行なわれるが、粘着剤層における所望の凹凸度を得るためには、それぞれに対応した複数の凹凸形状を有する剥離シートを用意しなければならないという煩雑さがあった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】
本発明は、このような状況下でなされたものである。すなわち、本発明は被着体に貼付する際に空気が抜けやすく密着性よく容易にかつきれいに貼付し得ると共に、貼付け後においては、目的とする粘着剤層の凹凸形状の経時による変化を任意にコントロールできるようにして、被着体に貼付後、迅速に接着力を上げるために接着面積を増加させたり、また被着体からアウトガスが発生する場合でも空気溜まりによるふくれの発生がなく、粘着シートの外観が損なわれることがない粘着シートを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の優れた性能を有する粘着シートを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、凹凸状の剥離表面を有する剥離シート及び特定の性状を有する粘着剤層を使用した粘着シートを用いることにより、上記本発明の目的を達成し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。すなわち、本発明は、(1)基材シート、粘着剤層及び凹凸状剥離表面を該粘着剤層側に有する剥離シートをこの順に有する粘着シートであって、前記剥離シートが、貼付直後における被着体と粘着剤層との有効接触面積率(粘着剤層と被着体との接触面積/粘着シートの面積)が30〜90%の範囲内の値となるような凹凸状剥離表面を有し、前記粘着剤層の貯蔵弾性率が5×104〜1×105Pa、損失正接が0.05〜0.4であり、前記粘着シートの粘着剤層が、被着体への貼付後において前記剥離シートから転写されてなる凹凸形状の経時による変化を抑制しうる粘着剤からなることを特徴とする粘着シート、(2)剥離シートが、凸部の高さ5〜25μm、凸部の最大幅が20〜150μm、凹部の最大幅が50〜300μmの凹凸状剥離表面を有する上記(1)に記載の粘着シート、及び(3)剥離シート上の凹凸状剥離表面が、複数の凹部と、隣接する該凹部間に格子状に連続した凸部とからなる上記(1)または(2)に記載の粘着シート、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の粘着シートは、基材シート、粘着剤層及び凹凸状剥離表面を該粘着剤層側に有する剥離シートをこの順に有する粘着シートであって、前記粘着剤層が、被着体への貼付後において前記剥離シートから転写されてなる凹凸形状の経時による変化を抑制あるいは促進しうる粘着剤からなるものである。
基材シートとしては特に制限はなく、粘着シートの基材シートとして慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。この基材シートとしては、例えば上質紙、グラシン紙、コート紙などの紙類、ポリエステル樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂)、ポリオレフィン樹脂(例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂)、フッ素樹脂(例えば、ポリフッ化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、エチレンテトラフルオロエチレン樹脂)、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂などからなるプラスチックシート、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セロハンなどのセルロース系シートなどが挙げられる。この基材シートの厚さは、使用目的や状況に応じて適宜定めればよいが、通常10〜300μm、好ましくは50〜150μmの範囲である。
【0006】
また、基材シートとしてプラスチックシートを用いる場合には、その上に設けられる粘着剤層との接着性を向上させる目的で、所望により、サンドブラストや溶剤処理などによる凹凸化処理、あるいはコロナ放電処理、オゾン・紫外線照射処理、火炎処理、クロム酸処理、熱風処理などの酸化処理などを施すことができる。
前記基材シート上の粘着剤層を形成する粘着剤としては、剥離シートから転写された凹凸形状の経時による変化を抑制あるいは促進しうる性状を有しているものであれば、粘着剤として慣用されるものを目的に応じいずれも用いることができる。
【0007】
例えば、貼付時からの経時による形状変化を促進、すなわち大きくする方法として、貯蔵弾性率を小さい値としかつ損失正接を大きい値にした粘着剤を用いる方法が挙げられ、該形状変化を抑制、すなわち小さくする方法としては、貯蔵弾性率を大きい値としかつ損失正接を小さい値にした粘着剤を用いる方法を挙げることができる。
好ましくは、前者の場合は、(1)貯蔵弾性率が3×104 Pa以下、好ましくは1×103 〜1×104 Paで損失正接が0.5以上、好ましくは0.5〜2.0であるもの、及び後者の場合は(2)貯蔵弾性率が5×104 Pa以上、好ましくは5×104 〜1×105 Paで損失正接が0.4以下、好ましくは0.05〜0.4であるものを使用することができる。
【0008】
上記(1)の場合、すなわち、貯蔵弾性率が3×104 Pa以下で損失正接が0.5以上であれば、被着体に貼付する際に空気が抜けやすく密着性よく容易にかつきれいに貼付し得ると共に、貼付け後においては、短時間で接着面積が大きくなるため、粘着力が高く、屋外で使用しても端部からの水の進入等、剥がれの原因となることがない。
一方、上記(2)の場合、すなわち、貯蔵弾性率が5×104 Pa以上で損失正接が0.4以下であれば、被着体に貼付する際に空気が抜けやすく密着性よく容易にかつきれいに貼付し得ると共に、貼付け後においては、その接触面積の変化が小さいため、空気の抜けやすさが保たれ被着体からアウトガスが発生する場合でも空気溜まりによるふくれの発生がなく、粘着シートの外観が損なわれることがない。
【0009】
本発明において、粘着剤層を形成する粘着剤としては、前記特定の物性を有するものであれば特に制限なく使用することができ、従来粘着シートの粘着剤層に慣用されているもの、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤などをいずれも使用することができる。これらは溶剤型及びエマルション型のいずれも使用することができる。
粘着剤の貯蔵弾性率及び損失正接を上記範囲に調整する方法としては特に制限はないが、粘着剤を構成するモノマー種、その配合比、重合度等を適宜調整することにより行なうことが出来る。例えば、アクリル系粘着剤を作製する場合は、アルキル基の炭素数が4〜15程度のアクリル酸アルキルエステルを主成分とし、これと少量の他の単量体又は官能性単量体を共重合して得られるが、ここでアクリル酸アルキルエステルの配合比を増やすと貯蔵弾性率が低くまた損失正接を高く設定することができる。逆に、他の単量体の配合比を増やすと貯蔵弾性率を高くまた損失正接を低く設定することができる。
アルキル基の炭素数が4〜15程度のアクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸イソオクチル、アクリル酸イソノニルなどが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし二種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0010】
上記他の単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニルなどが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、上記官能性単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸プロピレングリコール、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸グリシジルなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし二種以上を組み合わせて用いてもよい。
得られた粘着剤の重合度は、目的とする貯蔵弾性率などを考慮して、通常100〜1000の間に設定する。
【0011】
また本発明においては、上記貯蔵弾性率及び損失正接を調整するために、硬化剤を使用することができ、その場合、使用する硬化剤の種類及び添加量を調整して行なうことができる。使用しうる硬化剤としては、例えば、キレート系化合物、イソシアネート系化合物、エポキシ系化合物等が挙げられ、これらは、例えば粘着剤100重量部に対し、0.01〜10重量部配合されることが好ましい。
本発明の粘着シートにおける粘着剤層の厚さは、通常15〜100μm、好ましくは、20〜50μmの範囲で選定される。
【0012】
本発明の粘着シートは、例えば、凹凸状剥離表面を有する剥離シートの該凹凸状剥離表面上に粘着剤層を積層してなるものである。凹凸状表面を有する剥離シートは、例えば剥離シート用基材に必要に応じシリコーン樹脂などの剥離剤を塗布して剥離処理層を設け、これにエンボス加工などの公知の方法により所望の凹凸形状加工を施すことにより製造することができる。
剥離シート表面に設けられる凹凸形状としては、該剥離シートを剥がした粘着シートを被着体に貼付した際に空気が抜けやすい形状であれば特に制限はないが、例えば、添付の図1(A)及び(B)に示す剥離シート1は剥離処理層面に複数の凹部3を設けかつ隣接する凹部間に格子状に連続した凸部2を設けた例である。この凸部2は、粘着シートを被着体に貼付した際に空気が抜けやすいように粘着剤層に空気流通経路を形成するように連通した形状とすることが好ましい。ここで図1(A)は該剥離シートの平面説明図であり、(B)は該剥離シートの断面説明図である。
【0013】
剥離シートに設けられる凹部3の形状、大きさについては特に制限はないが、例えば、平面図として見た場合の形状は矩形、円形、多角形、楕円形等あるいはこれらに類似する形状のいずれの形状でもよい。特に、該形状が転写された粘着剤層の被着体への有効接触面積率(粘着剤層と被着体との接触面積/粘着シートの面積)が貼付直後で30〜90%、好ましくは40〜70%となるようにその大きさ、形状を決定することが、本発明の目的を達成するうえで好ましい。
また、剥離シート上の凸部2の形状としては、その垂直断面図として見れば、台形、矩形、半円形等、これらに類似した形状が挙げられる。その高さは特に制限はないが、粘着シートを被着体に貼付した際に、前記有効接触面積率を達成して空気の抜けやすさを維持できる程度の高さであればよく、例えば、5〜25μm程度である。
本発明においては、上記凸部2の最大幅は、通常20〜150μm程度であり、上記凹部の最大幅は、通常50〜300μm程度である。
本発明の粘着シートは、上記のような一種の凹凸パターンを有する剥離シートで、貯蔵弾性率等の粘着剤の物性を任意に選択することにより、目的に応じた所望の性能を有する粘着剤層を作製することができる。
【0014】
上記凹凸形状を有する剥離シートに粘着剤層を積層することにより、その凹凸形状は粘着剤層表面に転写され、その凹部及び凸部はそれぞれ粘着剤層上でその形状に対応した凸部及び凹部を形成する。
本発明に用いる剥離シート用基材としては特に制限はなく、従来剥離シートの基材として慣用されているものの中から任意のものを選択して用いることができる。このような剥離シート用基材としては、例えばグラシン紙、コート紙、ラミネート紙などの紙及び各種プラスチクフィルムなどを挙げることができる。
本発明の粘着シートは、凹凸状剥離表面を有する剥離シートの該凹凸状剥離表面上に前記特定の物性を有する粘着剤を塗布し粘着剤層を形成し、該粘着剤層と基材シートを積層することにより製造することができるが、また、基材シート上に前記特定の物性を有する粘着剤層を形成した後、該粘着剤層面に凹凸状剥離表面を有する剥離シートを積層することにより製造することもできる。剥離シートに形成された凹凸形状はこれらの方法により粘着剤層に転写される。
【0015】
本発明の粘着シートを使用する際には、上記剥離シートを剥がした後、粘着剤層を被着体に当接し、スキージや指などで圧をかけながら貼ることにより、剥離シートから転写され粘着剤層表面に形成された凹凸部の凸部が前述の接触面積率30〜90%を保ちながら被着体に接着され、その際、凹部が空気流通経路となって、空気が抜け出し、空気溜まりによるふくれが発生することがないので、密着性よく容易かつきれいに貼付することができる。また、貼付後の粘着シートは、基材シート表面に凹みなどが生じたり、溝構造が浮き出たりして、外観が損なわれることもない。更に、貼付後、被着体との接着面積の変化が大きい場合には、粘着力が高く、屋外で使用しても端部からの水の進入等、剥がれの原因となることがない。また、被着体との接着面積の変化が小さい場合には、凹部の空気流通経路を維持でき、被着体からアウトガスが発生する場合でも空気溜まりによるふくれの発生がなく、粘着シートの外観が損なわれることがない。
本発明の粘着シートを適用しうる被着体としては特に制限はないが、貼付後にアウトガスを発生する性質を有する材料からなる被着体の場合、被着体への貼付後において粘着剤層の経時変化を抑制しうるタイプのものを用いれば、アウトガスによる弊害を防止するという本発明の目的を有効に達成することができる。このような被着体としては、例えば、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等の材料からなるものが挙げられる。
【0016】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1、参考例1〜3および比較例1、2
剥離シート(リンテック株式会社製:商品名11PM♯PR−1)を用意し、この剥離シートの剥離処理層側に図1に示す凹凸形状、すなわち、凸部のピッチaが210μm、凸部の幅bが70μm、凸部の高さcが15μmとなるようにエンボス加工によりメッシュ状の形状転写面を形成し、粘着剤層の凹凸の凸部の面積、すなわち貼付直後の有効接触面積率が46%となるように形成した。
次いで、第1表に示す貯蔵弾性率及び損失正接を有するアクリル酸エステル系の溶剤タイプの粘着剤[第1表に示すアクリル酸n−ブチル:アクリル酸モル比(BA:AA比)を有する]に第1表に示す硬化剤を添加したものからなる厚さ30μmの粘着剤層を上記剥離シートの凹凸剥離処理層上に形成した。なお、貯蔵弾性率及び損失正接は、それぞれ下記に示す方法により測定した値である。
【0017】
この剥離シート上の粘着剤層に厚さ50μmの塩化ビニル基材シート(リンテック株式会社製:商品名FP−5011)を貼合せて圧接し剥離シート付粘着シートを得た。なお、比較例1,2では、剥離シートに凹凸形状転写面を形成することなく、剥離処理層上に粘着剤層を設け、上記基材シートを積層し粘着シートを得た。
得られた粘着シートについて、以下の試験を行なった。結果を第1表に示す。
(1) 貯蔵弾性率
平滑な剥離シートの剥離層面上に30μm厚となるように粘着剤層を形成し、該粘着剤層を積層し、8mmφ×3mm厚の円柱状の試験片を作成し、以下の条件で捻じり剪断法により測定した。
測定装置:ダイナミックススペクトロメータRDSII(レオメトリック社製)
周波数 :1Hz
温度 :130℃
(2) 損失正接
上記(1)と同一条件で損失弾性率及び貯蔵弾性率を測定し、損失弾性率/貯蔵弾性率の比から求めた。
【0018】
(3) 24時間後の有効接触面積率
縦5cm×横5cmの大きさの粘着シートの粘着剤層面側をガラス板に貼合し、その中央部(1cm×1cm)における粘着剤層と被着体との接触面積/全体の面積の比より求めた。すなわち、スライドグラス等の平滑なガラス板に、粘着シートを貼合した後、2kgのゴムローラで1往復し圧着して測定用試料とし、24時間室温で放置した後、粘着シートを貼合した反対面からガラスを通して貼合部分を観察すると、粘着剤層と被着体との接触部分と非接触部分を確認することができる。その状態を写真にとって面積の比から求めた。
(4) 粘着力
JIS Z0237に準拠して行なった。
【0019】
(5) 空気抜け性
メラミン塗装鉄板(縦7cm×横15cm)の上に、5cm×5cmの剥離シート付粘着シートから剥離シートを剥がした粘着シートの粘着剤層面を載せ、周辺を指でなぞりながら圧着し、中央部に空気溜まりができるように貼り付ける。スキージーで空気溜まり部分を押し出すようにこすり、空気抜けの状態を目視で以下のように評価した。
○ :空気溜まりが消失した
× :空気溜まりが残った
(6) 耐ふくれ性試験
5cm×5cmの粘着シートをポリカーボネート板(縦7cm×横15cm)に貼付し、24時間後に80℃の恒温槽にいれ、168時間後に取り出し、外観状態を確認した。
○ :ふくれは認められない
× :ふくれが認められた
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明により、被着体に貼付する際に空気が抜けやすく密着性よく容易にかつきれいに貼付し得ると共に、貼付け後においては、目的とする粘着剤層の凹凸形状の経時による変化を任意にコントロールできるようにしたので、被着体に貼付後、迅速に接着力を上げるために接着面積を増加させたり、また被着体からアウトガスが発生する場合でも空気溜まりによるふくれの発生がなく、粘着シートの外観が損なわれることがない粘着シートを提供することができる。また、本発明によれば、一種の凹凸パターンを有する剥離シートで、貯蔵弾性率等の物性を任意に選択する事により、目的に応じた性能を有する粘着剤層を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着シートにおける剥離シートの平面構造の説明図(A)及びその断面構造の説明図(B)である。
【符号の説明】
1 剥離シート
2 凸部
3 凹部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an adhesive sheet. More specifically, the present invention is easy to escape air when affixed to an adherend, and is excellent in workability, and can be arbitrarily controlled change over time of the surface shape of the pressure-sensitive adhesive layer after application, This is particularly large-sized, such as pressure-sensitive adhesive sheets for identification and decoration, and pressure-sensitive adhesive sheets for paint replacement, which can have performance such as high adhesive strength, no air pockets, and no damage to the appearance of the pressure-sensitive adhesive sheet. The present invention relates to an adhesive sheet useful for use as an adhesive sheet.
[0002]
[Prior art]
In general, the pressure-sensitive adhesive sheet is composed of a base sheet, a pressure-sensitive adhesive layer formed on the surface of the pressure-sensitive adhesive sheet, and a release sheet provided on the base sheet as necessary. In use, the release sheet is provided. In some cases, the release sheet is peeled off, and the pressure-sensitive adhesive layer is stuck to the adherend and applied.
However, in the case of an adhesive sheet with a certain area, such as an adhesive sheet for identification / decoration, an adhesive sheet for paint replacement, and an adhesive sheet for surface protection such as a metal plate, the adhesive layer should be placed between the adhesive layer and the adherend during application. There was a problem that air pockets were likely to occur, and that part was swollen and the appearance of the pressure-sensitive adhesive sheet was impaired.
In order to solve such a problem, an air flow path has been provided on the pressure-sensitive adhesive layer surface so far, and air is allowed to escape through the flow path when the pressure-sensitive adhesive sheet is stuck, so that air accumulation does not occur. Various attempts have been made. For example, an adhesive processing sheet (utility model registration gazette No. 2503717, No. 2587198) having an adhesive layer in which a large number of independent small convex portions are arranged in the form of dots, easy sticking property having an air flow path on the adhesive surface Pressure-sensitive adhesive sheet (Japanese Patent Laid-Open No. 63-223081), pressure-sensitive adhesive tape for photoengraving having a pressure-sensitive adhesive layer provided with a groove shape capable of forming an air flow path (Japanese Patent Laid-Open No. 6-248243), a plurality of convex portions In addition, an adhesive sheet having a pressure-sensitive adhesive layer in which a groove portion is formed between adjacent convex portions (JP-A-11-209704) has been proposed.
On the other hand, after sticking the adhesive sheet to the adherend, outgas may occur depending on the adherend, but in this case, blistering due to air accumulation occurs between the adhesive layer and the adherend, The appearance may be significantly impaired. As a countermeasure against such blistering due to outgas, there has heretofore been a method of venting gas from the end face by providing a continuous air-permeable layer such as paper or a special foam sheet between the base material sheet and the adhesive layer.
However, when these adhesive sheets and adhesive tapes are applied, the air easily escapes and can be easily attached to the adherend, but the adhesion to the adherend is insufficient, or the substrate surface Concavity and convexity structure and groove structure are raised on the surface, and the appearance of the adhesive sheet after application is impaired, and the cost for providing a ventilation layer is high, and it is not always satisfactory. .
Furthermore, in order to provide an air flow path on the pressure-sensitive adhesive layer surface, it is generally used to form an unevenness on the release surface of the release sheet, but in order to obtain a desired degree of unevenness in the pressure-sensitive adhesive layer, There was a problem that it was necessary to prepare a release sheet having a plurality of uneven shapes corresponding to each.
[0003]
[Problems to be Solved by the Invention]
The present invention has been made under such circumstances. That is, the present invention can be easily and cleanly applied with good adhesion and easy air removal when affixed to an adherend, and after application, the uneven shape of the target pressure-sensitive adhesive layer can be arbitrarily changed over time. Adhesive sheet that can be controlled so that the adhesion area is increased in order to quickly increase the adhesive force after being applied to the adherend, and there is no blistering due to air accumulation even if outgas is generated from the adherend. An object of the present invention is to provide a pressure-sensitive adhesive sheet whose appearance is not impaired.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to develop a pressure-sensitive adhesive sheet having the above-described excellent performance, the present inventors have developed a pressure-sensitive adhesive sheet using a release sheet having a concavo-convex release surface and a pressure-sensitive adhesive layer having specific properties. It has been found that the object of the present invention can be achieved by use. The present invention has been completed based on such findings. That is, the present invention provides (1) a pressure-sensitive adhesive sheet having a base sheet, a pressure-sensitive adhesive layer, and a release sheet having a concavo-convex release surface on the pressure-sensitive adhesive layer side in this order. It has a concavo-convex release surface such that the effective contact area ratio between the adherend and the pressure-sensitive adhesive layer ( contact area between the pressure-sensitive adhesive layer and the adherend / the area of the pressure-sensitive adhesive sheet) is in the range of 30 to 90%. The storage elastic modulus of the pressure-sensitive adhesive layer is 5 × 10 4 to 1 × 10 5 Pa, the loss tangent is 0.05 to 0.4, and the pressure-sensitive adhesive layer of the pressure-sensitive adhesive sheet is adhered to the adherend. A pressure-sensitive adhesive sheet comprising a pressure-sensitive adhesive capable of suppressing a change with time of the concavo-convex shape transferred from the release sheet later, (2) the height of the convex portion is 5 to 25 μm, and the convex portion Concavities and convexities with a maximum width of 20-150 μm and a maximum width of the recess The pressure-sensitive adhesive sheet according to the above (1) having a release surface, and (3) the uneven release surface on the release sheet is composed of a plurality of concave portions and convex portions continuous in a lattice shape between the adjacent concave portions. The pressure-sensitive adhesive sheet according to (1) or (2) is provided.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
The pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention is a pressure-sensitive adhesive sheet having a base sheet, a pressure-sensitive adhesive layer, and a release sheet having an uneven release surface on the pressure-sensitive adhesive layer side in this order, and the pressure-sensitive adhesive layer is applied to an adherend. It is made of an adhesive capable of suppressing or promoting the change with time of the concavo-convex shape transferred from the release sheet after pasting.
There is no restriction | limiting in particular as a base material sheet, From what is conventionally used as a base material sheet of an adhesive sheet, arbitrary things can be selected suitably and can be used. Examples of the base sheet include paper such as high-quality paper, glassine paper, and coated paper, polyester resin (for example, polyethylene terephthalate resin, polyethylene naphthalate resin), polyolefin resin (for example, polypropylene resin, polyethylene resin), and fluorine resin (for example, , Polyvinyl fluoride resin, polyvinylidene fluoride resin, ethylene tetrafluoroethylene resin), polyvinyl chloride resin, polyvinylidene chloride resin, polystyrene resin, polycarbonate resin, polyvinyl alcohol resin, polyurethane resin, acrylic resin, plastic sheet, cellulose Examples thereof include cellulose-based sheets such as triacetate, cellulose diacetate, and cellophane. The thickness of the base sheet may be appropriately determined according to the purpose of use and the situation, but is usually in the range of 10 to 300 μm, preferably 50 to 150 μm.
[0006]
Also, when using a plastic sheet as the base sheet, for the purpose of improving the adhesiveness with the pressure-sensitive adhesive layer provided on the base sheet, as desired, uneven processing such as sandblasting or solvent treatment, or corona discharge treatment, Oxidation treatment such as ozone / ultraviolet irradiation treatment, flame treatment, chromic acid treatment, and hot air treatment can be performed.
The pressure-sensitive adhesive forming the pressure-sensitive adhesive layer on the base sheet is commonly used as a pressure-sensitive adhesive as long as it has a property capable of suppressing or promoting the change with time of the uneven shape transferred from the release sheet. Any of these can be used depending on the purpose.
[0007]
For example, as a method of accelerating, that is, increasing the shape change over time from the time of sticking, there is a method using an adhesive having a small storage elastic modulus and a large loss tangent, and suppressing the shape change, Examples of the method for reducing the size include a method using a pressure-sensitive adhesive having a large storage elastic modulus and a small loss tangent.
Preferably, in the former case, (1) the storage elastic modulus is 3 × 10 4 Pa or less, preferably 1 × 10 3 to 1 × 10 4 Pa and the loss tangent is 0.5 or more, preferably 0.5 to 2. In the case of 0.0 and the latter, (2) the storage elastic modulus is 5 × 10 4 Pa or more, preferably 5 × 10 4 to 1 × 10 5 Pa, and the loss tangent is 0.4 or less, preferably 0.5. What is 05-0.4 can be used.
[0008]
In the case of the above (1), that is, when the storage elastic modulus is 3 × 10 4 Pa or less and the loss tangent is 0.5 or more, the air can be easily removed when adhering to the adherend and easily and cleanly. In addition to being able to be applied, the adhesive area increases in a short time after application, and thus the adhesive strength is high, and even when used outdoors, it does not cause peeling such as water entering from the end.
On the other hand, in the case of the above (2), that is, when the storage elastic modulus is 5 × 10 4 Pa or more and the loss tangent is 0.4 or less, it is easy to remove air when sticking to the adherend and easily with good adhesion. Adhesive sheet that can be applied neatly and has a small change in the contact area after application, so that air can be easily removed and no outgassing occurs even if outgas is generated from the adherend. The appearance is not impaired.
[0009]
In the present invention, the pressure-sensitive adhesive forming the pressure-sensitive adhesive layer can be used without particular limitation as long as it has the specific physical properties described above, and those conventionally used for pressure-sensitive adhesive layers of pressure-sensitive adhesive sheets, such as acrylic Any of an adhesive, a rubber adhesive, a silicone adhesive, and the like can be used. Any of a solvent type and an emulsion type can be used.
The method for adjusting the storage elastic modulus and loss tangent of the pressure-sensitive adhesive to the above ranges is not particularly limited, but can be carried out by appropriately adjusting the monomer species constituting the pressure-sensitive adhesive, the blending ratio, the degree of polymerization, and the like. For example, when preparing an acrylic adhesive, the main component is an alkyl acrylate ester whose alkyl group has about 4 to 15 carbon atoms, and a small amount of other monomers or functional monomers are copolymerized. However, when the blending ratio of the alkyl acrylate ester is increased, the storage elastic modulus is low and the loss tangent can be set high. On the contrary, when the compounding ratio of other monomers is increased, the storage elastic modulus can be set high and the loss tangent can be set low.
Examples of the alkyl acrylate having about 4 to 15 carbon atoms in the alkyl group include n-butyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, isooctyl acrylate, isononyl acrylate, and the like, and these may be used alone. Two or more kinds may be used in combination.
[0010]
Examples of the other monomer include methyl acrylate, ethyl acrylate, styrene, acrylonitrile, vinyl acetate, and the like. These may be used alone or in combination of two or more. Examples of the functional monomer include acrylic acid, methacrylic acid, itaconic acid, hydroxyethyl acrylate, hydroxyethyl methacrylate, propylene glycol acrylate, acrylamide, methacrylamide, and glycidyl acrylate. These may be used alone or in combination of two or more.
The degree of polymerization of the obtained pressure-sensitive adhesive is usually set between 100 and 1000 in consideration of the intended storage elastic modulus and the like.
[0011]
Moreover, in this invention, in order to adjust the said storage elastic modulus and loss tangent, a hardening | curing agent can be used, In that case, it can carry out by adjusting the kind and addition amount of the hardening | curing agent to be used. Examples of the curing agent that can be used include a chelate compound, an isocyanate compound, and an epoxy compound, and these may be blended in an amount of 0.01 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the adhesive, for example. preferable.
The thickness of the pressure-sensitive adhesive layer in the pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention is usually 15 to 100 μm, preferably 20 to 50 μm.
[0012]
The pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention is formed, for example, by laminating a pressure-sensitive adhesive layer on the concavo-convex release surface of a release sheet having a concavo-convex release surface. A release sheet having a concavo-convex surface, for example, a release agent such as a silicone resin is applied to a release sheet substrate as necessary to provide a release treatment layer, and this is processed into a desired concavo-convex shape by a known method such as embossing. It can manufacture by giving.
The uneven shape provided on the surface of the release sheet is not particularly limited as long as it is a shape in which air can easily escape when the pressure-sensitive adhesive sheet from which the release sheet is peeled off is attached to an adherend. For example, FIG. ) And (B) is an example in which a plurality of
[0013]
The shape and size of the
Moreover, as a shape of the convex part 2 on a peeling sheet, if it sees as the vertical sectional view, shapes similar to these, such as trapezoid, a rectangle, a semicircle, will be mentioned. The height is not particularly limited, but may be a height that can achieve the effective contact area ratio and maintain the ease of air removal when the pressure-sensitive adhesive sheet is attached to an adherend. It is about 5-25 micrometers.
In the present invention, the maximum width of the convex portion 2 is usually about 20 to 150 μm, and the maximum width of the concave portion is usually about 50 to 300 μm.
The pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention is a release sheet having a kind of uneven pattern as described above, and a pressure-sensitive adhesive layer having desired performance according to the purpose by arbitrarily selecting physical properties of the pressure-sensitive adhesive such as storage elastic modulus. Can be produced.
[0014]
By laminating the pressure-sensitive adhesive layer on the release sheet having the concavo-convex shape, the concavo-convex shape is transferred to the surface of the pressure-sensitive adhesive layer, and the concave and convex portions respectively correspond to the convex and concave portions on the pressure-sensitive adhesive layer. Form.
There is no restriction | limiting in particular as a base material for release sheets used for this invention, Arbitrary things can be selected and used from what is conventionally used as a base material of a release sheet. Examples of such a release sheet substrate include glassine paper, coated paper, laminated paper, and various plastic films.
The pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention is formed by applying a pressure-sensitive adhesive layer having a specific physical property on the surface of the release sheet having a concavo-convex release surface to form a pressure-sensitive adhesive layer. Although it can manufacture by laminating | stacking, after forming the adhesive layer which has the said specific physical property on a base material sheet, by laminating | stacking the peeling sheet which has an uneven | corrugated peeling surface on this adhesive layer surface It can also be manufactured. The uneven shape formed on the release sheet is transferred to the pressure-sensitive adhesive layer by these methods.
[0015]
When using the pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention, after peeling off the release sheet, the pressure-sensitive adhesive layer is brought into contact with the adherend and applied while applying pressure with a squeegee or a finger, thereby transferring the pressure-sensitive adhesive from the release sheet. The convex portions of the concave and convex portions formed on the surface of the agent layer are adhered to the adherend while maintaining the aforementioned contact area ratio of 30 to 90%. At that time, the concave portions serve as an air flow path, and air escapes and accumulates Since no blistering occurs, it can be applied easily and cleanly with good adhesion. Moreover, the adhesive sheet after sticking does not have a dent or the like on the surface of the base sheet, or the groove structure is raised, so that the appearance is not impaired. Further, when the change in the adhesion area with the adherend is large after pasting, the adhesive strength is high, and even when used outdoors, it does not cause peeling such as water entering from the end. In addition, when the change in the adhesion area with the adherend is small, the air flow path of the recess can be maintained, and even when outgas is generated from the adherend, there is no occurrence of blistering due to air accumulation, and the appearance of the adhesive sheet is It will not be damaged.
The adherend to which the pressure-sensitive adhesive sheet of the present invention can be applied is not particularly limited, but in the case of an adherend made of a material having a property of generating outgas after sticking, the pressure-sensitive adhesive layer of the sticker layer after sticking to the adherend If a type capable of suppressing changes with time is used, it is possible to effectively achieve the object of the present invention to prevent harmful effects caused by outgassing. Examples of such an adherend include those made of materials such as polycarbonate, polymethyl methacrylate, and polystyrene.
[0016]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention further more concretely, this invention is not limited at all by these examples.
Example 1 , Reference Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 and 2
A release sheet (product name: 11 PM#PR-1 manufactured by Lintec Corporation) is prepared, and the uneven shape shown in FIG. 1 on the release treatment layer side of this release sheet, that is, the pitch a of the protrusions is 210 μm, the width of the protrusions A mesh-shaped shape transfer surface is formed by embossing so that b is 70 μm and the height c of the convex portion is 15 μm, and the area of the convex and concave portions of the adhesive layer, that is, the effective contact area ratio immediately after application is 46. % Was formed.
Next, an acrylic ester solvent-type pressure-sensitive adhesive having storage modulus and loss tangent shown in Table 1 [having n-butyl acrylate: acrylic acid molar ratio (BA: AA ratio) shown in Table 1] A pressure-sensitive adhesive layer having a thickness of 30 μm composed of a material added with a curing agent shown in Table 1 was formed on the uneven release layer of the release sheet. The storage elastic modulus and loss tangent are values measured by the following methods.
[0017]
A pressure-sensitive adhesive layer on the release sheet was laminated with a 50 μm-thick vinyl chloride base sheet (trade name: FP-5011, manufactured by Lintec Corporation) to obtain a pressure-sensitive adhesive sheet with a release sheet. In Comparative Examples 1 and 2, an adhesive layer was provided on the release treatment layer without forming an uneven shape transfer surface on the release sheet, and the base sheet was laminated to obtain an adhesive sheet.
The following test was done about the obtained adhesive sheet. The results are shown in Table 1.
(1) Form a pressure-sensitive adhesive layer so as to have a thickness of 30 μm on the release layer surface of the release sheet having a smooth storage modulus, and laminate the pressure-sensitive adhesive layer to prepare a cylindrical test piece having a thickness of 8 mmφ × 3 mm. The measurement was performed by the torsional shear method under the following conditions.
Measuring device: Dynamic spectrometer RDSII (Rheometric)
Frequency: 1Hz
Temperature: 130 ° C
(2) Loss tangent The loss modulus and storage modulus were measured under the same conditions as in (1) above, and were determined from the ratio of loss modulus / storage modulus.
[0018]
(3) After 24 hours, the adhesive layer surface side of the adhesive sheet having an effective contact area ratio of 5 cm × 5 cm in width is bonded to a glass plate, and the adhesive layer and the adhesion at the center (1 cm × 1 cm) It calculated | required from ratio of the contact area with a body / total area. In other words, after sticking an adhesive sheet to a smooth glass plate such as a slide glass, the sample was reciprocated once with a 2 kg rubber roller to make a measurement sample, left at room temperature for 24 hours, and then attached to the adhesive sheet. When the bonding portion is observed through the glass from the surface, the contact portion and the non-contact portion between the pressure-sensitive adhesive layer and the adherend can be confirmed. The state was obtained from the area ratio for the photograph.
(4) Adhesive force It was performed according to JIS Z0237.
[0019]
(5) Place the adhesive layer surface of the adhesive sheet from which the release sheet has been peeled off from the adhesive sheet with the release sheet of 5cm x 5cm on the air-extractable melamine-coated iron plate (7cm x 15cm) and trace the periphery with your finger. Crimp and stick so that air can collect in the center. The squeegee was rubbed to push out the air reservoir, and the state of air loss was visually evaluated as follows.
○: Air pocket disappeared ×: Air pool remained
(6) Swelling resistance test A 5 cm × 5 cm pressure-sensitive adhesive sheet was attached to a polycarbonate plate (length 7 cm × width 15 cm), placed in a thermostatic bath at 24 ° C. after 24 hours, and taken out after 168 hours to confirm the appearance.
○: No blistering is recognized ×: Blistering is recognized [0020]
[Table 1]
[0021]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, when sticking to an adherend, air can easily escape and can be easily and cleanly attached with good adhesion, and after sticking, the uneven shape of the target pressure-sensitive adhesive layer Since the change over time can be controlled arbitrarily, it is possible to increase the adhesion area in order to quickly increase the adhesive force after being applied to the adherend, and even if outgas is generated from the adherend, It is possible to provide a pressure-sensitive adhesive sheet that does not cause blistering and does not impair the appearance of the pressure-sensitive adhesive sheet. Moreover, according to this invention, the adhesive layer which has the performance according to the objective is producible by selecting arbitrarily physical properties, such as a storage elastic modulus, with a peeling sheet which has a kind of uneven | corrugated pattern.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory view (A) of a planar structure of a release sheet in an adhesive sheet of the present invention and an explanatory view (B) of a sectional structure thereof.
[Explanation of symbols]
1 Release sheet 2
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