[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4393651B2 - 薬剤の揮散方法 - Google Patents

薬剤の揮散方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4393651B2
JP4393651B2 JP2000007983A JP2000007983A JP4393651B2 JP 4393651 B2 JP4393651 B2 JP 4393651B2 JP 2000007983 A JP2000007983 A JP 2000007983A JP 2000007983 A JP2000007983 A JP 2000007983A JP 4393651 B2 JP4393651 B2 JP 4393651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drug
net
amount
volatilization
mesh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000007983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001200239A (ja
Inventor
光宣 鎌谷
美治 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP2000007983A priority Critical patent/JP4393651B2/ja
Publication of JP2001200239A publication Critical patent/JP2001200239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4393651B2 publication Critical patent/JP4393651B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺虫剤、忌避剤などの害虫防除剤、又は芳香剤などの薬剤を空気中に揮散させるために用いる薬剤の揮散方法に関し、特に担体に薬剤を保持した薬剤保持体を通路に配置し、そこに空気を通して薬剤を揮散させるために用いる薬剤の揮散方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、殺虫剤、忌避剤などの害虫防除剤、又は芳香剤などの薬剤を自然に揮散させて用いる場合、その揮散性が比較的小さいものでは、居室のようなある程度広い空間に対しては十分な効果が得られない。このような薬剤を用いて、広い空間で空中有効薬剤濃度に達するようにするには揮散量を大きくする必要があり、そのために蚊取線香、電気加熱式マット、吸液芯式加熱などの加熱蒸散手段が広く用いられている。
【0003】
この加熱蒸散方法は、薬剤を揮散させるために電気ヒータなどの加熱源を必要としているため、熱源の制約を受けるなどの問題があるので、加熱源を使用しないで揮散させる方法が検討されている。
本出願人は、先に通路内に通気性の薬剤揮散用薬剤保持体を配置し、その通路にファンで空気を送るようにするときには、動力効率及び揮散効率が非常に良く、単一乾電池で動く極小形モータで駆動されるファンを使用しても、居室のようなかなり広い空間に対しても十分空中有効薬剤濃度に達しめることができる装置を提案した。この揮散装置は、単一乾電池でも動かすことができ、経済的である。この装置では、薬剤揮散用薬剤保持体は、通気性を大きく保ち、薬剤の保持量が大きくなるようにし、かつ担体と空気との接触面積が大きくなるようにするという観点から、その構造がハニカム体であることが好ましいとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、屋外での使用などの目的で揮散装置を携帯可能とするためには小型化することが必要であり、また屋内の設置型の揮散装置についても、その設置が邪魔になららないという使用上の便宜性の向上からいっても、装置を小型化することが望ましいことである。
【0005】
そこで、装置での薬剤保持体の厚さを薄くしようとすると、風と担体との接触する割合が減少して薬剤の揮散量が低下するので、担体に対する風の接触面積が増加するようにする必要がある。
通気性担体としては、一方でネットが考えられるが、これは通気性という点ではよいが、表面積が極めて小さく薬剤保持能力という点では非常に劣るものである。他方でハニカム体は薬液が含浸できる紙とか不織布などによっても構成できるという面で考えらるが、糸を張って構成するネットでは、紙とか不織布は使用できないし、通常張力の点で使用される合成樹脂製のモノフィラメントは、ほとんど薬液が含浸できるものではない。
【0006】
このため、通風型の揮散装置において、通気性が良く、それでいて薬剤を保持できる担体を用いたものは従来なかった。
本発明は、通気性が良く、薬剤の保持量が大きく、構造が簡単で、しかも薬剤保持体の厚さを薄くできる薬剤揮散用薬剤保持体を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、通気性が良く、構造が簡単で、薬剤保持体の厚さを薄くでき、空中薬剤有効濃度に容易に達し得る薬剤揮散用薬剤保持体を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記の課題を解決するために、種々の構造の薬剤保持体を研究したところ、担体としてネットを使用しても、糸としてモノフィラメントでは薬剤の保持量が小さいが、撚り糸とすると薬剤の保持量を大きくすることができ、更に、そのネットを重ねて併置すると薬剤の保持量を格段に大きくすることができることを発見した。
しかし、その反面、ネットの積層数を増すと空気抵抗が増して風量が低下してそれにより薬剤揮散量が減少するので、最小の動力で最大の薬剤揮散量が得られるようにするには、ネットのメッシュ及び積層数を相互関連させて最良の条件が得られるようにする必要があることを発見した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の手段により前記課題を解決した。
(1)薬剤を保持した担体を配置した通路内に空気を通すことにより薬剤を揮散させる方法において、該担体が、撚り糸からなり、目の大きさが6〜100メッシュの範囲であるネットを枠に張ったものからなり、該ネットを3〜5枚重ねて併置して、空中有効薬剤濃度に達することができる風量が得られる範囲に設定した担体に薬剤を保持しており、別の薬剤供給手段を有していない薬剤揮散用薬剤保持体を前記通路内に配置することを特徴とする薬剤の揮散方法。
【0009】
本発明で担体として用いるネットの形状は、外観、通路などの形状に合わせて適宜選定でき、例えば角形、丸形などとすることができ、ネットを張るための周囲の枠体の中にネットの糸が張られる。
ネットの糸は、前記したように薬剤を保持できるよう撚り糸であり、2本以上の糸(モノフィラメントを含む)を縒って製作される。撚り糸が太いほど撚り糸を構成する糸の本数が多いほど隙間が多くなり、薬剤の保持量を多くすることができる。
本発明においてネットに用いる撚り糸の太さは、一定ではなく、メッシュの目の数によって決まる。すなわち、篩などにおいては、例えばテーラーメッシュの場合、2.54cm平方(1インチ平方)当たりの目の数を増加させるとき、糸の太さが同じままであると、面の大部分を糸が占めることとなり、目の大きさが極めて小さくなって目の数を大きくするのに制約があるので、目の数の増加に伴って糸の太さを細くするようにされており、通常篩のようなネットについては、そのメッシュ数に応じてその糸の太さが決められている。本発明においてもそれに従うものである。
【0010】
薬剤担体としてのネットの性質をみると、メッシュの大きさとの関係については、目が大きいものは意外にも薬剤保持量が大きく、目が小さくメッシュの細かいものを用いると、薬剤保持量が小さい。通常メッシュの細かいものでは、単位面積当たりの糸の全長が長くなり、糸の交点の数が増大するため、薬剤保持量が大きくなるものと予想されるが、そのようではない。
これは、糸が撚り糸であるため、糸が細くなることにより撚り糸の隙間などの薬剤を保持できる場所が著しく減少するというような理由が考えられるが、いずれにしても、ネットにおける薬剤の保持量が減少する。例えば後述の実施例2に示すようにネットサイズが60mmが丸型のネットで、6メッシュのネットにおける薬剤保持量が341mgであったものが、ネットが28メッシュとすると、薬剤保持量が101mgとなる。
【0011】
しかしながら、ネットとしてメッシュの細かいものを用いると、ネットからの薬剤揮散量(mg/h)が増大する。これは、糸の全長が増加するためネットの空気との接触面積が増大するためと考えられる。
一方、空気抵抗が増大するため、ネットを通る風量が減少する。(なお、これは同じファンで送風していることを前提としている。)ただ、風量の減少する程度はそれほどは大きくないが、メッシュがある程度以上細かくなると、薬剤揮散量は減少する。
これについては後述の図3の結果を参照することができる。
上記したネットのメッシュとの関係における薬剤保持量Mと時間当たりの薬剤揮散量mとからみれば、概略的にいうと、ネットの使用可能時間(=M/m)が出ることになる。勿論、時間当たりの薬剤揮散量は時間の経過に伴って減少するから、使用可能時間は半減時間などの要素を考慮に入れる必要がある。
【0012】
しかしながら、実際問題として、ネットからなる薬剤保持体に風を当てることにより薬剤を揮散させる場合、図3からも分かるように、時間当たりの薬剤揮散量が一般的に小さく、害虫を防除するのに必要な空中有効薬剤濃度に達することができにくい。なお、空中有効薬剤濃度は、薬剤の種類などによって種々異なるので、或る一つの数値に特定できるものではない。
さらに、時間当たりの薬剤揮散量が大きいメッシュの細かいネットを用いた場合には、今度はネットの薬剤保持量が小さくて、使用可能時間が実用的な範囲の時間を取れないという問題がある。
これは、ネットが1枚であることによるものである。
【0013】
本発明は、この問題について、薬剤保持体としてのネットを1枚ではなく2枚以上重ねて併置したものを用いることにより、一挙に解決することができたものである。
すなわち、ネットを2枚以上重ねて併置することにより、時間当たりの薬剤揮散量を大きくすることができ、1枚では得られなかった大きな時間当たりの薬剤揮散量を得ることができる。なお、ネットを2枚以上重ねて併置するというのは、1枚の長いネットを2枚又は3枚以上に折って重ねたものも含めるものであって、その奏する作用は個々のネットを重ねた場合と同じである。
ネットの枚数を増やした場合において、時間当たりの薬剤揮散量はかならずしもその枚数を乗じた量で増加するわけではないが、図4及び図5に示すように比例関係で増加する。
なお、その際、薬剤揮散量が大きく増加するが、風量がそれほど低下しない。これは、例えば6、28メッシュのネットは目が大きいため、複数枚重ねても空気抵抗に及ぼす影響が少ないためと考えられる。
この場合、所定の部屋で所定の空中有効薬剤濃度に達するようにしたいときには、例えば前記空中有効薬剤濃度の関係で、時間当たりの薬剤揮散量を0.6mg/hとしたいときには、6メッシュのネットなら5枚、28メッシュのネットなら3枚を用いることが必要であることが分かる。
【0014】
また、一方、ネットの枚数を増やした場合、薬剤保持体としての薬剤保持量はネットの枚数にほぼ比例することになる。
さらに、その場合、そのネットとしてメッシュの細かいものを用いると、時間当たりの薬剤揮散量を大きくすることができる。また、ネットの枚数を増やした場合においても、時間当たりの薬剤揮散量を大きくすることができる。このため、所定の部屋に所定の空中有効薬剤濃度に達するようにするためのネットの枚数を選択することができる。
そして、前記したネットの枚数と関連する薬剤保持体としての薬剤保持量は、言い換えれば薬剤保持体の使用可能日数を決めることになるから、全体として総合すると、ネットのメッシュの大きさと枚数は、時間当たりの薬剤揮散量をどのような量とするか、及び使用可能日数(時間)を幾日とするかによって主として決めることができる。
なお、ネットのメッシュは、何に準拠してもよいが、この説明ではタイラーメッシュをいうものであって、タイラーメッシュではその数値が大きいほど目が小さくなる。これに対して標準篩のメッシュ(JIS)ではその数値が大きいほど目が大きくなるという違いがある。
【0015】
しかして、実際問題としては、ネットがメッシュの細かいものとなると、ネットの空気抵抗が増大し、ネットを通る空気量が減少して時間当たりの薬剤揮散量が大きくならないという問題が出る。
これらの点を考慮すると、本発明では、最適の条件を設定しようとする場合には、ネットのメッシュの数と枚数、それと風量との関係で、時間当たりの薬剤揮散量が最適となるように設定することが適当であると考えられる。
【0016】
前記のネットのメッシュの数と枚数との関係について、さらにデータに基づいてより具体的に説明する。
ネットのメッシュの数に関しては、ネット1枚を担体として有効成分を揮散させたとき、28メッシュで忌避効果は認められ、70から164メッシュが望ましい。
28メッシュでは枚数が1枚増えるごとに揮散量は60%増大した。そして、2枚重ねたところ高い忌避効果が得られた。
また70から164メッシュのネットは目を細かくするために細い糸を使用しているので保持薬量が少なく、揮散時間が短くなる。一方、6から28メッシュのネットは太い糸を使用しているため、保持薬量が多く、揮散時間も長い。さらに、これらを複数枚重ねることで保持薬量がさらに増大し、揮散時間も延長できる。
【0017】
本発明の薬剤保持体に用いられる薬剤としては、代表的には害虫防除成分が挙げられるが、害虫防除成分としては、下記のものを挙げることができるが、これらに制限されない。
(イ)ピレスロイド化合物:
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマート
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート
・d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート
【0018】
・(5−ベンジル−3−フリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテマート
・(+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテニル(+)−シス/トランス−クリサンテマート
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル−dl−シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボシキラート
・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−dl−シス/トランス−クリサンテマート
【0019】
・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−d−シス/トランス−クリサンテマート
・3−フェノキシベンジル−d−シス/トランス−クリサンテマート
・3−フェノキシベンジル−dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボオキシラート
・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル(+)−シス/トランス−クリサンテマート
・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート
【0020】
・d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシレート
・〔2,5−ジオキソ−3−(2−プロピニル)−1−イミダゾリジニル〕メチル(±)−シス/トランス−クリサンテマート
・(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(1R,3S)−2,2−ジメチル−3−(1,2,2,2−テトラブロモエチル)シクロプロパンカルボキシラート
【0021】
(ロ)カーバメート化合物:
具体的には、フェノブカーブ、カルバリル、キシリルカーブ、エチオフェンカーブ、メトルカーブ、プロメカーブ、プロポキサー等。
(ハ)有機リン系化合物:
具体的には、クロルピリホス、シアノホス、ダイアジノン、ジクロルボス、フェニトロチオン、フェンチオン、マラチオン、ピリミホスメチル、プロチオホス、サリチオン、テトラクロルビンホス、トリクロルホン、ブロモホス、プロペタンホス等。
【0022】
(ニ)幼若ホルモン活性化合物:
具体的には、メソプレン、ヒドロプレン、ピリプロキシフェン、フェノキシカーブ等。
(ホ)キチン合成阻害剤:
ジフルベンズロン、クロルフルアズロン、テフルベンズロン、トリフルムロン、フルフェノクスロン、フルシクロクスロン、ヘキサフルムロン等。
(ヘ)その他:
ジメチル−m−トルアミド等のジアルキル−m−トルアミド類、タブトレックス、ジ−n−プロピル−イソシンコメロネート等。
【0023】
なかでも、ピレスロイド化合物が好ましく用いられ、特に蒸気圧が1.33×10-2Pa(1×10-5mmHg)未満のものが好ましい。
上記害虫防除成分は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。この害虫防除剤は、人の生活空間での害虫防除を行うものであるから、当然ながら人に対して安全性の高いものでなければならない。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明は、薬剤保持体としてネットを用いた場合、ネットを1枚ではなく2枚以上併置したものを用いることにより、これを単層で用いるものよりも時間当たりの薬剤揮散量を大きくすることができる。
図1に示すように、本発明の薬剤保持体1は、ネット2を複数枚重ねて併置したものであって、図ではネット2はそれぞれ枠3に支持されている。枠3としてはネット2の厚さと同程度の厚さを持つプラスチックス製の細いものを使用することが考えられるが、なくてもよい。枠3の代わりにネットと同じ糸で周囲をつなぐようにしてもよい。複数枚のネット2を一つの枠3で支持するようにしてもよい。
例えば、枠3にメッシュの目が6メッシュであるネットを張った担体に薬剤を含浸してなる薬剤保持体を小型ファンを備えた揮散装置に設置して、薬剤を揮散させた場合には、図3にみるように、ネットの併置枚数にほぼ比例して時間当たりの薬剤揮散量が大きくなる。
また、ネットの枚数が同じでも、用いるネットのメッシュ数が大きくなると、時間当たりの薬剤揮散量を大きくなることが図4からわかる。
【0025】
本発明で用いるネットについて説明すると、ネットの材質としては、ネットとして糸を張る関係から張力が大きく、また薬剤を保持する関係から薬剤及び薬剤を溶解させる溶剤に溶解せず、さらに膨潤してその張力が低下せず、それでいて薬剤を保持する能力を有するものであることが好ましい。これらの性質を満足するものとしては、ポリエステルなどが挙げられる。
【0026】
担体の前記ネットに薬剤を定量的に含浸する方法としては、点滴法が適当である。しかし、ネットに薬剤を滴下する際に、ネットの開口面に対して滴下しても薬剤が通過して垂れてしまう。そこで、ネットの下面の一部に受け皿を設けることにより下に垂れずに含浸することができる。
例えば、含浸用薬剤として、トランスフルスリン120mg、ラウリン酸ヘキシル30mgとBHT0.6mgからなるものを用い、直径60mmの28メッシュのネットを2枚重ね、直径20mmの受け皿を使用した。
前記のネットに受け皿なしで薬剤を滴下した場合、ネットの含浸量は79.3mgで、垂れた量は76.5mgであった。これに対して、受け皿を設置した場合には、含浸量は155.6mgで、垂れた量は0mgであった。
【0027】
本発明の薬剤保持体は、薄型で、薬剤保持量が大きいので小型であり、そのため揮散装置を小型化できるのであるが、それに用いるに適した揮散装置の1例を図2に示す。
図2は、揮散装置4の斜視図を示したもので、箱体6内のファン室に小型のファンが収納され、ファンの前面に薬剤室があり、その薬剤室内に丸型のネットを複数枚併置してまとめた薬剤保持体1が挿入され、薬剤保持体1の前には吸気口6が開けられており、電池室内の乾電池からの電線につないだ小型モータが回転し、その駆動力によりファン4が回転し、吸気口6から吸い込んだ空気が薬剤保持体1を通過して薬剤を揮散させ、薬剤を含んだ空気は排気口7から出ることにより、装置外に薬剤を揮散させ、かつ拡散させることができる。
揮散装置は、種々の構造を取ることができる。薬剤保持体が厚さ1mm程度に薄くすることができるので、屋外の作業の場合に携帯用とする程度の小型化することができる。また、薬剤保持体は中央が開いているか、大きな網状の多孔体で周囲が枠状の部分からなる偏平な容器(「枠体」ともいう)に入れるようにすると、取扱が非常に簡便となり、その容器を揮散装置に組み込むか、或いは挿入するようにすると、取り付けの際に薬剤保持体に手を触れるようなことがなくなる。前記の偏平な容器の厚さは、例えば全体で3mm程度でよく、揮散装置を小型化することができる。
【0028】
(薬剤保持体の容器)
ネットに薬剤を保持させた薬剤保持体は、親油性の薬剤を保持している関係から、これを揮散装置に装着する前に保存し、或いは輸送する場合に、薬剤の揮散を阻止するフィルムからなる容器に入れておく際、或いは取扱において、容器或いは取り扱う器具に薬剤が付着し、さらには浸透して、薬剤保持体の薬剤が大量に失われて、薬剤保持体の有効性が損なわれることがある。
そこで、本発明の薬剤保持体を収納する容器は、その薬剤を吸着しがたく、かつ移行することが極めて少ない材質からなることが好ましい。そのような材質のものとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリルなどが好ましい。
【0029】
(薬剤保持体の包材)
薬剤保持体を収納する容器を包装する、或いは薬剤保持体を直接収納する包材としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアクリルニトリル、ポリエチレンテレフタレートなどが、薬剤の吸着性が低くて適している。またアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムも適しており、アルミニウム箔も適している。
【0030】
【実施例】
以下実施例により本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0031】
実施例1
(ネット)
ネットサイズ:直径60mm(面積28cm2
ネットのメッシュ:28メッシュ
薬剤処方 :トランスフルスリン/ラウリン酸ヘキシル=120/30mgトランスフルスリンは、〔(2,3,5,6−テトラフルオロベンフェニル)メチル〕1R,3R−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシレートの一般名称である。
前記ネットに前記薬剤を適量滴下して含浸し、これを下記揮散装置に装着した。
(試験装置)
揮散装置:図2記載の装置
ネット式薬剤保持体
【0032】
(試験方法)
前記揮散装置を被験者の腰に吊るして運転し、5分毎に飛来する蚊の数を飛来する15分間数え、その累計を飛来数とした。またコントロールとして揮散装置を吊るさずに同様の試験を行った。これらの結果から下式により忌避率を求めた。忌避率が大きいものは忌避効果が高いことを示している。
忌避率(%)=(1−揮散装置運転時飛来数/コントロール飛来数)×100(試験結果)
試験結果を第1表に示す。
【0033】
【表1】
Figure 0004393651
【0034】
実施例2
(ネット)
ネットサイズ:直径60mm(面積28cm2
ネットのメッシュ:28メッシュ
薬剤処方 :実施例1と同じ処方
前記ネットに前記薬剤を適量滴下して含浸し、これを下記揮散装置に装着した。
(試験装置)
揮散装置:図2記載の装置
ネット式薬剤保持体
(試験方法)
ネットの一端を薬液に浸して吸わなくなるまで吸液させ保持薬量を求めた。この薬剤含浸担体を前記揮散装置に装着して25℃で運転し、当初のトランスフルスリン保持量が半減するまでの時間を求めた。
試験結果を第2表に示す。
【0035】
【表2】
Figure 0004393651
【0036】
実施例3
(ネット)
ネットサイズ:直径60mm(面積28cm2
ネットのメッシュの種類:6,12,28,70,108,139,164,196メッシュの8種類
薬剤処方 :実施例1と同じ処方
前記ネットに前記薬剤を適量滴下して含浸し、これを下記揮散装置に装着した。
【0037】
(試験装置)
揮散装置:図2記載の装置
ネット式薬剤保持体
(試験方法)
薬剤含浸担体を前記揮散装置に装着して25℃で運転し、時間当たりの薬剤揮散量と風量を求めた。時間当たりの薬剤揮散量は、次のようにして求めた。器具に装着して一定時間運転後の薬剤保持体に残った薬剤量を分析し、初期薬剤量からの減少量を算出する。この減少量を運転した時間で割ることで、時間当たりの薬剤揮散量を求めた。
試験結果を図3に示す。図3によれば、ネットのメッシュの数が増えると時間当たりの薬剤揮散量が増大するが、164メッシュを越すとかえって減少し、また風量はネットのメッシュの数が増えると減少し、これはネットの目が小さくなり、空気抵抗が増大することによるものである。
ネット1枚を揮散担体として有効成分を揮散させたとき、28メッシュでも忌避効果は認められたが、有効な忌避効果を得るためには70から164メッシュが望ましい。
【0038】
実施例4
(ネット)
ネットサイズ:直径60mm(面積28cm2
ネットのメッシュ:6メッシュ
ネットの積層数:1〜5枚
薬剤処方 :実施例1と同じ処方
前記ネットに前記薬剤を適量滴下して含浸し、これを下記揮散装置に装着した。
(試験装置)
揮散装置:図2記載の装置
ネット式薬剤保持体
【0039】
(試験方法)
薬剤含浸担体を1枚あるいは2〜5枚併置して前記揮散装置に装着して25℃で運転し、時間当たりの薬剤揮散量と風量を求めた。時間当たりの薬剤揮散量は、実施例3と同様にして求めた。なお、この場合、薬剤保持体における薬剤保持量はネットの枚数を掛けた量となっている。
(試験結果)
試験結果を図4に示す。図4によれば、ネットの枚数が増えると時間当たりの薬剤揮散量はそれにほぼ比例して増大するが、1枚の場合の倍数になるわけではない。また風量は、ネットの枚数が増えると減少し、これは空気抵抗が増大することによるものとみられるが、それほど著しく減少しない。
【0040】
実施例5
(ネット)
ネットサイズ:直径60mm(面積28cm2
ネットのメッシュ:28メッシュ
ネットの積層数:1〜5枚
薬剤処方 :実施例1と同じ処方
前記ネットに前記薬剤を適量滴下して含浸し、これを下記揮散装置に装着した。
【0041】
(試験方法)
薬剤含浸担体を1枚あるいは2〜5枚併置して前記揮散装置に装着して25℃で運転し、時間当たりの薬剤揮散量と風量を求めた。時間当たりの薬剤揮散量は、実施例3と同様にして求めた。なお、この場合、薬剤保持体における薬剤保持量はネットの枚数を掛けた量となっている。
(試験結果)
試験結果を図5に示す。
図5によれば、ネットの枚数が増えると時間当たりの薬剤揮散量はそれにほぼ比例して増大するが、1枚の場合の倍数になるわけではない。また風量は、ネットの枚数が増えると減少し、これは空気抵抗が増大することによるものとみられるが、それほど著しく減少しない。
【0042】
試験例1
薬剤含浸ネットから前記ネットを支持している枠体への薬剤の移行の程度を試験した。
(ネット)
ポリエステル製糸で28メッシュのもの
直径:60mm(面積28cm2
併置枚数:2枚
(薬剤)
トランスフルスリン/イソペンタン(IP−2835)/BHT=120/120/0.6mg
(枠体)
3種の材質のものを準備した。
▲1▼ポリエチレンテレフタレート
▲2▼ポリプロピレン
▲3▼ポリスチレン
【0043】
(試験方法)
枠体内に入れたネットに薬剤を含浸し、内面がエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルムを有する包材で密閉した。これを60℃の恒温槽内に2週間保存し、容器へのトランスフルスリンの吸着量を測定した。
(測定結果)
測定結果を第3表に示す。
【0044】
【表3】
Figure 0004393651
【0045】
試験例2
薬剤吸着性の少ない包装材料(包材)を調べた。
(ネット)
試験例1と同じネットを用いた。
(薬剤)
試験例1と同じもの。
(包材)
以下の5種の材質の包装用フィルムを準備した。
▲1▼ポリエチレンテレフタレート
▲2▼ポリプロピレン
▲3▼エチレンとビニルアルコールとの共重合体
▲4▼ポリアクリルニトリル
▲5▼アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート
【0046】
(試験方法)
薬剤を含浸したネットを各包材で密閉した。これを60℃の恒温槽内に2週間保存し、包材へのトランスフルスリンの吸着量を測定した。
(測定結果)
測定結果を第4表に示す。
その結果によれば、▲2▼と▲3▼の材質のものが極めて良く、薬剤含浸ネットから包材への薬剤の移行を阻止することができるので、薬剤含浸ネットの保管、貯蔵の際にネットの薬剤が失われずにすみ、保管、貯蔵を実用的に行うことができる。
【0047】
【表4】
Figure 0004393651
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、薬剤保持体として薄く、構造が簡単であるネットを用い、且つそれを積層したものを用いているので、揮散装置の薬剤保持体収納部分が薄く且つ小型化することができ、それでいて薬剤保持体における薬剤保持量を実用的な量とすることができ、更に時間当たりの薬剤揮散量を空中有効薬剤濃度に達するのに十分な大きさとすることができる。これにより、この薬剤保持体を用いることにより実用的な日数の間、有効な量の薬剤揮散量を確保することができる。
本発明によれば、その薬剤保持体が薄く、小型とでき、この薬剤保持体を組み込む薬剤揮散装置は小型でよいので、携帯用とすることができる。
この薬剤保持体は、小型で空気抵抗が低いので、それに対する送風は小型のファンによいので、電源が小さくてよく、例えば単三乾電池を使用することができるので、薬剤揮散装置を携帯型とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薬剤保持体の斜視図を示す。
【図2】本発明の薬剤保持体を組み込んだ薬剤揮散装置の斜視図を示す。
【図3】本発明の実施例3におけるネットのメッシュ数に対する時間当たりの薬剤揮散量又は風量のグラフを示す。
【図4】本発明の実施例4におけるネットが6メッシュであるときの、ネットの枚数に対する時間当たりの薬剤揮散量又は風量のグラフを示す。
【図5】本発明の実施例5におけるネットが28メッシュであるときの、ネットの枚数に対する時間当たりの薬剤揮散量又は風量のグラフを示す。
【符号の説明】
1 薬剤保持体
2 ネット
3 枠
4 揮散装置
5 箱体
6 吸気口
7 排気口

Claims (1)

  1. 薬剤を保持した担体を配置した通路内に空気を通すことにより薬剤を揮散させる方法において、該担体が、撚り糸からなり、目の大きさが6〜100メッシュの範囲であるネットを枠に張ったものからなり、該ネットを3〜5枚重ねて併置して、空中有効薬剤濃度に達することができる風量が得られる範囲に設定した担体に薬剤を保持しており、別の薬剤供給手段を有していない薬剤揮散用薬剤保持体を前記通路内に配置することを特徴とする薬剤の揮散方法。
JP2000007983A 2000-01-17 2000-01-17 薬剤の揮散方法 Expired - Fee Related JP4393651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007983A JP4393651B2 (ja) 2000-01-17 2000-01-17 薬剤の揮散方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000007983A JP4393651B2 (ja) 2000-01-17 2000-01-17 薬剤の揮散方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001200239A JP2001200239A (ja) 2001-07-24
JP4393651B2 true JP4393651B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=18536329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000007983A Expired - Fee Related JP4393651B2 (ja) 2000-01-17 2000-01-17 薬剤の揮散方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4393651B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005160469A (ja) * 2003-11-10 2005-06-23 Dainippon Jochugiku Co Ltd 薬剤揮散装置
ATE503502T1 (de) 2003-12-25 2011-04-15 Fumakilla Ltd Chemische patrone mit chemisch impregniertem körper für einen apparat zum verteilen einer chemischen substanz vom typ mit gebläse
JP2005289925A (ja) * 2004-04-01 2005-10-20 Fumakilla Ltd 薬剤蒸散用の薬剤保持体
JP5166671B2 (ja) 2004-06-30 2013-03-21 住友化学株式会社 揮散成分保持用担体及び揮散成分保持材
JP4124371B2 (ja) * 2004-09-13 2008-07-23 大日本除蟲菊株式会社 薬剤揮散装置
JP4730856B1 (ja) * 2010-06-21 2011-07-20 茂 赤垣 モグラ忌避具
JP5754895B2 (ja) * 2010-06-22 2015-07-29 大日本除蟲菊株式会社 薬剤揮散装置
JP2012140384A (ja) * 2011-01-06 2012-07-26 Dainippon Jochugiku Co Ltd 網戸に固定して用いる薬剤揮散体及びこれを用いた飛翔害虫防除方法。
JP5801671B2 (ja) * 2011-09-27 2015-10-28 フマキラー株式会社 薬剤拡散具
JP5973178B2 (ja) 2012-02-01 2016-08-23 Ckd株式会社 液体制御装置
JP6034038B2 (ja) * 2012-03-30 2016-11-30 株式会社ダスキン モール糸型清掃用払拭体、その製法及びモール糸型清掃用具
JP5919115B2 (ja) * 2012-07-12 2016-05-18 Ckd株式会社 液体制御装置、及び液体制御装置に適用される網状体組立体
JP6199877B2 (ja) * 2012-10-22 2017-09-20 大日本除蟲菊株式会社 薬剤揮散体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001200239A (ja) 2001-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4393651B2 (ja) 薬剤の揮散方法
CA2374074C (en) Passive space insect repellant strip
ES2207651T3 (es) Procedimiento para el control de plagas de insectos.
TWI379633B (en) Blower type chemical diffusing apparatus
TW390789B (en) Insect control article and method to control flying insects
CN1447648A (zh) 昆虫抑制袋
JPH0568459A (ja) 揮散性薬剤の拡散方法及びそれに用いる薬剤拡散用材
KR101933934B1 (ko) 약제 휘산 장치, 및 약제 휘산 방법
JP4340996B2 (ja) 薬剤揮散方法
US9498554B2 (en) Dispensing device
JP2004329160A (ja) 殺虫器
JPH0675179U (ja) 揮散性薬剤の拡散装置
JP3955151B2 (ja) 常温蒸散性薬剤の薬剤保持体並びにそれを用いた薬剤蒸散方法及び装置
AU617931B2 (en) Composite insecticide and package thereof
WO2015179440A1 (en) Insect control device and associated methods
WO2004089076A1 (ja) 薬剤揮散装置
JP2005320279A (ja) 薬剤保持体
JP3907813B2 (ja) 常温蒸散式製剤の薬剤保持体及び薬剤蒸散方法
JP2008178336A (ja) 害虫防除方法
JP2005298362A (ja) 防殺虫蒸散体
JP4167466B2 (ja) 蒸散液収容袋、加熱蒸散方法および装置
JP4630624B2 (ja) 薬剤拡散装置
JP4445459B2 (ja) 薬剤蒸散装置
JP4406571B2 (ja) 薬剤揮散用器具
JP2005145823A (ja) 薬剤揮散方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051006

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080702

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081008

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4393651

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151023

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees