以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、パチンコ機(遊技機)2は、本体基部3と前面扉4とを備えている。本体基部3にはパチンコ球(遊技球)が打ち出される遊技領域5aが形成された遊技盤5が嵌め込まれている。遊技盤5の背面には、メイン制御基盤(不図示)やサブ制御基盤(不図示)が設けられている。メイン制御基盤は、機種に応じた遊技の実行処理を行うとともに、サブ制御基板に対して命令を行う。サブ制御基盤は、メイン制御基板の命令に基づいて図柄表示装置6の表示制御、ランプ7の点灯制御、スピーカ8から出力される音声制御などの各駆動装置の作動を制御する。
遊技領域5aには、図柄表示装置6の他に、始動入賞口9、通常入賞口10、通過入賞口11、アタッカ12、アウト口13が設けられている。図示は省略してあるが、遊技領域5aにはその他複数の障害釘や風車などが適宜箇所に設けられている。
操作ハンドル14が操作されると、パチンコ球の発射装置によってパチンコ球が遊技盤5の遊技領域5aに打ち出され、打ち出されたパチンコ球が始動入賞口9、通常入賞口10、通過入賞口11、アウト口13のいずれかに入る。始動入賞口9にパチンコ球が入賞すると当たり又はハズレを決定する抽選が行われるとともに図柄表示装置6が作動される。図柄表示装置6では、図柄の可変表示及び抽選の結果に応じた演出表示などが行われる。そして、図柄が停止表示されたときに、予め定められた図柄の組み合わせが表示されていると当たりとなり、通常状態から遊技者にとって有利となる当たり状態へと所定期間移行される。
当たり状態となると、当たり状態一回につきアタッカ12が、その奥に設けられている大入賞口(不図示)を所定時間又はパチンコ球が所定個数入賞するまで開放するように回動され、これが所定回数繰り返される。始動入賞口9、通常入賞口10、大入賞口にパチンコ球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じて所定個数のパチンコ球が払い出し口15から受皿16に払い出される。一方、始動入賞口9、通常入賞口10、大入賞口に入賞しなかったパチンコ球はアウト口13に入ってハズレ球として回収される。
前面扉4の前面には、遊技の演出時やエラーを報知する際に発光されるランプ7と、遊技の演出時やエラーを報知する際に音声を発生するスピーカ8とが設けられている。図2に示すように、前面扉4は本体基部3の前面に対して開閉自在となるように本体基部3に軸着されている。前面扉4には遊技領域5aを視認可能にする開口4aが形成されている。
本体基部3には、本体基部3と前面扉4との間に位置するように液晶ユニット(画像表示装置)21が設けられている。液晶ユニット21は、略矩形状に形成された液晶枠21aと、この液晶枠21aに嵌め込まれている板状の透過型液晶(透過型表示部)21bとを備えている。透過型液晶21bは、遊技領域5aを覆い、その覆った箇所を視認可能にするとともに、画像を表示するものである。透過型液晶21bに表示される画像は、透光性を有するものであり、遊技者は画像の上から遊技領域5aを視認することができ、遊技領域5aは常に視認可能な状態になっている。
透過型液晶21bは図示しないハーネスによってサブ制御基盤に電気的に接続されており、サブ制御基盤から入力されるグラフィックデータに基づいて画像を表示する。ハーネスの基端はサブ制御基盤に接続されており、ハーネスの先端に設けられているプラグ(不図示)を液晶ユニット21に設けられている差込口(不図示)に差し込むことにより透過型液晶21bがサブ制御基盤に電気的に接続される。また、この電気的な接続を解除する場合、液晶ユニット21の差込口に差し込まれているプラグを引き抜けば良い。このようにハーネスのプラグは液晶ユニット21の差込口に対して挿脱自在となるように構成されている。
液晶ユニット21の前面には外ガラスユニット20が設けられており、この外ガラスユニット20は、開口4aを塞ぐとともに、透過型液晶21bの前面21cを覆う外ガラス(第1透明板)20aを有している。
液晶ユニット21の背面には内ガラスユニット22が設けられており、この内ガラスユニット22は、遊技領域5aを覆うとともに、透過型液晶21bの背面21d(図5参照)を覆う内ガラス(第2透明板)22aを有している。このようにパチンコ機2では、外ガラス20a、透過型液晶21b、及び内ガラス22aを通して遊技領域5aが視認されるように構成されている。
図3に示すように、前面扉4の背面4bは平坦面になっている。この背面4bには開口4aを取り囲むように枠27が設けられている。枠27は外ガラスユニット20の外ガラス枠20bと略相似形状に形成されている。この枠27の縁には外ガラス枠20bが突き当てられる。
背面4bの右側部には、背面4bから後方に向けて枠27の厚み分だけ間隔を空けた突出位置に前面扉4の縦方向の長さと略同等な縦長の板片28が背面4bと略平行になるように設けられている。この板片28は、背面4bに対して略直交するようにして背面4bに固定された薄板を背面4bから後方に向かう枠27の厚み分の位置で折り曲げることにより成形される。板片28には縦長の開口28aが形成されている。
前面扉4の背面視(背面4b側から見て)右上端部には上方に向けて突出した軸心を有する円柱状の上支軸29が設けられ、背面視右下端部には上支軸29の軸心と同軸上になるように下方に向けて突出した軸心を有する円柱状の下支軸30が設けられている。上支軸29の円周部には、上支軸29の軸心方向と略直交する外方に向かって板状の操作レバー31が連結されており、この操作レバー31は開口28aから突出している。
前面扉4の背面視右上端部には上支軸29の径よりも僅かに大きい径を有する有底円筒状のガイド穴32aが形成されており、このガイド穴32aは有底円筒状の開口から差し込まれた上支軸29を収容するものとなる。ガイド穴32aの内部の底には圧縮コイルバネ32bの一端が固着されており、上支軸29の底面には圧縮コイルバネ32bの他端が固着されている。これにより上支軸29の上端部は圧縮コイルバネ32bの付勢力によってガイド穴32aから突出する。
ガイド穴32aは、ガイド穴32aの内部から開口28aに連通する連通部を有しており、この連通部を介して開口28aに操作レバー31を突出させる。開口28aから突出している操作レバー31を下方向に操作すると、上支軸29は圧縮コイルバネ32bの付勢に抗しながら下方向に移動してガイド穴32aの内部に引き込まれる。操作レバー31による下方向への操作を解除すると、上支軸29は圧縮コイルバネ32bの付勢力により上方向に移動してガイド穴32aの内部から外部に向けて突出する。なお、下支軸30は前面扉4の下面に一体成形されている。
背面4bにおける左側部には液晶ユニット止め部材36が設けられている。液晶ユニット止め部材36は、背面4bに対して略直交するように背面4bから後方に突出した軸心を有する円柱状の回動軸36aと、この回動軸36bの側周面に一体成形されている係止片36bとから構成されている。回動軸36aは摩擦機能により所望の角度でフリーストップできるように背面4bに回動自在に組み込まれている。これにより係止片36bは無段階式に回動される。
図4に示すように、本体基部3の上部で正面から向かって左側の角部には、前面扉4を回動自在に保持する第1扉支持部40が本体基部3の前方に突出するように設けられている。第1扉支持部40には第1扉支持孔40aが形成されている。この第1扉支持孔40aは、上支軸29が挿脱自在となるように上支軸29の径よりも僅かに大きく形成されている。また、本体基部3の正面視左側部には第2扉支持部41が設けられている。この第2扉支持部41には第1扉支持孔40aと対向するように第2扉支持孔41aが形成されている。第2扉支持孔41aは、下支軸30が挿脱自在となるように下支軸30の径よりも僅かに大きく形成されている。
前面扉4を本体基部3に取り付ける場合、先ず操作レバー31を操作して上支軸29をガイド穴32aの内部に引き込んだ状態で第2扉支持孔41aに下支軸30を挿入するとともに、引き込んだ上支軸29を第1扉支持孔40aの位置に合わせる。次いでその位置において操作レバー31による操作を解除して上支軸29をガイド穴32aの内部から外部に引き出し、上支軸29を第1扉支持孔40aに挿入する。これにより前面扉4は本体基部3の前面に対して開閉自在に軸着される。
本体基部3の正面視左側部における第1扉支持部40と第2扉支持部41との間には、縦長で断面が略L字状の支持板43が設けられている。本体基部3の正面視左側部には遊技盤5の盤面5bに対して平行な平坦面3aが設けられており、この平坦面3aに支持板43が固定されている。支持板43は、平坦面3aに固定される固定片43aと、この固定片43aに対して略垂直方向で且つ本体基部3の前方に向けて突出するように折り曲げられた突出片43bとを有している。支持板43は、縦長の薄板が遊技領域5aの前方側に突き出すように平坦面3aに固定され、その薄板における遊技領域5aの前方側に突き出された部分を本体基部3の前方側に折曲して成形される。なお、薄板はビスや工業用接着剤などを用いて平坦面3aに固定されていれば良い。
突出片43bの突出方向の先端部における上下には一定の間隔を離間させて、液晶支持部49が1つずつ設けられている。液晶支持部49は液晶ユニット21を着脱自在に取り付けるためのものであり、突出片43bの突出方向に対して略垂直方向で且つ遊技領域5aから離反する本体基部3の側面方向に折曲して成形された液晶受け台49aと、この液晶受け台49aに形成されており、上下方向に貫通している液晶支持孔49bとから構成されている。液晶支持孔49bは、後述する液晶支軸50bが挿脱自在となるように液晶支軸50bの径よりも僅かに大きく形成されている。
図5に示すように、液晶枠21aの正面視左側の側面21eの上下には一定の間隔を離間させて、液晶支持部49に対応するように液晶支軸部50が1つずつ設けられている。液晶支軸部50は、液晶ユニット21を本体基部3に対して挿脱自在で且つ回動自在に軸支させるためのものであり、側面21eから略垂直に突出した突出先端が液晶ユニット21の後方に向けて平面視略L字形状に折曲して成形された液晶腕部50aと、この液晶腕部50aの下面から下方に向けて突設された円柱状の液晶支軸50bとから構成されている。
側面21eにおける2つの液晶支軸部50の間には、上下に一定の間隔を離間させて、外ガラス支持部(第1軸受け)51が1つずつ設けられている。外ガラス支持部51は、後述する外ガラス支軸部57を挿脱自在で且つ回動自在に保持するためのものである。外ガラス支持部51は、側面21eから略垂直に突出した突出先端が液晶ユニット21の後方に向けて平面視略L字形状に折曲して成形された外ガラス受け台51aと、この外ガラス受け台51aに形成されており、上下方向に貫通している外ガラス支持孔51bとから構成されている。外ガラス支持孔51bは、後述する外ガラス支軸57bが挿脱自在となるように外ガラス支軸57bの径よりも僅かに大きく形成されている。
また、側面21eにおける2つの外ガラス支持部51の間には、上下に一定の間隔を離間させて、内ガラス支持部(第2軸受け)52が1つずつ設けられている。内ガラス支持部52は、後述する内ガラス支軸部60を挿脱自在で且つ回動自在に保持するためのものである。内ガラス支持部52は、側面21eから略垂直に突出した突出先端が液晶ユニット21の後方に向けて平面視略L字形状に折曲して成形された内ガラス受け台52aと、この内ガラス受け台52aに形成されており、上下方向に貫通している内ガラス支持孔52bとから構成されている。内ガラス支持孔52bは、後述する内ガラス支軸60bが挿脱自在となるように内ガラス支軸60bの径よりも僅かに大きく形成されている。
液晶枠21aの正面視右側の側面21fには液晶ユニット止め部材36に対応して係止させるように突片53が設けられている。この突片53は側面21fから離反するように突出しており、液晶枠21aに一体成形されている。
液晶枠21aの前面21gは、透過型液晶21bの表面、すなわち前面21c及び背面21dに対して平行に形成されている。前面21gの右上には外ガラス止め部材54が設けられている。外ガラス止め部材54は、前面21gに対して略直交するように前面21gから前方に突出した軸心を有する円柱状の回動軸54aと、この回動軸54aの側周面に一体成形されている係止片54bとから構成されている。回動軸54aは摩擦機能により所望の角度でフリーストップできるように前面21gに回動自在に組み込まれている。これにより係止片54bは無段階式に回動される。
液晶枠21aの背面21hは、透過型液晶21bの表面、すなわち前面21c及び背面21dに対して平行に形成されている。背面21hにおいて、前面21gの外ガラス止め部材54が設けられた箇所の裏側にあたる位置には、内ガラス止め部材56が設けられている。この内ガラス止め部材56は外ガラス止め部材54と同様に構成されている。内ガラス止め部材56は、背面21hに対して略直交するように背面21hから後方に向けて突出した軸心を有する円柱状の回動軸56aと、この回動軸56aの側周面に一体成形されている係止片56bとから構成されている。回動軸56aは摩擦機能により所望の角度でフリーストップできるように背面21hに回動自在に組み込まれている。これにより係止片56bは無段階式に回動される。
液晶ユニット21を本体基部3に取り付ける場合、液晶支持孔49bに液晶支軸50bを挿入する。また、液晶ユニット21を本体基部3から取り外す場合、液晶支持孔49bから液晶支軸50bを引き抜く。このように液晶ユニット21は、図2に示すように本体基部3の前面に対して開閉自在になるように取り付けられており、且つ本体基部3に着脱自在に取り付けられている。
図6に示すように、外ガラスユニット20は、略矩形状の外ガラス20aと、この外ガラス20aを縁取っている外ガラス枠20bとを備えている。外ガラス20aは、上面20dの中央部が上方に向けて略台形状にやや盛り上がっており、開口4a(図2参照)を塞ぐとともに透過型液晶21bの前面21cを覆うように成形されている。外ガラス枠20bにおける正面から向かって左側の側面20cの上下には一定の間隔を離間させて、且つ外ガラス支持部51に対応するように外ガラス支軸部(第1軸)57が1つずつ設けられている。この外ガラス支軸部57は外ガラス枠20bに一体成形されている
この外ガラス支軸部57は、外ガラスユニット20を液晶ユニット21に対して挿脱自在で且つ回動自在に軸支させるためのものである。外ガラス支軸部57は、外ガラス20aの表面に対して略直交するように側面20cから外ガラスユニット20の後方に向けて突出するようにして成形された外ガラス腕部57aと、この外ガラス腕部57aの下面から下方に向けて突設された円柱状の外ガラス支軸57bとから構成されている。なお、外ガラス腕部57aは、外ガラスユニット20の後方に向けて突出している部分の長さが液晶枠21aの厚みよりも長くなるように設計されており、外ガラス支軸57bは、外ガラスユニット20が液晶ユニット21に軸支された際に、その軸心が液晶支軸50bの軸心と同軸上になるように設けられている。
外がラス枠20bの外ガラス支軸部57が設けられている側と反対側の側部における上面20dには外ガラス止め部材54に対応して係止させるように略矩形状の突片58が設けられている。この突片58は上面20dから上方に向けて突出しており、外ガラス枠20bに一体成形されている。
外ガラス支軸57bを外ガラス支持孔51bに挿入することにより外ガラスユニット20が液晶ユニット21に回動自在に軸支され、外ガラス支持孔51bから外ガラス支軸57bを引き抜くことにより外ガラスユニット20が液晶ユニット21から取り外される。このように外ガラス支軸部57と外ガラス支持部51は、外ガラス20aを液晶ユニット21に着脱自在に取り付ける第1保持手段として機能する。
外ガラス支軸57bを外ガラス支持孔51bに挿入して外ガラスユニット20を液晶ユニット21に回動自在に軸支し、外ガラスユニット20を液晶ユニット21に向けて回動させて外ガラス枠20bを液晶枠21aの前面21gに当接させた後、係止片54bを回動させて突片58に係止すると外ガラスユニット20は液晶ユニット21に対して回動不能な状態となる。また、係止片54bを回動させて係止を解除すると外ガラスユニット20は液晶ユニット21に対して回動可能な状態となる。すなわち、係止片54bが回動して突片58に係止することにより外ガラス20aと液晶ユニット21とが一体化され、係止片54bによる係止を解除することにより外ガラス20aと液晶ユニット21の一体化が解除される。このように係止片54b及び突片58は、外ガラス20aが液晶ユニット21に対して回動しないように外ガラス20aと液晶ユニット21とを一体化させる第1一体化手段として機能する。
内ガラスユニット22は、略矩形状の内ガラス22aと、この内ガラス22aを縁取っている内ガラス枠22bとを備えている。内ガラス22aは、外ガラス20aと同様の形状を成しており、遊技領域5aを覆うとともに、透過型液晶21dの背面21dを覆うように成形されている。内ガラス枠22bの側面22cの上下には一定の間隔を離間させて、内ガラス支持部52に対応するように内ガラス支軸部(第2軸)60が1つずつ設けられており、この内ガラス支軸部60は内ガラス枠22bに一体成形されている。
内ガラス支軸部60は、内ガラスユニット22を液晶ユニット21に対して挿脱自在で且つ回動自在に軸支させるためのものであり、内ガラス22aの表面に対して平行な方向で且つ側面22cから離反するように延設された内ガラス腕部60aと、この内ガラス腕部60aの下面から下方に向けて突設された円柱状の内ガラス支軸60bとから構成されている。
なお、内ガラス支軸60bは、内ガラスユニット22が液晶ユニット21に軸支された際に、その軸心が液晶支軸50bの軸心、及び外ガラス支軸57bの軸心と同軸上になるように設けられている。
内ガラス枠22bの内ガラス支軸部60が設けられている側と反対側の側部における上面22dには内ガラス止め部材56に対応して係止させるように略矩形状の突片61が設けられている。この突片61は上面22dから上方に向けて突出しており、内ガラス枠22bに一体成形されている。
内ガラス支軸60bを内ガラス支持孔52bに挿入することにより内ガラスユニット22が液晶ユニット21に回動自在に軸支され、内ガラス支持孔52bから内ガラス支軸60bを引き抜くことにより内ガラスユニット22が液晶ユニット21から取り外される。このように内ガラス支持部52と内ガラス支軸部60は、内ガラス22aを液晶ユニット21に着脱自在に取り付ける第2保持手段として機能する。
内ガラス支持孔52bに内ガラス支軸60bを挿入して内ガラスユニット22を液晶ユニット21に回動自在に軸支し、内ガラスユニット22を液晶ユニット21に向けて回動させて内ガラス枠22bを液晶枠21aの背面21hに当接させた後、係止片56bを回動させて突片61に係止すると内ガラスユニット22は液晶ユニット21に対して回動不能な状態となる。また、係止片56bを回動させて係止を解除すると内ガラスユニット22は液晶ユニット21に対して回動可能な状態となる。すなわち、係止片56bが回動して突片61に係止することにより内ガラス22aと液晶ユニット21とが一体化され、係止片56bによる係止を解除することにより内ガラス22aと液晶ユニット21との一体化が解除される。このように係止片56b及び突片61は、内ガラス22aが液晶ユニット21に対して回動しないように内ガラス22aと液晶ユニット21とを一体化させる第2一体化手段として機能する。
液晶支持部49と液晶支軸部50とによって本体基部3に取り付けられた液晶ユニット21(図5参照)を前面扉4の背面4b側に回動させた後、係止片36b(図3参照)を回動させて突片53に係止すると液晶ユニット21は前面扉4に対して回動不能な状態となる。また、係止片36bを回動させて係止を解除すると液晶ユニット21は前面扉4に対して回動可能な状態となる。すなわち、係止片36bを回動させて突片53に係止することにより前面扉4と液晶ユニット21とが一体化され、係止片36bによる係止を解除することにより前面扉4と液晶ユニット21との一体化が解除される。
また、図6に示すように、外ガラス支軸部57と外ガラス支持部51とにより外ガラスユニット20を液晶ユニット21に回動自在に軸支するとともに、図7に示すように、係止片54bを回動させて突片58に係止することにより外ガラスユニット20が液晶ユニット21に対して回動しないように外ガラスユニット20と液晶ユニット21とを一体化させた状態で、且つ、図6に示すように、内ガラス支持部52と内ガラス支軸部60とにより内ガラスユニット22を液晶ユニット21に回動自在に軸支するとともに、図7に示すように、係止片56bを回動させて突片61に係止することにより内ガラスユニット22が液晶ユニット21に対して回動しないように内ガラスユニット22と液晶ユニット21とを一体化させた状態で、液晶支持部49と液晶支軸部50とにより液晶ユニット21を本体基部3に回動自在に軸支するとともに、係止片36bを回動させて突片53に係止することにより前面扉4、外ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び内ガラスユニット22が一体化され、外ガラスユニット20、液晶ユニット21及び内ガラスユニット22が前面扉4に対して回動不能となる。このように係止片54b及び突片58、係止片56b及び突片61、並びに係止片36b及び突片53は、液晶ユニット21、外ガラスユニット20の外ガラス20a、及び内ガラスユニット22の内ガラス22aが前面扉4に対して回動しないように液晶ユニット21、外ガラス20a、内ガラス22a、及び前面扉4を一体化させる第3一体化手段として機能する。
次に、外ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び内ガラスユニット22をパチンコ機2に組み込む手順について説明する。先ず、図6に示すように、外ガラスユニット20の外ガラス支軸57bを液晶ユニット21の外ガラス支持孔51bに挿入して外ガラスユニット20を液晶ユニット21に取り付ける。次に、外ガラスユニット20を液晶枠21aの前面21gに向けて回動させて外ガラス枠20bを前面21gに当接させた後、係止片54bを回動させて突片58に係止する。これにより液晶ユニット21と外ガラスユニット20とが一体化し、外ガラスユニット20は液晶ユニット21に対して回動不能となる。
次に、内ガラスユニット22の内ガラス支軸60bを液晶ユニット21の内ガラス支持孔52bに挿入して内ガラスユニット22を液晶ユニット21に取り付ける。そして、内ガラスユニット22を液晶枠21aの背面21hに向けて回動させて内ガラス枠22bを背面21hに当接させた後、係止片56bを回動させて突片61に係止する。これにより液晶ユニット21と内ガラスユニット22とが一体化し、内ガラスユニット22は液晶ユニット21に対して回動不能となる。
このようにして外ガラスユニット20と内ガラスユニット22とを液晶ユニット21に取り付けた後、前面扉4を回動させて本体基部3の前面側を開放し、図5に示すように、液晶ユニット21の液晶支軸50bを本体基部3の液晶支持孔49bに挿入する。その後、液晶ユニット21を前面扉4の背面4bに向けて回動させて外ガラス枠20bを枠27の縁に突き当てる。次いでその状態を保持しながら係止片36bを回動させて突片53に係止する。これにより前面扉4、外ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び内ガラスユニット22が一体化し、外ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び内ガラスユニット22が前面扉4に対して回動不能となる。そして、前面扉4、外ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び内ガラスユニット22を一体化させた状態のまま前面扉4を本体基部3の前面に向けて回動させ、図示しない鍵で前面扉4を本体基部3にロックする。
次に、上述したようにパチンコ機2に組み込まれた外ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び内ガラスユニット22をパチンコ機2から取り外す手順について説明する。外ガラスユニット20を取り外す場合、先ず、前面扉4と本体基部3とのロックを解除し、前面扉4を回動させて本体基部3の前面側を開放する。次に、係止片36bを回動させて突片53との係止を解除し、外ガラスユニット20、液晶ユニット21及び内ガラスユニット22を前面扉4の背面4bから離反させるように回動させる。そして、係止片54bを回動させて突片58との係止を解除し、外ガラスユニット20を液晶枠21aの前面21gから離反させるようにして回動させた後、外ガラス支軸57bを外ガラス支持孔51bから引き抜く。
次に、内ガラスユニット22を取り外す場合、先ず、係止片56bを回動させて突片61との係止を解除する。そして、内ガラスユニット22を液晶枠21aの背面21hから離反させるようにして回動させた後、内ガラス支軸60bを内ガラス支持孔52bから引き抜く。液晶ユニット21を取り外す場合、液晶支軸50bを液晶支持孔49bから引き抜けば良い。
なお、外ガラス支軸57bを外ガラス支持孔51bに挿入したままの状態で、且つ内ガラス支軸60bを内ガラス支持孔52bに挿入したままの状態で、液晶支軸50bを液晶支持孔49bから引き抜くことにより外ガラスユニット20及び内ガラスユニット22を液晶ユニット21とともに取り外すことができる。
以上のように、液晶ユニット21を本体基部3に着脱自在に設け、前面扉4の開口4aを塞ぐとともに透過型液晶21bの前面21cを覆う外ガラス20aを液晶ユニット21に着脱自在に取り付け、さらに、透過型液晶21bの背面21dを覆う内ガラス22aを液晶ユニット21に着脱自在に取り付けたので、外ガラス20a、内ガラス22a、及び液晶ユニット21の取り付け又は取り外し作業、及びメンテナンス作業を効率的に行うことができる。また、パチンコ機2の機種変更やデザイン変更または故障による交換などを行うにあたって、液晶ユニット21を交換する場合には、液晶ユニット21から外ガラスユニット20と内ガラスユニット22とを取り外して、液晶ユニット21のみを新規のものに交換することで外ガラスユニット20、及び内ガラスユニット22を使い回すことが可能となり、これによりコストダウンを図ることができる。
また、外ガラス支軸57b、液晶支軸50b及び内ガラス支軸60bが同軸上に設けられているので、内ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び外ガラスユニット22における対応関係の寸法精度を高めることができ、内ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び外ガラスユニット22を適切な箇所に設置することができる。なお、外ガラス支軸57b、液晶支軸50b及び内ガラス支軸60bを上支軸29及び下支軸30と同軸上になるように設けても良い。これにより内ガラスユニット20、液晶ユニット21、及び外ガラスユニット22の前面扉4に対する寸法精度を高めることができる。
上記実施形態では、透過型液晶21bに表示される画像は、透光性を有するものであり、その画像の上から遊技領域5aを視認することができるとしたが、透過型液晶21bにおいて、遊技領域5aの全体を視認可能5aにする透過状態と、画像を表示させ、その画像によって遊技領域5aの一部を視認不能にする表示状態とを設け、遊技状況に応じて透過状態と表示状態とを切り替えるようにしても良く、透過型液晶21bに表示される画像の形態、及び画像の表示方法は目的に応じて適宜に変更可能である。
上記実施形態では、透過型液晶21bを用いたが、これに限ることなく、遊技領域5aを視認可能にする有機ELを用いても良い。
上記実施形態では、第1軸受けとして機能する外ガラス支持部51を液晶ユニット21に設け、第1軸として機能する外ガラス支軸部57を外ガラスユニット20に設けたが、液晶ユニット21に第1軸を設け、外ガラスユニット20に第1軸受けを設けるようにしても良い。
上記実施形態では、第2軸受けとして機能する内ガラス支持部52を液晶ユニット21に設け、第2軸として機能する内ガラス支軸部60を内ガラスユニット22に設けたが、液晶ユニット21に第2軸を設け、内ガラスユニット22に第2軸受けを設けるようにしても良い。
上記実施形態では、液晶ユニット21の前面21gに外ガラス止め部材54を設け、この外ガラス止め部材54の係止片54bを突片58に係止することにより外ガラスユニット20が液晶ユニット21に対して回動不能となるように液晶ユニット21と外ガラスユニット20とを一体化させ、また、液晶ユニット21の背面21hに内ガラス止め部材56を設け、この内ガラス止め部材56の係止片56bを突片61に係止することにより内ガラスユニット22が液晶ユニット21に対して回動不能となるように液晶ユニット21と内ガラスユニット22とを一体化させたが、図8に示すように、外ガラス止め部材54の代わりに係止部材65を液晶ユニット(画像表示装置)66の液晶枠66aに設け、突片58の代わりに挿通孔67aが形成された突片67を外ガラスユニット68の外ガラス枠68bに一体成形し、係止部材65と挿通孔67aとを用いて外ガラスユニット68が液晶ユニット66に対して回動不能となるように液晶ユニット66と外ガラスユニット68とを一体化させ、内ガラス止め部材56の代わりに係止部材70を液晶枠66aに設け、突片61の代わりに挿通孔72aが形成された突片72を内ガラスユニット73の内ガラス枠73bに一体成形し、係止部材70と挿通孔72aとを用いて内ガラスユニット73が液晶ユニット66に対して回動不能となるように液晶ユニット66と内ガラスユニット73とを一体化させるようにしても良い。
なお、液晶ユニット66及び液晶枠66aは、外ガラス止め部材54の代わりに係止部材65が設けられ、内ガラス止め部材56の代わりに係止部材70が設けられた以外は液晶ユニット21及び液晶枠21aと同様に構成されており、外ガラスユニット68及び外ガラス枠68bは、突片58の代わりに突片67が外ガラス枠68bに一体成形された以外は外ガラスユニット20及び外ガラス枠20bと同様に構成されており、内ガラスユニット73及び内ガラス枠73bは、突片61の代わりに突片72が内ガラス枠73bに一体成形された以外は内ガラスユニット22及び内ガラス枠22bと同様に構成されているので、以下の説明では、同様の構成部材については同一の符号を付し説明を省略する。
係止部材65は液晶枠66aの前面66gにおいて、外ガラス止め部材54が液晶枠21aに設けられた箇所と同様の箇所に設けられている。係止部材65は、軸部65aと係止部65bとを備えている。軸部65aは、前面66gに対して略直交するように前面66gから前方に突出した円柱であり、前面66gに一体成形されている。軸部65aの先端には縦長で略矩形状の係止部65bが回動自在に取り付けられている。
突片67は外ガラス枠68bにおいて、突片58が外ガラス枠20bに一体成形された箇所と同様の箇所に係止部材65と対応するように一体成形されている。突片67には挿通孔67aが形成されている。この挿通孔67aは係止部65bと相似形状であり、且つ係止部70bよりも僅かに大きく形成されている。
外ガラス支軸部57と外ガラス支持部51とにより外ガラスユニット68を液晶ユニット66に回動自在に取り付けた後、外ガラスユニット68を液晶枠66 aの前面66gに向けて回動させながら、図9に示すように、係止部65bと挿通孔67aとの位置を合わせて係止部65bを挿通孔67aに挿通する。そして、係止部65bを挿通孔67aから突出させた後、図10に示すように、係止部65aを略90度回動させると係止部65bが突片67に係止し、液晶ユニット66と外ガラスユニット68とが一体化する。これにより外ガラスユニット68が液晶ユニット66に対して回動不能となる。なお、係止部65bを回動させて係止部65bによる係止を解除すると、液晶ユニット66と外ガラスユニット68との一体化が解除され、外ガラスユニット68が液晶ユニット66に対して回動可能となる。このように係止部65b及び挿通孔67aは、外ガラスユニット68の外ガラス20aが液晶ユニット66に対して回動しないように外ガラス20aと液晶ユニット66とを一体化させる第1一体化手段として機能する。
一方、係止部材70は液晶枠66aの背面66hにおいて、内ガラス止め部材56が液晶枠21aに設けられた箇所と同様の箇所に設けられている。係止部材70は、係止部材65と同様に構成されており、液晶枠66aの背面66hに一体成形された軸部70aと、この軸部70aの先端に回動自在に取り付けられた係止部70bとを備えている。
突片72は内ガラス枠73bにおいて、突片61が内ガラス枠22bに一体成形された箇所と同様の箇所に係止部材70と対応するように一体成形されている。突片72には挿通孔72aが形成されている。この挿通孔72aは係止部70bと相似形状であり、且つ係止部70bよりも僅かに大きく形成されている。
内ガラス支持部52と内ガラス支軸部60とにより内ガラスユニット73を液晶ユニット66に回動自在に取り付けた後、内ガラスユニット73を液晶枠66aの背面66hに向けて回動させながら、係止部70bを挿通孔72aに挿通し、次いで係止部70bを略90度回動させると係止部70bが突片72に係止し、液晶ユニット66と内ガラスユニット73とが一体化する。これにより内ガラスユニット73が液晶ユニット66に対して回動不能となる。なお、係止部70bを回動させて係止部70bによる係止を解除すると、液晶ユニット66と内ガラスユニット73との一体化が解除され、内ガラスユニット73が液晶ユニット66に対して回動可能となる。このように係止部70b及び挿通孔72aは、内ガラスユニット73の内ガラス22aが液晶ユニット66に対して回動しないように内ガラス22aと液晶ユニット66とを一体化させる第2一体化手段として機能する。
上記実施形態では、前面扉4の背面4bに液晶ユニット止め部材36を設け、この液晶ユニット止め部材36の係止片36bを突片53に係止することにより液晶ユニット21が前面扉4に対して回動不能となるように前面扉4と液晶ユニット21とを一体化させたが、図11に示すように、液晶ユニット止め部材36の代わりに係止部材75を前面扉76に設け、突片53の代わりに挿通孔77aが形成された突片77を液晶ユニット(画像表示装置)78の液晶枠78aに一体成形し、係止部材75と挿通孔77aとを用いて液晶ユニット78が前面扉76に対して回動不能となるように前面扉76と液晶ユニット78とを一体化させるようにしても良い。
なお、前面扉76は、液晶ユニット止め部材36の代わりに係止部材75が設けられた以外は前面扉4と同様に構成されており、液晶ユニット78及び液晶枠78aは、突片53の代わりに突片77が液晶枠78aに一体成形された以外は液晶ユニット21及び液晶枠21aと同様に構成されているので、以下の説明では、同様の構成部材については同一の符号を付し説明を省略する。
係止部材75は前面扉76の背面76bにおいて、液晶ユニット止め部材36が背面4bに設けられた箇所と同様の箇所に設けられている。係止部材75は、軸部75aと係止部75bとを備えている。軸部75aは、背面76bに対して略直交するように背面76bから後方に突出した円柱であり、背面76bに一体成形されている。軸部75aの先端には縦長で略矩形状の係止部75bが回動自在に取り付けられている。
突片77は液晶枠78aにおいて、突片53が液晶枠21aに一体成形された箇所と同様の箇所に係止部材75と対応するように一体成形されている。突片77には挿通孔77aが形成されている。この挿通孔77aは係止部75bと相似形状であり、且つ係止部75bよりも僅かに大きく形成されている。
液晶支持部49(図5参照)と液晶支軸部50とにより液晶ユニット78を本体基部3に回動自在に取り付けた後、液晶ユニット78を前面扉76の背面76bに向けて回動させながら係止部75bを挿通孔77aに挿通し、次いで係止部75bを略90度回動させると係止部75bが突片77に係止し、前面扉76と液晶ユニット78とが一体化する。これにより液晶ユニット78が前面扉76に対して回動不能となる。なお、係止部75を回動させて係止部75bによる係止を解除すると、前面扉76と液晶ユニット78との一体化が解除され、液晶ユニット78が前面扉76に対して回動可能となる。
また、外ガラス支軸部57と外ガラス支持部51とにより外ガラスユニット20を液晶ユニット78に回動自在に軸支するとともに、係止片54bを回動させて突片58に係止することにより外ガラスユニット20が液晶ユニット78に対して回動しないように外ガラスユニット20と液晶ユニット78とを一体化させた状態で、且つ、内ガラス支持部52と内ガラス支軸部60とにより内ガラスユニット22を液晶ユニット78に回動自在に軸支するとともに、係止片56bを回動させて突片61に係止することにより内ガラスユニット22が液晶ユニット78に対して回動しないように内ガラスユニット22と液晶ユニット78とを一体化させた状態で、液晶支持部49と液晶支軸部50とにより液晶ユニット78を本体基部3に回動自在に軸支するとともに、係止部75bを挿通孔77aに挿通し、係止部75bを回動させて突片77に係止することにより外ガラスユニット20、液晶ユニット78、内ガラスユニット22及び前面扉76が一体化され、外ガラスユニット20、液晶ユニット78及び内ガラスユニット22が前面扉76に対して回動不能となる。このように係止片54b及び突片58、係止片56b及び突片61、並びに係止部75b及び挿通孔77aは、液晶ユニット78、外ガラスユニット20の外ガラス20a、及び内ガラスユニット22の内ガラス22aが前面扉76に対して回動しないように液晶ユニット78、外ガラス20a、内ガラス22a、及び前面扉76を一体化させる第3一体化手段として機能する。
上記実施形態では、液晶ユニット21の前面21gに外ガラス止め部材54を設け、この外ガラス止め部材54の係止片54bを突片58に係止することにより外ガラスユニット20が液晶ユニット21に対して回動不能となるように液晶ユニット21と外ガラスユニット20とを一体化させ、また、液晶ユニット21の背面21hに内ガラス止め部材56を設け、この内ガラス止め部材56の係止片56bを突片61に係止することにより内ガラスユニット22が液晶ユニット21に対して回動不能となるように液晶ユニット21と内ガラスユニット22とを一体化させたが、図12に示すように、外ガラス止め部材54の代わりに係止突起80を液晶ユニット(画像表示装置)81の液晶枠81aに設け、
突片58の代わりに係止孔82aが形成された突片82を外ガラスユニット83の外ガラス枠83bに一体成形し、係止突起80と係止孔82aとを用いて外ガラスユニット83が液晶ユニット81に対して回動不能となるように液晶ユニット81と外ガラスユニット83とを一体化させ、内ガラス止め部材56の代わりに係止突起85を液晶ユニット81の液晶枠81aに設け、突片61の代わりに係止孔87aが形成された突片87を内ガラスユニット88の内ガラス枠88bに一体成形し、係止突起85と係止孔87aとを用いて内ガラスユニット88が液晶ユニット81に対して回動不能となるように液晶ユニット81と内ガラスユニット88とを一体化させるようにしても良い。
なお、液晶ユニット81及び液晶枠81aは、外ガラス止め部材54の代わりに係止突起80が設けられ、内ガラス止め部材56の代わりに係止突起85が設けられた以外は液晶ユニット21及び液晶枠21aと同様に構成されており、外ガラスユニット83及び外ガラス枠83bは、突片58の代わりに突片82が外ガラス枠83bに一体成形された以外は外ガラスユニット20及び外ガラス枠20bと同様に構成されており、内ガラスユニット88及び内ガラス枠88bは、突片61の代わりに突片87が内ガラス枠88bに一体成形された以外は内ガラスユニット88及び内ガラス枠88bと同様に構成されているので、以下の説明では、同様の構成部材については同一の符号を付し説明を省略する。
係止突起80は液晶ユニット81の前面81gにおいて、外ガラス止め部材54が液晶枠21aに設けられた箇所と同様の箇所に設けられている。係止突起80は、弾性変形可能な樹脂等からなり、液晶枠21aの前面81gに一体成形されている。係止突起80は、軸部80aと係止部80bとから構成されている。軸部80aは前面81gに対して略直交するように前面81gから前方に向けて突出した円柱であり、軸部80aの先端部には角が取れた略円錐状の係止部80bが形成されている。
突片82は外ガラス枠83bにおいて、突片58が外ガラス枠20bに一体成形された箇所と同様の箇所に係止突起80と対応するように一体成形されている。突片82には円形状の係止孔82aが形成されている。この係止孔82aは、軸部80aの径よりも僅かに大きく、且つ係止部80bよりも僅かに小さく形成されており、突片82を貫通している。
外ガラス支持部51と外ガラス支軸部57とにより外ガラスユニット83を液晶ユニット81に回動自在に取り付けた後、外ガラスユニット83を液晶枠81aの前面81gに向けて回動させながら係止突起80を係止部80bから係止孔82aに圧入していくと、係止部80bは係止孔82aの壁面によって内方に縮みながら係止孔82a内に進入していく。やがて係止突起80が突片82を貫通すると、係止部80bが外方に膨らんで元の大きさに復帰して係止孔82aを通過不能となり、液晶ユニット81と外ガラスユニット83とが一体化される。これにより外ガラスユニット83が液晶ユニット81に対して回動不能となる。
また、係止孔82aから係止部80bを強引に引き抜くように液晶ユニット81と外ガラスユニット83とを離反させるような外力を加えると、係止部80bは係止孔82a内を係止孔82aの壁面によって内方に縮みながら通過し、やがて係止部80bは係止孔82aから引き抜かれる。これにより液晶ユニット81と外ガラスユニット83との一体化が解除され、外ガラスユニット83が液晶ユニット81に対して回動可能となる。このように係止突起80と係止孔82aは、外ガラスユニット83の外ガラス20aが液晶ユニット81に対して回動しないように外ガラス20aと液晶ユニット81とを一体化させる第1一体化手段として機能する。
一方、係止突起85は液晶枠81aの背面81hにおいて、内ガラス止め部材56が液晶枠21aに設けられた箇所と同様の箇所に設けられている。係止突起85は、弾性変形可能な樹脂等からなり、背面81hに一体成形されている。係止突起85は、軸部85aと係止部85bとから構成されている。軸部85aは背面81hに対して略直交するように背面81hから後方に向けて突出した円柱であり、軸部85aの先端部には角が取れた略円錐状の係止部85bが形成されている。
突片87は内ガラス枠88bにおいて、突片61が内ガラス枠22bに一体成形された箇所と同様の箇所に係止突起85と対応するように一体成形されている。突片87には円形状の係止孔87aが形成されている。この係止孔87aは、軸部85aの径よりも僅かに大きく、且つ係止部85bよりも僅かに小さく形成されており、突片87を貫通している。
内ガラス支持部52と内ガラス支軸部60とにより内ガラスユニット88を液晶ユニット81に回動自在に取り付けた後、内ガラスユニット88を液晶枠81aの背面81hに向けて回動させながら係止突起85を係止部85bから係止孔87aに圧入していくと、係止部85bは係止孔87aの壁面によって内方に縮みながら係止孔87a内に進入していく。やがて係止突起85が突片87を貫通すると、係止部85bが外方に膨らんで元の大きさに復帰して係止孔87aを通過不能となり、液晶ユニット81と内ガラスユニット88とが一体化される。これにより内ガラスユニット88が液晶ユニット81に対して回動不能となる。
また、係止孔87aから係止部85bを強引に引き抜くように液晶ユニット81と内ガラスユニット88とを離反させるような外力を加えると、係止部85bは係止孔87a内を係止孔87aの壁面によって内方に縮みながら通過し、やがて係止部85bは係止孔87aから引き抜かれる。これにより液晶ユニット81と内ガラスユニット88との一体化が解除され、内ガラスユニット88が液晶ユニット81に対して回動可能となる。このように係止突起85と係止孔87aは、内ガラスユニット88の内ガラス22aが液晶ユニット81に対して回動しないように内ガラス22aと液晶ユニット81とを一体化させる第2一体化手段として機能する。
上記実施形態では、前面扉4の背面4bに液晶ユニット止め部材36を設け、この液晶ユニット止め部材36の係止片36bを突片53に係止することにより液晶ユニット21が前面扉4に対して回動不能となるように前面扉4と液晶ユニット21とを一体化させたが、図17に示すように、液晶ユニット止め部材36の代わりに係止突起90を前面扉91に設け、突片53の代わりに係止孔92aが形成された突片92を液晶ユニット(画像表示装置)93の液晶枠93aに一体成形し、液晶ユニット93が前面扉91に対して回動不能となるように前面扉91と液晶ユニット93とを一体化させるようにしても良い。
なお、前面扉91は、液晶ユニット止め部材36の代わりに係止突起90が設けられた以外は前面扉4と同様に構成されており、液晶ユニット93及び液晶枠93aは、突片53の代わりに突片92が液晶枠92aに一体成形された以外は液晶ユニット21及び液晶枠21aと同様に構成されているので、以下の説明では、同様の構成部材については同一の符号を付し説明を省略する。
係止突起90は前面扉91の背面91bにおいて、液晶ユニット止め部材36が背面4bに設けられた箇所と同様の箇所に設けられている。係止突起90は、弾性変形可能な樹脂等からなり、背面91bに一体成形されている。係止突起90は、軸部90aと係止部90bとから構成されている。軸部90aは背面91bに対して略直交するように背面91bから後方に向けて突出した円柱であり、軸部90aの先端部には角が取れた略円錐状の係止部90bが形成されている。
突片92は液晶枠93aにおいて、突片53が液晶枠21aに一体成形された所と同様の箇所に係止突起90と対応するように一体成形されている。突片92には円形状の係止孔92aが形成されている。この係止孔92aは、軸部90aの径よりも僅かに大きく、且つ係止部90bよりも僅かに小さく形成されており、突片92を貫通している。
液晶支持部49(図5参照)と液晶支軸部50とにより液晶ユニット93を本体基部3に回動自在に取り付けた後、液晶ユニット93を本体基部3に向けて回動させながら係止突起90を係止部90bから係止孔92aに圧入していくと、係止部90bは係止孔92aの壁面によって内方に縮みながら係止孔92a内に進入していく。やがて係止突起90が突片92を貫通すると、係止部90bが外方に膨らんで元の大きさに復帰して係止孔92aを通過不能となり、前面扉91と液晶ユニット93とが一体化される。これにより液晶ユニット93が前面扉91に対して回動不能となる。
また、係止孔92aから係止部90bを強引に引き抜くように前面扉91と液晶ユニット93とを離反させるような外力を加えると、係止部90bは係止孔92a内を係止孔92aの壁面によって内方に縮みながら通過し、やがて係止部90bは係止孔92aから引き抜かれる。これにより前面扉91と液晶ユニット93との一体化が解除され、液晶ユニット93が前面扉91に対して回動可能となる。
また、外ガラス支軸部57と外ガラス支持部51とにより外ガラスユニット20を液晶ユニット93に回動自在に軸支するとともに、係止片54bを回動させて突片58に係止することにより外ガラスユニット20が液晶ユニット93に対して回動しないように外ガラスユニット20と液晶ユニット93とを一体化させた状態で、且つ、内ガラス支持部52と内ガラス支軸部60とにより内ガラスユニット22を液晶ユニット93に回動自在に軸支するとともに、係止片56bを回動させて突片61に係止することにより内ガラスユニット22が液晶ユニット83に対して回動しないように内ガラスユニット22と液晶ユニット78とを一体化させた状態で、液晶支持部49と液晶支軸部50とにより液晶ユニット78を本体基部3に回動自在に軸支するとともに、係止突起90を係止孔92aに挿入することにより前面扉91、外ガラスユニット20、液晶ユニット93、及び内ガラスユニット22が一体化され、外ガラスユニット20、液晶ユニット93及び内ガラスユニット22が前面扉91に対して回動不能となる。このように係止片54b及び突片58、係止片56b及び突片61、並びに係止突起90及び係止孔92aは、液晶ユニット93、外ガラスユニット20の外ガラス20a、及び内ガラスユニット22の内ガラス22aが前面扉91に対して回動しないように液晶ユニット93、外ガラス20a、内ガラス22a、及び前面扉91を一体化させる第3一体化手段として機能する。
以上に説明したように、第1〜第3一体化手段としては複数の形態が考えられるが、これらを適宜に組み合わせて用いることも可能である。
上記実施形態では、外ガラス支持部51と外ガラス支軸部57とにより外ガラスユニット20を液晶ユニット21に着脱自在に取り付け、内ガラス支持部52と内ガラス支軸部60とにより内ガラスユニット22を液晶ユニット(画像表示装置)21に着脱自在に取り付けるようにしたが、図14に示すように、外ガラス用スライド機構(第1スライド機構)101を液晶ユニット100の液晶枠100aに設け、外ガラス枠20bの外ガラス支軸部57と突片58とを削除した外ガラス枠103bを有する外ガラスユニット103を外ガラス用スライド機構101により液晶ユニット100に着脱自在に取り付け、内ガラス用スライド機構(第2スライド機構)111を液晶ユニット100の液晶枠100aに設け、内ガラス枠22bの内ガラス支軸部60と突片61とを削除した内ガラス枠113bを有する内ガラスユニット113を内ガラス用スライド機構111により液晶ユニット100に着脱自在に取り付けるようにしても良い。
なお、液晶ユニット100及び液晶枠100aは、外ガラス止め部材54、外ガラス支持部51、内ガラス支持部52、及び内ガラス止め部材56が削除され、外ガラス用スライド機構101が設けられた以外は液晶ユニット21と同様に構成されており、外ガラスユニット103及び外ガラス枠103bは、外ガラス支軸部57と突片58とが削除された以外は外ガラスユニット20及び外ガラス枠20bと同様に構成されており、内ガラスユニット113及び内ガラス枠113bは、内ガラス支軸部60と突片61とが削除された以外は内ガラスユニット22及び内ガラス枠33bと同様に構成されているので、以下の説明では、同様の構成部材については同一の符号を付し説明を省略する。
液晶枠100aの前面100gには外ガラス用スライド機構101が設けられている。この外ガラス用スライド機構101は、前面100gの左右側部に一体成形されたレール114、115と、ストッパ116とから構成されている。レール114、115は、縦長の直線状で断面が略L字状に形成されており、前面100gの右側部と左側部とに対向するように設けられている
レール114、115は、前面100gに対して略直交するように前面100gから前方に向けて突出している突出部114a、115aと、その突出方向に対して略垂直方向となるように突出部114a、115aにおける前記突出方向の先端から透過型液晶21bの前面21c側に向けて延設された延設部114b、115bとから構成されている。突出部114aと突出部115aとの距離sは外ガラス枠103bの横幅wよりも僅かに大きくなっており、前面100gから延設部114bまでの距離、及び前面100gから延設部115bまでの距離は外ガラス枠103bの厚みkよりも僅かに大きくなっている。
前面100gの下部には、レール114とレール115との間に位置するように横長直方体形状のストッパ116が設けられている。ストッパ116は、前面100gに対して略直交するように外ガラス枠103bの厚みk分だけ前面100gから前方に向けて突出している。
外ガラスユニット103を液晶ユニット100に取り付ける場合、液晶ユニット100の上方から矢印A方向に沿って外ガラスユニット103をレール114とレール115との間に差し込んだ後、レール114、レール115に沿って下方に向けてスライドさせていき、外ガラスユニット103の下面をストッパ116の上面116aに当接させれば良い。また、外ガラスユニット103を液晶ユニット100から取り外す場合、外ガラスユニット103をレール114、115に沿って上方に向けてスライドさせれば良い。このように外ガラス用スライド機構101は、外ガラスユニット103の外ガラス20aを液晶ユニット100に着脱自在に取り付ける第1保持手段として機能する。
一方、液晶枠100aの背面100hには内ガラス用スライド機構111が設けられている。この内ガラス用スライド機構111は、背面100hの左右側部に一体成形されたレール124、125と、ストッパ126とから構成されている。レール124、125は、レール114、レール115と同様に構成されている。レール124、125は、縦長の直線状で断面が略L字状に形成されており、背面100gの左側部と右側部とに対向するように設けられている。
レール124、125は、背面100gに対して略直交するように背面100gから後方に向けて突出している突出部124a、125aと、その突出方向に対して略垂直方向となるように突出部124a、125aにおける前記突出方向の先端から透過型液晶21bの背面21d側に向けて延設された延設部124b、125bとから構成されている。突出部124aと突出部125aとの距離は、内ガラス枠113bの横幅よりも僅かに大きくなっている。また、背面100hから延設部124bまでの距離、及び背面100hから延設部125bまでの距離は、内ガラス枠113bの厚みよりも僅かに大きくなっている。
背面100hの下部には、レール124とレール125との間に位置するように横長直方体形状のストッパ126が設けられている。ストッパ126は、背面100hに対して略直交するように内ガラス枠113bの厚み分だけ背面100hから後方に向けて突出している。
内ガラスユニット113を液晶ユニット100に取り付ける場合、液晶ユニット100の上方から矢印B方向に沿って内ガラスユニット113をレール124とレール125との間に差し込んだ後、レール124、レール125に沿って下方に向けてスライドさせていき、内ガラスユニット113の下面をストッパ126の上面126aに当接させれば良い。また、内ガラスユニット113を液晶ユニット100から取り外す場合、内ガラスユニット113をレール124、125に沿って上方に向けてスライドさせれば良い。このように内ガラス用スライド機構111は、内ガラスユニット113の内ガラス22aを液晶ユニット100に着脱自在に取り付ける第2保持手段として機能する。
なお、外ガラス支持部51と外ガラス支軸部57とにより外ガラスユニット20を液晶ユニットに取り付け、内ガラス用スライド機構111により内ガラスユニット113を液晶ユニットに取り付けるようにしても良く、また、内ガラス支持部52と内ガラス支軸部60とにより内ガラスユニット22を液晶ユニットに取り付け、外ガラス用スライド機構101により外ガラスユニット103を液晶ユニットに取り付けるようにしても良い。
上記実施形態では、外ガラス支軸57b、液晶支軸50b及び内ガラス支軸60bを同軸上に設けたが、これに限ることなく、図15に示すように、前面扉4の上支軸29及び下支軸30、液晶支軸50bを同軸上に設け、これらとは異なる軸上に外ガラス支軸57b、内ガラス支軸60bを設けるようにしてもよく、適宜変更可能である。なお、図15(A)は、正面断面図であり、図22(B)は、右側面断面図である。
上記実施形態では、パチンコ機2を例に挙げて説明したが、本発明はスロットマシンなどの各種遊技機にも適用することができる。