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JP4392333B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池と発電状態検出装置で構成され、発電状態検出装置は燃料電池のセルに接続されて、セルの発電状態を検出可能な燃料電池システムに関する。
燃料電池は、燃料ガスと酸素とを電気化学的に反応させて起電力を得る装置であり、各個別セルの起電力はせいぜい1V程度に過ぎないため、一般的に数十から数百セルを積層した燃料電池スタックで使用される。
燃料電池スタックを構成する各セルが正常な状態にあるかどうかを知る手段として各セル電圧の測定が行われる。燃料電池の運転中に、一つのセルに異常が生じたした場合、そのセルの電圧が顕著に低下するため、個別セルの電圧を測定していれば異常が発生したことがわかり、直ちに発電量を制限し電池の運転を停止させることによって異常の拡大を防止することができる。
燃料電池スタックの各セルから電圧を検出するため、例えば図6に示すように各セル102を分離するセパレータに突起状の電圧測定用端子101を設けるようにして、セパレータに挟まれた個別セル102の電圧を測定する例が報告されている(特許文献1参照)。このようにすると、セパレータの端面に穴を開ける必要がないため、燃料電池が小型になってセル102やセパレータの厚さが薄くなっても電圧測定用の端子を取り付け、これにリード線のソケットを接続でき、個別セルの電圧の測定を容易にすることができる。
しかしながら、実際の測定では、リード線で引き出した端子電圧を電圧測定器に接続するという次の作業がさらに必要になる。また、端子にリード線を接続するには、例えば、燃料電池のセパレータの側面に接触する複数の針状電圧測定素子とこの針状電圧測定素子に弾性力を付与する付勢手段を設けた例が報告されている(特許文献2参照)。
特開平11−339828号公報(特許請求の範囲) 特開2002−313398号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、燃料電池のようにセル数が多い場合に、使用環境によっては例えば電気自動車で利用されるとき、振動などによって接触不良の恐れが依然として存在し、測定点と電圧測定器の端子との接続が確実に行われているかどうかの検証が必要になる。
接触不良の検知方法としては、例えば電圧測定器の入力回路に設けられているコンデンサに対して予め充電して、コンデンサに電圧を生じさせた後、スイッチング素子をオンさせて、コンデンサ電圧の変化によって接続状態を検出することが考えられている。
ところで、前記の検出方法では、セル電圧の検出は、燃料電池が発電停止中に行うと、このときセルの電圧がほぼゼロのため、コンデンサに蓄積された電気がセルに放電されてしまう。このときコンデンサに蓄積された電圧の極性とセルの極性が一致した場合は、セルに無理に充電しようとし、極性が逆の場合は、セルから無理に電圧を引こうとする。このいずれの場合もセルの早期劣化を招き、燃料電池の性能低下を生じさせる恐れがある。
本発明は、前記従来の問題点に鑑み、セルの早期劣化を招くことなく、セルの発電状態を検出可能な燃料電池システムを提供することを目的としている。
このため、請求項1に記載の発明は、複数のセルからなる燃料電池と、オン/オフが制御可能なスイッチ手段と、前記スイッチ手段を介して前記燃料電池のセルに接続される電圧測定器とを有し、前記電圧測定器の入力回路に蓄電素子が備えられる燃料電池システムにおいて、充電回路を備え、前記スイッチ手段がオフのとき、前記蓄電素子に対して充電を行い、前記スイッチ手段がオフからオンに切り替わるとき、前記蓄電素子の電圧の変化によって、前記電圧測定器と前記セルとの接続に断線があるか否かを判定する断線判定手段と、前記燃料電池が発電停止中であるか否かを検出する発電停止検出手段と、前記燃料電池が発電停止中であると検出された場合、前記充電回路による前記蓄電素子への充電を禁止することで断線判定を禁止し、かつ前記スイッチ手段をオンにし、前記電圧測定器により前記燃料電池のセル電圧を測定する発電停止時電圧測定手段とを設けたものとした。
これによって、充電回路で蓄電素子に充電を行う断線判定手段を設けても、燃料電池が発電停止中に、断線判定を禁止するため、電圧測定器の入力回路にある蓄電素子が発電停止中のセルに放電することを防止可能になる。
また、蓄電素子が発電停止中のセルに放電することを防止しつつ、セル電圧を測定してセルの発電状態を判定可能になる。
請求項2に記載の発明は、前記発電停止検出手段が、イグニションスイッチ信号に応じて動作し、前記燃料電池への水素と酸素の供給が完了したか否かを判定し、水素と酸素の供給が完了していないと判定した場合、前記燃料電池が発電停止中であると検出するものとした。
本発明によれば、燃料電池が発電停止中に、蓄電素子に対して充電を行う断線判定を禁止するようにしたので、発電状態検出装置の入力回路にある蓄電素子がセルに放電することが防止されセルの早期劣化を防ぐことができる。
次に、本発明の実施の形態について添付図面にそって説明する。
図7は燃料電池システムの構成を示す図である。複数のセルからなる燃料電池スタック2のアノード極にガス配管を介してタンク4が接続されている。タンク4には高圧の水素が貯蔵され、アノード極に供給できるようになっている。アノード極の入口近傍にはエゼクタ3が設けられ、アノード極から排出される未反応ガスを燃料電池スタック2に戻している。燃料電池スタック2のカソード極にガス配管を介してエアコンプレッサ5が接続され、燃料電池スタック2のカソード極に空気を供給する。燃料電池スタック2に供給される水素と空気中の酸素が電気化学反応を起こして負荷に電気が供給される。燃料電池スタック2には電圧測定器1が接続され、電圧測定器1は各セルの電圧を検出することによってセルの発電状態を判断する。これによってセルの発電状態に異常があった場合には、発電量を制限し発電を停止することによって異常の拡大を防止することができる。
燃料電池スタック2(FC)としては図6に示すようにセル102を分離するセパレータに突起状の電圧測定用端子101が設けられたものが用いられる。電圧測定器1はコネクタを介して電圧測定用端子101に接続されて、セルの電圧を検出するようになっている。
電圧測定器1は、セル数より少ない入力端子を有し、各入力端子はフォトMOSスイッチを介して電圧測定用端子101に接続され、フォトMOSスイッチのオンオフによってスキャン方式で複数のセルを1組として時系列でセルの電圧を検出する。それについては従来と同様であるため、詳しい説明を省略する。
電圧測定器1には入力端子と電圧測定用端子101との接触に接触不良があるか否かを検知する機能を有している。次にその機能について説明する。
図1は、接触検知方法を実行する基本回路とその動作の説明図である。図2は図1の回路での各部の動作と波形を示すタイムチャートである。
図1において、符号Cは電圧測定対象の電池セル、符号Cfは充電用のコンデンサ、符号EはコンデンサCfを充電する充電回路の出力電圧、符号SW1a、SW1b、SW2a、SW2bはスイッチ、符号R1、R2は抵抗、符号Vは電圧測定器、符号GNDは接地である。この基本回路は図1(a)、図1(b)、図1(c)の順に動作して電圧測定対象の電池セルCの電極端子である測定点と電圧測定器との接触を検知する。また、図2(a)はSW1(スイッチSW1a及びSW1b)のオンオフを、図2(b)はスイッチSW2(SW2a及びSW2b)のオンオフを示し、図2(c)は測定点の接触が正常な場合のコンデンサCfの端子電圧の変化を示す波形、図2(d)は測定点の接触がない(不良な)場合のコンデンサCfの端子電圧の変化を示す波形である。
図1及び図2にそって接触検知方法の基本動作を説明する。
まず、スイッチSW1a、SW1b、SW2a及びSW2bがすべてオープンの状態から、図1(a)のようにスイッチSW1a及びSW1bをオンにする。これは図2(a)での時刻t1に当たる。これによって充電回路からスイッチSW1a及びSW1bを介して電流がコンデンサCfに流れ、図2(c)、図2(d)に示すようにコンデンサCfは徐々に充電され、最終的にコンデンサCfの端子電圧は充電回路の出力電圧E(V)になる。充電が終わると、図1(b)のようにスイッチSW1a及びSW1bをオフにする。これは図2(a)での時刻t2に当たる。この状態では、コンデンサCfから電流は流れないので、スイッチSW1a及びSW1bをオフにしても図2(c)又は図2(d)に示すコンデンサCfの端子電圧はE(V)に保たれる。
次に、図1(c)のようにスイッチSW2a及びSW2bをオンにする。これは図2(b)での時刻t3に当たる。これによって、電池セルCの測定点での接触すなわち、電池セルCとコンデンサCfとの接続が正常である場合には、電池セルCからスイッチSW2a及びSW2bを介してコンデンサCfに電流が流れ、図2(c)に示すようにコンデンサCfは徐々に充電され、最終的にコンデンサCfの端子電圧は電池セルCの発電電圧Vc(V)になる。このように、スイッチSW2a及びSW2bをオンにすることによって、コンデンサCfの端子電圧が変化した場合には、電池セルCから測定点の接続とスイッチSW2a及びSW2bを経てコンデンサCfに電流が流れたことが確かめられるので、測定点での接触とスイッチSW2a及びSW2bの動作がいずれも正常であることが立証できる。
一方、測定点での接触あるいはスイッチSW2a及びSW2bの動作のうちのいずれかが正常でなく、電池セルCからスイッチSW2a及びSW2bを介してコンデンサCfに電流が流れなかった場合には、図2(d)に示すようにコンデンサCfの端子電圧は変化せず、E(V)のままに保たれる。このように、スイッチSW2a及びSW2bをオンにしてもコンデンサCfの端子電圧が変化しなかった場合には、電池セルCからコンデンサCfに電流が流れなかったと考えられるので、測定点での接触不良かスイッチSW2a及びSW2bのいずれかの動作が正常でないと考えられる。
なお、コンデンサCfの端子電圧の変化が正しく認識できるように、出力電圧Eは通常の動作時に電池セルCが取り得ない電圧に設定することが好ましい。また、電池セルCに外部から極性が反対の電流が流れ込むと電池セルC内部が腐食するなどの影響が出て、これが電池セルCに悪影響を及ぼす恐れがあるため、充電回路の出力電圧Eは動作時に電池セルCが取り得る電圧を正とした場合にそれよりも低い例えば負の電圧であることが好ましい。すなわち、電池セルの極性と反対の電圧でコンデンサを充電することが望ましい。
次に、電圧測定器1の入力回路10の実施例について説明する。図1の例は単一入力の例であるが、複数の入力について同時に接触検知を行う場合には、複数の電池セルからの入力電圧が絡み合うため、検知に特別な工夫が必要になる。
図3は、同時に直列に接続された4個の電池セルCの起電力を同時に測定する電圧測定器における入力回路を示す回路図である。次に、図3に基づいて接触検知方法を説明する。この入力回路10では、各電池セルの電圧を四つずつ検出できる。図3において、符号B1〜B5はバッファ、符号C1〜C4は電圧測定対象である電池セル、符号D1〜D4は差動増幅器、F1〜F4は低域ろ波フィルタ(ローパスフィルタ)を構成するコンデンサ、符号S1〜S5はフォトMOSスイッチ、符号GNDは接地である。コンデンサF(F1〜F4)と抵抗で構成された低域ろ波フィルタは、入力回路10の入力端子に接続され、電池セルの電圧を測定する際に印加されたノイズを除去し、電圧を安定化させている。このコンデンサFは入力回路10と電池セルとの接触を検出するためにも利用される。すなわち、前記したようにこの実施の形態では、この低域ろ波フィルタのコンデンサFを予め充電し、フォトMOSスイッチをオンにして入力回路10の各端子を電池セルに接続したとき、フォトMOSスイッチオン前後のコンデンサF(F1〜F4)の電圧の変化で電池セルC(C1〜C4)の測定点と入力端子の間の接触不良を検出するようにしている。
具体的には、低域ろ波フィルタのコンデンサF(F1〜F4)に別々の電圧を充電して、フォトMOSスイッチS(S1〜S5)をオンにしてコンデンサFの電圧変化を確認することによって、同時に4個の電池セルC(C1〜C4)の測定点と入力端子間の接触を検知し、かつ図示しないCPUで4個の電池セルC(C1〜C4)の起電力を同時に測定することができる。さらに電池セルC1〜C4の起電力測定が終わると、フォトMOSスイッチS(S1〜S5)をオフにし、次の四つの電池セルに接続される五つのフォトMOSスイッチSをオンにすることによって入力回路10の各入力端子を次の四つの電池セルに切り替えるように、順次に接続を切り替えてゆくと、各測定点との接触を検知しながら電池セルの電圧を測定することができる。これについては、従来と同様であり、詳しい説明を省略する。
ここで、測定対象の電池セルC1〜C4が図6で示したような燃料電池スタックのセル102であるとする。燃料電池の単位セルの動作時の起電力は0V〜1.3Vである。
図4は前記した原理に基づいて測定点との接触の検知を可能にした入力回路を示す図である。図3に対して図4においては、コンデンサF(F1〜F4)にそれぞれ異なる電圧で充電可能な充電回路11とスイッチSW(SW1〜SW4)が追加される。また、符号C1〜C4は直列に接続された2個の電池セルを表し、2個の電池セルの直列起電力を測定するものとする。また、バッファB2〜B5の出力端と差動増幅器D1〜D4の+入力端との間に抵抗rが接続され、差動増幅器D1〜D4の+入力端に抵抗Rを介して1Vが印加される点で、図3の構成とは異なる。
次に、図4に基づいて接触検知方法を説明する。まず、フォトMOSスイッチS1〜S5をオフにし、スイッチSW1〜SW4をオンにする。これは、図1及び図2の例に当てはめると、スイッチSW2a及びSW2bをオフにしてスイッチSW1a及びSW1bをオンにした図2(a)での時刻t1に当たる。
このとき、充電回路11はスイッチSW1〜SW4を介してコンデンサF1〜F4にそれぞれ、−0.3V、−0.6V、−0.9V及び−1.2Vの起電力で充電する。これにより、低域ろ波フィルタの各コンデンサF(F1〜F4)はそれぞれ異なる電圧で充電される。充電が完了すると、差動増幅器D1〜D4の出力電圧はすべて+0.7Vとになる。これは、例えば差動増幅器D2を例にとると、その+入力側ではコンデンサF2に充電された−0.6VがバッファB3を経て差動増幅器D2の+入力端に入力されて+1Vのオフセット電圧に加算される。差動増幅器D2の−入力側ではコンデンサF2に充電された−0.3VがバッファB2を経て入力されるため、−0.6+1−(−0.3)=+0.7(V)となるのである。その他も同じように各差動増幅器D1、D3、D4から0.7Vの電圧が出力される。そして、充電が完了すると、スイッチSW1〜SW4をオフにする。このタイミングは図2での時刻t2に当たる。
そして、スイッチSW1〜SW4をオフにした後、フォトMOSスイッチS1〜S5をオンにする(これは図2(b)での時刻t3に当たる)。これにより、各コンデンサF(F1〜F4)はそれぞれ対応する電池セルC1〜C4に接続されその出力電圧で充電される。
ここで、仮に電池セルの単体の起電力がすべて+1Vであって電池セルC1〜C4の起電力が+2Vであるとする。測定点の接触が全て正常であり、かつフォトMOSスイッチS1〜S5が正常に働いている場合には、コンデンサF1の端子電圧は−0.3Vから+2Vへ、コンデンサF2の端子電圧は−0.6Vから+4Vへ、コンデンサF3の端子電圧は−0.9Vから+6Vへ、コンデンサF4の端子電圧は−1.2Vから+8Vへと変化する。
これにより、差動増幅器D1の+入力端には端子電圧+2Vにオフセット電圧+1Vを加えた+3Vが、−入力側には0Vが印加される。差動増幅器D2の+入力端には+4Vと+1Vの和の+5Vが、−入力側には+2Vが、差動増幅器D3の+入力端には+7Vが、−入力側には+4Vが、差動増幅器D4の+入力端には+9V、−入力側には+6Vがそれぞれ印加されることになって、差動増幅器D1〜D4の出力はすべて+3Vとなる。
燃料電池のセルの動作時の起電力は0V〜+1.3Vの範囲にあり、単位セルが直列に2個並んだ電池セルC1〜C4の出力電圧(起電力)は0V〜+2.6Vの範囲にある。これに対応する正常な差動増幅器D1〜D4の出力は、オフセット電圧が+1Vの場合、図5に示すように+1V〜+3.6Vの範囲となる。したがって、出力がこれ以外の値を示した場合は、測定点での接触不良かフォトMOSスイッチS1〜S5の不良などが発生していると検知することができる。
次に、接触不良箇所の特定について説明する。
表1にはこの実施の形態で、接触不良やスイッチ不良の発生場所とその場合の差動増幅器D1〜D4の出力の電圧値を示す。この表では、オフセット電圧は+1V、各電池セルの起電力は+2Vとした場合を示している。この表の見方を例に沿って説明する。
Figure 0004392333
ここで、図4で測定点AN−0の部分の不良の場合、すなわち電池セルC1の負極側に接触不良や断線があるかフォトMOSスイッチS1に不良があった場合を考える。このときは接地GNDが電池セルC側に繋がらなくなるので、他の部分が正常でもコンデンサF(F1〜F4)が電池セルC(C1〜C4)側から充電されることがなく、表1の最下列に示すように、接地GNDが−入力端に接続されている差動増幅器D1から充電した時と同じ+0.7Vが出力される以外は差動増幅器D2〜D4の出力は不安定である。
次に、測定点AN−2の部分の不良の場合、すなわち電池セルC3の負極側と電池セルC2の正極側の測定点に接触不良や断線があるかフォトMOSスイッチS3に不良があった場合を考える。この場合はコンデンサF1は+2Vに充電されるので、差動増幅器D1の出力はオフセット電圧との和で+2+1=3(V)である。
コンデンサF2は電池セルC2側から充電されないので充電したときと同じ−0.6Vを保っている。したがって、差動増幅器D2の+入力端には−0.6+1=+0.4(V)が、−入力端には+2Vが印加されるので差動増幅器D2の出力は+0.4−2=―1.6(V)となる。
同様に、コンデンサF3は電池セルC3側から+6Vに充電され、差動増幅器D3の+入力端には+6+1=+7(V)が、−入力端には−0.6Vが印加されるので、差動増幅器D2の出力は+7−(−0.6)=+7.6(V)となる。
さらに、コンデンサF4は電池セルC4側から+8Vに充電され、差動増幅器D4の+入力端には+8+1=+9(V)が、−入力端には+6Vが印加されるので、差動増幅器D4の出力は+9−(+6)=+3(V)となる。これらの出力電圧が表1の3列目に示されている。他の場所の不良も同様に検知できる。
このように差動増幅器D1〜D4の出力電圧を調べることによって、接触が正常かどうか、AN−0〜AN−4のどの場所に接触不良、断線、スイッチ不良などの故障を検知することができる。
ところで、フォトMOSスイッチS1〜S5をオンにして入力回路10の入力端子をセルに接続してセルの電圧および接触状態を検出するときに、燃料電池スタック2が発電停止中の場合は、セルの電圧がゼロであるのに対してコンデンサF(F1〜F4)がそれぞれ充電され電圧が生成されているので、コンデンサF(F1〜F4)がセルに対して放電してしまう。この結果、セルが早期劣化してしまう。
次に、本発明に係る断線などの接触不良を検知しつつもセルの早期劣化防止について説明する。図7に示す燃料電池システムは電気自動車に搭載され車両の駆動に使用されるものとする。図4に示す入力回路10の充電回路11には車両側からのイグニッションスイッチ信号が出力されるようになっている。充電回路11はイグニッションスイッチ信号に応じて動作することになっている。
図8は、電圧測定器における動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、充電回路11で車両側からのイグニッションスイッチ信号に基づいて、燃料電池スタック2への水素と酸素の供給が完了したか否かが判定される。水素と酸素の供給が完了していない場合はステップS2へ進み、ここで、充電回路11がコンデンサF(F1〜F4)への充電を行わないことによって、断線検知機能を禁止する。この場合、断線検知機能が停止されるが、セルの電圧の検出が可能である。
ステップS1で、水素と酸素の供給が完了したと判定された場合は、ステップS3へ進み、ここで、充電回路11がコンデンサF(F1〜F4)への充電を行うことによって、断線検知機能を許可する。これによってコンデンサF(F1〜F4)が充電され、電圧測定器1がフォトMOSスイッチS(S1〜S5)をオンにして入力回路10の各入力端子を測定点AN−0〜AN−4に接続させ、セルの電圧の検出とともに表1にしたがって断線などの接触状態を検知する。
ステップS4において、前記したように差動増幅器D1〜D4の出力電圧で断線を検知した場合は、ステップS5へ進む。
ステップS5では、断線と検知してからの時間経過をチェックすることによって断線故障の確定時間を経過したか否かを判断する。これは、ノイズなどの影響を排除するためのものである。
断線故障の確定時間を経過していない場合は、ステップS4に戻り、ステップS5の処理が繰り返される。断線故障の確定時間を経過した場合には、ステップS6へ進み、断線故障を確定する。
このように、燃料電池スタック2が発電停止中の場合は、コンデンサFに充電して断線を検知する機能を停止するようにしたので、セルの電圧を測定しても、コンデンサFがセルに対して放電することがないので、セルが早期劣化することが防止される。
ここで、ステップS1は発電停止検出手段の動作を示している。ステップS2は断線判定禁止手段の動作を示している。ステップS3、ステップS4は断線判定手段の動作を示している。
以上、実施の形態では、電圧測定器1における入力回路10の入力端子とセルとの接触状態の検出について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
本発明の接触検知方法を実行する基本回路とその動作の説明図である。 図1の回路での各部の動作と波形を示すタイムチャートである。 本発明が用いられる直列に接続された4個の電池セルの起電力を同時に測定する電圧測定器の入力回路の回路図である。 本発明に基づいて測定点との接触の検知を可能にした入力回路を示す図である。 燃料電池の電池セルの出力電圧(起電力)と差動増幅器の出力の関係を示す説明図である。 燃料電池スタックの断面図である。 燃料電池システムの構成を示す図である。 電圧測定器における動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 電圧測定器(発電状態検出装置)
2 燃料電池スタック
3 エゼクタ
4 タンク
5 エアコンプレッサ
10 入力回路
11 充電回路
101 電圧測定用端子
102 セル
AN−0〜AN−4 測定点
B1〜B5 バッファ
C1〜C5 電池セル
Cf コンデンサ(蓄電素子)
D1〜D4 差動増幅器
E 出力電圧
F1〜F4 コンデンサ
GND 接地
S1〜S5 フォトMOSスイッチ(スイッチ手段)

Claims (2)

  1. 複数のセルからなる燃料電池と、オン/オフが制御可能なスイッチ手段と、前記スイッチ手段を介して前記燃料電池のセルに接続される電圧測定器とを有し、前記電圧測定器の入力回路に蓄電素子が備えられる燃料電池システムにおいて、
    充電回路を備え、前記スイッチ手段がオフのとき、前記蓄電素子に対して充電を行い、前記スイッチ手段がオフからオンに切り替わるとき、前記蓄電素子の電圧の変化によって、前記電圧測定器と前記セルとの接続に断線があるか否かを判定する断線判定手段と、
    前記燃料電池が発電停止中であるか否かを検出する発電停止検出手段と、
    前記燃料電池が発電停止中であると検出された場合、前記充電回路による前記蓄電素子への充電を禁止することで断線判定を禁止し、かつ前記スイッチ手段をオンにし、前記電圧測定器により前記燃料電池のセル電圧を測定する発電停止時電圧測定手段とを設けたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記発電停止検出手段は、イグニションスイッチ信号に応じて動作し、前記燃料電池への水素と酸素の供給が完了したか否かを判定し、水素と酸素の供給が完了していないと判定した場合、前記燃料電池が発電停止中であると検出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
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