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JP4391694B2 - 発熱化学反応の実施方法およびそのための装置 - Google Patents

発熱化学反応の実施方法およびそのための装置 Download PDF

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JP4391694B2
JP4391694B2 JP2000557913A JP2000557913A JP4391694B2 JP 4391694 B2 JP4391694 B2 JP 4391694B2 JP 2000557913 A JP2000557913 A JP 2000557913A JP 2000557913 A JP2000557913 A JP 2000557913A JP 4391694 B2 JP4391694 B2 JP 4391694B2
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Description

技術分野
本発明は、3個以上のリアクターを使用する反応装置における発熱化学反応、特にヒドロホルミル化反応の実施方法において、リアクター内部の温度制御に優れ、リアクター全体での差圧が少ない方法、および該方法を実施するための装置に関する。
背景技術
発熱反応、例えば、オレフィンのヒドロホルミル化反応を、リアクターを直列に接続した形式で実施する場合、系列の先頭の(第一)リアクターの温度制御が難しく、大きい幅の温度分布を生ずるといった問題点や多数のリアクターを接続するため、リアクター全体での大きな差圧が生じるといった問題点がある。
特表平9−500106号公報は、原料の一部を先頭のリアクターおよび2番目のリアクターに供給する方法を開示している。該方法では、温度制御の問題点はやや改善されているが、例えば、該公報の実施例に開示されている方法は、リアクターを直列に接続しているため、リアクター全体で差圧が生じるという問題点がある。
発明の開示
本発明の目的は、3個以上のリアクターを使用する反応装置における発熱化学反応、特にヒドロホルミル化反応の実施方法において、リアクター内部の温度制御に優れ、リアクター全体での差圧が少ない方法、および該方法を実施するための装置を提供することにある。
本発明は、n個(n≧3)のリアクターを含む反応装置で発熱化学反応を実施する方法において、反応原料をn個のリアクターのうちm個(n>m≧2)の1段目リアクターに独立して供給し、次いで、m個の1段目リアクターから出る反応原料および反応生成物の1次混合物を、他の1段目リアクターを通さずに2段目以降のリアクターに供給することを特徴とする方法を提供する。
また、本発明は、反応原料を供給するための1または複数の供給源と、各々が流入口および流出口を有するn個(n≧3)のリアクターとを含み、該n個のリアクターのうち少なくともm個(n>m≧2)は1段目リアクターであって残りのリアクターは2段目以降のリアクターであり、ここに1または複数の供給源は反応原料供給路を介して各1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口は反応原料および反応生成物の混合物を供給するための供給路を介して2段目以降のリアクターの流入口と連絡していることおよび1段目リアクター間に連絡路がないことを特徴とする発熱化学反応用装置を提供する。
また、本発明は、オレフィンおよび合成ガス(一酸化炭素/水素)を含む反応原料をn個(n≧3)のリアクターのうちm個(n>m≧2)の1段目リアクターに独立して供給して反応させ、次いで、m個の1段目リアクターから出る反応原料および反応生成物の1次混合物を、他の1段目リアクターを通さずに2段目以降のリアクターに供給して順次反応させることを特徴とする該オレフィンより炭素数の1つ多いアルデヒドまたはアルコールの製法を提供する。
発明の詳細な記載
以下、図面を参照して本発明の方法および装置を説明する。
本発明の方法においては、反応原料を供給するための供給源は1または複数であってよい。本発明の方法においては、全部で3個以上のリアクターを用い、そのうち少なくとも2個は1段目リアクターであり、その他は2段目以降のリアクターである。2段目以降のリアクターは少なくとも1個である。ここに、いろいろな接続の仕方をしたリアクター系列において、最大数のリアクターを通る流路を選択し、供給源側から順次、1段目リアクター、2段目リアクター・・・・・i段目リアクターと呼び、そのような流路が複数あれば各流路につき順次、1段目リアクター、2段目リアクター・・・・・i段目リアクターと呼ぶ(リアクターの命名については、図面を参照されたい)。なお、供給源から反応原料を最初に受けるリアクターはすべて1段目リアクターであり、複数のi段目リアクター間では物質の供給は行われない(例えば、1段目リアクター間での反応原料および反応生成物の混合物の供給は行なわれない)。
本発明の方法では、まず1または複数の供給源から反応原料を複数の1段目リアクターに分割して供給する。ここで、複数の1段目リアクターに供給されれば、供給源からの供給の仕方は問わない。
次いで、1段目リアクターから2段目以降のリアクターに反応原料および反応生成物の混合物を供給する(本明細書では、i段目リアクターから出る反応原料および反応生成物の混合物をi次混合物という)。この供給の仕方にはいくつかの態様があるが、本発明においては供給源から1段目リアクターに分割して反応原料を供給すれば、2段目以降のリアクターへの供給の仕方は問わない(例えば、1次混合物は混合した後に、あるいは混合せずに独立して2段目以降のリアクターに供給してもよく、これはi次混合物についても同様であり、i段目リアクターが複数である場合、それらから出たi次混合物は混合した後、あるいは混合することなく独立して以降のリアクターに供給することができる)。
例示すると、まず、第1の態様においては、m個の1段目リアクターから出る1次混合物を混合することなく独立して別々のm個の2段目リアクターに供給する。
第2の態様においては、m個の1段目リアクターから出る1次混合物を全て混合し、得られた混合物を1個の2段目リアクターに供給する。
第3の態様においては、m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちいくつかを混合し、得られた混合物と残りの各1次混合物とを独立して別々の2段目リアクターに供給し(この一例を図1に示す)、あるいはそれらを1個の2段目リアクターに供給する(この一例を図2に示す)。
第1の態様の変形として、m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちのいくつかを2段目リアクターに供給することなく3段目以降のリアクターに供給する(この一例を図3に示す)。
また、第3の態様の変形として、m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちのいくつかを混合して得られた混合物および残りの各1次混合物のうちのいくつかを、2段目リアクターに供給することなく3段目以降のリアクターに供給する(この一例を図4に示す)。
好ましい態様では、全体がn個のリアクターであり、
(i)nが偶数である場合、1または複数の供給源から2個の1段目リアクターに反応原料を供給し、各1段目リアクターから各々、直列に、順次2個の2段目、3段目、・・・次いで、k段目リアクター(k=n/2)に反応原料および反応生成物の混合物を供給し、また
(ii)nが奇数である場合、k段目リアクター[k=(n−1)/2]まで前記と同様に2列の直列とし、さらに2個のうちどちらか1個のk段目リアクターからのk次混合物を1個のk+1段目リアクターに供給する(図5参照)。
前記の好ましい態様では、例えば、n=8の場合、1または複数の供給源から2個の1段目リアクターに反応原料を供給し、各1段目リアクターから各々直列に、順次2段目、3段目、次いで4段目リアクターに反応原料および反応生成物の混合物を供給する(この態様を図6に示す)。2個のうちどちらか1個の4段目リアクターからの4次混合物を1個の5段目リアクターに供給してもよい。
前記の態様は、リアクター内での反応温度の安定性およびリアクター全体で発生する差圧が少ないという点で好ましい態様である。
なお、特殊な例として、図7に示すように、2段目以降のリアクターにおいて、一旦収束した流れを分流させることもでき、かかる態様も本発明の範囲内のものである。
前記したように、本発明の方法は、反応原料を系列の先頭の1個の(第一)リアクターのみに供給するのではなく、複数のリアクターに分割して供給するため、温度安定性およびリアクター全体に発生する差圧を改善できる。このため、同数のリアクターを直列に接続した場合と比較して、リアクター装置全体での処理量をより多くできる。
また、本発明の方法において、反応原料を分割して供給するリアクター数が多くなるほど、各1段目リアクターの反応原料および反応生成物の処理量が少なくなり、反応温度安定性が増し、装置内で発生する差圧が少なくなる。
かかる本発明の方法は、好適には、反応原料としてオレフィンと水素と一酸化炭素を用いるヒドロホルミル化反応に適用される。
ここでヒドロホルミル化反応とは、一酸化炭素と水素とオレフィンを反応させて、該オレフィンより炭素数の1つ多いアルデヒドまたはアルコールを生成させる反応をいう。
本発明の方法により、触媒存在下でヒドロホルミル化反応を行う場合は以下の条件で実施される。
触媒としては、ヒドロコバルトカルボニルまたはジコバルトオクタカルボニル等が用いられ、その割合はオレフィンの供給重量に対して、金属としての量で0.05〜3重量%であり、さらには0.05〜1重量%であるのが好ましく、さらには0.25〜0.5重量%であるのがより好ましい。前記の触媒は、オレフィン中で溶解または分散されている状態であるのが好ましい。
合成ガス(一酸化炭素/水素)とオレフィンのモル比は、通常、0.5:1〜5:1であり、1:1〜3:1であるのが好ましい。該合成ガス中の水素対一酸化炭素の体積比は、通常、0.5:1〜3:1であるが、0.9:1〜2:1であるのが好ましく、さらには、1:1〜1.5:1であるのがより好ましい。
反応温度は、原料のオレフィンの種類、供給量等により限定されるものではないが、通常、120〜190℃である。例えば、原料がオクテンである場合は、第1リアクターの温度が140〜160℃であるのが好ましく、160℃を超えると、副生成物であるオクテンのポリマーの生成量が増加する。
また、各リアクターに水ジャケット等を使用することにより反応系内を冷却し、所定の温度範囲に維持することが好ましい。また、オレフィンの供給量は、第1リアクターが所定の温度範囲に維持されるような量であることが好ましい。
また、反応圧力は、通常、150〜400kg/cmである。
原料のオレフィンとしては、通常、炭素数2〜20のものが用いられ、さらには、炭素数4〜10のものが好ましく、さらには炭素数6〜8のものがより好ましく使用される。これらのオレフィンは、直鎖状であっても、分岐鎖を持っているものでもよく、例えば、エチレン、プロペン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネン、デセン、ドデセン、エイコセン等が挙げられる。
ヒドロホルミル反応においては、リアクターの数nは、その反応条件等により特に限定されないが、通常、n=3〜20が好ましく、さらには、n=3〜10がより好ましい。
また、本発明では、リアクターとしては、好ましくはループリアクターが用いられる。
次に、具体的な例として、全部で6個のリアクターを使用した発熱化学反応の実施を想定した場合について述べる。本発明の方法としては、2個の1段目リアクターに反応原料を分割して供給し、出てきた反応液(反応原料と反応生成物の混合物(1次混合物))を混合して、以降の直列に並んだ4個のリアクターへ順次流す方法(図8)、3基ずつの2つの反応系列に分割して供給し反応を行う方法(図9)、反応原料を2個の1段目リアクターに分割して供給し、その1つのリアクターから出た反応液を次のリアクター(2段目リアクター)に供給し、さらに、このリアクターから出た反応液と先の原料供給された残りの1つのリアクターから出た反応液とを混合して以降の直列に並んだ3つのリアクター(3段目リアクター、4段目リアクターおよび5段目リアクター)へ順次流す方法(図10)等が挙げられる。
さらに原料供給を第1、2、3リアクター(3個の1段目リアクター)に行い第1、2リアクターより出た反応液を第4リアクター(2段目リアクター)に供給し、第3、4リアクターからの反応液を第5リアクター(3段目リアクター)にさらに第6リアクター(4段目リアクター)へと供給できるように各リアクターを接続し反応を行うスタイル(図11)では、供給する触媒濃度の調整も可能となり、反応温度安定性が増し、装置内で発生する差圧が少なくなる。
また、本発明は、前記したような本発明の方法を実施するための装置も提供する。
本発明の装置は、反応原料を供給するための1または複数の供給源と、各々が流入口および流出口を有するn個(n≧3)のリアクターとを含む。該n個のリアクターのうち少なくともm個(n>m≧2)は1段目リアクターであって残りのリアクターは2段目以降のリアクターである。ここに1または複数の供給源は反応原料供給路を介して各1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口は反応原料および反応生成物の1次混合物を供給するための供給路を介して2段目以降のリアクターの流入口と連絡している。1段目リアクターから2段目以降のリアクターへの接続の仕方は、本発明の方法で述べた種々の態様に対応して種々の態様があるが、リアクター間の接続は、リアクターの流出口とリアクターの流入口とを連絡する供給路を介して行われる。ここに、i段目リアクターの意味は前記と同様である。また、本発明の装置は1段目リアクター間に連絡路がないこともその特徴の1つである。ここで、連絡路とは、反応混合物の供給路のことを意味する。
1の態様において、本発明の装置では、1段目リアクターの数と2段目リアクターの数は同一であって、各1段目リアクターの流出口はそれぞれ1個の2段目リアクターの流入口と連絡している。
好ましい態様において、本発明の装置では、
(i)nが偶数である場合、1個の供給源と、2個の1段目リアクターと、2個の2段目リアクターと、2個の3段目リアクターと、・・・2個のk(k=n/2)段目リアクターとを含み、該供給源は反応原料供給路を介して2個の1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口は1次混合物供給路を介してそれぞれ1個の2段目リアクターの流入口と連絡し、各2段目リアクターの流出口は2次混合物供給路を介してそれぞれ1個の3段目リアクターの流入口と連絡し、これを順次繰り返し、2個のk−1段目リアクターの流出口はk−1次混合物供給路を介してそれぞれ1個のk段目リアクターの流入口と連絡しており、また
(ii)nが奇数である場合、1個の供給源と、2個の1段目リアクターと、2個の2段目リアクターと、2個の3段目リアクターと、・・・2個のk[k=(n−1)/2]段目リアクターと1個のk+1段目リアクターとを含み、該供給源は反応原料供給路を介して2個の1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口は1次混合物供給路を介してそれぞれ1個の2段目リアクターの流入口と連絡し、各2段目リアクターの流出口は2次混合物供給路を介してそれぞれ1個の3段目リアクターの流入口と連絡し、これを順次繰り返し、2個のk−1段目リアクターの流出口はk−1次混合物供給路を介してそれぞれ1個のk段目リアクターの流入口と連絡し、さらに2個のうちの1個のk段目リアクターの流出口はk次混合物供給路を介して1個のk+1段目リアクターの流入口と連絡している(図5参照)。
前記の好ましい態様において、例えば、n=8の場合、本発明の装置では、1個の供給源と、2個の1段目リアクターと、2個の2段目リアクターと、2個の3段目リアクターと、2個の4段目リアクターとを含み、該供給源は反応原料供給路を介して2個の1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口は1次混合物供給路を介してそれぞれ1個の2段目リアクターの流入口と連絡し、各2段目リアクターの流出口は2次混合物供給路を介してそれぞれ1個の3段目リアクターの流入口と連絡し、各3段目リアクターの流出口は3次混合物供給路を介してそれぞれ1個の4段目リアクターの流入口と連絡している(図6参照)。ここに、i次混合物の意味は前記と同様であり、i次混合物供給路とは、i次混合物を以降のリアクターに供給するための供給路をいう。
別の態様において、本発明の装置では、2段目リアクターの数は1であり、m個(n>m≧2)の1段目リアクターから出る1次混合物を混合するための1個の混合器を設け、該混合器の流入口は1次混合物供給路を介してm個の1段目リアクターの各流出口と連絡し、該混合器の流出口は1次混合物の混合物を供給するための供給路を介して該2段目リアクターの流入口と連絡している。
なお、本発明の装置には、本発明の方法で述べた種々の態様のうち、フロー図における対応する箇所に、i次混合物等を全部または部分的に混合する混合器を設けた種々の態様が含まれる。
本発明に従い構築された一連のループリアクターを含む装置の一形態を、図12に示す。
第1ループリアクター(01)は、流入口(21)および流出口(31)を備えており、該ループリアクターの右側の垂直部分の下部には熱交換器(11)が備えられ、そこに冷却水が通っている。第2〜第5リアクター(02〜05)も同様に流入口(22〜25)、流出口(32〜35)および熱交換器(12〜15)を備えている。
反応原料は第1リアクター(01)(1段目リアクター)の流入口(21)および第3リアクター(03)(1段目リアクター)の流入口(23)に分割して供給されており、第1リアクター(01)の流出口(31)は第2リアクター(02)(2段目リアクター)の流入口(22)に繋がっている。第2リアクター(02)の流出口(32)は第3リアクター(03)の流出口(33)と一つになって第4リアクター(04)(3段目リアクター)の流入口(24)に繋がっており、第4リアクター(04)の流出口(34)は第5リアクター(05)(4段目リアクター)の流入口(25)に繋がっている。
第1リアクター(01)では、反応原料は矢印方向に循環しており(他のリアクターでも反応原料は矢印方向に循環している)、該反応での発熱は、熱交換器(11)を通る温度制御した冷却水の流量により制御する。反応混合物の少数部分は、流出口(31)から取り除き、第2リアクター(02)に移す。反応混合物の大部分は、第1リアクター(01)内で循環を続ける。その内部循環速度は、一般的に液供給流量の5〜30倍である。
発明を実施するための最良の形態
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
実施例、比較例におけるオレフィン転化率は以下の式により算出した。
オレフィン転化率(%)=[(A−B)/A]×100(%)
A:原料のオレフィン(モル)
B:未反応のオレフィン(モル)
また、上記の各量は以下の分析条件にて、ガスクロマトグラフィーにより求めた。
ガスクロマトグラフィー分析条件
カラム :キャピラリーカラムCP−SIL(ジーエルサイエンス社製)
カラム径0.25mm×長さ25m
温度条件:80〜280℃(昇温5℃/分)
実施例1
前記の図12で表される5つのリアクターの系列に、オレフィン原料を供給した。この時の第1リアクターおよび第3リアクター(第1リアクターおよび第3リアクターの圧力:200〜210kg/cm)へのオレフィン供給原料は、コバルト0.3重量%(金属として測定される量、ヒドロコバルトカルボニルの形態で使用)を混合したオクテンと合成ガス(体積比で、H:CO=1.1:1)とを含んでおり、そのモル比は、オレフィン:合成ガス=1:2.6であった。第1および第3リアクターに原料を分割して供給(原料供給割合は、第1リアクター:第3リアクター=0.7:0.3で行った)した。その結果、第1および第3リアクター内部の温度は155℃で一定であった。また、最終反応器出口でのオレフィン転化率は97%であった。
実施例2
前記の図12で表される5個のリアクターの系列に、オレフィン原料を供給した。第1リアクターへのオレフィン供給原料は、コバルト0.3重量%(金属として測定される量、ヒドロコバルトカルボニルの形態で使用)を混合したオクテンと合成ガス(体積比で、H:CO=1.1:1)とを含んでおり、そのモル比は、オレフィン:合成ガス=1:2.6であった。
また、第3リアクターへのオレフィン供給原料は、コバルト0.25重量%(金属として測定される量、ヒドロコバルトカルボニルの形態で使用)を混合したオクテンと合成ガス(体積比で、H:CO=1.1:1)とを含んでおり、そのモル比は、オレフィン:合成ガス=1:2.6であった。
第1リアクターが155℃で安定操作される範囲内で、第1リアクターと第3リアクターとのオレフィンの供給割合を0.7:0.3としたところ、最終反応器出口でのオレフィン転化率は97%となった。
本発明の方法により、反応温度制御が容易となり、かつ差圧を減らすことができ、リアクター系全体を流れる反応液の最大処理量は、5個のリアクターを直列に接続する場合の1.33倍にすることができた。
実施例3
8個のリアクターを用いた系列において、リアクターを直列に4個ずつを並べた2系列に繋ぎ替え、2系列それぞれの第1段目のリアクター(第1段目リアクター圧力:200〜210kg/cm)に実施例1と同様な反応原料を供給比が1:1になるように供給し、ヒドロホルミル化反応を実施したところ(図6参照)、8個のリアクター全体で発生する差圧は12kg/cmであり、また、原料を供給している2つの第1段目のリアクター内部の温度は155〜158℃の小さな温度幅であった。また、最終反応器出口でのオレフィン転化率は97%であった。
実施例4
図13で表される9つのリアクターの系列に、オレフィン原料を供給した。このときの第1リアクターおよび第2リアクターへのオレフィンの供給量(速度)は、7000L/hrおよび8000L/hrであった。(このときの第1リアクターおよび第2リアクターの圧力:193kg/cm、第1リアクターおよび第2リアクターへの原料の供給量比=1:1.14)。オレフィン供給原料は、コバルト0.3重量%(金属として測定される量、ヒドロコバルトカルボニルの形態で使用)を混合したオクテンと合成ガス(体積比で、H:CO=1.1:1)とを含んでおり、そのモル比は、オレフィン:合成ガス=1:2.7であった。その結果、第1リアクター内部の温度は151〜154℃、第2リアクター内部の温度は155〜159℃の狭い温度幅内にあり、リアクター全体で、10〜15kg/cmの差圧が発生していた。また、最終反応器出口でのオレフィン転化率は95.5%であった。
比較例1
5個のリアクターを直列に接続し、第1リアクターのみに原料供給する以外は実施例1と同様にしてヒドロホルミル化反応を行った結果、第1リアクター内部の温度が150〜170℃の温度幅に振れ、また、リアクター全体で差圧が発生していた。
比較例2
8個のリアクターを直列に接続し、第1リアクターのみに原料を供給する以外は実施例3と同様にしてヒドロキシホルミル化反応を行った。
反応原料を供給している第1リアクター内部の温度は153〜165℃の温度幅に振れており、リアクター全体で23kg/cmの差圧が発生していた。
比較例3(特表平−500106号公報記載の方法)
図14で表される9つのリアクターの系列とする以外は、他の反応条件等は実施例4と同様にして反応を行なった。その結果、第1リアクター内部の温度は150〜157℃の温度幅に振れており、第2リアクター内部の温度は154〜162℃の温度幅に振れており、リアクター系全体で、42〜50kg/cmの差圧が発生していた。また、最終反応器出口でのオレフィン転化率は93.3%であった。
産業上の利用可能性
本発明により、3個以上のリアクターを使用する反応装置における発熱化学反応、特にヒドロホルミル化反応の実施方法において、リアクター内部の温度制御に優れ、リアクター全体での差圧が少ない方法、および該方法を実施するための装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
図1は、1段目リアクターから2段目以降のリアクターに1次混合物を供給する一態様を模式的に示すフロー図である。
図2は、1段目リアクターから2段目以降のリアクターに1次混合物を供給する別の態様を模式的に示すフロー図である。
図3は、1段目リアクターから2段目以降のリアクターに1次混合物を供給する別の態様を模式的に示すフロー図である。
図4は、1段目リアクターから2段目以降のリアクターに1次混合物を供給する別の態様を模式的に示すフロー図である。
図5は、本発明の方法の好ましい態様を模式的に示すフロー図である。
図6は、本発明の方法の好ましい態様を模式的に示すフロー図である。
図7は、本発明の方法におけるリアクター系列の1態様を模式的に示すフロー図である。
図8は、6個のリアクターを含むリアクター系列の典型例の1つを模式的に示すフロー図である。
図9は、6個のリアクターを含むリアクター系列の典型例の1つを模式的に示すフロー図である。
図10は、6個のリアクターを含むリアクター系列の典型例の1つを模式的に示すフロー図である。
図11は、6個のリアクターを含むリアクター系列の典型例の1つを模式的に示すフロー図である。
図12は、ループリアクターを含む本発明の装置の具体例の模式図であり、この図において、01は第1ループリアクター(1段目リアクター)、02は第2ループリアクター(2段目リアクター)、03は第3ループリアクター(1段目リアクター)、04は第4ループリアクター(3段目リアクター)、05は第5ループリアクター(4段目リアクター)、21、22、23、24および25は流入口、31、32、33、34および35は流出口、11、12、13、14および15は熱交換器を表す。
図13は、本発明の方法における9個のリアクターを含むリアクター系列の1態様を模式的に示すフロー図である。
図14は、9個のリアクターを含むリアクター系列の比較例を模式的に示すフロー図である。

Claims (25)

  1. n個(n≧3)のリアクターを含む反応装置でヒドロホルミル化反応を実施する方法において、オレフィンと水素と一酸化炭素をn個のリアクターのうちm個(n>m≧2)の1段目リアクターに独立して供給し、次いで、m個の1段目リアクターから出るオレフィンと水素と一酸化炭素および反応生成物の1次混合物を他の1段目リアクターを通さずに2段目以降のリアクターに供給する(ここで、リアクター系列において、最大数のリアクターを通る流路を選択し、各リアクターを供給源側から順次、1段目リアクター、2段目リアクター・・・・・i段目リアクターと呼ぶ。)ことを特徴とする方法。
  2. 1の供給源からオレフィンと水素と一酸化炭素を1段目リアクターに供給する請求項1記載の方法。
  3. 複数の供給源からオレフィンと水素と一酸化炭素を1段目リアクターに供給する請求項1記載の方法。
  4. m個の1段目リアクターから出る1次混合物を混合することなく独立して別々のm個の2段目リアクターに供給することを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. m個の1段目リアクターから出る1次混合物を全て混合し、得られた混合物を1個の2段目リアクターに供給することを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちいくつかを混合し、得られた混合物と残りの各1次混合物とを独立して別々の2段目リアクターに供給し、あるいはそれらを1個の2段目リアクターに供給することを特徴とする請求項1記載の方法。
  7. m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちいくつかを2段目リアクターに供給することなく3段目以降のリアクターに供給する請求項1記載の方法。
  8. m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちいくつかを混合して得られた混合物および残りの各1次混合物のうちいくつかを、2段目リアクターに供給することなく3段目以降のリアクターに供給する請求項1記載の方法。
  9. (i)nが偶数であり、1または複数の供給源から2個の1段目リアクターにオレフィンと水素と一酸化炭素を供給し、各1段目リアクターから各々、直列に、順次2個の2段目、3段目、・・・k段目リアクター(k=n/2)にオレフィンと水素と一酸化炭素および反応生成物の混合物を供給するか、または
    (ii)nが奇数であり、1または複数の供給源から2個の1段目リアクターに反応原料を供給し、各1段目リアクターから各々、直列に、順次2個の2段目、3段目、・・・k段目リアクター[k=(n−1)/2]に反応原料および反応生成物の混合物を供給し、さらに2個のうちどちらか1個のk段目リアクターからk次混合物を1個のk+1段目リアクターに供給する請求項1記載の方法。
  10. nが8であり、1または複数の供給源から2個の1段目リアクターにオレフィンと水素と一酸化炭素を供給し、各1段目リアクターから各々直列に、順次2段目、3段目、次いで4段目リアクターにオレフィンと水素と一酸化炭素および反応生成物の混合物を供給する請求項1記載の方法。
  11. オレフィンと水素と一酸化炭素を供給するための1または複数の供給源と、各々が流入口および流出口を有するn個(n≧3)のリアクターとを含み、該n個のリアクターのうち少なくともm個(n>m≧2)は1段目リアクターであって残りのリアクターは2段目以降のリアクターであり、ここに1または複数の供給源はオレフィンと水素と一酸化炭素供給路を介して各1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口はオレフィンと水素と一酸化炭素および反応生成物の1次混合物を供給するための供給路を介して2段目以降のリアクターの流入口と連絡していることおよび1段目リアクター間に連絡路がない(ここで、リアクター系列において、最大数のリアクターを通る流路を選択し、各リアクターを供給源側から順次、1段目リアクター、2段目リアクター・・・・・i段目リアクターと呼ぶ。)ことを特徴とするヒドロホルミル化反応用装置。
  12. 1段目リアクターの数と2段目リアクターの数が同一であって、各1段目リアクターの流出口がそれぞれ1個の2段目リアクターの流入口と連絡している請求項1記載の装置。
  13. (i)nが偶数であり、1個の供給源と、2個の1段目リアクターと、2個の2段目リアクターと、2個の3段目リアクターと、・・・2個のk(k=n/2)段目リアクターとを含み、該供給源がオレフィンと水素と一酸化炭素供給路を介して2個の1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口が1次混合物供給路を介してそれぞれ1個の2段目リアクターの流入口と連絡し、各2段目リアクターの流出口が2次混合物供給路を介してそれぞれ1個の3段目リアクターの流出口と連絡し、これを順次繰り返し、2個のk−1段目リアクターの流出口がk−1次混合物供給路を介してそれぞれ1個のk段目リアクターの流出口と連絡しているか、または
    (ii)nが奇数であり、1個の供給源と、2個の1段目リアクターと、2個の2段目リアクターと、2個の3段目リアクターと、・・・2個のk[k=(n−1)/2]段目リアクターと1個のk+1段目リアクターとを含み、該供給源はオレフィンと水素と一酸化炭素供給路を介して2個の1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口が1次混合物供給路を介してそれぞれ1個の2段目リアクターの流入口と連絡し、各2段目リアクターの流出口が2次混合物供給路を介してそれぞれ1個の3段目リアクターの流入口と連絡し、これを順次繰り返し、2個のk−1段目リアクターの流出口がk−1次混合物供給路を介してそれぞれ1個のk段目リアクターの流入口と連絡し、さらに2個のうちの1個のk段目リアクターの流出口がk次混合物供給路を介して1個のk+1段目リアクターの流入口と連絡している請求項1記載の装置。
  14. nが8であり、1個の供給源と、2個の1段目リアクターと、2個の2段目リアクターと、2個の3段目リアクターと、2個の4段目リアクターとを含み、該供給源がオレフィンと水素と一酸化炭素供給路を介して2個の1段目リアクターの流入口と連絡し、各1段目リアクターの流出口が1次混合物供給路を介してそれぞれ1個の2段目リアクターの流入口と連絡し、各2段目リアクターの流出口が2次混合物供給路を介してそれぞれ1個の3段目リアクターの流入口と連絡し、各3段目リアクターの流出口が3次混合物供給路を介してそれぞれ1個の4段目リアクターの流入口と連絡していることを特徴とする請求項1記載の装置。
  15. 1段目リアクターから出る1次混合物を混合するための1個の混合器を設け、該混合器の流入口が1次混合物供給路を介してm個の1段目リアクターの各流出口と連絡し、該混合器の流出口が1次混合物の混合物を供給するための供給路を介して該2段目リアクターの流入口と連絡していることを特徴とする請求項1記載の装置。
  16. オレフィンおよび一酸化炭素と水素を含む反応原料をn個(n≧3)のリアクターのうちm個(n>m≧2)の1段目リアクターに独立して供給して反応させ、次いで、m個の1段目リアクターから出る反応原料および反応生成物の1次混合物を他の1段目リアクターを通さずに2段目以降のリアクターに供給して順次反応させる(ここで、リアクター系列において、最大数のリアクターを通る流路を選択し、各リアクターを供給源側から順次、1段目リアクター、2段目リアクター・・・・・i段目リアクターと呼ぶ。)ことを特徴とする該オレフィンより炭素数の1つ多いアルデヒドまたはアルコールの製法。
  17. 1の供給源から反応原料を1段目リアクターに供給する請求項1記載の製法。
  18. 複数の供給源から反応原料を1段目リアクターに供給する請求項1記載の製法。
  19. m個の1段目リアクターから出る1次混合物を混合することなく独立して別々のm個の2段目リアクターに供給することを特徴とする請求項1記載の製法。
  20. m個の1段目リアクターから出る1次混合物を全て混合し、得られた混合物を1個の2段目リアクターに供給することを特徴とする請求項1記載の製法。
  21. m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちいくつかを混合し、得られた混合物と残りの各1次混合物とを独立して別々の2段目リアクターに供給し、あるいはそれらを1個の2段目リアクターに供給することを特徴とする請求項1記載の製法。
  22. m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちいくつかを2段目リアクターに供給することなく3段目以降のリアクターに供給する請求項1記載の製法。
  23. m個の1段目リアクターから出る1次混合物のうちいくつかを混合して得られた混合物および残りの各1次混合物のうちいくつかを、2段目リアクターに供給することなく3段目以降のリアクターに供給する請求項1記載の製法。
  24. (i)nが偶数であり、1または複数の供給源から2個の1段目リアクターに反応原料を供給し、各1段目リアクターから各々、直列に、順次2個の2段目、3段目、・・・k段目リアクター(k=n/2)に反応原料および反応生成物の混合物を供給するか、または
    (ii)nが奇数であり、1または複数の供給源から2個の1段目リアクターに反応原料を供給し、各1段目リアクターから各々、直列に、順次2個の2段目、3段目、・・・k段目リアクター[k=(n−1)/2]に反応原料および反応生成物の混合物を供給し、さらに2個のうちどちらか1個のk段目リアクターからのk次混合物を1個のk+1段目リアクターに供給する請求項1記載の方法。
  25. nが8であり、1または複数の供給源から2個の1段目リアクターに反応原料を供給し、各1段目リアクターから各々直列に、順次2段目、3段目、次いで4段目リアクターに反応原料および反応生成物の混合物を供給する請求項1記載の製法。
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