JP4389571B2 - 車輪情報取得装置 - Google Patents
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Description
特許文献2に記載の車輪状態取得装置においては、複数の車輪各々に対応付けて設けられた車輪側装置の各々から送信された電波が車体側装置における受信アンテナに受信されるのであるが、その受信された電波の電圧の車輪の回転に伴う周期的な変化規則と、前記複数の車輪側装置から送信される電波の予め記憶された周期的な変化規則とに基づいて、その電波を送信した車輪側装置の車輪の位置が取得される。
特許文献3に記載の車輪状態取得装置においては、基準車輪の空気圧と、その基準車輪と対象車輪との動荷重半径の比とに基づいて、対象車輪の空気圧が推定される場合において、車輪交換後の基準車輪の車体に対する位置が、段差を通過した場合の基準車輪を含む前後左右の各々の車輪の車輪加速度の変化状態に基づいて特定される。
請求項2に記載の車輪状態取得装置は、(i)車両の複数の車輪にそれぞれ設けられ、(a)車輪の第1状態の量である第1状態量を検出する車輪状態センサと、(b)車輪情報を送信する車輪情報送信部とを備えた車輪側装置と、(ii)前記車両の車体に設けられ、(c)前記複数の車輪側装置各々から送信された車輪情報を受信する少なくとも1つの車輪情報受信装置と、(d)その車輪情報受信装置によって受信された車輪情報を処理する情報処理装置とを備えた車体側装置とを含む車輪状態取得装置であって、前記車体側装置が、前記複数の車輪側装置に車輪情報要求情報を送信する送信部を含み、前記車輪側装置が、前記車輪の第2状態の量である第2状態量が、予め定められた設定時間内に予め定められた設定量以上変化させられてからの経過時間を計測するタイマを含み、前記車輪情報送信部が、前記車輪情報として(i)前記車輪状態センサによって検出された第1状態量を表す第1車輪状態情報と、(ii)前記車輪側装置自身を表す識別情報と、(iii)前記経過時間を表す経過時間情報とを含むものを前記車輪情報要求情報に応じて送信する手段を含み、かつ、前記情報処理装置が、前記複数の車輪各々について、予め定められた変化順序に従って前記第2状態量が前記設定時間内に前記設定量以上変化させられる場合において、その変化順序と、前記車輪情報要求情報の送信に応じて前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の各々に含まれる前記経過時間情報が表す経過時間とに基づいて、前記複数の車輪側装置各々について、それら車輪側装置が設けられた車輪の車体に対する位置に関する車輪位置情報を取得する車輪位置情報取得部を含むものとされる。
第1状態、第2状態がタイヤの空気圧である場合において、車輪位置情報取得部は、複数の車輪各々について、タイヤの空気圧が設定時間内に設定値以上変化させられる変化順序と、車輪情報受信装置において受信された車輪情報に含まれる経過時間情報とに基づいて、複数の車輪側装置各々についての車輪位置情報を取得する。
タイマは、空気圧が設定時間内に設定値以上変化させられてからの経過時間を計測する。空気圧が急変させられてからの時間であり、設定勾配以上の変化勾配で変化させられてからの時間である。空気圧は、急減させられても急増させられてもよい。
原則として、複数の車輪の空気圧が予め定められた順序で急変させられる場合において、車体側装置において、受信した車輪側装置から送信された車輪情報に含まれる経過時間(以下、車輪についての経過時間と略称する)が長い場合は短い場合より空気圧が先に急変させられた車輪の車輪側装置から送信された車輪情報であるとすることができる。
車体側装置において、複数の車輪情報が連続して(相前後して、あるいは、ほぼ同時に)受信された場合には、複数の車輪情報に含まれる経過時間同士を比較すれば、空気圧が急変させられた車輪の順序がわかる。
一方、車体側装置においては、複数の車輪情報をほぼ同時に受信するとは限らない。車体側装置において、時間を隔てて車輪情報を受信した場合において、前回受信した車輪情報に含まれる経過時間の方が今回受信した車輪情報に含まれる経過時間より短くして、前回受信した車輪情報を送信した車輪の方が先に空気圧が急減させられた車輪であることがある。したがって、車体側装置において複数の車輪情報を時間を隔てて受信した場合には、それらの間の受信間隔を考慮して、複数の車輪情報をほぼ同時に受信したと仮定した場合の経過時間が取得されるようにすることが望ましい。この受信間隔を考慮して取得された経過時間同士を比較すれば、車輪の空気圧が変化させられた順序を取得することができ、車輪位置情報を取得することができる。
車輪位置情報取得部は、複数の車輪情報をほぼ同時に受信したと仮定した場合の経過時間を取得する経過時間換算手段を含むものとすることができる。
受信時期が異なれば、経過時間も異なるのが普通であり、経過時間に基づいて車輪位置を決めることは困難である。それに対して、受信時間の差(受信間隔)に応じて経過時間を補正し、補正した経過時間に基づけば、車輪位置情報を取得することができる。
車輪情報送信部は、空気圧が急変させられた場合に車輪情報を送信し、急変させられた後、設定時間間隔で車輪情報を送信する第1送信部と、車体側装置からの車輪情報要求情報に応じて車輪情報を送信する第2送信部との少なくとも一方を含むものとすることができる。
空気圧が急変させられた場合に車輪側装置から車輪情報が送信され、その車輪情報が車体側装置において受信されれば、経過時間を考慮しなくても、車輪位置を学習することができる。しかし、ノイズ等に起因して、空気の急変に応じて車輪情報が送信された場合に、その車輪情報を受信できない場合がある。その場合に、後に送信された車輪情報に含まれる経過時間に基づけば、車輪位置を学習することができる。
例えば、一部の車輪側装置(車輪情報)について車輪位置が決まり、残りの車輪側装置については車輪位置が決まらない場合には、後に送信された車輪位置が決まった車輪側装置の車輪情報と車輪位置が決まらない車輪側装置の車輪情報とで、経過時間同士を比較すれば、残りの車輪側装置の車輪位置情報を取得することができる。
また、複数の車輪側装置から、車体側装置から送信された車輪情報要求情報に応じて車輪情報が送信されるようにすれば、車体側装置においては、複数の車輪情報をほぼ同時に受信することができる。したがって、複数の車輪情報に含まれる経過時間同士を比較すれば、車輪位置情報を取得することができる。
車輪情報送信部は、車輪情報を作成して送信する。車輪情報は、一連の通信用の情報の形態を成すものであり、スタート情報、エンド情報(ストップ情報と称することもできる)を含み、スタート情報、エンド情報の間に、車輪状態センサによって検出された車輪の第1状態を表す車輪状態情報と車輪側装置の識別情報との少なくとも一方を含む。車輪状態情報は、第1状態量を表す情報、第1状態の変化状態を表す情報等の少なくとも一つを含む。例えば、車輪状態センサが空気圧センサである場合に、空気圧値と空気圧が急変したこととの少なくとも一方を含むものとすることができるのである。
車体側装置において、車輪状態を取得する車輪状態取得モードにおいては、車輪側装置から送信された車輪情報に含まれる車輪状態情報に基づいて車輪状態が取得され、識別情報と車輪位置情報とを対応づけて登録する登録モードや識別情報が予め記憶されている場合に、それら識別情報に車輪位置情報の対応付けを行う車輪位置学習モード等においては、車輪情報に含まれる車輪状態情報は不可欠ではなく識別情報が必要である。このように、車輪情報には、常に、識別情報と車輪状態情報との両方が含まれる必要はなく、少なくとも一方が含まれればよい。
車輪情報送信部は、少なくとも、車輪の第2状態の設定状態以上の変化に応じて車輪情報を送信する。その他の場合、例えば、車輪状態センサによって第1状態が設定時間毎に検出される場合において、その車輪状態センサによって第1状態が検出される毎に送信するものとしたり、車体側装置から送信された車輪情報要求情報を受信した場合に送信するものとしたりすること等ができる。
第2状態の設定状態以上の変化は通常では起き得ない状態の変化であり、車輪情報の送信のトリガとされる。例えば、車輪の第2状態が空気圧である場合に、空気圧が急減または急増させられた状態、すなわち、設定時間内に設定値以上変化させられた状態や時間に対する変化勾配が設定勾配以上の状態をいう。また、第2状態が温度である場合に、温度が急低下または急上昇させられた状態(設定時間内に設定値以上変化させられた状態や時間に対する変化勾配が設定勾配以上の状態)をいう。
なお、第2状態は第1状態と同じ状態であっても別の状態であってもよい。
車体側装置は、少なくとも1つの車輪情報受信装置(以下、受信装置と略称する)を含む。1つの受信装置は、1つのアンテナと、そのアンテナにおいて受信した情報を処理する処理部とを含む。車体側装置に設けられる受信装置は1つであっても2つ以上であってもよい。
受信装置を車輪側装置に対応付けて(車輪側装置と受信装置とを1対1に対応づけて)設ければ、車輪情報を受信した受信装置を特定できるため、車輪情報を送信した車輪側装置(車輪位置)を特定することができる。しかし、受信装置の数が多くなり、コストが高くなる。
それに対して、本車体側装置においては、車体側装置に設けられた少なくとも1つの受信装置のうちの少なくとも1つが、車輪側装置と1対1に対応するのではなく、複数の車輪側装置からの車輪情報を受信する状態で、すなわち、複数の車輪側装置に共通に設けられる。その結果、受信装置の個数を減らすことができ、コストアップを抑制することができる。しかし、この場合には、車輪情報を受信した受信装置が特定できても、車輪位置を特定することができない。そこで、車輪側装置の識別情報と車輪位置情報とを、予め対応付けておくことの必要性が高くなる。それらを対応付けておけば、車輪情報に含まれる識別情報によって、どの位置の車輪の車輪側装置から送信された車輪情報であるかを特定することができる。ただし、車輪側装置の識別情報と車輪位置情報とを対応付けることは不可欠ではなく、車輪情報を発信した車輪の位置を特定できればよい。
複数の車輪について、第2状態が予め定められた規則に従って設定状態以上変化させられる。この車輪の第2状態の設定状態以上の変化をトリガとして、車輪側装置から車輪情報が送信される。車体側装置において、規則に従って車輪情報を受信するはずである。この場合に、車体側装置において、その規則が既知であれば、その規則と車輪情報の受信状態とに基づいて、その車輪の位置情報を取得することができる。
例えば、複数の車輪について、第2状態が決められた順序で変化させられる場合に、車体側装置において、その変化順序で、車輪情報が受信されるべき間に車輪情報を受信した場合に、その車輪情報は、その順序で決まる車輪に設けられた車輪側装置から送信された情報であるとすることができる。
車体側装置は、車輪位置情報取得部によって1つの車輪側装置についての車輪位置情報が取得される毎に、そのことを報知する報知装置を含むものとすることができる。
報知装置によれば、作業者は車輪位置情報が取得されたか否かを確認することができる。報知装置を、車輪位置情報を取得できたことと、できなかったこととを区別して報知するものとすれば、作業者は車輪位置情報を取得できたか否かを知ることができ、有効であ
る。しかし、取得できたことが報知されれば、第2状態を変化させてから設定時間経過するまでの間に報知されない場合に、車輪位置情報が取得できなかったことがわかる。
情報処理装置は、識別情報と車輪位置情報とを対応付けて記憶する記憶部を含むものとすることができる。識別情報と車輪位置情報とが対応付けて記憶されれば、次に、同じ識別情報を含む車輪情報を受信した場合に、その車輪情報を送信した車輪側装置の車輪位置がわかる。
情報処理装置は、車輪位置情報の学習の状況を表す画像を作成して表示するディスプレイを含むものとすることができる。
ディスプレイに、車輪位置情報の学習の状況が表示されるようにすれば、視覚で学習の状況を認識することができ、有効である。例えば、複数の車輪を含む車両が表示されるとともに、車輪側装置の車輪位置の学習が終了した車輪と、学習が終了していない車輪とを区別して表示されるようにすることができる(複数の車輪を含む車両を表す画像を作成して表示させるとともに、車輪側装置の車輪位置の学習が終了した車輪を表す画像と学習が終了していない車輪を表す画像とを、互いに異なる形態で作成して表示させることができる)。
車体側装置は、複数の車輪の第2状態をそれぞれ変化させる第2状態変化装置を含むものとすることができる。第2状態変化装置は、作業者による作業によらないで自動で第2状態を変化させるものである。したがって、第2状態が、第2状態変化装置によって、規則に従って変化させられるようにすれば、作業者による第2状態の変化作業が不要となる。
また、請求項5に記載の車輪状態取得装置は、(i)車両の複数の車輪にそれぞれ設けられ、(a)車輪の状態の量である状態量が予め定められた設定時間内に設定量以上変化させられてからの経過時間を計測するタイマと、(b)少なくとも、当該車輪側装置自身を表す識別情報と前記経過時間を表す経過時間情報とを含む車輪情報を、前記状態量が前記変化させられた場合に送信するとともに、前記状態量が前記変化させられた後に、予め定められた設定時間間隔で送信する車輪情報送信部とを備えた車輪側装置と、(ii)前記車両の車体に設けられ、(c)前記複数の車輪側装置各々から送信された車輪情報を受信する少なくとも1つの車輪情報受信装置と、(d)その車輪情報受信装置によって受信された車輪情報を処理する情報処理装置であって、前記複数の車輪各々について、予め定められた変化順序に従って前記状態量が前記設定時間内に前記設定量以上変化させられる場合において、前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の各々に含まれる前記経過時間情報と、前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の受信間隔とに基づいて、複数の車輪情報が前記車輪情報受信装置において同時に受信されたと仮定した場合の経過時間を取得する経過時間換算手段と、(b)その経過時間換算手段によって換算された経過時間と、前記変化順序とに基づいて、前記複数の車輪側装置各々について、それら車輪側装置が設けられた車輪の車体に対する位置に関する車輪位置情報を取得する手段とを含むものとされる。
請求項6に記載の車輪状態取得装置は、(i)車両の複数の車輪にそれぞれ設けられ、(a)車輪の状態の量である状態量が予め定められた設定時間内に設定量以上変化させられてからの経過時間を計測するタイマと、(b)少なくとも、当該車輪側装置自身を表す識別情報と前記経過時間を表す経過時間情報とを含む車輪情報を車輪情報要求情報に応じて送信する手段を有する車輪情報送信部とを含む車輪側装置と、(ii)前記車両の車体に設けられ、(c)前記車輪情報要求情報を前記複数の車輪側装置に送信する送信部と、(d)前記複数の車輪側装置各々から送信された車輪情報を受信する少なくとも1つの車輪情報受信装置と、(e)その車輪情報受信装置によって受信された車輪情報を処理する情報処理装置であって、前記複数の車輪各々について、予め定められた変化順序に従って前記状態量が前記設定時間内に前記設定量以上変化させられる場合において、その変化順序と、前記車輪情報要求情報の送信に応じて前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の各々に含まれる前記経過時間情報が表す経過時間とに基づいて、前記複数の車輪側装置各々について、それら車輪側装置が設けられた車輪の車体に対する位置に関する車輪位置情報を取得する手段とを含むものとされる。
さらに、請求項7に記載の車輪状態取得装置においては、タイマが、前記車輪の状態量としてのタイヤの空気圧が前記設定時間内に設定値以上変化させられてからの経過時間を計測するものとされる。
車輪情報送信部は、車輪状態情報と識別情報とを含む車輪情報を送信し、車輪状態報知部は、車輪状態情報が表す車輪状態を報知する。車輪状態が変化させられれば、報知された車輪状態も変化する。車輪状態情報は、前述のように、車輪状態量を表す情報としたり、車輪状態に応じた値を表す情報としたりすること等ができる。作業者は、車輪状態が変化させられた車輪の位置を知っているため、報知された変化した車輪状態を表す車輪状態情報を含む車輪情報を送信した車輪側装置の車輪が、その知っている位置の車輪であることがわかる。操作部は、作業者によって、車輪状態の変化を確認しながら操作されるのであり、入力部により車輪位置情報が入力される。
車体側装置においては、車輪状態が変化させられた後に、車輪位置情報が入力された場合に、その入力された車輪位置情報を、前記車輪状態情報を含む車輪情報を送信した車輪側装置の識別情報と対応づけて車輪位置情報記憶制御部が車輪位置情報記憶部に記憶させることになる。作業者は、操作部を車輪状態が変化したことを確認して操作することができるため、確実に車輪位置情報を入力することができる。
また、前述のように、車輪状態が決められた規則に従って変化させられる場合において、作業者が車輪状態が変化させられる規則を知っている場合には、報知部により報知された車輪状態と規則とに基づいて、車輪位置情報をより確実に入力することができる。
規則は、前述のように、変化順序、変化回数、変化間隔等で決められるものとすることができるが、それ以外にも、車輪状態の変化量や変化勾配で決められるもの(変化量や変化勾配を複数の車輪の各々について互いに異ならせる規則)とすることもできる。
操作部は、例えば、プッシュスイッチとしたり、タッチパネル機能を有したディスプレイの部分としたりすることができる。
例えば、操作部がプッシュスイッチである場合において、そのプッシュスイッチが通常の状態で操作される場合には、その操作回数の増加に応じて車輪位置が順番に変更され、第1設定時間以上操作されない場合に、その位置に決定されるようにすることができる。また、プッシュスイッチが第2設定時間(第2設定時間は、第1設定時間より短い)以上操作状態に保たれた場合には、その車輪位置の入力がキャンセルされるようにすることができる。
また、車輪位置の入力をするための操作部、その位置の決定を指示するための操作部、その位置の入力をキャンセルするための操作部の2つ以上を別個に設けたり、ディスプレイ等に表示された前後左右の車輪位置から1つを選択して入力する操作部を含むものとし
たりすることもできる。
なお、車輪位置情報を入力する入力部は、車輪位置を音声で入力する音声入力部とすることもできる。この場合には、音声入力(作業者による操作)によって作動させられる部分が操作部に対応すると考えたり、音声入力可能に設定する部分が操作部に対応すると考えたりすることができる。
車輪状態報知部は、ディスプレイを含むものとしたり、音声出力装置を含むものとしたりすることができる。また、車輪状態の変化の有無(例えば、車輪状態の設定状態以上の変化の有無)を報知する場合には、ランプ、ブザー等を含むものとすることができる。
ディスプレイを含むものである場合には、車輪毎(車輪側装置毎、すなわち、識別情報毎)に、車輪状態と車輪位置とが対応付けて表示されるようにすることができる(車輪毎に、車輪状態と車輪位置とが対応付けられた画像が作成されて表示されるようにすることができる)。車輪位置情報が入力されない間は、車輪位置情報が入力されるべき部分が空欄となっているが、入力されると、その部分に車輪位置情報が表示される(車輪位置情報を表す画像が作成されて表示される)。作業者は、車輪状態の変化を見ながら、車輪位置を入力することができる。
上述のように、ディスプレイに、車輪毎に、車輪状態と車輪位置とが対応付けて表示される場合には、操作部は、車輪毎に対応して設けることができるが不可欠ではない。操作部が共通である場合には、ディスプレイ上の操作入力位置が明示されることが望ましい。
車体側装置は、送信された車輪情報に含まれる車輪状態情報が表す車輪状態が変化したことを検出する車輪状態変化検出部を含むものとすることができる。
例えば、車輪状態の変化が検出された場合に車輪状態が報知され、変化が検出されない場合に報知されないようにしたり、変化が検出された場合と検出されない場合とで異なる報知が行われるようにしたりすることができる。また、変化が検出された場合に、操作部の操作状態の検出が行われ、変化が検出されない場合には、操作部の操作状態の検出自体が行われないようにすることもできる。このようにすれば、作業者によって操作部の操作がより確実に行われるようにすることができる。
車輪情報送信部が、空気圧の急変に応じて車輪情報を送信するものである場合には、装着車輪の車輪側装置から車輪情報が送信されるが、非装着車輪の車輪側装置からは車輪情報が送信されることはない。その結果、車体側装置において、受信した車輪情報に含まれない識別情報が非装着車輪を表すものであることがわかる。
車輪情報送信部が、空気圧の急変とは関係なく車輪情報を送信するものである場合には、車体側装置において、車輪情報に含まれる空気圧の変化状態に基づいて非装着車輪の識別情報を取得することができる。受信した車輪情報に含まれる空気圧が変化しない場合には、その車輪情報に含まれる識別情報が非装着車輪を表すものであることがわかる。なお、装着車輪のタイヤの空気圧が規則に従って急変させられるようにすれば、車体側装置において、空気圧の変化状態と規則とに基づいて装着車輪の識別情報と車輪位置とを対応付けることができる。
図1に示すように、車体8には、左前輪10,右前輪12,左後輪14,右後輪16が装着されている。また、車体8の後部のラッゲージルーム、床下、背面等のいずれかには、非装着車輪18が搭載される。車輪10〜18は、ホイールとタイヤとを含むものである。非装着車輪18はスペアタイヤを有するものであるが、非装着車輪をスペアタイヤと称することもある。以下、本明細書において非装着車輪をスペアタイヤ18と称することとする。車輪10〜18には、それぞれ車輪側装置20〜28が取り付けられ、車体8には車体側装置30が設けられる。
通常、空気圧センサ34によって、タイヤの空気圧は予め定められた設定時間毎に検出され、一連の車輪情報は、空気圧が検出される毎に作成されて送信される。
また、タイヤの空気圧が急変した場合には、直ちに車輪情報50が作成されて送信される。タイヤの空気圧の急変(空気圧が設定勾配以上の変化勾配で変化したこと、設定時間内に設定値以上変化したこと)がトリガとなって車輪情報50が送信されるのであり、後述するように、車輪位置学習モードにおいては、タイヤの空気圧が急変させられるようにされている。本実施形態においては、車輪情報作成装置38,送信アンテナ36等により車輪情報送信部60が構成される。
受信装置70は、受信アンテナ84を1つ含む。受信アンテナ84は、2つまたは3つ(車輪位置を学習する必要がある車輪の個数より少ない個数)設けることもできるが、本実施形態においては、1つの受信アンテナ84が5つの車輪側装置20〜28について共通に設けられる。
情報処理装置72は、受信装置70から供給された車輪情報を処理する。情報処理装置72に含まれるメモリ86には、各車輪側装置20〜28から供給された識別情報が記憶される。本実施形態において、識別情報は、各車輪の車体に対する相対位置と対応付けて記憶される。メモリ86には、また、図5のフローチャートで表される車輪位置学習プログラム、規則等も記憶される。
操作部78は、車輪位置を入力する場合、モードを選択して設定する場合、車輪位置学習モードにおいて空気圧を急減させるか急増させるかを選択する場合等に操作される。操作部78は、タッチパネルの機能を有したディスプレイ74の一部によって構成されるも
のとしたり、ディスプレイ74とは別個に設けられたものとしたりすることができる。
本実施形態においては、登録モード、車輪状態取得モード、車輪位置学習モードのいずれかに設定可能とされている。登録モードは、例えば、自動車の製造工場等において、車体に車輪を新たに装着する場合に設定され、装着された車輪の識別情報と車輪位置情報とを対応づけて登録するモードである。車輪状態取得モードは、受信した車輪情報から空気圧情報を取得するモードであり、空気圧情報を車輪位置に対応付けてディスプレイ74に表示させる。車輪位置学習モードは、車輪のローティション後(交換後)等に設定されるモードであり、予め記憶された識別情報各々について車輪位置情報と対応付け(車輪位置の学習)て、登録するモードである。
本実施形態において、報知装置76は、車室内に設けられたディスプレイ74とは別に設けられたものである。報知装置76は、専用に設けたものであっても、オーディオ装置、ナビゲーションシステムの音または音声を発生させる装置を利用するものであってもよい。
車輪側装置20〜28においては、図4のフローチャートで表される車輪情報送信プログラムが予め定められた設定時間毎に実行される。ステップ1(以下、S1と略称する。他のステップについても同様とする)において、タイヤの空気圧が急変したかどうかが判定される。急変した場合には、S2において、識別情報を含む一連の車輪情報が作成されて、その一連の車輪情報が送受信アンテナ36から送信される。また、空気圧が急変しない場合には、S3において、空気圧が検出されたか否かが判定される。空気圧が検出された場合にはS2において車輪情報が作成されて送信される。
車輪位置学習モードが設定された場合には、メモリ86に予め記憶されている識別情報の各々について車輪位置情報との対応付けが行われる。
作業者による操作部76の操作により車輪位置学習モードが設定されると、ディスプレイ74の表示が変わり、図6に示すように、車輪位置学習画像100が表示される。例え
ば、ディスプレイ74に画像102「Tire Position Set」が形成されている場合(ディスプレイ74に「Tire Position Set」と表示されている場合)において、操作部78が設定時間以上操作状態に保たれた場合に車輪位置学習モードが設定される。また、操作部78の操作により、空気圧の急減・急増のいずれかが選択される。
したがって、左前輪10の車輪側装置20,右前輪12の車輪側装置22,右後輪16の車輪側装置26,左後輪14の車輪側装置24の順に車輪情報が送信され、車体側装置30においては、この順に、車輪情報を受信することになる。
イヤの空気圧の急減に応じた車輪情報の送信によって車輪位置の学習が行われるのであるが、車輪位置の学習が行われる毎に、そのことが報知装置76によって外部に報知される。それによって、外部にいる作業者に車輪位置の学習が行われたことを知らせることができる。
図5のフローチャートのS21において、車輪位置学習モードが設定されたか否か(車輪位置を学習する要求があるか否か)が判定される。車輪位置学習モードが設定された場合には、S22において、受信装置70において、車輪情報を受信したか否かが判定され、S23において、車輪情報に含まれる車輪状態情報がタイヤの空気圧が急減圧したことを表すものであるか否かが判定される。車輪情報は、前述のように、車輪側装置20〜28から、原則として予め定められた設定時間毎に送信されるため、空気圧の急減に応じて送信された車輪情報であるか否かが検出されるのである。
急減圧したことを表す情報が含まれる車輪情報を最初に受信した場合には、その車輪情報は左前輪10の車輪側装置20から送信されたものであるとすることができる。したがって、S24において、第1番目に受信した車輪情報50に含まれる識別情報54と「左前」とが対応付けられてメモリ86に記憶される。
その後、S25において、報知装置76により、その車輪について車輪位置の学習が終了したことが報知される。報知によって、外部にいる作業者は、左前輪10について車輪位置の学習が終了したことがわかり、次の車輪12についての作業に移ることができる。また、ディスプレイ74の画像100のうちの左前輪10を表す部分104には、空気圧が表示される。作業者は、ディスプレイ74を見ても、車輪位置の学習が終了したことがわかる。
S26において、スペアタイヤ18以外のすべての車輪についての車輪位置の学習が終了したか否かが判定される。前後左右の車輪側装置20〜26についての車輪位置の学習が終了していない場合には、S22が実行される。
以下、S22〜26が繰り返し実行されることにより、スペアタイヤ18を除くすべての車輪についての車輪位置学習が終了すれば、S26における判定がYESとなって、S27において、メモリ86に登録された識別情報のうち車輪位置情報との対応づけが行わ
れていない識別情報がスペアタイヤ18を表すものであるとされ、S28において、スペアタイヤ18の車輪側装置28から送信された車輪情報から空気圧値が取得され、表示される。作業者は、ディスプレイ74の表示を見れば、すべての車輪についての車輪位置の学習が終了したことがわかる。
なお、車輪位置の学習終了後、作業者によってタイヤの空気圧は適正値に調圧される。
また、車輪のローティション後に、直ちに車輪位置の学習を行うことができ、車輪位置と識別情報とを対応付けて登録することができる。さらに、タイヤの空気圧の急変に応じて車輪情報が送信されるようにされているため、トリガ装置等が不要となり、コストダウンを図ることができる。また、作業者は、車輪位置の入力作業と空気圧の急減作業とを交互に行う必要がなくなり、その分、作業が容易となる。さらに、車輪位置の学習の状況が報知装置76によって外部に報知されるため、作業者は、車両の外部にいても、車輪位置の学習の状況を知ることができる。また、車輪位置の学習状況は、ディスプレイ74にも表示されるため、作業者は、ディスプレイ74を見て確認することができる。
本実施形態においては、情報処理装置72の車輪位置学習プログラムを記憶する部分、実行する部分等により車輪位置情報取得部が構成される。
また、上記実施形態においては、報知装置76によって1輪について車輪位置の学習が行われる毎に、そのことが、作業者に報知されるようにされていたが、そのようにすることは不可欠ではない。さらに、ディスプレイ74の表示等も上記実施形態におけるそれに限らない。
また、車輪情報に、空気圧情報が含まれることは不可欠ではない。登録モードにおける場合のように、タイヤの空気圧の急減圧によって最初に車輪情報が送信される場合には、空気圧情報がなくても、車輪情報を受信した順番でタイヤの位置を特定することができる。
図7に示すように、本実施形態においては、車体側装置30に報知装置が設けられていない。また、車輪側装置10〜28にタイマ200が設けられる。タイマ200は、空気圧が急変(設定時間内に設定圧以上変化させられた場合、時間に対する変化勾配が設定勾
配以上である場合)させられてからの経過時間を計測するものである。本実施形態においては、車輪側装置20〜26から、図8に示すように、タイマ200による計測時間を表す情報である経過時間情報202を含む車輪情報204が送信される。本実施形態においては、タイヤの空気圧が急変させられてから設定時間(例えば、10分ぐらいの時間)が経過するまでの間、車輪情報204が送信される。
空気圧の急減に応じて車輪情報が送信されても、その車輪情報が受信されなかった場合等には、経過時間に基づいて対応付けが行われる。空気圧は、左前輪10,右前輪12,右後輪16,左後輪14の順に減圧させられるため、各車輪の車輪側装置20〜28から送信された車輪情報が、受信アンテナ84において連続して(ほぼ同時に)受信された場合あるいは受信されたと仮定した場合には、先に空気圧が急減させられた車輪の車輪側装置から送信された車輪情報に含まれる経過時間情報が表す経過時間が後に空気圧が急減させられた車輪の車輪側装置から送信された車輪情報に含まれる経過時間より相対的に長くなるはずである。
それに対して、複数の車輪情報を間隔を隔てて受信した場合には、経過時間をそのまま比較すると、車輪位置情報を誤って取得することがある。例えば、受信間隔が長い場合において、先に受信した車輪情報の経過時間が後に受信した車輪情報の経過時間より短い場合であっても、経過時間が短い(先に受信した)車輪情報を送信した車輪側装置のタイヤの空気圧が後に急減させられたとは限らないのである。したがって、これらの場合には、受信間隔を考慮して、経過時間を比較することが望ましい。2つの車輪情報を受信した受信間隔を考慮すれば、ほぼ同時に受信したと考えることが可能となり、経過時間を比較することによって車輪位置を取得することが可能となる。
また、一部の車輪について、空気圧の急減に伴って送信された車輪情報に基づいて識別情報と車輪位置情報とが対応付けられて登録され、残りの車輪について、登録されていない場合(一部の車輪について車輪位置の学習が行われ、一部の車輪について車輪位置の学習が行われなかった場合)には、学習が行われた車輪についての経過時間と比較することによって、車輪位置の学習が可能となる。例えば、右前輪12の車輪位置の学習が行われ、左前輪10の車輪位置の学習が行われていない場合において、右前輪12についての経過時間より長い経過時間情報を含む車輪情報204を受信した場合には、その車輪情報204は左前輪10の車輪側装置20から送信されたものであるとすることができるのである。
いずれにしても、本実施形態においては、受信した車輪情報が記憶されるようにすることが望ましい。
その後、作業者によって、上記実施形態における場合と同様に車輪状態取得モードに戻されて、タイヤの空気圧が調圧される。
このように、空気圧が急減させられてからの経過時間に基づけば、急減に応じて送信された車輪情報を受信できなくても、その後に送信された車輪情報に基づいて車輪位置の学
習が行われるようにすることができる。車輪位置の学習がより確実に行われるようにすることができる。また、車輪位置の学習の検査が、経過時間に基づいて行われるようにすることもできる。
また、車輪側装置20〜28において、車輪位置学習モード(例えば、タイヤの空気圧が急変させられてから設定時間が経過するまでの間)と車輪状態取得モード(前述の設定時間を経過した以降)とで、車輪情報が送信される間隔を異ならせることもできる。車輪位置学習モードにおける場合に、間隔をより短くすれば、車輪位置の学習が行われるまでの時間を短縮することができる。
本実施形態においては、作業者によって、左前輪10,右前輪12,右後輪16,左後輪14の順にタイヤの空気圧が増加させられる。車輪のローティションが行われる場合には、空気圧が不足気味であることが多いため、空気圧を増加させることによって車輪情報が送信されるようにすることは望ましいことである。
プッシュボタン302〜310は、操作回数の増加に伴って入力される車輪位置情報が変更され、表示が切り換えられる。操作回数の増加に伴って左前、右前、右後、左後の順に変わるのである。そして、そのボタンが第1設定時間以上押されなかった場合に、その車輪位置が決定される。また、第1設定時間より短い第2設定時間以上押された状態が保たれた場合(長押しされた場合)には、車輪位置情報がクリアされる。
次に右前輪12のタイヤの空気圧を増加させた場合に、第1番目の空気圧値が増加した場合には、作業者はプッシュボタン302の操作により、車輪位置表示部分325に「右前」を入力する。それによって、第1番目の車輪の識別情報が車輪位置情報「右前」と対応付けて記憶される。
S51において、受信アンテナ84において車輪情報を受信したか否かが判定される。車輪情報を受信した場合には、S52において、識別情報が取得され、S53において、
その識別情報に対応して記憶される空気圧と比較して、空気圧が増加したか否かが判定される。空気圧が増加した場合には、S54において、受信した車輪情報に含まれる識別情報と一致する識別情報に対応して表示された空気圧の値が変更される。
この場合に、空気圧値の色を変えて表示されるようにしたり、点滅して表示されるようにしたりすることが望ましい。このようにすれば、作業者は、空気圧の変化を速やかに、かつ、確実に確認することができる。
受信した車輪情報が、空気圧の増加に応じて送信された情報である場合には、その増加した空気圧値が表示される。空気圧値の増加に応じて送信された情報でない場合、例えば、同じ車輪からの車輪情報を2回以降に受信した場合には、空気圧は変化しないため、その空気圧が報知されることはない。空気圧値が同じで色が変わったり、点滅したりすることがないのであり、作業者が誤って車輪位置情報を入力することを回避することができる。
一方、車輪位置の表示後、プッシュボタン306が第1設定時間以上押されない場合には、S59において、車輪位置情報が表示されているか否か(プッシュボタンが少なくとも1回操作されたか否か、すなわち、車輪位置が選択されたか否か)が判定される。表示されている場合には、S59の判定がYESとなって、S60において、その車輪位置が決定されて、識別情報と対応づけて記憶される。そして、S61において、前後左右の4輪について車輪位置が決定されたか否かが判定される。決定されていない場合には、S51以降が同様に繰り返し実行される。
前後左右の4輪について車輪位置が決定された場合には、S62において、残りの車輪がスペアタイヤ18であるとされて、S63において、その旨が車輪位置表示部325に表示される。
それに対して、プッシュボタンが長押しされた場合には、S64において、入力された車輪位置情報がクリアされる。その車輪位置情報は記憶されることがないのである。
また、車輪位置情報が表示されていない状態が設定時間以上続いた場合、すなわち、プッシュボタン302〜310が一度も操作されなかった場合には、車輪位置の決定がされることなく、S61が実行される。
さらに、本実施形態においては、S53において、空気圧の増加が検出されない場合には、S54以降が実行されることがない。換言すれば、空気圧の増加が検出された場合に、プッシュボタン302〜310等の操作の有無が検出されることになる。このように、空気圧の増加が検出された場合に、プッシュボタン302〜310の操作状態が検出されるようにすれば、作業者の誤操作により車輪位置情報が誤って記憶されることを回避することができる。
この場合において、空気圧が増加させられる順番とプッシュボタンの操作回数とが対応付けられていれば、作業者は、空気圧が増加した車輪が変わる毎に、プッシュボタンの操作回数を増やせばよく、より確実に、車輪位置情報を入力することができる。
本実施形態においては、情報処理装置72のメモリ86等により車輪位置情報記憶部が
構成され、図11のフローチャートで表される車輪位置学習プログラムのS60を記憶する部分、実行する部分等により車輪位置情報記憶制御部が構成される。
また、空気圧が変化したことが検出されること、空気圧が変化した場合に、空気圧の表示の形態が変更されることは不可欠ではない。S53のステップは不可欠ではないのであり、空気圧が変化したか否かが車体側装置において検出される必要はない。
本実施形態においては、作業者は、ディスプレイ74の表示から、空気圧値が変化したことを確認し、それに対応する操作部を操作することにより、車輪位置を入力することになる。
ディスプレイ74は、図12のフローチャートで表される空気圧報知プログラムの実行に従って制御される。空気圧報知プログラムは、車輪位置情報学習モードが設定されている場合、車輪情報取得モードが設定されている場合に、設定時間毎に繰り返し実行される。S51において、車輪情報を受信した場合には、S52において、識別情報を取得し、S53において、その識別情報に対応した表示部において空気圧値を表示する。この場合には、空気圧値が変化しても変化しなくても、その表示部に空気圧値が表示されるのである。
さらに、上記実施形態においては、空気圧が変化させられることがトリガとなって車輪情報が送信されるようにされていたが、温度が急変させられることをトリガとして車輪情報が送信されるようにすることもできる。このように、センサによって検出された車輪情報として車体側装置に送信される車輪の状態と、車輪情報を送信するトリガとするために変化させられる状態とは同じであっても、異なっていてもよいのである。
また、プッシュボタン302〜310の他に、入力した車輪位置を決定する操作部を設けることもできる。さらに、プッシュボタンを表示部に対応して設けることは不可欠ではない。例えば、表示部を選択するプッシュボタンと、車輪位置を入力するプッシュボタンとを含むものとしたり、キーボード等車輪位置を直接入力可能な操作部を含むものとしたりすることができる。
さらに、上記各実施形態においては、車輪のローティション後に車輪位置情報を識別情報と対応付ける場合(車輪位置学習モード)に適用される場合について説明したが、識別情報の初回登録時(登録モード)において適用したり、登録された識別情報および車輪位置情報が正しいか否かを検査する場合に適用したりすることができる。
また、上記各実施形態においては、タイヤの空気圧が作業者による操作によって変化させられるようにされていたが、空気圧調整装置によって作業者による操作なしで行われるようにすることもできる。空気圧調整装置は、車両に搭載されていることもある。
さらに、送信アンテナ36を含む車輪側装置20〜28、車体側装置30の受信装置70等は送受信可能なものとすることもできる。
その他、本発明は、上記記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
Claims (8)
- 車両の複数の車輪にそれぞれ設けられ、(a)車輪の第1状態の量である第1状態量を検出する車輪状態センサと、(b)車輪情報を送信する車輪情報送信部とを備えた車輪側装置と、
前記車両の車体に設けられ、(c)前記複数の車輪側装置各々から送信された車輪情報を受信する少なくとも1つの車輪情報受信装置と、(d)その車輪情報受信装置によって受信された車輪情報を処理する情報処理装置とを備えた車体側装置と
を含む車輪状態取得装置であって、
前記車輪側装置が、前記車輪の第2状態の量である第2状態量が、予め定められた設定時間内に予め定められた設定量以上変化させられてからの経過時間を計測するタイマを含み、前記車輪情報送信部が、前記車輪情報として(i)前記車輪状態センサによって検出された第1状態量を表す第1車輪状態情報と、(ii)前記車輪側装置自身を表す識別情報と、(iii)前記経過時間を表す経過時間情報とを含むものを、前記第2状態量が前記変化させられた場合に送信するとともに、前記第2状態量が前記変化させられた後に、予め定められた設定時間間隔で送信する手段を含み、かつ、
前記情報処理装置が、前記複数の車輪各々について、予め定められた変化順序に従って前記第2状態量が前記設定時間内に前記設定量以上変化させられる場合において、(a)前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の各々に含まれる前記経過時間情報と、前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の受信間隔とに基づいて、複数の車輪情報が前記車輪情報受信装置において同時に受信されたと仮定した場合の経過時間を取得する経過時間換算手段と、(b)その経過時間換算手段によって換算された経過時間と、前記変化順序とに基づいて、前記複数の車輪側装置各々について、それら車輪側装置が設けられた車輪の車体に対する位置に関する車輪位置情報を取得する手段とを含むことを特徴とする車輪状態取得装置。 - 車両の複数の車輪にそれぞれ設けられ、(a)車輪の第1状態の量である第1状態量を検出する車輪状態センサと、(b)車輪情報を送信する車輪情報送信部とを備えた車輪側装置と、
前記車両の車体に設けられ、(c)前記複数の車輪側装置各々から送信された車輪情報を受信する少なくとも1つの車輪情報受信装置と、(d)その車輪情報受信装置によって受信された車輪情報を処理する情報処理装置とを備えた車体側装置と
を含む車輪状態取得装置であって、
前記車体側装置が、前記複数の車輪側装置に車輪情報要求情報を送信する送信部を含み、
前記車輪側装置が、前記車輪の第2状態の量である第2状態量が、予め定められた設定時間内に予め定められた設定量以上変化させられてからの経過時間を計測するタイマを含み、
前記車輪情報送信部が、前記車輪情報として(i)前記車輪状態センサによって検出された第1状態量を表す第1車輪状態情報と、(ii)前記車輪側装置自身を表す識別情報と、(iii)前記経過時間を表す経過時間情報とを含むものを前記車輪情報要求情報に応じて送信する手段を含み、かつ、
前記情報処理装置が、前記複数の車輪各々について、予め定められた変化順序に従って前記第2状態量が前記設定時間内に前記設定量以上変化させられる場合において、その変化順序と、前記車輪情報要求情報の送信に応じて前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の各々に含まれる前記経過時間情報が表す経過時間とに基づいて、前記複数の車輪側装置各々について、それら車輪側装置が設けられた車輪の車体に対する位置に関する車輪位置情報を取得する車輪位置情報取得部を含むことを特徴とする車輪状態取得装置。 - 前記車輪状態センサが、前記車輪の第1状態量としてのタイヤの空気圧値を検出する空気圧センサである請求項1または2に記載の車輪状態取得装置。
- 前記第2状態が、前記車輪のタイヤの空気圧と、前記タイヤの温度と、前記車輪に加えられる上下方向あるいは左右方向の力とのいずれか1つの状態である請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車輪状態取得装置。
- 車両の複数の車輪にそれぞれ設けられ、(a)車輪の状態の量である状態量が予め定められた設定時間内に設定量以上変化させられてからの経過時間を計測するタイマと、(b)少なくとも、当該車輪側装置自身を表す識別情報と前記経過時間を表す経過時間情報とを含む車輪情報を、前記状態量が前記変化させられた場合に送信するとともに、前記状態量が前記変化させられた後に、予め定められた設定時間間隔で送信する車輪情報送信部とを備えた車輪側装置と、
前記車両の車体に設けられ、(c)前記複数の車輪側装置各々から送信された車輪情報を受信する少なくとも1つの車輪情報受信装置と、(d)その車輪情報受信装置によって受信された車輪情報を処理する情報処理装置であって、前記複数の車輪各々について、予め定められた変化順序に従って前記状態量が前記設定時間内に前記設定量以上変化させられる場合において、前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の各々に含まれる前記経過時間情報と、前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の受信間隔とに基づいて、複数の車輪情報が前記車輪情報受信装置において同時に受信されたと仮定した場合の経過時間を取得する経過時間換算手段と、(b)その経過時間換算手段によって換算された経過時間と、前記変化順序とに基づいて、前記複数の車輪側装置各々について、それら車輪側装置が設けられた車輪の車体に対する位置に関する車輪位置情報を取得する手段とを含むことを特徴とする車輪状態取得装置。 - 車両の複数の車輪にそれぞれ設けられ、(a)車輪の状態の量である状態量が予め定められた設定時間内に設定量以上変化させられてからの経過時間を計測するタイマと、(b)少なくとも、当該車輪側装置自身を表す識別情報と前記経過時間を表す経過時間情報とを含む車輪情報を車輪情報要求情報に応じて送信する手段を有する車輪情報送信部とを含む車輪側装置と、
前記車両の車体に設けられ、(c)前記車輪情報要求情報を前記複数の車輪側装置に送信する送信部と、(d)前記複数の車輪側装置各々から送信された車輪情報を受信する少なくとも1つの車輪情報受信装置と、(e)その車輪情報受信装置によって受信された車輪情報を処理する情報処理装置であって、前記複数の車輪各々について、予め定められた変化順序に従って前記状態量が前記設定時間内に前記設定量以上変化させられる場合において、その変化順序と、前記車輪情報要求情報の送信に応じて前記車輪情報受信装置において受信された複数の車輪情報の各々に含まれる前記経過時間情報が表す経過時間とに基づいて、前記複数の車輪側装置各々について、それら車輪側装置が設けられた車輪の車体に対する位置に関する車輪位置情報を取得する手段とを含むことを特徴とする車輪状態取得装置。 - 前記タイマが、前記車輪の状態量としてのタイヤの空気圧が前記設定時間内に設定値以上変化させられてからの経過時間を計測するものである請求項5または6に記載の車輪状態取得装置。
- 車両の複数の車輪にそれぞれ設けられ、(a)各車輪の状態を検出する車輪状態センサと、(b)その車輪状態センサによって検出された車輪の状態を表す車輪状態情報と当該車輪側装置自身を表す識別情報とを含む車輪情報を無線で送信する車輪情報送信部とを含む複数の車輪側装置と、
前記車両の車体に設けられ、(c)前記複数の車輪側装置各々から送信された車輪情報を受信する少なくとも1つの車輪情報受信装置と、(d)その車輪情報受信装置によって受信された車輪情報を処理する情報処理装置と、(e)前記車輪情報受信装置によって受信された車輪情報に含まれる車輪状態情報を報知する車輪状態報知部と、(f)操作部の操作に応じて、車輪側装置が設けられた車輪の車体に対する位置に関する車輪位置情報を入力する入力部と、(g)その入力部によって入力された前記車輪位置情報を車輪位置情報記憶部に記憶させる車輪位置情報記憶制御部とを含む車体側装置と
を含む車輪状態取得装置であって、
前記車輪位置情報記憶制御部が、前記複数の車輪各々について、予め定められた変化順序に従って前記車輪状態が予め定められた設定時間内に設定量以上変化させられる場合において、前記車輪状態報知部によって報知される前記車輪状態が変化した後に、前記入力部による入力があった場合に、その車輪状態が変化させられた車輪状態情報を含む車輪情報を送信した車輪側装置の識別情報と、前記入力部により入力された車輪位置情報とを対応付けて前記車輪位置情報記憶部に記憶させるものであることを特徴とする車輪状態取得装置。
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