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JP4381183B2 - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置 Download PDF

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JP4381183B2
JP4381183B2 JP2004072273A JP2004072273A JP4381183B2 JP 4381183 B2 JP4381183 B2 JP 4381183B2 JP 2004072273 A JP2004072273 A JP 2004072273A JP 2004072273 A JP2004072273 A JP 2004072273A JP 4381183 B2 JP4381183 B2 JP 4381183B2
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    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
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Description

本発明は、エンジンとトランスミッションとの間の動力伝達系等に介装されてその系の捩り振動を低減する捩り振動低減装置に関する。
捩り振動低減装置は、トルクコンバータ内のロックアップピストンとタービンハブとの間に介装され、入力側と出力側とが直結された状態であるロックアップ時における捩り振動を低減するものであり、ロックアップピストンに結合された入力側回転部材である保持プレートと、出力側回転部材である出力プレートとが円周方向においてばね部材を介して連結された構成となっている。
従来の捩り振動低減装置を特許文献1に示す。この捩り振動低減装置はオートマチック・トランスミッション用のものであり、ダンパとして使用されるスプリングを収容する空間を大きくするため、ホールドプレートには切り欠きが形成され、当該切り欠きの部分にスプリングを収容している。
特開2002−122211号公報((0021)、図2〜5)
ところが、スプリングがロックアップピストンと直接に当接して摺動するため、ロックアップピストンにスプリングの摩耗痕が付いてヒステリシスが増加し、制振性能が低下する。
ホールドプレートには浸炭窒化処理等の高硬度の熱処理が施されているが、ロックアップピストンは摩擦ライニングを介してコンバータカバーと摩擦結合することになるために高い形状精度が要求され、そのためロックアップピストンにはガス軟膣化処理等の比較的硬度の低い熱処理が施され、耐摩耗性はホールドプレートよりも小さい。一方、ロックアップピストンにSK材のシートなどの薄い高硬度シートを介在させることも考えられるが、部品点数が多くなり、コスト高になる。
そこで本発明は、上記の課題を解決した捩り振動低減装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、相互に対向する入力側回転部材と出力側回転部材とのうちの前記入力側回転部材をロックアップピストンに結合すると共に、前記入力側回転部材の外周部にばね部材を収容する円弧状の切欠部を形成し、該切欠部の両端縁に円周方向から前記ばね部材を挟んで対向する一対のばね受部を設け、前記入力側回転部材には、前記切欠部の内周縁に、前記ばね部材の内周側を規制する内周規制部を設け、前記出力側回転部材には、円周方向で前記ばね受部と対応する位置に、前記入力側回転部材へ向かって突出するばね押圧部を形成し、前記ばね押圧部と前記ばね受部との間で前記ばね部材を圧縮しながら前記入力側回転部材と前記出力側回転部材との間でトルクの伝達を行なう捩り振動低減装置において、前記内周規制部は前記切欠部の内周縁から半径方向の外側へ突出させて形成し、前記内周規制部の先端部から半径方向の外側へ向かって、前記ばね部材が前記ロックアップピストン側へ移動するのを規制する側面規制部を折曲形成したことを特徴とする。
このような捩り振動低減装置では、入力側回転部材の切欠部に収容されたばね部材の内周側は、入力側回転部材の内周規制部によって規制され、ばね部材が圧縮される際に、ばね部材は内周規制部の先端部である側面規制部に対して擦れることになり、ばね部材と耐摩耗性の小さいロックアップピストンとの擦れは生じない。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の捩り振動低減装置において、前記出力側回転部材に、前記ばね部材の前記ロックアップピストンとは反対側への移動を規制する第2側面規制部を設けたことを特徴とする。
このような捩り振動低減装置では、ばね部材の内周側は、入力側回転部材の内周規制部によって規制され、ばね部材の両側は、入力側回転部材の側面規制部と出力側回転部材の第2側面規制部とによって規制される。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の捩り振動低減装置において、前記ばね受部には絞り加工を施し、該絞り加工した部分の近傍に、前記入力側回転部材を前記ロックアップピストンに結合するためのリベットを配置したことを特徴とする。
このような捩り振動低減装置では、ばね受け部を絞り加工したので、ばね部材が圧縮される際にばね受け部に大きな力が加わっても十分に耐えることができる。また、絞り加工するときには内部応力が生じるが、この内部応力はリベット用の孔を加工することで逃がすことができる。このため、入力側回転部材を熱処理すると変形するが、リベット用の孔の加工により、この変形が抑制される。
本発明に係る捩り振動低減装置によれば、入力側回転部材の切欠部に収容されたばね部材の内周側は、入力側回転部材の内周規制部によって規制され、ばね部材が圧縮される際に、ばね部材は内周規制部の先端部である側面規制部に対して擦れることになり、ばね部材がロックアップピストンに対して擦れることはない。従って、ロックアップピストンにばね部材の摩耗痕が付いたり、ヒステリシスが増加して制振性能が低下するようなことはない。
以下、本発明による捩り振動低減装置の実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1について説明する。図1は自動変速機の前端部側に配置されるトルクコンバータのロックアップクラッチ部分の断面図である。エンジンのクランクシャフトは図示しないコンバータハウジングに結合されており、コンバータハウジングは、図示しないトルクコンバータを介して図示しないタービンハブに接続される一方、高速運転時等にコンバータハウジングをタービンハブと直結するためのロックアップピストン(ロックアップクラッチ4を構成する)10および捩り振動低減装置5を介してタービンハブに接続されている。このタービンハブは、自動変速機の図示しない入力軸にスプライン結合されている。トルクコンバータ自体は周知のものであり、図示しないクランクシャフトからコンバータハウジングに入力されたトルクをポンプ,タービン間の流体の作用により、タービンハブに伝達する基本構成となっている。
捩り振動低減装置5は、ロックアップピストン10に結合された略円板状の保持プレート(入力側回転部材)13と、この保持プレート13の外周縁部に保持された複数のばね部材14と、外周縁部がばね部材14を介して保持プレート13に回転方向で連結された中間プレート(出力側回転部材)16と、中間プレート16に保持されると共にばね部材14よりも内周側に配置された複数のばね部材15と、外周縁部がばね部材15を介して中間プレート16に回転方向で連結された出力プレート8と、で構成されている。この出力プレート8の内周部が、タービンハブに結合される。
ロックアップピストン10の外周面の近傍には、軸方向へ移動して摩擦結合することにより前記コンバータハウジングと一体に回転するための摩擦ライニング6が貼着されている。ロックアップピストン10は、熱処理による変形を抑制するために、ガス軟窒化等の硬度の低い熱処理が施されている。
前記保持プレート13の構成を図2に示す。保持プレート13は、中心部を繰り抜いた形状であり、ロックアップクラッチ4を構成するロックアップピストン10に一体に結合されている。保持プレート13の外周縁部には、径方向に沿って略等間隔に円弧状の切欠部17が形成され、隣り合う切欠部17どうしの間の部分が主ばね受部18を構成している。主ばね受部18の部分は、強度を上げるために図2(b)に示すように、円弧状に絞り加工が施されている。そして、この切欠部17にばね部材14を収容することで、一対の主ばね受部18の間にばね部材14を配置した状態になっている。
ばね部材14の(保持プレート13に対しての)内周側を規制するために、前記切欠部17における保持プレート13の内側から外周へ向かって絞り加工により内周規制部19が立ち上げられ、内周規制部19の先端部を、ばね部材14のロックアップピストン10側の側面へ向かって折曲させることで、側面規制部19aが構成されている。また、ばね部材14の外周側を規制するために、保持プレート13の外周面近傍を軸方向に沿わせて絞り加工することで、ばね部材14の外側を覆うようにして外周規制部20が形成されている。切欠部17の外側には、ばね部材14が切欠部17から飛び出ないようにするための主側面規制部20bが形成され、更に、外周規制部20の先端を内周側へ向かって絞り加工することで、ロックアップピストン10とは反対側へばね部材14が飛び出ないようにするための主側面ディストリクト部20aが形成されている。なお、便宜上、バネ部材14を規制する規制部のうちの、図1(b)におけるバネ部材14の左側のものを規制部と称し、右側に形成されるものをディストリクト部と称することにする。このほか、円周方向での主ばね受部18と対応する位置には、主側面ディストリクト部20aの部分を内周側へ向かって突出させて補助ばね受部21が形成されている。
前記のように、主ばね受部18の部分は、ばね部材14の端面との接触面積を増やしかつ強度を上げるために円弧状に絞り加工が施されている。そして、円周方向での主ばね受部18と対応する位置の中心側に、保持プレート13をロックアップピストン10に結合するための第1リベット22の孔23が配置されている。これは、主ばね受部18を絞り加工したときに内部応力が生じるが、この内部応力は第1リベット22用の孔23を加工することで逃がすことができ、保持プレート13を熱処理した後に生じる変形が抑制されるように考慮したものである。
保持プレート13はばね部材14を圧縮したり、ばね部材14と擦れたりすることから、保持プレート13には高い硬度や高い強度が求められ、保持プレート13には浸炭窒化処理等が施される。
中間プレート16は、図3に示すリテーニングプレート24と、図4に示すリテーニングプレート25とを結合して構成される。リテーニングプレート24には、外周部に円周方向へ等間隔に複数のばね押圧部26が形成されている。このばね押圧部26は、円周方向で前記主ばね受部18と対応する位置を占めるものであり、ばね部材14の双方の端面の近傍から、保持プレート13へ向かって軸方向へ突出している。ばね押圧部26の付け根の部分にはアール部26aが形成されている。これは、ばね押圧部26がばね部材14から大きな曲げモーメントを受けるので、これに耐えられるように強度を高めるためである。
ばね押圧部26どうしの間にはばね押え27が形成されている。ばね押え27はばね部材14の内周方向と反ロックアップピストン10方向を規制するもので、図に示すようにばね部材14の内周部分に斜めに当接して内周部分を規制することにより、両方向の規制を可能にしている。以下、このばね押え27を内周方向の規制を行う機能部位として呼ぶときは内周ディストリクト部27a、反ロックアップピストン10方向の規制を行う機能部位として呼ぶときは側面ディストリクト部(第2側面規制部)27b、総称して呼ぶときはばね押え27という。なお、このばね押え27はばね部材14の内周側から反ロックアップピストン10側へ沿うようにして設け、規制時の接触面積を増やすことによって、耐摩耗性を向上させてもよい。
リテーニングプレート24の内周側には、内周側のばね部材15を支持するための収容窓28が、円周方向に沿って略等間隔に形成されている。収容窓28は略円弧状に形成されており、ばね部材15の収容空間を形成するために、収容窓28の内周側および外周側の縁部は外側へ斜めに起こしてばね押え28a,28bが形成されている。これにより、隣り合う収容窓28どうしの間の部分がばね部材15の両端を受けるばね受部29として機能する。
他方のリテーニングプレート25は図4に示すように構成されており、リテーニングプレート24と異なる点は、ばね押圧部26とばね押え27とが形成されていないことである。
出力プレート8の構成を図5に示す。半径方向および円周方向で前記収容窓28と対応する位置に、ばね部材15を収容するための収容窓32が形成されている。これにより、隣り合う収容窓32どうしの間の部分が、ばね部材15の両端を押圧するばね押圧部34として機能する。そして、先に述べた図示しないタービンハブと結合するための孔33が内周面の近傍に複数形成されている。
この出力プレート8をリテーニングプレート24とリテーニングプレート25との間に挟んだ状態で、リテーニングプレート24,リテーニングプレート25における収容窓28の外側に形成された孔30に第2リベット31を挿通して両者が結合されている。これにより、図1に示すようにばね部材15は収容窓28,32,28に跨って収容されており、中間プレート16と出力プレート8とが相対的に回転すると、ばね受部29とばね押圧部34との間に挟まれてばね部材15が圧縮される。
図3において、ばね押え27と孔30と収容窓28とが円周方向で同じ位置に配置されており、図1(a)に示すように、第1リベット22と第2リベット31とが円周方向に交互に配置されていることになる。また、リテーニングプレート24の剛性を高くするために、図3に示すように半径方向における収容窓28と孔30との間には、絞り部12が形成されている。これにより、リテーニングプレート24がばね部材15からトルク反力を受ける際に、ばね押圧部26の変形が抑えられて性能劣化が防止される。
ばね部材14は、図1(b)に示すように親ばね14aと親ばね14aの内部に収容した子ばね14bとからなる入れ子ばねで構成されている。子ばね14bは親ばね14aよりも短く構成されており、親ばね14aと子ばね14bとの双方を確実に圧縮できるように、親ばね14aの両端にはリテーナが装着されている。リテーナの形状は、円板の片面に、親ばね14aの内部に嵌合するための円柱状の凸部を形成したものである。一方、ばね部材15は、親ばね15aと親ばね15aの内部に収容した子ばね15bとからなる入れ子ばねで構成されている。その他の構成についてはばね部材14と同じなので、説明を省略する。
次に、捩り振動低減装置の作用を説明する。クランクシャフトの回転によってコンバータハウジングが回転すると、トルクコンバータが回転し、その動力がタービンハブからトランスミッションへと伝達する。この状態からクランクシャフトの回転速度等が設定した制御条件に達すると、支持壁に設けられた油孔から図1(b)のロックアップピストン10の右側に圧油が導入され、その油圧によってロックアップピストン10が左側へ押圧される。すると、このロックアップピストン10がコンバータハウジングに押し付けられ、コンバータハウジングの動力がロックアップピストン10を介して捩り振動低減装置5に伝達される。
捩り振動低減装置5では、ロックアップピストン10と一体の保持プレート13の回転力は、ばね部材14を介して中間プレート16に伝達され、更に中間プレート16からばね部材15を介して出力プレート8へ伝わる。
このとき、ばね部材14の両端部が保持プレート13の一対の主ばね受部18(および補助ばね受部21)に挟まれ、かつ中間プレート16の一対のばね押圧部26に挟まれている。このため、保持プレート13と中間プレート16とが相対的に回転すると、ばね部材14のいずれか一方側の端面が保持プレート13の主ばね受部18に当接すると共に他方側の端部が中間プレート16のばね押圧部26に当接し、保持プレート13と中間プレート16との間でばね部材14が圧縮される。
同様にして、ばね部材15の両端部が中間プレート16の一対のばね受部29に挟まれ、かつ出力プレート8の一対のばね押圧部34に挟まれている。このため、中間プレート16と出力プレート8とが相対的に回転すると、ばね部材15のいずれか一方側の端面が中間プレート16のばね受部29に当接すると共に他方側の端部が出力プレート8のばね押圧部34に当接し、中間プレート16と出力プレート8との間でばね部材15が圧縮される。
保持プレート13と中間プレート16との相対的な捩れに応じてばね部材14が圧縮変形し、かつ中間プレート16と出力プレート8との相対的な捩れに応じてばね部材15が圧縮変形することにより、伝達系の捩り振動を吸収する。つまり、保持プレート13と出力プレート8との間に、ばね部材14とばね部材15とを直列に介在させたのと等価になる。
ここで、ばね部材14の内周側は、図2の内周規制部19と図3のばね押え27の中間部の内周ディストリクト部27aとの双方によって規制される。ばね部材14の外周側は、図2の外周規制部20によって規制されている。側面の一方側は図2の主側面規制部20bと側面規制部19aとの双方によって規制され、他方側は図2の主側面ディストリクト部20aと図3のばね押え27の先端の側面ディストリクト部27bとの双方によって規制されている。ばね部材14が圧縮される際にばね部材14は側面規制部19aと擦れることになり、ロックアップピストン10と擦れることはない。
第1リベット22で結合されたロックアップピストン10と保持プレート13とばね部材14とを外周サブアッセンブリーとし、第2リベット31で結合された中間プレート16と出力プレート8とばね部材15とを内周サブアッセンブリーとしたときに、外周サブアッセンブリーと内周サブアッセンブリーとの組み付けは、ばね押圧部26をばね部材14どうしの間に軸方向から挿入させて、軸方向に結合させることになるので、外周サブアッセンブリーと内周サブアッセンブリーとは軸方向に着脱可能となる。
ばね部材14の内周側を規制する内周ディストリクト部27aを形成したので、保持プレート13のみに内周規制部を形成してばね部材15のロックアップピストン10とは反対側の側面を規制する部分を設けた場合に比べ、内周規制部への干渉防止のために行うバネ押圧部26の反ロックアップピストン10方向への逃がしの量を少なくすることができる。
また、中間プレート16のばね押え27にロックアップピストン10とは反対側のばね部材14の側面を押える側面ディストリクト部27bを形成したので、ばね部材14の保持が安定する。
中間プレート16を構成する一対のリテーニングプレート24,25のうちの保持プレート13とは反対側のリテーニングプレート24にばね押圧部26,ばね押え27を形成したので、図1(b)に示すように、保持プレート13の絞りを形成した主ばね受部18との干渉を回避するための大きな曲げ部分を円周方向での第2リベット31の近傍に設けずに済む。また、円周方向での第2リベット31の近傍に大きな曲げ部分を設けずに済むことから、リベッティングによる第2リベット31用の孔30の亀裂発生を防止できる。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2を図6に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、重複する部分については説明を省略する。
実施の形態1の捩り振動低減装置は、ばね部材14の内周側を、保持プレート13の内周規制部19と中間プレート16のばね押え27の内周ディストリクト部27aとの双方で規制するものであるが、実施の形態2は、図6に示すように内周規制部19を反ロックアップピストン10側へ張り出させることにより、ばね押え27を省略したものである。
なお、ばね押え27の省略のためには、必ず内周規制部19を反ロックアップピストン10側へ張り出さなければならないというわけではなく、例えば主側面ディストリクト部20aの内周へ向かう量が十分であってばね部材14の飛び出しが抑えられる場合は、内周規制部19の張り出しを設けることなくばね押え27を省略することができる。
(c)実施の形態3
最後に、実施の形態3を図7に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一部分には同一符号を付し、重複する部分については説明を省略する。
この実施の形態は、ばね部材15と中間プレート16とを廃止してばね部材を外側のみとし、保持プレート13からばね部材14を介して直接に出力プレート35に回転力が伝わるようにしたものである。このため、出力プレート35の外周面の近傍には図3(b)と同様にばね押圧部36,ばね押え37が形成され、内周面の近傍にはタービンハブと結合するための孔38が形成されている。
なお、本発明は実施の形態で説明した構成に限るものではなく、捩り振動低減装置を適用する場所はトルクコンバータ内に限らず、トルクコンバータの外部やトルクコンバータを採用しない車両の他の動力伝達部に適用しても良い。更に、実施の形態では単板式のクラッチを用いたものについて示したが、多板式のクラッチや、その他の構成のクラッチを用いたものでもよい。
捩り振動低減装置に係り、(a)は一部破断して示す正面図、(b)は(a)のA−A矢視図(実施の形態1)。 捩り振動低減装置の保持プレートに係り、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B矢視図(実施の形態1)。 捩り振動低減装置の一方のリテーニングプレートに係り、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C矢視図(実施の形態1)。 捩り振動低減装置の他方のリテーニングプレートに係り、(a)は正面図、(b)は(a)のD−D矢視図(実施の形態1)。 捩り振動低減装置の出力プレートに係り、(a)は正面図、(b)は(a)のE−E矢視図(実施の形態1)。 捩り振動低減装置の要部を示す断面図(実施の形態2)。 捩り振動低減装置に係り、(a)は一部破断して示す正面図、(b)は(a)のF−F矢視図(実施の形態3)。
符号の説明
10…ロックアップピストン
12…絞り部
13…保持プレート(入力側回転部材)
14,15…ばね部材
16…中間プレート(出力側回転部材)
17…切欠部
18…主ばね受部
19…内周規制部
19a…側面規制部
22…第1リベット
27…ばね押え
27a…内周ディストリクト部
27b…側面ディストリクト部(第2側面規制部)

Claims (3)

  1. 相互に対向する入力側回転部材と出力側回転部材とのうちの前記入力側回転部材をロックアップピストンに結合すると共に、前記入力側回転部材の外周部にばね部材を収容する円弧状の切欠部を形成し、該切欠部の両端縁に円周方向から前記ばね部材を挟んで対向する一対のばね受部を設け、前記入力側回転部材には、前記切欠部の内周縁に、前記ばね部材の内周側を規制する内周規制部を設け、
    前記出力側回転部材には、円周方向で前記ばね受部と対応する位置に、前記入力側回転部材へ向かって突出するばね押圧部を形成し、前記ばね押圧部と前記ばね受部との間で前記ばね部材を圧縮しながら前記入力側回転部材と前記出力側回転部材との間でトルクの伝達を行なう捩り振動低減装置において、
    前記内周規制部は前記切欠部の内周縁から半径方向の外側へ突出させて形成し、前記内周規制部の先端部から半径方向の外側へ向かって、前記ばね部材が前記ロックアップピストン側へ移動するのを規制する側面規制部を折曲形成したことを特徴とする捩り振動低減装置。
  2. 請求項1に記載の捩り振動低減装置において、前記出力側回転部材に、前記ばね部材の前記ロックアップピストンとは反対側への移動を規制する第2側面規制部を設けたことを特徴とする捩り振動低減装置。
  3. 請求項1または2に記載の捩り振動低減装置において、前記ばね受部には絞り加工を施し、該絞り加工した部分の近傍に、前記入力側回転部材を前記ロックアップピストンに結合するためのリベットを配置したことを特徴とする捩り振動低減装置。
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