JP4379958B2 - Automotive braking system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の制動時に前輪側への荷重移動に対応するように制動力を適切に分配する電子式制動力配分装置(Electronic Brakeforce Distribution:以下、EBD装置という)を備えた自動車の制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば特開平4−218453号公報に開示されるように、車両の各車輪のブレーキロックを防止するためのアンチスキッド制御と、前後輪の制動力配分を適切なバランスにするための後輪制動制御とを行うようにした自動車の制動装置は知られている。前記アンチスキッド制御では、一般的に、予め車輪が最大の制動力を発揮するような車輪スリップ量を目標値として設定し、車両の制動時に各車輪のスリップ量が所定の開始しきい値を超えたときに制御を開始して、該各車輪毎のホイールシリンダ内のブレーキ液圧を増圧状態、保持状態又は減圧状態に切り換えて制御することで、車輪スリップ量を前記目標値に収束させるようにしている。
【0003】
また、前記後輪制動制御は、制動力の前後バランスの適正化を図るために、制動時に軽荷重になり易い後輪側のブレーキ液圧を前輪よりも低く抑えるものであり、例えば、車両の制動時に車体減速度が所定以上に大きくなるか、又は左右の後輪のいずれか一方のスリップ量が前記アンチスキッド制御の開始しきい値よりも小さい別のしきい値を超えたとき、左右の後輪のホイールシリンダへのブレーキ液の給排を遮断して、該両後輪の制動力を保持するようにしている。このように左右の後輪の制動力を同じ大きさに保持することで、制動時の挙動安定性を確保することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記のような後輪制動制御によると、車両の走行状態によっては各車輪への制動力の配分が不適切なものになってしまい、以下のような不具合が生じることがある。すなわち、例えば車両の急旋回時には旋回内輪の接地荷重が減少するので、この状態で後輪制動制動が行われると、旋回外方の後輪のグリップ力には十分な余裕があるにも拘わらず、旋回内方の後輪のスリップ量が後輪制動制御の開始しきい値を超えて、両方の後輪の制動力が同じように抑えられることになる。こうなると、車両の制動性能の低下を招くのみならず、運転者は後輪の制動力が思ったように立ち上がらないことに対して強い違和感を感じる。
【0005】
また、例えば、路面摩擦係数が全体として低くかつその変化が極めて大きい悪路においては、車両の制動時に前輪側への荷重移動が小さいにも拘わらず、後輪のスリップ量が後輪制動制御の開始しきい値を超えることがあり、こうなると、後輪制動制御が誤って早期に開始されてしまう結果、悪路での制動性能の低下が著しい。
【0006】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の制動時に後輪荷重の減少に応じて制動力の増大を規制する後輪制動制御を行う場合に、車両の後輪の回転状態が大きく変動するときの制御手順に工夫を凝らして、後輪制動制御が誤って早期に開始されることや各車輪への制動力の配分が不適切なものになることを回避し、これにより制動性能の低下や乗員の違和感を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、例えば車両が悪路を走行している場合のように後輪の回転状態が大きく変動するときに、後輪制動制御を抑制するようにした。
【0008】
具体的に、請求項1の発明では、図1に例示するように、車両の各車輪に制動力を付加する制動手段6,7FR,7FL,7RR,7RLと、車両の制動時に後輪の接地荷重の減少に応じて該後輪の制動力増大を規制するように前記制動手段を作動制御する後輪制動制御手段20bとを備えた自動車の制動装置Aを前提とする。そして、前記後輪制動制御手段20bは、車両の制動時に左右の後輪の少なくとも一方について、該後輪のスリップ状態を表すスリップ状態量が設定しきい値を超えたときに、前記左右の後輪の制動力をそのときの大きさに保持するものとした上で、車両の後輪の少なくとも一方の回転状態が所定以上に大きく変動する不安定回転状態であることを検出する検出手段20eと、該検出手段20eにより後輪の不安定回転状態が検出され、かつ、左右の後輪のうちいずれか一方のみのスリップ状態量が前記設定しきい値を超えたときには、他方の後輪についての前記制動力増大の規制を緩和し、この他方の後輪については制動力を前輪よりも緩やかに増大させる補正制御手段20dと、を備える構成とする。
【0009】
この構成によれば、車両の制動時に通常は前輪側への荷重移動に対応するように後輪制動制御が行われて、接地荷重の少ない後輪側の制動力が前輪側よりも小さい値に抑えられるので、後輪のブレーキロックを防止して車両の制動時の挙動安定性を確保できる。
【0010】
一方、車両の後輪の少なくとも一方の回転状態が所定以上に大きく変動する不安定回転状態では、制動時に該後輪の減速度が瞬間的に極めて大きくなって、該後輪の接地荷重がかなり小さくなったように見えるので、誤った後輪制動制御が行われる虞れがあるが、これに対して、左右いずれかの後輪が不安定回転状態にあることが検出手段20eにより検出されたとき、後輪制動制御が補正制御手段20dにより抑制されるので、前記の誤った後輪制動制御を抑えて、制動性能の低下や乗員の違和感を軽減できる。
【0011】
すなわち、例えば車両の旋回中や悪路等の走行中に左右の後輪の一方のスリップ状態量が大きくなり、後輪制動制御が誤って早期に開始された場合、この一方の後輪については制動力が保持されるものの、他方の後輪については制動力が緩やかに増大し、該後輪への制動力の配分が不当に少なくなることがない。よって、全体として制動性能の低下や運転者の違和感を十分に防止することができる。
【0012】
請求項2の発明では、前記補正制御手段は、検出手段により後輪の不安定回転状態が検出されたとき、後輪制動制御手段におけるスリップ状態量の設定しきい値を増大補正するものとする。このことで、車両の旋回中や悪路等の走行中に後輪のスリップ状態量が大きくなっても、後輪制動制御が誤って早期に開始されることを抑制できる。
【0013】
請求項3の発明では、請求項1又は2のいずれかにおける不安定回転状態は、車両の旋回中に対応するものとする。すなわち、車両の旋回中、特に急旋回のときには旋回内方の後輪の接地荷重が大幅に減少するので、この後輪の回転状態が変動しやすく、前輪側への荷重移動がかなり大きいように見えることがある。そこで、このような状態で前記発明のように誤った後輪制動制御を抑制できることは、極めて有効な作用効果をもたらす。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る自動車の制動装置Aの全体構成を示し、同図において、1はブレーキペダル2の踏力圧を増大させるマスタバックである。また、3は該マスタバック1で増大された踏力圧に応じてブレーキ液圧(マスタシリンダ圧)を発生するマスタシリンダであり、このマスタシリンダ3で発生したブレーキ液圧は、2本の液圧供給ライン4,5により従来周知のABS装置の液圧分配供給ユニット6(Hydraulic Unit;以下、HUという)に伝えられ、このHU6により車両の前後左右の4車輪(図示せず)に分配されて、右側前輪のブレーキ装置7FR、左側前輪のブレーキ装置7FL,右側後輪のブレーキ装置7RR及び左側後輪のブレーキ装置7RLにそれぞれ供給されるようになっている。前記HU6及び4つのブレーキ装置7FR,7FL,7RR,7RLにより、車両の各車輪に制動力を付加する制動手段が構成されている。
【0016】
前記2本の液圧供給ライン4,5のうちの第1の液圧供給ライン4はHU6内で前輪側と後輪側とに分岐し、それぞれ右側前輪のブレーキ装置7FRと左側後輪のブレーキ装置7RLとに接続される一方、第2の液圧供給ライン5は同様に分岐して左側前輪のブレーキ装置7FLと右側後輪のブレーキ装置7RRとに接続されており、ブレーキ液圧配管はいわゆるダイアゴナルスプリット方式の2系統配管とされている。
【0017】
また、前記HU6は、液圧供給ライン4,5の分岐路4a,4b,5a,5bに対しそれぞれマスタシリンダ3側と各ブレーキ装置7FR,7FL,…側とを個別に連通状態又は遮断状態に切換えるように設けられた4つのインレットバルブ8,8,8,8と、この各インレットバルブ8の下流に設けられ、前記各ブレーキ装置7FR,7FL,…とリザーバタンク10,10とを個別に連通状態又は遮断状態に切換える4つのアウトレットバルブ9,9,9,9とを備えている。前記各インレットバルブ8は2ポート2位置の常開型の電磁弁であり、コントロールユニット20からの信号を受けて開状態と閉状態との間で切換えられて、各ブレーキ装置7FR,7FL,…のホイールシリンダ7aにマスタシリンダ3側から供給されるブレーキ液圧を調整する。また前記各アウトレットバルブ9は2ポート2位置の常閉型の電磁弁であり、コントロールユニット20からの信号を受けて開状態に切換えられ、前記各ホイールシリンダ7aとリザーバタンク10とを連通状態にして、ホイールシリンダ7aのブレーキ液圧(ホイールシリンダ圧)を減圧する。
【0018】
そして、コントロールユニット20から出力される制御信号が入力するまでは、運転者によるブレーキペダル2の踏み操作に応じて、マスタシリンダ3で発生したブレーキ液圧が開状態のインレットバルブ8,8,…を介して各ホイールシリンダ7aに供給され、前記ブレーキペダル2の踏み操作に対応する制動力が各車輪に付加される。また、コントロールユニット20からの制御信号がHU6に入力されると、前記インレットバルブ8,8,…及びアウトレットバルブ9,9,…がそれぞれデューティ制御されて、ブレーキ装置7FR,7FL,…のホイールシリンダ圧が増大又は減少され、各車輪に付加される制動力が調整される。
【0019】
さらに、前記HU6には、リザーバタンク10,10に排出されたブレーキ液を吸入して、それぞれ分岐路よりも上流側の液圧供給ライン4,5に送給する液圧供給ポンプ12,12が設けられている。この各液圧供給ポンプ12は、図示しない電動モータにより駆動されるもので、コントロールユニット20から出力される制御信号が入力するまでは停止状態とされる一方、該制御信号が入力すると運転を開始して、各ホイールシリンダ7aへマスターシリンダ圧よりも高いブレーキ液圧を供給するようになっている。尚、同図において、11,11,11,11は、各インレットバルブ8が閉状態になっているときにホイールシリンダ7a側からマスタシリンダ3側へのブレーキ液の流れを許容するバイパスチェックバルブである。また、13,13はそれぞれ前記各液圧供給ポンプ12から液圧供給ライン4,5へのブレーキ液の流れを許容するチェックバルブであり、14,14はそれぞれ液圧供給ポンプ12の脈動を緩和するためのアキュムレータである。
【0020】
前記コントロールユニット20は、図示しないが、CPU、ROM、RAM等を有するものであり、車両の4車輪にそれぞれ配設された車輪速センサ21,21,…(図には1つのみ示す)、車両のブレーキペダル2の踏み操作を検出するフットブレーキスイッチ(以下FBSWという)22、車両のステアリング操舵角を検出する操舵角センサ23、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ24、トランスミッションのギアポジションを検出するギアポジションセンサ25及びマスタシリンダ3のブレーキ液圧(マスタシリンダ圧)を検出する液圧センサ26からの出力信号が入力される。一方、前記コントロールユニット20は、HU6のインレットバルブ8,8,…及びアウトレットバルブ9,9,…に制御信号を出力する。
【0021】
すなわち、前記コントロールユニット20は、図2のメインフローに示すように、運転者が車両に乗り込んでイグニッションキーをオンにすると、ステップSA1で、少なくとも、前記車輪速センサ21,21,…、フットブレーキスイッチ22、操舵角センサ23、エンジン回転数センサ24、ギアポジションセンサ25及び液圧センサ26から入力される信号を読み込み、続くステップSA2で車両の4車輪の各車輪速を平均して車体速Vを算出する。尚、この車体速Vの算出の際には従動輪の2輪の重み付けを大きくしてもよく、また、4車輪ではなく従動輪の2輪のみの車体速を平均するようにしてもよい。
【0022】
続いて、ステップSA3では、車両の制動時に各車輪のスリップ状態が所定の目標状態に収束するように、該各車輪に付加する制動力を制御するアンチスキッド制御(以下、ABS制御という)の制御演算を行う。続くステップSA4では、HU6による各車輪へのブレーキ液圧の配分によってプロポーショニングバルブの機能を発揮させる後輪制動制御(以下、EBD制御という)を行う。すなわち、車両の制動による後輪荷重の減少に応じて、前記HU6の後輪側のバルブ8,9の作動制御により左右の後輪のブレーキ装置7RR,7RLへのブレーキ液圧を制御して、該後輪の制動力の増大を規制する。そして、ステップSA5において、前記ABS制御及びEBD制御の協調制御を行い、しかる後にリターンする。
【0023】
前記図2のメインフローにおいて、ステップSA3がアンチスキッド制御手段20aに、また、ステップSA4が後輪制動制御手段20bにそれぞれ対応している。
【0024】
(ABS制御)
次に、前記ABS制御の詳細について図3に示すフローチャート図に基づいて説明する。同図のステップSB1では、FBSW22からの出力信号に基づいて運転者によるフットブレーキ操作の有無を判定し、ブレーキ操作がなされていないNOと判定されれば、ステップSB2に進んで、ABS制御の実行中か否かを表すABSフラグFslipの値をFslip=0とし、続くステップSB3で各インレットバルブ8を開状態にかつ各アウトレットバルブ9を閉状態にして、しかる後にリターンする。
【0025】
一方、前記ステップSB1でブレーキ操作がなされているYESと判定されれば、ステップSB4に進んで、各車輪毎に車輪速及び車体速Vに基づいて車輪スリップ率を演算する。
【0026】
車輪スリップ率 =(V−車輪速)/V
続いて、ステップSB5では、4車輪のそれぞれの車輪スリップ率とマスタシリンダ圧とに基づいて従来周知の手法により路面摩擦係数μを推定演算し、続くステップSB6では前記路面摩擦係数μの推定演算値に基づいて、車輪スリップ率の制御目標値である目標スリップ率sbと制御開始しきい値saとをそれぞれ演算する。尚、前記車輪スリップ率は、上述の如く演算する他に車両に搭載した前後方向加速度センサにより検出するようにしたり、或いは路面摩擦係数μ等から間接的に求めるようにしてもよい。
【0027】
前記ステップSB6に続いて、ステップSC7〜SC15の各ステップの制御手順は各車輪毎に独立に実行する。すなわち、ステップSB7ではABSフラグFslipの値を判別し、Fslip=1のNOならば既にABS制御中なのでステップSB10に進む一方、Fslip=0のYESならばABS制御中でないのでステップSB8に進み、車輪スリップ率を制御開始しきい値saと比較する。そして、車輪スリップ率が制御開始しきい値sa以下のNOならばリターンする一方、制御開始しきい値saよりも大きいYESならば、ステップSB9に進んでABSフラグFslipの値をFslip=1とした後、後述の如くステップSB11〜SB13に進んで、HU6のインレットバルブ8,8,…及びアウトレットバルブ9,9,…を開閉制御する。
【0028】
一方、前記ステップSB7でFslip=1のNOと判定されて進んだステップSB10では、車輪スリップ率を目標スリップ率sbと比較し、車輪スリップ率が目標スリップ率sb以下のNOらばステップSB14に進む一方、目標スリップ率sbよりも大きいYESならばステップSB11に進む。このステップSB11では、車輪速を微分演算して求められる車輪加速度を所定の減圧しきい値sk1と比較し、車輪加速度が減圧しきい値sk1よりも大きいYESならばステップSB12に進んで、インレットッバルブ8及びアウトレットバルブ9を両方ともに閉状態にしてホイールシリンダ圧を保持する保持状態とする。また、車輪加速度が減圧しきい値sk1以下のNOならばステップSB13に進んで、インレットッバルブ8を閉状態に、またアウトレットバルブ9を開状態にして、ホイールシリンダ圧を減圧させる減圧状態とする。
【0029】
つまり、車輪スリップ率が目標スリップ率sbよりも大きい間は、ホイールシリンダ圧を車輪加速度に応じて減圧状態と保持状態とに切換えながら減圧し、車輪がロック状態になることを防止するようにしている。また、この減圧状態でアウトレットバルブ9からリザーバタンク10に排出されたブレーキ液は直ちに液圧供給ポンプ12により吸入されて、液圧供給ライン4,5に送給される。
【0030】
これに対し、前記ステップSB10で車輪スリップ率が目標スリップ率sb以下のNOと判定されて進んだステップSB14では、車輪加速度を所定の増圧しきい値sk2と比較し、車輪加速度が増圧しきい値sk2よりも大きいYESならばステップSB15に進んで、インレットッバルブ8を開状態にかつアウトレットバルブ9を閉状態にして、マスタシリンダ3及び液圧供給ポンプ12からの液圧供給によりホイールシリンダ圧を増圧させる増圧状態とする。また、車輪加速度が増圧しきい値sk2以下のNOならばステップSB16に進んで、インレットッバルブ8及びアウトレットバルブ9を両方ともに閉状態にしてホイールシリンダ圧を保持する保持状態とする。
【0031】
つまり、車輪スリップ率が目標スリップ率sb以下で制動力を増大させる余裕があるときには、ホイールシリンダ圧を車輪加速度に応じて保持状態と増圧状態とに切換えながら増圧し、車両の各車輪に最大限の制動力を発揮させるようにしている。
【0032】
(EBD制御)
次に、基本的なEBD制御について図4のフローチャート図に基づいて説明すると、同図のステップSC1では、FBSW22からの出力信号に基づいて、運転者によるフットブレーキ操作の有無を判定し、ブレーキ操作がなされていないNOと判定されれば、所定時間の経過後に左右の後輪のインレットバルブ8,8を開状態にかつアウトレットバルブ9,9を閉状態にして(ステップSC2,SC3)、続くステップSC4で、EBD制御の実行中か否かを表すEBDフラグFEBDの値をFEBD=0とし、しかる後にリターンする。
【0033】
一方、前記ステップSC1でブレーキ操作がなされているYESと判定されれば、ステップSC5に進んで一旦、左右の後輪のインレットバルブ8,8を開状態に、かつアウトレットバルブ9,9を閉状態にする。続いて、ステップSC6において、車体速Vの前回値から今回値を減算して車体減速度を求め、この車体減速度を減速度設定値Bと比較して、車体減速度が減速度設定値Bよりも大きいYESならばステップSC8に進む一方、車体減速度が減速度設定値B以下のNOならばステップSC7に進む。このステップSC7では、上述のABS制御のステップSB4と同様にして左右の後輪の車輪スリップ率をそれぞれ演算し、いずれかの後輪の車輪スリップ率がEBD制御の開始しきい値sc以下のNOならばステップSC10に進む一方、しきい値scよりも大きいYESならば、ステップSC8に進む。
【0034】
このステップSC8では、まず、左右の後輪のインレットバルブ8,8及びアウトレットバルブ9,9を共に閉状態にして、基本的にホイールシリンダ圧を保持することで、後輪の制動力の増大を阻止する。そして、その上で、左右の後輪の接地性を高めて制動時の直進安定性を確保しながら制動性能を高めるために、上述のABS制御と同じように車輪スリップ率や車輪加速度に応じて、インレットバルブ8,8及びアウトレットバルブ9,9を小さく開閉作動させて、ホイールシリンダ圧を僅かに増圧又は減圧させる。そして、ステップSC9に進んで、EBDフラグFEBDの値をFEBD=1として、しかる後にリターンする。
【0035】
また、前記ステップSC7でNOと判定されて進んだステップSC10では、EBDフラグFEBDの値を判別し、FEBD=0のYESならば、車体減速度が未だ設定減速度B以下の状態であるか或るいは運転者がフットブレーキ操作を中止したと判定してリターンする一方、FEBD=1のNOならば前記ステップSC8に進んで、ホイールシリンダ圧の保持制御を行い、しかる後にリターンする。
【0036】
すなわち、前記EBD制御によれば、例えば図5に実線aとして示すように、まず、左右の後輪の制動力を前輪と同様に直線的に増加させ、同図に一点鎖線bで示す理想的な制動力配分曲線を超えたあたりで、具体的には車体減速度が減速度設定値Bよりも大きくなるか、又は車輪スリップ率がしきい値scよりも大きくなったときに(折れ点S)、該左右の後輪のブレーキ液圧を基本的に保持することにより、前後左右の4車輪へ制動力を略理想的に配分するようにしている。また、このものでは、前記のようにブレーキ液圧を基本的には保持しながらも、各車輪のスリップ率に応じて僅かに増圧又は減圧補正することで、同図に破線cで示すプロポーショニングバルブの特性と比べて、車輪のブレーキロックを招くことなく、後輪側の制動力を大幅に高めることができる。
【0037】
尚、前記ステップSC6においては車体減速度を車体速Vに基づいて求めるようにしているが、これに限らず車輪速から求めるようにしてもよく、また、車両に前後方向加速度センサを搭載して直接検出するようにしてもよい。さらに、このようにして求めた値を路面摩擦係数μや各車輪の接地荷重等に基づいて補正するようにしてもよい。
【0038】
(EBD補正制御)
次に、本発明の特徴部分として、上述のEBD基本制御を補正する制御手順について、図6に示すフローチャート図に基づいて説明する。尚、この制御は図4のフローのステップSC1に示すように、フットブレーキ操作がなされたと判定されたときに行われる。
【0039】
まず、同図のステップSD1では、車両の各車輪の車輪速変動率が設定値以上か否か判別する。この車輪速変動率は各車輪の車輪速センサ21,21,…からの入力信号に基づいてそれぞれ演算されるもので、具体的には各車輪の車輪速の今回値から前回値を減算し、その絶対値を車輪速の変動量として、この変動量を車輪速の今回値で除算したものである。また、前記車輪速変動率の設定値は、車両が路面状態の変化の大きいいわゆる悪路を走行している場合に対応するように設定されており、車両の4つの車輪のうちのいずれか1つでも前記判別結果がYESであれば、車両は悪路を走行していると判定してステップSD4に進む一方、判別結果がNOであれば車両は悪路を走行していないと判定して、ステップSD2に進む。
【0040】
続いて、ステップSD2では、左右の車輪間の車輪速の偏差を求め、この偏差が設定値以上であるか否か判別する。すなわち、例えば車両が急旋回中で旋回内方の後輪の接地荷重が極めて低い状態では、制動時に該旋回内方の後輪の減速度が旋回外方の後輪よりも大幅に大きくなる、即ちブレーキロックしやすくなるので、左右の車輪速偏差が大きくなる。また、左右の車輪のうちの一方が接地する路面一側の摩擦係数が高くかつ他方の車輪が接地する路面他側の摩擦係数が低いいわゆるスプリット路においても、車両の制動時に摩擦係数の低い側に接地している一方の車輪がブレーキロックしやすくなるので、前記急旋回中と同様に左右の車輪速偏差が大きくなる。従って、前記車輪速偏差が設定値以上でYESであれば、車両は急旋回中であるか又は前記スプリット路を走行していると判定される。
【0041】
そして、前記ステップSD2でNOと判別されれば車両は急旋回中でもスプリット路の走行中でもないので、ステップSD3に進んで、通常通りの基本的なEBD制御を実行し、しかる後にリターンする。一方、YESと判別されれば、車両は急旋回中であるか又はスプリット路を走行しているので、ステップSD5に進み、EBD制御の開始しきい値を増大補正する。続いて、ステップSD6において、通常のEBD制御とは異なる左右独立のEBD制御を実行して、しかる後にリターンする。この左右独立のEBD制御としては、例えば、左右の後輪のうちいずれか一方の車輪スリップ率が前記しきい値scを超えたときに、該一方の後輪の制動圧を通常通り保持するとともに、他方の後輪については、図7に例示するように、インレットバルブ8,8を所定の時間間隔で開状態と閉状態とに切換え作動させることにより、該後輪のホイールシリンダ圧を前輪に比べて緩やかに増大させる緩増圧状態とする。
【0042】
つまり、車両の急旋回中やスプリット走行中には、左右の後輪のうちの一方の車輪スリップ率が他方よりもかなり大きくなって、車両の前輪側への荷重移動が実際よりも大きく見える結果、EBD制御が誤って早期に開始される虞れがある。これに対し、前記EBD補正制御によれば、まず、EBD制御の開始しきい値を増大補正して、誤ったEBD制御の早期介入を抑制するとともに、通常は左右の後輪について同様に行うEBD制御を独立に行うようにして、実際に車輪スリップ率の大きい一方の後輪についてはブレーキ液圧を保持する一方、他方の後輪についてはブレーキ液圧を緩増圧させるようにしている。
【0043】
一方、前記ステップSD1において車両が悪路を走行していると判定して進んだステップSD4では、EBD制御の開始しきい値(例えば車輪スリップ率のしきい値sc)を増大補正し、前記ステップSD3に進んで、通常のEBD制御を行い、しかる後にリターンする。つまり、車両が悪路を走行しているときには、制動時にいずれかの後輪の減速度が瞬間的に極めて大きくなって、車両の前輪側への荷重移動が実際よりも大きく見えることがあるので、このときにEBD制御が誤って早期に開始される虞れがある。これに対し、前記EBD補正制御によれば、EBD制御の開始しきい値を増大補正して、悪路におけるEBD制御の誤った早期介入を抑制するようにしている。
【0044】
前記図6に示すEBD補正制御のフローにおいて、ステップSD1により、車両の後輪の少なくとも一方の車輪速(回転状態)が所定以上に大きく変動する状態(不安定回転状態)であることを検出する第2検出手段20e(特許請求の範囲に記載の検出手段)が構成され、ステップSD4により、前記第2検出手段20eにより後輪の少なくとも一方が不安定回転状態にあると検出されたときに、EBD制御の開始を抑制する補正制御手段20dが構成されている。
【0045】
また、ステップSD2により、車両が、左右の車輪間の車輪速(回転状態)の偏差が所定以上に大きくなるような状態(左右不均衡走行状態)にあることを検出する第1検出手段20cが構成され、ステップSD5,SD6によって、前記第1検出手段20cにより車両の左右不均衡走行状態が検出されたときに、EBD制御を抑制する補正制御手段20dが構成されている。そして、この補正制御手段20dは、前記左右不均衡走行状態においてEBD制御の開始を抑制するとともに、左右の後輪のうちいずれか一方のみの車輪スリップ率が開始しきい値scを超えたときには、該一方の後輪の制動力をそのときの大きさに保持するとともに、他方の後輪については独立の制御を行って制動力を緩やかに増大させるように構成されている。
【0046】
したがって、この実施形態に係る自動車の制動装置Aによれば、車両の制動時に通常は前輪側への荷重移動に対応するように基本的なEBD制御が行われて、接地荷重の少ない後輪側の制動力が前輪側よりも小さい値に抑えられることで、後輪のブレーキロックを防止して車両の制動時の挙動安定性を確保することができる。
【0047】
一方、車両が急旋回中であるか又はスプリット路を走行しているときには、そのことを左右の後輪の車輪速の偏差に基づいて検出し、また、車両が悪路を走行しているときには、そのことを各車輪の車輪速の変動率に基づいて検出する。そして、EBD制御の開始を抑制したり、後輪のブレーキ液圧の増圧規制を緩和したりすることにより、EBD制御が誤って早期に開始されることや各車輪への制動力の配分が不適切なものになることを回避でき、これにより、車両の制動性能の低下や乗員の違和感を軽減することができる。
【0048】
特に、この実施形態では、左右の後輪のうちの車輪スリップ率が大きい一方についてはブレーキ液圧を保持する一方、他方についてはブレーキ液圧を緩増圧させるようにしているので、後輪側の制動力配分を適切に高めて、制動性能の低下や乗員の違和感を十分に防止することができる。
【0049】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他の種々の実施形態を包含するものである。すなわち、前記実施形態に係るEBD補正制御によれば、前記図6のフローのステップSD2において車両の左右の後輪の車輪速偏差が大きいと判定したときに、まずステップSD5においてEBD制御の開始しきい値を増大補正し、続くステップSD6において左右独立のEBD制御を行うようにしているが、これに限らず、前記開始しきい値の補正と独立のEBD制御のうちのいずれか一方のみを行うようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る自動車の制動装置Aによると、車両の制動時に通常は、前輪側への荷重移動に対応するような後輪制動制御により、後輪のブレーキロックを防止して車両の挙動安定性を確保できる一方、車両のいずれかの車輪が不安定回転状態になるときに、後輪制動制御を補正制御手段により補正して、誤った後輪制動制御を抑制することで、制動性能の低下や乗員の違和感を軽減できる。
【0051】
すなわち、いずれか一方の後輪について誤って早期に後輪制動制御が開始されたときに、該後輪の制動力を保持する一方で、他方の後輪については制動力を増大させることで、制動力配分の適正化を図り、制動性能の低下や運転者の違和感を十分に防止できる。
【0052】
請求項2の発明によると、補正制御手段により後輪制動制御の開始しきい値を補正することで、該後輪制動制御が誤って早期に開始されることを抑制できる。
【0053】
請求項3の発明によると、車両が旋回状態になっているときに、前記発明の如く誤った後輪制動制御を抑制できることが、極めて有効な効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る自動車の制動装置の全体構成を示す図である。
【図2】 基本制御の流れを示すフローチャート図である。
【図3】 ABS制御の処理手順を示すフローチャート図である。
【図4】 EBD制御の処理手順を示すフローチャート図である。
【図5】 EBD制御における後輪側制動力の前輪側制動力に対する配分状態を、プロポーショナルバルブによる配分状態や理想的な制動力配分曲線と対比して示した説明図である。
【図6】 EBD補正制御の処理手順を示すフローチャート図である。
【図7】 EBD補正制御によるブレーキ液圧(ホイールシリンダ圧)の緩増圧制御とこのときのインレットバルブの作動状態とを対応付けて示す説明図である。
【符号の説明】
A 制動装置
6 液圧供給ユニット(制動手段)
7FR,7FL,7RR,7RL ブレーキ装置(制動手段)
20a アンチスキッド制御手段
20b 後輪制動制御手段
20c 第1検出手段
20d 補正制御手段
20e 第2検出手段(検出手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a braking device for an automobile provided with an electronic braking force distribution device (Electronic Brakeforce Distribution: hereinafter referred to as an EBD device) that appropriately distributes a braking force so as to correspond to a load movement toward the front wheels when the vehicle is braked. About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-218453, the anti-skid control for preventing the brake lock of each wheel of the vehicle and the rear for the braking force distribution of the front and rear wheels to be appropriately balanced. 2. Description of the Related Art A vehicle braking device that performs wheel braking control is known. In the anti-skid control, generally, a wheel slip amount at which a wheel exerts the maximum braking force is set as a target value in advance, and the slip amount of each wheel exceeds a predetermined start threshold during vehicle braking. Control is started, and the brake fluid pressure in the wheel cylinder for each wheel is controlled by switching to a boosted state, a holding state or a reduced pressure state, so that the wheel slip amount converges to the target value. I have to.
[0003]
Further, the rear wheel braking control suppresses the brake fluid pressure on the rear wheel side, which tends to be light load during braking, to be lower than that of the front wheels in order to optimize the front-rear balance of the braking force. When braking the vehicle body deceleration becomes greater than a predetermined value, or when the slip amount of one of the left and right rear wheels exceeds another threshold value that is smaller than the anti-skid control start threshold value, The brake fluid supply to and discharge from the wheel cylinders of the rear wheels is cut off to maintain the braking force of the two rear wheels. Thus, by maintaining the braking force of the left and right rear wheels at the same magnitude, it is possible to ensure behavioral stability during braking.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the rear wheel braking control as described above, the distribution of the braking force to each wheel becomes inappropriate depending on the traveling state of the vehicle, and the following problems may occur. That is, for example, when the vehicle turns suddenly, the ground contact load of the turning inner wheel decreases, and if rear wheel braking braking is performed in this state, the grip force of the rear wheel outside the turning has sufficient margin. As a result, the slip amount of the rear wheel inside the turn exceeds the start threshold value of the rear wheel braking control, so that the braking force of both rear wheels is similarly suppressed. In this case, not only does the braking performance of the vehicle deteriorate, but the driver feels a strong sense of incongruity that the braking force of the rear wheels does not stand up as expected.
[0005]
Further, for example, on a rough road where the road surface friction coefficient is low as a whole and the change is extremely large, the slip amount of the rear wheel is controlled by the rear wheel braking control even though the load movement to the front wheel side is small when the vehicle is braked. When the start threshold value is exceeded, the rear wheel braking control is erroneously started at an early stage, so that the braking performance on a rough road is significantly deteriorated.
[0006]
The present invention has been made in view of such various points, and the object of the present invention is to perform rear wheel braking control that restricts an increase in braking force according to a decrease in rear wheel load during braking of the vehicle. The control procedure when the rotation state of the rear wheel of the vehicle fluctuates greatly is devised, and the rear wheel braking control is erroneously started early and the distribution of the braking force to each wheel becomes inappropriate. This is to prevent the deterioration of braking performance and the occupant's discomfort.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the solving means of the present invention suppresses the rear wheel braking control when the rotational state of the rear wheel fluctuates greatly, for example, when the vehicle is traveling on a rough road. did.
[0008]
Specifically, in the first aspect of the invention, as illustrated in FIG. 1, braking means 6, 7 FR, 7 FL, 7 RR, 7 RL for applying a braking force to each wheel of the vehicle, and grounding of the rear wheel during braking of the vehicle It is assumed that the vehicle braking device A includes a rear wheel
[0009]
According to this configuration, the rear wheel braking control is normally performed at the time of braking of the vehicle so as to correspond to the load movement to the front wheel side, and the braking force on the rear wheel side with a small ground load is made smaller than that on the front wheel side. As a result, the brake lock of the rear wheel can be prevented, and the behavior stability during braking of the vehicle can be ensured.
[0010]
On the other hand, in an unstable rotational state in which the rotational state of at least one of the rear wheels of the vehicle fluctuates more than a predetermined value, the deceleration of the rear wheel becomes instantaneously extremely large during braking, and the ground load on the rear wheel is considerably large. Since it seems to have become smaller, there is a risk that erroneous rear wheel braking control will be performed. On the other hand, it has been detected by the detection means 20e that either the left or right rear wheel is in an unstable rotation state. Since the rear wheel braking control is suppressed by the correction control means 20d, the erroneous rear wheel braking control can be suppressed to reduce the braking performance and the occupant's uncomfortable feeling.
[0011]
That is, for example, when the slip state amount of one of the left and right rear wheels becomes large while the vehicle is turning or traveling on a rough road, the rear wheel braking control is erroneously started early. Although the braking force is maintained, the braking force gradually increases for the other rear wheel, and the distribution of the braking force to the rear wheel is not unduly reduced. Therefore, it is possible to sufficiently prevent a decrease in braking performance as a whole and a driver's uncomfortable feeling.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, the correction control means increases and corrects the set threshold value of the slip state amount in the rear wheel braking control means when the unstable rotation state of the rear wheel is detected by the detection means. . As a result, even if the slip state amount of the rear wheel becomes large while the vehicle is turning or traveling on a rough road, it is possible to prevent the rear wheel braking control from being erroneously started early.
[0013]
In the invention of
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
FIG. 1 shows an overall configuration of a braking device A for an automobile according to an embodiment of the present invention. In the figure, 1 is a master back for increasing the pedaling pressure of the
[0016]
The first hydraulic
[0017]
Further, the
[0018]
Until the control signal output from the
[0019]
Further, the
[0020]
Although not shown, the
[0021]
That is, as shown in the main flow of FIG. 2, when the driver gets into the vehicle and turns on the ignition key, at least the
[0022]
Subsequently, in step SA3, control of anti-skid control (hereinafter referred to as ABS control) for controlling the braking force applied to each wheel so that the slip state of each wheel converges to a predetermined target state during braking of the vehicle. Perform the operation. In the subsequent step SA4, rear wheel braking control (hereinafter referred to as EBD control) is performed in which the function of the proportioning valve is exhibited by the distribution of the brake fluid pressure to each wheel by the
[0023]
In the main flow of FIG. 2, step SA3 corresponds to the anti-skid control means 20a, and step SA4 corresponds to the rear wheel braking control means 20b.
[0024]
(ABS control)
Next, details of the ABS control will be described with reference to a flowchart shown in FIG. In step SB1 in the figure, the presence / absence of a foot brake operation by the driver is determined based on an output signal from the
[0025]
On the other hand, if it is determined YES in step SB1, the process proceeds to step SB4, where the wheel slip ratio is calculated based on the wheel speed and the vehicle body speed V for each wheel.
[0026]
Wheel slip ratio = (V−wheel speed) / V
Subsequently, in step SB5, the road surface friction coefficient μ is estimated and calculated by a conventionally known method based on the wheel slip ratios and master cylinder pressures of the four wheels, and in step SB6, the estimated calculation value of the road surface friction coefficient μ is calculated. Based on the above, a target slip ratio sb that is a control target value of the wheel slip ratio and a control start threshold sa are calculated. The wheel slip ratio may be detected by a longitudinal acceleration sensor mounted on the vehicle, or may be obtained indirectly from a road surface friction coefficient μ, in addition to the calculation as described above.
[0027]
Subsequent to step SB6, the control procedures of steps SC7 to SC15 are executed independently for each wheel. That is, in step SB7, the value of the ABS flag Fslip is determined. If NO in Fslip = 1, the ABS control is already in progress, so the process proceeds to step SB10. If YES in Fslip = 0, the ABS control is not in progress, so the process proceeds to step SB8. The slip ratio is compared with the control start threshold sa. If the wheel slip ratio is NO equal to or less than the control start threshold sa, the process returns. If YES, the process proceeds to step SB9 where the value of the ABS flag Fslip is set to Fslip = 1. Thereafter, the process proceeds to steps SB11 to SB13 as will be described later, and the
[0028]
On the other hand, in step SB10 which has proceeded after it is determined that Fslip = 1 is NO in step SB7, the wheel slip ratio is compared with the target slip ratio sb, and if the wheel slip ratio is equal to or less than the target slip ratio sb, the process proceeds to step SB14. On the other hand, if YES is larger than the target slip ratio sb, the process proceeds to step SB11. In this step SB11, the wheel acceleration obtained by differentiating the wheel speed is compared with a predetermined decompression threshold value sk1, and if the wheel acceleration is greater than the decompression threshold value sk1, the process proceeds to step SB12, where Both the
[0029]
In other words, while the wheel slip rate is larger than the target slip rate sb, the wheel cylinder pressure is reduced while switching between the reduced pressure state and the holding state according to the wheel acceleration to prevent the wheel from being locked. Yes. Further, the brake fluid discharged from the
[0030]
On the other hand, in step SB14, in which the wheel slip ratio is determined to be NO or less than the target slip ratio sb in step SB10, the wheel acceleration is compared with a predetermined pressure increase threshold value sk2, and the wheel acceleration is increased. If YES greater than sk2, the process proceeds to step SB15 where the
[0031]
In other words, when the wheel slip rate is equal to or less than the target slip rate sb and there is a margin for increasing the braking force, the wheel cylinder pressure is increased while switching between the holding state and the pressure increasing state according to the wheel acceleration, and the maximum is applied to each wheel of the vehicle. The limit of braking force is demonstrated.
[0032]
(EBD control)
Next, basic EBD control will be described with reference to the flowchart of FIG. 4. In step SC1 of FIG. 4, the presence or absence of a foot brake operation by the driver is determined based on the output signal from the
[0033]
On the other hand, if it is determined YES in step SC1, the process proceeds to step SC5, where the left and right rear
[0034]
In this step SC8, first, the left and right rear
[0035]
In step SC10, which is determined as NO in step SC7, the value of the EBD flag FEBD is determined. If FEBD = 0, YES, the vehicle body deceleration is still below the set deceleration B. Alternatively, it is determined that the driver has stopped the foot brake operation, and the process returns. On the other hand, if NO in FEBD = 1, the process proceeds to step SC8 to perform the holding control of the wheel cylinder pressure, and then returns.
[0036]
That is, according to the EBD control, as shown by a solid line a in FIG. 5, for example, first, the braking force of the left and right rear wheels is increased linearly in the same manner as the front wheels, and the ideal shown by the alternate long and short dash line b in FIG. When the vehicle braking force distribution curve is exceeded, specifically, when the vehicle body deceleration is greater than the deceleration set value B or the wheel slip ratio is greater than the threshold value sc (break point S). ) By basically maintaining the brake fluid pressure of the left and right rear wheels, the braking force is distributed almost ideally to the front, rear, left and right four wheels. Further, in this case, while maintaining the brake fluid pressure basically as described above, the proportion shown by the broken line c in the figure is corrected by slightly increasing or decreasing the pressure according to the slip ratio of each wheel. Compared to the characteristics of the ning valve, the braking force on the rear wheel side can be greatly increased without incurring brake locking of the wheels.
[0037]
In step SC6, the vehicle body deceleration is obtained based on the vehicle body speed V. However, the present invention is not limited to this, and it may be obtained from the wheel speed. You may make it detect directly. Further, the value obtained in this way may be corrected based on the road surface friction coefficient μ, the ground load of each wheel, or the like.
[0038]
(EBD correction control)
Next, as a feature of the present invention, a control procedure for correcting the above-described EBD basic control will be described with reference to a flowchart shown in FIG. This control is performed when it is determined that a foot brake operation has been performed, as shown in step SC1 of the flow of FIG.
[0039]
First, in step SD1 in the figure, it is determined whether or not the wheel speed variation rate of each wheel of the vehicle is equal to or greater than a set value. This wheel speed fluctuation rate is calculated based on the input signals from the
[0040]
Subsequently, in step SD2, a deviation in wheel speed between the left and right wheels is obtained, and it is determined whether or not this deviation is equal to or greater than a set value. That is, for example, when the vehicle is making a sudden turn and the ground load on the rear wheel inside the turn is extremely low, the deceleration of the rear wheel inside the turn is significantly greater than the rear wheel outside the turn during braking. That is, since the brake is easily locked, the left and right wheel speed deviation is increased. Even on so-called split roads where the friction coefficient on one side of the road surface where one of the left and right wheels contacts is high and the friction coefficient on the other side of the road surface where the other wheel contacts is low, the side with the low coefficient of friction when braking the vehicle Since one of the wheels that are in contact with the brake is easy to be brake-locked, the left and right wheel speed deviation is increased as in the case of the sudden turn. Therefore, if the wheel speed deviation is equal to or greater than the set value, it is determined that the vehicle is turning sharply or traveling on the split road.
[0041]
If NO is determined in step SD2, the vehicle is not in a sudden turn or traveling on a split road. Therefore, the process proceeds to step SD3 to execute basic EBD control as usual, and then returns. On the other hand, if “YES” is determined, the vehicle is turning sharply or traveling on a split road, so the process proceeds to step SD5 to increase and correct the start threshold value for EBD control. Subsequently, in step SD6, left and right independent EBD control different from normal EBD control is executed, and then the process returns. As the left and right independent EBD control, for example, when the wheel slip ratio of one of the left and right rear wheels exceeds the threshold value sc, the braking pressure of the one rear wheel is maintained as usual. As for the other rear wheel, as illustrated in FIG. 7, the
[0042]
In other words, when the vehicle is turning suddenly or during split travel, the wheel slip ratio of one of the left and right rear wheels is considerably larger than the other, and the load movement toward the front wheel of the vehicle appears to be larger than the actual load. There is a possibility that the EBD control is erroneously started early. On the other hand, according to the EBD correction control, first, the start threshold value for EBD control is corrected to be increased to suppress early intervention of erroneous EBD control, and normally, EBD performed in the same manner for the left and right rear wheels. The control is performed independently so that the brake fluid pressure is maintained for one rear wheel having a large wheel slip ratio, while the brake fluid pressure is gradually increased for the other rear wheel.
[0043]
On the other hand, in step SD4, which proceeds after determining that the vehicle is traveling on a rough road in step SD1, the start threshold value of the EBD control (for example, the threshold value sc of the wheel slip ratio) is increased and corrected. Proceed to SD3 to perform normal EBD control, and then return. In other words, when the vehicle is driving on a rough road, the deceleration of one of the rear wheels momentarily becomes extremely large during braking, and the load movement to the front wheel side of the vehicle may appear larger than it actually is. At this time, the EBD control may be erroneously started early. On the other hand, according to the EBD correction control, the start threshold value of EBD control is increased and corrected, and erroneous early intervention of EBD control on a rough road is suppressed.
[0044]
In the flow of EBD correction control shown in FIG. 6, it is detected in step SD1 that at least one wheel speed (rotation state) of the rear wheel of the vehicle fluctuates more than a predetermined value (unstable rotation state). When the second detection means 20e (detection means described in claims) is configured, and at step SD4, the second detection means 20e detects that at least one of the rear wheels is in an unstable rotation state, A correction control means 20d that suppresses the start of EBD control is configured.
[0045]
Further, the first detection means 20c for detecting that the vehicle is in a state (right / left unbalanced traveling state) in which the deviation of the wheel speed (rotation state) between the left and right wheels becomes larger than a predetermined value by step SD2. Thus, the correction control means 20d that suppresses the EBD control when the left and right imbalance traveling state of the vehicle is detected by the first detection means 20c is constituted by steps SD5 and SD6. The correction control means 20d suppresses the start of EBD control in the left / right unbalanced running state, and when the wheel slip rate of only one of the left and right rear wheels exceeds the start threshold value sc, The braking force of the one rear wheel is maintained at that level, and the other rear wheel is independently controlled to increase the braking force gently.
[0046]
Therefore, according to the braking device A for an automobile according to this embodiment, when the vehicle is braked, the basic EBD control is usually performed so as to correspond to the load movement to the front wheel side, and the rear wheel side with a small ground load is applied. Since the braking force of the vehicle is suppressed to a value smaller than that of the front wheel side, the rear wheel can be prevented from being locked and the behavior stability during braking of the vehicle can be ensured.
[0047]
On the other hand, when the vehicle is turning sharply or traveling on a split road, this is detected based on the wheel speed deviation between the left and right rear wheels, and when the vehicle is traveling on a bad road. This is detected based on the fluctuation rate of the wheel speed of each wheel. Then, by suppressing the start of EBD control or relaxing the brake fluid pressure increase restriction on the rear wheel, the EBD control is erroneously started early, and the braking force is distributed to each wheel. It can be avoided that the vehicle becomes inappropriate, thereby reducing the braking performance of the vehicle and the uncomfortable feeling of the occupant.
[0048]
In particular, in this embodiment, the brake fluid pressure is maintained for one of the left and right rear wheels having a large wheel slip ratio, while the brake fluid pressure is gradually increased for the other. The braking force distribution of the vehicle can be appropriately increased to sufficiently prevent the deterioration of the braking performance and the passenger's uncomfortable feeling.
[0049]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, Other various embodiment is included. That is, according to the EBD correction control according to the embodiment, when it is determined in step SD2 in the flow of FIG. 6 that the wheel speed deviation between the left and right rear wheels of the vehicle is large, first, the EBD control is started in step SD5. The threshold value is increased and the left and right independent EBD control is performed in the subsequent step SD6. However, the present invention is not limited to this, and only one of the start threshold value correction and the independent EBD control is performed. You may do it .
[0050]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle braking apparatus A of the first aspect of the present invention, when braking the vehicle, the rear wheel brake is normally controlled by the rear wheel braking control corresponding to the load movement to the front wheel side. While preventing the lock and ensuring the vehicle's behavior stability, when any wheel of the vehicle is in an unstable rotation state, the rear wheel braking control is corrected by the correction control means, and the wrong rear wheel braking control is performed. By suppressing this, it is possible to reduce the braking performance and the occupant's uncomfortable feeling.
[0051]
That is, when the rear wheel braking control is erroneously started early on any one of the rear wheels, the braking force of the rear wheel is maintained, while the braking force is increased on the other rear wheel, By optimizing the distribution of the braking force, it is possible to sufficiently prevent a decrease in braking performance and a driver's uncomfortable feeling.
[0052]
According to the invention of
[0053]
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an overall configuration of a vehicle braking device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing the flow of basic control.
FIG. 3 is a flowchart showing a processing procedure of ABS control.
FIG. 4 is a flowchart showing a processing procedure of EBD control.
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a distribution state of a rear wheel braking force to a front wheel braking force in EBD control in comparison with a distribution state by a proportional valve and an ideal braking force distribution curve.
FIG. 6 is a flowchart showing a processing procedure of EBD correction control.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a correspondence between the brake fluid pressure (wheel cylinder pressure) slowly increasing control by the EBD correction control and the operating state of the inlet valve at this time.
[Explanation of symbols]
A
7FR, 7FL, 7RR, 7RL Brake device (braking means)
20a Anti-skid control means 20b Rear wheel braking control means 20c First detection means 20d Correction control means 20e Second detection means (detection means)
Claims (3)
車両の制動時に後輪の接地荷重の減少に応じて該後輪の制動力増大を規制するように、前記制動手段を作動制御する後輪制動制御手段と、を備えた自動車の制動装置において、
前記後輪制動制御手段は、車両の制動時に左右の後輪の少なくとも一方について、該後輪のスリップ状態を表すスリップ状態量が設定しきい値を超えたときに、前記左右の後輪の制動力をそのときの大きさに保持するものであり、
車両の後輪の少なくとも一方の回転状態が所定以上に大きく変動する不安定回転状態であることを検出する検出手段と、
前記検出手段により後輪の不安定回転状態が検出され、かつ、左右の後輪のうちいずれか一方のみのスリップ状態量が前記設定しきい値を超えたときには、他方の後輪についての前記制動力増大の規制を緩和し、この他方の後輪については制動力を前輪よりも緩やかに増大させる補正制御手段と、を備えていることを特徴とする自動車の制動装置。Braking means for applying braking force to each wheel of the vehicle;
To regulate the increased braking force of the rear wheels in response to a decrease in vertical load of the rear wheel during braking of the vehicle, the brake system of a motor vehicle equipped with a wheel braking control means after operating controls said braking means,
The rear wheel braking control means controls the left and right rear wheels when a slip state amount representing a slip state of the rear wheels exceeds a set threshold for at least one of the left and right rear wheels during braking of the vehicle. To keep the power at that time,
Detecting means for detecting that the rotational state of at least one of the rear wheels of the vehicle is an unstable rotational state that fluctuates more than a predetermined value;
When the unstable rotation state of the rear wheel is detected by the detection means and the slip state amount of only one of the left and right rear wheels exceeds the set threshold value, the control for the other rear wheel is performed. A braking apparatus for an automobile , comprising: correction control means that relaxes the restriction on power increase and increases the braking force of the other rear wheel more gently than the front wheel .
補正制御手段は、検出手段により後輪の不安定回転状態が検出されたとき、後輪制動制御手段におけるスリップ状態量の設定しきい値を増大補正するものであることを特徴とする自動車の制動装置。In claim 1,
The correction control means is configured to increase and correct the set threshold value of the slip state amount in the rear wheel braking control means when the unstable rotation state of the rear wheel is detected by the detection means. apparatus.
不安定回転状態は、車両の旋回中に対応するものであることを特徴とする自動車の制動装置。 In either claim 1 or 2 ,
The braking device for an automobile, wherein the unstable rotation state corresponds to the turning of the vehicle .
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