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JP4378629B2 - オートホワイトバランス調整方法 - Google Patents

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JP4378629B2 JP2004257587A JP2004257587A JP4378629B2 JP 4378629 B2 JP4378629 B2 JP 4378629B2 JP 2004257587 A JP2004257587 A JP 2004257587A JP 2004257587 A JP2004257587 A JP 2004257587A JP 4378629 B2 JP4378629 B2 JP 4378629B2
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Description

本発明はオートホワイトバランス調整方法に係り、特にカラー撮像素子から得られるR,G,B信号に基づいて自動的に適正なホワイトバランス調整を行うオートホワイトバランス調整方法に関する。
従来のこの種のオートホワイトバランス調整方法として、特許文献1に記載の方法がある。
このオートホワイトバランス調整方法は、被写体の輝度レベルと、1画面を複数のエリアに分割した各分割エリアごとの色情報(分割エリア内のR,G,B信号を色別に積算した積算値の比R/G及びB/G)とを求める。
一方、R/G、B/Gの色空間上に、日陰、青空、蛍光灯、タングステン電球等の光源種に対応する色分布の範囲を示す検出枠を設定し、前記求めた各分割エリアごとの色情報に基づいて各検出枠に色情報が入る分割エリアの個数を求める。そして、前記検出した被写体の輝度レベル及び検出枠に入る分割エリアの個数に基づいて光源種を判別し、その判別した光源種に適したホワイトバランス補正値に基づいてホワイトバランス調整を行うようにしている。
特開2000−224608号公報
特許文献1に記載のオートホワイトバランス調整方法は、極端なシーンを除いて適切なオートホワイトバランス調整を行なうことができ、広範囲の色温度領域まで追従可能であるが、このオートホワイトバランス調整方法には、下記の問題点が存在する。
(1) オートホワイトバランス調整のアルゴリズムが複雑であること
光源種に対応する色分布の範囲を示す検出枠を多数用意するために、それぞれの検出枠ごとのパラメータが必要であり、枠領域の座標、その他枠ごとの設定座標など、多くのパラメータを用意しなければならない。
(2) 各分割エリアごとの色情報(積算値)の検出性能が低い
画角違いや機種違いなどで、少しR/G、B/Gの積算値がずれた場合、入る検出枠、位置などもずれが生じ、ホワイトバランス補正値が異なってくる。
本出願人は、以上の問題点を改善するアルゴリズムを提案した(特願2003−378092)。
このアルゴリズムは、検出枠を用いなくてもよい点で複雑でなく、また、色情報の検出性能が低くても近似している色情報の集合(以下、「カタマリ」という)の中心を精度よく検出できるので、画角ずれの色の不連続性も改善できるという利点があるが、演算時間が遅く、カメラの撮影時間などに大きく影響するという問題がある。
演算時間が遅くなる原因は、分布している色情報のカタマリ中心を算出する際の演算回数が多いことによる。即ち、色情報のカタマリ中心を算出する際のアルゴリズムは、ある注目する色情報を中心とする所定の半径内の色情報の平均値を求め、この平均値を代表色情報として、注目する色情報を順次変更しながら代表色情報を求める。このようにして求めた代表色情報を元にして再度ある注目する代表色情報を中心とする所定の半径内の代表色情報の平均値を求め、この平均値を次の代表色情報として、注目する代表色情報を順次変更しながら代表色情報を求める。このようにして求められる代表色情報が収束するまで演算を繰り返す。
したがって、1画面を16×16に分割した各分割エリアの色情報(256個の色情報)の代表色情報が収束するまでの代表色情報の演算回数は、256のt乗回(t:注目する色情報や代表色情報を順次変更しながら次の代表色情報を求めるための一連の処理の回数であって、代表色情報が収束するまでの回数)となり、この多数の演算回数の演算に要する時間が問題となっていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、光源種を検出するための検出枠を設けることなく、簡単なアルゴリズムにより良好なホワイトバランス補正値を算出して自動的にホワイトバランス調整を行うことができ、特にホワイトバランス補正値を算出するまでの演算時間の短縮化を可能にしたオートホワイトバランス調整方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、カラー撮像素子から得られるR,G,B信号に基づいてホワイトバランス補正値を算出するステップと、前記算出したホワイトバランス補正値に基づいて前記R,G,B信号のホワイトバランス調整を行うステップとを含むオートホワイトバランス調整方法において、前記ホワイトバランス補正値を算出するステップは、(a) 1画面を複数のエリアに分割してなる複数の分割エリアの色情報を各分割エリア内のR,G,B信号に基づいて求めるステップと、(b) 前記複数の分割エリアの色情報の中から注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに該色情報と相互に近似する色情報を求めるステップであって、前記注目する色情報及び注目する色情報と近似する色情報は第1の代表色情報の算出に使用されていない色情報の中から求めるステップと、(c) 前記ステップ(b) において注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに求めた色情報を代表する前記第1の代表色情報を算出するステップと、(d) 前記ステップ(c) で算出された第1の代表色情報の中から注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに該第1の代表色情報と相互に近似する第1の代表色情報を求めるステップであって、前記注目する第1の代表色情報及び注目する第1の代表色情報と近似する第1の代表色情報は第2の代表色情報の算出に使用されていない第1の代表色情報の中から求めるステップと、(e) 前記ステップ(d) において注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに求めた第1の代表色情報を代表する前記第2の代表色情報を算出するステップと、(f) 前記ステップ(d) 及びステップ(e) の処理と同様にして算出された代表色情報に基づいて次の代表色情報を算出し、代表色情報が収束するまで繰り返すステップと、(g) 前記収束した代表色情報に基づいて前記ホワイトバランス補正値を算出するステップと、を含み、前記収束した代表色情報が複数個ある場合には、各代表色情報の算出に使用された前記色情報の個数が、所定の個数以上の代表色情報、又は代表色情報の算出に使用された色情報の個数が多い上位のm個の代表色情報を前記ホワイトバランス補正値の算出に使用することを特徴とし、前記ホワイトバランス補正値の算出は、前記所定の個数以上の代表色情報、又はm個の代表色情報の各代表色情報を目標の色情報にするためのホワイトバランス補正値をそれぞれ算出し、該算出した代表色情報ごとのホワイトバランス補正値をそれぞれ代表色情報の算出に使用された第1の色情報の個数によって重み付け加算して算出することを特徴としている。
即ち、前記ステップ(a) により1画面の分割エリアの個数と同数の色情報を取得し、前記ステップ(b) 〜(f) により前記取得した色情報のうちの相互に近似する色情報(色情報のカタマリ)の収束した代表色情報を求めるようにしている。
前記ステップ(b) では、ステップ(a) で取得した色情報のうちの任意の色情報(既に、注目する色情報と相互に近似する色情報として求められた色情報を除く色情報のうちの任意に色情報) を注目する色情報とし、その注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報と相互に近似する色情報を求める。ある注目する色情報と相互に近似する色情報も、既に他の注目する色情報と相互に近似する色情報として求められた色情報を除く色情報の中から求める。そして、前記ステップ(c) では、前記ステップ(b) で求めた色情報を代表する前記第1の代表色情報を算出する。即ち、上記ステップ(b) 、(c) では、一度、代表色情報の算出に使用した色情報は、別の代表色情報の算出には使用しないようにしている。
前記ステップ(d) では、前記ステップ(c) で算出された第1の代表色情報の中から前記ステップ(b) と同様にして注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに該第1の代表色情報と相互に近似する第1の代表色情報を求める。即ち、ステップ(b) では、ステップ(a) で取得した色情報の中から注目する色情報と相互に近似する色情報を求めているのに対し、ステップ(d) では、ステップ(c) で算出された第1の代表色情報の中から注目する第1の代表色情報と相互に近似する第1の代表色情報を求めている点で相違する。そして、ステップ(e) では、前記ステップ(d) で求めた第1の代表色情報を代表する前記第2の代表色情報を算出する。
その後、前記ステップ(d) 及びステップ(e) の処理と同様にして算出された第2の代表色情報に基づいて第3の代表色情報を算出し、第3の代表色情報に基づいて第4の代表色情報を算出し、…、代表色情報が収束するまで繰り返す。これにより、ステップ(a) で取得した色情報のうちの相互に近似する色情報のカタマリの中心となる代表色情報(収束した代表色情報)を求めることができる。このようにして求めた収束した代表色情報に基づいてホワイトバランス補正値を算出するようにしている。
請求項2に示すように請求項1に記載のオートホワイトバランス調整方法において、前記ステップ(a) は、前記分割エリア内のR,G,B信号を色別に積算して各色ごとの積算値を求めるステップと、前記各色ごとの積算値の比R/G及びB/Gを求め、これらの比R/G及びB/Gを該分割エリアの色情報とするステップと、を含むことを特徴としている。
請求項3に示すように請求項2に記載のオートホワイトバランス調整方法において、前記ステップ(b) は、前記R/GとB/Gとで表される色空間上での注目する色情報と他の色情報との距離を求めるステップを含み、前記求めた距離が所定の閾値以下のときに前記他の色情報を前記注目する色情報と近似する色情報とすることを特徴としている。
請求項4に示すように請求項1に記載のオートホワイトバランス調整方法において、前記ステップ(c) は、前記ステップ(b) で求めた色情報の平均値を算出し、この算出した平均値を第1の代表色情報とすることを特徴としている。
請求項5に示すように請求項2に記載のオートホワイトバランス調整方法において、前記ステップ(d) は、前記R/GとB/Gとで表される色空間上での注目する第1の代表色情報と他の第1の代表色情報との距離を求めるステップを含み、前記求めた距離が所定の閾値以下のときに前記他の第1の代表色情報を前記注目する第1の代表色情報と近似する第1の代表色情報とすることを特徴としている。
請求項6に示すように請求項1に記載のオートホワイトバランス調整方法において、前記ステップ(e) は、前記ステップ(d) で求めた第1の代表色情報の平均値を算出し、この算出した平均値を第2の代表色情報とすることを特徴としている。
請求項7に係る発明は、カラー撮像素子から得られるR,G,B信号に基づいてホワイトバランス補正値を算出するステップと、前記算出したホワイトバランス補正値に基づいて前記R,G,B信号のホワイトバランス調整を行うステップとを含むオートホワイトバランス調整方法において、前記ホワイトバランス補正値を算出するステップは、(a) 1画面を複数のエリアに分割してなる複数の分割エリアの色情報を各分割エリア内のR,G,B信号に基づいて求めるステップと、(b) 前記複数の分割エリアの色情報の中から注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに該色情報と相互に近似する色情報を求めるステップであって、前記注目する色情報及び注目する色情報と近似する色情報は第1の代表色情報の算出に使用されていない色情報の中から求めるステップと、(c) 前記ステップ(b) において注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに求めた色情報を代表する前記第1の代表色情報を算出するステップと、(d) 前記ステップ(c) で算出された第1の代表色情報の中から注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに該第1の代表色情報と相互に近似する第1の代表色情報を求めるステップであって、前記注目する第1の代表色情報及び注目する第1の代表色情報と近似する第1の代表色情報は第2の代表色情報の算出に使用されていない第1の代表色情報の中から求めるステップと、(e) 前記ステップ(d) において注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに求めた第1の代表色情報を代表する前記第2の代表色情報を算出するステップと、(f) 前記ステップ(d) 及びステップ(e) の処理と同様にして算出された代表色情報に基づいて次の代表色情報を算出し、代表色情報が収束するまで繰り返すステップと、(g) 前記収束した代表色情報に基づいて前記ホワイトバランス補正値を算出するステップと、を含み、前記収束した代表色情報が複数個ある場合には、各代表色情報を目標の色情報にするためのホワイトバランス補正値をそれぞれ算出し、該算出した代表色情報ごとのホワイトバランス補正値をそれぞれ代表色情報の算出に使用された第1の色情報の個数によって重み付け加算して前記ホワイトバランス補正値を算出することを特徴としている。
請求項8に係る発明は、カラー撮像素子から得られるR,G,B信号に基づいてホワイトバランス補正値を算出するステップと、前記算出したホワイトバランス補正値に基づいて前記R,G,B信号のホワイトバランス調整を行うステップとを含むオートホワイトバランス調整方法において、前記ホワイトバランス補正値を算出するステップは、(a) 1画面を複数のエリアに分割してなる複数の分割エリアの色情報を各分割エリア内のR,G,B信号に基づいて求めるステップと、(b) 前記複数の分割エリアの色情報の中から注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに該色情報と相互に近似する色情報を求めるステップであって、前記注目する色情報及び注目する色情報と近似する色情報は第1の代表色情報の算出に使用されていない色情報の中から求めるステップと、(c) 前記ステップ(b) において注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに求めた色情報を代表する前記第1の代表色情報を算出するステップと、(d) 前記ステップ(c) で算出された第1の代表色情報の中から注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに該第1の代表色情報と相互に近似する第1の代表色情報を求めるステップであって、前記注目する第1の代表色情報及び注目する第1の代表色情報と近似する第1の代表色情報は第2の代表色情報の算出に使用されていない第1の代表色情報の中から求めるステップと、(e) 前記ステップ(d) において注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに求めた第1の代表色情報を代表する前記第2の代表色情報を算出するステップと、(f) 前記ステップ(d) 及びステップ(e) の処理と同様にして算出された代表色情報に基づいて次の代表色情報を算出し、代表色情報が収束するまで繰り返すステップと、(g) 前記収束した代表色情報に基づいて前記ホワイトバランス補正値を算出するステップと、を含み、前記収束した代表色情報が複数個ある場合には、各代表色情報の算出に使用された前記色情報の個数が最大の代表色情報を前記ホワイトバランス補正値の算出に使用することを特徴としている。
本発明によれば、1画面を複数のエリアに分割してなる複数の分割エリアの色情報のうち、相互に近似する色情報のカタマリを、光源種に起因するカタマリと見なし、そのカタマリ内の色情報に基づいてホワイトバランス調整を行うためのホワイトバランス補正値を算出するようにしたため、特許文献1に記載のように光源種を検出するための検出枠を設ける必要がなく、簡単なアルゴリズムで良好なホワイトバランス補正値を求めることができ、特にカタマリ内の色情報から代表色情報を算出する際、及び算出された代表色情報から次に代表色情報を算出する際に、一度、算出に使用された色情報、又は代表色情報は、別の代表色情報の算出には使用しないようにしたため、代表色情報が収束するまでの演算回数を大幅に低減することができ、ホワイトバランス補正値を算出するまでの演算時間の短縮化を図ることができる。
以下添付図面に従って本発明に係るオートホワイトバランス調整方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明に係るオートホワイトバランス調整方法が適用されたデジタルカメラの実施の形態を示すブロック図である。
このカメラ10は、静止画や動画の記録及び再生機能を備えたデジタルカメラであり、カメラ10全体の動作は中央処理装置(CPU)12によって統括制御される。 CPU12は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動焦点調節(AF)演算、ホワイトバランス(WB)調整演算など、各種演算を実施する演算手段として機能する。
バス14を介してCPU12と接続されたROM16には、CPU12が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納され、EEPROM17には、CCD画素欠陥情報、カメラ動作に関する各種定数/情報等が格納されている。
また、メモリ(SDRAM)18は、プログラムの展開領域及びCPU12の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データや音声データの一時記憶領域として利用される。VRAM20は画像データ専用の一時記憶メモリであり、A領域20AとB領域20Bが含まれている。メモリ18とVRAM20は共用することが可能である。
カメラ10にはモード選択スイッチ22、撮影ボタン24、その他、メニュー/OKキー、十字キー、キャンセルキーなどの操作手段26が設けられている。これら各種の操作部(22〜26)からの信号はCPU12に入力され、CPU12は入力信号に基づいてカメラ10の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、画像表示装置28の表示制御などを行う。
モード選択スイッチ22は、撮影モードと再生モードとを切り換えるための操作手段である。モード選択スイッチ22を操作して可動接片22Aを接点aに接続させると、その信号がCPU12に入力され、カメラ10は撮影モードに設定され、可動接片22Aを接点bに接続させると、カメラ10は記録済みの画像を再生する再生モードに設定される。
撮影ボタン24は、撮影開始の指示を入力する操作ボタンであり、半押し時にONするS1スイッチと、全押し時にONするS2スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。
メニュー/OKキーは、画像表示装置28の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キーは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。また、十字キーの上/下キーは撮影時のズームスイッチあるいは再生時の再生ズームスイッチとして機能し、左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。キャンセルキーは、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは1つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。
画像表示装置28は、カラー表示可能な液晶ディスプレイで構成されている。画像表示装置28は、撮影時に画角確認用の電子ファインダとして使用できるとともに、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、画像表示装置28は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。液晶ディスプレイに代えて、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
カメラ10は、メディアソケット(メディア装着部)30を有し、メディアソケット30には記録メディア32を装着することができる。記録メディアの形態は特に限定されず、xD-PictureCard(商標)、スマートメディア(商標)に代表される半導体メモリカード、可搬型小型ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、種々の媒体を用いることができる。
メディアコントローラ34は、メディアソケット30に装着される記録メディア32に適した入出力信号の受渡しを行うために所要の信号変換を行う。
また、カメラ10はパソコンその他の外部機器と接続するための通信手段としてUSBインターフェース部36を備えている。図示せぬUSBケーブルを用いてカメラ10と外部機器を接続することにより、外部機器との間でデータの受渡しが可能となる。もちろん、通信方式はUSBに限らず、IEEE1394やBluetooth その他の通信方式を適用してもよい。
次に、カメラ10の撮影機能について説明する。
モード選択スイッチ22によって撮影モードが選択されると、カラーCCD固体撮像素子(以下CCDと記載)38を含む撮像部に電源が供給され、撮影可能な状態になる。
レンズユニット40は、フォーカスレンズを含む撮影レンズ42と絞り兼用メカシャッター44とを含む光学ユニットである。レンズユニット40は、CPU12によって制御されるレンズ駆動部46、絞り駆動部48によって電動駆動され、ズーム制御、フォーカス制御及びアイリス制御が行われる。
レンズユニット40を通過した光は、CCD38の受光面に結像される。CCD38の受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が二次元的に配列されており、各フォトダイオードに対応して赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造(ベイヤー、Gストライプなど)で配置されている。また、CCD38は、各フォトダイオードの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する電子シャッター機能を有している。CPU12は、タイミングジェネレータ50を介してCCD38での電荷蓄積時間を制御する。尚、CCD38に代えてMOS型など他の方式の撮像素子を用いてもよい。
CCD38の受光面に結像された被写体像は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。各フォトダイオードに蓄積された信号電荷は、CPU12の指令に従いタイミングジェネレータ50から与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。
CCD38から出力された信号はアナログ処理部(CDS/AMP)52に送られ、ここで画素ごとのR,G,B信号がサンプリングホールド(相関二重サンプリング処理)され、増幅された後、A/D変換器54に加えられる。A/D変換器54によってデジタル信号に変換された点順次のR,G,B信号は、画像入力コントローラ56を介してメモリ18に記憶される。
画像信号処理回路58は、メモリ18に記憶されたR,G,B信号をCPU12の指令に従って処理する。即ち、画像信号処理回路58は、同時化回路(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理回路)、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含む画像処理手段として機能し、CPU12からのコマンドに従ってメモリ18を活用しながら所定の信号処理を行う。
画像信号処理回路58に入力されたRGBの画像データは、画像信号処理回路58において輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施される。画像信号処理回路58で処理された画像データはVRAM20に格納される。
撮影画像を画像表示装置28にモニタ出力する場合、VRAM20から画像データが読み出され、バス14を介してビデオエンコーダ60に送られる。ビデオエンコーダ60は、入力された画像データを表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して画像表示装置28に出力する。
CCD38から出力される画像信号によって、1コマ分の画像を表す画像データがA領域20AとB領域22Bとで交互に書き換えられる。VRAM20のA領域20A及びB領域20Bのうち、画像データが書き換えられている方の領域以外の領域から、書き込まれている画像データが読み出される。このようにしてVRAM20内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が画像表示装置28に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに画像表示装置28に表示される。撮影者は、画像表示装置28に表示される映像(スルームービー画)によって撮影画角を確認できる。
撮影ボタン24が半押しされ、S1がオンすると、カメラ10はAE及びAF処理を開始する。即ち、CCD38から出力された画像信号はA/D変換後に画像入力コントローラ56を介してAF検出回路62並びにAE/AWB検出回路64に入力される。
AE/AWB検出回路64は、1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割エリアごとにRGB信号を積算する回路を含み、その積算値をCPU12に提供する。CPU12は、AE/AWB検出回路64から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。求めた露出値と所定のプログラム線図に従い、絞り値とシャッタースピードが決定され、これに従いCPU12はCCD38の電子シャッター及びアイリスを制御して適正な露光量を得る。
また、AE/AWB検出回路64は、自動ホワイトバランス調整時には、分割エリアごとにRGB信号の色別の平均積算値を算出し、その算出結果をCPU12に提供する。CPU12は、Rの積算値、Bの積算値、Gの積算値を得て、各分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、これらR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行い、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、例えば、各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR,G,B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。前述した各比の値を1以外の値になるようにホワイトバランス調整回路のゲイン値を調整すると、ある色味が残った画像を生成することができる。尚、ホワイトバランス調整の詳細は後述する。
本カメラ10におけるAF制御は、例えば映像信号のG信号の高周波成分が極大になるようにフォーカシングレンズ(撮影レンズ42を構成するレンズ光学系のうちフォーカス調整に寄与する移動レンズ)を移動させるコントラストAFが適用される。即ち、AF検出回路62は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、画面内(例えば、画面中央部)に予め設定されているフォーカス対象エリア内の信号を切り出すAFエリア抽出部、及びAFエリア内の絶対値データを積算する積算部から構成される。
AF検出回路62で求めた積算値のデータはCPU12に通知される。CPU12は、レンズ駆動部46を制御してフォーカシングレンズを移動させながら、複数のAF検出ポイントで焦点評価値(AF評価値)を演算し、評価値が極大となるレンズ位置を合焦位置として決定する。そして、求めた合焦位置にフォーカシングレンズを移動させるようにレンズ駆動部46を制御する。尚、AF評価値の演算はG信号を利用する態様に限らず、輝度信号(Y信号)を利用してもよい。
撮影ボタン24が半押しされ、S1オンによってAE/AF処理が行われ、撮影ボタン24が全押しされ、S2オンによって記録用の撮影動作がスタートする。S2オンに応動して取得された画像データは画像信号処理回路58において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、メモリ18に格納される。
メモリ18に格納されたY/C信号は、圧縮伸張回路66によって所定のフォーマットに従って圧縮された後、メディアコントローラ34を介して記録メディア32に記録される。例えば、静止画についてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式で記録される。
モード選択スイッチ22により再生モードが選択されると、記録メディア32に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像圧縮データは、圧縮伸張回路66を介して非圧縮のYC信号に伸張され、画像信号処理回路58及びビデオエンコーダ60を介して表示用の信号に変換された後、画像表示装置28に出力される。これにより、当該ファイルの画像内容が画像表示装置28の画面上に表示される。
静止画の一コマ再生中(動画の先頭フレーム再生中も含む)に、十字キーの右キー又は左キーを操作することによって、再生対象のファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。コマ送りされた位置の画像ファイルが記録メディア32から読み出され、上記と同様にして静止画像や動画が画像表示装置28に再生表示される。
次に、本発明に係るオートホワイトバランス調整方法について説明する。
図2は本発明に係るホワイトバランス調整方法を説明するために用いたフローチャートである。
まず、撮影ボタン24が押されると、被写体の撮影が行われる。この撮影時にCCD38から得られたR,G,B信号は一旦メモリ18に格納される。メモリ18に格納されているR,G,B信号を用いて、1画面が16×16に分割された256個の分割エリアごとにRGB信号の色別の平均積算値を算出し、各分割エリアごとにR,G,Bの平均積算値の比(即ち、R/G及びB/Gの比)を算出する(ステップS10)。
このようにして算出された256個の分割エリアごとの色情報は、前記R/G、B/Gの値に基づいて図3に示すR/G、B/Gの色空間上で分布する256個の点として表すことができる。
そして、以下のアルゴリズムにより、R/G、B/Gの色空間上で分布する256個の色情報のカタマリ中心座標点をコーンCORNとして算出する。
このアルゴリズムの概要について、図4を参照しながら説明する。
図4(A)に示すように色空間上に6つの色情報a〜fが分布しているとする。この6つの色情報a〜fから色情報のカタマリを求めるとともに、そのカタマリ中心座標点を以下のようにして求める。
まず、6つの色情報a〜fのうちの任意の1つの色情報aを注目する色情報とし、この色情報aと他の色情報b〜fとの距離を算出する。そして、算出された距離が所定の距離以内の他の色情報を求める。即ち、色情報aを中心とする円1の中の色情報を求める。この例では、色情報aから所定の距離以内の他の色情報は、色情報b、cであり、これらの色情報b、cは、色情報aと近似した色情報である。
注目する色情報aと、これに近似した色情報b、cの加重平均を求め、この平均値を色情報a、b、cの代表色情報(第1の代表色情報)a1 とする。
次に、注目する色情報を変更する。この場合、第1の代表色情報a1 の算出に使用されなかった色情報(この例では、色情報d、e、f)の中から注目する色情報を選択する。この例では、色情報dを次に注目する色情報とする。そして、上記と同様にして注目する色情報dと他の色情報e、f(第1の代表色情報の算出に使用されなかった色情報)との距離を算出し、色情報dを中心とする円2の中の色情報を求める。この例では、色情報dから所定の距離以内の、第1の代表色情報の算出に使用されていない他の色情報は、色情報eである。
注目する色情報dと、これに近似した色情報eの加重平均を求め、この平均値を色情報d、eの代表色情報(第1の代表色情報)b1 とする。
次に、注目する色情報を変更する。この場合、第1の代表色情報a1 、b1 の算出に使用されなかった色情報(この例では、色情報f)を注目する色情報とする。そして、この注目する色情報fと他の色情報(第1の代表色情報の算出に使用されなかった色情報)との距離を算出するが、この場合、他の色情報がないため、距離の算出は行なわれない。即ち、色情報fは、色情報のカタマリに属していない孤立した色情報である。
上記第1の代表色情報の算出が終了し、注目する色情報がなくなると、次に、図4(B)に示すように前記算出された第1の代表色情報(この例では、第1の代表色情報a1 、b1 )のうちの任意の1つの第1の代表色情報a1 を注目する第1の代表色情報とし、この第1の代表色情報a1 と他の第1の代表色情報b1 との距離を算出する。そして、算出された距離が所定の距離以内の他の第1の代表色情報を求める。即ち、第1の代表色情報a1 を中心とする円3の中の第1の代表色情報を求める。この例では、第1の代表色情報a1 から所定の距離以内の他の第1の代表色情報は、第1の代表色情報b1 である。
注目する第1の代表色情報a1 と、これに近似した第1の代表色情報b1 の加重平均を求め、この平均値を第1の代表色情報a1 、b2 の代表色情報(第2の代表色情報)a2 とする。
このようにして代表色情報が収束するまで、第1の代表色情報、第2の代表色情報、…を求める。そして、収束した代表色情報(この例では、第2の代表色情報a2 )を、色情報a〜eのカタマリの中心座標点とする。
図2に戻って、t=1を設定する(ステップS12)。ここで、tは、前述した第1の代表色情報、第2の代表色情報、…、第nの代表色情報の算出する場合に応じて1、2、…、nと変化するパラメータである。
R/G、B/Gの色空間上で分布する、注目する色情報(又は代表色情報)の(R/G,B/G)の座標を(Rjt,Bjt )とする(ステップS14)。ここで、jは1〜分布数kt を表しており、t=1の場合の分布数k1 は256である。
続いて、(Rjt,Bjt )と、R/G、B/Gの色空間上で分布している他の色情報(又は代表色情報)の座標(Rjt,Bjta)との距離Djtaを、次式により求める(ステップS16)。
[数1]
Djta=√{(Rjt −Rjta ) 2+(Bjt −Bjta ) 2
ここで、aはj〜分布数kt であり、t=1の場合には、256個すべての色情報の座標(Rjt,Bjt )と他の色情報との距離を求める。
次に、[数1]で求めた距離Djtaと所定の閾値Nとを比較し、Djta<N、かつフラグFLGa≠1の条件を満たす色情報を選択する(ステップS18)。尚、Nは、図4に示した円の半径に対応し、予めEEPROMに設定された値である。また、フラグFLGa=1は、後述のステップS22にて既に平均値の演算に使用された色情報を示す。
上記のようにして選択された色情報には、フラグFLGa=1を設定し(ステップS20)、続いて、Kjtaと、(Rjt,Bjta)との加重平均からステップS18で選択された色情報の代表色情報(Rjt+1,Bjt+1)を算出する。[数2]は、代表色情報(Rjt+1,Bjt+1)を算出する式を示している。
Figure 0004378629
但し、[数2]において、Djta<N、かつFLGa≠1のとき、Kjta=1、それ以外のとき、Kjta=0である。
次に、jを1だけインクリメントし(ステップS24)、j≦kt か否かを判別する(ステップS26)。j≦kt の場合には、ステップS24で設定されたjに対応する色情報(又は代表色情報)のフラグFLGtがFLGt=1か否かを判別する(ステップS28)。FLGt=1の場合には、一度、ステップS22での計算に使用されている情報であるため、ステップS24に進み、FLGt≠1の場合には、ステップS14に進み、ステップS24で設定されたjに対応する色情報(又は代表色情報)を注目する色情報(又は代表色情報)とする。
一方、対象となる分布数kt だけ処理が行なわれ、ステップS26において、j>kt となると、t回の代表色情報の座標値(Rjt,Bjta)と、ステップS22で算出されたt+1回の代表色情報の座標値(Rjt+1,Bjt+1)とが一致するか否かを判別する(ステップS30)。
座標値が一致しない場合には、tを1だけインクリメントし(ステップS32)、ステップS14に進む。そして、ステップS14において、ステップS22で算出された各代表色情報の中から注目する代表色情報を選定して上記と同様の処理を繰り返す。
これにより、256(=k1 )個の色情報、k2 個の第1の代表色情報、k3 個の第2の代表色情報、…と、代表色情報の個数が徐々に減少する。
ステップS30において、(Rjt,Bjta)=(Rjt+1,Bjt+1)に収束したと判別されると、続いて、その座標(カタマリ中心座標)に収束した色情報の個数が、閾値e以上のカタマリを検出し(ステップS34)、更に個数の多い上位m個以内のカタマリを検出する(ステップS36)。尚、e、mはそれぞれEEPROMに設定された設定値である。
そして、ステップS36で検出されたカタマリを、AWB調整に使用するためのコーンCORN1、…、CORNmとする(ステップS38、図3参照)。
その後、上記のようにして求めたコーンCORNi(i=1,2,…) ごとの代表色情報を、ニュートラル・グレー(Nグレー)にするためのR/GゲインGri、B/GゲインGbiを求め、これらのR/GゲインGri、B/GゲインGbiについて、各コーンCORNi内の個数Nで重み付けしたR/GゲインGr 、B/GゲインGb を、次式により求める。
[数3]
Gr =ΣGri×Ni/ΣNi
Gb=ΣGbi×Ni/ΣNi
以上のようにして求めたR/GゲインGr 、B/GゲインGb から、図1のメモリ18に保存したR,G,B信号に対するR,G,Bゲイン値(WB補正値)を求める。尚、G信号に付与する所要のゲイン値を、前記R/GゲインGr 、B/GゲインGb に乗算することによりR、B信号に付与するR、Bゲイン値を求めることができる。また、G信号に付与する所要のゲイン値を1とした場合には、前記R/GゲインGr 、B/GゲインGb がそのままR、B信号に付与するR、Bゲイン値となる。
そして、上記R,G,Bゲイン値(WB補正値)によりメモリ18に保存したR,G,B信号を補正する。これによりホワイトバランス調整が行われる。
尚、この実施の形態では、色情報が収束するまでの回数tにかかわらず、色情報の近似する範囲を規定する閾値Nの値を固定値としたが、これに限らず、tの回数に応じて閾値Nの値を最適な値に変動させるようにしてもよい。
図1は本発明に係るオートホワイトバランス調整方法が適用されたデジタルカメラの実施の形態を示すブロック図である。 図2は本発明に係るオートホワイトバランス調整方法を説明するために用いたフローチャートである。 図3は複数の分割エリアの色情報のR/G、B/Gの色空間上での分布の一例を示すグラフである。 図4は本発明に係る代表色情報の算出のアルゴリズムの概要を説明するために用いた図である。
符号の説明
10…カメラ、12…CPU、16…ROM、17…EEPROM、18…メモリ、26…操作手段、32…記録メディア、38…カラーCCD固体撮像素子(CCD)、40…レンズユニット、42…撮影レンズ、58…画像信号処理回路

Claims (8)

  1. カラー撮像素子から得られるR,G,B信号に基づいてホワイトバランス補正値を算出するステップと、前記算出したホワイトバランス補正値に基づいて前記R,G,B信号のホワイトバランス調整を行うステップとを含むオートホワイトバランス調整方法において、
    前記ホワイトバランス補正値を算出するステップは、
    (a) 1画面を複数のエリアに分割してなる複数の分割エリアの色情報を各分割エリア内のR,G,B信号に基づいて求めるステップと、
    (b) 前記複数の分割エリアの色情報の中から注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに該色情報と相互に近似する色情報を求めるステップであって、前記注目する色情報及び注目する色情報と近似する色情報は第1の代表色情報の算出に使用されていない色情報の中から求めるステップと、
    (c) 前記ステップ(b) において注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに求めた色情報を代表する前記第1の代表色情報を算出するステップと、
    (d) 前記ステップ(c) で算出された第1の代表色情報の中から注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに該第1の代表色情報と相互に近似する第1の代表色情報を求めるステップであって、前記注目する第1の代表色情報及び注目する第1の代表色情報と近似する第1の代表色情報は第2の代表色情報の算出に使用されていない第1の代表色情報の中から求めるステップと、
    (e) 前記ステップ(d) において注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに求めた第1の代表色情報を代表する前記第2の代表色情報を算出するステップと、
    (f) 前記ステップ(d) 及びステップ(e) の処理と同様にして算出された代表色情報に基づいて次の代表色情報を算出し、代表色情報が収束するまで繰り返すステップと、
    (g) 前記収束した代表色情報に基づいて前記ホワイトバランス補正値を算出するステップと、を含み、
    前記収束した代表色情報が複数個ある場合には、各代表色情報の算出に使用された前記色情報の個数が、所定の個数以上の代表色情報、又は代表色情報の算出に使用された色情報の個数が多い上位のm個の代表色情報を前記ホワイトバランス補正値の算出に使用することを特徴とし、
    前記ホワイトバランス補正値の算出は、前記所定の個数以上の代表色情報、又はm個の代表色情報の各代表色情報を目標の色情報にするためのホワイトバランス補正値をそれぞれ算出し、該算出した代表色情報ごとのホワイトバランス補正値をそれぞれ代表色情報の算出に使用された第1の色情報の個数によって重み付け加算して算出することを特徴とするオートホワイトバランス調整方法。
  2. 前記ステップ(a) は、
    前記分割エリア内のR,G,B信号を色別に積算して各色ごとの積算値を求めるステップと、
    前記各色ごとの積算値の比R/G及びB/Gを求め、これらの比R/G及びB/Gを該分割エリアの色情報とするステップと、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のオートホワイトバランス調整方法。
  3. 前記ステップ(b) は、前記R/GとB/Gとで表される色空間上での注目する色情報と他の色情報との距離を求めるステップを含み、前記求めた距離が所定の閾値以下のときに前記他の色情報を前記注目する色情報と近似する色情報とすることを特徴とする請求項2に記載のオートホワイトバランス調整方法。
  4. 前記ステップ(c) は、前記ステップ(b) で求めた色情報の平均値を算出し、この算出した平均値を第1の代表色情報とすることを特徴とする請求項1に記載のオートホワイトバランス調整方法。
  5. 前記ステップ(d) は、前記R/GとB/Gとで表される色空間上での注目する第1の代表色情報と他の第1の代表色情報との距離を求めるステップを含み、前記求めた距離が所定の閾値以下のときに前記他の第1の代表色情報を前記注目する第1の代表色情報と近似する第1の代表色情報とすることを特徴とする請求項2に記載のオートホワイトバランス調整方法。
  6. 前記ステップ(e) は、前記ステップ(d) で求めた第1の代表色情報の平均値を算出し、この算出した平均値を第2の代表色情報とすることを特徴とする請求項1に記載のオートホワイトバランス調整方法。
  7. カラー撮像素子から得られるR,G,B信号に基づいてホワイトバランス補正値を算出するステップと、前記算出したホワイトバランス補正値に基づいて前記R,G,B信号のホワイトバランス調整を行うステップとを含むオートホワイトバランス調整方法において、
    前記ホワイトバランス補正値を算出するステップは、
    (a) 1画面を複数のエリアに分割してなる複数の分割エリアの色情報を各分割エリア内のR,G,B信号に基づいて求めるステップと、
    (b) 前記複数の分割エリアの色情報の中から注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに該色情報と相互に近似する色情報を求めるステップであって、前記注目する色情報及び注目する色情報と近似する色情報は第1の代表色情報の算出に使用されていない色情報の中から求めるステップと、
    (c) 前記ステップ(b) において注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに求めた色情報を代表する前記第1の代表色情報を算出するステップと、
    (d) 前記ステップ(c) で算出された第1の代表色情報の中から注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに該第1の代表色情報と相互に近似する第1の代表色情報を求めるステップであって、前記注目する第1の代表色情報及び注目する第1の代表色情報と近似する第1の代表色情報は第2の代表色情報の算出に使用されていない第1の代表色情報の中から求めるステップと、
    (e) 前記ステップ(d) において注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに求めた第1の代表色情報を代表する前記第2の代表色情報を算出するステップと、
    (f) 前記ステップ(d) 及びステップ(e) の処理と同様にして算出された代表色情報に基づいて次の代表色情報を算出し、代表色情報が収束するまで繰り返すステップと、
    (g) 前記収束した代表色情報に基づいて前記ホワイトバランス補正値を算出するステップと、を含み、
    前記収束した代表色情報が複数個ある場合には、各代表色情報を目標の色情報にするためのホワイトバランス補正値をそれぞれ算出し、該算出した代表色情報ごとのホワイトバランス補正値をそれぞれ代表色情報の算出に使用された第1の色情報の個数によって重み付け加算して前記ホワイトバランス補正値を算出することを特徴とするオートホワイトバランス調整方法。
  8. カラー撮像素子から得られるR,G,B信号に基づいてホワイトバランス補正値を算出するステップと、前記算出したホワイトバランス補正値に基づいて前記R,G,B信号のホワイトバランス調整を行うステップとを含むオートホワイトバランス調整方法において、
    前記ホワイトバランス補正値を算出するステップは、
    (a) 1画面を複数のエリアに分割してなる複数の分割エリアの色情報を各分割エリア内のR,G,B信号に基づいて求めるステップと、
    (b) 前記複数の分割エリアの色情報の中から注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに該色情報と相互に近似する色情報を求めるステップであって、前記注目する色情報及び注目する色情報と近似する色情報は第1の代表色情報の算出に使用されていない色情報の中から求めるステップと、
    (c) 前記ステップ(b) において注目する色情報を順次変更しながら各注目する色情報ごとに求めた色情報を代表する前記第1の代表色情報を算出するステップと、
    (d) 前記ステップ(c) で算出された第1の代表色情報の中から注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに該第1の代表色情報と相互に近似する第1の代表色情報を求めるステップであって、前記注目する第1の代表色情報及び注目する第1の代表色情報と近似する第1の代表色情報は第2の代表色情報の算出に使用されていない第1の代表色情報の中から求めるステップと、
    (e) 前記ステップ(d) において注目する第1の代表色情報を順次変更しながら各注目する第1の代表色情報ごとに求めた第1の代表色情報を代表する前記第2の代表色情報を算出するステップと、
    (f) 前記ステップ(d) 及びステップ(e) の処理と同様にして算出された代表色情報に基づいて次の代表色情報を算出し、代表色情報が収束するまで繰り返すステップと、
    (g) 前記収束した代表色情報に基づいて前記ホワイトバランス補正値を算出するステップと、を含み、
    前記収束した代表色情報が複数個ある場合には、各代表色情報の算出に使用された前記色情報の個数が最大の代表色情報を前記ホワイトバランス補正値の算出に使用することを特徴とするオートホワイトバランス調整方法。
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