JP4373102B2 - ガセットタイプ包装袋 - Google Patents
ガセットタイプ包装袋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4373102B2 JP4373102B2 JP2003026784A JP2003026784A JP4373102B2 JP 4373102 B2 JP4373102 B2 JP 4373102B2 JP 2003026784 A JP2003026784 A JP 2003026784A JP 2003026784 A JP2003026784 A JP 2003026784A JP 4373102 B2 JP4373102 B2 JP 4373102B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- folding
- packaging bag
- gusset
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開封が容易なガセットタイプ包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内容物の収容容積〔包装内容積(cm3)/包装材面積(cm2)比〕が大きく、内容物の単位収容量当たりの包装材コストが安価であり、また、立てた状態で陳列することができるためにスペース的にも有利であり商品見栄えが良いなどの理由から収容量の多い内容物に好適な袋としてガセットタイプ包装袋が用いられている。
【0003】
しかし、ガセットタイプ包装袋は、両側部に横断面V字状の折込部があり、この折込部を外した折込部と直交する端縁にV字状やI字状の切欠や切込を設け、これを開封開始手段として袋を開封するように構成されている。この開封開始手段により袋を開封すると、縦方向(折込部に平行な方向)に不規則な形状に開口するために、粉体や顆粒状等の内容物の場合には、開封時に内容物が零れて周囲に飛散するといった問題や使用後に残った内容物を保管する際には、開封した開口を塞ぐことが結構煩雑であるといった問題があった。
【0004】
そこで、上記問題を解決するガセットタイプ包装袋が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1記載の考案は、ガセットタイプ包装袋を横方向(折込部に直交する方向)に開封する工夫が盛込まれた提案であって、袋体の横方向側部に側シール部を設けると共に該側シール部に開口シール部の内側を横方向に引き裂き得るノッチを設け、ノッチの反対側に位置する折り込み部にノッチから延びる引き裂き予定線上における折り込み内部先端角部と表裏面とをスポット状のヒートシール部で溶着して一体化した構成からなるガセットタイプ包装袋であって、このように構成することによりガセットタイプ包装袋を横方向(折込部に直交する方向)にほぼ一定の形状に開口することができて粉体や顆粒状等の内容物の場合においても開封時に内容物が零れる虞がなく、使用後に残った内容物を保管する際にも開封した開口を容易に塞ぐことができるというものである。
【0005】
しかしながら、本発明者が実際に特許文献1記載の考案に基づいて袋を試作して引き裂き開封を試みたところ、折り込み内部先端角部までは容易に引き裂くことができるが、引き裂きが進み引き裂き先端がスポット状のヒートシール部の折り込み内部先端角部に至ると折り込み内部先端角部が引き裂き時に大きな抗引き裂き部となり、スムーズに引き裂くことができなかった。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−26838号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、折込部に直交する方向に容易に開封することができて、ほぼ一定の形状の開口を得ることができるガセットタイプ包装袋を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、少なくとも内層が熱接着性樹脂層からなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、該筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部を設け、その一方の折込部の一方の側端縁に前記合掌シール部が位置するように構成し、前記筒状体の上下端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封したガセットタイプ包装袋において、前記合掌シール部と前記側端縁熱接着部の対向する位置に開封開始手段を形成し、該開封開始手段により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線上にある他方の前記折込部の折込先端部を含むように前記折込先端部を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部を設けると共に前記開封補助熱接着部内の他方の前記折込部の折込先端部を少なくとも切断する開封補助手段を設けており、前記開封補助熱接着部は前記上端縁熱接着部に連接して設けられており、前記開封補助手段は前記開封補助熱接着部の周端には達しない包装袋を貫通する切込から構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2記載の本発明は、少なくとも内層が熱接着性樹脂層からなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、前記合掌シール部が背シール部を構成するように前記筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部を形成して前記筒状体の上下端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封したガセットタイプ包装袋において、一方の前記折込部の2つの側端縁部の対向する位置に側端縁熱接着部を設けると共に該側端縁熱接着部の対向する位置に開封開始手段を形成し、該開封開始手段により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線上にある前記合掌シール部の根元部に合掌シール部開封補助手段を設け、さらに前記引裂き仮想線上にある他方の前記折込部の折込先端部を含むように前記折込先端部を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部を設けると共に前記開封補助熱接着部内の他方の前記折込部の折込先端部を少なくとも切断する開封補助手段を設けており、前記開封補助熱接着部は前記上端縁熱接着部に連接して設けられており、前記開封補助手段は前記開封補助熱接着部の周端には達しない包装袋を貫通する切込から構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項3記載の本発明は、少なくとも内層が熱接着性樹脂層からなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、前記合掌シール部が背シール部を構成するように前記筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部を形成すると共に前記合掌シール部の根元部を一方の前記折込部の折込先端部とほぼ合致する位置となるように構成し、前記筒状体の上下端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封したガセットタイプ包装袋において、他方の前記折込部の2つの側端縁部の対向する位置に側端縁熱接着部を設けると共に該側端縁熱接着部の対向する位置に開封開始手段を形成し、該開封開始手段により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線上にある前記一方の折込部の折込先端部および前記合掌シール部の前記根元部を含むように前記折込先端部および前記合掌シール部の前記根元部を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部を設けると共に前記開封補助熱接着部内の前記一方の折込部の折込先端部および前記合掌シール部の前記根元部を少なくとも切断する開封補助手段を設けており、前記開封補助熱接着部は前記上端縁熱接着部に連接して設けられており、前記開封補助手段は前記開封補助熱接着部の周端には達しない包装袋を貫通する切込から構成されていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項1〜3のいずれかに記載の構成とすることにより、折込部に直交する方向に容易に開封することができて、ほぼ一定の形状の開口を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳しく説明する。
図1は本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第1実施形態を示す要部斜視図、図2(a)は図1のガセットタイプ包装袋を開封した開口面を図解的に示す平面図、図2(b)は図2(a)の開口面の開封補助熱接着部を剥離した状態の開口面を図解的に示す平面図、図3は本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第2実施形態を示す要部斜視図、図4は図3のガセットタイプ包装袋に設けるハーフカットの設け方を説明する図、図5は本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第3実施形態を示す要部斜視図であり、図中の1,1’,1”はガセットタイプ包装袋、2はIノッチ、3は開封補助熱接着部、4は直線状切込、5はハーフカット、10は合掌シール部、11、12、13は側端縁熱接着部、20は上端縁熱接着部、30は合掌シール部の根元部、A,Bは折込部、B1は折込先端部、αは引裂き仮想線をそれぞれ示す。
【0013】
図1は本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第1実施形態を示す要部斜視図であって、ガセットタイプ包装袋1は、少なくとも外層と熱接着性樹脂層の内層とからなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部10を有する筒状体となし、該筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部A、Bを設け、前記折込部Aの一方の側端縁に前記合掌シール部10が位置するように構成して前記筒状体の上下端縁部を上端縁熱接着部20および下端縁熱接着部(図示せず)で熱接着して密封すると共に、前記合掌シール部10を形成した前記折込部Aの他方の側端縁に前記上端縁熱接着部20に連接して側端縁熱接着部11を形成し、さらに前記合掌シール部10と前記側端縁熱接着部11の対向する位置に開封開始手段としてのIノッチ2、2を形成し、該Iノッチ2、2により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線α上にある前記折込部Bの折込先端部B1を含むように前記折込先端部B1を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部3を前記上端縁熱接着部20に連接して設けると共に前記開封補助熱接着部3内に前記折込先端部B1を少なくとも切断する開封補助手段としての一本の直線状切込4を引裂き仮想線αとほぼ一致するように包装袋を貫通して設けたものである。
【0014】
このように構成したガセットタイプ包装袋1は、密封性に優れると共に開封する際には前記折込部Aの前記合掌シール部10と前記側端縁熱接着部11とに設けた両Iノッチ2を開封開始手段として引裂くことにより引裂き仮想線αに沿って引裂かれ、引裂き線が前記折込先端部B1近傍に達すると前記折込部Bの前記折込先端部B1を含むように前記折込先端部B1を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部3と、この開封補助熱接着部3内に設けた前記折込先端部B1を少なくとも切断する直線状切込4との協働により前記折込先端部B1も抵抗なく引裂くことができ、図2(a)に示すようなほぼ一定の形状の開口を得ることができる。さらに図2(a)の符号3で示す開封補助熱接着部を手指で剥離することにより図2(b)に示すような大きな開口を得ることができる。
【0015】
図3は本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第2実施形態を示す一部切欠要部斜視図であって、ガセットタイプ包装袋1’は、少なくとも外層と熱接着性樹脂層の内層とからなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部10を有する筒状体となし、前記合掌シール部10が背シール部を構成するように前記筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部A、Bを形成して前記筒状体の上下端縁部を上端縁熱接着部20および下端縁熱接着部(図示せず)で熱接着して密封すると共に、前記折込部Aの2つの側端縁部の対向する位置に前記上端縁熱接着部20に連接して側端縁熱接着部12、13を設けると共に該側端縁熱接着部12、13の対向する位置に開封開始手段としてのIノッチ2、2を形成し、該Iノッチ2、2により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線α上にある前記合掌シール部10の根元部30に該根元部30から根元部30の両側に前記積層体の前記内層から前記外層にその一部が達する合掌シール部開封補助手段としての一条のハーフカット5を設け、さらに前記引裂き仮想線α上にある前記折込部Bの折込先端部B1を含むように前記折込先端部B1を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部3を設けると共に前記開封補助熱接着部3内の前記折込部Bの折込先端部B1を少なくとも切断する開封補助手段としての一本の直線状切込4を引裂き仮想線αとほぼ一致するように包装袋を貫通して設けたものである。また、前記合掌シール部10の前記開封補助熱接着部3を設けた前記折込部B側に位置する前記根元部30のみに前記合掌シール部開封補助手段を設けてもよいものである。なお、前記ハーフカット5の設け方としては、図4に示すようにガセットタイプ包装袋1’とした際の引裂き仮想線α上に位置する前記合掌シール部10の前記根元部30となる前記積層体の箇所に予め前記積層体の前記内層から前記外層にその一部が達するように形成されるものである。しかしながら、内層が引裂き易い樹脂の場合には、前記合掌シール部開封補助手段として、前記合掌シール部10の前記根元部30となる前記積層体の箇所に前記積層体の前記外層から前記内層にその一部が達するように設けたものであってもよいものである。
【0016】
このように構成したガセットタイプ包装袋1’は、密封性に優れると共に開封する際には前記折込部Aの前記側端縁熱接着部12、13に設けた両Iノッチ2を開封開始手段として引裂くことにより引裂き仮想線αに沿って引裂かれ、引裂き線が前記合掌シール部10の根元部30近傍に達すると前記合掌シール部10の前記根元部30の両側に設けた前記ハーフカット5により前記合掌シール部10の前記根元部30を抵抗なく引裂くことができ、さらに引裂き線が前記折込先端部B1近傍に達すると前記折込部Bの前記折込先端部B1を含むように前記折込先端部B1を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部3と、この開封補助熱接着部3内に設けた前記折込先端部B1を少なくとも切断する直線状切込4との協働により前記折込先端部B1も抵抗なく引裂くことができ、第1実施形態の図2(a)、(b)に示したものと同じようなほぼ一定の形状の開口を得ることができる。
【0017】
図5は本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第3実施形態を示す要部斜視図であって、ガセットタイプ包装袋1”は、少なくとも外層と熱接着性樹脂層の内層とからなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部10を有する筒状体となし、前記合掌シール部10が背シール部を構成するように前記筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部A、Bを形成すると共に前記合掌シール部10の根元部30を前記折込部Bの折込先端部B1とほぼ合致する位置となるように構成し、前記筒状体の上下端縁部を上端縁熱接着部20および下端縁熱接着部(図示せず)で熱接着して密封すると共に、前記折込部Aの2つの側端縁部の対向する位置に前記上端縁熱接着部20に連接して側端縁熱接着部12、13を設けると共に該側端縁熱接着部12、13の対向する位置に開封開始手段としてのIノッチ2、2を形成し、該Iノッチ2、2により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線α上にある前記折込部Bの折込先端部B1および前記合掌シール部10の前記根元部30を含むように前記折込先端部B1および前記合掌シール部10の前記根元部30を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部3を設けると共に前記開封補助熱接着部3内の前記折込部Bの折込先端部B1および前記合掌シール部10の前記根元部30を少なくとも切断する開封補助手段としての一本の直線状切込4を引裂き仮想線αとほぼ一致するように包装袋を貫通して設けたものである。
【0018】
このように構成したガセットタイプ包装袋1”は、密封性に優れると共に開封する際には前記折込部Aの前記側端縁熱接着部12、13に設けた両Iノッチ2を開封開始手段として引裂くことにより引裂き仮想線αに沿って引裂かれ、引裂き線が前記折込先端部B1近傍に達すると前記折込部Bの前記折込先端部B1および前記合掌シール部10の根元部30を含むように前記折込先端部B1および前記根元部30を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部3と、この開封補助熱接着部3内に設けた前記折込先端部B1および前記根元部30を少なくとも切断する直線状切込4との協働により前記折込先端部B1および前記根元部30も抵抗なく引裂くことができ、第1実施形態の図2(a)、(b)に示したものと同じようなほぼ一定の形状の開口を得ることができる。
【0019】
なお、図1において前記側端縁熱接着部11を前記上端縁熱接着部20に連接して前記下端縁熱接着部(図示せず)側へ一定長さ延ばした構成としたが、前記合掌シール部10と同様に前記上端縁熱接着部20から前記下端縁熱接着部(図示せず)に至る長さとしてもよいものであるし、図3、5においても同様に前記側端縁熱接着部12、13を前記上端縁熱接着部20から前記下端縁熱接着部(図示せず)に至る長さとしてもよいものである。また、図1、3、5においては前記折込部Bの2つの側端縁部を折部で構成したが、図示はしないが前記上端縁熱接着部20から前記下端縁熱接着部(図示せず)に至る一定幅の側端縁熱接着部で構成してもよいものである。また、図示はしないが図1、3、5において前記折込部AおよびBの4つの側端縁部を前記上端縁熱接着部20から前記下端縁熱接着部(図示せず)に至る一定幅の4つの側端縁熱接着部で形成したガセットタイプ包装袋とすることにより、自立性に優れた見栄えのよい包装袋とすることができる。また、図1、3、5においては、前記開封補助熱接着部3を前記上端縁熱接着部20に連接して設けたが、前記上端縁熱接着部20に連接することなく島状に設けてもよいものである。
【0020】
また、実施例においては開封開始手段をIノッチで説明したが、V字状やU字状等の切欠であってもよいものであるし、また、合掌シール部開封補助手段を一条のハーフカット5で例示したが、複数条の平行なハーフカットであってもよいし、ハーフカット5の前記合掌シール10の根元部30より開封開始手段側をV字状に構成したY字形状の1ないし複数のハーフカットであってもよいものであるし、傷痕群からなるハーフカットであってもよいものである。また、開封補助熱接着部3内に設ける直線状切込4についても一本に限ることはなく、複数本の平行な直線状切込であってもよいし、折込部Bの折込先端部B1よりも開封開始手段側をV字状に構成したY字形状の1ないし複数の切込であってもよいものである。また、前記開封補助手段としての切込は、開封補助熱接着部3内の前記折込先端部B1を少なくとも切断するものであればよいものであって、包装袋1、1’、1”を貫通して設ける他に、包装袋1、1’、1”の表・裏面を形成する積層体の一方および前記折込先端部B1を貫通し、包装袋1、1’、1”の表・裏面を形成する積層体の他方の一部に達するハーフカットであってもよく、また、包装袋1、1’、1”とする前の積層体の状態で前記折込先端部B1となる位置に切込を予め設け、製袋時に開封補助熱接着部3を設けてもよいものである。
【0021】
次に、本発明のガセットタイプ包装袋1、1’、1”に用いる積層体について説明する。外層としては、たとえば、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の延伸したフィルムないしこれらの少なくとも一方の面にアルミニウムや酸化珪素や酸化アルミニウム、ポリ塩化ビニリデン等の水蒸気や酸素ガスバリアー層を設けたものが適当である。内層としては、熱接着性樹脂であれば特に限定するものでなく、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の周知の熱接着性樹脂を用いることができ、Tダイ押出機を用いて積層するサンドイッチラミネ−ションや接着剤を用いて積層するドライラミネ−ション等の積層方法を採る場合にあってはシート化したものであってもよいし、アルミニウム等を蒸着した蒸着シートであってもよいものである。
【0022】
また、積層体としては、ガセットタイプ包装袋1、1’、1”としたときの要求物性により、外層と内層との間に必要に応じて、機械的強靭性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性、バリアー性等の機能を付与ないし向上させる目的で、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂からなる延伸した延伸フィルムや未延伸フィルムないしこれらの少なくとも一方の面にアルミニウムや酸化珪素や酸化アルミニウム、ポリ塩化ビニリデン等の水蒸気や酸素ガスバリアー層を設けたもの、あるいは、アルミニウム箔やエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などからなるものを中間層として使用することができる。また、外層ないし中間層のいずれかにガセットタイプ包装袋とした際の引裂き方向に対して良好な引裂き性を有する延伸フィルムを用いると引裂き開封性を向上させることができるために一層好適である。
【0023】
【発明の効果】
以上縷々説明したように、本発明は、折込部に直交する方向に容易に開封することができて、ほぼ一定の形状の開口を得ることができるという今までにない優れた開封機構を有するガセットタイプ包装袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第1実施形態を示す要部斜視図である。
【図2】 (a)は図1のガセットタイプ包装袋を開封した開口面を図解的に示す平面図、(b)は(a)の開口面の開封補助熱接着部を剥離した状態の開口面を図解的に示す平面図である。
【図3】 本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第2実施形態を示す要部斜視図である。
【図4】 図3のガセットタイプ包装袋に設けるハーフカットの設け方を説明する図である。
【図5】 本発明にかかるガセットタイプ包装袋の第3実施形態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1,1’,1” ガセットタイプ包装袋
2 Iノッチ
3 開封補助熱接着部
4 直線状切込
5 ハーフカット
10 合掌シール部
11、12、13 側端縁熱接着部
20 上端縁熱接着部
30 合掌シール部の根元部
A,B 折込部
B1 折込先端部
α 引裂き仮想線
Claims (3)
- 少なくとも内層が熱接着性樹脂層からなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、該筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部を設け、その一方の折込部の一方の側端縁に前記合掌シール部が位置するように構成し、前記筒状体の上下端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封したガセットタイプ包装袋において、前記合掌シール部と前記側端縁熱接着部の対向する位置に開封開始手段を形成し、該開封開始手段により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線上にある他方の前記折込部の折込先端部を含むように前記折込先端部を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部を設けると共に前記開封補助熱接着部内の他方の前記折込部の折込先端部を少なくとも切断する開封補助手段を設けており、前記開封補助熱接着部は前記上端縁熱接着部に連接して設けられており、前記開封補助手段は前記開封補助熱接着部の周端には達しない包装袋を貫通する切込から構成されていることを特徴とするガセットタイプ包装袋。
- 少なくとも内層が熱接着性樹脂層からなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、前記合掌シール部が背シール部を構成するように前記筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部を形成して前記筒状体の上下端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封したガセットタイプ包装袋において、一方の前記折込部の2つの側端縁部の対向する位置に側端縁熱接着部を設けると共に該側端縁熱接着部の対向する位置に開封開始手段を形成し、該開封開始手段により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線上にある前記合掌シール部の根元部に合掌シール部開封補助手段を設け、さらに前記引裂き仮想線上にある他方の前記折込部の折込先端部を含むように前記折込先端部を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部を設けると共に前記開封補助熱接着部内の他方の前記折込部の折込先端部を少なくとも切断する開封補助手段を設けており、前記開封補助熱接着部は前記上端縁熱接着部に連接して設けられており、前記開封補助手段は前記開封補助熱接着部の周端には達しない包装袋を貫通する切込から構成されていることを特徴とするガセットタイプ包装袋。
- 少なくとも内層が熱接着性樹脂層からなる矩形状積層体の対向する端縁を前記内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、前記合掌シール部が背シール部を構成するように前記筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部を形成すると共に前記合掌シール部の根元部を一方の前記折込部の折込先端部とほぼ合致する位置となるように構成し、前記筒状体の上下端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封したガセットタイプ包装袋において、他方の前記折込部の2つの側端縁部の対向する位置に側端縁熱接着部を設けると共に該側端縁熱接着部の対向する位置に開封開始手段を形成し、該開封開始手段により包装袋を引裂いた際の引裂き仮想線上にある前記一方の折込部の折込先端部および前記合掌シール部の前記根元部を含むように前記折込先端部および前記合掌シール部の前記根元部を跨いで前記内層同士を熱接着した開封補助熱接着部を設けると共に前記開封補助熱接着部内の前記一方の折込部の折込先端部および前記合掌シール部の前記根元部を少なくとも切断する開封補助手段を設けており、前記開封補助熱接着部は前記上端縁熱接着部に連接して設けられており、前記開封補助手段は前記開封補助熱接着部の周端には達しない包装袋を貫通する切込から構成されていることを特徴とするガセットタイプ包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003026784A JP4373102B2 (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | ガセットタイプ包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003026784A JP4373102B2 (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | ガセットタイプ包装袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004237995A JP2004237995A (ja) | 2004-08-26 |
JP4373102B2 true JP4373102B2 (ja) | 2009-11-25 |
Family
ID=32954687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003026784A Expired - Fee Related JP4373102B2 (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | ガセットタイプ包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4373102B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4904681B2 (ja) * | 2004-10-15 | 2012-03-28 | 凸版印刷株式会社 | ピロー包装袋 |
JP4892882B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2012-03-07 | 大日本印刷株式会社 | ガセットタイプ包装袋 |
JP4994612B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2012-08-08 | 大日本印刷株式会社 | ガセットタイプ包装袋 |
JP4641923B2 (ja) * | 2005-10-06 | 2011-03-02 | 株式会社フジシールインターナショナル | パウチ容器 |
JP2009149314A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Mishima Shokuhin Kk | 引裂き開封可能な包装袋および製造方法 |
JP7347108B2 (ja) * | 2019-10-17 | 2023-09-20 | 大日本印刷株式会社 | 包装袋 |
-
2003
- 2003-02-04 JP JP2003026784A patent/JP4373102B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004237995A (ja) | 2004-08-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4270663B2 (ja) | 易開封性包装袋 | |
US20150353237A1 (en) | Tear-Open Pouch for Fragile Thin Materials | |
JP4296858B2 (ja) | 易開封性ガセット貼り袋 | |
JP4957310B2 (ja) | 易開封性ガセット袋 | |
JP5088991B2 (ja) | 易開封性包装袋 | |
JP2001240074A (ja) | 外用貼付剤用の包装袋 | |
JP4962081B2 (ja) | 易開封性ガセット袋 | |
JP5019032B2 (ja) | 包装体及びその包装体を製造するために用いられるフィルム材 | |
JP4373102B2 (ja) | ガセットタイプ包装袋 | |
JP2001031114A (ja) | 易開封性包装袋 | |
JP2005289407A (ja) | 包装袋 | |
JP2006123994A (ja) | 易開封性包装袋 | |
JP7382738B2 (ja) | ガゼット袋および内容物収納体 | |
JP4478319B2 (ja) | 易開封性包装袋 | |
JP2002193276A (ja) | 易開封包装袋 | |
JP3916942B2 (ja) | 包装容器 | |
JP3953582B2 (ja) | 易開口包装袋及びその製造方法 | |
JP2002179091A (ja) | 易開封包装袋 | |
JP4749568B2 (ja) | 易開封包装袋 | |
JP4769421B2 (ja) | 易開封性ガゼット型包装袋 | |
JP4756775B2 (ja) | フィンシール包装体 | |
JP2019081603A (ja) | 包装袋 | |
JP5331347B2 (ja) | 包装袋および内容物入り包装袋 | |
JP4797420B2 (ja) | ガセットタイプ包装袋 | |
JP4892882B2 (ja) | ガセットタイプ包装袋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080513 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080520 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080710 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090903 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120911 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130911 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |