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JP4361132B2 - ロボットアームの制御装置及び制御方法、ロボット、及び制御プログラム - Google Patents

ロボットアームの制御装置及び制御方法、ロボット、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、人とロボットが協働して家庭内作業(例えば、調理作業)を行う際のロボットアームの制御装置及び制御方法、ロボットアームの制御装置を有するロボット、ロボットアームの制御プログラム、集積電子回路に関する。
近年、介護ロボット又は家事支援ロボットなどの家庭用ロボットが盛んに開発されるようになってきた。家庭ロボットは産業用ロボットと異なり、ロボット操作の専門家ではなく、家庭に居る素人が操作するため、簡単に操作できる必要がある。さらにロボットが作業する際の動作環境も家庭に応じてさまざまであるため、家庭環境に柔軟に対応する必要がある。
ロボット装置の一例として、作業の停止時に予め定められた待機位置にロボットアームを移動させる際に、ワークとの干渉を防止するために、所定の方向に所定量だけ退避移動を行った後、前記待機位置に移動させる退避制御に関する技術が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2000−343478号公報
しかしながら、前述のような従来の技術においては、ロボット装置が退避移動の際にワークとの干渉を防止するのみであるため、ロボット装置が実施する作業の進捗情報、又は、ワークの状態に応じた待機方法を変えることができなかった。さらに、操作する人の作業状態によって待機方法を変えることができないという課題があった。
本発明の目的は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ロボットアームと協働する工程を含む家庭内作業の手順情報及び進捗情報に応じて、ロボットアームの動作の制御方法を変えることが可能なロボット制御を実現できる、ロボットアームの制御装置及び制御方法、ロボットアームの制御装置を有するロボット、ロボットアームの制御プログラム、集積電子回路を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、ロボットアームの制御装置であって、
人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程を含む家庭内作業の手順情報を取得する作業手順情報取得手段と、
前記作業手順情報取得手段で取得された前記家庭内作業の手順情報に基づき前記家庭内作業の進捗情報を管理する進捗管理手段と、
前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの制御パラメータを設定する制御パラメータ設定手段と、
前記制御パラメータ設定手段で設定された前記制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御する制御手段を有するロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第15態様によれば、ロボットアームの制御方法であって、
人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程を含む家庭内作業の手順情報を作業手順情報取得手段で取得し、さらに前記家庭内作業の進捗情報を進捗管理手段で管理し、
前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの制御パラメータを制御パラメータ設定手段で設定し、
前記設定された制御パラメータに基づき、前記ロボットアームの動作を制御手段で制御することを特徴とするロボットアームの制御方法を提供する。
本発明の第17態様によれば、コンピュータにより実行可能な、ロボットアームの制御プログラムであって、
人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程を含む家庭内作業の手順情報を取得するステップと、
前記家庭内作業の進捗情報を管理するステップと、
前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの制御パラメータを設定するステップと、
前記設定された制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御するステップと、
を有することを特徴とするロボットアームの制御プログラムを提供する。
本発明の第18態様によれば、ロボットアームを制御する集積電子回路であって、
人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程を含む家庭内作業の手順情報を取得する作業手順情報取得手段と、
前記家庭内作業の手順情報に基づき前記家庭内作業の進捗情報を管理する進捗管理手段と、
前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの制御パラメータを設定する制御パラメータ設定手段と、
前記制御パラメータ設定手段で設定された前記制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御する制御手段、
を有することを特徴とするロボットアームの集積電子回路を提供する。
以上述べたように、本発明のロボットアームの制御装置及びロボットアームの制御装置を有するロボットによれば、作業手順情報取得手段と、進捗管理手段と、制御パラメータ設定手段と、制御手段とを有することにより、家庭内作業の手順情報と進捗情報に応じて、位置制御モードと前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードとが切り替えられたり、又は、ロボットアームの機械インピーダンス設定値が適切に設定されるので、位置制御モードで動作するロボットアームを停止した際に、人が邪魔にならない位置に簡単にロボットアームを退避させることができ、さらに、退避させた際に人が誤って柔らかい素材をつぶすこと又は熱湯などを落下させる危険性のない、安全で簡単に操作できるロボット制御が可能となる。
また、本発明のロボットアームの制御方法及び制御プログラムによれば、前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗に関する情報に基づき、位置制御モードと前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードとを切り替たり、又は、ロボットアームの機械インピーダンス設定値が適切に設定されるので、位置制御モードで動作するロボットアームを停止した際に、人が邪魔にならない位置に簡単にロボットアームを退避させることができ、さらに、退避させた際に人が誤って柔らかい素材をつぶすこと又は熱湯などを落下させる危険性のない、安全で簡単に操作できるロボット制御が可能となる。
また、調理などの家庭内作業は、具材の準備、又は、鍋若しくはフライパンなどを使った調理作業、又は、後片付けなど、複数の作業工程の集まりであり、それぞれの工程を途中で細切れに止めることなく、連続的に実行させる必要がある。これに対して、本発明によれば、作業手順情報取得手段で取得されかつ複数の工程を含む家庭内作業の手順情報と、進捗管理手段で管理されている家庭内作業の進捗情報に基づき、ロボットアームの制御パラメータを制御パラメータ設定手段で設定し、設定された前記制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御手段で制御するため、複数の工程のそれぞれの工程を途中で細切れに止めることなく、連続的に実行させることが可能となる。
さらに、調理に携わる人の状態は様々であり、例えば利き腕が違ったり、大人と子供など家庭内作業に対するスキルの違いがある。これに対しても、本発明によれば、前記構成により、調理に携わる人の様々な状態、例えば、利き腕が違ったり、大人と子供など家庭内作業に対するスキルの違いなどの情報を作業状態情報として作業手順情報取得手段で取得し、作業状態情報と、家庭内作業の手順情報と、進捗管理手段で管理されている家庭内作業の進捗情報に基づき、ロボットアームの制御パラメータを制御パラメータ設定手段で設定し、設定された前記制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御手段で制御するため、調理に携わる人の様々な状態にも対応することが可能となる。
また、ロボットを操作する人は、ロボット操作の専門家ではなく、家庭に居る素人であり、簡単な操作が要求される。これに対して、本発明によれば、家庭内作業の手順情報と進捗情報に応じて、位置制御モードから人の力に応じてロボットアームを移動させる制御モードに切り替えられると、素人でも、人の力に応じてロボットアームを簡単に移動させることができる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。
図1Aは、本発明の第1実施形態におけるロボット制御装置の構成及び人との協働状態の概要を示す図である。 図1Bは、本発明の第1実施形態におけるロボット制御装置の構成及び人との協働状態の概要を示す図である。 図2は、本発明の第1実施形態におけるロボットシステムを構成するロボットアームの制御装置と制御対象であるロボットアームの詳細構成を示す図である。 図3は、前記ロボットアームの制御装置の作業データベースの作業手順情報、進捗情報、調理機器情報の例を表形式で示す図である。 図4は、前記ロボットアームの制御装置の作業データベースの人の作業状態に関する情報の例を表形式で示す図である。 図5は、本発明の第1実施形態における前記ロボットアームの制御装置の作業情報収集部と作業データベースと制御パラメータ設定部、進捗管理部の動作ステップを表すフローチャートである。 図6は、本発明の第1実施形態における前記ロボットアームの制御装置の制御部の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の第1実施形態における前記ロボットアームの制御装置の制御部の動作ステップを表すフローチャートである。 図8は、本発明の第2実施形態におけるロボットシステムを構成する前記ロボットアームの制御装置と制御対象であるロボットアームの詳細構成を示す図である。 図9Aは、本発明の第1実施形態における前記ロボットアームの制御装置の操作状態を示す図である。 図9Bは、本発明の第1実施形態における前記ロボットアームの制御装置の操作状態を示す図である。 図10Aは、本発明の第2実施形態における前記ロボットアームの制御装置の操作状態を示す図である。 図10Bは、本発明の第2実施形態における前記ロボットアームの制御装置の操作状態を示す図である。 図11は、本発明の第3実施形態におけるロボットシステムを構成する制御装置と制御対象であるロボットアームの詳細構成を示す図である。 図12は、前記第3実施形態におけるロボットアームの制御装置の作業データベースの人が操作した操作状況に関する情報の例を表形式で示す図である。 図13は、前記第1実施形態におけるロボットアームの制御装置の作業データベースの作業時刻とレベルに関する情報の例を表形式で示す図である。 図14Aは、本発明の第2実施形態におけるロボットアームの制御装置の操作状態を示す図である。 図14Bは、本発明の第2実施形態におけるロボットアームの制御装置の操作状態を示す図である。 図14Cは、図14Bでの本発明の第2実施形態におけるロボットアームの制御装置の操作状態を示す平面図である。 図15Aは、本発明の第2実施形態におけるロボットアームの制御装置の操作状態を示す図である。 図15Bは、本発明の第2実施形態におけるロボットアームの制御装置の操作状態を示す図である。 図15Cは、図15Bでの本発明の第2実施形態におけるロボットアームの制御装置の操作状態を示す平面図である。 図16Aは、前記第1実施形態におけるロボットアームの制御装置を使用して行なう作業の一例としての調理方法の1つの作業工程の状態を示す図である。 図16Bは、図16Aに続く作業工程の状態を示す図である。 図16Cは、図16Bに続く作業工程の状態を示す図である。 図16Dは、図16Cに続く作業工程の状態を示す図である。 図17は、本発明の第4実施形態におけるロボットシステムを構成するロボットアームの制御装置と制御対象であるロボットアームの詳細構成を示す図である。 図18は、第4実施形態における前記ロボットアームの制御装置の作業データベースの作業手順情報の例を表形式で示す図である。 図19Aは、第4実施形態における前記ロボットアームの制御装置の作業工程の状態を示す図である。 図19Bは、第4実施形態における前記ロボットアームの制御装置の作業工程の状態を示す図である。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する前に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様によれば、ロボットアームの制御装置であって、
人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程を含む家庭内作業の手順情報を取得する作業手順情報取得手段と、
前記作業手順情報取得手段で取得された前記家庭内作業の手順情報に基づき前記家庭内作業の進捗情報を管理する進捗管理手段と、
前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの制御パラメータを設定する制御パラメータ設定手段と、
前記制御パラメータ設定手段で設定された前記制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御する制御手段を有することを特徴とするロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、作業手順情報と進捗情報に基づいて制御パラメータを設定、制御することができる。
本発明の第2態様によれば、前記制御パラメータ設定手段は、前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記家庭内作業の手順情報と前記進捗情報に基づいて、前記ロボットアームの制御モードを、位置制御モードと前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードとの間で切り替えるように前記ロボットアームの制御パラメータを設定することを特徴とする第1の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記家庭内作業の手順情報は、前記人と前記ロボットアームとが協働する調理作業工程を含む調理作業の手順情報であり、
前記制御パラメータ設定手段は、前記手順情報の進捗情報に基づいて、前記ロボットアームの制御モードを、位置制御モードと前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードとの間で切り替えるように前記ロボットアームの制御パラメータを設定することを特徴とする第1の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、調理作業の手順情報の進捗情報に基づいて、位置制御モードと前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードとを切り替えることができる。
本発明の第4態様によれば、前記家庭内作業の手順情報は、前記調理作業の手順情報と、前記ロボットアームの制御装置の周辺にありかつ前記調理作業の手順情報中で使用する前記調理装置の識別情報と動作情報を含むことを特徴とする第1の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、前記ロボットアームの制御装置の周辺にある調理装置の情報とその進捗情報に基づいて制御パラメータを設定、制御することができる。
本発明の第5態様によれば、前記制御パラメータ設定手段は、前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの機械インピーダンス設定値を設定し、
前記制御手段は、前記制御パラメータ設定手段の設定した前記機械インピーダンス設定値に、前記ロボットアームの機械インピーダンスの値を制御して前記ロボットアームの動作を制御することを特徴とする第1の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、作業手順情報と進捗情報に基づいて、ロボットアームの機械インピーダンス設定値を設定し、前記制御部は前記制御パラメータ設定手段の設定した前記機械インピーダンス設定値に、前記ロボットアームの機械インピーダンスの値を制御することができる。
本発明の第6態様によれば、前記制御パラメータ設定手段は、前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの手先の並進方向及び回転方向の6次元の方向の機械インピーダンス設定値を個別に設定することを特徴とする第5の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、作業手順情報と進捗情報に基づいて、6次元の方向別に機械インピーダンス設定値を設定し、制御することができる。
本発明の第7態様によれば、前記家庭内作業の手順情報は、調理方法を記述した調理作業の手順情報であって、調理方法の手順情報と前記調理方法での調理作業の対象となっている具材情報を含み、
前記制御パラメータ設定手段は、前記調理作業の進捗情報に基づき、前記調理作業の対象となっている前記具材情報がつぶれやすい、又は、粘性があるとされている場合の前記ロボットアームの機械インピーダンスの値を、前記調理作業の対象となる前記具材情報がつぶれにくい、又は、粘性の少ないとされている場合の前記ロボットアームの機械インピーダンスの値よりも粘性及び剛性をそれぞれ高く設定することを特徴とする第6の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、具材情報の基づいて、制御パラメータを設定することができる。
本発明の第8態様によれば、前記ロボットアームとは別のロボットアームの動作を前記制御パラメータ設定手段と前記制御手段により、前記ロボットアームとは独立して制御するとともに、
前記調理作業の手順情報は、さらに、前記複数のロボットアームのそれぞれの操作対象の有無情報を有し、
前記制御パラメータ設定手段は、前記操作対象となっていないロボットアームの機械インピーダンスの値を、前記操作対象となっているロボットアームの機械インピーダンスの値よりも、粘性及び剛性が高くなるように設定することを特徴とする第6の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、ロボットアームの稼働状況により、制御パラメータを設定することができる。
本発明の第9態様によれば、前記調理作業の手順情報の進捗情報は、さらに、前記手順情報に含まれる複数の調理工程の経過時間情報を有し、前記制御パラメータ設定手段は、前記経過時間の合算値の大きさに比例して、前記ロボットアームの機械インピーダンスの値の粘性及び剛性の大きさをそれぞれ設定することを特徴とする第6の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、各調理工程の経過時間に応じて、制御パラメータを設定することができる。
本発明の第10態様によれば、前記作業手順情報取得手段は、前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に加えて、前記ロボットアームと協働する前記人の家庭内作業状態の情報である作業状態情報を取得し、
前記制御パラメータ設定手段は、前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報と前記作業状態情報に基づいて、前記制御パラメータを設定することを特徴とする第1の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、作業状態情報と作業手順情報と進捗情報に基づいて、制御パラメータを設定し、制御することができる。
本発明の第11態様によれば、前記作業状態情報は、前記人の位置に関する情報、又は、前記人の利き腕に関する情報、又は、前記人の利き腕の手先の把持状態、又は、前記人の家庭内作業を遂行する際の能力であるスキル情報に関する情報を含むことを特徴とする第10の態様に記載のロボットアーム装置を提供する。
このような構成により、人の位置又は人の利き腕に関する情報、さらに人の手先の把持状態に関する情報と作業手順情報と進捗情報に基づいて、制御パラメータを設定し、制御することができる。
本発明の第12態様によれば、前記作業状態情報は、前記人が前記ロボットアームと協働して前記家庭内作業する際にかけた力に関する情報とその力に応じて移動する前記ロボットアームの手先位置とを含むことを特徴とする第10の態様に記載のロボットアームの制御装置を提供する。
このような構成により、人がロボットアームを操作する際にかけた力情報とその時のロボットアーム手先位置と作業手順情報と進捗情報に基づいて、制御パラメータを設定し、制御することができる。
本発明の第13態様によれば、前記力に関する情報及び前記ロボットアームの前記手先位置と、現在の前記人の力に関する情報と前記ロボットアームの前記手先位置を時系列で比較する比較手段をさらに有し、前記比較手段で両者が一致した場合に、前記制御パラメータ設定部で前記ロボットアームの制御モードを、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードから位置制御モードに切り替えることを特徴とする第12の態様に記載のロボットアーム制御装置を提供する。
このような構成により、現在の力情報と手先位置が、前記作業手順情報取得手段により取得された力情報と手先位置の情報と一致した場合に、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードから位置制御モードに変更することができる。
本発明の第14態様によれば、前記家庭内作業の手順情報及び前記家庭内作業の進捗情報を表示する表示手段をさらに備えることを特徴とする第1の態様に記載のロボットアーム制御装置を提供する。
このような構成により、作業状態情報と進捗情報を表示することができる。
本発明の第15態様によれば、ロボットアームの制御方法であって、
人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程を含む家庭内作業の手順情報を作業手順情報取得手段で取得し、さらに前記家庭内作業の進捗情報を進捗管理手段で管理し、
前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの制御パラメータを制御パラメータ設定手段で設定し、
前記設定された制御パラメータに基づき、前記ロボットアームの動作を制御手段で制御することを特徴とするロボットアームの制御方法を提供する。
本発明の第16態様によれば、前記ロボットアームと、
前記ロボットアームの動作を制御する第1〜14のいずれか1つの態様に記載のロボットアームの制御装置を有することを特徴とするロボットを提供する。
本発明の第17態様によれば、コンピュータにより実行可能な、ロボットアームの制御プログラムであって、
人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程を含む家庭内作業の手順情報を取得するステップと、
前記家庭内作業の進捗情報を管理するステップと、
前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの制御パラメータを設定するステップと、
前記設定された制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御するステップと、
を有することを特徴とするロボットアームの制御プログラムを提供する。
本発明の第18態様によれば、ロボットアームを制御する集積電子回路であって、
人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程を含む家庭内作業の手順情報を取得する作業手順情報取得手段と、
前記家庭内作業の手順情報に基づき前記家庭内作業の進捗情報を管理する進捗管理手段と、
前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に基づき、前記ロボットアームの制御パラメータを設定する制御パラメータ設定手段と、
前記制御パラメータ設定手段で設定された前記制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御する制御手段と、
を有することを特徴とするロボットアームの集積電子回路を提供する。
このような構成により、作業手順情報と進捗情報に基づいて制御パラメータを設定、制御することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態にかかるロボットアームの制御装置を備えるロボットシステム100の構成について説明する。図1Aは、本発明の第1実施形態におけるロボットシステム100の構成の概要を示す図である。
図1Aに示したように、本発明の第1実施形態におけるロボットアーム5及びその制御装置105を備えるロボットシステム100は、第1のロボットシステム1と第2のロボットシステム2を備えるように構成され、2つのロボットシステム1,2のそれぞれの第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2(以下の説明においては、第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2をそれぞれ区別する必要がない場合には、代表的に、「ロボットアーム5」と表すことにする。)はキッチン又はテーブルなどの作業台7の壁面7aに設置され、それぞれの第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2の基端が壁面7aに固定されたレール8に移動可能に支持され、レール8上をそれぞれの第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2がレール8沿いに横方向例えば水平方向に独立して移動可能とする。
第1ロボットシステム1は、図1Bに示すように、第1ロボットアーム5−1を使用して、家庭内において、例えば、対象物体の一例として、重たい鍋などの器具3を人4と協働して運搬するロボットシステムであり、第1ロボットシステム1の第1ロボットアーム5−1の先端にはハンド30を有し、器具3の一対の取っ手のうちの一方の取っ手を保持例えば把持し、器具3のもう一方の取っ手を、第1ロボットアーム5−1と協働する人4が把持可能とする。第1ロボットアーム5−1の先端のハンド30が器具3の一方の取っ手を把持しかつ人4が器具3のもう一方の取っ手を把持している状態で、人4が器具3を運びたい方向に力をかけることで、第1ロボットシステム1が作動し、第1ロボットアーム5−1がレール8に沿って移動し、器具3を第1ロボットアーム5−1と人4とが協働して運搬することができる。
第2ロボットシステム2は、第2ロボットアーム5−2を使用して、主として、家庭内の器具3の運搬作業以外の第2ロボットアーム5−2と人4とが協働する家庭内作業(複数の工程を含み、かつ、人4からの命令又は監視の下に第2ロボットアーム5−2が所定の動作を行なう作業)、例えば、器具3の一例としての鍋3Aの中の具材をかき混ぜる作業、又は、キッチンの作業台7の汚れをふき取る作業を行うロボットシステムである。
なお、必要に応じて、第1ロボットシステム1と第2ロボットシステム2は作業を交代させることができる。
表示手段の一例としての表示部9はディスプレイであり、調理のレシピ情報(人とロボットアームとが協働する調理作業工程を含む調理作業の手順情報)などの家庭内の作業の手順情報又は家庭内の作業の進捗情報を表示する。第2ロボットシステム2の鍋のかき混ぜ作業又は拭き掃除の操作手順の一例として、図1Aに示すように、まず、人4は、表示部9に表示された作業手順に従って、人4が第2ロボットシステム2の第2ロボットアーム5−2を直接把持し、人4が第2ロボットアーム5−2に力をかけることで、第2ロボットシステム2が作動し、レール8に沿って第2ロボットアーム5−2を移動させることで、器具3の付近まで第2ロボットアーム5−2を誘導する。次に、人4が、第2ロボットシステム2の第2ロボットアーム5−2の先端のハンド30に、レードルなどの調理器具10を取り付ける。次に、調理機器例えば作業台7のIHクッキングヒータ又はガスコンロなどのレンジ台である調理装置6の側面に、第1ロボットシステム1及び第2ロボットシステム2の操作盤13が配置されており、人4が操作盤13のボタンをそれぞれ押すことにより、第1ロボットシステム1が作動して、器具3の運搬作業を開始するとともに、第2ロボットアーム2が作動し、かき混ぜ作業又は拭き掃除を開始させることができる。
操作盤13は、例えば、第1ロボットシステム駆動開始及び停止用ボタンと、第2ロボットシステム駆動開始及び停止用ボタンとを備え、それぞれ、1回押すと、駆動開始信号がデータ入力IF26に入力され、もう1回押すと、駆動停止信号がデータ入力IF26に入力されるように構成する。ただし、このような構成に限らず、駆動開始及び停止用ボタンと、第1ロボットシステムと第2ロボットシステム切替用ボタンとより構成するなど、第1ロボットシステム1と第2ロボットシステム2とをそれぞれ独立して駆動開始及び停止できれば、他の任意の構成により構成するようにしてもよい。ここで言う、駆動開始とは、それぞれのロボットシステムでロボットアーム5が駆動開始可能となる状態を意味する他、作業によっては、ロボットアーム5が駆動し始めてもよい。
本発明の第1実施形態における器具3は、単純に、鍋又は食器自体のほか、水又は具材の入った鍋又は食器などの重量物をも含む概念であり、第1ロボットアーム5−1又は第2ロボットアーム5−2の少なくともいずれかと人4とが協働して運搬することができる対象物体である。
本発明の第1実施形態において、レール8は作業台7の壁面7aに配置したが、壁面のないアイランドキッチンの場合は、天井面又はアイランドキッチンの天板側面など作業をするのに適した場所に設置される。
さらに、本発明の第1実施形態において、操作盤13は調理装置6の側面に固定したが、遠隔操作が可能なリモコンでも良い。
図2は、ロボットシステム100の詳細構成を示す図であり、代表例として、第2ロボットシステム2を構成しかつ制御対象であるロボットアーム5−2と、その制御装置105(制御装置本体部11と周辺装置14)の構成を図示している。図2では第2ロボットシステム2について説明するが、第1ロボットシステム1も同様の構成とするため、ここでは説明を省略する。
前記ロボットアーム5の制御装置105を構成する制御装置本体部11及び周辺装置14は、一例として、それぞれ一般的なパーソナルコンピュータにより構成される。
制御装置本体部11は、制御パラメータ設定手段の一例としての制御パラメータ設定部21、制御手段の一例としての制御部22を備えるように構成される。周辺装置14は、作業データベース20と、作業情報収集部23と、データ入力IF(インターフェース)26と、入出力IF(インターフェース)24と、関節部駆動制御手段(関節部駆動制御部)の一例としてのモータドライバ25と、情報出力手段(情報出力部)又は表示手段の一例としての表示部9と、進捗管理手段の一例としての進捗管理部29とを備えるように構成される。作業データベース20により、又は、作業データベース20と作業情報収集部23とにより、作業手順情報取得手段の一例を構成している。
入出力IF24は、パーソナルコンピュータのPCIバスなどの拡張スロットに接続された、例えばD/Aボード、A/Dボード、カウンタボードなどを備えるように構成されている。
第2ロボットアーム5−2の動作を制御する制御装置本体部11及び周辺装置14が実行されることにより、第2ロボットアーム5−2の各関節部の後述するエンコーダ44より出力される各関節角度情報が、入出力IF24のカウンタボードを通じて制御装置本体部11に取り込まれ、取り込まれた各関節角度情報に基づき制御装置本体部11によって各関節部の回転動作での制御指令値が算出される。算出された各制御指令値は、入出力IF24のD/Aボードを通じて、第2ロボットアーム5−2の各関節部を駆動制御するためのモータドライバ25に与えられ、モータドライバ25から送られた各制御指令値に従って、第2ロボットアーム5−2の各関節部のモータ43が駆動される。また、モータドライバ25により駆動制御されるハンド駆動装置の一例としてハンド駆動用のモータ62と、ハンド駆動用のモータ62の回転軸の回転位相角を検出するエンコーダ61とをさらにハンド30に備えて、エンコーダ61で検出された回転角度を基に、制御装置本体部11の制御部22からの制御信号によりモータドライバ25を介してモータ62の回転を駆動制御して、ハンド駆動用のモータ62の回転軸を正逆回転させることによりハンド30を開閉させる。
第2ロボットアーム5−2は、一例として、多関節ロボットアームであって、6自由度の多リンクマニピュレータであり、前記ハンド30と、ハンド30が取り付けられている手首部31を先端に有する前腕リンク32と、前腕リンク32の基端に回転可能に先端が連結される上腕リンク33と、上腕リンク33の基端が回転可能に連結支持される台部34とを備える。台部34は移動可能なレール8に連結されているが、一定位置に固定されていても良い。手首部31は第4関節部38、第5関節部39、第6関節部40の3つの回転軸を有しており、前腕リンク32に対するハンド30の相対的な姿勢(向き)を変化させることができる。すなわち、図2において、第4関節部38は、手首部31に対するハンド30の横軸周りの相対的な姿勢を変化させることができる。第5関節部39は手首部31に対するハンド30の、第4関節部38の横軸とは直交する縦軸周りの相対的な姿勢を変化させることができる。第6関節部40は、手首部31に対するハンド30の、第4関節部38の横軸及び第5関節部39の縦軸とそれぞれ直交する横軸周りの相対的な姿勢を変化させることができる。前腕リンク32の他端は、上腕リンク33の先端に対して第3関節部37周りに、すなわち、第4関節部38の横軸と平行な横軸周りに回転可能とする。上腕リンク33の他端は、台部34に対して第2関節部36周りに、すなわち、第4関節部38の横軸と平行な横軸周りに回転可能とし、台部34の上側可動部は、台部34の下側固定部に対して第1関節部35周りに、すなわち、第5関節部39の縦軸と平行な縦軸周りに回転可能とする。この結果、第2ロボットアーム5−2は、合計6個の軸周りに回転可能として前記6自由度の多リンクマニピュレータを構成する。
各軸の回転部分を構成する各関節部には、各関節部を構成する一対の部材(例えば、回動側部材と、該回動側部材を支持する支持側部材)のうちの一方の部材に備えられかつ後述するモータドライバ25により駆動制御される回転駆動装置の一例としてのモータ43(実際には、第2ロボットアーム5−2の各関節部の内部に配設されている)と、モータ43の回転軸の回転位相角(すなわち関節角)を検出するエンコーダ44(実際には、第2ロボットアーム5−2の各関節部の内部に配設されている)とを備えて、各関節部の一方の部材に備えられたモータ43の回転軸が、各関節部の他方の部材に連結されて前記回転軸を正逆回転させることにより、他方の部材を一方の部材に対して各軸周りに回転可能とする。
41は台部34の下側固定部に対して相対的な位置関係が固定された絶対座標系であり、42はハンド30に対して相対的な位置関係が固定された手先座標系である。絶対座標系41から見た手先座標系42の原点位置O(x、y、z)を第2ロボットアーム5−2の手先位置、絶対座標系41から見た手先座標系42の姿勢をロール角とピッチ角とヨー角で表現した(φ、θ、ψ)を第2ロボットアーム5−2の手先姿勢とし、手先位置及び姿勢ベクトルをベクトルr=[x、y、z、φ、θ、ψ]と定義する。よって、一例として、絶対座標系41のz軸に対して第1関節部35の縦軸が平行であり、x軸に対して第2関節部36の横軸が平行に位置可能とするのが好ましい。また、手先座標系42のx軸に対して第6関節部40の横軸が平行に位置可能であり、y軸に対して第4関節部38の横軸が平行に位置可能であり、z軸に対して第5関節部39の縦軸が平行に位置可能とするのが好ましい。なお、手先座標系42のx軸に対しての回転角をヨー角ψとし、y軸に対しての回転角をピッチ角θとし、z軸に対しての回転角をロール角φとする。第2ロボットアーム5−2の手先位置及び姿勢を制御する場合には、手先位置及び姿勢ベクトルrを後述する目標軌道生成部55で生成された手先位置及び姿勢目標ベクトルrに追従させることになる。
以上の第2ロボットアーム5−2の構成及び作用は、第1ロボットアーム5−1も同様である。
作業情報収集部23は、作業自体及び当該家庭内作業の手順情報、例えば作業の一例としての調理作業のレシピ情報等の家庭内作業の手順情報をインターネット28を通じて外部のウェブサーバにある情報データベース16から収集し、作業データベース20の作業手順情報データベース17に入力し更新して記憶する。さらに、電子レンジ又はレンジ台のIHクッキングヒータなどの調理装置(図1では、一例としてIHクッキングヒータを有するレンジ台)6の識別情報、動作情報(例えば調理時間又は火加減(火力の強さ))などの情報を収集し、作業データベース20の調理機器情報データベース18に入力し更新して記憶する。要するに、作業情報収集部23は、人4とロボットアーム5とが協働作業するときに必要な情報言い換えれば協働作業情報をアクセス可能なネットワーク又はデータベース又は機器などから収集する。
29は進捗管理部であり、作業データベース20の進捗情報データベース19に記憶された作業の進捗情報を管理する。具体的には、図3に示すように、進捗管理部29は、現在の工程の識別情報例えば工程IDを作業データベース20から読み出し、各工程にかかった時間とその時の時刻を計測して、進捗情報データベース19に記憶する。さらに、後述するデータ入力IF26が接続されてデータ入力IF26からの入力の一例としてのマイクなどの音声入力装置から人4が例えば「次の工程」と音声で指示が入力されると、進捗管理部29は、音声認識により次の工程に進めることを認識し、現在行っている工程かどうかを示すフラグを進捗情報データベース19に記憶する。なお、後述するデータ入力IF26を使用して、人4がロボットアーム5による作業を次の工程に進めたり、ロボットアーム5による作業工程を停止させても良い。
26はデータ入力IF(インターフェース)であり、人4がボタン又はキーボード又はマウス又はマイクなどの入力装置を使用して、作業の進捗又は作業情報などを入力変更したり、例えば前記操作盤13のボタンなどの入力装置を使用して、人4からの作業開始及び作業終了の指令を受けるためのインターフェースである。
9は表示部であり、例えばロボットアーム5又は作業台7の側面に設置されたディスプレイ装置で、作業手順情報又は現在の進捗情報を表示する。
次に作業データベース20の詳細について説明する。
作業データベース20は、例えば、図3に示した第2ロボットアーム5−2と人4の家庭内の協働作業の手順情報である作業手順情報データベース17と、前記協働作業の進捗情報である進捗情報データベース19と、第2ロボットアーム5−2の周辺で動作しているIHクッキングヒータ又は電子レンジなどの調理装置6の状況に関する情報(調理機器情報、すなわち、調理装置6の識別情報と動作情報など)である調理機器情報データベース18とを備えるように構成される。
作業手順情報データベース17に記録されている家庭内作業の手順情報は、一例として図3に示すように、前記協働作業を識別する作業ID番号などの作業ID情報と、その作業の個々の工程を識別する工程ID番号などの工程ID情報と、工程ID番号に相当する工程に関する情報と、その工程での対象物に関する対象物情報と、その工程を行う操作情報と、その工程にかかる見込みの時間である予測時間と、その工程で調理する材料又は水又は調味料などの分量の分量情報とを有するように構成される。前記対象物情報とは、具体的には、その工程で扱う対象物の情報で、例えばその工程で使用する具材などの情報である。前記操作情報とは、具体的には、人4、第1ロボットシステム1、第2ロボットシステム2のいずれがその工程を行うかを示す情報で、人4、第1ロボットシステム1、第2ロボットシステム2のそれぞれに対して「1」又は「0」が記録されている。「1」はその工程の作業をしている場合を示し、「0」は作業していない場合を示す。例えば、図3の工程ID0002では、「鍋に水を1リットル入れて下さい」という作業(「鍋に水を入れる作業」)は人4のみが行う作業であることから、この例では、(人、ロボット1、ロボット2)の順番で(1,0,0)と記憶する。
また、図16A〜図16Dは、図3の主な工程について、人4と第1ロボットアーム5−1と第2ロボットアーム5−2がそれぞれ作業している状態を示す。
例えば、工程ID0001は、「鍋の取っ手にロボットアーム5−1を装着して下さい」とあるので、図16Aのような状態、具体的には、後述するように第1ロボットアーム5−1の粘性D及び剛性Kを小さく設定して、第1ロボットアーム5−1のハンド30を器具の一例である鍋3Aの一対の取っ手のうちの一方の取っ手を挟むように位置させたのち、ハンド30で前記一方の取っ手を把持させる状態となる。
工程ID0002は、「鍋に水1リットル入れて下さい」とあるので、図16Bのような状態、具体的には、後述するように第1ロボットアーム5−1の粘性D及び剛性Kを大きく設定して、第1ロボットアーム5−1のハンド30で鍋3Aの一方の取っ手を把持した状態で、人4により、蛇口89から水を鍋3A内に1リットル入れる。
次いで、工程00003の「レンジ台まで鍋を誘導して下さい」は図16Cのような状態、具体的には、後述するように第1ロボットアーム5−1の粘性D及び剛性Kを大きく設定して、第1ロボットアーム5−1のハンド30で鍋3Aの一方の取っ手を把持するとともに、鍋3Aの他方の取っ手は人4が把持した状態で、人4がレンジ台6に向けて力をかけることで、鍋3Aを介して第1ロボットアーム5−1にその力が作用して後述するように第1ロボットシステム1が作動し、第1ロボットアーム5−1がレール8に沿って蛇口89の近くの位置からレンジ台6まで移動し、鍋3Aを第1ロボットアーム5−1と人4とが協働して運搬する。ここまでの3つの工程では、第2ロボットアーム5−2は何も動作しないので、第2ロボットアーム5−2の粘性D及び剛性Kを大きく設定して、前記工程に邪魔にならない位置、例えば、シンク側の位置に静止させておく。
次いで、工程0007の「レードルを第2ロボットアーム5−2に装着して下さい」は図16Dのような状態、具体的には、レンジ台6に鍋3Aを載置し、かつ、第1ロボットアーム5−1の粘性D及び剛性Kを大きく設定して、第1ロボットアーム5−1のハンド30で鍋3Aの一方の取っ手を把持した状態のまま、人4は第2ロボットアーム5−2が静止している位置まで移動する。次いで、人4が第2ロボットアーム5−2をレンジ台6に向けて力をかけることで、第2ロボットシステム2が作動し、第2ロボットアーム5−2がレール8に沿って移動し、レンジ台6の鍋3Aの近くまで移動させる。次いで、後述するように第2ロボットアーム5−2の粘性D及び剛性Kを小さく設定して、第2ロボットアーム5−2のハンド30にレードル10を取り付けて、レードル10を鍋3Aの中に入れる。
その後、詳しくは説明しないが、工程0008〜工程0029を行なったのち、工程0030「終了」では、作業ID0001の作業が終了となり、操作盤13のボタンを押すなどして、第1ロボットアーム5−1及び第2ロボットアーム5−2の動作をそれぞれ終了させる。
表示部9には、工程ID番号の順番に家庭内作業の手順情報が表示され、人4又は第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2はその工程ID番号の順番に作業を行う。
進捗情報データベース19に記録される進捗情報は、一例として図3に示すように、作業ID番号などの作業ID情報の複数の工程ID番号などの工程ID情報のそれぞれに相当する工程において実際にかかった時間である経過時間と、現在行っている作業であるかどうかを区別するための情報である「1」又は「0」のフラグ情報(例えば、フラグ「1」は現在行っている作業であり、フラグ「0」は現在行っていない作業であることを意味する。)と、時刻の情報とを備えるように構成される。人4は表示部9に表示された工程が終了すると、データ入力IF26によって、人4の音声などで次の工程に進める指示が入力されるのを進捗管理部29は待つ。次の工程に進める指示が進捗管理部29に入力されて、進捗管理部29により、現在の工程が次の工程に移ると、現在の工程であるかどうかを進捗管理部29により進捗情報データベース19に記憶する。例えば、図3の工程ID0003では、現在の工程であることを示すフラグ「1」を進捗情報データベース19に記憶することで、現在の工程であることを示す。このとき、逆に、他の工程では現在の工程でないことを示すフラグ「0」を進捗情報データベース19に記憶することで、現在の工程ではないことを示す。進捗管理部29は、工程の終了が指示されると、その工程にかかった時間を測定し、作業データベース20の進捗情報データベース19に記録する。具体的には、進捗管理部29は、図3の現在の工程にフラグ「1」が記憶されている間の時間を計測して、経過時間として進捗情報データベース19に記憶する。なお、後述する調理装置6が作動している場合は、調理装置6が停止した時刻に、調理装置6から停止信号が入力されるのを進捗管理部29で受けて、進捗管理部29により、現在の工程を次の工程に自動的に進めても良い。
調理機器情報データベース18に記憶されている調理装置6の状況に関する情報(調理機器情報)は、一例として図3に示すように、作業ID番号などの作業ID情報の複数の工程ID番号などの工程ID情報に相当する工程のそれぞれにおいて、作動している調理装置6を識別するID情報の一例である機器ID番号などの機器ID情報と、当該機器ID番号の調理装置6の動作状態を示す制御ID番号に関する情報とを有するように構成される。例えば、図3に示す機器ID番号の「1」がIHクッキングヒータ、機器ID番号の「2」が電子レンジを示し、制御ID情報の一例である制御ID番号の「1001」が「100度で加熱」、制御ID番号の「2001」が「半解凍で10分」であることを示し、インターネット28を通じて外部のウェブサーバにある情報データベース16から作業情報収集部23により収集して、作業データベース20の調理機器情報データベース18に記憶する。
なお、家庭内作業の手順情報又は調理機器情報などの他の情報も、必要に応じて、インターネット28を通じて外部のウェブサーバにある情報データベース16から作業情報収集部23により収集して、作業データベース20の作業手順情報データベース17及び調理機器情報データベース18にそれぞれ記憶することもできる。これは、例えば、新しく調理機器を設置したとき、又は、既存の調理機器を別の調理機器に交換したとき、又は、新しい作業を行なうときなどに有効である。
次に、制御パラメータ設定部21の詳細について説明する。
制御パラメータ設定部21は、作業手順情報と、進捗情報と、調理装置6の状況に関する情報(調理機器情報)とに基づいて、第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2のそれぞれの制御モードを、位置制御モードとインピーダンス制御モード(人の力に応じてロボットアームを移動させる制御モードの一例)との間で切り替える設定、及び、インピーダンス制御モード時の機械インピーダンス設定値の設定を行う。
第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2のそれぞれの位置制御モードは、後述する目標軌道生成部55のハンド30の手先位置及び姿勢目標ベクトル指令に基づいて、第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2がそれぞれ動作するモードで、具体的には、かき混ぜ作業、又は、拭き掃除などの作業時に動作するモードである。
第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2のそれぞれのインピーダンス制御モードは、人4などから第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2のそれぞれに加わる力に応じて、第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2のそれぞれが動作するモードで、例えば、図1Bに示すように人4と第1及び第2ロボットアーム5−1,5−2のいずれか又は両方が協働して運搬する作業をさせる場合、又は、図1Aに示すように、人4が第1又は第2ロボットアーム5−1又は5−2を直接持って、作業場所まで第1又は第2ロボットアーム5−1又は5−2を誘導する際に動作させるモードである。
人4と第1ロボットアーム5−1と第2ロボットアーム5−2とが、例えば、図3に示す調理作業を協働して行っている場合に、工程ID0008の指示通りに、第2ロボットアーム5−2のハンド30が位置制御モードで図9Aのように鍋3Aの中でかき混ぜ作業をしているときに、人4が鍋3Aの中の料理の味見をする場合、又は、新たに具材を鍋3Aの中に投入するために、人4が鍋3Aの中での第2ロボットアーム5−2のハンド30によるかき混ぜ作業を中断させる場合がある。その場合に、かき混ぜ作業を中断させる信号が、操作盤13のボタンの操作などによりデータ入力IF26を介して進捗管理部29から作業データベース20に入力されるとともに、制御パラメータ設定部21に入力される。すると、制御パラメータ設定部21が、作業の停止時に位置制御モードからインピーダンス制御モードに切り替える指令を制御部22へ出力する。
その結果、中断命令により停止した第2ロボットアーム5−2が把持している調理器具10が、鍋3Aの中の料理の味見又は鍋3Aの中への具材の投入時などで邪魔になったときには、第2ロボットアーム5−2の制御モードをインピーダンス制御モードに制御パラメータ設定部21の設定を変更して制御部22により切り替えることで、図9Bに示すように、人4が第2ロボットアーム5−2を直接把持して移動させるだけで、第2ロボットアーム5−2を簡単に退避することができるようになる。
さらに、人4と協働して第2ロボットアーム5−2がインピーダンス制御モードで作業している際に、作業手順情報と進捗情報に応じて、第2ロボットアーム5−2の機械インピーダンスパラメータを補正する補正値を制御パラメータ設定部21により変更する。
機械インピーダンス設定値の設定パラメータ(機械インピーダンスパラメータ)としては、慣性M、粘性D、剛性Kがある。機械インピーダンス設定値の各パラメータの設定は、補正値を使って、制御パラメータ設定部21により、以下の評価式に基づいて行う。
Figure 0004361132
Figure 0004361132
Figure 0004361132

前記式(1)〜(3)中のKM、KD、KKはゲインであり、それぞれある定数値である。
制御パラメータ設定部21は、前記式(1)〜(3)に基づき計算した機械インピーダンスパラメータの慣性M、粘性D、剛性Kを制御部22へ出力する。
前記式(1)〜(3)に従えば、補正値等を制御パラメータ設定部21により適切に設定することにより、ロボットアーム5を適切に動作させることができる。例えば、式(2)及び式(3)により、ロボットアーム5の機械インピーダンスパラメータの粘性D及び剛性Kが大きくなるように制御パラメータ設定部21で設定されることにより、ロボットアーム5の動きに抵抗感又は硬さが生じ、動きにくくなる一方、式(2)及び式(3)により、ロボットアーム5の機械インピーダンスパラメータの粘性D及び剛性Kが小さくなるように制御パラメータ設定部21で設定されることにより、ロボットアーム5の動きに抵抗感又は硬さが無く、スムーズに動かすことができる。また、式(1)により、ロボットアーム5の機械インピーダンスパラメータの慣性Mが大きくなるように制御パラメータ設定部21で設定されることにより、ロボットアーム5を動かすには大きな力が必要となり、少しぐらい手でロボットアーム5を押しても動かなくなる一方、式(1)により、ロボットアーム5の機械インピーダンスパラメータの慣性Mが小さくなるように制御パラメータ設定部21で設定されることにより、ロボットアーム5を動かすには小さな力で十分になり、少し手でロボットアーム5を押すだけで、スムーズに動かすことができる。
よって、前記式(1)〜(3)により、例えば、図3の工程ID0009のように、人4がかき混ぜ作業を中断した際に、具材投入に際し、邪魔になった第2ロボットアーム5−2を退避させる場合(具体的には、人4が操作盤13から第2ロボットアーム5−2によるかき混ぜ作業を停止する指令がデータ入力IF26から進捗管理部29に入力された場合)に、当該停止指令が、進捗管理部29から制御パラメータ設定部21に入力され、制御パラメータ設定部21により、作業データベース20より現在実施中の工程ID番号を抽出し、抽出された工程ID番号で対象となっている具材(対象情報)を抽出する。豆腐のように具材がつぶれやすい素材だったり、水又はスープのような粘性のある具材の場合であると制御パラメータ設定部21により判断されたときには、人4が第2ロボットアーム5−2を素早く退避させて、第2ロボットアーム5−2のハンド30に装着された調理器具10により、具材を誤ってつぶしたり、水又はスープを鍋3Aの外に飛ばして鍋3Aの周辺を汚すことを防ぐ必要がある。このために、制御パラメータ設定部21により第2ロボットアーム5−2の機械インピーダンスパラメータの上述の補正値を高く設定して、第2ロボットアーム5−2の機械インピーダンスパラメータの粘性D及び剛性Kが大きくなるように設定されることになり、第2ロボットアーム5−2の動きに抵抗感又は硬さが生じ、動きにくくなる。その後、人4が退避させたい方向に向けて第2ロボットアーム5−2に力を加えれば、人4が押し続けることにより、第2ロボットアーム5−2が退避させたい方向に向けてゆっくり移動させることができて、具材を誤ってつぶしたり、水又はスープを鍋3Aの外に飛ばして鍋3Aの周辺を汚すことがなく、第2ロボットアーム5−2を退避させることができる。
また、分量が多い場合には、かき混ぜるのに人4の力が必要になるため(すなわち、分量が多い状態では、分量が少ない場合に比べて、ロボットアーム5にかかる抵抗が大きいため、人4がロボットアーム5を退避させる場合に力が必要になるため)、機械インピーダンスパラメータの補正値を低く設定することで、第2ロボットアーム5−2の機械インピーダンスパラメータの粘性D及び剛性Kが小さくなるように設定されることになり、ロボットアーム5をスムーズに動かすことができるようになる。
さらに、工程に相当する進捗情報の操作情報において、操作の対象となっていないロボットアーム5では、機械インピーダンスパラメータの補正値を高く設定する。具体的には、例えば図3の工程ID0003で人4と第1ロボットシステム1の第1ロボットアーム5−1がインピーダンス制御モードで人4と協働して鍋3Aを運搬している工程から、運搬が終わった状態である工程ID0004に作業の工程が進んだ場合に、工程ID0004では、第1ロボットシステム1は手順の操作対象となっていないため、第1ロボットシステム1の第1ロボットアーム5−1の機械インピーダンスパラメータの補正値を高く設定する。このことにより、工程ID0003のような鍋3Aの運搬中より、工程ID0004の鍋3Aを把持しながら待機している場合には、第1ロボットアーム5−1の機械インピーダンスパラメータの慣性Mが大きく設定されることにより、工程ID0004では、待機中の第1ロボットアーム5−1を動かすには大きな力が必要となり、少しぐらい手で第1ロボットアーム5−1を押しても動かなくなる。このことにより、第1ロボットアーム5−1が鍋3Aの取っ手を把持した状態で待機していた場合には、人4が誤って鍋3Aを動かそうとした場合でも、容易に動かないように第1ロボットアーム5−1はしっかり鍋3Aを固定させることができる。
また、作業が進むにつれて、人4が疲れてくることにより誤操作又は誤動作が増大する。そこで、進捗管理部29で求められて制御パラメータ設定部21に入力される各工程の経過時間の合算が増加するにしたがって、機械インピーダンスパラメータの補正値を高くなるように制御パラメータ設定部21で設定する。このことにより、第1ロボットアーム5−1の機械インピーダンスパラメータの剛性Kを大きく設定したり、又は、必要に応じて第1ロボットアーム5−1に加えて第2ロボットアーム5−2の機械インピーダンスパラメータの剛性Kも大きく設定することになるため、第1ロボットアーム5−1又は第1ロボットアーム5−1と第2ロボットアーム5−2が容易に動かないようにすることができ、長い時間作業をしている場合に人4が誤動作して、鍋3Aなど搬送物の落下などの危険性を防ぐことができる。
さらに、水が入った鍋3Aを運搬するよりは、調理の結果、沸騰した湯又は具材が入っている鍋3Aを運搬する方が、誤操作して搬送物が落下した時の危険性が増大するため、制御パラメータ設定部21が作業データベース20にアクセスして取得した調理装置6の状況に関する情報の機器ID番号と制御ID番号により、例えば、IHクッキングヒータの火加減の情報とその作動時間から、中に入った具材が熱湯かどうかを制御パラメータ設定部21により推定し、さらに作業手順情報により、中にどのような具材が入っているかに応じて、制御パラメータ設定部21により機械インピーダンスパラメータの補正値を高く設定することで、第1又は第2ロボットアーム5−1又は5−2の機械インピーダンスパラメータの粘性D及び剛性Kが大きくなるように設定されることになり、第1又は第2ロボットアーム5−1又は5−2の動きに抵抗感又は硬さが生じ、動きにくくなる。
さらに、朝又は夕方の時間帯のように、時間内に迅速に食事の準備をする必要がある場合には、図13に示すように、作業データベース20に予め記憶された、時刻に応じてレベルを設定したレベルに比例して、機械インピーダンスパラメータの補正値を制御パラメータ設定部21により設定する。このことにより、例えば、朝又は夕方の時間帯はレベルを低く設定することでロボットアーム5−1又は5−2の機械インピーダンスパラメータの補正値を低く設定することができ、ロボットアーム5−1又は5−2の動きに抵抗感又は硬さが減り、スムーズに操作をすることができるようになる。
以上の作業情報収集部23と、作業データベース20と、進捗管理部29と、制御パラメータ設定部21との動作ステップについて、図5のフローチャートに基づいて説明する。
作業情報収集部23は、調理作業のレシピ情報等の家庭内作業の手順情報をインターネット28を通じて外部のウェブサーバにある情報データベース16から収集し、作業データベース20の作業手順情報データベース17に記憶する(ステップS20)。
次いで、データ入力IF26は、表示部9に表示された作業の一覧から人4により作業を選択する指令を受けて、作業データベース20に現在の作業を設定する。具体的には、調理メニューの一覧から調理したいメニューを人4が選択して、データ入力IF26で選択指令を作業データベース20に入力して、作業データベース20に現在の作業の一例としての調理メニューを設定する(ステップS21)。
次いで、データ入力IF26は、表示部9に表示された作業手順すなわち作業の工程に従って、人4からの作業開始の指令を受ける。具体的には、人4からのかき混ぜ作業の開始の指示をデータ入力IF26により受けて、進捗管理部29に作業の開始の指示を入力する(ステップS22)
次いで、ステップS22の作業に関する進捗情報を進捗管理部29で管理し、作業データベース20の進捗情報データベース19に記憶する。具体的には、かき混ぜ工程を「現在の作業」として設定するために進捗管理部29によりフラグ「1」を進捗情報データベース19に記憶したり(ステップS23)、次いで、「現在の作業」にフラグ「1」が記憶されている時間を進捗管理部29により計測し、かき混ぜ作業の経過時間として進捗管理部29により計測して、進捗情報データベース19に記憶する(ステップS24)。
次いで、データ入力IF26から作業データベース20を介して、人4から停止命令が入力されているか否かを制御パラメータ設定部21が判断する(ステップS25)。
もし、制御パラメータ設定部21は、停止の入力をデータ入力IF26から作業データベース20を介して又はデータ入力IF26から進捗管理部29を介して受けていない場合には、かき混ぜ作業を行うために、制御モードを位置制御モードに設定して、制御部22へ出力する(ステップS26)。
もし、ステップS25において、作業情報に従って、別の具材を投入するために、人4から作業停止の入力をデータ入力IF26で受けた場合には、データ入力IF26から作業データベース20を介して又はデータ入力IF26から進捗管理部29を介して停止信号が制御パラメータ設定部21に入力されて、制御パラメータ設定部21は、制御モードをインピーダンス制御モードに設定する(ステップS27)。
次いで、制御パラメータ設定部21は、作業データベース20から現在の工程を抽出し、さらにその作業で使用している具材の状況又は経過時間、その工程で動作している他の調理装置6の調理機器情報を基に、前記式(1)〜(3)にて機械インピーダンスパラメータの慣性M、粘性D、剛性Kを算出して、制御部22へ出力する(ステップS28)。
なお、ステップS25での作業停止の入力情報の有無により、制御パラメータ設定部21で、位置制御モード、もしくは、インピーダンス制御モードに設定したが、レシピ情報の予測時間情報又は他の調理装置の状況によりタイマーなどを設定していた場合には、制御パラメータ設定部21が、進捗管理部29及び作業データベース20からの情報を基に、自動的に、インピーダンス制御モード、もしくは、位置制御モードに切り替えるようにしても良い。
図6は制御部22のインピーダンス制御モード時のブロック図を示す。制御部22は、制御パラメータ設定部21で設定した機械インピーダンスパラメータの慣性M、粘性D、剛性Kの設定値に基づき設定されたロボットアーム5−1,5−2のそれぞれの機械インピーダンス設定値に、ロボットアーム5−1,5−2のそれぞれの機械インピーダンスの値を制御する。
次に、制御部22の詳細について、図6により説明する。ロボットアーム5−1,5−2のそれぞれからは、それぞれの関節軸のエンコーダ44により計測された関節角の現在値(関節角度ベクトル)ベクトルq=[q,q,q,q,q,qが出力され、入出力IF24のカウンタボードにより制御部22に取り込まれる。ただし、q,q,q,q,q,qは、それぞれ、第1関節部35、第2関節部36、第3関節部37、第4関節部38、第5関節部39、第6関節部40の関節角度である。
55は目標軌道生成部であり、制御パラメータ設定部21からの入力を受けて、目標とするロボットアーム5の動作を実現するための手先位置及び姿勢目標ベクトルrが出力される。目標とするロボットアーム5の動作は、目的とする作業に応じて事前にそれぞれの時間(t=0、t=t、t=t、・・・)でのポイントごとの位置(rd0、rd1、rd2、・・・)が与えられており、目標軌道生成部55は、多項式補間を使用し、各ポイント間の軌道を補完し、手先位置及び姿勢目標ベクトルrを生成する。
53は力推定手段(力推定部)であり、人4等とロボットアーム5の接触によってロボットアーム5に加わる外力を推定する。力推定手段53には、モータドライバ27の電流センサーで計測された、ロボットアーム5の各関節部を駆動するモータ43を流れる電流値i=[i,i,i,i,i,iが入出力IF24のA/Dボードを介して取り込まれ、また、関節角の現在値qが入出力IF24のカウンタボードを介して取り込まれるとともに、後述する近似逆運動学計算部57からの関節角度誤差補償出力uqeが取り込まれる。力推定手段53は、オブザーバーとして機能し、以上の電流値i、関節角の現在値q、関節角度誤差補償出力uqeより、ロボットアーム5に加わる外力により各関節部に発生するトルクτextを算出する。そして、Fext=J(q)−Tτext−[0,0,mg]によりロボットアーム5の手先における等価手先外力Fextに換算し出力する。ここで、J(q)は、
Figure 0004361132

を満たすヤコビ行列である。ただし、ただし、v=[v、v、v、ω、ω、ωであり、(v、v、v)は手先座標系42でのロボットアーム5の手先の並進速度、(ω、ω、ω)は手先座標系42でのロボットアーム5の手先の角速度である。また、mは把持している物体の重さであり、gは把持している物体の重力加速度である。把持物体の重さmの値は、把持する前に人が入力したり、作業情報収集部23により情報を収集して入力することができる。また、ロボットアーム5により実際に把持を行い、そのときの力推定手段53の等価手先外力Fextの推定結果より把持物体の重さmの値を算出する事も可能である。
インピーダンス計算手段(インピーダンス計算部)51は、ロボットアーム5に機械インピーダンス設定値への前記ロボットアーム5の機械インピーダンスの値の制御を実現する機能を果たす部分であり、制御パラメータ設定部21で位置制御モードに切り替えられた際には「0」を出力する。一方、インピーダンス制御モードの際には、制御パラメータ設定部21で設定されたインピーダンスパラメータである慣性M、粘性D、剛性Kと、関節角の現在値qと、力推定部53が推定した外力Fextより、ロボットアーム5に機械インピーダンス設定値への前記ロボットアーム5の機械インピーダンスの値の制御を実現するための手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔを以下の式(4)により計算し、出力する。手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔは、目標軌道生成部55の出力する手先位置及び姿勢目標ベクトルrに加算され、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmが生成される。
Figure 0004361132

ただし、
Figure 0004361132
Figure 0004361132
Figure 0004361132

であり、sはラプラス演算子である。
58はロボットアーム5からのそれぞれの関節軸のエンコーダ44により計測された関節角の現在値qである関節角度ベクトルqが入出力IF24のカウンタボードを介して入力される順運動学計算部であり、ロボットアーム5の関節角度ベクトルqから手先位置及び姿勢ベクトルrへの変換の幾何科学的計算を行う。
56は位置誤差補償部であり、ロボットアーム5において計測される関節角度ベクトルqより順運動学計算部58により計算される手先位置及び姿勢ベクトルrと、手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmとの誤差rが入力され、位置誤差補償出力ureが近似逆運動学計算部57に向けて出力される。
近似逆運動学計算部57では、近似式uout=J(q)−1inにより、逆運動学の近似計算を行う。ただし、J(q)は、
Figure 0004361132

の関係を満たすヤコビ行列、uinは近似逆運動学計算部57への入力、uoutは近似逆運動学計算部57からの出力であり、入力uinを関節角度誤差qとすれば、q=J(q)−1のように手先位置及び姿勢誤差rから関節角度誤差qへの変換式となる。したがって、位置誤差補償出力ureが近似逆運動学計算部57に入力されると、その出力として、関節角度誤差qを補償するための関節角度誤差補償出力uqeが近似逆運動学計算部57から出力される。
関節角度誤差補償出力uqeは、入出力IF24のD/Aボードを介してモータドライバ25に電圧指令値として与えられ、各モータ43により各関節軸が正逆回転駆動されロボットアーム5が動作する。
以上のように構成される制御部22に関して、ロボットアーム5のインピーダンス制御動作の原理について説明する。
インピーダンス制御動作の基本は、位置誤差補償部56による手先位置及び姿勢誤差rのフィードバック制御(位置制御)であり、図6の点線で囲まれた部分が位置制御系59になっている。位置誤差補償部56として、例えば、PID補償器を使用すれば、手先位置及び姿勢誤差rが0に収束するように制御が働き、目標とするロボットアーム5のインピーダンス制御動作を実現することができる。
制御パラメータ設定部21でインピーダンス制御モードに切り替えられた場合には、前記説明した位置制御系59に対し、インピーダンス計算手段25により手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔが加算され、手先位置及び姿勢の目標値の補正が行われる。このために、前記した位置制御系59は、手先位置及び姿勢の目標値が本来の値より微妙にずれることになり、結果的に、前記ロボットアーム5の機械インピーダンスの値を前記適切に設定された設定値に制御する動作が実現される。手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔは式(4)により算出されるため、前記ロボットアーム5の慣性M、粘性D、剛性Kの機械インピーダンスの値を前記適切に設定された設定値に制御する動作が実現される。
以上の原理に基づく制御プログラムの実際の動作ステップについて、図7のフローチャートに基づいて説明する。
関節部それぞれのエンコーダ44により計測された関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)が制御装置本体部11に取り込まれる(ステップS1)。
次いで、逆運動学計算部57にてロボットアーム5の運動学計算に必要なヤコビ行列J等の計算を行う(ステップS2)。
次いで、順運動学計算部58にて、ロボットアーム5からの関節角度データ(関節角度ベクトルq)から、ロボットアーム5の現在の手先位置及び姿勢ベクトルrを計算する(ステップS3)。
次いで、制御装置本体部11のメモリ(図示せず)に予め記憶されていたロボットアーム5の動作プログラムに基づき、目標軌道計算部55はロボットアーム5の手先位置及び姿勢目標ベクトルrが計算する(ステップS4)。
次いで、力推定部53は、モータ43の駆動電流値iと、関節角度データ(関節角度ベクトルq)と、関節角度誤差補償出力uqeから、ロボットアーム5の手先における等価手先外力Fextを計算する(ステップS5)。
次いで、ステップS6では、制御パラメータ設定部21において位置制御モードかインピーダンス制御モードかを設定し、位置制御モードの場合にはステップS7に、インピーダンス制御モードの時には、ステップS8へ処理を進める。
次いで、ステップS7(インピーダンス計算部51での処理)では、制御パラメータ設定部21において、位置制御モードが設定された場合には、インピーダンス計算部51で、手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔを0ベクトルとする。その後、ステップS9に進む。
ステップS6で制御パラメータ設定部21において、インピーダンス制御モードが設定された場合には、インピーダンス計算部51では、制御パラメータ設定部21において設定された機械インピーダンスパラメータの慣性M、粘性D、剛性Kと、関節角度データ(関節角度ベクトルq)と、力推定手部53により計算されたロボットアーム5に加わる等価手先外力Fextから、手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔが、インピーダンス計算部51により計算される(ステップS8)。
次いで、位置誤差補償部56では、手先位置及び姿勢目標ベクトルrと手先位置及び姿勢目標補正出力rdΔの和である手先位置及び姿勢補正目標ベクトルrdmと、現在の手先位置及び姿勢ベクトルrとの差である手先位置及び姿勢の誤差rが計算される(ステップS9)。位置誤差補償部56の具体例としてはPID補償器が考えられる。定数の対角行列である比例、微分、積分の3つのゲインを適切に調整することにより、位置誤差が0に収束するように制御が働く。
次いで、近似逆運動学計算部57では、ステップS2で計算したヤコビ行列Jの逆行列を近似逆運動学計算部57で乗算することにより、位置誤差補償出力ureを、手先位置及び姿勢の誤差に関する値から関節角度の誤差に関する値である関節角度誤差補償出力uqeに、近似逆運動学計算部57により変換する(ステップS10)。
次いで、関節角度誤差補償出力uqeが、近似逆運動学計算部57から入出力IF24のD/Aボードを通じ、モータドライバ25に与えられ、それぞれのモータ43を流れる電流量を変化させることによりロボットアーム5のそれぞれの関節軸の回転運動が発生する(ステップS11)。
以上のステップS1〜ステップS11が制御の計算ループとして繰り返し実行されることにより、ロボットアーム5の動作の制御、すなわち、ロボットアーム5の機械インピーダンスの値を前記適切に設定された設定値に制御する動作を実現することができる。
以上の動作ステップS20〜ステップS28及びステップS1〜ステップS11により、作業手順情報とその作業の進捗情報、さらにはその作業の工程にてロボットアーム5の周辺で動作している調理装置6の状況に応じて、制御パラメータを設定し、そのパラメータに応じて、ロボットアーム5による作業が実現する。
以上のように、作業データベース20、制御パラメータ設定部21、進捗管理部29、制御部22を備えることにより、ロボットアーム5を人4が操縦する場合に、人4がロボットアーム5を移動させたい場合には速やかに移動させることができ、さらには作業している具材などの状況に基づいて、剛性の低いインピーダンス制御の状態から剛性の高いインピーダンス制御の状態に移行することで、人4によるロボットアーム5の誤動作によって具材をつぶしたり、具材を鍋の外に飛ばすことを防止することができる。
また、作業時間が長くなることでの人4が疲れ、ロボットアーム5において誤動作する可能性が増大するため、経過時間に応じて、剛性の低いインピーダンス制御の状態から剛性の高いインピーダンス制御の状態に移行することで、疲れによるロボットアーム5の誤動作を防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態における、ロボットアーム5の制御装置105の基本的な構成は、第1実施形態の場合と同様であるので、共通部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ以下、詳細に説明する。
図8は、第1ロボットシステム1又は第2ロボットシステム2を構成する制御装置105と制御対象であるロボットアーム5(第1又は第2ロボットアーム5−1又は5−2)の詳細構成を示す図である。
入出力IF24、モータドライバ25、ロボットアーム5、制御部22、進捗管理部29、表示部9は第1実施形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
作業情報収集部23のデータ入力IF26により、ロボットアーム5と協働する人4の利き腕などの人4の特性に関する情報(例えば、作業特性に関する情報)を入力して、作業データベース20の作業状態情報データベース45に記憶する。
さらに、作業情報収集部23の画像認識部27により、人4とロボットアーム5との協働作業の状態を撮像するためのカメラなどの画像撮像装置12の画像データより画像認識を行い、ロボットアーム5を操作している人4の位置情報、又は、人4の手先に調理器具10などを把持しているかどうかの情報を収集し、作業データベース20の作業状態情報データベース45に出力する。
次に、作業データベース20の詳細について説明する。
作業データベース20は、例えば、図3に示したロボットアーム5と人4の作業手順情報データベース17と進捗情報データベース19と、図4に示したロボットシステム1又は2を操縦している人4の協働作業状態に関する情報を予め記憶している作業状態情報データベース45とを備えるように構成される。図3は第1実施形態の場合と同様であるので説明は省略する。
人4の作業状態に関する情報は、図4に示すように、一例として、人4を識別する人識別情報の一例としてのID番号と、ID番号に相当する人4の年齢又は性別、及び氏名に関する情報に加えて、人4の利き腕の手の手先位置、人4が調理器具10などを利き腕の手で把持しているかどうかを示す情報、人4の利き腕に関する情報、人4の作業を遂行する際の能力を示すスキル情報とを有するように構成される。これらの情報は、予め測定し、評価し、データベースとして作業データベース20に格納されている。
人4の識別は、人4にRFタグを装備して、識別番号をID番号として抽出しても良いし、人4が作業前に識別番号(ID番号)をデータ入力IF26から作業データベース20に入力しても良い。さらに、人4の利き腕に関する情報は、人4がデータ入力IF26から作業前に作業データベース20に入力しても良い。また、カメラなどの画像撮像装置12の画像データとあらかじめ記録された人4の手の画像データとの間で、画像認識部27にてモデルマッチング処理を画像認識部27で行い、人4の手先の位置を画像認識部27で抽出し、さらに、把持している物体にRFIDタグを装備して把持物体の位置を画像認識部27で算出し、手先の位置に把持物体の位置が重なる場合を把持していると画像認識部27で判断する。
人4のスキル情報は、作業ID番号とスキルのレベルとで構成され、作業ID番号が示す作業を遂行する際の能力をレベルとして5段階で示す。「レベル1」はスキルが最も低く、「レベル5」はスキルが最も高いことを示す。例えば、図4で、ID番号2は10歳の子供であり、作業ID0001である調理作業ではレベル1であり、調理作業の能力が低いことを示す。スキル情報は、人4がデータ入力IF26から作業前に作業データベース20に入力する。
制御パラメータ設定部21は、作業手順情報と進捗情報と人4の作業状態とに基づいて、ロボットアーム5の制御パラメータを設定する。一例として、人4が、図3に示す調理作業を行っている場合に、工程ID0008の指示通りに、第2ロボットアーム5−2が位置制御モードでかき混ぜ作業をしているときに、人4が鍋3Aの中の料理の味見をする場合、又は、新たに具材を鍋3Aの中に投入するために、かき混ぜ作業を中断する場合がある。その場合に、データ入力IF26から停止命令が入力され、その停止命令が進捗管理部29及び作業データベース20を介して又は進捗管理部29から直接的に制御パラメータ設定部21に入力されると、
制御パラメータ設定部21から制御部22を介して第2ロボットアーム5−2の作業を停止させるとともに、制御パラメータ設定部21が、作業の停止時に、後述する人4の作業状態に基づいて第2ロボットアーム5−2を適切な位置に退避させるためのパラメータを設定する。
具体的には、図10Aの位置(第2ロボットアーム5−2のハンド30で把持した調理器具10が鍋3Aの中央部に位置した状態)で、人4からの停止命令が、データ入力IF26に入力され、データ入力IF26から進捗管理部29から制御パラメータ設定部21に前記停止命令が入力され、制御パラメータ設定部21から制御部22を介して第2ロボットアーム5−2によるかき混ぜを停止させた場合に、図10Aの位置では第2ロボットアーム5−2又はそれに取り付けられたレードルなどの調理器具10が、人4の味見などの作業の邪魔になる。そこで、制御パラメータ設定部21は、進捗管理部29及び作業データベース20から得られた作業手順情報より、前記停止命令によって、かき混ぜ作業を中断したことがわかるので、画像認識部27から作業データベース20から得られた画像認識結果の情報を基に図4の人4の手先位置から人4の位置を推定し、図10Bのように、人4のいない方向に第2ロボットアーム5−2を退避させるための退避位置(例えば、第2ロボットアーム5−2のハンド30で把持した調理器具10が鍋3Aの周辺でかつ壁面7a側に位置した状態の退避位置)の目標軌道を設定する。目標軌道は、第1実施形態と同様、それぞれの時間(t=0、t=t、t=t、・・・)でのポイントごとの位置(rd0、rd1、rd2、・・・)情報であり、人4の位置から制御パラメータ設定部21で算出して制御部22へ出力する。制御部22では、制御パラメータ設定部21からの算出データに基づき、位置制御モードにより第2ロボットアーム5−2を所定の位置に退避させる。
さらに、制御パラメータ設定部21は、図4の人4の利き腕情報と作業手順情報より、第2ロボットアーム5−2を、より適切な位置に退避させるためのパラメータを設定することができる。
具体的には、例えば、かき混ぜ作業の中断時に、図14Aの位置では、第2ロボットアーム5−2又はそれのハンド30に取り付けられたレードルなどの調理器具10が、人4の味見などの作業の邪魔になる。その場合に、図14B及び図14Cに示すように、人4が右利きの場合(人4の利き腕が右の場合)には、次の工程で作業がしやすいように、鍋3Aの中央の点線に対して人4から見て、右側に第2ロボットアーム5−2のハンド30に取り付けられた調理器具10を退避させるための退避位置の目標軌道を設定することができる(図14Cの実線の円を参照)。逆に、人4が左利きの場合(人4の利き腕が左の場合)には、次の工程で作業がしやすいように、鍋3Aの中央の点線に対して人4から見て、左側に第2ロボットアーム5−2のハンド30に取り付けられた調理器具10を退避させるための退避位置の目標軌道を設定することができる(図14Cの点線の円を参照)。
さらに、人4の手の把持状態の情報から、第2ロボットアーム5−2を、より適切な位置に退避させるためのパラメータを設定することもできる。
具体的には、例えば、かき混ぜ作業の中断時に、図15Aの位置では、第2ロボットアーム5−2又はそれのハンド30に取り付けられたレードルなどの調理器具10が、人4による新たな具材の投入などの作業の邪魔になる。そこで、図15B及び図15Cに示すように、人4が新たな具材が載った皿88を把持していない手の方向(鍋3Aの中央の点線に対して人4から見て左側)に第2ロボットアーム5−2のハンド30に取り付けられた調理器具10を退避させるための退避位置の目標軌道を設定する(図15Cの実線の円を参照)。
さらに、人4のスキル情報から、第2ロボットアーム5−2を、より適切な位置に退避させるためのパラメータを設定する。
具体的には、例えば、調理作業のスキルが低い子供の場合には、スキルが高い大人よりも遅い動作となるように、第2ロボットアーム5−2の退避動作時の目標軌道を設定する。例えば、目標軌道は、第1実施形態と同様、それぞれの時間(t=0、t=t、t=t、・・・)でのポイントごとの位置(rd0、rd1、rd2、・・・)情報であるので、それぞれの時間(t=0、t=t、t=t、・・・)を、大人よりも大きな値に制御パラメータ設定部21により設定しておけばよい。このようにすれば、大人よりも遅い動作で、第2ロボットアーム5−2を退避させることができて、子供にとって安全なものとなる。
さらに、スキルの低い子供によるかき混ぜ作業の中断時に第2ロボットアーム5−2を退避させる場合に、制御パラメータ設定部21により式(1)〜(3)の補正値を高く設定することで、粘性D及び剛性Kが大きくなるように設定することができる。そのようにすれば、第2ロボットアーム5−2の動きに抵抗感又は硬さが生じ、第2ロボットアーム5−2が動きにくくなり、子供が誤って、素早く第2ロボットアーム5−2を動かすことで、誤って具材をつぶしたり、水又はスープを鍋3Aの外にこぼすことを防ぐことができることとなる。
このように、制御パラメータ設定部21は、作業状態情報データベース45に記憶された人4の作業状態に関する情報又は画像認識部27で取得された情報などに基づいて制御パラメータを設定することにより、人4が作業しやすい位置に第2ロボットアーム5−2を退避させることができ、利便性の良いロボットアーム5及びロボットアーム5の制御装置105などを提供することが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態における、ロボットアーム5の制御装置105の基本的な構成は、第1実施形態及び第2実施形態の場合と同様であるので、共通部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ以下、詳細に説明する。
図11は、第1ロボットシステム1又は第2ロボットシステム2を構成する、制御対象であるロボットアーム5とその制御装置105の詳細構成を示す図である。
入出力IF24、モータドライバ25、ロボットアーム5、進捗管理部29、表示部9、作業情報収集部23は第1実施形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
図3に示す調理作業を行っている場合に、工程ID0008の指示通りに、第2ロボットアーム5−2が位置制御モードで図9Aのようにかき混ぜ作業をしているときに、人4が鍋3Aの中の料理の味見をする場合、又は、鍋3Aの中へ新たに具材を投入するために、かき混ぜ作業を中断する場合がある。その場合に、データ入力IF26から停止命令が入力され、その停止命令が進捗管理部29から制御パラメータ設定部21に入力されると、制御パラメータ設定部21から制御部22を介して第2ロボットアーム5−2の作業を停止させるとともに、制御パラメータ設定部21が、作業の停止時に、位置制御モードからインピーダンス制御モードに第2ロボットアーム5−2の制御モードを切り替える指令を制御部22へ出力する。
この出力に基づいて制御部22により、第2ロボットアーム5−2の制御モードが作業の停止時に位置制御モードからインピーダンス制御モードに切り替わると、人4が第2ロボットアーム5−2に力をかければ、その力をかけた方向に第2ロボットアーム5−2が移動するため、図1Aに示すように、人4は第2ロボットアーム5−2を直接把持して、退避させたい位置に向けて力をかけることで、第2ロボットアーム5−2を、味見又は新たな具材投入作業などの邪魔にならない退避位置に移動させることができる。その際に、制御パラメータ設定部21は、図12に示すように、人4がかけた力(図12の真ん中の欄に力の大きさを示す。数字が大きいほど、大きな力を意味する。)と、その時の第2ロボットアーム5−2のハンド30の位置すなわち手先位置と目標位置(姿勢目標ベクトルr)(図12の右端の欄に、手先位置の現在位置の座標と目標位置の座標を示す。)を、その時の時刻とともに作業データベース20の作業状態情報データベース45に記憶する。
次に、人4が、次に、同様にインピーダンス制御モードで第2ロボットアーム5−2を退避させる場合に、比較手段の一例としての比較部15により、人4が第2ロボットアーム5−2にかけた力とその時の第2ロボットアーム5−2の手先位置と、作業状態情報データベース45に記憶された力と手先位置を、時系列の順に比較し、両者の差があらかじめ定められた誤差の範囲内である場合には、両者は一致したと見なし、制御パラメータ設定部21に時刻とともに一致情報を出力する。制御パラメータ設定部21は、前記比較部15からの一致情報を基に、第2ロボットアーム5−2の制御モードをインピーダンス制御モードから位置制御モードに変更し、さらに位置制御モードの目標位置(退避位置)を作業データベース20で記憶した第2ロボットアーム5−2の手先位置として、制御部22に出力する。よって、制御パラメータ設定部21からの出力に基づき制御部22により、第2ロボットアーム5−2の制御モードをインピーダンス制御モードから位置制御モードに切り替える。第2ロボットアーム5−2が位置制御モードに変更された以降は、人4が第2ロボットアーム5−2を操作しなくても、第2ロボットアーム5−2が自動的に制御部22の制御の下に退避位置まで退避することができる。
以上のように、人4は、一度、第2ロボットアーム5−2を邪魔にならない位置に退避させると、次に退避させる場合には、少しの力をかけるだけで、第2ロボットアーム5−2は、それ以降は位置制御モードで自動で退避することができる。
さらに、退避した位置から元の位置に戻そうとしている場合には、退避した実際の位置と作業状態情報データベース45に記憶した位置を比較部15により比較し、記憶しているデータと時系列とは逆に一致している場合には、退避場所から戻そうとしていると比較部15で判断し、記憶されている状態情報を時系列の逆順に、制御パラメータ設定部21に手先位置と力情報を出力する。
以上のように、人4が第2ロボットアーム5−2をインピーダンス制御モードで人4の作業がしやすい位置に退避させると、次に退避させる場合には、人4が少しの力をかけるだけで、第2ロボットアーム5−2が自動的に人4の作業しやすい位置に退避させることができ、作業効率が高く、操作しやすいロボット制御を実現する制御装置が提供できる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態における、ロボットアームの制御装置の基本的な構成は、第1実施形態の場合と同様であるので、共通部分の説明は省略し、異なる部分についてのみ以下、詳細に説明する。
図17は、拭き掃除作業におけるロボットシステム1又はロボットシステム2を構成する制御装置本体部11と制御対象であるロボットアーム5の詳細構成を示す図である。
入出力IF24、モータドライバ25、ロボットアーム5、進捗管理部29、表示部9、制御部22、進捗管理部29は第1実施形態の場合と同様であるので、説明は省略する。
図18は、拭き掃除作業における作業データベース20を示す。具体的には第1実施形態と同様に、作業を識別する作業識別情報の一例としての作業ID番号と、その作業の中の個々の工程を識別する工程識別情報の一例としての工程ID番号と、工程ID番号に相当する工程に関する情報と、その工程での対象物に関する対象情報と、その工程を行う操作情報と、並びにその工程にかかる見込みの時間である予測時間と、その工程で調理する分量とを有するように構成される。図18では、作業ID0002の中の工程ID0001は、「スポンジをロボットアーム5−2に装着して下さい」とあり、作業の状態としては、図19Aの状態、すなわち、人4が、スポンジ46を第2ロボットアーム5−2のハンド30に装着した状態となる。また、工程ID0002は、「拭き掃除開始ボタンを押して下さい」とあり、図19Bの状態、すなわち、人4が、操作盤13の拭き掃除開始ボタンを押状態となる。
制御パラメータ設定部21は、作業手順情報と進捗に関する情報に基づいて、ロボットアーム5の制御モードを位置制御モードとインピーダンス制御モードとの間で切り替える設定を行う。
位置制御モードは、第1実施形態の場合と同様に目標軌道生成部55の手先位置及び姿勢目標ベクトル指令に基づいてロボットアーム5が作動するモードで、具体的にはかき混ぜ作業又は拭き掃除などの作業時に動作するモードである。
インピーダンス制御モードは、人4などからロボットアーム5に加わる力に応じて、ロボットアーム5が作動するモードで、例えば、図1Bに示すように人4とロボット5が協働して運搬する作業をさせる場合、又は、図1Aに示すように、人4がロボットアーム5を直接持って、作業場所までロボットアーム5を誘導する際に作動させるモードである。
例えば、図18に示すように、人4と第2ロボットアーム5−2とが協働して拭き掃除作業を行っている場合、すなわち、工程ID0002の指示通りに、第2ロボットアーム5−2が位置制御モードでスポンジ46を作業台7の表面に押しつけて拭き掃除作業をしているときに、第2ロボットアーム5−2で拭き掃除作業をしている場所(例えばシンクなど)を人4が使うために、拭き掃除作業を中断させる場合がある。その場合に、データ入力IF26から停止命令が入力され、その停止命令が進捗管理部29から制御パラメータ設定部21に入力されると、制御パラメータ設定部21から制御部22を介して第2ロボットアーム5−2の作業を停止させるとともに、制御パラメータ設定部21が、作業の停止時に、第2ロボットアーム5−2の制御モードを位置制御モードからインピーダンス制御モードに切り替える指令を制御部22へ出力する。よって、制御パラメータ設定部21からの出力に基づき制御部22により、第2ロボットアーム5−2の制御モードを位置制御モードからインピーダンス制御モードに切り替える。
その結果、中断命令により停止した第2ロボットアーム5−2が把持しているスポンジ46が邪魔になったときには、第2ロボットアーム5−2の制御モードをインピーダンス制御モードに切り替えることで、人4が第2ロボットアーム5−2を直接把持して移動させるだけで、第2ロボットアーム5−2を退避位置に簡単に退避することができるようになる。
以上のように、作業データベース20、制御パラメータ設定部21、進捗管理部29、制御部22を備えることにより、ロボットアーム5を人4が操縦する場合に、人4がロボットアーム5を移動させたい場合には速やかに移動させることができる。
なお、前記第1〜第4実施形態では、作業手順情報はインターネット28を通じて収集するとしたが、SDカードなどのメモリ又はDVDなどのメディアから収集しても良い。
さらに、前記第1〜第4実施形態の制御パラメータ設定部21は、かき混ぜ中断後の機械インピーダンスパラメータを設定することとしたが、ダイレクトティーチングなど人4がロボットアーム5を操作する作業に基づいて、制御パラメータ設定部21により設定しても良い。
さらに、前記第1〜第4実施形態では、ロボットアーム5の制御装置105では、位置誤差補償部56のゲインを調整することにより、手先の方向別に擬似的に機械インピーダンス設定値に前記ロボットアーム5の機械インピーダンスの値を制御することを実現しても良い。
さらに、前記第2実施形態で、作業手順情報データベース17の予測時間を人4のスキルが低い場合には、大きな値を設定しておいても良い。
さらに、前記実施形態ではロボットアーム5を例に説明したが、本発明は、アームに限らず、車輪により動く移動ロボット、又は、2足歩行ロボット、多足歩行ロボットなどにも適用することができ、移動ロボットなどと人間との接触に関して同様の効果を発揮する。
さらに、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明は、家庭用ロボットなど人とロボットが協働して家庭内の作業を行う際のロボットアームの動作の制御を行なうロボットアームの制御装置及び制御方法、ロボットアームの制御装置を有するロボット、及びロボットアームの制御プログラムとして有用である。また、家庭用ロボットに限らず、産業用ロボット、又は、生産設備等における可動機構のロボットアームの制御装置及び制御方法、ロボットアームの制御装置を有するロボット、及びロボットアームの制御プログラムとしても適用が可能である。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形又は修正は明白である。そのような変形又は修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims (11)

  1. ロボットアームの制御装置であって、
    人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程からなり、前記各工程に関して(i)前記ロボットアームが単体で行う作業工程と(ii)前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程とのいずれかを識別する操作情報を含む家庭内作業の手順情報を取得する作業手順情報取得手段と、
    前記作業手順情報取得手段で取得された前記家庭内作業の手順情報に基づき、前記人と前記ロボットアームとが協働して行う前記家庭内作業の進捗情報を管理する進捗管理手段と、
    前記進捗管理手段による前記家庭内作業の進捗情報に基づいて、(i)前記ロボットアームが単体で行う作業工程の場合には、前記ロボットアームを位置制御モードにて制御し、(ii)前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程の場合には、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードにて制御するように、前記ロボットアームの制御パラメータを設定する制御パラメータ設定手段と、
    前記制御パラメータ設定手段で設定された前記制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御する制御手段を有するロボットアームの制御装置。
  2. 前記家庭内作業の手順情報は、調理方法を記述した調理作業の手順情報であって、調理方法の手順情報と前記調理方法での調理作業の対象となっている具材情報を含み、
    前記制御パラメータ設定手段は、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードで制御する場合に、前記調理作業の進捗情報に基づき、前記調理作業の対象となっている前記具材情報がつぶれやすい、又は、粘性があるとされている場合の前記ロボットアームの機械インピーダンスの値を、前記調理作業の対象となる前記具材情報がつぶれにくい、又は、粘性の少ないとされている場合の前記ロボットアームの機械インピーダンスの値よりも粘性及び剛性をそれぞれ高く設定する請求項1に記載のロボットアームの制御装置。
  3. 前記ロボットアームとは別のロボットアームの動作を前記制御パラメータ設定手段と前記制御手段により、前記ロボットアームとは独立して制御するとともに、
    前記家庭内作業の手順情報は、調理方法を記述した調理作業の手順情報であって、前記調理作業の手順情報は、さらに、前記複数のロボットアームのそれぞれの操作対象の有無情報を有し、
    前記制御パラメータ設定手段は、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードで制御する場合でかつ前記複数のロボットアームのうちの1つのロボットアームが前記操作対象となっているロボットアームであるとともに別の1つのロボットアームが前記操作対象となっていないロボットアームである場合に、前記操作対象となっていないロボットアームの機械インピーダンスの値を、前記操作対象となっているロボットアームの機械インピーダンスの値よりも、粘性及び剛性が高くなるように設定する請求項1に記載のロボットアームの制御装置。
  4. 前記家庭内作業の手順情報は、調理方法を記述した調理作業の手順情報であって、前記調理作業の手順情報の進捗情報は、さらに、前記手順情報に含まれる複数の調理工程の経過時間情報を有し、前記制御パラメータ設定手段は、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードで制御する場合に、前記経過時間の合算値の大きさに比例して、前記ロボットアームの機械インピーダンスの値の粘性及び剛性の大きさをそれぞれ設定する請求項1に記載のロボットアームの制御装置。
  5. 前記作業手順情報取得手段は、前記操作情報を含む前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報に加えて、前記操作情報が前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程である場合に前記ロボットアームと協働する前記人の家庭内作業状態の情報である作業状態情報を取得し、
    前記制御パラメータ設定手段は、前記家庭内作業の手順情報と前記家庭内作業の進捗情報と前記作業状態情報に基づいて、前記制御パラメータを設定する請求項1に記載のロボットアームの制御装置。
  6. 前記作業状態情報は、前記人の位置に関する情報、又は、前記人の利き腕に関する情報、又は、前記人の利き腕の手先の把持状態、又は、前記人の家庭内作業を遂行する際の能力であるスキル情報に関する情報を含み、前記制御パラメータ設定手段は、前記人の利き腕の方向に前記ロボットアームを移動するよう制御パラメータを設定し、さらに、前記制御パラメータ設定手段は、前記人の利き腕の手先の把持状態より、把持していない方向に前記ロボットアームを移動するよう設定し、さらに、前記制御パラメータ設定手段は、前記スキル情報が低い場合には、前記スキル情報が高い場合よりも、前記ロボットアームの機械インピーダンスの粘性及び剛性を高くする請求項に記載のロボットアームの制御装置。
  7. 前記作業状態情報は、前記人が前記ロボットアームと協働して前記家庭内作業する際にかけた力に関する情報とその力に応じて移動する前記ロボットアームの手先位置とを含み、前記力に関する情報及び前記ロボットアームの前記手先位置と、現在の前記人の力に関する情報と前記ロボットアームの前記手先位置を時系列で比較する比較手段をさらに有し、前記比較手段で両者が一致した場合に、前記制御パラメータ設定部で前記ロボットアームの制御モードを、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードから前記位置制御モードに切り替える請求項に記載のロボットアームの制御装置。
  8. ロボットアームの制御方法であって、
    人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程からなり、前記各工程に関して(i)前記ロボットアームが単体で行う作業工程と(ii)前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程とのいずれかを識別する操作情報を含む家庭内作業の手順情報を作業手順情報取得手段で取得し、さらに前記作業手順情報取得手段で取得された前記家庭内作業の手順情報に基づき、前記人と前記ロボットアームとが協働して行う前記家庭内作業の進捗情報を進捗管理手段で管理し、
    前記進捗管理手段による前記家庭内作業の進捗情報に基づいて、(i)前記ロボットアームが単体で行う作業工程の場合には、前記ロボットアームを位置制御モードにて制御し、(ii)前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程の場合には、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードにて制御するように、前記ロボットアームの制御パラメータを制御パラメータ設定手段で設定し、
    前記設定された制御パラメータに基づき、前記ロボットアームの動作を制御手段で制御するロボットアームの制御方法。
  9. 前記ロボットアームと、
    前記ロボットアームの動作を制御する請求項1又はに記載のロボットアームの制御装置を有するロボット。
  10. コンピュータにより実行可能な、ロボットアームの制御プログラムであって、
    人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程からなり、前記各工程に関して(i)前記ロボットアームが単体で行う作業工程と(ii)前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程とのいずれかを識別する操作情報を含む家庭内作業の手順情報を取得するステップと、
    取得された前記家庭内作業の手順情報に基づき、前記人と前記ロボットアームとが協働して行う前記家庭内作業の進捗情報を管理するステップと、
    前記進捗情報を管理するステップによる前記家庭内作業の進捗情報に基づいて、(i)前記ロボットアームが単体で行う作業工程の場合には、前記ロボットアームを位置制御モードにて制御し、(ii)前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程の場合には、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードにて制御するように、前記ロボットアームの制御パラメータを設定するステップと、
    前記設定された制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御するステップとを有するロボットアームの制御プログラム。
  11. ロボットアームを制御する集積電子回路であって、
    人と前記ロボットアームとが協働する複数の工程からなり、前記各工程に関して(i)前記ロボットアームが単体で行う作業工程と(ii)前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程とのいずれかを識別する操作情報を含む家庭内作業の手順情報を取得する作業手順情報取得手段と、
    前記作業手順情報取得手段で取得された前記家庭内作業の手順情報に基づき、前記人と前記ロボットアームとが協働して行う前記家庭内作業の進捗情報を管理する進捗管理手段と、
    前記進捗管理手段による前記家庭内作業の進捗情報に基づいて、(i)前記ロボットアームが単体で行う作業工程の場合には、前記ロボットアームを位置制御モードにて制御し、(ii)前記人と前記ロボットアームとが連動して行う作業工程の場合には、前記人の力に応じて前記ロボットアームを移動させる制御モードにて制御するように、前記ロボットアームの制御パラメータを設定する制御パラメータ設定手段と、
    前記制御パラメータ設定手段で設定された前記制御パラメータに基づき前記ロボットアームの動作を制御する制御手段とを有するロボットアームの集積電子回路。
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