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JP4357844B2 - Electromagnetic wave detector - Google Patents

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JP4357844B2
JP4357844B2 JP2003005051A JP2003005051A JP4357844B2 JP 4357844 B2 JP4357844 B2 JP 4357844B2 JP 2003005051 A JP2003005051 A JP 2003005051A JP 2003005051 A JP2003005051 A JP 2003005051A JP 4357844 B2 JP4357844 B2 JP 4357844B2
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Sharp Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線等の放射線、可視光、赤外線等の電磁波による画像を検出できる電磁波検出器に関し、特にアクティブマトリクス基板を読み出し回路基板に用いた電磁波検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁波検出器の一種として、例えば、X線等の電磁波を感知して電荷(電子−正孔対)を発生する半導体膜、すなわち電磁波導電性(光導電性とも呼ぶ)を有する半導体膜と、該半導体膜中で生成された電荷を収集する電荷収集電極とを行方向および列方向の二次元状に配置するとともに、画素毎にスイッチング素子を設けて、各行毎にスイッチング素子を順次オンにして各列毎に上記電荷を読み出す二次元の電磁波検出器が知られている。
【0003】
上記二次元の電磁波検出器は、例えば、下記の非特許文献1等にその構造や原理が解説されている。上記非特許文献1に記載されている従来の電磁波検出器の構成および原理について以下に簡単に説明する。
【0004】
図9は、電磁波検出器の検出原理を示す断面図である。電磁波検出器は、例えばa−Seに代表される電磁波導電性を示す半導体膜101を備え、該半導体膜101の上層にバイアス電極102が、下層に電荷収集電極103が形成されている。電荷収集電極103は、蓄積容量(Cs)104に接続されており、蓄積容量104はFET(TFT)などのスイッチング素子105を介して電荷検出アンプ106に接続されている。
【0005】
このような電磁波検出器にX線等の電磁波が入射すると、半導体膜101内で電荷(電子−正孔対)が発生する。この時、バイアス電極102と電荷収集電極103との間に印加されるバイアス電圧により、半導体膜101で発生した電子は+電極側に、正孔は−電極側に移動し、その結果、蓄積容量104に電荷が蓄積される仕組みになっている。蓄積容量104に蓄積された電荷は、スイッチング素子105をオンにすることで電荷検出アンプ106に取り出される。こうして、電荷検出アンプ106により検出された電荷量から、半導体膜101に入射した電磁波の強度を検知することができる。
【0006】
また、このような電磁波検出器の構成要素(電荷収集電極、蓄積容量、スイッチング素子)を二次元状にマトリクス配置し、線順次に電荷を読み出していくことで、検出対象である電磁波の二次元情報を得ることが可能となる。ここで、二次元のマトリクスアレイとしては、薄膜トランジスタ(TFT)をスイッチング素子として使用したアクティブマトリクスアレイを用いることができる。
【0007】
図10(a)は、スイッチング素子105、蓄積容量104、電荷収集電極103、およびそれらを駆動するための配線(走査線(ゲート配線)107、信号線(ソース配線)108等:図7(b)参照)を備えたアクティブマトリクスアレイ110と、その上に設けられた半導体膜101と、さらにその上に設けられたバイアス電極102によって構成される電磁波検出器の断面構造(1画素分)を示すものである。図10(b)は、図10(a)に示するアクティブマトリクスアレイを上側から見た平面図であり、1画素当たりのレイアウトを示すものである。
【0008】
ところで、上述の電磁波検出器において、電荷収集電極103はその上の半導体膜101にて発生した電荷を収集する役割を果たすが、隣接する電荷収集電極103同士の間隙には電荷がトラップされやすいことが知られている。
【0009】
ここで、電荷収集電極同士の間隙とは、図11に示される模式図において矢印の部分を指す。また、電荷トラップ発生のメカニズムについては、例えば、非特許文献2で説明されている。この電荷トラップは、アクティブマトリクス基板110と半導体膜101の界面や、半導体膜101内の該界面に近接した部分で生じやすいと考えられる。電荷収集電極103間に過剰に電荷がトラップされると、画像を撮像する際に、残像や感度低下などの悪影響を与える。
【0010】
このようなトラップ電荷に対しては、該トラップ電荷を発生する半導体膜101の領域に光を照射してトラップ電荷を解消する方法が、例えば特許文献1に開示されている。このため、例えば図12に示すように、アクティブマトリクス基板110の裏面に光源109を設置し、アクティブマトリクス基板110を介して半導体膜101に光を照射することで、上述のトラップ電荷を減少させることができる。
【0011】
【非特許文献1】
S. O. Kasap, J. A. Rowlands, “Direct-Conversion Flat-Panel X-Ray Image Sensors for Digital Radiography”, Proceedings of the IEEE, 米国, April, 2002, Vol. 90, No. 4, pp.591-604」
【0012】
【非特許文献2】
W. Zhao, G. DeCrescenzo, J. A. Rowlands, "Investigation of lag and ghosting in amorphous selenium flat-panel x-ray detectors", Proceedings of SPIE, 米国, May, 2002, Vol. 4682, pp. 9-20」
【0013】
【特許文献1】
特開平9−9153号公報(公開日1997年1月10日)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、隣接する電荷収集電極103の間には、図11に示すように、金属膜によって形成された信号線108や走査線107が存在する。尚、電磁波検出器において、上述のように走査線および信号線の各配線と電荷収集電極とが平面的に重畳しない設計とすることは、各配線のそれぞれにおける時定数(配線抵抗値×配線容量)をできるだけ小さくし、高い周波数で精度良く電気信号を伝送する能力を得るために有用な構成である。
【0015】
ところが、隣接する電荷収集電極103の間に金属膜によって形成された配線が存在する構成では、アクティブマトリクス基板110の裏面から半導体膜101に光を照射し、電荷トラップを解消する方法を採用する場合に以下のような問題が生じる。すなわち、これらの配線が配設された領域については、配線によって照射光が遮られるため、電荷がトラップされている領域に効率良く光を照射することができず、電荷トラップの発生を十分に抑制できないといった問題がある。
【0016】
もちろん、信号線108や走査線107の線幅を狭くすることで、配線によって遮光される面積を小さくする方法も考えられるが、これらの配線はそこを流れる電気信号の遅延を抑え、かつS/Nの優れた画像信号を検出する必要があることから配線抵抗の低減が求められ、線幅を細くするにも限界があった。
【0017】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、電荷収集電極の隙間に効率良く光を照射してトラップ電荷を解消することのできるデバイス構造を有したアクティブマトリクス基板および電磁波検出器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明のアクティブマトリクス基板は、上記の課題を解決するために、基板上に、信号線、走査線が格子状に配設され、単位格子毎にスイッチング素子と画素電極が形成されたアクティブマトリクス基板において、上記信号線及び/又は走査線に、開口部が形成されていることを特徴としている。
【0019】
上記アクティブマトリクス基板を用いた電磁波検出器では、該アクティブマトリクス基板上に半導体膜およびバイアス電極が形成される。このような電磁波検出器において、アクティブマトリクス基板における画素電極はその上の半導体膜にて発生した電荷を収集する役割を果たすが、隣接する画素電極同士の間隙には電荷がトラップされやすい。
【0020】
そして、上記アクティブマトリクス基板を用いた電磁波検出器では、このトラップ電荷の発生を解消するために、アクティブマトリクス基板の裏面に光源を設置し、該アクティブマトリクス基板を介して半導体膜に光を照射する構成を取ることが前提とされる。
【0021】
このような前提のもと、上記の構成によれば、光源から発せられた光は、信号線や走査線の配線に設けられた開口部を通過する。そして、上記開口部を通過する光の回折により、配線に対して光の照射側と反対側にも光を回り込ませることができる。
【0022】
これにより、配線に開口部を持たない従来構成に比べ、実質的な配線幅が同じであっても、配線の裏側にある半導体膜に効率よく光を照射することができ、配線抵抗を上げることなく、電荷がトラップされている場所に効率良く光を照射することができる。
【0023】
また、上記アクティブマトリクス基板においては、上記開口部は、上記信号線及び/又は上記走査線の延伸方向に沿って設けられたスリットである構成とすることができる。
【0024】
上記の構成によれば、格子状に形成された画素電極同士の間隙に効率良く光を照射することができる。
【0025】
また、上記アクティブマトリクス基板においては、上記信号線及び/又は上記走査線は、上記信号線と上記走査線との交差部において線幅が細くなるように形成されている構成とすることができる。
【0026】
上記の構成によれば、信号線と走査線との交差部の面積が小さくなり、信号線と走査線との配線容量(主に交差部に発生する寄生容量)を低減することができる。これにより、配線の時定数を小さくすることができ、S/Nの優れた電磁波検出器を実現できる。
【0027】
また、上記アクティブマトリクス基板においては、上記信号線及び/又は走査線と上記画素電極との間には、層間絶縁膜が介在している構成とすることができる。
【0028】
上記の構成によれば、光源から発せられた光は、配線の内部の開口部を通過した後、層間絶縁膜の内部を通過する間に、回折によって信号線や走査線の裏側により光が回り込み易くなるといった効果をもたらす。これにより、電荷がトラップされている場所にさらに効率良く光を照射することができる。
【0029】
また、本発明の電磁波検出器は、上記の課題を解決するために、上記アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板の上面に形成された半導体膜と、上記半導体膜の上面に形成されたバイアス電極とを備えており、上記アクティブマトリクス基板の上記半導体膜が形成された面とは反対の面側に、上記アクティブマトリクス基板を照射し得る光源を備えている構成である。
【0030】
上記の構成によれば、アクティブマトリクス基板において配線に開口部を持たない従来構成に比べ、実質的な配線幅が同じであっても、配線の裏側にある半導体膜に効率よく光を照射することができ、配線抵抗を上げることなく、電荷がトラップされている場所に効率良く光を照射することができる。
【0031】
また、上記電磁波検出器においては、上記アクティブマトリクス基板と上記光源との間に、上記光源からの照射光を拡散光に変換する拡散手段を備えている構成とすることができる。
【0032】
上記の構成によれば、光源から発せられた光がアクティブマトリクス基板への入射前に拡散手段によって拡散され、斜め方向への入射光が生成される。これにより、信号線や走査線の上部に光が回り込み易いといった効果をもたらし、半導体膜において電荷がトラップされている場所にさらに効率良く光を照射することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、以下の説明においては、検出される画像の1画素分に相当する電磁波検出素子を複数備えており、それが2次元に配列されたものを電磁波検出器とする。
【0034】
図1(a)は、上記電磁波検出器の1画素単位の構造を示す断面図、図1(b)はその平面図である。図1(a)および(b)に示す1画素のサイズは、0.1mm×0.1mm〜0.3mm×0.3mm程度であり、電磁波検出器全体としてはこの画素(電磁波検出器)がXYマトリクス状に500×500〜3000×3000画素程度配列されたものが一般的である。サイズとしては、X線の胸部撮影を想定すると、17”×17”程度のものが要求される。
【0035】
図1(a)および(b)に示すように、上記電磁波検出器は、アクティブマトリクス基板1上に、電磁波導電性を有する半導体膜2、および図示しない電源に接続されたバイアス電極(共通電極)3が順次形成されている。半導体膜2は、X線などの電磁波が照射されることにより、内部に電荷(電子−正孔)を発生するものである。つまり、半導体膜2は電磁波導電性を有し、X線などの電磁波画像情報を電荷情報に変換するためのものである。
【0036】
また、半導体膜2は、例えば、セレンを主成分とする(50%以上の含有率を有する)非晶質のa−Se(アモルファスセレン)からなる。この他に、CdTe、CdZnTe、PbI2、HgI2、GaAs、Siなどを半導体膜2として使用することもできる。
【0037】
以下に、アクティブマトリクス基板1について詳しく説明する。アクティブマトリクス基板1は、ガラス基板11、走査線(ゲート電極)12、蓄積容量線(蓄積容量電極)13、ゲート絶縁膜14、接続電極15、チャネル層16、コンタクト層17、信号線(ソース電極)18、絶縁保護膜19、層間絶縁膜20、画素電極(電荷収集電極)21とを有している。アクティブマトリクス基板1では、ガラス基板11上に信号線18および走査線12が格子状に配設され、その単位格子毎にスイッチング素子であるTFT(Thin Film Transistor)4と画素電極21とが形成されている。
【0038】
また、アクティブマトリクス基板1においては、走査線12、ゲート絶縁膜14、信号線18、接続電極15、チャネル層16、およびコンタクト層17等によりTFT4が構成されており、蓄積容量線13、ゲート絶縁膜14、接続電極15等により蓄積容量(Cs)5が構成されている。
【0039】
尚、ここでは、図2(a)〜(c)に示すように、走査線12のうちTFT4を構成する部分をゲート電極12a、信号線18のうちTFT4を構成する部分をソース電極18a、蓄積容量線13のうち蓄積容量5を構成する部分を蓄積容量電極13aと呼ぶこととする。
【0040】
また、本実施の形態1では、ゲート電極12a、ソース電極18a、蓄積容量電極13aが、それぞれ走査線12、信号線18、蓄積容量線13の一部を兼用して構成される構成を例示しているが、ゲート電極12a、ソース電極18a、蓄積容量電極13aを、それぞれ走査線12、信号線18、蓄積容量線13とは別に構成しても構わない。
【0041】
ガラス基板11は支持基板であり、ガラス基板11としては、例えば、無アルカリガラス基板(例えば、コーニング社製#1737等)を用いることができる。走査線12および信号線18は、格子状に配列された電気配線(金属配線)であり、その各交点にはTFT4が形成されている。
【0042】
TFT4はスイッチング素子であり、そのソースおよびドレインのそれぞれは、信号線18および接続電極15に接続されている。つまり、信号線18は、信号線としての直線部分と、TFT4を構成するための延長部分(すなわち、ソース電極18a)とを備えており、接続電極15は、TFT4のドレイン電極を構成しながらTFT4と蓄積容量5とをつなぐように設けられている。
【0043】
ゲート絶縁膜14には、SiNxやSiOx等が使用可能である。ゲート絶縁膜14は、ゲート電極12aおよび蓄積容量電極13aを覆うように設けられており、ゲート電極12a上に位置する部位がTFT4におけるゲート絶縁膜として作用し、蓄積容量電極13a上に位置する部位は蓄積容量5における誘電体層として作用する。つまり、蓄積容量5は、ゲート電極2と同一層に形成された蓄積容量電極13aと接続電極15との重畳領域によって形成されている。尚、ゲート絶縁膜14としては、SiNxやSiOxに限らず、ゲート電極14aおよび蓄積容量電極13aを陽極酸化した陽極酸化膜を併用することもできる。
【0044】
また、チャネル層(i層)16はTFT4のチャネル部であり、ソース電極18aと接続電極15とを結ぶ電流の通路となる。コンタクト層(n+層)17は、チャネル層16とソース電極18aとのコンタクト、およびチャネル層16と接続電極15とのコンタクトを図る。
【0045】
絶縁保護膜19は、信号線18および接続電極15上、つまり、ガラス基板11上に、ほぼ全面(ほぼ全領域)にわたって形成されている。これにより、接続電極15とソース電極18aとを保護すると共に、これらの電極の電気的な絶縁分離を図っている。また、絶縁保護膜19は、その所定位置、つまり、接続電極15において蓄積容量5を介して蓄積容量電極13aと対向している部分上に位置する部位に、コンタクトホール22を有している。
【0046】
絶縁保護膜19の上方には、層間絶縁膜20が設けられている。層間絶縁膜20は1〜5μmの厚みを有する透光性の樹脂からなり、TFT4の平坦化を図っている。層間絶縁膜20の上層、すなわちアクティブマトリクス基板1の最上層には、ITOやAlなどの導電膜からなる画素電極21が設けられている。層間絶縁膜20においても、絶縁保護膜19と同一箇所にコンタクトホール22が貫通しており、画素電極21は該コンタクトホール22を介して接続電極15に接続されている。
【0047】
さらに、画素電極21上には、半導体膜2とバイアス電極3とがアクティブマトリクス基板1の略全面を覆うように形成されている。尚、半導体膜2の上層および/又は下層には、電荷ブロッキング層や緩衝層を設ける場合もあるが、本実施の形態1に係る電磁波検出器ではこれらの層を含めて半導体膜2と定義する。電荷ブロッキング層や緩衝層の例としては、AsやTeを含有したSe層、ハロゲンやアルカリ金属等を微量ドープしたSe層、もしくはSb23、CeO2、CdS等の高抵抗半導体層等が挙げられる。
【0048】
バイアス電極3と蓄積容量電極13aとの間には、半導体膜2に対して電圧が印加できるように、図示しない電源が接続されている。これにより、蓄積容量5を介してバイアス電極3と画素電極21との間に電界を発生させることができる。このとき、半導体膜2と蓄積容量5とは、電気的に直列に接続された構造になっているので、バイアス電極3にバイアス電圧を印加した状態で、X線等の電磁波の吸収によって半導体膜2内に電荷(電子−正孔対)が生成すると、生成した電子は+電極側に、正孔は−電極側に移動する。その結果、蓄積容量5に電荷が蓄積される。
【0049】
電磁波検出器全体において画素電極21は1次元または2次元に複数配列されていると共に、該電磁波検出器は、画素電極21に個別に接続された蓄積容量5と蓄積容量5に個別に接続されたTFT4とを複数備えている。これにより、1次元または2次元の電磁波情報を一旦蓄積容量5に蓄積し、TFT4を順次走査していくことで、1次元または2次元の電荷情報を簡単に読み出すことができる。尚、上記電荷情報を読み出すために、各信号線18の端部には電荷検出アンプが接続されている(図9参照)。
【0050】
以上、本実施の形態に係る電磁波検出器の基本的な構造について説明してきたが、続いて上記電磁波検出器の特徴点について説明する。
【0051】
本実施の形態に係る電磁波検出器では、特に、信号線18および走査線12の形状にその特徴を有するものである。例えば、上記電磁波検出器で用いる信号線18は、図1(b)に示すように、配線の略中央部に該配線の延設方向に沿った開口部181が設けられている。例えば、13μmの線幅の信号線に対して、3μmの幅を有する開口部181がスリット状に設けられている。この開口部181は、信号線18をパターニングする際に同時に形成されるもので、そこから光が透過できるようになっている。
【0052】
さらに、上記電磁波検出器は、アクティブマトリクス基板1の裏面側(すなわち、アクティブマトリクス基板1に対する画素電極21の形成側と反対側)に光源(例えばLED(Light Emitting Diode)などから構成される平面光源)を備えている。これは、従来技術の記載でも述べたように、アクティブマトリクス基板1の裏面側から光を照射し、その光を半導体膜2に当てることで、画素電極21間の半導体膜2において発生するトラップ電荷を放出させ、電磁波検出器の特性を安定させるためである(Lag(残像)や感度低下といった問題を抑制する)。
【0053】
ここで、従来の構成では、画素電極間の隙間に光を照射するにあたって、画素電極間に配設される配線によって光が遮られ、上記隙間の半導体膜に効率よく光を照射できないといった問題があった。これに対し、本実施の形態に係る電磁波検出器の構成では、図1(b)に示すように、信号線18にスリット状の開口部181が設けられているので、信号線18上の半導体膜2における電荷トラップ領域にも効率良く光を照射させることができる。したがって、本願の電磁波検出器では、Lag(残像)や感度低下といった問題を実用上問題の無いレベルまで抑えることが可能になる。
【0054】
尚、アクティブマトリクス基板1では、信号線18と半導体膜2との間に、透光性を有する層間絶縁膜20が介在する構成をとっている。ここでは、層間絶縁膜20は1〜5μmの厚みを有するものとする。この構成では、アクティブマトリクス基板1の裏面から照射された光が層間絶縁膜20の内部を通過する際の光の回折によって、信号線18の上部に光が回り込み易いといった効果も得られる。このため、本実施の形態に係る電磁波検出器では、信号線18と半導体膜2との間に、層間絶縁膜20を備えた構成が好ましいといえる。
【0055】
但し、層間絶縁膜20を備えず信号線18と半導体膜2とが保護絶縁膜19のみを介して近接している場合であっても、半導体膜2に入射した光はその内部で回折を生じる。また、半導体膜2内で生じるトラップ電荷は、アクティブマトリクス基板1と半導体膜2との界面以外に、半導体膜2内の該界面に近接した部分でも生じると考えられる。したがって、本願発明は、層間絶縁膜20を備えないアクティブマトリクス基板1への適用を否定するものではない。
【0056】
また、層間絶縁膜20の厚みとしては、該厚みが1μm未満の場合は光の回折効果が急激に悪くなるために有用でなく、5μmより厚い場合は厚みの制御(均一性)が困難になる、或いはコンタクトホールの形成が困難になるといったプロセス的な問題が生じるため好ましくない。
【0057】
また、層間絶縁膜が介在することによる光の回折効果については、図3(a)に示すように、配線に開口部が形成されていない従来の構成においても相応の効果をもたらす。但し、本実施の形態に係る電磁波検出器は、信号線18に開口部181を設けることによって、図3(b)に示すように、回折光による半導体膜2への光の照射領域を広げており、これによって、実質的な配線幅を細くすることなく(すなわち、配線抵抗を増加させることなく)画素電極21の隙間に効率良く光を照射することができるものである。
【0058】
以上の説明においては、信号線18において開口部181を設けた場合の構成について例示している。しかしながら、走査線12においても開口部を設けることで信号線18の場合と同様の効果が得られる。図4は、信号線18に加えて走査線12にも開口部121を設けた例を示す。これによって、縦方向および横方向の画素間電荷トラップを解消することが可能になる。
【0059】
また、上記電磁波検出器においては、信号線18および走査線12のどちらか一方にのみ開口部を設ける構造であっても良い。但し、走査線12と信号線18との線幅が大きく異なる場合、太い線幅を有する配線の方に優先的に開口部を設けることが好ましい。
【0060】
また、信号線18や走査線12が、金属膜だけでなく、金属膜と透明導電膜の積層膜(例えばTaとITOの積層膜)から形成される場合には、金属膜と透明導電膜の両者に開口部を設けても良いし、金属膜にのみ開口部を設ける構成としても良い。また、上記の各例では、信号線18と走査線12との交差部には開口部を設けない図を示したが、該交差部にも開口部を延設させてもよい。
【0061】
さらに、上述のように配線に開口部を設ける構成のアクティブマトリクス基板において、以下の変形例をとり得ることが可能である。
【0062】
図5は、信号線18にスリット状の開口部181を設けつつ、信号線18と走査線12の交差部において、信号線18の線幅を狭くする構成をとっている。これによって、信号線18と走査線12との交差部の面積が小さくなり、信号線18と走査線12との間の配線容量(主に交差部に発生する寄生容量)を低減することができる。これにより、配線の時定数を小さくすることができるとともに、S/Nの優れた電磁波検出器を実現できる。尚、信号線18から読み出される信号の雑音のゲインは、Cd/Cf(Cd:信号線の配線容量、Cf:電荷検出アンプのフィードバック容量)で表されるため、信号線の配線容量は、読出し信号のS/Nに直接作用する。
【0063】
図6は、図5の構成に加えて、走査線12にもスリット状の開口部121を設けつつ、信号線18と走査線12の交差部において、走査線12の線幅をも狭くする構成を示す。これによって、縦方向と横方向の画素間電荷トラップを解消し、かつ、信号線18と走査線12との交差部の面積が小さくなり、信号線18や走査線12の配線容量を低減することができる。
【0064】
さらに、図7では、図6の構成において信号線18や走査線12に形成する開口部を、複数の開口部から構成した例を示している。このように、配線上の領域における半導体膜に対しての光照射効率を向上させるものであれば、開口部の大きさ、形状、配置間隔等は、特に限定されるものではない。
【0065】
また、本実施の形態に係る電磁波検出器では、光の回折を利用することで、配線に対して光の照射側と反対側に光を効率よく回り込ませ、半導体膜2への光照射効率を向上させている。このような光の回り込み効果をより向上させるために、図8に示すように、アクティブマトリクス基板1とその背後に設置された光源6との間に拡散板7を設ける構成とすることができる。
【0066】
このように、拡散板7を配置することによって、アクティブマトリクス基板1に照射される光において、基板の法線方向に対し斜め方向に入射する光が増加する。そして、斜め方向に入射する光の増加と光の回折との相乗効果により、配線に対して光の照射側と反対側に光を効率よく回り込ませることができる。また、アクティブマトリクス基板1に照射される光を拡散光とすることで光強度の面内分布を均一にすることができる。尚、図8に示す構成において、拡散板7と光源6とが一体形成されていてもよい。
【0067】
【発明の効果】
本発明のアクティブマトリクス基板は、以上のように、上記信号線及び/又は走査線に、開口部が形成されている構成である。
【0068】
それゆえ、上記アクティブマトリクス基板を用いた電磁波検出器では、アクティブマトリクス基板の裏面に光源を設置する前提のもと、光源から発せられた光は、信号線や走査線の配線に設けられた開口部を通過する。そして、上記開口部を通過する光の回折により、配線に対して光の照射側と反対側にも光を回り込ませることができ、配線抵抗を上げることなく、電荷がトラップされている場所に効率良く光を照射することができるという効果を奏する。
【0069】
また、上記アクティブマトリクス基板においては、上記開口部は、上記信号線及び/又は上記走査線の延伸方向に沿って設けられたスリットである構成とすることができる。
【0070】
それゆえ、格子状に形成された画素電極同士の間隙に効率良く光を照射することができるという効果を奏する。
【0071】
また、上記アクティブマトリクス基板においては、上記信号線及び/又は上記走査線は、上記信号線と上記走査線との交差部において線幅が細くなるように形成されている構成とすることができる。
【0072】
それゆえ、信号線と走査線との交差部の面積が小さくなり、信号線と走査線との配線容量(主に交差部に発生する寄生容量)を低減することができ、S/Nの優れた電磁波検出器を実現できるという効果を奏する。
【0073】
また、上記アクティブマトリクス基板においては、上記信号線及び/又は走査線と上記画素電極との間には、層間絶縁膜が介在している構成とすることができる。
【0074】
それゆえ、光源から発せられた光は、配線の内部の開口部を通過した後、層間絶縁膜の内部を通過する間に、回折によって信号線や走査線の裏側により光が回り込み易くなり、電荷がトラップされている場所にさらに効率良く光を照射することができるという効果を奏する。
【0075】
また、本発明の電磁波検出器は、以上のように、上記アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板の上面に形成された半導体膜と、上記半導体膜の上面に形成されたバイアス電極とを備えており、上記アクティブマトリクス基板の上記半導体膜が形成された面とは反対の面側に、上記アクティブマトリクス基板を照射し得る光源を備えている構成である。
【0076】
それゆえ、アクティブマトリクス基板において配線に開口部を持たない従来構成に比べ、実質的な配線幅が同じであっても、配線の裏側にある半導体膜に効率よく光を照射することができ、配線抵抗を上げることなく、電荷がトラップされている場所に効率良く光を照射することができるという効果を奏する。
【0077】
また、上記電磁波検出器においては、上記アクティブマトリクス基板と上記光源との間に、上記光源からの照射光を拡散光に変換する拡散手段を備えている構成とすることができる。
【0078】
それゆえ、光源から発せられた光がアクティブマトリクス基板への入射前に拡散手段によって拡散され、斜め方向への入射光が生成される。これにより、信号線や走査線の上部に光が回り込み易くなり、半導体膜において電荷がトラップされている場所にさらに効率良く光を照射することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、図1(a)は電磁波検出器の1画素単位の構造を示す断面図、図1(b)はその平面図である。
【図2】図2(a)は走査線とゲート電極との形状を示す平面図、図2(b)は信号線とソース電極との形状を示す平面図、図2(c)は電荷容量線と電荷容量電極との形状を示す平面図である。
【図3】図3(a)は従来のアクティブマトリクス基板の構造における半導体膜への光照射領域を示す図であり、図3(b)は本発明のアクティブマトリクス基板の構造における半導体膜への光照射領域を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示すものであり、電磁波検出器の1画素単位の構造を示す平面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態を示すものであり、電磁波検出器の1画素単位の構造を示す平面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態を示すものであり、電磁波検出器の1画素単位の構造を示す平面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態を示すものであり、電磁波検出器の1画素単位の構造を示す平面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態を示すものであり、光源とアクティブマトリクス基板との間に拡散板を設けた電磁波検出器の構造を示す断面図である。
【図9】電磁波検出器の検出原理を示す図である。
【図10】従来の電磁波検出器を示すものであり、図10(a)は電磁波検出器の1画素単位の構造を示す断面図、図10(b)はその平面図である。
【図11】電磁波検出器において、隣接する画素収集電極間における間隙を示す平面図である。
【図12】従来の電磁波検出器において、アクティブマトリクス基板の裏面に光源を配置する場合の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板
2 半導体膜
3 バイアス電極
4 TFT(スイッチング素子)
5 蓄積容量
6 光源
7 拡散板(拡散手段)
11 ガラス基板(基板)
12 走査線
18 信号線
20 層間絶縁膜
21 画素電極
121・181 開口部
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electromagnetic wave detector capable of detecting an image by radiation such as X-rays, electromagnetic waves such as visible light and infrared rays, and more particularly to an electromagnetic wave detector using an active matrix substrate as a read circuit board.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a kind of electromagnetic wave detector, for example, a semiconductor film that generates an electric charge (electron-hole pair) by sensing an electromagnetic wave such as an X-ray, that is, a semiconductor film having electromagnetic wave conductivity (also called photoconductivity) The charge collecting electrodes for collecting the charges generated in the semiconductor film are arranged two-dimensionally in the row direction and the column direction, and a switching element is provided for each pixel, and the switching element is sequentially turned on for each row. There are known two-dimensional electromagnetic wave detectors that read out the charges for each column.
[0003]
The structure and principle of the two-dimensional electromagnetic wave detector are described in, for example, Non-Patent Document 1 below. The configuration and principle of the conventional electromagnetic wave detector described in Non-Patent Document 1 will be briefly described below.
[0004]
FIG. 9 is a cross-sectional view showing the detection principle of the electromagnetic wave detector. The electromagnetic wave detector includes, for example, a semiconductor film 101 exhibiting electromagnetic wave conductivity represented by a-Se, and a bias electrode 102 is formed on the upper layer of the semiconductor film 101 and a charge collecting electrode 103 is formed on the lower layer. The charge collection electrode 103 is connected to a storage capacitor (Cs) 104, and the storage capacitor 104 is connected to a charge detection amplifier 106 via a switching element 105 such as an FET (TFT).
[0005]
When electromagnetic waves such as X-rays enter such an electromagnetic wave detector, electric charges (electron-hole pairs) are generated in the semiconductor film 101. At this time, due to the bias voltage applied between the bias electrode 102 and the charge collection electrode 103, electrons generated in the semiconductor film 101 move to the + electrode side, and holes move to the − electrode side. The charge is stored in 104. The charge stored in the storage capacitor 104 is taken out by the charge detection amplifier 106 by turning on the switching element 105. In this way, the intensity of the electromagnetic wave incident on the semiconductor film 101 can be detected from the amount of charge detected by the charge detection amplifier 106.
[0006]
In addition, the components of such an electromagnetic wave detector (charge collecting electrode, storage capacitor, switching element) are arranged in a two-dimensional matrix, and the electric charges are read out in a line-sequential manner, so that the two-dimensional electromagnetic waves to be detected are detected. Information can be obtained. Here, as the two-dimensional matrix array, an active matrix array using thin film transistors (TFTs) as switching elements can be used.
[0007]
FIG. 10A shows the switching element 105, the storage capacitor 104, the charge collection electrode 103, and the wiring (scanning line (gate wiring) 107, signal line (source wiring) 108) for driving them: FIG. ))), A semiconductor film 101 provided on the active matrix array 110, and a bias electrode 102 provided thereon, and a cross-sectional structure (for one pixel) of the electromagnetic wave detector. Is. FIG. 10B is a plan view of the active matrix array shown in FIG. 10A as viewed from above, and shows a layout per pixel.
[0008]
By the way, in the above-described electromagnetic wave detector, the charge collection electrode 103 plays a role of collecting charges generated in the semiconductor film 101 thereon, but charges are easily trapped in the gap between the adjacent charge collection electrodes 103. It has been known.
[0009]
Here, the gap between the charge collection electrodes refers to an arrow portion in the schematic diagram shown in FIG. The mechanism of charge trap generation is described in Non-Patent Document 2, for example. It is considered that this charge trap is likely to occur at the interface between the active matrix substrate 110 and the semiconductor film 101 and at a portion in the semiconductor film 101 close to the interface. If the charge is excessively trapped between the charge collection electrodes 103, an adverse effect such as an afterimage or a decrease in sensitivity occurs when an image is captured.
[0010]
For such a trap charge, for example, Patent Document 1 discloses a method of eliminating the trap charge by irradiating light to a region of the semiconductor film 101 that generates the trap charge. For this reason, for example, as shown in FIG. 12, a light source 109 is installed on the back surface of the active matrix substrate 110, and the semiconductor film 101 is irradiated with light through the active matrix substrate 110, thereby reducing the trap charges described above. Can do.
[0011]
[Non-Patent Document 1]
SO Kasap, JA Rowlands, “Direct-Conversion Flat-Panel X-Ray Image Sensors for Digital Radiography”, Proceedings of the IEEE, USA, April, 2002, Vol. 90, No. 4, pp.591-604
[0012]
[Non-Patent Document 2]
W. Zhao, G. DeCrescenzo, JA Rowlands, "Investigation of lag and ghosting in amorphous selenium flat-panel x-ray detectors", Proceedings of SPIE, USA, May, 2002, Vol. 4682, pp. 9-20 "
[0013]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-9153 (publication date: January 10, 1997)
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional configuration, as shown in FIG. 11, the signal line 108 and the scanning line 107 formed of a metal film exist between the adjacent charge collection electrodes 103. In the electromagnetic wave detector, as described above, the scanning line and the signal line and the charge collecting electrode are not designed to overlap each other in plan view because the time constant (wiring resistance value × wiring capacitance) of each wiring is determined. ) Is made as small as possible, and is a useful configuration for obtaining the ability to transmit an electrical signal with high frequency and high accuracy.
[0015]
However, in a configuration in which a wiring formed of a metal film is present between adjacent charge collecting electrodes 103, a method of eliminating light trapping by irradiating the semiconductor film 101 with light from the back surface of the active matrix substrate 110 is employed. The following problems occur. In other words, in the region where these wirings are arranged, the irradiation light is blocked by the wirings, so that the region where the charges are trapped cannot be efficiently irradiated, and the generation of charge traps is sufficiently suppressed. There is a problem that can not be.
[0016]
Of course, a method of reducing the area shielded by the wiring by narrowing the line width of the signal line 108 or the scanning line 107 is also conceivable. However, these wirings suppress the delay of the electric signal flowing therethrough, and S / Since it is necessary to detect an image signal excellent in N, reduction of wiring resistance is required, and there is a limit to narrowing the line width.
[0017]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an active matrix having a device structure capable of eliminating trapped charges by efficiently irradiating light between gaps of charge collecting electrodes. It is to provide a substrate and an electromagnetic wave detector.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, an active matrix substrate of the present invention has an active matrix substrate in which signal lines and scanning lines are arranged in a lattice shape on the substrate, and a switching element and a pixel electrode are formed for each unit lattice. 1 is characterized in that an opening is formed in the signal line and / or the scanning line.
[0019]
In the electromagnetic wave detector using the active matrix substrate, a semiconductor film and a bias electrode are formed on the active matrix substrate. In such an electromagnetic wave detector, the pixel electrode in the active matrix substrate plays a role of collecting charges generated in the semiconductor film thereon, but the charge is easily trapped in the gap between adjacent pixel electrodes.
[0020]
In the electromagnetic wave detector using the active matrix substrate, in order to eliminate the generation of trap charges, a light source is installed on the back surface of the active matrix substrate, and the semiconductor film is irradiated with light through the active matrix substrate. It is assumed that a configuration is taken.
[0021]
Under such a premise, according to the above configuration, the light emitted from the light source passes through the openings provided in the wiring of the signal lines and the scanning lines. Then, the light can be caused to wrap around the wiring on the side opposite to the light irradiation side by the diffraction of the light passing through the opening.
[0022]
This makes it possible to irradiate light efficiently to the semiconductor film on the back side of the wiring and increase the wiring resistance even when the substantial wiring width is the same as in the conventional configuration in which the wiring has no opening. Therefore, the light can be efficiently irradiated to the place where the charge is trapped.
[0023]
In the active matrix substrate, the opening may be a slit provided along the extending direction of the signal line and / or the scanning line.
[0024]
According to said structure, light can be efficiently irradiated to the gap | interval of the pixel electrodes formed in the grid | lattice form.
[0025]
In the active matrix substrate, the signal line and / or the scanning line may be formed so that the line width is narrowed at the intersection of the signal line and the scanning line.
[0026]
According to the above configuration, the area of the intersection between the signal line and the scanning line is reduced, and the wiring capacitance between the signal line and the scanning line (mainly parasitic capacitance generated at the intersection) can be reduced. Thereby, the time constant of wiring can be made small and the electromagnetic wave detector excellent in S / N is realizable.
[0027]
In the active matrix substrate, an interlayer insulating film may be interposed between the signal line and / or scanning line and the pixel electrode.
[0028]
According to the above configuration, the light emitted from the light source passes through the opening inside the wiring and then passes through the interlayer insulating film, so that the light wraps around the back side of the signal line or the scanning line by diffraction. It brings about the effect of becoming easy. Thereby, it is possible to irradiate light more efficiently on the place where the electric charge is trapped.
[0029]
In order to solve the above problems, the electromagnetic wave detector of the present invention includes the active matrix substrate, a semiconductor film formed on the upper surface of the active matrix substrate, and a bias electrode formed on the upper surface of the semiconductor film. The light source capable of irradiating the active matrix substrate is provided on the surface of the active matrix substrate opposite to the surface on which the semiconductor film is formed.
[0030]
According to the above configuration, the semiconductor film on the back side of the wiring can be efficiently irradiated with light even when the substantial wiring width is the same as in the conventional configuration in which the active matrix substrate has no opening in the wiring. Therefore, it is possible to efficiently irradiate light where the charges are trapped without increasing the wiring resistance.
[0031]
The electromagnetic wave detector may include a diffusing unit that converts irradiation light from the light source into diffused light between the active matrix substrate and the light source.
[0032]
According to the above configuration, the light emitted from the light source is diffused by the diffusing unit before being incident on the active matrix substrate, and incident light in an oblique direction is generated. This brings about an effect that light easily goes around the signal line and the scanning line, and light can be more efficiently irradiated to the place where charges are trapped in the semiconductor film.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 8 as follows. In the following description, a plurality of electromagnetic wave detection elements corresponding to one pixel of an image to be detected are provided, and an electromagnetic wave detector is a two-dimensional array.
[0034]
FIG. 1A is a sectional view showing the structure of one pixel unit of the electromagnetic wave detector, and FIG. 1B is a plan view thereof. The size of one pixel shown in FIGS. 1A and 1B is about 0.1 mm × 0.1 mm to 0.3 mm × 0.3 mm, and this pixel (electromagnetic wave detector) is the whole electromagnetic wave detector. Generally, an array of about 500 × 500 to 3000 × 3000 pixels is arranged in an XY matrix. Assuming X-ray chest imaging, a size of about 17 "x 17" is required.
[0035]
As shown in FIGS. 1A and 1B, the electromagnetic wave detector includes an active matrix substrate 1, a semiconductor film 2 having electromagnetic wave conductivity, and a bias electrode (common electrode) connected to a power source (not shown). 3 are sequentially formed. The semiconductor film 2 generates charges (electrons-holes) inside when irradiated with electromagnetic waves such as X-rays. That is, the semiconductor film 2 has electromagnetic wave conductivity, and is for converting electromagnetic wave image information such as X-rays into charge information.
[0036]
The semiconductor film 2 is made of, for example, amorphous a-Se (amorphous selenium) containing selenium as a main component (having a content of 50% or more). In addition, CdTe, CdZnTe, PbI 2 , HgI 2 , GaAs, Si, or the like can also be used as the semiconductor film 2.
[0037]
Hereinafter, the active matrix substrate 1 will be described in detail. The active matrix substrate 1 includes a glass substrate 11, a scanning line (gate electrode) 12, a storage capacitor line (storage capacitor electrode) 13, a gate insulating film 14, a connection electrode 15, a channel layer 16, a contact layer 17, a signal line (source electrode). ) 18, an insulating protective film 19, an interlayer insulating film 20, and a pixel electrode (charge collecting electrode) 21. In the active matrix substrate 1, signal lines 18 and scanning lines 12 are arranged in a grid pattern on a glass substrate 11, and a TFT (Thin Film Transistor) 4 that is a switching element and a pixel electrode 21 are formed for each unit grid. ing.
[0038]
Further, in the active matrix substrate 1, the TFT 4 is configured by the scanning line 12, the gate insulating film 14, the signal line 18, the connection electrode 15, the channel layer 16, the contact layer 17, and the like. A storage capacitor (Cs) 5 is constituted by the film 14, the connection electrode 15, and the like.
[0039]
Here, as shown in FIGS. 2A to 2C, a portion of the scanning line 12 constituting the TFT 4 is a gate electrode 12a, and a portion of the signal line 18 constituting the TFT 4 is a source electrode 18a. A portion of the capacitor line 13 constituting the storage capacitor 5 is referred to as a storage capacitor electrode 13a.
[0040]
The first embodiment exemplifies a configuration in which the gate electrode 12a, the source electrode 18a, and the storage capacitor electrode 13a are configured to share part of the scanning line 12, the signal line 18, and the storage capacitor line 13, respectively. However, the gate electrode 12a, the source electrode 18a, and the storage capacitor electrode 13a may be configured separately from the scanning line 12, the signal line 18, and the storage capacitor line 13, respectively.
[0041]
The glass substrate 11 is a support substrate. As the glass substrate 11, for example, an alkali-free glass substrate (for example, # 1737 manufactured by Corning) can be used. The scanning lines 12 and the signal lines 18 are electric wirings (metal wirings) arranged in a lattice pattern, and TFTs 4 are formed at the respective intersections.
[0042]
The TFT 4 is a switching element, and each of its source and drain is connected to the signal line 18 and the connection electrode 15. That is, the signal line 18 includes a straight line portion as a signal line and an extended portion (that is, the source electrode 18a) for constituting the TFT 4, and the connection electrode 15 constitutes the TFT 4 while constituting the drain electrode of the TFT 4. And the storage capacitor 5 are provided.
[0043]
The gate insulating film 14 includes SiN x And SiO x Etc. can be used. The gate insulating film 14 is provided so as to cover the gate electrode 12a and the storage capacitor electrode 13a, and a part located on the gate electrode 12a acts as a gate insulating film in the TFT 4 and a part located on the storage capacitor electrode 13a. Acts as a dielectric layer in the storage capacitor 5. That is, the storage capacitor 5 is formed by the overlapping region of the storage capacitor electrode 13 a and the connection electrode 15 formed in the same layer as the gate electrode 2. As the gate insulating film 14, SiN x And SiO x In addition, an anodic oxide film obtained by anodizing the gate electrode 14a and the storage capacitor electrode 13a can be used in combination.
[0044]
The channel layer (i layer) 16 is a channel portion of the TFT 4 and serves as a current path connecting the source electrode 18 a and the connection electrode 15. Contact layer (n + (Layer) 17 serves as a contact between the channel layer 16 and the source electrode 18 a and a contact between the channel layer 16 and the connection electrode 15.
[0045]
The insulating protective film 19 is formed over substantially the entire surface (substantially the entire region) on the signal line 18 and the connection electrode 15, that is, on the glass substrate 11. Thus, the connection electrode 15 and the source electrode 18a are protected, and the electrodes are electrically insulated and separated. In addition, the insulating protective film 19 has a contact hole 22 at a predetermined position, that is, a portion located on a portion of the connection electrode 15 facing the storage capacitor electrode 13 a via the storage capacitor 5.
[0046]
An interlayer insulating film 20 is provided above the insulating protective film 19. The interlayer insulating film 20 is made of a translucent resin having a thickness of 1 to 5 μm, and the TFT 4 is planarized. A pixel electrode 21 made of a conductive film such as ITO or Al is provided on the upper layer of the interlayer insulating film 20, that is, the uppermost layer of the active matrix substrate 1. Also in the interlayer insulating film 20, the contact hole 22 penetrates the same place as the insulating protective film 19, and the pixel electrode 21 is connected to the connection electrode 15 through the contact hole 22.
[0047]
Further, the semiconductor film 2 and the bias electrode 3 are formed on the pixel electrode 21 so as to cover substantially the entire surface of the active matrix substrate 1. In some cases, a charge blocking layer or a buffer layer may be provided in the upper layer and / or lower layer of the semiconductor film 2, but in the electromagnetic wave detector according to the first embodiment, these layers are defined as the semiconductor film 2. . Examples of charge blocking layers and buffer layers include Se layers containing As and Te, Se layers doped with a small amount of halogen, alkali metal, etc., or Sb 2 S Three , CeO 2 And high resistance semiconductor layers such as CdS.
[0048]
A power supply (not shown) is connected between the bias electrode 3 and the storage capacitor electrode 13 a so that a voltage can be applied to the semiconductor film 2. As a result, an electric field can be generated between the bias electrode 3 and the pixel electrode 21 via the storage capacitor 5. At this time, since the semiconductor film 2 and the storage capacitor 5 are electrically connected in series, the semiconductor film is absorbed by electromagnetic waves such as X-rays while a bias voltage is applied to the bias electrode 3. When charges (electron-hole pairs) are generated in 2, the generated electrons move to the + electrode side and the holes move to the-electrode side. As a result, charges are accumulated in the storage capacitor 5.
[0049]
In the entire electromagnetic wave detector, a plurality of pixel electrodes 21 are arranged one-dimensionally or two-dimensionally, and the electromagnetic wave detectors are individually connected to the storage capacitor 5 and the storage capacitor 5 individually connected to the pixel electrode 21. A plurality of TFTs 4 are provided. Thus, one-dimensional or two-dimensional electromagnetic wave information is temporarily stored in the storage capacitor 5 and the TFT 4 is sequentially scanned, whereby the one-dimensional or two-dimensional charge information can be easily read out. In order to read out the charge information, a charge detection amplifier is connected to the end of each signal line 18 (see FIG. 9).
[0050]
The basic structure of the electromagnetic wave detector according to the present embodiment has been described above. Next, the characteristic points of the electromagnetic wave detector will be described.
[0051]
The electromagnetic wave detector according to the present embodiment is particularly characterized by the shapes of the signal line 18 and the scanning line 12. For example, as shown in FIG. 1B, the signal line 18 used in the electromagnetic wave detector is provided with an opening 181 along the extending direction of the wiring at a substantially central portion of the wiring. For example, an opening 181 having a width of 3 μm is provided in a slit shape for a signal line having a line width of 13 μm. The opening 181 is formed at the same time when the signal line 18 is patterned, and light can be transmitted therethrough.
[0052]
Further, the electromagnetic wave detector is a planar light source composed of a light source (for example, an LED (Light Emitting Diode)) on the back side of the active matrix substrate 1 (that is, the side opposite to the formation side of the pixel electrode 21 with respect to the active matrix substrate 1). ). As described in the description of the prior art, this is because the trap charge generated in the semiconductor film 2 between the pixel electrodes 21 by irradiating light from the back surface side of the active matrix substrate 1 and applying the light to the semiconductor film 2. This is to stabilize the characteristics of the electromagnetic wave detector (to suppress problems such as Lag (afterimage) and sensitivity reduction).
[0053]
Here, in the conventional configuration, when light is irradiated to the gap between the pixel electrodes, the light is blocked by the wiring disposed between the pixel electrodes, and the semiconductor film in the gap cannot be efficiently irradiated with light. there were. On the other hand, in the configuration of the electromagnetic wave detector according to the present embodiment, as shown in FIG. 1B, the signal line 18 is provided with the slit-shaped opening 181, so that the semiconductor on the signal line 18 is provided. The charge trapping region in the film 2 can be efficiently irradiated with light. Therefore, in the electromagnetic wave detector of the present application, it is possible to suppress problems such as Lag (afterimage) and sensitivity reduction to a level where there is no practical problem.
[0054]
The active matrix substrate 1 has a configuration in which a light-transmitting interlayer insulating film 20 is interposed between the signal line 18 and the semiconductor film 2. Here, the interlayer insulating film 20 is assumed to have a thickness of 1 to 5 μm. With this configuration, there is also an effect that the light irradiated from the back surface of the active matrix substrate 1 is likely to easily sneak into the upper portion of the signal line 18 due to light diffraction when passing through the interlayer insulating film 20. For this reason, it can be said that the electromagnetic wave detector according to the present embodiment preferably has a configuration in which the interlayer insulating film 20 is provided between the signal line 18 and the semiconductor film 2.
[0055]
However, even if the interlayer insulating film 20 is not provided and the signal line 18 and the semiconductor film 2 are close to each other only through the protective insulating film 19, the light incident on the semiconductor film 2 is diffracted inside thereof. . Further, it is considered that trapped charges generated in the semiconductor film 2 are generated not only at the interface between the active matrix substrate 1 and the semiconductor film 2 but also at a portion close to the interface in the semiconductor film 2. Therefore, the present invention does not deny application to the active matrix substrate 1 that does not include the interlayer insulating film 20.
[0056]
Further, the thickness of the interlayer insulating film 20 is not useful when the thickness is less than 1 μm because the light diffraction effect is abruptly deteriorated. When the thickness is greater than 5 μm, it is difficult to control the thickness (uniformity). Alternatively, it is not preferable because a process problem such as formation of a contact hole becomes difficult.
[0057]
Further, as shown in FIG. 3A, the light diffraction effect due to the intervening interlayer insulating film brings about a corresponding effect even in the conventional configuration in which no opening is formed in the wiring. However, in the electromagnetic wave detector according to the present embodiment, by providing the opening 181 in the signal line 18, as shown in FIG. 3B, the irradiation region of the light to the semiconductor film 2 by the diffracted light is expanded. As a result, light can be efficiently applied to the gaps between the pixel electrodes 21 without reducing the substantial wiring width (that is, without increasing the wiring resistance).
[0058]
In the above description, the configuration in the case where the opening 181 is provided in the signal line 18 is illustrated. However, the same effect as that of the signal line 18 can be obtained by providing an opening in the scanning line 12 as well. FIG. 4 shows an example in which the opening 121 is provided in the scanning line 12 in addition to the signal line 18. This makes it possible to eliminate the charge traps between the pixels in the vertical direction and the horizontal direction.
[0059]
The electromagnetic wave detector may have a structure in which an opening is provided only in one of the signal line 18 and the scanning line 12. However, when the line widths of the scanning line 12 and the signal line 18 are greatly different, it is preferable to preferentially provide an opening in a wiring having a thick line width.
[0060]
When the signal line 18 and the scanning line 12 are formed not only from a metal film but also from a laminated film of a metal film and a transparent conductive film (for example, a laminated film of Ta and ITO), Both may be provided with openings, or the openings may be provided only on the metal film. Further, in each of the above examples, a drawing is shown in which no opening is provided at the intersection between the signal line 18 and the scanning line 12, but an opening may be provided at the intersection.
[0061]
Further, in the active matrix substrate having the structure in which the opening is provided in the wiring as described above, the following modifications can be taken.
[0062]
In FIG. 5, a slit-like opening 181 is provided in the signal line 18, and the line width of the signal line 18 is narrowed at the intersection of the signal line 18 and the scanning line 12. Thereby, the area of the intersection between the signal line 18 and the scanning line 12 is reduced, and the wiring capacitance between the signal line 18 and the scanning line 12 (mainly parasitic capacitance generated at the intersection) can be reduced. . Thereby, the time constant of the wiring can be reduced, and an electromagnetic wave detector having an excellent S / N can be realized. The noise gain of the signal read from the signal line 18 is expressed by Cd / Cf (Cd: wiring capacity of the signal line, Cf: feedback capacity of the charge detection amplifier). It directly affects the signal S / N.
[0063]
FIG. 6 shows a configuration in which, in addition to the configuration of FIG. 5, the scanning line 12 is also provided with a slit-like opening 121 and the line width of the scanning line 12 is narrowed at the intersection of the signal line 18 and the scanning line 12. Indicates. This eliminates the charge trap between pixels in the vertical direction and the horizontal direction, reduces the area of the intersection of the signal line 18 and the scanning line 12, and reduces the wiring capacity of the signal line 18 and the scanning line 12. Can do.
[0064]
Further, FIG. 7 shows an example in which the openings formed in the signal lines 18 and the scanning lines 12 in the configuration of FIG. 6 are composed of a plurality of openings. As described above, the size, shape, arrangement interval, and the like of the opening are not particularly limited as long as the light irradiation efficiency with respect to the semiconductor film in the region on the wiring is improved.
[0065]
In addition, in the electromagnetic wave detector according to the present embodiment, light is efficiently circulated to the opposite side to the light irradiation side with respect to the wiring by using light diffraction, and the light irradiation efficiency to the semiconductor film 2 is improved. It is improving. In order to further improve the light wraparound effect, as shown in FIG. 8, a configuration in which a diffusion plate 7 is provided between the active matrix substrate 1 and the light source 6 installed behind the active matrix substrate 1 can be adopted.
[0066]
As described above, by disposing the diffusing plate 7, the light incident on the active matrix substrate 1 is obliquely incident on the normal direction of the substrate. And by the synergistic effect of the increase in the light incident in the oblique direction and the light diffraction, the light can be efficiently circulated to the side opposite to the light irradiation side with respect to the wiring. In addition, the in-plane distribution of the light intensity can be made uniform by using diffused light as the light applied to the active matrix substrate 1. In the configuration shown in FIG. 8, the diffusion plate 7 and the light source 6 may be integrally formed.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, the active matrix substrate of the present invention has a configuration in which openings are formed in the signal lines and / or scanning lines.
[0068]
Therefore, in the electromagnetic wave detector using the active matrix substrate, the light emitted from the light source is not provided in the signal line or the scanning line wiring on the assumption that the light source is installed on the back surface of the active matrix substrate. Pass through the department. The diffraction of the light passing through the opening allows the light to circulate to the side opposite to the light irradiation side with respect to the wiring, and the efficiency is improved in a place where charges are trapped without increasing the wiring resistance. There is an effect that light can be irradiated well.
[0069]
In the active matrix substrate, the opening may be a slit provided along the extending direction of the signal line and / or the scanning line.
[0070]
Therefore, there is an effect that light can be efficiently irradiated to the gap between the pixel electrodes formed in a lattice shape.
[0071]
In the active matrix substrate, the signal line and / or the scanning line may be formed so that the line width is narrowed at the intersection of the signal line and the scanning line.
[0072]
Therefore, the area of the intersection between the signal line and the scanning line is reduced, the wiring capacitance between the signal line and the scanning line (mainly parasitic capacitance generated at the intersection) can be reduced, and the S / N is excellent. An effect is obtained that an electromagnetic wave detector can be realized.
[0073]
In the active matrix substrate, an interlayer insulating film may be interposed between the signal line and / or scanning line and the pixel electrode.
[0074]
Therefore, after the light emitted from the light source passes through the opening in the wiring and then passes through the interlayer insulating film, the light easily wraps around to the back side of the signal line or the scanning line due to diffraction, and the charge There is an effect that it is possible to irradiate light more efficiently to the place where is trapped.
[0075]
As described above, the electromagnetic wave detector of the present invention includes the active matrix substrate, a semiconductor film formed on the upper surface of the active matrix substrate, and a bias electrode formed on the upper surface of the semiconductor film. The light source capable of irradiating the active matrix substrate is provided on the surface of the active matrix substrate opposite to the surface on which the semiconductor film is formed.
[0076]
Therefore, compared with the conventional configuration in which the active matrix substrate does not have an opening in the wiring, even if the substantial wiring width is the same, the semiconductor film on the back side of the wiring can be efficiently irradiated with light. There is an effect that light can be efficiently irradiated to a place where charges are trapped without increasing the resistance.
[0077]
The electromagnetic wave detector may include a diffusing unit that converts irradiation light from the light source into diffused light between the active matrix substrate and the light source.
[0078]
Therefore, the light emitted from the light source is diffused by the diffusing means before being incident on the active matrix substrate, and incident light in an oblique direction is generated. This makes it easier for light to wrap around the signal lines and the scanning lines, and has the effect of irradiating light more efficiently on the semiconductor film where charges are trapped.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B show an embodiment of the present invention, in which FIG. 1A is a cross-sectional view showing a structure of a pixel unit of an electromagnetic wave detector, and FIG. 1B is a plan view thereof.
2A is a plan view showing the shape of a scanning line and a gate electrode, FIG. 2B is a plan view showing the shape of a signal line and a source electrode, and FIG. 2C is a charge capacity. It is a top view which shows the shape of a line | wire and a charge capacity electrode.
FIG. 3 (a) is a diagram showing a light irradiation region to a semiconductor film in the structure of a conventional active matrix substrate, and FIG. 3 (b) is a diagram illustrating the semiconductor film in the structure of the active matrix substrate of the present invention. It is a figure which shows a light irradiation area | region.
FIG. 4, showing another embodiment of the present invention, is a plan view showing the structure of one pixel unit of an electromagnetic wave detector.
FIG. 5, showing still another embodiment of the present invention, is a plan view showing a structure of one pixel unit of an electromagnetic wave detector.
FIG. 6 is a plan view showing a structure of one pixel unit of an electromagnetic wave detector according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 7, showing still another embodiment of the present invention, is a plan view showing the structure of one pixel unit of an electromagnetic wave detector.
FIG. 8, showing still another embodiment of the present invention, is a sectional view showing the structure of an electromagnetic wave detector in which a diffusion plate is provided between a light source and an active matrix substrate.
FIG. 9 is a diagram illustrating a detection principle of an electromagnetic wave detector.
10A and 10B show a conventional electromagnetic wave detector, in which FIG. 10A is a cross-sectional view showing the structure of a unit of one pixel of the electromagnetic wave detector, and FIG. 10B is a plan view thereof.
FIG. 11 is a plan view showing a gap between adjacent pixel collecting electrodes in the electromagnetic wave detector.
FIG. 12 is a cross-sectional view showing a configuration when a light source is disposed on the back surface of an active matrix substrate in a conventional electromagnetic wave detector.
[Explanation of symbols]
1 Active matrix substrate
2 Semiconductor film
3 Bias electrode
4 TFT (switching element)
5 storage capacity
6 Light source
7 Diffusion plate (Diffusion means)
11 Glass substrate (substrate)
12 scanning lines
18 signal lines
20 Interlayer insulation film
21 Pixel electrode
121 ・ 181 opening

Claims (5)

基板上に、信号線、走査線が格子状に配設され、単位格子毎にスイッチング素子と画素電極が形成されたアクティブマトリクス
上記アクティブマトリクス基板の上面に形成された半導体膜と、
上記半導体膜の上面に形成されたバイアス電極とを備えた電磁波検出器において、
上記信号線及び/又は走査線の上記信号線と上記走査線とが重なっていない領域に、開口部が形成されていると共に、
上記アクティブマトリクス基板の上記半導体膜が形成された面とは反対の面側に、上記アクティブマトリクス基板を照射し得る光源を備えていることを特徴とする電磁波検出器
On a substrate, signal lines, the scanning lines are arranged in a grid, an active matrix switching element and a pixel electrode are formed for each unit cell,
A semiconductor film formed on the upper surface of the active matrix substrate;
In the electromagnetic wave detector comprising a bias electrode formed on the upper surface of the semiconductor film ,
An opening is formed in a region where the signal line and / or the scanning line of the scanning line does not overlap the scanning line ,
An electromagnetic wave detector comprising: a light source capable of irradiating the active matrix substrate on a surface opposite to the surface on which the semiconductor film is formed of the active matrix substrate.
上記開口部は、上記信号線及び/又は上記走査線の延伸方向に沿って設けられたスリットであることを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出器The electromagnetic wave detector according to claim 1, wherein the opening is a slit provided along the extending direction of the signal line and / or the scanning line. 上記信号線及び/又は上記走査線は、上記信号線と上記走査線との交差部において線幅が細くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出器2. The electromagnetic wave detector according to claim 1, wherein the signal line and / or the scanning line is formed to have a narrow line width at an intersection between the signal line and the scanning line. 上記信号線及び/又は走査線と上記画素電極との間には、層間絶縁膜が介在していることを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出器2. The electromagnetic wave detector according to claim 1, wherein an interlayer insulating film is interposed between the signal line and / or scanning line and the pixel electrode. 上記アクティブマトリクス基板と上記光源との間に、上記光源からの照射光を拡散光に変換する拡散手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電磁波検出器。  The electromagnetic wave detector according to claim 1, further comprising a diffusing unit that converts irradiation light from the light source into diffused light between the active matrix substrate and the light source.
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