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JP4346911B2 - Three-dimensional knitting - Google Patents

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JP4346911B2
JP4346911B2 JP2003004922A JP2003004922A JP4346911B2 JP 4346911 B2 JP4346911 B2 JP 4346911B2 JP 2003004922 A JP2003004922 A JP 2003004922A JP 2003004922 A JP2003004922 A JP 2003004922A JP 4346911 B2 JP4346911 B2 JP 4346911B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車、鉄道車両、航空機、チャイルドシート、ベビーカー等の乗り物座席シート用のクッション材及び事務用等の座席シート用クッション材として好適に使用される立体編物に関する。
【0002】
【従来の技術】
表裏二層の編地と該二層の編地を連結する連結糸から構成された立体編物は、クッション性、通気性、保温性、体圧分散性等の機能を活かして、各種クッション材用途に利用されている。
これらの立体編物は、中間層を構成する連結糸にモノフィラメントを使用することにより、モノフィラメントの曲げ弾性を活用して立体編物の厚み方向にクッション性が付与されている。立体編物のクッション性及び圧縮回復性を向上させる方法として、例えば、特許文献1には、連結糸に弾性回復性の良好なモノフィラメントを用いて、立体編物の圧縮回復性を良好にした立体編物が開示されている。
【0003】
しかしながら、この立体編物は、置き敷き用の座席シートとして利用した場合には良好なクッション性が得られるが、フレーム等に張設させたハンモック式の座席シートとして使用した場合には、張設圧縮撓み特性や伸長特性が何ら考慮されていないため、座った瞬間に小さな荷重で容易に表裏の編地が組織変形を起こして、表裏の編地の糸が緊張状態に移行し易く、底付き感を感じるものであった。更には、張設圧縮時のヒステリシスロス率が大きく、繰り返して座った場合に、フィット感の低下や退席後のシートに凹みが残る等、見栄えの悪さが問題となり、ハンモック式の座席シート用の立体編物として十分満足できるものではなかった。
【0004】
一方、特許文献2には、立体編物をシートフレームに張設して、ハンモック式の座席シートとして使用することが開示されている。しかし、この立体編物は、張設圧縮特性、伸長特性、及び表裏二層に使用する編地の張設圧縮特性が何ら考慮されていないため、ハンモック式の座席シート用の立体編物として不十分なものであった。
ハンモック式の座席シート用の立体編物としては、連結層が良好な弾力感を有し、ソフト感があり、底付き感の無いクッション性と良好なフィット感が望まれている。立体編物の連結層の弾力感をソフトにすると、ハンモックの座席シートとして使用した場合には、着座後に底付き感を感じ、連結層を硬くすると、硬く乗り心地の悪いシートとなる。そのため、連結層が良好な弾力感を有し、ソフト感があり、底付きの無いクッション性と良好なフィット感を同時に満足できるものではなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−269747号公報
【特許文献2】
特開2001−87077号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記問題点を解決し、ハンモック式の座席シートに使用した場合、座った瞬間に過度に表裏の編地が組織変形することなく、連結層のソフトな弾力感を有し、着座後も底付き感のないクッション性と良好なフィット感を同時に満足し、さらに、張設圧縮によるヒステリシスロス率が小さく、長時間又は繰り返して座った後のシートの凹みが少なく、見栄えの良い立体編物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するために、立体編物の張設圧縮撓み特性、伸長特性、立体編物に用いる繊維素材及び繊維形態について鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
(1) 表裏二層の編地と、該二層の編地を連結するモノフィラメントによる連結糸からなる連結層で構成された立体編地であって、立体編物、表層単独編地及び裏層単独編地の張設圧縮撓み量が、いずれも20mm以上85mm以下であり、[(表層単独編地の張設圧縮撓み量)/(裏層単独編地の張設圧縮撓み量)]の値が1.2以上1.9以下であり、連結層圧縮寄与余裕度が1.0以上3.0以下であることを特徴とする立体編物。
(2) 立体編物の張設圧縮撓み時のヒステリシスロスが65%以下であり、張設圧縮撓み後の残留歪量が20mm以下であることを特徴とする(1)に記載の立体編物。
(3) 立体編物の置敷圧縮率が20%以上85%以下であり、ヒステリシスロスが40%以下であり、置敷圧縮後の残留歪量が5mm以下であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の立体編物。
(4) 立体編物の連結糸の少なくとも一部がポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントで構成されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載の立体編物。
(5) (1)〜(4)のいずれか1つに記載の座席シート用立体編物。
(6) (5)に記載の座席シート用立体編物が、背部又は座部のクッション材に用いられていることを特徴とするハンモック式座席シート。
【0008】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の立体編物は、ハンモック式の座席シートとして使用する場合に、立体編物に接する瞬間のぐらつき感を向上させ、張設圧縮撓み時の回復性を向上させ、人体とのフィット感を有し、快適な座り心地を得る上で、立体編物、表層単独編地及び裏層単独編地は、いずれも張設圧縮撓み量が20mm以上85mm以下であることが必要であり、好ましくは25mm以上85mm以下、より好ましくは30mm以上85mm以下である。
【0009】
張設圧縮撓み量は、立体編物の表裏層の編地の圧縮特性によって大きく左右されるものである。立体編物、表層単独編地及び裏層単独編地のうちの、いずれかの張設圧縮撓み量が20mm未満であると、人が座った際の沈み込みが少な過ぎ、人体にフィットせず、硬く座り心地の悪いものとなる。一方、張設圧縮撓み量が85mmを越えると、人が座った際の沈み込みが大きくなり過ぎ、シート面がぐらついて人体にフィットせず、座った後にシート面に凹みが発生しやすく、見栄えの悪いものとなる。
【0010】
張設圧縮撓み量とは、四角にカットした立体編物の周囲を枠に固定し、立体編物及び表層単独編地及び裏層単独編地の表面に対し直角方向に直径100mmの円形平面状の圧縮治具に245Nの荷重を加えた時の立体編物及び表層単独編地及び裏層単独編地の表面の張設圧縮撓み量のことであり、後で述べる測定法により求められる。
ハンモック式の座席シートとは、立体編物の周囲又は少なくとも2辺を、シートフレーム又は椅子の枠組みに、緊張状態又は弛ませた状態で張ることにより、立体編物が帆の様な状態で座席シートの座部や背もたれ部を形成するものである。
【0011】
立体編地中の表層単独編地及び裏層単独編地とは、表裏二層の編地と、該二層の編地を連結するモノフィラメントによる連結糸からなる連結層で構成された立体編物の表裏二層の編地のことであり、立体編物中のモノフィラメントによる連結糸からなる連結層の部分をハサミでカットし、表裏二層の編地に分離した単独編地のことである。
本発明の立体編物において、[(表層単独編地の張設圧縮撓み量)/(裏層単独編地の張設圧縮撓み量)]の値が1.2以上1.9以下であることが、立体編物に接する瞬間の連結層のソフトな弾力感を向上させて、着座後の底付き感のないクッション性と良好なフィット感を得る上で必要であり、好ましくは1.2以上1.8以下、より好ましくは1.2以上1.7以下である。
【0012】
立体編物中の[(表層単独編地の張設圧縮撓み量)/(裏層単独編地の張設圧縮撓み量)]の値とは、表層単独編地の張設圧縮撓み量と立体編地中の裏層の編地の張設圧縮撓み量の比である。
[(表層単独編地の張設圧縮撓み量)/(裏層単独編地の張設圧縮撓み量)]の値が1.2未満であると、立体編物にした際、表裏層の張設圧縮撓み量の差が小さ過ぎて、モノフィラメントからなる連結層の圧縮弾性が発揮されず、連結層のソフトな弾力感、良好なクッション感が得られず、シート面が人体にフィットせず、硬く座り心地の悪いものとなる。一方、[(表層単独編地の張設圧縮撓み量/裏層単独編地の張設圧縮撓み量)]の値が1.9を越えると、表裏層の張設圧縮撓み量の差が大きくなり過ぎて、モノフィラメントからなる連結層の圧縮弾性への負担が大きくなり過ぎ、連結層のソフトな弾力感は良好なものの、底付き感がありシート面が人体にフィットせず座り心地の悪いものとなる。
【0013】
さらに、本発明の立体編物は、連結層圧縮寄与余裕度が1.0以上3.0以下であることが必要であり、好ましくは1.1以上2.9以下、より好ましくは1.2以上2.8以下である。
連結層圧縮寄与余裕度とは、表層単独編地の張設圧縮撓み量と裏層単独編地の張設圧縮撓み量の差の、立体編物の厚みに対する比であり、後で述べる測定法により求められる。この値は、立体編物の表裏の編地の張設圧縮特性及び連結層の圧縮特性によって大きく左右されるものである。連結層圧縮寄与余裕度が1.0未満であると、立体編物にした際、モノフィラメントからなる連結層の圧縮弾性が発揮されず、連結層のソフトな弾力感及び良好なクッション性が得られず、シート面が人体にフィットせず、硬く座り心地の悪いものとなる。一方、連結層圧縮寄与余裕度が3.0を越えると、立体編物にした際、モノフィラメントからなる連結層の圧縮弾性への負担が大きくなり過ぎ、連結層のソフトな弾力感は良好なものの、底つき感がありシート面が人体にフィットせず座り心地の悪いものとなる。
【0014】
本発明の立体編物は、張設圧縮撓み時のヒステリシスロスが65%以下であることが、ハンモック式の座席シートとして使用する場合に反発感のあるクッション性を有する上で好ましく、より好ましくは60%以下であり、0に近いほど良い。
本発明の立体編物は、圧縮撓み後の残留歪量が20mm以下であることが、長時間又は繰り返し座った後の凹みを目立たなくさせる上で好ましく、より好ましくは18mm以下であり、0に近いほど良い。
【0015】
立体編物の張設圧縮撓み時のヒステリシスロス及び残留歪量を低減させるには、立体編物の表及び裏編地を構成する繊維を0%以上の伸長率で伸長熱処理する方法等により達成することができる。熱処理は、原糸製造の段階、仮撚、流体噴射加工等の糸加工段階で、アンダーフィードのもとで行ってもよく、編地の段階で伸長熱処理してもよい。編地で伸長熱処理する場合は、幅方向に5%以上の伸長率で行うことが好ましい。
【0016】
本発明の立体編物は、置敷圧縮率が20%以上85%以下であることが好ましく、より好ましくは30%以上80%以下、最も好ましくは40%以上75%以下である。ここでいう立体編物の置敷圧縮率とは、立体編物を剛体面上に置いた状態(置敷)で、表面に対して直角方向に、直径100mmの円形平面状の圧縮治具に245Nの荷重を加えた時の立体編物の圧縮率のことをいい、立体編物の連結層を構成する連結糸の圧縮特性によって大きく左右される。
【0017】
立体編物の置敷圧縮率が20%未満であると、立体編物のモノフィラメントからなる連結層の圧縮弾性が発揮されず、連結層のソフトな弾力感及び良好なクッション感が得られない場合があり、硬く座り心地の悪いものとなることがある。立体編物の圧縮率が85%を越えると、連結層のソフトな弾力感は良好なものの、底つき感が生ずる場合があり、座り心地の低下につながりやすい。
本発明の立体編物は、置敷圧縮時のヒステリシスロスが40%以下であることが、反発感のあるクッション性を有する上で好ましく、より好ましくは35%以下であり、0に近いほど良い。
【0018】
本発明の立体編物の置敷圧縮後の残留歪量は5mm以下であることが、長時間又は繰り返し座った後にヘタリが少なく、姿勢保持性を向上させる上で好ましく、より好ましくは3mm以下であり、0に近いほど良い。
本発明の立体編物は、表裏二層の編地と該二層の編地を連結するモノフィラメントにより構成される。ダブルラッセル編機、ダブル丸編機又は横編機で立体編物を編成する場合、表裏の編地を連結する連結糸は、必ずどちらかの方向に湾曲した状態で編み込まれる。その連結糸に厚み方向から力を加えると、既に湾曲している状態から更に湾曲し、力を取り除くと元の状態に戻る。この際に生じる連結糸の曲げと回復の挙動が立体編物の反発感のあるクッション性に大きく影響するため、連結糸には曲げ剛性の高いモノフィラメントを用いる。
【0019】
このクッション性は、立体編物をハンモック式の座席シートとして使用した場合にも反映される。したがって、立体編物の連結糸は、全てモノフィラメントであることが好ましいが、必要に応じてモノフィラメント以外の繊維を編成時に交編させてもよい。その場合のモノフィラメント以外の繊維は、連結糸における重量混率が、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下である。例えば、マルチフィラメント仮撚糸等を交編すると、圧縮時にモノフィラメント同士がこすれて発生する耳障りな音を低減できるので好ましい。
【0020】
本発明の立体編物の連結糸に用いるモノフィラメントは、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリエステル系エラストマー繊維等、任意の素材の繊維を用いることができるが、このうち、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を連結糸の少なくとも一部を用いると、弾力感のあるクッション性を有し、繰り返し又は長時間圧縮後のクッション性の耐久性が良好となり好ましい。
【0021】
本発明で好ましく用いられるポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントは、例えば、特願2000−93724号明細書に記載された方法により製造することができる。すなわち、ポリトリメチレンテレフタレートを紡口から吐出し、冷却浴中で急冷した後、第1ロールで巻き取る。次いで、温水中や乾熱雰囲気下で延伸しながら第2ロールで巻き取った後、乾熱雰囲気下や湿熱雰囲気下においてオーバーフィードでリラックス処理して、第3ロールで巻き取る方法等により製造することができる。
【0022】
モノフィラメントの断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形のものでもよいが、丸型断面が立体編物のクッション性の耐久性を向上させる上で好ましい。立体編物の表裏の編地に用いる繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維等のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリプロピレン系繊維等の合成繊維、綿、麻、ウール等の天然繊維、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、リヨセル等の再生繊維等の任意の繊維が挙げられる。
【0023】
このうち、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を用いると、立体編物をハンモック式シートに使用する場合に圧縮撓み量を増大でき、ストローク感、フィット感が良好となるので好ましい。さらにポリトリメチレンテレフタレート繊維は0%以上の伸長率で、原糸製造、糸加工、あるいは編地の段階で伸長熱処理されていることが、圧縮撓み時のヒステリシスロス及び残留歪量低減のためにより好ましい。
【0024】
表裏の編地に用いられる繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、偏平、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形のものでもよい。繊維の形態も、未加工糸、紡績糸、撚糸、仮撚加工糸、流体噴射加工糸等いずれのものを採用してもよく、マルチフィラメントでもモノフィラメントでもよいが、連結糸のモノフィラメントを編地表面への露出しない様に被覆率を上げるには、立体編物の少なくとも表裏層の片側面にマルチフィラメントの仮撚加工糸、紡績糸等の嵩高糸を用いることが好ましく、マルチフィラメントの単糸繊度が15デシテックス以下であることが、ソフトな風合いを得る上で好ましい。
【0025】
立体編物にパワーのあるストレッチ性、又は圧縮撓み性と回復性を付与するためには、少なくとも表裏層の片側の編地にモノフィラメントを用いることが好ましい。モノフィラメントがサイドバイサイド等の複合糸であると、よりストレッチ性と回復性が向上するので好ましい。
本発明の立体編物は、表および裏編地に用いる繊維及び連結糸を、ポリエステル系繊維100%で構成すると、廃棄の際に解重合によりモノマーに戻すリサイクルが可能となり、また、焼却しても有害ガスの発生が防止できるので好ましい。
【0026】
本発明の表裏の編地又は連結糸に用いられるモノフィラメントは、着色されていることが好ましい。着色方法は、未着色の糸を、かせ又はチーズ状で糸染めする方法(先染め)、紡糸前の原液に顔料、染料等を混ぜて着色する方法(原液着色)、立体編物状で染色したり、プリントする方法等が挙げられる。立体編物状で染色すると、立体形状を維持するのが困難であったり、加工性が悪いため、先染めや原液着色が好ましい。
【0027】
連結糸に用いるモノフィラメントの繊度は、通常、200〜1000デシテックスの太さのものを用いることができる。立体編物にソフトな弾力感のある、より優れたクッション性を付与する上からは、モノフィラメントの太さは250〜700デシテックスが好ましく、より好ましくは300〜550デシテックスである。表裏の編地に用いるマルチフィラメント等の繊維には、通常、50〜2000デシテックスの太さのものを用いることができ、フィラメント数は任意に設定できる。
【0028】
本発明の立体編物は、相対する2列の針床を有する編機で編成することができ、例えば、ダブルラッセル編機、ダブル丸編機、Vベッドを有する横編機等で編成できる。寸法安定性のよい立体編物を得るには、ダブルラッセル編機を用いるのが好ましい。編機のゲージは9〜28ゲージが好ましく用いられる。
本発明の表裏の編地は、裏面を硬く(撓みにくく)するために、裏面の編地は、(鎖編+挿入編)を使用したクインズコード、シャークスキン等の編地で編成されることが好ましい。さらに、裏面の編地には、モノフィラメントを多針振りで編み込むことがより好ましい。表面を柔らかく(撓みやすく)するために、表面の編地には鎖編を使用しないダブルアトラスやダブルトリコット等の編地で編成されることが好ましい。さらに、表面を起毛するとより肌触りの良好なものが得られる。
【0029】
連結糸の密度は、立体編物6.45cm2の面積中にある連結糸の本数をN(本/6.45cm2)、連結糸のデシテックスをT(g/1×106cm)、連結糸の比重をρ0(g/cm3)とした時、立体編物6.45cm2の面積中にある連結糸の総断面積(N・ T/1×106・ρ0)が0.05〜0.25cm2であることが好ましく、より好ましくは0.07〜0.20cm2である。この範囲に設定することによって、立体編物がより適度な剛性による良好なクッション性を有するものとなる。
【0030】
連結糸は、表裏の編地中にループ状の編目を形成してもよく、表裏編地に挿入組織状に引っかけた構造でもよいが、少なくとも2本の連結糸が表裏の編地を互いに逆方向に斜めに傾斜して、クロス状(X状)やトラス状に連結することが、立体編物の形態安定性を向上させる上で好ましい。
立体編物の厚み及び目付は目的に応じて任意に設定できるが、厚みは3〜30mmが好ましい。厚みが3mm未満であると、クッション性が低下する場合があり、30mmを越えると、立体編物の仕上げ加工が難しくなる場合がある。目付は150〜3000g/m2が好ましく、より好ましくは200〜2000g/m2である。
【0031】
立体編物の仕上げ加工方法には、先染め糸や原液着色糸を使用した立体編物の場合は生機を精練、ヒートセット等の工程を通す方法を用いることができる。連結糸、又は表裏糸のいずれかが未着色の立体編物の場合は、生機を精練、染色、ヒートセット等の工程を通して仕上げることができる。
仕上げ加工後の立体編物は、融着、縫製、樹脂加工等の手段で端部を処理したり、熱成形等により所望の形状にして、ハンモック式座席シート等の各種用途に用いることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。
立体編物の各種物性の測定方法は以下のとおりである。
(1)立体編物の張設圧縮撓み量E(mm)、張設圧縮撓み時のヒステリシスロスQ(%)、圧縮撓み後の残留歪量E1(mm)
4隅に高さ15cmの足を取付けた、内径が1辺30cm、外径が1辺41cmの四角形の板状の金属枠(上面に40番のサンドペーパーを貼りつけて滑り止め性を付与)と、内径が1辺30cm、外径が1辺41cmの四角形の板状の金属枠(下面に40番のサンドペーパーを貼りつけて滑り止め性を付与)の間に立体編物を弛まない様に挟み、周囲を万力で固定する。
【0033】
島津オートグラフAG−B型(島津製作所製)を用い、直径100mmの円形平面状の圧縮治具により、張設した立体編物の中央部を50mm/分の速度で圧縮し、245Nの荷重になったら同速で元に戻す。この際に得られる図1に示す荷重−変位曲線から、245N荷重時の立体編物の変位を撓み量E(mm)、回復曲線の荷重が0となる変位を残留歪量E1(mm)とする。図1に示すように、圧縮曲線0Aと圧縮回復曲線A0で形成される面積をa1(cm2)、圧縮回復曲線A0と直線ABと直線B0で形成される面積をa2(cm2)とした時に、次式でヒステリシスロスQ(%)を算出する。
Q(%)=a1/(a1+a2)×100
【0034】
(2)[表層単独編地の張設圧縮撓み量BE1(mm)/裏層単独編地の張設圧縮撓み量BE2(mm)]比BE
立体編物と同様の方法で測定した表層単独編地の変位を撓み量BE1(mm)、裏層単独編地の変位を撓み量BE2(mm)から、次式で[(表層単独編地の張設圧縮撓み量)/(裏層単独編地の張設圧縮撓み量)]比BEを算出する。
BE=BE1/BE2
【0035】
(3)立体編物の連結層圧縮寄与余裕度R
上記方法で測定した表層単独編地の変位を撓み量BE1(mm)、裏層単独編地の変位を撓み量BE2(mm)、490Paの荷重をかけて測定した立体編物の厚みT0(mm)とした時に次式で連結層圧縮寄与余裕度Rを算出する。
R=(BE1−BE2)/T0
【0036】
(4)立体編物の置敷圧縮率P(%)、圧縮回復時のヒステリシスロスH(%)、圧縮回復後の残留歪率ε(%)
島津オートグラフAG−B型(島津製作所製)を用い、直径100mmの円盤状圧縮治具により、剛体面上に置いた15cm角、立体編物の厚みT0(mm)を490Paの荷重をかけて測定し、立体編物を10mm/minの速度で圧縮し、245Nの荷重になったら同速で戻す。この際に得られる図2に示す荷重−変位曲線から、245N荷重時の変位を圧縮量T1(mm)とし、次式で圧縮率P(%)を算出する。
P(%)=(T1/T0)×100
図2に示すように、圧縮曲線0Cと圧縮回復曲線C0で形成される面積をa01(cm2)、圧縮回復曲線C0と直線CDと直線D0で形成される面積をa02(cm2)とした時に、次式でヒステリシスロスH(%)を算出する。
H(%)=[a01/(a01+a02)]×100
さらに、圧縮・開放した後の回復曲線の荷重が0となる変位を残留歪量 T2とする。
【0037】
(5)ハンモックシートでのクッション性(座った際の弾力感、座ソフト感、着座後の底付き感、フィット感)
座部の形状が40cm角の四角い金属フレームで作られた椅子(四つ脚、背もたれなし)のフレームに、立体編物を緩まないよう縫製及びボルト止めにて張設させた座席を作製する。
その上に体重65Kgの男性が座席に座り、臀部を左右に振る動作を10回繰り返した後の張設させたシートのぐらつき感を官能評価により、◎:ぐらつき感がない、○:ぐらつき感が少ない、Δ:ぐらつき感がややある、×:ぐらつき感がある、の4段階で相対評価する。
【0038】
また、体重65kgの男性が5分間座った後、1分間退席することを10回繰り返す。座った瞬間(立体編物に接した瞬間)の弾力感を官能評価により、◎:弾力感がある、○:弾力感がややある、△:弾力感がやや少ない、×:弾力感が少ない、の4段階で相対評価する。
同時にソフト感を官能評価により、◎:ソフトである、○:ややソフトである、Δ:やや硬い、×:硬い、の4段階で相対評価する。
着座後の底付き感を官能評価により、◎:底付き感を感じない、○:底付き感を殆ど感じない、△:底付き感をやや感じる、×:底付き感を激しく感じる、の4段階で相対評価する。
フィット感を官能評価によって、◎:フィット感が高い、○:フィット感がやや高い、△:フィット感がやや低い、×:フィット感が低い、の4段階で相対評価する。
【0039】
(6)ハンモックシートに座った後の外観(見栄え)
(5)の試験後、椅子に張った立体編物の凹み状態を外観観察により、◎:凹みが全くない、○:凹みが殆どない、△:やや凹みがある、×:凹みが激しい、の4段階で相対評価する。
【0040】
【参考例1】
(ポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントの製造)
実施例において使用したポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントを、以下の方法により製造した。
ηsp/c=0.92(o−クロロフェノールを溶媒として35℃で測定)のポリトリメチレンテレフタレートを紡糸温度265℃で紡口から吐出し、40℃の冷却浴中に導いて冷却しつつ16.0m/分の速度の第1ロール群によって引張り、細化した未延伸モノフィラメントとした。次いで、温度55℃の延伸浴中で5倍に延伸しながら80.0m/分の第2ロール群によって引張った。その後、120℃のスチーム浴中で弛緩熱処理を施しながら、72.0m/分の第3ロール群を経た後、第3ロール群と同速の巻取り機で巻取り、390デシテックスの延伸モノフィラメントを製造した。同様にして440デシテックスの延伸モノフィラメントを製造した。
【0041】
固有粘度[η](dl/g)は、次式の定義に基づいて求められる値である。

Figure 0004346911
定義中のηrは、純度98%以上のo−クロロフェノール溶媒で溶解したポリトリメチレンテレフタレート糸又はポリエチレンテレフタレート糸の希釈溶液の35℃での粘度を、同一温度で測定した上記溶媒の粘度で除した値であり、相対粘度と定義されているものである。Cは、g/100mlで表されるポリマー濃度である。
【0042】
【実施例1】
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間15mmのダブルラッセル編機を用いた。表側及び裏側の編地を形成する4枚の筬(L1、L2、L5、L6)から501dtex144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)を、いずれもオールインの配列で供給した。連結部を形成する2枚の筬(L3、L4)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントを1イン1アウト(L3)と1アウト1イン(L4)の配列で供給した。
【0043】
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏の編地が平坦な立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1:1011/2122/3233/3433/2322/1211/
L2:3433/2322/1211/1011/2122/3233/
L3:1032/4523/
L4:4523/1032/
L5:1110/0001/
L6:3310/1134/
得られた立体編物は、シートに座った際のぐらつき感がなく、良好な弾力感を有しソフト感があり、底付き感を感じない良好なクッション性を有し、フィット感も高いものであった。また、長時間又は繰り返し座った後のシートの凹みが少なく、見栄えの良いものであった。
【0044】
【実施例2】
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッセル編機を用いた。表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)及び裏面の編地を形成する2枚の筬の片側(L5)から、501dtex144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)社製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。裏面を形成するもう一方の筬(L6)及び連結部を形成する2枚の筬(L3、L4)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールイン(L6)、1イン1アウト(L3)と1アウト1イン(L4)の配列で供給した。
【0045】
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏の編地が平坦な立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1:1011/2122/3233/3433/2322/1211/
L2:3433/2322/1211/1011/2122/3233/
L3:1032/4523/
L4:4523/1032/
L5:1110/0001/
L6:4410/1145/
得られた立体編物は、シートに座った際のぐらつき感がなく、良好な弾力感を有し、ソフト感があり、底付き感を感じない良好なクッション性を有し、フィット感も高いものであった。また、長時間又は繰り返し座った後のシートの凹みが少なく、見栄えの良いものであった。
【0046】
【実施例3】
6枚筬を装備した14ゲージ、釜間15mmのダブルラッセル編機を用いた。表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)及び裏面の編地を形成する2枚の筬の片側(L5)から、501dtex144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。裏面を形成するもう一方の筬(L6)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールイン(L6)の配列で供給した。連結部を形成する2枚の筬(L3、L4)から、参考例1で製造した440dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントを1イン1アウト(L3)と1アウト1イン(L4)の配列で供給した。
【0047】
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏の編地が平坦な立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1:1011/2122/3233/3433/2322/1211/
L2:3433/2322/1211/1011/2122/3233/
L3:1032/4523/
L4:4523/1032/
L5:1110/0001/
L6:3310/1134/
得られた立体編物は、シートに座った際のぐらつき感がなく、良好な弾力感を有しソフト感があり、底付き感を感じない良好なクッション性を有し、フィット感も高いものであった。また、長時間又は繰り返し座った後のシートの凹みが少なく、見栄えの良いものであった。
【0048】
【実施例4】
6枚筬を装備した18ゲージ、釜間13mmのダブルラッセル編機を用いた。表面の編地を形成する3枚の筬(L1、L2、L3)及び裏面の編地を形成する2枚の筬の片側(L5)から、167dtex48フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。裏面を形成するもう一方の筬(L6)及び連結部を形成する1枚の筬(L4)から、参考例1で製造した280dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをいずれもオールインの配列で供給した。
【0049】
以下に示す編組織で、打ち込み15.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表裏の編地が平坦な立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表1に示す。
(編組織)
L1:2322/1011/
L2:1011/2322/
L3:1000/0111/
L4:1043/6734/
L5:1110/0001/
L6:5510/1156/
得られた立体編物は、シートに座った際のぐらつき感がなく、良好な弾力感を有しソフト感があり、底付き感を感じない良好なクッション性を有し、フィット感も高いものであった。また、長時間又は繰り返し座った後のシートの凹みが少なく、見栄えの良いものであった。
【0050】
【比較例1】
実施例1において、連結部を形成する2枚の筬(L3、L4)から440dtexのポリエチレンテレフタレート繊維のモノフィラメント(旭化成(株)製)を1イン1アウト(L3)と1アウト1イン(L4)の配列で供給した以外は実施例1と同様にして立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。得られた立体編物は、シートに座った際のぐらつき感は少ないが、反発感が強すぎて良好な弾力感が得られずソフト感がなく、人体にフィットせず、硬く座り心地の悪いものであった。また、長時間又は繰り返して座った後のシートの凹みが激しく、見栄えの悪いものであった。
【0051】
【比較例2】
実施例1において、6枚筬を装備した14ゲージ、釜間12mmのダブルラッセル編機を用いた。連結部を形成する2枚の筬(L3、L4)から、440dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメント(旭化成(株)製)を1イン1アウト(L3)と1アウト1イン(L4)の配列で供給した以外は実施例1と同様にして立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。
得られた立体編物は、シートに座った際のぐらつき感がややあり、良好な弾力感が得られずソフト感がなく、人体にフィットせず、やや硬く座り心地の悪いものであった。また、長時間又は繰り返して座った後のシートの凹みが殆んどないものであった。
【0052】
【比較例3】
実施例1と同様にして得た立体編物の生機をフリー(ピン等で拘束しない状態)で150℃×2分の乾熱ヒートセットを行い、表裏の編地が平坦な立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。
得られた立体編物は、シートに座った際のぐらつき感があり、ソフト感は良好なものの弾力感が少なく、良好なフィット感が得られず、座り心地の悪いものであった。また、長時間又は繰り返して座った後のシートの凹みが激しい見栄えの悪いものであった。
【0053】
【比較例4】
実施例3において、6枚筬を装備した14ゲージ、釜間13mmのダブルラッセル編機を用いた。表面の編地を形成する2枚の筬(L1、L2)から、501dtex144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成株式会社製、黒色先染め糸)を2イン2アウト(L1)と2アウト2イン(L2)の配列で供給した。裏面の編地を形成する2枚の筬の片側(L5)から、501dtex144フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維の仮撚加工糸(旭化成(株)製、黒色先染め糸)をいずれもオールインの配列で供給した。裏面を形成するもう一方の筬(L6)及び連結部を形成する2枚の筬(L3、L4)から、参考例1で製造した390dtexのポリトリメチレンテレフタレート繊維のモノフィラメントをオールイン(L6)、2イン2アウト(L3)と2アウト2イン(L4)の配列で供給した。
【0054】
以下に示す編組織で、打ち込み13.5コース/2.54cmの密度で立体編物の生機を編成した。得られた生機を15%幅出しして150℃×3分で乾熱ヒートセットし、表面がメッシュで裏面の編地が平坦な立体編物を得た。得られた立体編物の諸物性を表2に示す。
(編組織)
L1:1011/3233/4544/2322/
L2:4544/3222/0111/2333/
L3:1043/6734/
L4:6734/1043/
L5:1110/0001/
L6:4410/1145/
得られた立体編物は、シートに座った際に良好な弾力感を有しソフト感はあるものの、ぐらつき感がややあり、また着座後に底付き感を感じて人体にフィットせず、座り心地の悪いものであった。また、長時間又は繰り返して座った後のシートの凹みがややあるものであった。
【0055】
【表1】
Figure 0004346911
【0056】
【表2】
Figure 0004346911
【0057】
【発明の効果】
本発明の立体編物は、ハンモック式の座席シートに使用した場合、座った瞬間に容易に表裏の編地が組織変形することのない反発感及び圧縮感(ソフト感)を有し、着座後も底付き感のないクッション性を示すと共に、フィット感が良好なものとなる。また、張設圧縮によるヒステリシスロス率が小さく、長時間又は繰り返して座った後のシートの凹みが少なく、見栄えの良い立体編物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】張設圧縮荷重と変位の関係を示すグラフ。
【図2】置敷圧縮圧縮荷重と変位の関係を示すグラフ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a three-dimensional knitted fabric suitably used as a cushion material for a vehicle seat, such as an automobile, a railway vehicle, an aircraft, a child seat, and a stroller, and a cushion material for a seat for office.
[0002]
[Prior art]
The three-dimensional knitted fabric composed of two layers of front and back knitted fabrics and connecting yarns connecting the two layers of knitted fabrics is used for various cushioning materials by taking advantage of functions such as cushioning, breathability, heat retention and body pressure dispersibility. Has been used.
These three-dimensional knitted fabrics are imparted with cushioning properties in the thickness direction of the three-dimensional knitted fabric by using monofilaments for the connecting yarns constituting the intermediate layer, utilizing the bending elasticity of the monofilaments. As a method for improving the cushioning property and compression recovery property of a three-dimensional knitted fabric, for example, Patent Document 1 discloses a three-dimensional knitted fabric having a good compression recovery property of a three-dimensional knitted fabric using a monofilament having a good elastic recovery property as a connecting yarn. It is disclosed.
[0003]
However, this three-dimensional knitted fabric can provide good cushioning when used as a seat sheet for laying, but when used as a hammock-type seat seat stretched on a frame, etc. Because no consideration is given to flexion or elongation characteristics, the front and back knitted fabrics are easily deformed with a small load at the moment of sitting, and the yarns on the front and back knitted fabrics easily shift to a tension state, giving a feeling of bottoming. I felt something. Furthermore, the hysteresis loss rate during tension compression is large, and when sitting repeatedly, there are problems such as poor fit, leaving dents in the seat after leaving the seat, and it is a problem for hammock type seat seats. It was not satisfactory as a three-dimensional knitted fabric.
[0004]
On the other hand, Patent Document 2 discloses that a three-dimensional knitted fabric is stretched around a seat frame and used as a hammock-type seat. However, this three-dimensional knitted fabric is not sufficient as a three-dimensional knitted fabric for a hammock-type seat because no consideration is given to the tension compression property, the elongation property, and the tension compression property of the knitted fabric used for the front and back two layers. It was a thing.
As a three-dimensional knitted fabric for a hammock-type seat, a connecting layer has a good elasticity, a soft feeling, a cushioning without a feeling of bottoming, and a good fit. When the elasticity of the connecting layer of the three-dimensional knitted fabric is soft, when used as a seat sheet for a hammock, a feeling of bottoming is felt after sitting, and when the connecting layer is hardened, it becomes a hard and uncomfortable seat. Therefore, the connecting layer has a good elasticity, a soft feeling, and a cushioning property without a bottom and a good fit cannot be satisfied at the same time.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-11-269747
[Patent Document 2]
JP 2001-87077 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above problems, and when used in a hammock-type seat, the knitted fabric on the front and back surfaces does not excessively deform at the moment of sitting and has a soft elasticity of the connecting layer, It also satisfies the cushioning without a feeling of bottoming and a good fit at the same time, and also has a low hysteresis loss rate due to tension and compression, and there are few dents on the seat after sitting for a long time or repeatedly, and it has a good appearance. The purpose is to provide knitting.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present inventors have intensively studied the tension compression-deflection characteristics, elongation characteristics, and fiber materials and fiber forms used in the three-dimensional knitted fabric, and as a result, the present invention has been completed. .
That is, the present invention is as follows.
(1) A three-dimensional knitted fabric composed of a two-layer knitted fabric and a connecting layer made of a monofilament connecting yarn connecting the two knitted fabrics, the three-dimensional knitted fabric, the single surface knitted fabric and the single back layer The amount of tension compression deflection of the knitted fabric is 20 mm or more and 85 mm or less, and the value of [(the amount of tension compression deflection of the surface layer single knitted fabric) / (the amount of tension compression deflection of the sole layer single knitted fabric)] is A three-dimensional knitted fabric characterized by being 1.2 or more and 1.9 or less and having a tie layer compression contribution margin of 1.0 or more and 3.0 or less.
(2) The three-dimensional knitted fabric according to (1), wherein the three-dimensional knitted fabric has a hysteresis loss of 65% or less at the time of tension compression deflection and a residual strain after tension tension compression is 20 mm or less.
(3) The laid compression rate of the three-dimensional knitted fabric is 20% or more and 85% or less, the hysteresis loss is 40% or less, and the residual strain after laying compression is 5 mm or less (1) or ( The three-dimensional knitted fabric according to 2).
(4) The three-dimensional knitted fabric according to any one of (1) to (3), wherein at least a part of the connecting yarn of the three-dimensional knitted fabric is composed of polytrimethylene terephthalate monofilament.
(5) The three-dimensional knitted fabric for seats according to any one of (1) to (4).
(6) A three-dimensional knitted fabric for seats according to (5) is used for a cushion material for a back part or a seat part.
[0008]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The three-dimensional knitted fabric of the present invention, when used as a hammock-type seat, improves the wobble feeling at the moment of contact with the three-dimensional knitted fabric, improves the recoverability at the time of tension compression bending, and has a fit with the human body. In order to obtain a comfortable sitting comfort, the three-dimensional knitted fabric, the surface layer single knitted fabric and the back layer single knitted fabric all need to have a tension compression deflection of 20 mm or more and 85 mm or less, preferably 25 mm or more and 85 mm. Hereinafter, it is more preferably 30 mm or more and 85 mm or less.
[0009]
The tension compression deflection amount greatly depends on the compression characteristics of the knitted fabric of the front and back layers of the three-dimensional knitted fabric. Of the three-dimensional knitted fabric, the surface layer single knitted fabric and the back layer single knitted fabric, if the tension compression deflection amount is less than 20 mm, there is too little sinking when a person sits down, and it does not fit the human body, Hard and uncomfortable. On the other hand, when the tension compression deflection exceeds 85 mm, the sinking when the person is sitting becomes too large, the seat surface is wobbled and does not fit the human body, and the seat surface tends to dent after sitting and looks good. Will be bad.
[0010]
Stretch compression deflection is a round flat compression with a diameter of 100 mm in a direction perpendicular to the surface of a solid knitted fabric, a surface layer single knitted fabric, and a back layer single knitted fabric. This is the amount of compression deformation of the surface of the three-dimensional knitted fabric, the surface layer single knitted fabric, and the back layer single knitted fabric when a load of 245 N is applied to the jig, and is determined by the measurement method described later.
A hammock-type seat is a three-dimensional knitted fabric that is stretched or slackened around the three-dimensional knitted fabric or at least two sides to the seat frame or the chair frame. A seat part and a backrest part are formed.
[0011]
The surface single knitted fabric and the back layer single knitted fabric in the three-dimensional knitted fabric are a three-dimensional knitted fabric composed of a two-layer knitted fabric and a connecting layer composed of connecting yarns of monofilaments connecting the two layers of knitted fabric. It is a knitted fabric with two layers on the front and back sides, and is a single knitted fabric that is cut into two knitted fabrics with two layers on the front and back sides by cutting the portion of the connecting layer made of connecting yarns with monofilaments in a three-dimensional knitted fabric.
In the three-dimensional knitted fabric of the present invention, the value of [(the amount of tension compression deflection of the sole layer knitted fabric) / (the amount of tension compression deflection of the sole layer knitted fabric)] is 1.2 or more and 1.9 or less. It is necessary to improve the soft elasticity of the connecting layer at the moment of contact with the three-dimensional knitted fabric, and to obtain a cushioning without a feeling of bottoming after sitting and a good fit, and preferably 1.2 or more. It is 8 or less, more preferably 1.2 or more and 1.7 or less.
[0012]
The value of [(stretching compression deflection of the surface layer single knitted fabric) / (stretching compression deflection amount of the back layer single knitted fabric)] in the three-dimensional knitted fabric refers to the tension compression deflection amount of the single surface knitted fabric and the three-dimensional knitting. It is the ratio of the tension compression deflection amount of the knitted fabric of the back layer in the ground.
When the value of [(stretching compression deflection amount of single surface knitted fabric) / (stretching compression deflection amount of single back layer knitted fabric)] is less than 1.2, the front and back layers are stretched when a three-dimensional knitted fabric is formed. The difference in compression deflection is too small, the compression elasticity of the connecting layer made of monofilament is not demonstrated, the soft elasticity of the connecting layer, the good cushion feeling is not obtained, the seat surface does not fit the human body, it is hard It becomes uncomfortable. On the other hand, if the value of [(stretching compression deflection amount of the surface single knitted fabric) / stretching compression deflection amount of the back layer single knitted fabric]] exceeds 1.9, the difference in tension compression deflection of the front and back layers is large. Too much, the strain on the compression layer of the connecting layer made of monofilament becomes too heavy, and the connecting layer has a soft feeling of elasticity, but there is a feeling of bottoming and the seat surface does not fit the human body and is not comfortable to sit on It becomes.
[0013]
Furthermore, the three-dimensional knitted fabric of the present invention needs to have a tie layer compression contribution margin of 1.0 or more and 3.0 or less, preferably 1.1 or more and 2.9 or less, more preferably 1.2 or more. 2.8 or less.
The tie layer compression contribution margin is the ratio of the difference between the tension of the surface layer single knitted fabric and the amount of tension compression deflection of the back layer single knitted fabric to the thickness of the three-dimensional knitted fabric. Desired. This value greatly depends on the tension compression characteristics of the knitted fabrics on the front and back sides of the three-dimensional knitted fabric and the compression characteristics of the connecting layer. When the joint layer compression contribution margin is less than 1.0, when the three-dimensional knitted fabric is used, the compression elasticity of the joint layer made of monofilament is not exhibited, and the soft elasticity and good cushioning property of the joint layer cannot be obtained. The seat surface does not fit the human body and is hard and uncomfortable. On the other hand, if the tie layer compression contribution margin exceeds 3.0, when a three-dimensional knitted fabric, the burden on the compression elasticity of the tie layer made of monofilament is too large, although the soft elasticity of the tie layer is good, There is a feeling of bottoming, and the seat surface does not fit the human body and is not comfortable to sit on.
[0014]
The three-dimensional knitted fabric of the present invention preferably has a hysteresis loss of 65% or less at the time of tension compression bending in view of having cushioning properties with rebound when used as a hammock-type seat, more preferably 60 % Or less, the closer to 0, the better.
In the three-dimensional knitted fabric of the present invention, the amount of residual strain after compression deflection is preferably 20 mm or less in order to make the dent after sitting for a long time or repeatedly inconspicuous, more preferably 18 mm or less, and close to 0. Moderately good.
[0015]
In order to reduce the hysteresis loss and the residual strain amount during compression bending of a three-dimensional knitted fabric, it can be achieved by a method in which the fibers constituting the front and back knitted fabrics of the three-dimensional knitted fabric are stretch heat treated at an elongation rate of 0% or more. Can do. The heat treatment may be performed under the feed at the yarn production stage such as raw yarn production, false twisting, fluid jetting, or the like, or may be performed at the knitted fabric stage. In the case where the elongation heat treatment is performed on the knitted fabric, it is preferable that the elongation is 5% or more in the width direction.
[0016]
The three-dimensional knitted fabric of the present invention preferably has an in-lay compression ratio of 20% to 85%, more preferably 30% to 80%, and most preferably 40% to 75%. The laying compression ratio of the three-dimensional knitting here means a state in which the three-dimensional knitting is placed on a rigid surface (laying), and a load of 245 N is applied to a circular flat compression jig having a diameter of 100 mm in a direction perpendicular to the surface. It refers to the compression rate of the three-dimensional knitted fabric when it is added, and is greatly influenced by the compression characteristics of the connecting yarns that constitute the connecting layer of the three-dimensional knitted fabric.
[0017]
When the laying compression ratio of the three-dimensional knitted fabric is less than 20%, the compression elasticity of the connecting layer made of the monofilament of the three-dimensional knitted fabric is not exhibited, and the soft elasticity and good cushion feeling of the connecting layer may not be obtained. It can be hard and uncomfortable. If the compression rate of the three-dimensional knitted fabric exceeds 85%, the soft elasticity of the connecting layer is good, but a feeling of bottoming may occur, and this tends to lower the sitting comfort.
The three-dimensional knitted fabric of the present invention preferably has a hysteresis loss of 40% or less at the time of laying compression, in order to have a cushioning property with a repulsive feeling, more preferably 35% or less, and the closer to 0, the better.
[0018]
The amount of residual strain after the compression of the three-dimensional knitted fabric of the present invention is 5 mm or less, and it is preferable for improving posture retention, less preferably after sitting for a long time or repeatedly, more preferably 3 mm or less, The closer to 0, the better.
The three-dimensional knitted fabric of the present invention is composed of a two-layer knitted fabric and a monofilament connecting the two-layer knitted fabric. When knitting a three-dimensional knitted fabric with a double raschel knitting machine, a double circular knitting machine or a flat knitting machine, the connecting yarns that connect the front and back knitted fabrics are always knitted in a curved state in either direction. When a force is applied to the connecting yarn from the thickness direction, the connecting yarn is further bent from the already bent state, and when the force is removed, the original state is restored. Since the bending and recovery behavior of the connecting yarn generated at this time greatly affects the cushioning property of the three-dimensional knitted fabric, the monofilament having high bending rigidity is used for the connecting yarn.
[0019]
This cushioning property is also reflected when a three-dimensional knitted fabric is used as a hammock-type seat. Accordingly, it is preferable that all the connecting yarns of the three-dimensional knitted fabric are monofilaments, but if necessary, fibers other than the monofilament may be knitted at the time of knitting. The fibers other than the monofilament in that case have a weight mixing ratio in the connecting yarn of preferably 50% or less, more preferably 40% or less. For example, it is preferable to knit multifilament false-twisted yarn or the like because it can reduce annoying sound generated by rubbing monofilaments during compression.
[0020]
The monofilament used for the connecting yarn of the three-dimensional knitted fabric of the present invention is a fiber of any material such as polytrimethylene terephthalate fiber, polybutylene terephthalate fiber, polyethylene terephthalate fiber, polyamide fiber, polypropylene fiber, polyvinyl chloride fiber, polyester elastomer fiber, etc. Of these, polytrimethylene terephthalate fibers can be used with at least a part of the connecting yarn to have a resilient cushioning property and good durability against repeated or long-time compression. It is preferable.
[0021]
The monofilament of polytrimethylene terephthalate fiber preferably used in the present invention can be produced, for example, by the method described in Japanese Patent Application No. 2000-93724. That is, polytrimethylene terephthalate is discharged from the spinning nozzle, quenched in a cooling bath, and then wound up with a first roll. Next, the film is wound by the second roll while being stretched in warm water or a dry heat atmosphere, and then relaxed by overfeeding in a dry heat atmosphere or a wet heat atmosphere, and then wound by a third roll. be able to.
[0022]
Monofilament cross-sections can be round, triangular, L-shaped, T-shaped, Y-shaped, W-shaped, Yaba-shaped, flat-shaped, dog-bone-shaped, etc., multi-leafed, hollow, and irregular However, a round cross section is preferable for improving the durability of the cushioning property of the three-dimensional knitted fabric. Examples of fibers used for the front and back knitted fabrics of a three-dimensional knitted fabric include, for example, polyester fibers such as polyethylene terephthalate fibers, polytrimethylene terephthalate fibers, polybutylene terephthalate fibers, polyamide fibers, polyacrylic fibers, and polypropylene fibers. Examples thereof include arbitrary fibers such as fibers, natural fibers such as cotton, hemp and wool, and regenerated fibers such as cupra rayon, viscose rayon and lyocell.
[0023]
Among these, it is preferable to use polytrimethylene terephthalate fiber because the amount of compression deflection can be increased when a three-dimensional knitted fabric is used for a hammock-type sheet, and the stroke feeling and fit feeling are improved. Furthermore, polytrimethylene terephthalate fibers have an elongation rate of 0% or more and are subjected to elongation heat treatment at the stage of raw yarn production, yarn processing, or knitted fabric, in order to reduce hysteresis loss and residual strain during compression deflection. preferable.
[0024]
The cross-sectional shape of the fibers used for the front and back knitted fabrics is round, triangular, L-shaped, T-shaped, Y-shaped, W-shaped, eight-leaf shaped, flattened, flat-shaped, dog-bone shaped, etc., multi-leaf shaped, hollow It may be of type or irregular shape. The form of the fiber may be any of unprocessed yarn, spun yarn, twisted yarn, false twisted yarn, fluid injection processed yarn, etc., and may be multifilament or monofilament, but the monofilament of the connecting yarn is the surface of the knitted fabric In order to increase the coverage so that it is not exposed to the surface, it is preferable to use a bulky yarn such as false twisted yarn or spun yarn of multifilament on at least one side of the front and back layers of the three-dimensional knitted fabric, and the single filament fineness of the multifilament In order to obtain a soft texture, it is preferably 15 dtex or less.
[0025]
In order to give the three-dimensional knitted fabric with a powerful stretch property, or a compression flexibility and a recovery property, it is preferable to use a monofilament at least on one side of the front and back layers. It is preferable that the monofilament is a composite yarn such as side-by-side because stretchability and recoverability are further improved.
The three-dimensional knitted fabric of the present invention can be recycled back to the monomer by depolymerization at the time of disposal when the fibers and connecting yarns used for the front and back knitted fabrics are made of 100% polyester fiber, and even if incinerated Since generation | occurrence | production of a noxious gas can be prevented, it is preferable.
[0026]
The monofilament used for the front and back knitted fabrics or connecting yarns of the present invention is preferably colored. Coloring methods include dyeing uncolored yarn in a skein or cheese form (dyeing), coloring by mixing pigments, dyes, etc. into the stock solution before spinning (dye solution coloring), dyeing in a three-dimensional knitted form Or a printing method. When dyed in the form of a three-dimensional knitted fabric, it is difficult to maintain the three-dimensional shape or the processability is poor.
[0027]
The fineness of the monofilament used for the connecting yarn can usually be 200 to 1000 dtex. The thickness of the monofilament is preferably 250 to 700 decitex, more preferably 300 to 550 decitex, in order to give the three-dimensional knitted fabric a soft and soft cushioning property. As the fibers such as multifilaments used for the front and back knitted fabrics, those having a thickness of 50 to 2000 dtex can be usually used, and the number of filaments can be arbitrarily set.
[0028]
The three-dimensional knitted fabric of the present invention can be knitted with a knitting machine having two rows of needle beds facing each other, for example, a double raschel knitting machine, a double circular knitting machine, or a flat knitting machine with a V bed. In order to obtain a three-dimensional knitted fabric with good dimensional stability, it is preferable to use a double raschel knitting machine. The gauge of the knitting machine is preferably 9 to 28 gauge.
In order to make the back and back knitted fabrics of the present invention hard (hard to bend), the back knitted fabric should be knitted with knitted fabrics such as quins cord and shark skin using (chain stitch + insertion stitch). Is preferred. Furthermore, it is more preferable that the monofilament is knitted on the back knitted fabric by a multi-needle swing. In order to make the surface soft (easy to bend), the surface knitted fabric is preferably knitted with a knitted fabric such as a double atlas or a double tricot that does not use a chain stitch. Furthermore, when the surface is raised, a material having a better touch can be obtained.
[0029]
The density of the connecting yarn is a solid knitted fabric 6.45cm2The number of connecting yarns in the area of N (number of 6.46cm)2), The decitex of the connecting yarn is T (g / 1 × 106cm), the specific gravity of the connecting yarn is ρ0(G / cmThree), Solid knitted fabric 6.45cm2The total cross-sectional area of the connecting yarn in the area (N · T / 1 × 106・ Ρ0) Is 0.05-0.25cm2And more preferably 0.07-0.20 cm.2It is. By setting within this range, the three-dimensional knitted fabric has a good cushioning property with a more appropriate rigidity.
[0030]
The connecting yarns may be looped stitches formed on the front and back knitted fabrics, or may have a structure in which they are hooked on the front and back knitted fabrics, but at least two connecting yarns reverse the knitted fabrics on the front and back sides. In order to improve the form stability of the three-dimensional knitted fabric, it is preferable to incline in the direction and connect it in a cross shape (X shape) or a truss shape.
The thickness and basis weight of the three-dimensional knitted fabric can be arbitrarily set according to the purpose, but the thickness is preferably 3 to 30 mm. When the thickness is less than 3 mm, the cushioning property may be deteriorated, and when it exceeds 30 mm, finishing of the three-dimensional knitted fabric may be difficult. The basis weight is 150 to 3000 g / m.2Is preferable, and more preferably 200 to 2000 g / m.2It is.
[0031]
As a method for finishing the three-dimensional knitted fabric, a method in which a raw machine is subjected to a process such as scouring and heat setting can be used in the case of a three-dimensional knitted fabric using a pre-dyed yarn or a stock solution colored yarn. When either the connecting yarn or the front and back yarns are uncolored three-dimensional knitted fabric, the raw machine can be finished through processes such as scouring, dyeing, and heat setting.
The finished three-dimensional knitted fabric can be used for various purposes such as a hammock-type seat sheet by processing the end by means of fusion, sewing, resin processing, etc., or by forming it into a desired shape by thermoforming or the like.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
EXAMPLES Hereinafter, although an Example demonstrates this invention concretely, this invention is not limited only to an Example.
The measuring method of various physical properties of the three-dimensional knitted fabric is as follows.
(1) Tension compression deflection amount E (mm) of three-dimensional knitted fabric, hysteresis loss Q (%) during tension compression deflection, and residual strain amount E after compression deflection1(Mm)
A square plate-shaped metal frame with legs 15cm high at the four corners and an inner diameter of 30cm and an outer diameter of 41cm per side (No. 40 sandpaper is attached to the upper surface to provide anti-slip properties) In order not to loosen the three-dimensional knitted fabric between a square plate-shaped metal frame (with an inner diameter of 30 cm and an outer diameter of 41 cm on one side, which is provided with anti-slip properties by attaching No. 40 sandpaper to the lower surface) Clamp and fix the surrounding area with a vise.
[0033]
Using a Shimadzu autograph AG-B type (manufactured by Shimadzu Corporation), the central part of the stretched solid knitted fabric is compressed at a speed of 50 mm / min with a circular planar compression jig having a diameter of 100 mm, resulting in a load of 245N. Then return to the same speed. From the load-displacement curve shown in FIG. 1 obtained at this time, the displacement of the three-dimensional knitted fabric at 245N load is the deflection amount E (mm), and the displacement at which the load of the recovery curve is 0 is the residual strain amount E.1(Mm). As shown in FIG. 1, the area formed by the compression curve 0A and the compression recovery curve A0 is defined as a.1(Cm2), The area formed by the compression recovery curve A0, the straight line AB, and the straight line B0 is a2(Cm2), The hysteresis loss Q (%) is calculated by the following equation.
Q (%) = a1/ (A1+ A2) × 100
[0034]
(2) [Elongation compression deformation amount BE of surface layer knitted fabric]1(Mm) / Stretching compression deflection BE of sole knitted fabric2(Mm)] ratio BE
The displacement of the surface single knitted fabric measured by the same method as that of the three-dimensional knitted fabric is the amount of deflection BE.1(Mm), the displacement of the sole knitted fabric is the amount of bending BE2From (mm), the ratio BE is calculated according to the following equation: [(Tension compression deflection amount of surface layer single knitted fabric) / (Tension compression deflection amount of back layer single knitted fabric)].
BE = BE1/ BE2
[0035]
(3) Connecting layer compression contribution margin R of solid knitted fabric
Displacement of surface layer single knitted fabric measured by the above method1(Mm), the displacement of the sole knitted fabric is the amount of bending BE2(Mm) Thickness T of a three-dimensional knitted fabric measured by applying a load of 490 Pa0The connection layer compression contribution allowance R is calculated by the following formula when (mm).
R = (BE1-BE2) / T0
[0036]
(4) Three-dimensional knitted laying compression ratio P (%), hysteresis loss H (%) during compression recovery, residual strain ratio ε (%) after compression recovery
Using a Shimadzu autograph AG-B type (manufactured by Shimadzu Corporation), using a disk-shaped compression jig with a diameter of 100 mm, a 15 cm square placed on a rigid surface, a thickness T of a three-dimensional knitted fabric0(Mm) is measured by applying a load of 490 Pa, and the three-dimensional knitted fabric is compressed at a speed of 10 mm / min, and is returned at the same speed when a load of 245 N is reached. From the load-displacement curve obtained at this time shown in FIG.1(Mm), and the compression rate P (%) is calculated by the following equation.
P (%) = (T1/ T0) × 100
As shown in FIG. 2, the area formed by the compression curve 0C and the compression recovery curve C0 is defined as a.01(Cm2), The area formed by the compression recovery curve C0, the straight line CD, and the straight line D0 is a02(Cm2), The hysteresis loss H (%) is calculated by the following equation.
H (%) = [a01/ (A01+ A02] X 100
Further, the displacement at which the load on the recovery curve after compression / release becomes zero is the residual strain T2And
[0037]
(5) Cushioning with a hammock seat (elasticity when sitting, soft feeling of sitting, feeling of bottoming after sitting, fit)
A seat is prepared by sewing and bolting a solid knitted fabric on the frame of a chair (four legs, no backrest) made of a square metal frame with a seat shape of 40 cm square.
On top of that, a man with a weight of 65 kg sits on the seat and repeats the motion of swinging the hips to the left and right 10 times, and the sensory evaluation of the wobble feeling of the stretched seat is ◎: no wobble feeling, ○: wobble feeling Relative evaluation is made in four stages: small, Δ: slightly wobbled, x: wobbled.
[0038]
In addition, a man with a weight of 65 kg sits for 5 minutes and then leaves the seat for 1 minute 10 times. Sensory evaluation of the feeling of elasticity at the moment of sitting (in contact with the three-dimensional knitted fabric), ◎: There is a feeling of elasticity, ○: Some feeling of elasticity, △: Some feeling of elasticity, ×: Little feeling of elasticity Relative evaluation is made in 4 stages.
At the same time, the sensory evaluation of the soft feeling is evaluated in four stages: ◎: soft, ○: slightly soft, Δ: slightly hard, ×: hard.
The sensory evaluation of the feeling of bottoming after sitting is as follows: ◎: feels no bottoming, ○: feels almost no bottoming, △: feels a slight feeling of bottoming, x: feels a feeling of bottoming intensely 4 Relative evaluation at each stage.
Relative evaluation is performed in four stages: ◎: high fit, ◯: slightly high fit, △: slightly low fit, ×: low fit.
[0039]
(6) Appearance after sitting on a hammock seat (appearance)
After the test of (5), according to the appearance observation of the dent state of the three-dimensional knitted fabric stretched on the chair, ◎: no dent, ◯: almost no dent, △: slightly dent, ×: severe dent 4 Relative evaluation at each stage.
[0040]
[Reference Example 1]
(Manufacture of polytrimethylene terephthalate monofilament)
The polytrimethylene terephthalate monofilament used in the examples was produced by the following method.
ηsp / c= 0.92 (measured at 35 ° C. using o-chlorophenol as a solvent), polytrimethylene terephthalate was discharged from the spinning nozzle at a spinning temperature of 265 ° C. and introduced into a cooling bath at 40 ° C. while cooling to 16.0 m / The first unrolled monofilament was pulled and thinned by a first roll group having a speed of minutes. Next, the film was pulled by a second roll group of 80.0 m / min while being stretched 5 times in a stretching bath at a temperature of 55 ° C. Then, after performing a relaxation heat treatment in a steam bath at 120 ° C., after passing through a third roll group of 72.0 m / min, it was wound up by a winder having the same speed as the third roll group, and a 390 decitex stretched monofilament was Manufactured. Similarly, a stretched monofilament of 440 dtex was produced.
[0041]
The intrinsic viscosity [η] (dl / g) is a value obtained based on the definition of the following formula.
Figure 0004346911
Ηr in the definition is obtained by dividing the viscosity of a diluted solution of polytrimethylene terephthalate yarn or polyethylene terephthalate yarn dissolved in an o-chlorophenol solvent with a purity of 98% or more at 35 ° C. by the viscosity of the solvent measured at the same temperature. Which is defined as relative viscosity. C is the polymer concentration expressed in g / 100 ml.
[0042]
[Example 1]
A 14 gauge, 6 mm double raschel knitting machine with a hook distance of 15 mm was used. From four folds (L1, L2, L5, L6) forming front and back knitted fabrics to 501 dtex 144 filament polyethylene terephthalate fiber false twisted yarn (Asahi Kasei Co., Ltd., black dyed yarn) Was also supplied in an all-in array. Monofilaments of 390 dtex polytrimethylene terephthalate fibers produced in Reference Example 1 were arranged in a 1-in-1 out (L3) and 1-out 1-in (L4) arrangement from the two ridges (L3, L4) forming the connecting portion. Supplied.
[0043]
With a knitting structure shown below, a three-dimensional knitted fabric machine was knitted at a density of 13.5 course driven / 2.54 cm. The resulting green machine was widened by 15% and heat-heat set at 150 ° C. for 3 minutes to obtain a three-dimensional knitted fabric with flat knitted fabrics on the front and back sides. Table 1 shows various physical properties of the obtained three-dimensional knitted fabric.
(Knitting organization)
L1: 1011/2122/3233/3433/2322/121 /
L2: 3433/2322/1211/1011/2122/3233 /
L3: 1032/4523 /
L4: 4523/1032 /
L5: 1110/0001 /
L6: 3310/1134 /
The resulting three-dimensional knitted fabric has no wobbling feeling when sitting on the seat, has a good elasticity, has a soft feeling, has a good cushioning feeling without feeling the bottom, and has a high fit. there were. Moreover, there were few dents of the sheet | seat after sitting for a long time or repeated, and it was a good-looking thing.
[0044]
[Example 2]
A 14 gauge, 6 mm double raschel knitting machine equipped with a 6-sheet saddle was used. A false twisted yarn of polyethylene terephthalate fibers of 501 dtex 144 filaments (Asahi Kasei Co., Ltd.) from two ridges (L1, L2) forming the knitted fabric on the front surface and one side (L5) of the two ridges forming the knitted fabric on the back surface. ), Black dyed yarn), all supplied in an all-in arrangement. All-in (L6) monofilaments of 390 dtex polytrimethylene terephthalate fibers produced in Reference Example 1 from the other ridge (L6) forming the back surface and the two ridges (L3, L4) forming the connecting portion, 1 in 1 out (L3) and 1 out 1 in (L4) sequences were supplied.
[0045]
With a knitting structure shown below, a three-dimensional knitted fabric machine was knitted at a density of 13.5 course driven / 2.54 cm. The resulting green machine was widened by 15% and heat-heat set at 150 ° C. for 3 minutes to obtain a three-dimensional knitted fabric with flat knitted fabrics on the front and back sides. Table 1 shows various physical properties of the obtained three-dimensional knitted fabric.
(Knitting organization)
L1: 1011/2122/3233/3433/2322/121 /
L2: 3433/2322/1211/1011/2122/3233 /
L3: 1032/4523 /
L4: 4523/1032 /
L5: 1110/0001 /
L6: 4410/1145 /
The resulting three-dimensional knitted fabric has no wobbling feeling when sitting on a seat, has a good elasticity, has a soft feeling, has a good cushioning feeling without feeling a bottom, and has a high fit Met. Moreover, there were few dents of the sheet | seat after sitting for a long time or repeated, and it was a good-looking thing.
[0046]
[Example 3]
A 14 gauge, 6 mm double raschel knitting machine with a hook distance of 15 mm was used. A false twisted yarn of polyethylene terephthalate fibers of 501 dtex 144 filaments (Asahi Kasei Co., Ltd.) from two ridges (L1, L2) forming the knitted fabric on the front surface and one side (L5) of the two ridges forming the knitted fabric on the back surface. ) And black dyed yarn) were supplied in an all-in arrangement. Monofilaments of 390 dtex polytrimethylene terephthalate fibers produced in Reference Example 1 were supplied in an all-in (L6) arrangement from the other ridge (L6) forming the back surface. The monofilaments of 440 dtex polytrimethylene terephthalate fibers produced in Reference Example 1 were arranged in a 1-in-1 out (L3) and 1-out 1-in (L4) arrangement from the two ridges (L3, L4) forming the connecting portion. Supplied.
[0047]
With a knitting structure shown below, a three-dimensional knitted fabric machine was knitted at a density of 13.5 course driven / 2.54 cm. The resulting green machine was widened by 15% and heat-heat set at 150 ° C. for 3 minutes to obtain a three-dimensional knitted fabric with flat knitted fabrics on the front and back sides. Table 1 shows various physical properties of the obtained three-dimensional knitted fabric.
(Knitting organization)
L1: 1011/2122/3233/3433/2322/121 /
L2: 3433/2322/1211/1011/2122/3233 /
L3: 1032/4523 /
L4: 4523/1032 /
L5: 1110/0001 /
L6: 3310/1134 /
The resulting three-dimensional knitted fabric has no wobbling feeling when sitting on the seat, has a good elasticity, has a soft feeling, has a good cushioning feeling without feeling the bottom, and has a high fit. there were. Moreover, there were few dents of the sheet | seat after sitting for a long time or repeated, and it was a good-looking thing.
[0048]
[Example 4]
A double raschel knitting machine equipped with 6 gauges, 18 gauge and 13 mm between hooks was used. A false twisted yarn of 167 dtex 48 filament polyethylene terephthalate fibers (Asahi Kasei) from three sides (L1, L2, L3) forming the knitted fabric on the front surface and one side (L5) of the two ridges forming the back fabric Co., Ltd., black dyed yarn) was supplied in an all-in arrangement. 280 dtex polytrimethylene terephthalate monofilaments manufactured in Reference Example 1 were supplied in an all-in arrangement from the other ridge (L6) forming the back surface and one ridge (L4) forming the connecting portion. did.
[0049]
With the knitting structure shown below, a solid knitting machine was knitted at a density of 15.5 course / 2.54 cm. The resulting green machine was widened by 15% and heat-heat set at 150 ° C. for 3 minutes to obtain a three-dimensional knitted fabric with flat knitted fabrics on the front and back sides. Table 1 shows various physical properties of the obtained three-dimensional knitted fabric.
(Knitting organization)
L1: 2322/101 /
L2: 1011/2322 /
L3: 1000/0111 /
L4: 1043/6734 /
L5: 1110/0001 /
L6: 5510/1156 /
The resulting three-dimensional knitted fabric has no wobbling feeling when sitting on the seat, has a good elasticity, has a soft feeling, has a good cushioning feeling without feeling the bottom, and has a high fit. there were. Moreover, there were few dents of the sheet | seat after sitting for a long time or repeated, and it was a good-looking thing.
[0050]
[Comparative Example 1]
In Example 1, monofilaments (manufactured by Asahi Kasei Co., Ltd.) of 440 dtex polyethylene terephthalate fibers from two ridges (L3, L4) forming the connecting portion are 1 in 1 out (L3) and 1 out 1 in (L4). A three-dimensional knitted fabric was obtained in the same manner as in Example 1 except that the knitted fabric was supplied in the above arrangement. Table 2 shows various physical properties of the obtained three-dimensional knitted fabric. The resulting three-dimensional knitted fabric has little wobbling feeling when sitting on the seat, but the resilience is too strong to obtain good elasticity, no soft feeling, no fit to the human body, hard and uncomfortable Met. Further, the seat was severely dented after sitting for a long time or repeatedly, and was unsatisfactory.
[0051]
[Comparative Example 2]
In Example 1, a 14 gauge, 12 mm double raschel knitting machine equipped with a 6-sheet saddle was used. 1 in 1 out (L3) and 1 out 1 in (L4) arrangement of monofilaments (manufactured by Asahi Kasei Co., Ltd.) of 440 dtex polytrimethylene terephthalate fiber from two ridges (L3, L4) forming the connecting portion A three-dimensional knitted fabric was obtained in the same manner as in Example 1 except that the knitted fabric was supplied in the same manner as in Example 1. Table 2 shows various physical properties of the obtained three-dimensional knitted fabric.
The obtained three-dimensional knitted fabric had a slightly wobbled feeling when sitting on a seat, did not have a good elasticity, did not feel soft, did not fit the human body, and was somewhat hard and uncomfortable to sit on. In addition, there was almost no dent in the seat after sitting for a long time or repeatedly.
[0052]
[Comparative Example 3]
A three-dimensional knitted fabric machine obtained in the same manner as in Example 1 was subjected to dry heat heat setting at 150 ° C. for 2 minutes free (in a state where it was not restrained by pins or the like) to obtain a solid knitted fabric with flat knitted fabrics on the front and back sides. Table 2 shows various physical properties of the obtained three-dimensional knitted fabric.
The obtained three-dimensional knitted fabric had a feeling of wobbling when sitting on a seat, had a good soft feeling but a little elastic feeling, a good fit was not obtained, and the sitting comfort was poor. In addition, the dent of the seat after sitting for a long time or repeatedly was bad in appearance.
[0053]
[Comparative Example 4]
In Example 3, a double gauge Russell knitting machine equipped with 14 gauges and 6 mm hooks equipped with a six-piece hook was used. 2 in 2 outs (L1) and 2 of false twisted yarns (made by Asahi Kasei Co., Ltd., black dyed yarn) of polyethylene terephthalate fibers of 501 dtex 144 filaments from two ridges (L1, L2) forming the surface knitted fabric Supplied in an out 2 in (L2) sequence. Supply 501 dtex 144 filament polyethylene terephthalate fiber false twisted yarn (made by Asahi Kasei Co., Ltd., black dyed yarn) in an all-in arrangement from one side (L5) of the two ridges forming the back knitted fabric did. All-in (L6) monofilaments of 390 dtex polytrimethylene terephthalate fibers produced in Reference Example 1 from the other ridge (L6) forming the back surface and the two ridges (L3, L4) forming the connecting portion, Supplied in a 2 in 2 out (L3) and 2 out 2 in (L4) sequence.
[0054]
With a knitting structure shown below, a three-dimensional knitted fabric machine was knitted at a density of 13.5 course driven / 2.54 cm. The obtained raw machine was widened by 15% and heat-heat set at 150 ° C. for 3 minutes to obtain a solid knitted fabric with a mesh on the front and a flat knitted fabric on the back. Table 2 shows various physical properties of the obtained three-dimensional knitted fabric.
(Knitting organization)
L1: 1011/3233/4544/2322 /
L2: 4544/3322/0111/2333 /
L3: 1043/6734 /
L4: 6734/1043 /
L5: 1110/0001 /
L6: 4410/1145 /
The resulting three-dimensional knitted fabric has a good elasticity when seated on the seat and has a soft feeling, but there is a slight wobble feeling, and after sitting, it feels like a bottom and does not fit the human body, making it comfortable to sit on It was bad. In addition, there was a slight dent in the seat after sitting for a long time or repeatedly.
[0055]
[Table 1]
Figure 0004346911
[0056]
[Table 2]
Figure 0004346911
[0057]
【The invention's effect】
The three-dimensional knitted fabric of the present invention, when used for a hammock-type seat, has a feeling of rebound and compression (soft feeling) that prevents the front and back knitted fabrics from being easily deformed at the moment of sitting. It exhibits cushioning properties without a feeling of bottoming and a good fit. Further, it is a three-dimensional knitted fabric that has a low hysteresis loss rate due to tension compression, has few dents in a seat after sitting for a long time or repeatedly, and has a good appearance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the relationship between a tension compression load and displacement.
FIG. 2 is a graph showing the relationship between the inlay compression compression load and displacement.

Claims (6)

表裏二層の編地と、該二層の編地を連結する200〜1000デシテックスのモノフィラメントによる連結糸からなる連結層で構成された厚みが3〜30mmの立体編であって、表層の編地には50〜2000デシテックスの繊維が用いられ、ダブルアトラス、ダブルトリコット、ダブルコードから選ばれた1つの編組織からなり、又、裏層の編地には50〜2000デシテックスの繊維が用いられ、クインズコード、シャークスキンいずれかの編組織からなり、立体編物6.45cm の面積中にある連結糸の総断面積が0.05〜0.25cm であり、立体編物、表層単独編地及び裏層単独編地の張設圧縮撓み量が、いずれも20mm以上85mm以下であり、[(表層単独編地の張設圧縮撓み量)/(裏層単独編地の張設圧縮撓み量)]の値が1.2以上1.9以下であり、連結層圧縮寄与余裕度が1.0以上3.0以下であることを特徴とする立体編物。And knitted fabric front and back two-layer, thickness composed of a connecting layer made of connecting fibers by monofilament 200-1000 decitex connecting the knitted fabric of the two layers is a three-dimensional knitted product of 3 to 30 mm, the surface layer of the knitted 50-2000 dtex fiber is used for the ground, and it consists of one knitting structure selected from double atlas, double tricot, double cord, and 50-2000 dtex fiber is used for the knitted fabric of the back layer. , Queensberry code consists sharkskin either knitting, the total cross-sectional area of the connecting yarn that is in the area of the three-dimensional knit fabric 6.45 cm 2 is 0.05~0.25Cm 2, the three-dimensional knit, the surface layer alone knitted fabric And the back layer single knitted fabric has a stretch compression deformation amount of 20 mm or more and 85 mm or less, and [(surface layer single knitted fabric stretch compression deflection amount) / (back layer single knitted fabric stretch compression deflection) )] And the value of 1.2 to 1.9, solid knitted fabric, wherein the connecting layer compression contribution margin of 1.0 to 3.0. 立体編物の張設圧縮撓み時のヒステリシスロスが65%以下であり、張設圧縮撓み後の残留歪量が20mm以下であることを特徴とする請求項1記載の立体編物。  The three-dimensional knitted fabric according to claim 1, wherein the three-dimensional knitted fabric has a hysteresis loss of 65% or less at the time of tension compression deflection, and a residual strain after tension compression deflection is 20 mm or less. 立体編物の置敷圧縮率が20%以上85%以下であり、ヒステリシスロスが40%以下であり、置敷圧縮後の残留歪量が5mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の立体編物。  The three-dimensional knitted fabric according to claim 1 or 2, wherein the laid compression rate of the three-dimensional knitted fabric is 20% or more and 85% or less, the hysteresis loss is 40% or less, and the residual strain after laying compression is 5 mm or less. knitting. 立体編物の連結糸の少なくとも一部がポリトリメチレンテレフタレートモノフィラメントで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体編物。  The three-dimensional knitted fabric according to any one of claims 1 to 3, wherein at least part of the connecting yarn of the three-dimensional knitted fabric is composed of polytrimethylene terephthalate monofilament. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の座席シート用立体編物。  The three-dimensional knitted fabric for seats according to any one of claims 1 to 4. 請求項5記載の座席シート用立体編物が、背部又は座部のクッション材に用いられていることを特徴とするハンモック式座席シート。  A three-dimensional knitted fabric for seats according to claim 5 is used as a cushion material for a back part or a seat part.
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