JP4341015B2 - 易開封型内容物入り複室容器の製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明は、予め混合しておくと経時的に変質してしまう薬液、溶解液、食品等の成分を、使用時まで隔離して保管しておき、使用時に容易に他の薬液、溶解液、食品等が充填された容器に注入して混合するための容器の製造方法に関する。
近年、このようなシステ厶の一つとして、混合する成分を剥離可能なシールにより仕切られた複数の室を有する袋状容器のそれぞれの室に隔離、封入し、使用時に該剥離可能なシールを剥離して各室間を連通し、隔離封入された成分を混合するように構成した容器が提案されている。
例えば、高カロリー輸液においては、主にアミノ酸を溶解した溶液と主に糖および電解質を溶解した溶液を、容易に開封可能なシールにより隔てられた2つの室にそれぞれ封入し、使用時に、容易に開封可能なシールを剥離して開封し、両者を混合し、点滴するシステムが採用されている。
従来より、高カロリー輸液療法を受けている患者には、ビタミン類や微量金属類も定期的に投与する必要があることが知られている。
このような成分の投与方法として、複数本のバイアル瓶またはプレフィールドシリンジに調整されたものを投与するか、隔離して封入された糖および電解質の溶液またはアミノ酸の溶液の中に予め分類して混合しておいたものを投与するか、糖および電解質の溶液またはアミノ酸の溶液の中に混合しきれない成分だけ別の硬質容器に封入し、これを袋状容器に一体化して設け、使用時に、前記硬質容器の一部を破壊して袋状容器と連通し、混合してから投与する等の方法がある。
また、糖および電解質溶液またはアミノ酸の溶液の中に予め相互に反応しない成分を分類して混合する方法では、糖および電解質溶液またはアミノ酸の溶液の中に含まれる多数の成分との想定される全ての環境の元での相互作用がないことを長期に渡って確認する必要があり、そのために、多大な労力と時間が必要になるという欠点が有している。
これらの提案は、小さい室の開封性と密封性とを両立することが困難なので、これを解決しようとするものである。
ところが、これらの提案の何れもが、小さい室の周囲の多くを剥離しないシールで囲む構造であることが共通しており、そのために、何れの提案も、開封性と密封性とを完全に両立するに至っていない。
すなわち、シートの充填口を除く周囲をシールして形成した容器は、一般に、容量が大きければ膨らみやすく、容量が小さければ膨らみ難い傾向にあり、また、シートを形成する樹脂が柔らかければ膨らみやすく、固ければ膨らみにくい傾向にあるので、小さな室にするのが排出性および容器のコンパクト性から好ましいビタミン類または微量金属類を封入するための室は、一般に輸液用のバッグに使用されるシートの柔らかさでは、膨らみ難く、ひいては充填および充填後のシールに煩雑な操作を必要とするものであった。
すなわち、容易に開封可能なシールにより仕切られ、充填物が封入された一つまたは複数の室を有する混合用または混注用の容器において、使用前は、容易には開封せずに密封性維持し、使用時は簡単な操作で容易に開封できる内容物入りの複室容器の製造方法を提供することにある。
また、上記小さい室に内容物を容易に充填し密封できる容器の製造方法を提供することにある。
さらには、耐熱性がなくオートクレーブ滅菌ができない成分を含む内容物を充填する場合に、無菌充填が容易な容器の製造方法を提供することにある。
それぞれの凹部近傍において、シート形成物Aとシート形成物Bを接着することによって、凹部空間を密封して一つまたは複数の室を形成する容易に開封可能な易開封性密封手段からなる凹部密封手段と、
凹部密封手段の外側において、シート形成物Aとシート形成物Bを接着することによって、前記凹部密封手段により密封された一つまたは複数の室を包括して取り囲みもう一つの室を形成する容易には開封できない難開封性密封手段または難開封性密封手段と易開封性密封手段からなる周縁密封手段とを有し、
シート形成物Aまたはシート形成物Bのいずれか一方または両方が柔軟性を有する複室容器において、
一つまたは複数の凹部を有するシート形成物Aを形成するI工程と、
凹部に内容物を充填するJ工程と、
シート形成物Aの凹部側をシート形成物Bで覆うK工程と、
それぞれの凹部近傍において、シート形成物Aとシート形成物Bを、容易に開封可能な易開封性密封手段からなる凹部密封手段で接着することによって、凹部空間を密封して一つまたは複数の室を形成するL工程と、
前記凹部密封手段の外側において、シート形成物Aとシート形成物Bを、容易には開封できない難開封性密封手段または難開封性密封手段と易開封性密封手段からなる周縁密封手段で接着することによって、前記凹部密封手段により密封された一つまたは複数の室を包括して取り囲むもう一つの室を形成するM工程とからなり、
少なくとも、I工程、J工程、K工程の順に行い、次いで、L工程またはM工程を行うことを特徴とする。
さらに、シート形成物Bの上から、例えば、通常のシール条件でシール型をシート形成物Aとシート形成物Bの周縁に押しつけるだけで、容易には開封できない周縁密封手段で密封することが可能であり、複数の凹部を包括して取り囲む一つの容器を形成することができる。
なお、シート形成物Bのシート形成物Aの凹部に対面する場所に、凹凸を設けて、充填時、滅菌時、保管時等における凹部空間の内圧変化を吸収するようにしても良い。
また、ここでいう凹部近傍とは、当該凹部の外側のみならず、当該凹部の周壁(内周面)の一部、例えば、内容物で満たされていない凹部の入り口付近の周壁をも含むことを意味している。
また、ここでいう易開封性密封手段とは、通常は密封されているが、使用者が開封する意志をもって開封する時、容易に開封できる密封手段であって、例えば、イージーピールオープン性を有するシール、または、シール際が薄肉に形成された破断し易いシール等が採用される。
例えば、開封操作時に親容器から、凹部に内容物を溶解または希釈するに足る十分な液が容易に流入し、かつ、内容物を流入した液と共に容易に排出できるかぎり、または、ピールオープンも破断もしないで接合したままの部分が易開封性密封手段の全周の半分以下の場合、ここでいう易開封性密封手段あたる。
また、ここでいう連通可能な連結手段とは、機械的強度の繋がりだけでなく、容器内の流路等も繋がり、容器内の流体が容器間を移動できる状態を意味する。
また、ここでいう周縁密封手段とは、必ずしも、容器の周縁を全周に渡って密封している必要はなく、周縁の一部に他の機能を有する別の構成が設けられている場合には、その構成を除く周縁を密封する場合もこれに含まれる。
また、周縁密封手段は、必ずしも、難開封性密封手段のみで構成されるものではなく、例えば、周縁密封手段の一部を、将来、剥離開封するような場合には、その部分を易開封性密封手段で構成し、残りの部分を難開封性密封手段で構成することになる。
また、ここでいう凹部密封手段の外側とは、必ずしも、凹部密封手段から離れた外側を意味するものではなく、周縁密封手段の一部が凹部密封手段の一部と接したり重なったりしていても、全体として、凹部密封手段の外側にあればこれに含まれる。
この場合、折り目の部分を別の方法でシールしないとすれば、折り目自体が、ここでいう周縁密封手段となる。
また、ここでいう接着するとは、二つのシート形成物を、単に、くっついている状態にすることを意味し、そのくっつきの程度または強度について意味を持たないものとした。
そして、くっつきの程度または強度につては、後文で説明するようにした。
また、シート形成物Aとシート形成物Bの対面する双方の面に選定される樹脂としては、容易に開封可能なシールと、容易には開封できないシールの両方が可能な樹脂またはその組み合わせを選定するのが好ましい。
また、シート形成物Aは、射出成形、インフレーション成形、押し出し成形、ブロー成形、カレンダー成形、真空成形、圧空成形、ブロー成形等の成形方法、または、それらの組み合わせにより形成され、シート形成物Bは、射出成形、インフレーション成形、押し出し成形、ブロー成形、カレンダー成形等の成形方法により形成される。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、シート形成物Aは、インフレーション成形、押し出し成形、カレンダー成形等の成形方法によりシートまたはフィルムを形成した後で、真空成形、圧空成形等の成形方法により凹部を形成すれば良いので、シート形成物A及びその原反、並びに、シート形成物B及びその原反を、それぞれ1本の帯状にして搬送できるので、搬送が容易になり、充填・製袋設備が単純化でき、ひいては、トラブルの少ない、安価な設備で易開封型内容物入り複室容器を製造できる。
すなわち、請求項3に記載の発明によって得られる易開封型内容物入り複室容器は、周縁密封手段上に、親容器に連通可能に連結する連結手段を有するので、この連通手段から親容器の流体を流入させて、本発明の易開封型内容物入り複室容器を膨らませることによって、簡単に凹部密封手段が開封できるので、各凹部の容積が小さくても、開封性が良い容器であり、容量の大きい親容器に微量成分を要時接続して混注する子バッグとして、また、親容器に連結して一体化し、複数の室をワンバッグ化したマルチバッグとして採用される。
また、ここでいう混注とは親容器に注入して混合するこというが、混注する側の容器と混注される側の容器が、それぞれ独立していても、合体して一体化した形態であっても、最終的に少容量の内容物が親容器に注入され混合される場合もここでいう混注に含まれる。
また、ここでいう少容量とは、親容器との組み合わせによっても異なるが、例えば、親容器に充填された内容液の容量の十分の一以下、または、一つの凹部あたり10ml以下の容量のものをいう。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、K工程以降、M工程以前の工程において、ポートをシート形成物Aとシート形成物Bとの間に挟むことが容易なので、ポートをシート形成物Aとシート形成物Bとの間に挟んでシールすることにより、ポートを容器の端に容易に取り付けることができるので、内容物を排出し易い易開封型内容物入り複室容器を容易に製造することができる。
ここでいうポートとは、射出成形、押出し成形、真空成形等の成形方法により形成された、他の容器またはその流路に連通可能に連結するためのまたは体内に注入するための用具に連通可能に連結するためのアダプターを有する筒状の形成物である。
すなわち、請求項5に記載の発明は、M工程以降の工程、例えば、親容器と連結して一体化する直前の工程で、周縁密封手段の一部を除去して開口端に置き換え、周縁密封手段上に親容器に直接連通可能に連結する連結手段の連通口を形成するものであり、これによって、易開封型内容物入り複室容器の内面は、親容器と連結して一体化される直前まで、易開封型内容物入り複室容器が置かれた外部環境に係わらず、その無菌性が確実に維持される。
すなわち、請求項6に記載の発明は、M工程以降の工程、例えば、親容器と連結して一体化する直前の工程で、難開封性密封手段と易開封性密封手段からなる周縁密封手段のうちの易開封性密封手段を開封して、周縁密封手段上に親容器に直接連通可能に連結する連結手段の連通口を形成するものであり、これによって、易開封型内容物入り複室容器の内面は、親容器と連結して一体化される直前まで、易開封型内容物入り複室容器が置かれた外部環境に係わらず、その無菌性が確実に維持される。
なお、ここで言うマルチバッグとは、3以上の複数の室を有する袋状の容器であって、通常、2以上の大容量の室と1以上の少容量の室からなる袋状の容器をいう。
ここで、紫外線を含む光線とは、低圧水銀ランプ等から発生する紫外線だけでなく、紫外線と多量の可視光線を含むキセノンランプから発生する光線等も含まれる。
また、照射方法としては、連続して照射する方法、冷却時間等を置いて間欠的に照射する方法等があるが何れの方法でも良い。
なお、連結部が無菌環境で無菌的に接続される場合には、上記のような紫外線を含む光線で滅菌または殺菌するには及ばない。
また、本発明によれば、他の容器に予め連結しておくことによって、少量多種の薬剤を混合する場合に置いても、薬剤の取り違えミスを軽減する易開封型内容物入り複室容器の製造方法を提供することができる。
さらに、本発明によれば、充填・製袋設備を単純化でき、トラブルの少ない、安価な製造設備で易開封型内容物入り複室容器を製造できる易開封型内容物入り複室容器の製造方法を提供することができる。
さらに、本発明によれば、無菌充填・包装設備が可能な易開封型内容物入り複室容器の製造方法を提供することができる。
また、それぞれの凹部2はその周囲に平面3を有し、凹部2には、それぞれ水溶性ビタミン主体の製剤、脂溶性ビタミン主体の製剤、微量元素製剤が充填されている。
ここで、易開封型内容物入り複室容器1が連結される高カロリー輸液製剤が充填された袋状容器10は、容器内が易開封性密封手段の一例である容易に剥離可能なバーシール12により二つの部屋に隔離され、第一室13には糖と電解質からなる溶液が、また、第二室14にはアミノ酸製剤が充填され、使用時には、袋状容器10の第一室13を圧迫することにより、バーシール12を剥離して第一室13と第二室14を連通し、第一室13の糖と電解質溶液と、第二室14のアミノ酸製剤を混合できるように構成されている。また、点滴時にハンガーに吊り下げるため懸垂口16と、輸液セットを繋いで薬液を排出するための排出口15が設けられている。
次いで、易開封型内容物入り複室容器1内で混合された混合液を、易開封型内容物入り複室容器1を圧迫するか、または、自由落下により、袋状容器10内に戻すことによって、易開封型内容物入り複室容器1の全ての内容物を袋状容器10内に混注することができる。
なお、ポート8は、通常、使用時までキャップ9により封止されているが、キャップ9を外しても充填され内容物がポート8から漏れ出ることがないので、混合ミスを軽減することができる。
すなわち、本実施例の製造方法により製造される易開封型内容物入り複室容器1は、易開封型内容物入り複室容器1のそれぞれの凹部2に使用直前まで隔離保管した複数の薬液を、溶解液または薬液が充填された他の容器に、簡単な作業で、容易に且つ確実に、また、薬液を変質させることなく混注できる。
押し出し成形法により、外層が200μmのポリプロピレン樹脂層、内層が50μmの環状ポリオレフィン樹脂層からなる2層シートを成形後、同シートに開口部の内径が20mm、底部の内径が15mm、深さが10mmの三つの凹部2を真空成形法により形成し、シート形成物A4を作製する(本発明のI工程の一例)。次に、それぞれの凹部2に、水溶性ビタミン主体の製剤5ml、脂溶性ビタミン主体の製剤5ml、微量元素製剤内容物5mlを充填する(本発明のJ工程の一例)。
ここで、完成された易開封型内容物入り複室容器1は、通常、オートクレーブ滅菌法により滅菌されるが、2層シートの段階でそれぞれの2層シートを過酸化水素水等で滅菌しながら無菌室に導入し、凹部の形成、充填、シール等を無菌室内で行えば、無菌充填ができる。
ここで、凹部2の潰れにくい形状は、上記実施例の円錐台だけでなく、角錐台、球面、雨とい状等が上げられる。
それぞれの凹部2はその周囲に平面3を有し、凹部2には内側に水溶性ビタミン主体の製剤、脂溶性ビタミン主体の製剤、微量元素製剤が充填されている。
ここで、本実施例の易開封型内容物入り複室容器1が連通可能に連結される高カロリー輸液製剤が充填された袋状容器10は、容器内が易開封性密封手段の一例である容易に剥離可能なバーシール12により二つの部屋に隔離され、第一室13には糖と電解質からなる溶液が、また、第二室14にはアミノ酸製剤が充填され、使用時には、袋状容器10の第一室13を圧迫することにより、バーシール12を剥離して第一室13と第二室14を連通し、第一室13の糖と電解質溶液と、第二室14のアミノ酸製剤を混合できるように構成されている。また、点滴時に輸液セットを繋いで薬液を排出するための排出口15が設けられている。
連結後一体化された易開封型内容物入り複室容器1と袋状容器10は、使用時に、袋状容器10を圧迫して、第一室13と第二室14とを連通し、さらに、連通シール19を剥離開封して、袋状容器10内の薬液を易開封型内容物入り複室容器1に逆流させて易開封型内容物入り複室容器1を膨らませることによって、容易に開封可能なシール6を剥離開封して、袋状容器10内に充填された薬液と三つの凹部2に充填された内容物を混合することができる。
すなわち、本実施例の易開封型内容物入り複室容器1によれば、易開封型内容物入り複室容器1のそれぞれの凹部2に使用直前まで隔離保管した複数の内容物を、溶解液または薬液が充填された他の容器に、簡単な作業で、容易に且つ確実に、また、変質させることなく混注できる。
また、本実施例は、予め工場において易開封型内容物入り複室容器1と袋状容器10の連結が済んでおり、医療現場で改めて連結する必要がないので、混合ミスを軽減することができることはもちろんのこと、薬剤の取り違えミスも解消できる。
押し出し成形法により、外層が200μmのポリプロピレン樹脂層、内層が50μmの環状ポリオレフィン樹脂層の2層シートを成形後、開口部の寸法が縦10mm、横50mmで、アールが12mmの雨とい状の三つの凹部2を真空成形法により形成し、シート形成物A4を作製する(本発明のI工程の一例)。次に、それぞれの凹部2に、水溶性ビタミン主体の製剤5ml、脂溶性ビタミン主体の製剤5ml、微量元素製剤内容物5mlを充填する(本発明のJ工程の一例)。
ここで、凹部シール6は、実施例1のように必ずしも3つシール面が独立している必要はなく、本実施例のようにシール面が繋がっていても構わない。
また、完成された易開封型内容物入り複室容器1は、通常、オートクレーブ滅菌法により滅菌されるが、2層シートの段階でそれぞれの2層シートを過酸化水素水等で滅菌しながら無菌室に導入し、凹部の形成、充填、シール等を無菌室内で行えば、無菌充填ができる。
本実施例の易開封型内容物入り複室容器1が連結される袋状容器10を、製袋段階で、予め、周縁を難開封性密封手段の一例である外縁シール23と易開封性密封手段の一例である容易に剥離可能な連通シール19により溶着し、連通シール19の外側に、さらに、一対の突出した容器壁22を設けておき、内容液を充填して滅菌した後で、この一対の突出した容器壁22の間に、本実施例の易開封型内容物入り複室容器1の開口部17およびその近傍を挿入し、一対の突出した容器壁22の内壁と本実施例の易開封型内容物入り複室容器1の開口部17の近傍の熱溶着可能な外壁18を連結シール20で溶着すると共に、一対の突出した容器壁22の易開封型内容物入り複室容器1と重なり合っていない容器壁部分24を相互に溶着して密封する。
この時、薬液または薬剤の変質を防止するために、袋状容器10および易開封型内容物入り複室容器1に充填されたそれぞれの薬液に紫外線が当たらないように、親容器の連通シール19より薬液側と易開封型内容物入り複室容器1の凹部シール6の内側をマスクしてから行う。
また、図17に示すが如く、本実施例の易開封型内容物入り複室容器1の開口端近傍でを、予め、易開封性密封手段の一例の開口端近傍シール27によりシールしておき、連結時または使用時に開封しても、連結部の環境からの汚染を最小限に抑えることができる。
また、シート形成物A4に形成される凹部の数、形状、形成位置などは任意であって適宜選択されるものであり、凹部は一つでも複数でもよく、さらに、凹部が複数の場合、すべての凹部に内容物が充填されている必要もない。
2 凹部
3 平面
4 シート形成物A
5 シート形成物B
6 凹部シール
7 周縁シール
8 ポート
9 キャップ
10 袋状容器
11 アダプター
12 バーシール
13 第一室
14 第二室
15 排出口
16 懸垂口
17 開口部
18 熱溶着可能な外壁
19 連通シール
20 連結シール
21 懸垂口
22 突出した容器壁
23 外縁シール
24 重なり合っていない容器壁部分
25 開口端シール
26 容器壁端シール
27 開口端近傍シール
Claims (6)
- 内容物が充填される一つまたは複数の凹部とその周囲に形成された平面とを有するシート形成物Aと、この形成物の凹部側を覆うように配されたもう一つのシート形成物Bと、凹部に充填された内容物とからなり、
それぞれの凹部近傍において、シート形成物Aとシート形成物Bを接着することによって、凹部空間を密封して一つまたは複数の室を形成する容易に開封可能な易開封性密封手段からなる凹部密封手段と、
凹部密封手段の外側において、シート形成物Aとシート形成物Bを接着することによって、前記凹部密封手段により密封された一つまたは複数の室を包括して取り囲みもう一つの室を形成する容易には開封できない難開封性密封手段または難開封性密封手段と易開封性密封手段からなる周縁密封手段とを有し、
シート形成物Aまたはシート形成物Bのいずれか一方または両方が柔軟性を有する複室容器において、
一つまたは複数の凹部を有するシート形成物Aを形成するI工程と、
凹部に内容物を充填するJ工程と、
シート形成物Aの凹部側をシート形成物Bで覆うK工程と、
それぞれの凹部近傍において、シート形成物Aとシート形成物Bを、容易に開封可能な易開封性密封手段からなる凹部密封手段で接着することによって、凹部空間を密封して一つまたは複数の室を形成するL工程と、
前記凹部密封手段の外側において、シート形成物Aとシート形成物Bを、容易には開封できない難開封性密封手段または難開封性密封手段と易開封性密封手段からなる周縁密封手段で接着することによって、前記凹部密封手段により密封された一つまたは複数の室を包括して取り囲むもう一つの室を形成するM工程とからなり、
少なくとも、I工程、J工程、K工程の順に行い、次いで、L工程またはM工程を行うことを特徴とする易開封型内容物入り複室容器の製造方法。 - 前記シート形成物Aを形成する前記I工程が、シートを形成する工程の後に凹部を形成する工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の易開封型内容物入り複室容器の製造方法。
- 易開封型内容物入り複室容器が、前記周縁密封手段上に設けられ、親容器に直接または他の部材を介して連通可能に連結する連結手段を有し、この連結手段を形成する工程を有することを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の易開封型内容物入り複室容器の製造方法。
- 前記連結手段が、別途形成された中空の流路を有するポートであって、ポートをシート形成物Aとシート形成物Bとの間に挟んでシールする工程を有することを特徴とする請求項3に記載の易開封型内容物入り複室容器の製造方法。
- 前記連結手段の連通口が、M工程以降の工程において、周縁密封手段の一部を除去することにより形成されることを特徴とする請求項3に記載の易開封型内容物入り複室容器の製造方法。
- 前記連結手段の連通口が、M工程以降の工程または使用直前に、難開封性密封手段と易開封性密封手段からなる周縁密封手段のうちの易開封性密封手段を開封することにより形成されることを特徴とする請求項3に記載の易開封型内容物入り複室容器の製造方法。
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