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JP4231223B2 - Sliding door handle - Google Patents

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JP4231223B2
JP4231223B2 JP2001396528A JP2001396528A JP4231223B2 JP 4231223 B2 JP4231223 B2 JP 4231223B2 JP 2001396528 A JP2001396528 A JP 2001396528A JP 2001396528 A JP2001396528 A JP 2001396528A JP 4231223 B2 JP4231223 B2 JP 4231223B2
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sliding
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引戸に設けられる取手に関し、更に詳しくは引戸を開けたときの指詰めを防止する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、引戸には取手が設けられており、その取手を手指でもって引戸の戸面と平行な方向(以下、開放方向あるいは閉塞方向という)へ押し引きすることにより、引戸が敷居上を移動して開口が開閉されるようになっている。ところが、このような引戸の場合、引戸を開放方向へ移動させたときに、その引戸の収納部又は引き違いに敷居上に備えられている別の引戸との隙間に、取手に挿入している手指が挟まれる、いわゆる指詰めが起きることがある。
【0003】
そのため、取手にストッパーを突設させたものが特開平10−131553号公報で開示されている。図11で示すように、このストッパー104は、取手102から突出した状態に設けられ、取手102に手指を挿入して引戸100を開けたとき、引戸の収納部又は引き違いに備えられている別の引戸106の端面106Aに当接して、引戸100がそれ以上開放方向へ移動しないように規制するようになっている。したがって、指詰めが起きることはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成のストッパー104では、常に取手102から突出した状態になっているので、取手102部分の見栄えがよくなく、かつ、引戸100を開けたときには、そのストッパー104によって、取手102を含む引戸100の一部(図示の矢印Wで示す範囲の部分)が別の引戸106より突出した状態になってしまうので、開口108が完全に開放されず、開口108が狭くなってしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、指詰めが起きることなく、安全かつ完全に開口を開放させることができる引戸用取手を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の引戸用取手は、引戸の端面近傍の戸面に設けられたケースと、前記引戸の端面側から順に前記ケースに並設された第1開口部及び第2開口部と、前記第1開口部に臨むとともに、引戸開放方向と引戸閉塞方向に摺動自在となるように前記ケース内に設けられたハンドルと、前記ハンドルの引戸開放方向への摺動により前記第2開口部から突出し、前記ハンドルの引戸閉塞方向への摺動により前記ケース内に収納されるストッパーと、を備え、前記ストッパーが、前記ハンドルの引戸開放方向へ作用する力により前記第2開口部から突出し、該力による前記引戸の移動に伴い、前記引戸の収納部又は引違い戸に当接することで、前記引戸の移動を阻止することを特徴としている。
【0007】
このような構成にすると、開口を開放させるために、ハンドルに手指を挿入して引戸を開放方向へ移動させると、ストッパーが第2開口部から突出するので、引戸を開放方向へ移動させても、そのストッパーが引戸の収納部又は引違い戸(引き違いに備えられている別の引戸の端面に当接して、それ以上の移動が阻止される。したがって、指詰めが防止される。また、引戸の開放方向とストッパーを突出させるハンドルの摺動方向が同じであるため、引戸を開放方向に移動させるのに必要な力に無駄がなく、スムーズにストッパーを突出させることができる。
【0008】
また、そのハンドルを引戸の閉塞方向へ移動させると、ストッパーがケース内に収納されるので、引戸を収納部等に完全に収納させることができる。したがって、開口を完全に開放させることができる。また、開口を閉塞するために、ハンドルに手指を挿入して引戸を閉塞方向へ移動させたときにも、引戸の閉塞方向とストッパーを収納させるハンドルの摺動方向が同じであるため、わざわざストッパーを収納させるための特別な動作が必要ない。また、ストッパーはケース内に収納されるため、取手自体の見栄えもよい。
【0009】
また、請求項2に記載の引戸用取手は、請求項1に記載の引戸用取手において、前記第1開口部の前記引戸開放方向側及び前記引戸閉塞方向側の周縁部にテーパー面が形成されていることを特徴としている。
【0010】
このような構成にすると、手指が第1開口部の引戸開放方向側及び引戸閉塞方向側の周縁部に当接してもケガをする心配がない。
【0011】
更に、請求項3に記載の引戸用取手は、請求項1又は請求項2に記載の引戸用取手において、前記ストッパーが、ストッパー収納用弾性部材によって前記ケース内に収納される方向へ付勢されていることを特徴としている。このような構成にすると、ハンドルから手指を離すと、ストッパー収納用弾性部材の働きにより、自動的にストッパーがケース内に収納されるので、収納し忘れることがない。
【0012】
そして、請求項4に記載の引戸用取手は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の引戸用取手において、前記ストッパーが、軟質材で成形されていることを特徴としている。このような構成にすると、ストッパーが収納部や別の引戸の端面に当接(衝突)した際、その端面を傷つけるようなことがない。しかも、そのときの衝突音を低減することができる。
【0013】
また、請求項5に記載の引戸用取手は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の引戸用取手において、前記ハンドルが、ハンドル移動用弾性部材によって引戸閉塞方向へ付勢されていることを特徴としている。このような構成にすると、ハンドル内に手指が挿入されていないときには、常にハンドルが引戸閉塞方向へ摺動して、ストッパーをケース内に収納させるので、取手自体の見栄えがよく、引戸を開閉する上で省力化が図れて至便になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図1において、引戸10の手前側の戸面を表面とし、その反対側の戸面を引戸10の裏面とするが、実際には表裏の区別は特にない。また、この引戸10は、引き違いに敷居11上に備えられている別の引戸12に向かって移動することにより開口16を開放するものとし、引戸12が図5乃至図7で示すような壁(収納部)14の内側にすでに収納されている場合には、その引戸12と壁14の間に収納されるものとする。
【0015】
まず、第1実施例について説明する。図1乃至図3で示すように、引戸10の端面10A近傍の表面及び裏面には取手20が設けられる。この取手20は、引戸10の端面10A近傍の戸面に穿設された略矩形状の開孔部10Bに埋設される略矩形状のケース22を備えており、このケース22は、引戸10の裏面(又は表面)側から挿設される外ケース24と、引戸10の表面(又は裏面)側から挿設される内ケース26とで構成されている。
【0016】
外ケース24は、略長方形状のカバー30と、そのカバー30の内面に一体に突設される正面視略「ロ」字状のフレーム36とで構成され、フレーム36内のカバー30には大小2つの略長方形状の開口部32、34がカバー30の長手方向(左右方向)に並んで穿設されている。フレーム36は、引戸10の厚さと略同等の幅に成形されており、その左右両側中央には、ネジ18が螺合される非貫通のボス28が一体に横設されている。
【0017】
また、カバー30の外面側(引戸裏面側)周縁部にはテーパー面30Aが形成されており、小さい開口部34の外面側(引戸裏面側)で、左右の辺縁部にもテーパー面34Aが形成されている。そして、フレーム36の左右両側でボス28の上方及び下方には、正面視でカバー30より突出しない程度の長さに形成されたフランジ39が突設されている。なお、このフランジ39は、引戸10の開孔部10Bの左右内面に摺接して、ケース22が引戸10に対して固定されるようにするものである。
【0018】
一方、内ケース26も、略長方形状のカバー40と、そのカバー40の内面に一体に突設される正面視略「コ」字状のフレーム46とで構成されており、フレーム46内のカバー40には大小2つの略長方形状の開口部42、44がカバー40の長手方向(左右方向)に並んで穿設されている。フレーム46は、引戸10の厚さと略同等の幅に成形され、外ケース24のフレーム36内面に接触しながら嵌合される。また、このフレーム46のカバー40とは反対側には、開口部42、44と同等の開口部52、54を備えたサブカバー50が一体に設けられており、このサブカバー50は正面視でフレーム46から突出しないようになっている。
【0019】
また、開口部42、44間のカバー40の内面中央及び開口部52、54間のサブカバー50の内面中央には、後述する圧縮コイルバネ90の一端が当接されて保持される仕切板48が一体に架設されている。そして、フレーム46の開口部44、54側の上下には、平面視で細長い略長方形状の規制孔56、58が穿設されている。また、フレーム46の開口部42、52側の上下には、平面視で略円弧状に曲折した長孔部60と円形状の軸孔部62とがそれぞれ2組ずつ穿設されており、長孔部60は後述するストッパー80、82のガイド及び回動規制用とされ、軸孔部62は同じく回動軸用とされている。
【0020】
更に、カバー40の外面側(引戸表面側)周縁部にはテーパー面40Aが形成されており、小さい開口部44の外面側(引戸表面側)で、左右の辺縁部にもテーパー面44Aが形成されている。そして、カバー40の左右両端側中央には、ネジ孔38が設けられており、ネジ18が挿通される外面側(引戸表面側)には、ネジ18の頭部と合致するテーパー面が形成されている。
【0021】
このような構成の内ケース26において、小さい開口部44、54側のフレーム46内には、ハンドル70がカバー40及びサブカバー50の長手方向(左右方向)、即ち引戸10の開閉方向に摺動自在に設けられている。このハンドル70は、開口部44、54(開口部34)を略閉塞可能な大きさの略矩形箱状に成形され、その開口部44、54側の開放されているフレーム46の右端部46Aから挿入されて設置される。
【0022】
その際、ハンドル70の上面及び下面に突設された突起66、68が、その両側に設けられた切り欠きによる弾性変形によって一旦内方側に撓み、その後、フレーム46の規制孔56、58に挿入される。したがって、ハンドル70は、その摺動範囲が規制孔56、58によって所定のストローク(例えば、5mm程度)になるように規制される。
【0023】
また、このハンドル70の表裏両面には、手指が挿入される断面視略円弧状の凹部72、74が設けられており、それぞれカバー40に穿設した開口部44と、サブカバー50(カバー30)に穿設した開口部54(開口部34)に臨むようになっている。また、ハンドル70の左側面中央には圧縮コイルバネ90の他端を嵌挿する側面視略十字状のバネ保持部64が突設されており、そのバネ保持部64の上方及び下方には、後述するストッパー80、82の後端部を押圧可能な側面視略T字状で、正面視略台形状の押圧部76、78が突設されている。
【0024】
一方、開口部42、52側のフレーム46内には、ストッパー80、82が設けられる。このストッパー80、82は、開口部42、52(開口部32)を閉塞可能な大きさで、かつ、少なくとも別の引戸12の端面12Aや壁14の端面14Aに当接する部位がTPE(熱可塑性ゴム)等の軟質材で成形されており、その当接部位の形状が平面視略円弧状に凹んだ曲面状に形成されている。
【0025】
また、ストッパー80、82の後端部近傍には、上下方向に貫通した軸孔部84が穿設されており、この軸孔部84に挿通された回動軸94の両端部が、内ケース26のフレーム46に穿設された軸孔部62に挿通されて、ストッパー80、82がそれぞれ開口部42と開口部32から出没自在に枢支されるようになっている。
【0026】
更に、ストッパー80、82の内側部近傍には、上下方向に貫通した軸孔部86が穿設されており、この軸孔部86に挿通された規制軸96の両端部が、内ケース26のフレーム46に穿設された長孔部60に挿通されて、ストッパー80、82の回動範囲が規制され、突出ストロークが規制されるようになっている。
【0027】
また、ストッパー80、82の内側部中央には、軸孔部86と連通している切欠部80A、82Aが設けられており、そこから露出している規制軸96に、引張コイルバネ88の両端に設けたリング状のフック88Aが嵌挿されるようになっている。しかして、この一対のストッパー80、82は互いに内ケース26、即ちケース22内に収納される方向へ常時付勢されるようになっている。
【0028】
ところで、ハンドル70は所定のストローク(例えば、5mm程度)分、引戸10の開閉方向に摺動自在になっており、ハンドル70の押圧部76、78が常時ストッパー80の回動軸94よりも内側の後端部に当接するように組み付けられている(図3参照)。
【0029】
したがって、ハンドル70を引戸開放方向に摺動させ、ストッパー80、82の後端部をそれぞれ押圧すると、ストッパー80、82は回動軸94を中心に引張コイルバネ88の付勢力に抗して、同期して外方側へ回動し、ケース22内、即ち引戸10の表裏両面から所定長さ分(長孔部60によって規制軸96が規制されるまで)突出するようになっている。ちなみに、本実施例において、両ストッパー80、82の最大突出時の拡開角度αは、図4で示す平面視で約45°位ずつになっている。
【0030】
以上のような構成の引戸用取手20において、次に、その一連の作用について図4乃至図7を基に説明をする。まず、開口部44、34、即ちハンドル70に設けられた凹部72、74のどちらか一方に手指を挿入する。そして、そのハンドル70を引戸開放方向へ摺動させて所定のストローク分移動させる。なお、このとき、開口部44、34の左右辺縁部にはテーパー面44A、34Aが形成されているので、手指がその左右辺縁部に当接してもケガをする心配がない。
【0031】
こうして、ハンドル70を移動させると、押圧部76、78がストッパー80、82の回動軸94よりも内側の後端部を押圧するので、ストッパー80、82は、引張コイルバネ88の付勢力に抗して回動軸94を中心に外方側に向かって回動し、引戸10の表裏両面から突出する。このとき、規制軸96が長孔部60に挿通されていることにより、その回動範囲が規制され、ストッパー80、82は所定長さ分だけ突出する。
【0032】
そして、その状態のまま引戸10を開放方向へ移動させるが、上記したように、ハンドル70の摺動方向は引戸10の開放方向と同じであるため、実際には引戸10を開放方向へ移動させるだけで、スムーズにストッパー80、82を突出させることができる。こうして、引戸10を開放方向へ移動させると、図4、図5で示すように、別の引戸12の端面12Aや壁(収納部)14の端面14Aにストッパー80、82が衝突し、引戸10の開放方向への移動がそれによって規制される。このため、手指が引戸12や壁14との隙間に挟まれるようなことは起きず、指詰めが防止される。
【0033】
また、このストッパー80、82の少なくとも端面12A、14Aとの当接部位はTPE(熱可塑性ゴム)等の軟質材で成形されているので、その衝突は弾性衝突になり、端面12A、14Aを傷つけるような不具合がないとともに衝突音も低減される。更に、表裏どちらか一方の面側からの操作だけで、表裏両面からストッパー80、82を突出させることができ、かつ、図5乃至図7で示すように、引戸12と壁14の間に収納する場合には、両方のストッパー80、82で衝突時の衝撃を受けることができるので、その剛性を確保することができる。
【0034】
こうして、ストッパー80、82が端面12A、14Aに衝突したら、ハンドル70を引戸閉塞方向へ移動させる。このとき、ハンドル70のバネ保持部64と仕切板48との間に圧縮コイルバネ90が設けられてあると、スムーズにハンドル70を引戸閉塞方向へ摺動させることができ、更に、内ケース26に対するハンドル70の摺動抵抗が小さければ、手指を凹部72又は凹部74内から離すだけで、その圧縮コイルバネ90の付勢力によって、ハンドル70を引戸閉塞方向へ移動させることができる。したがって、引戸10の開閉において省力化が図れる。
【0035】
このように、圧縮コイルバネ90を設けると、引戸10を開閉させる上で至便になって好ましいが、この圧縮コイルバネ90は必ずしも必要なものではなく、ストッパー80、82をスムーズにケース22内に収納させることができるようになっていれば、設けなくても構わないものである。
【0036】
ハンドル70が引戸閉塞方向へ移動させられると、図6で示すように、ストッパー80、82が引張コイルバネ88の付勢力によってケース22内に収納される。これにより、引戸10は引戸12と壁14との間に収納可能になるので、今度は引戸10の端面10Aを引戸開放方向へ押圧して移動させ、引戸10を完全に引戸12と壁14との間に収納する。なお、このとき、カバー30、40の周縁部にはテーパー面30A、40Aが形成されているので、引戸10はスムーズに引戸12と壁14との間に収納される。そして、図7で示すように、引戸10の端面10Aが引戸12の端面12A及び壁14の端面14Aと略面一になり、図1で示す開口16が完全に開放される。
【0037】
その後、開口16を閉塞する際には、引戸10を閉塞方向へ移動させるが、このとき、引戸10の端面10Aには出入自在なハンドル92が付設されているので、このハンドル92を引き出して引戸10を引張り、引戸12と壁14の間より引き出す。そして、取手20を引戸12及び壁14より現出させたら、今度はその取手20内のハンドル70に手指を挿入して、引戸10を閉塞方向へ移動させ、開口16を閉塞すればよい。その際、ハンドル70は引戸閉塞方向に摺動しているので、ストッパー80、82が突出するような不具合はなく、ストッパー80、82はケース22内に収納された状態を維持する。したがって、取手20自体の見栄えもよい。
【0038】
次に、第2実施例について図8乃至図10を基に説明する。なお、上記第1実施例と同等のものには同じ符号を付してその説明を省略する。また、この第2実施例における一連の作用も上記第1実施例と同様であるので、その詳細な説明も省略する。図8で示すように、内ケース26のフレーム46の上面には、先端近傍が下方に向かって側面視略「く」字状に屈曲された板バネ98を取り付けるための取付部57が設けられており、取付部57は、その板バネ98の屈曲部98Aが挿通される開孔57Aと、板バネ98の基端に穿設された取付孔98Bに嵌合してその板バネ98をフレーム46に固定する凸部57Bとで構成されている。
【0039】
一方、ハンドル71の上面には凹部75が形成されており、開孔57Aから下方に突き出した板バネ98の屈曲部98Aがその凹部75内に進入して係合することにより、ケース22内において、ハンドル71を常時下方に向かって付勢するようになっている。そして、ハンドル71の下面には、直線状のリブ69が長手方向(左右方向)に設けられており、その端部近傍には突起68が設けられている。
【0040】
また、フレーム46の下面には、直線状の溝部59が長手方向(左右方向)に形成されており、その端部近傍には規制孔58が設けられている。しかして、その溝部59及び規制孔58内にリブ69及び突起68が挿入されることにより、ハンドル71は、ケース22内においてガタつくことなく摺動可能になっている。したがって、このような板バネ98やリブ69及び溝部59等は、上記第1実施例の場合において設けても構わない。
【0041】
また、ハンドル71において、バネ保持部64の上方及び下方には平板状の押圧部77、79が水平方向に突設されており、上方の押圧部77が下方の押圧部79よりも長く突出するように延設されている。そして、その上方の押圧部77の延設された先端部分には、ハンドル71の摺動方向と直交する方向に長い略楕円形状の長孔部77Aが2個、同方向に並んで穿設されており、その長孔部77Aの上面周縁には補強用の肉厚部77Bが形成されている。
【0042】
この押圧部77はストッパー80、82の内側部中央に設けられた切欠部80A、82A内に挿入され、ストッパー80、82の軸孔部86と長孔部77A規制軸96が挿通されることにより、ストッパー80、82とハンドル71とが規制軸96によって枢支連結されるように構成されている。しかして、軸孔部86は、上記第1実施例のときの位置よりも、ハンドル71側に穿設されており、それに伴ってフレーム46の長孔部60も軸孔部62の側方寄りに穿設されている。そして、これらにより、ハンドル71とストッパー80、82との連動機構が構成されるようになっている。
【0043】
すなわち、ハンドル71を引戸開放方向へ摺動させると、押圧部77が同方向へ移動し、ストッパー80、82の切欠部80A、82A内における後部内側を押圧する。すると、ストッパー80、82は回動軸94を中心に同期して回動し、ケース22内、即ち引戸10の表裏両面から所定長さ分(長孔部60によって規制軸96が規制されるまで)突出する。なお、このとき、規制軸96は長孔部60に沿った移動に伴い、長孔部77A内を内側から外側に向かって移動する。
【0044】
つまり、長孔部77Aは、ハンドル71の摺動方向と直交する方向に長い略楕円形状に形成されていることにより、規制軸96の長孔部60に沿った移動を許容しながら、押圧部77の移動も許容できるようになっている。なお、ハンドル71を引戸閉塞方向へ摺動させた場合には、規制軸96が長孔部77Aを介した押圧部77によって同方向へ牽引され、長孔部60に沿って移動するので、ストッパー80、82は、回動軸94を中心に同期して回動し、その後部内側が同方向へ移動してケース22内に収納される。
【0045】
このように、第2実施例では、引張コイルバネ88のバネ力によってストッパー80、82をケース22内に収納するのではなく、ハンドル71とストッパー80、82とを枢支連結し、そのハンドル71の摺動によってストッパー80、82が回動軸94を中心に回動するように構成して、ケース22内から突出又はケース22内に収納されるようにしている。したがって、引張コイルバネ88を設ける第1実施例に比べ、部品点数の削減が図れ、コストダウンが図れる利点がある。
【0046】
更に、引張コイルバネ88を使用しないことから、ストッパー80、82が引張コイルバネ88のトラブルにより、ケース22内から出没しなくなるような不具合もなく、ハンドル71の摺動により、ケース22内から確実に出没させることができる。また、ストッパー80、82は、図9、図10で示すように、内部又は内側に空洞(空間)80B、82Bを設けるような構造にしてもよく、全体的に軽量化を図るようにしてもよい。
【0047】
何れにしても、ストッパー80、82を出没させる手段はハンドル70の摺動によるものに限定されるものではなく、引戸開放方向への作用力をストッパー80、82の突出動作に変換可能に構成されているものであれば、どのようなものでもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、引戸を開放方向へ移動させると、ストッパーが戸面から突出し、引戸収納部又は別の引戸の端面に当接して、それ以上の開放が阻止されるので、指詰めが防止される。また、このストッパーは収納可能であるため、引戸を完全に収納部等に収納することが可能となり、開口を完全に開放することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る取手を備えた引戸全体を示す概略斜視図
【図2】 本発明に係る取手の分解斜視図
【図3】 本発明に係る取手を備えた引戸の概略平断面図
【図4】 本発明に係る取手を備えた引戸を開放方向へ移動させたときの概略平断面図
【図5】 本発明に係る取手を備えた引戸を開放方向へ移動させた様子を示す概略斜視図
【図6】 本発明に係る取手を備えた引戸を閉塞方向へ少し戻した様子を示す概略斜視図
【図7】 本発明に係る取手を備えた引戸を別の引戸と壁の間に収納した様子を示す概略斜視図
【図8】 本発明に係る別実施例の取手の分解斜視図
【図9】 本発明に係る別実施例の取手を備えた引戸の概略平断面図
【図10】 本発明に係る別実施例の取手を備えた引戸を開放方向へ移動させたときの概略平断面図
【図11】 従来の取手を備えた引戸を示す概略斜視図
【符号の説明】
10 引戸
20 取手
32 開口部(第2開口部)
34 開口部(第1開口部)
42 開口部(第2開口部)
44 開口部(第1開口部)
70 ハンドル
80 ストッパー
82 ストッパー
88 引張コイルバネ(ストッパー収納用弾性部材)
90 圧縮コイルバネ(ハンドル移動用弾性部材)
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a handle provided on a sliding door, and more particularly to a mechanism for preventing finger filling when the sliding door is opened.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a sliding door is provided with a handle, and the sliding door moves on the sill by pushing and pulling the handle with a finger in a direction parallel to the sliding door surface (hereinafter referred to as an opening direction or a closing direction). The opening is opened and closed. However, in the case of such a sliding door, when the sliding door is moved in the opening direction, the sliding door is inserted into the handle in the storage portion of the sliding door or a gap with another sliding door provided on the sill. So-called finger jamming may occur, where fingers are pinched.
[0003]
For this reason, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-131553 discloses a handle provided with a stopper. As shown in FIG. 11, the stopper 104 is provided in a state of protruding from the handle 102, and when the sliding door 100 is opened by inserting a finger into the handle 102, the stopper 104 is provided in a sliding door storage portion or a sliding door. The sliding door 100 abuts against the end surface 106A of the sliding door 106, and the sliding door 100 is regulated so as not to move further in the opening direction. Therefore, finger tightness does not occur.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the stopper 104 having such a structure is always in a state of protruding from the handle 102, the handle 102 portion does not look good, and when the sliding door 100 is opened, the handle 102 is moved by the stopper 104. Since a part of the sliding door 100 including the part shown by the arrow W in the drawing protrudes from another sliding door 106, the opening 108 is not completely opened and the opening 108 becomes narrow. There is.
[0005]
Then, an object of this invention is to obtain the handle for sliding doors which can open an opening safely and completely, without finger-filling occurring.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the sliding door handle according to claim 1 according to the present invention is arranged in parallel with the case provided on the door surface near the end surface of the sliding door and the case in order from the end surface side of the sliding door. A first opening and a second opening formed, a handle provided in the case so as to face the first opening and to be slidable in a sliding door opening direction and a sliding door closing direction; and A stopper protruding from the second opening by sliding in the sliding door opening direction and housed in the case by sliding in the sliding door closing direction of the handle, and the stopper is in the sliding door opening direction of the handle The sliding door protrudes from the second opening by a force acting on the sliding door, and with the movement of the sliding door due to the force, the sliding door is brought into contact with the storage portion or the sliding door to prevent the sliding door from moving . .
[0007]
With such a configuration, in order to open the opening, when the finger is inserted into the handle and the sliding door is moved in the opening direction, the stopper protrudes from the second opening, so even if the sliding door is moved in the opening direction, The stopper abuts against the end face of the sliding door storage portion or the sliding door ( another sliding door provided for the sliding ) , and further movement is prevented. Therefore, finger filling is prevented. Further, since the sliding door opening direction and the sliding direction of the handle for protruding the stopper are the same, there is no waste in the force required to move the sliding door in the opening direction, and the stopper can be protruded smoothly.
[0008]
Further, when the handle is moved in the closing direction of the sliding door, the stopper is housed in the case, so that the sliding door can be completely housed in the housing portion or the like. Therefore, the opening can be completely opened. Also, when the finger is inserted into the handle to close the opening and the sliding door is moved in the closing direction, the closing direction of the sliding door and the sliding direction of the handle for storing the stopper are the same. No special action is required to store the battery. In addition, since the stopper is housed in the case, the handle itself looks good.
[0009]
Further, the sliding door handle according to claim 2 is the sliding door handle according to claim 1, wherein a tapered surface is formed at a peripheral edge portion of the first opening portion on the sliding door opening direction side and the sliding door closing direction side. It is characterized by having.
[0010]
With such a configuration, there is no fear of injury even if the finger contacts the peripheral edge of the first opening on the sliding door opening direction side and the sliding door closing direction side.
[0011]
Further, the sliding door handle according to claim 3 is urged in the sliding door handle according to claim 1 or 2 in a direction in which the stopper is housed in the case by a stopper housing elastic member. It is characterized by having. With such a configuration, when the finger is released from the handle, the stopper is automatically stored in the case by the action of the stopper storing elastic member, so that it is not forgotten to store.
[0012]
And the handle for sliding doors of Claim 4 is the handle for sliding doors of any one of Claims 1-3, The said stopper is shape | molded by the soft material, It is characterized by the above-mentioned. With such a configuration, when the stopper abuts (collises) with the end surface of the storage portion or another sliding door, the end surface is not damaged. Moreover, the collision sound at that time can be reduced.
[0013]
Further, the sliding door handle according to claim 5 is the sliding door handle according to any one of claims 1 to 4, wherein the handle is biased in a sliding door closing direction by a handle moving elastic member. It is characterized by having. With such a configuration, when the finger is not inserted into the handle, the handle always slides in the sliding door closing direction, and the stopper is stored in the case , so that the handle itself looks good and opens and closes the sliding door. It is convenient because of the labor saving.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described below in detail based on examples shown in the drawings. For convenience of explanation, in FIG. 1, the door surface on the front side of the sliding door 10 is the front surface and the door surface on the opposite side is the back surface of the sliding door 10. In addition, the sliding door 10 opens the opening 16 by moving toward another sliding door 12 provided on the sill 11, and the sliding door 12 is a wall as shown in FIGS. In the case where it is already stored inside the (storage portion) 14, it is stored between the sliding door 12 and the wall 14.
[0015]
First, the first embodiment will be described. As shown in FIGS. 1 to 3, a handle 20 is provided on the front and back surfaces of the sliding door 10 in the vicinity of the end face 10 </ b> A. The handle 20 includes a substantially rectangular case 22 embedded in a substantially rectangular opening 10B formed in the door surface in the vicinity of the end surface 10A of the sliding door 10. The outer case 24 is inserted from the back (or front) side, and the inner case 26 is inserted from the front (or back) side of the sliding door 10.
[0016]
The outer case 24 is configured by a substantially rectangular cover 30 and a frame 36 having a substantially “B” shape in front view that projects integrally with the inner surface of the cover 30. Two substantially rectangular openings 32 and 34 are formed side by side in the longitudinal direction (left-right direction) of the cover 30. The frame 36 is formed to have a width substantially equal to the thickness of the sliding door 10, and a non-penetrating boss 28 to which the screw 18 is screwed is integrally provided horizontally at the center of both the left and right sides.
[0017]
Further, a tapered surface 30A is formed on the outer surface side (sliding door back surface side) peripheral portion of the cover 30, and on the outer surface side (sliding door back surface side) of the small opening 34, the tapered surface 34A is also formed on the left and right edge portions. Is formed. A flange 39 formed so as not to protrude from the cover 30 when viewed from the front is provided on the left and right sides of the frame 36 above and below the boss 28. The flange 39 is in sliding contact with the left and right inner surfaces of the opening 10 </ b> B of the sliding door 10 so that the case 22 is fixed to the sliding door 10.
[0018]
On the other hand, the inner case 26 is also composed of a substantially rectangular cover 40 and a substantially “U” -shaped frame 46 that projects integrally with the inner surface of the cover 40. 40 is formed with two large and small substantially rectangular openings 42 and 44 aligned in the longitudinal direction (left and right direction) of the cover 40. The frame 46 is formed to have a width substantially equal to the thickness of the sliding door 10 and is fitted in contact with the inner surface of the frame 36 of the outer case 24. Further, a sub cover 50 having openings 52 and 54 equivalent to the openings 42 and 44 is integrally provided on the opposite side of the frame 46 from the cover 40, and the sub cover 50 is viewed from the front. It does not protrude from the frame 46.
[0019]
In addition, a partition plate 48 that holds and holds one end of a compression coil spring 90 described later at the center of the inner surface of the cover 40 between the openings 42 and 44 and the center of the inner surface of the sub cover 50 between the openings 52 and 54. It is built as a unit. And, on the upper and lower sides of the opening portions 44 and 54 of the frame 46, elongated and substantially rectangular regulation holes 56 and 58 are formed in plan view. In addition, two sets of long hole portions 60 and circular shaft hole portions 62 that are bent in a substantially arc shape in plan view are formed on the upper and lower sides of the opening portions 42 and 52 of the frame 46, respectively. The hole 60 is used for guiding stoppers 80 and 82, which will be described later, and for restricting rotation, and the shaft hole 62 is also used for the rotation shaft.
[0020]
Further, a tapered surface 40A is formed on the outer surface side (sliding door surface side) peripheral portion of the cover 40, and on the outer surface side (sliding door surface side) of the small opening 44, the tapered surface 44A is also formed on the left and right edges. Is formed. And the screw hole 38 is provided in the center of the both right and left both ends of the cover 40, and the taper surface which agree | coincides with the head of the screw 18 is formed in the outer surface side (sliding door surface side) through which the screw 18 is penetrated. ing.
[0021]
In the inner case 26 having such a configuration, the handle 70 slides in the longitudinal direction (left and right direction) of the cover 40 and the sub cover 50, that is, in the opening / closing direction of the sliding door 10, in the frame 46 on the small openings 44 and 54 side. It is provided freely. The handle 70 is formed in a substantially rectangular box size that is capable of substantially closing the openings 44 and 54 (opening 34), and from the right end 46A of the open frame 46 on the side of the openings 44 and 54. Inserted and installed.
[0022]
At this time, the protrusions 66 and 68 projecting from the upper and lower surfaces of the handle 70 are once bent inward by elastic deformation due to notches provided on both sides thereof, and then into the restriction holes 56 and 58 of the frame 46. Inserted. Therefore, the handle 70 is regulated so that the sliding range thereof has a predetermined stroke (for example, about 5 mm) by the regulation holes 56 and 58.
[0023]
The handle 70 is provided with recesses 72 and 74 having a substantially circular arc shape in cross section in which fingers are inserted. The opening 44 formed in the cover 40 and the sub cover 50 (the cover 30) are provided on both the front and back surfaces of the handle 70, respectively. ) Facing the opening 54 (opening 34). In addition, a spring holding portion 64 having a substantially cross-like shape in side view for inserting and inserting the other end of the compression coil spring 90 is projected at the center of the left side surface of the handle 70, and below and below the spring holding portion 64 is described later. Side-view substantially trapezoidal pressing portions 76, 78 projecting from the front end of the stoppers 80, 82 are provided.
[0024]
On the other hand, stoppers 80 and 82 are provided in the frame 46 on the openings 42 and 52 side. The stoppers 80 and 82 have such a size that the openings 42 and 52 (opening 32) can be closed, and at least a portion that contacts the end surface 12A of another sliding door 12 or the end surface 14A of the wall 14 is TPE (thermoplastic). It is formed of a soft material such as rubber, and the shape of the contact portion is formed in a curved shape that is recessed in a substantially arc shape in plan view.
[0025]
Further, a shaft hole portion 84 penetrating in the vertical direction is formed in the vicinity of the rear end portion of the stoppers 80 and 82, and both end portions of the rotating shaft 94 inserted through the shaft hole portion 84 are formed in the inner case. 26, the stoppers 80 and 82 are pivotally supported from the opening 42 and the opening 32, respectively.
[0026]
Further, a shaft hole portion 86 penetrating in the vertical direction is formed in the vicinity of the inner side of the stoppers 80 and 82, and both end portions of the regulation shaft 96 inserted through the shaft hole portion 86 are formed on the inner case 26. It is inserted into the long hole portion 60 formed in the frame 46, the rotation range of the stoppers 80 and 82 is restricted, and the protruding stroke is restricted.
[0027]
In addition, notches 80A and 82A communicating with the shaft hole 86 are provided in the center of the inner side of the stoppers 80 and 82, and the regulating shaft 96 exposed from the notches 80A and 82A is provided at both ends of the tension coil spring 88. The provided ring-shaped hook 88A is inserted. Accordingly, the pair of stoppers 80 and 82 are always urged toward each other in the direction in which they are stored in the inner case 26, that is, the case 22.
[0028]
Incidentally, the handle 70 is slidable in the opening / closing direction of the sliding door 10 by a predetermined stroke (for example, about 5 mm), and the pressing portions 76 and 78 of the handle 70 are always inside the rotation shaft 94 of the stopper 80. It assembled | attaches so that it may contact | abut to the rear-end part (refer FIG. 3).
[0029]
Therefore, when the handle 70 is slid in the sliding door opening direction and the rear ends of the stoppers 80 and 82 are pressed, the stoppers 80 and 82 are synchronized with the urging force of the tension coil spring 88 around the rotation shaft 94. Then, it rotates outward and protrudes in the case 22, that is, from the front and back surfaces of the sliding door 10 by a predetermined length (until the restriction shaft 96 is restricted by the long hole 60). Incidentally, in the present embodiment, the expansion angle α when the stoppers 80 and 82 are fully projected is about 45 ° in a plan view shown in FIG.
[0030]
Next, the series of actions in the sliding door handle 20 having the above-described configuration will be described with reference to FIGS. First, a finger is inserted into one of the openings 44 and 34, that is, the recesses 72 and 74 provided in the handle 70. Then, the handle 70 is slid in the sliding door opening direction and moved by a predetermined stroke. At this time, since the tapered surfaces 44A and 34A are formed at the left and right edges of the openings 44 and 34, there is no risk of injury even if the fingers touch the left and right edges.
[0031]
Thus, when the handle 70 is moved, the pressing portions 76 and 78 press the rear end portion inside the rotation shaft 94 of the stoppers 80 and 82, so that the stoppers 80 and 82 resist the urging force of the tension coil spring 88. Then, it pivots outward about the pivot shaft 94 and protrudes from both the front and back surfaces of the sliding door 10. At this time, since the restriction shaft 96 is inserted through the long hole portion 60, the rotation range is restricted, and the stoppers 80 and 82 protrude by a predetermined length.
[0032]
Then, the sliding door 10 is moved in the opening direction in this state. However, as described above, the sliding direction of the handle 70 is the same as the opening direction of the sliding door 10, and thus the sliding door 10 is actually moved in the opening direction. Only the stoppers 80 and 82 can be smoothly projected. Thus, when the sliding door 10 is moved in the opening direction, as shown in FIGS. 4 and 5, the stoppers 80, 82 collide with the end surface 12 </ b> A of another sliding door 12 and the end surface 14 </ b> A of the wall (housing portion) 14. The movement in the opening direction is restricted thereby. For this reason, it does not happen that fingers are caught in the gap between the sliding door 12 and the wall 14, and finger filling is prevented.
[0033]
In addition, since at least the contact portions of the stoppers 80 and 82 with the end surfaces 12A and 14A are formed of a soft material such as TPE (thermoplastic rubber), the collision becomes an elastic collision and damages the end surfaces 12A and 14A. There are no such problems, and collision noise is reduced. Furthermore, the stoppers 80 and 82 can be protruded from both the front and back surfaces by only an operation from either the front or back surface, and are housed between the sliding door 12 and the wall 14 as shown in FIGS. In this case, since both stoppers 80 and 82 can receive an impact at the time of collision, the rigidity can be ensured.
[0034]
Thus, when the stoppers 80 and 82 collide with the end faces 12A and 14A, the handle 70 is moved in the sliding door closing direction. At this time, if the compression coil spring 90 is provided between the spring holding portion 64 of the handle 70 and the partition plate 48, the handle 70 can be smoothly slid in the sliding door closing direction, and further, If the sliding resistance of the handle 70 is small, the handle 70 can be moved in the sliding door closing direction by the biasing force of the compression coil spring 90 just by moving the finger away from the recess 72 or the recess 74. Therefore, labor saving can be achieved in opening and closing the sliding door 10.
[0035]
As described above, it is preferable to provide the compression coil spring 90 because it is convenient for opening and closing the sliding door 10, but this compression coil spring 90 is not always necessary, and the stoppers 80 and 82 can be smoothly accommodated in the case 22. If it is possible to do so, it may not be provided.
[0036]
When the handle 70 is moved in the sliding door closing direction, the stoppers 80 and 82 are accommodated in the case 22 by the urging force of the tension coil spring 88 as shown in FIG. As a result, the sliding door 10 can be stored between the sliding door 12 and the wall 14, and this time, the end surface 10 </ b> A of the sliding door 10 is pressed and moved in the sliding door opening direction, and the sliding door 10 is completely moved to the sliding door 12 and the wall 14. Store between. At this time, since the tapered surfaces 30 </ b> A and 40 </ b> A are formed on the peripheral portions of the covers 30 and 40, the sliding door 10 is smoothly accommodated between the sliding door 12 and the wall 14. Then, as shown in FIG. 7, the end face 10A of the sliding door 10 is substantially flush with the end face 12A of the sliding door 12 and the end face 14A of the wall 14, and the opening 16 shown in FIG. 1 is completely opened.
[0037]
Thereafter, when the opening 16 is closed, the sliding door 10 is moved in the closing direction. At this time, the end surface 10A of the sliding door 10 is provided with a handle 92 that can be freely inserted and removed. 10 is pulled and pulled out between the sliding door 12 and the wall 14. When the handle 20 is exposed from the sliding door 12 and the wall 14, a finger is inserted into the handle 70 in the handle 20, the sliding door 10 is moved in the closing direction, and the opening 16 is closed. At that time, since the handle 70 is slid in the sliding door closing direction, there is no problem that the stoppers 80 and 82 protrude, and the stoppers 80 and 82 are kept in the case 22. Therefore, the appearance of the handle 20 itself is good.
[0038]
Next, a second embodiment will be described with reference to FIGS. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the thing equivalent to the said 1st Example, and the description is abbreviate | omitted. The series of operations in the second embodiment is also the same as that in the first embodiment, and detailed description thereof is omitted. As shown in FIG. 8, an attachment portion 57 for attaching a leaf spring 98 whose upper end is bent in a substantially “<” shape when viewed from the side is provided on the upper surface of the frame 46 of the inner case 26. The attachment portion 57 is fitted into an opening 57A through which the bent portion 98A of the leaf spring 98 is inserted and an attachment hole 98B formed in the base end of the leaf spring 98, and the leaf spring 98 is attached to the frame. And a convex portion 57B fixed to 46.
[0039]
On the other hand, a concave portion 75 is formed on the upper surface of the handle 71, and the bent portion 98A of the leaf spring 98 protruding downward from the opening 57A enters into the concave portion 75 and engages therein. The handle 71 is always urged downward. A straight rib 69 is provided in the longitudinal direction (left-right direction) on the lower surface of the handle 71, and a protrusion 68 is provided in the vicinity of the end.
[0040]
Further, a linear groove 59 is formed in the longitudinal direction (left-right direction) on the lower surface of the frame 46, and a restriction hole 58 is provided in the vicinity of the end. Thus, by inserting the rib 69 and the protrusion 68 into the groove portion 59 and the restriction hole 58, the handle 71 can slide in the case 22 without rattling. Therefore, such a leaf spring 98, rib 69, groove 59 and the like may be provided in the case of the first embodiment.
[0041]
In the handle 71, flat pressing portions 77 and 79 are provided in the horizontal direction above and below the spring holding portion 64, and the upper pressing portion 77 protrudes longer than the lower pressing portion 79. It is so extended. Then, at the extended tip portion of the pressing portion 77 thereabove, two substantially elliptical elongated holes 77A that are long in the direction orthogonal to the sliding direction of the handle 71 are formed side by side in the same direction. A thick portion 77B for reinforcement is formed on the periphery of the upper surface of the long hole portion 77A.
[0042]
The pressing portion 77 is inserted into notches 80A and 82A provided at the center of the inner side of the stoppers 80 and 82, and the restriction shaft 96 is inserted into the shaft hole portion 86 and the long hole portion 77A of the stoppers 80 and 82. Accordingly, the stoppers 80 and 82 and the handle 71 are configured to be pivotally connected by the restriction shaft 96. Thus, the shaft hole portion 86 is formed on the handle 71 side from the position in the first embodiment, and accordingly, the long hole portion 60 of the frame 46 is also closer to the side of the shaft hole portion 62. Has been drilled. Thus, an interlocking mechanism between the handle 71 and the stoppers 80 and 82 is configured.
[0043]
That is, when the handle 71 is slid in the sliding door opening direction, the pressing portion 77 moves in the same direction and presses the rear inner side in the notches 80A and 82A of the stoppers 80 and 82. Then, the stoppers 80 and 82 rotate synchronously with the rotation shaft 94 as a center, and a predetermined length from the inside of the case 22, that is, the front and back surfaces of the sliding door 10 (until the restriction shaft 96 is regulated by the long hole portion 60). ) Protruding. At this time, the regulating shaft 96 moves from the inside to the outside in the long hole portion 77 </ b> A along with the movement along the long hole portion 60.
[0044]
That is, the long hole portion 77A is formed in a substantially elliptical shape that is long in a direction orthogonal to the sliding direction of the handle 71, thereby allowing the movement of the restriction shaft 96 along the long hole portion 60 while allowing the pressing portion 77 can be allowed to move. When the handle 71 is slid in the sliding door closing direction, the restricting shaft 96 is pulled in the same direction by the pressing portion 77 via the long hole portion 77A and moves along the long hole portion 60, so that the stopper 80 and 82 rotate in synchronization with the rotation shaft 94 as a center, and the rear inner side moves in the same direction and is stored in the case 22.
[0045]
Thus, in the second embodiment, the stoppers 80 and 82 are not housed in the case 22 by the spring force of the tension coil spring 88, but the handle 71 and the stoppers 80 and 82 are pivotally connected. The stoppers 80 and 82 are configured to rotate about the rotation shaft 94 by sliding so as to protrude from the case 22 or be accommodated in the case 22. Therefore, compared with the first embodiment in which the tension coil spring 88 is provided, there is an advantage that the number of parts can be reduced and the cost can be reduced.
[0046]
Further, since the tension coil spring 88 is not used, there is no problem that the stoppers 80 and 82 do not protrude from the case 22 due to the trouble of the tension coil spring 88. Can be made. Further, as shown in FIGS. 9 and 10, the stoppers 80 and 82 may have a structure in which cavities (spaces) 80 </ b> B and 82 </ b> B are provided inside or inside, and the weight may be reduced as a whole. Good.
[0047]
In any case, the means for raising and lowering the stoppers 80 and 82 is not limited to that by the sliding of the handle 70, and the acting force in the sliding door opening direction can be converted into the protruding operation of the stoppers 80 and 82. As long as it is, it can be anything.
[0048]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the sliding door is moved in the opening direction, the stopper protrudes from the door surface and abuts against the sliding door storage portion or the end surface of another sliding door to prevent further opening. Is prevented. Moreover, since this stopper can be accommodated, the sliding door can be completely accommodated in the accommodating portion or the like, and the opening can be completely opened.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an entire sliding door provided with a handle according to the present invention. FIG. 2 is an exploded perspective view showing a handle according to the present invention. FIG. 3 is a schematic plan sectional view of a sliding door provided with a handle according to the present invention. FIG. 4 is a schematic plan sectional view when the sliding door provided with the handle according to the present invention is moved in the opening direction. FIG. 5 is a schematic view showing the state where the sliding door provided with the handle according to the present invention is moved in the opening direction. FIG. 6 is a schematic perspective view showing a state in which the sliding door provided with the handle according to the present invention is slightly returned to the closing direction. FIG. 7 is a perspective view showing the sliding door provided with the handle according to the present invention between another sliding door and a wall. FIG. 8 is an exploded perspective view of a handle according to another embodiment of the present invention. FIG. 9 is a schematic plan sectional view of a sliding door equipped with a handle according to another embodiment of the present invention. A schematic cross-sectional view of a sliding door provided with a handle according to another embodiment of the present invention when moved in the opening direction. ] Schematic perspective view showing a conventional sliding door with a handle [Explanation of symbols]
10 Sliding door 20 Toride
32 opening (second opening)
34 Opening (first opening)
42 Opening (second opening)
44 opening (first opening)
70 Handle 80 Stopper 82 Stopper 88 Tension coil spring (elastic member for stopper storage )
90 Compression coil spring (elastic member for moving the handle )

Claims (5)

引戸の端面近傍の戸面に設けられたケースと、
前記引戸の端面側から順に前記ケースに並設された第1開口部及び第2開口部と、
前記第1開口部に臨むとともに、引戸開放方向と引戸閉塞方向に摺動自在となるように前記ケース内に設けられたハンドルと、
前記ハンドルの引戸開放方向への摺動により前記第2開口部から突出し、前記ハンドルの引戸閉塞方向への摺動により前記ケース内に収納されるストッパーと、
を備え
前記ストッパーは、前記ハンドルの引戸開放方向へ作用する力により前記第2開口部から突出し、該力による前記引戸の移動に伴い、前記引戸の収納部又は引違い戸に当接することで、前記引戸の移動を阻止することを特徴とする引戸用取手。
A case provided on the door surface near the end surface of the sliding door;
A first opening and a second opening arranged side by side in the case in order from the end face side of the sliding door;
A handle provided in the case so as to face the first opening and to be slidable in the sliding door opening direction and the sliding door closing direction;
A stopper protruding from the second opening by sliding the handle in the sliding door opening direction and housed in the case by sliding the handle in the sliding door closing direction;
Equipped with a,
The stopper protrudes from the second opening by a force acting in the sliding door opening direction of the handle, and comes into contact with the storage portion of the sliding door or the sliding door as the sliding door is moved by the force. A sliding door handle characterized by preventing movement of the door.
前記第1開口部の前記引戸開放方向側及び前記引戸閉塞方向側の周縁部にテーパー面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の引戸用取手。 2. The sliding door handle according to claim 1, wherein a tapered surface is formed on a peripheral edge of the first opening on the sliding door opening direction side and the sliding door closing direction side . 前記ストッパーは、ストッパー収納用弾性部材によって前記ケース内に収納される方向へ付勢されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の引戸用取手。The sliding door handle according to claim 1 or 2, wherein the stopper is biased in a direction in which the stopper is housed in the case by a stopper housing elastic member. 前記ストッパーは、軟質材で成形されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の引戸用取手。The stopper, sliding doors for handle according to any one of claims 1 to 3, characterized in that it is formed of a soft material. 前記ハンドルは、ハンドル移動用弾性部材によって引戸閉塞方向へ付勢されていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の引戸用取手。Wherein the handle, the sliding door for handle according to any one of claims 1 to 4, characterized in that it is urged sliding door closed direction by the handle movement elastic member.
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