JP4230784B2 - Optical disc recording / reproducing apparatus and optical disc drawing system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、レーベル面に画像を形成可能な光ディスクに画像を形成する光ディスク記録再生装置、前記光ディスクと前記光ディスク記録再生装置からなる光ディスク描画システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
カートリッジに収納されていない記録型光ディスクには、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RWなどがある。
【0003】
従来、ユーザは、所有している複数の光ディスクを管理するために、各光ディスクに管理番号を手書きで記録することがあった。しかし、ユーザが光ディスクに手書きで文字を書くと見栄えが悪くなることが多い。また、ユーザが光ディスクのレーベル面にボールペンなどペン先の硬い筆記具で強く文字を書くと、光ディスクDの記録層を傷めてしまい、記録したデータを再生できないことがあった。
【0004】
そこで、このような問題を解消するために、ユーザが光ディスクのレーベル面に管理番号などの情報を印刷できるプリンタが開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、従来、上記の記録型光ディスクの製造者やユーザが特定の情報や管理番号などの情報を表示するために、レーベル面側にスクリーン印刷を行うことができる印刷用治具が開発されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
ユーザや製造者は、特許文献1に記載されたようなプリンタや特許文献2に記載されたような印刷用治具を使用することで、光ディスクのレーベル面に見栄えの良い文字や絵などの画像を形成することができる。
【0007】
しかしながら、ユーザは、光ディスクのレーベル面に画像を印刷するために、別途プリンタや印刷用治具を購入しなければならず、ユーザにとって費用負担が大きいという問題があった。また、ユーザは、光ディスク装置で光ディスクにデータを記録した後に、その光ディスクを光ディスク装置から取り出して、プリンタにセットするという煩雑な作業を行わなければならないという問題があった。
【0008】
一方、特許文献1の図5に示されたように、プリント機能付きの光ディスクドライブの場合、別途プリンタを購入しなくても良く、また、上記のような煩雑な作業を行わなくても良いので、レーベル面の表面上処理に応じた的確なプリントを行うことができる。しかしながら、光ディスクドライブとプリンタとが一体化した構成のため、装置のサイズが大きくなり、コンピュータの内蔵ドライブとして使用することが困難である。また、複雑な構成のため価格が高価となり、ユーザにとっては、やはり費用負担が大きくなるという問題があった。
【0009】
また、スクリーン印刷は、ユーザのサインや製造ロット番号などのように固定した内容の印刷には適しているが、製造管理用のシリアル番号など光ディスク毎に異なる内容を印刷するのには不適であるという問題があった。また、スクリーン印刷は、画像を細かく描画するのには向かないため、バーコードなどを細密に描くことができなかった。
【0010】
そこで、従来、光ディスクの記録面にデータを記録するために照射するレーザ光を利用して、光ディスクのレーベル面に画像を形成できる光ディスク、及びこの光ディスクのレーベル面に画像を形成する光ディスク記録装置があった(例えば、特許文献3参照。)。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−298545号公報(第3−6頁、第1−7図)
【特許文献2】
特開平6−187671号公報(第2頁、第1−5図)
【特許文献3】
特開2002−203321号公報(第5−10頁、第1−19図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献3に記載の光ディスク装置では、光ディスクのレーベル面にレーザ光を照射して画像を形成できるので、光ディスク装置に画像形成用の別の手段を設けなくても良く、構成が複雑にならずコストアップも発生しない。
【0013】
特許文献3に記載の光ディスクでは、可視光特性変化層に例えば、レーザ光の熱に感熱して発色する発色剤であるロイコ色素と顕色剤とが用いられることがあった。ロイコ色素や顕色剤は、安価で容易に入手でき、例えば、感熱紙などにも用いられている。
【0014】
しかしながら、ロイコ色素及び顕色剤は、発色後に長時間が経過したり高温高湿などのように周囲環境が悪かったり変化したりすると、分離しやすくなる。そのため、画像保存性があまり良くないものがあった。つまり、ロイコ色素と顕色剤とによる発色が徐々に薄くなっていき、最終的には発色が消えてしまうことがあった。このように、光ディスクのレーベル面側に形成した文字や絵などの画像が薄くなると、画像を確認しづらくなるため、特に長期的に保存する光ディスクなどで大きな問題となる。
【0015】
ロイコ色素及び顕色剤による発色が薄くなった場合には、レーザ光を照射して加熱すると、再度発色させることができる。しかし、光ディスクのレーベル面側に形成した画像を元の発色に戻すためには、描画された画像を読み出して元の画像と同じ位置に画像を正確に描画しなければならないが、従来の光ディスクのレーベル面に画像を描画可能な光ディスク記録装置は、このようなことを実行できる構成ではなかった。また、レーベル面に画像を描画可能な光ディスクは、再描画できるように構成されていなかった。
【0016】
そこで、本発明は、時間の経過や周囲の環境によってレーベル面に形成した画像が薄くなっても光ディスクに再描画することができる光ディスク記録再生装置、及び光ディスク描画システムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0022】
(1)レーベル面側から波長λ1のレーザ光の照射により、波長λ1を含まず波長λ2を含む特定波長帯の光の反射率が変化する反射率変化層を、保護層と反射層との間に備えた光ディスクのレーベル面側からレーザ光を照射して、画像の読み出し及び画像の再書き込みを行う光ディスク記録再生装置であって、
前記光ディスクのレーベル面側へ波長λ1のレーザ光を照射する第1のレーザ光照射手段と、
前記光ディスクのレーベル面側へ波長λ2のレーザ光を照射する第2のレーザ光照射手段と、
前記光ディスクのレーベル面側の画像を読み出す際には、前記第2のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からリードパワーのレーザ光を照射させるとともに、前記第1のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からリードパワーのレーザ光を照射させ、
前記光ディスクのレーベル面側に画像を再書き込む際には、前記第1のレーザ光照射手段にライトパワーのレーザ光を照射させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0023】
この構成においては、光ディスク記録再生装置は、レーベル面側から波長λ1のレーザ光の照射により、波長λ1を含まず波長λ2を含む特定波長帯の光の反射率が変化する反射率変化層を、保護層と反射層との間に備えた光ディスクに対して、波長λ1のライトパワーのレーザ光を照射して画像の書き込みを行い、波長λ2のリードパワーのレーザ光を照射して画像の読み出しを行う。したがって、上記のような特性の光ディスクのレーベル面に波長λ1のライトパワーのレーザ光を照射することで、波長λ1を含まず波長λ2を含む特定波長帯の光の反射率が変化することになり、画像を記録することができる。また、波長λ2のリードパワーのレーザ光を照射することで、反射率変化層の反射率の変化を検出できるので、この層に記録された画像を読み出して再描画することができる。
(2)前記制御手段は、前記光ディスクのレーベル面側の画像を読み出す際には、前記第1のレーザ光照射手段にリードパワーのレーザ光を照射させて、トラッキングサーボ及びフォーカスサーボを行い、前記第2のレーザ光照射手段にリードパワーのレーザ光を照射させて、反射率の変化を検出することを特徴とする。
この構成においては、光ディスクの反射率変化層の反射率が変化しない波長λ1のリードパワーのレーザ光を照射することで、フォーカスサーボやトラッキングサーボを安定して行うことができる。また、光ディスクの反射率変化層の反射率が変化する波長λ2のレーザ光を照射することで、反射率の変化を検出して、光ディスクのレーベル面に描画された画像を確実に読み取ることができる。
【0024】
(3)前記第1のレーザ光照射手段は、請求項2に記載の光ディスクへ前記第2のレーザ光照射手段が波長λ2のレーザ光を照射している箇所に、波長λ1のレーザ光を照射することを特徴とする。
【0025】
光ディスク記録再生装置で使用する光ディスクのレーベル面に画像が既に描画されている場合、波長λ2のリードパワーのレーザ光を照射すると、このレーザ光の反射率が低下しているためにフォーカスサーボやトラッキングサーボをうまく行えない場合がある。本発明では、波長λ2のレーザ光を照射する箇所に、光ディスクの反射率が変化しない波長λ1のリードパワーのレーザ光を照射することができるので、光ディスクのレーベル面に描画した画像をプリグルーブに沿って読み取ることができるとともに、フォーカスサーボやトラッキングサーボを安定して行うことができる。したがって、光ディスクのレーベル面に形成した画像の発色が時間の経過や環境の変化により薄くなった場合などに、容易に再描画することができる。
【0026】
(4)任意の情報をバーコードに変換して、前記書き込み手段にバーコード描画パターンで波長λ1のレーザ光を照射させるバーコード変換手段を備えたことを特徴とする。
【0027】
この構成においては、光ディスク記録再生装置で使用する光ディスクのレーベル面にバーコードを描画することができる。
(5)レーベル面側から波長λ1のレーザ光の照射により、波長λ1を含まず波長λ2を含む特定波長帯の光の反射率が変化する反射率変化層を、保護層と反射層との間に備えた光ディスクと、
前記光ディスクのレーベル面側へ波長λ1のレーザ光を照射する第1のレーザ光照射手段と、前記光ディスクのレーベル面側へ波長λ2のレーザ光を照射する第2のレーザ光照射手段と、前記光ディスクのレーベル面側の画像を読み出す際には、前記第2のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からリードパワーのレーザ光を照射させるとともに、前記第1のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からリードパワーのレーザ光を照射させ、前記光ディスクのレーベル面側に画像を再書き込む際には、前記第1のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からライトパワーのレーザ光を照射させる制御手段と、を備える光ディスク記録再生装置と、
からなることを特徴とする。
この構成においては、(1)と同様の効果を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細について説明する。まず、本発明の実施形態に係る光ディスクについて説明する。以下の説明では、記録型光ディスクの一種であるCD−Rを例にあげて説明する。図1は、光ディスクDの構成を示した断面図である。図1(A)には、光ディスクDの径方向の領域構成を示している。図1(B)及び図1(C)には、光ディスクDの厚み方向の領域構成を示している。
【0029】
図1(A)に示すように、光ディスクDは、外径がφ120mmの円盤形状で、ほぼ中央にφ15mmの中心孔102が形成されている。また、光ディスクDは、φ26mmからφ33mmの間がクランピング領域103であり、レーベル面31の例えばφ44mmからφ118mmまでの間が画像形成可能領域104に設定されている。
【0030】
図1(B)に示すように、光ディスクDは、ポリカーボネートなどから成る厚さ1.2mmの透明基板33に、記録層34、反射層35、反射率変化層(反射率変化層)37、保護層38を順次積層して、全体を一体的に構成したものである。
【0031】
また、図1(C)に示すように、光ディスクDは、図1(B)に示した光ディスクDの反射層35と反射率変化層37との間に、透明層36を設けた構成であっても良い。
【0032】
図1(C)において、記録層34は、周知のように記録面32側からレーザ光を照射してデータを記録する層である。反射層35は、レーベル面31側及び記録面32側から照射されたレーザ光を反射する。透明層36は、反射層35と反射率変化層37との間に設けられた透明な材料で形成される。反射率変化層37は、光ディスクDのレーベル面側からレーザ光を照射すると、光の特定の波長帯において反射率が変化する半透明の層である。保護層38は、反射率変化層37を外部から保護する透明の層である。
【0033】
図2は、光ディスクの反射率変化層に照射するレーザ光の波長と反射率との関係、及び光ディスクの断面を示した図である。なお、図2(B)では、記録面側のプリグルーブの図示を省略している。
【0034】
ここで、従来の光ディスクでは、レーベル面側からレーザ光を照射すると、可視光特性変化層において光の全波長で反射率が大きく変化(低下)していた。また、光ディスクに照射するレーザ光の波長で反射率が特に大きく変化する場合があった。このように、光ディスクのレーベル面において光の反射率が大きく低下すると、従来の光ディスク装置ではトラッキングサーボやフォーカスサーボを行うことができないため、光ディスクに形成された画像を読み取って、再描画することは不可能であった。また、光ディスクのレーベル面に画像を描画後に周囲環境の影響などにより画像が薄くなった場合、光の反射率は多少良くなるが、やはりトラッキングサーボやフォーカスサーボを行うことができない場合が多かった。さらに、光ディスクに形成された画像を読み取って再描画するためには、光ディスクに形成された画像を正確にトレースして読み出さなければならないが、従来の光ディスクや光ディスク装置では、画像の読み出しを正確に行うことができなかった。
【0035】
そこで、本発明の光ディスクDは、レーベル面側に形成した画像を再描画できる特徴的な構成を2つ備えている。
【0036】
第一に、光ディスクDは、レーベル面側から所定の波長(記録波長)λ1のレーザ光が照射されると、感熱または感光して、波長λ1を含まない光の特定の波長帯において反射率が大きく変化(低下)する反射率変化層37を備えている。すなわち、図2(A)に示すように、本発明の光ディスクDは、レーベル面側からレーザ光を照射して画像を描画する前では、光の全波長帯において所定の反射率である。一方、光ディスクDのレーベル面に波長λ1のレーザ光を照射して画像描画後は、波長(再生波長)λ2を中心とする特定の波長帯において反射率が大幅に低下するが、波長λ1を中心とする波長帯など他の波長帯ではほとんど反射率は変化しない。
【0037】
本発明の光ディスクDでは、上記のような特徴を利用することで、光ディスクDのレーベル面にレーザ光を照射して画像を描画することができる。また、画像の発色が薄くなったために画像を再描画する際には、反射率がほとんど変化しない波長帯の光(波長λ1のレーザ光)を照射することで、トラッキングサーボやフォーカスサーボを安定して行うことができる。また、レーベル面に描画した画像を読み出すためには、反射率が変化(低下)する特定の波長帯の光(波長λ2のレーザ光)を照射して、反射率の変化を検出することで画像を読み取ることができる。
【0038】
第二に、光ディスクDは、レーベル面側にプリグルーブを備えている。光ディスクD(CD−R)のレーベル面側にプリグルーブを形成する場合、図2(B)に示すように、記録面側に形成するプリグルーブと同様、1.5〜1.6μmピッチで螺旋状にプリグルーブを形成すると良い。また、プリグルーブの幅は、記録面側に形成するプリグルーブと同様に、0.5〜0.7μmとし、レーベル面における位置がわかるように、所定の周期で蛇行するウォブルを形成すると良い。また、DVD−RやDVD−RWのようにランドプリピット(LPP)を設けても良い。上記のように、光ディスクDのレーベル面にプリグルーブと、ウォブルまたはLPPと、を形成することで、非常に細かいピッチで画像を読み取って、正確に画像を再描画できる。
【0039】
なお、光ディスクDのレーベル面側にもプリグルーブを形成する場合、光ディスクDの両面にプリグルーブを形成しなければならないため、例えば、2枚のディスクを反射層35a,35bの部分で張り合わせて1枚の光ディスクDとすると良い。
【0040】
光ディスクDに形成する反射率変化層37は、例えば、レーザ光吸収色素であるIR(infrared rays)色素と、ロイコ色素(ロイコ染料)と、顕色剤と、を 含む材料から成るようにすると良い。IR色素は、赤外光の波長帯である780nmのレーザ光を吸収して発熱する。また、ロイコ色素としては、IR色素の発熱により顕色剤と化学変化を起こして、例えば、赤色光の波長帯である610〜750nmの反射率が大幅に低下するものを使用する。図3は、光の三原色を表したベン図である。光ディスクDのレーベル面が白色である場合、波長780nmのレーザ光を照射すると、赤色光の反射率が低下して、図3に示すように、青色と緑色との混色であるシアン色に発色する。
【0041】
また、ロイコ色素として、赤色光の波長帯である610〜750nmの反射率、及び緑色光の波長帯である500〜560nmの反射率が大幅に低下するものを使用した場合、光ディスクDのレーベル面が白色であると、波長780nmのレーザ光を照射すると、図3に示すように青色に発色する。
【0042】
このように、光ディスクDのレーベル面に赤外光領域のレーザ光を照射すると、反射率変化層37における可視光領域の反射率を大きく変化(低下)させることができるので、人の目には発色して見えるようになる。
【0043】
レーザ光吸収色素としては、例えば、IR(赤外線)吸収色素であるアゾ系色素、シアニン系色素、フタロシアニン系色素などが好適である。
【0044】
また、ロイコ色素は、例えば約80〜150℃程度の温度で、顕色剤と化学反応を起こして発色するものが好適である。ロイコ色素としては、例えば、フルオラン系化合物やフタリド系化合物などを用いると良い。顕色剤としては、例えば、フェノール系化合物などを用いると良い。
【0045】
また、反射率変化層37に用いる材料としては、レーベル面31側から入射した波長780nmのレーザ光のパワーが、例えば1.5mW未満では感光しないが、1.5mW以上では感光して発色するような材料を用いることもできる。
【0046】
このように、光ディスクDのレーベル面に所定の波長のレーザ光を照射することで、照射したレーザ光の波長では反射率が変化せずに、照射したレーザ光と異なる波長のレーザ光の反射率が変化させることができ、ユーザや製造者は任意の位置に所望の画像を形成することができる。
【0047】
なお、光ディスク記録再生装置は、通常、トラックピッチ(螺旋状に照射するレーザ光の軌跡の間隔)が80μm〜100μm程度の場合、光ディスクDにプリグルーブがなくても、ほぼ正確にトラッキングサーボを行うことができる。したがって、光ディスクDのレーベル面に形成する画像に多少のすき間ができても良いなど画像の精度が多少落ちても問題ない場合や、複数回上書きをして画像を形成する場合には、プリグルーブを形成しなくても良い。また、光ディスクDのレーベル面に形成した画像を再描画する必要が無い場合にも、レーベル面側にプリグルーブを形成していない光ディスクを使用することが可能である。この場合、光ディスクの製造工程を簡略化できるので、コストダウンを図ることができる。
【0048】
次に、本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成を示したブロック図である。光ディスク記録再生装置1は、光ディスクDの記録面にデータを記録したり、光ディスクDの記録面に記録されたデータを再生したりすることができるだけでなく、光ディスクDのレーベル面に画像を形成することができる。以下の説明では、光ディスク記録再生装置1の光ディスクDのレーベル面に画像を形成するための構成や動作について説明し、光ディスクDの記録面へのデータ記録、及び光ディスクDのデータ再生するための周知の構成や動作については、図示及び説明を省略する。
【0049】
光ディスク記録再生装置1は、画像描画読み取り部20と演算部21とがインタフェース回路9を介して接続された構成である。画像描画読み取り部20は、スピンドルモータ2、周波数発生器3、スピンドルモータ制御回路4、ガイドレール5、フィードモータ6、光ピックアップ7、サーボ回路8、インタフェース回路9、画像データバッファメモリ10、描画タイミング制御回路11、レーザパルス階調制御回路12、レーザパワー制御回路13、及び制御回路14を備えている。
【0050】
演算部21は、制御部22、記憶部23、表示部24、及び操作部25を備えている。なお、演算部21は、パーソナルコンピュータなどで実現することができる。
【0051】
スピンドルモータ2は、光ディスクDを回転駆動するモータである。また、スピンドルモータ2の回転軸先端部には、光ディスクDを保持(チャッキング)するためのターンテーブル15などからなる光ディスク保持機構が設けられている。
【0052】
周波数発生器3は、スピンドルモータ2の回転軸の位置(角度)や回転数を検出するための信号をスピンドルモータ制御回路4へ出力する。周波数発生器3は、スピンドルモータ2が一定速度で1回転する間に、パルス信号を等間隔に一定回数(例えば、18回)出力する。スピンドルモータ制御回路4は、このパルス信号を検出することで、スピンドルモータ2の回転軸に取り付けた光ディスクDの相対位置(角度)や回転数を検出できる。
【0053】
スピンドルモータ制御回路4は、周波数発生器3から出力されたパルス信号に基づいて、スピンドルモータ2の回転制御を行う。
【0054】
ガイドレール5は、光ピックアップ7が光ディスクDに対向して、光ディスクDの半径方向に移動するように、光ピックアップ7を支持する。
【0055】
フィードモータ6は、光ピックアップ7を光ディスクDの半径方向に移動させるための駆動力を供給するモータである。
【0056】
光ピックアップ7は、赤外光の波長帯である780nmのレーザ光を照射するレーザダイオードL1、赤色光の波長帯である670nmのレーザ光を照射するレーザダイオードL2、レンズ及びミラーなどの光学系、戻り光(反射光)受光素子、フォーカシングサーボ機構、並びにトラッキングサーボ機構などを備えている(図示せず。)。また、データの記録時及び再生時、並びにレーベル面側への画像形成時には、レーザダイオードL1またはL2から光ディスクDに対してレーザ光を照射し、光ディスクDからの戻り光を受光して受光信号に応じたトラッキング誤差信号、フォーカシング誤差信号をサーボ回路8に出力する。なお、フォーカシングサーボ機構は、光ピックアップ7のレンズと光ディスクDのデータ記録面との距離を一定に保つためのサーボ機構である。また、トラッキングサーボ機構は、光ディスクDの記録層やレーベル面側に形成されたプリグルーブ (記録トラック)上に、レーザ光を常に照射するためのサーボ機構である。さらに、光ピックアップ7は、レーザパワーモニタ用のフォトダイオードを備えており、このフォトダイオードは、レーザダイオードL1またはL2が出射したレーザ光の一部を受光すると、受光したレーザ光のパワーに応じた電流を出力し、この電流がレーザパワー制御回路13へ供給されるようになっている。
【0057】
サーボ回路8は、光ピックアップ7のフォーカシング制御(フォーカシングサーボ)及びトラッキング制御(トラッキングサーボ)、並びにフィードモータ6による光ピックアップ7の送り制御を行い、光ピックアップ7が常に適正な位置になるように制御する。
【0058】
インタフェース回路9は、演算部21から送られてきた信号を画像データバッファメモリ10や制御回路14に送るための中継回路である。
【0059】
画像データバッファメモリ10は、インタフェース回路9を介して演算部21から転送される画像データを一時的に格納し、レーザパルス階調制御回路12へこの画像データを出力する。
【0060】
描画タイミング制御回路11は、ユーザによって設定された光ディスクDのレーベル面側における所定の位置へ画像を形成するために、スピンドルモータ制御回路4から出力された光ディスクDの角度を検出した信号や、制御回路14から出力された制御信号に基づいて、画像データバッファメモリ10及びレーザパルス階調制御回路12からデータを出力するタイミングを制御する。
【0061】
レーザパルス階調制御回路12は、画像データをレーザ照射パターンへ変換し、レーザパワー制御回路13へ出力する。
【0062】
レーザパワー制御回路13は、光ピックアップ7のレーザダイオードL1及びL2から照射するレーザ光のパワーを制御する。具体的には、レーザパワー制御回路13は、光ピックアップ7のフォトダイオードが出力する電流の値と、制御回路14から送信される最適なレーザパワーの目標値を示す情報と、に基づいて、最適なレーザパワーのレーザ光を光ピックアップ7のレーザダイオードが出射するように制御する。
【0063】
制御回路14は、CPU、ROM、及びRAM等から構成されており、ROMに格納されたプログラムに従って光ディスク記録再生装置1のスピンドルモータ制御回路4、サーボ回路8、描画タイミング制御回路11、及びレーザパワー制御回路13などに制御信号を送信して、これらに接続された各部を制御する。また、インタフェース回路9を介して演算部21と信号のやりとりを行う。
【0064】
演算部21において、制御部22は各部を制御し、また制御回路14と通信を行う。記憶部23は、光ディスクDのレーベル面側に画像を形成するための画像作成プログラムを記憶する。表示部24は、制御部22がユーザに伝達したい内容を表示する。操作部25は、ユーザが演算部21を操作するためのものである。
【0065】
光ディスク記録再生装置1は、光ディスクDのレーベル面に画像を形成する際に、CAV(Constant Angular Velocity)方式で光ディスクDを駆動する。そ のため、サーボ回路8は、この時、周波数発生器3によって検出されるスピンドルモータ2の回転数が、設定された回転数と一致するように制御する。
【0066】
次に、光ディスク記録再生装置1で光ディスクDのレーベル面にデータを記録する構成について説明する。図5は、光ピックアップと光ディスクのレーベル面との位置関係を示した図である。なお、図5は、光ピックアップの構成を簡略化して表示しているので、実際はさらに複数の光学部品を設ける必要がある。
【0067】
光ピックアップ7は、以下のような構成にすると良い。すなわち、図5(A)に示すように、光ピックアップ7の内部に、レーザダイオードL1(波長780nm)、レーザダイオードL2(波長670nm)、ハーフミラー16、及び対物レンズ17を設ける。そして、光ディスDのレーベル面に画像を描画する時と、光ディスクDのレーベル面の画像を読み出す時と、でレーザダイオードL1が出射するレーザ光と、レーザダイオードL2が出射するレーザ光と、を切り換えることができるように配置する。
【0068】
図5(A)に示した構成において、光ディスク記録再生装置1で光ディスクDのレーベル面に描画する際には、光ディスクDのレーベル面31側から、例えば反射面35上に焦点を結ぶようにレーザダイオードL1からライトパワーのレーザ光を照射すると、反射率変化層37において、照射したレーザ光の波長では反射率が変化せずに、照射したレーザ光と異なる波長のレーザ光の反射率を変化させることができる。反射率変化層37では、照射したレーザ光と異なる波長の光の反射率が変化(低下)して発色する。したがって、ユーザや製造者は、光ディスクDのレーベル面のほぼ全体に形成された反射率変化層37の任意の位置に波長780nmのレーザ光を照射することで、所望の画像を形成することができる。
【0069】
一方、光ディスクDのレーベル面に形成した画像を再描画する場合、まず、レーベル面側に形成した画像を読み取る際には、レーザダイオードL2を点灯させて一定光量の(リードパワーの)レーザ光を照射し、反射光を読み取って画像を検出する。この場合、光ディスクDにおいて波長670nmのレーザ光の反射率変化(低下)が大きいため、トラッキングサーボやフォーカシングサーボを行うことができないことがある。そのため、波長670nmのレーザ光を照射した際にトラッキングサーボやフォーカシングサーボを確実に行うことができるように、780nmのレーザ光を照射して画像を描画する際に、所定の間隔でレーザ光を明滅させて画像を形成すると良い。すなわち、通常の光ディスク記録再生装置の場合、1mm程度であればフォーカスサーボやトラッキングサーボを行わなくても、サーボが破綻せずに、引き続きサーボを行うことができる。したがって、光ディスク記録装置1の制御回路14には、各サーボを実施できない距離が1mm以上にならないように設定を行うと良い。
【0070】
また、光ピックアップ7を以下のような構成にすることもできる。すなわち、図5(B)に示すように、レーザダイオードL1から照射されるレーザ光のスポットと、レーザダイオードL2から照射されるレーザ光のスポットと、が光ディスクDの反射層において一致するように構成すると良い。この構成においては、光ディスクDのレーベル面側に画像を形成する際には、光ディスクDのレーベル面側にレーザダイオードL1からライトパワーのレーザ光を照射して、フォーカスサーボやトラッキングサーボを行いながら画像を形成することができる。また、光ディスクDに形成した画像の発色が薄くなった場合に、画像を読み出す際には、レーザダイオードL1及びレーザダイオードL2からリードパワーのレーザ光を照射させて、レーザダイオードL1から照射した波長780nmのレーザ光でフォーカスサーボ及びトラッキングサーボを行い、レーザダイオードL2から照射した波長670nmのレーザ光でレーベル面側の画像を読み取るようにする。このようにすることで、光ディスクDに描画された画像と、その画像の記録された位置と、を正確に検出することができる。したがって、図5(A)に基づいて説明した場合のように、画像形成時にレーザ光の明滅間隔を調整しなくても良くなり、すき間のない画像を形成することができる。
【0071】
次に、光ディスク記録再生装置1におけるレーザ光の照射タイミングについて説明する。図6は、レーザ光の出射タイミングを説明するためのタイミングチャートである。光ディスク記録再生装置1は、図6(A)に示すように、光ディスクDのレーベル面側に照射するレーザ光のパワーを2段階に切り換える。すなわち、反射率変化層37の反射率を変化させて発色させる際には、波長λ1でライトパワーのレーザ光を照射する。また、反射率変化層37の反射率を変化させずに発色させないで、フォーカスサーボやトラッキングサーボを行う際には、ライトパワーよりも弱いサーボパワーのレーザ光を照射する。なお、光ディスク記録再生装置1は、無色の期間においてもライトパワーをモニターするために、所定の間隔でレーザパルスを出射している。
【0072】
図6(B)に示すように、光ディスクDは、波長λ1のレーザ光の照射パワーをライトパワーにして照射すると、反射率変化層37が感熱または感光して、波長λ2のレーザ光の反射率が変化する(発色する)。この時、図6(C)に示すように、光ディスクDでは、波長λ1のレーザ光の反射率は変化しない。したがって、反射率変化層37が発色しても、波長λ1のレーザ光を照射して、フォーカスサーボやトラッキングサーボを安定して行うことができる。
【0073】
また、上記のように、光ディスクDのレーベル面側に画像を形成した場合、光ディスク記録再生装置1で、波長λ1とは異なる波長λ2で一定パワーのレーザ光を照射すると、ライトパワーで波長λ1のレーザ光を照射した部分の反射率が変化するため、図6(D)に示したような反射光となる。
【0074】
本発明の光ディスクDは、上記のような特性を示すので、画像を再描画する場合には、前記のように、再生波長のレーザ光を光ディスクDのレーベル面側に照射して画像のデータ、及びプリグルーブの位置情報を読み取ってから、光ディスクDのレーベル面側に記録波長のレーザ光を照射することで、光ディスクDのレーベル面側に既に記録されている画像を上書きできる。したがって、反射率変化層37に形成した画像の発色が薄くなった場合に、発色濃度を濃くすることができる。
【0075】
次に、本発明の光ディスク記録再生装置1で、光ディスクDのレーベル面に画像形成する動作について説明する。図7は、直交座標系の画像及び画像用の極座標系の画像を示した図である。光ディスク記録再生装置1は、光ディスクDを回転させながら、光ディスクDの記録面にデータを記録するために光ピックアップ7からライトパワーのレーザ光を照射して、光ディスクDのレーベル面に画像を形成する。したがって、光ディスク記録再生装置1は、光ディスクDに形成する画像用のレーザ光照射パターンとして、図7(A)に示したように、極座標系の画像に基づいたものを使用する。
【0076】
ここで、コンピュータなどで扱う一般的な画像は、図7(B)に示したように、直交座標系の画像であり、極座標系の画像ではない。そのため、光ディスク記録再生装置1に画像データを送信する演算部21は、直交座標系の画像データを極座標系の画像データに変換して光ディスク記録再生装置1へ送信する。光ディスク記録再生装置1は、レーザパルス階調制御回路12で、この極座標系の画像データに基づいて、光ディスクDを回転させながらレーザ光を照射して画像を形成するためのレーザ照射パターンデータを連続的に繋がったデータ(以下、シリアルデータと称する。)を作成する。そして、このシリアルデータに基づいて、指定された記録開始位置(R0,θ0)から光ディスクDのレーベル面31側に 画像を形成する。
【0077】
例えば、演算部21は、制御部22で、直交座標系の画像データの一例であるbmp(ビットマップ)形式の画像データに基づいて、画像形成データを作成する。図8は、直交座標系から極座標系に画像変換するイメージ図である。まず、画像を形成した際に所定の階調表現ができるように、例えば、階調に応じてレーザ光の照射パワーの強弱を調整したり、bmp形式の画像をディザ処理したりする。なお、ディザ処理とは、ドットの分布や密度を変化させることで濃淡を表す方法である。続いて、ディザ処理したbmp形式の画像を極座標上に配置し、任意の1点を決定して、bmp形式の画像データを極座標系の画像データに変換する。つまり、図7に示したように、直交座標系の画像の右下角(x,y)=(X0,Y0)を基準点として、
r=√(X2+Y2),θ=tan-1(Y/X)
の式に基づいて変換する。そして、光ディスク記録再生装置1でレーザ光を光ディスクDに照射して画像を形成するために、極座標系の画像データを、シリアルデータにする。光ディスク記録再生装置1は、このようにして作成したシリアルデータに基づいて、指定された記録開始位置からレーザ光を照射して、光ディスクDのレーベル面上に画像を形成する。
【0078】
また、演算部21は、制御部22で、光ディスクDのレーベル面に描画する画像として直交座標系の画像を簡易的に極座標系の画像に変換することもできる。図9は、直交座標系の画像を簡易的に極座標系の画像に変換した例を示した図である。すなわち、図9に示したように、直交座標系の画像(bmp形式)のロウ(x)を極座標系の画像のrに、直交座標系の画像(bmp形式)のカラム(y)を極座標系の画像のθにする変換である。この変換によって得た画像データに基づいて画像を形成すると、図9(A),(B)のように直交座標系の画像が矩形であった場合、極座標系の画像は、図9(C),(D)のように所定の幅の円弧(または下底の方が短い台形)となる。そのため、光ディスクDの外周ほど画像の幅が広くなり、形成する画像に歪みが生じる。また、画像を形成する位置が光ディスクDの内周側であるほど、歪みは大きくなる。しかし、画像で文字、記号、バーコードなどを表示する場合、この歪みはあまり問題とならず、また、画像形成データを作成するのに要する時間も短時間で済むため、文字系の可視画像を形成する場合に有用な方法である。
【0079】
本発明では、光ディスクDに描画する画像として、メディアのIDやシリアル番号などをバイナリコードやバーコードで描画することができる。光ディスク記録再生装置1の演算部21において、操作部25からシリアル番号などの入力があると、制御部22で入力されたデータをバイナリコードやバーコードに変換して、画像を描画読取部20で光ディスクDのレーベル面に描画することができる。
【0080】
図10は、光ディスクのバーコードの描画例である。光ディスク記録再生装置1では、光ディスクDのレーベル面にプリグルーブが形成されている場合、図10(A)に示すようにプリグルーブに沿って、バイナリコードやバーコードを描画することができる。光ディスクDのレーベル面にプリグルーブが形成されている場合、前記のようにウォブルやLPPが設けられているので、光ディスク記録再生装置1で正確にこれらのコードを読み出すことができる。
【0081】
また、光ディスクDのレーベル面にプリグルーブが形成されていない場合、図10(B)に示すように、バイナリコードやバーコードを描画する際には、同じパターンを何度も重ね描きして、半径方向に棒状にコードを描画する。
【0082】
これにより、前記のように光ディスク記録再生装置1の径方向の送りピッチが80μm〜100μm程度であったとしても、バイナリコードやバーコードを描画後に容易に読み出すことができるようになる。また、図10(B)に示したようなバーコードを光ディスクDのレーベル面に描画することで、光ディスク記録再生装置1だけでなく、バーコードリーダでも描画したバーコードを読み取るこ とが可能となる。
【0083】
次に、本発明の光ディスク記録再生装置の動作について、フローチャートに基づいて説明する。図11は、光ディスク記録再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0084】
まずユーザは、光ディスク記録再生装置1の操作部25から光ディスクDのレーベル面に画像を描画するか、または光ディスクDに描画された画像を再描画するかの入力を行う。制御部22は、操作部25から画像の描画の入力があった場合(s1)、記憶部23が記憶する画像作成プログラムを読み出して起動する (s2)。続いて、光ディスクDのレーベル面に画像を描画するか、バーコードなどのコードを描画するかを問い合わせる内容を表示部24に表示させる(s3)。
【0085】
制御部22は、操作部25でコード入力が選択されたことを検出すると、コードとして表示する数字や記号の入力を促す内容を表示部22に表示させる(s4)。制御部22は、操作部25から数字や記号の入力があると(s5)、入力された数字や記号をバーコードなどのコードに変換して、光ディスクDのレーベル面に描画したイメージを表示部24に表示させる(s6)。また、バーコードの位置などの編集を行うかを問い合わせる内容を表示させる。
【0086】
制御部22は、操作部25から編集を行う入力があった場合、ユーザの操作に従って編集処理を行う(s8)。そして、制御部22は、ユーザの編集処理が終了すると、光ディスクDのセットを促す内容を表示部24に表示させる(s9)。制御回路14は、ユーザが光ディスクDのレーベル面を光ピックアップ7と対向するように光ディスクDをセットしたことを検出すると(s10)、レーザダイオードL1からライトパワーのレーザ光を光ディスクDのレーベル面に照射させて画像を描画する(s11)。制御部22は、レーベル面への画像の描画が完了すると、その旨を表示部24に表示して(s12)、処理を終了する。
【0087】
また、s3において、制御部22は、ユーザが画像の描画を選択したことを検出すると、光ディスクDのレーベル面に描画する画像(任意の文字や絵画など直交座標系の画像データ)の設定を促す内容を表示部24に表示させる(s13)。制御部22は、ユーザが画像の設定を行ったことを検出すると(s14)、光ディスクDのレーベル面に描画した画像のイメージを表示部24に表示させる (s15)。そして、制御部22は、s7以降の処理を行う。
【0088】
また、制御部22は、操作部25から画像の再描画の入力があった場合(s1)、光ディスクDのセットを促す内容を表示部24に表示させる(s21)。制御回路14は、ユーザが光ディスクDのレーベル面を光ピックアップ7と対向するように光ディスクDをセットしたことを検出すると(s22)、レーザダイオードL2からリードパワーのレーザ光を照射させて(または、レーザダイオードL1及びレーザダイオードL2からリードパワーのレーザ光を照射させて)、光ディスクDのレーベル面に描画された画像を読み取る(s23)。続いて、制御回路14は、s23で読み取った画像に基づいて光ディスクDのレーベル面に画像を再描画する(s24)。制御部22は、レーベル面への画像の描画が完了するとその旨を表示部24に表示して(s25)、処理を終了する。
【0089】
なお、以上の説明では記録波長が赤外光の波長(780nm)で、再生波長が可視光のうちの赤色光(670nm)の場合について説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、記録波長を可視光領域にして、再生波長を赤外光領域や紫外光領域にすることで、人間の目では形成した画像を見ることができなくなり、セキュリティなどの用途に用いることができる。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0093】
光ディスク記録再生装置は、波長λ1のレーザ光の照射により、波長λ1を含まず波長λ2を含む特定波長帯の光の反射率が変化する反射率変化層を、保護層と反射層との間に備えた光ディスクに対して、波長λ1のライトパワーのレーザ光を照射して画像の書き込みを行うことができ、波長λ2のリードパワーのレーザ光を照射して画像の読み出しを行うことができる。
また、フォーカスサーボやトラッキングサーボを安定して行うことができ、反射率の変化を検出して、光ディスクのレーベル面に描画された画像を確実に読み取ることができる。
【0094】
さらに、波長λ2のレーザ光を照射する箇所に、光ディスクの反射率が変化しない波長λ1のリードパワーのレーザ光を照射することができるので、光ディスクのレーベル面に描画した画像をプリグルーブに沿って読み取ることができるとともに、フォーカスサーボやトラッキングサーボを安定して行うことができる。これにより、光ディスクのレーベル面に形成した画像の発色が時間の経過や環境の変化により薄くなった場合などに、容易に再描画することができる。
【0095】
加えて、本発明の光ディスクのレーベル面にバーコードを描画することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクDの構成を示した断面図である。
【図2】光ディスクの反射率変化層に照射するレーザ光の波長と反射率との関係、及び光ディスクの断面を示した図である。
【図3】光の三原色を表したベン図である。
【図4】本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成を示したブロック図である。
【図5】光ピックアップと光ディスクのレーベル面との位置関係を示した図である。
【図6】レーザ光の出射タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
【図7】直交座標系の画像及び画像用の極座標系の画像を示した図である。
【図8】直交座標系から極座標系に画像変換するイメージ図である。
【図9】直交座標系の画像を簡易的に極座標系の画像に変換した例を示した図である。
【図10】光ディスクのバーコードの描画例である。
【図11】光ディスク記録再生装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1−光ディスク記録装置
2−スピンドルモータ
3−周波数発生器
7−光ピックアップ
14−制御回路
20−画像描画読み取り部
21−演算部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention, Les-Optical disc capable of forming images on the bell surfaceToThe present invention relates to an optical disk recording / reproducing apparatus for forming an image, and an optical disk drawing system including the optical disk and the optical disk recording / reproducing apparatus.
[0002]
[Prior art]
Examples of the recordable optical disc not stored in the cartridge include CD-R, CD-RW, DVD-R, DVD-RW, DVD + R, and DVD + RW.
[0003]
Conventionally, in order to manage a plurality of optical disks owned by the user, the management number may be manually recorded on each optical disk. However, when the user writes characters on the optical disc by hand, the appearance often deteriorates. In addition, if the user strongly writes characters on the label surface of the optical disk with a hard pen-tip writing instrument such as a ballpoint pen, the recording layer of the optical disk D may be damaged, and the recorded data may not be reproduced.
[0004]
In order to solve such problems, a printer has been developed that allows a user to print information such as a management number on the label surface of an optical disk (see, for example, Patent Document 1).
[0005]
Conventionally, a printing jig that can perform screen printing on the label surface side has been developed so that a manufacturer or a user of the above recordable optical disk can display specific information or information such as a management number. (For example, refer to Patent Document 2).
[0006]
By using a printer as described in
[0007]
However, in order to print an image on the label surface of the optical disc, the user has to purchase a printer and a printing jig separately, which has a problem that the cost burden is high for the user. In addition, there has been a problem that the user has to perform a complicated operation of taking out the optical disk from the optical disk apparatus and setting it on the printer after recording data on the optical disk with the optical disk apparatus.
[0008]
On the other hand, as shown in FIG. 5 of
[0009]
Screen printing is suitable for printing fixed contents such as user signatures and production lot numbers, but is not suitable for printing different contents such as serial numbers for production management for each optical disc. There was a problem. Further, since screen printing is not suitable for drawing an image finely, it cannot draw a bar code or the like in detail.
[0010]
Therefore, conventionally, there is an optical disc that can form an image on the label surface of the optical disc by using laser light irradiated to record data on the recording surface of the optical disc, and an optical disc recording apparatus that forms an image on the label surface of the optical disc. (For example, refer to Patent Document 3).
[0011]
[Patent Document 1]
JP 2002-298545 A (page 3-6, FIG. 1-7)
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 6-187671 (
[Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-203321 (page 5-10, FIG. 1-19)
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
In the optical disc apparatus described in
[0013]
In the optical disc described in
[0014]
However, the leuco dye and the developer are easily separated when a long period of time elapses after color development or when the surrounding environment is bad or changes such as high temperature and high humidity. For this reason, some images are not so good in image storage stability. In other words, the color developed by the leuco dye and the developer gradually faded and eventually the color disappeared. As described above, when an image such as a character or a picture formed on the label surface side of the optical disk becomes thin, it becomes difficult to confirm the image.
[0015]
When the color developed by the leuco dye and the developer becomes thin, it can be developed again when irradiated with laser light and heated. However, in order to return the image formed on the label surface side of the optical disk to the original color, it is necessary to read the drawn image and accurately draw the image at the same position as the original image. An optical disc recording apparatus capable of drawing an image on a label surface has not been configured to execute such a thing. In addition, an optical disc that can draw an image on a label surface is not configured to be redrawn.
[0016]
So, even if the image formed on the label surface becomes thin due to the passage of time or the surrounding environment, the present inventionOn optical discCan be redrawnLightdiskRecording / playbackAn object is to provide an apparatus and an optical disc drawing system.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has the following configuration as means for solving the above problems.
[0022]
(1) A reflectance changing layer in which the reflectance of light in a specific wavelength band that does not include wavelength λ1 but includes wavelength λ2 is changed between the protective layer and the reflective layer by irradiation with laser light having wavelength λ1 from the label surface side. Prepared forLabel side of optical discIrradiate laser light from the sideOf the imagereadingAnd imageRewriteAn optical disc recording / reproducing apparatus for performing
A first laser beam irradiation means for irradiating a laser beam having a wavelength λ1 to the label surface side of the optical disc;
A second laser beam irradiation means for irradiating a laser beam having a wavelength λ2 to the label surface side of the optical disc;
in frontOptical disc label surface~ sideWhen reading the image of,In the second laser light irradiation meansRead power from the label side of the optical discIrradiate laser lightAnd irradiating the first laser beam irradiating means with a laser beam having a read power from the label surface side of the optical disc,
When rewriting an image on the label surface side of the optical disc, the first laser beam irradiation means is irradiated with a laser beam having a write power.Control means,
It is provided with.
[0023]
In this configuration, the optical disc recording / reproducing apparatus isProvided between the protective layer and the reflective layer is a reflectivity changing layer in which the reflectivity of light in a specific wavelength band not including the wavelength λ1 but including the wavelength λ2 is changed by irradiation with laser light having the wavelength λ1 from the label surface side.Image writing is performed by irradiating an optical disc with laser light having a write power of wavelength λ1.NoRead the image by irradiating the laser beam with the read power of wavelength λ2.Yeah. Therefore, by irradiating the label surface of the optical disc having the above characteristics with laser light having a write power of wavelength λ1, the reflectance of light in a specific wavelength band not including wavelength λ1 but including wavelength λ2 changes. Images can be recorded. Further, by irradiating the laser beam with the read power of the wavelength λ2, it is possible to detect the change in the reflectivity of the reflectivity change layer, so that the image recorded in this layer can be read and redrawn.
(2) When the image on the label surface side of the optical disk is read, the control means irradiates the first laser light irradiation means with a laser beam of read power, performs tracking servo and focus servo, The second laser beam irradiation means is irradiated with a laser beam having a read power, and a change in reflectance is detected.
In this configuration, the focus servo and the tracking servo can be stably performed by irradiating the laser light having the read power of the wavelength λ1 that does not change the reflectivity of the reflectivity changing layer of the optical disc. In addition, by irradiating laser light having a wavelength λ2 that changes the reflectivity of the reflectivity changing layer of the optical disc, it is possible to detect the change in reflectivity and reliably read the image drawn on the label surface of the optical disc. .
[0024]
(3)The first laser beam irradiating means irradiates the optical disk according to
[0025]
Use with optical disc recording and playback deviceWhen an image has already been drawn on the label surface of the optical disk, when the laser beam with the read power of wavelength λ2 is irradiated, the reflectivity of the laser beam is reduced, and the focus servo and tracking servo may not be performed well. is there. In the present invention, a laser beam having a read power of wavelength λ1 that does not change the reflectivity of the optical disk can be irradiated to a position irradiated with the laser light of wavelength λ2, so that an image drawn on the label surface of the optical disk is pre-grooved. Along with the focus servo and tracking servo. Therefore, when the color of the image formed on the label surface of the optical disc becomes lighter due to the passage of time or environmental change, it can be easily redrawn.
[0026]
(4)Bar code conversion means for converting arbitrary information into a barcode and irradiating the writing means with laser light having a wavelength λ1 in a barcode drawing pattern is provided.
[0027]
In this configuration, it is possible to draw a barcode on the label surface of the optical disc used in the optical disc recording / reproducing apparatus.
(5) A reflectance changing layer in which the reflectance of light in a specific wavelength band not including wavelength λ1 but including wavelength λ2 is changed by irradiation with laser light having wavelength λ1 from the label surface side is provided between the protective layer and the reflecting layer. An optical disc for
A first laser beam irradiating means for irradiating a laser beam having a wavelength λ1 to the label surface side of the optical disc; a second laser beam irradiating device for irradiating a laser beam having a wavelength λ2 to the label surface side of the optical disc; When reading the image on the label surface side, the second laser beam irradiating unit is irradiated with a laser beam having a read power from the label surface side of the optical disc, and the first laser beam irradiating unit is irradiated with the first laser beam irradiating unit. When irradiating a laser beam of read power from the label surface side and re-writing an image on the label surface side of the optical disc, the first laser beam irradiation means is connected to the label surface side of the optical disc.La laAn optical disc recording / reproducing apparatus comprising:
It is characterized by comprising.
In this configuration, the same effect as (1) can be obtained.The
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Details of the present invention will be described below. First, an optical disc according to an embodiment of the present invention will be described. In the following description, a CD-R which is a kind of recordable optical disc will be described as an example. FIG. 1 is a cross-sectional view showing the configuration of the optical disc D. FIG. 1A shows the area configuration of the optical disk D in the radial direction. FIG. 1B and FIG. 1C show the region configuration of the optical disc D in the thickness direction.
[0029]
As shown in FIG. 1 (A), the optical disc D has a disk shape with an outer diameter of φ120 mm, and a
[0030]
As shown in FIG. 1B, the optical disc D is a
[0031]
Further, as shown in FIG. 1C, the optical disc D has a configuration in which a
[0032]
In FIG. 1C, a
[0033]
FIG. 2 is a view showing the relationship between the wavelength and the reflectance of the laser beam applied to the reflectance changing layer of the optical disc, and the cross section of the optical disc. In FIG. 2B, the recording surface side pre-groove is not shown.
[0034]
Here, in the conventional optical disc, when the laser beam is irradiated from the label surface side, the reflectance is greatly changed (decreased) at all wavelengths of the light in the visible light characteristic changing layer. In addition, the reflectance may change particularly greatly depending on the wavelength of the laser light applied to the optical disk. As described above, when the reflectance of light greatly decreases on the label surface of the optical disc, the conventional optical disc apparatus cannot perform tracking servo or focus servo, so that it is impossible to read and redraw an image formed on the optical disc. It was impossible. Also, when the image becomes thin after drawing an image on the label surface of the optical disk due to the influence of the surrounding environment, the light reflectivity is somewhat improved, but there are many cases where tracking servo and focus servo cannot be performed. Furthermore, in order to read and redraw an image formed on an optical disk, the image formed on the optical disk must be accurately traced and read. However, in conventional optical disks and optical disk devices, image reading is accurately performed. Could not do.
[0035]
Therefore, the optical disc D of the present invention has two characteristic configurations that can redraw an image formed on the label surface side.
[0036]
First, when the optical disc D is irradiated with laser light having a predetermined wavelength (recording wavelength) λ1 from the label surface side, the optical disc D is thermally or photosensitive and has a reflectance in a specific wavelength band of light not including the wavelength λ1. A
[0037]
The optical disk D of the present invention can draw an image by irradiating the label surface of the optical disk D with a laser beam by utilizing the above-described features. In addition, when the image is redrawn because the color of the image has become lighter, the tracking servo and focus servo are stabilized by irradiating light with a wavelength band in which the reflectance hardly changes (laser light of wavelength λ1). Can be done. In addition, in order to read out the image drawn on the label surface, the image is detected by irradiating light of a specific wavelength band (laser light of wavelength λ2) whose reflectance changes (decreases) and detecting the change in reflectance. Can be read.
[0038]
Second, the optical disc D has a pre-groove on the label surface side. When the pregroove is formed on the label surface side of the optical disk D (CD-R), as shown in FIG. 2B, the spiral is formed at a pitch of 1.5 to 1.6 [mu] m, similar to the pregroove formed on the recording surface side. A pre-groove may be formed in a shape. The width of the pregroove is preferably 0.5 to 0.7 μm as in the case of the pregroove formed on the recording surface side, and wobbles meandering at a predetermined cycle may be formed so that the position on the label surface can be seen. Further, a land pre-pit (LPP) may be provided as in a DVD-R or DVD-RW. As described above, by forming the pre-groove and the wobble or LPP on the label surface of the optical disc D, it is possible to read the image at a very fine pitch and accurately redraw the image.
[0039]
In the case where the pregroove is also formed on the label surface side of the optical disc D, the pregroove must be formed on both sides of the optical disc D. For example, two discs are bonded to each other at the
[0040]
The
[0041]
Further, when a leuco dye having a substantially reduced reflectance of 610 to 750 nm which is a wavelength band of red light and a reflectance of 500 to 560 nm which is a wavelength band of green light is used, the label surface of the optical disc D is used. If the laser beam is white, when it is irradiated with a laser beam having a wavelength of 780 nm, it is colored blue as shown in FIG.
[0042]
As described above, when the laser beam in the infrared region is irradiated on the label surface of the optical disc D, the reflectance in the visible light region in the
[0043]
As the laser light absorbing dye, for example, azo dyes, cyanine dyes, phthalocyanine dyes which are IR (infrared) absorbing dyes are suitable.
[0044]
The leuco dye is preferably one that develops a color by causing a chemical reaction with the developer at a temperature of about 80 to 150 ° C., for example. As the leuco dye, for example, a fluorane compound or a phthalide compound may be used. As the developer, for example, a phenol-based compound may be used.
[0045]
Further, as a material used for the
[0046]
In this way, by irradiating the label surface of the optical disc D with laser light having a predetermined wavelength, the reflectance does not change at the wavelength of the irradiated laser light, and the reflectance of the laser light having a wavelength different from that of the irradiated laser light. The user or manufacturer can form a desired image at an arbitrary position.
[0047]
The optical disk recording / reproducing apparatus normally performs tracking servo almost accurately even when the optical disk D has no pregroove when the track pitch (interval of the locus of the laser beam irradiated spirally) is about 80 μm to 100 μm. be able to. Therefore, if there is no problem even if the accuracy of the image is slightly reduced, such as an image formed on the label surface of the optical disk D, or if the image is formed by overwriting multiple times, the pre-groove May not be formed. Further, even when there is no need to redraw an image formed on the label surface of the optical disk D, it is possible to use an optical disk in which no pregroove is formed on the label surface side. In this case, the manufacturing process of the optical disk can be simplified, so that the cost can be reduced.
[0048]
Next, the configuration of the optical disc recording apparatus according to the embodiment of the present invention will be described. FIG. 4 is a block diagram showing the configuration of the optical disc recording apparatus according to the embodiment of the present invention. The optical disc recording / reproducing
[0049]
The optical disc recording / reproducing
[0050]
The
[0051]
The
[0052]
The
[0053]
The spindle motor control circuit 4 controls the rotation of the
[0054]
The guide rail 5 supports the
[0055]
The
[0056]
The
[0057]
The
[0058]
The
[0059]
The image
[0060]
The drawing
[0061]
The laser pulse
[0062]
The laser
[0063]
The
[0064]
In the
[0065]
The optical disc recording / reproducing
[0066]
Next, a configuration for recording data on the label surface of the optical disc D by the optical disc recording / reproducing
[0067]
The
[0068]
In the configuration shown in FIG. 5A, when drawing on the label surface of the optical disc D by the optical disc recording / reproducing
[0069]
On the other hand, when redrawing the image formed on the label surface of the optical disc D, first, when reading the image formed on the label surface side, the laser diode L2 is turned on and laser light of a certain amount (read power) is emitted. Irradiate and read the reflected light to detect the imageTheIn this case, since the reflectance change (decrease) of the laser beam having a wavelength of 670 nm is large on the optical disc D, tracking servo and focusing servo may not be performed. Therefore, 780 nm laser light is used so that tracking servo and focusing servo can be reliably performed when laser light with a wavelength of 670 nm is irradiated.TheWhen an image is drawn by irradiation, the image may be formed by blinking laser light at a predetermined interval. That is, in the case of a normal optical disk recording / reproducing apparatus, if it is about 1 mm, the servo can be continued without failing without performing the focus servo or tracking servo. Therefore, the
[0070]
Further, the
[0071]
Next, laser light irradiation timing in the optical disc recording / reproducing
[0072]
As shown in FIG. 6B, when the optical disc D is irradiated with the laser beam irradiation power of wavelength λ1 as the light power, the
[0073]
Further, as described above, when an image is formed on the label surface side of the optical disc D, when the optical disc recording / reproducing
[0074]
Since the optical disc D of the present invention exhibits the characteristics as described above, when redrawing an image, as described above, the laser beam of the reproduction wavelength is irradiated to the label surface side of the optical disc D, and image data, Then, after reading the position information of the pre-groove, the image already recorded on the label surface side of the optical disk D can be overwritten by irradiating the label surface side of the optical disk D with laser light having a recording wavelength. Therefore, when the color of the image formed on the
[0075]
Next, the operation of forming an image on the label surface of the optical disc D in the optical disc recording / reproducing
[0076]
Here, a general image handled by a computer or the like is an image of an orthogonal coordinate system and not an image of a polar coordinate system, as shown in FIG. Therefore, the
[0077]
For example, the
r = √ (X2+ Y2), Θ = tan-1(Y / X)
Conversion based on the formula Then, in order to form an image by irradiating the optical disc D with laser light by the optical disc recording / reproducing
[0078]
Further, the
[0079]
In the present invention, as an image to be drawn on the optical disc D, a media ID, a serial number, or the like can be drawn with a binary code or a barcode. In the
[0080]
FIG. 10 is a drawing example of a barcode on an optical disc. In the optical disc recording / reproducing
[0081]
Further, when the pre-groove is not formed on the label surface of the optical disc D, when drawing a binary code or a barcode as shown in FIG. Draw a code in a bar shape in the radial direction.
[0082]
As a result, even if the radial feed pitch of the optical disc recording / reproducing
[0083]
Next, the operation of the optical disc recording / reproducing apparatus of the present invention will be described based on a flowchart. FIG. 11 is a flowchart for explaining the operation of the optical disc recording / reproducing apparatus.
[0084]
First, the user inputs whether to draw an image on the label surface of the optical disc D or to redraw the image drawn on the optical disc D from the
[0085]
When the
[0086]
When there is an input for editing from the
[0087]
In s3, when the
[0088]
In addition, when there is an image redrawing input from the operation unit 25 (s1), the
[0089]
In the above description, the recording wavelength is the infrared light wavelength (780 nm) and the reproduction wavelength is the red light (670 nm) of the visible light. However, the present invention is not limited to this. For example, by setting the recording wavelength to the visible light region and the reproduction wavelength to the infrared light region or the ultraviolet light region, it becomes impossible to see the image formed by the human eye, and it can be used for applications such as security. .
[0090]
【The invention's effect】
According to the present invention, the following effects can be obtained.
[0093]
lightDisc recording and playback deviceProvided between the protective layer and the reflective layer is a reflectance changing layer in which the reflectance of light in a specific wavelength band that does not include the wavelength λ1 but includes the wavelength λ2 changes when irradiated with laser light having the wavelength λ1.An image can be written by irradiating the optical disk with a laser beam having a write power of wavelength λ1, and an image can be read by irradiating a laser beam having a read power of wavelength λ2.
In addition, focus servo and tracking servo can be stably performed, and a change in reflectance can be detected to reliably read an image drawn on the label surface of the optical disc.
[0094]
further,Since the laser beam having the read power of the wavelength λ1 that does not change the reflectance of the optical disk can be irradiated to the position irradiated with the laser beam of the wavelength λ2, the image drawn on the label surface of the optical disk is read along the pregroove. In addition, the focus servo and tracking servo can be performed stably. As a result, when the color of the image formed on the label surface of the optical disc becomes lighter due to the passage of time or environmental change, it can be easily redrawn.
[0095]
In addition, a barcode can be drawn on the label surface of the optical disc of the present invention.The
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of an optical disc D. FIG.
FIG. 2 is a diagram showing the relationship between the wavelength and the reflectance of laser light applied to the reflectance changing layer of the optical disc, and a cross section of the optical disc.
FIG. 3 is a Venn diagram representing the three primary colors of light.
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of an optical disc recording apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a positional relationship between an optical pickup and a label surface of an optical disc.
FIG. 6 is a timing chart for explaining the emission timing of laser light.
FIG. 7 is a diagram illustrating an image in an orthogonal coordinate system and an image in a polar coordinate system for an image.
FIG. 8 is an image diagram for image conversion from an orthogonal coordinate system to a polar coordinate system.
FIG. 9 is a diagram illustrating an example in which an image in an orthogonal coordinate system is simply converted into an image in a polar coordinate system.
FIG. 10 is a drawing example of a barcode on an optical disc.
FIG. 11 is a flowchart for explaining the operation of the optical disc recording / reproducing apparatus.
[Explanation of symbols]
1-Optical disk recording device
2-spindle motor
3-frequency generator
7-Optical pickup
14-Control circuit
20-Image drawing / reading unit
21-Calculation unit
Claims (5)
前記光ディスクのレーベル面側へ波長λ1のレーザ光を照射する第1のレーザ光照射手段と、
前記光ディスクのレーベル面側へ波長λ2のレーザ光を照射する第2のレーザ光照射手段と、
前記光ディスクのレーベル面側の画像を読み出す際には、前記第2のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からリードパワーのレーザ光を照射させるとともに、前記第1のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からリードパワーのレーザ光を照射させ、
前記光ディスクのレーベル面側に画像を再書き込む際には、前記第1のレーザ光照射手段にライトパワーのレーザ光を照射させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする光ディスク記録再生装置。Provided between the protective layer and the reflective layer is a reflectivity changing layer in which the reflectivity of light in a specific wavelength band not including the wavelength λ1 but including the wavelength λ2 is changed by irradiation with laser light having the wavelength λ1 from the label surface side. An optical disc recording / reproducing apparatus that reads out an image and rewrites an image by irradiating a laser beam from the label side of the optical disc,
A first laser beam irradiation means for irradiating a laser beam having a wavelength λ1 to the label surface side of the optical disc;
A second laser beam irradiation means for irradiating a laser beam having a wavelength λ2 to the label surface side of the optical disc;
When reading an image on the label surface side of the optical disc, the second laser light irradiation unit is irradiated with a laser beam of read power from the label surface side of the optical disc, and the first laser light irradiation unit is Irradiate laser light with read power from the label side of the optical disc,
When rewriting an image on the label surface side of the optical disc, control means for irradiating the first laser light irradiating means with laser light of write power;
An optical disc recording / reproducing apparatus comprising:
前記光ディスクのレーベル面側へ波長λ1のレーザ光を照射する第1のレーザ光照射手段と、前記光ディスクのレーベル面側へ波長λ2のレーザ光を照射する第2のレーザ光照射手段と、前記光ディスクのレーベル面側の画像を読み出す際には、前記第2のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からリードパワーのレーザ光を照射させるとともに、前記第1のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からリードパワーのレーザ光を照射させ、前記光ディスクのレーベル面側に画像を再書き込む際には、前記第1のレーザ光照射手段に前記光ディスクのレーベル面側からライトパワーのレーザ光を照射させる制御手段と、を備える光ディスク記録再生装置と、
からなる光ディスク描画システム。Provided between the protective layer and the reflective layer is a reflectivity changing layer in which the reflectivity of light in a specific wavelength band not including the wavelength λ1 but including the wavelength λ2 is changed by irradiation with laser light having the wavelength λ1 from the label surface side. An optical disc,
A first laser beam irradiating means for irradiating a laser beam having a wavelength λ1 to the label surface side of the optical disc; a second laser beam irradiating device for irradiating a laser beam having a wavelength λ2 to the label surface side of the optical disc; When reading the image on the label surface side, the second laser beam irradiating unit is irradiated with a laser beam having a read power from the label surface side of the optical disc, and the first laser beam irradiating unit is irradiated with the first laser beam irradiating unit. from the label surface side by irradiating a laser beam of read power, the light in writing images re on the label surface of the disc, the laser beam of the first label surface or Lara Itopawa of the optical disc to the laser beam irradiation means An optical disc recording / reproducing apparatus comprising:
An optical disc drawing system consisting of
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