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JP4229422B2 - Textile web products - Google Patents

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JP4229422B2
JP4229422B2 JP2001203064A JP2001203064A JP4229422B2 JP 4229422 B2 JP4229422 B2 JP 4229422B2 JP 2001203064 A JP2001203064 A JP 2001203064A JP 2001203064 A JP2001203064 A JP 2001203064A JP 4229422 B2 JP4229422 B2 JP 4229422B2
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JP
Japan
Prior art keywords
fiber web
weight
moisturizing
sugar alcohol
web product
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2001203064A
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Japanese (ja)
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JP2003020593A (en
Inventor
晃久 河野
健二 谷口
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Kawano Paper Co Ltd
Original Assignee
Kawano Paper Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawano Paper Co Ltd filed Critical Kawano Paper Co Ltd
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  • Paper (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライタイプのティシュペーパーまたは保湿性を有するティシュペーパーや、いわゆるウエットティシュ等の衛生用繊維ウェブ製品に関し、特に、肌触り性、皮膚の保湿効果、保護効果等に優れた繊維ウェブ製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、衛生用繊維ウェブ製品としては、
a)パルプ繊維を抄紙して表面にクレープを施した一般的なドライタイプのティシュペーパー
b)ドライタイプのティシュペーパーに各種の保湿成分を含有させ、保水性やしっとり感を高めて皮膚に対する刺激性を低下させた、保湿性を有するティシュペーパー(以下では、このタイプのティシュペーパーを便宜的に保湿タイプのティシュペーパーと言う)
c)不織布に水、アルコール、保湿成分、洗浄成分などを含浸させたウエットティシュ
等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した各種の繊維ウェブ製品には、次のような問題がある。
a)ドライタイプのティシュペーパーは、クレープを付けることによって繊維が揉まれ、多くの空間を有したカサの高い紙になっている。このため、吸水性、保水性に優れている一方で、パルプ繊維により構成されていると共に含有水分が少ないため、肌触り性に劣り、頻繁に使うと肌が刺激されることがある。
b)保湿タイプのティシュペーパーは、含有水分によりパルプが可塑化されて柔軟になっており、しっとりさ、なめらかさ、柔らかさ等の触感に優れている。
その反面、水分が多いために紙としての強度が弱くなりがちであり、強く擦ったり拭ったりすると破れてしまうため、これらの用途には向かない。
c)ウエットティシュは、その使用時には清涼感を感じさせるものであるが、使用後の乾いた皮膚上に過剰な保湿成分や洗浄成分が残ってべたつくことがある。
【0004】
本発明は、上述した従来の繊維ウェブ製品が有する種々の課題を解決するためになされたものであり、肌触り性に優れ、しかも実用上十分な強度を有すると共に、皮膚に対する保護保湿効果の高い繊維ウェブ製品を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、衛生紙用の原紙や不織布からなる繊維ウェブに対し、糖アルコールを含有させるものである。
ここで、繊維ウェブとしては、紙(木材繊維(針葉樹、広葉樹)、非木材植物繊維(麻、靱皮繊維、木綿、ケナフ等)、レーヨン繊維等を含む)、または、不織布(木材パルプ繊維、天然繊維(木綿、羊毛、絹等)、半合成繊維(レーヨン等)、合成繊維(ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン等))の何れであっても良い。
【0006】
繊維ウェブが紙である場合、衛生紙用原紙に糖アルコールまたはその水溶液を含浸させ、更に必要に応じて多価アルコール等の保湿成分を含浸させることにより、ドライタイプまたは保湿タイプのティシュペーパーを得ることができる。
繊維ウェブが不織布である場合、不織布基布に糖アルコールまたはその水溶液を含浸させ、更に必要に応じて前記保湿成分を含浸させることにより、ウェットティシュ、不織布ティシュ等を得ることができる。
【0007】
ここで、必要に応じて糖アルコールと併用される前記保湿成分としては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、平均分子量200以上1000未満のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等の多価アルコール類、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、トレハロース、グリシンベタイン、ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸塩、乳酸、乳酸ナトリウム等が挙げられる。
【0008】
繊維ウェブに含有される糖アルコールとしては、例えばキシリトール、エリスリトールのうち一種以上であればよい。これらの糖アルコールを所定量配合することにより、ドライタイプまたは保湿タイプのティシュペーパー、あるいはウェットティシュ等の衛生用繊維ウェブ製品に要求されるなめらかさ、しなやかさ、引張強さ、肌に対する保護保湿感、べたつきの無さ等を向上させることができる。特に、キシリトールをティシュペーパーに配合した場合には、肌触り性がよく、強度の低下が少ない製品を得ることが可能である。
【0009】
糖アルコールの繊維ウェブに対する含有量としては、まずドライタイプのティシュペーパーの場合は、繊維ウェブ当たり0.01〜50重量%とすることが好ましい。繊維ウェブに対して0.01重量%未満であると、肌触りの向上効果がなく、50重量%以上であると効果が飽和する。このため、肌触り性や皮膚の保護効果等の実用性を重視すると、繊維ウェブ当たり0.1〜30重量%とすることが更に好ましい。
【0010】
保湿タイプのティシュペーパーの場合も、ドライタイプのティシュペーパーと同様な観点から、糖アルコールは繊維ウェブ当たり0.01〜50重量%が好ましく、0.1〜30重量%が更に好ましい。
また、保湿成分としての多価アルコール(例えばグリセリン)と併用する場合は、多価アルコール1重量部に対して糖アルコールが0.1重量部以上であることが好ましい。糖アルコールが0.1重量部未満であると、なめらかさの向上効果が十分に得られず、肌触り性が不足する。
【0011】
不織布ティシュの場合も、ティシュペーパーと同様に、糖アルコールは繊維ウェブ当たり0.01〜50重量%が好ましく、0.1〜30重量%が更に好ましい。
また、保湿成分としての多価アルコール(例えばグリセリン)と併用する場合は、多価アルコール1重量部に対して糖アルコールを0.1重量部以上とすることにより、なめらかさの向上効果、および、べたつきの低減効果が顕著になる。
【0012】
ウエットティシュの場合も、糖アルコールは繊維ウェブ当たり0.01〜50重量%が好ましく、0.1〜30重量%が更に好ましい。糖アルコールが0.01重量%未満であると、肌の保護保湿効果がなくなり、50重量%以上であると効果が飽和する。
なお、保湿成分としてグリセリン等の多価アルコールと併用する場合、糖アルコールは多価アルコール1重量部に対して1重量部以上であることが好ましい。1重量部未満であると、べたつきの低減効果が少なくなる。
更に、ウェットティシュにおいて、糖アルコールを界面活性剤と併用する場合には、界面活性剤1重量部に対して1重量部以上とすることが望ましい。1重量部未満であると、べたつきの低減効果が少なくなる。
【0013】
また、保湿成分は二種以上を併用しても良い。
更に、本発明では、必要に応じて適量のシリコーン類、脂肪酸類、油類を触感や肌の保護保湿効果を一層向上させるために併用しても良い。
【0014】
本発明において、繊維ウェブに糖アルコールを含有させるためには、以下に述べるような方法を用いる。
まず、繊維ウェブとして紙を使用し、ティシュペーパーを製造する場合には、繊維ウェブの抄造中で、ウェブの形成後に湿潤状態においてスプレー等により糖アルコール(及び必要に応じて保湿成分等)を含む処理液を含浸させるか、繊維ウェブを抄造し乾燥した後に、スプレーまたは印刷方式等によって前記処理液を含浸させる。
繊維ウェブとして不織布を使用し、不織布ティシュを製造する場合には、スプレーまたは印刷方式等によって処理液を含浸させる。
【0015】
なお、繊維ウェブとして紙を使用し、繊維ウェブの乾燥後に処理液を含浸させる場合、及び、繊維ウェブとして不織布を使用し、処理液に保湿成分を配合する場合には、処理液の水の量を保湿成分が環境から吸収する水分量と同じ程度にすると、処理後の乾燥工程を簡略化することができる。
【0016】
繊維ウェブとして不織布を使用し、ウェットティシュを製造する場合には、不織布の基布を前記処理液に浸漬して含浸させればよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を説明する。
1)第1実施形態
この実施形態は、本発明をドライタイプ及び保湿タイプのティシュペーパーに適用した場合のものである。
NBKP(針葉樹クラフト法漂白パルプ)80%、LBKP(広葉樹クラフト法漂白パルプ)20%配合のパルプをフリーネス630〜640ml(CSF)に叩解して、坪量14.0g/m、クレープ率18%の衛生紙用原紙を抄紙し、この原紙をティシュペーパーの形状(2枚重ね、縦200mm、横225mm)に加工した。
【0018】
次に、表1に示す各種の成分(糖アルコール及びグリセリン)をそれぞれ水に溶解混合して処理液を作成し、ハンドスプレーを用いて、2枚重ねにした原紙両面に含浸させた。更に、この処理液により含浸処理した原紙を湿度65±10%、温度20±5℃で24時間以上静置して過剰の水分を乾燥させ、各試料(実施例1〜10、比較例1,2)を作成し、後述する各種の測定(官能試験及び物理試験)を行った。
【0019】
ここで、実施例1〜5は通常のドライタイプのティシュペーパーに糖アルコールを含む処理液を含浸させた例、実施例6〜10はドライタイプのティシュペーパーに糖アルコール、保湿成分としてのグリセリンを含む処理液を含浸させた例(言い換えれば、保湿タイプのティシュペーパーに糖アルコールを含む処理液を含浸させた例)である。
また、比較例1はドライタイプのティシュペーパーに水のみを含浸させた例、比較例2はドライタイプのティシュペーパーに保湿成分としてのグリセリンの水溶液を含浸させた例(言い換えれば、保湿タイプのティシュペーパーに水を含浸させた例)である。
なお、表1の数字は原紙当たりの各成分のスプレー処理重量%である。
【0020】
【表1】

Figure 0004229422
【0021】
2)第2実施形態
この実施形態は、本発明を不織布に適用した場合のものである。
目付量が40g/mの乾式パルプ不織布(王子キノクロス(株))製“キノクロス”)を縦200mm、横225mmに切断した。次に、表2に示す各種の成分をそれぞれ水に溶解混合して処理液(なお、各処理液の成分、濃度は表1の場合と同様であり、実施例の番号及び比較例の番号のみが異なっている)を作成し、ハンドスプレーを用いて不織布の両面に含浸させた。表2の数字は対不織布当たりの各成分のスプレー処理重量%である。
更に、第1実施形態と同様に調整した後の各試料(実施例11〜20、比較例3,4)について、後述する各種の測定を行った。
【0022】
【表2】
Figure 0004229422
【0023】
3)第3実施形態
この実施形態は、本発明をウェットティシュに適用した場合のものである。
表3に示す各種の成分をそれぞれ水に溶解混合して処理液を作成し、この処理液に第2実施形態で使用した不織布を浸漬して各試料(実施例21〜27、比較例5〜7)を作成し、これらの試料について後述する各種の測定を行った。
なお、表3の数字は処理液に占める各成分の重量%であり、各処理液の含浸量は不織布当たり300重量%である。
【0024】
【表3】
Figure 0004229422
【0025】
各実施例1〜27及び比較例1〜7に対する測定項目及び測定方法は、以下の通りである。
A.官能試験
1)なめらかさ
各試料を手で触り、その触感を評価した。
・大変になめらかである:3点
・ややなめらかである:2点
・なめらかさがない:1点
とし、パネラー10人の合計点を集計して以下のように表記した(以下の測定項目も同様である)。
・「26点〜30点」:○
・「16点〜25点」:△
・「10点〜15点」:×
【0026】
2)しなやかさ
各試料を手で触り、その触感を次のように評価した。
・大変にしなやかである:3点
・ややしなやかである:2点
・しなやかさがない:1点
【0027】
3)べたつきの無さ
a)不織布の場合(表5)
各試料を手で触り、その触感を評価した。
b)ウエットティシュの場合(表6)
各試料で肌を拭い、乾燥後の肌のべたつきのなさを次のように評価した。
・べたつきを感じない:3点
・べたつきをやや感じる:2点
・べたつきを感じる:1点
【0028】
4)肌の保護保湿感
a)不織布の場合(表5)
水道水で手を洗った後に各試料で水を拭き取り、拭き取った後の手肌のなめらかさを評価した。
b)ウエットティシュの場合(表6)
各試料で肌を拭い、乾燥後の肌のなめらかさを次のように評価した。
・肌のなめらかさを感じる:3点
・肌のなめらかさをやや感じる:2点
・肌のなめらかさを感じない:1点
【0029】
B.物理試験
1)引張強さ
JIS S−3104に規定されるティシュペーパーの引張強さ試験に準じて、乾燥時の紙の縦方向の強度を測定した。試験を10回行い、その平均値をとった。
【0030】
上述した各試験の結果を表4,表5,表6に示す。
ここで、表4は表1の実施例1〜10及び比較例1,2に対する試験結果、表5は表2の実施例11〜20及び比較例3,4に対する試験結果、表6は表3の実施例21〜27及び比較例5〜7に対する試験結果である。
【0031】
【表4】
Figure 0004229422
【0032】
【表5】
Figure 0004229422
【0033】
【表6】
Figure 0004229422
【0034】
表4から、実施例1〜10は比較例1に比べてなめらかさ、しなやかさが優れており、また、比較例2に比べて引張強さが勝っている。
全般的に見て、実施例1〜10はなめらかさ、しなやかさの評価が中程度以上であり、引張強さに関しても実用上、十分な値が得られている。
特に、ドライタイプのティシュペーパーの実施例1、保湿タイプのティシュペーパーの実施例6〜10によれば、なめらかさ、しなやかさの評価が何れも高く肌触り性が優れていると共に、引張強さも良好なティシュペーパーを得ることができた。
【0035】
また、表5によれば、実施例11〜20は比較例3に比べてなめらかさ、肌の保護保湿感が優れ、比較例4に比べてべたつきの無さが勝っている。これらの実施例11〜20による不織布は、なめらかさ、べたつきの無さ、肌の保護保湿感のすべてにおいて中程度以上の評価を得ており、特に、ドライタイプの不織布に関する実施例11,保湿タイプの不織布に関する16〜20は、各測定項目について何れも最高の評価が得られた。
【0036】
更に、表6から、実施例21〜27は比較例5,6に比べて肌の保護保湿感が優れ、また、比較例7に比べてべたつきの無さが勝っている。
これらの実施例21〜27に係るウェットティシュは、べたつきの無さ、肌の保護保湿感において何れも中程度以上の評価を得ており、特に、実施例21,22,26,27は各測定項目について何れも最高の評価が得られた。
【0037】
なお、本発明は、上述した通常のドライタイプのティシュペーパー、保湿タイプのティシュペーパー、不織布、ウエットティシュ以外にも、皮膚に直接接触して使用される各種の衛生用繊維ウェブ製品に適用可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ドライタイプまたは保湿タイプのティシュペーパーにおける肌触り性を向上させつつ強度の低下が少ないティシュペーパーを得ることができる。
また、不織布に対しては、ガサつきがなく、なめらかな肌触りを提供することができる。特に、不織布に保湿成分を含浸させて水分を含有させたものはべたつき感を生じがちであったが、本発明の不織布さらにはウェットティシュによれば、べたつきのない良好な肌触りや肌に対する保護保湿感を実現することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to dry type tissue paper or tissue paper having moisture retention, and so-called wet tissue hygiene fiber web products, and more particularly to a fiber web product excellent in touch, skin moisturizing effect, protective effect and the like. Is.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as sanitary textile web products,
a) Common dry type tissue paper made of pulp fiber and creped on the surface b) Various types of moisturizing ingredients are contained in dry type tissue paper to enhance water retention and moisturizing feeling and irritation to the skin Tissue paper with reduced moisture content (hereinafter, this type of tissue paper is referred to as moisture-retained tissue paper for convenience)
c) A wet tissue in which a nonwoven fabric is impregnated with water, alcohol, a moisturizing component, a cleaning component or the like is known.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The various fiber web products described above have the following problems.
a) Dry type tissue paper is made of paper that has high volume and has many spaces by creping the fibers. For this reason, while being excellent in water absorption and water retention, since it is comprised with pulp fiber and there are few water | moisture contents, it is inferior to the touch property, and skin may be stimulated when it is used frequently.
b) The moisturizing type tissue paper is softened by the plasticization of the pulp by the water content, and has excellent tactile sensation such as moistness, smoothness and softness.
On the other hand, the strength as a paper tends to be weak because of a lot of moisture, and it is not suitable for these uses because it is torn when rubbed or wiped strongly.
c) Wet tissue gives a refreshing sensation when used, but excessive moisturizing components and cleaning components may remain on the dry skin after use.
[0004]
The present invention has been made in order to solve the various problems of the above-described conventional fiber web products, has excellent touch properties, has a sufficient practical strength, and has a high protective moisturizing effect on the skin. It is intended to provide web products.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention includes a sugar alcohol in a fiber web made of sanitary paper base paper or nonwoven fabric.
Here, as the fiber web, paper (wood fiber (conifer, hardwood), non-wood plant fiber (including hemp, bast fiber, cotton, kenaf, etc.), rayon fiber, etc.) or non-woven fabric (wood pulp fiber, natural fiber) Any of fiber (cotton, wool, silk, etc.), semi-synthetic fiber (rayon, etc.), and synthetic fiber (nylon, polyethylene, polyester, polypropylene, etc.) may be used.
[0006]
When the fiber web is paper, the base paper for sanitary paper is impregnated with sugar alcohol or its aqueous solution, and further impregnated with a moisturizing component such as polyhydric alcohol to obtain dry type or moisturized type tissue paper. Can do.
When the fiber web is a nonwoven fabric, wet tissue, nonwoven fabric tissue, or the like can be obtained by impregnating the nonwoven fabric base with sugar alcohol or an aqueous solution thereof and further impregnating the moisturizing component as necessary.
[0007]
Here, as the moisturizing component used in combination with sugar alcohol as necessary, glycerin, diglycerin, polyglycerin, polyethylene glycol having an average molecular weight of 200 or more and less than 1000, propylene glycol, 1,3-butylene glycol, ethylene glycol, Examples include polyhydric alcohols such as diethylene glycol, fructose, glucose, oligosaccharide, trehalose, glycine betaine, pyrrolidone carboxylic acid, pyrrolidone carboxylate, lactic acid, sodium lactate and the like.
[0008]
The sugar alcohols contained in the fibrous web, for example xylitol, may be at least one of erythritol Le. By blending a certain amount of these sugar alcohols, the smoothness, suppleness, tensile strength, and protective moisturizing feeling required for sanitary textile web products such as dry or moisturizing tissue paper or wet tissue. The non-stickiness can be improved. In particular, when xylitol is blended in tissue paper, it is possible to obtain a product with good touch and less strength reduction.
[0009]
As content with respect to the fiber web of sugar alcohol, first, in the case of dry type tissue paper, it is preferable to set it as 0.01 to 50 weight% per fiber web. If it is less than 0.01% by weight based on the fiber web, there is no effect of improving the touch, and if it is 50% by weight or more, the effect is saturated. For this reason, if importance is attached to practicability such as touch and skin protective effect, the content is more preferably 0.1 to 30% by weight per fiber web.
[0010]
In the case of moisturizing type tissue paper, from the same viewpoint as dry type tissue paper, the sugar alcohol is preferably 0.01 to 50% by weight, more preferably 0.1 to 30% by weight, based on the fiber web.
Moreover, when using together with the polyhydric alcohol (for example, glycerol) as a moisturizing component, it is preferable that sugar alcohol is 0.1 weight part or more with respect to 1 weight part of polyhydric alcohol. If the sugar alcohol is less than 0.1 parts by weight, the effect of improving smoothness cannot be obtained sufficiently and the touch is insufficient.
[0011]
Also in the case of non-woven tissue, the sugar alcohol is preferably from 0.01 to 50% by weight, more preferably from 0.1 to 30% by weight, based on the fiber web, as in the tissue paper.
Moreover, when using together with the polyhydric alcohol (for example, glycerin) as a moisturizing component, the effect of improving the smoothness by setting the sugar alcohol to 0.1 parts by weight or more with respect to 1 part by weight of the polyhydric alcohol, and The reduction effect of stickiness becomes remarkable.
[0012]
Also in the case of wet tissue, the sugar alcohol is preferably 0.01 to 50% by weight, more preferably 0.1 to 30% by weight, based on the fiber web. When the sugar alcohol is less than 0.01% by weight, the protective moisturizing effect of the skin is lost, and when it is 50% by weight or more, the effect is saturated.
In addition, when using together with polyhydric alcohols, such as glycerol, as a moisturizing component, it is preferable that sugar alcohol is 1 weight part or more with respect to 1 weight part of polyhydric alcohol. If it is less than 1 part by weight, the effect of reducing stickiness is reduced.
Further, in the case of wet tissue, when sugar alcohol is used in combination with a surfactant, the amount is preferably 1 part by weight or more with respect to 1 part by weight of the surfactant. If it is less than 1 part by weight, the effect of reducing stickiness is reduced.
[0013]
In addition, moisturizing ingredients may be used in combination of two or more thereof.
Furthermore, in the present invention, if necessary, an appropriate amount of silicones, fatty acids and oils may be used in combination in order to further improve the touch feeling and the skin moisturizing effect.
[0014]
In the present invention, the method described below is used in order to contain the sugar alcohol in the fiber web.
First, when paper is used as the fiber web and tissue paper is produced, sugar alcohol (and moisturizing ingredients, etc., if necessary) are contained in the wet state after the web is formed during the production of the fiber web. After impregnating with the treatment liquid, or after making and drying the fiber web, the treatment liquid is impregnated by spraying or printing.
When a nonwoven fabric is used as the fiber web and a nonwoven tissue is produced, the treatment liquid is impregnated by spraying or printing.
[0015]
When paper is used as the fiber web and the treatment liquid is impregnated after drying the fiber web, and when a nonwoven fabric is used as the fiber web and a moisturizing component is added to the treatment liquid, the amount of water in the treatment liquid If the moisture content is set to the same level as the amount of moisture absorbed from the environment, the drying process after treatment can be simplified.
[0016]
When a nonwoven fabric is used as the fibrous web and wet tissue is produced, the nonwoven fabric base fabric may be immersed in the treatment liquid and impregnated.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
1) First Embodiment In this embodiment, the present invention is applied to dry type and moisturizing type tissue paper.
A pulp containing 80% NBKP (conifer bleached kraft pulp) and 20% LBKP (hardwood kraft bleached pulp) is beaten into freeness of 630-640 ml (CSF), basis weight 14.0 g / m 2 , crepe rate 18% The base paper for sanitary paper was made, and this base paper was processed into the shape of tissue paper (two stacked, 200 mm long, 225 mm wide).
[0018]
Next, various components (sugar alcohol and glycerin) shown in Table 1 were dissolved and mixed in water, respectively, to prepare a treatment liquid, and impregnated on both sides of the base paper that was doubled using a hand spray. Further, the base paper impregnated with the treatment liquid was allowed to stand at a humidity of 65 ± 10% and a temperature of 20 ± 5 ° C. for 24 hours or more to dry excess moisture, and each sample (Examples 1 to 10, Comparative Example 1, 2) was prepared, and various measurements (sensory test and physical test) described later were performed.
[0019]
Here, Examples 1 to 5 are examples in which a normal dry type tissue paper is impregnated with a treatment liquid containing sugar alcohol, and Examples 6 to 10 are sugar type and glycerin as a moisturizing component in dry type tissue paper. This is an example of impregnating a treatment liquid containing (in other words, an example of impregnating a treatment liquid containing a sugar alcohol into a moisturizing type tissue paper).
Comparative Example 1 is an example in which dry type tissue paper is impregnated only with water, and Comparative Example 2 is an example in which dry type tissue paper is impregnated with an aqueous solution of glycerin as a moisturizing component (in other words, moisturizing type tissue). Example of impregnating water with paper).
The numbers in Table 1 are the weight% of each component sprayed per base paper.
[0020]
[Table 1]
Figure 0004229422
[0021]
2) Second Embodiment In this embodiment, the present invention is applied to a nonwoven fabric.
A dry pulp nonwoven fabric (“Kinocloth” manufactured by Oji Kinocross Co., Ltd.) having a basis weight of 40 g / m 2 was cut into a length of 200 mm and a width of 225 mm. Next, various components shown in Table 2 were dissolved and mixed in water, respectively, and treated liquids (in addition, the components and concentrations of each treated liquid were the same as those in Table 1, and only the numbers of Examples and Comparative Examples) Were made) and both sides of the nonwoven fabric were impregnated using hand spray. The numbers in Table 2 are the weight percent spraying of each component per nonwoven fabric.
Furthermore, various measurements described below were performed for each sample (Examples 11 to 20 and Comparative Examples 3 and 4) after adjustment in the same manner as in the first embodiment.
[0022]
[Table 2]
Figure 0004229422
[0023]
3) Third Embodiment In this embodiment, the present invention is applied to a wet tissue.
Each component shown in Table 3 is dissolved and mixed in water to prepare a treatment liquid, and the nonwoven fabric used in the second embodiment is immersed in this treatment liquid, and each sample (Examples 21 to 27, Comparative Examples 5 to 5) is prepared. 7) was prepared, and various measurements described below were performed on these samples.
The numbers in Table 3 are the weight percentages of each component in the treatment liquid, and the impregnation amount of each treatment liquid is 300 weight% per nonwoven fabric.
[0024]
[Table 3]
Figure 0004229422
[0025]
The measurement items and measurement methods for Examples 1 to 27 and Comparative Examples 1 to 7 are as follows.
A. Sensory test 1) Smoothness Each sample was touched by hand and its tactile sensation was evaluated.
・ It is very smooth: 3 points ・ Slightly smooth: 2 points ・ No smoothness: 1 point, and the total points of 10 panelists are tabulated and expressed as follows (the following measurement items are also the same) Is).
・ "26 to 30 points": ○
・ "16 to 25 points": △
・ "10 to 15 points": ×
[0026]
2) Flexibility Each sample was touched by hand, and the tactile sensation was evaluated as follows.
・ It is very supple: 3 points ・ It is supple: 2 points ・ There is no supple: 1 point
3) No stickiness a) In the case of non-woven fabric (Table 5)
Each sample was touched by hand and its tactile sensation was evaluated.
b) In case of wet tissue (Table 6)
The skin was wiped with each sample, and the non-stickiness of the skin after drying was evaluated as follows.
・ I do not feel stickiness: 3 points ・ Slightly feel stickiness: 2 points ・ I feel stickiness: 1 point 【0028】
4) Protective and moisturizing feeling of skin a) In the case of nonwoven fabric (Table 5)
After washing hands with tap water, each sample was wiped off with water, and the smoothness of the hand skin after wiping was evaluated.
b) In case of wet tissue (Table 6)
The skin was wiped with each sample, and the smoothness of the skin after drying was evaluated as follows.
-Feel the smoothness of the skin: 3 points-Feel the smoothness of the skin a little: 2 points-Do not feel the smoothness of the skin: 1 point [0029]
B. Physical test 1) Tensile strength According to the tensile strength test of tissue paper specified in JIS S-3104, the strength in the machine direction of the paper during drying was measured. The test was performed 10 times and the average value was taken.
[0030]
The results of each test described above are shown in Table 4, Table 5, and Table 6.
Here, Table 4 shows test results for Examples 1 to 10 and Comparative Examples 1 and 2 in Table 1, Table 5 shows test results for Examples 11 to 20 and Comparative Examples 3 and 4 in Table 2, and Table 6 shows Table 3 It is a test result with respect to Examples 21-27 and Comparative Examples 5-7.
[0031]
[Table 4]
Figure 0004229422
[0032]
[Table 5]
Figure 0004229422
[0033]
[Table 6]
Figure 0004229422
[0034]
From Table 4, Examples 1-10 are excellent in smoothness and flexibility as compared with Comparative Example 1, and are superior in tensile strength as compared with Comparative Example 2.
As a whole, Examples 1 to 10 have an evaluation of smoothness and flexibility that is moderate or higher, and a practically sufficient value is obtained for tensile strength.
In particular, according to Example 1 of dry type tissue paper and Examples 6 to 10 of moisturizing type tissue paper, both the evaluation of smoothness and suppleness is high and the touch is excellent, and the tensile strength is also good. I was able to get a nice tissue paper.
[0035]
Further, according to Table 5, Examples 11 to 20 are superior to Comparative Example 3 in smoothness and protective moisturizing feeling of skin, and are superior in non-stickiness as compared to Comparative Example 4. The nonwoven fabrics according to Examples 11 to 20 have obtained a medium or higher evaluation in all of smoothness, non-stickiness, and protective moisturizing feeling of the skin. No. 16 to 20 related to the non-woven fabric obtained the highest evaluation for each measurement item.
[0036]
Furthermore, from Table 6, Examples 21 to 27 are superior in the protective moisturizing feeling of the skin as compared with Comparative Examples 5 and 6, and superior in the non-stickiness as compared with Comparative Example 7.
The wet tissues according to these Examples 21 to 27 have obtained evaluations of moderate or higher in the absence of stickiness and the protective moisturizing feeling of the skin. The highest evaluation was obtained for all items.
[0037]
The present invention is applicable to various sanitary fiber web products used in direct contact with the skin, in addition to the above-mentioned normal dry type tissue paper, moisturizing type tissue paper, non-woven fabric, and wet tissue. is there.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to obtain a tissue paper that is less likely to decrease in strength while improving the touch of dry type or moisturizing type tissue paper.
In addition, the nonwoven fabric has no roughness and can provide a smooth feel. In particular, a non-woven fabric impregnated with a moisturizing component and containing water tended to give a sticky feeling, but according to the non-woven fabric of the present invention and the wet tissue, good non-stickiness and protective moisturizing protection against the skin A feeling can be realized.

Claims (8)

繊維ウェブとしての紙または不織布に対し、糖アルコールとしてキシリトール、エリスリトールのうち一種以上を、0.1〜30重量%含有させたことを特徴とする繊維ウェブ製品。A fiber web product comprising 0.1 to 30% by weight of xylitol or erythritol as a sugar alcohol with respect to paper or non-woven fabric as a fiber web. 請求項1記載の繊維ウェブ製品において、
糖アルコールがキシリトールであることを特徴とする繊維ウェブ製品。
The fiber web product of claim 1, wherein
A fiber web product , wherein the sugar alcohol is xylitol .
請求項1または2記載の繊維ウェブ製品において、
繊維ウェブに対し、更に保湿成分を含有させたことを特徴とする繊維ウェブ製品。
The fiber web product according to claim 1 or 2,
A fiber web product, wherein the fiber web further contains a moisturizing component .
請求項3記載の繊維ウェブ製品において、
保湿成分が多価アルコール類であることを特徴とする繊維ウェブ製品。
The fiber web product according to claim 3 ,
A fiber web product, wherein the moisturizing component is a polyhydric alcohol .
請求項4記載の繊維ウェブ製品において、
多価アルコール類がグリセリンであることを特徴とする繊維ウェブ製品。
The fiber web product of claim 4, wherein
A fiber web product, wherein the polyhydric alcohol is glycerin .
請求項4または5記載の繊維ウェブ製品であって、保湿タイプのティシュペーパー、または、繊維ウェブに不織布を用いた不織布ティシュにおいて、
多価アルコール類1重量部に対して糖アルコールが0.1重量部以上であることを特徴とする繊維ウェブ製品。
The fiber web product according to claim 4 or 5, wherein the moisture retaining tissue paper or the nonwoven tissue using a nonwoven fabric for the fiber web ,
A fiber web product , wherein the sugar alcohol is at least 0.1 part by weight per part by weight of the polyhydric alcohol .

請求項4または5記載の繊維ウェブ製品であって、繊維ウェブに不織布を用いたウェットティシュにおいて、The wet web product according to claim 4 or 5, wherein a nonwoven fabric is used for the fiber web.
多価アルコール類1重量部に対して糖アルコールが1重量部以上であることを特徴とする繊維ウェブ製品。A fiber web product comprising 1 part by weight or more of sugar alcohol per 1 part by weight of polyhydric alcohols.
請求項7記載の繊維ウェブ製品において、糖アルコールを界面活性剤と併用すると共に、界面活性剤1重量部に対して糖アルコールが1重量部以上であることを特徴とする繊維ウェブ製品。The fiber web product according to claim 7, wherein the sugar alcohol is used in combination with a surfactant, and the sugar alcohol is 1 part by weight or more with respect to 1 part by weight of the surfactant.
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