JP4228049B2 - Alkaline waste liquid recycling method in aluminum processing factory - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
アルミ加工工場におけるアルカリ性廃液のリサイクル方法に関し、特に、アルミ加工工場の押し出し成型用ダイスの洗浄に使用したアルミニウム成分を含む高濃度のアルカリ性廃液の経済的なリサイクル方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アルミ加工工場で生じる表面処理工程でのエッチングおよび押し出し成型ダイスの洗浄は高温度の苛性ソーダを用いて行われている。その中で、表面処理工程での苛性ソーダのリサイクル技術はほぼ完成しているが、より効率の良い処理技術が望まれている。一方、押し出し成型ダイスの洗浄苛性ソーダは高濃度のため、リサイクルが困難なことから高額な費用をかけ化学的処理を行い廃棄している。
【0003】
アルミ加工工場の苛性ソーダ廃液から苛性ソーダをリサイクルする従来の一方法として、苛性ソーダ廃液を冷却することで水酸化アルミニウムを晶析装置で結晶として析出させ、廃液中のアルミニウムを分離除去し、苛性ソーダを再生してリサイクルすることが行われている。この廃液を冷却する方法では、晶析装置を安定して運転するため結晶核の発生を強制的に行わせるか、または種晶を添加しなければならない。ところが、分離除去されるアルミニウムの量は、その溶解度から限界があり、非効率な運転がなされている。
【0004】
一方、アルミニウムを含むアルカリ性廃液の処理でなく、アルミナの結晶を析出分離させる方法として、アルコールやアセトンや蔗糖などを加える方法が知られている。
その一つに、バイヤー法で得られるアルミン酸溶液からアルミナを再生するのにメタノールやエタノールを使用して沈殿速度を速めて分離する方法がある(例えば、特許文献1)。このアルミナの再生方法では、アルミン酸溶液に添加塔で蒸気相のアルコールを溶解させた後、攪拌槽においてアルコール水溶液を加えて沈殿速度を早めている。
そのほか、アルミン酸ナトリウム溶液から水酸化アルミニウムの所定の形状の結晶を得る晶析方法として、アルコールやアセトンを加える方法(例えば、特許文献2)、蔗糖や各種の糖類等の有機物を加える方法(例えば、特許文献3)が知られている。
上記従来の処理技術は、アルミン酸ナトリウム溶液からの水酸化アルミニウムの分離除去であり、水酸化アルミニウムの結晶形状を制御する技術である。
【0005】
高濃度のアルミニウム含有苛性ソーダ廃液でも、苛性ソーダ水溶液を水で希釈すれば、その低いT−NaOHの濃度でのT−Alの溶解量となるので、希釈によりその系の水酸化アルミニウム(Al(OH)3)を晶析させることが可能である。しかし、希釈した苛性ソーダ水溶液を濃縮してダイスの洗浄等の高濃度の苛性ソーダで行う処理に再循環するには、濃縮のための設備費、運転費が高くなり、経済性が問題であり、実設備とすることができない。
【0006】
本発明において、T−NaOH、又はトータル苛性ソーダとは、全苛性ソーダともいい、液中の全Na成分をNaOHに換算したものである。例えば後記する滴定法により式(1)から求めることができる。同様に、T−Alとは、トータルアルミニウムともいい、液中の晶析したAl(OH)3を除いた全アルミニウム分を意味する。例えば後記する滴定法により式(2)から求めることができる。また、後出の「F−NaOH」とは、フリー苛性ソーダ、遊離苛性ソーダともいいい、液中で遊離する苛性ソーダのことである。これも後記の滴定法により式(3)から求めることができる。
【0007】
【特許文献1】
英国特許第123184号明細書
【特許文献2】
特開昭63−215509号公報(請求項23)
【特許文献3】
特開平6−279022号公報(請求項1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1の蒸留塔等処理する方法では、攪拌槽以外の塔における水酸化アルミニウムの析出の問題が生じないようにしなければならず、運転上で制御が複雑になるという問題がある。特にアルカリ濃度の高い、例えばトータル苛性ソーダが150g/リットル(T−NaOH 150g/l)を越えるような、アルカリ廃水においてはそのまま適用できなかった。
アルミン酸ナトリウム溶液にアルコールやアセトン等の有機溶剤を加えて水酸化アルミニウムを晶析させる特許文献2の方法は、アルミニウム含有アルカリ性溶液の再生ではなく、水酸化アルミニウムの分離除去に関するものである。しかも、水酸化アルミニウムの結晶形状を制御するための方法である。これもアルカリ濃度の高いアルカリ廃水においては非効率な運転をしなければならず、廃水で実用化するには課題があった。
水酸化アルミニウムを晶析させる特許文献3の方法も、特許文献2と同様な領域での所定の結晶形状のものを得る方法である。特許文献2と同様、経済性等の点で廃液に適用するには課題があり、廃液では実用化されていなかった。
特に、押し出し成型ダイスの洗浄プロセスで使用する苛性ソーダ溶液の濃度は高く、その廃液はT−NaOHが200g/l以上で、多くの場合は400g/lと高く、効率的な処理技術は確立されていない。各種リサイクル法を含む環境関連法案が制定された現在も、大量に出る苛性ソーダ廃液の効率的で経済的な処理技術はアルミ業界では重要な研究課題であった。
【0009】
そこで、発明者らは、このような従来技術の有する問題点に鑑みて、晶析技術を基盤として学術的基礎研究を数年間にわたり行ってきた。そして、有機溶剤が貧溶媒として水と同様又はそれ以上の希釈の効果が得られるか否かを検討した。また、発明者等は、添加した水溶液の活動度がアルミニウムを溶解させた苛性ソーダ溶液中の水酸化アルミニウムの晶析に大きく影響することを見出した。
そして、上記知見に基づき、新たな苛性ソーダのリサイクル技術を開発し、効率の良いプロセスを可能とし、本発明をするに至った。
【0010】
本発明の目的は、アルミ加工工場の押し出し成型用ダイスの洗浄に使用したアルミニウム成分を含むアルカリ性廃液から水酸化アルミニウムを高効率で晶析分離し、高濃度のアルカリ性溶液をリサイクルするための方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に係る発明のアルミ加工工場におけるアルカリ性廃液のリサイクル方法は、アルミ加工工場で発生する高濃度のアルカリ性廃液に、その水に対してモル比が0.5〜2.5の割合で貧溶媒の水溶性有機溶剤を添加し、水酸化アルミニウムの溶解度を減少させることにより過飽和度を増加させ、水酸化アルミニウムを晶析させ、該水酸化アルミニウムを前記アルカリ性廃液から分離除去した後、該アルカリ性廃液から前記水溶性有機溶剤を分離して該水溶性有機溶剤を再使用すると共に、前記水酸化アルミニウムおよび前記水溶性有機溶剤を分離して再生したアルカリ性溶液を再使用することを特徴とする。
【0012】
このようにアルカリ性廃液に貧溶媒である水溶性有機溶剤を添加することにより、アルカリ性廃液中の水酸化アルミニウムの溶解度が減少し、過飽和状態となり、種晶なしでも結晶を析出させることができる。この結晶を析出する速度は、冷却、水による希釈等による晶析に比べて速く、効率的に分離できるので装置の小型化が図れ、経済性に優れた処理ができる。
晶析が進行したら、下層の水酸化アルミニウム濃厚層を除いた後、上層の水酸化アルミニウム希釈層を晶析装置から排出し、この希釈層排液から水溶性有機溶剤を蒸留、膜分離等により分離し、水溶性有機溶剤が分離されたアルカリ性廃液の希釈層排液は加工工場でアルカリ性溶液として再使用する。有機溶剤の溶解により水酸化アルミニウムの溶解度を低減するので、加える有機溶剤の量を変えて再使用するアルカリ性溶液中のアルミニウムの濃度を1.5wt%以下の低濃度にできる。また、設備として晶析装置、固液分離装置、蒸留装置等のありふれた簡単な装置で構成することができると共に、運転費用を低減することができる。
【0013】
本発明において、貧溶媒となる水溶性有機溶剤としては、メチルアルコールのほかエチルアルコール、アセトン、臭化メチル、ヨウ化メチル、塩化メチレン等があげられる。また、偏心因子の面からすると、それが1.8ア0.2のものが水と同等又はそれ以上有効である。沸点が低くて高濃度の苛性ソーダ溶液にまで溶解し、水溶液から分離しやすいメチルアルコールがより好ましい。
【0014】
アルカリ性廃液の水に対して貧溶媒となる水溶性有機溶剤の添加量をモル比で0.5以上としたのは、0.5未満の添加では、貧溶媒効果が小さくなるからである。また、添加量がモル比で2.5を越えると、添加量の増加による水酸化アルミニウムの溶解量減少の効果が小さく、経済性が悪くなるからである。
この有機溶剤の添加の効果は、図1に示すメチルアルコール水溶液の活動度とメチルアルコールのモル分率の関係から知ることができる。すなわち、メチルアルコールのモル分率で約0.25より少ないと、水とメチルアルコールの活動係数の違いが大きくなり、水酸化アルミニウムの溶解度を減少させる効果が小さくなるので有効でない。また、メチルアルコールがモル分率で約0.70より多くなっても、メチルアルコール添加による水とメチルアルコールの活動係数の変化が大きくないので効率的でない。このように、メチルアルコール水溶液の活動度からすると、メチルアルコールのモル分率は0.25〜0.75(モル比で約0.35〜3)、再生等の経済性などを加味すると、水に対するメチルアルコールのモル比が0.5〜2.5の割合が好ましい。
なお、図1の上記活動度は、R.C. Reid, J.M. Prausnitz and B.E. Poling著 'The Properties of Gases and Liquids ' (4th Ed. McGraw-Hill, New York (1978))のUNIFAC法による推算値である。
【0015】
また、請求項2に係るアルミ加工工場におけるアルカリ性廃液のリサイクル方法は、前記アルカリ性廃液が溶液1リットル当たりトータル苛性ソーダを200〜500g含み、前記アルカリ性廃液を再生して得た苛性ソーダ溶液を前記アルカリ性廃液の発生工程に使用する。
アルミ加工工場において発生するトータル苛性ソーダが200〜500g/lと濃度の高い苛性ソーダ廃液を経済的に再生して、高濃度の苛性ソーダ溶液を使用する工程に循環使用することができる。
【0016】
本発明における、アルカリ性廃液には、水酸化リチウム、苛性ソーダ、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等の単独又は混合した廃液が含まれる。
【0017】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のアルミ加工工場におけるアルカリ性廃液のリサイクル方法において、前記貧溶媒の水溶性有機溶剤をメチルアルコールとした。
このように、水溶性有機溶剤として入手しやすく水溶液の分離等の取り扱いが比較的容易なメチルアルコールを使用することで、水酸化アルミニウムの溶解度を短時間で減少させることができる。その結果、アルカリ性廃液の再生の設備を小形で安価にすることができると共に、運転費も安価にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を説明する。
まず、アルミ加工工場において発生するアルカリ性廃液の水に対して、貧溶媒の水溶性有機溶剤としてメチルアルコールをモル比で0.35〜3の範囲の所定量を、均一に溶解するように制御しながら加える。次いで、所定時間結晶を成長させると共に分離層を形成し、結晶濃厚層と結晶希釈層とに分離する。次いで、結晶希釈層の排液から有機溶剤を分離し、高アルカリ性溶液を得てこれをアルカリ性水溶液として押し出し成形金型の洗浄に循環使用する。
【0019】
本発明において処理されるアルカリ性廃液は、陽極酸化処理等の表面処理で用いられた苛性ソーダやアルミニウム材の押出加工に用いるダイス等の加工治具に付着したアルミニウム成分の溶解に使用した高濃度の苛性ソーダ、水酸化カリウム等の水溶液である。エッチング処理や陽極酸化処理等の表面処理で用いられる苛性ソーダの濃度(T−NaOH)は、通常は50〜100g/l程度であり、押出加工に用いるダイス等に付着したアルミニウム成分の溶解に使用する苛性ソーダの濃度は200〜450g/l程度である。
【0020】
アルミニウムの苛性ソーダ水溶液への溶解度のメチルアルコール等の貧溶媒の水溶性有機溶剤による影響は、苛性ソーダ溶液のトータル アルミニウム(T−Al)の濃度を変えた水溶液にメチルアルコールを水1モルに対して0.35から3モル加えて、所定時間後のTーAl量を測定することにより調べた。
【0021】
このテストは次のように行った。
まず、T−NaOH及びF−NaOHの濃度は、アルミの押出加工ダイス洗浄廃液に水又は苛性ソーダを加えて水への苛性ソーダの溶解量を変えて調整する。また、T−Alの濃度は、アルミニウムを溶解するか、苛性ソーダ溶液や水で希釈する等により調整する。
次に、種晶としてT−Alの3wt%相当の水酸化アルミニウム結晶を添加して、有機溶剤添加なしの試料を調整する。それと同時に、種晶なしでメチルアルコールを水に対してモル比で0.35〜3の範囲で添加量を変えた試料を調整する。そして、常温で72時間放置して結晶懸濁液とした後、サンプル液をろ過して結晶を取り除き,ろ液中のT−Al、T−NaOH及びF−NaOHを求めた。
【0022】
なお、苛性ソーダ溶液中のT−NaOH及びT−Alを求めるには、ろ液から試料を採り、それを純水で10倍に希釈し、それを5mlとり純水100mlを加えた後、指示薬としてフェノールフタレイン液を加えて1N−HCl(Aml)を溶液が赤から白になるまで滴下する。次に、10wt%のKF水溶液を30mlを加えて溶液を白から赤に変える。次に、1N−HCl(Bml)を滴下して溶液を赤から白に変える。
そして、T−NaOH(g/l)とT−Al(g/l)とF−NaOHとはそれぞれ次の(1)、(2)及び(3)式により求める。
【0023】
T−NaOH(g/l)=8.0×A×f (1)
T−Al(g/l) =1.8×B×f (2)
F−NaOH(g/l)=8.0(A−B/3)×f (3)
但し、f=1とする。
【0024】
上記のようにして求めたF−NaOHとT−Alの関係について、苛性ソーダ溶液に種晶をT−Alの3wt%加えた場合、及び種晶を加えずに苛性ソーダ溶液の水に対してメチルアルコールをモル比で0.5と2.5の割合で添加した場合について図2に示す。
この図2から、アルミニウム含有苛性ソーダ水溶液に水溶性有機溶剤としてメチルアルコールをモル比で0.5〜2.5の割合で加えることにより、苛性ソーダ溶液中のT−Alが水酸化アルミニウムの晶析により減る。このように、種晶を用いないでも水酸化アルミニウムの溶解度が下がること、すなわち、水酸化アルミニウムの過飽和度が増加することが解る。
なお、アルミニウム含有苛性ソーダ水溶液にメチルアルコールをモル比で0.35,3の割合で加えた場合も、それぞれ0.5又は2.5のモル比で加えた場合とほとんど同じであった。このことから、アルミニウム含有苛性ソーダ水溶液にメチルアルコール等の水溶性有機溶剤を適量加えると、効果的に溶液中のT−Alを減らし、水酸化アルミニウムの過飽和度を減らし、水酸化アルミニウムの結晶を多く得ることができる。このことから、アルミニウム含有アルカリ性廃液においても、これにメチルアルコールを添加して水酸化アルミニウムを晶析分離することによりT−Alの少なくなったアルカリ性廃液を得、このアルカリ性廃液から有機溶剤を分離することによって高濃度のアルカリ性溶液を再生でき、アルカリ性廃液の発生工程にアルカリ性溶液を循環使用できる。
【0025】
なお、アルミニウム成分を溶解したアルカリ性廃液に、前記のような貧溶媒となる水溶性有機溶剤の所定量を添加し、水酸化アルミニウム結晶の溶解度を減少させて過飽和度を増加させると共に、晶析させる速度を次のように制御する。
水酸化アルミニウムの晶析の温度はメチルアルコール等の水溶性有機溶剤の蒸発を抑制するように、溶液の沸点以下に維持する。また、結晶の成長速度は、過飽和度の関数であることから、過飽和生成速度を制御することにより行う。すなわち、水溶性有機溶剤の添加速度は、結晶粒径を調整するか否かにより適宜に行う。結晶の粒径を大きくするには、水溶性有機溶剤の添加速度をゆっくりさせ、結晶の成長速度を遅くすれば良い。逆に、速く晶析させるには、結晶の成長速度を速くするように、水溶性有機溶剤の添加速度を速くする。
【0026】
次いで、晶析する水酸化アルミニウム結晶が下層に沈殿して水酸化アルミニウムの結晶が濃厚となった下層の濃厚液と水酸化アルミニウム結晶が希釈となった上層の希釈廃液とに分離する。濃厚液を抽出することにより水酸化アルミニウム結晶をアルカリ性廃液から分離する。
【0027】
そして、水酸化アルミニウム濃厚液から水酸化アルミニウムの結晶を脱水することにより回収する。水酸化アルミニウム濃厚液から水酸化アルミニウム結晶を分離した後の水溶性有機溶剤を含んだアルカリ性廃液は、水溶性有機溶剤を補充して晶析にそのまま用いるか、精製してアルミの押出加工ダイスのアルミの溶解処理に循環使用する。アルカリ性廃液からの有機溶剤の除去は、溶解した有機溶剤を蒸留、膜分離等の方法により分離することにより行う。
【0028】
上記の本発明の方法を実施するアルカリ性廃液のリサイクル装置の1例としては、晶析装置、固液分離装置、溶剤回収装置で構成されたものが用いられる。
【0029】
晶析装置は、廃液に溶解しているアルミニウムを水酸化アルミニウムとして晶析させることが容易なように、有機溶剤供給装置、撹拌装置を設ける。また、晶析した水酸化アルミニウムを凝集沈殿させ、水酸化アルミニウムスラッジ濃厚液を取り出すように抜出管を設ける。アルカリ性廃液を攪拌装置で攪拌しながら有機溶剤供給装置から有機溶剤を添加し、水酸化アルミニウムの過飽和度を高めて水酸化アルミニウム結晶を晶析させる量を多くする。
【0030】
抜出管にはポンプを設け、スラッジ濃厚液を固液分離装置に供給するようにする。また、晶析装置の水酸化アルミニウム濃厚層の上部に形成された上澄み層はアルミニウムの濃度が低く、遊離苛性ソーダの濃度が高くなっている。この上澄み層の溶液は上澄液抜出管で取り出す。
【0031】
晶析装置の操作温度の制御は、しなくても差し支えなく、常温で容易にアルカリ性廃液から水酸化アルミニウム結晶を晶析させることができる。また、低沸点有機溶剤を用いることで、この有機溶剤の蒸発により晶析の操作温度を下げるように働く。
【0032】
固液分離装置は、遠心分離器、ろ過装置等が適用でき、結晶粒が小さくて特殊な装置を使用しなければならないというようなことがない。そのため装置が簡単で安価にできる。
溶剤回収装置は、蒸留操作を行うことができる、通常の棚段塔、充填塔等が適用できる。これらの装置で容易に設計でき、通常の溶剤の処理における注意で足り、コストダウンが可能である。
【0033】
【発明の効果】
本発明のアルカリ性廃液リサイクル方法によれば、水酸化アルミニウムの過飽和度を高めることができ、アルミニウム含有アルカリ性溶液から容易に水酸化アルミニウムを晶析除去できることから、アルミ加工工場の押し出し成形ダイスの洗浄で発生する高濃度のアルカリ性廃液を循環使用することができる。即ち、リサイクル時代に則した方法である。また、本発明によれば、運転時において種晶の添加が不要であり、それだけ結晶の処理装置を小さくでき、コストダウンができる。
本発明の請求項3に係るリサイクル方法によれば、水酸化アルミニウムの過飽和度を高めることができ、アルミ加工工場の押し出し成形ダイスの洗浄で発生する高濃度のアルカリ性廃液を循環使用することができる。しかも、有機溶剤の分離が容易で、それだけ設備費、運転費を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】メチルアルコール水溶液の活動度を示すグラフである。
【図2】F−NaOHと溶解T−Alの関係をメチルアルコール(有機溶剤)を添加した場合と添加しない場合との相違を示すグラフである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an alkaline waste liquid recycling method in an aluminum processing factory, and more particularly to an economical recycling method of an alkaline waste liquid having a high concentration containing an aluminum component used for cleaning an extrusion die for an aluminum processing factory.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, etching in an aluminum processing factory and cleaning of an extrusion die are performed using high-temperature caustic soda. Among them, recycling technology of caustic soda in the surface treatment process is almost completed, but more efficient treatment technology is desired. On the other hand, cleaning caustic soda for extrusion dies is highly concentrated and therefore difficult to recycle.
[0003]
As a conventional method of recycling caustic soda from caustic soda effluent at an aluminum processing plant, cooling the caustic soda effluent causes aluminum hydroxide to precipitate as crystals with a crystallizer, separating and removing the aluminum in the effluent, and regenerating caustic soda. Recycling is done. In this method of cooling the waste liquid, it is necessary to forcibly generate crystal nuclei or to add seed crystals in order to stably operate the crystallizer. However, the amount of aluminum to be separated and removed is limited by its solubility, and inefficient operation is performed.
[0004]
On the other hand, a method of adding alcohol, acetone, sucrose, or the like is known as a method for precipitating and separating alumina crystals instead of treating an alkaline waste liquid containing aluminum.
One of them is a method in which methanol or ethanol is used to regenerate alumina from an aluminate solution obtained by the Bayer method, and the precipitation rate is increased (for example, Patent Document 1). In this alumina regeneration method, after vapor phase alcohol is dissolved in an aluminate solution in an addition tower, an aqueous alcohol solution is added in a stirring tank to increase the precipitation rate.
In addition, as a crystallization method for obtaining crystals of a predetermined shape of aluminum hydroxide from a sodium aluminate solution, a method of adding alcohol or acetone (for example, Patent Document 2), a method of adding organic substances such as sucrose or various sugars (for example, Patent Document 3) is known.
The conventional processing technique is a technique for separating and removing aluminum hydroxide from a sodium aluminate solution, and is a technique for controlling the crystal shape of aluminum hydroxide.
[0005]
Even with high-concentration aluminum-containing caustic soda waste liquid, if the aqueous sodium hydroxide solution is diluted with water, the amount of T-Al dissolved at the low T-NaOH concentration is obtained. By dilution, the aluminum hydroxide of the system (Al (OH) 3 ) can be crystallized. However, in order to concentrate the diluted caustic soda aqueous solution and recycle it to a high concentration caustic soda process such as dice washing, the equipment and operating costs for concentration are high, which is an economic problem. Cannot be equipment.
[0006]
In the present invention, T-NaOH or total caustic soda is also referred to as total caustic soda, and is the total Na component in the liquid converted to NaOH. For example, it can obtain | require from Formula (1) by the titration method mentioned later. Similarly, T-Al is also called total aluminum and means the total aluminum content excluding Al (OH) 3 crystallized in the liquid. For example, it can obtain | require from Formula (2) by the titration method mentioned later. Further, “F-NaOH” described later is also called free caustic soda or free caustic soda, and is caustic soda liberated in the liquid. This can also be obtained from equation (3) by the titration method described later.
[0007]
[Patent Document 1]
British Patent No. 123184 [Patent Document 2]
JP 63-215509 A (Claim 23)
[Patent Document 3]
JP-A-6-279022 (Claim 1)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method of treating a distillation column or the like in
The method of
The method of Patent Document 3 for crystallizing aluminum hydroxide is also a method of obtaining a predetermined crystal shape in the same region as
In particular, the concentration of the caustic soda solution used in the extrusion die cleaning process is high, and the waste liquid has a T-NaOH of 200 g / l or more, and in many cases as high as 400 g / l, and an efficient treatment technique has been established. Absent. Even now that environmental legislation including various recycling laws has been enacted, efficient and economical treatment technology for a large volume of caustic soda waste liquid has been an important research subject in the aluminum industry.
[0009]
Accordingly, the inventors have conducted academic basic research for several years based on the crystallization technique in view of the problems of the conventional technology. Then, it was examined whether or not the organic solvent can be used as a poor solvent to obtain the same or higher dilution effect as water. The inventors have also found that the activity of the added aqueous solution greatly affects the crystallization of aluminum hydroxide in a caustic soda solution in which aluminum is dissolved.
And based on the said knowledge, the recycling technology of new caustic soda was developed, the efficient process was enabled, and it came to this invention.
[0010]
An object of the present invention is to provide a method for highly efficiently crystallizing and separating aluminum hydroxide from an alkaline waste liquid containing an aluminum component used for cleaning an extrusion die in an aluminum processing factory and recycling a highly concentrated alkaline solution. Is to provide.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the alkaline waste liquid recycling method in the aluminum processing factory of the invention according to
[0012]
Thus, by adding the water-soluble organic solvent which is a poor solvent to the alkaline waste liquid, the solubility of aluminum hydroxide in the alkaline waste liquid is reduced, the state becomes supersaturated, and crystals can be deposited without seed crystals. The rate at which these crystals are precipitated is faster than crystallization by cooling, dilution with water, etc. and can be separated efficiently, so that the apparatus can be miniaturized and can be processed with good economic efficiency.
When the crystallization progresses, after removing the lower aluminum hydroxide rich layer, the upper aluminum hydroxide diluted layer is discharged from the crystallizer, and the water-soluble organic solvent is distilled from the diluted layer drainage by membrane separation, etc. The diluted waste liquid of the alkaline waste liquid separated and separated from the water-soluble organic solvent is reused as an alkaline solution in a processing factory. Since the solubility of aluminum hydroxide is reduced by dissolving the organic solvent, the concentration of aluminum in the alkaline solution to be reused by changing the amount of the added organic solvent can be reduced to a low concentration of 1.5 wt% or less. Moreover, while being able to comprise with simple apparatuses, such as a crystallizer, a solid-liquid separator, a distillation apparatus, as an installation, an operating cost can be reduced.
[0013]
In the present invention, examples of the water-soluble organic solvent that serves as a poor solvent include methyl alcohol, ethyl alcohol, acetone, methyl bromide, methyl iodide, and methylene chloride. From the viewpoint of the eccentricity factor, 1.8 to 0.2 is as effective as water or more. Methyl alcohol which has a low boiling point and dissolves in a high-concentration caustic soda solution and is easily separated from the aqueous solution is more preferable.
[0014]
The reason why the addition amount of the water-soluble organic solvent which is a poor solvent with respect to the water of the alkaline waste liquid is 0.5 or more in molar ratio is that the addition of less than 0.5 reduces the poor solvent effect. Further, if the addition amount exceeds 2.5 in terms of molar ratio, the effect of decreasing the amount of dissolved aluminum hydroxide due to the increase in the addition amount is small and the economic efficiency is deteriorated.
The effect of the addition of the organic solvent can be known from the relationship between the activity of the aqueous methyl alcohol solution and the molar fraction of methyl alcohol shown in FIG. That is, if the molar fraction of methyl alcohol is less than about 0.25, the difference in activity coefficient between water and methyl alcohol increases, and the effect of reducing the solubility of aluminum hydroxide is reduced, which is not effective. Moreover, even if the methyl alcohol has a molar fraction of more than about 0.70, the change in activity coefficient of water and methyl alcohol due to the addition of methyl alcohol is not large, which is not efficient. Thus, based on the activity of the aqueous methyl alcohol solution, the molar fraction of methyl alcohol is 0.25 to 0.75 (about 0.35 to 3 in terms of molar ratio). A ratio of the molar ratio of methyl alcohol to 0.5 to 2.5 is preferred.
The above-mentioned activity in FIG. 1 is an estimated value by the UNIFAC method of “The Properties of Gases and Liquids” (4th Ed. McGraw-Hill, New York (1978)) by RC Reid, JM Prausnitz and BE Poling.
[0015]
Moreover, the recycling method of the alkaline waste liquid in the aluminum processing plant according to
It is possible to economically regenerate caustic soda effluent having a high concentration of 200 to 500 g / l of total caustic soda generated in an aluminum processing factory, and circulate it in a process using a high concentration caustic soda solution.
[0016]
In the present invention, the alkaline waste liquid includes a single or mixed waste liquid of lithium hydroxide, caustic soda, potassium hydroxide, calcium hydroxide, magnesium hydroxide and the like.
[0017]
The invention according to claim 3 is the method for recycling alkaline waste liquid in the aluminum processing factory according to
Thus, the solubility of aluminum hydroxide can be reduced in a short time by using methyl alcohol which is easily available as a water-soluble organic solvent and is relatively easy to handle, such as separation of an aqueous solution. As a result, the facility for regenerating the alkaline waste liquid can be reduced in size and cost, and the operating cost can be reduced.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
First, with respect to the alkaline waste liquid water generated in an aluminum processing factory, a predetermined amount in the range of 0.35 to 3 in terms of a molar ratio of methyl alcohol as a poor solvent water-soluble organic solvent is controlled to be uniformly dissolved. Add while. Next, a crystal is grown for a predetermined time and a separation layer is formed, and separated into a crystal rich layer and a crystal dilution layer. Next, the organic solvent is separated from the effluent of the crystal dilution layer to obtain a highly alkaline solution, which is circulated and used as an alkaline aqueous solution for cleaning the extrusion mold.
[0019]
The alkaline waste liquid to be treated in the present invention is caustic soda used in surface treatment such as anodizing treatment or high concentration caustic soda used for dissolving aluminum components adhering to a processing jig such as a die used for extrusion of aluminum material. An aqueous solution of potassium hydroxide or the like. The concentration (T-NaOH) of caustic soda used in surface treatment such as etching treatment or anodizing treatment is usually about 50 to 100 g / l, and it is used for dissolving aluminum components adhering to dies used for extrusion processing. The concentration of caustic soda is about 200 to 450 g / l.
[0020]
The effect of poor water-soluble organic solvents such as methyl alcohol on the solubility of aluminum in aqueous caustic soda solution is 0 for methyl alcohol in an aqueous solution with different total aluminum (T-Al) concentration in caustic soda solution. .3 to 3 mol was added, and the amount of T-Al after a predetermined time was measured.
[0021]
This test was performed as follows.
First, the concentrations of T-NaOH and F-NaOH are adjusted by adding water or caustic soda to the aluminum extrusion die washing waste liquid to change the amount of caustic soda dissolved in water. The concentration of T-Al is adjusted by dissolving aluminum or diluting with a caustic soda solution or water.
Next, an aluminum hydroxide crystal corresponding to 3 wt% of T-Al is added as a seed crystal to prepare a sample without addition of an organic solvent. At the same time, a sample is prepared in which methyl alcohol is added in a molar ratio of 0.35 to 3 in the range of 0.35 to 3 without seed crystals. And after leaving at room temperature for 72 hours to make a crystal suspension, the sample solution was filtered to remove crystals, and T-Al, T-NaOH and F-NaOH in the filtrate were determined.
[0022]
To obtain T-NaOH and T-Al in caustic soda solution, take a sample from the filtrate, dilute it 10 times with pure water, take 5 ml of it, add 100 ml of pure water, and use it as an indicator. Phenolphthalein solution is added and 1N-HCl (Aml) is added dropwise until the solution turns from red to white. Next, 30 ml of 10 wt% KF aqueous solution is added to change the solution from white to red. Next, 1N HCl (Bml) is added dropwise to change the solution from red to white.
And T-NaOH (g / l), T-Al (g / l), and F-NaOH are calculated | required by following (1), (2), and (3) formula, respectively.
[0023]
T-NaOH (g / l) = 8.0 × A × f (1)
T-Al (g / l) = 1.8 × B × f (2)
F-NaOH (g / l) = 8.0 (AB / 3) × f (3)
However, f = 1.
[0024]
Regarding the relationship between F-NaOH and T-Al obtained as described above, when 3 wt% of T-Al is added to the caustic soda solution, and methyl alcohol is added to the water of the caustic soda solution without adding the seed crystal. FIG. 2 shows the case where is added at a molar ratio of 0.5 and 2.5.
From FIG. 2, by adding methyl alcohol as a water-soluble organic solvent in a molar ratio of 0.5 to 2.5 to the aluminum-containing caustic soda aqueous solution, T-Al in the caustic soda solution is crystallized by aluminum hydroxide. decrease. Thus, it can be seen that the solubility of aluminum hydroxide decreases without using seed crystals, that is, the supersaturation degree of aluminum hydroxide increases.
When methyl alcohol was added to the aluminum-containing caustic soda aqueous solution at a molar ratio of 0.35, 3, it was almost the same as when 0.5 or 2.5 molar ratio was added. From this, when an appropriate amount of water-soluble organic solvent such as methyl alcohol is added to the aluminum-containing caustic soda aqueous solution, T-Al in the solution is effectively reduced, the degree of supersaturation of aluminum hydroxide is reduced, and more aluminum hydroxide crystals are produced. Obtainable. From this, even in an aluminum-containing alkaline waste liquid, methyl alcohol is added thereto to crystallize and separate aluminum hydroxide to obtain an alkaline waste liquid with reduced T-Al, and the organic solvent is separated from the alkaline waste liquid. Thus, a high-concentration alkaline solution can be regenerated, and the alkaline solution can be circulated and used in the step of generating alkaline waste liquid.
[0025]
In addition, a predetermined amount of a water-soluble organic solvent that becomes a poor solvent as described above is added to an alkaline waste liquid in which an aluminum component is dissolved, and the solubility of aluminum hydroxide crystals is decreased to increase the degree of supersaturation and cause crystallization. The speed is controlled as follows.
The crystallization temperature of aluminum hydroxide is maintained below the boiling point of the solution so as to suppress evaporation of a water-soluble organic solvent such as methyl alcohol. Further, since the crystal growth rate is a function of the degree of supersaturation, it is performed by controlling the supersaturation generation rate. That is, the addition rate of the water-soluble organic solvent is appropriately determined depending on whether or not the crystal grain size is adjusted. In order to increase the crystal grain size, the addition rate of the water-soluble organic solvent is slowed down and the crystal growth rate is slowed down. Conversely, in order to crystallize quickly, the addition rate of the water-soluble organic solvent is increased so as to increase the crystal growth rate.
[0026]
Next, the crystallized aluminum hydroxide crystal is precipitated in the lower layer and separated into a lower layer concentrated liquid in which the aluminum hydroxide crystal is concentrated and an upper layer diluted waste liquid in which the aluminum hydroxide crystal is diluted. The aluminum hydroxide crystals are separated from the alkaline waste liquid by extracting the concentrated liquid.
[0027]
And it collect | recovers by dehydrating the crystal | crystallization of aluminum hydroxide from an aluminum hydroxide concentrated liquid. Alkaline waste liquid containing water-soluble organic solvent after separation of aluminum hydroxide crystals from aluminum hydroxide concentrate is either replenished with water-soluble organic solvent and used as it is for crystallization, or purified and used for aluminum extrusion dies. Recycled for melting aluminum. Removal of the organic solvent from the alkaline waste liquid is performed by separating the dissolved organic solvent by a method such as distillation or membrane separation.
[0028]
As an example of the alkaline waste liquid recycling apparatus for carrying out the above-described method of the present invention, an apparatus constituted by a crystallizer, a solid-liquid separator, and a solvent recovery apparatus is used.
[0029]
The crystallizer is provided with an organic solvent supply device and a stirrer so that aluminum dissolved in the waste liquid can be easily crystallized as aluminum hydroxide. Further, an extraction pipe is provided so that the crystallized aluminum hydroxide is agglomerated and precipitated, and the concentrated aluminum hydroxide sludge is taken out. The organic solvent is added from the organic solvent supply device while stirring the alkaline waste liquid with the stirring device, and the amount of aluminum hydroxide crystallized is increased by increasing the supersaturation degree of the aluminum hydroxide.
[0030]
A pump is provided in the extraction pipe so that the concentrated sludge is supplied to the solid-liquid separator. Moreover, the supernatant layer formed on the upper part of the aluminum hydroxide concentrated layer of the crystallizer has a low aluminum concentration and a high concentration of free caustic soda. The solution in the supernatant layer is taken out with a supernatant extraction tube.
[0031]
Control of the operation temperature of the crystallizer is not necessary, and aluminum hydroxide crystals can be easily crystallized from an alkaline waste liquid at room temperature. Further, by using a low boiling point organic solvent, the operation temperature of the crystallization is lowered by evaporation of the organic solvent.
[0032]
As the solid-liquid separation device, a centrifugal separator, a filtration device or the like can be applied, and there is no need to use a special device with small crystal grains. Therefore, the apparatus can be simple and inexpensive.
As the solvent recovery apparatus, a normal plate tower, a packed tower, or the like that can perform a distillation operation can be applied. These devices can be easily designed, and it is sufficient to pay attention to the processing of ordinary solvents, and the cost can be reduced.
[0033]
【The invention's effect】
According to the alkaline waste liquid recycling method of the present invention, the supersaturation degree of aluminum hydroxide can be increased, and aluminum hydroxide can be easily crystallized and removed from an aluminum-containing alkaline solution. The generated high-concentration alkaline waste liquid can be recycled. In other words, it is a method in accordance with the recycling age. Further, according to the present invention, it is not necessary to add a seed crystal during operation, so that the crystal processing apparatus can be made smaller and the cost can be reduced.
According to the recycling method of the third aspect of the present invention, the supersaturation degree of aluminum hydroxide can be increased, and the high-concentration alkaline waste liquid generated by cleaning the extrusion dies in the aluminum processing factory can be recycled. . Moreover, the organic solvent can be easily separated, and the equipment cost and operation cost can be reduced accordingly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a graph showing the activity of an aqueous methyl alcohol solution.
FIG. 2 is a graph showing the difference between F-NaOH and dissolved T-Al when methyl alcohol (organic solvent) is added and when it is not added.
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