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JP4227987B2 - 回転電機及びその製造方法 - Google Patents

回転電機及びその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、インバータを一体に組み込んだ回転電機に関するものであり、特に電気自動車、ハイブリッド車、アイドルストップ車に搭載される制御装置を内蔵した回転電機に関するものである。
従来のインバータを一体に組み込んだ回転電機においては、アルミニウム基板上に絶縁層を介して金属パターンが形成された金属基板にスイッチング素子が実装されているものがあった。そして金属基板と制御基板を電気的に接続するため、金属パターンを樹脂で鋳ぐるみ成形した接続部材が設けられていた。接続部材の接続端子の一方は金属基板のランドスペースに接続され、他方の接続端子は制御基板のスルーホールに接続されている。そして金属基板はグリースを介してヒートシンクに固定されている(特許文献1参照)。
特開2004−254359号公報(図1)
従来の回転電機においては、金属基板上の金属パターンは平面状に形成されているので、レジスト等も含めると設置面積が大きくなる。また、金属基板に部品を搭載するためのスペース及び接続端子を半田接合するためのスペースを設ける必要があった。さらに、金属基板と制御基板は接続部材の端子を介して接続されており、接続作業が複雑で、又端子と基板を接続するためのスペースを設けることも必要であった。従って装置全体が大型化してしまうとともに、生産コストが大きくなってしまうという問題点があった。
特にインバータを一体に組み込んだ回転電機においては、インバータを回転電機内に収納するため、制御装置を小型化することが必要であり、多くの部品点数や設置スペースの確保は小型化を妨げる原因となっていた。
一方、回転電機の制御装置はエンジンの近くに配置され、スイッチング素子の発熱を考慮すると特に厳しい高温条件の下で運転されることになる。従って、金属基板上の絶縁層に多量の熱が伝達されることとなり、金属基板と絶縁層が剥離してしまうという問題点があった。
高価な金属基板やグリースを用いた従来の構造においては、絶縁性を有する基板の絶縁層及びグリースを設ける必要があったので、回転電機の生産コストが大きくなってしまっていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、インバータを一体に組み込んだ回転電機の制御装置を小型化すると共に、生産コストを低くすることを目的とするものである。
更に導電性を有するヒートシンクを導電体として使用するとともに簡単な構造で異なる極性を有する配線同士を絶縁することのできる回転電機を提供することを目的とするものである。
この発明の請求項1に係る回転電機は、シャフトに固定されると共に界磁巻線を有する回転子と、この回転子に対して対向して配置されるとともに電機子巻線を有する固定子と、電機子巻線に流れる電流を制御するための制御装置とを有するものであって、制御装置はスイッチング素子と、このスイッチング素子が接合されるヒートシンクから構成され、スイッチング素子は平面状のベース部と、このベース部とは異なる極性を有する多段に折り曲げられたリード端子からなり、ベース部はヒートシンクに直接接合されると共に、リード端子は接続部材に設けられた金属パターンに面接触により接合され、接続部材はベース部が接合されたヒートシンクと同一のヒートシンクに取り付けられ、更にベース部がヒートシンクに直接接合される面と、金属パターンの上面とが略同一平面になるよう構成されたものである。
この発明の請求項1に係る回転電機によれば、シャフトに固定されると共に界磁巻線を有する回転子と、この回転子に対して対向して配置されるとともに電機子巻線を有する固定子と、電機子巻線に流れる電流を制御するための制御装置とを有するものであって、制御装置はスイッチング素子と、このスイッチング素子が接合されるヒートシンクから構成され、スイッチング素子は平面状のベース部と、このベース部とは異なる極性を有する多段に折り曲げられたリード端子からなり、ベース部はヒートシンクに直接接合されると共に、リード端子は接続部材に設けられた金属パターンに面接触により接合され、接続部材はベース部が接合されたヒートシンクと同一のヒートシンクに取り付けられ、更にベース部がヒートシンクに直接接合される面と、金属パターンの上面とが略同一平面になるよう構成されたので、制御装置を小型化すると共に、生産コストを低くすることができる。
実施の形態1.
以下この発明の一実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1によるインバータを一体的に組み込んだ回転電機を示す断面側面図である。
図において、回転電機1は,フロントブラケット(図示せず)及びリヤブラケット2から構成されるケースと、ケースに対して軸受3を介して回転自在に支持されているシャフト4と、このシャフト4に固定されると共に界磁巻線5を有する回転子6と,ケースに固定されるとともに回転子6を囲むように配設され、更には電機子巻線7aを有する固定子7と、回転子6の軸方向の両端面に固定されたファン8と、シャフト4のフロント側の端部に固着されたプーリ9と、シャフト4のリヤ側外周に位置するようにリヤブラケット2に取り付けられたブラシホルダ10と、シャフト4のリヤ側に装着された一対のスリップリング11と、このスリップリング11に摺接するようにブラシホルダ10内に配設された一対のブラシ12と、シャフト4のリヤ側端部に配設された回転位置検出センサ(レゾルバ等)13を備えている。
そして、この回転電機1はプーリ9及びベルト(図示せず)を介してエンジンの回転軸(図示せず)に連結されている。
制御装置14はリヤブラケット2の後ろ側に設置したカバー15の内側に設けられており、制御装置14は複数のスイッチング素子16と、これらスイッチング素子16に接続されたヒートシンク17により構成されている。
制御基板18は接続部材19によりスイッチング素子16と接続されている。カバー15及びリヤブラケット2には通風孔が設けられ、回転子6に設けられたファン8の回転により、矢印Wに示されるような風が、カバー15の内部を通りぬけ、スイッチング素子16、ヒートシンク17a〜17b、制御基板18及び接続部材19が冷却される。
図2は本発明による回転電機における電気回路図である。本発明による回転電機1は固定子7の電機子巻線7aと回転子6の界磁巻線5を備え、回転子6に連結されたプーリ9がエンジンの回転軸とベルトを介して接続されている。ここで、電機子巻線7aは、U相、V相、W相からなる三相のコイルがY結線(スター結線)になるように構成されている。
制御装置14は複数のスイッチング素子16及び各スイッチング素子16に対し並列に接続されたダイオード20からなるインバータモジュール21と、このインバータモジュール21に対して並列に接続されたコンデンサ22とを備えている。インバータモジュール21においては、上アームがスイッチング素子16及びダイオード20によって構成されると共に、下アームがスイッチング素子16及びダイオード20によって構成され、これら上アームと下アームとを直列に接続することによって1セットが構成され、更に当該セットが3個並列に配置されている。
エンジンの始動時にバッテリ23から直流配線24を介して直流電力が制御装置14に供給される。そして、制御回路を有した制御基板18がインバータモジュール21の各スイッチング素子16を開閉制御し、直流が三相交流に変換される。そして、この三相交流が交流配線25を介して固定子7の電機子巻線7aに供給される。
従って回転子6の界磁巻線5の周りに回転磁界が発生する。更に界磁巻線5には界磁電流制御回路26から界磁電流が供給されているので、回転子は回転駆動され、プーリ9、ベルト、クランクプーリ及びクラッチを介してエンジンが始動される。
一方、エンジンが始動された後においては、エンジンの回転力がクランクプーリ、ベルト、プーリ9を介して回転電機1に伝達される。これにより、回転子6が回転駆動されて、電機子巻線7aにおいて発生した三相交流が制御基板18によって直流に変換され、バッテリ23が充電される。
図3は図1におけるA−A線断面正面図である。図2において示されたU相の上アーム31は図3におけるU相32の内側ヒートシンク17aに取付けられるとともに、U相の下アーム33はU相32の外側ヒートシンク17bに取付けられる。同様にV相の上アーム34はV相35の内側ヒートシンク17cに取付けられるとともに、V相の下アーム36はV相35の外側ヒートシンク17dに取付けられる。更にW相の上アーム37はW相38の内側ヒートシンク17eに取付けられるとともに、W相の下アーム39はW相38の外側ヒートシンク17fに取付けられる。
図4はU相の上アーム31を示す側面図であり、他のアームも同様に構成されている。スイッチング素子16とは、一個のIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)又は一個のMOSFET(電解効果トランジスタ)が樹脂により被覆され、更に板状に形成された単一のスイッチング素子を意味する。例えば、スイッチング素子16をMOSFETにより形成した場合、スイッチング素子16は熱を拡散するための平面を主端子とするドレイン電極端子16a、ソース電極端子16b及び制御電極端子としてのゲート電極端子16cを備えていることになる。
この場合ドレイン電極端子16aが平面状のベース部となり、ソース電極端子16bとゲート電極端子16cがベース部とは異なる極性を有するリード端子となる。ドレイン電極端子16aはヒートシンク17aと半田41により直接接合されている。ヒートシンク17aは放熱性及び導電性を有する銅、アルミニウム等により構成される。
ヒートシンク17aにフィンを設けた場合、スイッチング素子16において発生した熱を効率的に放熱させることができる。接続部材19においては、銅などの伝導性の優れた金属からなる金属パターン42が形成されており、ソース電極端子16bとゲート電極端子16cは金属パターン42に半田43を介して接合される。
接続部材19においては、2つ以上の接続端子を有する金属パターン42が樹脂44により一体的に成形されている。例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンスルフィド)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエーテルケトン等のプラスチックを射出することによって成形してもよく、又エポキシなどの熱硬化性樹脂をトランスファ−成形してもよい。
また、接続部材19においては、ソース電極端子16b及びゲート電極端子16cのリードと接続端子との接触部であるランドが金属パターン42に一体的に成形されており、ソース電極端子16b及びゲート電極端子16cのリードが金属パターン42と接合され、金属パターン42がブスバーを兼ねることができ、空間を効率的に使うことで、装置を小型化することができるようになる。
ヒートシンク17aと金属パターン42は略平行になるように配置されており、ソース電極端子16bにおいて発生した熱をヒートシンク17aに伝達させることにより、放熱性を向上させることができる。また、ドレイン電極端子16a、ソース電極端子16b及びゲート電極端子16cは略同一平面上に配置されており、即ち、ヒートシンク17aにおけるドレイン電極端子16aが直接接合される面と、金属パターン42の上面は略同一平面になるよう配置されているので、上下方向に振動しても剥離し難くなる。
スイッチング素子16のソース電極端子16bとゲート電極端子16cはL字形状に形成してもよく、更に直線状に形成してもよい。またドレイン電極端子16a側の方がスイッチング素子16からの発熱の影響を受け易く、ソース電極端子16b及びゲート電極端子16c側よりも高温状態になり易いので、半田41は半田43よりも高融点の半田材で構成してもよい。
高温条件下でスイッチング素子16が発熱した場合、半田41は融点付近では軟化しやすく、振動時に半田クラックが発生する可能性がある。そこで半田41として高融点を有する半田材を用いることにより、高温条件下での信頼性を向上させることができる。
また、スイッチング素子16のソース電極端子16b及びゲート電極端子16cと金属パターン42を接合するに際して、半田43の代わりに、溶接によって両者を接合しても良い。溶接としては、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザ、CO2レーザ等の両部材を溶融できるものを使用することができる。溶接は部材同士の金属結合であり、従って溶接は半田よりも高い強度を有する。
さらに、ソース電極端子16b及びゲート電極端子16cは金属パターン42と同じ材料で構成されており、低い温度条件下においても線膨張において差異が生じず、装置の信頼性を確保することができる。また、溶接部分は高温条件下における強度も高く、更に耐振動性も高い。
そこで放熱性がより要求されるドレイン端子16aとヒートシンク17aの間においては半田41を使用し、耐振動性が要求されるソース電極端子16b及びゲート電極端子16cと金属パターン42との接合に関しては溶接を用いることにより、高信頼性、高放熱性、耐振動性を確保することができる。
次に図4において示された構造の製造方法について説明する。
ドレイン電極端子16aはヒートシンク17aに対し半田41を介して接合した後、ソース電極端子16b及びゲート電極端子16cは金属パターン42に対し半田43を介して接合する。このような半田による接合作業は、ヒータ加熱装置、熱風加熱装置、高周波加熱装置などによって行われる。
また、接続作業を部品を組み付けた後に行うようにしてもよい。例えば、前工程において、スイッチング素子16のドレイン電極端子16aをヒートシンク17aに対し半田41を介して接合する。
前工程において半田41により接合されたスイッチング素子16とヒートシンク17aは、半田43が塗布された金属パターン42を有する接続部材19に組付けられる。
そして、後工程において、スイッチング素子16のソース電極端子16bとゲート電極端子16cが接続部材19の金属パターン42に半田43を介して接合される。上記順序を逆にしても良く、即ち前工程において、ソース電極端子16b及びゲート電極端子16cを金属パターン42に接合し、後工程において、ドレイン電極端子16aをヒートシンク17aに接合してもよい。
次に半田による接続作業を同時に行うための方法について説明する。
先ず接続部材19がヒートシンク17aに組付けられる。そして半田41がヒートシンク17a上に塗布される。半田41としては、ペースト状であってフラックスが混ぜられた半田、シート状の固形半田に液体フラックスをつけたようなものなどを使用することができる。更に半田43が金属パターン42上の各電極に対応する位置に塗布される。半田43としてはペースト半田を使用することができる。
ペースト半田の供給としては、ディスペンサにより塗布する方法、あるいはマスクを介してスキージにより塗ることによるはんだ印刷方法などを採用することができる。
また、接続部材19をヒートシンク17aに組み付ける前に半田を塗布するようにしてもよい。次にスイッチング素子16が所定の位置に搭載される。
ヒートシンク17aには位置決めするための枠が設けられており、スイッチング素子16を所定の位置に載置することができる。半田接合作業は、例えば、上下方向から強制的に対流させた熱風を用いたリフロー炉内で行うことができる。金属パターン42と、ヒートシンク17aのスイッチング素子16との接触面は略同一平面上になるように配置されており、更にヒートシンク17aと接続部材19との接触面積も大きいので、半田接合作業時においてヒートシンク17aから接続部材19に熱が伝達されるようになり、同時に半田接合を行うことができる。
また、半田43を用いる代わりに溶接により接合してもよい。更には半田41の融点が半田43の融点よりも高くなるように設定してもよい。
一方、半田が溶融する時において、スイッチング素子16のドレイン電極端子16aに塗布された半田41及びソース電極端子16bとゲート電極端子16cに塗布された半田43は、表面張力により、複雑な方向に位置ずれが発生する場合がある。
特に、スイッチング素子16のソース電極端子16bとゲート電極端子16cとの間の間隔は小さいので、スイッチング素子16の僅かな位置ずれにより、ソース電極端子16bとゲート電極端子16cが同一の金属パターン42上において半田接合され、電極間で短絡が生じるおそれがある。
そこで、前工程においてスイッチング素子16のソース電極端子16b及びゲート電極端子16cを接続部材19の金属パターン42に半田43を介して予め接合する。
この場合、スイッチング素子16を位置決めするための冶具を用いることにより、精度良く位置決めをすることが可能である。このように前工程で半田により接合されたスイッチング素子16と接続部材19は、半田41を塗布されたヒートシンク17aに組付けられる。さらにその後、スイッチング素子16のドレイン電極端子16aとヒートシンク17aは半田41を介して接合される。
以上のように前工程でスイッチング素子16が精度良く位置決めされているので、スイッチング素子16が位置ずれすることによって発生する電極間の短絡を確実に防止することができる。
この場合においても、半田41の融点が半田43の融点よりも高くなるように設定してもよい。また、半田43を用いる代わりに溶接により接合してもよい。
以上のように構成することにより、スイッチング素子16のベース面は絶縁シートを介さずにヒートシンク17に接合するとともに、スイッチング素子16のリード端子16b、16cは接続部材19に接合したので、装置を小型化することができるとともに、低コストを実現できる。さらに、絶縁層の接着構造がなくなるので、絶縁層が剥離することがなくなり、信頼性が向上する。
実施の形態2.
図5はU相の下アーム33と上アーム31を組付けた状態を示す側面図である。
下アーム33と上アーム31は、スイッチング素子16が向かい合うような状態になるように組付けられる。上アーム31のソース電極端子16bが接合された金属パターン42は、下アーム33のヒートシンク17bにまで延設され、金属パターン42はねじ51によりヒートシンク17bに固定される。
このように構成することにより、下アーム33のドレイン電極端子16aと上アーム31のソース電極端子16bは電気的に接続されることとなり、前述のとおり、上アーム31のスイッチング素子16と下アーム33のスイッチング素子16が直列に接続されることとなるのである。
また、直流電源の変動を抑制し、電圧の跳ね上がり等を平滑にするため、平滑コンデンサ52が用いられている。下アーム33のヒートシンク17bと上アーム31のソース電極端子16bとを接合するための金属パターン42を覆う樹脂の外側であって、露出した部分において、平滑コンデンサ52は接合されている。これにより装置全体を小型化することができると共に、部品点数を削減することができる。
更に各アームの接続部材19においては、複数のスイッチング素子16のソース電極端子16bとゲート電極端子16cを金属パターン42に接合すると共に、電極端子となる金属パターン42を樹脂44により一体化して、同一方向から引き出し、一対の出力端子としてヒートシンク17a、17bの外に露出させるようにしている。これにより、装置全体を小型化することができると共に、一対の金属パターン42同士において磁界を相殺させることができるので、周囲の部品に及ぼす磁界の影響を少なくさせることができる。
また、上アーム31の接続部材19は下アーム33のヒートシンク17bの真上に設置させることができると共に、下アーム33の接続部材19は上アーム31のヒートシンク17aの真下に設置させることができる。即ち、接続部材19を上アーム31と下アーム33の間に収容することができ、外に出す必要がなくなるので、上アーム31と下アーム33の間の空間を有効に活用することができ、装置の小型化を図ることができる。
このように接続部材19を上アーム31と下アーム33の間の空間を利用して立体的に配線することで、配線面積を小さくし、かつ、上アーム31と下アーム33の各スイッチング素子16の隙間を埋めるように配線することができるので、装置の小型化を図ることができる。
実施の形態3.
図6はU相の下アーム部を示す平面図である。図において、複数のスイッチング素子16のドレイン電極端子16aは同一のヒートシンク17b上に半田41によって接合される。ソース電極端子16bとゲート電極端子16cはそれぞれ金属パターン42に半田43によって接合される。このように複数のスイッチング素子16を一つの接続部材19に対して、接近した状態で接合したので、一つの出力端子を介して制御基板18と接続することができる。従ってノイズに影響されず、又装置全体を小型化することができる。
実施の形態4.
図7はU相の下アーム部を示す背面断面図である。スイッチング素子16のソース電極端子16bとゲート電極端子16cの間に樹脂44の一部を形成する仕切り壁71を設置したものである。このように仕切り壁71を設けることにより、スイッチング素子16のソース電極端子16bとゲート電極端子16cにおいて、半田43を溶融させる時に、各電極間で、半田ブリッジが発生するのを抑制することができるとともに、また各電極間が短絡するのを防止することができる。また仕切り壁71により、容易にスイッチング素子16を位置決めすることができる。上記構成は装置全体を小型化するために、電極間の間隔を短くする場合に特に有効である。
この発明の実施の形態1による回転電機を示す断面側面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機における電気回路図である。 図1におけるA−A線断面正面図である。 この発明の実施の形態1による回転電機のアーム部を示す側面図である。 この発明の実施の形態2による回転電機の上アームと下アームの組付け構造を示す側面図である。 この発明の実施の形態3による回転電機のアーム部を示す平面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機のアーム部を示す背面断面図である。
符号の説明
4 シャフト、5 界磁巻線、6 回転子、7 固定子、7a 電機子巻線、
14 制御装置、16 スイッチング素子、17 ヒートシンク、19 接続部材、
42 金属パターン、71 仕切り壁。

Claims (6)

  1. シャフトに固定されると共に界磁巻線を有する回転子と、この回転子に対して対向して配置されるとともに電機子巻線を有する固定子と、上記電機子巻線に流れる電流を制御するための制御装置とを有する回転電機において、上記制御装置はスイッチング素子と、このスイッチング素子が接合されるヒートシンクから構成され、上記スイッチング素子は平面状のベース部と、このベース部とは異なる極性を有する多段に折り曲げられたリード端子からなり、上記ベース部は上記ヒートシンクに直接接合されると共に、上記リード端子は接続部材に設けられた金属パターンに面接触により接合され、上記接続部材は上記ベース部が接合された上記ヒートシンクと同一のヒートシンクに取り付けられ、更に上記ベース部が上記ヒートシンクに直接接合される面と、上記金属パターンの上面とが略同一平面になるよう構成されたことを特徴とする回転電機。
  2. 2つの上記スイッチング素子を向かい合わせて配置すると共に、上記スイッチング素子の間の空間内に上記接続部材を配置し、更に上記接続部材を同一方向から引き出したことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 複数の上記スイッチング素子が1つのヒートシンク及び1つの接合部材に接合されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機。
  4. 上記リード端子間を仕切るための仕切り壁を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の製造方法であって、上記接続部材を上記ヒートシンクに組み付けた後、上記リード端子が上記金属パターンに接合されると共に、上記ベース部を上記ヒートシンクに接合することを特徴とする回転電機の製造方法。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の製造方法であって、上記リード端子を上記金属パターンに接合した後に、上記スイッチング素子を上記ヒートシンクに組み付け、上記ベース部を上記ヒートシンクに接合することを特徴とする回転電機の製造方法。
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