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JP4223505B2 - メールサーバ移行支援プログラムおよびメールサーバ移行支援装置 - Google Patents

メールサーバ移行支援プログラムおよびメールサーバ移行支援装置 Download PDF

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JP4223505B2
JP4223505B2 JP2005248219A JP2005248219A JP4223505B2 JP 4223505 B2 JP4223505 B2 JP 4223505B2 JP 2005248219 A JP2005248219 A JP 2005248219A JP 2005248219 A JP2005248219 A JP 2005248219A JP 4223505 B2 JP4223505 B2 JP 4223505B2
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Description

この発明は、メールサーバの移行時に新旧メールサーバとクライアントを中継して移行を支援するメールサーバ移行支援プログラムおよびメールサーバ移行支援装置に関し、特に、移行中および移行後において、クライアントが正しくメールを識別することができるメールサーバ移行支援プログラムおよびメールサーバ移行支援装置に関するものである。
通常、電子メールシステムにおいて、メールサーバのハードウェアのリプレースや、サーバ構成の変更を行う場合は、それまで使用していたメールサーバにあるメールを新しいメールサーバに移行する必要がある。
しかし、電子メールは常時送受信が行われるものであり、そのため、サービスを停止せずにメールを移行することが求められている。
そこで、移行元である旧メールサーバと、移行先である新メールサーバを同時にネットワークに接続した状態で、新旧メールサーバとクライアントの間を中継する機能を備え、クライアントに対し、あたかも1つのサーバであるかのように見せることにより、サービスを停止する必要のない電子メールシステムが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−290468号公報
しかしながら、新旧メールサーバとクライアントを中継し、クライアントに対してそれぞれのメールサーバにあるメールをそのまま応答した場合、メール識別子が重複する可能性がある。
ここで、メール識別子とは、メールサーバにより、メールごとに一意になるように付与された識別子である。電子メール利用者が使用する一般的なメールクライアントソフトウェア(メーラ)は、メールの未読/既読の判定に、このメール識別子を利用している。そのため、旧メールサーバにあるメールのメール識別子と、新メールサーバにあるメールのメール識別子が重複してしまうと、未読/既読管理が正しく行えないという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、移行中および移行後において、クライアントが正しくメールを識別することができるメールサーバ移行支援プログラム、メールサーバ移行支援装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係るメールサーバ移行支援プログラムは、旧メールサーバから新メールサーバへメールサーバを移行する際に、旧メールサーバおよび新メールサーバとクライアントとの間を中継して移行を支援するコンピュータを動作させるメールサーバ移行支援プログラムであって、前記クライアントからの接続要求を受け付ける接続要求受付手順と、前記接続要求受付手順により前記接続要求が受け付けられた場合に、前記旧メールサーバおよび前記新メールサーバにそれぞれ接続し、メールデータを一意に識別するためのメール識別子を含むメール情報をそれぞれのメールサーバから取得するメール情報取得手順と、前記メール情報取得手順により取得された旧メールサーバのメール情報と新メールサーバのメール情報とを比較し、メール識別子が重複しているものが存在した場合に、重複しない新たなメール識別子を生成し、生成したメール識別子と、前記重複したメール識別子のうち新メールサーバから取得したメール識別子と対応付けるメール識別子生成手順と、前記クライアントからメール受信に関する命令を受け付けるクライアント命令受付手順と、前記クライアント命令受付手順により前記メール受信に関する命令が受け付けられた場合に、前記メール識別子生成手順により生成された新たなメール識別子を用いることで全てのメールデータを一意に識別して処理を行うクライアント命令処理手順と、前記クライアント命令処理手順により行われた処理の結果を前記クライアントへ応答するクライアント命令応答手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、クライアントからの接続要求を受け付けた場合に、旧メールサーバおよび新メールサーバにそれぞれ接続し、メールデータを一意に識別するためのメール識別子を含むメール情報をそれぞれのメールサーバから取得し、取得した旧メールサーバのメール情報と新メールサーバのメール情報とを比較し、メール識別子が重複しているものが存在した場合に、重複しない新たなメール識別子を生成し、生成したメール識別子と、重複したメール識別子のうち新メールサーバから取得したメール識別子と対応付け、クライアントからメール受信に関する命令を受け付けた場合に、生成した新たなメール識別子を用いることで全てのメールデータを一意に識別して処理を行い、処理の結果を前記クライアントへ応答するよう構成したので、旧メールサーバにあるメールのメール識別子と新メールサーバにあるメールのメール識別子が重複していた場合でも、それぞれのメールを一意に識別して処理することができる。
また、請求項2の発明に係るメールサーバ移行支援プログラムは、請求項1の発明において、前記メール情報は、新旧メールサーバがそれぞれ格納しているメールデータに対して格納順に付与したメール通番を含み、新旧メールサーバのそれぞれのメール通番に対応付けられた新たなメール通番を全てのメールに対して生成するメール通番生成手順をさらにコンピュータに実行させ、前記クライアント命令処理手順は、前記新たなメール通番を指定してクライアントが要求する命令を処理することを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、新旧メールサーバがそれぞれ格納しているメールデータに対して格納順に付与したメール通番に対応付けられた新たなメール通番を全てのメールに対して生成し、この新たなメール通番を指定してクライアントが要求する命令を処理するよう構成したので、クライアントから受信したメール通番に対して、新旧メールサーバにあるメールを容易に紐付けることができる。
また、請求項3の発明に係るメールサーバ移行支援プログラムは、請求項1または2の発明において、前記クライアント命令処理手順は、前記クライアントからのメール識別子出力要求に応じて、重複しないメール識別子をクライアントに出力するものであって、前記旧メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する第一のメール識別子出力手順と、前記新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する第二のメール識別子出力手順と、をコンピュータに実行させ、前記第二のメール識別子出力手順は、前記新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する際に、前記重複したメール識別子については当該重複したメール識別子に対応付けられている前記新たなメール識別子に置換えて出力することを特徴とする。この請求項3の発明によれば、クライアントからのメール識別子出力要求に応じて、旧メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力し、新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力し、新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する際に、重複したメール識別子については当該重複したメール識別子に対応付けられている新たなメール識別子に置換えて出力するよう構成したので、クライアントは、メール識別子出力要求により、全てのメールを一意に識別するメール識別子を取得することができる。
また、請求項4の発明に係るメールサーバ移行支援プログラムは、請求項1、2または3の発明において、前記クライアント命令処理手順は、前記クライアントからのメール削除要求に応じて、当該メール削除要求により指定されたメールデータを削除するものであって、前記指定されたメールデータが格納されている前記旧メールサーバまたは前記新メールサーバに当該メールデータの削除を要求するメール削除命令を発行するメール削除命令発行手順と、前記指定されたメールデータが前記メール識別子生成手順により新たなメール識別子を生成されたメールデータであった場合に、当該メールデータに対応するメール識別子を削除するメール識別子削除手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。この請求項4の発明によれば、クライアントからのメール削除要求に応じて、指定されたメールデータが格納されている旧メールサーバまたは新メールサーバに当該メールデータの削除を要求するメール削除命令を発行し、指定されたメールデータが新たなメール識別子を生成されたメールデータであった場合に、当該メールデータに対応するメール識別子を削除するよう構成したので、メールサーバ移行支援プログラムの記憶領域を無駄なく使用することができる。
また、請求項5の発明に係るメールサーバ移行支援装置は、旧メールサーバから新メールサーバへメールサーバを移行する際に、旧メールサーバおよび新メールサーバとクライアントとの間を中継して移行を支援するメールサーバ移行支援装置であって、前記クライアントからの接続要求を受け付ける接続要求受付手段と、前記接続要求受付手段により前記接続要求が受け付けられた場合に、前記旧メールサーバおよび前記新メールサーバにそれぞれ接続し、メールデータを一意に識別するためのメール識別子を含むメール情報をそれぞれのメールサーバから取得するメール情報取得手段と、前記メール情報取得手段により取得された旧メールサーバのメール情報と新メールサーバのメール情報とを比較し、メール識別子が重複しているものが存在した場合に、重複しない新たなメール識別子を生成し、生成したメール識別子と、前記重複したメール識別子のうち新メールサーバから取得したメール識別子と対応付けるメール識別子生成手段と、前記クライアントからメール受信に関する命令を受け付けるクライアント命令受付手段と、前記クライアント命令受付手段により前記メール受信に関する命令が受け付けられた場合に、前記メール識別子生成手段により生成された新たなメール識別子を用いることで全てのメールデータを一意に識別して処理を行うクライアント命令処理手段と、前記クライアント命令処理手段により行われた処理の結果を前記クライアントへ応答するクライアント命令応答手段と、を備えたことを特徴とする。この請求項5の発明によれば、クライアントからの接続要求を受け付けた場合に、旧メールサーバおよび新メールサーバにそれぞれ接続し、メールデータを一意に識別するためのメール識別子を含むメール情報をそれぞれのメールサーバから取得し、取得した旧メールサーバのメール情報と新メールサーバのメール情報とを比較し、メール識別子が重複しているものが存在した場合に、重複しない新たなメール識別子を生成し、生成したメール識別子と、重複したメール識別子のうち新メールサーバから取得したメール識別子と対応付け、クライアントからメール受信に関する命令を受け付けた場合に、生成した新たなメール識別子を用いることで全てのメールデータを一意に識別して処理を行い、処理の結果を前記クライアントへ応答するよう構成したので、旧メールサーバにあるメールのメール識別子と新メールサーバにあるメールのメール識別子が重複していた場合でも、それぞれのメールを一意に識別して処理することができる。
また、請求項6の発明に係るメールサーバ移行支援装置は、請求項5の発明において、前記メール情報は、新旧メールサーバがそれぞれ格納しているメールデータに対して格納順に付与したメール通番を含み、新旧メールサーバのそれぞれのメール通番に対応付けられた新たなメール通番を全てのメールに対して生成するメール通番生成手段をさらに備え、前記クライアント命令処理手段は、前記新たなメール通番を指定してクライアントが要求する命令を処理することを特徴とする。この請求項6の発明によれば、新旧メールサーバがそれぞれ格納しているメールデータに対して格納順に付与したメール通番に対応付けられた新たなメール通番を全てのメールに対して生成し、この新たなメール通番を指定してクライアントが要求する命令を処理するよう構成したので、クライアントから受信したメール通番に対して、新旧メールサーバにあるメールを容易に紐付けることができる。
また、請求項7の発明に係るメールサーバ移行支援装置は、請求項5または6の発明において、前記クライアント命令処理手段は、前記クライアントからのメール識別子出力要求に応じて、重複しないメール識別子をクライアントに出力するものであって、前記旧メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する第一のメール識別子出力手段と、前記新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する第二のメール識別子出力手段と、を備え、前記第二のメール識別子出力手段は、前記新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する際に、前記重複したメール識別子については当該重複したメール識別子に対応付けられている前記新たなメール識別子に置換えて出力することを特徴とする。この請求項7の発明によれば、クライアントからのメール識別子出力要求に応じて、旧メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力し、新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力し、新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する際に、重複したメール識別子については当該重複したメール識別子に対応付けられている新たなメール識別子に置換えて出力するよう構成したので、クライアントは、メール識別子出力要求により、全てのメールを一意に識別するメール識別子を取得することができる。
また、請求項8の発明に係るメールサーバ移行支援装置は、請求項5、6または7の発明において、前記クライアント命令処理手段は、前記クライアントからのメール削除要求に応じて、当該メール削除要求により指定されたメールデータを削除するものであって、前記指定されたメールデータが格納されている前記旧メールサーバまたは前記新メールサーバに当該メールデータの削除を要求するメール削除命令を発行するメール削除命令発行手段と、前記指定されたメールデータが前記メール識別子生成手段により新たなメール識別子を生成されたメールデータであった場合に、当該メールデータに対応するメール識別子を削除するメール識別子削除手段と、を備えたことを特徴とする。この請求項8の発明によれば、クライアントからのメール削除要求に応じて、指定されたメールデータが格納されている旧メールサーバまたは新メールサーバに当該メールデータの削除を要求するメール削除命令を発行し、指定されたメールデータが新たなメール識別子を生成されたメールデータであった場合に、当該メールデータに対応するメール識別子を削除するよう構成したので、メールサーバ移行支援プログラムの記憶領域を無駄なく使用することができる。
請求項1および5の発明によれば、旧メールサーバにあるメールのメール識別子と新メールサーバにあるメールのメール識別子が重複していた場合でも、それぞれのメールを一意に識別して処理することができるので、クライアントは、メール識別子が重複したことを意識せずにメールに対する処理を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項2および6の発明によれば、クライアントから受信したメール通番に対して、新旧メールサーバにあるメールを容易に紐付けることができるので、クライアントからの命令を効率よく処理することができるという効果を奏する。
また、請求項3および7の発明によれば、クライアントは、メール識別子出力要求により全てのメールを一意に識別するメール識別子を取得することができるので、メールの未読/既読の判定を正しく行うことができるという効果を奏する。
また、請求項4および8の発明によれば、メールサーバ移行支援プログラムの記憶領域を無駄なく使用することができるので、資産を有効に活用することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るメールサーバ移行支援装置およびメールサーバ移行支援プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、本実施例では、本発明を、POPサーバを用いたメールシステムに適用した場合を中心に説明する。
まず、本実施例に係るPOPサーバ移行支援装置を用いたメールシステムの構成について説明する。図1は、本実施例に係るPOPサーバ支援装置を用いたメールシステムの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このメールシステムは、メールサーバの移行を支援するPOPサーバ移行支援装置100と、メールを利用するユーザが使用するクライアント4001〜400nとがインターネットやイントラネットを介して接続され、また、POPサーバ移行支援装置100と、移行元のメールサーバである旧POPサーバ200と、移行先のメールサーバである新POPサーバ300とがLANを介して接続されている。
POPサーバ移行支援装置100は、クライアント4001〜400nからインターネットやイントラネットを介してメール受信に関する命令を受信し、旧POPサーバ200と新POPサーバ300に対してユーザから要求された処理を行い、結果を応答する装置である。
このPOPサーバ移行支援装置100は、POPサーバ情報取得処理部110と、旧POPサーバ情報記憶部120と、新POPサーバ情報記憶部130と、メッセージ番号情報記憶部140と、自動生成UIDL情報記憶部150と、クライアント命令処理部160とを有する。
POPサーバ情報取得処理部110は、旧POPサーバ200と新POPサーバ300より、それぞれに格納されている受信メールデータの情報を取得する処理部である。具体的には、このPOPサーバ情報取得処理部110は、旧POPサーバ200にUIDL命令およびLIST命令を発行し、メッセージ番号とUIDLとメールサイズを取得して旧POPサーバ情報を作成し、旧POPサーバ情報記憶部120に格納する。
また、このPOPサーバ情報取得処理部110は、新POPサーバ300にUIDL命令およびLIST命令を発行し、メッセージ番号とUIDLとメールサイズを取得して新POPサーバ情報を作成し、新POPサーバ情報記憶部130に格納する。
また、このPOPサーバ情報取得処理部110は、旧POPサーバ200から取得した旧POPサーバ情報と、新POPサーバ300から取得した新POPサーバ情報とを比較し、UIDLが重複するものがあるか否かを確認する。UIDLが重複するものがあった場合は、重複しないUIDLを新たに生成し、ユーザID、オリジナルUIDL(旧POPサーバ200または新POPサーバ300にあるメールデータのUIDL)と対応付けて自動生成UIDL情報を作成し、自動生成UIDL情報記憶部150に格納する。
このPOPサーバ情報取得処理部110が、旧POPサーバ200にあるメールデータと、新POPサーバ300にあるメールデータとで、UIDLが重複しているものがあった場合に、重複しない新たなUIDLを生成して自動生成UIDL情報記憶部150に格納することにより、後述するクライアント命令処理部160は、新POPサーバ300にあるメールデータの、重複していたUIDLを自動生成UIDLで置き換えることができ、その結果、クライアント4001〜400nに対して全てのメールデータを一意に識別するUIDLを出力することができる。
また、このPOPサーバ情報取得処理部110は、クライアント4001〜400nとの応答で使用するクライアント応答用メッセージ番号として新たな通し番号を生成し、このクライアント応答用メッセージ番号を、旧POPサーバ情報のメッセージ番号と1つずつ順番に対応付け、続いて、新POPサーバ情報の全てのメッセージ番号と1つずつ順番に対応付けて、メッセージ番号情報を作成し、メッセージ番号情報記憶部140に格納する。
このPOPサーバ情報取得処理部110が、旧POPサーバ200および新POPサーバ300にあるメールデータのメッセージ番号と、クライアント応答用メッセージ番号とを対応付けて、メッセージ番号情報記憶部140に格納することにより、後述するクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nから受信したクライアント応答用メッセージ番号に対応するメールデータが旧POPサーバ200にあるか、新POPサーバ300にあるかを判別することができる。
旧POPサーバ情報記憶部120は、POPサーバ情報取得部110により作成された旧POPサーバ情報を記憶する記憶部である。図2は、旧POPサーバ情報記憶部120の一例を示す図である。同図に示すように、この旧POPサーバ情報記憶部120は、旧POPサーバ200にあるユーザごとのメールボックスに格納されているメールデータの格納順に付与されたメッセージ番号と、UIDLと、メールサイズとをメールごとに記憶する。
新POPサーバ情報記憶部130は、POPサーバ情報取得部110により作成された新POPサーバ情報を記憶する記憶部である。図3は、新POPサーバ情報記憶部130の一例を示す図である。同図に示すように、この新POPサーバ情報記憶部130は、新POPサーバ300にあるユーザごとのメールボックスに格納されているメールデータの格納順に付与されたメッセージ番号と、UIDLと、メールサイズとをメールごとに記憶する。
メッセージ番号情報記憶部140は、POPサーバ情報取得部110により作成されたメッセージ番号情報を記憶する記憶部である。図4は、メッセージ番号情報記憶部140の一例を示す図である。同図に示すように、このメッセージ番号情報記憶部140は、旧POPサーバ200にある当該ユーザのメールデータ、新POPサーバ300にある当該ユーザのメールデータの順に付与した通し番号であるクライアント応答用メッセージ番号と、メールデータが格納されているPOPサーバを判別するためのサーバ区分と、旧POPサーバ200および新POPサーバ300内でのメッセージ番号であるオリジナルメッセージ番号とを対応付け、メールごとに記憶する。この例では、サーバ区分として、旧POPサーバの場合は「old」、新POPサーバの場合は「new」を設定している。
自動生成UIDL情報記憶部150は、POPサーバ情報取得部110により作成された自動生成UIDL情報を記憶する記憶部である。図5は、自動生成UIDL情報記憶部150の一例を示す図であり、同図に示すように、この自動生成UIDL情報記憶部150は、ユーザIDと、オリジナルUIDL(旧POPサーバ200または新POPサーバ300にあるメールデータのUIDL)と、自動生成UIDLとを対応付け、メールごとに記憶する。
クライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nから受信したメール受信に関する命令に応じて処理を実行する処理部である。具体的には、このクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nから受信したログイン命令、UIDL命令、LIST命令、RETR命令、TOP命令、DELE命令、QUIT命令などの命令に対し、それぞれに応じた処理を行う。
まず、このクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nからログイン命令を受信した場合は、ユーザから指定されたユーザIDとパスワードを用いて、旧POPサーバ200と新POPサーバ300のそれぞれにログイン命令を発行し、当該ユーザの認証を行う。新POPサーバ300にログインできなかった場合は、ユーザID、パスワードのいずれかが間違っていると判断し、認証エラーの結果をクライアント4001〜400nへ出力する。
また、このクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nからUIDL命令を受信した場合は、旧POPサーバ情報記憶部120の旧POPサーバ情報および、新POPサーバ情報記憶部130の新POPサーバ情報からUIDLを取得し、それぞれのメッセージ番号の順番で、旧POPサーバ情報、新POPサーバ情報の順にクライアント4001〜400nへ出力する。この際、全てのUIDLについて、クライアント応答用メッセージ番号として通し番号を付与し、UIDLと併せて出力する。
ここで、新POPサーバ情報から取得したUIDLをクライアント4001〜400nへ出力する際には、自動生成UIDL情報記憶部150の自動生成UIDL情報にある当該ユーザのデータの中で、そのオリジナルUIDLが、新POPサーバ情報から取得したUIDLと同じものがあるか否かを確認し、同じものがあった場合は、対応する自動生成UIDLで新POPサーバ情報から取得したUIDLを置き換えて出力する。一方、同じものが無かった場合は、置き換えは行わず、新POPサーバ情報から取得したUIDLを出力する。
このクライアント命令処理部160が、新POPサーバ300にあるメールデータと、旧POPサーバ200にあるメールデータとで、UIDLが重複しているものがあった場合は、POPサーバ情報取得部110により作成された自動生成UIDL情報記憶部150の自動生成UIDL情報を参照し、新POPサーバ300のメールデータの重複していたUIDLを、自動生成されたUIDLに置き換えてからクライアント4001〜400nに出力することにより、クライアント4001〜400nにあるメーラは、全てのメールデータをUIDLで一意に識別することができ、未読/既読管理を正しく行うことができる。
また、このクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nからLIST命令を受信した場合は、旧POPサーバ情報記憶部120の旧POPサーバ情報および、新POPサーバ情報記憶部130の新POPサーバ情報からメールサイズを取得し、それぞれのメッセージ番号の順番で、旧POPサーバ情報、新POPサーバ情報の順にクライアント4001〜400nへ出力する。この際、全てのメールサイズについて、クライアント応答用メッセージ番号として通し番号を付与し、メールサイズと併せて出力する。
また、このクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nからRETR命令を受信した場合は、ユーザから指定されたクライアント応答用メッセージ番号をもとにメッセージ番号情報記憶部140のメッセージ番号情報を検索し、当該メッセージ番号に対応するサーバ区分と、オリジナルメッセージ番号を取得する。
そして、取得したサーバ区分が「old」であった場合は、旧POPサーバ200に対し、取得したオリジナルメッセージ番号を指定してRETR命令を発行することにより、旧POPサーバ200にある当該ユーザのメールデータを取得し、その結果をクライアント4001〜400nに応答する。また、取得したサーバ区分が「new」であった場合は、新POPサーバ300に対し、取得したオリジナルメッセージ番号を指定してRETR命令を発行することにより、新POPサーバ300にある当該ユーザのメールデータを取得し、その結果をクライアント4001〜400nに応答する。
また、このクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nからTOP命令を受信した場合は、ユーザから指定されたクライアント応答用メッセージ番号をもとにメッセージ番号情報記憶部140のメッセージ番号情報を検索し、当該クライアント応答用メッセージ番号に対応するサーバ区分と、オリジナルメッセージ番号を取得する。そして、取得したサーバ区分が「old」であった場合は、旧POPサーバ200に対し、取得したオリジナルメッセージ番号と、ユーザから指定されたライン数とを指定してTOP命令を発行することにより、旧POPサーバ200にある当該ユーザメールデータを取得し、その結果をクライアント4001〜400nに応答する。また、取得したサーバ区分が「new」であった場合は、新POPサーバ300に対し、取得したオリジナルメッセージ番号と、ユーザから指定されたライン数とを指定してTOP命令を発行することにより、新POPサーバ300にある当該ユーザのメールデータを取得し、その結果をクライアント4001〜400nに応答する。
このクライアント命令処理部160が、POPサーバ情報取得処理部110により作成されたメッセージ番号情報記憶部140のメッセージ番号情報を参照することにより、クライアント4001〜400nから受信したクライアント応答用メッセージ番号に対応するメールデータが旧POPサーバ200にあるか、新POPサーバ300にあるかを判別し、それぞれのサーバに対して処理を行うことができる。
また、このクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nからDELE命令を受信した場合は、ユーザから指定されたクライアント応答用メッセージ番号をもとにメッセージ番号情報記憶部140のメッセージ番号情報を検索し、当該クライアント応答用メッセージ番号に対応するサーバ区分と、オリジナルメッセージ番号を取得する。そして、取得したサーバ区分が「old」であった場合は、旧POPサーバ200に対し、取得したオリジナルメッセージ番号を指定してDELE命令を発行することにより、当該メールデータを削除し、その結果をクライアント4001〜400nに応答する。さらに、当該オリジナルメッセージ番号で旧POPサーバ情報記憶部120の旧POPサーバ情報を検索し、当該データを削除する。
また、取得したサーバ区分が「new」であった場合は、新POPサーバ300に対し、取得したオリジナルメッセージ番号を指定してDELE命令を発行することにより、当該メールデータを削除し、その結果をクライアント4001〜400nに応答する。さらに、当該オリジナルメッセージ番号で新POPサーバ情報記憶部130の新POPサーバ情報を検索し、当該データを削除する。また、自動生成UIDL情報記憶部150の自動生成UIDL情報にある当該ユーザのデータの中で、そのオリジナルUIDLが、削除したメールデータのUIDLと同じものがあるかを確認し、あった場合は、当該データを削除する。
また、このクライアント命令処理部160は、クライアント4001〜400nからQUIT命令を受信した場合は、旧POPサーバ200および新POPサーバ300それぞれに対してQUIT命令を発行し、旧POPサーバ200および新POPサーバ300からログアウトする。
次に、本実施例に係るPOPサーバ移行支援装置100の処理手順について説明する。図6−1および図6−2は、本実施例に係るPOPサーバ移行支援装置100の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、このPOPサーバ移行支援装置100は、クライアント命令処理部160がクライアント4001〜400nからの接続要求を受け付け(ステップS101)、旧POPサーバ200にログイン命令を発行し(ステップS102)、認証結果を判定する(ステップS103)。ログインできた場合は、POPサーバ情報取得処理部110が、旧POPサーバ200にUIDL命令、LIST命令を発行し、応答された情報をもとに旧POPサーバ情報を作成し、旧POPサーバ情報記憶部120に格納する(ステップS104)。
そして、クライアント命令処理部160は、新POPサーバ300にログイン命令を発行し(ステップS105)、認証結果を判定する(ステップS106)。ログインできた場合は、POPサーバ情報取得処理部110が新POPサーバ300にUIDL命令、LIST命令を発行し、応答された情報をもとに新POPサーバ情報を作成し、新POPサーバ情報記憶部130に格納する(ステップS107)。一方、ログインできなかった場合は、認証エラーの結果をクライアント4001〜400nに応答し、処理を終了する(ステップS108)。
そして、POPサーバ情報取得処理部110は、新POPサーバ情報の中でUIDLが旧POPサーバ200のUIDLと重複しているものがあるか否かを判定し(ステップS109)、あった場合は、重複しないUIDLを生成し、ユーザID、オリジナルUIDLと対応付けて自動生成UIDL情報を作成し、自動生成UIDL情報記憶部150に格納する(ステップS110)。
そして、POPサーバ情報取得処理部110は、新たに通し番号を生成してクライアント応答用メッセージ番号とし、旧POPサーバ情報および新POPサーバ情報と対応付けてメッセージ番号情報を作成し、メッセージ番号情報記憶部140に格納する(ステップS111)。
その後、クライアント命令処理部160が、クライアント4001〜400nからUIDL命令を受けた場合は(ステップS112,Yes)、UIDL統合出力処理を行う(ステップS113)。なお、UIDL統合出力処理の詳細な処理手順については、後述する。
また、クライアント命令処理部160がクライアント4001〜400nからLIST命令を受信した場合は(ステップS114,Yes)、旧POPサーバ情報、新POPサーバ情報からLIST項目を順に出力する。具体的には、メッセージ番号とメールサイズを出力する(ステップS115)。
また、クライアント命令処理部160がクライアント4001〜400nからRETR命令またはTOP命令を受信した場合は(ステップS116,Yes)、ユーザから指定されたメッセージ番号をもとにメッセージ番号情報記憶部140のメッセージ番号情報を参照し、要求されたメールデータが旧POPサーバ200と新POPサーバ300のどちらにあるかを判別し、メールデータを出力する。この際、TOP命令を受信した場合においては、ユーザから指定されたライン数分のメールデータを出力する(ステップS117)。
また、クライアント命令処理部160がクライアント4001〜400nからDELE命令を受信した場合は(ステップS118,Yes)、メッセージ削除処理を行う(ステップS119)。なお、メッセージ削除処理の詳細な処理手順については、後述する。
また、クライアント命令処理部160がクライアント4001〜400nからQUIT命令を受信した場合は(ステップS120,Yes)、旧POPサーバ200と新POPサーバ300にQUIT命令を発行してそれぞれのサーバからログアウトし、処理を終了する。
なお、クライアント命令処理部160がクライアント4001〜400nからQUIT命令を受信するまでは、ステップS120にもどって、次のクライアント4001〜400nからの要求を処理する。
このように、POPサーバ移行支援装置100は、クライアント4001〜400nからの接続要求により旧POPサーバ200および新POPサーバ300に接続し、各POPサーバにあるメールデータのメッセージ番号を取得し、新たに生成したクライアント応答用メッセージ番号およびサーバ区分と対応付けることにより、クライアント4001〜400nからメール受信に関する命令を受け付けた際に、指定されたクライアント応答用メッセージ番号のメールデータが、旧POPサーバ200にあるか、新POPサーバ200にあるかを判別し、各POPサーバに対して処理を行うことができる。
次に、図6−2に示したUIDL統合出力処理(ステップS113)の処理手順について説明する。図7は、図6−2に示したUIDL統合出力処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、UIDL統合出力処理では、まず、旧POPサーバ情報からメッセージ番号とUIDLを出力する(ステップS201)。
そして、自動生成UIDL情報に当該ユーザのデータがあるか否かを確認する(ステップS202)。
当該ユーザのデータがあった場合は、新POPサーバ情報からUIDL情報を取得し(ステップS203)、その中で、自動生成UIDL情報のオリジナルUIDLに同じUIDLがあるものは、当該自動生成UIDLに置き換え(ステップS204)、UIDL置き換え後のUIDL情報からUIDLを出力する。この時、メッセージ番号を同時に出力するが、このメッセージ番号には、既に出力済みである旧POPサーバ情報のメッセージ番号から続きの通し番号を出力する(ステップS205)。
当該ユーザのデータが無かった場合は、新POPサーバ情報からUIDLを出力する。この時、メッセージ番号を同時に出力するが、このメッセージ番号には、既に出力済みである旧POPサーバ情報のメッセージ番号から続きの通し番号を出力する(ステップS206)
このように、旧POPサーバ200にあるメールデータのUIDLと、新POPサーバ300にあるメールデータのUIDLが重複していた場合でも、重複しない新たなUIDLを自動生成して新POPサーバ300のメールデータの当該UIDLを置き換えることによって、全てのメールデータを一意に識別できるUIDLをクライアント4001〜400nに応答することができる。
次に、図6−2に示したメッセージ削除処理の処理手順について説明する。図8は、図6−2に示したメッセージ削除処理の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、まず、クライアント4001〜400nからDELE命令を受信した際にユーザから指定されたメッセージ番号で、メッセージ番号情報記憶部140にあるメッセージ番号情報を検索し、サーバ区分と、オリジナルメッセージ番号を取得する(ステップS301)。
そして、取得したサーバ区分を判別し(ステップS302)、サーバ区分が「old」であった場合は、取得したオリジナルメッセージ番号を指定して旧POPサーバ200にDELE命令を発行し、当該メールデータを削除する(ステップS303)。また、取得したオリジナルメッセージ番号で旧POPサーバ情報を検索し、当該データを削除する(ステップS304)。
サーバ区分が「old」でなかった場合は、取得したオリジナルメッセージ番号を指定して新POPサーバ300にDELE命令を発行し、当該メールデータを削除する(ステップS305)。また、取得したオリジナルメッセージ番号で新POPサーバ情報を検索し、当該データを削除する(ステップS306)。また、自動生成UIDL情報にある当該ユーザのデータの中で、そのオリジナルUIDLが、削除したデータのUIDLと同じものがあるか否かを判定し(ステップS307,S308)、あった場合は、自動生成UIDL情報の当該データを削除する(ステップS309)。
このように、新POPサーバ300にあるメールデータを削除するタイミングで、そのメールデータがUIDLを自動生成したメールデータであった場合は、同時に、自動生成UIDL情報記憶部150にある当該データを削除することにより、自動生成UIDL情報記憶部150の記憶領域を無駄なく使用することができる。
上述してきたように、本実施例では、POPサーバ情報取得処理部110が、旧POPサーバ200にあるメールデータのUIDLと新POPサーバ300にあるメールデータのUIDLとが重複していた場合に重複しない新たなUIDLを自動生成して自動生成UIDL情報記憶部150に自動生成UIDL情報として格納し、クライアント命令処理部160が、この自動生成UIDL情報を用いて、新POPサーバ300にあるメールデータの重複していたUIDLを自動生成UIDLに置き換えてクライアント4001〜400nに応答することとしたので、クライアント4001〜400nにあるメーラは、全てのメールデータをUIDLで一意に識別することができ、未読/既読管理を正しく行うことができる。
また、本実施例では、POPサーバ情報取得処理部110が、旧POPサーバ200および新POPサーバ300にあるメールデータのメッセージ番号とクライアント応答用メッセージ番号とを対応付け、メッセージ番号情報記憶部140にメッセージ番号情報として格納し、クライアント命令処理部160が、このメッセージ番号情報を用いて、クライアント4001〜400nから受信したメッセージ番号に対応するメールデータが旧POPサーバ200と新POPサーバ300のいずれにあるかを判別することとしたので、クライアント4001〜400nからのメール受信に関する命令に応じて、それぞれのPOPサーバに対して処理を振り分けて行うことができるため、利用者に旧POPサーバ200と新POPサーバ300がそれぞれ存在していることを意識させることなく、POPサーバを移行することができる。
また、本実施例では、POPサーバ情報取得処理部110が、利用者の指定したメールデータが旧POPサーバ200と新POPサーバ300のいずれにあるかを判別して処理を行うこととしたので、メールデータを旧POPサーバ200から新POPサーバ300にコピーする必要がなく、コピー作業の手間が省けるとともに、コピー済みのメールデータに対して利用者がアクセスした場合の考慮も不要であるため、効率よくメールデータを移行することができる。
また、本実施例では、POPサーバ移行支援装置100について説明したが、POPサーバ移行支援装置100が有する構成をソフトウェアによって実現することで、同様の機能を有するPOPサーバ移行支援プログラムを得ることができる。そこで、このPOPサーバ移行支援プログラムを実行するコンピュータについて説明する。
図9は、本実施例に係るPOPサーバ移行支援プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このコンピュータ500は、RAM510と、CPU520と、HDD530と、LANインタフェース540と、入出力インタフェース550と、DVDドライブ560とを有する。
RAM510は、プログラムやプログラムの実行途中結果などを記憶するメモリであり、CPU520は、RAM510からプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。
HDD530は、プログラムやデータを格納するディスク装置であり、LANインタフェース540は、コンピュータ500をLAN経由で他のコンピュータに接続するためのインタフェースである。
入出力インタフェース550は、マウスやキーボードなどの入力装置および表示装置を接続するためのインタフェースであり、DVDドライブ560は、DVDの読み書きを行う装置である。
そして、このコンピュータ500において実行されるPOPサーバ移行支援プログラム511は、DVDに記憶され、DVDドライブ560によってDVDから読み出されてコンピュータ500にインストールされる。
あるいは、このPOPサーバ移行支援プログラム511は、LANインタフェース540を介して接続された他のコンピュータシステムのデータベースなどに記憶され、これらのデータベースから読み出されてコンピュータ500にインストールされる。
そして、インストールされたPOPサーバ移行支援プログラム511は、HDD530に記憶され、RAM510に読み出されてCPU520によってPOPサーバ移行支援プロセス521として実行される。
(付記1)メールサーバの移行時に新旧メールサーバとクライアントを中継して移行を支援するメールサーバ移行支援プログラムであって、
旧メールサーバと新メールサーバからメールデータを一意に識別するためのメール識別子を含むメール情報を取得するメール情報取得手順と、
前記メール情報取得手順により取得された旧メールサーバのメール情報と新メールサーバのメール情報とを比較し、メール識別子が重複しているものが存在した場合は重複しない新たなメール識別子を生成するメール識別子生成手順と、
前記メール情報取得手順により取得されたメール情報および前記メール識別子生成手順により生成された新たなメール識別子を用いてメールを一意に識別し、クライアントが要求する命令を新旧メールサーバに振り分けるクライアント命令処理手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするメールサーバ移行支援プログラム。
(付記2)前記メール情報は、新旧メールサーバがそれぞれ格納しているメールデータに対して格納順に付与したメール通番を含み、
新旧メールサーバのそれぞれのメール通番に対応付けられた新たなメール通番を全てのメールに対して生成するメール通番生成手順をさらにコンピュータに実行させ、
前記クライアント命令処理手順は、前記新たなメール通番を指定してクライアントが要求する命令を処理することを特徴とする付記1に記載のメールサーバ移行支援プログラム。
(付記3)前記クライアント命令処理手順は、クライアントからのメール識別子出力要求に応じ、前記メール情報取得手順により取得されたメール情報と前記メール識別子生成手順により生成された新たなメール識別子を用いて、重複しないメール識別子をクライアントに出力することを特徴とする付記1または2に記載のメールサーバ移行支援プログラム。
(付記4)前記クライアント命令処理手順は、クライアントからのメール削除要求に応じ、該メールデータが格納されている前記旧メールサーバまたは前記新メールサーバにメール削除命令を発行し、前記メール識別子生成手順で新たなメール識別子を生成したメールを削除する場合は、該メール識別子も併せて削除することを特徴とする付記1、2または3に記載のメールサーバ移行支援プログラム。
(付記5)クライアントからのログイン要求に応じ、前記旧メールサーバおよび前記新メールサーバに対してログイン命令を発行するメールサーバログイン手順と、
クライアントからのログアウト要求に応じ、前記旧メールサーバおよび前記新メールサーバに対してログアウト命令を発行するメールサーバログアウト手順と、
をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載のメールサーバ移行支援プログラム。
(付記6)前記メールサーバログイン手順は、新メールサーバから認証エラーが応答された場合は、クライアントに対して認証エラーを応答することを特徴とする付記5に記載のメールサーバ移行支援プログラム。
(付記7)旧メールサーバおよび新メールサーバはPOP(Post Office Protocol)サーバであり、前記メール識別子はUIDL(Unique ID Listing)であることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載のメールサーバ移行支援プログラム。
(付記8)メールサーバの移行時に新旧メールサーバとクライアントを中継して移行を支援するメールサーバ移行支援装置であって、
旧メールサーバと新メールサーバからメールデータを一意に識別するためのメール識別子を含むメール情報を取得するメール情報取得手段と、
前記メール情報取得手段により取得された旧メールサーバのメール情報と新メールサーバのメール情報とを比較し、メール識別子が重複しているものが存在した場合は重複しない新たなメール識別子を生成するメール識別子生成手段と、
前記メール情報取得手段により取得されたメール情報および前記メール識別子生成手段により生成された新たなメール識別子を用いてメールを一意に識別し、クライアントが要求する命令を新旧メールサーバに振り分けるクライアント命令処理手段と、
を備えたことを特徴とするメールサーバ移行支援装置。
以上のように、本発明に係るメールサーバ移行支援プログラムおよびメールサーバ移行支援装置は、サービスを停止せずに行うメールサーバの移行に有用であり、特に、新旧サーバを同時に稼動して行う移行に適している。
本実施例に係るPOPサーバ移行支援装置を用いたメールシステムの構成を示すブロック図である。 旧POPサーバ情報記憶部の一例を示す図である。 新POPサーバ情報記憶部の一例を示す図である。 メッセージ番号情報記憶部の一例を示す図である。 自動生成UIDL情報記憶部の一例を示す図である。 本実施例に係るPOPサーバ移行支援装置の処理手順を示すフローチャート(1)である。 本実施例に係るPOPサーバ移行支援装置の処理手順を示すフローチャート(2)である。 図6−2に示したUIDL統合出力処理の処理手順を示すフローチャートである。 図6−2に示したメッセージ削除処理の処理手順を示すフローチャートである。 本実施例に係るPOPサーバ移行支援プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。
符号の説明
100 POPサーバ移行支援装置
110 POPサーバ情報取得処理部
120 旧POPサーバ情報記憶部
130 新POPサーバ情報記憶部
140 メッセージ番号情報記憶部
150 自動生成UIDL情報記憶部
160 クライアント命令処理部
200 旧POPサーバ
300 新POPサーバ
4001〜400n クライアント
500 コンピュータ
510 RAM
511 POPサーバ移行支援プログラム
520 CPU
521 POPサーバ移行支援プロセス
530 HDD
540 LANインタフェース
550 入出力インタフェース
560 DVDドライブ

Claims (8)

  1. 旧メールサーバから新メールサーバへメールサーバを移行する際に、旧メールサーバおよび新メールサーバとクライアントとの間を中継して移行を支援するコンピュータを動作させるメールサーバ移行支援プログラムであって、
    前記クライアントからの接続要求を受け付ける接続要求受付手順と、
    前記接続要求受付手順により前記接続要求が受け付けられた場合に、前記旧メールサーバおよび前記新メールサーバにそれぞれ接続し、メールデータを一意に識別するためのメール識別子を含むメール情報をそれぞれのメールサーバから取得するメール情報取得手順と、
    前記メール情報取得手順により取得された旧メールサーバのメール情報と新メールサーバのメール情報とを比較し、メール識別子が重複しているものが存在した場合に、重複しない新たなメール識別子を生成し、生成したメール識別子と、前記重複したメール識別子のうち新メールサーバから取得したメール識別子と対応付けるメール識別子生成手順と、
    前記クライアントからメール受信に関する命令を受け付けるクライアント命令受付手順と、
    前記クライアント命令受付手順により前記メール受信に関する命令が受け付けられた場合に、前記メール識別子生成手順により生成された新たなメール識別子を用いることで全てのメールデータを一意に識別して処理を行うクライアント命令処理手順と、
    前記クライアント命令処理手順により行われた処理の結果を前記クライアントへ応答するクライアント命令応答手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするメールサーバ移行支援プログラム。
  2. 前記メール情報は、新旧メールサーバがそれぞれ格納しているメールデータに対して格納順に付与したメール通番を含み、
    新旧メールサーバのそれぞれのメール通番に対応付けられた新たなメール通番を全てのメールに対して生成するメール通番生成手順をさらにコンピュータに実行させ、
    前記クライアント命令処理手順は、前記新たなメール通番を指定してクライアントが要求する命令を処理することを特徴とする請求項1に記載のメールサーバ移行支援プログラム。
  3. 前記クライアント命令処理手順は、前記クライアントからのメール識別子出力要求に応じて、重複しないメール識別子をクライアントに出力するものであって、
    前記旧メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する第一のメール識別子出力手順と、
    前記新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する第二のメール識別子出力手順と、をコンピュータに実行させ、
    前記第二のメール識別子出力手順は、前記新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する際に、前記重複したメール識別子については当該重複したメール識別子に対応付けられている前記新たなメール識別子に置換えて出力することを特徴とする請求項1または2に記載のメールサーバ移行支援プログラム。
  4. 前記クライアント命令処理手順は、前記クライアントからのメール削除要求に応じて、当該メール削除要求により指定されたメールデータを削除するものであって、
    前記指定されたメールデータが格納されている前記旧メールサーバまたは前記新メールサーバに当該メールデータの削除を要求するメール削除命令を発行するメール削除命令発行手順と、
    前記指定されたメールデータが前記メール識別子生成手順により新たなメール識別子を生成されたメールデータであった場合に、当該メールデータに対応するメール識別子を削除するメール識別子削除手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項1、2または3に記載のメールサーバ移行支援プログラム。
  5. 旧メールサーバから新メールサーバへメールサーバを移行する際に、旧メールサーバおよび新メールサーバとクライアントとの間を中継して移行を支援するメールサーバ移行支援装置であって、
    前記クライアントからの接続要求を受け付ける接続要求受付手段と、
    前記接続要求受付手段により前記接続要求が受け付けられた場合に、前記旧メールサーバおよび前記新メールサーバにそれぞれ接続し、メールデータを一意に識別するためのメール識別子を含むメール情報をそれぞれのメールサーバから取得するメール情報取得手段と、
    前記メール情報取得手段により取得された旧メールサーバのメール情報と新メールサーバのメール情報とを比較し、メール識別子が重複しているものが存在した場合に、重複しない新たなメール識別子を生成し、生成したメール識別子と、前記重複したメール識別子のうち新メールサーバから取得したメール識別子と対応付けるメール識別子生成手段と、
    前記クライアントからメール受信に関する命令を受け付けるクライアント命令受付手段と、
    前記クライアント命令受付手段により前記メール受信に関する命令が受け付けられた場合に、前記メール識別子生成手段により生成された新たなメール識別子を用いることで全てのメールデータを一意に識別して処理を行うクライアント命令処理手段と、
    前記クライアント命令処理手段により行われた処理の結果を前記クライアントへ応答するクライアント命令応答手段と、
    を備えたことを特徴とするメールサーバ移行支援装置。
  6. 前記メール情報は、新旧メールサーバがそれぞれ格納しているメールデータに対して格納順に付与したメール通番を含み、
    新旧メールサーバのそれぞれのメール通番に対応付けられた新たなメール通番を全てのメールに対して生成するメール通番生成手段をさらに備え、
    前記クライアント命令処理手段は、前記新たなメール通番を指定してクライアントが要求する命令を処理することを特徴とする請求項5に記載のメールサーバ移行支援装置。
  7. 前記クライアント命令処理手段は、前記クライアントからのメール識別子出力要求に応じて、重複しないメール識別子をクライアントに出力するものであって、
    前記旧メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する第一のメール識別子出力手段と、
    前記新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する第二のメール識別子出力手段と、を備え、
    前記第二のメール識別子出力手段は、前記新メールサーバから取得したメール識別子をクライアントに出力する際に、前記重複したメール識別子については当該重複したメール識別子に対応付けられている前記新たなメール識別子に置換えて出力することを特徴とする請求項5または6に記載のメールサーバ移行支援装置。
  8. 前記クライアント命令処理手段は、前記クライアントからのメール削除要求に応じて、当該メール削除要求により指定されたメールデータを削除するものであって、
    前記指定されたメールデータが格納されている前記旧メールサーバまたは前記新メールサーバに当該メールデータの削除を要求するメール削除命令を発行するメール削除命令発行手段と、
    前記指定されたメールデータが前記メール識別子生成手段により新たなメール識別子を生成されたメールデータであった場合に、当該メールデータに対応するメール識別子を削除するメール識別子削除手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項5、6または7に記載のメールサーバ移行支援装置。
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