JP4220092B2 - Tanker truck - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、危険物たる液体をタンクのタンク室に積載して運搬するタンクローリーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のタンクローリーは、一般のタンクローリーと同様に、タンク内が直線的な筒状体からなり、危険物たる液体を積載、運搬するので、内部が仕切板によって複数のタンク室に仕切られており、また各タンク室の液体の荷下ろしのために各タンク室ごとにその底面に底弁が設けられ、これがタンク底部に配設される排出管につながれている。そして、タンクは若干進行方向前部側に低く、即ちタンク全体が若干前下がりに取り付けられ、従って排出管もタンク底部に沿って前下がりに配設され、これによって各タンク室の液体は排出管を通って一旦タンク前方に送り出され、この前方位置よりタンクローリーの後部あるいはローリーの左右側面部に送られ、その位置から液体を外部に取り出すようになっている。
【0003】
このように複数のタンク室の液体を一旦前方位置に集め、この前方位置より後方又は左右側方に送り出す必要があるため、排出管の総延長長さが非常に長いものとなっていた。そして、このようなタンクローリーのタンク内、つまり各タンク室内に、種々の油をはじめ各種液体が積載されて運搬されるが、積載される液体の粘度が高くなると、その荷下ろし時に、各タンク室や長さの長い排出管内に、多量の残液が生ずるようになる。そこで、従来、高粘度液体については、そのままの温度では、タンクローリーによる積載、運搬が困難であるとされていた。また、低粘度の液体であっても、従来のように排出管の総延長長さが長いと、タンク室又は排出管内に残液が生じたり、また残液を完全に排出するのに可成りの時間を要した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、高粘度液体については、液温を上げることにより粘度を下げ、もって荷下ろし時の残液発生を極力抑え、タンクローリーによる積載、運搬を可能とすることを従来行われていた。しかしながら、このような方式を採用し、運搬のために高粘度液体の液温を上げ高温化すると、まず変質、劣化するものも多く、またタンクローリーのタンクや排出管について高温を維持する付帯設備を要し、更にタンクローリーへの積み込みや荷下ろし側にも耐高温設備を要するなど、非常にコスト高となっていた。
【0005】
本発明は、上記のような実情に鑑み、上記従来の問題点を解決しようとするもので、タンク内の前後部底面を中央部に向けて下降傾斜させることによって、タンク室内の液体を中央部に集め、この中央位置から液体を側面部又は後部から排出するようにすることによって、荷下ろし時の残液の発生を極力抑えることができ、且つそのタンクローリーを安価に製造し得るタンクローリーを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、危険物たる液体をタンク1のタンク室に積載して運搬するタンクローリーであって、該タンク1は、その長手方向に隣接して互いに独立して配設され夫々にタンク室3を有する複数のタンク部材2によって形成され、且つ夫々のタンク部材2の各タンク室3の底面9が各タンク部材2の配設方向両端部から中央部に向けて下降傾斜した傾斜底面に形成され、両タンク部材2,2の互いの対向端部2b,2bを覆うようにして夫々にリング状の継板4,4を固着し、該両継板4,4の対向端縁4b,4bを互いに固着することによって、両タンク部材2,2が長手方向に互いに接合され、前記傾斜底面9の最も低位にある部分に底弁10が設けられてなることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のタンクローリーにおいて、各タンク部材2のタンク室3の内壁にはフッ素樹脂皮膜層12が形成されてなることを特徴としている。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載のタンクローリーにおいて、各タンク部材2にわたって防護枠6や側面枠5等の補強枠が取り付けられるようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るタンクローリーの全体を示す側面図である。このタンクローリーはタンク1のタンク室に危険物である液体を積載して運搬するもので、タンク1は、その長手方向に隣接して互いに独立して配設され夫々にタンク室3(図2参照)を有する2つのタンク部材2,2によって形成されていて、両タンク部材2,2は対向端部に取り付けられた環状の継板4,4を介して長手方向に互いに接合されている。また、各タンク部材2にわたって側面枠5、防護枠6、サブフレーム7等の補強枠が取り付けられている。
【0010】
タンク1を形成する2つのタンク部材2,2は、図1に示すように夫々上面8側が同一水平直線状に配設されているが、各タンク室3の底面9が2つのタンク部材2,2の配設方向両端部から中央部に向けて下降傾斜するような傾斜底面に夫々形成され、各傾斜底面9の最も低位にある部分に排出口18が設けられて、この排出口18内に底弁10が配備されており、そして各タンク室3の底弁10に排出管11がつながれている。
【0011】
このようなタンクローリーによれば、各タンク部材2のタンク室3の液体をタンク1の長手方向及び幅方向の中央部側(最低位部側)に集め、この中央部側に設けた各底弁10より排出管11を介して吐出ポンプ(図示省略)にさせることによって、排出管11を可及的に短尺に形成でき、これがために排出管11内や各タンク室3内に残液の発生することが殆どなくなる。排出管11の総延長長さは、従来この種のタンクローリーに比べてその1/4 〜1/5 程度に大幅に短縮される。
【0012】
そして、このようなタンクローリのタンク1の各タンク室3に高粘度液体が積載されて運搬され、そして荷下ろしに際し、各タンク室3内の高粘度液体は、タンク1の長手方向およびこれよ直交する幅方向から中央部にかけて下降傾斜する各タンク室3の傾斜低面9に沿って円滑に流下して、その傾斜底面9の最も低位にある位置設けた底弁10から排出された後、排出管11を経由し円滑に荷下ろしされる。従って、この高粘度液体用のタンクローリによると、タンク1に積載される液体が高粘度であっても、荷下ろし時にタンク1の各タンク室3内、特にその底面9付近や、排出管11内に残留し難く、円滑に荷下ろしされ、残液発生が抑えられることになる。
【0013】
図2は、互いに独立して形成された2つの略円錐台形状タンク部材2,2を示す。各タンク部材2は、円錐台形状の胴部2aと径大側鏡板部2bと径小側鏡板部2cとからなるもので、タンク室3の内壁にはフッ素樹脂皮膜層12が形成されている。また、各タンク部材2の上面8径大部側にはマンホール13及び注入口14が設けられ、底面9径大部側には前記したように底弁10が配備される排出口18が設けられる。
【0014】
図3は、上記のように互いに独立して形成された2つのタンク部材2,2の夫々に、継板4が取り付けられ且つ側面枠取付座15、防護枠取付座16、サブフレーム取付座17が取り付けられた状態を示している。継板4は、リング状に形成されたもので、各タンク部材2の径大側端部に外嵌されて、その一端部4aがタンク部材2に溶接されており、2つのタンク部材2,2の接合時に両継板4,4の他端部4b,4bどうしが突き合わせ溶接されるようになっている。
【0015】
即ち、上記の2つのタンク部材2,2は夫々の対向端部2b,2bが椀状ないし扁平半球状に形成されているため、このままでは両者を互いに接合することは困難である。
【0016】
そこで、本実施形態にあっては、図示のリング状(環状)の継板4を別途製作し、このリング状継板4を2つのタンク部材2,2に夫々の椀状端部2b,2bを覆うようにして、夫々の一端部4a,4aを溶接し、しかる後に上述のように両継板4,4の対向端縁である他端部4b,4bを互いに溶接するようにしたため、両タンク部材2,2の互いに対向端部2b,2bが椀状になっていても正確に且つ強固に連結することができ、特に両タンク部材2,2の底部9,9が互いに対向端部2b,2b側に傾斜して、両対向端部2b,2bが一層溶接され難い場合に有用である。
【0017】
なお、リング状の継板4は、完全にエンドレスなリング状に形成されることは必ずしも必要でなく、例えばタンク部材2,2の底部側で外部から見えないところは切欠された切欠リング状であっても、或いは所謂半割りリング状ものをリング状に突き合わせるようにしてもよい。
【0018】
上記のような構成を有するタンクローリーの製造方法について図4〜図6を参照して説明する。図4の(A)〜(C)は、タンクローリー製造方法の工程図であり、図5の(A)〜(C)は、図4の(A)〜(C)の夫々についてタンク部材2の径小側鏡板部2cから見た端面図である。
【0019】
タンクローリーの製造にあたっては、先ず、図2及び図3によって既に説明したような例えば2つのタンク部材2,2を夫々独立して別個に形成する。そして、各タンク部材2のタンク室3の内壁全域に、後述する二軸回転成形法(他の方法でもよい)によってフッ素樹脂皮膜層12を形成する。尚、各タンク部材2には、図3に示すように継板4、側面枠取付座15、防護枠取付座16、サブフレーム取付座17等が溶接によって取り付けられるが、タンク室3内壁に対するフッ素樹脂皮膜層12の形成作業は、タンク部材2に上記継板4、取付座15,16,17等を取り付ける前に行ってもよいが、溶接によって取り付ける際に、該溶接熱がタンク室内壁に伝播して、これがフッ素樹脂皮膜層12に熱分解等の悪影響を及ぼす虞れのある場合には、上記継板4等をタンク部材2,2に取り付けた後にフッ素樹脂皮膜層12を形成することが好ましい。
【0020】
各タンク部材2のタンク室3内壁にフッ素樹脂皮膜層12を形成した後、両タンク部材2,2を、図4の(A)及び図5の(A)に示すように径大側鏡板部2b,2bどうし対向させた状態からリンク状継板4,4の対向端部4b,4bどうしを突き合わせ溶接することによって、両タンク部材2,2を長手方向に互いに一体的に接合し、図4の(B)及び図5の(B)に示す状態とする。両継板4,4の対向端部4b,4bの溶接接合部を図中Wで示す。この状態において、両タンク部材2,2は、夫々上面8側が同一水平直線状に配設されると共に、2つのタンク室3,3の底面9,9が両タンク部材2,2の配設方向両端部から中央部に向けて下降傾斜するような傾斜底面に夫々形成される。尚、上記両継板4,4によって両タンク部材2,2を接合する際には、一方のタンク部材2の防護枠取付座16及びサブフレーム取付座17と、他方のタンク部材2の防護枠取付座16及びサブフレーム取付座17とを溶接によって接合する。
【0021】
上記のようにして2つのタンク部材2,2を長手方向に互いに接合した後、図4の(A)及び図5の(A)に示すように、両タンク部材2,2の夫々の側面枠取付座15、防護枠取付座16及びサブフレーム取付座17に、側面枠5、防護枠6及びサブフレーム7を各タンク部材2にわたるように夫々取り付け、図4の(C)及び図5の(C)に示す状態とする。側面枠5、防護枠6、サブフレーム7等の補強枠を各タンク部材2にわたって取り付けることにより、両タンク部材2,2の接合部分を補強してその接合部分での破損等の発生を回避できるようにすると共に、両タンク部材2,2全体を補強して据え付けの安定を図り、更には各タンク部材2を保護するようにしている。上記のように補強枠で補強した2つのタンク部材2,2をクレーンで吊り上げて、走行車19の車台20上に搭載し、そして排出管11等の必要な配管を行うと共に、必要な機器を取り付ける。
【0022】
次に、上記タンクローリーの製造方法において略円錐台形状タンク部材2のタンク室3内壁にフッ素樹脂皮膜層12を形成するのに最も有効な二軸回転成形法について説明する。
【0023】
図6には、この成形法に使用する二軸回転成形装置の一例を示しているが、この装置は、焼成炉21と、この焼成炉21内に配置される装置本体22とからなり、装置本体22は、台車23に回転枠体24を水平回転軸線Xの周りに回転可能に軸架すると共に、その回転軸25にモーター26を連動連結し、回転枠体24の水平枠27には、タンク部材取付座28を前記水平回転軸線Xと直交する垂直回転軸線Yの周りに回転できるように軸受29を介して取り付け、このタンク部材取付座28の回転軸30を水平枠27に設置したモーター31によって駆動するようにしたもので、モーター26,31を夫々駆動することによって、タンク部材取付座28を水平回転軸線Xの周りに回転させつつ垂直回転軸線Yの周りに回転させることができる。なお、図示の二軸回転成形装置は一実施形態であって、特に水平回転軸線Xの周りの回転軸および垂直回転軸線Yの周りの回転軸の駆動源は、周知の伝動手段を介して一つのモーターで行ってもよく、またこれらの駆動源を焼成炉21の外部から取り出すようにしてもよい。
【0024】
この装置の使用による二軸回転成形法に先立って、先ず、タンク部材2のタンク室3内壁をバーナーの火炎によって350℃〜420℃に空焼きし、タンク部材2の製作中に内壁に付着した油脂分等の付着物を除去し、その後に例えばアルミナ研削材を使用したショットブラストによる下地処理を施し、この下地処理によりタンク室3の内壁表面を粗面化して、フッ素樹脂皮膜の密着力を高めるようにする。
【0025】
上記のようにタンク部材2に対し空焼処理及び下地処理を施した後、このタンク部材2のタンク室3に、マンホール13又は注入口14から必要とするフッ素樹脂粉体を所定量投入し、そのマンホール13及び注入口14を塞いだ後、このタンク部材2を、二軸回転成形装置の焼成炉21内に配置された装置本体22のタンク部材取付座28に適当なクランプ部材(図示省略)を用いて図6に示すような状態に取付け固定する。
【0026】
この状態で、焼成炉21の外部に設けたバーナーによってコントロールしながら焼成炉21の内部に360℃〜450℃の熱風hを供給し、そしてモーター26,31の駆動によってタンク部材取付座28を水平回転軸線X周り及び垂直回転軸線Y周りで二軸回転させながら、フッ素樹脂をタンク部材2の内壁に焼付塗装することによって、タンク部材2の内壁にフッ素樹脂皮膜層12を形成する。こうしてタンク部材2内壁にフッ素樹脂皮膜層12を形成した後、フッ素樹脂皮膜層12に不具合が発生しないように焼成炉21内の温度を徐々に下げてゆき、そして所要時間経過後に、装置本体22を焼成炉21より出し、装置本体22よりタンク部材2を取り外した後、ピンホール検査等の外観検査及びフランジ面等の仕上げを行う。
【0027】
このような二軸回転成形装置の使用による二軸回転成形法を採用した場合には、略円錐台形状タンク部材2の内壁全域をむらなく一様に加熱することができ、それによってこのタンク部材2の内壁全域にわたって均一で良好なフッ素樹脂皮膜層12を形成することができて、タンク部材2の耐食性を著しく向上できる。因みに、フッ素樹脂皮膜層を形成すべきタンク部材が単純な円筒形状であれば、一軸回転成形法(一般的な回転成形法)でもある程度均一厚みの皮膜層を形成できるが、本発明に係るタンク部材2のようにタンク胴部が円錐台形を成している非円筒形の場合には、一軸回転成形法によっては、特にタンク胴部側の内壁が均一に加熱され得ず、その内壁に形成される皮膜層の厚みに大きなバラツキが生じ、短期間に腐食され易くなる。
【0028】
上記のようにタンク部材2の内壁にフッ素樹脂皮膜層12が形成されることによって、耐食性が著しく向上されると共に、タンクの洗浄性も大きく向上される。このフッ素樹脂皮膜層12の厚みは、1〜5mmの範囲とされ、通常は2mm程度とされる。また、この膜層12を形成するフッ素樹としては、PVDF(2F樹脂)、ECTFE(3Fコポリマー)、ETFE(4Fコポリマー)、PFA(4Fコポリマー)等が使用されるが、このうち最もコストの安いETFEが実用的である。
【0029】
以上の実施形態では、タンク1が2つのタンク部材2によって形成される場合について説明したが、本発明に係るタンク1は、複数のタンク部材2のタンク室の底面9がタンク長手方向両端部から中央部に向けて下降傾斜した傾斜底面に形成されるものであるから、もちろん3つ以上のタンク部材2によって形成されてもよい。この場合、各タンク部材2,2は前述のリング状の継板4を介して互いに接合されることが好ましい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1に係る発明のタンクローリーによれば、タンクはその長手方向に隣接して互いに独立して配設され夫々にタンク室を有する複数のタンク部材によって形成され、且つ夫々のタンク部材の各タンク室の底面が各タンク部材の配設方向両端部から中央部に向けて下降傾斜した傾斜底面に形成されて各タンク部材が互いに接合され、この傾斜底面の最も低位にある部分に底弁が設けられているから、タンク内の液体をタンク底面の中央部側に集めて、その中央部側にある底弁から排出させることができ、それによって荷下ろし時の残液発生を極力抑えることができる。即ち、高粘度液体であっても、荷下ろし時において各タンク室内や排出管内の残液の発生を抑え、事後の洗浄に大きな工数、手間を要することもなく、高粘度液体を積載、運搬できるようになる。
【0031】
また本発明のタンクローリーによれば、タンクを形成する複数のタンク部材を夫々独立して別個に形成し、そして、各タンク部材を長手方向に互いに接合するようにしたから、タンクの製造が容易となって、製造コストの低廉化を期することができる。即ち、タンク底面がタンク長手方向両端部から中央部に向けて下降傾斜した傾斜底面となった形状のタンクを、単体として形成しようとすれば、大型のタンクローリーになる程、技術的に相当な困難を要する上、製造設備も大型のものが必要となって、製造コストが非常に高くつくが、本発明では、複数のタンク部材を別個独立して形成し、これら複数のタンク部材を長手方向に互いに接合するから、上記単体での製造方法に比べて製造が容易で、それほど大がかりな設備も要らず、コストを安くできる。
【0032】
さらにまた本発明のタンクローリーによれば、リング状(環状)の継板を別途製作し、このリング状継板を2つのタンク部材に夫々の椀状端部を覆うようにして固着し、しかる後に両継板の対向端縁を互いに固着するようにしたため、両タンク部材の互いに対向端部が椀状になっていても、また両タンク部材の底部が互いに対向端部側に傾斜して、両対向端部が一層溶接され難い場合にあっても、正確に且つ強固に両タンク部材を互いに連結することができる。
【0033】
請求項2に記載のように、各タンク部材のタンク室の内壁にフッ素樹脂皮膜層が形成されているから、このフッ素樹脂皮膜層によってタンクの耐食性が著しく向上されると共に、各タンク室の傾斜底面と相俟ってタンクの洗浄性がきわめて良好となる。
【0034】
請求項3に係る発明のタンクローリーによれば、上記各タンク部材にわたって防護枠や側面枠等の補強枠を取り付けることにより、タンク部材相互の接合部分を補強してその接合部分での破損等を防止できる回避できるようにすると共に、タンク部材全体を補強して据え付けの安定を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るタンクローリーの全体を示す側面図である。
【図2】 2つのタンク部材を個別に示す一部断面側面図である。
【図3】 2つのタンク部材の夫々に、継板、側面枠取付座、防護枠取付座 、サブフレーム取付座が取り付けた状態を示す側面図である。
【図4】 (A)〜(C)はタンクローリー製造方法の工程図である。
【図5】 (A)〜(C)は図4の(A)〜(C)の夫々についてタンク部 材をその径小側鏡板部から見た端面図である。
【図6】 二軸回転成形装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タンク
2 タンク部材
3 タンク室
4 継板
6 防護枠
7 サブフレーム
9 タンク部材の傾斜底面
12 フッ素樹脂皮膜層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tank truck over the transfer by loading a serving hazardous material liquid tank chamber of the tank.
[0002]
[Prior art]
This type of conventional tank lorry, like a general tank lorry, consists of a straight cylindrical body, and loads and transports dangerous liquids, so the interior is partitioned into multiple tank chambers by partition plates. In addition, a bottom valve is provided on the bottom surface of each tank chamber for unloading the liquid in each tank chamber, and this is connected to a discharge pipe disposed at the bottom of the tank. The tank is slightly lower on the front side in the advancing direction, that is, the entire tank is attached slightly forward and downward, so that the discharge pipe is also arranged forward and downward along the bottom of the tank. The tank is once sent to the front of the tank, sent from the front position to the rear part of the tank lorry or the left and right side parts of the lorry, and the liquid is taken out from the position.
[0003]
As described above, since the liquids in the plurality of tank chambers need to be once collected at the front position and sent to the rear side or the left and right sides from the front position, the total extension length of the discharge pipe is very long. Various liquids including various oils are loaded and transported in the tank of such a tank lorry, that is, in each tank chamber. When the viscosity of the loaded liquid increases, each tank chamber is unloaded at the time of unloading. In addition, a large amount of residual liquid is generated in the discharge pipe having a long length. Therefore, conventionally, it has been considered that a high viscosity liquid is difficult to load and transport with a tank lorry at the same temperature. Even in the case of a low- viscosity liquid, if the total length of the discharge pipe is long as in the conventional case, a residual liquid is generated in the tank chamber or the discharge pipe, and it is possible to completely discharge the residual liquid. It took time.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, it has been conventionally practiced to reduce the viscosity of a high viscosity liquid by raising the liquid temperature, thereby suppressing the generation of residual liquid at the time of unloading as much as possible, and enabling loading and transportation with a tank lorry. However, when such a method is adopted and the temperature of the high-viscosity liquid is increased and the temperature is raised for transportation, there are many things that are first altered or deteriorated, and there are incidental facilities that maintain high temperatures for tanks and discharge pipes of tank trucks. In addition, it was very expensive, such as loading and unloading into a tank lorry and high temperature resistant equipment on the unloading side.
[0005]
The present invention has been made in view of the circumstances described above, the present invention to solve the conventional problems, by lowering tilting the front and rear bottom toward the center of the tank, the central liquid chamber tank A tank lorry that can suppress the generation of residual liquid at the time of unloading as much as possible and collect the tank lorry at low cost by collecting the liquid at the center and discharging the liquid from the side or rear part from this central position. The purpose is to do.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 is a tank lorry for loading and transporting a liquid as a dangerous substance in the tank chamber of the tank 1, and the tanks 1 are arranged independently of each other adjacent to each other in the longitudinal direction. An inclined bottom surface which is formed by a plurality of
[0007]
The invention according to
[0008]
The invention according to claim 3 is characterized in that, in the tank lorry according to
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a side view showing the entire tank lorry according to the present invention. This tank lorry is used for carrying a dangerous liquid in the tank chamber of the tank 1 and transporting it. The tanks 1 are arranged adjacent to each other in the longitudinal direction independently of each other and each tank chamber 3 (see FIG. 2). The two
[0010]
As shown in FIG. 1, the two
[0011]
According to such a tank lorry, the liquid in the tank chamber 3 of each
[0012]
Then, the high-viscosity liquid is loaded and transported in each tank chamber 3 of the tank 1 of such a tank truck, and when unloading, the high-viscosity liquid in each tank chamber 3 is in the longitudinal direction of the tank 1 and orthogonal thereto. Smoothly flows down along the inclined
[0013]
FIG. 2 shows two substantially
[0014]
In FIG. 3, the
[0015]
That is, the two
[0016]
Therefore, in the present embodiment, the ring-shaped (annular)
[0017]
The ring-shaped
[0018]
A method for manufacturing a tank lorry having the above-described configuration will be described with reference to FIGS. 4A to 4C are process diagrams of the tank lorry manufacturing method, and FIGS. 5A to 5C are views of the
[0019]
In manufacturing the tank lorry, first, for example, two
[0020]
After the
[0021]
After the two
[0022]
Next, the most effective biaxial rotational molding method for forming the
[0023]
FIG. 6 shows an example of a biaxial rotational molding apparatus used for this molding method. This apparatus is composed of a firing
[0024]
Prior to the biaxial rotational molding method using this apparatus, first, the inner wall of the tank chamber 3 of the
[0025]
After subjecting the
[0026]
In this state, hot air h of 360 ° C. to 450 ° C. is supplied to the inside of the firing
[0027]
When the biaxial rotational molding method using such a biaxial rotational molding apparatus is adopted, the entire inner wall of the substantially
[0028]
By forming the
[0029]
In the above embodiment, the case where the tank 1 is formed by the two
[0030]
【The invention's effect】
According to the tank lorry of the invention according to claim 1, the tank is formed by a plurality of tank members which are arranged independently of each other adjacent to each other in the longitudinal direction and each have a tank chamber, and each tank of each tank member The bottom surface of the chamber is formed on an inclined bottom surface inclined downward from both ends in the arrangement direction of each tank member, and each tank member is joined to each other, and a bottom valve is provided at the lowest part of the inclined bottom surface. Therefore, the liquid in the tank can be collected on the center side of the tank bottom and discharged from the bottom valve on the center side, thereby suppressing the generation of residual liquid when unloading as much as possible. . In other words, even if it is a highly viscous liquid, it is possible to load and transport the highly viscous liquid without unloading the remaining liquid in each tank chamber or discharge pipe when unloading, and without requiring a lot of man-hours and labor for subsequent cleaning. It becomes like this.
[0031]
Further , according to the tank lorry of the present invention, since the plurality of tank members forming the tank are independently formed separately and each tank member is joined to each other in the longitudinal direction, the manufacture of the tank is easy. Thus, the manufacturing cost can be reduced. That is, if a tank having a bottom surface with a bottom surface that is inclined downward from both ends in the longitudinal direction of the tank toward the center is formed as a single unit, the larger the tank lorry, the more technically difficult. In addition, in the present invention, a plurality of tank members are formed independently, and the plurality of tank members are arranged in the longitudinal direction. Since they are joined to each other, they are easier to manufacture than the single manufacturing method described above, do not require large-scale equipment, and can reduce costs.
[0032]
Furthermore , according to the tank lorry of the present invention , a ring-shaped (annular) joint plate is separately manufactured, and this ring-shaped joint plate is fixed to the two tank members so as to cover the respective hook-shaped ends, and thereafter Since the opposite end edges of both joint plates are fixed to each other, even if the opposite end portions of both tank members are bowl-shaped, the bottoms of both tank members are inclined toward the opposite end portions, Both tank members can be connected to each other accurately and firmly even when the opposing end portions are difficult to weld further.
[0033]
Since the fluororesin film layer is formed on the inner wall of the tank chamber of each tank member as described in
[0034]
According to the tank lorry of the invention according to claim 3, by attaching a reinforcing frame such as a protective frame or a side frame over the tank members, the joint portion between the tank members is reinforced to prevent damage at the joint portion. In addition to being able to avoid this, the entire tank member can be reinforced to stabilize the installation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an entire tank lorry according to the present invention.
FIG. 2 is a partial sectional side view showing two tank members individually.
FIG. 3 is a side view showing a state in which a joint plate, a side frame mounting seat, a protective frame mounting seat, and a subframe mounting seat are mounted on each of two tank members.
FIGS. 4A to 4C are process diagrams of a tank truck manufacturing method.
FIGS. 5A to 5C are end views of the tank member viewed from the small-diameter end plate portion in FIGS. 4A to 4C, respectively.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a biaxial rotational molding apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
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