JP4219746B2 - Lightweight embankment structure and construction method thereof - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂発泡体ブロックを多段に積み重ねて成形した軽量盛土層と、軽量盛土層の上部に設置した路層などの重量物とを少なくとも備えた軽量盛土構造体と、その施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
軟弱地盤や地滑り地などでの盛土工法の一つとして、例えば、EPS工法のように、軽量盛土材としての樹脂発泡体ブロックを多段に積み上げて軽量盛土層とする軽量盛土工法が知られている。この工法は、地盤改良にかかる経費の節減、工期の短縮などにおいて優れた効果を発揮することから、種々の土木工事において広く採用されている。
【0003】
図8は従来の軽量盛土構造体の一例であり、地山の傾斜面40に対向してH鋼のような支柱41を立設し、傾斜面40と支柱41との間に多段に樹脂発泡体ブロック1を積み重ね、その上に路盤材42やアスファルト舗装43のような重量物を設置している(特許文献1:特開平11−100846号公報参照)。支柱41には樹脂発泡体ブロック1の側面を保護するために壁面材41aが取り付けられる。このような軽量盛土構造体において、発泡ポリスチレンのような樹脂発泡体は粘弾性材料であることもあり、樹脂発泡体ブロックを多段に積み重ねた軽量盛土層の上に路盤のような重量物を載置すると、短日数(数日)のうちに軽量盛土層がわずかに沈下する。
【0004】
この短期での沈下量は積み重ね高さの0.5%程度であるとされ、このような沈下が生じるのを前提として、路盤設置などの作業が行われる。0.5%の沈下のうち、0.2%程度分は樹脂発泡体の弾性に起因するものとされ、0.3%程度分は積み重ね時に用いられる緊結具によって生じる不陸や樹脂発泡体ブロックの間に入り込む砂などによって生じるブロック間の隙間が、上からの荷重により押し潰されることによると経験上いわれている。
【0005】
このような沈下に対処するために、樹脂発泡体ブロック1やコンクリート床版を支柱41に対して非拘束状態として配置するなどの手段を講じることが必要となる。また、樹脂発泡体ブロック1を図示のように積み重ねた場合に、それ自体で十分な自立性を有することから、支柱41を立設することは必ずしも必要ではないが、壁面材41aを直接樹脂発泡体ブロック1に配置すると、樹脂発泡体ブロック1の前記沈下による変形で壁面材が破壊することから、壁面材支持材として、支柱41を立てることはどうしても必要となっている。
【0006】
このような沈下をできるだけ少なくするために、いくつかの提案がなされている。図9はその一例であり、垂直な左右の壁体31,31の間に多段に樹脂発泡体ブロック1を軽量盛土層として積み重ね、その上に舗装体32が重量物として設置されている軽量盛土構造体において、必要箇所(図で斜線で示す)の樹脂発泡体ブロック1を密度の高いものとし、舗装体32などの重量物による盛土層全体の沈下を抑制するようにしている(特許文献2:特開2000−282470号公報参照)。また、図示しないが、特許文献3(特開平3−87417号公報)には、軽量盛土層の内部にコンクリートのような比較的圧縮剛性が高い材料を杭状に配置した複合構造とし、軽量盛土層全体としての変形量を小さくすることが記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−100846号公報
【特許文献2】
特開2000−282470号公報
【特許文献3】
特開平3−87417号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
密度の異なる樹脂発泡体ブロックを用いて軽量盛土層の沈下を抑制しようとする特許文献2に記載の方法は、樹脂発泡体ブロックの弾性変形やクリープ変形に対する対策としては有効である。しかし、積み重ね時に用いられる緊結具によって生じる不陸や樹脂発泡体ブロックの間に入り込む砂などによって生じるブロック間の隙間に起因する沈下に対しては、それを抑制する効果はない。そのために、上記したような従来行われている沈下に対する対策を省略することはできない。また、密度の異なる複数種の樹脂発泡体ブロックを施工現場に用意する作業も容易でない。
【0009】
コンクリートのような比較的圧縮剛性が高い材料を杭状に配置して複合構造とする方法は、全体重量の増加を招き、軽量盛土構造物としての本来の利点が少なくなると共に、荷重がコンクリートのような杭状体に集中することから、地盤に対して特別の対策を講じることが必要となる。
【0010】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、1種類の樹脂発泡体ブロックを軽量盛土材として用いながら、軽量盛土層の初期沈下に対して従来必要とされた諸対策を効果的に省略することができ、それにより全体としての施工コストや施工効率を改善するとのできる、新たな軽量盛土構造体およびその施工方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による軽量盛土構造体は、樹脂発泡体ブロックを多段に積み重ねて成形した軽量盛土層と、軽量盛土層の上部に設置した路層などの重量物とを少なくとも備えた軽量盛土構造体であって、軽量盛土層は適宜の手段により所定の圧縮を受けた状態とされており、その上に前記路層などの重量物が設置されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明による軽量盛土構造体の施工方法は、樹脂発泡体ブロックを多段に積み重ねて成形した軽量盛土層の上部に路層などの重量物を設置して形成される軽量盛土構造体の施工方法であって、軽量盛土層を形成した後に適宜の手段により軽量盛土層に所定の圧縮をかけた状態とし、その状態を保持したままで当該軽量盛土層の上部に路層などの重量物を設置する作業を行うことを特徴とする。
【0013】
本発明による軽量盛土構造体およびその施工方法では、軽量盛土層の上部に路層などの重量物を設置する前に、当該重量部による上からの荷重によって軽量盛土層が短日数で沈下するであろう分だけ、適宜の手段により軽量盛土層を予め圧縮してしまうので、後作業で、軽量盛土層の上に路層などの重量物を設置しても、それ以上の沈下は実質的に生じない。そのために、支柱を建てた場合に、従来のように樹脂発泡体ブロックと当該支柱とを非拘束状態とするための作業などは省略できる。また、壁面材を樹脂発泡体の側面に直に配置することも可能となり、支柱そのものを省略しても格別の支承が生じない。そのようなことから、施工コストや施工効率は大きく改善される。
【0014】
なお、軽量盛土層を予め圧縮する程度は、経験的に、軽量盛土層の高さの0.3〜0.5%程度、最大1.2%程度である。予め行う圧縮により、樹脂発泡体ブロック間に形成されやすい隙間は潰されてなくなると共に、樹脂発泡体の弾性変形も進行する。
【0015】
本発明による軽量盛土構造体の施工方法は種々の異なった態様で実施することができるが、次のような工程で行うことは有効である。すなわち、基礎コンクリートに例えばアンカープレートなどにより一端を定着した鋼棒のような耐力材を立ち上げ、該耐力材を通過させながら樹脂発泡体ブロックを多段に積み重ねて軽量盛土層を形成する工程、該耐力材の先端が飛び出るようにして軽量盛土層の上にコンクリート床版を形成する工程、形成したコンクリート床版から飛び出ている前記耐力材の先端を利用して(例えば、先端にねじを切り、耐圧板を介して、ナットで締め付けるなどにより)、軽量盛土層に所定の上下方向の圧縮を与える工程、および、コンクリート床版の上に路層などの重量物を設置する工程、である。
【0016】
他に、軽量盛土層を予め圧縮するには、所定の圧縮量に合わせて載荷物を載せて沈下させ、その状態で固定し、その後載荷物を除去するような手段によることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に基づき本発明を説明する。図1〜図4は本発明による軽量盛土構造体の施工方法の一例を工程を追って説明している。最初に定法に従い基盤整備が行われ、最下段の樹脂発泡体ブロック1a(図2参照)が置かれるべき領域に、基礎コンクリート10が打設される。打設に先立ち、所定位置にアンカープレート21を設置し、このアンカープレート21に溶着やねじ止めなど適宜の手段で一端を固定した耐力材としての鋼棒20を垂直姿勢で立ち上げておく(図5も参照)。鋼棒20の立ち上げ高さは、少なくとも、最下段の樹脂発泡体ブロック1aを基礎コンクリート10の上に置いたときに、その上面から先端が突出する長さが必要である(図2、図6参照)。また、鋼棒20の先端部にはねじ22を切っておく。
【0018】
所要数の鋼棒20を立ち上げた後に所要の配筋を行い、コンクリートを打設して硬化を待つ。必要な場合には、基礎コンクリート10の谷川縁に、配置する最下段の樹脂発泡体ブロック1aを位置決めするための堰11も同時に造る。鋼棒20の配置密度は、施工する軽量盛土構造体で用いる樹脂発泡体ブロック1の密度や盛土高さなどに応じて適宜設定すればよいが、通常施工される軽量盛土構造体の場合、1平方メートルに1本程度で十分である。
【0019】
構築した基礎コンクリート10の上に、最下段の樹脂発泡体ブロック1aを敷き詰める。樹脂発泡体ブロック1として、図6に示すように周囲の側壁に鋼棒20が通過できる縦溝2を形成したものを用いることは望ましい。縦溝2内に鋼棒20を収容するようにして隣接する樹脂発泡体ブロック1を配置していくことは容易であり、それにより、図6に示すように、多数枚の樹脂発泡体ブロック1をその側壁を互いに密着した姿勢で、かつ、縦溝2を通過させて鋼棒20の先端を表面から突出させた状態で、容易に配置していくことができる。縦溝2に代えて、あるいは縦溝2に加えて、鋼棒20が通過できる貫通孔3を形成しておいてもよい。それにより、鋼棒20の立ち上げ位置と樹脂発泡体ブロック1の配置位置との自由度は大きくなり、作業の効率化が図れる。
【0020】
図2、図6に示すように、最下段(一段目)の樹脂発泡体ブロック1aを敷き詰めた後、突出している各鋼棒20の先端にカップリングナット23を取り付ける。該カップリングナット23に、下端にもねじ22aを持つ鋼棒20aをねじ込む。その状態で、2段目の樹脂発泡体ブロック1を最下段の樹脂発泡体ブロック1aの場合と同様にして敷き詰める。鋼棒20aの長さが樹脂発泡体ブロック一枚の厚さと同じ長さである場合には、鋼棒20aの先端は樹脂発泡体ブロック表面から突出した状態となるので、その先端に鋼棒20の場合と同様にカップリングナット23を取り付け、そこに次の鋼棒20aを取り付ける。その状態で、3段目の樹脂発泡体ブロック1を同様にして敷き詰める。以下、最上段の樹脂発泡体ブロック1まで同じ作業を繰り返す。なお、樹脂ブロック1aの敷き詰め方は、図示のような碁盤目配置でもよく、千鳥配置でもよい。
【0021】
鋼棒20aの長さが樹脂発泡体ブロック1の複数枚分の長さである場合には、複数段にわたって樹脂発泡体ブロック1を積み重ねた後に、カップリングナット23を用いた前記繋ぎ作業を行う。鋼棒20aの長さが最上段の樹脂発泡体ブロック1の表面まで達する長さの場合には、途中の繋ぎ作業は不要となる。作業性を考慮して、適宜の長さの繋ぎ鋼棒を用いるようにすればよい。アンカープレート21に固定する鋼棒20の長さも、複数段目の樹脂発泡体ブロックにまで達する長さであってもよく、最上段の樹脂発泡体ブロックの表面から突出するような長さであってもよい。
【0022】
次に、図3に示すように、最上段の樹脂発泡体ブロック群の上に、従来の施工法と同様にして、コンクリート床版5を構築する。その際に、最上段の樹脂発泡体ブロック表面から突出している鋼棒20a(20)の先端が、構築されるコンクリート床版5の上面から突出する長さである場合にはそのままでよいが、その長さを有しない場合には、カップリングナット23を用いて必要な繋ぎ作業を同様にして行う。図7に示すように、鋼棒20aが打設するコンクリート床版用のコンクリートに接することとなる部分には塩ビパイプなど適宜の筒体24を被せ、コンクリートが鋼棒20aに付着しないようにする。その後、必要な配筋を行いコンクリートを打設して、コンクリートの硬化を待つ。
【0023】
コンクリートの硬化後、アンカープレート21と同様な、均圧板として機能する鋼板25を、必要な場合にはクッションプレート(不図示)を介して、各鋼棒20aに取り付ける。その上から各鋼棒20aにナット26を取り付け、ナット26の締め付けを行う。必要な場合にはロックナット27を取り付ける。それにより、多段に積み重ねられた樹脂発泡体ブロック群(軽量盛土層)は、コンクリート床版5を介して荷重がかけられた状態となり、積み重ねた樹脂発泡体ブロックの成層界面に生じがちな隙間は潰されてなくなり、また、樹脂発泡体の弾性変形も進行して、全体が圧縮される。鋼棒20の下端は基礎コンクリート10に固定されており、樹脂発泡体ブロック群の圧縮は軽量盛土層の沈下として現れる。
【0024】
沈下量(圧縮量)はナット26の締め付け量に比例するので適宜調整可能であり、各施工現場において、コンクリート床版5の上に造られる路層などの重量物の荷重により生じると予測される軽量盛土層の初期沈下量に相当する沈下が得られるまで、少なくとも締め付けるようにする。設計環境に応じて相違するが、通常、積み重ね高さの0.3〜0.5%程度、多くても1.2%程度の範囲である。なお、ナット26による締め付け程度はすべての鋼棒20a(20)において等しいことが望ましいが、多少のバラツキがあっても差し支えない。また、地山斜面側よりも路肩側を大きく締め付けるようにしてもよい。なお、各鋼棒20aに鋼板25を取り付けるのは、ナット26による締め付け力を分散してコンクリート床版5に破壊が生じないようにするためであり、それを考慮して適宜の大きさのものを用いればよい。複数本の鋼棒に対して共通の鋼板を用いるようにしてもよい。
【0025】
所要の締め付けを行った後、定法に従い、コンクリート床版5の上に、路盤材42やアスファルト舗装43などの重量物を設置することにより、図4に示す本発明による軽量盛土構造体はできあがる。前記のように、通常の施工法では当然に生じる路層などの重量物に起因する軽量盛土層の初期沈下はすでに生じてしまっており、路層などの設置後に、積み重ねた樹脂発泡体ブロック1(1a)の側面に大きな変化は生じない。そのために壁面材41aを樹脂発泡体ブロック1の側面に簡易に取り付ける、あるいは吹き付け加工することが可能となり、図8に示す従来工法のように、壁面材取り付けのためにH鋼のような支柱を建てることが不要となる。特に図示しないが、壁面材を取り付ける場合でも、簡易な支柱を基礎コンクリートに取り付けて軽量モルタル板のような壁面材をそこに固定してもよく、樹脂発泡体ブロックの側面にラス網を張り付けてモルタルを吹き付け壁面材とすることもできる。そのようなことから、軽量盛土構造体の施工コストや施工効率は大きく改善される。
【0026】
上記では、積み重ねた樹脂発泡体ブロック群に予め圧縮を与えるための手段として、基礎コンクリートに一端を定着した鋼棒と該鋼棒(またはそれに繋がる鋼棒)の先端に切られたねじに螺合するナットによる締め付け力からなる手段を示したが、鋼棒に変えて、下端と上端にねじ棒を備えたワイヤや繊維強化樹脂を用いることもできる。他に、予め載荷物を載せるような予圧縮手段であってもよい。さらに、このような予圧縮(予沈下)は、軽量盛土層の全域に与えることが望ましいが、壁面材を取り付けることとなる樹脂発泡体ブロック群の側面側近傍に対してのみ行うようにしてもよい。その場合、側面から地山側に1.0〜2.0m程度入った領域に対して行えば、ほぼ所期の目的は達成することができる。
【0027】
さらに、複数本の鋼棒を接続して所定の長さとする場合に、上方への移動は規制されるが下方への移動は自由であるようなカップリング手段を用いて各鋼棒を連結するようにしてもよい。それにより、長期に亘るクリープ変形が樹脂発泡体ブロックに生じても、その沈下に鋼棒は適切に対処することができる。
【0028】
【発明の効果】
上記のように、本発明による軽量盛土構造体およびその施工方法では、軽量盛土層の上部に路層などの重量物を設置する前に、当該重量部の上からの荷重により軽量盛土層が短日数で沈下するであろう分だけ軽量盛土層を予め圧縮してしまうので、後作業で、軽量盛土層の上に路層などの重量物を設置しても、それ以上の沈下は生じない。そのために、従来必要であった軽量盛土層の初期沈下に対する諸手段を省略することが可能となり、施工コストや施工効率は大きく改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軽量盛土構造体の施工方法の一例を工程を追って説明する図であり、基礎コンクリートにアンカープレートを立ち上げた状態を示す図。
【図2】最下段の樹脂発泡体ブロックを敷き詰めた状態を示す図。
【図3】軽量盛土層の上にコンクリート床版を構築し、軽量盛土層を予圧縮した状態を示す図。
【図4】本発明による軽量盛土構造体を示す断面図。
【図5】鋼棒とカップリングナットとを説明する図。
【図6】鋼棒を通過させて樹脂発泡体ブロックを敷き詰める状態を説明する図。
【図7】コンクリート床版の上からナットを締め付けて樹脂発泡体ブロックを予圧縮する態様を説明する図。
【図8】従来の軽量盛土構造体の一例を示す図。
【図9】従来の軽量盛土構造体の他の例を示す図。
【符号の説明】
1,1a…樹脂発泡体ブロック、2…樹脂発泡体ブロックに形成した縦溝、5…コンクリート床版、10…基礎コンクリート、20、20a…鋼棒(耐力材)、21…アンカープレート、23…カップリングナット、24…塩ビパイプなどの筒体、25…鋼板(均圧板)、26…ナット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a lightweight embankment structure including at least a lightweight embankment layer formed by stacking resin foam blocks in multiple stages, and a heavy article such as a road layer installed on top of the light embankment layer, and a construction method thereof.
[0002]
[Prior art]
As one of embankment methods on soft ground or landslide land, for example, a lightweight embankment method is known in which resin foam blocks as light embankment materials are stacked in multiple stages to form a lightweight embankment layer, such as the EPS method. . This construction method is widely used in various civil engineering works because it exerts excellent effects in reducing the cost for ground improvement and shortening the construction period.
[0003]
FIG. 8 shows an example of a conventional light-weight embankment structure. A
[0004]
The amount of subsidence in this short term is assumed to be about 0.5% of the stacking height, and operations such as roadbed installation are performed on the assumption that such subsidence occurs. Of the 0.5% settlement, about 0.2% is attributed to the elasticity of the resin foam, and about 0.3% is uneven or resin foam blocks caused by the fasteners used during stacking. It is said from experience that a gap between blocks caused by sand entering between them is crushed by a load from above.
[0005]
In order to cope with such subsidence, it is necessary to take measures such as disposing the
[0006]
Several proposals have been made to minimize such settlement. FIG. 9 shows an example of this. Lightweight embankment in which
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-11-1000084 [Patent Document 2]
JP 2000-282470 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 3-87417
[Problems to be solved by the invention]
The method described in
[0009]
The method of arranging a material with relatively high compression rigidity, such as concrete, in a pile shape to increase the overall weight, reduces the original advantages of a lightweight embankment structure and reduces the load of the concrete. Therefore, it is necessary to take special measures for the ground.
[0010]
The present invention has been made in view of the circumstances as described above. While using one type of resin foam block as a lightweight embankment material, various measures conventionally required for the initial settlement of the lightweight embankment layer are effective. It is an object of the present invention to provide a new lightweight embankment structure and a construction method thereof that can be omitted, thereby improving the construction cost and construction efficiency as a whole.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
A lightweight embankment structure according to the present invention is a lightweight embankment structure including at least a lightweight embankment layer formed by stacking resin foam blocks in multiple stages and a heavy article such as a road layer installed on top of the lightweight embankment layer. The lightweight embankment layer is in a state of being subjected to a predetermined compression by an appropriate means, and a heavy object such as the road layer is disposed thereon.
[0012]
In addition, the construction method of the lightweight embankment structure according to the present invention is a construction of a lightweight embankment structure formed by installing a heavy load such as a road layer on the lightweight embankment layer formed by stacking and molding resin foam blocks in multiple stages. In this method, after the lightweight embankment layer is formed, a predetermined compression is applied to the lightweight embankment layer by an appropriate means, and a heavy object such as a road layer is placed on top of the lightweight embankment layer while maintaining the state. It is characterized by performing the installation work.
[0013]
In the light weight embankment structure and the construction method according to the present invention, before installing a heavy load such as a road layer on the light weight embankment layer, the light weight embankment layer sinks in a short number of days due to the load from above by the weight portion. Since the lightweight embankment layer will be pre-compressed by appropriate means as much as possible, even if a heavy object such as a road layer is installed on the lightweight embankment layer in the subsequent work, further subsidence will be substantially eliminated. Does not occur. Therefore, when the support is built, the work for bringing the resin foam block and the support into an unconstrained state as in the conventional case can be omitted. Moreover, it becomes possible to arrange | position a wall surface material directly to the side surface of a resin foam, and even if a support | pillar itself is abbreviate | omitted, special support will not arise. Therefore, the construction cost and construction efficiency are greatly improved.
[0014]
In addition, the extent which compresses a lightweight embankment layer beforehand is about 0.3 to 0.5% of the height of a lightweight embankment layer, and about 1.2% at maximum. The gap that is easily formed between the resin foam blocks is not crushed by the compression performed in advance, and the elastic deformation of the resin foam also proceeds.
[0015]
Although the construction method of the lightweight embankment structure by this invention can be implemented in various different aspects, it is effective to carry out by the following processes. That is, a step of starting a load bearing material such as a steel rod having one end fixed to the basic concrete with an anchor plate or the like, and stacking resin foam blocks in multiple stages while passing the load bearing material to form a lightweight embankment layer, The step of forming the concrete slab on the lightweight embankment layer so that the tip of the load bearing material protrudes, using the tip of the load bearing material protruding from the formed concrete floor slab (for example, cutting the screw at the tip, A step of applying a predetermined vertical compression to the light-weight embankment layer, and a step of installing a heavy object such as a road layer on the concrete slab.
[0016]
In addition, in order to compress the light weight embankment layer in advance, it is also possible to use a means for placing the loaded load in accordance with a predetermined compression amount, sinking it, fixing it in that state, and then removing the loaded load.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments. 1 to 4 illustrate an example of a method for constructing a lightweight embankment structure according to the present invention, step by step. First, foundation maintenance is performed according to a regular method, and foundation concrete 10 is placed in an area where the lowermost
[0018]
After starting up the required number of steel bars 20, the required bar arrangement is performed, concrete is placed and the hardening is awaited. If necessary, the
[0019]
The lowermost
[0020]
As shown in FIG. 2 and FIG. 6, after laying down the lowermost (first stage)
[0021]
When the length of the
[0022]
Next, as shown in FIG. 3, a
[0023]
After the concrete is hardened, a
[0024]
The amount of subsidence (compression amount) is proportional to the amount of tightening of the
[0025]
After performing the required tightening, by installing heavy objects such as the
[0026]
In the above, as a means for pre-compressing the stacked resin foam block group, it is screwed into a steel rod fixed at one end to the foundation concrete and a screw cut at the tip of the steel rod (or a steel rod connected to the steel rod). Although the means comprising the tightening force by the nut is shown, a wire or fiber reinforced resin having screw rods at the lower and upper ends can be used instead of the steel rod. In addition, it may be a pre-compression means for loading the loaded luggage in advance. Further, it is desirable to apply such pre-compression (pre-settlement) to the entire area of the lightweight embankment layer, but it may be performed only on the vicinity of the side surface of the resin foam block group to which the wall material is attached. Good. In that case, the intended purpose can be almost achieved if it is performed on an area of about 1.0 to 2.0 m from the side surface to the natural ground side.
[0027]
Further, when a plurality of steel rods are connected to have a predetermined length, the steel rods are coupled using a coupling means that restricts upward movement but allows downward movement. You may do it. Thereby, even if creep deformation over a long period occurs in the resin foam block, the steel rod can appropriately cope with the settlement.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, in the lightweight embankment structure and its construction method according to the present invention, before installing a heavy load such as a road layer on top of the lightweight embankment layer, the lightweight embankment layer is shortened by the load from above the weight part. Since the lightweight embankment layer is pre-compressed by the amount that will sink in days, even if a heavy object such as a road layer is installed on the lightweight embankment layer in the subsequent work, no further settlement occurs. Therefore, it is possible to omit various means for the initial settlement of the lightweight embankment layer, which has been necessary conventionally, and the construction cost and construction efficiency are greatly improved.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a diagram for explaining an example of a method for constructing a lightweight embankment structure according to the present invention in a step-by-step manner and showing a state in which an anchor plate is raised on foundation concrete.
FIG. 2 is a view showing a state in which the lowermost resin foam block is spread.
FIG. 3 is a diagram showing a state in which a concrete slab is constructed on a lightweight embankment layer and the lightweight embankment layer is pre-compressed.
FIG. 4 is a sectional view showing a lightweight embankment structure according to the present invention.
FIG. 5 is a diagram illustrating a steel rod and a coupling nut.
FIG. 6 is a diagram for explaining a state in which a steel foam block is spread through a steel rod.
FIG. 7 is a view for explaining a mode in which a resin foam block is pre-compressed by tightening a nut from above a concrete floor slab.
FIG. 8 is a view showing an example of a conventional lightweight banking structure.
FIG. 9 is a view showing another example of a conventional lightweight banking structure.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
基礎コンクリートに一端を定着した耐力材を、樹脂発泡体ブロックの周囲の側壁に形成した縦溝に収容して通過させながら樹脂発泡体ブロックを多段に積み重ねて軽量盛土層を形成する工程、
該耐力材の先端が飛び出るようにして軽量盛土層の上にコンクリート床版を形成する工程、
飛び出ている耐力材の先端を利用して軽量盛土層に所定の上下方向の圧縮を与える工程、および
コンクリート床版の上に路層などの重量物を設置する工程、
とを少なくとも有することを特徴とする軽量盛土構造体の施工方法。It is a construction method of a lightweight embankment structure formed by installing heavy objects such as road layers on top of a lightweight embankment layer formed by stacking resin foam blocks in multiple stages,
A process of forming a lightweight embankment layer by stacking resin foam blocks in multiple stages while allowing the load-bearing material fixed at one end to the foundation concrete to be accommodated in a longitudinal groove formed on a side wall around the resin foam block and passing through the groove .
Forming a concrete slab on a lightweight embankment layer so that the tip of the load bearing material pops out;
A step of applying a predetermined vertical compression to the lightweight embankment using the tip of the load bearing material, and a step of installing a heavy object such as a road layer on the concrete slab,
The construction method of the lightweight banking structure characterized by having at least.
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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