JP4217727B2 - ディジタル機器及びその制御方法 - Google Patents
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Description
ディジタルカメラ910には、記録部であるメモリ911、画像データの復号化部912、画像処理部913、及びD/A変換部(ディジタル/アナログコンバータ)914が設けられている。更に、表示部であるEVF915、及びPC920とのディジタル入出力(I/O)部916が設けられている。
プリンタ930は、PC920とSCSIケーブルで接続されたSCSIインタフェース(I/F)部931、メモリ932、プリンタヘッド933、プリンタ制御部であるプリンタコントローラ934、及びドライバ935を備えている。
PC920は、ディジタルカメラ910とのディジタルI/O部929、キーボードやマウス等の操作部921、画像データの復号化部922、ディスプレイ923、ハードディスク924、RAM等のメモリ925、及び演算処理部のMPU926を備えている。PC920は、更に、プリンタ930とのディジタルI/FとしてのSCSII/F(ボード)928、及びこれらを接続するPCIバス927を備えている。
復号化部912へ供給された画像データは、ここで復号化され、画像処理部913で表示のための画像処理が行われ、D/A変換部914を介して、EVF915で表示される。
一方、ディジタルI/O部916へ供給された画像データは、ケーブルを介してPC920に対して外部出力される。
このとき、編集時等の操作入力が操作部921で行われた場合には、MPU926により、その操作に従った編集処理等のためのPC920全体の動作制御が行われる。
また、ディジタルカメラ910からの上記の画像データをプリント出力する際は、該画像データがSCSII/F部928を介してプリンタ930に対して出力される。したがって、プリンタ930には、該画像データがSCSIケーブルを介して供給されることになる。
本発明は上述した問題点を解決するためのものであり、ディジタルカメラ等のディジタル機器の撮影機能動作をその焦点距離範囲や露光時間範囲等の情報に応じて最適に制御することを目的とする。
本システム100には、TVモニタ装置101、AVアンプ102、PC103、プリンタ104、並びに2台のディジタルビデオテープレコーダ(VTR)105及び106が設けられている。更に、ディジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ107、及びコンパクトディスク(CD)プレーヤ108が設けられている。そして、これらの機器がIEEE1394によって接続されている。
このIEEE1394の幾つかの大きな特長点としては、次のような事項が挙げられる。例えば、高速シリアル通信を用いるためにケーブルが比較的細くフレキシビリティに富み、且つコネクタもSCSIケーブルに比べ極端に小さい。更には、画像データのような大容量データを、機器制御データと共に高速で転送できる。
即ち、IEEE1394を用いたデータ通信によれば、移動式や携帯式のディジタルカメラやディジタルビデオのような、通常は据え置きしない機器をPCに接続するときにも、SCSI等に比べて煩わしさが飛躍的に低減される。そして、画像データのPCへの転送も円滑に行うことが可能になるという大きな利点がある。
このシステムは、機器A、B、C、D、E、F、G、Hを備えており、A−B間、A−C間、B−D間、D−E間、C−F間、C−G間、及びC−H間が、各々1394シリアルバス用のツイスト・ペア・ケーブルで接続された構成としている。
これらの機器A〜Hの一例としては、PC、ディジタルVTR、DVDプレーヤ、ディジタルカメラ、ハードディスク、モニタ等がある。
例えば、各機器間を各々1本の1394シリアルバス用ケーブルで順次接続(ディジーチェーン接続)するだけで、各々の機器が中継の役割を担うため、全体として1つのネットワークを構成することができる。
このため、上記図2のシステムにおいて、ネットワークから任意の機器が外されたり、或いは、新たに加えられたとき等には、自動的にバスがリセット、即ちそれまでのネットワークの構成情報がリセットされ、新たなネットワークが再構築される。このような機能によって、その時々のネットワークの構成を常時設定、認識することができる。
これらの転送モードにより、AsyncデータとIsoデータは、各サイクル(通常125μS/サイクル)の中で、サイクル開始を示すサイクル・スタート・パケット(CSP)の転送に続き、Isoデータの転送を優先しつつサイクル内で混在して転送される。
この図3に示すように、1394シリアルバスは、レイヤ構造で構成されている。
1394コネクタポートの上位には、フィジカルレイヤ及びリンクレイヤ812を含むハードウェア部(hardware)が位置づけられている。
ハードウェア部は、実質的なインタフェース用チップで構成され、そのうちフィジカルレイヤは、符号化やコネクタ関連の制御等を行い、リンクレイヤは、パケット転送やサイクルタイムの制御等を行う。
そのトランザクションレイヤは、転送(トランザクション)すべきデータの管理を行い、Read、Write、Lock等の命令を出す。また、マネージメントレイヤは、1394シリアルバスに接続されている各機器の接続状況やIDの管理を行い、ネットワークの構成を管理する。
そのアプリケーションレイヤは、利用されるソフトによって異なり、インタフェース上でどのようにしてデータを転送するかは、AVプロトコル等のプロトコルによって規定されている。
1394シリアルバスに接続された各機器(ノード)には必ず、上記図4に示すような、各ノード固有の64ビットアドレスを持たせておく。このアドレスはノードのメモリに格納されており、これにより自分や相手のノードアドレスを常時認識することができ、通信相手を指定したデータ通信も行える。
つぎに、1394シリアルバスの特徴をより詳細に説明する。
この図5に示すように、1394シリアルバス用のケーブルでは、2組のツイストペア信号線の他に、電源ラインが設けられている。このような構成によって、電源を持たないノードや、故障等により電圧低下したノード等にも、電力の供給が可能となる。
また、電源線により供給される直流電力の電圧は、8〜40V、その電流は、最大電流DC1.5Aに規定されている。
尚、簡易型の接続ケーブルでは、接続先の機器を限定した上で、電源ラインを設けていないものもある。
DS−Link符号化方式は、高速なシリアルデータ通信に適し、2組の信号線を必要とする。即ち、2組の対線のうち一方の信号線で主となるデータ信号(Data)を送り、他方の信号線でストローブ信号(Strobe)を送る構成となっている。したがって、受信側は、このデータ信号とストローブ信号を受信して排他的論理和をとることによって、クロック(Clock)を再現することができる。
このように、DS−Link符号化方式では、データ信号中にクロック信号を混入させる必要がない。したがって、DS−Link符号化方式では、他のシリアルデータ転送方式に比べ転送効率が高い。また、位相ロックドループ(PLL)回路が不要になるため、その分コントローラLSIの回路規模を小さくすることができる。更に、転送すべきデータが無いときに、アイドル状態であることを示す情報を送る必要が無いため、各ノードのトランシーバ回路をスリープ状態にすることができ、消費電力の低減が図れる。
このときのネットワーク構成の変化の検知は、1394コネクタポート(上記図3参照、以下、単に「コネクタポート」と言う)基盤上において、バイアス電圧の変化を検知することによって行われる。
この図7において、先ず、各ノードは、バスリセット信号を常時監視し(ステップS101)、バスリセット信号が発生したことを検知すると、互いに直結されている各ノード間で親子関係を宣言する(ステップS102)。この結果、ネットワーク構成がリセットされた状態において新たなネットワーク構成が得られる。
このステップS102の処理は、ステップS103の判定により、全てのノード間で親子関係が決定されたと判定されるまで繰り返される。そして、全てのノード間で親子関係が決定されると、次に、ルートを決定する(ステップS104)。
このステップS105の処理は、ルートから所定のノード順にノードIDの設定を行う処理であり、ステップS106の判定により、全てのノードにIDが与えられたと判定されるまで繰り返される。
そして、全てのノードへのノードIDの設定が終了すると、新しいネットワーク構成が全てのノードにおいて認識され、ノード間のデータ転送が行える状態となる。この状態にて、各ノードは、データ転送を開始し(ステップS107)、これと同時にステップS101へと戻り、再びバスリセット信号の発生を監視する。
その後、各ノードは、ポート数、即ち自分に接続されている他ノードの数を調べ(ステップS203)、その結果に応じて、これから親子関係の宣言を始めるために、未定義(親子関係が決定されていない)ポートの数を調べる(ステップS204)。
尚、ステップS204で検知される未定義ポート数は、バスリセットの直後はポート数に等しいが、親子関係が決定されていくに従って減少する。
そして、他ノードから親子関係が宣言され、それを受けたブランチは、ステップS204に戻って未定義ポート数を確認する。このとき、もし未定義ポート数が“1”になっていれば、残ポートに接続されている他ノードに対して、ステップS205で「自分は子、相手は親」の親子関係を宣言することができる。また、まだ未定義ポート数が“2”以上あるブランチは、再度ステップS207で再び他ノードから「親子関係」が宣言されるのを待つことになる。
次に、各ノードにIDを与える処理を行うが、ここで、最初にIDの設定を行うことができるのは、リーフである。したがって、ここでは、リーフ→ブランチ→ルートの順に若い番号(ノード番号:0)からIDを設定する。
バスマネージャになる能力とは、例えば、
(1)バスの電源管理
上記図2に示したように構成されたネットワーク上の各機器それぞれが、接続ケーブル内の電源ラインを用いて電源供給を必要とする機器か、電源供給可能な機器か、いつ電源を供給するか等の管理。
(2)速度マップの維持
ネットワーク上の各機器の通信速度情報の維持。
(3)ネットワーク構造(トポロジ・マップ)の維持
後述するネットワークのツリー構造情報の維持(図10参照)
(4)トポロジ・マップから取得した情報に基づくバスの最適化
、というバス管理が可能であることを意味し、後述する手順によってバスマネージャとなったノードが、ネットワーク全体のバス管理を行うことになる。
また、バスマネージャになり得る能力のあるノード、即ちセルフIDパケットのコンテンダビットを“1”に設定してブロードキャストするノードは、各ノードからブロードキャストで転送されるセルフIDパケットの各情報、通信速度等の情報を蓄えておく。そして、バスマネージャとなったときに、蓄えておいた情報をもとに、速度マップやトポロジ・マップを構成する。
その後、ステップS309の判定により、変数Nが“0”になるまで、ステップS303〜ステップS308の処理が繰り返される。全てのリーフのID情報がブロードキャストされると、次のブランチのID設定処理(ステップS310〜S317)に移る。
この要求に対してルートは、アービトレーションを行い(ステップS312)、ある1つのブランチにはリーフに続く若い番号を与え、ノード番号を取得できなかったブランチには取得失敗を示す結果を通知する(ステップS313)。
その後、ステップS317の判定により、変数Mが“0”になるまで、ステップS311〜ステップS316の処理が繰り返され、全てのブランチのID情報がブロードキャストされると、次のルートのID設定処理(ステップS318、S319)に移る。
尚、このルートのID設定処理は、ステップS301の結果がルートの場合にも実行される処理である。
ここで、上述したように、1つのポートだけが接続されたノード(リーフ)から親子関係の宣言を開始することができる。これは、ポート数が“1”であれば、ネットワークの末端、即ちリーフであるためである。これが認識されると、それらのリーフ中で最も早く動作を行ったノードから親子関係が決定されていくことになる。このようにして、親子関係の宣言を行ったノードのポートが互いに接続された2つのノードの「子」と設定され、相手ノードのポートが「親」と設定される。したがって、上記図10では、ノードA−B間、ノードE−D間、ノードF−D間で「子−親」と設定されることになる。
ノードDからの親子関係の宣言を受けたノードCは、もう1つのポートに接続されているノードBに対して親子関係を宣言し、これによってノードC−B間で「子−親」の関係が設定される。
尚、ルートは、1つのネットワーク構成中に1つしか存在しない。また、ノードAから親子関係を宣言されたノードBが他のノードに対して早いタイミングで親子関係を宣言した場合は、例えば、ノードC等の他のノードがルートになる可能性もあり得る。即ち、親子関係の宣言が伝達されるタイミングによっては、どのノードもルートとなる可能性があり、ネットワーク構成が同一であっても、特定のノードがルートになるとは限らない。
尚、ID情報は、ノード番号、接続されている位置の情報、持っているポートの数、接続のあるポートの数、各ポートの親子関係の情報等を含んでいる。
全てのリーフがノード番号を取得し終ると、次はブランチへ移り、リーフに続くノード番号が割り当てられる。リーフと同様に、ノード番号が割り当てられたブランチから順にID情報がブロードキャストされ、最後にルートが自己のID情報をブロードキャストする。したがって、ルートは常に最大のノード番号を所有することになる。
この要求を受けた親ノードは、更に親ノードに対して、バス使用権を要求することで、子ノードによるバス使用権の要求を中継する。この要求は最終的に調停を行うルートに届けられる。上記図11(a)では、ノードFからの要求を受けたノードAが、その親ノードであるノードFに対してバス使用権を要求している。即ち、ノードAがノードFによるバス使用権の要求を中継している。
このとき、ルートは、バスアービトレーションに負けたノードに対してDP(data prefix)パケットを送り、そのバス使用権の要求が拒否されたことを知らせる。バスアービトレーションに負けたノードのバス使用権の要求は、次回のバスアービトレーションまで待たされることになる。
一方、バスアービトレーションに勝ち、バス使用許可を得たノードは、以降、データ転送を開始することができる。
尚、ステップS402において、転送データ無しと判定された場合、そのノードは、そのまま待機状態となる。
このステップS405の結果、バス使用権を要求したノードが1つであった場合、ルートは、そのノードに直後のバス使用許可を与える(ステップS408)。
これにより、調停に勝った1つのノードには、直後のバス使用許可を示す許可信号が送られる(ステップS408)。したがって、この許可信号を受信したノードは、直後に転送すべきデータ(パケット)の転送を開始する。そして、そのデータ転送完了後、ステップS401へと戻る。
また、調停に敗れたノードには、バス使用権の要求が拒否されたことを示すDP(data prefix)パケットが送られる(ステップS409)。したがって、DPパケットを受け取ったノードは、再度バス使用権を要求するために、ステップS401へと戻る。
この図13において、最初の“subaction gap”(サブアクションギャップ)は、バスのアイドル状態を示すものである。このアイドル状態の時間が所定値になった時点で、データ転送を希望するノードがバス使用権を要求できると判定し、したがって、上記図12で説明したようなバスアービトレーションが実行されることになる。
パケットには、データ部及び誤り訂正用のデータCRCの他にヘッダ部があり、そのヘッダ部には、目的ノードID、ソースノードID、転送データ長や各種コード等が書き込まれている。
ここで、アシンクロナス転送は、自己ノードから相手ノードへの1対1の通信である。したがって、転送元ノードから送り出されたパケットは、ネットワーク中の各ノードに行き渡るが、各ノードは自分宛てのパケット以外は無視するので、宛先に指定されたノードのみがそのパケットを受け取ることになる。
また、アシンクロナス転送が1対1の転送であったのに対し、このアイソクロナス転送は、ブロードキャスト機能によって、1つの転送元ノードから他の全てのノードへ一様にデータを転送することができる。
アイソクロナス転送は、バス上で一定時間毎に実行される。この時間間隔は、アイソクロナスサイクルと呼ばれ、125μSとしている。この各サイクルの開始時間を示し、各ノードの時間調整を行う役割を担っているのが、サイクル・スタート・パケット(CSP)である。CSPを送信するのは、サイクル・マスタと呼ばれるノードであり、1つ前のサイクル内の転送終了し、所定のアイドル期間(サブアクションギャップ)を経た後、本サイクルの開始を告げるCSPを送信する。即ち、CSPの送信される時間間隔が125μSとなる。
尚、チャネルIDは、送信先のノードのアドレスを表すものではなく、データに対する論理的な番号を与えているに過ぎないものである。したがって、送信されたパケットは、1つの送信元ノードから他の全てのノードに行き渡る、即ちブロードキャストで転送されることになる。
また、上記図15に示す“iso gap”(アイソクロナスギャップ)は、アイソクロナス転送を行う前にバスがアイドル状態であることを認識するために必要なアイドル期間を表している。この所定のアイドル期間を経過すると、アイソクロナス転送を行いたいノードは、バスが空いていると判断し、転送前のアービトレーションを行うことができる。
各チャネルに分けられた各種のパケットには、各々データ部及び誤り訂正用のデータCRCの他にヘッダ部があり、そのヘッダ部には、転送データ長やチャネルNo.、その他各種コード及び誤り訂正用のヘッダCRC等が書き込まれ、これが転送される。
アイソクロナス転送は、アシンクロナス転送より優先して実行される。これは、CSPの後、アシンクロナス転送を起動するために必要なアイドル期間のギャップ長(“subaction gap”サブアクションギャップ)よりも短いギャップ長(“ack gap”アイソクロナスギャップ)で、アイソクロナス転送を起動できるからである。したがって、アシンクロナス転送よりアイソクロナス転送が、優先して実行されることとなる。
このバスアービトレーションからパケット転送までの動作を、与えられているチャネル分繰り返し行った後、サイクル#mにおけるアイソクロナス転送が全て終了すると、アシンクロナス転送を行うことができるようになる。
尚、アシンクロナス転送が行えるのは、アイソクロナス転送終了後から、次のCSPを転送すべき時間(cycle synch)までの間に、アシンクロナス転送を起動するためのサブアクションギャップが得られた場合に限られる。
このとき、アシンクロナス転送又はアイソクロナス転送動作中に、次のCSPを送信すべき時間(cycle synch)に至った場合、転送を無理に中断せず、その転送が終了した後に、アイドル期間を経て、次サイクルのCSPを送信する。即ち、1つのサイクルが125μS以上続いた場合は、その延長分、次サイクルが基準の125μSより短縮される。このように、アイソクロナスサイクルは、125μSを基準に超過或いは短縮し得るものである。
尚、アイソクロナス転送は、リアルタイム転送を維持するために、必要であれば毎サイクル実行され、アシンクロナス転送は、サイクル時間が短縮されたことによって、次以降のサイクルに延期されることもある。こういった遅延情報も、サイクル・マスタによって管理される。
また、PC103は、法律等で許可されている範囲内に於いて、1394シリアルバスで接続された種々の映像機器からの画像を取り込み、それをプリンタ104でプリント出力することも可能なようになされている。種々の映像機器とは、例えばディジタルVTR105,106等の映像音声機器である。なお、PC103は、AVアンプ102に1394シリアルバスを介して接続されている。
また、システムを構成する機器についても、上記図1中に示した機器に限らず、例えば、ハードディスク等の外部記憶装置や、第2のCDプレーヤ、第2のDVDプレーヤ等であってもよい。即ち、394シリアルバスでネットワークが構成できる機器であるならばよい。
尚、上記図18では、ディジタルVTR105の内部構成については、説明の簡単のため、再生系のみを示している。
ディジタルVTR105には、磁気テープ501に対するデータの記録や再生を行うための記録/再生ヘッド502、再生処理部503、映像復号化部504、D/Aコンバータ505、及び外部出力端子506が設けられている。更に、ユーザがディジタルVTR105に対して種々の指示入力を行うための操作部507、ディジタルVTR105全体の動作制御を司るシステムコントローラ508、及びフレームメモリ509が設けられている。更に、プリンタ104とPC103との1394I/F部510、及び複数種データのセレクタ511が設けられている。
そして、データセレクタ511及びデータセレクタ529は、入力又は出力する各データのセレクトを行うものであり、これにより、順次各データがデータ種毎に区別されて所定のブロックに入出力されるようになされている。
再生処理部503は、記録/再生ヘッド502からの映像データに所定の再生形式の処理を行う。
復号化部504は、再生処理部503を介した該映像データに対して、上記の符号化方式に対応した所定の復号化処理を行う。
D/Aコンバータ505は、復号化部504による復号化後の映像データをアナログ化して、外部出力端子506を介して図示していない外部装置等に対して出力する。
画像処理部522は、データセレクタ529により供給されたデータに対して、プリント出力に適した画像処理を行い、これをメモリ523へプリント画像データとして形成する。
メモリ523に形成されたプリント画像データは、プリンタコントローラ527からの書込及び読出制御に従って、プリンタヘッド524へ供給され、ここでプリント出力される。このときのプリンタヘッド524の駆動や紙送り等の駆動は、ドライバ525により行われ、該ドライバ525やプリンタヘッド524の動作制御は、プリンタコントローラ527によって行われる。
例えば、PC103において(或いは、ディジタルVTR105がダイレクトプリント機能を有していれば、このディジタルVTR105において)、プリンタ104からのプリンタ情報に基づいたメッセージやプリント画像を表示する。ユーザは、この表示されたメッセージやプリント画像を確認することによって、適切な対処をすべく、PC103(及びディジタルVTR105)からプリンタ104に対するコマンドの入力を行う。このコマンド入力は、制御コマンドデータとして1394シリアルバスを介してプリンタ104へ与えられる。これを受けたプリンタ104は、プリンタコントローラ527により、該制御コマンドデータに従ったプリンタ104の各部の動作制御や、画像処理部522でのプリント画像形成の動作制御を行う。
ディジタルVTR105での各データの転送形式は、先に述べた1394シリアルバスの仕様に基づいたものとしている。即ち、主として映像データ(及び音声データ)は、ISoデータとしてアイソグロナス転送方式で転送し、コマンドデータは、Asyncデータとしてアジングロナス転送方式で転送する。
このとき、ある種のデータによっては、アイソグロナス転送方式よりアジングロナス転送方式で転送した方が都合が良いこともあるため、そのようなときはアジングロナス転送方式を用いる。また、プリンタ104から転送されるプリンタ情報のデータは、Asyncデータとしてアジングロナス転送方式で転送する。更に、情報量が多いプリント画像データ等を転送するときは、ISOデータとしてアイソグロナス転送方式で転送するようにしてもよい。
また、TVモニタ101、AVアンプ102、PC103、ディジタルVTR106、DVDプレーヤ107、及びCDプレーヤ108は、各々の機器に特有の機能制御部を搭載している。但し、1394I/Fによる情報通信に必要な部分は、ディジタルVTR105やプリンタ104の構成と同様である。1394I/Fによる情報通信に必要な部分とは、即ち機器内の各ブロックから送信すべきデータが入力され、受信したデータを適宜機器内の各ブロックに振り分けるデータセレクタ、及び13941/F部である。
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、例えば、図19に示すようなディジタルビデオカメラ600に適用される。
このディジタルビデオカメラ600は、上述したようなIEEE1394I/F267を有するものであり、該IEEE1394I/F267は、IEEE1394ケーブル628によって、上記図1に示したようなPC103に接続されている。以下、ディジタルビデオカメラを、単に「ビデオカメラ」と言う。
また、ビデオカメラ600は、電子ズーム機能等に用いられる後述する画像メモリブロックと接続可能なようにもなされている。
上記撮像部には、光学レンズ部(図示せず)、絞り603、撮像素子(ここでは“CCD”とする)604、AGC605、A/D変換器606、絞り駆動部607、CCDドライバ608、及びタイミングジェネレータ609が含まれている。
ディジタル信号処理部601には、色分離マトリクス610、レベルコントロール回路611,612、色差マトリクス613、信号処理ブロック614、絞り制御用参照信号生成回路615、及びR−Yレベル制御用参照信号生成回路616が設けられている。更に、B−Yレベル制御用参照信号生成回路617、カメラシステム制御部602とのI/F回路618、及びAGCゲイン制御用参照信号生成回路630が設けられている。
カメラシステム制御部602には、標準制御データ記憶領域621及び調整用制御データ記憶領域622を有するRAM、制御データ記憶領域623を有するRAM、及びディジタル信号処理部601とのI/F回路625が設けられている。更に、CPU626、ROM629、PC103とのIEEE1394I/F部627、及び上記の画像メモリブロック等との通信ライン631が設けられている。
色成分のレベルの制御については、絞り値の制御と同様に、信号処理ブロック614で、色差マトリクス613の出力信号であるところのR−Yの色差信号レベルが、R−Yレベル制御用参照信号生成回路616によって生成される参照信号とレベル比較される。また、信号処理ブロック614で、色差マトリクス613の出力信号であるところのB−Yの色差信号レベルが、B−Yレベル制御用参照信号生成回路617によって生成される参照信号とレベル比較される。そして、その比較結果がレベルコントロール回路611,612に供給されることで、常に適切なホワイトバランスが得られるような自動的なRとBの色成分のレベル制御が行われることになる。
タイミングジェネレータ609は、カメラシステム制御部602内のI/F625に接続されており、カメラシステム制御部602内のCPU626からの制御命令に従って、CCD604の上記の蓄積時間を制御する。
画像メモリブロック660は、例えば、上記図19のディジタル信号処理部601で取り込んだディジタル画像信号(画像データ)の一部を切り出して拡大する電子ズーム機能等に用いられるものである。
このため、画像メモリブロック660は、ディジタル信号処理部601とのI/F回路661、ディジタル信号処理回路662,664、フィールド/フレームメモリ(画像メモリ)663、及びメモリコントローラ665を備えている。そして、メモリコントローラ665は、通信ライン631により上記図19のカメラシステム制御部602と接続されている。
画像メモリ663に記憶されたデータが読み出される場合には、その読み出されたデータが、ディジタル信号処理回路664で伸長等のディジタル信号処理が行われる。この結果、元の輝度信号Y、色差信号R−Y,B−Yに戻され、これらの信号が出力されることになる。
これと同時に、I/F625を介してディジタル信号処理部601に対して出力されたデータに対応する制御情報は、RAMの調整用制御データ記憶領域622にも蓄えられ、必要に応じてRAMの制御データ記憶領域623を介してCPU626に読み出される。
このように構成することにより、一旦PC103から伝達されたカメラ制御命令は、ビデオカメラ600内に記憶され、必要な時にその設定を呼び出すことが可能となる。
この判別の結果、バスリセットが発生していなければ、何ら処理を実行することなくそのまま待機する。
この判別の結果、制御対象とするビデオカメラ600が接続されていないと判断した場合には、ステップS701に戻る。
この判別の結果、モード設定命令を受け付ける状態でない場合、ステップS702に戻り、制御対象であるビデオカメラ600が依然接続されているかどうかを確認した上で、次のステップS703の処理を再実行する。
この監視の結果、IEEE1394ケーブルの接続が確認されなければ、ステップS711に戻る。
また、図23に示すように、ビデオカメラ600と同様の機能を有する複数のビデオカメラ600a,600b,600cの制御対象を、その外部の1台のPC103から各々独立して制御する場合、次のような動作がなされる。
ここで、カメラの撮像面上のレンズの有効像円径に比して、CCDの有効撮像面積が小さければ小さいほど、望遠側の画像がCCDに取り込まれる。CCDの有効撮像面積は、カメラによってまちまちである。このため、どの程度広角の(望遠の)画像を撮影出来るのかが、レンズの焦点距離値からだけでは把握しにくい場合、35mm銀塩フィルム用カメラに取り付けられるレンズの焦点距離値に換算し、その換算値で撮像可能法画角を議論するのが一般的である。
ここでは、第1の監視カメラ600aの場合、35mm銀塩フィルム用カメラに取り付けられるレンズの焦点距離に換算した値を、24〜72mmとしている。
このときの制御条件の変更方法は、上記図19及び図20を用いて説明した通りである。即ち、
(1)劇場舞台に代表される如く、背景が暗く、特定の人物にスポットライトが当たっているようなものが撮影対象である場合、背景の暗さでアイリスが開き気味になり、人物の顔が白く飛んでしまうのを防ぐため、絞りを閉じ気味に制御する。
(2)カメラから至近距離にある物が撮影対象である場合、焦点距離を短く設定してマクロ撮影可能な光学条件とする。
(3)高照度下の物が撮影対象である場合、極端なアイリスの絞り過ぎによる光線の回折を防ぐ為にアイリス絞り量を所定の値に抑え、シャッタスピードを高速化する。
(4)照度が不足している環境に於ける輝点の色を識別する必要がある場合、輝点の色を良好に撮影できるように、絞り、シャッタスピード、及びホワイトバランスを適正値に設定する。
等、それぞれの撮影条件に適したカメラモード設定を行うことが可能となっている。
上記図20に示したように、ディジタル画像処理部601から出力された輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yという画像信号は、画像メモリブロック660にI/F回路661を介して入力される。この画像メモリブロック660内において、該画像信号は、ディジタル信号処理回路662で圧縮等のディジタル信号処理が行われ、画像メモリ(フィールド又はフレームメモリ)663に記憶可能な形態に加工される。画像メモリ663に記憶された画像データは、必要に応じてディジタル信号処理回路664に対して読み出され、ここで伸長等のディジタル信号処理が行われ、元の輝度信号Y及び色差信号R−Y,B−Yという画像信号が形成される。このとき、ディジタル信号処理回路662、画像メモリ663、及びディジタル信号処理回路664は各々、メモリコントローラ631によって制御されている。特に、メモリコントローラ665は、通信ライン631を介して、カメラシステム制御部602のCPU626からの動作命令を受けている。
したがって、切り出し範囲に関する情報をCPU626から得ることにより、任意の倍率の電子ズームを行うことができる。
そして、カメラの種類選択がなされたことを検出すると、その選択された監視カメラ(ここでは第1の監視カメラ600a)の映像を取り込むべく、PC103での通信対象を変更する(ステップS722)。
尚、通信対象を変更して、選択された監視カメラに動作命令を出力する場合、上述したように、Asyncデータで通信を行う。また、選択された監視カメラからの映像は、IsoデータとしてPC103のIEEE13941/F部に供給されるため、それが第1の監視カメラ600aからの映像であるかどうかを識別した後に、モニタ上に映し出すことになる。
ここでのカメラ情報とは、例えば、図26に示されるような情報であり、第1の監視カメラ600a内部のROM629(上記図19参照)等に記憶されているものを、CPU626及びIEEE1394I/F部627を介して、PC103内に取り込む。
上記のカメラ情報のうち、“最短焦点距離(35mm換算最短焦点距離)”、“最長焦点距離(35mm換算最長焦点距離)”、及び“電子ズーム機能有無”の情報が、本実施の形態に於いて必要な情報となる。
本実施の形態では、上述した第1の実施の形態における、上記図25に示したPC103内の処理を、例えば、図27のフローチャートに従った処理とする。
尚、ここでは説明の簡単のために、第1の実施の形態と異なる点についてのみ、具体的に説明する。
そして、カメラの種類選択がなされたことを検出すると、その選択されたカメラ(ここでは、第2の監視カメラ600bとする)の映像を取り込むべく、PC103での通信対象を変更する(ステップS732)。
また、第2の監視カメラ600b、即ち高速移動物体も撮影可能なカメラであることは、例えば、本監視カメラシステムを初期設定する際に、その旨がPC103内のメモリに記憶されている。
そこで、上記メモリの内容により、操作者から選択されたカメラ(第2の監視カメラ600b)が、高速移動物体も撮影可能なカメラであるか否かを判別する(ステップS734)。
この判別の結果、高速移動物体撮影位置であった場合、第2の監視カメラ600bに対して、最短露光時間となるような制御変更命令を出力する。
一方、高速移動物体撮影位置でなかった場合(雲台の位置が非高速移動物体撮影位置であった場合)、第2の監視カメラ600bに対して、露光時間を1/60の標準値に設定すべく制御変更命令を出力する。
本実施の形態では、上述した第1の実施の形態における、上記図25に示したPC103内の処理を、例えば、図28のフローチャートに従った処理とする。
尚、ここでは説明の簡単のために、第1の実施の形態と異なる点についてのみ、具体的に説明する。
そして、カメラの種類選択がなされたことを検出すると、その選択されたカメラ(ここでは、第3の監視カメラ600cとする)の映像を取り込むべく、PC103での通信対象を変更する(ステップS742)。
また、第3の監視カメラ600c、即ち暗部も撮影可能なカメラであることは、例えば、本監視カメラシステムを初期設定する際に、その旨がPC103内のメモリに記憶されている。
そこで、上記メモリの内容により、操作者から選択されたカメラ(第3の監視カメラ600c)が、暗部も撮影可能なカメラであるか否かを判別する(ステップS744)。
この判別の結果、暗部撮影位置であった場合、第3の監視カメラ600cに対して、AGCゲインを上げる、即ち上記図19に示したAGC参照電圧生成回路630の出力をAGCゲインが上がる方向に操作する。更に最長露光時間となるような制御変更命令を出力する(ステップS746,S747)。
一方、暗部撮影位置でなかった場合、第3の監視カメラ600cに対して、AGCゲインを第3の監視カメラ600cの自動調整に委ね、更に露光時間を1/60の標準値に設定すべく制御変更命令を出力する(ステップS748,S749)。つまり、雲台の位置が非暗部体撮影位置であった場合、露光時間を1/60の標準値に設定すべく制御変更命令を出力する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているオペレーションシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードの指示に基づき、機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。ここで、機能拡張ボードは、例えばコンピュータに挿入されたものであり、機能拡張ユニットはコンピュータに接続されたものである。また、プログラムコードは、例えば、読み出された後、一旦機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。
即ち、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインタネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
600a〜600c ビデオカメラ
627a〜627c IEEE1394I/F部
Claims (4)
- レンズを用いた撮影機能を有し、前記撮影機能を制御できる他のディジタル機器と相互に通信可能なディジタル機器であって、
前記撮影機能の焦点距離範囲情報として最短焦点距離及び最長焦点距離を前記他のディジタル機器に対して送信する送信手段と、
前記焦点距離範囲情報の送信の後、前記ディジタル機器において前記最短焦点距離及び最長焦点距離に基づいて前記レンズの種別を判断した結果として前記他のディジタル機器から送られてきた制御条件変更命令に基づき、前記撮影機能のズーム制御可能範囲を変更する変更手段と、
前記撮影機能のズーム制御命令を受け付けた場合、前記変更手段により変更されたズーム制御可能範囲内で光学ズーム及び電子ズームが動作するように撮影機能を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするディジタル機器。 - 前記撮影機能として光学ズーム機能及び電子ズーム機能を有しており、前記制御手段は、前記撮影機能のズーム制御命令を受け付けた場合、光学テレ端でズームを停止し、その後電子ズームを実行しないように撮影機能を制御することを特徴とする請求項1に記載のディジタル機器。
- 前記レンズの種別の判断は、ワイドレンズか非ワイドレンズであるかの判断であることを特徴とする請求項1又は2に記載のディジタル機器。
- レンズを用いた撮影機能を有し、前記撮影機能を制御できる他のディジタル機器と相互に通信可能なディジタル機器の制御方法であって、
前記撮影機能の焦点距離範囲情報として最短焦点距離及び最長焦点距離を前記他のディジタル機器に対して送信する送信ステップと、
前記焦点距離範囲情報の送信の後、前記ディジタル機器において前記最短焦点距離及び最長焦点距離に基づいて前記レンズの種別を判断した結果として前記他のディジタル機器から送られてきた制御条件変更命令に基づき、前記撮影機能のズーム制御命令を受け付けた場合に前記撮影機能がその範囲内で光学ズーム及び電子ズームが動作するよう制御するために前記撮影機能のズーム制御可能範囲を変更する変更ステップと、
を備えることを特徴とするディジタル機器の制御方法。
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