JP4215805B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
れる食品の量も増えるので、扉を閉じて扉が冷蔵庫本体に衝突すると、大きな衝突音が発
生する。
になり得る。そこで、冷蔵庫の扉閉鎖装置において半ドア状態を防止する従来技術として
、特許文献1に開示の技術が提案されている。この特許文献1によれば、モータを用いて
、ドアを閉じる際にドア閉じ部材がドアに設けられた受動部を引き込んでドアを閉じる構
成であり、必要最小限の動作が確実にドアを閉じることが記載されている。
衝突音が不快感を与えるとともに、扉に収納された食品が扉や食品同士と衝突して表面が
傷ついたり圧痕がついたりして傷むことがある。特に扉を強く閉めた場合においては、食
品に生ずる傷みがより大きくなってしまう。
品の品質が劣化し、さらには冷蔵庫外の外気が冷蔵庫内に侵入して結露し、庫内に水滴が
付着するという不都合が生じ得る。
する構成が主として記載され、具体的には、ドアの閉をモータ動力で実行することが記載
されており、扉を強く閉めた場合における扉閉鎖時の衝撃を和らげようとする配慮はなさ
れていない。
匠性について考慮されたものではなかった。
合、または扉を閉める力が弱い場合であっても、扉を閉鎖する扉閉鎖装置を備えた冷蔵庫
を提供することを目的とするものである。または、扉を閉じる動作に起因する問題点に対
処して家庭における省電力化及び食品保存に適した冷蔵庫を提供することを目的とするも
のである。または、扉閉鎖装置を備えた冷蔵庫において意匠性に優れたものを提供するこ
とを目的とするものである。
合であっても、扉を閉鎖する扉閉鎖装置を備えた冷蔵庫を提供することができる。
存に適した冷蔵庫を提供することができる。
る。
蔵庫の全体構成を示す斜視図である。この冷蔵庫は、本体筐体1は、内部に複数の貯蔵空
間が形成されており、この貯蔵空間の前面開口部を複数の扉によって覆われている。本実
施例では、最上段に配置される冷蔵室は、左右両開きのいわゆる観音開き方式の扉2L及
び2Rによって覆われている。なお、本明細書においては、2L、2Rとを併せて単に符
号2で表すことがある。
き出し式の野菜室扉4によって覆われている。この野菜室は、野菜の貯蔵に適した温度設
定がなされている。
口が覆われている。本実施例では、冷凍室は3つの扉5、6、7によって覆われている。
冷凍室上部左側に製氷室が配置され、製氷室内には図示しない製氷手段を備えて製氷が行
われ製氷室内に蓄積される。製氷室内の氷が取り出されると図示しない氷量検出手段によ
って氷の量が減ったことが検知され、自動的に製氷が行われて製氷室内の氷が補充される
構成である。製氷室の前面は製氷室扉5によって覆われ、手前に引き出すことによって製
氷室内の貯氷ボックスの氷を取り出すことができる。製氷室の右側は、冷凍温度帯の貯蔵
室であり、引き出し式の扉6によって開口が覆われている。なお、この位置には、例えば
、ユーザの選択によってフリーザ、冷蔵室、または氷温に近いチルド室のいずれかの温度
設定を選択できる切替室を備える構成としてもよい。
7も前面開口は引き出し式の扉としている。これらの引き出し式の扉は、一般的に扉側に
設けた枠が本体側に設けられたレール内を摺動する扉として構成されている。また、本実
施例の冷蔵庫では、冷蔵室と野菜室はほぼ同じ温度帯の貯蔵室であり、下方の製氷室、冷
凍室との間には断熱材を備えている。また、上述のように切替室を備える場合には、製氷
室、冷凍室との間も断熱材を配置する。
の冷気が外部に漏れることを防止するためのシール部材が設けられている。このシール部
材は扉側に設けられており、内部にマグネットが内封されたマグネットシールを用いるの
が一般的である。扉が閉鎖された際は、マグネットが筐体1を構成する鉄板に吸着される
ことで筐体1に対して前面が均一に接して、シール性を得ている。
に接する際には扉2は低速になっているので、衝突音が発生しない。したがって、扉閉鎖
時も静粛であり、また衝撃力が生じないので扉内部に保管された食品や飲料が互いに当た
って傷むこともなくて好適である。また、この扉閉鎖装置10は扉2の半ドア状態をも防
止するものである。
点3を覆うカバーを取り外した状態の扉閉鎖装置の構成を示す斜視図、図4から図9は平
面図である。以降の図においては、右側扉2Rを閉鎖する右側扉閉鎖状態10Rについて
詳細に説明するが、左側扉閉鎖手段10Lについても左右対称の形状をしている点が異な
るだけであり、特に断りのない限り、構成や動作は同一である。
可能に支持されており、開閉できる構成となっている。
る。ベース部材8には、扉を開閉するための種々の機構が載置されているが、これらは必
ずしもベース部材8の上に位置している必要はなく、冷蔵庫の上面の筐体部に位置してい
ても構わない。すなわち、冷蔵室扉2との関係では、筐体1側の扉閉鎖装置(扉閉鎖機構)と、冷蔵庫扉2側の対応する機構との関係によって、扉2の開閉が実現される。
板12が備えられている。回転板12は、扉2が開となる位置と閉となる位置との間を往
復回動する。この回転板12の外縁側には凹形状部24が形成されており、この凹形状部
24は後述するように扉側の部材を受ける受け部となっている。この凹形状の受け部24
は、図2及び図3に示すように回転板12の他の部分よりも厚く形成されており、凹形状
の溝幅は、開口位置が最も広く、奥側が狭くなるように構成されている。すなわち、外側
に開いた形状となっている。また、回転板12には、ばね取付用の取付部としてピン13
が設けられており、ベース部材8に設けられたばね取付部である固定ピン14との間にば
ね15が掛けられている。
られており、この突出部22から下方に延びた当接ピン23が設けられている。この当接
部材として機能する突出部22及び当接ピン23によって、被当接部材である扉閉鎖装置
10側の受け部24を介して扉の閉鎖が行われる。当接ピン23は、扉2Rのある一定の
開き角度θにて回転板12に設けられた受け部24に対して、受け部24の一端の開口部
へ進入し、または受け部24から離脱できるような位置関係に設置されている。すなわち
、当接ピン23は、扉2Rの開閉および回転板12の回動に伴って受け部24の一端の開
口部を通って受け部24の奥側に進入したり、反対に開口部を通って受け部24から外れ
る構成である。
て当接ピン23と当接する辺のうち、扉2に近い側を外側辺25、扉2から遠い側を内側
辺26と称する。その作用についての詳細は後述する。
12の回転角度範囲を規制するストッパであり、回転板12と当接できるだけの高さを備えている。
(扉が閉じられる際に当接ピン23が回転板12の受け部24と当接した直後の状態も同様)では、図3及び図5に示すように、回転板12は、閉位置ストッパ28とは当接しておらず、隙間がある状態である。
71を設け、これらのギヤ部71、72をかみ合わせて回転板12が回転するように構成されている。したがって、回転減衰付与部70も回転板12の回転とともに回転する。さらに、回転板12の一部に設けたギヤ部72の歯数を回転減衰付与部70に設けたギヤ
71の歯数より大なるように構成している。その歯数の比を1:Nとすれば、回転減衰付与部70は回転板12よりもN倍高速で回転するので、回転減衰手段70による減衰力を1/Nとしても回転板12に加わる減衰力は等価になるので、回転減衰付与部70は小型とすることができる。
細に図示したもので、以下に説明する。
2Rを開いている状態から、図7、図5、図4の順にユーザが矢印CW方向に扉2Rを回転させて扉を閉じる動作を行うが、扉を非常にゆっくりと閉じた場合と、扉を急激に閉じた場合とでは操作が異なるので、それぞれの動作について説明する。
達する以前に停止してしまい、所謂半ドア状態になってしまう状態を示している。扉に備
えられるピン23が受け部24に当接する前に停止してしまう場合はともかくとして、ピ
ン23が受け部24に当接する程度にゆっくり閉じられた場合について説明する。
てから内側辺26に接触するので、扉を閉じる際に2回の接触音と接触を生じるので、ユ
ーザからみて不自然である。
回転する。すなわち、扉が開いた状態においては、回転板12はばね15によって矢印
CW方向に付勢されているが、当接ピン23と受け部24とが当接して回転板12が矢印CCW方向への力を受けると、ばね15が回転支点11を乗り越える位置関係とするとよい。
置を乗り越えるので、回転板12は図示矢印CCW方向の回転モーメントを生じる。したがって、回転板12はCCW方向に回転し、受け部24の外側辺25が当接ピン23と接触する。このとき、回転板12はばね15によって矢印CCW方向のモーメントを生じているから、当接ピン23を通してドアには矢印P1方向の力を加えており、これは扉2Rを閉じる方向なので、扉2Rは閉じ動作を継続し、最終的には図4に示した扉2Rが閉じられた状態に至る。このときの閉じ動作の際には、減衰付与部70からの減衰力が加わるので、扉はゆっくりと閉じるので、マグネットシールが冷蔵庫本体1に接触するときの速度は低速であり、閉鎖したときに生じる音が少なく静粛に閉じることができる。
70が回転板12に対して与える減衰力によって扉2Rは減速されるものの、図5の時点でもまだ十分な速度を保持しているために、当接ピン23はばね15により生じる回転板12のCCW方向の回転による受け部24の引き込み速度より大なる速度で閉じる方向に移動し続ける。そのため、当接ピン23は受け部24の内側辺26をP1方向に押し続け、回転板12はピン23に押されながらCCW方向に回転する。この間、減衰付与部70による減衰力は加わり続けるので、ピンはP2方向の力を受け続けて減速する。減衰付与部70の生じる回転減衰力を適切に選択することにより、扉2Rが図4に示した閉じ位置に至る以前に十分に減速することができるので、扉2Rが本体に接触する際の速度を低速にして、閉鎖したときに生じる音が少なく静粛に閉じることができる。
に当たるので、衝撃音が生じる。そのような衝撃音を防止する手段として、受け部24の
内側辺26には例えばゴム板などの緩衝材を貼布しておくことで、上記の衝撃音の発生を
回避できるので好適である。
、操作性の面から望ましくない。そのため、回転減衰力は扉が閉じる際にのみ動作し、扉
を開く際には空転する、一方向動作の回転減衰手段であることが望ましい。
している。ここではレバー30とストッパ27との接触によって回転板12の開状態にお
ける位置を規定しているが、受け部24が当接ピン23を受けられる位置であればよい。
すなわち、開位置と閉位置との間においては、回転板12の回転軌跡の描く円内に、回転
板12と接触する部材は配置されておらず、その間は、回転支点11との接触摩擦等の損
失を除けば、ばね15によって付与される回転モーメント、扉側に設けられた当接ピン
23による力、及び回転減衰付与部70によって付与される減衰力のみが付与される。
は回転板12の他の部分よりも厚みを持って形成されており、当接ピン23よりも上下方
向に長く形成されている。また、回転板12の上部にはばね15が、当接ピン23及び受
け部24とほぼ同程度の高さの位置に設けられている。また、回転板12と噛み合うギア
71と連結する減衰付与部70も当接ピン23及び受け部24と同程度の高さに配置され
ている。すなわち、可動な当節ピン23及び受け部24は、同じく可動であるばね15と
接触して干渉することがなく、減衰付与部70とも接触しないような位置に配置されてい
る。また、突出部22から下方に延びた当接ピン23と受け部24とが接触して扉の閉じ
動作を行う構成としたため、扉閉鎖装置10は、扉2の上縁端部から冷蔵庫1本体側に突
出した突出部22の高さと、冷蔵庫本体1の上面の高さとの間の幅に扉閉鎖装置10が収
まる上下幅となるように扉閉鎖装置10を構成している。このように構成することによっ
て、扉閉鎖装置10を覆うカバーを設置したときに、カバーの高さを冷蔵庫扉2の高さと
併せることができるため、扉を開いた状態においても外観上見栄えのよいものとなり、意
匠性に優れたものとすることができる。
設定されるので、薄型化をはかり、冷蔵庫の全高をできるだけ低くすることがよい。そこ
で、扉閉鎖装置の薄型化を実現する構成について以下、図11から図15を用いて説明す
る。図11および図12、図14および図15は、扉閉鎖装置10の回転板支点11まわ
りの断面構成を示す断面図である。図11において、ばね15は開閉動作の間に回転板
12の回転支点11を横切るので、ばね15は回転板12および回転板支点11と交叉することがないよう、回転板12の上方に実装されなければならない。また、回転板12周囲に設けられたギヤ部72と減衰手段70に設けられたギヤ71とは噛み合わねばならないので、ギヤ部同士は略同一面上になければならない。また、ピン23は受け部24に出入するので、ピン23と受け部24は開閉の動作範囲の全域において、スプリング15と干渉しないよう配置しなければならない。そして、薄型に配置するためには、ピン23と受け部24とスプリング15と減衰付与部70とを互いに上下に重なることの無いように並列に横並びに配置することが有効であり、扉閉鎖装置10を薄型に構成することができる。
から図15により説明する。
および図14が図11および図12と異なる点は、ばね15のフック部を延長して、ばね
15のコイル部分が回転板12とは重ならないように構成したことである。図13に示し
たL長さを回転板12に設けられたギヤ部72の歯先円よりも大としてばね15のコイル
部がギヤ部72と接触しないように構成すれば実現できる。このような構成とすれば、回
転板12の上方向に重なるのはばね15のフック部15a部のみとなるので、ピン13に
おけるばね15を引っ掛ける位置の高さを回転板12の上面ときわめて近接して設けるこ
とができる。したがって、ばね15の力点の高さH2(<H1)とすることができる。このとき回転板12に加わるCCD方向の回転トルクT′はF×H2(<F×H1)となるので、図11の破線に示したような回転板12の変形を抑制することができるので、好適である。
いて、符号12′で示した部材はばね15の上方にある第二の回転板であり、回転板12
と接続させて、一体となって回転する構成である。上面ベース部材8′は接続部材19に
よってベース部材8と接続されており、第二の回転支点11′は上面ベースに設けられて
おり、回転支点11と同軸に配置されており、第二の回転板に設けられた穴と勘合して回
動可能に設けられている。
があって、ばね15による加わる力をばね15の上下から支えることができるので、図
12に示した回転板12を破線の状態12′(図11参照)への変形させることを防止できるので好適である。
おり、扉が閉じられる際にはピン23が螺旋溝24の内部に入り込むことができる位置関
係を保っている。しかし、例えばユーザが誤まって触ったり物が接触したりして回転板
12が回転し、ばね15の張力によって引き込まれて図15に示すように、回転板12のみが引き込み位置に回動してしまうことがありうる。回転板は引き込みストッパ28に停止している状態となる。このままの状態では扉2Rを閉じたとしても、ピン23は螺旋溝24の内部に進入することはできず、扉2Rを閉じることができない、という状態となる。
のように回転板12が引き込み位置まで回動した際にはユーザが操作できるように手前側
に突き出して、ユーザが図15に示すA方向に力を加えることができる構成としている。
ユーザが図示A方向に力を加えれば、回転板12をストッパ27に当接するまで図示CW方向に回動させて、図8に示した解放位置にまで回転させて開放状態に復帰させることができる。ばね15は回動動作の間に回転板12の回転支点11の位置を乗り越えるので、回転板12は図8に示す開放位置を保持することができるので、次に扉を閉めた際には、図7〜図4に至るまでの閉鎖動作を行うことができる。
ことがないので、低価格化に有効である。
レバー50は操作可能な位置に配置せざるを得ず、扉が開いた状態において、レバーの先
端がユーザに見えることとなり、見栄えが悪く、また、操作性についても問題が生ずる。
なぜなら、本実施例の扉閉鎖装置10は、冷蔵庫本体1の上面に位置しているため、手が
届き難いだけではなく、このような高い位置における操作を、ユーザが見上げながら行わ
なければならないからである。
閉における動作や、回転板12、ばね15、受け部24、回転減衰付与部の配置の関係は
、先述したものと同じである。
上縁部とほぼ同じ高さとなるように構成されている。したがって、先に述べたようなばね
15、ピン23との位置関係が変わらずに開閉動作を行うことができる。
ってしまった状態を示している。すなわち、回転板12が閉位置ストッパ28と接触して
おり、扉を閉じても当接ピン23が受け部24の開口へ挿入されない状態となっている。
れると、D1分下側に一時押し下げられるものである。このD1寸法は、当接ピン23の最下面と受け部24の上縁部との高さの違いの寸法であり、このD1寸法分だけ立上り部30aの上端を下げることによって、ピン23を閉位置に復帰できることとしている。
必要寸法まで復元するよう構成されている。すなわち、斜面部30bが当接ピン23と接
触し、この斜面部30bと当接ピン23が接触すると板バネ30を下方向へと付勢するこ
ととなる。
りも厚い上下幅を有する受け部24との間を直線的に結んで傾斜しているため、ユーザが閉じる方向に扉を押すことによって当接ピン23が高さ一定のまま移動しても、板バネ
30は下方へ押されていくこととなる。さらに扉を押して当接ピン23が斜面部30bを超えると、当接ピン23は受け部24内へと復帰し、以後は、上述のように扉の開閉動作を行うことができる。
ネ30の斜面部30bを押し下げるよう扉を強く押して行くとピン23は図17の(a)
から(b)の如く移動し、引き込み位置にある受け部24内にピン23は係合するもので
ある。
の部分と、斜面部30bと対向し傾斜部30bの傾斜よりも緩やかな回転板12側の斜面
部12bと、立上り部30aの下端部の爪30a′が係止する突起状の係止部12aとを
備えている。この傾斜部12bは、その最高位置が当接ピン23の最下部よりも低い位置
となっており、板バネ30の傾斜部30bが下側に最も押された場合にほぼ斜面全体で接
触するように構成されている。爪30a′と係止部12aとは、通常の状態では互いに接
触しており、係止部12aは板バネ30から上側の力を受けている。この係止部12aが
爪30a′と接触することによって、板バネ30の上端高さが受け部24の上縁部の高さ
とほぼ同じ高さとなるように規制しているものである。
きは、上述のように、通常は受け部24の外側辺25と当接ピン23が当接している。扉
の閉鎖動作においては、外側辺25によって当接ピン23が閉位置まで押されて扉が閉じ
られるからである。
するパッキンを介して当接しており、扉2Rは通常の閉鎖状態においてさらに押されると
、このパッキンの柔軟性の分だけさらに奥側へと移動可能となっている。
(図19に示す距離D)をD2以上としておけば、パッキンの受けしろをD2寸法以上とすることによって、この受けしろを利用することができる。すなわち、扉2Rを強く押し込むことによって、通常の閉鎖状態よりもさらにD2寸法分扉2Rを移動させることができ、完全な復帰状態を実現できる。
19は、回転仕切体と扉閉鎖装置との動作関係を説明する図である。
る図である。この冷蔵室扉2のうち、冷蔵室扉2Rは扉閉時に2L側のパッキング31受
面を構成する回転仕切体32を備えている。この回転仕切体32は扉を閉じたときには実
線の位置にあり扉を開いたときには、扉2Rとの関係では破線の位置に位置し、扉2Lが
閉じられていても扉2Rを開くことができるよう構成されている。
の凸部34の脇に設けられている。回転仕切体32は、図示しないばねを備えており、回
転支点35を中心に、ばね力によって矢印Pの方向に力が付与されて、図に示す実線位置
と点線位置とを移動する。
側に、それぞれ回転仕切体32が押し付けられるように構成されている。ばね(図示せず)は、矢印Pの途中に切換点Nをもっており、このNを基準としてばね力の方向が切り替わ
る。
36が備えられ、この固定ピン36に対して、扉2Rに設けられた回転仕切体32の案内溝32aが係合し、この係合によって回転仕切体32が切換点Nを超えると、回転仕切体32はばね力により図18の実線位置に回動する。
る。回転仕切体と扉閉鎖装置との位置関係によっては、突出部22に設けた当接ピン23
が回転板12の受け部24に当接するよりも早く当たることとなる。
ち、固定ピン36と案内溝32aとが接触した当初の状態では、回転仕切体のばね力は、
まだ扉側の凸部へと回転力を付与するように働いている。この力は扉を閉じる際には抵抗
となるため、切換点Nを超えて、このばね力をパッキング31側へと働かせるにはこのば
ね力を打ち負かす程度の扉を閉める力が必要となる。
10R側のばね15のばね力を、扉を閉める力の分に加えて、回転仕切体32によって受
ける力を打ち負かす程度のばね力とする必要がある。そこで、本実施例では、扉閉鎖装置
10Rと扉の当接ピン32とが当接する前に、回転仕切体32が本体側のピン35と当接
するように構成している。
定しており、扉閉鎖装置10Rのばね15として、そのばね力が回転仕切体32による反
力に対抗できるものを用いるものである。
次の点もある。すなわち、扉閉鎖装置10Rは扉2Rを引き込んで自動的に閉鎖する装置
であることは先に説明した通りである。
場合、両扉間で手(指)を挟む危険性をもっている。これを解消するためにも扉閉鎖装置
の動作開始角度θは扉2Rの開き角度としてあまり大きくない方がよい。そこで、本実施
例の場合、扉2Rの内壁側の端部(R)が扉2Lの外壁側の端部(L)を通り越したから
扉閉力が働くよう工夫されているものである。
できるものである。
扉閉鎖装置10Rの引き込み開始点より遅れて回転仕切体32を固定ピン36に当てる構
成も考えられる。このときは、先に説明した如く回転仕切体32側のバネ力等を打ち負か
す力をプラスしたスプリング15に設定すれば良いものである。
10Rと、扉2L側の扉閉鎖装置10Lとでは、扉の閉鎖に必要なばね力が異なることとなる場合には、扉閉鎖装置10Rのばね15のばね力を扉閉鎖装置10Lのばね15のばね力よりも大きくすればよい。
33内に収納される収納品37との関係が難しくなる。特に最上段の扉ポケット33の収納物との関係で、収納や取出し時に接触等すると、収納物の破損等が発生し得る。
31よりも下側まで延出しないように構成しており、こうすることにより扉ポケット33から収納品37の取り出しを容易にしたものである。また、突出部22の外縁端の稜線の面取りをする、あるいは外縁端を丸み形状とすることも有効である。
ることもできるものである。
説明したが、本発明は2ドア式に限定されるものではなく、図22に示すような片側開き
式の1ドア式の冷蔵庫にも適用でき、その作用、効果は2ドア式と同様である。ただし、
扉の質量が2ドア式よりも大なので、扉閉鎖装置のスプリングや減衰手段はより強力とす
ることが好適である。
。図23は扉が開いた状態を示し、図24は扉が閉じられた状態を示すものである。この
例においては、扉閉鎖装置10の上面は、両扉閉鎖装置10L、10Rにまたがってカバ
ー80によって覆われている。このカバー80は上面に切り欠き81が設けられている。
この切り欠き81は、突出部22から下方に延びた当接ピン23の移動軌跡に沿って設け
られたものである。したがって、当接ピン23幅よりも切り欠き81幅の方が大きく、ピ
ン23はこの切り欠き81からカバー80内に延出して、内部の扉閉鎖装置10の受け部
24と当接されて閉鎖動作が行われる。この切り欠き81は当接ピン23の長さに併せて
カバー80の前側にわたって形成されている。
方から見た場合にも見栄えのする構成とすることができる。換言すれば、この突出部22
の形状は先にも述べたように、収納物の取出し性の観点から先端部を根元部よりも幅を小
さくしているが、さらに、意匠性の観点から、切り欠き81を覆うために当接ピン23と
同じ回転軌跡を追う部分を有して形成している。
の高さの幅より小さく構成したものであるから、冷蔵庫扉2の回転支点3となるヒンジの
上部を覆うカバーと同じ高さのカバー80によって覆うことが可能となる。さらには、こ
のカバー80とヒンジを覆うカバーとの高さを揃え、かつ、ヒンジ部近傍を除いてカバー
80によって、冷蔵庫本体1の上面前方部のほぼ全体を一体で覆うことができるため、意
匠性に優れた構造とすることができる。
ーの上面とあわせることができ、無駄なスペースを極力排除することができる。
置に配置しており、本実施例ではLED等の発光装置によって点灯する。図23に示すように扉が開いた状態では、表示部90が点灯して使用者に対して扉が開状態であることを知らせる。一方、図24に示すように扉が閉じた状態では消灯し、扉が閉状態であることを知らせるものである。すなわち、この表示部90は扉の開閉状態を使用者に対して報知するシグナルとなるものである。このように開閉状態を表示することによって、使用者は、いわゆる半ドアのような一見して認識しづらい不完全な閉鎖状態を視覚的に認識することができる。また、発光によって表示することによって、例えば夜間のように、部屋が暗い状態においても容易に半ドア状態を認識でき、家庭における省電力化に大きく貢献するものとなる。
けやすいものとしている。そして、扉を閉じると庫内灯も消灯する。本実施例では、この
扉の開閉状態を検知するスイッチを使用して、開閉状態を報知するドアシグナルとして発
光部を設けたものである。すなわち、庫内灯の点灯と同時に発光部も点灯し、庫内灯が消
えると発光部も消えるように制御されるものである。
あっても食品の詰め過ぎ等により完全に閉じられなかったような場合に、容易にその状態
を知ることができ、家庭における省電力化が図れ、また、食品の大幅な劣化を防ぐことが
できる。本実施例の冷蔵室扉2は、いわゆる観音開き式の回転扉としており、発光部90
の発光は、いずれか一方の扉が開いたときになされるように制御するとよい。両扉の発光
部90が発光することによって、閉鎖が不完全な場合にいずれの扉の発光部を見てもその
状態を認識することができる。
灯するように構成してもよい。この場合には、他の扉が半ドア状態であっても使用者が半
ドア状態を認識できるため、上記の家庭における省電力化、及び食品の劣化の防止にさら
に効果がある。
手動で行われ、扉閉鎖装置10は、手動でなされた扉の移動に追従して動作するだけであ
る。一方、扉の閉動作については、その動作は扉閉鎖装置10によって補助されて完全閉
鎖状態へと至る。したがって、発光部90が点灯する場合には、完全な消灯状態から完全
な点灯状態とするだけでよいが、消灯する場合には、扉閉鎖装置10の動作にあわせて消
灯すると、外見上、非常に見栄えのよいものとなる。
作とあわせるようにした。この閉鎖時の発光部の光度は、多段階的に下げてもよいが、無
段階に連続的に光度を下げるようにしてもよい。すなわち、徐々に光度が下がってゆくよ
うに発光部の光度を制御すればよいものである。この発光部が完全に消灯するまでの時間
については以下に述べる。
鎖動作においては回転板12に減衰力が付与される。したがって、扉閉鎖装置10が扉の
閉じ動作に入ると、この回転減衰付与部70によって衝撃が和らげられ、扉の移動速度は
回転減衰付与部70から減速する力を受けて低下し、扉は、閉じる方向へとゆっくりと移
動して完全閉鎖状態へと至る。
減衰付与部70の減衰力だけではなく、ばね15のばね力や扉の移動速度や重量にもよる
ものであり、これらの諸条件を勘案して発光部の消灯時間を定めておけばよい。なお、十
分な減衰力を付与すれば、扉閉鎖装置10が閉じ動作に入ってから完全閉鎖状態へと至る
までの時間は他の諸条件の変化に大きな影響を受けないため、消灯時間を設定しやすいも
のとできる。
のように、発光部90の消灯動作を、時間をかけて消灯するような場合には、以下のよう
に構成することが必要である。すなわち、扉の閉じ動作においては、完全閉鎖状態へと至
る前にスイッチのON/OFFが可能な部位に位置することが有効である。例えば、庫内の側壁にスイッチを備え、扉内板の突出部(図20に示す符号34)によって押される構成とした場合には、スイッチと扉内板の突出部30とは、扉の完全閉鎖状態となる前に接触するような位置関係とし、同じく完全閉鎖状態となる前にON/OFFが切り替わるようにしておけばよい。
化に寄与するものであるが、電気駆動の扉閉鎖装置を用いて同様に扉を閉鎖しても差し支
えない。この場合は、駆動の開始や、閉鎖の完了が制御できるため、この閉鎖の完了と併
せて発光部90の完全な消灯とをあわせるように制御することによって、さらに意匠上優
れたものとすることができる。
家庭用冷蔵庫に限定されるものではなく、業務用冷蔵庫であっても同じような構成によっ
て同様な効果を得ることができる。あるいはさらに調理済み食品を暖かいままで一時保管
する温蔵庫のように、開閉扉を備えて内部に貯蔵された食品などを出し入れする装置の扉
にも適用することができ、同様な構成で同様な効果を得ることができる。
み部材である突出部22及び当接ピン23と、筐体に設けられ、引き込み部材と結合また
は離反可能な扉閉鎖装置とを備えている。
き量以上では引き込み部材と離反するものである。また、扉閉鎖装置は回転板を備えてお
り、この回転板は、筐体に設けられた回転中心のまわりに第1の位置(開位置)と第2の
位置(閉位置)との間を回動可能に軸支されている。
部を受け口として前記の引き込み部材を受ける受け部を備えて構成されている。この受け
部は、扉の閉じ動作のときは前記の引き込み部材を引き込み、開動作のときには前記の引
き込み部材を押し出すものである。また、回転板の第1の位置においては扉を所定の開き
量開いた位置となし、前記引き込み部材は回転板の受け部の一の側に当接して、開口部か
ら受け部の内側に進入または離反することができ、第2の位置においては扉を閉位置とな
る。また、一端を回転板に、他端を筐体に張架されており、回転板が第1の位置と第2の
位置とを移動する間に、回転板の回転支点の一方の側から他方の側に移動し、回転板は、
第1の位置および第2の位置において、その双方の状態を保持する向きの力を受けるばね
部材と、回転板が第1の位置から第2の位置まで移動する際に回転板に対して回転負荷抵
抗を付加する抵抗付加手段を備えたものである。
に収容した食品同士が衝突して損傷することがない冷蔵庫が得られるものである。
対して回転負荷抵抗を付加しない一方向動作の抵抗付加手段であるものであるから、扉を
開く際には、回転負荷抵抗が重みとなって扉を開くための力が大きくなるということがな
い。
互いに並列に載置してなるものであるから、扉閉鎖装置10を薄型に構成することができ
るものである。
みが回転板の上部に載置し、コイル部分が回転板と上下に重ならないように回転板の外側
にのみ配置したとすれば、力点の高さを小さくすることができ、回転板の変形を防止する
ことができるものである。
を第2の位置から第1の位置まで回動させることができる回転板復帰手段を備えたもので
ある。したがって、誤って回転板を第2の位置にしてしまった時でも手動でこれを扉開位
置(第1の位置)に復元可能とできる。
のであるから、受け部24を第2の位置から第1に復帰させるのに外部から簡単に操作す
ることができる。
き出しており、回転板が第1の位置にあるときには突起部はカバー表面より引き込んだ位
置にあるようにしたので、意匠性が向上し、また、誤って回転板12を第2の位置にして
しまったであっても、この突起部が目印となり、ユーザへの注意換起の役目も果せるもの
である。
設けるとともに、扉閉時に回転負荷抵抗を付与する抵抗付加手段を回転板に連結し、第1
の位置に回転板があるときに扉側に設けた引き込み部材を受け容れ、第2の位置までばね
部材をもって案内する受け部を回転板に設けたものであるから、扉を閉じる際にはばねに
よって扉を閉じる方向の力が加わり、この力は扉を閉じた後も継続的に加わるよう構成す
ることができ、半ドアをさらに防止する効果がある。さらに扉が閉じる方向に動作した際
には一方向動作ダンパによる減衰力が加わるよう構成したので扉本体にパッキンが接触す
る以前には減速して、ゆっくりと閉じる構成としたので扉が閉じる際の衝撃が少なく静音
化できるとともに扉内に収容された食品同士が衝突して損傷することがないという効果が
得られるものである。
きに扉側に設けた当接部材(ピン23)を、受け部まで案内する板バネを備え、この可変
な板バネで受け部の外側辺を構成させたものであるから、誤まって受け部が閉位置となる
ような回転板第2の位置に回してしまった場合であっても、扉を強く押すことによって第
2の位置に扉側の当接部材を位置させることができるものである。
したものであるから、もともと使い勝手の良い冷蔵庫を更に使い易くすることができるも
のである。
のストッパと第2のストッパとを備え、扉を開放した位置では回転板の一端は第1のスト
ッパと当接し、扉を閉鎖した際には回転板は第2のストッパとは接触しないようにしたも
のであるから、回転板の取付け、あるいは突出部22及びピン23の取付けに誤差があっ
てもこれを吸収できるものである。この場合であっても、扉の閉鎖位置では、扉はパッキ
ンを介して冷蔵室開口縁部によって閉鎖状態に保持されており、第2のストッパと接触せ
ずとも閉鎖状態は保持される。また、この状態では回転板12が第2のストッパと接触し
ていないために、閉じる方向へと扉に力が付与されているため、閉鎖状態の維持にも効果
があるものである。
は扉を閉じた後も継続的にかかるように構成したので、いわゆる半ドアをさらに防止する
効果がある。
に構成しており、扉が本体にパッキンが接触する以前には減速して、ゆっくりと閉じる構
成としたので、扉が閉じる際の衝撃が少なく、静音化できるとともに、扉内に収容された
食品同士が衝突して損傷することがない、という効果がある。
込み位置と開放位置との双方においてその位置を保持できる回転板を備え、この回転板に
他の部分よりも厚みのある溝形状の受け部(被当接部)を設け、受け部の一端を開口部と
しており、扉には引き込み用のピンを備えている。この構成によって、引き込み用のピン
は扉の閉状態では回転板に設けられる受け部である溝内に進入して、筐体に所定の押圧力
で押圧し、扉がユーザによって開かれると引き込み用のピンが扉とともに移動して回転板
は開放位置まで回転して位置を保持することとなる。したがって、扉は回転板とピンとの
結合は解除されるので、ユーザは扉を自在に開閉することができる。
て、扉を閉じる際の衝撃を低減できる構成である。
扉、6、7…冷凍室扉、10…扉閉鎖装置、11、35…回転支点、12…回転板、13…ピン、14、36…固定ピン、15…ばね部材、22、34…突出部、23…当接ピン、24…被当接部、25…外側辺、26…内側辺、27…開放位置ストッパ、28…引き込み位置ストッパ、30…板バネ、31…パッキング、32…回転仕切体、33…扉ポケット、37…収納品、50…レバー部、70…回転減衰付与部、71、72…ギヤ部。
Claims (2)
- 開閉可能に冷蔵庫本体に支持された扉と、
前記扉に設けられた当接部材と、
前記冷蔵庫本体に設けられて前記当接部材と当接または離脱可能な受け部を備え、前記受け部が前記当接部材と当接し前記扉が閉鎖される閉鎖位置と、前記受け部が前記当接部材と離脱する開放位置との間を回動可能に軸支された回転板と、
一端を前記回転板に他端を前記冷蔵庫本体に支持された弾性部材とを有する扉閉鎖装置を備え、
前記弾性部材は、前記閉鎖位置と前記開放位置との間に、張力が最大となる位置が存在するように設けられ、
前記扉の閉鎖位置の近傍では前記弾性部材により前記受け部と前記当接部材を介して前記扉を閉鎖位置に保持し、
前記扉が開いた状態で前記扉閉鎖装置が閉鎖位置となった場合に、前記扉又は前記扉閉鎖装置を復帰させる復帰機構を備えた冷蔵庫。 - 開閉可能に冷蔵庫本体に支持された回転扉と、前記回転扉に設けられた当接部材と、前記冷蔵庫本体に設けられて前記当接部材と当接または離脱可能な扉閉鎖装置とを備え、
第1の位置と第2の位置を保持するばね部材を備えた回転板を前記冷蔵庫本体の上面に備えるとともに、扉閉時に回転負荷抵抗を付与する抵抗付加手段を前記回転板に連結し、且つ前記第1の位置に回転板があるときに扉側に設けた引き込み部材を受け容れ、第2の位置まで前記ばね部材をもって案内する当接部を回転板に設け、
前記扉閉鎖装置は扉が開いた状態で、前記当接部が第2の位置にあるときに前記扉側に設けた引き込み部材を前記当接部まで案内する板バネを備え、この板バネで前記当接部の外側辺を構成させたことを特徴とする冷蔵庫。
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