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JP4212602B2 - 携帯端末 - Google Patents

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JP4212602B2 JP2006113647A JP2006113647A JP4212602B2 JP 4212602 B2 JP4212602 B2 JP 4212602B2 JP 2006113647 A JP2006113647 A JP 2006113647A JP 2006113647 A JP2006113647 A JP 2006113647A JP 4212602 B2 JP4212602 B2 JP 4212602B2
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Description

この発明は、テレビジョン信号又はラジオ信号を受信する機能を備えた携帯端末に関する。
近年、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)に代表される携帯端末においては、移動通信用の本来の無線インタフェースに加えて、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)等の他の異なる無線インタフェースを備えた端末が出現しており、さらにはテレビジョン信号やラジオ信号を受信する機能を備えた端末も製品化されている。
このうち、例えばテレビジョン信号受信機能を備えた携帯端末は、ユーザの手動操作によりテレビジョン信号受信機能を起動させて映像及び音声を表示及び出力させるものが一般的であるが、視聴を希望するテレビジョン番組の開始時刻をタイマにセットして開始時刻になると自動的にテレビジョン信号受信機能を起動させる機能を備えた端末も提案されている。この種の機能を備えた携帯端末であれば、試行錯誤的なチャネル選択操作による無駄な電力消費を抑制して、所望の番組を確実に視聴することが可能になる(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2005−94273号公報
ところが、このような従来の携帯端末では、タイマにセットした番組の受信開始時刻になった時点で、たとえバッテリの残量が低下していてもテレビジョン信号受信機能が自動的に起動される。一般に、テレビジョン信号受信機能は移動通信機能等に比べて電力消費量が大きい。このため、テレビジョン信号受信機能の自動起動後に突然バッテリ残量がなくなり、この結果本来の移動通信機能を使用できなくなる不具合が発生することがあり非常に好ましくなかった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、タイマを使用したテレビジョン信号又はラジオ信号の受信機能の自動起動モードを備える場合に、バッテリ残量を考慮した適切な起動制御が行われるようにし、これにより予期しないバッテリ切れの発生を防止するようにした携帯端末を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明の第1の観点は、テレビジョン信号を受信し、映像信号及び音声信号に復調するテレビジョン受信機と、タイマのタイムアップに応じて上記テレビジョン受信機を起動して上記映像信号を表示器に表示させると共に上記音声信号をスピーカから出力させるテレビジョン自動起動モードを設定するためのモード設定手段とを備える携帯端末にあって、上記テレビジョン自動起動モードが設定されている状態で上記タイマがタイムアップした場合に、バッテリの出力がしきい値以上であるか未満であるかを判定する。そして、バッテリの出力がしきい値以上と判定された場合に前記テレビジョン受信機を起動し、一方バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に上記テレビジョン受信機を起動しないように制御するようにしたものである。
またこの発明の第2の観点は、ラジオ信号を受信して音声信号に復調するラジオ受信機と、タイマのタイムアップに応じて上記ラジオ受信機を起動して上記音声信号をスピーカから出力させるラジオ自動起動モードを設定するためのモード設定手段とを備える携帯端末にあって、上記ラジオ自動起動モードが設定されている状態で上記タイマがタイムアップした場合に、バッテリの出力がしきい値以上であるか未満であるかを判定する。そして、バッテリの出力がしきい値以上と判定された場合に前記ラジオ受信機を起動し、一方バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に上記ラジオ受信機を起動しないように制御するようにしたものである。
したがって、タイマがタイムアップした場合に、バッテリの出力がしきい値以上であるか否かが判定され、しきい値未満の場合にテレビジョン信号受信手段又はラジオ信号受信手段の動作が制限される。このため、バッテリの残量が低減した状態ではテレビジョン信号受信手段又はラジオ信号受信手段による消費電力は低減され、これによりバッテリの消耗を抑制することかできる。
すなわち、タイマを使用したテレビジョン信号受信手段又はラジオ信号受信手段の自動起動モードを備える場合に、バッテリ残量を考慮した適切な起動制御が行われ、これにより予期しないバッテリ切れの発生を防止するようにした携帯端末を提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1はこの発明に係わる携帯端末の一実施形態を示すブロック図である。
同図において、図示しない基地局から送信された無線信号は、アンテナ11で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)12を介して受信回路(RX)13に入力される。受信回路13は、上記受信された無線信号を周波数シンセサイザ(SYN)14から出力された局部発振信号とミキシングして中間周波信号に周波数変換(ダウンコンバート)する。そして、このダウンコンバートされた中間周波信号を直交復調して受信ベースバンド信号を出力する。なお、上記周波数シンセサイザ14から発生される局部発振信号の周波数は、制御ユニット23から出力される制御信号SYCによって指示される。
上記受信ベースバンド信号はCDMA信号処理ユニット16に入力される。CDMA信号処理ユニット16はRAKE受信機を備える。RAKE受信機では、上記受信ベースバンド信号に含まれる複数のパスがそれぞれ拡散符号により逆拡散処理される。そして、この逆拡散処理された各パスの信号が位相を調停されたのち合成される。かくして、所定の伝送フォーマットの受信パケットデータが得られる。この受信パケットデータは圧縮伸長処理ユニット(以後コンパンダと称する)17に入力される。
コンパンダ17は、上記CDMA信号処理ユニット16から出力された受信パケットデータを多重分離部によりメディアごとに分離する。そして、この分離されたメディアごとのデータに対しそれぞれ復号処理を行う。例えば、通話モードにおいては、受信パケットデータに含まれている通話音声などのオーディオデータをスピーチコーデックにより復号する。またテレビジョン電話モードのように、受信パケットデータにビデオデータが含まれていれば、このビデオデータをビデオコーデックにより復号する。
上記復号処理により得られたディジタルオーディオ信号はPCM符号処理ユニット(以後PCMコーデックと称する)18に供給される。PCMコーデック18は、コンパンダ7から出力されたディジタルオーディオ信号をPCM復号してアナログオーディオ信号を出力する。このアナログオーディオ信号は、受話増幅器19にて増幅されたのちスピーカ20より出力される。
なお、オーディオ再生モードが設定されている場合には、制御ユニット23は記憶ユニット24から該当するオーディオコンテンツを読み出し、このオーディオコンテンツを復号処理したのち上記PCMコーデック18及び受話増幅器19を介してスピーカ20から拡声出力する。
上記コンパンダ17により復号されたディジタルビデオ信号は、制御ユニット23に入力される。制御ユニット23は、上記コンパンダ17から出力されたディジタルビデオ信号を、ビデオRAMを介してディスプレイ28に表示する。なお、制御ユニット23は、受信されたビデオデータばかりでなく、図示しないカメラにより撮像されたビデオデータについてもビデオRAMを介してディスプレイ28に表示する。
また上記コンパンダ17は、受信パケットが電子メールの場合には、この電子メールを制御ユニット23に供給する。制御ユニット23は、上記電子メールを記憶ユニット24に保存する。そして、入力デバイス27においてユーザが行った表示操作に応じて、記憶ユニット24から上記電子メールを読み出し、この電子メールをディスプレイ28に表示する。
一方、通話モードにおいて、マイクロホン21に入力された話者の音声信号は、送話増幅器22により適正レベルまで増幅されたのち、PCMコーデック18によりPCM符号化処理が施されてディジタルオーディオ信号となり、コンパンダ17に入力される。また、図示しないカメラから出力されるビデオ信号は、制御ユニット23によりディジタル化されてコンパンダ17に入力される。なお、制御ユニット23において作成された電子メールも、制御ユニット23からコンパンダ17に入力される。
コンパンダ17は、PCMコーデック18から出力されたディジタルオーディオ信号より入力音声のエネルギ量を検出し、この検出結果に基づいて送信データレートを決定する。そして、上記ディジタルオーディオ信号を上記送信データレートに応じたフォーマットの信号に符号化し、これによりオーディオデータを生成する。また、制御ユニット23から出力されたディジタルビデオ信号を符号化してビデオデータを生成する。そして、これらのオーディオデータ及びビデオデータを多重分離部で所定の伝送フォーマットに従いパケット化し、この送信パケットデータをCDMA信号処理ユニット16へ出力する。なお、制御ユニット23から電子メールが出力された場合にも、この電子メールを上記送信パケットデータに多重化する。
CDMA信号処理ユニット16は、上記コンパンダ17から出力された送信パケットデータに対し、送信チャネルに割り当てられた拡散符号を用いてスペクトラム拡散処理を施す。そして、その出力信号を送信回路(TX)15へ出力する。送信回路15は、上記スペクトラム拡散された信号をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式等のディジタル変調方式を使用して変調する。そして、この変調により生成された送信信号を、周波数シンセサイザ14から発生される局部発振信号と合成して無線信号に周波数変換する。そして、制御ユニット23により指示される送信電力レベルとなるように上記無線信号を高周波増幅する。この増幅された無線信号は、アンテナ共用器12を介してアンテナ11に供給され、このアンテナ11から図示しない基地局へ向けて送信される。
また、この実施形態の携帯電話機はテレビジョン受信機(TV受信機)30を備えている。TV受信機30は、例えば地上波テレビジョン放送信号をアンテナ31を介して受信し、受信されたテレビジョン放送信号を復調してディジタル映像信号及び音声信号に変換する。ディジタル映像信号は、制御ユニット23によりディスプレイ28に表示される。ディジタル音声信号は、制御ユニット23からPCMコーデック18に供給され、このPCMコーデック18でアナログ音声信号に変換されたのち受話増幅器19を介してスピーカ20から出力される。
さらにTV受信機30はFM放送信号の受信機能も有しており、受信したFM放送信号を復調してディジタル音声信号を出力する。このディジタル音声信号は、上記テレビジョン放送信号から復調したディジタル音声信号と同様に、制御ユニット23からPCMコーデック18に供給され、このPCMコーデック18でアナログ音声信号に変換されたのち受話増幅器19を介してスピーカ20から出力される。なお、図示しないイヤホン端子にイヤホンが接続された場合には、上記PCMコーデック18から出力された音声信号は上記スピーカ20に代わってイヤホンから出力される。
電源回路26は、バッテリ25の出力をもとに所定の動作電源電圧Vccを生成して各回路部に供給する。バッテリ25は充電回路29により充電される。
ところで、制御ユニット23は例えばマイクロコンピュータ(CPU;Central Processing Unit)を備えたもので、この発明に係わる制御機能として、低電圧検出機能23aと、モード設定制御機能23bと、TV起動制御機能23cとを有している。これらの機能はいずれもプログラムを上記マイクロコンピュータに実行させることにより実現される。
低電圧検出機能23aは、バッテリ25の出力電圧値を検出素子を介して検出し、この検出された出力電圧値を予め設定したしきい値と比較する。そして、上記バッテリ25の出力電圧値がしきい値以上か未満かを判定する。なお、しきい値は例えば3.65Vに設定される。
モード設定制御機能23bは、入力デバイス27におけるユーザのモード設定操作に応じて、予め用意された複数の動作モードのうちユーザが希望する動作モードを設定する。動作モードは多数あるが、この実施形態の携帯端末はタイマを用いたテレビジョン受信機能のTV自動起動モードを新たに備えている。このテレビジョン受信機能のTV自動起動モードは、以下に示すようにさらに細かい設定が可能である。図2はその設定モードの一例を示したものである。
すなわち、テレビジョン受信機能のTV自動起動モードには、先ずマナーモードと非マナーモードが用意されている。このうち非マナーモードでは、TV映像をディスプレイ28に表示させると共にTV音声を予め設定されたアラーム音量に従いスピーカ20から出力させる。
一方、マナーモードにはさらに、バイブレータを使用するモードと使用しないモードが用意されている。バイブレータを使用しないモードには、サイレントモード、目覚ましモード及びオリジナルマナーモードが用意されている。サイレントモードでは、TV音声は勿論のことメロディなどの鳴動音を出力させず、TV映像の表示動作のみを行わせる。目覚ましモードでは、上記非マナーモードと同様に、TV映像を表示させると共にTV音声をTV自動起動モード設定時にユーザにより予め設定された音量に従い出力させる。オリジナルマナーモードでは、TV映像を表示させると共にTV音声をオリジナルマナーモード設定時にユーザにより別途設定された音量に調節して出力させるものである。オリジナルマナーモードは、音声を出力する全ての機能に共通かつ優先的に適用されるモードである。したがって、TV自動起動モードにおいて音量が設定されていても、オリジナルマナーモード設定時にユーザにより設定された音量が優先して適用される。
これに対しバイブレータを使用するモードにも、サイレントモード、目覚ましモード及びオリジナルマナーモードが用意されている。しかし、バイブレータを使用するモードでは、サイレントモード等の全てのモードで、先ず、バイブレータを駆動させる。目覚ましモード及びオリジナルマナーモードでは、同時にデフォルトのアラーム音を出力する。サイレントモードでは、アラーム音を鳴動させない。また、ディスプレイ28にはタイムアップ画面を表示させる。タイムアップ画面のデータは記憶ユニット24に予め記憶されている。以降は、バイブレータを使用しないモードと同様の動作を行う。
TV起動制御機能23cは、上記モード設定制御機能23bによりタイマを用いたTV自動起動モードが設定された場合に、タイマのタイムアップを監視する。なお、タイマとしてはソフトウエアタイマが用いられる。そして、上記タイマがタイムアップした場合に、上記モード設定制御機能23bにより設定されたモードと、上記低電圧検出機能23aによるバッテリ25の低電圧検出結果とに基づいて、TV受信機30の起動と、音声及び画像の表示動作を制御する。
次に、以上のように構成された携帯端末による、タイマを用いたTV自動起動モードの動作を説明する。図3及び図4は制御ユニット23によるその制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
タイマを用いたTV自動起動モードが設定された状態で、制御ユニット23はタイマのタイムアップを監視する。そして、タイムアップが検出されると、これを目覚まし要求と見なしてステップS21からステップS22に移行し、先ず目覚まし設定の内容を解析する。そして、この解析結果をもとにTV自動起動を使用するTV自動起動モードであるか否かをステップS23で判定する。
この判定の結果、TV自動起動を使用しないモードだったとすると、制御ユニット23はステップS24に移行して、設定内容に応じてTV起動以外の手段による動作モードを設定し、この設定された動作モードに従いステップS25において目覚まし動作を実行する。なお、TV自動起動を使用しない目覚ましモードとしては、例えば予め記憶ユニット24に記憶しておいたメロディや楽曲をスピーカ20から拡声出力するものがある。
一方、上記ステップS23による判定の結果、設定中の目覚ましモードがTV自動起動モードだったとする。この場合制御ユニット23は、ステップS26に移行してここで先ずマナーモードが設定されているか否かを判定する。この判定の結果、マナーモードが設定されていなければ、続いてステップS27によりバッテリ25の出力電圧値がしきい値以上であるか未満であるかを判定する。そして、バッテリ25の出力電圧値がしきい値以上であれば、制御ユニット23はステップS28に移行してここで受信対象として予め設定されたチャネルをTV受信機30に設定し、ステップS29により受話増幅器19に対しTV自動起動モード設定時にユーザにより予め設定されたTVアラーム音量を設定する。そして、ステップS30によりTV受信機30を起動し、このTV受信機30により受信されたテレビジョン放送信号の映像をディスプレイ28に表示させると共に、音声信号を上記受話増幅器19を介してスピーカ20から出力させる。
なお、TV自動起動モードの自動起動対象がTV放送ではなくFM放送の場合には、制御ユニット23はTV受信機30により受信されたFM放送信号の音声をスピーカ20から出力させる。またそれと共に、ディスプレイ28に受信対象のFM放送チャネルの周波数を表示させる。
これに対し、上記ステップS27による低電圧判定の結果、バッテリ25の出力電圧値がしきい値未満だったとする。この場合制御ユニット23は、ステップS31に移行してスピーカ20からTV自動起動モード設定時にユーザにより予め設定された音量によりデフォルトアラーム音を出力させ、さらにステップS32により記憶ユニット24から低電圧メッセージの表示データを読み出してこの表示データをディスプレイ28に表示させる。図6に、その表示結果の一例を示す。なお、上記低電圧メッセージを表示する際に、制御ユニット23はディスプレイ28のバックライトの輝度を、通常時つまりバッテリ25の出力電圧値がしきい値以上の場合に比べて低く設定し、これによりディスプレイ28自体の消費電力も抑制する。
そして、この状態で予め設定された時間T1が経過するか又はこのT1が経過する前にユーザが停止操作を行うと、制御ユニット23は上記デフォルトアラーム音の出力及び低電圧メッセージの表示を終了して待ち受け状態に移行する。
すなわち、バッテリ25の出力電圧値がしきい値未満だった場合には、TV受信機30は起動されず、代わりにデフォルトアラーム音の出力と低電圧メッセージの表示が行われる。
次に、マナーモードが設定されている場合の動作について説明する。図4は、この場合の制御ユニット23による制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
マナーモードが設定されていることが上記ステップS26により判定されると、制御ユニット23はステップS41に移行して、ここで先ずバイブレータを使用するモードが設定されているか否かを判定する。この判定の結果、バイブレータを使用するモードが設定されていなければ、制御ユニット23は次にステップS42に移行してここでバッテリ25の出力電圧値がしきい値以上であるか未満であるかを判定する。そして、バッテリ25の出力電圧値がしきい値以上であれば、制御ユニット23はステップS43に移行してここで受信対象として予め設定されたチャネルをTV受信機30に設定し、続いてステップS44においてマナーモードの設定内容を判定する。
この判定の結果、サイレントモードが設定されていれば、制御ユニット23はステップS45により受話増幅器19に対し無音量を設定する。そして、ステップS46によりTV受信機30を起動し、このTV受信機30により受信されたテレビジョン放送信号の映像をディスプレイ28に表示させる。すなわち、サイレントモードが設定されている場合には、TV映像の表示のみが行われる。
一方、目覚ましモードが設定されていると、制御ユニット23はステップS47により受話増幅器19にTV自動起動モード設定時にユーザにより予め設定されたTVアラーム音量を設定する。そして、ステップS48によりTV受信機30を起動し、このTV受信機30により受信されたテレビジョン放送信号の映像をディスプレイ28に表示させると共に、音声信号を上記受話増幅器19を介してスピーカ20から出力させる。
すなわち、目覚ましモードが設定されている場合には、TV映像が表示されると共に、TV音声がTV自動起動モード設定時にユーザにより予め設定された音量に調整されて出力される。
また、オリジナルマナーモードが設定されていたとする。この場合制御ユニット23は、ステップS49によりオリジナルマナーモード設定時にユーザにより別途設定されたTVアラーム音量を受話増幅器19に設定する。そして、ステップS50によりTV受信機30を起動し、このTV受信機30により受信されたテレビジョン放送信号の映像をディスプレイ28に表示させると共に、音声信号を上記受話増幅器19を介してスピーカ20から出力させる。
すなわち、オリジナルマナーモードが設定されている場合には、TV映像が表示されると共に、TV音声がオリジナルマナーモード設定時に予めユーザが任意に設定した音量に調整されて出力される。
ところで、上記ステップS42による低電圧判定の結果、バッテリ25の出力電圧値がしきい値未満だったとする。この場合制御ユニット23は、ステップS51によりスピーカ20からモードに応じた音量に調整されてデフォルトアラーム音を出力させると共に、ステップS52により低電圧メッセージ及びタイムアップ画面を生成してこのメッセージをディスプレイ28に表示させる。図5及び図6にその表示結果の一例を示す。そして、この状態で予め設定された時間T1が経過するか又はこのT1が経過する前にユーザが停止操作を行うと、制御ユニット23はステップS54により上記デフォルトアラーム音の出力及び低電圧メッセージ及びタイムアップ画面の表示を終了して待ち受け状態に移行する。
すなわち、バイブレータを使用しないマナーモードにおいても、バッテリ25の出力電圧値がしきい値未満だった場合には、TV受信機30は起動されず、代わりにデフォルトアラーム音の出力と低電圧メッセージの表示が行われる。
一方、バイブレータを使用するマナーモードが設定されていたとする。この場合制御ユニット23は、ステップS55に移行してマナーモードの設定内容を判定する。この判定の結果、サイレントモードが設定されていれば、制御ユニット23はステップS56により図示しないバイブレータを駆動する。
一方、目覚ましモード及びオリジナルマナーモードが設定されていれば、制御ユニット23はステップS57により図示しないバイブレータを駆動させると共にデフォルトアラーム音を出力する。さらにステップS58において記憶ユニット24からタイムアップ画面の表示データを読み出し、この表示データをディスプレイ28に表示させる。デフォルトアラーム音としては、例えば予め記憶ユニット24に記憶しておいたメロディや楽曲等がある。そして、ステップS59においてこの状態で予め設定された時間T2が経過するか又はこのT2が経過する前にユーザが停止操作を行うと、制御ユニット23はステップS60において上記バイブレータの駆動、デフォルトアラーム音の出力及びタイムアップ画面の表示を終了して、ステップS42による低電圧判定に移行する。
そして、この低電圧判定の結果、バッテリ25の出力電圧値がしきい値以上であれば、ステップS43からステップS50により、先に述べたようにマナーモードの設定内容に応じてTV映像の表示及びTV音声の出力が制御される。これに対しバッテリ25の出力電圧値がしきい値未満であれば、ステップS51からステップS53により、先に述べたようにTV受信機30は起動されず、デフォルトアラーム音の出力と低電圧メッセージの表示が行われる。
以上述べたようにこの実施形態では、テレビジョン放送又はFM放送を使用した自動起動モードが設定された状態で、タイムアップした時点でバッテリ25の低電圧判定を行い、バッテリ25の出力電圧値がしきい値未満の場合に、TV受信機30を起動せずに代わりにスピーカ20からデフォルトアラーム音を出力させると共にディスプレイ28に低電圧メッセージを表示させるようにしている。
したがって、タイムアップした時点でバッテリ25の出力がしきい値未満の場合には、TV受信機30が起動されないことによりバッテリの消耗が抑制され、これにより予期しないバッテリ切れの発生を防止することができる。
また、低電圧メッセージを表示することで、TV受信機30が起動されない理由をユーザに明確に報知することができる。さらに、低電圧メッセージを表示する際に、ディスプレイ28のバックライトの輝度が通常時の輝度よりも低く設定されるので、ディスプレイ28自体の消費電力も低下させることが可能となる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、バッテリ25の出力電圧値がしきい値未満の場合にTV受信機30を起動させないようにした。しかしそれに限らず、TV受信機30を起動させ、受信されたテレビジョン放送信号の映像信号の表示を行わず音声信号の出力のみを行うように制御してもよい。このようにするとTV受信機30による消費電力は低減されないが、制御ユニット23において映像信号の信号処理及び表示処理に要する消費電力と、ディスプレイ28による消費電力を減らすことができる。
また、前記実施形態ではバッテリ25の出力電圧値がしきい値未満の場合に、デフォルトアラーム音の出力と低電圧メッセージの表示を並行して同時に行うようにしたが、デフォルトアラーム音の出力と低電圧メッセージの表示を相互に時間を異ならせて交互に行うようにしてもよい。このようにすると、デフォルトアラーム音の出力と低電圧メッセージの表示を同時に行う場合に比べ消費電流の最大値を低く抑えることができ、これにより残量が減少したバッテリ25の負担を極力軽減することができる。
さらに、前記実施形態ではバッテリ25の出力電圧値がしきい値未満の場合に予め固定的に用意された低電圧メッセージを表示させるようにした。しかしそれに限らず、TV受信機30により過去に受信された任意の映像データを記憶ユニット24に記憶しておき、この映像データを読み出してディスプレイ28に表示させるようにしてもよい。また、映像を表示せずに、過去に受信されたTV音声を記憶ユニット24から読み出してスピーカ20から出力させるようにしてもよい。
さらには、移動通信機能を使用してウエブサイトにアクセスすることによりEPG(Electronic Program Guide)情報を取得して記憶ユニット24に記憶しておき、バッテリ25の出力電圧値がしきい値未満の場合に、タイムアップ時点で受信すべき番組の情報を上記EPG情報から選択的に読み出して表示するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態ではアナログテレビジョン放送を受信する場合を例にとって説明したが、地上波ディジタル放送のワンセグメントや、衛星モバイル放送等を受信する場合にも、この発明は適用可能である。また、前記実施形態では、テレビジョン放送受信機能を備えた携帯端末を例にとって説明したが、FM放送やAM放送等のラジオ放送を受信する機能を備えた携帯端末にも本発明は適用可能であり、その構成は前記実施形態におけるTV受信機をラジオ受信機に置換することにより実現できる。
その他、携帯端末の種類や構成、制御ユニット23による制御手順及び制御内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
この発明に係わる携帯端末の一実施形態を示すブロック図。 図1に示した携帯端末においてTV自動起動モードの設定内容を示す図。 図1に示した携帯端末の制御ユニットによる制御手順と制御内容の前半部分を示すフローチャート。 図1に示した携帯端末の制御ユニットによる制御手順と制御内容の後半部分を示すフローチャート。 タイムアップ画面の表示例を示す図。 低電圧メッセージの表示例を示す図。
符号の説明
11…移動通信用のアンテナ、12…アンテナ共用器(DUP)、13…受信回路(RX)、14…周波数シンセサイザ(SYN)、15…送信回路(TX)、16…CDMA信号処理ユニット、17…圧縮伸長処理ユニット(コンパンダ)、18…PCM符号処理ユニット(PCMコーデック)、19…受話増幅器、20…スピーカ、21…マイクロホン、22…送話増幅器、23…制御ユニット、23a…低電圧検出機能、23b…モード設定制御機能、23c…TV起動制御機能、24…記憶ユニット、25…バッテリ、26…電源回路、27…入力デバイス、28…ディスプレイ、29…充電回路、30…テレビジョン(TV)受信機、31…テレビジョン受信用のアンテナ。

Claims (12)

  1. バッテリの出力を電源として使用する携帯端末において、
    テレビジョン信号を受信し、映像信号及び音声信号に復調するテレビジョン受信機と、
    タイマのタイムアップに応じて前記テレビジョン受信機を起動して前記映像信号を表示器に表示させると共に前記音声信号をスピーカから出力させるテレビジョン自動起動モードを設定するためのモード設定手段と、
    前記テレビジョン自動起動モードが設定されている状態で前記タイマがタイムアップしたに、前記バッテリの出力がしきい値以上であるか未満であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段によりバッテリの出力がしきい値以上と判定された場合に前記テレビジョン受信機を起動し、前記バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に前記テレビジョン受信機を起動しないように制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記モード設定手段は、バブレータを使用するモードを設定する機能をさらに備え、
    前記制御手段は、前記バイブレータを使用するモードが設定されかつ前記テレビジョン自動起動モードが設定された状態で前記タイマがタイムアップした時に、バイブレータを駆動し、当該バイブレータの駆動終了後に前記判定手段により前記バッテリの出力がしきい値以上であるか未満であるかを判定させ、当該判定手段によりバッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に前記テレビジョン受信機を起動しないように制御する機能をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記制御手段は、前記バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に、前記テレビジョン受信機を起動せず、代わりに予め記憶された画像と鳴音の少なくとも一方を出力させることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
  4. 前記制御手段は、前記バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に、前記テレビジョン受信機を起動せず、代わりに予め記憶された、バッテリ残量不足によりテレビジョン受信機を起動できない旨のメッセージを前記表示器に表示させることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
  5. EPG(Electronic Program Guide)情報を取得して記憶ユニットに記憶する手段をさらに具備し、
    前記制御手段は、前記バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に、前記タイマがタイムアップした時点で前記テレビジョン受信機により受信すべき番組の情報を、前記記憶ユニットに記憶されたEPG情報から選択的に読み出して表示器に表示させる機能をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
  6. 前記制御手段は、前記テレビジョン自動起動モードが設定されていない状態で前記タイマがタイムアップした時には、前記判定手段による前記バッテリの出力判定を省略し、予め記憶しておいた音をスピーカから出力させる機能をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
  7. バッテリの出力を電源として使用する携帯端末において、
    ラジオ信号を受信し、音声信号に復調するラジオ受信機と、
    タイマのタイムアップに応じて前記ラジオ受信機を起動して前記音声信号をスピーカから出力させるラジオ自動起動モードを設定するためのモード設定手段と、
    前記ラジオ自動起動モードが設定されている状態で前記タイマがタイムアップしたに、前記バッテリの出力がしきい値以上であるか未満であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、バッテリの出力がしきい値以上と判定された場合に前記ラジオ受信機を起動し、前記バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に前記ラジオ受信機を起動しないように制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする携帯端末。
  8. 前記モード設定手段は、バブレータを使用するモードを設定する機能をさらに備え、
    前記制御手段は、前記バイブレータを使用するモードが設定されかつ前記ラジオ自動起動モードが設定された状態で前記タイマがタイムアップした時に、バイブレータを駆動し、当該バイブレータの駆動終了後に前記判定手段により前記バッテリの出力がしきい値以上であるか未満であるかを判定させ、当該判定手段によりバッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に前記ラジオ受信機を起動しないように制御する機能をさらに備えることを特徴とする請求項7記載の携帯端末。
  9. 前記制御手段は、前記バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に、前記ラジオ受信機を起動せず、代わりに予め記憶された鳴音を出力させることを特徴とする請求項7又は8記載の携帯端末。
  10. 前記制御手段は、前記バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に、前記ラジオ受信機起動せず、代わりに予め記憶された、バッテリ残量不足によりラジオ受信機を起動できない旨のメッセージを前記表示器に表示させることを特徴とする請求項7又は8記載の携帯端末。
  11. EPG(Electronic Program Guide)情報を取得して記憶ユニットに記憶する手段をさらに具備し、
    前記制御手段は、前記バッテリの出力がしきい値未満と判定された場合に、前記タイマがタイムアップした時点で前記ラジオ受信機により受信すべき番組の情報を、前記記憶ユニットに記憶されたEPG情報から選択的に読み出して表示器に表示させる機能をさらに備えることを特徴とする請求項7又は8記載の携帯端末。
  12. 前記制御手段は、前記ラジオ自動起動モードが設定されていない状態で前記タイマがタイムアップした時には、前記判定手段による前記バッテリの出力判定を省略し、予め記憶しておいた音をスピーカから出力させる機能をさらに備えることを特徴とする請求項7又は8記載の携帯端末。
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