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JP4211762B2 - 流体噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧流体の通路を成す第1、第2高圧通路が交差して形成され、一方向に荷重が加えられた状態で使用される流体噴射弁に関し、例えばコモンレール式燃料噴射装置の燃料噴射弁におけるオリフィスプレートに適用されて好適な技術に関する。
発明の背景技術を、コモンレール式燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁(インジェクタ)を例に説明する。
(従来の技術)
コモンレール式燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁は、高圧燃料が供給される圧力制御室の燃料圧力を制御して燃料噴射をコントロールしている。
この種の燃料噴射弁は、圧力制御室に高圧燃料を供給する入口側燃料通路(燃料通路内には入口オリフィスを備える)と、圧力制御室と低圧側とを連通させる出口側燃料通路(燃料通路内には出口オリフィスを備える)とを備え、出口側燃料通路を開閉することによって圧力制御室の燃料圧力を制御して、燃料噴射をコントロールしている。
ここで、入口側燃料通路を形成しているオリフィスプレートについて説明する。
オリフィスプレートは、高圧燃料が供給される圧力制御室と低圧側とを区画するプレートであり、高圧側の燃料漏れを防ぐために、燃料噴射弁を構成するバルブボディとロアボディ(図3参照)の間において軸方向に強く圧縮された状態で組み付けられている。
一方、オリフィスプレートには、高圧燃料を圧力制御室に供給するための入口側燃料通路が形成されている。この入口側燃料通路は、ロアボディに形成された燃料通路(高圧燃料をオリフィスプレートの外周側の下面に導く通路)と圧力制御室とを連通する通路であり、図1(a)に示すように、ロアボディの燃料通路に連通する入口オリフィス(第1高圧通路に相当する)17aと、圧力制御室に連通する第2高圧通路17bとが交差することで形成されている(例えば、特許文献1参照)。
(従来技術の問題点)
上述したように、オリフィスプレートは、軸方向に強い荷重を受けている。一方、入口側燃料通路内にはコモンレールで蓄圧された高圧燃料が供給される。
ここで、問題点を図5(a)〜(c)に示す3つのモデルを用いて説明する。
(荷重)
図5(a)に示すように、横方向に通路M1が形成された部材M2に縦方向の荷重を加えると、通路M1の開口には縦方向の圧縮応力Aが発生するとともに、横方向の引張応力(第1の引張応力B)が発生する。
(高圧圧力)
図5(b)に示すように、縦方向の通路M3に横方向の小径の通路M1を形成し(2つの通路は交差)、通路内を高圧にすると、小径の通路M1の開口には縦方向より横方向へ大きな引張応力(第2の引張応力C)が発生する。
(荷重+高圧圧力)
図5(c)に示すように、2つの通路M1、M3が交差する部材M2に縦方向の荷重を加え、且つ通路内を高圧にすると、小径の通路M1の開口の横方向には「第1の引張応力B+第2の引張応力C」が同時に発生する。
このように、「荷重+高圧圧力」の状態では、小径の通路M1の開口に「第1の引張応力B+第2の引張応力C」が「同一方向」に発生するため、小径の通路M1の開口は破損しやすい状態になる。
この不具合がオリフィスプレートにおける入口オリフィス(第1高圧通路)と第2高圧通路の交点(交差開口)においても生じる。
上記の不具合を図1(a)、図2(a)を参照して説明する。
第2高圧通路17bは、オリフィスプレート内において中心側(制御室側)から外方向に向けて斜めに形成されている。
入口オリフィス(第1高圧通路)17aは、オリフィスプレート内において、外径側(ロアボディの燃料通路側)から第2高圧通路17bと連通するように斜めに形成され、第2高圧通路17b内で開口する。
ここで、入口オリフィス(第1高圧通路)17aと第2高圧通路17bの交点、入口オリフィス(第1高圧通路)17aを成す軸線、および第2高圧通路17bを成す軸線を含む平面αは、図1(a)に示すように、軸方向(荷重の印加方向)に沿っている。
即ち、オリフィスプレートの軸中心からオリフィスプレートの半径方向(入口側燃料通路が形成される方向)をX軸、このX軸と垂直なオリフィスプレートの半径方向をY軸、軸方向をZ軸とした場合、平面αはZ軸に沿う面であり、Y軸に対して垂直の面であった。
第2高圧通路17b内における入口オリフィス(第1高圧通路)17aの開口を図1(a)のβ方向から見た図を、図2(a)に示す。
オリフィスプレートには、軸方向(Z軸方向)に荷重が加えられているため、入口オリフィス(第1高圧通路)17aの開口には、Z軸方向の「圧縮応力A」が発生するとともに、Z軸に垂直な「第1の引張応力B」が発生する。
一方、入口側燃料通路内には高圧の燃料圧力が加えられるため、入口オリフィス(第1高圧通路)17aの開口には、Z軸に垂直(平面αに垂直)な方向へ大きな「第2の引張応力C」が発生する。
このように、「荷重+高圧圧力」により、入口オリフィス(第1高圧通路)17aの開口には、「第1の引張応力B+第2の引張応力C」が「同一方向(Z軸に垂直な方向)」に発生するため、入口オリフィス(第1高圧通路)17aの開口は破損しやすい状態になる。
従来では、入口オリフィス(第1高圧通路)17aの開口の破損を防ぐために、入口オリフィス(第1高圧通路)17aの開口の面粗度を低下させて割れのキッカケになる部分の発生を防いだり、オリフィスプレートの材料強度を高めている。
しかし、近年における燃料圧力の高圧化(例えば、供給燃料圧力が160Mpa以上)が進んだ場合、上記2つの手段(面粗度低下と材料強化)では飛躍的な耐久性の向上は望めない。
特開2003−166457号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は例えば「荷重+高圧圧力」が進んでも第1、第2高圧通路の交点部分の破損を防ぐことが可能な流体噴射弁の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の手段を採用する流体噴射弁は、第1、第2高圧通路の交点、第1高圧通路を成す軸線、および第2高圧通路を成す軸線を含む平面が、荷重の印加方向に対して傾斜している。
これによって、第1高圧通路と第2高圧通路が交差する部分の開口において発生する「第2の引張応力C(高圧圧力で開口にかかる引張応力)」の発生方向が、「圧縮応力A(荷重によって開口にかかる圧縮応力)」の発生方向と傾斜して交差し、第1高圧通路と第2高圧通路が交差する部分の開口において発生する「第2の引張応力C」が「圧縮応力A」によって打ち消される。
これにより、第1高圧通路と第2高圧通路が交差する部分の開口に生じる応力が緩和されることになり、「荷重+高圧圧力」が進んでも、第1高圧通路と第2高圧通路が交差する部分の開口の破損を防ぐことができる。
[請求項2の手段]
請求項2の手段を採用する流体噴射弁は、第1、第2高圧通路の交点にオリフィスが形成されている。
このため、「荷重+高圧圧力」が進んでも、オリフィスの破損を防ぐことができる。
[請求項3の手段]
請求項3の手段を採用する流体噴射弁は、コモンレール式燃料噴射装置の燃料噴射弁である。
このため、燃料噴射弁に供給される燃料圧力の高圧化が進んでも、第1高圧通路と第2高圧通路が交差する部分の開口(例えば、オリフィス)の破損を防ぐことができる。
[請求項4の手段]
請求項4の手段を採用する流体噴射弁は、コモンレール式燃料噴射装置の燃料噴射弁であり、第1、第2高圧通路は圧力制御室に高圧燃料を供給する入口側燃料通路を成すものである。
このため、圧力制御室に供給される燃料圧力の高圧化が進んでも、第1高圧通路と第2高圧通路が交差する部分の開口(例えば、オリフィス)の破損を防ぐことができる。
[請求項5の手段]
請求項5の手段を採用する流体噴射弁は、第1、第2高圧通路が形成される高圧通路形成部材が、流体噴射弁のボディに押圧されて保持されることによって、高圧通路形成部材に荷重が発生するものである。
最良の形態1の流体噴射弁(例えば、コモンレール式燃料噴射装置の燃料噴射弁)は、高圧流体の通路を成す第1、第2高圧通路が交差して形成され、一方向に荷重が加えられた状態で使用される高圧通路形成部材(例えば、オリフィスプレート)を備える。
そして、第1、第2高圧通路の交点、第1高圧通路を成す軸線、および第2高圧通路を成す軸線を含む平面は、荷重の印加方向に対して傾斜して、第1高圧通路と第2高圧通路が交差する部分の開口において発生する「第2の引張応力C」が「圧縮応力A」によって打ち消される。
実施例1を図1〜図4を参照して説明する。
この実施例1では、まず燃料噴射弁1の構成を説明し、その後で実施例1の特徴を説明する。
(燃料噴射弁1の構成)
燃料噴射弁1は、例えばディーゼルエンジン用のコモンレール式燃料噴射装置に用いられ、図示しないコモンレールから供給される高圧燃料(例えば、160Mpa以上の超高圧燃料)をエンジン燃焼室に噴射するものであり、図4に示すように、ノズル(後述する)、ノズルホルダ2、制御ピストン3、オリフィスプレート(高圧通路形成部材に相当する)4、電磁アクチュエータ5等より構成される。
ノズルは、先端に噴孔を有するノズルボディ6と、このノズルボディ6の内部に摺動自在に挿入されるニードル7とから構成され、リテーニングナット8によりノズルホルダ2の下部に締結されている。
ノズルホルダ2には、制御ピストン3を挿入するシリンダ9、コモンレールから供給された高圧燃料をノズル側へ導く燃料通路11とオリフィスプレート4側へ導く燃料通路12、および高圧燃料を低圧側へ排出する排出通路13等が形成されている。
制御ピストン3は、ノズルホルダ2のシリンダ9に摺動自在に挿入され、同じくシリンダ9に挿入されたプレッシャピン14を介してニードル7に連接されている。
プレッシャピン14は、制御ピストン3とニードル7との間に介在され、プレッシャピン14の周囲に配置されるスプリング15に付勢されてニードル7を下方(閉弁方向)へ押圧している。
オリフィスプレート4は、シリンダ9の上端に開口するノズルホルダ2の端面上に配置され、シリンダ9と連通する圧力制御室16が形成されている。
このオリフィスプレート4には、圧力制御室16に高圧燃料を供給する入口側燃料通路17と、圧力制御室16内の高圧燃料を低圧側に排出する出口側燃料通路18が設けられている。なお、オリフィスプレート4の詳細については後述する。
入口側燃料通路17は、燃料通路12と圧力制御室16を連通するものであり、入口側燃料通路17の途中には、入口側燃料通路17の通路面積を絞る入口オリフィス17aが形成されている。
出口側燃料通路18は、圧力制御室16と排出通路13(低圧側)を連通するものであり、出口側燃料通路18の途中には、出口側燃料通路18の通路面積を絞る出口オリフィス18aが形成されている。
ここで、出口オリフィス18aの流路径(内径)は、入口オリフィス17aの流路径(内径)よりも小さく設定されている。なお、「出口オリフィス18aの流路径(内径)」≧「入口オリフィス17aの流路径(内径)」であっても良い。
電磁アクチュエータ5には、出口側燃料通路18を開閉するボール弁23が下端に装着されたアーマチャ24、このアーマチャ24を軸方向に摺動自在に支持するバルブボディ24a、アーマチャ24を下方(閉弁方向)へ付勢するスプリング25、およびアーマチャ24を上方(開弁方向)へ駆動するソレノイド26等を内蔵する。
この電磁アクチュエータ5は、ノズルホルダ2の上部にオリフィスプレート4を組み入れてバルブボディ24aを固定した後、他の電磁アクチュエータ5の構成部品をバルブボディ24aの上部に組み付け、リテーニングナット27をノズルホルダ2の上部に締結することで、ノズルホルダ2の上部に固定される。
ここで、オリフィスプレート4の具体的な組み付けについて説明する。
オリフィスプレート4は、ノズルホルダ2の上部筒の内部にオリフィスプレート4を組み入れた後、外周に雄ネジが形成されたバルブボディ24aを、ノズルホルダ2の上部筒の内側に形成された雌ネジに強固に締結することで固定されている。即ち、オリフィスプレート4は、ノズルホルダ2とバルブボディ24aの間において軸方向の圧縮荷重を受けた状態で固定される。
ソレノイド26がOFFの状態では、スプリング25の付勢力によってアーマチャ24が下方に押し付けられ、ボール弁23がオリフィスプレート4に着座して出口側燃料通路18を塞ぐ。
ソレノイド26がONの状態では、スプリング25の付勢力に抗してアーマチャ24が上方に移動する。これによって、ボール弁23がオリフィスプレート4から離座して、出口側燃料通路18が開かれる。
ここで、燃料噴射弁1の作動を説明する。
コモンレールから燃料噴射弁1に供給される高圧燃料は、ノズルの内部通路29(図4参照)と圧力制御室16とに導かれる。
この時、電磁アクチュエータ5がOFF状態(ボール弁23が出口側燃料通路18を閉じた状態)であると、圧力制御室16に導入された高圧燃料の圧力が制御ピストン3およびプレッシャピン14を介してニードル7に作用し、スプリング15とともにニードル7を下方(閉弁方向)へ強く付勢する。
一方、ノズルの内部通路29に供給された高圧燃料は、ニードル7の受圧面(ノズルの有効シート面積)に作用してニードル7を上方(開弁方向)へ押し上げる。但し、電磁アクチュエータ5がOFF状態では、ニードル7を下方へ押し下げる力が上回っているため、ニードル7はリフトすることなく噴孔を閉じるので燃料は噴射されない。
電磁アクチュエータ5がONされると、ボール弁23が出口側燃料通路18を開いて出口側燃料通路18が排出通路13と連通するため、圧力制御室16の燃料が出口側燃料通路18を通って排出通路13より排出され、圧力制御室16の圧力が低下する。
圧力制御室16の圧力が所定の開弁圧力まで低下すると、ニードル7を押し上げる力が上回り、ニードル7がリフトして噴孔が開かれ、燃料の噴射が開始される。
その後、電磁アクチュエータ5がOFFされると、ボール弁23が出口側燃料通路18を閉じ、再び圧力制御室16の燃料圧力が上昇する。
そして、圧力制御室16の圧力が所定の閉弁圧力まで上昇すると、ニードル7を押し下げる力が上回り、ニードル7が押し下げられて噴孔が閉じられ、噴射が終了する。
(オリフィスプレート4の説明)
入口側燃料通路17および出口側燃料通路18を形成しているオリフィスプレート4について図3を参照して説明する。
オリフィスプレート4は、高圧燃料が供給される圧力制御室16と低圧側とを区画するプレート4であり、上述したように、バルブボディ24aとノズルホルダ2の間において軸方向に強く圧縮された状態で組み付けられ、高圧側の燃料が漏れないようになっている。
このオリフィスプレート4には、燃料通路12と圧力制御室16とを連通する入口側燃料通路17と、圧力制御室16と低圧側(オリフィスプレート4の上面側)とを連通する出口側燃料通路18とが形成されている。
入口側燃料通路17は、第1高圧通路に相当する入口オリフィス17aと第2高圧通路17bが交差して形成される燃料通路である。
この入口オリフィス17aは、オリフィスプレート4の外側からオリフィスプレート4の内部に穴あけによって形成した外側穴の一部である。この外側穴は、燃料通路12に連通する大径穴17c、この大径穴17cの内部に形成された中径穴17d、この中径穴17dの奥に形成した入口オリフィス17aからなり、この入口オリフィス17aが第2高圧通路17bの通路壁面において開口する(図1参照)。
一方、第2高圧通路17bは、圧力制御室16の天井部を成すテーパ面16aから外方向(入口オリフィス17aの方向)に向けて斜めに形成された通路穴であり、第2高圧通路17bの内径は、入口オリフィス17aの内径より大きい。
出口側燃料通路18は、テーパ面16aから上方へ貫通形成された穴であり、出口側燃料通路18の上側には通路径が狭くなる出口オリフィス18aが形成されている。
(実施例1の背景)
従来の技術では、図1(a)に示すように、入口オリフィス17aと第2高圧通路17bの交点、入口オリフィス17aを成す軸線、および第2高圧通路17bを成す軸線を含む平面αは、軸方向(圧縮荷重の印加方向)に沿うものであった。
即ち、オリフィスプレート4の軸中心から燃料通路12(テーパ穴の中心)の方向に延びるオリフィスプレート4の半径方向をX軸、このX軸と垂直なオリフィスプレート4の半径方向をY軸、軸方向をZ軸とした場合、平面αはZ軸に沿う面であり、Y軸に対して垂直の面であった。
このため、第2高圧通路17b内における入口オリフィス17aの開口を図1(a)のβ方向から見た場合、図2(a)に示すように、入口オリフィス17aの開口には、Z軸方向の「圧縮応力A」と軸方向と垂直な「第1の引張応力B」が発生するとともに、平面αに垂直な「第2の引張応力C」が発生する。
このように、「第1の引張応力B+第2の引張応力C」が「同一方向(Z軸に垂直方向)」に発生するため、入口オリフィス17aの開口は破損しやすい状態になる。
(実施例1の特徴)
そこで、実施例1では、入口オリフィス(第1高圧通路)17aと第2高圧通路17bの交点、入口オリフィス17aを成す軸線、および第2高圧通路17bを成す軸線を含む平面αを、図1(b)に示すように、圧縮荷重の印加方向(Z軸)に対して傾斜して設けている。
第2高圧通路17b内における入口オリフィス17aの開口を図1(b)のβ方向から見た図を、図2(b)に示す。
オリフィスプレート4には、軸方向(Z軸方向)に圧縮荷重が加えられているため、入口オリフィス17aの開口には、Z軸方向の「圧縮応力A」が発生するとともに、Z軸に垂直な「第1の引張応力B」が発生する。
また、入口側燃料通路17内には高圧の燃料圧力が加えられるため、入口オリフィス17a(第1高圧通路)の開口には、平面αに垂直な方向へ大きな「第2の引張応力C」が発生する。
このように、入口オリフィス17aの開口いおいて発生する「第2の引張応力C」の発生方向と「圧縮応力A」の発生方向が傾斜して交差し、「第2の引張応力C」の少なくとも一部が「圧縮応力A」によって打ち消される。これにより、入口オリフィス17aの開口に生じる応力が小さくなり、燃料噴射弁1に供給される燃料圧力の高圧化が進んでも、入口オリフィス17aの破損を防ぐことができる。
なお、平面αの傾斜角(Y軸方向に対する傾斜角)θは、「第2の引張応力C」が「圧縮応力A」によって打ち消されて、入口オリフィス17aの破損を防ぐことができる角度であれば良く、使用される燃料圧力やオリフィスプレート4に加えられるZ軸方向の圧縮荷重によって適宜設定されるものであるが、例えばコモンレール式燃料噴射弁に用いられる実施例1の燃料噴射弁1においては、75度〜15度の間が好ましく、具体的には45度±5度の範囲に設けられるものである。
〔変形例〕
上記の実施例では、オリフィスプレート4内において外側から内側に延びる外側穴の一部に入口オリフィス17aを形成する例を示したが、特許文献1のように、オリフィスプレート4の中心から外方向に延びる内側穴に入口オリフィス17aを形成したものであっても良い。
上記の実施例では、第1、第2高圧通路の交点にオリフィスが存在する例を示したが、交点にオリフィスが無い場合であっても、本発明を適用することができる。
上記の実施例では、燃料噴射弁1において軸方向に圧縮された状態で使用されるオリフィスプレート4に本発明を適用する例を示したが、一方向に圧縮荷重が加えられた状態で使用され、内部に高圧流体(燃料に限定されず、他の流体であっても良い)が与えられる第1、第2高圧通路が交差して形成される流体噴射弁に本発明を適用しても良い。
特徴を示す説明図である。 図1のβ方向から見た入口オリフィスの開口の図である。 燃料噴射弁におけるオリフィスプレート近傍の断面図である。 燃料噴射弁の断面図である。 不具合を説明する補助図である。
符号の説明
1 燃料噴射弁
4 オリフィスプレート(高圧通路形成部材)
16 圧力制御室
17 入口側燃料通路
17a 入口オリフィス(第1高圧通路)
17b 第2高圧通路
α 平面(第1、第2高圧通路の交点、第1高圧通路を成す軸線および第2高圧通路を成す軸線が存在する面)
θ 傾斜角(荷重の印加方向に対する傾斜角)

Claims (5)

  1. 高圧流体の通路を成す第1、第2高圧通路が交差して形成され、一方向に荷重が加えられた状態で使用される流体噴射弁において、
    前記第1、第2高圧通路の交点、前記第1高圧通路を成す軸線および前記第2高圧通路を成す軸線を含む平面が、前記荷重の印加方向に対して傾斜していることを特徴とする流体噴射弁。
  2. 前記第1、第2高圧通路の交点には、オリフィスが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射弁。
  3. コモンレール式燃料噴射装置の燃料噴射弁に用いられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体噴射弁。
  4. 弁座と、
    前記弁座に着座および離座するニードルと、
    前記ニードルの背圧を制御する圧力制御室とを備え、
    前記第1、第2高圧通路は、前記圧力制御室に高圧燃料を供給する入口側燃料通路を成すことを特徴とする請求項3に記載の流体噴射弁。
  5. 前記第1、第2高圧通路が形成される高圧通路形成部材が、前記流体噴射弁のボディに押圧されて保持されることによって、前記高圧通路形成部材に前記荷重が発生することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の流体噴射弁。
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