[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4211550B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4211550B2
JP4211550B2 JP2003331771A JP2003331771A JP4211550B2 JP 4211550 B2 JP4211550 B2 JP 4211550B2 JP 2003331771 A JP2003331771 A JP 2003331771A JP 2003331771 A JP2003331771 A JP 2003331771A JP 4211550 B2 JP4211550 B2 JP 4211550B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
driver
automatic transmission
control
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003331771A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005098366A (ja
Inventor
如人 守屋
義和 田中
陽二 高波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003331771A priority Critical patent/JP4211550B2/ja
Publication of JP2005098366A publication Critical patent/JP2005098366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4211550B2 publication Critical patent/JP4211550B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、車両の制御装置に関し、特に、コーナリング時等において、運転者がシフトレバーを操作することなく所望のエンジンブレーキを作用させる自動変速機の制御装置に関する。
車両に搭載される自動変速機は、エンジンとトルクコンバータ等を介して繋がるとともに複数の動力伝達経路を有してなる変速機構を有して構成され、たとえば、アクセルペダル開度および車速に基づいて自動的に動力伝達経路の切り換えを行なう、すなわち自動的に変速比(変速ギヤ段)の切り換えを行なうように構成される。
一般的に、自動変速機を有した車両には運転者により操作されるシフトレバーが設けられ、シフトレバー操作に基づいて変速ポジション(たとえば、後進走行ポジション、ニュートラルポジション、前進走行ポジション)が設定され、このように設定された変速ポジション内(通常は、前進走行ポジション内)において自動変速制御が行なわれる。
前進走行ポジションにおいては、スロットル開度(エンジン負荷)と車速とに応じて予め設定された変速パターン(変速マップ)を使用して、検出したスロットル開度と車速とに応じて変速ギヤ段を設定し、変速制御を自動的に実行している。
最近では、ナビゲーション装置と連動させたナビ協調制御を行なう自動変速機も存在する。この自動変速機は、運転者の意思とナビゲーション装置から取得された道路状況とに応じて、より高度な自動変速を実現する。たとえば、ナビゲーション装置から現在の車両の走行位置が登坂路である場合にはOD(Overdrive)へはアップシフトしないで、降板路である場合にはODを自動的にキャンセルしてエンジンブレーキ力をアップするように、変速制御を行なう。
特開平9−280353号公報(特許文献1)は、ナビゲーションシステムに記憶されている道路情報に基づき、道路状況に応じたシフトダウン制御を、運転者の減速意図に合致したタイミングと、適正位置で行なう車両制御装置を開示する。この車両制御装置は、道路情報を記憶した道路情報記憶手段と、車両の進行方向上に位置する特定位置を道路情報記憶手段から検出する特定位置検出手段と、自車位置を検出する自車位置検出手段と、自車の車速を検出する車速検出手段と、運転者の運転動作を検出する運転動作検出手段と、検出された車速と、特定位置の道路状況に応じて減速の必要性を判断する減速判断手段と、減速判断手段の減速を必要とする判断に基づいて変速比を選択する変速比選択手段と、運転動作検出手段による運転動作の検出に基づいて、選択された変速比へ変速段を変更するための制御動作を開始する変速制御手段とを備える。
この車両制御装置によると、予定走行経路上の道路情報に基づき予め減速の必要性を判断して減速段制御の内容を決定し、減速制御を実行する準備ができているので、運転者の減速する意図に基づく減速操作に対して素早く応答し、減速制御を実行することができる。また、運転者の道路状況に応じた運転動作に基づいて制御動作を開始するため、運転者の意図に合致したタイミングでの変速段制御が可能となる。さらに、自車位置から特定位置までの距離を算出して、その距離に応じた減速制御を行う構成とすれば、さらに滑らかな減速制御が可能となる。その結果、アクセルオフ動作、ブレーキオン動作、ウインカーオン動作などの運転者の減速を意図する動作に基づいて、減速制御動作を開始すれば、確実に運転者の意図に合致したタイミングで、かつ適正な自車位置で、減速のための変速動作をすることができる。
特開平9−280353号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された車両制御装置では、ナビゲーション装置からの路面情報や、アクセルオフ動作、ブレーキオン動作、ウインカーオン動作などの運転者の減速を意図する動作に基づいて、ダウンシフト制御が実行される。このため、運転者がより早いタイミングでエンジンブレーキによるダウンシフトを行ないたいと思うと、前進走行(D)ポジションから2nd(第2速ポジション)や1st(第1速ポジション)にダウンシフトする。
また、マニュアルシフト感覚の素早い操作を可能としたスポーツシーケンシャルシフトマチックといわれる自動変速機(シフトレバーをマニュアルポジションにし、「+」(アップシフト)および「−」(ダウンシフト)のいずれか一方にシフトレバーを操作することで、変速ギヤ段を1段階高速側に変速したり、1段階低速側に変速したりすることができる)において、変速ギヤ段を1段階低速側に変速する。
このように、ナビ協調制御と運転者が要求するダウンシフトとのタイミングが合致していない場合、運転者の嗜好が反映されない。このような差異は、運転者個々の運転経験や運転嗜好に基づくものである。特許文献1に開示された変速制御装置では、運転者がエンジンブレーキを必要とする時にダウンシフトタイミングを対応させることができない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジンブレーキ作動時において運転者が要求するタイミングでダウンシフト変速してエンジンブレーキを作動させることができる、自動変速機の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の制御装置は、車両の走行場所に関する情報を取得するナビゲーション装置と、ナビゲーション装置からの情報に基づいて変速するように自動変速機を制御するための制御手段と、運転者の変速操作を検知するための検知手段と、検知手段により検知された変速操作とナビゲーション装置からの情報とに基づいて、同じ場所において同じ変速操作が予め定められた回数以上検知されることにより、車両の運転者の運転嗜好を判定するための判定手段とを含む。制御手段は、判定された運転嗜好に基づいて、場所における自動変速機を制御するための手段を含む。
第1の発明によると、ナビゲーション装置により取得された車両の走行場所、検知手段により検知された運転者の変速操作に基づいて、同じ場所において同じ変速操作が予め定められた回数以上検知されると、車両の運転者の運転嗜好が判定される。たとえば、特定の場所(通勤経路の途中にあるコーナや急勾配の降坂路等)において、車両に強いエンジンブレーキを効かせるために、ナビ協調制御よるダウンシフトに比べて、運転者がより低速側の変速ギヤ段にマニュアルダウンシフト操作したり、より早く低速側の変速ギヤ段にマニュアルダウンシフト操作したりすることが、繰返し検知されると、その場所における運転嗜好として記憶しておく。通常は、たとえば燃費を向上させるように設定された変速マップに従って、有段の自動変速機の変速ギヤ段や、ベルト式の無段変速機の変速比が、変更されてゆく。ところが、このような条件が満足される場合には、運転者が特別なシフト操作で、エンジンブレーキをより強く、より早く効かせることを要求していると判定して、運転者がその場所で要求する動力性能を実現するように自動変速機が制御される。すなわち、同じ場所において同じ変速操作を繰返すと、ダウンシフトのタイミング量や、ダウンシフトのタイミングなどを変更して、エンジンブレーキによる十分な減速感を実現したり、ダウンシフトのタイミングを早めて、エンジンブレーキによる早めの減速感を実現したりする。このように自動変速機を制御することにより運転者の官能に適合した変速制御を実現できる。その結果、運転者のマニュアルダウンシフトに前もってダウンシフト制御が実行され運転者がマニュアルダウンシフトする必要がなくなり、エンジンブレーキを作動させたい時に運転者が要求するタイミングでダウンシフト変速して、エンジンブレーキを作動させることができる、自動変速機の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、判定手段は、同じコーナにおけるマニュアル操作によるダウンシフト変速操作が予め定められた回数以上検知されることにより、運転嗜好を判定するための手段を含む。
第2の発明によると、コーナにおいてナビ協調制御におけるダウンシフト量が不足していると感じたり、ダウンシフトのタイミングが遅いと感じると、運転者はマニュアルダウンシフト操作を行なう。このようなダウンシフト操作が繰返し検知されると、それを運転者の運転嗜好と判定して、そのコーナにおいて、ダウンシフト量を変更したり、ダウンシフトタイミングを早めたりする。
第3の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、制御手段は、コーナにおいて通常のダウンシフト制御タイミングよりも早いタイミングで自動変速機を変速するように制御するための手段を含む。
第3の発明によると、コーナにおいてナビ協調制御におけるダウンシフトのタイミングが遅いと感じると、運転者はマニュアルダウンシフト操作を行なう。このようなダウンシフト操作が繰返し検知されると、それを運転者の運転嗜好と判定して、そのコーナにおいて、ナビ協調制御におけるダウンシフトタイミングを早める。
第4の発明に係る自動変速機の制御装置は、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、車両の前方を監視するための監視手段をさらに含む。判定手段は、車両の前方に他の車両が存在しない場合または他の車両との車間距離が予め定められた距離以上である場合に、運転嗜好を判定するための手段を含む。
第4の発明によると、車両の前方に他の車両が存在すると、車両が存在しないときと運転者による減速操作が異なるため、運転嗜好の判定が正確に行なえない可能性があるため、車両の前方に他の車両が存在しない場合に限定して運転嗜好を判定する。
第5の発明に係る自動変速機の制御装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、制御装置は、車両の運転者を認識するための認識手段と、判定手段による判定の結果に関する情報を、認識された運転者を区別して記憶するための記憶手段とをさらに含む。制御手段は、現在の運転者について、判定の結果に関する情報が記憶手段に記憶されていると、記憶手段に記憶された情報に基づいて、自動変速機を制御するための手段を含む。
第5の発明によると、車両を運転する運転者毎に、同じ走行場所であっても同じシフト操作を行なうか否かが異なる。このため、たとえば車内カメラ等で運転者を認識しておく。同じ走行場所において同じシフト操作を行なうか否かを、運転者毎に区別して記憶しておく。このようにして、運転者毎に所定の走行場所における変速操作を、ナビ協調制御を行なう自動変速機を用いて運転者の変速操作に前もって、自動的に変速することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本発明の実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る車両の制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実行されるプログラムにより実現される。本実施の形態では、自動変速機を、流体継手としてトルクコンバータを備えた、歯車式変速機構を有する自動変速機として説明する。なお、本発明は、歯車式変速機構を有する自動変速機に限定されるものではなく、たとえばベルト式などの無段変速機であってもよい。
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、詳しくは、図1に示すECT(Electronic Controlled Automatic Transmission)_ECU1020により実現される。
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、自動変速機300と、ECU1000とから構成される。
エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサにより検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチと、入力軸側のポンプ羽根車と、出力軸側のタービン羽根車と、ワンウェイクラッチを有しトルク増幅機能を発現するステータとから構成される。トルクコンバータ200と自動変速機300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT)は、タービン回転数センサにより検知される。自動変速機300の出力軸回転数NOUTは、出力軸回転数センサにより検知される。
このような自動変速機300は、その内部に複数の摩擦要素であるクラッチやブレーキを備える。予め定められた作動表に基づいて、摩擦要素であるクラッチ要素(たとえばクラッチC1〜C4)や、ブレーキ要素(たとえばブレーキB1〜B4)、ワンウェイクラッチ要素(たとえばワンウェイクラッチF0〜F3)が、要求された各ギヤ段に対応して、係合および解放されるように油圧回路が制御される。自動変速機300の変速ポジション(シフトポジション)には、パーキング(P)ポジション、後進走行(R)ポジション、ニュートラル(N)、前進走行(D)ポジションがある。
これらのパワートレーンを制御するECU1000は、エンジン100を制御するエンジンECU1010と、自動変速機300を制御するECT_ECU1020とを含む。
ECT_ECU1020には、出力軸回転数センサにて検知された出力軸回転数NOUTを表わす信号が入力される。また、ECT_ECU1020には、エンジンECU1010から、エンジン回転数センサにて検知されたエンジン回転数NEを表わすエンジン回転数信号が入力される。
これら回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸に取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸の僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。
さらに、ECT_ECU1020は、エンジンECU1010にエンジン制御信号(たとえばスロットル開度信号)を出力し、エンジンECU1010は、そのエンジン制御信号や他の制御信号に基づいてエンジン100を制御する。ECT_ECU1020は、トルクコンバータ200のロックアップクラッチ制御信号を出力する。このロックアップクラッチ制御信号に基づいて、ロックアップクラッチの係合圧が制御される。また、ECT_ECU1020は、自動変速機300にソレノイド制御信号を出力する。このソレノイド制御信号に基づいて、自動変速機300の油圧回路のリニアソレノイドバルブやオンオフソレノイドバルブなどが制御され、所定の変速ギヤ段(たとえば第1速〜第5速)を構成するように、摩擦係合要素が係合および解放されるように制御される。
また、ECT_ECU1020には、ナビゲーションシステム2200から現在の車両の位置を表わす信号が、車内カメラ2300から運転者の頭部の画像信号またはその画像信号をデジタル処理した後の信号が、それぞれ入力される。また、ECU1000は、各種データやプログラムが記憶されたメモリを有する。
ECT_ECU1020には、ミリ波レーダ2400から、この車両の前方の車両との距離情報を含む前方車両情報が入力される。ECT_ECU1020は、この前方車両情報に基づいて、自車の前方に他の車両が存在するか否かの判断や、前方に他の車両が存在する場合にはその他の車両と自車との距離の検知を行なう。また、ECT_ECU1020には、シフトポジションセンサ2900から、運転者により操作されたシフトレバーの位置(ポジション)を示す信号が、入力される。
図2を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU1000のECT_ECU1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略して記載する)100にて、ECT_ECU1020は、車内カメラ2300で運転者を認識する。このとき、たとえば車内カメラ2300側またはECT_ECU1020側で画像処理を行ない、撮像した頭部や顔部のパターン認識等から運転者を特定して、メモリに記憶された運転者識別情報を読出す。このとき、初めて特定された運転者に対しては、運転者識別情報がメモリに新たに記憶される。
S200にて、ECT_ECU1020は、自動変速機300がナビ協調制御中であるか否かを判断する。ナビ協調制御中であると(S200にてYES)、処理はS300へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
S300にて、ECT_ECU1020は、ナビゲーションシステム2200から車両の現在位置情報(位置、勾配、コーナ曲率)を取得する。S400にて、ECT_ECU1020は、ミリ波レーダ2400から前方車両情報を取得する。S500にて、ECT_ECU1020は、ミリ波レーダ2400から入力された前方車両情報に基づいて、前方に車両が検知されたか否かを判断する。前方に車両が検知されると(S500にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S500にてNO)、処理はS600へ移される。なお、前方に車両が検知された場合であっても、その車両と自車との車間距離が予め定められた距離以上であると、処理をS600へ移すようにしてもよい。
S600にて、ECT_ECU1020は、現在の車両の位置における強減速意思判定ログが、S100にて認識した車両の運転者についてメモリに記憶されているか否かを判断する。このログは、現在の車両の位置における同じ変速操作(マニュアルダウンシフト)が検知された場合や、現在の車両の位置における同じ変速操作(マニュアルダウンシフト)が予め定められた回数以上検知された場合に、記憶される。特に、予め定められた回数以上検知された場合に記憶されるようにすると、運転者の運転嗜好を的確に判定できるので好ましい。この運転者について、現在の車両の位置における強減速意思判定ログがメモリに記憶されていると(S600にてYES)、処理はS800へ移される。もしそうでないと(S600にてNO)、処理はS700に移される。
S700にて、ECT_ECU1020は、シフトポジションセンサ2900からの信号に基づいて、運転者によるマニュアルダウンシフトが検知されたか否かを判断する。マニュアルダウンシフトがが検知されると(S700にてYES)、処理はS900へ移される。もしそうでないと(S700にてNO)、処理はS1100に移される。
S800にて、ナビゲーション協調制御におけるダウンシフトタイミングを既存設定値よりも早めて変速制御を実行する。このとき、強減速意思判定ログとしてメモリに記憶された、前方車両情報、シフト操作情報を用いて、自動変速機300が制御される。すなわち、前方車両情報として前方に車両が検知されない状態(すなわち、前方車両に追随することなく自車のみでコーナや降坂路を走行可能な状態)が記憶されている場合に、その場所において運転者が実行したマニュアルシフトの内容を表わすシフト操作情報に基づいて、自動変速機300の変速制御(ダウンシフト量制御およびダウンシフトタイミング制御)が行なわれる。
S900にて、ECT_ECU1020は、強減速意思ありと判定する。すなわち、コーナの手前や急勾配の降坂路において、運転者がより強いエンジンブレーキを要求していると判定する。
S1000にて、強減速意思判定ログとして、運転者情報、現在位置情報、前方車両情報、シフト操作情報をメモリに記憶する。
S1100にて、ECT_ECU1020は、強減速意思なしと判定する。すなわち、コーナの手前や急勾配の降坂路においても、運転者は強いエンジンブレーキを要求していないと判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECT_ECU1020の動作について説明する。
車両の運転席に運転者が着座して、たとえば車両のイグニッションスイッチをオンにすると、ECU1000を含む車両制御システムが起動して、ナビゲーションシステム2200や車内カメラ2300やミリ波レーダ2400やシフトポジションセンサ2900が作動を開始する。
イグニッションスイッチをオフにするまで、ナビゲーションシステム2200から車両の現在の位置を示す現在位置情報がECT_ECU1020に入力され、車内カメラ2300により撮像された運転者がECT_ECU1020により認識されたり、車内カメラ2300から運転者を識別するための情報がECT_ECU1020に入力されたり、ミリ波レーダ2400から自車の前方車両情報がECT_ECU1020に入力されたり、シフトポジションセンサ2900から自動変速機300のシフトポジションを表わす信号がECT_ECU1020に入力されたりする。
車両が走行中に、ナビゲーションシステム2200から現在位置情報とメモリに記憶された強減速意思判定ログとに基づいて、この場所において強減速意思判定ログが記憶されていると(S600にてYES)、ナビ協調制御による自動変速機300のダウンシフトタイミングを既存設定値よりも早めるようにダウンシフト制御される。なお、このダウンシフト制御を運転者毎に異なる内容の制御にするので、運転者の嗜好や熟練度などによりコーナリング時や降坂路走行時に求める車両の動力特性(エンジンブレーキによる減速感)は異なるので、運転者毎に快適な減速性能を実現できる。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECT_ECUによると、コーナリング時や降坂路走行時において、強いエンジンブレーキを要求してマニュアルダウンシフトしたか否かに基づいて、運転者の運転嗜好を判定して、運転者毎に記憶しておく。運転者が強いエンジンブレーキをその場所において必要と感じて、マニュアルダウンシフトすると、その運転者が次回その場所を走行する時には、早めのダウンシフト制御が自動的にECT_ECUにより実行される。このようにすると、運転者がマニュアルでダウンシフトする必要がなくなるとともに、運転者が要求するエンジンブレーキによる減速感を実現することができる自動変速機の制御装置を提供することができる。
すなわち、運転者毎にコーナリング時におけるエンジンブレーキを作用させるためのマニュアルダウンシフトを、ナビ協調制御を行なう自動変速機を用いて、運転者のマニュアルダウンシフトに前もって、自動的にダウンシフトすることができる。
なお、上述した実施の形態においては、ダウンシフトタイミングを早めるとして説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ダウンシフトタイミングを早める代わりに、ダウンシフト量を増やしてより低速側の変速段を使用するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であってなものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る車両の制御装置を含む車両の制御ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る車両の制御装置であるECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
100 エンジン、200 トルクコンバータ、300 自動変速機、1000 ECU、1010 エンジンECU、1020 ECT_ECU、2200 ナビゲーションシステム、2300 車内カメラ、2400 ミリ波レーダ、2900 シフトポジションセンサ。

Claims (2)

  1. 車両の走行場所に関する情報を取得するナビゲーション装置と、
    前記ナビゲーション装置からの情報に基づいて変速するように自動変速機を制御するための制御手段と、
    運転者の変速操作を検知するための検知手段と、
    前記検知手段により検知された変速操作と前記ナビゲーション装置からの情報とに基づいて、同じ場所において同じ変速操作が予め定められた回数以上検知されることにより、前記車両の運転者の運転嗜好を判定するための判定手段とを含み、
    前記制御手段は、前記判定された運転嗜好に基づいて、前記場所における前記自動変速機を制御するための手段を含み、
    前記制御装置は、前記車両の前方を監視するための監視手段をさらに含み、
    前記判定手段は、車両の前方に他の車両が存在しない場合または他の車両との車間距離が予め定められた距離以上である場合に、前記運転嗜好を判定するための手段を含む、自動変速機の制御装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記車両の運転者を認識するための認識手段と、
    前記判定手段による判定の結果に関する情報を、前記認識された運転者を区別して記憶するための記憶手段とをさらに含み、
    前記制御手段は、現在の運転者について、前記判定の結果に関する情報が前記記憶手段に記憶されていると、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて、前記自動変速機を制御するための手段を含む、請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
JP2003331771A 2003-09-24 2003-09-24 自動変速機の制御装置 Expired - Fee Related JP4211550B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003331771A JP4211550B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003331771A JP4211550B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 自動変速機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005098366A JP2005098366A (ja) 2005-04-14
JP4211550B2 true JP4211550B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=34460335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003331771A Expired - Fee Related JP4211550B2 (ja) 2003-09-24 2003-09-24 自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4211550B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4702024B2 (ja) * 2005-12-07 2011-06-15 トヨタ自動車株式会社 変速機の制御装置
KR101511846B1 (ko) * 2013-08-29 2015-04-13 현대엠엔소프트 주식회사 Ecu 제어를 이용한 변곡구간에서의 변속비 제어장치 및 그 운영방법
KR101588759B1 (ko) 2014-09-22 2016-02-12 현대자동차 주식회사 차량용 변속 제어 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005098366A (ja) 2005-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008101742A (ja) 車両の制御装置、制御方法、その制御方法をコンピュータで実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP3747959B2 (ja) 車両の降坂路走行制御装置
JP4283264B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4830795B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置ならびに変速制御システム
JP4538306B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御方法及びシステム
JP5186742B2 (ja) 自動変速機のモード切り替え制御装置
JP4211550B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3134675B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2009133432A (ja) 車両の車速制限装置
JP4023420B2 (ja) 車両の制御装置
JP2005098364A (ja) 車両の制御装置
JP2005172164A (ja) 車両の制御装置
JP2002372137A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3394082B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2008144916A (ja) 車両の変速制御装置
JPH10184899A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2005114040A (ja) 車両の制御装置
JP2005076764A (ja) 車両の制御装置
JP4124063B2 (ja) 車両の制御装置
JP4196789B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2005076763A (ja) 車両の制御装置
JPH1151179A (ja) 車両用定速走行装置
JP2005076782A (ja) 自動変速機の制御装置
JP7315015B2 (ja) 車両の定速走行制御方法及び車両の定速走行制御装置
JP4591031B2 (ja) 自動変速機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees