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JP4210872B2 - Electroluminescent device and manufacturing method thereof - Google Patents

Electroluminescent device and manufacturing method thereof Download PDF

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JP4210872B2
JP4210872B2 JP00298598A JP298598A JP4210872B2 JP 4210872 B2 JP4210872 B2 JP 4210872B2 JP 00298598 A JP00298598 A JP 00298598A JP 298598 A JP298598 A JP 298598A JP 4210872 B2 JP4210872 B2 JP 4210872B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電界発光素子及びその製造方法に関し、例えば、自発光の平面型ディスプレイであって、特に、有機薄膜を電界発光層に用いる有機電界発光カラーディスプレイ等の表示素子又は発光性デバイスに好適な電界発光素子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア指向の商品を初めとして、人間と機械とのインターフェースの重要性が高まってきている。人間がより快適に効率良く機械操作するためには、操作される機械からの情報を誤りなく、簡潔に、瞬時に、充分な量で取り出す必要があり、そのために、ディスプレイを初めとする様々な表示素子について研究が行われている。
【0003】
また、機械の小型化に伴い、表示素子の小型化、薄型化に対する要求も日々、高まっているのが現状である。
【0004】
例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、ノート型ワードプロセッサなどの、表示素子一体型であるラップトップ型情報処理機器の小型化には目を見張る進歩があり、それに伴い、その表示素子である液晶ディスプレイに関しての技術革新も素晴らしいものがある。
【0005】
今日、液晶ディスプレイは、様々な製品のインターフェースとして用いられており、ラップトップ型情報処理機器はもちろんのこと、小型テレビや時計、電卓を初めとして、我々の日常使用する製品に多く用いられている。
【0006】
これらの液晶ディスプレイは液晶が低電圧駆動、低消費電力であるという特徴を生かし、小型から大容量表示デバイスに至るまで、人間と機械のインターフェースとして、表示素子の中心として研究されてきた。
【0007】
しかし、この液晶ディスプレイは自発光性でないため、バックライトを必要とし、このバックライト駆動に、液晶を駆動するよりも大きな電力を必要とするため、結果的に内蔵蓄電池等では使用時間が短くなり、使用上の制限がある。
【0008】
更に、液晶ディスプレイは、視野角が狭いため、大型ディスプレイ等の大型表示素子には適していないことも問題である。
【0009】
また、液晶ディスプレイは、液晶分子の配向状態による表示方法であるので、視野角の中においても、角度によりコントラストが変化してしまうのも大きな問題であると考えられる。
【0010】
また、駆動方式から考えれば、駆動方式の一つであるアクティブマトリクス方式は、動画を扱うに十分な応答速度を示すが、TFT(薄膜トランジスタ)駆動回路を用いるため、画素欠陥により画面サイズの大型化が困難である。
【0011】
液晶ディスプレイにおいて、別の駆動方式である単純マトリクス方式は、低コストである上に画面サイズの大型化が比較的容易であるが、動画を扱うに十分な応答速度を有していないという問題がある。
【0012】
これに対し、自発光性表示素子は、プラズマ表示素子、無機電界発光素子、有機電界発光素子等が研究されている。
【0013】
プラズマ表示素子は低圧ガス中でのプラズマ発光を表示に用いたもので、大型化、大容量化に適しているが、薄型化、コストの面での問題を抱えている。また、駆動に高電圧の交流バイアスを必要とし、携帯用デバイスには適していない。
【0014】
無機電界発光素子は、緑色発光ディスプレイ等が商品化されたが、プラズマ表示素子と同様に、交流バイアス駆動であり、駆動には数百V必要であり、実用性に欠けている。
【0015】
しかし、技術の発展により、カラーディスプレイ表示に必要なR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色の発光に成功はしているが、無機材料のために、分子設計などによる発光波長等の制御は困難であり、フルカラー化は困難であると思われる。
【0016】
一方、有機化合物による電界発光現象は、1960年代前半に、強く螢光を発生するアントラセン単結晶へのキャリア注入による発光現象が発見されて以来、長い期間、研究されてきたが、低輝度、単色で、しかも単結晶であったため、有機材料へのキャリア注入という基礎的研究として行われていた。
【0017】
しかし、1987年にEastman Kodak 社のTangらが低電圧駆動、高輝度発光が可能なアモルファス発光層を有する積層構造の有機薄膜電界発光素子を発表して以来、各方面で、R、G、Bの三原色の発光、安定性、輝度上昇、積層構造、作製方法等の研究開発が盛んに行われている。
【0018】
さらに、有機材料の特徴であるが、分子設計等により様々な新規材料が発明され、直流低電圧駆動、薄型、自発光性等の優れた特徴を有する、有機電界発光表示素子のカラーディスプレイへの応用研究も盛んに行われ始めている。
【0019】
有機電界発光素子(以下、有機EL素子と称することがある。)は、1μm以下の膜厚であり、電流を注入することにより電気エネルギーを光エネルギーに変換して面状に発光するなど、自発光型の表示デバイスとして理想的な特徴を有している。
【0020】
図31は、従来の有機EL素子10の一例を示す。この有機EL素子10は、透明基板(例えばガラス基板)6上に、ITO(Indium tin oxide)透明電極5、ホール輸送層4、発光層3、電子輸送層2、陰極(例えばアルミニウム電極)1を例えば真空蒸着法で順次成膜したものである。
【0021】
そして、陽極である透明電極5と陰極1との間に直流電圧7を選択的に印加することによって、透明電極5から注入されたキャリアとしてのホールがホール輸送層4を経て、また陰極1から注入された電子が電子輸送層2を経て移動し、電子−ホールの再結合が生じ、ここから所定波長の発光8が生じ、透明基板6の側から観察できる。
【0022】
発光層3には、例えばアントラセン、ナフタリン、フェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレン、ブタジエン、クマリン、アクリジン、スチルベン等の発光物質を使用してよい。これは、電子輸送層2に含有させることができる。
【0023】
図32は、別の従来例を示すものであり、発光層3を省略し、電子輸送層2に上記の如き発光物質を含有させ、電子輸送層2とホール輸送層4との界面から所定波長の発光18が生じるように構成した有機EL素子20を示すものである。
【0024】
図33は、上記の有機EL素子の具体例を示す。即ち、各有機層(ホール輸送層4、発光層3又は電子輸送層2)の積層体を陰極1と陽極5との間に配するが、これらの電極をマトリクス状に交差させてストライプ状に設け、輝度信号回路34、シフトレジスタ内蔵の制御回路35によって時系列に信号電圧を印加し、多数の交差位置(画素)にてそれぞれ発光させるように構成している。
【0025】
従って、このような構成により、ディスプレイとしては勿論、画像再生装置としても使用可能となる。なお、上記のストライプパターンをR、G、Bの各色毎に配し、フルカラー又はマルチカラー用として構成することができる。
【0026】
こうした有機EL素子を用いた、複数の画素からなる表示デバイスにおいて、発光する有機薄膜層2、3、4は一般に、透明電極5と金属電極1との間に挟まれており、透明電極5側に発光する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような有機EL素子は、なお未解決の問題を有している。
【0028】
有機EL素子のカラーディスプレイへの応用を行う上で、各色の安定した発光は必要不可欠な条件であるが、そのデバイス化プロセスにおいて各色の系統で全く異なる材料系を用いた場合は、工程が煩雑極まりないものとなり、時間もかかってしまう。
【0029】
本発明の目的は、簡略かつ低コストに製造でき、かつ安定した発光が可能な素子構造を有する電界発光素子と、その製造方法を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記のような実情を鋭意検討し、各色の発光領域を有する2種の積層体において、できるだけ共通の材料を用いることにより、簡便かつ廉価にデバイスを作製できることをつきとめ、本発明に到達した。
【0031】
即ち、本発明は、
陽極と、下記構造式で表されるα−NPD、α−PPD、α−TPD又はTPDから なる青色発光材料によって形成されたホール輸送性発光層と、このホール輸送性発光層 中での電子−ホールの再結合を起こすためのフェナントロリン誘導体からなるホールブ ロック層と、下記構造式で表されるAlq 3 からなる緑色発光材料によって形成された 電子輸送層と、陰極とがこの順に積層された第1の積層体と、
陽極と、前記ホール輸送性発光層と共通の材料層からなるホール輸送性発光層と、前 記電子輸送層と共通の材料層からなる電子輸送層と、陰極とがこの順に積層された第2 の積層体と
を有し、前記第1の積層体が前記ホール輸送性発光層中での電子−ホールの再結合による青色発光を生じ、前記第2の積層体が前記電子輸送層中での電子−ホールの再結合による緑色発光を生じ、前記第1の積層体においては、
前記ホールブロック層の最高占有分子軌道(HOMO)レベルが、前記ホール輸送性 発光層及び前記電子輸送層のそれぞれの最高占有分子軌道レベルのうちエネルギー的に 低い方の最高占有分子軌道レベルよりもエネルギー的に低く、これによって、前記陽極 から注入されるホールが前記電子輸送層へ移動するのを抑制されて前記ホールブロック 層(実際には前記ホール輸送性発光層との界面)に充満すると共に、
前記ホールブロック層の最低非占有分子軌道(LUMO)レベルが、前記ホール輸送 性発光層及び前記電子輸送層のそれぞれの最低非占有分子軌道レベルのうちエネルギー 的に低い方の最低非占有分子軌道レベルよりもエネルギー的に高く、かつエネルギー的 に高い方の最低非占有分子軌道レベルよりもエネルギー的に低く、これによって、前記 陰極から注入される電子が前記ホール輸送性発光層へ移動する
ように構成して、前記ホールブロック層に充満した前記ホールが、前記陰極から注入された前記電子と前記ホール輸送性発光層中で再結合して青色発光が生じる電界発光素子に係るものである。ここで、上記の「エネルギー的に低い(又は高い)」とは、真空準位に対するエネルギー準位の絶対値が大きい(又は小さい)ことを意味する。
α−NPD:

Figure 0004210872
α−PPD:
Figure 0004210872
α−TPD:
Figure 0004210872
TPD:
Figure 0004210872
Alq 3
Figure 0004210872
【0032】
本発明の電界発光素子によれば、発光領域がホール輸送層と電子輸送層とにそれぞれ独立に存在する第1及び第2の積層体間で、ホール輸送層及び電子輸送層をそれぞれ共通の上記した特定の材料で形成しているので、各色の発光色を呈する積層体を簡便なプロセスで容易かつ低コストに作製できることになる。しかも、有効画素領域全面に、上記共通の各層を大開口マスクで形成することにより、成膜性又は段差被覆性が良好となり、カソード−アノード間の漏れ電流も少なくすることができる。
しかも、第1の積層体においては、HOMO及びLUMOの各レベルが上記の関係にある前記ホールブロック層の存在によって、前記陽極から注入されるホールが前記電子輸送層へ移動するのを抑制されて前記ホールブロック層と前記ホール輸送性発光層との界面に充満すると共に、前記陰極から注入された電子が前記ホール輸送性発光層へ移動して、前記界面に充満したホールと再結合して前記ホール輸送性発光層中で青色発光が生じるので、ホール輸送層が電子−ホールの再結合領域である発光層を兼ねた構造として青色発光を効率良く生じることによって、低電圧駆動でも安定かつ高輝度の青色発光が可能になる。第2の積層体においては、前記ホールブロック層が存在しないため、前記電子輸送層中での電子−ホールの再結合による緑色発光が生じるので、前記第1の積層体と組み合せた2色の発光色を効果的に得ることができる。
【0033】
また、本発明は、本発明の電界発光素子を再現性良く製造する方法として、その製造に際し、
共通の基体上において、前記第1及び第2の積層体に共通の第1電極を形成する工程
と、
前記第1電極上において、前記第1及び第2の積層体を含む領域上に上記した特定の
青色発光材料からなる共通のホール輸送性発光層形成材料を成膜して、前記第1の積層
体では電子−ホールの再結合による青色発光を生じる各ホール輸送性発光層を形成する
工程と、
前記第1の積層体では前記ホール輸送性発光層上に上記した特定のホールブロック層
形成材料を成膜して、前記ホール輸送性発光層中での電子−ホールの再結合を起こすた
めの前記ホールブロック層を形成する工程と、
前記各ホール輸送性発光層を含む領域上において、前記第1及び第2の積層体を含む
領域上に緑色発光材料からなる共通の上記した特定の電子輸送層形成材料を成膜して、
前記第2の積層体では電子−ホールの再結合による緑色発光を生じる各電子輸送層を形
成する工程と、
前記各電子輸送層上に、前記第1及び第2の積層体のそれぞれの第2電極を前記第1 電極に対向して形成する工程と
を有する、電界発光素子の製造方法も提供するものである。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の電界発光素子及びその製造方法においては、発光領域が有機化合物からなり、この発光領域を含む有機物質からなる前記第1及び第2の積層体を有し、これらの積層体の1種において、ホール輸送性有機材料中で電子−ホールの再結合による青色発光が得られることが望ましい。即ち、前記第1の積層体が前記ホール輸送性発光層中での電子−ホールの再結合による青色発光を生じ、前記第2の積層体が、前記電子輸送層中での電子−ホールの再結合による緑色発光を生じるのが望ましい。
【0035】
このような電界発光素子によれば、上記のホール輸送性有機材料中で電子−ホールの再結合による発光が得られること(即ち、ホール輸送層が電子−ホールの再結合領域である発光層を兼ねた構造であること)によって、低電圧駆動でも安定かつ高輝度の発光、特に青色発光が可能になる。
【0036】
従って、これまで、非発光性の優れた電子輸送材料が存在しないために困難な構造であると考えられてきた、電界発光素子(特に、低電圧駆動、自発光、薄型のアモルファス有機電界発光素子)において、ホール輸送層が発光層を兼ねると共に、長時間の安定した発光を与える長寿命な素子構造の電界発光素子を提供することができる。
【0037】
即ち、ホール輸送層が発光層である有機電界発光素子でも、高輝度、高効率の安定した発光を得ることができ、特に、青色発光に関しては顕著であり、DC駆動で10000cd/m2 以上、1/100デューティ比でのパルス駆動でも直流換算でピーク輝度55000cd/m2 以上を得ることが可能である。
【0038】
なお、青色発光素子以外でも、緑色発光、更にドーピングによる赤色発光、黄色発光、またドーピングによる色度の調節も可能である。これにより、優れた色度を持つ青色発光等を高輝度で得ることができる有機電界発光素子を作製することが可能であり、材料開発における可能性と時間短縮、また、新たな発光材料系及び電子輸送材料の設計指針を示すことができる。
【0039】
本発明による電界発光素子及びその製造方法においては、前記発光領域が青色発光材料からなる有機ホール輸送性発光層であり、このホール輸送性発光層中で前記再結合を起こすためのホールブロック層を有することが望ましい。
【0043】
また、前記ホールブロック層は蛍光収率の低い非発光性材料からなっていることが望ましく、複数層の積層構造であってもよい。
【0044】
更に、ホールブロック層は材料面で制限はないが、ホール輸送性発光層との界面でのエキサイプレックス(exciplex:2量体)の生成(即ち、発光効率の低下)を防止するためにも、蛍光収率の低い非発光性の材料であることが好ましい。
【0045】
前記発光領域が短波長発光用のホール輸送性材料からなっているのがよい。また、前記ホールブロック層に使用可能な材料としては、図6に示すフェナントロリン誘導体が好適であり、具体的に例示すれば、例えば、図7に示す構造式1、図8に示す構造式2、図9に示す構造式3、図10に示す構造式4、図11に示す構造式5、図12に示す構造式6、図13に示す構造式7、図14に示す構造式8、図15に示す構造式9、図16に示す構造式10の各材料が挙げられる。
【0046】
また、発光領域が有機化合物からなり、この発光領域を含む有機物質からなる前記第1及び第2の積層体を有し、これらの積層体のうち第1の積層体において、有機ホール輸送性発光層中で前記再結合を起こして青色発光が得られる前記ホールブロック層を有し、また第2の積層体において、電子輸送性有機材料中で電子−ホールの再結合による緑色発光が得られることが望ましい。
【0047】
上記のように、発光領域中で電子−ホールの再結合による青色発光を得るための有機層をホールブロック層として積層することにより、安定かつ高輝度で低電圧駆動のホール輸送性発光層を有する有機電界発光素子を得ることができると共に、このホールブロック層のない有機材料の積層領域では電子輸送層中で電子−ホールの再結合による緑色発光を得ることができる、G、Bに対応できる優れた有機電界発光素子を提供することができる。
【0048】
上記の素子は、光学的に透明な基体上に、透明電極、有機層(有機ホール輸送性発光層、有機ホールブロック層、有機電子輸送層)及び金属電極が順次積層された前記第1の積層体と、透明電極、有機ホール輸送性発光層、有機電子輸送層、及び金属電極が順次積層された前記第2の積層体とが設けられていることが望ましい。
【0049】
この場合、同一基体上で、前記透明電極、前記有機層及び前記金属電極がマトリクスパターンを形成している有機電界発光素子として構成されているのがよい。
【0050】
これにより、上記の素子は、好適な有機電界発光素子として構成され、カラーディスプレイ用の素子としても好適なものとなる。
【0051】
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0052】
<第1の実施の形態>
図5は、本発明の第1の実施の形態による有機EL素子21の要部を示す概略断面図である。
【0053】
本実施の形態による有機EL素子21は、2種類の各色発光用として、アモルファス有機薄膜の積層体からなる有機電界発光素子部21B(青色)、21G(緑色)をそれぞれ共通のガラス基板6上に有したものである。以下の説明において、ホール輸送性発光層、電子輸送性発光層をそれぞれ、単にホール輸送層、電子輸送層と記すことがある。
【0054】
図5(A)に示す青色発光素子部21Bでは、ガラス基板6上にロウ又はライン電極としてITO(Indium Tin Oxide)やZnをドープしたインジウム酸化物等(以下、同様)からなる透明電極5をスパッタリング又は真空蒸着等の方法により形成し、その上に順次、青色発光用のホール輸送層4a、ホール輸送性発光層4b、ホールブロック層33、電子輸送層(又は電子輸送性発光層)2、コラム電極としてのカソード電極1を真空蒸着法により積層している。
【0055】
図5(B)に示す緑色発光素子部21Gでは、ガラス基板6上にITO(Indium Tin Oxide)等からなる上記透明電極5をスパッタリング又は真空蒸着等の方法により形成し、その上に順次、上記のホール輸送層4a、ホール輸送性発光層4b、緑色発光用の電子輸送層2、コラム電極としてのカソード電極1を真空蒸着法により積層し、上記のホールブロック層は設けない。
【0056】
図5の有機EL素子21の特徴は、各発光素子部21B、21Gに共通のガラス基板6上において、2種の各発光素子部に共通のロウ電極又はライン電極として透明電極5を形成し、この透明電極上において、各発光素子部を含む領域上に共通のホール輸送層形成材料からなる各ホール輸送層4a、4bを形成し、これらの各ホール輸送層を含む領域上において、各発光素子部を含む領域上に共通の電子輸送形成材料からなる各電子輸送層2を形成し、更に、これらの各電子輸送層上に、各発光素子部のそれぞれのカソード電極1を透明電極5に対向して(或いはマトリクス状パターンに)形成していることである。但し、各発光素子部は特有の層構成を有しており、青色発光素子部21Bではホールブロック層33を例えばストライプパターンに有しているが、緑色発光素子部21Gではホールブロック層33は設けていない。
【0057】
従って、各発光素子部においては、発光領域がホール輸送層4(4a、4b)と電子輸送層2にそれぞれ独立に存在し、各発光素子部間でホール輸送層4(4a、4b)及び電子輸送層2をそれぞれ共通の材料で形成しているので、各色の発光色を呈する積層体を簡便なプロセスで容易かつ低コストに作製できることになる。しかも、有効画素領域全面に、上記共通の各層を大開口マスクで形成することにより、成膜性又は段差被覆性が良好となり、カソード−アノード間の漏れ電流も少なくすることができる。そして、2色表示が可能なので、キャラクタ表示に好適となる。
【0058】
青色発光素子部21Bは、ホール輸送層4が発光層としての性能を兼ね備えた構造として構成され、その基本構造は後述する他の実施の形態でも同様である。
【0059】
本実施の形態の素子部21Bの特徴は、上記のホールブロック層33がホール輸送層4と電子輸送層2との間に挿入されて積層されているので、ホール輸送層4中での電子−ホールの再結合を促進させ、ホール輸送層4での発光が得られることである。
【0060】
図17は、上記した本実施の形態(図5(A))の積層構造をバンドモデルで模式的に示したものである。
【0061】
図17において、Al及びAl−Li(アルミニウム−リチウム)からなるカソード1及びITO透明電極5の層に示した太線(L1 、L2 )は、それぞれのメタルの凡その仕事関数であり、これらの両電極間の各層においては上部の太線l1 、l2 、l3 、l4 及び数値はそれぞれの最低非占有分子軌道(LUMO)のレベルを示し、下方の太線l5 、l6 、l7 、l8 及び数値はそれぞれの最高占有分子軌道(HOMO)のレベルを示している。但し、図17中のエネルギーレベル値は一例であって、材質によって種々に変化するものである。
【0062】
この有機EL素子においては、図17に示すように、アノードとしての透明電極5から注入されたホールhがホール輸送層4を経て移動し、一方、カソードの金属電極1から注入された電子eが電子輸送層2を経て移動し、この電子−ホールがホール輸送性発光層4において再結合して発光を生じる。
【0063】
カソードとしての金属電極1から注入される電子eは、エネルギーレベルの低い方へ移動する性質があるため、金属電極1、電子輸送層2、ホールブロック層33、ホール輸送性発光層4b、ホール輸送層4aの順に各層の最低非占有分子軌道(LUMO)レベルl1 〜l4 を経由してホール輸送性発光層4b、4aに到達することができる。
【0064】
一方、アノードとしてのITO透明電極5から注入されるホールhは、エネルギーレベルの高い方へ移動する性質があるため、ホール輸送層4a、ホール輸送性発光層4b、ホールブロック層33の順に各層の最高占有分子軌道(HOMO)レベルl5 〜l7 を経由して電子輸送層2へ移動することができる。
【0065】
しかし、図17に示す如く、ホールブロック層33の最高占有分子軌道(HOMO)レベルl7よりもホール輸送性発光4bの最高占有分子軌道(HOMO)レベルl 6 の方がエネルギー的にいため、注入されたホールhはホールブロック層33から電子輸送層2へ移動し難くなり、ホールブロック層33に充満するようになる。
【0066】
この結果、ホールブロック層33に充満したホールhがホール輸送層4での電子−ホールの再結合を促進させ、ホール輸送層4を構成するホール輸送性発光層4a、4bの発光材料を発光させることになる。
【0067】
このように、ホールブロック層33を設けることにより、ホール輸送層4において電子−ホールの再結合を効率よく生じるようにホールブロック層33においてホールhの輸送を効果的に制御している。そして、これにより発光するホール輸送性発光層4a、4bのうち、主としてホールブロック層33に隣接するホール輸送性発光層4bによる発光にホール輸送性発光層4aの発光も加わり、図26の如き特定波長(青色)の光を放出する。
【0068】
本来、カソード電極1からの電子の注入とアノード電極5からのホールの注入とにより、電子輸送層2及びホール輸送層4はそれぞれの層において電子−ホールの再結合が生じる。従って、上記の如ホールブロック層33が存在しない場合には、電子輸送層2とホール輸送層4との界面において電子−ホールの再結合が生じ、長波長の発光しか得られない。しかし、本実施例の如くホールブロック層33を設けることにより、発光性物質が含有されているホール輸送層4を発光領域として青色発光を促進させることが可能になる。
【0069】
上記のように、ホールブロック層33はホールhの輸送を制御するためのものであり、このためには、ホールブロック層33の最高占有分子軌道(HOMO)が、ホール輸送性発光層4b及び電子輸送層2の最高占有分子軌道(HOMO)レベルのエネルギー的に低い方のレベルの最高占有分子軌道(HOMO)レベル以下にあり、かつ、ホールブロック層33の最低非占有分子軌道(LUMO)が、ホール輸送性発光層4b及び電子輸送層2の最低非占有分子軌道(LUMO)レベルの、エネルギー的に低い方の最低非占有分子軌道(LUMO)レベル以上であり、エネルギー的に高い方の最低非占有分子軌道(LUMO)レベル以下であればよく、上記の構成に限定されるものではない。
【0070】
上記のホールブロック層33は、種々の材質で形成できると共に、その厚みもその機能を保持することができる範囲で変化させてよい。その厚みは1Å〜1000Å(0.1nm〜100nm)とするのがよいが、厚みがあまり薄いと、ホールブロック能が不完全で再結合領域がホール輸送層と電子輸送層にまたがり易くなり、またあまり厚いと、膜抵抗の増加から発光しないことがある。
【0071】
緑色発光素子部21Gにおいては、上記のホールブロック層33が設けられていないために、ホールが電子輸送層2内に進入し、電子−ホール再結合が電子輸送層2内で生じるため、この電子輸送層2が発光し、図26の如き特定波長(緑色)の光を放出する。
【0072】
上記の有機EL素子21は、図18のような真空蒸着装置11を用いて作製される。この装置の内部には、アーム12の下に固定された一対の支持手段13が設けられ、この双方の固定手段13、13の間には、透明ガラス基板6を下向きにし、マスク22をセットできるステージ機構(図示省略)が設けられている。そして、ガラス基板6及びマスク22の下方には、支軸14aに支持されたシャッター14が配置され、その下方に所定個数の各種蒸着源28を配置する。各蒸着源は、電源29による抵抗加熱方式で加熱される。この加熱には、必要に応じてEB(電子線)加熱方式等も使用される。
【0073】
上記の装置において、マスク22は画素用であり、シャッター14は蒸着材料用である。そして、シャッター14は支軸14aを中心に回動し、蒸着材料の昇華温度に合わせて、材料の蒸気流を遮断するためのものである。
【0074】
マスク22は実際には、図19に示すように2種類使用し、適宜交換して各種成膜を所定パターンに行うものである。マスク22aを用いて上記のホール輸送層4を大開口23aを介して各素子部に共通に成膜した後、マスク22b又は22cを用いてホールブロック層33をスリット状開口23b又は開口23aの1/2サイズの開口23cを介して青色発光素子部21Bに所定パターンに形成し、次いでマスク22aを用いて各素子部に共通に電子輸送層2を大開口23aを介して形成し、更にマスク(図示せず)を用いて各素子部にカソード電極1をそれぞれ所定パターンに形成する。
【0075】
こうして、図19に示すように、共通のガラス基板6上の透明電極5上に各発光素子部21B、21Gをそれぞれ形成する。これはストライプ状であってよく、ストライプは絶縁層(ここでは図示せず)によって各発光エリアに区分されてよい。この場合、透明電極5上に同一パターンに各発光素子部を重ねて形成すると、カソード−アノード間のキャリア輸送性が向上し、両極間の電圧降下を減少させることができる。なお、有機層33は透明電極5上にライン方向に形成したが、透明電極5と直交するカラム方向に形成してもよい。
【0076】
図1、図2、図3及び図4は、上記の真空蒸着装置により作製した有機EL素子21又は21’の具体例を2種示す図である。即ち、図1及び図2の例では、ガラス基板6上に、ITO透明電極5を上記した真空蒸着装置により蒸着後に、SiO2 等の絶縁層24で囲まれた領域に青色発光部21Bと緑色発光部21Gとを連設したものであり、この絶縁層の内側に透明電極5を画素パターンに露出させる。次いで、蒸着マスクを用いて各有機層4a、4b、33、2及び金属電極1(例えばLiF層1aとAl層1bとの積層体)を各発光部上に共通に形成する。この例は、図2(A)に概略的に示す発光パターンを応用して、図2(B)のような文字などのキャラクタ表示に好適である。なお、図3及び図4の例では、ライン電極となるITO透明電極5を蒸着で形成した後、コラム方向に沿ってSiO2 24を所定パターンに蒸着し、このSiO2 間に透明電極5をそれぞれ画素パターンに露出させ、各有機層4a、4b、33、2を形成した後、カラム電極としての電極1をコラム方向にストライプパターンに形成し、マトリクスを作製する。上記した蒸着マスク22a、22b又は22cは有機層4と2及び33の形成に用いる。
【0077】
これらの有機EL素子21、21’によれば、各発光素子部においては、発光領域がホール輸送層4(4a、4b)と電子輸送層2にそれぞれ独立に存在し、各発光素子部間でホール輸送層4(4a、4b)及び電子輸送層2をそれぞれ共通の材料層で形成しているので、各色の発光色を呈する積層体(例えばマトリクス)を簡便なプロセスで容易かつ低コストに作製できることになる。しかも、大面積で有機層4a、4b、2を形成しているので、絶縁層24上を含めて成膜性が向上し、カソード−アノード間の漏れ電流も少なく、安定した信頼性の高い性能を得ることができる。これは、図3(B)中に破線で示すように、絶縁層24の上面を曲面状にすれば、更に一層結果が良好となる。
【0078】
上記の真空蒸着装置11においては、上記した図1〜図4のような画素を有するもの以外に、形状、サイズを変更することができ、多数の小さい画素を個々に、或いは大きい画素を単独に形成することもできる。
【0079】
上記電界発光素子の透明電極、有機ホール輸送層、有機ホールブロック層、有機電子輸送層及び金属電極は、それぞれが複数層からなる積層構造であってもよい。
【0080】
また、上記電界発光素子における各有機層は、真空蒸着以外にも、昇華又は気化を伴う他の成膜方法、或いはスピンコートやキャスト等の方法で形成してもよい。
【0081】
また、上記した電界発光素子のホール輸送性発光層は、この素子の発光スペクトルの制御のために微量分子の共蒸着を行ってもよく、例えば、ペリレン誘導体、クマリン誘導体等の有機物質を微量含む有機薄膜であってもよい。
【0082】
また、ホール輸送材料として使用可能な材料としては、ベンジジン又はその誘導体、スチリルアミン又はその誘導体、トリフェニルメタン又はその誘導体をはじめ、ポルフィリン又はその誘導体、トリアゾール又はその誘導体、イミダゾール又はその誘導体、オキサジアゾール又はその誘導体、ポリアリールアルカン又はその誘導体、フェニレンジアミン又はその誘導体、アリールアミン又はその誘導体、オキサゾール又はその誘導体、アントラセン又はその誘導体、フルオレノン又はその誘導体、ヒドラゾン又はその誘導体、スチルベン又はその誘導体、またはポリシラン系化合物、ビニルカルバゾール系化合物、チオフェン系化合物、アニリン系化合物等の複素環式共役系のモノマー、オリゴマー、ポリマー等が挙げられる。
【0083】
具体的には、α−ナフチルフェニルジアミン、ポルフィリン、金属テトラフェニルポルフィリン、金属ナフタロシアニン、4,4’,4”−トリメチルトリフェニルアミン、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(p−トリル)p−フェニレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,4’−ジアミノビフェニル、N−フェニルカルバゾール、4−ジ−p−トリルアミノスチルベン、ポリ(パラフェニレンビニレン)、ポリ(チオフェンビニレン)、ポリ(2,2’−チエニルピロール)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0084】
また、電子輸送性材料として使用可能な材料としては、キノリン又はその誘導体、ペリレン又はその誘導体、ビススチリル又はその誘導体、ピラジン又はその誘導体等が挙げられる。
【0085】
具体的には、8−ヒドロキシキノリンアルミニウム、アントラセン、ナフタリン、フェナントレン、ピレン、クリセン、ペリレン、ブタジエン、クマリン、アクリジン、スチルベン又はこれらの誘導体等が挙げられる。
本発明においては、上記のホール輸送性発光材料及び電子輸送性材料としてそれぞれ、特に後記のα−NPD、α−PPD、α−TPD又はTPD、及びAlq 3 を使用する(以下、同様)。
【0086】
また、上記電界発光素子のアノード電極、カソード電極等の使用材料にも制限はない。
【0087】
カソード電極材料については、効率良く電子を注入するために、電極材料の真空準位からの仕事関数の小さい金属を用いるのが好ましく、アルミニウム−リチウム合金以外にも、例えば、アルミニウム、インジウム、マグネシウム、銀、カルシウム、バリウム、リチウム等の低仕事関数金属を単体で、または他の金属との合金として安定性を高めて使用してもよい。
【0088】
また、アノード電極側から有機電界発光を取り出すため、後述する実施例はアノード電極には透明電極であるITOを用いたが、効率良くホールを注入するために、アノード電極材料の真空準位からの仕事関数が大きいもの、例えば金、二酸化スズ−アンチモン混合物、酸化亜鉛−アルミニウム混合物の電極を用いてもよい。
【0089】
また、発光材料を選択することによって、G、Bの二色を発光するカラー用、又はマルチカラー用の有機電界発光素子を作製することができる。その他、本発明はディスプレイ用としてだけでなく、光源用としても使用可能な有機電界発光素子に適用できると共に、他の光学的用途にも適用することができる。
【0090】
なお、上記した有機電界発光素子は、安定性を高めるためにゲルマニウム酸化物等で封止を行って大気中の酸素等の影響を排してもよく、また真空に引いた状態で素子を駆動してもよい。
【0091】
<第2の実施の形態>
図24は、本発明の第2の実施の形態による青色発光素子部21Bの要部を示す概略断面図である。
【0092】
本実施の形態による有機EL素子では、図5の素子と比べて、ITO透明電極5上に、ホール輸送性発光層4bを形成し、ホール輸送性発光層を単層に形成していることが異なっている。それ以外の緑色発光素子部21Gは、図5の素子と同様である。
【0093】
<第3の実施の形態>
図25は、本発明の第3の実施の形態による青色発光素子部21Bの要部を示す概略断面図である。
【0094】
本実施の形態による有機EL素子では、図5の素子と比べて、ITO透明電極5上に、ホール輸送層(ホール輸送性発光層を兼ねる)4aを形成し、上記した第2の実施の形態と同様にホール輸送性発光層を単層に形成している。それ以外は、上記した第2の実施の形態と同様である。
【0095】
【実施例】
以下、本発明を実施例について更に詳細に説明する。
【0096】
実施例1
本実施例による有機EL素子の具体的な構成をその製造方法に基づいて説明する。
【0097】
まず、30mm×30mmのガラス基板6上にITO電極5(膜厚約100nm)を設けたITO基板上に、SiO2 24の真空蒸着により2mm×2mmの発光領域以外をマスクした有機電界発光素子作製用のITO基板を作製した。
【0098】
次に、ホール輸送層4aとして、m−MTDATA(4,4’,4”−tris(3−methylphenylphenylamino)triphenylamine:図20の構造式のもの)を蒸着速度0.2〜0.4nm/secで真空蒸着法により真空下で30nmの厚みに蒸着した。
【0099】
次に、ホール輸送層またはホール輸送性発光層4bとして機能するα−NPD(α−naphtyl phenyl diamine:図21の構造式のもの)を真空蒸着法により真空下で50nmの厚みに蒸着速度0.2〜0.4nm/secで蒸着した。
【0100】
次に、2mm×2mmの発光領域を半分覆うような、開口部23cの面積が1mm×2mmのマスク22cに交換し、バソクプロイン(2,9−dimethyl−4,7−diphenyl−1,10−phenanthroline:図8の構造式2のもの)をホールブロック層33として20nmの厚みに蒸着速度0.2〜0.4nm/secで真空蒸着した。
【0101】
次に、マスクを開口部23aの面積が2mm×2mmのもの22aに戻し、電子輸送層又は電子輸送性発光層2として機能するAlq3 (8−hydroxy quinoline aluminum:図23の構造式のもの)を40nmの厚みに真空蒸着した。
【0102】
次に、カソード電極1としてLiFを約0.5nmの厚みに真空蒸着し、次にAlを200nmの厚みに真空蒸着して、図1に示した有機電界青色・緑色発光素子21を作製した。
【0103】
こうして作製された有機電界青色・緑色発光素子の特性を測定し、その結果を示す。
【0104】
図26は、この実施例1による有機EL素子21の分光特性を示すグラフである。即ち、ホールブロック層として機能するバソクプロインを有する発光領域では最大発光波長は460nm、CIE色度座標上での座標は(0.16,0.14)であり、良好な青色発光を呈した。発光スペクトルの形状から、α−NPDからの発光であることは明らかであった。また、バソクプロインのない発光部位は電子輸送性発光材料であるAlq3 からの発光が得られ、最大発光波長520nm、CIE(0.33,0.55)の良好な緑色発光が得られた。
【0105】
また、輝度については、図27に示すように、電流密度350mA/cm2 での輝度は青色発光部位では6000cd/m2 、緑色発光部位では40000cd/m2 であった。
【0106】
更に、この有機EL素子をデューティ比1/100でパルス駆動したところ、電流密度5500mA/cm2 の時に、直流駆動に換算するとピーク輝度55000cd/m2 であり、十分に実用に耐えることのできる高性能で高輝度の青色発光素子部を作製することができた。
【0107】
こうして作製された青色・緑色発光素子は、発光面積が2mm×2mmの同一発光領域中に発光面積1mm×2mmのα−NPDからの発光である青色発光領域、発光面積1mm×2mmのAlq3 からの発光である緑色発光領域のそれぞれを有する素子であった。
【0108】
実施例2
本実施例による有機EL素子の具体的な構成をその製造方法に基づいて説明する。
【0109】
まず、30mm×30mmのガラス基板6上にITO電極5(膜厚約100nm)を設けたITO基板上に、SiO2 24の真空蒸着により2mm×2mmの発光領域以外をマスクした有機電界発光素子作製用のITO基板を作製した。
【0110】
そして、このITO基板上に、ホール輸送層またはホール輸送性発光層4bとして機能するα−NPD(α−naphtyl phenyl diamine:図21の構造式のもの)を真空蒸着法により真空下で50nm厚に蒸着(蒸着速度0.2〜0.4nm/sec)した。
【0111】
次に、2mm×2mmの発光領域を半分覆うような、開口部23cの面積が1mm×2mmのマスク22cに交換し、バソクプロイン(2,9−dimethyl−4,7−diphenyl−1,10−phenanthroline:図8の構造式2で示されるもの)をホールブロック層33として厚さ20nm(蒸着速度0.2〜0.4nm/sec)に真空蒸着した。
【0112】
次に、マスクを開口部23aの面積が2mm×2mmのもの22aに戻し、電子輸送層又は電子輸送性発光層として機能するAlq3 (8−hydroxy quinoline aluminum:図23の構造式のもの)を40nmの厚さに真空蒸着した。
【0113】
次に、カソード電極1としてLiFを約0.5nmの厚みに真空蒸着し、次にAlを200nmの厚みに真空蒸着して、有機電界青色・緑色発光素子21を作製した。
【0114】
こうして作製された有機電界青色・緑色発光素子の特性を測定し、その結果を示す。
【0115】
即ち、実施例1による有機EL素子21と同様、ホールブロック層として機能するバソクプロインを有する発光領域では最大発光波長は460nm、CIE色度座標上での座標は(0.155,0.11)であり、良好な青色発光を呈した。発光スペクトルの形状から、α−NPDからの発光であることは明らかであった。また、バソクプロインのない発光部位は電子輸送性発光材料であるAlq3 からの発光が得られ、最大発光波長520nm、CIE(0.33,0.55)の良好な緑色発光が得られた。
【0116】
また、輝度については、電流密度350mA/cm2 での輝度は1500cd/m2 であった。
【0117】
こうして作製された青色・緑色発光素子は、発光面積が2mm×2mmの同一発光領域中に発光面積1mm×2mmのα−NPDからの発光である青色発光領域、発光面積1mm×2mmのAlq3 からの発光である緑色発光領域のそれぞれを有する素子であった。
【0118】
実施例3
本実施例による有機EL素子の具体的な構成をその製造方法に基づいて説明する。
【0119】
まず、8×9(8ライン×9コラム)(G×2、B×1)単純マトリクスを作製するために、30mm×30mmのガラス基板6上に、ITOをライン側電極5として幅2.0mm、間隔0.54mm、膜厚約100nmで8本形成し、またコラム側にはSiO2 の真空蒸着により絶縁層24として幅1.0mm、間隔1.54mmで10本形成した。形成された1つのELセルの発光領域は1.54×2.0mm2 であり、開口率は52.6%であった。
【0120】
マスクは19.78mm×24.86mmの開口部23aを有するもの22aを用い、8×9(G×2、B×1)単純マトリクスの発光部位の全てを覆う形で初めに有機層を蒸着した。
【0121】
ホール輸送層4aとしてm−MTDATA(4,4’,4”−tris(3−methylphenylphenylamino)triphenylamine:図20の構造式のもの)を蒸着速度0.2〜0.4nm/secで真空蒸着法により真空下で30nmの厚みに、ホール輸送層またはホール輸送性発光層4bとして機能するα−NPD(α−naphtyl phenyl diamine:図21に示す構造式のもの)を真空蒸着法により真空下で50nm厚に蒸着(蒸着速度0.2〜0.4nm/sec)した。
【0122】
次に、ITOの発光領域である2.0mm×30mmのストライプ上に、開口部の面積が2.1mm×30mmのストライプ状開口23bが各色毎のそれぞれ3本開口しているマスクの一つ22bに交換し、バソクプロイン(2,9−dimethyl−4,7−diphenyl−1,10−phenanthroline:図8の構造式2のもの)をホールブロック層33として透明電極5上に厚さ20nmの厚みに蒸着速度0.2〜0.4nm/secで真空蒸着した。
【0123】
次に、マスク開口部23aの面積が19.78mm×24.86mmのマスク22aに戻し、電子輸送層または電子輸送性発光層2として機能するAlq3 (8−hydroxy quinoline aluminum:図23の構造式のもの)を40nmの厚みに真空蒸着した。
【0124】
次に、ストライプ状開口を有するマスクに交換し、各ストライプ毎に(マスクは3種類用いて)カソード電極1としてLiFを約0.5nmの厚みに真空蒸着し、次にAlを200nmの厚みに真空蒸着して、図3に示した有機電界青色・緑色発光素子21を作製した。
【0125】
こうして作製された単純マトリクスでの有機電界発光素子は、大開口面積でm−MTDATA、α−NPDを蒸着しているため、殆ど漏れ電流がなく、単純マトリクス駆動が可能であった。
【0126】
この単純マトリクスの特性を測定したところ、ホールブロック層として機能するバソクプロインを有するストライプでは最大発光波長は460nm、CIE色度座標上での座標は(0.16,0.14)であり、良好な青色発光を呈した。電流密度350mA/cm2 での輝度は1600cd/m2 であった。発光スペクトルの形状から、α−NPDからの発光であることは明らかであった。また、バソクプロインのない発光部位は電子輸送性発光材料であるAlq3 からの発光が得られ、最大発光波長520nm、CIE(0.33,0.55)の良好な緑色発光が得られた。
【0127】
実施例4
本発明の第4の実施例による有機EL素子をその製造方法に基づいて説明する。
【0128】
本実施例による有機EL素子では、ホール輸送層4aを設けず、ホール輸送性発光層4bとしてα−NPD(α−naphtyl phenyl diamine:図21の構造式のもの。これは、図22(A)のα−PPD又は図22(B)のα−TPD又は(C)のTPDでもよい。)を真空蒸着法により真空下で例えば50nmの厚みに蒸着(蒸着速度0.2〜0.4nm/sec)しており、ホール輸送性発光層を単層に形成したこと以外は上記した第1の実施例と同様である。
【0129】
図28は、図24に示した実施例4による有機EL素子の分光特性を示すグラフである。
【0130】
この実施例の場合は、最大発光波長(吸収ピーク)は約460nmであり、またCIE色度座標上での座標は(0.155 ,0.11)であり、良好な青色発光を呈した。緑色発光については、図26と同様であった。
【0131】
そして、図29に示す如く、電流密度400mA/cm2での輝度は1400cd/m2 であった。
【0132】
発光スペクトルの形状から、青色発光部位ではα−NPDからなるホール輸送性発光層4bからの発光であることは明らかであった。
【0133】
しかも、図30のしきい値電圧特性に示す如く、電圧が5V位までは電流は殆ど流れず、5Vを過ぎて徐々に流れ始め、6V過ぎから急速に流れ出す。即ち、低電圧駆動が可能であると共に、しきい値電圧特性が良好であることを示している。
【0134】
上記したことから明らかなように、本発明に基づく各実施例1〜4の有機EL素子は、ホールブロック層33をホール輸送性発光材料4a及び/又は4bと電子輸送層2との間に設けることにより、ホール輸送層での電子−ホールの再結合が十分となって発光層を兼ねることができ、効率の高い安定した発光を得ることができる。
【0135】
上記した各実施例により、既存の材料を用いても、優れた色度を持つ青色発光を高輝度で得られる有機EL素子を作製することが可能であることが示され、材料開発における可能性と時間短縮を実現でき、また、新たな発光材料系及び電子輸送材料の設計指針を示すことができるものと考えられる。
【0136】
【発明の作用効果】
本発明は、上述した如く、発光領域がホール輸送性発光層と電子輸送層とにそれぞれ独立に存在する第1及び第2の積層体間で、ホール輸送性発光層及び電子輸送層をそれぞれ共通の材料で形成しているので、各色の発光色を呈する積層体を簡便なプロセスで容易かつ低コストに作製できることになる。しかも、有効画素領域全面に、上記共通の各層を大開口マスクで形成することにより、成膜性又は段差被覆性が良好となり、カソード−アノード間の漏れ電流も少なくすることができる。
【0137】
そして、特に、ホール輸送性有機材料中に電子−ホールの再結合による発光が得られるようにしたこと(即ち、ホールブロック層を、ホール輸送性発光と電子輸送層の間に挿入する構造)によって、従来、非発光性の優れた電子輸送材料が存在しないことで困難な構造であると考えられてきた、ホール輸送層が発光層である有機電界発光素子でも、高輝度、高効率の安定した発光を得ることができる。特に、青色発光に関しては顕著であり、DC駆動で10000cd/m2以上、1/100デューティ比でのパルス駆動でも直流換算でピーク輝度55000cd/m2以上を得ることが可能である。
即ち、第1の積層体においては、HOMO及びLUMOの各レベルが上記の関係にある前記ホールブロック層の存在によって、前記陽極から注入されるホールが前記電子輸送層へ移動するのを抑制されて前記ホールブロック層に充満すると共に、前記陰極から注入され電子が前記ホール輸送性発光層へ移動して、前記ホールブロック層に充満したホールと再結合して前記ホール輸送性発光層中で青色発光が生じるので、ホール輸送層が電子−ホールの再結合領域である発光層を兼ねた構造として青色発光を効率良く生じることによって、低電圧駆動でも安定かつ高輝度の青色発光が可能になる。第2の積層体においては、前記ホールブロック層が存在しないため、前記電子輸送層中での電子−ホールの再結合による緑色発光が生じるので、前記第1の積層体と組み合せた2色の発光色を効果的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による有機EL素子の要部の断面図である。
【図2】同、有機EL素子の要部の概略平面図である。
【図3】本発明の他の実施例による有機EL素子の要部についてアノードと直交する断面図(A)、アノードに沿う断面図(B)((A)の(B)−(B)線断面図)である。
【図4】同、有機EL素子の概略分解斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による有機EL素子の要部の概略断面図であって、(A)は青色発光素子部、(B)は緑色発光素子部である。
【図6】同、ホールブロック層に使用可能なフェナントロリン誘導体の一般式を示す図である。
【図7】同、フェナントロリン誘導体の構造式1を示す図である。
【図8】同、フェナントロリン誘導体の構造式2を示す図である。
【図9】同、フェナントロリン誘導体の構造式3を示す図である。
【図10】同、フェナントロリン誘導体の構造式4を示す図である。
【図11】同、フェナントロリン誘導体の構造式5を示す図である。
【図12】同、フェナントロリン誘導体の構造式6を示す図である。
【図13】同、フェナントロリン誘導体の構造式7を示す図である。
【図14】同、フェナントロリン誘導体の構造式8を示す図である。
【図15】同、フェナントロリン誘導体の構造式9を示す図である。
【図16】同、フェナントロリン誘導体の構造式10を示す図である。
【図17】同、実施の形態による有機EL素子の積層構造を模式的に示すバンドモデル図である。
【図18】同、実施の形態に使用する真空蒸着装置の概略断面図である。
【図19】同、実施の形態に使用する蒸着マスクと作製された有機EL素子の概略平面図である。
【図20】同、実施の形態に使用するm−MTDATA(ホール輸送性発光材料)の構造式を示す図である。
【図21】同、実施の形態に使用するα−NPD(ホール輸送性発光材料)の構造式を示す図である。
【図22】同、実施の形態に使用可能な他のホール輸送性発光材料を示し、(A)はα−PPDの構造式、(B)はα−TPDの構造式、(C)はTPDの構造式を示す図である。
【図23】同、実施の形態に使用したAlq3 (電子輸送材料)の構造式を示す図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態による有機EL素子の要部の概略断面図である。
【図25】本発明の第3の実施の形態による有機EL素子の要部の概略断面図である。
【図26】本発明の第1の実施例による有機EL素子の分光特性を示すグラフである。
【図27】同、第1の実施例による有機EL素子の電流−輝度特性を示すグラフである。
【図28】本発明の他の実施例による有機EL素子の分光特性を示すグラフである。
【図29】同、他の実施例による有機EL素子の電流−輝度特性を示すグラフである。
【図30】同、他の実施例による有機EL素子の電圧−輝度特性を示すグラフである。
【図31】従来の有機EL素子の一例を示す概略断面図である。
【図32】同他の有機EL素子の一例を示す概略断面図である。
【図33】同有機EL素子の具体例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1…金属電極(カソード)、2…電子輸送層、4…ホール輸送層、
4a、4b…ホール輸送性発光層、5…ITO透明電極(アノード)、
6…ガラス基板、10、20、21…有機EL素子、
21G…緑色発光素子部、21B…青色発光素子部、
22、22a、22b、22c…蒸着マスク、
24…絶縁層、33…ホールブロック層、e…電子、h…ホール[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electroluminescent element and a manufacturing method thereof, for example, a self-luminous flat display, and particularly suitable for a display element or a luminescent device such as an organic electroluminescent color display using an organic thin film as an electroluminescent layer. The present invention relates to an electroluminescent element and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, the importance of human-machine interfaces has been increasing, especially in multimedia-oriented products. In order for humans to operate a machine more comfortably and efficiently, it is necessary to extract information from the machine to be operated in a succinct, instantaneous, and sufficient amount without error. Research has been conducted on display elements.
[0003]
In addition, with the miniaturization of machines, the demand for miniaturization and thinning of display elements is increasing day by day.
[0004]
For example, downsizing of laptop information processing devices that are integrated with display elements, such as notebook personal computers and notebook word processors, has made remarkable progress, and as a result, technologies related to liquid crystal displays that are display elements Innovation is also great.
[0005]
Today, liquid crystal displays are used as interfaces for various products, and are often used not only in laptop-type information processing equipment but also in products that we use everyday, such as small TVs, watches, and calculators. .
[0006]
These liquid crystal displays have been studied as the center of display elements as a human-machine interface, ranging from small to large capacity display devices, taking advantage of the low-voltage driving and low power consumption of liquid crystals.
[0007]
However, since this liquid crystal display is not self-luminous, it requires a backlight, and this backlight drive requires more power than driving the liquid crystal. There are restrictions on use.
[0008]
Furthermore, since the viewing angle is narrow, the liquid crystal display is not suitable for a large display element such as a large display.
[0009]
In addition, since the liquid crystal display is a display method based on the alignment state of liquid crystal molecules, it is considered that the contrast changes depending on the angle even in the viewing angle.
[0010]
From the viewpoint of the driving method, the active matrix method, which is one of the driving methods, exhibits a response speed sufficient for handling moving images. However, since a TFT (thin film transistor) driving circuit is used, the screen size is increased due to pixel defects. Is difficult.
[0011]
In a liquid crystal display, the simple matrix method, which is another driving method, is low in cost and relatively easy to increase the screen size, but has a problem that it does not have a response speed sufficient for handling moving images. is there.
[0012]
On the other hand, plasma display elements, inorganic electroluminescent elements, organic electroluminescent elements and the like have been studied as self-luminous display elements.
[0013]
A plasma display element uses plasma emission in a low-pressure gas for display and is suitable for an increase in size and capacity, but has problems in terms of thickness reduction and cost. In addition, a high voltage AC bias is required for driving, which is not suitable for portable devices.
[0014]
As the inorganic electroluminescent element, a green light emitting display or the like has been commercialized. However, like the plasma display element, it is AC bias driving, and requires several hundred volts for driving, and lacks practicality.
[0015]
However, with the development of technology, we have succeeded in emitting the three primary colors R (red), G (green), and B (blue) necessary for color display, but because of inorganic materials, light emission by molecular design etc. It is difficult to control the wavelength and the like, and it seems difficult to achieve full color.
[0016]
On the other hand, the electroluminescence phenomenon due to organic compounds has been studied for a long time since the discovery of the light emission phenomenon due to carrier injection into anthracene single crystals that generate strong fluorescence in the early 1960s. And since it was a single crystal, it was carried out as a basic study of carrier injection into an organic material.
[0017]
However, since Tang et al. Of Eastman Kodak in 1987 announced an organic thin film electroluminescent device having an amorphous light emitting layer capable of low voltage drive and high luminance emission, R, G, B in various directions. Research and development of these three primary colors, such as light emission, stability, brightness increase, layered structure, and production method, are actively conducted.
[0018]
Furthermore, as a characteristic of organic materials, various new materials have been invented by molecular design, etc., and have excellent characteristics such as direct current low voltage driving, thinness, self-luminous property, etc. Applied research is also being actively conducted.
[0019]
An organic electroluminescent element (hereinafter sometimes referred to as an organic EL element) has a film thickness of 1 μm or less, and converts electric energy into light energy by injecting a current to emit light in a planar shape. It has ideal characteristics as a light-emitting display device.
[0020]
FIG. 31 shows an example of a conventional organic EL element 10. The organic EL element 10 includes an ITO (Indium Tin Oxide) transparent electrode 5, a hole transport layer 4, a light emitting layer 3, an electron transport layer 2, and a cathode (for example, an aluminum electrode) 1 on a transparent substrate (for example, a glass substrate) 6. For example, the films are sequentially formed by vacuum deposition.
[0021]
Then, by selectively applying a DC voltage 7 between the transparent electrode 5 as the anode and the cathode 1, holes as carriers injected from the transparent electrode 5 pass through the hole transport layer 4 and from the cathode 1. The injected electrons move through the electron transport layer 2 and electron-hole recombination occurs. From this, light emission 8 having a predetermined wavelength is generated and can be observed from the transparent substrate 6 side.
[0022]
For the light emitting layer 3, for example, a light emitting material such as anthracene, naphthalene, phenanthrene, pyrene, chrysene, perylene, butadiene, coumarin, acridine, stilbene, or the like may be used. This can be contained in the electron transport layer 2.
[0023]
FIG. 32 shows another conventional example, in which the light emitting layer 3 is omitted, the electron transport layer 2 contains the light emitting material as described above, and a predetermined wavelength is measured from the interface between the electron transport layer 2 and the hole transport layer 4. The organic EL element 20 comprised so that the light emission 18 of this may be produced is shown.
[0024]
FIG. 33 shows a specific example of the organic EL element. That is, a laminate of each organic layer (hole transport layer 4, light-emitting layer 3 or electron transport layer 2) is disposed between the cathode 1 and the anode 5, and these electrodes are crossed in a matrix to form a stripe shape. The signal voltage is applied in time series by the luminance signal circuit 34 and the control circuit 35 with a built-in shift register, and light is emitted at each of a large number of crossing positions (pixels).
[0025]
Therefore, with such a configuration, it can be used not only as a display but also as an image reproducing apparatus. Note that the above-described stripe pattern can be arranged for each color of R, G, and B, and can be configured for full color or multicolor.
[0026]
In a display device composed of a plurality of pixels using such an organic EL element, the organic thin film layers 2, 3, and 4 that emit light are generally sandwiched between the transparent electrode 5 and the metal electrode 1, and the transparent electrode 5 side Flashes.
[0027]
[Problems to be solved by the invention]
However, the organic EL elements as described above still have unsolved problems.
[0028]
In order to apply organic EL elements to color displays, stable light emission of each color is an indispensable condition, but the process is complicated when completely different material systems are used for each color system in the device fabrication process. It will be extreme and will take time.
[0029]
An object of the present invention is to provide an electroluminescent device having a device structure that can be manufactured simply and at low cost and capable of stable light emission, and a method for manufacturing the same.
[0030]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor diligently studied the above situation, and found out that a device can be easily and inexpensively manufactured by using a common material as much as possible in the two types of laminates having the light emitting regions of the respective colors. Reached.
[0031]
  That is, the present invention
    The anode,From α-NPD, α-PPD, α-TPD or TPD represented by the following structural formula  BecomeBlue light emitting materialFormed byA hole-transporting light-emitting layer and an electron-hole recombination in the hole-transporting light-emitting layerConsists of phenanthroline derivativesA hole block layer,Alq represented by the following structural formula Three Consist ofGreen light emitting materialFormed by  A first laminate in which an electron transport layer and a cathode are laminated in this order;
    A second layer in which an anode, a hole transporting light emitting layer made of a material layer common to the hole transporting light emitting layer, an electron transport layer made of a material layer common to the electron transport layer, and a cathode are laminated in this order. Laminates of
And the first stacked body generates blue light emission due to electron-hole recombination in the hole transporting light emitting layer, and the second stacked body includes electron-holes in the electron transporting layer. In the first laminated body, green light emission is generated by recombination.
    The highest occupied molecular orbital (HOMO) level of the hole blocking layer is the lowest occupied molecular orbital level in terms of energy among the highest occupied molecular orbital levels of the light emitting layer and the electron transporting layer.Lower in energy thanThus, the holes injected from the anode are suppressed from moving to the electron transport layer, and the hole blocking layer is suppressed.(Actually, the interface with the hole transporting light emitting layer)As well as
    The lowest unoccupied molecular orbital (LUMO) level of the hole blocking layer is the lowest unoccupied molecular orbital level in terms of energy among the lowest unoccupied molecular orbital levels of the hole transporting light emitting layer and the electron transporting layer.Higher in energy thanThe lowest unoccupied molecular orbital level of the higher energeticallyLower in energy thanAs a result, electrons injected from the cathode move to the hole transporting light emitting layer.
The hole filling layer is configured in such a manner that the holes filled in the hole blocking layer recombine with the electrons injected from the cathode in the hole transporting light emitting layer to generate blue light emission. .Here, the above “energy low (or high)” means that the absolute value of the energy level relative to the vacuum level is large (or small).
α-NPD:
Figure 0004210872
α-PPD:
Figure 0004210872
α-TPD:
Figure 0004210872
TPD:
Figure 0004210872
Alq Three :
Figure 0004210872
[0032]
  According to the electroluminescent device of the present invention, the hole transport layer and the electron transport layer are common to each other between the first and second stacked bodies in which the light emitting regions exist independently in the hole transport layer and the electron transport layer, respectively.Specific aboveSince it is made of a material, it is possible to easily and cost-effectively produce a laminate exhibiting each color of light emission by a simple process. In addition, by forming the common layers with a large opening mask over the entire effective pixel region, the film forming property or the step coverage is improved, and the leakage current between the cathode and the anode can be reduced.
  In addition, in the first stacked body, the holes injected from the anode are suppressed from moving to the electron transport layer due to the presence of the hole blocking layer in which the levels of HOMO and LUMO are in the above relation. The hole block layerAnd the hole transporting light emitting layerAnd electrons injected from the cathode move to the hole transporting light emitting layer,interfaceSince blue light emission occurs in the hole transporting light emitting layer by recombination with holes filled in the hole transport layer, the hole transport layer efficiently generates blue light emission as a structure that also serves as a light emitting layer that is an electron-hole recombination region. Thus, stable and high luminance blue light emission is possible even at low voltage driving. In the second stacked body, since the hole blocking layer does not exist, green light emission occurs due to electron-hole recombination in the electron transport layer, and thus two-color light emission combined with the first stacked body. Color can be obtained effectively.
[0033]
  In addition, the present invention, as a method for manufacturing the electroluminescent element of the present invention with good reproducibility,
    Forming a first electrode common to the first and second laminates on a common substrate;
  When,
    On the first electrode, on the region including the first and second stacked bodies.Specific above
  Forming a common hole-transporting light-emitting layer forming material made of a blue light-emitting material;
  In the body, each hole transporting light emitting layer that generates blue light emission by electron-hole recombination is formed.
  Process,
    In the first laminate, on the hole transporting light emitting layerSpecific aboveHall block layer
  The formation material is deposited to cause electron-hole recombination in the hole transporting light emitting layer.
  Forming the hole blocking layer for
    On the region including each hole transporting light emitting layer, the first and second stacked bodies are included.
  Common area consisting of green luminescent material on the areaSpecific aboveDeposit an electron transport layer forming material into a film,
  In the second laminate, each electron transport layer that generates green light emission by electron-hole recombination is formed.
  And the process of
    Forming a second electrode of each of the first and second stacked bodies on the respective electron transport layers so as to face the first electrode;
There is also provided a method for manufacturing an electroluminescent element having the following.
[0034]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  In the electroluminescent element and the manufacturing method thereof according to the present invention, the light emitting region is made of an organic compound, and the organic material containing the light emitting region is used.First and secondIt is desirable to have a laminate, and in one of these laminates, blue light emission can be obtained by electron-hole recombination in a hole transporting organic material.That is, the first stacked body emits blue light due to electron-hole recombination in the hole transporting light emitting layer, and the second stacked body regenerates electron-holes in the electron transporting layer. It is desirable to produce green light emission due to bonding.
[0035]
According to such an electroluminescent device, light emission by electron-hole recombination can be obtained in the hole transporting organic material (that is, the light-emitting layer in which the hole transport layer is an electron-hole recombination region). This structure also serves as a stable and high-luminance light emission, particularly blue light emission, even when driven at a low voltage.
[0036]
Therefore, an electroluminescent element (especially a low-voltage driven, self-luminous, thin amorphous organic electroluminescent element, which has been considered to be a difficult structure due to the absence of an electron transport material having excellent non-luminous properties until now. ), The hole transport layer can also serve as the light emitting layer, and can provide an electroluminescent device having a long-life element structure that provides stable light emission for a long time.
[0037]
That is, even in an organic electroluminescent device in which the hole transport layer is a light emitting layer, stable light emission with high luminance and high efficiency can be obtained. Particularly, blue light emission is remarkable, and it is 10,000 cd / m by DC driving.2As described above, the peak luminance of 55000 cd / m in terms of direct current is also obtained by pulse driving at a 1/100 duty ratio.2It is possible to obtain the above.
[0038]
  In additionIn addition to blue light emitting elements, green light emission, red light emission by doping, yellow light emission, and chromaticity adjustment by doping are also possible. As a result, it is possible to produce an organic electroluminescent device capable of obtaining blue light emission having excellent chromaticity with high brightness, and the possibility and time reduction in material development, as well as a new light emitting material system and Design guidelines for electron transport materials can be provided.
[0039]
  In the electroluminescent device and the manufacturing method thereof according to the present invention, the light emitting region is an organic hole transporting light emitting layer made of a blue light emitting material, and a hole blocking layer for causing the recombination in the hole transporting light emitting layer is provided. It is desirable to have.
[0043]
The hole blocking layer is preferably made of a non-light emitting material having a low fluorescence yield, and may have a multilayer structure.
[0044]
Furthermore, although the hole blocking layer is not limited in terms of material, in order to prevent the formation of exciplex (dimer) at the interface with the hole transporting light emitting layer (that is, decrease in luminous efficiency) A non-light emitting material with low fluorescence yield is preferred.
[0045]
The light emitting region is preferably made of a hole transporting material for short wavelength light emission. Further, as a material that can be used for the hole blocking layer, a phenanthroline derivative shown in FIG. 6 is suitable. Specifically, for example, structural formula 1 shown in FIG. 7, structural formula 2 shown in FIG. 9, structural formula 4 shown in FIG. 10, structural formula 5 shown in FIG. 11, structural formula 6 shown in FIG. 12, structural formula 7 shown in FIG. 13, structural formula 8 shown in FIG. Each material of structural formula 9 shown in FIG. 16 and structural formula 10 shown in FIG.
[0046]
  The light emitting region is made of an organic compound, and the light emitting region is made of an organic material containing the light emitting region.First and secondHave laminates, and these laminates1st laminateInIn the second laminate, the hole blocking layer is capable of generating blue light emission by causing the recombination in the organic hole transporting light emitting layer.It is desirable to obtain green light emission by electron-hole recombination in an electron transporting organic material.
[0047]
As described above, an organic layer for obtaining blue light emission by electron-hole recombination in the light emitting region is laminated as a hole blocking layer, thereby providing a hole transporting light emitting layer that is stable, high brightness, and driven at a low voltage. An organic electroluminescent element can be obtained, and in the laminated region of the organic material without the hole blocking layer, green light emission can be obtained by electron-hole recombination in the electron transport layer, which is excellent for G and B An organic electroluminescent device can be provided.
[0048]
  The above-mentioned element is formed on an optically transparent substrate on a transparent electrode, an organic layer (organicLuminous transport light emissionlayer,Organic hole blocking layer,Organic electron transport layer) and metal electrode are sequentially stackedThe first laminate and the second laminate in which a transparent electrode, an organic hole transporting light emitting layer, an organic electron transport layer, and a metal electrode are sequentially laminated are provided.It is desirable that
[0049]
In this case, it is preferable that the transparent electrode, the organic layer, and the metal electrode are configured as an organic electroluminescent element in which a matrix pattern is formed on the same substrate.
[0050]
Thereby, said element is comprised as a suitable organic electroluminescent element, and will also become a suitable thing as an element for color displays.
[0051]
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described.
[0052]
<First Embodiment>
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view showing a main part of the organic EL element 21 according to the first embodiment of the present invention.
[0053]
  The organic EL element 21 according to the present embodiment has organic electroluminescence element portions 21B (blue) and 21G (green) made of a laminate of amorphous organic thin films on a common glass substrate 6 for light emission of two kinds of colors. I have it.In the following description, the hole transporting light emitting layer and the electron transporting light emitting layer may be simply referred to as a hole transporting layer and an electron transporting layer, respectively.
[0054]
In the blue light emitting element portion 21B shown in FIG. 5A, a transparent electrode 5 made of ITO (Indium Tin Oxide) or Zn-doped indium oxide or the like (hereinafter the same) is used as a row or line electrode on the glass substrate 6. It is formed by a method such as sputtering or vacuum vapor deposition, and a blue light emitting hole transport layer 4a, a hole transporting light emitting layer 4b, a hole blocking layer 33, an electron transporting layer (or an electron transporting light emitting layer) 2, A cathode electrode 1 as a column electrode is stacked by a vacuum deposition method.
[0055]
In the green light emitting element portion 21G shown in FIG. 5 (B), the transparent electrode 5 made of ITO (Indium Tin Oxide) or the like is formed on the glass substrate 6 by a method such as sputtering or vacuum vapor deposition, and the above-described ones are sequentially formed thereon. The hole transport layer 4a, the hole transport light emitting layer 4b, the electron transport layer 2 for green light emission, and the cathode electrode 1 as a column electrode are laminated by a vacuum deposition method, and the hole block layer is not provided.
[0056]
The organic EL element 21 in FIG. 5 is characterized in that a transparent electrode 5 is formed as a row electrode or a line electrode common to each of the two light emitting element portions on the glass substrate 6 common to the light emitting element portions 21B and 21G. On this transparent electrode, each hole transport layer 4a, 4b which consists of a common hole transport layer forming material is formed on the area | region containing each light emitting element part, and each light emitting element is formed on the area | region containing these each hole transport layer. Each electron transport layer 2 made of a common electron transport forming material is formed on a region including the portion, and each cathode electrode 1 of each light emitting element portion is opposed to the transparent electrode 5 on each electron transport layer. (Or in a matrix pattern). However, each light emitting element portion has a unique layer structure. In the blue light emitting element portion 21B, for example, the hole block layer 33 is provided in a stripe pattern, but in the green light emitting element portion 21G, the hole block layer 33 is provided. Not.
[0057]
Therefore, in each light emitting element part, the light emitting region exists independently in the hole transport layer 4 (4a, 4b) and the electron transport layer 2, and the hole transport layer 4 (4a, 4b) and the electron are located between the light emitting element parts. Since the transport layers 2 are each formed of a common material, a laminate exhibiting each luminescent color can be easily and inexpensively manufactured by a simple process. In addition, by forming the common layers with a large opening mask over the entire effective pixel region, the film forming property or the step coverage is improved, and the leakage current between the cathode and the anode can be reduced. Since two-color display is possible, it is suitable for character display.
[0058]
The blue light emitting element portion 21B is configured as a structure in which the hole transport layer 4 has the performance as a light emitting layer, and the basic structure is the same in other embodiments described later.
[0059]
The element part 21B of the present embodiment is characterized in that the hole block layer 33 is inserted and laminated between the hole transport layer 4 and the electron transport layer 2, so that the electron − This is to promote recombination of holes and to obtain light emission in the hole transport layer 4.
[0060]
FIG. 17 schematically shows the laminated structure of the above-described embodiment (FIG. 5A) using a band model.
[0061]
In FIG. 17, the thick line (L shown in the layer of the cathode 1 and the ITO transparent electrode 5 made of Al and Al—Li (aluminum-lithium).1, L2) Is an approximate work function of each metal, and in each layer between these two electrodes, an upper thick line l1, L2, LThree, LFourAnd the numbers indicate the level of the respective lowest unoccupied molecular orbital (LUMO), with the lower bold line lFive, L6, L7, L8And the numbers indicate the respective highest occupied molecular orbital (HOMO) levels. However, the energy level value in FIG. 17 is an example and varies depending on the material.
[0062]
In this organic EL element, as shown in FIG. 17, the holes h injected from the transparent electrode 5 serving as the anode move through the hole transport layer 4, while the electrons e injected from the metal electrode 1 serving as the cathode are moved. The electron-hole moves through the electron transport layer 2 and recombines in the hole transporting light emitting layer 4 to emit light.
[0063]
Since the electrons e injected from the metal electrode 1 as the cathode have a property of moving to a lower energy level, the metal electrode 1, the electron transport layer 2, the hole blocking layer 33, the hole transporting light emitting layer 4b, the hole transport. The lowest unoccupied molecular orbital (LUMO) level l of each layer in the order of the layer 4a1~ LFourCan reach the hole transporting light emitting layers 4b and 4a.
[0064]
On the other hand, the hole h injected from the ITO transparent electrode 5 as the anode has a property of moving to a higher energy level. Therefore, the hole transport layer 4a, the hole transport light emitting layer 4b, and the hole block layer 33 are sequentially formed. Maximum occupied molecular orbital (HOMO) level lFive~ L7To the electron transport layer 2.
[0065]
  However, as shown in FIG. 17, the highest occupied molecular orbital (HOMO) level l of the hole blocking layer 337thanholetransportSexual luminescencelayer4bHighest occupied molecular orbital (HOMO) level 1 6 Is more energeticallyHighTherefore, the injected holes h are difficult to move from the hole block layer 33 to the electron transport layer 2 and fill the hole block layer 33.
[0066]
As a result, the hole h filled in the hole blocking layer 33 promotes electron-hole recombination in the hole transport layer 4 and causes the light emitting materials of the hole transporting light emitting layers 4a and 4b constituting the hole transport layer 4 to emit light. It will be.
[0067]
Thus, by providing the hole blocking layer 33, the hole blocking layer 33 effectively controls the transport of holes h so that electron-hole recombination occurs efficiently in the hole transporting layer 4. Then, among the hole transporting light emitting layers 4a and 4b that emit light, the light emission by the hole transporting light emitting layer 4a is added to the light emission mainly by the hole transporting light emitting layer 4b adjacent to the hole blocking layer 33, and the specific shape as shown in FIG. It emits light of wavelength (blue).
[0068]
Originally, electron injection from the cathode electrode 1 and hole injection from the anode electrode 5 cause electron-hole recombination in each of the electron transport layer 2 and the hole transport layer 4. Therefore, when the hole blocking layer 33 does not exist as described above, electron-hole recombination occurs at the interface between the electron transport layer 2 and the hole transport layer 4, and only light having a long wavelength can be obtained. However, by providing the hole blocking layer 33 as in this embodiment, blue light emission can be promoted by using the hole transport layer 4 containing the luminescent substance as the light emitting region.
[0069]
As described above, the hole blocking layer 33 is for controlling the transport of the holes h. For this purpose, the highest occupied molecular orbital (HOMO) of the hole blocking layer 33 is formed by the hole transporting light emitting layer 4b and the electrons. The highest occupied molecular orbital (HOMO) level of the transport layer 2 is below the highest occupied molecular orbital (HOMO) level of the lower energy level, and the lowest unoccupied molecular orbital (LUMO) of the hole blocking layer 33 is The lowest unoccupied molecular orbital (LUMO) level of the lowest unoccupied molecular orbital (LUMO) level of the hole transporting light-emitting layer 4b and the electron transporting layer 2 is higher than the lowest unoccupied molecular orbital (LUMO) level of the lower energy, and What is necessary is just to be below an occupied molecular orbital (LUMO) level, and it is not limited to said structure.
[0070]
The hole block layer 33 can be formed of various materials, and the thickness of the hole block layer 33 may be changed as long as the function can be maintained. The thickness is preferably 1 to 1000 mm (0.1 to 100 nm). However, if the thickness is too thin, the hole blocking ability is incomplete and the recombination region easily spans the hole transport layer and the electron transport layer. If it is too thick, light may not be emitted due to an increase in film resistance.
[0071]
In the green light emitting element portion 21G, since the hole block layer 33 is not provided, holes enter the electron transport layer 2 and electron-hole recombination occurs in the electron transport layer 2. The transport layer 2 emits light and emits light of a specific wavelength (green) as shown in FIG.
[0072]
Said organic EL element 21 is produced using the vacuum evaporation apparatus 11 like FIG. Inside this apparatus, a pair of support means 13 fixed under the arm 12 is provided, and the mask 22 can be set between the both fixing means 13 and 13 with the transparent glass substrate 6 facing downward. A stage mechanism (not shown) is provided. The shutter 14 supported by the support shaft 14a is disposed below the glass substrate 6 and the mask 22, and a predetermined number of various vapor deposition sources 28 are disposed below the shutter 14. Each vapor deposition source is heated by a resistance heating method using a power source 29. For this heating, an EB (electron beam) heating method or the like is used as necessary.
[0073]
In the above apparatus, the mask 22 is for pixels, and the shutter 14 is for vapor deposition material. The shutter 14 is rotated about the support shaft 14a to block the vapor flow of the material in accordance with the sublimation temperature of the vapor deposition material.
[0074]
In practice, two types of masks 22 are used as shown in FIG. After the hole transport layer 4 is formed in common on each element portion through the large opening 23a using the mask 22a, the hole blocking layer 33 is formed into one of the slit-shaped opening 23b or the opening 23a using the mask 22b or 22c. / 2 size openings 23c are formed in a predetermined pattern in the blue light emitting element portion 21B, then the electron transport layer 2 is formed in common in each element portion using the mask 22a through the large openings 23a, and a mask ( The cathode electrode 1 is formed in a predetermined pattern on each element portion using a not-shown).
[0075]
In this way, as shown in FIG. 19, each light emitting element part 21B and 21G are formed on the transparent electrode 5 on the common glass substrate 6, respectively. This may be striped, and the stripe may be divided into light emitting areas by an insulating layer (not shown here). In this case, when the light emitting element portions are formed in the same pattern on the transparent electrode 5, the carrier transport property between the cathode and the anode is improved, and the voltage drop between the two electrodes can be reduced. The organic layer 33 is formed on the transparent electrode 5 in the line direction, but may be formed in the column direction orthogonal to the transparent electrode 5.
[0076]
1, 2, 3 and 4 are diagrams showing two specific examples of the organic EL element 21 or 21 'produced by the vacuum deposition apparatus. That is, in the example of FIGS. 1 and 2, after the ITO transparent electrode 5 is deposited on the glass substrate 6 by the vacuum deposition apparatus described above, SiO2A blue light emitting part 21B and a green light emitting part 21G are connected in a region surrounded by an insulating layer 24, and the transparent electrode 5 is exposed to the pixel pattern inside the insulating layer. Next, the organic layers 4a, 4b, 33, 2 and the metal electrode 1 (for example, a laminated body of the LiF layer 1a and the Al layer 1b) are formed in common on the light emitting portions using an evaporation mask. This example is suitable for displaying characters such as characters as shown in FIG. 2B by applying the light emission pattern schematically shown in FIG. In the examples of FIGS. 3 and 4, after forming the ITO transparent electrode 5 to be a line electrode by vapor deposition, SiO is formed along the column direction.224 is deposited in a predetermined pattern, and this SiO 22The transparent electrode 5 is exposed between the pixel patterns, and the organic layers 4a, 4b, 33, and 2 are formed. Then, the electrodes 1 as the column electrodes are formed in a stripe pattern in the column direction, thereby forming a matrix. The above-described vapor deposition mask 22a, 22b or 22c is used for forming the organic layers 4, 2 and 33.
[0077]
According to these organic EL elements 21 and 21 ', in each light emitting element part, the light emitting region exists independently in the hole transport layer 4 (4a, 4b) and the electron transport layer 2, and between the light emitting element parts. Since the hole transport layer 4 (4a, 4b) and the electron transport layer 2 are each formed of a common material layer, a laminate (for example, a matrix) exhibiting each color of light emission can be easily and inexpensively manufactured by a simple process. It will be possible. In addition, since the organic layers 4a, 4b, and 2 are formed in a large area, the film forming property including the insulating layer 24 is improved, the leakage current between the cathode and the anode is small, and the stable and reliable performance. Can be obtained. As shown by a broken line in FIG. 3B, the result becomes even better if the upper surface of the insulating layer 24 is curved.
[0078]
In the above-described vacuum vapor deposition apparatus 11, in addition to the one having the pixels as shown in FIGS. 1 to 4, the shape and size can be changed, and a large number of small pixels can be changed individually or a large pixel alone. It can also be formed.
[0079]
The transparent electrode, the organic hole transport layer, the organic hole block layer, the organic electron transport layer, and the metal electrode of the electroluminescent element may each have a laminated structure including a plurality of layers.
[0080]
Further, each organic layer in the electroluminescent element may be formed by other film forming methods involving sublimation or vaporization, or methods such as spin coating and casting, in addition to vacuum deposition.
[0081]
In addition, the hole transporting light emitting layer of the above electroluminescent device may be subjected to co-evaporation of trace molecules for controlling the emission spectrum of the device, and includes a small amount of organic substances such as perylene derivatives and coumarin derivatives. An organic thin film may be sufficient.
[0082]
Examples of materials that can be used as hole transport materials include benzidine or its derivatives, styrylamine or its derivatives, triphenylmethane or its derivatives, porphyrin or its derivatives, triazole or its derivatives, imidazole or its derivatives, oxadi Azole or derivative thereof, polyarylalkane or derivative thereof, phenylenediamine or derivative thereof, arylamine or derivative thereof, oxazole or derivative thereof, anthracene or derivative thereof, fluorenone or derivative thereof, hydrazone or derivative thereof, stilbene or derivative thereof, or Examples include heterocyclic conjugated monomers, oligomers, polymers and the like such as polysilane compounds, vinylcarbazole compounds, thiophene compounds, and aniline compounds.
[0083]
Specifically, α-naphthylphenyldiamine, porphyrin, metal tetraphenylporphyrin, metal naphthalocyanine, 4,4 ′, 4 ″ -trimethyltriphenylamine, 4,4 ′, 4 ″ -tris (3-methylphenylphenyl Amino) triphenylamine, N, N, N ′, N′-tetrakis (p-tolyl) p-phenylenediamine, N, N, N ′, N′-tetraphenyl-4,4′-diaminobiphenyl, N— Examples include, but are not limited to, phenylcarbazole, 4-di-p-tolylaminostilbene, poly (paraphenylene vinylene), poly (thiophene vinylene), poly (2,2′-thienylpyrrole), and the like. .
[0084]
Examples of materials that can be used as the electron transporting material include quinoline or a derivative thereof, perylene or a derivative thereof, bisstyryl or a derivative thereof, pyrazine or a derivative thereof.
[0085]
  Specific examples include 8-hydroxyquinoline aluminum, anthracene, naphthalene, phenanthrene, pyrene, chrysene, perylene, butadiene, coumarin, acridine, stilbene, and derivatives thereof.
  In the present invention, as the hole transporting light-emitting material and the electron transporting material, respectively, α-NPD, α-PPD, α-TPD or TPD described later, and Alq Three (Hereinafter the same).
[0086]
Moreover, there is no restriction | limiting in the materials used, such as an anode electrode of the said electroluminescent element, a cathode electrode.
[0087]
For the cathode electrode material, in order to inject electrons efficiently, it is preferable to use a metal having a small work function from the vacuum level of the electrode material. In addition to the aluminum-lithium alloy, for example, aluminum, indium, magnesium, A low work function metal such as silver, calcium, barium, or lithium may be used alone or as an alloy with another metal with increased stability.
[0088]
In addition, in order to take out organic electroluminescence from the anode electrode side, ITO, which is a transparent electrode, was used for the anode electrode described later. However, in order to inject holes efficiently, the anode electrode material from the vacuum level was used. An electrode having a high work function, for example, gold, a tin dioxide-antimony mixture, or a zinc oxide-aluminum mixture may be used.
[0089]
In addition, by selecting a light emitting material, an organic electroluminescent element for color or multicolor emitting light of two colors G and B can be produced. In addition, the present invention can be applied to an organic electroluminescent element that can be used not only for a display but also for a light source, and can also be applied to other optical uses.
[0090]
The organic electroluminescent device described above may be sealed with germanium oxide or the like in order to enhance stability to eliminate the influence of oxygen in the atmosphere, and the device is driven in a vacuum state. May be.
[0091]
<Second Embodiment>
FIG. 24 is a schematic cross-sectional view showing the main part of the blue light emitting element portion 21B according to the second embodiment of the present invention.
[0092]
In the organic EL device according to the present embodiment, the hole transporting light emitting layer 4b is formed on the ITO transparent electrode 5 and the hole transporting light emitting layer is formed as a single layer, as compared with the device of FIG. Is different. The other green light emitting element portion 21G is the same as the element shown in FIG.
[0093]
<Third Embodiment>
FIG. 25 is a schematic cross-sectional view showing the main part of the blue light emitting element portion 21B according to the third embodiment of the present invention.
[0094]
In the organic EL device according to the present embodiment, a hole transport layer (also serving as a hole transport light-emitting layer) 4a is formed on the ITO transparent electrode 5 as compared with the device of FIG. 5, and the second embodiment described above. The hole transporting light emitting layer is formed as a single layer in the same manner as in FIG. Other than that, the second embodiment is the same as the second embodiment.
[0095]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples.
[0096]
Example 1
A specific configuration of the organic EL element according to this example will be described based on the manufacturing method thereof.
[0097]
First, on an ITO substrate provided with an ITO electrode 5 (film thickness of about 100 nm) on a glass substrate 6 of 30 mm × 30 mm, SiO 22An ITO substrate for producing an organic electroluminescent element was produced by masking the area other than the light emitting area of 2 mm × 2 mm by 24 vacuum deposition.
[0098]
Next, as the hole transport layer 4a, m-MTDATA (4,4 ′, 4 ″ -tris (3-methylphenylphenylamino) triphenylamine: the structural formula of FIG. 20) is deposited at a deposition rate of 0.2 to 0.4 nm / sec. Vapor deposition was performed to a thickness of 30 nm under vacuum by a vacuum deposition method.
[0099]
Next, α-NPD (α-naphtyl phenyl diamine: having the structural formula of FIG. 21) functioning as a hole transport layer or a hole transporting light emitting layer 4b is deposited to a thickness of 50 nm under vacuum by a vacuum deposition method. Vapor deposition was performed at 2 to 0.4 nm / sec.
[0100]
Next, the mask is replaced with a mask 22c having an opening 23c area of 1 mm × 2 mm so as to cover the 2 mm × 2 mm light emitting region, and bathocuproine (2,9-dimethyl-4,7-diphenyl-1,10-phenanthroline). 8: structural formula 2 in FIG. 8) was vacuum deposited as a hole blocking layer 33 to a thickness of 20 nm at a deposition rate of 0.2 to 0.4 nm / sec.
[0101]
Next, the mask is returned to 22a having an opening 23a having an area of 2 mm × 2 mm, and Alq functioning as an electron transport layer or an electron transporting light emitting layer 2.Three(8-hydroxy quinoline aluminum: structural formula of FIG. 23) was vacuum-deposited to a thickness of 40 nm.
[0102]
Next, LiF was vacuum-deposited as a cathode electrode 1 to a thickness of about 0.5 nm, and then Al was vacuum-evaporated to a thickness of 200 nm to produce the organic electric field blue / green light emitting element 21 shown in FIG.
[0103]
The characteristics of the organic electric field blue / green light emitting device thus fabricated are measured and the results are shown.
[0104]
FIG. 26 is a graph showing the spectral characteristics of the organic EL element 21 according to Example 1. In FIG. That is, in the light emitting region having bathocuproine functioning as a hole blocking layer, the maximum light emission wavelength was 460 nm, the coordinates on the CIE chromaticity coordinates were (0.16, 0.14), and good blue light emission was exhibited. From the shape of the emission spectrum, it was clear that the light was emitted from α-NPD. In addition, the light emitting site without bathocuproine is Alq which is an electron transporting light emitting material.ThreeThe green light emission with the maximum light emission wavelength of 520 nm and CIE (0.33, 0.55) was obtained.
[0105]
As for the luminance, as shown in FIG. 27, the current density is 350 mA / cm.2The brightness at 6000 cd / m at the blue light emitting part2, 40000 cd / m for the green light emitting part2Met.
[0106]
Furthermore, when this organic EL element was pulse-driven with a duty ratio of 1/100, the current density was 5500 mA / cm.2When converted to DC drive, the peak luminance is 55000 cd / m2Thus, a high-performance and high-brightness blue light-emitting element portion that can sufficiently withstand practical use could be produced.
[0107]
The blue and green light emitting devices thus fabricated have a blue light emitting region that emits light from an α-NPD having a light emitting area of 1 mm × 2 mm in the same light emitting region having a light emitting area of 2 mm × 2 mm, and an Alq having a light emitting area of 1 mm × 2 mm.ThreeIt was an element which has each of the green light emission area | region which is light emission from.
[0108]
Example 2
A specific configuration of the organic EL element according to this example will be described based on the manufacturing method thereof.
[0109]
First, on an ITO substrate provided with an ITO electrode 5 (film thickness of about 100 nm) on a glass substrate 6 of 30 mm × 30 mm, SiO 22An ITO substrate for producing an organic electroluminescent element was produced by masking the area other than the light emitting area of 2 mm × 2 mm by 24 vacuum deposition.
[0110]
Then, on this ITO substrate, α-NPD (α-naphthyl phenyl diamine: having the structural formula of FIG. 21) functioning as a hole transport layer or a hole transport light emitting layer 4b is formed to a thickness of 50 nm under vacuum by a vacuum deposition method. Vapor deposition (deposition rate 0.2 to 0.4 nm / sec) was performed.
[0111]
Next, the mask is replaced with a mask 22c having an opening 23c area of 1 mm × 2 mm so as to cover the 2 mm × 2 mm light emitting region, and bathocuproine (2,9-dimethyl-4,7-diphenyl-1,10-phenanthroline). : Shown in Structural Formula 2 in FIG. 8) was vacuum-deposited as a hole blocking layer 33 to a thickness of 20 nm (deposition rate: 0.2 to 0.4 nm / sec).
[0112]
Next, the mask is returned to 22a having an opening 23a with an area of 2 mm × 2 mm, and Alq functions as an electron transport layer or an electron transporting light emitting layer.Three(8-hydroxy quinoline aluminum: structural formula of FIG. 23) was vacuum-deposited to a thickness of 40 nm.
[0113]
Next, LiF was vacuum-deposited to a thickness of about 0.5 nm as the cathode electrode 1, and then Al was vacuum-deposited to a thickness of 200 nm to produce an organic electric field blue / green light emitting element 21.
[0114]
The characteristics of the organic electric field blue / green light emitting device thus fabricated are measured and the results are shown.
[0115]
That is, like the organic EL element 21 according to Example 1, in the light emitting region having bathocuproine functioning as a hole blocking layer, the maximum light emission wavelength is 460 nm, and the coordinates on the CIE chromaticity coordinates are (0.155, 0.11). There was good blue light emission. From the shape of the emission spectrum, it was clear that the light was emitted from α-NPD. In addition, the light emitting site without bathocuproine is Alq which is an electron transporting light emitting material.ThreeThe green light emission with the maximum light emission wavelength of 520 nm and CIE (0.33, 0.55) was obtained.
[0116]
As for luminance, the current density is 350 mA / cm.2The brightness at 1500 cd / m2Met.
[0117]
The blue and green light emitting devices thus fabricated have a blue light emitting region that emits light from an α-NPD having a light emitting area of 1 mm × 2 mm in the same light emitting region having a light emitting area of 2 mm × 2 mm, and an Alq having a light emitting area of 1 mm × 2 mm.ThreeIt was an element which has each of the green light emission area | region which is light emission from.
[0118]
Example 3
A specific configuration of the organic EL element according to this example will be described based on the manufacturing method thereof.
[0119]
First, in order to fabricate a simple matrix of 8 × 9 (8 lines × 9 columns) (G × 2, B × 1), ITO is used as a line-side electrode 5 on a 30 mm × 30 mm glass substrate 6 and a width of 2.0 mm. 8 pieces are formed with an interval of 0.54 mm and a film thickness of about 100 nm.2Ten insulating layers 24 having a width of 1.0 mm and an interval of 1.54 mm were formed by vacuum deposition. The light emitting area of one formed EL cell is 1.54 × 2.0mm2The aperture ratio was 52.6%.
[0120]
The mask used was 22a having an opening 23a of 19.78 mm × 24.86 mm, and an organic layer was first deposited so as to cover all the light-emitting portions of an 8 × 9 (G × 2, B × 1) simple matrix. .
[0121]
As the hole transport layer 4a, m-MTDATA (4,4 ′, 4 ″ -tris (3-methylphenylphenylamino) triphenylamine: having the structural formula of FIG. 20) is deposited by a vacuum deposition method at a deposition rate of 0.2 to 0.4 nm / sec. An α-NPD (α-naphtyl phenyl diamine: having the structural formula shown in FIG. 21) functioning as a hole transport layer or a hole transporting light emitting layer 4b is formed to a thickness of 30 nm under vacuum by a vacuum deposition method to a thickness of 50 nm. Vapor deposition was performed (deposition rate: 0.2 to 0.4 nm / sec).
[0122]
Next, one of the masks 22b in which three stripe openings 23b each having an opening area of 2.1 mm × 30 mm are opened for each color on a stripe of 2.0 mm × 30 mm which is a light emitting region of ITO. And bathocuproine (2,9-dimethyl-4,7-diphenyl-1,10-phenanthroline: structural formula 2 in FIG. 8) as a hole blocking layer 33 to a thickness of 20 nm on the transparent electrode 5. Vacuum deposition was performed at a deposition rate of 0.2 to 0.4 nm / sec.
[0123]
Next, the mask opening 23a is returned to the mask 22a having an area of 19.78 mm × 24.86 mm, and Alq functioning as the electron transport layer or the electron transporting light emitting layer 2.Three(8-hydroxy quinoline aluminum: structural formula of FIG. 23) was vacuum-deposited to a thickness of 40 nm.
[0124]
Next, the mask was replaced with a stripe-shaped opening, LiF was vacuum-deposited to a thickness of about 0.5 nm as a cathode electrode 1 for each stripe (using three types of masks), and then Al was formed to a thickness of 200 nm. The organic electric field blue / green light emitting element 21 shown in FIG. 3 was produced by vacuum deposition.
[0125]
Since the organic electroluminescent device with a simple matrix thus fabricated has a large aperture area and vapor-deposited m-MTDATA and α-NPD, there is almost no leakage current, and simple matrix driving is possible.
[0126]
When the characteristics of this simple matrix were measured, the stripes having bathocuproine functioning as a hole blocking layer had a maximum emission wavelength of 460 nm and coordinates on the CIE chromaticity coordinates of (0.16, 0.14), which were good. Blue light was emitted. Current density 350mA / cm2The brightness at 1600 cd / m2Met. From the shape of the emission spectrum, it was clear that the light was emitted from α-NPD. In addition, the light emitting site without bathocuproine is an electron transporting light emitting material AlqThreeThe green light emission with the maximum light emission wavelength of 520 nm and CIE (0.33, 0.55) was obtained.
[0127]
Example 4
An organic EL device according to a fourth embodiment of the present invention will be described based on its manufacturing method.
[0128]
In the organic EL device according to this example, the hole transport layer 4a is not provided, and the α-NPD (α-naphtyl phenyl diamine: structural formula of FIG. 21 is used as the hole transporting light-emitting layer 4b. The α-PPD of FIG. 22 or the α-TPD of FIG. 22B or the TPD of (C) may be deposited by vacuum deposition to a thickness of, for example, 50 nm (deposition rate: 0.2 to 0.4 nm / sec). This is the same as the first embodiment except that the hole transporting light emitting layer is formed as a single layer.
[0129]
FIG. 28 is a graph showing the spectral characteristics of the organic EL device according to Example 4 shown in FIG.
[0130]
In the case of this example, the maximum emission wavelength (absorption peak) was about 460 nm, and the coordinates on the CIE chromaticity coordinates were (0.155, 0.11), and good blue emission was exhibited. About green light emission, it was the same as that of FIG.
[0131]
As shown in FIG. 29, the current density is 400 mA / cm.2The brightness at 1400cd / m2Met.
[0132]
From the shape of the emission spectrum, it was clear that light was emitted from the hole transporting light emitting layer 4b made of α-NPD at the blue light emitting part.
[0133]
In addition, as shown in the threshold voltage characteristics of FIG. 30, almost no current flows until the voltage reaches about 5V, and gradually begins to flow past 5V, and then quickly flows out from over 6V. That is, it indicates that low voltage driving is possible and that the threshold voltage characteristics are good.
[0134]
As is apparent from the above description, in each of the organic EL elements of Examples 1 to 4 according to the present invention, the hole blocking layer 33 is provided between the hole transporting light emitting material 4a and / or 4b and the electron transporting layer 2. Thus, the electron-hole recombination in the hole transport layer is sufficient, and it can also serve as the light emitting layer, and stable and efficient light emission can be obtained.
[0135]
Each example described above shows that it is possible to produce an organic EL element that can obtain blue light emission with excellent luminance even at high brightness even when using an existing material. It is considered that the time can be shortened and design guidelines for new light emitting material systems and electron transport materials can be shown.
[0136]
[Effects of the invention]
  In the present invention, as described above, the light emitting region is hole transport.Sexual luminescenceLayer and electron transport layer exist independentlyFirst and secondHole transport between laminatesSexual luminescenceSince the layer and the electron transporting layer are formed of a common material, a laminate exhibiting the emission colors of the respective colors can be manufactured easily and at low cost by a simple process. In addition, by forming the common layers with a large opening mask over the entire effective pixel region, the film forming property or the step coverage is improved, and the leakage current between the cathode and the anode can be reduced.
[0137]
  And in particular, the hole-transporting organic material can emit light by electron-hole recombination (That is, Hole block layer, hole transport light emissionlayerThe organic electric field in which the hole transport layer is a light-emitting layer, which has been considered to be a difficult structure due to the absence of an electron transport material having excellent non-light-emitting properties. Even with a light-emitting element, stable light emission with high luminance and high efficiency can be obtained. In particular, blue light emission is remarkable, and is 10000 cd / m with DC drive.2As described above, the peak luminance of 55000 cd / m in terms of direct current is also obtained by pulse driving at a 1/100 duty ratio.2It is possible to obtain the above.
  That is, in the first stacked body, the holes injected from the anode are suppressed from moving to the electron transport layer due to the presence of the hole block layer in which the levels of HOMO and LUMO are in the above relationship. The hole block layer is filled and injected from the cathode.TheElectrons move to the hole transporting light emitting layer and recombine with the holes filled in the hole blocking layer in the hole transporting light emitting layer.BlueSince light emission occurs, the hole transport layer also serves as a light-emitting layer that is an electron-hole recombination region.BlueBy efficiently generating light emission, stable and high-brightness blue light emission can be achieved even with low voltage driving.In the second stacked body, since the hole blocking layer does not exist, green light emission occurs due to electron-hole recombination in the electron transport layer, and thus two-color light emission combined with the first stacked body. Color can be obtained effectively.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a main part of an organic EL element according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic plan view of the main part of the organic EL element.
FIG. 3 is a cross-sectional view (A) perpendicular to the anode of a main part of an organic EL device according to another embodiment of the present invention, and a cross-sectional view along the anode (B) (line (B)-(B) in (A). FIG.
FIG. 4 is a schematic exploded perspective view of the organic EL element.
5A and 5B are schematic cross-sectional views of the main part of the organic EL element according to the first embodiment of the present invention, in which FIG. 5A is a blue light-emitting element part and FIG. 5B is a green light-emitting element part.
FIG. 6 is a diagram showing a general formula of a phenanthroline derivative that can be used for the hole blocking layer.
FIG. 7 shows the structural formula 1 of the phenanthroline derivative.
FIG. 8 is a diagram showing the structural formula 2 of the phenanthroline derivative.
FIG. 9 is a diagram showing the structural formula 3 of the phenanthroline derivative.
FIG. 10 is a diagram showing the structural formula 4 of the phenanthroline derivative.
FIG. 11 is a diagram showing the structural formula 5 of the phenanthroline derivative.
FIG. 12 is a diagram showing the structural formula 6 of the phenanthroline derivative.
FIG. 13 is a diagram showing the structural formula 7 of the phenanthroline derivative.
FIG. 14 is a diagram showing the structural formula 8 of the phenanthroline derivative.
FIG. 15 is a diagram showing the structural formula 9 of the phenanthroline derivative.
FIG. 16 is a diagram showing the structural formula 10 of the phenanthroline derivative.
FIG. 17 is a band model diagram schematically showing a laminated structure of organic EL elements according to the embodiment.
FIG. 18 is a schematic cross-sectional view of a vacuum vapor deposition apparatus used in the embodiment.
FIG. 19 is a schematic plan view of the vapor deposition mask used in the embodiment and the produced organic EL element.
FIG. 20 is a diagram showing a structural formula of m-MTDATA (hole transporting light-emitting material) used in the embodiment.
FIG. 21 is a diagram showing a structural formula of α-NPD (hole transporting light-emitting material) used in the embodiment.
22 shows another hole-transporting light-emitting material that can be used in the embodiment, in which (A) is a structural formula of α-PPD, (B) is a structural formula of α-TPD, and (C) is a TPD. It is a figure which shows these structural formulas.
FIG. 23 shows Alq used in the same embodiment.ThreeIt is a figure which shows the structural formula of (electron transport material).
FIG. 24 is a schematic cross-sectional view of a substantial part of an organic EL element according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 25 is a schematic cross-sectional view of a main part of an organic EL element according to a third embodiment of the invention.
FIG. 26 is a graph showing the spectral characteristics of the organic EL device according to the first example of the invention.
FIG. 27 is a graph showing current-luminance characteristics of the organic EL element according to the first example.
FIG. 28 is a graph showing spectral characteristics of an organic EL device according to another example of the present invention.
FIG. 29 is a graph showing current-luminance characteristics of organic EL elements according to other examples.
FIG. 30 is a graph showing voltage-luminance characteristics of organic EL elements according to other examples.
FIG. 31 is a schematic cross-sectional view showing an example of a conventional organic EL element.
FIG. 32 is a schematic cross-sectional view showing an example of another organic EL element.
FIG. 33 is a schematic perspective view showing a specific example of the organic EL element.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Metal electrode (cathode), 2 ... Electron transport layer, 4 ... Hole transport layer,
4a, 4b ... hole transporting light emitting layer, 5 ... ITO transparent electrode (anode),
6 ... Glass substrate, 10, 20, 21 ... Organic EL element,
21G ... green light emitting element part, 21B ... blue light emitting element part,
22, 22a, 22b, 22c ... vapor deposition mask,
24 ... insulating layer, 33 ... hole block layer, e ... electron, h ... hole

Claims (8)

陽極と、下記構造式で表されるα−NPD、α−PPD、α−TPD 又はTPDからなる青色発光材料によって形成されたホール輸送性発光層と、このホー ル輸送性発光層中での電子−ホールの再結合を起こすためのフェナントロリン誘導体か らなるホールブロック層と、下記構造式で表されるAlq 3 からなる緑色発光材料によ って形成された電子輸送層と、陰極とがこの順に積層された第1の積層体と、
陽極と、前記ホール輸送性発光層と共通の材料層からなるホール輸送性発光層と、前 記電子輸送層と共通の材料層からなる電子輸送層と、陰極とがこの順に積層された第2 の積層体と
を有し、前記第1の積層体が前記ホール輸送性発光層中での電子−ホールの再結合による青色発光を生じ、前記第2の積層体が前記電子輸送層中での電子−ホールの再結合による緑色発光を生じ、前記第1の積層体においては、
前記ホールブロック層の最高占有分子軌道レベルが、前記ホール輸送性発光層及び前 記電子輸送層のそれぞれの最高占有分子軌道レベルのうちエネルギー的に低い方の最高 占有分子軌道レベルよりもエネルギー的に低く、これによって、前記陽極から注入され るホールが前記電子輸送層へ移動するのを抑制されて前記ホールブロック層に充満する と共に、
前記ホールブロック層の最低非占有分子軌道レベルが、前記ホール輸送性発光層及び 前記電子輸送層のそれぞれの最低非占有分子軌道レベルのうちエネルギー的に低い方の 最低非占有分子軌道レベルよりもエネルギー的に高く、かつエネルギー的に高い方の最 低非占有分子軌道レベルよりもエネルギー的に低く、これによって、前記陰極から注入 される電子が前記ホール輸送性発光層へ移動する
ように構成して、前記ホールブロック層に充満した前記ホールが、前記陰極から注入された前記電子と前記ホール輸送性発光層中で再結合して青色発光が生じる電界発光素子。
α−NPD:
Figure 0004210872
α−PPD:
Figure 0004210872
α−TPD:
Figure 0004210872
TPD:
Figure 0004210872
Alq 3
Figure 0004210872
A positive hole , a hole-transporting light-emitting layer formed of a blue light-emitting material composed of α-NPD, α-PPD, α-TPD or TPD represented by the following structural formula, and electrons in the hole-transporting light-emitting layer - a phenanthroline derivative or Ranaru hole blocking layer to cause recombination of holes, and an electron transporting layer formed me by the green light emitting material composed of Alq 3 represented by the following structural formula, and a cathode in this order A first laminated body, and
A second layer in which an anode, a hole transporting light emitting layer made of a material layer common to the hole transporting light emitting layer, an electron transport layer made of a material layer common to the electron transport layer, and a cathode are laminated in this order. The first stacked body emits blue light by electron-hole recombination in the hole transporting light emitting layer, and the second stacked body in the electron transporting layer. Green light emission is generated by electron-hole recombination, and in the first laminate,
The highest occupied molecular orbital level of the hole blocking layer is energetically higher than the highest occupied molecular orbital level, which is lower in energy among the highest occupied molecular orbital levels of the hole transporting light emitting layer and the electron transporting layer. Low , thereby preventing the holes injected from the anode from moving to the electron transport layer and filling the hole blocking layer,
Lowest unoccupied molecular orbital level of the hole blocking layer, energy than the hole transporting light-emitting layer and energetically lower LUMO level of each of the lowest unoccupied molecular orbital level of the electron transport layer to high, and energetically higher energetically lower than minimum unoccupied molecular orbital level, thereby, electrons injected from the cathode is configured to move into the hole transporting light-emitting layer The electroluminescent device in which the holes filled in the hole blocking layer recombine with the electrons injected from the cathode in the hole transporting light emitting layer to generate blue light emission.
α-NPD:
Figure 0004210872
α-PPD:
Figure 0004210872
α-TPD:
Figure 0004210872
TPD:
Figure 0004210872
Alq 3 :
Figure 0004210872
光学的に透明な基体上に、透明電極、有機ホール輸送性発光層、有機ホールブロック層、有機電子輸送層、及び金属電極が順次積層された前記第1の積層体と、透明電極、有機ホール輸送性発光層、有機電子輸送層、及び金属電極が順次積層された前記第2の積層体とが設けられている、請求項1に記載した電界発光素子。  The first laminate in which a transparent electrode, an organic hole transporting light emitting layer, an organic hole blocking layer, an organic electron transport layer, and a metal electrode are sequentially laminated on an optically transparent substrate, a transparent electrode, and an organic hole The electroluminescent element according to claim 1, further comprising a transporting light emitting layer, an organic electron transporting layer, and the second laminate in which metal electrodes are sequentially laminated. 有機電界発光素子として構成されている、請求項に記載した電界発光素子。The electroluminescent device according to claim 2 , which is configured as an organic electroluminescent device. カラーディスプレイ用の素子として構成されている、請求項に記載した電界発光素子。The electroluminescent element according to claim 3 , which is configured as an element for a color display. 請求項1に記載した電界発光素子を製造する方法であって、
共通の基体上において、前記第1及び第2の積層体に共通の第1電極を形成する工程 と、
前記第1電極上において、前記第1及び第2の積層体を含む領域上に青色発光材料か らなる共通のホール輸送性発光層形成材料を成膜して、前記第1の積層体では電子−ホ ールの再結合による青色発光を生じる各ホール輸送性発光層を形成する工程と、
前記第1の積層体では前記ホール輸送性発光層上にホールブロック層形成材料を成膜 して、前記ホール輸送性発光層中での電子−ホールの再結合を起こすための前記ホール ブロック層を形成する工程と、
前記各ホール輸送性発光層を含む領域上において、前記第1及び第2の積層体を含む 領域上に緑色発光材料からなる共通の電子輸送層形成材料を成膜して、前記第2の積層 体では電子−ホールの再結合による緑色発光を生じる各電子輸送層を形成する工程と、
前記各電子輸送層上に、前記第1及び第2の積層体のそれぞれの第2電極を前記第1 電極に対向して形成する工程と
を有する、電界発光素子の製造方法。
A method for manufacturing the electroluminescent device according to claim 1, comprising:
Forming a first electrode common to the first and second laminates on a common substrate;
On the first electrode, a common hole transporting light emitting layer forming material made of a blue light emitting material is formed on a region including the first and second stacked bodies, and the first stacked body has an electron. A step of forming each hole transporting light emitting layer that generates blue light emission by recombination of holes;
In the first laminate, a hole blocking layer forming material is formed on the hole transporting light emitting layer, and the hole blocking layer for causing electron-hole recombination in the hole transporting light emitting layer is formed. Forming, and
On the region including each hole transporting light emitting layer, a common electron transport layer forming material made of a green light emitting material is formed on the region including the first and second stacked bodies, and the second stacked layer is formed. Forming each electron transport layer that generates green light emission by electron-hole recombination in the body;
Forming a second electrode of each of the first and second stacked bodies on the electron transport layer so as to face the first electrode.
光学的に透明な基体上に、透明電極、有機ホール輸送性発光層、有機ホールブロック層、有機電子輸送層、及び金属電極が順次積層された前記第1の積層体と、透明電極、有機ホール輸送性発光層、有機電子輸送層、及び金属電極が順次積層された前記第2の積層体とを設ける、請求項に記載した電界発光素子の製造方法。The first laminate in which a transparent electrode, an organic hole transporting light emitting layer, an organic hole blocking layer, an organic electron transport layer, and a metal electrode are sequentially laminated on an optically transparent substrate, a transparent electrode, and an organic hole The method for manufacturing an electroluminescent element according to claim 5 , wherein a transporting light emitting layer, an organic electron transporting layer, and the second laminate in which metal electrodes are sequentially laminated are provided. 有機電界発光素子を製造する、請求項に記載した電界発光素子の製造方法。The method for producing an electroluminescent element according to claim 6 , wherein the organic electroluminescent element is produced. カラーディスプレイ用の素子を製造する、請求項に記載した電界発光素子の製造方法。The method for producing an electroluminescent element according to claim 7 , wherein an element for a color display is produced.
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