JP4200611B2 - Winding formation method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用交流発電機等の回転電機の巻線形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用交流発電機に用いられる固定子として、複数の導体セグメントを接合することにより形成された巻線を有するものが従来から知られている。例えば、WO98/54823には、U字状の複数の導体セグメントを固定子鉄心の一方の端面側から挿入した後に、反挿入側の端部同士を接合することにより巻線が形成された固定子が開示されている。この固定子は、連続した導体巻線を巻いて巻線を構成する場合に比べて、規則的に配置された巻線が形成しやすいという特長がある。
【0003】
上述したWO98/54823においては、固定子鉄心の各スロットに挿入された導体は、異なるスロットに収納されたもの同士の端部が接合され、それぞれの接合部が固定子鉄心の形状に沿って周方向に等間隔に並んで配置されている。例えば、上述した公報には、図5に示すような各スロットに4本の導体が挿入された固定子が開示されている。このような固定子の巻線は、ほぼU字状に形成された第1の導体セグメントとこれよりも大きな曲げ半径を有するU字状の第2の導体セグメントを重ねた後に捻り成形したものを、固定子鉄心のスロットに挿入し、各導体セグメントの反ターン部先端同士を接合することにより形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1および第2の導体セグメントを重ねて捻り成形を行った後に固定子鉄心のスロットに挿入する従来の巻線形成方法では、重ねられた2本の導体セグメントの中で内包される第1の導体セグメントの先端部間の距離にばらつきがあると、第1の導体セグメントの先端部同士が接触する場合がある。このような先端部同士の接触は、固定子鉄心の各スロットに第1の導体セグメントを挿入した後にも発生する。例えば図5においては、径方向内側から見て2番目の先端部232dと3番目の先端部232eとが第1の導体セグメントに対応しており、これらの先端部232d、232eが接触すると、これらの間で短絡が生じやすくなるため好ましくない。特に、これらの先端部232d、232eを互いに離間させようとしてもスプリングバックによって思うように変形できないため、この部分の修正作業は容易ではない。このため、接触する先端部232d、232eを確実に離間させるためには、これらの間に絶縁材を挿入する手法が考えられるが、部品点数の増加になるため好ましいことではない。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、導体セグメントの先端部間の距離を確保することができる巻線形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の巻線形成方法では、ほぼV字形状に成形した第1の導体セグメントの外側に、ほぼU字形状に成形した第2の導体セグメントを配置する第1の工程と、第1の導体セグメントと第2の導体セグメントとを組み合わせた状態で、第1の導体セグメントの先端部間の距離を所定値に設定する第2の工程と、第1の導体セグメントと第2の導体セグメントを組み合わせた状態で同時に捻り成形する第3の工程と、第1の導体セグメントと第2の導体セグメントを同時に積層鉄心に形成されたスロットに挿入する第4の工程とを備えている。このように、ほぼV字形状に成型した第1の導体セグメントの外側に、ほぼU字形状に成型した第2の導体セグメントを配置することにより、内側に配置される第1の導体セグメントの先端部においては、V字の形状を維持しようとする弾性力と外側に配置された第2の導体セグメントにより押される力とが働くため、第1の導体セグメントの先端部と第2の導体セグメントの先端部とが接触することとなる。したがって、第1の導体セグメントの先端部間の距離を確保することができる。
【0007】
また、上述した第1の導体セグメントをターン部から先端部にいくにしたがって間隔が増すように形成するとともに、第2の導体セグメントをターン部から先端部までがほぼ平行に形成し、第1および第2の導体セグメントを組み合わせる前の状態において、第1の導体セグメントの先端部間隔が第2の導体セグメントの先端部間隔よりも広く設定することが望ましい。このように、広い先端部間隔を有する第1の導体セグメントの外側から狭い先端部間隔の有する第2の導体セグメントを配置することにより、内包される第1の導体セグメントの先端部間の距離を確保することができ、組み付けの前後においてこれら先端部間の接触を防止することが可能になる。
【0008】
また、上述した第4の工程によって、第1および第2の導体セグメントのそれぞれのターン部から先端部までの部分を、円環状に形成された積層鉄心の内径側と外径側に分けて配置した後に、異なるスロットから突出する第1および第2の導体セグメントの内周側端部同士、および異なるスロットから突出する第1および第2の導体セグメントの外周側端部同士を接合する第5の工程を備えることが望ましい。このように第1および第2の導体セグメントの内周側端部同士を接合するとともに外周側端部同士を接合する場合には、あるスロットから突出した第1の導体セグメントの内周側端部と他のスロットから突出した別の第1の導体セグメントの外周側端部との間の絶縁状態を確保する必要があるが、本発明によれば、確実に第1の導体セグメントの内周側端部と外周側端部との間の距離を確保することができるため、同一スロットに4本以上の導体が収容される巻線の部分的な短絡を、他の絶縁部材等を用いることなく有効に防止することができる。
【0009】
また、上述した第1の導体セグメントを上述した第2の導体セグメントの内側に配置した導体セグメントの組み合わせを複数同時に形成して、この複数の導体セグメントの組み合わせに対して同時に捻り成形を行い、その後、複数の導体セグメントの組み合わせを積層鉄心のスロットに同時に挿入することが望ましい。これにより、巻線内の短絡の防止と同時に、巻線を製造する際の工数の低減が可能になり、コストダウンを図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
図1は、車両用交流発電機の全体構成を示す図である。図1に示す車両用交流発電機1は、固定子2、回転子3、フレーム4、整流器5等を含んで構成されている。
【0012】
固定子2は、固定子鉄心22と、固定子巻線21を構成する導体セグメント23と、固定子鉄心22と各導体セグメント23との間を電気絶縁するインシュレータ24とを備えている。固定子2の詳細な構造については後述する。
【0013】
回転子3は、絶縁処理された銅線を円筒状かつ同心状に巻き回した界磁巻線8を、それぞれが6個の爪部を有するポールコア7によって、シャフト6を通して両側から挟み込んだ構造を有している。また、フロント側のポールコア7の端面には、フロント側から吸い込んだ冷却風を軸方向および径方向に吐き出すために軸流式の冷却ファン11が溶接等によって取り付けられている。同様に、リヤ側のポールコア7の端面には、リヤ側から吸い込んだ冷却風を径方向に吐き出すために遠心式の冷却ファン12が溶接等によって取り付けられている。
【0014】
フレーム4は、固定子2および回転子3を収容しており、回転子3がシャフト6を中心に回転可能な状態で支持されているとともに、回転子3のポールコア7の外周側に所定の隙間を介して配置された固定子2が固定されている。また、フレーム4は、固定子鉄心22の軸方向端面から突出した固定子巻線21に対向した部分に冷却風の吐出窓42を有し、軸方向端面には吸入窓41を有している。
【0015】
上述した構造を有する車両用交流発電機1は、ベルト等を介してプーリ20にエンジン(図示せず)からの回転力が伝えられると回転子3が所定方向に回転する。この状態で回転子3の界磁巻線8に外部から励磁電圧を印加することにより、ポールコア7のそれぞれの爪部が励磁され、固定子巻線に三相交流電圧を発生させることができ、整流器5の出力端子からは所定の直流電流が取り出される。
【0016】
次に、固定子2の詳細について説明する。図2は、固定子2の部分的な断面図である。また、図3は固定子巻線を構成する導体セグメントの斜視図である。
【0017】
固定子鉄心22のスロット25に装備された固定子巻線21は複数の電気導体により構成され、各スロット25には偶数本(本実施形態では4本)の電気導体が収容されている。また、一のスロット25内の4本の電気導体は、図2に示すように固定子鉄心22の径方向に沿って内側から内端層、内中層、外中層、外端層の順で一列に配列されている。
【0018】
一のスロット25内の内端層の電気導体231aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外端層の電気導体231bと対をなしている。同様に、一のスロット25内の内中層の電気導体232aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外中層の電気導体232bと対をなしている。そして、これらの対をなす電気導体は、固定子鉄心22の軸方向の一方の端面側において連続線を用いることにより、ターン部231c、232cを経由することで接続される。
【0019】
したがって、固定子鉄心22の一方の端面側においては、外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとを接続する連続線を、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとを接続する連続線が囲むこととなる。このように、固定子鉄心22の一方の端面側においては、対をなす電気導体の接続部としてのターン部232cが、同じスロット25内に収容された他の対をなす電気導体の接続部としてのターン部231cにより囲まれる。外中層の電気導体232bと内中層の電気導体232aとの接続により中層コイルエンドが形成され、外端層の電気導体231bと内端層の電気導体231aとの接続により端層コイルエンドが形成される。
【0020】
一方、一のスロット25内の内中層の電気導体232aは、固定子鉄心22の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の内端層の電気導体231a′とも対をなしている。同様に、一のスロット25内の外端層の電気導体231b′は、固定子鉄心22の時計回りに向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット25内の外端層の電気導体232bとも対をなしている。そして、これらの電気導体は固定子鉄心22の軸方向の他方の端面側において接続される。
【0021】
したがって、固定子鉄心22の他方の端面側においては、外端層の電気導体231b′と外中層の電気導体232bとを接続する外側接合部と、内端層の電気導体231a′と内中層の電気導体232aとを接続する内側接合部とが、径方向および周方向に互いにずれた状態で配置されている。外端層の電気導体231b′と外中層の電気導体232aとの接続、および内端層の電気導体231a′と内中層の電気導体232aとの接続により、異なる同心円上に配置された2つの隣接層コイルエンドが形成される。
【0022】
さらに、図3に示すように、内端層の電気導体231aと外端層の電気導体231bとが、一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる大セグメント231により提供される。そして、内中層の電気導体232aと外中層の電気導体232bとが一連の電気導体をほぼU字状に成形してなる小セグメント232により提供される。基本となるU字状の導体セグメント23は、大セグメント231と小セグメント232によって形成される。各セグメント231、232は、スロット25内に収容されて軸方向に沿って延びる部分を備えるとともに、軸方向に対して所定角度傾斜して延びる斜行部231f、231g、232f、232gを備える。これらの斜行部によって、固定子鉄心22から軸方向の両端面に突出するコイルエンドが形成されており、回転子3の軸方向の両端面に取り付けられた冷却ファン11、12を回転させたときに生じる冷却風の通風路は、主にこれら斜行部の間に形成されている。
【0023】
以上の構成が全てのスロット25の各導体セグメント23について繰り返される。そして、ターン部231c、232cと反対側のコイルエンドにおいて、外端層の導体セグメント23の先端部231e′と外中層の導体セグメント23の先端部232e、並びに内中層の導体セグメント23の先端部232dと内端層の導体セグメント23の先端部231d′とが溶接、超音波溶接、アーク溶接、ろう付け等の手段によって接合され、電気的に接続されている。
【0024】
このようにして製造される固定子2について、固定子鉄心22の内周側から見た1相分の各導体セグメント23が図4に示されており、ターン部231c、232cと反対側のコイルエンド群の斜視図が図5に示されている。
【0025】
ターン部231c、232cに対応する第1コイルエンド群21aにおいては、中層コイルエンドと端層コイルエンドとが基本コイルエンドとなる。また、ターン部231c、232cと反対側の第2コイルエンド群21bにおいては、隣接層コイルエンドが基本コイルエンドとなる。そして、複数の基本コイルエンドが、規則的に繰り返して配置されている。全てのコイルエンドの間には隙間が確保される。しかも、各基本コイルエンドは、環状のコイルエンド群内において、周方向に関してほぼ一定の密度で分布している。
【0026】
両コイルエンド群21a、21bの内周面は、固定子鉄心22の内周面よりわずかに大きい内径を有して形成されている。さらに、両コイルエンド群21a、21bは、全周にわたってほぼ一定の高さを有している。
【0027】
次に、固定子巻線21を構成する導体セグメント23の製造工程について説明する。図6〜図10は、導体セグメント23の製造工程を示す斜視図である。初めに、大セグメント231に対応した所定の長さを有する直線状の導体セグメント23と小セグメント232に対応した所定の長さを有する直線状の導体セグメント23とを、それぞれ固定子鉄心22のスロット25の数だけ用意する。
【0028】
次に、小セグメント232に対応した所定の長さを有する直線状の導体セグメント23をほぼ中央で折り曲げてV字状に加工する(図6)。小セグメント232を加工するこの工程においては、導体セグメント23がV字状になるように折り曲げる角度が調整される。この工程によって、所定の曲率半径を有するターン部232cが形成され、このターン部232cから先端部にいくにしたがって間隔が広くなる。なお、このV字状に形成された小セグメント232の先端部の外側間隔をaとする。
【0029】
次に、大セグメント231に対応した所定の長さを有する直線状の導体セグメント23をほぼ中央で折り曲げてU字状に加工する(図7)。大セグメント231を加工するこの工程においては、導体セグメント23がU字状になるように折り曲げる角度が調整される。この工程によって、上述したV字状の小セグメント232の折り曲げ部の半径よりも大きな曲率半径を有するターン部231cが形成され、このターン部231で折り曲げられた2つの直線部がほぼ平行になる。なお、このU字状に形成された大セグメント231の先端部の内側間隔をbとする。上述した小セグメント232の先端部の外側間隔aと大セグメント231の先端部の内側間隔bとの間には、a>bの関係がある。
【0030】
次に、小セグメント232の外側に大セグメント231を配置する(図8)。上述したように、小セグメント232の先端部の外側間隔aの方が大セグメント231の先端部の内側間隔bよりも広くなっており、小セグメント232の先端部においては、V字状の形状を維持しようとする弾性力と外側に配置されたU字状の大セグメント231により押される力とが働くため、図8に示すように、小セグメント232の先端部が大セグメント231の先端部に確実に接触するとともに、小セグメント232の先端部同士が離間する。上述した図8に示す工程が、本発明における「第1の工程」に対応している。
【0031】
その後、小セグメント232と大セグメント231とを重ねた状態(図8に示した状態)を維持するとともに、小セグメント232と大セグメント231のそれぞれの先端部間の距離を所定値に調整し、これらの2つのセグメント231、232の両端をそれぞれ捻り治具300および310により固定して(図9)、捻り治具300を2つのセグメント231、232の折り曲げ方向と垂直な方向に半磁極ピッチ分移動させるとともに、捻り治具310を捻り治具300と反対方向に反磁極ピッチ分移動させる(図10)。これにより、大セグメント231と小セグメント232とが同時に捻り成形される。上述した図9、図10に示す工程が、本発明における「第2の工程」、「第3の工程」に対応している。
【0032】
このようにして捻り成形された各セグメント231、232は、組み合わされたままの状態で固定子鉄心22のスロット25に挿入される(図11)。図11に示した工程が、本発明における「第4の工程」に対応している。なお、図11においては、各セグメント231、232がスロット25に挿入される様子を分かりやすくするために、スロット25の開口部側の形状が簡略化されているとともに、インシュレータ24が省略されて描かれているが、実際には、スロット25は上述した図2に示したような形状となっており、各セグメント231、232とスロット25の壁面との間にはインシュレータ24が介在している。
【0033】
各セグメント231、232は、固定子鉄心22の軸方向側面の同一側にターン部231c、232cが揃うようにして重ねてスロット25に挿入される。このとき、各セグメント231、232に含まれる2本の直線部は、それぞれ1磁極ピッチだけ離れた異なるスロット25内に収容される。
【0034】
次に、上述した図5に示すように、反ターン部側に位置する先端部231d′、232d、232e、231e′を互いに反対の周方向に捻った後に、内端層の導体に対応する先端部231d′と内中層の導体に対応する先端部232dとを溶接等によって接合するとともに、外中層の導体に対応する先端部232eと外端層の導体に対応する先端部231e′とを溶接等によって接合する。このようにして形成された各セグメント231、232の接合部は、固定子鉄心22からの高さがほぼ同じになるように形成される。上述した工程が、本発明における「第5の工程」に対応している。
【0035】
このように、本実施形態の車両用交流発電機1では、固定子2を製造する際に、V字状に成形した小セグメント232の外側にU字状に成形した大セグメント231を配置した後にこれらのセグメント231、232を組み合わせた状態で同時に捻り成形して導体セグメント23を成形している。V字に成形した小セグメント232の先端部の外側間隔aの方がU字に形成した大セグメント231の先端部の内側間隔bよりも広くなっていることにより、小セグメント232の先端部においては、V字状の形状を維持しようとする弾性力と外側に配置されたU字状の大セグメント231に押される力とが働くので、小セグメント232の先端部と大セグメント231とが確実に接触するとともに、小セグメント232の先端部同士が離間するという効果が得られる。また、捻り成形された後も小セグメント232および大セグメント231を組み合わせたままの状態に保ち、これらのセグメントを同時に固定子鉄心に備えられた所定のスロットに挿入することにより、固定子巻線21を形成している。したがって、各セグメント231、232を固定子鉄心22のスロットに挿入した状態で、あるいは小セグメント232のそれぞれの先端部を互いに反対の周方向に捻った後の状態で、小セグメント232の隣り合った先端部同士が接触してしまうことがなく、内包された導体セグメント23としての小セグメント232の先端部間の距離と絶縁状態を確保することができる。また、絶縁材等を挿入して絶縁状態を確保する必要がないので、部品点数が増加することもない。
【0036】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、図9および図10に示したように、小セグメント232を大セグメント231の内側に配置して形成される1組の導体セグメントに対して捻り治具300、310によって捻り加工を施していたが、複数組の導体セグメントを平行に重ねて並べ、これら複数組の導体セグメントに対して同時に捻り加工を施すようにしてもよい。また、図11では捻り加工が施された1組の導体セグメント23を固定子鉄心22のスロット25に挿入する場合について説明したが、複数組の導体セグメント23を同時に所定数のスロット25に挿入するようにしてもよい。このように、複数組の導体セグメント23を同時に捻り成形し、また固定子鉄心22に備えられた所定数のスロット25に同時に挿入することにより、固定子2を製造する際の工数を低減することができるので、車両用交流発電機1全体のコストダウンを図ることができる。
【0037】
また、上述した実施形態では、車両用交流発電機の固定子を例にとって本発明の巻線形成方法を説明したが、車両用交流発電機以外の各種の回転電機の固定子あるいは回転子の巻線を導体セグメントを用いて形成する場合について本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用交流発電機の全体構成を示す図である。
【図2】固定子の部分的な断面図である。
【図3】固定子巻線を構成するセグメントの斜視図である。
【図4】固定子巻線を展開して内周側から見た部分的な側面図である。
【図5】固定子の部分的な斜視図である。
【図6】固定子に組み付ける前の導体セグメントの製造工程を示す斜視図である。
【図7】固定子に組み付ける前の導体セグメントの製造工程を示す斜視図である。
【図8】固定子に組み付ける前の導体セグメントの製造工程を示す斜視図である。
【図9】固定子に組み付ける前の導体セグメントの製造工程を示す斜視図である。
【図10】固定子に組み付ける前の導体セグメントの製造工程を示す斜視図である。
【図11】導体セグメントを固定子に組み付ける際の製造工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機
2 固定子
3 回転子
22 固定子鉄心
23 導体セグメント
231 大セグメント
232 小セグメント
25 スロット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a winding forming method for a rotating electrical machine such as an AC generator for a vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a stator having a winding formed by joining a plurality of conductor segments is known as a stator used in a vehicle AC generator. For example, in WO98 / 54823, a stator in which a winding is formed by inserting a plurality of U-shaped conductor segments from one end face side of a stator core and then joining ends on the opposite side to each other. Is disclosed. This stator has a feature that it is easy to form regularly arranged windings as compared to a case where windings are formed by winding continuous conductor windings.
[0003]
In the above-mentioned WO 98/54823, the end portions of the conductors inserted in the slots of the stator core are joined to each other, and the respective joints surround the shape of the stator core. They are arranged at equal intervals in the direction. For example, the above-mentioned publication discloses a stator in which four conductors are inserted in each slot as shown in FIG. The stator winding is formed by twisting a first conductor segment formed in a substantially U shape and a U-shaped second conductor segment having a bending radius larger than that of the first conductor segment. It is formed by inserting into the slots of the stator core and joining the tips of the anti-turn portions of the conductor segments together.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the conventional winding forming method in which the first and second conductor segments are overlapped and twisted and then inserted into the slots of the stator core, the first conductor segment included in the two overlapped conductor segments is included. If the distance between the tip portions of one conductor segment varies, the tip portions of the first conductor segment may come into contact with each other. Such contact between the tip portions also occurs after the first conductor segment is inserted into each slot of the stator core. For example, in FIG. 5, the
[0005]
The present invention has been created in view of such a point, and an object of the present invention is to provide a winding forming method capable of ensuring the distance between the tip portions of the conductor segments.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, according to the winding forming method of the present invention, the second conductor segment formed in a substantially U shape is disposed outside the first conductor segment formed in a substantially V shape. The first step, the second step of setting the distance between the tips of the first conductor segment to a predetermined value in a state where the first conductor segment and the second conductor segment are combined, and the first conductor A third step of simultaneously twisting the segment and the second conductor segment in a combined state; a fourth step of simultaneously inserting the first conductor segment and the second conductor segment into a slot formed in the laminated iron core; It has. In this way, by disposing the second conductor segment molded in a substantially U shape outside the first conductor segment molded in a substantially V shape, the tip of the first conductor segment disposed on the inner side In the portion, since the elastic force for maintaining the V-shaped shape and the force pushed by the second conductor segment arranged on the outside work, the tip of the first conductor segment and the second conductor segment The tip will come into contact. Therefore, the distance between the front-end | tip parts of a 1st conductor segment is securable.
[0007]
In addition, the first conductor segment described above is formed such that the interval increases from the turn part to the tip part, and the second conductor segment is formed substantially parallel from the turn part to the tip part. In a state before the second conductor segments are combined, it is desirable that the distance between the tip portions of the first conductor segments is set wider than the distance between the tip portions of the second conductor segments. In this way, by disposing the second conductor segment having a narrow tip portion interval from the outside of the first conductor segment having a wide tip portion interval, the distance between the tip portions of the first conductor segment to be included can be reduced. It can be ensured, and contact between these tip portions can be prevented before and after assembly.
[0008]
Further, by the fourth step described above, the portions from the respective turn portions to the tip portions of the first and second conductor segments are divided and arranged on the inner diameter side and the outer diameter side of the annular core formed in an annular shape. Then, the inner peripheral side ends of the first and second conductor segments protruding from different slots and the outer peripheral side ends of the first and second conductor segments protruding from different slots are joined together. It is desirable to include a process. Thus, when joining the inner peripheral side edge parts of the 1st and 2nd conductor segments, and joining outer peripheral side edge parts, the inner peripheral side edge part of the 1st conductor segment which protruded from a certain slot It is necessary to secure an insulation state between the outer peripheral side end portion of the first conductor segment protruding from the other slot and the inner peripheral side of the first conductor segment according to the present invention. Since the distance between the end and the outer peripheral end can be secured, partial short-circuiting of windings in which four or more conductors are accommodated in the same slot can be performed without using other insulating members or the like. It can be effectively prevented.
[0009]
In addition, a plurality of combinations of conductor segments in which the first conductor segments described above are arranged inside the second conductor segments described above are simultaneously formed, and twisting is simultaneously performed on the combinations of the plurality of conductor segments. It is desirable to simultaneously insert a combination of a plurality of conductor segments into the slots of the laminated core. As a result, it is possible to reduce the number of man-hours for manufacturing the winding, and to reduce the cost, while preventing a short circuit in the winding.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an AC generator for a vehicle according to an embodiment to which the present invention is applied will be described in detail with reference to the drawings.
[0011]
FIG. 1 is a diagram showing an overall configuration of an automotive alternator. A vehicle alternator 1 shown in FIG. 1 includes a stator 2, a
[0012]
The stator 2 includes a
[0013]
The
[0014]
The frame 4 accommodates the stator 2 and the
[0015]
In the vehicle alternator 1 having the above-described structure, the
[0016]
Next, details of the stator 2 will be described. FIG. 2 is a partial cross-sectional view of the stator 2. FIG. 3 is a perspective view of a conductor segment constituting the stator winding.
[0017]
The stator winding 21 provided in the
[0018]
The electric conductor 231a in the inner end layer in one
[0019]
Therefore, on one end face side of the
[0020]
On the other hand, the inner and middle layer
[0021]
Therefore, on the other end face side of the
[0022]
Furthermore, as shown in FIG. 3, the inner end layer electric conductor 231a and the outer end layer
[0023]
The above configuration is repeated for each
[0024]
For the stator 2 manufactured in this way, each
[0025]
In the first coil end group 21a corresponding to the
[0026]
The inner peripheral surfaces of both
[0027]
Next, the manufacturing process of the
[0028]
Next, the
[0029]
Next, the
[0030]
Next, the
[0031]
Thereafter, while maintaining the state in which the
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
Next, as shown in FIG. 5 described above, after the
[0035]
As described above, in the vehicle alternator 1 of the present embodiment, when the stator 2 is manufactured, after the
[0036]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, A various deformation | transformation implementation is possible within the range of the summary of this invention. For example, in the above-described embodiment, as shown in FIGS. 9 and 10, the twisting
[0037]
In the embodiment described above, the winding forming method of the present invention has been described by taking the stator of the vehicle alternator as an example. However, the stator or rotor winding of various rotating electric machines other than the vehicle alternator is described. The present invention can be applied to the case where a line is formed using a conductor segment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an overall configuration of an automotive alternator.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view of a stator.
FIG. 3 is a perspective view of segments constituting a stator winding.
FIG. 4 is a partial side view of the stator winding as seen from the inner peripheral side.
FIG. 5 is a partial perspective view of a stator.
FIG. 6 is a perspective view showing a manufacturing process of a conductor segment before being assembled to a stator.
FIG. 7 is a perspective view showing a manufacturing process of a conductor segment before being assembled to a stator.
FIG. 8 is a perspective view showing a manufacturing process of a conductor segment before being assembled to a stator.
FIG. 9 is a perspective view showing a manufacturing process of a conductor segment before being assembled to a stator.
FIG. 10 is a perspective view showing a manufacturing process of a conductor segment before being assembled to a stator.
FIG. 11 is a perspective view showing a manufacturing process when the conductor segment is assembled to the stator.
[Explanation of symbols]
1 AC generator 2 for vehicle 2
Claims (4)
前記第1および第2の導体セグメントを組み合わせた状態で、前記第1の導体セグメントの先端部間の距離を所定値に設定する第2の工程と、
前記第1および第2の導体セグメントを同時に捻り成形する第3の工程と、
前記第1および第2の導体セグメントを同時に、積層鉄心に形成されたスロットに挿入する第4の工程と、
を備えることを特徴とする巻線形成方法。A first step of disposing a second U-shaped second conductor segment outside the first V-shaped first conductor segment; and
A second step of setting the distance between the tip portions of the first conductor segments to a predetermined value in a state where the first and second conductor segments are combined;
A third step of simultaneously twisting the first and second conductor segments;
A fourth step of simultaneously inserting the first and second conductor segments into slots formed in the laminated core;
A winding forming method comprising:
前記第1の導体セグメントは、ターン部から先端部にいくにしたがって間隔が増し、前記第2の導体セグメントは、ターン部から先端部までがほぼ平行に形成されており、
前記第1および第2の導体セグメントを組み合わせる前の状態において、前記第1の導体セグメントの先端部間隔が前記第2の導体セグメントの先端部間隔よりも広く設定されていることを特徴とする巻線形成方法。In claim 1,
The distance between the first conductor segment increases from the turn part to the tip part, and the second conductor segment is formed substantially in parallel from the turn part to the tip part,
In a state before the first and second conductor segments are combined, the winding distance between the tip portions of the first conductor segments is set wider than the tip portion spacing of the second conductor segments. Line forming method.
前記第3の工程によって、前記第1および第2の導体セグメントのそれぞれのターン部から先端部までの部分を、円環状に形成された前記積層鉄心の内径側と外径側に分けて配置した後に、異なる前記スロットから突出する前記第1および第2の導体セグメントの内周側端部同士、および異なる前記スロットから突出する前記第1および第2の導体セグメントの外周側端部同士を接合する第5の工程を備えることを特徴とする巻線形成方法。In claim 1 or 2,
According to the third step, the portions from the turn portions to the tip portions of the first and second conductor segments are arranged separately on the inner diameter side and the outer diameter side of the laminated core formed in an annular shape. Later, the inner peripheral side ends of the first and second conductor segments protruding from different slots and the outer peripheral side ends of the first and second conductor segments protruding from different slots are joined together. A winding forming method comprising a fifth step.
前記第1の工程において前記第1および第2の導体セグメントの組み合わせを複数形成し、
前記第3の工程において前記第1および第2の導体セグメントに対して同時に捻り成形を行い、
前記第4の工程において前記第1および第2の導体セグメントを前記積層鉄心の前記スロットに同時に挿入することを特徴とする巻線形成方法。In any one of Claims 1-3,
Forming a plurality of combinations of the first and second conductor segments in the first step;
In the third step, simultaneously twisting the first and second conductor segments,
The winding forming method, wherein the first and second conductor segments are simultaneously inserted into the slots of the laminated core in the fourth step.
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