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JP4295621B2 - ワイヤハーネスの受注生産方法及びその受注生産システム - Google Patents

ワイヤハーネスの受注生産方法及びその受注生産システム Download PDF

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JP4295621B2
JP4295621B2 JP2003548263A JP2003548263A JP4295621B2 JP 4295621 B2 JP4295621 B2 JP 4295621B2 JP 2003548263 A JP2003548263 A JP 2003548263A JP 2003548263 A JP2003548263 A JP 2003548263A JP 4295621 B2 JP4295621 B2 JP 4295621B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体としての自動車などに配索されるワイヤハーネスを生産するワイヤハーネスの受注生産方法及びその受注生産システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車などには、種々の電子機器が搭載される。このため、前記自動車などは、前記電子機器に電源などからの電力やコンピュータなどからの制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、該電線の端部などに取り付けられた端子金具と、コネクタハウジングやチューブやプロテクタやテープやグロメットなどの部品などを備えている。
【0003】
電線は、導電性の芯線と該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えている。電線は、所謂被覆電線である。コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなりかつ箱状に形成されている。コネクタハウジングは、内側に端子金具を収容する。これらの端子金具とコネクタハウジングとでコネクタを構成する。チューブは、絶縁性と弾性を有する合成樹脂からなりかつ円筒状または蛇腹状に形成されている。チューブは、内側に電線を通して該電線を保護する。
【0004】
プロテクタは、プラスチックなどの絶縁性の合成樹脂からなり、断面樋状に形成されている。プロテクタは、内側に電線を収容して、これらの電線とともに外周にテープが巻かれて前記電線と固定される。テープは、可撓性の合成樹脂からなる。テープの一方の表面に粘着面が形成されている。テープは、互いに束ねられた電線の外周や、前記プロテクタなどの外周に巻かれてこれらと固定される。グロメットは、弾性と絶縁性を有する合成樹脂からなりかつ円筒状または蛇腹状に形成されている。グロメットは、内側に電線を通して、車体を構成するパネルの孔内に係合する。グロメットは、パネルを貫通させて電線を取り付ける場合に用いられ、前記パネルの孔との間を水密に保って、防水性及び遮音性を有している。
【0005】
前述したワイヤハーネスの電線は、芯線の大きさと、被覆部の材質(耐熱性の有無などによる材質の変更)と、使用目的などを識別する必要がある。なお、使用目的とは、例えば、エアバック、ABS(Antilock Brake System)や車速情報等の制御信号や、動力伝達系統などの電線が用いられる自動車の系統(システム)を示している。
【0006】
ワイヤハーネスの電線は、前述した使用目的(系統)を識別するために、種々の色で着色されていた。従来の電線を製造する際には、芯線の外周に絶縁性の合成樹脂を押し出し被覆する際に、該合成樹脂に所望の色の着色剤を混入して、所望の色に着色してきた。
【0007】
さらに、前述した部品は、取り付け箇所などを識別するために種々の色で着色されていた。従来の部品を製造する際には、射出成形で合成樹脂を所望の形状に成形する際に、該合成樹脂に所望の色の着色剤を混入して、所望の色に着色してきた。
【0008】
前述したワイヤハーネスを組み立てる際には、まず、図16中のステップS101でワイヤハーネスの生産前に前述した電線や部品を蓄えている。ワイヤハーネスの生産が開始されると、図16中のステップS102に進んで、これらの電線を所望の長さに切断して、必要に応じてこれらの電線同士を接続して、ステップS103に進む。ステップS103では、所望の長さに切断されかつ必要に応じて互いに接続された電線と、前述した端子金具やコネクタハウジングやグロメットなどの部品を準備して、ステップS104に進む。
【0009】
ステップS104では、前述したステップS103で準備された電線の所望の箇所に各部品を取り付けて、サブハーネスを組み立ててステップS105に進む。サブハーネスとは、複数の電線と、該電線の端部などに取り付けられた端子金具と、前記電線の所望の箇所に取り付けられた前述した部品とを備えている。ステップS105では、複数のサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを組み立てて、ステップS106に進む。ステップS106でワイヤハーネスに導通検査と外観検査とを施して、ステップS107に進んで、該ワイヤハーネスを前記自動車を生産する工場などに向けて出荷する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
一方、自動車には、ユーザなどから多種多様な要望がよせられている。このため、前記自動車は、より多種多様な電子機器を搭載することが望まれている。したがって、前記ワイヤハーネスには、例えば100種類程度の電線が用いられることがあるとともに、非常に多くの種類のコネクタハウジングやグロメットなどの部品が用いられることがある。また、前記自動車は、より低コストであることが望まれている。このため、前記自動車は、より短期間で組み立てられることが望まれている。
【0011】
このため、前述したワイヤハーネスを生産する工場では、前記自動車を生産する工場などからのワイヤハーネスの発注前に、前述した100種類程度の電線それぞれと、非常に多くの種類の部品それぞれと、を予め蓄えている。このため、前述したワイヤハーネスを生産する工場では、前述した電線及び部品を蓄えておくために、非常に広いスペースを確保しなければならなかった。
【0012】
また、図16に例示されたワイヤハーネスの生産方法では、前述したステップS101とステップS102との間と、ステップS102とステップS103との間に、一旦電線などを蓄えておくこととなる。また、ステップS103とステップS104との間に電線や部品を一旦蓄えておくこととなる。さらに、前述したステップS104とステップS105との間にサブハーネスを一旦蓄えておくこととなる。このように、従来の生産方法では、一旦蓄えておく電線や部品の数が増加する。また、前述したように、電線や部品の種類自体も多いので、一旦蓄えておく電線や部品の数がより一層増加する。
【0013】
したがって、図16に例示された従来のワイヤハーネスの生産方法では、ワイヤハーネスを生産する工場内に、前述したように電線や部品を一旦蓄えておくスペースが増加する。このため、ワイヤハーネスの生産効率が低下する傾向となっていた。
【0014】
したがって、本発明は、生産する工場に必要とされるスペースを抑制して、ワイヤハーネスの生産効率の低下を抑制できるワイヤハーネスの受注生産方法及びその受注生産システムを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のワイヤハーネスの受注生産方法は、複数の電線と、該電線に取り付けられた端子金具と、前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けられる部品とを備えたサブハーネスを複数組み立てた後に、これらのサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを製造するワイヤハーネスの受注生産方法において、ワイヤハーネスの受注後に、必要な長さの無着色の電線と必要な無着色の部品とを確保し、前記無着色の電線の外表面を着色して所望の長さに切断して端子金具を取り付けるとともに、前記無着色の部品の外表面を着色して、該着色された部品を前記電線または端子金具に取り付けて、前記サブハーネスを組み立てて、これらのサブハーネスを互いに組み付けることを特徴としている。
【0016】
このことによれば、ワイヤハーネスの受注後に無着色の電線を必要な長さ確保する。このため、予め蓄えておく電線の数量(条長)を抑制できる。また、無着色の電線を用いる。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)を抑制できる。
【0017】
無着色の電線の外表面を着色するなどしてサブハーネスを組み立てた後、これらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネスを組み立ててからこれらのサブハーネスを互いに組み付けるまでの間の他に、サブハーネスまたは電線を一旦蓄える必要が生じない。
【0019】
このことによれば、ワイヤハーネスの受注後に更に無着色の部品を確保する。このため、電線にくわえて予め蓄えておく部品の数量を抑制できる。また、無着色の部品を用いる。このため、予め蓄えておく電線の種類にくわえ部品の種類(色種類)を抑制できる。
【0020】
無着色の電線及び部品の外表面を着色するなどしてサブハーネスを組み立てた後、これらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネスを組み立ててからこれらのサブハーネスを互いに組み付けるまでの間と、部品を着色して該部品をサブハーネスに組み付けるなどの間の他に、サブハーネス、電線または部品を一旦蓄える必要が生じない。
【0021】
なお、本明細書でいう無着色とは、電線の被覆部を構成する合成樹脂及び部品を構成する合成樹脂に各種の着色材を混入又は塗布していない状態であり、外表面が前述した合成樹脂自体の色をなしていることである。
【0022】
なお、本明細書でいう電線及び部品の外表面を着色するとは、電線の被覆部及び部品の外表面を着色材で着色することを示している。着色材とは、色材(工業用有機物質)が水またはその他の溶媒に溶解、分散した液状物質である。有機物質としては、染料、顔料(大部分は有機物であり、合成品)があり、時には染料が顔料として、顔料が染料として用いられることがある。より具体的な例として、本明細書でいう着色材とは、着色液と塗料との双方を示している。
【0023】
着色液とは、溶媒中に染料が溶けているもの又は分散液中に染料が分散しているものを示しており、塗料とは、分散液中に顔料が分散しているものを示している。このため、着色液で電線及び部品の外表面を着色すると、染料が被覆部及び部品内にしみ込み、塗料で電線及び部品の外表面を着色すると、顔料が被覆部及び部品内にしみ込むことなく外表面に接着する。即ち、本明細書でいう電線及び部品の外表面を着色するとは、電線及び部品の外表面の全体又は一部を染料で染めることと、電線及び部品の外表面の全体又は一部に顔料を塗ることとを示している。
【0024】
また、前記溶媒と分散液は、電線の被覆部及び部品を構成する合成樹脂と親和性のあるものが望ましい。この場合、染料が被覆部及び部品内に確実にしみ込んだり、顔料が被覆部及び部品の外表面に確実に接着することとなる。
【0025】
さらに、本明細書でいう部品とは、例えば、絶縁性の合成樹脂からなりかつ箱状に形成されたコネクタハウジングや、絶縁性と弾性を有する合成樹脂からなりかつ円筒状または蛇腹状に形成されたチューブや、プラスチックなどの絶縁性の合成樹脂からなりかつ断面樋状に形成されたプロテクタや、絶縁性と弾性を有する合成樹脂からなりかつ円筒状または蛇腹状に形成されたグロメットや、可撓性の合成樹脂からなりかつ一方の表面に粘着面が形成されたテープなどの、ワイヤハーネスを構成しかつ電線又は端子金具などに取り付けられる部品である。
【0026】
請求項に記載の本発明のワイヤハーネスの受注生産システムは、無着色の電線を蓄える電線ストック部と、前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けられる無着色の部品を蓄える部品ストック部と、複数の電線と該電線に取り付けられた端子金具とを備えたサブハーネスを組み立てるサブハーネス組立部を複数備えかつ該サブハーネス組立部で組み立てられたサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを製造するワイヤハーネス組立部と、を備えたワイヤハーネスの受注生産システムにおいて、前記ワイヤハーネス組立部は、発注側からのワイヤハーネスの発注量に必要な電線の量を示す電線量データを作成して、該電線量データを前記電線ストック部に送付し、かつ、発注側からのワイヤハーネスの発注量に必要な部品の量を示す部品量データを作成して、該部品量データを前記部品ストック部に送付し、前記電線ストック部は、前記電線量データに応じた量の無着色の電線を前記ワイヤハーネス組立部に向かって搬送し、前記部品ストック部は、前記部品量データに応じた量の無着色の部品を前記ワイヤハーネス組立部に向かって搬送し、前記サブハーネス組立部は、無着色の電線の外表面を着色する着色ユニットを備え、かつ、前記ワイヤハーネス組立部は、無着色の部品の外表面を着色する第2の着色ユニットを備えているとともに、前記サブハーネス組立部は、前記着色ユニットで前記電線ストック部からの無着色の電線の外表面を着色して所望の長さに切断するとともに、端子金具を取り付けてサブハーネスを組み立て、そして、前記ワイヤハーネス組立部は、前記部品ストック部からの無着色の部品の外表面を前記第2の着色ユニットで着色して、着色された部品を前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けることを特徴としている。
【0027】
このことによれば、ワイヤハーネス組立部は発注側からの受注後に、必要な電線の量を示す電線量データを電線ストック部に送付する。電線ストック部は、電線量データに応じた量の無着色の電線を、ワイヤハーネス組立部に向かって搬送する。このため、ワイヤハーネス組立部で一旦蓄えておく電線の数量(条長)を抑制できる。また、無着色の電線を用いる。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)を抑制できる。
【0028】
また、着色ユニットで無着色の電線の外表面を着色するなどして、サブハーネス組立部がサブハーネスを組み立てた後、ワイヤハーネス組立部がこれらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネス組立部の直後の他に、サブハーネスまたは電線を一旦蓄える必要が生じない。
【0030】
このことによれば、ワイヤハーネス組立部は発注側からの受注後に、電線量データにくわえ必要な部品の量を示す部品量データを部品ストック部に送付する。部品ストック部は、部品量データに応じた量の無着色の部品を、ワイヤハーネス組立部に向かって搬送する。このため、電線にくわえてワイヤハーネス組立部で一旦蓄えておく部品の数量を抑制できる。また、無着色の部品を用いる。このため、予め蓄えておく部品の種類(色種類)を抑制できる。
【0031】
また、第2の着色ユニットで無着色の部品の外表面を着色するなどして、サブハーネス組立部がサブハーネスを組み立てた後、ワイヤハーネス組立部がこれらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネス組立部の直後の他に、サブハーネスまたは電線または部品を一旦蓄える必要が生じない。
【0032】
請求項に記載の本発明のワイヤハーネスの受注生産方法は、複数の電線と、該電線に取り付けられた端子金具と、前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けられる部品とを備えたサブハーネスを複数組み立てた後に、これらのサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを製造するワイヤハーネスの受注生産方法において、ワイヤハーネスの受注後に、必要な長さの無着色の電線と必要な無着色の部品とを確保し、前記無着色の電線の外表面を着色した後に、外表面をさらに着色して所望の長さに切断して端子金具を取り付けるとともに、前記無着色の部品の外表面を着色して、該着色された部品を前記電線または端子金具に取り付けて、前記サブハーネスを組み立てて、これらのサブハーネスを互いに組み付けることを特徴としている。
【0033】
このことによれば、ワイヤハーネスの受注後に無着色の電線を必要な長さ確保する。このため、予め蓄えておく電線の数量(条長)を抑制できる。また、無着色の電線の外表面をワイヤハーネスの受注後に着色する。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)を抑制できる。
【0034】
電線の外表面を更に着色するなどしてサブハーネスを組み立てた後、これらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネスを組み立ててからこれらのサブハーネスを互いに組み付けるまでの間の他に、サブハーネスまたは電線を一旦蓄える必要が生じない。
【0036】
このことによれば、ワイヤハーネスの受注後に更に無着色の部品を確保する。このため、電線にくわえて予め蓄えておく部品の数量を抑制できる。また、ワイヤハーネスの受注後に部品を着色する。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)にくわえ部品の種類(色種類)を抑制できる。
【0037】
請求項に記載の本発明のワイヤハーネスの受注生産システムは、無着色の電線を蓄える電線ストック部と、前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けられる無着色の部品を蓄える部品ストック部と、無着色の電線の外表面を着色する着色部と、複数の電線と該電線に取り付けられた端子金具とを備えたサブハーネスを組み立てるサブハーネス組立部を複数備えかつ該サブハーネス組立部で組み立てられたサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを製造するワイヤハーネス組立部と、を備えたワイヤハーネスの受注生産システムにおいて、前記ワイヤハーネス組立部は、発注側からのワイヤハーネスの発注量に必要な電線の量を示す電線量データを作成して、該電線量データを前記電線ストック部に送付し、かつ、発注側からのワイヤハーネスの発注量に必要な部品の量を示す部品量データを作成して、該部品量データを前記部品ストック部に送付し、前記電線ストック部は、前記電線量データに応じた量の無着色の電線を前記着色部に向かって搬送し、前記部品ストック部は、前記部品量データに応じた量の無着色の部品を前記ワイヤハーネス組立部に向かって搬送し、前記着色部は、前記電線ストック部からの無着色の電線の外表面を着色してワイヤハーネス組立部に向かって搬送し、前記サブハーネス組立部は、前記着色部において着色された電線の外表面をさらに着色する前記着色部とは別体の着色ユニットを備え、かつ、前記ワイヤハーネス組立部は、無着色の部品の外表面を着色する第2の着色ユニットを備えているとともに、前記サブハーネス組立部は、前記着色ユニットで前記電線の外表面をさらに着色して前記電線を所望の長さに切断するとともに、端子金具を取り付けてサブハーネスを組み立て、そして、前記ワイヤハーネス組立部は、前記部品ストック部からの無着色の部品の外表面を前記第2の着色ユニットで着色して、着色された部品を前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けることを特徴としている。
【0038】
このことによれば、ワイヤハーネス組立部は発注側からの受注後に、必要な電線の量を示す電線量データを電線ストック部に送付する。電線ストック部は、電線量データに応じた量の無着色の電線を着色部に向かって搬送する。着色部は、無着色の電線を着色して、ワイヤハーネス組立部に向かって搬送する。このため、ワイヤハーネス組立部で一旦蓄えておく電線の数量(条長)を抑制できる。また、ワイヤハーネスの受注後に無着色の電線の外表面を着色する。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)を抑制できる。
【0039】
また、着色ユニットで電線の外表面を更に着色するなどして、サブハーネス組立部がサブハーネスを組み立てた後、ワイヤハーネス組立部がこれらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネス組立部の直後の他に、サブハーネスまたは電線を一旦蓄える必要が生じない。
【0041】
このことによれば、ワイヤハーネス組立部は発注側からの受注後に、電線量データにくわえ必要な部品の量を示す部品量データを部品ストック部に送付する。部品ストック部は、部品量データに応じた量の無着色の部品を、ワイヤハーネス組立部に向かって搬送する。このため、電線にくわえてワイヤハーネス組立部で一旦蓄えておく部品の数量を抑制できる。また、ワイヤハーネスの受注後に部品の外表面を着色する。このため、予め蓄えておく部品の種類(色種類)を抑制できる。
【0042】
また、第2の着色ユニットで無着色の部品の外表面を着色するなどして、サブハーネス組立部がサブハーネスを組み立てた後、ワイヤハーネス組立部がこれらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネス組立部の直後の他に、サブハーネスまたは電線または部品を一旦蓄える必要が生じない。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態にかかるワイヤハーネスの受注生産システムを図1ないし図10を参照して説明する。本発明の第1の実施形態にかかるワイヤハーネスの受注生産システム1(図1に示す)は、図9に示すワイヤハーネス2を組み立てる装置である。
【0044】
ワイヤハーネス2は、自動車などに配索される。ワイヤハーネス2は、図9に示すように、複数の電線3(図10に示す)と、複数のコネクタ4と、ジョイント端子5(図10に示す)と、チューブ6と、プロテクタ7と、グロメット8と、テープ9とを備えている。ワイヤハーネス2は、図10に示すサブハーネス10が複数組み付けられて構成されている。このため、ワイヤハーネス2は、サブハーネス10を複数備えている。図10に示すサブハーネス10は、複数の電線3と、複数のコネクタ4と、ジョイント端子5とを備えている。
【0045】
電線3は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の合成樹脂からなる被覆部とを備えた所謂被覆電線である。複数の電線3は、互いに束ねられる。電線3は、それぞれ、被覆部の外表面3aが所望の色に着色されている。なお、外表面3aは、本明細書に記した電線3の外表面をなしている。
【0046】
コネクタ4は、導電性の端子金具11と、絶縁性のコネクタハウジング12とを備えている。端子金具11は、導電性の板金を折り曲げて形成される。端子金具11は、前記電線3の端部に取り付けられる。端子金具11は、電線3の芯線と電気的に接続される。コネクタハウジング12は、絶縁性の合成樹脂からなりかつ箱状に形成されている。コネクタハウジング12は、端子金具11を収容する。こうして、コネクタハウジング12に端子金具11が取り付けられる。
【0047】
ジョイント端子5は、導電性の板金からなる。ジョイント端子5は、複数の電線3の芯線を互いに電気的に接続する。ジョイント端子5が電線3の芯線同士を接続する接続箇所では、電線3の被覆部が除去されて芯線が露出している。ジョイント端子5は、露出した芯線を覆う。そして、ジョイント端子5は、露出した芯線同士を加締めて、これらの芯線即ち電線3同士を電気的に接続する。
【0048】
前述した構成のサブハーネス2は、電線3を所望の長さに切断しかつ前記端部などの被覆部を除去する。露出した芯線に端子金具11を加締めるなどして、前記電線3の端部に端子金具11を取り付ける。電線3の前記接続箇所に位置する被覆部を除去する。ジョイント端子5で、前記接続箇所から露出した芯線を加締めて、電線3同士を接続する。端子金具11をコネクタハウジング12内に挿入する。端子金具11をコネクタハウジング12に取り付ける。
【0049】
チューブ6は、絶縁性と弾性を有する合成樹脂からなりかつ円筒状または蛇腹状に形成されている。チューブ6は、内側に電線3を通して、該電線3を保護する。プロテクタ7は、プラスチックなどの絶縁性の合成樹脂からなりかつ断面樋状に形成されている。プロテクタ7は、内側に電線3を収容して、電線3とともに外周にテープ9などが巻かれて前記電線3と固定される。
【0050】
グロメット8は、弾性と絶縁性を有する合成樹脂からなりかつ円筒状または蛇腹状に形成されている。グロメット8は、内側に電線3を通して、自動車の車体を構成するパネルの孔内に係合する。グロメット8は、パネルを貫通して電線3を取り付ける場合に用いられる。グロメット8は、前記パネルの孔との間を水密に保って、防水性及び遮音性を有している。
【0051】
テープ9は、可撓性を有する合成樹脂からなりかつ帯状に形成されている。テープ9の一方の表面に粘着面が形成されている。テープ9は、互いに束ねられた複数の電線3の外周や、前記プロテクタ7などの外周に巻かれてこれらと固定される。なお、前述したコネクタハウジング12やチューブ6やプロテクタ7やグロメット8やテープ9は、本明細書に記した部品である。
【0052】
前述した構成のワイヤハーネス2を組み立てる場合には、まず、図10に示すサブハーネス10を組み立てる。これらのサブハーネス10の電線3を互いに束ねるなどして、該電線3にチューブ6やプロテクタ7やグロメット8などを取り付ける。これらの外周にテープ9などを巻くなどしてこれらを固定する。こうして、サブハーネス10同士を互いに組み付けるなどして、ワイヤハーネス2を組み立てる。こうして組み立てられたワイヤハーネス2は、自動車などに配される電子機器のコネクタに前記コネクタ4がコネクタ結合して、前記電子機器同士を接続する。ワイヤハーネス2は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝える。
【0053】
ワイヤハーネスの受注生産システム1は、前述した構成のワイヤハーネス2を組み立てるシステムである。ワイヤハーネスの受注生産システム1は、図1に示すように、電線ストック部13と、部品ストック部14と、ワイヤハーネス組立部15とを備えている。
【0054】
電線ストック部13は、例えばドラムに巻くなどして、被覆部が無着色の電線3を蓄えている。電線ストック部13は、芯線の外径や、被覆部の外径や、被覆部の材質の異なる無着色の電線3を、品番毎に複数蓄えている。電線ストック部13は、必要に応じて、電線製造側(電線工場)24に、必要な種類の電線3の発注を行う。電線ストック部13には、電線製造側24から必要な種類の電線3が供給される。
【0055】
部品ストック部14は、無着色のコネクタハウジング12や、無着色のチューブ6や、無着色のプロテクタ7や、無着色のグロメット8や、無着色のテープ9や、端子金具11を蓄えている。部品ストック部14は、これらの部品12,6,7,8,9及び端子金具11を品番毎に複数蓄えている。部品ストック部14は、必要に応じて、部品製造側(部品工場)25に、必要な種類の部品12,6,7,8,9及び端子金具11の発注を行う。部品ストック部14には、部品製造側25から必要な種類の部品12,6,7,8,9及び端子金具11が供給される。
【0056】
なお、本明細書でいう無着色とは、電線3の被覆部を構成する合成樹脂及び各部品12,6,7,8,9を構成する合成樹脂に各種の着色材が混入していない状態であり、外表面が前述した合成樹脂自体の色をなしていることである。
【0057】
ワイヤハーネス組立部15は、ワイヤハーネス2の受注後に、必要な種類の無着色の電線3を必要な長さ以上、電線ストック部13から取り寄せる。ワイヤハーネス組立部15は、ワイヤハーネス2の受注後に必要な種類の無着色の電線3を必要な長さ確保する。ワイヤハーネス組立部15は、ワイヤハーネス2の受注後に、必要な種類の無着色の部品12,6,7,8,9を必要な分部品ストック部14から取り寄せる。ワイヤハーネス組立部15は、ワイヤハーネス2の受注後に必要な種類の無着色の部品12,6,7,8,9を必要な分確保する。
【0058】
そして、ワイヤハーネス組立部15は、サブハーネス10を組み立てる。このとき、サブハーネス10を構成する電線3の被覆部及び各部品12,6,7,8,9を着色する。さらに、これらのサブハーネス10を互いに組み付けてワイヤハーネス2を組み立てるとともに、導通検査及び外観検査を施して、組み立てたワイヤハーネス2を出荷する。
【0059】
ワイヤハーネス組立部15は、図2に示すように、サブハーネス組立ライン26と、ワイヤハーネス組立ライン27と、第2の着色ユニット28と、検査ユニット29と、ワイヤハーネス2の組立に必要な全ての部品を発注量に応じ、各ライン26,27へ供給するためのシーケンスなどを含んだ制御システムとしての制御装置30とを備えている。また、制御装置30などの制御システムが行うシーケンスを人為的に行っても、機械、電気情報を入れた装置で行っても構わない。サブハーネス組立ライン26は、複数のサブハーネス組立部31を備えている。各サブハーネス組立部31には、電線ストック部13から無着色の電線3が供給されるとともに、部品ストック部14から端子金具11が供給される。
【0060】
サブハーネス組立部31は、着色ユニット32と、切断ユニット33と、ジョイントユニット34と、サブ組立ユニット35とを備えている。着色ユニット32には、電線ストック部13から無着色の電線3が供給される。
【0061】
着色ユニット32は、前記電線3の被覆部の外表面3aに塗料を塗ったり前記被覆部の外表面3aを着色液で染色して、前記被覆部を構成する合成樹脂とは異なる色Pに、前記電線3の被覆部の外表面3aを着色する。
【0062】
本明細書でいう電線3及び各部品12,6,7,8,9の外表面を着色するとは、電線3の被覆部の外表面3a及び各部品12,6,7,8,9の外表面を着色材で着色することを示している。着色材とは、色材(工業用有機物質)が水またはその他の溶媒に溶解、分散した液状物質である。有機物質としては、染料、顔料(大部分は有機物であり、合成品)があり、時には染料が顔料として、顔料が染料として用いられることがある。より具体的な例として、本明細書でいう着色材とは、着色液と塗料との双方を示している。
【0063】
着色液とは、溶媒中に染料が溶けているもの又は分散液中に染料が分散しているものを示しており、塗料とは、分散液中に顔料が分散しているものを示している。このため、着色液で被覆部の外表面3a及び各部品12,6,7,8,9の外表面を着色すると、染料が被覆部及び各部品12,6,7,8,9内にしみ込み、塗料で被覆部の外表面3a及び各部品12,6,7,8,9の外表面を着色すると、顔料が被覆部及び各部品12,6,7,8,9内にしみ込むことなく外表面に接着する。即ち、本明細書でいう電線3の被覆部の外表面3a及び各部品12,6,7,8,9の外表面を着色するとは、電線3の被覆部の外表面3a及び各部品12,6,7,8,9の外表面の全体又は一部を染料で染めることと、電線3の被覆部の外表面3a及び各部品12,6,7,8,9の外表面の全体又は一部に顔料を塗ることとを示している。
【0064】
また、前記溶媒と分散液は、電線3の被覆部及び各部品12,6,7,8,9を構成する合成樹脂と親和性のあるものが望ましい。この場合、染料が電線3の被覆部及び各部品12,6,7,8,9内に確実にしみ込んだり、顔料が電線3の被覆部の外表面3a及び各部品12,6,7,8,9の外表面に確実に接着することとなる。
【0065】
着色ユニット32として、図5ないし図8に示す第1ないし第4の着色装置16,18,19,20のうち少なくとも一つを用いる。即ち、サブハーネス組立部31は、第1ないし第4の着色装置16,18,19,20のうち少なくとも一つを備えている。
【0066】
図5に示された第1の着色装置16は、図5(a)に示すように、一対のローラ16aと、複数の噴霧器(スプレー)16bと、複数のマーカ(Marker)16cと、を備えている。一対のローラ16aは、互いに間隔をあけて配されかつ互いの間に前記電線3を該電線3の長手方向に沿って走行させる。
【0067】
噴霧器16bは、図示例では、一対設けられている。噴霧器16bは、塗料や着色液を一対のローラ16a間を走行する電線3に向かって吹き付ける。一対の噴霧器16bは、前記電線3の外表面3aを塗料で着色する又は着色液で染色(着色)する。一対の噴霧器16bは、前記電線3の全周に亘って、被覆部を構成する合成樹脂とは異なる色Pに外表面3aを着色する。
【0068】
マーカ16cは、図示例では、一対設けられている。マーカ16cは、噴霧器16bより電線3の走行方向の下流側に配されている。マーカ16cは、電線3の外表面3aに接触して、該電線3の外表面3aの一部に前記噴霧器16bが着色した色Pと合成樹脂自体の色との双方と異なる色Rの塗料や着色液を付着させる。マーカ16cは、前記電線3の外表面3aの一部を前記噴霧器16bが着色した色Pと合成樹脂自体の色との双方と異なる色Rに着色する。
【0069】
前述した構成の第1の着色装置16は、電線3の外表面3aを、全周に亘って噴霧器16bが色P(図中に平行斜線で示す)に着色するとともに、噴霧器16bが着色した上をマーカ16cが前記色P及び合成樹脂の色と異なる色Rに着色する。第1の着色装置16は、図5(b)に示すように、電線3の外表面3aを前記色P,Rでストライプの模様に着色する。
【0070】
第2の着色装置18は、図6(a)に示すように、一対の走行ローラ18aと、管状部材18bと、着色部18cと、を備えている。一対の走行ローラ18aは、互いの間に電線3を通して、該電線3を走行させる。
【0071】
管状部材18bは、前記電線3の端部などが侵入可能な円管状に形成されている。管状部材18bには、貫通孔18dが設けられている。着色部18cは、貫通孔18dを通して、管状部材18b内の電線3の外表面3aの一部に塗料や着色液を塗布する。着色部18cは、被覆部を構成する合成樹脂の色と前記色P,Rとは異なる色S(図中に平行斜線で示す)に電線3の外表面3aの一部を着色する。
【0072】
前述した構成の第2の着色装置18は、着色部18cで、電線3の外表面3aの一部を、前記合成樹脂の色と色P,Rとは異なる色Sに着色する。第2の着色装置18は、図6(b)に示すように、電線3の外表面3aの一部を前記色Sに着色して、印39を形成する。
【0073】
第3の着色装置19は、図7(a)に示すように、電線クランパ19aと、噴霧器(スプレー)19bと、を備えている。電線クランパ19aは、電線3の特に端部をクランプ(固定)する。噴霧器19bは、前記電線3の端部の外表面3aの一部に塗料や着色液を吹き付ける。噴霧器19bは、被覆部を構成する合成樹脂の色と色P,Rとは異なる色S(図中に平行斜線で示す)に電線3の外表面3aの一部を着色する。
【0074】
前述した構成の第3の着色装置19は、図7(b)に示すように、噴霧器19bで、電線3の外表面3aの一部を、前記被覆部を構成する合成樹脂の色と色P,Rとは異なる色Sに着色する。第3の着色装置19は、図7(b)に示すように、電線3の外表面3aの一部を前記色Sに着色して、印39を形成する。
【0075】
第4の着色装置20は、図8(a)に示すように、電線クランパ20aと、スタンプ20bと、を備えている。電線クランパ20aは、互いに接離する挟持部材20c,20cを備えている。電線クランパ20aは、挟持部材20c,20c間に電線3の特に端部を挟む。電線クランパ20aは、電線3の端部をクランプ(固定)する。
【0076】
スタンプ20bは、挟持部材20c,20cが互いに接離すると、電線3の端部に接離する。スタンプ20bは、挟持部材20c,20cが互いに近づくと、該挟持部材20c,20c間に挟まれた電線3の端部に近づく。スタンプ20bは、前記電線3の端部に接触して、前記端部の外表面3aの一部に塗料や着色液を塗布する。スタンプ20bは、被覆部を構成する合成樹脂の色と色P,Rとは異なる色S(図中に平行斜線で示す)に電線3の外表面3aの一部を着色する。
【0077】
前述した構成の第4の着色装置20は、スタンプ20bで、電線3の外表面3aの一部を、前記被覆部を構成する合成樹脂の色と色P,Rとは異なる色Sに着色する。第4の着色装置20は、図8(b)に示すように、電線3の外表面3aの一部を前記色Sに着色して、印39を形成する。
【0078】
また、着色ユニット32として、後述する第2の実施形態に示す第5及び第6の着色装置21,22と、前述した第2ないし第4の着色装置18,19,20とを組み合わせても良い。この場合、電線3の被覆部の外表面3aを第5の着色装置21又は第6の着色装置22で色Pに着色し、その上の一部を第2ないし第4の着色装置18,19,20を用いて色Sに着色して、印39を形成する。
【0079】
切断ユニット33には、着色ユニット32から外表面3aが着色された電線3が供給される。切断ユニット33に供給される電線3の被覆部は、顔料又は染料で所望の色に着色された状態となっている。即ち、切断ユニット33には、着色済みの電線3が供給される。
【0080】
切断ユニット33は、前記電線3を所望の長さに切断する。切断ユニット33は、切断した電線3の端部などに位置する被覆部を除去する。即ち、切断ユニット33は、電線3に皮むき加工を施す。切断ユニット33は、被覆部が除去された電線3の端部に端子金具11を取り付ける。
【0081】
ジョイントユニット34には、切断ユニット33から該切断ユニット33で端子金具11などが取り付けられた電線3が供給される。ジョイントユニット34は、前記電線3の前述した接続箇所に位置する被覆部を除去する。ジョイントユニット34は、ジョイント端子5で芯線を加締めて電線3同士を接続する。
【0082】
サブ組立ユニット35には、ジョイントユニット34から端子金具11が取り付けられた電線3が供給される。サブ組立ユニット35は、電線3の端部などに取り付けられた端子金具11をコネクタハウジング12内に挿入する。サブ組立ユニット35は、端子金具11をコネクタハウジング12に取り付けて、コネクタ4を組み立てる。こうしてサブ組立ユニット35は、サブハーネス10を組み立てる。
【0083】
ワイヤハーネス組立ライン27は、複数の布線ボード36を備えている。布線ボード36は、板状に形成されている。布線ボード36は、図示しない輪状のレールなどによって工場のフロア上をレールに沿って走行する。即ち、布線ボード36は、無端走行する。
【0084】
布線ボード36の表面には、前記コネクタハウジング12などの各種の部品12,6,7,8,9の外形や、電線3の配索パターンが描かれている。布線ボード36には、図示しない結き具が取り付けられている。結き具は、それぞれサブハーネス10の電線3を結くことができる。結き具は、前記配索パターンにしたがって、サブハーネス10を支持(布線)する。
【0085】
第2の着色ユニット28には、部品ストック部14から無着色の各種の部品12,6,7,8,9が供給される。第2の着色ユニット28は、各部品12,6,7,8,9の外表面に塗料を塗ったり着色液で染色して、各部品12,6,7,8,9を構成する合成樹脂とは異なる色に、各部品12,6,7,8,9の外表面を着色する。第2の着色ユニット28は、着色した各部品12,6,7,8,9を各サブハーネス組立部31またはワイヤハーネス組立ライン27に向かって搬送する。
【0086】
検査ユニット29には、ワイヤハーネス組立ライン27から組立済みのワイヤハーネス2が供給される。検査ユニット29は、組立済のワイヤハーネス2に導通検査を施す。このとき、作業員などが組立済のワイヤハーネス2に外観検査を施す。
【0087】
制御装置30は、周知のRAM、ROM、CPUなどを備えたコンピュータであって、前記サブハーネス組立ライン26と、ワイヤハーネス組立ライン27と、第2の着色ユニット28と、検査ユニット29などと接続して、ワイヤハーネス組立部15全体即ちワイヤハーネスの受注生産システム1全体の制御をつかさどる。制御装置30は、ワイヤハーネス2の組立に必要な全ての部品を発注量に応じ、各ライン26,27へ供給するためのシーケンスなどを含んだ制御システムである。また、制御装置30が行う後述するシーケンスを人為的に行っても、機械、電気情報を入れた装置で行っても構わない。制御装置30は、図3に示すように、データを入力されるデータ入力モジュール40と、データ分別モジュール41と、電線量データ作成モジュール42と、部品量データ作成モジュール43と、データ出力モジュール44などを備えている。
【0088】
データ入力モジュール40には、ワイヤハーネス発注側(自動車メーカ)38などからワイヤハーネス2の発注個数及び発注されたワイヤハーネス2の構成などを示すデータが入力する。ワイヤハーネス2の構成とは、用いられる電線3の品番と個数及び長さと、用いられる各部品12,6,7,8,9の品番と個数と、端子金具11の品番と個数などである。
【0089】
データ分別モジュール41には、データ入力モジュール40を介して、ワイヤハーネス2の発注個数及び発注されたワイヤハーネス2の構成などを示すデータが入力する。データ分別モジュール41は、ワイヤハーネス2の構成などを示すデータを、電線3に関するデータと、部品12,6,7,8,9に関するデータとに分別する。データ分別モジュール41は、電線3に関するデータを電線量データ作成モジュール42に向かって出力するとともに、各部品12,6,7,8,9及び端子金具11に関するデータを部品量データ作成モジュール43に向かって出力する。
【0090】
電線量データ作成モジュール42は、前記電線3に関するデータをデータベース46に記憶されたプログラムに基づいて解読し、必要な電線3のサイズ(線径)および長さを算出して、電線量データDT1を作成する。電線量データDT1とは、ワイヤハーネス2に必要とされる各電線3のサイズ(線径)および各電線3の長さを示している。電線量データ作成モジュール42は、データ出力モジュール44を介して、電線量データDT1を電線ストック部13に向かって出力する。則ち、ワイヤハーネス組立部15は、電線量データDT1を電線ストック部13に送付する。
【0091】
部品量データ作成モジュール43は、各部品12,6,7,8,9及び端子金具11に関するデータをデータベース46に記憶されたプログラムに基づいて解読し、必要な各部品12,6,7,8,9の品番および個数を算出して、部品量データDT2を作成する。部品量データDT2とは、ワイヤハーネス2に必要とされる各部品12,6,7,8,9の品番および個数を示している。部品量データ作成モジュール43は、データ出力モジュール44を介して、部品量データDT2を部品ストック部14に向かって出力する。則ち、ワイヤハーネス組立部15は、部品量データDT2を部品ストック部14に送付する。又、部品量データ作成モジュール43は、必要な端子金具11の品番と個数を示すデータを作成して、データ出力モジュール44を介して部品ストック部14に向かって出力する。
【0092】
前記ワイヤハーネスの受注生産システム1を用いて、ワイヤハーネス2を製造する際には、まず、図4中のステップS1において、ワイヤハーネス2を受注したか否かを判定する。ワイヤハーネス2を受注していない場合には、ステップS1をくり返し、ワイヤハーネス2を受注すると、ステップS2に進む。
【0093】
ステップS2では、ワイヤハーネス組立部15の制御装置30にワイヤハーネス発注側(自動車メーカ)38などからワイヤハーネス2の発注個数及び発注されたワイヤハーネス2の構成などを示すデータが入力される。そして、制御装置30は、ワイヤハーネス2に必要とされる各電線3のサイズ(線径)および各電線3の長さを示す電線量データDT1を作成して、該電線量データDT1を電線ストック部13に向かって出力する。電線ストック部13から必要な無着色の電線3がワイヤハーネス組立部15に向かって搬送される。
【0094】
また、制御装置30は、ワイヤハーネス2に必要とされる各部品12,6,7,8,9の品番および個数を示す部品量データDT2を作成して、該部品量データDT2を部品ストック部14に向かって出力する。制御装置30は、ワイヤハーネス2に必要な端子金具11を示すデータを部品ストック部14に向かって出力する。部品ストック部14から必要な無着色の各部品12,6,7,8,9と端子金具11がワイヤハーネス組立部15に向かって搬送される。こうして、ステップS2では、ワイヤハーネス組立部15は、必要な無着色の電線3と無着色の各部品12,6,7,8,9とを確保して、ステップS3に進む。
【0095】
ステップS3では、サブハーネス組立ライン26の各サブハーネス組立部31の着色ユニット32が、無着色の電線3の外表面3aを着色するとともに、第2の着色ユニット28が、無着色の各部品12,6,7,8,9を着色する。そして、切断ユニット33は、着色ユニット32で着色された電線3を所望の長さに切断し、端部の被覆部を除去した後、該端部に端子金具11を取り付ける。ジョイントユニット34は、電線3の接続箇所の被覆部を除去して、ジョイント端子5で必要に応じて電線3同士を接続する。サブ組立ユニット35は、電線3の端部に取り付けられた端子金具11をコネクタハウジング12内に挿入する。サブ組立ユニット35は、端子金具11をコネクタハウジング12に取り付ける。こうして、ステップS3で、サブハーネス10を組み立てて、ステップS4に進む。
【0096】
ステップS4では、ワイヤハーネス組立ライン27にサブハーネス組立ライン26からサブハーネス10が供給されるとともに、必要に応じて第2の着色ユニット28から着色された各部品12,6,7,8,9が供給される。ワイヤハーネス組立ライン27では、作業員がサブハーネス10を布線ボード36に結くとともに、各部品12,6,7,8,9をサブハーネス10などに取り付ける。こうして、ステップS4では、ワイヤハーネス組立ライン27が、サブハーネス10同士を互いに組み付けて、ワイヤハーネス2を組み立て、ステップS5に進む。
【0097】
ステップS5では、組立済みのワイヤハーネス2に検査ユニット29で導通検査および外観検査を施して、ステップS6に進む。ステップS6では、検査されて良品であると判定されたワイヤハーネス2を、ワイヤハーネス発注側(自動車メーカ)38などに向けて出荷する。
【0098】
本実施形態によれば、ワイヤハーネス2の受注後に必要な長さの無着色の電線3を確保する。ワイヤハーネス2の受注後に更に無着色の部品12,6,7,8,9を確保する。このため、予め蓄えておく電線3の数量(条長)と、予め蓄えておく部品12,6,7,8,9の数量を抑制できる。
【0099】
また、無着色の電線3と無着色の部品12,6,7,8,9を着色してワイヤハーネス2を組み立てる。このため、予め蓄えておく電線3と各部品12,6,7,8,9の種類(色種類)を抑制できる。
【0100】
また、サブハーネス組立ライン26の各サブハーネス組立部31の着色ユニット32で無着色の電線3を着色するとともに、第2の着色ユニット28で各部品12,6,7,8,9を着色して、サブハーネス10を組み立てた後、ワイヤハーネス組立ライン27でこれらのサブハーネス10を互いに組み付けてワイヤハーネス2を組み立てる。
【0101】
このため、電線ストック部13とサブハーネス組立ライン26とワイヤハーネス組立ライン27との相互間の他に、サブハーネス10または電線3を一旦蓄える必要が生じない。部品ストック部14から第2の着色ユニット28に直接無着色の部品12,6,7,8,9を供給する。第2の着色ユニット28から着色済みの部品12,6,7,8,9をサブハーネス組立部31またはワイヤハーネス組立ライン27に直接供給する。このため、部品ストック部14と第2の着色ユニット28とサブハーネス組立部31とワイヤハーネス組立ライン27との相互間以外に部品12,6,7,8,9を一旦蓄える必要が生じない。
【0102】
したがって、予め電線3および部品12,6,7,8,9を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線3、サブハーネス10および各部品12,6,7,8,9を一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。したがって、ワイヤハーネス2の生産効率の低下を抑制できる。
【0103】
次に、本発明の第2の実施形態にかかるワイヤハーネスの受注生産システム1を、図11ないし図15を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態では、ワイヤハーネス組立部15は、図11に示すように、着色部45を備えている。
【0104】
着色部45には、電線ストック部13から無着色の電線3が供給される。着色部45は、制御装置30によってその動作が制御される。着色部45は、無着色の電線3の被覆部の外表面3aを着色する(顔料を塗るまたは染料で染める)。着色部45は、着色した電線3をサブハーネス組立ライン26の各サブハーネス組立部31の着色ユニット32に向かって搬送する。
【0105】
着色部45として、図12ないし図14に示す第5ないし第7の着色装置21,22,23のうち少なくとも一つを用いる。即ち、ワイヤハーネス組立部15は、第5ないし第7の着色装置21,22,23のうち少なくとも一つを備えている。
【0106】
図12に示す第5の着色装置21は、図12(a)に示すように、装置本体21aと、一対のローラ21bと、複数の噴霧器(スプレー)21cと、乾燥機21dと、を備えている。一対のローラ21bは、互いに間隔をあけて配されかつ互いの間に前記電線3を該電線3の長手方向に沿って走行させる。
【0107】
噴霧器21cは、図示例では、一対設けられている。噴霧器21cは、塗料や着色液を一対のローラ21b間を走行する電線3に向かって吹き付ける。一対の噴霧器21cは、電線3の全周に亘って、該電線3の外表面3aを塗料で着色する又は着色液で染色(着色)する。一対の噴霧器21cは、前記電線3の全周に亘って、被覆部を構成する合成樹脂の色とは異なる色Pに外表面3aを着色する。
【0108】
乾燥機21dは、噴霧器21cより電線3の走行方向の下流側に配されている。乾燥機21dは、噴霧器21cによって電線3の外表面3aに吹き付けられた塗料や着色液を乾燥させる。前述した構成の第5の着色装置21は、電線3の外表面3aを、図12(b)に示すように、全周に亘って色P(図中に平行斜線で示す)に着色する。
【0109】
図13に示す第6の着色装置22は、図13(a)に示すように、一対のローラ22aと、含浸槽22bと、複数の案内ローラ22cと、スキージ22dとを備えている。一対のローラ22aは、互いに間隔をあけて配されかつ互いの間に前記電線3を該電線3の長手方向に沿って走行させる。
【0110】
含浸槽22bは、一対のローラ22a間に配されている。含浸槽22bは上方が開口した箱状に配されている。含浸槽22bは、被覆部を構成する合成樹脂と異なる色Pの着色液または塗料を収容している。複数の案内ローラ22cは、一対のローラ22a間に配されかつ電線3の走行方向に沿って互いに間隔をあけて配されている。複数の案内ローラ22cは一対のローラ22a間を走行する電線3を含浸槽22b内の着色液または塗料内につける。
【0111】
スキージ22dは、含浸槽22bと、一対のローラ22aのうち電線3の走行方向の下流側のローラ22aと、の間に配されている。スキージ22dは、電線3の外表面3aにつけられた着色液または塗料のうち余分なものを除去する。
【0112】
前述した構成の第6の着色装置22は、電線3の外表面3aを、含浸槽22b内につけて、図13(b)に示すように、全周に亘って色P(図中に平行斜線で示す)に着色する。
【0113】
図14に示された第7の着色装置23は、図14(a)に示すように、一対のローラ23aと、複数のマーカ(Marker)23bと、を備えている。一対のローラ23aは、互いに間隔をあけて配されかつ互いの間に前記電線3を該電線3の長手方向に沿って走行させる。
【0114】
マーカ23bは、図示例では、一対設けられている。マーカ23bは、電線3の外表面3aに接触して、該電線3の外表面3aの一部に塗料や着色液を付着させる。一対のマーカ23bは、被覆部を構成する合成樹脂とは異なる色Pに電線3の外表面3aの一部を着色する。
【0115】
前述した構成の第7の着色装置23は、電線3の外表面3aの一部を、図14(b)に示すように、マーカ23bで、被覆部を構成する合成樹脂とは異なる色Rに着色する。第7の着色装置23は、図14(b)に示すように、電線3の外表面3aを前記色Rでストライプの模様に着色する。
【0116】
本実施形態のワイヤハーネスの受注生産システム1を用いて、ワイヤハーネス2を製造する際には、まず、図15中のステップS1において、ワイヤハーネス2を受注したか否かを判定する。ワイヤハーネス2を受注していない場合には、ステップS1をくり返し、ワイヤハーネス2を受注すると、ステップS2に進む。
【0117】
ステップS2では、ワイヤハーネス組立部15の制御装置30にワイヤハーネス発注側(自動車メーカ)38などからワイヤハーネス2の発注個数及び発注されたワイヤハーネス2の構成などを示すデータが入力される。そして、制御装置30は、ワイヤハーネス2に必要とされる各電線3のサイズ(線径)および各電線3の長さを示す電線量データDT1を作成して、該電線量データDT1を電線ストック部13に向かって出力する。電線ストック部13から必要な無着色の電線3が着色部45に向かって搬送される。
【0118】
また、制御装置30は、ワイヤハーネス2に必要とされる各部品12,6,7,8,9の品番および各品番の各部品12,6,7,8,9の個数を示す部品量データDT2を作成して、該部品量データDT2を部品ストック部14に向かって出力する。制御装置30は、ワイヤハーネス2に必要な端子金具11を示すデータを部品ストック部14に向かって出力する。部品ストック部14から必要な無着色の各部品12,6,7,8,9と端子金具11がワイヤハーネス組立部15に向かって搬送される。こうして、ステップS2では、ワイヤハーネス組立部15は、必要な無着色の電線3と無着色の各部品12,6,7,8,9とを確保して、ステップS3aに進む。
【0119】
ステップS3aでは、着色部45は、無着色の電線3の被覆部の外表面3aを着色してサブハーネス組立ライン26に向かって搬送して、ステップS3bに進む。ステップS3bでは、サブハーネス組立ライン26の各サブハーネス組立部31の着色ユニット32が、更に電線3の外表面3aを着色するとともに、第2の着色ユニット28が、無着色の各部品12,6,7,8,9を着色する。そして、切断ユニット33は、着色ユニット32で着色された電線3を所望の長さに切断し、端部の被覆部を除去した後、該端部に端子金具11を取り付ける。ジョイントユニット34は、電線3の接続箇所の被覆部を除去して、ジョイント端子5で必要に応じて電線3同士を接続する。サブ組立ユニット35は、電線3の端部に取り付けられた端子金具11をコネクタハウジング12内に挿入する。サブ組立ユニット35は、端子金具11をコネクタハウジング12に取り付ける。こうして、ステップS3bで、サブハーネス10を組み立てて、ステップS4に進む。
【0120】
ステップS4では、ワイヤハーネス組立ライン27にサブハーネス組立ライン26からサブハーネス10が供給されるとともに、必要に応じて第2の着色ユニット28から着色された各部品12,6,7,8,9が供給される。ワイヤハーネス組立ライン27では、作業員がサブハーネス10を布線ボード36に結くとともに、各部品12,6,7,8,9をサブハーネス10などに取り付ける。こうして、ステップS4では、ワイヤハーネス組立ライン27が、サブハーネス10同士を互いに組み付けて、ワイヤハーネス2を組み立て、ステップS5に進む。
【0121】
ステップS5では、組立済みのワイヤハーネス2に検査ユニット29で導通検査および外観検査を施して、ステップS6に進む。ステップS6では、検査されて良品であると判定されたワイヤハーネス2を、ワイヤハーネス発注側(自動車メーカ)38などに向けて出荷する。
【0122】
本実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様に、ワイヤハーネス2の受注後に必要な長さの無着色の電線3と、必要な無着色の部品12,6,7,8,9を確保する。このため、予め蓄えておく電線3の数量(条長)と、予め蓄えておく部品12,6,7,8,9の数量を抑制できる。また、無着色の電線3を着色部45および着色ユニット32で着色するとともに、無着色の部品12,6,7,8,9を第2の着色ユニット28で着色してワイヤハーネス2を組み立てる。このため、予め蓄えておく電線3と各部品12,6,7,8,9の種類(色種類)を抑制できる。
【0123】
また、着色部45とサブハーネス組立ライン26の各サブハーネス組立部31との双方で無着色の電線3を着色するとともに、第2の着色ユニット28で各部品12,6,7,8,9を着色して、サブハーネス10を組み立てた後、ワイヤハーネス組立ライン27でこれらのサブハーネス10を互いに組み付けてワイヤハーネス2を組み立てる。
【0124】
このため、電線ストック部13と着色部45とサブハーネス組立ライン26とワイヤハーネス組立ライン27との相互間の他に、サブハーネス10または電線3を一旦蓄える必要が生じない。部品ストック部14から第2の着色ユニット28に直接無着色の部品12,6,7,8,9を供給する。第2の着色ユニット28から着色済みの部品12,6,7,8,9をサブハーネス組立部31またはワイヤハーネス組立ライン27に直接供給する。このため、部品ストック部14と第2の着色ユニット28とサブハーネス組立部31とワイヤハーネス組立ライン27との相互間以外に部品12,6,7,8,9を一旦蓄える必要が生じない。
【0125】
したがって、予め電線3および部品12,6,7,8,9を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線3、サブハーネス10および各部品12,6,7,8,9を一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【0126】
なお、着色及び印39が形成された電線3は、ワイヤハーネス2を組み立てる工程を指示するためなどに用いられていない。前述したように着色及び印39が形成された電線3は、ワイヤハーネス2の電線3の線種(品種、導体径太さ)、系統(システム)の識別などを行うために用いられる。
【0127】
さらに、前述した実施形態では、サブハーネス10は、部品としてのコネクタハウジング12を備えており、他の部品6,7,8,9を備えていない。しかしながら、本発明では、サブハーネス10は、チューブ6とプロテクタ7とグロメット8とテープ9のうち少なくとも一つを備えていても良いことは勿論である。
【0128】
なお、本発明では、電線3を着色する手段として、浸漬、噴霧、噴射、印刷、転写などの種々の手段を用いても良い。さらに、着色液及び塗料として、アクリル系塗料、インク(染料系、顔料系)、UVインクなどの種々のものを用いても良い。さらに、前述した実施形態では、部品としてチューブ6とプロテクタ7とグロメット8とテープ9とコネクタハウジング12とを示している。しかしながら、本発明では、ゴム栓などの他のワイヤハーネス2を構成する部品を用いても良いことは勿論である。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、ワイヤハーネスの受注後に無着色の電線を必要な長さ確保する。このため、予め蓄えておく電線の数量(条長)を抑制できる。また、無着色の電線を用いる。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)を抑制できる。
【0130】
無着色の電線の外表面を着色するなどしてサブハーネスを組み立てた後、これらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネスを組み立ててからこれらのサブハーネスを互いに組み付けるまでの間の他に、サブハーネスまたは電線を一旦蓄える必要が生じない。
【0131】
したがって、予め電線を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線及びサブハーネスを一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【0132】
請求項2に記載の本発明は、ワイヤハーネスの受注後に更に無着色の部品を確保する。このため、電線にくわえて予め蓄えておく部品の数量を抑制できる。また、無着色の部品を用いる。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)にくわえ部品の種類(色種類)を抑制できる。
【0133】
無着色の電線及び部品の外表面を着色するなどしてサブハーネスを組み立てた後、これらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネスを組み立ててからこれらのサブハーネスを互いに組み付けるまでの間と、部品を着色して該部品をサブハーネスに組み付けるなどの間の他に、サブハーネスまたは電線または部品を一旦蓄える必要が生じない。
【0134】
したがって、予め電線及び部品を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線、部品及びサブハーネスを一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【0135】
請求項3に記載された本発明によれば、ワイヤハーネス組立部は発注側からの受注後に、必要な電線の量を示す電線量データを電線ストック部に送付する。電線ストック部は、電線量データに応じた量の無着色の電線を、ワイヤハーネス組立部に向かって搬送する。このため、ワイヤハーネス組立部で一旦蓄えておく電線の数量(条長)を抑制できる。また、無着色の電線を用いる。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)を抑制できる。
【0136】
また、着色ユニットで無着色の電線の外表面を着色するなどして、サブハーネス組立部がサブハーネスを組み立てた後、ワイヤハーネス組立部がこれらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネス組立部の直後の他に、サブハーネスまたは電線を一旦蓄える必要が生じない。
【0137】
したがって、予め電線を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線及びサブハーネスを一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【0138】
請求項4に記載された本発明によれば、ワイヤハーネス組立部は発注側からの受注後に、電線量データにくわえ必要な部品の量を示す部品量データを部品ストック部に送付する。部品ストック部は、部品量データに応じた量の無着色の部品を、ワイヤハーネス組立部に向かって搬送する。このため、電線にくわえてワイヤハーネス組立部で一旦蓄えておく部品の数量を抑制できる。また、無着色の部品を用いる。このため、予め蓄えておく部品の種類(色種類)を抑制できる。
【0139】
また、第2の着色ユニットで無着色の部品の外表面を着色するなどして、サブハーネス組立部がサブハーネスを組み立てた後、ワイヤハーネス組立部がこれらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネス組立部の直後の他に、サブハーネスまたは電線または部品を一旦蓄える必要が生じない。
【0140】
したがって、予め電線及び部品を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線、部品及びサブハーネスを一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【0141】
請求項5に記載された本発明によれば、ワイヤハーネスの受注後に無着色の電線を必要な長さ確保する。このため、予め蓄えておく電線の数量(条長)を抑制できる。また、無着色の電線の外表面をワイヤハーネスの受注後に着色する。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)を抑制できる。
【0142】
電線の外表面を更に着色するなどしてサブハーネスを組み立てた後、これらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネスを組み立ててからこれらのサブハーネスを互いに組み付けるまでの間の他に、サブハーネスまたは電線を一旦蓄える必要が生じない。
【0143】
したがって、予め電線を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線及びサブハーネスを一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【0144】
請求項6に記載された本発明によれば、ワイヤハーネスの受注後に更に無着色の部品を確保する。このため、電線にくわえて予め蓄えておく部品の数量を抑制できる。また、ワイヤハーネスの受注後に部品を着色する。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)にくわえ部品の種類(色種類)を抑制できる。
【0145】
したがって、予め電線及び部品を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線、部品及びサブハーネスを一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【0146】
請求項7に記載された本発明によれば、ワイヤハーネス組立部は発注側からの受注後に、必要な電線の量を示す電線量データを電線ストック部に送付する。電線ストック部は、電線量データに応じた量の無着色の電線を着色部に向かって搬送する。着色部は、無着色の電線を着色して、ワイヤハーネス組立部に向かって搬送する。このため、ワイヤハーネス組立部で一旦蓄えておく電線の数量(条長)を抑制できる。また、ワイヤハーネスの受注後に無着色の電線の外表面を着色する。このため、予め蓄えておく電線の種類(色種類)を抑制できる。
【0147】
また、着色ユニットで電線の外表面を更に着色するなどして、サブハーネス組立部がサブハーネスを組み立てた後、ワイヤハーネス組立部がこれらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネス組立部の直後の他に、サブハーネスまたは電線を一旦蓄える必要が生じない。
【0148】
したがって、予め電線を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線及びサブハーネスを一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【0149】
請求項8に記載された本発明によれば、ワイヤハーネス組立部は発注側からの受注後に、電線量データにくわえ必要な部品の量を示す部品量データを部品ストック部に送付する。部品ストック部は、部品量データに応じた量の無着色の部品を、ワイヤハーネス組立部に向かって搬送する。このため、電線にくわえてワイヤハーネス組立部で一旦蓄えておく部品の数量を抑制できる。また、ワイヤハーネスの受注後に部品の外表面を着色する。このため、予め蓄えておく部品の種類(色種類)を抑制できる。
【0150】
また、第2の着色ユニットで無着色の部品の外表面を着色するなどして、サブハーネス組立部がサブハーネスを組み立てた後、ワイヤハーネス組立部がこれらのサブハーネスを互いに組み付ける。このため、サブハーネス組立部の直後の他に、サブハーネスまたは電線または部品を一旦蓄える必要が生じない。
【0151】
したがって、予め電線及び部品を蓄えておくためにかかるスペースを抑制できるとともに、製造中に電線、部品及びサブハーネスを一旦蓄えておくためにかかるスペースを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態にかかるワイヤハーネスの受注生産システムの基本構成を示す説明図である。
【図2】 図1に示されたワイヤハーネスの受注生産システムのワイヤハーネス組立部の基本構成を示す説明図である。
【図3】 図2に示されたワイヤハーネス組立部の制御装置の基本構成を示す説明図である。
【図4】 図1に示されたワイヤハーネスの受注生産システムでワイヤハーネスを製造する工程の流れを示すフローチャートである。
【図5】 図1に示されたワイヤハーネスの受注生産システムの第1の着色装置を示す説明図であり、(a)は第1の着色装置の構成を示す説明図であり、(b)は図5(a)の第1の着色装置で着色された電線の斜視図である。
【図6】 図1に示されたワイヤハーネスの受注生産システムの第2の着色装置を示す説明図であり、(a)は第2の着色装置の構成を示す説明図であり、(b)は図6(a)の第2の着色装置で着色された電線の斜視図である。
【図7】 図1に示されたワイヤハーネスの受注生産システムの第3の着色装置を示す説明図であり、(a)は第3の着色装置の構成を示す説明図であり、(b)は図7(a)の第3の着色装置で着色された電線の斜視図である。
【図8】 図1に示されたワイヤハーネスの受注生産システムの第4の着色装置を示す説明図であり、(a)は第4の着色装置の構成を示す説明図であり、(b)は図8(a)の第4の着色装置で着色された電線の斜視図である。
【図9】 図1に示されたワイヤハーネスの受注生産システムで組み立てられるワイヤハーネスを示す斜視図である。
【図10】 図9に示されたワイヤハーネスを構成するサブハーネスの概略の構成を示す説明図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態にかかるワイヤハーネスの受注生産システムのワイヤハーネス組立部の基本構成を示す説明図である。
【図12】 同実施形態のワイヤハーネスの受注生産システムの第5の着色装置を示す説明図であり、(a)は第5の着色装置の構成を示す説明図であり、(b)は図12(a)の第5の着色装置で着色された電線の斜視図である。
【図13】 同実施形態のワイヤハーネスの受注生産システムの第6の着色装置を示す説明図であり、(a)は第6の着色装置の構成を示す説明図であり、(b)は図13(a)の第6の着色装置で着色された電線の斜視図である。
【図14】 同実施形態のワイヤハーネスの受注生産システムの第7の着色装置を示す説明図であり、(a)は第7の着色装置の構成を示す説明図であり、(b)は図14(a)の第7の着色装置で着色された電線の斜視図である。
【図15】 同実施形態のワイヤハーネスの受注生産システムでワイヤハーネスを製造する工程の流れを示すフローチャートである。
【図16】 従来のワイヤハーネスを製造する工程の流れを示すフローチャートである。

Claims (4)

  1. 複数の電線と、該電線に取り付けられた端子金具と、前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けられる部品とを備えたサブハーネスを複数組み立てた後に、これらのサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを製造するワイヤハーネスの受注生産方法において、
    ワイヤハーネスの受注後に、必要な長さの無着色の電線と必要な無着色の部品とを確保し、前記無着色の電線の外表面を着色して所望の長さに切断して端子金具を取り付けるとともに、前記無着色の部品の外表面を着色して、該着色された部品を前記電線または端子金具に取り付けて、前記サブハーネスを組み立てて、これらのサブハーネスを互いに組み付けることを特徴とするワイヤハーネスの受注生産方法。
  2. 無着色の電線を蓄える電線ストック部と、
    前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けられる無着色の部品を蓄える部品ストック部と、
    複数の電線と該電線に取り付けられた端子金具とを備えたサブハーネスを組み立てるサブハーネス組立部を複数備えかつ該サブハーネス組立部で組み立てられたサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを製造するワイヤハーネス組立部と、
    を備えたワイヤハーネスの受注生産システムにおいて、
    前記ワイヤハーネス組立部は、発注側からのワイヤハーネスの発注量に必要な電線の量を示す電線量データを作成して、該電線量データを前記電線ストック部に送付し、かつ、発注側からのワイヤハーネスの発注量に必要な部品の量を示す部品量データを作成して、該部品量データを前記部品ストック部に送付し、
    前記電線ストック部は、前記電線量データに応じた量の無着色の電線を前記ワイヤハーネス組立部に向かって搬送し、
    前記部品ストック部は、前記部品量データに応じた量の無着色の部品を前記ワイヤハーネス組立部に向かって搬送し、
    前記サブハーネス組立部は、無着色の電線の外表面を着色する着色ユニットを備え、かつ、前記ワイヤハーネス組立部は、無着色の部品の外表面を着色する第2の着色ユニットを備えているとともに、
    前記サブハーネス組立部は、前記着色ユニットで前記電線ストック部からの無着色の電線の外表面を着色して所望の長さに切断するとともに、端子金具を取り付けてサブハーネスを組み立て、そして、前記ワイヤハーネス組立部は、前記部品ストック部からの無着色の部品の外表面を前記第2の着色ユニットで着色して、着色された部品を前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けることを特徴とするワイヤハーネスの受注生産システム。
  3. 複数の電線と、該電線に取り付けられた端子金具と、前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けられる部品とを備えたサブハーネスを複数組み立てた後に、これらのサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを製造するワイヤハーネスの受注生産方法において、
    ワイヤハーネスの受注後に、必要な長さの無着色の電線と必要な無着色の部品とを確保し、前記無着色の電線の外表面を着色した後に、外表面をさらに着色して所望の長さに切断して端子金具を取り付けるとともに、前記無着色の部品の外表面を着色して、該着色された部品を前記電線または端子金具に取り付けて、前記サブハーネスを組み立てて、これらのサブハーネスを互いに組み付けることを特徴とするワイヤハーネスの受注生産方法。
  4. 無着色の電線を蓄える電線ストック部と、
    前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けられる無着色の部品を蓄える部品ストック部と、
    無着色の電線の外表面を着色する着色部と、
    複数の電線と該電線に取り付けられた端子金具とを備えたサブハーネスを組み立てるサブハーネス組立部を複数備えかつ該サブハーネス組立部で組み立てられたサブハーネスを互いに組み付けてワイヤハーネスを製造するワイヤハーネス組立部と、
    を備えたワイヤハーネスの受注生産システムにおいて、
    前記ワイヤハーネス組立部は、発注側からのワイヤハーネスの発注量に必要な電線の量を示す電線量データを作成して、該電線量データを前記電線ストック部に送付し、かつ、発注側からのワイヤハーネスの発注量に必要な部品の量を示す部品量データを作成して、該部品量データを前記部品ストック部に送付し、
    前記電線ストック部は、前記電線量データに応じた量の無着色の電線を前記着色部に向かって搬送し、
    前記部品ストック部は、前記部品量データに応じた量の無着色の部品を前記ワイヤハーネス組立部に向かって搬送し、
    前記着色部は、前記電線ストック部からの無着色の電線の外表面を着色してワイヤハーネス組立部に向かって搬送し、
    前記サブハーネス組立部は、前記着色部において着色された電線の外表面をさらに着色する前記着色部とは別体の着色ユニットを備え、かつ、前記ワイヤハーネス組立部は、無着色の部品の外表面を着色する第2の着色ユニットを備えているとともに、
    前記サブハーネス組立部は、前記着色ユニットで前記電線の外表面をさらに着色して前記電線を所望の長さに切断するとともに、端子金具を取り付けてサブハーネスを組み立て、そして、前記ワイヤハーネス組立部は、前記部品ストック部からの無着色の部品の外表面を前記第2の着色ユニットで着色して、着色された部品を前記電線と端子金具とのうち一方に取り付けることを特徴とするワイヤハーネスの受注生産システム。
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