JP4294411B2 - 液体容器用キャップ - Google Patents
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Description
あって、より詳しくは、キャップ本体に注出中栓をセットする段階での注出中栓の離脱が
なく、容器口部に装着したあと容器内の圧力や温度にほとんど影響されずに、容器口部に
注出中栓を残した状態で、注出中栓の素材変形だけに頼らないで、キャップ本体のみを容
器口部から自在に螺脱及び螺着することが出来る液体容器用キャップに関する。
収容する容器に使用され、その多くは、製作上及び素材コストの面から主にプラスチック
製である。そして、このプラスチック製の液体容器用キャップは、容器口部に強く螺着し
て液密としその状態を維持して、更に注出中栓を備えて容器口部に嵌め込み、調味料等の
液切れを良好にしている。その上に、この液体容器用キャップは、タンパーエビデント機
構を備え、一旦開封するとその事実が残り、各種のいたずらを防止できるようにしている
のも多くある。
ップとして、以下のものがある。
押し込めば、フランジcの外周部がネジ溝fを乗り越え瞬時に係止爪gに係止出来るが、
容器内が陽圧になるものは、係止部分の密封性が低下して対応が困難となる。また、容器
内の液体を取り出す際、容器口部からキャップ本体bを螺脱する必要があり、それにはキ
ャップ本体bの係止爪gが、容器口部に嵌合している注出中栓dのフランジcの外周部を
係脱し、且つキャップ本体bのネジ溝fはフランジcの外周部を乗り越えなければならな
い。したがって、注出中栓dが共外れしない条件は、容器口部の内周面と注出中栓dの筒
胴部hの外周面との接触摩擦力に頼ることになる。すなわち、キャップ本体bの係止爪g
がフランジcの外周部を係脱する際の抵抗及びキャップ本体bのネジ溝fがフランジcの
外周部を乗り越える際の抵抗は、キャップ本体bの螺脱時、常に上記接触摩擦力よりも小
さくなければならない。
する大きさとしているため、上記の接触摩擦力は期待できず、注出中栓dが共外れする可
能性が極めて高いことになる。加えて、キャップ本体bの係止爪gから係止及び係脱した
り、ネジ溝fを乗り越えたりするのに、注出中栓dのフランジcの外周部の素材変形にの
み頼るから負担が大きく、更にフランジcの外周部に液切れするための機能を持たしてい
るから、この注出中栓dは液だれ防止の機能を全うすることが困難である。
なく、容器口部に装着したあと容器内の圧力や温度にほとんど影響されずに、容器口部に
注出中栓を残した状態で、注出中栓の素材変形だけに頼らないで、キャップ本体のみを容
器口部から自在に螺脱及び螺着することが出来る液体容器用キャップを提供することにあ
る。
すなわち、本発明によれば、キャップ本体と、上端部近傍にフランジを有する筒状体の注出中栓とからなる液体容器用キャップであり、
前記キャップ本体は、頂部周縁から垂下し内周面に容器口部に螺合する螺条が形成されたスカートを有しており、該スカートと前記頂部とのコーナー部内面には、内方に突出して容器口部をシールする環状シール部と、該環状シール部より径方向内方で容器口部への嵌合時に前記フランジ上面と接触する注出中栓係止突起とを有し、前記頂部内面には、容器口部への嵌合時に注出中栓の内周とシール可能にしたインナーリングを有しており、前記環状シール部には、容器口部の外側先端をシールする環状のアウターリングが形成されるとともに、前記アウターリングの上方に位置して容器口部の外側コーナー部をシールするコーナーシール部と、該コーナーシール部の上方に位置して容器口部の天面をシールする天面シール部とが形成されており、
前記注出中栓には、前記フランジ外周に前記環状シール部と係止する薄肉係止部が形成され、前記フランジ下方の筒状体中腹部外周に容器口部内周と係止する環状の係止突部が形成され、前記フランジ下面は容器口部への嵌合時に容器口部天面に当接するように形成され、且つ、前記注出中栓を前記キャップ本体に挿入した状態で、注出中栓の筒状体上方内周にキャップ本体のインナーリングの外周との間にクリアランスを保持して突条が形成されており、該突条は、容器口部への嵌合時にインナーリング外周面に圧接状態で係止するように形成されていることを特徴とする液体容器用キャップが提供される。
し込み、キャップ本体の環状シール部に係止すれば、容器口部にキャップ本体を螺着させ
る際、注出中栓はキャップ本体から離脱せずに容器口部に嵌着できる。同時に、注出中栓
が内側に若干移動してキャップ本体のインナーリングの外周と注出中栓の内周とがシール
され、注出中栓の係止突部と容器口部の内周面とがシールされ、更に、アウターリングが
外側に若干移動してキャップ本体のアウターリングと容器口部の外側先端とがシールされ
、加えて、注出中栓のフランジ上面とキャップ本体の注出中栓係止突起とが接触され、フ
ランジ下面と容器口部の天面とが接触されている。
また、容器口部からキャップ本体を螺脱させる際、前述したように、注出中栓が内側に
若干移動していることに加えて、キャップ本体のアウターリングも外側に移動していて、
注出中栓のフランジの薄肉係止部はキャップ本体の環状シール部から係脱していて、キャ
ップ本体の環状シール部は注出中栓のフランジの薄肉係止部に当たらず、容器口部からキ
ャップ本体のみをスムーズに螺脱させることが出来る。したがって、キャップ本体に注出
中栓をセットする段階での注出中栓の離脱がなく、容器口部に装着したあと容器内の圧力
や温度にほとんど影響されないで、容器口部に注出中栓を残置した状態で、注出中栓の素
材変形だけに頼らないで、キャップ本体のみを容器口部から自在に螺脱及び螺着すること
が出来る効果がある。
より容器口部の外側コーナー部及び天面をシールすることにより、キャップ本体と容器口
部とのシールがより確実になる効果がある。
間にクリアランスがあることにより、キャップ本体の環状シール部に注出中栓のフランジ
の薄肉係止部を挿入し易く、容器口部にキャップ本体及び注出中栓を装着した時注出中栓
の突条がインナーリング外周面に圧接状態で係止して、キャップ本体と注出中栓とのシー
ル性が上がるため、キャップ本体に注出中栓を係止し易く、装着時にキャップ本体と注出
中栓とのシール性がより確実になる効果がある。
明の液体容器用キャップを容器口部にキャッピングする工程を示す要部の断面図である。
図において、液体容器用キャップ1は、容器2の口部3(以下、口部3を示す場合に容
器口部3と称する)に螺合するキャップ本体4と、上端部近傍にフランジ5を有する筒状
体の注出中栓6とからなり、このキャップ本体4は、頂部7周縁から垂下し内周面に容器
口部3に螺合する螺条8が形成されたスカート9を有しており、このスカート9と頂部7
とのコーナー部内面には、内方に突出して容器口部3をシールする環状シール部10とこ
の環状シール部10より径方向内方で容器口部3へのキャッピング時にフランジ5上面と
接触する注出中栓係止突起11とを有し、頂部7内面には、容器口部3へのキャッピング
時に注出中栓6の内周とシール可能にしたインナーリング12を有しており、環状シール
部10には、容器口部3の外側先端をシールする環状のアウターリング13が形成されて
おり、一方、注出中栓6には、フランジ5外周に環状シール部10と係止する薄肉係止部
14が形成され、フランジ5下方の筒状体中腹部外周に容器口部3内周と係止する環状の
係止突部15が形成され、フランジ5下面は、容器口部3への嵌合時に容器口部3天面に
当接するように形成されているものである。
、食用油及び飲料などであることから、これらの用途に適したポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレンテレフタレート或はガラスなどの材質が用いられ、形状はボトルタイ
プのものが一般的である。この実施例では、容器2は円筒形状のペットボトル20であり
、容器口部3、肩部、胴部及び底部からなり、容器口部3には鍔21があり、その上にキ
ャップ本体4の螺条8に沿う螺条22がありキャップ本体4が螺着されるようになってい
る。
初の開封時及び螺着脱時のすべり止めとし、更にそのスカート9の下端に不正開封防止の
タンパーエビデント機構24を介在させてバンド25を設けてあり、このバンド25とキ
ャップ本体4とを一体構成としている。このタンパーエビデント機構24は、キャップ本
体4のスカート9とその下方のバンド25とを易破断性のつなぎリブ26にて接続すると
共に、スカート9及びバンド25にストッパー27を設けて、これらを螺着方向(閉栓方
向)に同調回転させて、容器口部3にキャップ本体4を螺着(閉栓)し、逆に、キャップ
本体4を螺脱方向(開栓ないし開封方向)に回転させれば、容器口部3にバンド25を残
してつなぎリブ26を破断することになり、これによって不正開封が直ちにわかり、キャ
ップ本体4を容器口部3から螺脱(開栓)することができるものである。
位置して容器口部3の外側コーナー部をシールするコーナーシール部28と、このコーナ
ーシール部28の上方に位置して容器口部3の天面をシールする天面シール部29と、が
形成されている。これらコーナーシール部28及びその上方の天面シール部29により、
容器口部3の外側コーナー部及び天面をシールするから、キャップ本体4と容器口部3と
のシール性がより確実になる。
防ぐためのものであり、その筒部16の外周面に既述の環状の係止突部15が形成されて
おり、さらに、筒部16の上方にフランジ5が形成され、そのフランジ5外周に薄肉係止
部14が形成されている。またフランジ5の上方には、ラッパ状に広がった注ぎ口30を
有し、更に筒部16の底部に孔31が開いている。そして、この注出中栓6の筒部16上
部内周には環状の突条32が形成されており、この突条32は、キャップ本体4内に注出
中栓6を嵌め込んだ時に、キャップ本体4のインナーリング12の外周との間にクリアラ
ンス33を保持するように形成されており、加えて、この突条32は、容器口部3への嵌
合時にインナーリング12外周面に圧接状態で係止するように形成されている。したがっ
て、この突条32はインナーリング12の外周との間にクリアランス33があることによ
って、キャップ本体4の環状シール部10に注出中栓6のフランジ5の薄肉係止部14を
挿入し易く、更に、容器口部3にキャップ本体4及び注出中栓6を装着した時、この突条
32がインナーリング12外周面に圧接状態で係止して、キャップ本体4と注出中栓6と
のシール性が向上し、これらのシールがより確実になる。
まず、内容物である調味料等に適合する容器2並びにこれに対応した液体容器用キャッ
プ1を構成するキャップ本体4とバンド25との一体物及び注出中栓6を選択する。次に
、キャップ本体4の下面から内部に注出中栓6を押し込むと、注出中栓6のフランジ5の
薄肉係止部14の変形により簡単にキャップ本体4の環状シール部10に係止することが
出来、あとのキャッピングラインでキャップ本体4から注出中栓6が脱落することがない
。容器2内に内容物を充填し、そのあとキャッピングラインで、容器口部3にキャップ本
体4とバンド25との一体物を強く螺着すると共に、それにより容器口部3にキャップ1
を嵌合して、液密とする。その際、本体キャップ4のスカート部9及びバンド25に設け
てあるストッパー27により、これらを螺着方向(閉栓方向)に同調回転させるから、タ
ンパーエビデント機構24の易破断性のつなぎリブ26を破断することなく、容器口部3
にキャップ本体4を螺着(閉栓)することができる。なお、上記キャッピングラインでの
工程は次の通りである。
を、図9に示すように、容器口部3の先端にあてがい嵌めて螺合して行くと、キャップ本
体4のスカート9と注出中栓6の筒部16との間に容器口部3の先端が入り込み、筒部1
6の外周面に当接する(図10参照)。さらに、螺合してゆくと、容器口部3の内側端部
が筒部16の環状の係止突部15に当たり、筒部16に対し内側方向の力Aが働き、薄肉
係止部14は環状シール部10から係脱し、且つ突条32がインナーリング12に当たり
、容器口部3の外側端部がキャップ本体4のアウターリング13に当接する(図11参照
)。さらに、図12に示すように、アウターリング13に対し外側方向の力Bが働いて、
薄肉係止部14は環状シール部10から完全に係脱し、環状シール部10のコーナーシー
ル部28により容器口部3の外側コーナー部をシールするようになって、図13、14の
状態になると、環状シール部10の天面シール部29により容器口部3の天面をシールす
る。
4のインナーリング12と注出中栓6の内周面の突条32とがシールされ、注出中栓6の
係止突部15と容器口部3の内周面とがシールされて、さらに、容器口部3が外側に若干
移動してキャップ本体4のアウターリング13と容器口部3の外側先端とがシールされ、
環状シール部10のコーナーシール部28及び天面シール部29により、容器口部3の外
側コーナー部及び天面をシールする。加えて、注出中栓4のフランジ5上面とキャップ本
体4の注出中栓係止突起11とがシールされ、フランジ5下面と容器口部3の天面とがシ
ールされて、容器口部3とキャップ本体4及び注出中栓6と密封性が完全になる。その一
方で、注出中栓6の薄肉係止部14はキャップ本体4の環状シール部10から係脱してい
るから、キャップ本体4と注出中栓6との係止状態は解消されている。このようにして容
器口部3に対するキャッピングが終了する。
開封方向に回すと、タンパーエビデント機構24の易破断性のつなぎリブ26を切断し、
キャップ本体4と注出中栓6との係止状態は解消されているから、容器口部3からキャッ
プ本体4を容易に外すことができ、注出中栓6の注ぎ口30から調味料等を取り出すこと
ができる。容器2内に調味料等が残留していれば再び容器口部3にキャップ本体4を螺着
することができ、保存が容易となる。一方、容器口部3からキャップ本体4を一度外すと
、バンド25が容器口部3の鍔21まで落下するから、もし上記の螺脱が不正開封であれ
ば、正当開封者はバンド25が鍔21に落下していることを目視でき且つ易破断性のつな
ぎリブ26を切断していることを容易に目視することもでき、不正開封の事実を直ぐにし
かも明確に認識でき、危険を容易に回避できる。
を逸脱しない範囲での変更や追加は適宜になし得ることは言うまでもない。
の温度や圧力に変動があり、特に陽圧になるような場合に利用可能性が極めて高くなる。
2 容器
3 口部
4,b キャップ本体
5,c フランジ
6,d 注出中栓
7 頂部
8 螺条
9,e スカート
10 環状シール部
11 注出中栓係止突起
12 インナーリング
13 アウターリング
14 薄肉係止部
15 係止突起
16 筒部
20 ペットボトル
21 鍔
22 螺条
23 ナール
24 タンパーエビデント機構
25 バンド
26 つなぎリブ
27 ストッパー
28 コーナーシール部
29 天面シール部
30 注ぎ口
31 孔
32 突条
33 クリアランス
f ネジ溝
g 係止爪
h 筒胴部
Claims (1)
- キャップ本体と、上端部近傍にフランジを有する筒状体の注出中栓とからなる液体容器用キャップであり、
前記キャップ本体は、頂部周縁から垂下し内周面に容器口部に螺合する螺条が形成されたスカートを有しており、該スカートと前記頂部とのコーナー部内面には、内方に突出して容器口部をシールする環状シール部と該環状シール部より径方向内方で容器口部への嵌合時に前記フランジ上面と接触する注出中栓係止突起とを有し、前記頂部内面には、容器口部への嵌合時に注出中栓の内周とシール可能にしたインナーリングを有しており、前記環状シール部には、容器口部の外側先端をシールする環状のアウターリングが形成されるとともに、前記アウターリングの上方に位置して容器口部の外側コーナー部をシールするコーナーシール部と、該コーナーシール部の上方に位置して容器口部の天面をシールする天面シール部とが形成されており、
前記注出中栓には、前記フランジ外周に前記環状シール部と係止する薄肉係止部が形成され、前記フランジ下方の筒状体中腹部外周に容器口部内周と係止する環状の係止突部が形成され、前記フランジ下面は容器口部への嵌合時に容器口部天面に当接するように形成され、且つ、前記注出中栓を前記キャップ本体に挿入した状態で、注出中栓の筒状体上方内周にキャップ本体のインナーリングの外周との間にクリアランスを保持して突条が形成されており、該突条は、容器口部への嵌合時にインナーリング外周面に圧接状態で係止するように形成されていることを特徴とする液体容器用キャップ。
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2003
- 2003-07-16 JP JP2003275193A patent/JP4294411B2/ja not_active Expired - Fee Related
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