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JP4291775B2 - ポリマー組成物からの揮発成分の除去方法 - Google Patents

ポリマー組成物からの揮発成分の除去方法 Download PDF

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JP4291775B2 JP2004530898A JP2004530898A JP4291775B2 JP 4291775 B2 JP4291775 B2 JP 4291775B2 JP 2004530898 A JP2004530898 A JP 2004530898A JP 2004530898 A JP2004530898 A JP 2004530898A JP 4291775 B2 JP4291775 B2 JP 4291775B2
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Description

本発明は、ポリマー組成物からの揮発成分の除去に関する。特に、本発明は、ブテン−1の液相重合により得られるポリマー溶液の溶融脱蔵(melt devolatilization)によって、低含有量のモノマーを有するブテン−1ポリマーの製造方法に関する。
ブテン−1(コ)ポリマーは当該分野において周知であり、パイプ、包装用フィルム、粘着剤のような成形品の製造に主として使用される。
これまで、ブテン−1(コ)ポリマーは、主に、一般にチーグラー−ナッタ触媒と呼ばれる配位触媒の存在下で溶液重合およびスラリ重合によって製造されてきた。溶液プロセスが採用される場合、重合は、好ましくは、ブテン−1中のポリブテン溶液が重合反応器から排出される条件にて、液体ブテン−1中で行なわれる。スラリ重合が採用される場合、重合は、ポリマーが固体として製造され、したがってブテン−1中の固体ポリマーのスラリが得られる条件にて、液体ブテン−1中で行なわれる。両方の場合で、得られたポリブテン−1から未反応モノマーを分離する追加工程が必要である。
重合液体組成物から揮発成分を除去する分野では、結果として得られるポリマー組成物の揮発性含有物をできる限り減少させるための多くの周知の方法が存在する。これらの方法は、ほとんど、ビニル芳香族またはスチレン系ポリマーからの揮発成分の連続除去に使用される。これらの方法には、揮発成分を含有する重合液体組成物を、150〜250℃の範囲の高温まで加熱し、その後これを脱蔵チャンバでフラッシュすることが含まれる。
分離の程度は、ポリマー組成物を脱蔵チャンバ内に導入する温度を上昇させることによってか、あるいは揮発器中の圧力を減圧条件にまで減少させることによって向上させることができる。
これらの方法は共に、最大限まで利用することができない。一方で、重合液体組成物の温度が上昇するにつれ、残留モノマーが重合できるようになる。加熱期の間に起きるこのさらなる無制御重合により、得られるポリマーペレットの最終特性は、望まないのに改変されてしまう。さらに、温度は、ポリマー鎖の熱分解現象が生じる限界を超えてはならない。
他方で、脱蔵チャンバ中の減圧の程度を高めることは、分離した気体の容積の著しい増加を含み、配管内での圧力降下の相当の増大を引き起こす。その結果、モノマー回収区画で、管の直径ならびに凝縮器のサイズを増大させなければならず、結果的に構築費用も増大する。高度の減圧はまた、モノマーの露点の低下を引き起こし、その結果、再循環ラインに沿ったモノマーの凝縮は、非常に低い温度で稼動させなければならず、このことは追加の稼動費用を発生させることになる。
上記の限界を考慮すれば、ポリマー組成物中の未反応モノマー、溶剤、連鎖移動剤のような揮発成分の含有量を十分に低いレベルにまで減少させることは極めて困難である。この理由から、通気開口部が設けられ脱蔵チャンバの出口に配置された押出器の使用が、ポリマー中に残存する揮発成分を最大限まで減少させる目的で採用された。しかし、ベント式押出器の追加使用により、設備費および電力費が増加し、結果的に製造費の増大を生じる。
当該分野において公知の別のタイプの脱蔵は、蒸気、CO2、N2などのような適切なストリッピング剤を用いて行なわれる。この例として、米国特許第5,380,822号は、モノマー、ダイマー、トリマーおよび溶剤の量を、2重量%未満のそのような残留モノマーを含有するポリマーまたはポリマーブレンド中500ppm未満まで減少させるためのプロセスを開示する。このプロセスには、(i)そのポリマーを200〜270℃の温度に加熱すること、(ii)そのポリマー中に、残留モノマー、ダイマー、トリマーおよび溶剤の量より多いが10重量%より少ない量の水を注入すること、(iii)そのポリマーを、200〜270℃の温度および8torrより低い圧力に維持されたフラッシュチャンバ脱蔵器に通すことが含まれる。
米国特許第5,691,445号は、残留モノマーおよび溶剤の量を、ビニル芳香族モノマーのポリマーまたはポリマーブレンド中300ppm未満まで減少させるためのプロセスに関する。このプロセスは、脱蔵が、ポリマー溶融物中へ適切な量のCO2を注入することによって助長される点で特徴付けられる。
米国特許第5,380,822号および同5,691,445号に開示される方法は、ブテン−1の液相重合から得られたポリマー溶液には適用可能でない。事実、ブテン−1を連続的に回収し、重合反応器に再循環させなければならない場合、上記ストリッピング剤は未反応モノマーから容易には分離可能でない。事実、従来の蒸留ユニットは、許容可能な分離を達成するには不十分であり、分離を効率的に完了するためには分子ふるいを提供しなければならない。分子ふるいの使用は、プロセスの複雑性および回収区画の稼動費用を増大させる。
上記欠点を考慮すれば、ブテン−1の液体重合により得られるポリマー溶液中に含有される未反応のブテン−1を高効率で連続的に除去する方法を提供することが望ましい。
本出願人は、驚くべきことに、ブテン−1中のポリブテン溶液が特定の加熱および脱蔵条件にさらされると、上記分離が高効率で達成され、よって最終ポリブテン−1中のブテン−1の含有量が100ppm未満まで最小化することを見出した。
したがって、本発明の目的は、ブテン−1の液相(共)重合により得られるポリマー溶液中から、未反応モノマーと任意に他の揮発成分を連続的に除去する方法であり、この方法は、以下の工程:
a)ブテン−1中のポリブテン溶液を、(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1(supercritical gaseous butene−1)とから実質的になる二相混合物が生成される加熱および混合条件に付す工程;
b)上記混合物を、漸減圧力および170と220℃との間からなる温度で操作する一連の脱蔵工程に付す工程
を含む。
ブテン−1のほか、除去すべき他の揮発成分は、例えば、コモノマー、ダイマー、不活性炭化水素、触媒成分および触媒失活剤である。
ブテン−1の液相重合は、不活性炭化水素溶剤の存在下または非存在下で起こり得る。適切な溶剤は、5〜10個の炭素原子を有する液体炭化水素、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどであることができる。好ましくは、液体ブテン−1が反応媒体として使用され、バルク重合は、ブテン−1中のポリブテン−1溶液を含む単一液相の生成をもたらす。
チーグラー−ナッタまたはメタロセンタイプの高度に活性な触媒を、ブテン−1の液相重合で使用することができる。モノマーとポリマーとの完全な混和性と共に触媒の最高性能を得るため、重合温度は、一般に65〜85℃の範囲の値に維持される一方、圧力は、一般に8と40バールとの間からなる。コモノマーに関して、ブテン−1に基づいて20重量%までの別のα−オレフィンの存在下で重合を行なうことができる。適切なコモノマーは、例えば、エチレン、プロピレン、ペンテン−1およびヘキセン−1である。
反応媒体中のポリブテン−1の濃度が、過度に高くならないような条件下で、重合を行なうことが好ましい。なぜならば、そうでなければポリマー溶液が非常に粘性になり、撹拌および/または加工が困難になるからである。したがって、重合は、ブテン−1中のポリブテン−1の濃度が、好ましくは10と35重量%との間、より好ましくは20と30重量%との間からなるような方法で実施される。その結果、閉じ込められたモノマーの含有量が低い最終ポリブテン−1を得るためには、(65と90重量%との間からなる)大量の未反応モノマーが除去されなければならない。
約170〜220℃の高温を含む本発明による揮発成分の除去方法を行なう前に、ブテン−1中のポリブテン−1(PB−1)溶液を、一般に、触媒残渣の失活工程に付す。これは、本発明の工程a)およびb)でのさらなる無制御重合またはポリマーの熱分解を回避する。失活は、直列に配置された1以上の混合タンク中か、あるいは一連の強力な混合段階を備えた1つの失活装置中で達成することができる。重合をチーグラー−ナッタ触媒の存在下で行なう場合、当該分野において公知の任意の失活作用化合物を用いることができる。適切な失活作用化合物は、150℃より高い沸点および少なくとも水酸基を有する有機化合物である。特に、この有機化合物は、20と100との間からなる分子量(MW)と水酸基(OH)数との間の比によって特徴付けられる。上記要件を満足する失活作用化合物の例は、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセロールである。
上記重合条件を考慮すれば、工程a)に供給されるポリマー溶液は、65と85℃との間からなる温度を有する、ブテン−1中のポリブテン−1高粘性ポリマー溶液である。
工程a)の加熱および混合条件は、処理すべき溶液の高い粘性、約103〜105cPの粘性を考慮しなければならない。さらに、工程a)の操作条件は、単一液相(すなわち、ブテン−1中のPB−1溶液)から(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とから実質的になる二相混合物までの移行を引き起こすために正確に選択しなければならない。ポリブテン溶融物中に閉じ込められたブテン−1の量は、一般には10重量%未満、好ましくは6重量%未満である。
用語「ポリブテン−1溶融物」は、非常に高い粘度(約20×106cP)にかかわらず、依然として管および類似物内を流体として流れることができる、溶融状態のポリブテンを意図する。特定のポリブテン/ブテン−1相平衡を考慮すれば、工程a)において以下の条件を満足しなければならない。
(I)工程a)の混合および加熱条件を行なうために用いられる装置の目詰まりを避けるため、工程a)の間に部分的に固体のポリマーが分離することは正確に防止されるべきである。事実、部分的に固体のポリマーは装置への流動性を妨げる。工程a)で採用される高温によってたとえ再溶融されても、ポリマーの連続的な固化および再溶融により、装置の不安定な動作ならびに温度および圧力の予期せぬ変動が引き起こされる。本出願人は、この欠点が、ポリマー溶液を22バールより低くない圧力、好ましくは25〜80バールの範囲の圧力にて加熱工程a)に供給することによって回避できることを見出した。必要とされる値の圧力を有するポリマー溶液を提供するために、重合反応器を加熱および混合工程a)に接続するライン上に、ギアポンプまたはスクリューポンプのような高粘性流体用ポンプを配置することができる。
(II)工程a)の出口で得られる二相混合物の温度は、工程b)の間に以下の欠点を実質的に避けるような値に適切に設定すべきである:
・高温に起因するポリマー鎖の熱分解;および/または
・いかなるポンプも始動させることができないような過度に粘性のポリブテン溶融物の分離。
上記要件(II)を満足するために、工程a)から得られ、一連の脱蔵工程b)に供給される二相混合物の温度は、170〜220℃の範囲に設定する。
本発明の第1の実施形態によれば、工程a)の加熱および混合条件は、各管内にスタティック混合エレメントが挿入された多管熱交換器に、ブテン−1中のポリブテン溶液を流すことによって得られる。各管内に複数のスタティック混合エレメントが存在することにより、高粘性溶液の強力な混合が達成され、チャネリングが防止されることを意図する。事実、このエレメントは、最も外側の流れと最も内側の流れとの間で混合を引き起こし、そうして液体の異なる筋の流れの間での良好な熱伝達に好都合である。その結果、温度が均質に分布する二相混合物を工程a)の出口で得る。好ましくは、熱交換器の管に挿入するスタティックエレメントとして混合ロッドを使用する。各管内で、混合ロッドは、流れを分割し、流れの方向を変更し、そして分割した流れを合流させる。
本発明の第2で代替の実施形態によれば、工程a)の加熱および混合条件は、2つの逐次工程で行なうことができる。第1の工程では、ポリマー溶液からほぼ純粋なブテン−1を分離するために、ブテン−1中のPB−1ポリマー溶液を加熱および混合条件に付す。次いで、第1の工程から得られた生成物を後続の加熱工程に供給して、(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とからなる混合物を得る。
上記のように2つの加熱工程の連続に分割したことにより、温度および圧力の望まない変動、ならび加熱装置の壁へのポリマーの堆積の危険を最小にするという利点を伴って工程a)を行なうことが可能になる。
したがって、本発明の第2の目的は、ブテン−1の液相(共)重合により得られたポリマー溶液から、未反応モノマーと任意に他の揮発成分を連続的に除去する方法であり、この方法は、以下の工程:
1)ブテン−1の部分が溶液から分離されるようにポリマー溶液を加熱および混合条件に付す工程;
2)工程a1)から得られた生成物を、(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とから実質的になる二相混合物が生成されるようなさらなる加熱に付す工程;
b)上記二相混合物を、漸減圧力および170と220℃との間からなる温度にて操作する一連の脱蔵工程に付す工程
を含む。
工程a1)では、ブテン−1中のPB−1ポリマー溶液を予備加熱して、濃縮し、そしてほぼ純粋なブテン−1を分離する。予備加熱工程a1)は、簡便には、ブテン−1の臨界温度である146℃を超えない温度の加熱流体を使用する熱交換器で行なうことができる。好ましくは、加熱流体として蒸気を使用する。熱交換器は、適切には、高粘性ポリマー混合物の全体の伝熱係数を増大させるために各管内に混合ロッドを備える。
一般に、予備加熱工程a1)は、液体および/または気体のブテン−1の生成ならびに40と70重量%との間からなるブテン−1中のPB−1濃度を有するポリマー溶液の生成をもたらす。次いで、工程a1)から得られる生成物を工程a2)のさらなる加熱にさらして、(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とから実質的になる二相混合物を生成する。工程a2)は、加熱流体として高温透熱性油を使用する従来の熱交換器で行なうことができる。
この実施形態においてもまた、ポリブテン溶融物中に閉じ込められたブテン−1の最終的な量は、一般には10重量%未満、好ましくは6重量%未満である。
次いで、工程a)(第1の実施形態)または工程a1)+a2)(第2の実施形態)からの二相混合物を、漸減圧力にて操作する一連の脱蔵工程で行なわれる工程b)に通す。好ましくは、工程b)には、直列に接続された2つの脱蔵チャンバまたは揮発器が含まれ、第1のものは大気圧より高い圧力で稼動し、第2のものは減圧下で稼動する。この特別なプラント構成により、最終ポリブテンペレット中のブテン−1含有量の顕著な減少を達成することが可能になる。
二相混合物を、170〜220℃の温度および2〜12バールの圧力で稼動する空の第1の揮発器の上部に導入する。この第1の揮発器において、工程a)で生成した混合物の成分を重力によって分離する。ポリマー溶融物は下方に沈降する一方、超臨界気体は上方へ流れる。チャンバに沿ってポリマー溶融物が垂直に落下する間、さらなる量のブテン−1が放出されて分離し、その結果、第1の揮発器の出口でのポリブテン溶融物中のブテン−1含有量は、一般に、3重量%未満まで減少する。第1の揮発器の上部に集まった超臨界気体は、不活性炭化水素、触媒失活剤などのようなごく少量の他の揮発成分を含むことがあるので、モノマー回収には、このような化合物とブテン−1との分離が必要となる。この分離工程には、1以上の蒸留カラム、乾燥ユニットおよび重合区画への液体ブテン−1の再循環が含まれる。
第1の揮発器からのポリブテン−1溶融物を、第1の揮発器と同じ範囲の温度ではあるが5と100ミリバールとの間からなる圧力で稼動する第2の脱蔵チャンバに導入する。
この減圧条件の結果、揮発器内でPB−1溶融物が落下して沈降する間に、さらなる量のブテン−1が放出されて分離する。第2の揮発器の出口でのポリブテン溶融物中のブテン−1含有量は著しく減少し、重量部で100ppm未満のブテン−1の量が得られる。
第1の揮発器と第2の揮発器を結ぶライン上で、ポリマー溶融物を部分的に冷却することができる。好ましくは、第1の揮発器の出口でポリブテン−1溶融物を第2の多管熱交換器に導入する。この熱交換器は、ポリマー溶融物の温度を、第2の脱蔵チャンバで必要とされる値に調整する機能を有する。
得られたポリブテン−1溶融物は、非常に高い粘性、約20×106cPの粘度によって特徴付けられる。その結果、各脱蔵チャンバの底から溶融物を確実に抜き取るために、好ましくはギアポンプのような特有のポンプを使用する。好ましくは、ポンプを始動させるためにギアポンプを各揮発器の底のフランジに直接連結して、後続のプロセス工程にPB−1溶融物が運ばれるようにする。
本発明の方法は、ブテン−1ポリマーからの未反応ブテン−1の除去が優れた効率であることによって特徴付けられる。そのため、本発明によって、以下の利点および他の利点を達成することができる。
・ブテン−1の含有量を100ppm未満の量にすることにより、最終ポリマーペレットに組み込まれたブテン−1の放出に起因する爆発性の問題が劇的に減少する。事実、モノマーが相当存在すると、爆発の危険を減少させるため、貯蔵の間にペレットを大規模かつ長期に換気することが必要となる。ブテン−1の含有量を上記のような低い値にすることにより、貯蔵中のペレットの強制換気を回避できる。
・いくつかの先行技術のプロセスで一般的に採用されるベント式押出器の使用を避けることができ、有利なことに、スタティックミキサーのようなより単純で低価な装置で置き換えることができる。
したがって、ポリマー溶融物と適切な添加剤(例えば、酸化防止剤化合物、造核剤、顔料など)との混合を行なうために、最後の揮発器の下流に配置したスタティックミキサーを本発明の方法で使用することができる。
サイドアーム押出器(side−arm extruder)は、最終製品添加剤のひとまとめを予め調合した濃縮物であるマスターバッチを溶融し、この添加剤とポリブテン溶融物との親密な混合を達成するスタティックミキサーに運ぶことを意図される。
スタティックミキサーのポリマーは、水中ペレタイザーに運ばれ、そこで、回転ナイフブレードによりペレットに切断される。ペレットはその後冷却水で冷却される。
本発明の方法の第1の実施形態を添付の図1に言及しながら詳細に記載する。
重合区画からのブテン−1中のPB−1溶液は、触媒残渣の失活のために、失活ポット20へライン1を介して供給する。本発明の工程a)の加熱および混合条件が行なわれる多管熱交換器40にポリマー溶液を導入するために、ギアポンプ30をライン2上に設ける。熱交換器40は、各管内に挿入された混合ロッドを備える。上記で特定されたように、65〜85℃の温度のポリマー溶液を、熱交換器40の入口に供給する。入口圧力は、好ましくは25〜80バールの範囲に設定する。熱交換器40の出口で、温度は170〜220℃の範囲に設定し、圧力は2と12バールとの間からなる。
(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とから実質的になる二相混合物が、熱交換器40の出口で得られ、これを第1の脱蔵チャンバ50にライン3を介して通す。
この混合物の2つの成分を揮発器50で重力によって分離する。ポリマー溶融物は、下方へ流れて揮発器の底に集まる一方、超臨界気体モノマーは上方へ流れる。揮発器50の上方に集まった気体は、モノマー回収区画へライン4を介して通し、次いで液体ブテン−1として重合区画へライン5を介して戻す。
ポリブテン−1溶融物を、ギアポンプ60により第1の揮発器50の底から取り出し、第2の多管熱交換器70にライン6を介して導入する。その後、PB−1溶融物を、ライン7上に設けた真空ポンプ120によって減圧条件が作り出される第2の揮発器80の上部に供給する。第2の揮発器80の上部に集まる気体ブテン−1は、ライン7を介して回収区画へ送られる。ギアポンプ90により第2の揮発器80の底から取り出すポリブテン−1溶融物を、スタティックミキサー100にライン10を介して導入する。サイドアーム押出器110は、ポリマーの調合に使用する添加剤を溶融し混合するために使用する。添加剤は、ライン8を通してサイドアーム押出器110へ供給する。このマスターバッチを、スタティックミキサー100の入口へライン9を介して供給する。次いで、スタティックミキサー100に存在する添加剤を添加されたポリマー溶融物を、ライン11を介して水中ペレット化工程に通し、そこでペレットに切断する。
本発明の方法の第2の実施形態を添付の図2に言及しながら詳細に記載する。
図2の実施形態によれば、ブテン−1中のPB−1ポリマー溶液は、失活ポット20で触媒残渣を無効化した後、第1の熱交換器41へ供給する。熱交換器41の管内で、ポリマー溶液を加熱および混合条件(工程a1)にさらして、ブテン−1の部分を溶液から分離する。加熱流体として蒸気を、ブテン−1の臨界温度である146℃を超えない温度で使用する。高粘性ポリマー混合物の全体の伝熱係数を増大させるため、熱交換器41は各管内に混合ロッドを備える。
熱交換器41の出口で得られる生成物は、液体および/または気体のブテン−1ならびに40と70重量%との間からなるブテン−1中のPB−1の濃度を有するポリマー溶液を含む。熱交換器41からの生成物を、次いで、加熱流体として高温透熱性油を使用する第2の熱交換器42でさらなる加熱(工程a2)に付す。第2の熱交換器42の出口で、(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とからなる混合物が得られる。この二相混合物を、ライン3を介して第1の脱蔵チャンバ50へ通し、次いで図1と同じ装置で同じプロセス条件に付す。
上記のように、本発明の方法は、ブテン−1をホモ重合または共重合させるための液相プロセスにより得られるポリマー溶液中に含有される揮発成分の除去に適切である。
したがって、本発明のさらなる目的は、以下の工程:
・ブテン−1中のポリブテン−1溶液を得るために、遷移金属化合物をベースにする触媒系の存在下に液相でブテン−1を(共)重合させる工程;
・未反応のブテン−1を、任意に他の揮発成分と共に、上記の方法に従って溶液から除去する工程;
を含む、ブテン−1(コ)ポリマーを得る方法である。
好ましくは、固体触媒成分としてTiベースの化合物を含み、活性化剤としてアルミニウムアルキル化合物を含むチーグラー−ナッタ触媒を、ブテン−1の液相(共)重合のための触媒系として使用する。
以下の実施例は、代表例であり、本発明の範囲を限定するものではないとみなされなければならない。
以下の実施例は、試験プラントで行い、ブテン−1中のポリブテン−1(PB−1)溶液から未反応のブテン−1を連続的に除去するための本願に係る方法の効果を評価することを目的としたいくつかの試験に関する。
0.33m3の容積を有する2つの連続撹拌タンク反応器で行なった液相重合により、ポリマー溶液を得た。液体ブテン−1を反応媒体として使用し、重合条件は以下のように選択した:T=75℃、p=18バール。
実施例1
25重量%のポリマー濃度および0.40のポリマーメルトインデックス(条件E、190℃/2.16Kg)を有するブテン−1中のブテン−1ホモポリマー高粘性溶液を、本発明の図1の実施形態に従って処理した。
170Kg/hの上記ポリマー溶液が重合反応器から吐出され、これを失活ポット20で触媒失活にさらした後で、ギアポンプ30に供給して30バールの値まで圧力を増加させた。次いで、ブテン−1中のPB−1溶液を、20mmの内径を有する60本の管を備えた1.2mの長さを有する多管熱交換器40に流すことによって本発明の工程a)に従って加熱および混合条件にさらした。混合ロッドを、各管内の混合エレメントとして使用した。
多管熱交換器40の入口での操作条件は、T=75℃、p=30バールであった。
透熱性油(MARLOTHERM N)を260℃で加熱流体として熱交換器40に供給した。熱交換器の出口で、(1)3.6重量%のブテン−1を含有するポリブテン−1溶融物および(2)気体ブテン−1からなる混合物を得た。多管熱交換器40の出口での操作条件は、T=210℃、p=7バールであった。
同じ操作条件(T=210℃、p=7バール)を第1の脱蔵チャンバ50で採用し、そこに上記混合物を導入した。重力により、ポリブテン溶融物はチャンバの底に沈降する一方で、気体ブテン−1は上方に流れた。揮発器50の出口で、ポリブテン溶融物中のブテン−1の含有量を検査した。1.9重量%の値が測定された。
PB−1溶融物を、揮発器50の底からギアポンプ60により取り出し、次いで第2の多管熱交換器70に導入し、そこでポリマー溶融物を第2の脱蔵チャンバ80で必要とされる温度まで加熱した。
第2の脱蔵チャンバ80を210℃および25ミリバールの減圧下で稼動させた。第2の揮発器80の出口で、ポリブテン溶融物中のモノマーの含有量を測定して、重量部でわずか67ppmの値が得られた。
第2の脱蔵チャンバ80の下流に設けたスタティックミキサー100を、ポリマー溶融物と酸化防止剤としてのIrganox1010、造核剤としてのタルク、顔料としてのカーボンブラックおよびTiO2との混合に使用した。サイドアーム押出器110を使用して添加剤を溶融し、そしてスタティックミキサー100に運んだ。最後に、スタティックミキサー100に存在する添加剤を添加されたポリブテン溶融物を、水中ペレタイザーに運び、ペレットに切断した。
実施例2
25重量%のポリマー濃度および2.2のメルトインデックスMIEを有するブテン−1ランダムコポリマー(5.8重量%のエチレンを含有)の溶液を、本発明に従って処理した。
170Kg/hの上記ポリマー溶液が重合反応器から吐出され、これを失活ポット20で触媒失活にさらした後で、ギアポンプ30に供給して27バールの値まで圧力を増加させた。次いで、ブテン−1中のPB−1溶液を、多管熱交換器40に通した。多管熱交換器40の入口での操作条件は、T=75℃、p=27バールであった。
熱交換器40の出口で、(1)3.8重量%のブテン−1を含有するポリブテン−1溶融物と(2)気体ブテン−1とからなる混合物を得た。多管熱交換器の出口での操作条件は、T=190℃、p=6バールであった。同じ操作条件の温度および圧力を第1の脱蔵チャンバ50で採用し、そこに上記混合物を導入した。重力により、ポリブテン溶融物はチャンバ50の底に沈降する一方で、気体ブテン−1は上方に流れた。揮発器50の出口で、ポリブテン溶融物中のブテン−1の含有量を検査した。1.9重量%の値が測定された。PB−1溶融物を揮発器50の底からギアポンプ60により取り出し、次いで第2の多管熱交換器70に導入し、そこでポリマー溶融物を第2の脱蔵チャンバ80で必要とされる温度まで加熱した。
第2の脱蔵チャンバ80を190℃および20ミリバールの減圧下で稼動させた。第2の揮発器80の出口で、ポリブテン溶融物中のモノマーの含有量を測定して、重量部でわずか64ppm重量の値が得られた。
ポリブテン−1溶融物を実施例1のようにスタティックミキサー100で調合した。最後に、添加剤を添加されたポリブテン溶融物を、水中ペレタイザーに運び、ペレットに切断した。
実施例3
30重量%の濃度および20.0のメルトインデックスMIEを有するブテン−1中のブテン−1ホモポリマー溶液を、本発明に従って処理した。
170Kg/hの上記ポリマー溶液が重合反応器から吐出され、これを失活ポット20で触媒失活にさらした後で、25バールの値まで圧力を増加させるためにギアポンプ30に供給した。次いで、ブテン−1中のPB−1溶液を、多管熱交換器40に通した。多管熱交換器40の入口での操作条件は、T=75℃、p=25バールであった。
熱交換器40の出口で、(1)3.5重量%のブテン−1を含有するポリブテン−1溶融物と(2)気体ブテン−1とからなる混合物を得た。
多管熱交換器の出口での操作条件は、T=180℃、p=5バールであった。同じ操作条件の温度および圧力を脱蔵チャンバ50で採用し、そこに上記混合物を導入した。重力により、ポリブテン溶融物はチャンバ50の底に沈降する一方で、気体ブテン−1は上方に流れた。揮発器50の出口で、ポリブテン溶融物中のブテン−1の含有量を検査した。1.7重量%の値が測定された。
PB−1溶融物を揮発器50の底からギアポンプ60により取り出し、次いで第2の多管熱交換器70に導入し、そこでポリマー溶融物を第2の脱蔵チャンバ80で必要とされる温度まで加熱した。
第2の脱蔵チャンバ80を180℃および10ミリバールの減圧下で稼動させた。第2の揮発器80の出口で、ポリブテン溶融物中のモノマーの含有量を測定して、重量部でわずか35ppmの値が得られた。
ポリブテン−1溶融物を実施例1のようにスタティックミキサー100で調合した。最後に、添加剤を添加されたポリブテン−1溶融物を、水中ペレタイザーに運び、ペレットに切断した。
実施例4
実施例1と同じブテン−1中のブテン−1ホモポリマー溶液(25重量%のポリマー濃度、0.40のメルトインデックス)を、30バールの値まで圧力を増加させるためにギアポンプ30に通した。次いで、ブテン−1中のPB−1溶液を多管熱交換器40に通した。多管熱交換器40の入口での操作条件は、T=75℃、p=30バールであった。
熱交換器40の出口で、(1)3.8重量%のブテン−1を含有するポリブテン−1溶融物と(2)気体ブテン−1とからなる混合物を得た。
多管熱交換器40の出口での操作条件は、T=210℃、p=7.0バールであった。同じ操作条件を第1の脱蔵チャンバ50で採用し、そこに上記混合物を導入した。ポリブテン溶融物はチャンバの底に集まる一方で、気体ブテン−1は上方に流れた。揮発器50の出口で、ポリブテン溶融物中のブテン−1の含有量を検査した。1.9重量%の値が測定された。
第2の脱蔵チャンバ80を210℃および200ミリバールの減圧下で稼動させた。第2の揮発器80の出口で、ポリブテン溶融物中のモノマーの含有量を測定して、重量部で540ppmの値が得られた。
実施例5(比較)
実施例1と同じブテン−1中のポリブテン−1溶液(25重量%のポリマー濃度、0.40のメルトインデックス)を、実施例1と同じ透熱性油を同じ供給温度で使用する多管熱交換器40に導入した。以下の条件:T=75℃、p=18バールを熱交換器40の入口で設定した。
温度および圧力の無制御で予期せぬ変動に起因する熱交換器40の不安定動作が観察された。装置内で、二相混合物(PB−1溶融物および気体ブテン−1)に加えて、部分的に固体のポリマーが分離することにより、二相混合物の流動性が妨げられた。低温スポットの形成が非常に顕著で、熱交換器40の出口で得られた混合物は、濃度、温度および圧力に関して均質でなかった。
実施例6(比較)
実施例3と同じブテン−1中のポリブテン−1溶液(30重量%のポリマー濃度、20.0のメルトインデックス)を、25バールの値まで圧力を増加させるためにギアポンプ30に通した。次いで、ブテン−1中のPB−1溶液を、多管熱交換器40に通した。多管熱交換器40の入口での操作条件は、T=75℃、p=25バールであった。
熱交換器40の出口で、(1)4.2重量%のブテン−1を含有するポリブテン−1溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とからなる混合物を得た。
多管熱交換器40の出口での操作条件は、以下のように設定した:T=160℃、p=5バール。この温度および圧力で、混合物を揮発器50に導入した。揮発器50の底で分離したポリマー溶融物の過剰な粘性のために、ギアポンプ60を始動させてポリマー溶融物を後続の工程に移動させることは不可能であった。
本実施例は、工程b)が本願に係る範囲より下の温度で行なわれる場合、本発明の方法は実施可能でないことを証明する。
実施例7
25重量%のポリマー濃度および0.40のポリマーメルトインデックスMIEを有するブテン−1中のブテン−1ホモポリマー溶液を、本発明の図2の実施形態に従って処理した。
170Kg/hの上記ポリマー溶液が重合反応器から吐出され、これを失活ポット20で触媒失活にさらし、次いでギアポンプ30を通して30バールの値まで圧力を増加させた。
ブテン−1中のPB−1溶液を、21mmの内径を有する8本の管を備えた6mの長さを有する多管熱交換器41に流すことによって本発明の工程a1)に従う加熱および混合条件にさらした。混合ロッドを各管内の混合エレメントとして使用し、135℃の温度の蒸気を加熱流体として使用した。多管熱交換器41の入口での操作条件は、T=75℃、p=30バールであった。
熱交換器41の出口で得られた生成物は、実質的に、液体ブテン−1と50重量%のポリマー濃度を有するポリブテン−1中のPB−1ポリマー溶液とからなっていた。工程a1)の出口での温度は約110℃であった。
次いで、熱交換器41からの生成物を、21mmの内径を有する31本の管を備えた4.5mの長さを有する第2の熱交換器42でさらなる加熱(工程a2)にさらした。透熱性油(MARLOTHERM N)を260℃で加熱流体として熱交換器42に供給した。熱交換器の出口で、(1)3.0重量%のブテン−1を含有するポリブテン−1溶融物と(2)気体ブテン−1とからなる混合物を得た。多管熱交換器42の出口での操作条件は、T=210℃、p=7バールであった。
同じ操作条件(T=210℃、p=7バール)を第1の脱蔵チャンバ50で採用し、そこに上記混合物を導入した。重力により、ポリブテン溶融物はチャンバの底に沈降する一方で、気体ブテン−1は上方に流れた。揮発器50の出口で、ポリブテン溶融物中のブテン−1の含有量を検査した。1.9重量%の値が測定された。
PB−1溶融物を揮発器50の底からギアポンプ60により取り出し、次いで第2の多管熱交換器70中に導入し、そこでポリマー溶融物を第2の脱蔵チャンバ80で必要とされる温度まで加熱した。
第2の脱蔵チャンバ80を210℃および25ミリバールの減圧下で稼動させた。第2の揮発器80の出口で、ポリブテン溶融物中のモノマーの含有量を測定して、重量部でわずか40ppm重量の値が得られた。
ポリブテン−1溶融物を実施例1のようにスタティックミキサー100で調合した。最後に、添加剤を添加されたポリブテン−1溶融物を、水中ペレタイザーに運び、ペレットに切断した。
本発明の方法の第1の実施形態を示す図である。 本発明の方法の第2の実施形態を示す図である。

Claims (14)

  1. 以下の工程:
    a)ブテン−1の液相(共)重合によって得られたポリマー溶液を、(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とから実質的になる混合物が生成されるように、加熱および混合条件に付す工程;
    b)上記混合物を、漸減圧力および170と220℃の間からなる温度にて操作する一連の脱蔵工程に付す工程
    を含む、ブテン−1の液相(共)重合によって得られるポリマー溶液から、未反応のブテン−1と任意に他の揮発成分を連続的に除去する方法であって、
    該ポリマー溶液が65〜85℃の温度および少なくとも22バールの圧力で工程a)に供給される、
    該方法
  2. 他の揮発成分がコモノマー、ダイマー、不活性炭化水素、触媒成分および触媒失活剤で
    ある請求項1に記載の方法。
  3. ブテン−1の液相(共)重合によって得られるポリマー溶液が、65と90重量%の間からなる百分率で未反応のブテン−1を含有するブテン−1中のポリブテン−1溶液である請求項1に記載の方法。
  4. ポリマー溶液が25〜80バールの範囲の圧力で工程a)に供給される請求項に記載の方法。
  5. 工程a)の加熱および混合条件が、ブテン−1中のポリブテン溶液を、スタティック混合エレメントが各管内に挿入された多管熱交換器に流すことによって得られる請求項1に記載の方法。
  6. スタティック混合エレメントが混合ロッドである請求項に記載の方法。
  7. 以下の工程
    1)ブテン−1の液相(共)重合によって得られたポリマー溶液を、ブテン−1の一部が溶液から分離されるように加熱および混合条件に付す工程;
    2)工程a1)から得られた生成物を、(1)閉じ込められたブテン−1を含有するポリブテン溶融物と(2)超臨界気体ブテン−1とから実質的になる二相混合物が生成されるようにさらなる加熱に付す工程;
    b)上記二相混合物を、漸減圧力および170と220℃の間からなる温度にて操作する一連の脱蔵工程に付す工程
    を含む、ブテン−1の液相(共)重合により得られるポリマー溶液から未反応のモノマーと任意に他の揮発成分を連続的に除去する方法であって、
    該ポリマー溶液が65〜85℃の温度および少なくとも22バールの圧力で工程a )に供給される、
    該方法
  8. 工程a1)が146℃を超えない温度の加熱流体を使用する熱交換器で行なわれる請求項に記載の方法。
  9. 工程a1)が、液体および/または気体のブテン−1の生成ならびに40と70重量%の間からなるブテン−1中のPB−1の濃度を有するポリマー溶液の生成をさせる請求項に記載の方法。
  10. 工程a2)が加熱流体として高温透熱性油を使用する熱交換器で行なわれる請求項に記載の方法。
  11. 工程b)が直列に接続された2つの揮発器を含み、第1の揮発器が大気圧より高い圧力
    で稼動し、第2の揮発器が減圧下で稼動する請求項1またはに記載の方法。
  12. 第1の揮発器が170〜220℃の温度および2〜12バールの圧力で稼動する請求項11に記載の方法。
  13. 第2の揮発器が170〜220℃の温度および5〜100ミリバールの圧力で稼動する請求項11に記載の方法。
  14. 以下の工程:
    ブテン−1中のポリブテン−1溶液を得るために、遷移金属化合物をベースにする触媒系の存在下に液相でブテン−1を(共)重合させる工程;
    請求項1又は7に記載の方法に従って溶液から未反応のブテン−1を任意に他の揮発成分と共に除去する工程
    を含む、ブテン−1(コ)ポリマーを得る方法。
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