JP4287161B2 - 半結晶性ポリマーでゲル化された化粧品組成物 - Google Patents
半結晶性ポリマーでゲル化された化粧品組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4287161B2 JP4287161B2 JP2003016683A JP2003016683A JP4287161B2 JP 4287161 B2 JP4287161 B2 JP 4287161B2 JP 2003016683 A JP2003016683 A JP 2003016683A JP 2003016683 A JP2003016683 A JP 2003016683A JP 4287161 B2 JP4287161 B2 JP 4287161B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- polymer
- alkyl
- weight
- skin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/02—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
- A61K8/04—Dispersions; Emulsions
- A61K8/042—Gels
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/02—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
- A61K8/04—Dispersions; Emulsions
- A61K8/06—Emulsions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/02—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
- A61K8/04—Dispersions; Emulsions
- A61K8/06—Emulsions
- A61K8/064—Water-in-oil emulsions, e.g. Water-in-silicone emulsions
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/81—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
- A61K8/8141—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides or nitriles thereof; Compositions of derivatives of such polymers
- A61K8/8147—Homopolymers or copolymers of acids; Metal or ammonium salts thereof, e.g. crotonic acid, (meth)acrylic acid; Compositions of derivatives of such polymers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/72—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
- A61K8/81—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
- A61K8/817—Compositions of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a single or double bond to nitrogen or by a heterocyclic ring containing nitrogen; Compositions or derivatives of such polymers, e.g. vinylimidazol, vinylcaprolactame, allylamines (Polyquaternium 6)
- A61K8/8182—Copolymers of vinyl-pyrrolidones. Compositions of derivatives of such polymers
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/92—Oils, fats or waxes; Derivatives thereof, e.g. hydrogenation products thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q1/00—Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
- A61Q1/14—Preparations for removing make-up
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K2800/00—Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
- A61K2800/40—Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
- A61K2800/54—Polymers characterized by specific structures/properties
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
- A61Q19/008—Preparations for oily skin
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Birds (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油中水型(W/O)エマルションの形態の組成物であって、油性相中に、乳化剤、有機粉末及び特定のポリマーを含む組成物に関し、さらに、その使用、特に化粧品又は皮膚科における使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
油性相中に分散された水性相を含む油中水型(W/O)エマルションからなる組成物を使用することが化粧品又は皮膚科において一般的に行なわれている。これらのエマルションは、固形組成物とは異なり、クリームを構成することができ、クリームは、意図された分野において、展性で変形可能な製品を構成することができる。W/Oエマルションは、油性連続相を含み、こうして、皮膚の表面に、表皮細胞を通過して水分が損失するのを防止し、外部の攻撃に対して皮膚を保護する脂質の膜を形成することを可能にする。これらのエマルションは、特に、皮膚を保護し、滋養するために、特に乾燥肌をトリートメントするために適している。さらに、皮膚の表面に形成された脂質の膜は、サンスクリーン剤の残留量を増加することもできる。これらのエマルションは、酸化感受性親水性活性剤の保護と輸送を可能にするという利点も有する。
【0003】
しかしながら、W/Oエマルションは、油性相が外相であるために、皮膚に適用すると、比較的脂っぽい感触を与えるという欠点を有している。したがって、これらのエマルションは、脂性肌に用いられるには脂っぽすぎるために、一般的に乾燥肌に用いられる。さらに、W/Oエマルションは、爽やかな感触がなく、一般的に夏季又は暑い国で用いられるためには、油分が多すぎる。
【0004】
さらに、W/Oエマルションは、安定性の問題を有しており、特に水性相の量が多いときに問題である。水性相の滴は、凝集して、顕微鏡で見ることができる塊を形成する傾向がある。この凝集は、エマルションの安定性には有害である;第1に、流体系のクリーム化又は沈降を促進し、第2に、滴の合着は水性領域、すなわち50ミクロンを超える水性の滴を出現させる。これらのエマルションを安定化するために、しばしば、乳化剤の比率を多くして使用すること、及び/又はある種の粘稠性要素、例えばワックスを導入することが必要である。しかしながら、これらの粘稠性要素は、W/Oエマルションの化粧品としての欠点(粘着性又は脂っぽい効果)の悪化をもたらし、しばしば重たい組成物が製造されてしまう。さらに、これらの粘稠性要素が存在すると、これらの要素がエマルションを増粘化するために、流体エマルションを得ることが困難である。さらに、これらのエマルション中の乳化剤の量が増加すると、それらの不安定性が大いに克服されるが、得られたエマルションは、ある種のタイプの皮膚、特に敏感肌には、刺激であることを示す可能性がある。
【0005】
さらに、メイクアップを除去することを意図したW/O組成物については、大量のワックスの存在が、組成物の特性を損ね、特に、皮膚からメイクアップを除去することを意図した特性を損ねる。その理由は、それを拭いたり、リンスしたりするとき、ワックスの存在が、メイクアップリムーバーを除去することを困難にしているからである(リンス性が低い)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、特にクリーム形態又は固体の形態とすることができるW/Oエマルション、特に軽く爽やかな感触を有するエマルションを得るために従来知られていた欠点を有さないW/Oエマルション、そして、固体の形態の組成物を得ることが望まれる場合さえも、油性相の通常の粘稠性要素、特にワックスがなくても、良好な安定性を有するW/Oエマルションについてのニーズが存在する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
驚くべきことに、出願人は、一以上の有機粉末と組み合わせた特定のポリマーの使用が、例えワックスが存在しなくても、限定されたHLBの乳化剤を含むW/Oエマルションの油性相を構成することを可能にし、粘着性でなく、爽やかな付着を与える組成物をもたらすことを見出した。
【0008】
本出願においては、「油性相」なる表現は、室温(25℃)及び大気圧(7650mmHg)で液体であり、特に一以上の、室温で液体で油としても知られる互いに相溶性脂肪物質からなる、脂肪相を意味する。この油性相は、マクロ的視点では均質である。
【0009】
より具体的には、本発明の一主題は、油性相中に分散された水性相を含む局所適用のための組成物において、該組成物は、少なくとも一の有機粉末と、1乃至8の範囲のHLB値を有する少なくとも一の乳化剤とを含み、前記油性相は、室温で固体であり融点が70℃未満の少なくとも一の半結晶ポリマーを含み、該ポリマーは、a)ポリマー骨格及びb)少なくとも一の結晶化可能な有機側鎖及び/又は該ポリマー骨格の一部を形成する結晶化可能な有機配列を含み、前記ポリマーの数平均分子量が2000を超えることを特徴とする組成物である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本出願において、「室温」なる表現は、25℃の温度を意味する。
【0011】
半結晶性ポリマー類の存在は、皮膚への広がりに優れた、フォンダンのテキスチャーを有するクリームを得ることを可能にする。特に、これらの半結晶性ポリマーの特定のレオロジーの特性が、皮膚へ適用する間に、剪断作用によって、流体化を可能にする。このことに加えて、これらのポリマーは、皮膚の温度に相関した変化の可能性のために、有利である。特に、半結晶性ポリマーは、皮膚の温度と環境の温度に応じて、状態が変化する。温度がポリマーの融点未満のとき、ポリマー鎖は、固くて、それを含む組成物のテキスチャーは、よりコンパクトで、バルサムのそれに似ている。温度が上昇するとき、ポリマー鎖は緩んで、組成物のテキスチャーはより柔軟になる。よって、テキスチャーは、適用の温度に依存し、このため、ジャーでコンパクトに見えるクリームが、実際には、皮膚に適用すると非常に軟らかいことを示すことができる。
【0012】
さらに、半結晶性ポリマーと有機粉末との組み合わせのために、本発明の組成物は、快適なテクスチャー、シルクの感触を有し、最終的には、しゅすのようであるが光沢(グロス)ではない効果を有するという利点がある。さらに、肌の色を均一にし、攻撃(寒さ、風又は熱)に対して皮膚を保護することを可能にする。こうして、皮膚に適用した後、本発明のクリームは、攻撃に対する保護を構成し、それ自体気候に順応する。
【0013】
さらに、本発明の組成物が固体の形態であるとき、同時に、固体の組成物が壊れないという所望の剛性の特性と、製品が皮膚によく付着するという十分な転写特性を有し、さらに、メイクアップ除去組成物の場合、良好なメイクアップ除去及び/又は皮膚のクレンジングを可能にする。
【0014】
本発明の組成物が、特に皮膚、唇又は外皮への局所適用を意図するために、それいは生理的に許容される媒体を含む。「生理的に許容される媒体」なる表現は、ここでは、ヒトの皮膚(瞼の内側を含む)、唇、爪又は毛髪へ適用することができる非毒性の媒体を意味する。本発明の組成物は、特に化粧品又は皮膚科組成物を構成することができる。
【0015】
本発明の組成物は、特にクリーム又は軟膏、すなわちスティックなどの固体の製品とは異なるソフトな製品を構成することができる。クリームは、室温(約25℃)において、Rheomat 180機で測定した粘度で、約2乃至250ポアズ、すなわち0.2乃至25Pa・s、好ましくは5乃至240ポアズ、すなわち0.5乃至24Pa・s、より好ましくは50乃至200ポアズ、すなわち5乃至20Pa・sの範囲の粘度を有する。
【0016】
別の実施態様によれば、本発明の組成物は固体でもよく、特にスティック、特にメイクアップ除去スティックを構成することができる。本発明の目的のために、「固体組成物」なる表現は、下記の硬度(剪断強さが100乃至350gf)を有するそれ自体の重さで流動しないあらゆる組成物を意味する。
【0017】
半結晶性ポリマー類
本発明の目的において、「半結晶性ポリマー」なる用語は、結晶化可能な部分、すなわち、ペンダント鎖又は骨格中の配列、及び骨格中の非結晶部分を含み、相転換の、特に融解(固体−液体転換)の、第1次可逆性温度を有するポリマーを意味する。本発明の目的において、「ポリマー類」なる用語は、少なくとも2の反復単位、好ましくは少なくとも3の反復単位、特に少なくとも10の反復単位を含む化合物を意味する。結晶化可能な部分がポリマー骨格の配列のとき、この結晶化可能な配列の化学的性質は、非結晶性配列のそれと異なる;半結晶性ポリマーは、この場合ブロックポリマーであり、例えばジブロック、トリブロックまたはマルチブロックタイプである。
【0018】
有利には、本発明の組成物の半結晶性ポリマー(類)は、数平均分子量Mnが2000以上であり、例えば2000乃至800000の範囲、好ましくは3000乃至500000の範囲、例えば4000乃至150000の範囲、より好ましくは4000乃至99000の範囲である。
【0019】
本発明の組成物において、半結晶性ポリマーは、その融点を超える温度において、少なくとも1重量%、油性相に可溶性であることが有利である。結晶化可能な鎖または配列以外は、ポリマー配列は、非結晶性である。本発明の目的のために、「結晶化可能な鎖又は配列」なる用語は、その部分だけであれば、融点を上回るか、又は下回るかに応じて、非結晶性状態から結晶状態に可逆的に移るであろう、鎖又は配列を意味する。本発明の目的のために、鎖は、ポリマー骨格に対してペンダント位又は側方の原子のグループである。配列は、骨格に属する原子のグループであり、このグループはポリマーの反復単位の一を構成する。
【0020】
好ましくは、半結晶性ポリマー類のポリマー骨格は、油性相に可溶性である。
【0021】
好ましくは、本発明の組成物に用いられる半結晶性ポリマー類は、70℃未満の融点Tmを有し(25℃≦Tm<70℃)、好ましくは60℃以下、例えば30℃乃至60℃(30℃≦Tm≦60℃)であり、この温度は少なくとも、本発明の組成物を受けるケラチン支持体の温度と等しい。組成物が非固体製品、特にクリームを構成するとき、融点は好ましくは60℃未満であり、さらには50℃未満である(30℃≦Tm<50℃)。融点は、特にあらゆる方法により、特に示差走査熱量計(DSC)を用いて、測定することができる。
【0022】
好ましくは、半結晶性ポリマーの結晶化可能な配列又は鎖は、各ポリマーの合計の少なくとも30重量%、より好ましくは少なくとも40重量%を占める。本発明に用いられる結晶化可能な配列を含む半結晶性ポリマー類は、ブロック又はマルチブロックポリマー類である。それらは、反応性(又はエチレン性)二重結合を含むモノマーの重合により、又は重縮合により、得ることができる。本発明のポリマーが結晶化可能な側鎖を含むポリマー類であるとき、それらはランダム形態であることが有利である。
【0023】
好ましくは、本発明の半結晶性ポリマー類は、合成由来である。さらに、それらは多糖骨格を含まない。
【0024】
本発明に用いることができる半結晶性ポリマー類は、特に
1.結晶化が制御されたポリオレフィンのブロックコポリマー類であって、そのモノマー類はEP−A−951897号公報に記載されたもの、
2.重縮合物、特に脂肪族又は芳香族ポリエステル重縮合物類及び脂肪族/芳香族コポリエステル類;
3.少なくとも一の結晶化可能な側鎖を有するポリマー類(ホモポリマー類又はコポリマー類)、及び骨格中に少なくとも一の結晶化可能な配列を有するポリマー類(ホモポリマー類又はコポリマー類)、例えばUS−A−5156911号公報に記載されたもの、
4.1(又はそれ以上)のフルオロ基を含む、少なくとも一の結晶化可能な側鎖を有するポリマー類(ホモポリマー類又はコポリマー類)、WO−A−01/19333に記載されたもの、
5.及びそれらの混合物
から選択することができる。
【0025】
最後の2つ(3及び4)の場合、結晶化可能な一以上の配列又は一以上の側鎖は、疎水性である。
【0026】
結晶化可能な側鎖類を含むか、骨格に少なくとも一の結晶化可能な配列を有する結晶性ポリマー類(上記ケース3)は、特に以下のものが記載されている。
【0027】
A)結晶化可能な側鎖を含む半結晶性ポリマー類
特に、US−A−5156911公報及びWO−A−01/19333に記載されたものを挙げることができる。それらは、結晶化可能な疎水性の一以上の側鎖を有する一以上のモノマーの重合から得られる単位を、50乃至100重量%含むホモポリマー類及びコポリマー類である。これらのポリマー類は、以下に示す条件、特に、それらの融点Tmを超えて加熱することにより、油性相に可溶性又は分散性であるという特性に合致すればいかなる性質のものでもよい。それは:
−重合に対して、反応性又はエチレン性二重結合(すなわち、ビニル、(メタ)アクリル酸、又はアリル性基)を含む一以上のモノマーの重合から、特にフリーラジカル重合から得られるもの、
−共反応性基(カルボン酸、スルホン酸、アルコール、アミン又はイソシアナート)を有する一以上のモノマー類の重縮合から得られるもの、例えばポリエステル類、ポリウレタン類、ポリエーテル類、ポリウレア類及びポリアミド類、
から得られるものでよい。
a)一般的に、本発明の半結晶性ポリマー類の結晶化可能な単位(鎖又は配列)は、半結晶性ポリマー類の製造に用いられる、結晶化可能な一以上の配列又は一以上の鎖を含む一以上のモノマーから得られる。これらのポリマー類は、特に、式X:
【0028】
【化1】
(式中、Mはポリマー骨格の原子を表し、Sはスペーサーを表し、Cは結晶化可能な基を表す)
で表すことができる結晶化可能な一以上の鎖を含む少なくとも一のモノマーの重合から得られるホモポリマー類及びコポリマー類から選ばれることができる。
【0029】
結晶化可能な鎖「−S−C」は、脂肪族又は芳香族とすることができ、任意にフッ素化又はペルフルオロ化されていてもよい。「S」は特に直鎖状又は分枝状又は環状の基(CH2)n又は(CH2CH2)n又は(CH2O)を表し、nは0乃至22の範囲の整数である。好ましくは、「S」は直鎖の基である。好ましくは「S」と「C」は異なる。
【0030】
結晶化可能な鎖が脂肪族(アルキル)鎖であるとき、それは11以上40以下の炭素原子を含み、より好ましくは24以下の炭素原子を含む。それは特に、少なくとも12の炭素原子を含むアルキル基であり、好ましくは14乃至24の炭素原子を含むアルキル基(C14−C24)である。それは炭化水素を主成分とするアルキル鎖(炭素及び水素原子)又はフルオロアルキル又はペルフルオロアルキル鎖(炭素原子、フッ素原子及び、水素原子とすることもできる)とすることもできる。それがフルオロアルキル又はペルフルオロアルキル鎖であるとき、それは少なくとも11の炭素原子を含み、そのうち少なくとも6の炭素原子はフッ素化されている。少なくとも14の炭素原子を含むアルキル鎖を有するモノマー類は、得られるポリマー類に、結晶化による脂肪相の構造を提供するが、14未満の炭素原子を含む炭素主体のアルキル鎖の場合はそうでない。
【0031】
例示することができる結晶化可能な一以上の鎖を含む半結晶性ポリマー類又はコポリマー類の例としては、飽和C14−C24アルキル(メタ)アクリラート類(「C14−C24」とは14乃至24の炭素原子を含むアルキル基を意味する);C11−C15ペルフルオロアルキル(メタ)アクリラート類(11乃至15の炭素原子を有するアルキル基);フッ素原子を有するか又は有していないC14乃至C24N−アルキル(メタ)アクリルアミド類(14乃至24炭素原子を有するアルキル基);C14乃至C24アルキル又はペルフルオロアルキル鎖を含むビニルエステル類(14乃至24の炭素原子を有するアルキル基)で、ペルフルオロアルキル鎖が少なくとも6のフッ素原子を含むもの;C14乃至C24アルキル又はペルフルオロアルキル鎖を含むビニルエーテル類(14乃至24の炭素原子を有するアルキル基)で、ペルフルオロアルキル鎖が少なくとも6のフッ素原子を含むもの;C14乃至C24α−オレフィン類(14乃至24の炭素原子を有するアルキル基)、例えばオクタデセン;C14乃至C24のパラ−アルキルスチレン類(14乃至24の炭素原子を有するアルキル基)、及びそれらの混合物から選ばれる、結晶化可能な鎖を含む少なくとも一のモノマーの重合から得られるものが含まれる。
【0032】
本発明の目的のために、「アルキル」なる用語は、特に言及しない場合は、飽和基、特に8乃至24の炭素原子(C8乃至C24)、より好ましくは14乃至24の炭素原子(C14乃至C24)を含む飽和基を意味する。
【0033】
ポリマー類が重縮合から得られるとき、上述の炭化水素主体の、及び/又はフッ素化された結晶化可能な鎖は、二酸、ジオール、ジアミン又はジイソシアナートでもよい、モノマーが有しているものである。
【0034】
本発明の組成物に用いられるポリマーがコポリマーのとき、それは共重合の結果0乃至50%のY基又はZ基を含む:
α)極性又は非極性のモノマー又はその2つの混合物であるYでは:
−Yが極性モノマーのとき、それはポリオキシアルキレン化(特にオキシエチレン化及び/又はオキシプロピレン化)基を有するモノマー、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリラート、例えばヒドロキシエチルアクリラート、(メタ)アクリルアミド、N−アルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、例えば、N,N−ジイソプロピルアクリルアミド又はN−ビニルピロリドン(NVP)、N−ビニルカプロラクタム、又は少なくとも一のカルボン酸基、例えば(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸又はフマル酸を有するモノマー、又は無水カルボン酸基、例えば無水マレイン酸を有するモノマー、及びそれらの混合物のいずれかである。
−Yが非極性モノマーのとき、直鎖状、分枝状、または環状アルキル(メタ)アリラートタイプのエステル、ビニルエステル、アルキルビニルエーテル、α−オレフィン、スチレン又は1乃至10の炭素原子を含むアルキル基(C1乃至C10)で置換されたスチレン、例えばα−メチルスチレン、又はビニル性不飽和を含むポリオルガノシロキサンタイプのマクロモノマーでもよい。
β)極性モノマー又は極性モノマー類の混合物であるZでは、Zは上記「極性Y」と同じ定義を有する。
【0035】
好ましくは、結晶化可能な側鎖を含む半結晶性ポリマー類は、上記アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリラート又はアルキル(メタ)アクリルアミドホモポリマー類、特に、C14−C24のもの;これらのモノマー類と、好ましくは(メタ)アクリル酸の性質と異なる親水性モノマーとのコポリマー類;及びそれらの混合物から選ばれる。それらは、例えば、C14乃至C24のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリラート又はアルキル(メタ)アクリルアミドと、N−ビニルピロリドン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリラート又はアクリル酸とのコポリマー類;又はそれらの混合物でもよい。
【0036】
B)少なくとも一の結晶化可能な配列を骨格に有するポリマー類
これらは、やはり、それらの融点Tmより高い温度に加熱することにより油性相に溶解性又は分散性のポリマー類である。これらのポリマー類は、特に、異なる化学的性質の少なくとも2の配列からなるブロックコポリマー類であり、そのうちのひとつは結晶化可能である。
【0037】
以下のものが特に用いられる:
1)US−A−5156911号公報に記載されたポリマー類
2)結晶化可能な鎖を含むオレフィン又はシクロオレフィンのブロックコポリマー類、例えば下記の組み合わせのブロック重合から由来するもの:
−シクロブテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、ノルボルネン(すなわち、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン)、5−メチルノルボルネン、5−エチルノルボルネン、5,6−ジメチルノルボルネン、5,5,6−トリメチルノルボルネン、5−エチリデンノルボルネン、5−フェニルノルボルネン、5−ベンジルノルボルネン、5−ビニルノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8a−オクタ−ヒドロナフタレン、ジシクロペンタジエン、それらの混合物;と
−エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン又は1−エイコセン、又はそれらの混合物。
【0038】
これらのブロックコポリマー類は、特に(エチレン/ノルボルネン)ブロックコポリマー類及び(エチレン/プロピレン/エチリデンノルボルネン)ブロックターポリマー類とすることができる。少なくとも2のC2−C16、より好ましくはC2−C12のα−オレフィン類、例えば上述のもののブロック共重合から得られるもの、特にエチレンと1−オクテンとのブロックバイポリマー類もまた用いることができる。
【0039】
3)少なくとも一の結晶化可能な配列を含み、コポリマーの残りは非結晶性(室温において)コポリマー類
これらのコポリマー類も、異なる化学的性質の2つの結晶化可能な配列を含むことができる。好ましいコポリマー類は、同時に、室温で結晶化可能な配列と非結晶性の配列を含む、両方が疎水性で親油性であり、連続的に分布しているものである。例としては、下記の結晶化可能な配列の一と下記の非結晶性配列の一を含むポリマー類を挙げることができる。
−自然に結晶化可能な配列:a)ポリエステル、例えばポリ(アルキレンテレフタラート)、
b)ポリオレフィン、例えばポリエチレン類又はポリプロピレン類
−非結晶性で親油性の配列、例えば、非結晶性のポリオレフィン又は非結晶性のコポリ(オレフィン)、例えばポリ(イソブチレン)、水素添加ポリブタジエン又は水素添加ポリ(イソプレン)。
【0040】
結晶化可能な配列と非結晶性配列を含むそのようなコポリマーとしては、以下のものを挙げることができる:
α)ポリ(ε−カプロラクトン)−b−ポリ(ブタジエン)ブロックコポリマー類、好ましくは、水素添加形態で用いられるもの、例えば、S.Nojimaによる論文「ポリ(−カプロラクトン)−ブロック−ポリブタジエンコポリマー類の融解の挙動」、Macromolecules,32,3727-3734(1999)に記載されたもの;
β)ブロック又はマルチブロック水素添加ポリ(ブチレンテレフタラート)−b−ポリ(イソプレン)ブロックコポリマー類、B.Boutevinらにより論文「PP/PBTの形態学及び機械的特性の研究」、Polymer Bulletin,34,117-123(1995)に記載されたもの;
γ)P.Rangarajanらによる論文「エチレン−(エチレン−alt−プロピレン)の半結晶性ブロックコポリマーの形態」、Macromolecules,26,4640-4645(1993)及びP.Richterらによる「ポリマーは結晶性コアと凝集する:ポリ(エチレン)−ポリ(エチレン−プロピレン)系」、Macromolecules,30,1053-1068(1997)に記載されたポリ(エチレン)−b−コポリ(エチレン/プロピレン)ブロックコポリマー類、
δ)I.W.Hamleyによる総説「ブロックコポリマーにおける結晶化」、Advances in Polymer Science,148巻、113-137(1999)に挙げられたポリ(エチレン)−b−ポリ(エチルエチレン)ブロックコポリマー類。
【0041】
本発明の組成物において半結晶性ポリマー類は、非架橋性または架橋の程度がその融点を超えて加熱して油性相に溶解又は分散するのを損ねない限り、部分架橋したものでよい。これは、重合の間の多官能性モノマーとの反応による化学的架橋でもよい。それは、物理的な架橋でもよく、水素タイプ又は双極タイプの結合の確立でもよく、例えば、カルボキシラートイオノマーの双極子相互作用であり、これらの相互作用は、わずかであり、ポリマー骨格が有している。又はポリマーが有している結晶化可能な配列と非結晶性配列との間の相分離によるものでもよい。
【0042】
好ましくは、本発明の半結晶性ポリマー類は、非架橋性である。
【0043】
本発明の特定の実施態様によれば、ポリマーは、飽和C14−C24アルキル(メタ)アクリラート類、C11−C15ペルフルオロアルキル(メタ)アクリラート類、フッ素原子を有するか又は有していないC14乃至C24N−アルキル(メタ)アクリルアミド類、C14乃至C24アルキル又はペルフルオロアルキル鎖を含むビニルエステル類、C14乃至C24α−オレフィン類、及び12乃至24の炭素原子を含むアルキル基を有するパラ−アルキルスチレン類から選ばれる、結晶化可能な鎖を含む少なくとも一のモノマーと、下記の式:
【0044】
【化2】
【0045】
(式中、R1はH又はCH3であり、Rは任意にフッ素化されたC1−C10アルキル基を表し、XはO、NH、又はNR2を表し、R2は任意にフッ素化されたC1−C10アルキル基を表す)
で表されることができる、少なくとも一の任意にフッ素化されたC1乃至C10モノカルボン酸エステル又はアミドとの重合から得られるコポリマー類から選ばれる。
【0046】
本発明の一の特定の実施態様によれば、ポリマーは、飽和C14−C22アルキル(メタ)アクリラート類から選ばれる結晶化可能な鎖を含むモノマー由来のものである。
【0047】
本発明の組成物に用いることができる半結晶性ポリマーの具体例としては、Landec社から、ブローシャーに「Intelimer(登録商標)ポリマー類」と記載されているIntelimer(登録商標)製品を挙げることができる。これらのポリマー類は、室温で(25℃)固体形状である。それらは、結晶化可能な側鎖を有し、上記式Xを有する。特に、融点が56℃で、不透過性で、非粘着性で、室温で粘性の製品である「Landec IP22」を挙げることができる。
【0048】
アクリル酸とC5乃至C16アルキル(メタ)アクリラートとの共重合から得られた、20℃乃至35℃の範囲のTmを有するUS−A−5156911の実施例3、4、5、7及び9に記載された半結晶性ポリマー類も用いることができ、特に:
−アクリル酸と、ヘキサデシルアクリラートと、イソデシルアクリラートとを1/16/3の比率で;
−アクリル酸とペンタデシルアクリラートとを1/19の比率で;
−アクリル酸と、ヘキサデシルアクリラートと、エチルアクリラートとを2.5/76.5/20の比率で;
−アクリル酸と、ヘキサデシルアクリラートと、メチルアクリラートとを5/85/10の比率で;
−アクリル酸と、ポリオクタデシルメタクリラートとを2.5/97.5の比率で
の共重合から得られるものを用いることができる。
【0049】
National Starch社より市販されているポリマー「Structure O」、例えば、US−A−5736125公報に記載されている、Tmが44℃のもの、また、フッ素化基を含む結晶化可能なペンダント鎖を含む半結晶性ポリマー、例えばWO−A−01/19333の実施例1,4,6,7および8に記載されたものも用いることができる。
【0050】
US−A−5519063号公報又はEP−A−0550745号公報に記載されたような、ステアリルアクリラートとアクリル酸又はNVPとの共重合により得られる半結晶性ポリマー、特に、下記の実施例1と2のポリマー調製に記載した、各々融点が40℃と38℃のものも用いることができる。
【0051】
US−A−5519063号公報又はEP−A−0550745号公報に記載されたような、ベヘニルアクリラートとアクリル酸又はNVPとの共重合により得られる半結晶性ポリマー類、特に、下記の実施例3と4のポリマー調製に記載した、各々融点が60℃と58℃のものも用いることができる。
【0052】
本発明の特定の一実施態様によれば、用いられる半結晶性ポリマーは、カルボキシル基を全く含まない。
【0053】
用いられるポリマー(類)と、この(これらの)ポリマー(類)の量は、本発明の所望の最終体によって選ばれ、意図された特定の適用に応じて決められる。一般的に、本発明の組成物は、融点が50乃至70℃の半結晶性ポリマーと融点が30乃至50℃の半結晶性ポリマー、およびその混合物から選ばれる、少なくとも一の半結晶性ポリマーを含む。
【0054】
本発明の組成物がクリームの形状、すなわち固体製品とは異なりソフトな製品のとき、用いられるポリマーは、特に、US−A−5519063号公報又はEP−A−0550745号公報の実施例1と2に記載された、各々融点が40℃と38℃のものから選ばれる。
【0055】
本発明の好適な一実施態様によれば、本発明の組成物が固体のとき、組成物はTmが50乃至70℃の範囲の少なくとも一の半結晶性ポリマーを含む。本発明の特に好適な一実施態様によれば、固体組成物は、少なくとも2の半結晶性ポリマー、すなわち、Tmが50乃至70℃の範囲の少なくとも一の半結晶性ポリマーと、Tmが25乃至50℃、より好ましくは30℃乃至50℃の範囲の少なくとも一の半結晶性ポリマーを含む。半結晶性ポリマーの合計量は、組成物の所望の硬度に応じて、意図された特定の適用と関連して選ばれる。この硬度は、組成物が自己支持性である、すなわち、それ自体で支持でき、その固体形状を保持する(例えばチューブとして)もので、クリームや液体のようにその自重では崩れず、容易に崩壊して満足すべき付着を皮膚および唇に形成することができる。得られたスティックの硬度は、Indelco-Chatillon travelling社からのDFGHS2引張試験機を用いて、100mm/分の速度で20℃で測定される。この硬度は、これらの条件下で直径12.7mmのスティックを破壊するのに必要な剪断力(グラム−力、gfで表される)として表される。本特許出願において、組成物の剪断力は、好ましくは100乃至350gf、より好ましくは120乃至250gf、さらに好ましくは150乃至220gfの範囲である。
【0056】
実際には、半結晶性ポリマーの合計量は、組成物の全重量に対して、活性剤の量で、0.1乃至50重量%を占める。組成物がクリームのとき、この量は好ましくは、組成物の全重量に対して、0.5乃至20重量%、より好ましくは1乃至10重量%である。組成物が固体のとき、この量は好ましくは、組成物の全重量に対して、1乃至40重量%、より好ましくは5乃至20重量%であり、この量は好ましくは、組成物の全重量に対して少なくとも5重量%である。スティックの場合、皮膚又は唇と接触して崩壊する固いスティックを得るために、有利には、油性相に対する半結晶性ポリマーの重量比は、0.20乃至0.60、好ましくは0.25乃至0.50であり、特に硬度が100乃至350gfである。
【0057】
油性相
組成物はW/Oエマルションの形態であるので、半結晶性ポリマーでゲル化された油性相は、エマルションの連続相を構成する。この油性相は、組成物の全重量に対して、例えば、10乃至95重量%、好ましくは10乃至80重量%、より好ましくは15乃至70重量%、さらに好ましくは20乃至60重量%の範囲の量で存在することができる。
【0058】
この油性相は、少なくとも一の油、特に化粧油を含み、それはいくつかの油類と任意に一以上のほかの脂肪物質を含むことができる。
【0059】
本発明で用いることができる油としては、例えば、以下のものを挙げることができる。
−動物由来の炭化水素主体のオイル類、例えばペルヒドロスクアレン;
−植物由来の炭化水素主体のオイル類、例えば、4乃至10の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド類、例えば、ヘプタン酸又はオクタン酸のトリグリセリド類、又は、例えばヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、マロー油、グレープシード油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカデミア油、アララ油、ヒマシ油、又はアボガド油、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド類、例えば、Stearineries Duboisにより市販されているもの、又はMiglyol 810,812及び818の名でDynamit Nobelにより市販されているもの、ホホバ油、又はカリテバター油;
−合成エステル類及びエーテル類、特に脂肪酸のエステル類及びエーテル類、例えば式R1COOR2とR1OR2の油類であり、R1は8乃至29の炭素原子を含む脂肪酸の残基を表し、R2は3乃至30の炭素原子を含む分枝状又は非分枝状炭化水素主体の鎖を表すもの、例えば、パーセリン油、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−オクリルドデシル、エルカ酸2−オクチルドデシル又はイソステアリン酸イソステアリル;ヒドロキシル化エステル類、例えば乳酸イソステアリル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、クエン酸トリイソセチル及び、ヘプタン酸、オクタン酸及びデカン酸の脂肪アルキルエステル類;ポリオールエステル類、例えば、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール;及びペンタエリトリトールのエステル類、例えばテトライソステアリン酸ペンタエリトリチル;
−鉱物又は合成由来の直鎖状又は分枝状炭化水素、例えば揮発性又は非揮発性の流動パラフィン類及びそれらの誘導体、液体ワセリン、ポリデセン又は水素化ポリイソブテン、例えばパールリーム(登録商標)油;
−8乃至26の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール及びそれらの混合物(セテアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール又はリノレイルアルコール;
−部分的に炭化水素主体の、及び/又はシリコーン主体のフッ素化オイル類、例えばJP−A−2−295912公報に記載されているもの;
−シリコーンオイル類、例えば、室温で液体又はペースト状である、直鎖状又は環状のシリコーン鎖を含む、揮発性又は非揮発性ポリメチルシロキサン類(PDMS)、特に揮発性シリコーン油、例えばシクロポリジメチルシロキサン類(シクロメチコーン類)、例えばシクロヘキサシロキサン(又はシクロヘキサメチコーン)及びそれらの混合物;ペンダントの、又はシリコーン鎖の末端に、アルキル、アルコキシ又はフェニル基を含む(これらの基は2乃至24の炭素原子を有する)を含むポリジメチルシロキサン類;フェニルシリコーン類、例えばフェニルトリメチコーン類、フェニルジメチコーン類、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン類、2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリカート類及びポリメチルフェニルシロキサン類;
−それらの混合物。
【0060】
「炭化水素オイル」なる用語は、上記のオイルのリストにおいて、主に炭素と水素を含み、任意にエステル、エーテル、フッ素化、カルボン酸及び/又はアルコール基を含むあらゆる油を意味するものと理解される。
【0061】
油性相中に存在することができる他の脂肪物質は、例えば、8乃至30の炭素原子を含む脂肪酸類、例えばステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸;ワックス類;ゴム類、例えばシリコーンゴム類(ジメチコノール);シリコーン樹脂類、例えばトリフルオロメチルC1−4アルキルジメチコーン及びトリフルオロプロピルジメチコーン;及びシリコーンエラストマー類、例えば、Shin-Etsuにより"KSG"の名で、Dow Corningにより、"Trefil"、"BY29"、又は"EPSX"の名で、Grant Industriesより"Gransil"の名で市販されている製品;及び一以上のオキシアルキレン化、特にオキシエチレン化鎖を含むシリコーンエラストマー、例えば Shin-Etsu社により"KSG21"の名で市販されている製品;及びそれらの混合物である。
【0062】
これらの脂肪物質は、所望の特性、例えば粘稠またはテクスチャーを有する組成物を調製するために、当業者により種々の方法により、選ぶことができる。
【0063】
本発明の組成物が、皮膚からのメイクアップの除去を意図しているとき、本発明の組成物の油性相は、少なくとも一のメイクアップ除去油を含み、特に、少なくとも12の炭素原子を含む脂肪酸エステル類から選ばれる油を含む。メイクアップ除去油は、特に、パルミチン酸2−エチルヘキシル(又はパルミチン酸オクチル)、ミリスチン酸2−エチルヘキシル(ミリスチン酸オクチル)、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、ミリスチンサンメチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソドデシル、ミリスチン酸エチル、プロピオン酸ミリスチル、2−エキルヘキサン酸2−エチルヘキシル、オクタン酸2−エチルヘキシル、カプリン酸/カプリル酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソブチル、パルミチン酸エチル、ラウチン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル及びイソステアリン酸イソプロピル、及びそれらの混合物を含む群から選ぶことができる。メイクアップ除去油(類)の量は、油性相の油のすべて、又はその一部を構成することができる。好ましくは、組成物の全重量に対して、少なくとも10重量%を構成する。この量は、例えば、組成物の全重量に対して、10乃至95重量%、好ましくは10乃至80重量%、さらに好ましくは10乃至60重量%の範囲とすることができる。
【0064】
さらに、特に固体組成物にワックスを導入することができる。本特許出願の目的のためには、標準的なワックスは、化粧品及び皮膚科において通常用いられているワックスである。それらは、特に天然由来のもの、例えば、蜜蝋、キャンデリラワックス、オーキュリーワックス、モクロウ、コルク繊維ワックス、サトウキビワックス、パラフィンワックス、リグナイトワックス、融点が50℃を上回るミクロクリスタリンワックス、ラノリンワックス、モンタンワックス、オゾケライト類、水素添加油類、例えば水素添加ホホバ油(CTFA名:水素添加ホホバ油)、合成由来のワックス類、例えば、エチレンの重合により得られたポリエチレンワックス類、融点が50℃を超えたフィッシャートロプシュ合成により得られるワックス類、50℃で固体のグリセリドの脂肪酸エステル類、シリコーンワックス類、例えば、50℃で固体のポリ(ジ)メチルシロキサンのアルキル、アルコキシ及び/又はエステル類である。
【0065】
本発明の特定の一実施態様によれば、組成物が固体形態であるとき、ポリエチレンワックス及び水素添加ホホバワックス、及びそれらの混合物から選ばれる好ましくは少なくとも一のワックスを含む。用いることができるワックスの例には、ポリエチレンワックス、例えば、融点が93℃の、New Phase Technologies社により、Perfomalene 655の名で市販されている製品、及び融点が70℃の、Desert Whaleにより市販されている水素添加ホホバ油が含まれる。
【0066】
乳化剤
本発明の組成物の乳化剤は、HLB(親水性−親油性バランス)値が1乃至8の範囲のものである。
【0067】
乳化剤は、例えば、シリコーン乳化剤、アルキルポリグリコシド類(APG)、脂肪酸及びポリオールから得られる非イオン性乳化剤、コハク酸末端基を含むポリオレフィン、及びそれらの混合物から選ばれる。
【0068】
本発明の組成物の一部を形成することができるシリコーン乳化剤の例としては、ジメチコーンコポリオール類及びアルキルジメチコーンコポリオール類を挙げることができる。ジメチコーンコポリオール類の例としては、Dow Corning社からDC3225Cの名で市販されているジメチコーンコポリオールとジメチコーンとの混合物(ポリジメチルシロキサン)(10/90)を挙げることができる。本発明の好適な一実施態様によれば、用いることができるシリコーン乳化剤は、10乃至22の炭素原子を含むアルキル基を有するアルキルジメチコーンコポリオール、例えばセチルジメチコーンコポリオール、例えばGoldschmidt社によりAbil EM-90の名で市販されている製品、例えば、セチルジメチコーンコポリオールとポリグリセリルイソステアラート(4mol)とヘキシルラウラートとの混合物、Goldschmidt社によりAbil WE09の名で市販されているもの;ラウリルジメチコーンコポリオール、例えば、約91%のラウリルジメチコーンコポリオールと約9%のイソステアリルアルコールとの混合物、Dow Corning社によりQ2-5200の名で市販されているもの、およびそれらの混合物を挙げることができる。
【0069】
特に用いることができる脂肪酸とポリオール由来の非イオン性乳化剤には、ポリオールの脂肪酸エステルであって、特に、脂肪酸はC8−C24アルキル鎖を含むものであり、ポリオールは、例えばグリセリン及びソルビタンであるものが含まれる。特に挙げることができるポリオールの脂肪酸エステルには、ポリオールのイソステアリン酸エステル、ポリオールのステアリン酸エステル、及びそれらの混合物、特にグリセリン及び/又はソルビタンのイソステアリン酸エステル類、例えばポリグリセリルイソステアラート、例えば、Goldschmidt社によりIsolan GI34の名で市販されている製品、ソルビタンイソステアラート、例えばICI社によりArlacel 987の名で市販されている製品、ソルビタングリセリルイソステアラート、例えばICI社によりArlacel 986の名で市販されている製品、及びUniqema社によりArlacel1690の名で市販されているソルビタンイソステアラートとポリグリセリルイソステアラート(3mol)との混合物、及びそれらの混合物が含まれる。
【0070】
乳化剤は、HLB値が7未満のアルキルポリグリコシド類、例えば下記の式(I):
R−O−(G)x (I)
(式中、Rは14乃至24の炭素原子を含む分枝状及び/又は不飽和アルキル基を表し、Gは5又は6の炭素原子を含む還元糖を表し、xは、1乃至10、好ましくは1乃至4の範囲の値を示し、Gは特にグルコース、フラクトースまたはガラクトースを示す)
で表されるものからも選ぶことができる。
【0071】
不飽和アルキル基は、1以上のエチレン性不飽和、特に1又は2のエチレン性不飽和を含むことができる。
【0072】
挙げることができるこのタイプのアルキルポリグリコシドは、アルキルポリグルコシド(G=式(I)のグルコース)、特に式(I)の化合物(Rは特にオレイル基(不飽和C18基)又はイソステアリル基(飽和C18基)を示し、Gはグルコースを示し、xは1乃至2の範囲の値であり、特にイソステアリルグルコシド又はオレイルグルコシド、及びそれらの混合物である。このアルキルポリグルコシドは、共乳化剤、特に脂肪アルコールとの混合物として用いることができる。この脂肪アルコールは、特にアルキルポリグルコシドの脂肪鎖と同じ脂肪鎖を有する脂肪アルコール、すなわち14乃至24の炭素原子を含み、分枝状及び/又は不飽和鎖を有するものであり、例えば、アルキルポリグルコシドがイソステアリルグルコシドであるときイソステアリルアルコールであり、アルキルポリグルコシドがオレイルグルコシドのときオレイルアルコールであり、任意に自己乳化組成物の形態であり、例えば、WO−A−92/06778号公報に記載されたようなものである。例えば、SEPPIC社によりMontaov WO18の名で市販されている、イソステアリルグルコシドとイソステアリルアルコールの混合物を、使用することができる。
【0073】
特に挙げることができるコハク酸末端基を含むポリオレフィンには、エステル化コハク酸末端基とその塩、特にジエタノールアミン塩を含むポリイソブチレン類が含まれ、例えばLubrizol社によりLubrizol 2724、Lubrizol 2722、Lubrizol 5603の名で市販されている製品である。
【0074】
乳化剤は、好ましくは、活性剤の量として、組成物の全重量に対して例えば0.1乃至20重量%、好ましくは0.5乃至10重量%、より好ましくは0.5乃至5重量%の量で用いられる。
【0075】
乳化剤は、一般的にはエマルションの油性相に導入される。
【0076】
水性相
本発明の組成物の水性相は、組成物の全重量に対して、一般的に5乃至90重量%、好ましくは20乃至60重量%を占める。水の他に、溶媒、例えば1乃至6の炭素原子を含む第1級アルコール、例えばエタノール、又はポリオール、例えばブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコール及びイソプレングリコール、又は糖、例えばグルコース又はフラクトースを含むことができる。溶媒(類)は、組成物の全重量に対して、0.1乃至30重量%の量で存在することができる。
【0077】
有機粉末
本特許出願において、「有機粉末」なる用語は、室温(25℃)で、媒体に不溶性のあらゆる固体を意味する。
【0078】
本発明の組成物に用いられる有機粉末の例としては、ポリアミド粒子、特にAtochemによりOrgasolの名で市販されているもの;ポリエチレン粉末;アクリルコポリマーベースのミクロスフェア、例えば、Dow CorningからPolytrapの名で市販されているエチレングリコールジメタクリラート/ラウリルメタクリラートコポリマーからなるもの;ポリメチルメタクリラートミクロスフェア、Microsphere M-100の名でMatsumoto社により市販されているもの、又はWackherr社によりCovabead LH85の名で市販されているもの;エチレン−アクリラートコポリマー粉末、例えばSumitomo Seika Chemicals社によりFlobeadsの名で市販されているもの;発泡性粉末、例えば中空ミクロスフェア、特に塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリラートのターポリマーから形成されているミクロスフェア、特にExpancelの名でKemanord Plastにより、レファレンス551 DE 12(約12μmの粒径と40kg/m3の密度)、551 DE 20(約30μmの粒径と65kg/m3の密度)、551 DE 50(約40μmの粒径)、又はMatsumotoによりMicropearl F 80 EDの名で、市販されているミクロスフェア;天然有機物質の粉末、例えばデンプン粉末、例えばコーンスターチ、小麦デンプン又は米デンプン、架橋されていてもいなくてもよく、例えば無水オクテニルスクシナートで架橋されているデンプン粉末、National Starch社によりDry-Floの名で市販されているもの;シリコーン樹脂ミクロビーズ、例えば、Toshiba SiliconeによりTospearlの名で市販されているもの、特にTospearl 240;アミノ酸粉末、例えばAmihope LL-11の名で味の素社により市販されているラウロイルリシン粉末;ワックスミクロ分散物の粒子、好ましくは平均サイズが1μm未満のもの、特に0.02乃至1μmの範囲のもの、ワックス又はワックスの混合物から本質的になるもの、例えば、Byk Cera社によりAquacerの名で市販されている製品、特に:Aquacer520(合成及び天然ワックスの混合物)、Aquqcer514又は513(ポリエチレンワックス)、Aquacer511(ポリマーワックス)、又は例えば、Johnson Polymer社によりJonwax120の名で市販されている製品(ポリエチレンワックス及びパラフィンワックスの混合物)、Byk Cera社によりCeraflour961の名で市販されているもの(ミクロナイズされた変性ポリエチレンワックス);及びそれらの混合物を挙げることができる。有機粉末(類)は、例えば、組成物の全重量に対して、0.1乃至20重量%、好ましくは0.5乃至10重量%の量で存在することができる。
【0079】
1以上の鉱物フィラーも、添加することができ、例えば、シリカ;金属酸化物、例えば二酸化チタンまたは酸化亜鉛;マイカ;及びそれらの混合物を添加することができる。鉱物フィラー(類)の量は、例えば、組成物の全重量に対して、0.05乃至20重量%、より好ましくは0.1乃至10重量%の範囲とすることができる。
【0080】
本発明の好適な一実施態様によれば、有機粉末(類)は、水性相と油性相を混合した後の組成物に添加される。
【0081】
添加剤
本発明の組成物は、増粘剤、ゲル化剤、染料、抗酸化剤、精油、防腐剤、香料、分散剤、中和剤、親油性又は親水性活性剤、電解質、例えば、硫酸マグネシウム又は塩化ナトリウム、及びそれらの混合物から選ばれる、意図された分野で通常使用されるあらゆる添加剤も含むことができる。これらの添加剤は、組成物中に、一般的に化粧品及び皮膚科で用いられる量、特に、組成物の全重量に対して、0.01乃至50重量%、より好ましくは0.1乃至20重量%の比率で存在することができる。水は、組成物の全重量に対して90%まで占めることができる。
【0082】
活性剤の例としては、保湿剤、例えば蛋白質加水分解物及びポリオール類、例えばグリセリン、グリコール類、例えばポリエチレングリコール類、及び糖誘導体類;天然抽出物;プロシアニドールポリゴマ−類;ビタミン類、例えばビタミンE(トコフェロール)及びその誘導体類(例えばアセタート)、ビタミンA(レチノール)及びその誘導体(例えばレチニルパルミタート)、ビタミンC(アスコルビン酸)及びその誘導体(例えばアスコルビルパルミタート)、これらのビタミン類の誘導体、特にエステル類であり、パルミタート及びアセタートを含む;必須脂肪酸;スフィンゴ脂質及びセラミド類;セルフタンニング化合物、例えばDHA(ジヒドロキシアセトン);サンスクリーン剤、例えばオクチルメトキシシンナマート(Parsol MCX)、3−ヘンゾフェノン(Uvinul M40)、ブチルメトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789);尿素;脱色素剤、例えばコウジ酸及びカフェー酸;β−ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸及びその誘導体;α−ヒドロキシ酸、例えば乳酸、クエン酸及びグリコール酸;レチノイド類、例えばレチノール及びそのエステル類、レチナール及びカロテノイド類;及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0083】
特に用いることができるゲル化剤には、親水性ゲル化剤、例えばカルボキシビニルポリマー類、例えばカーボマー類;ポリアクリルアミド類及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のポリマー類及びコポリマー類、任意に架橋及び/又は中和されたもの、例えば、Clariant社により"Hostacerin AMPS"(CTFA名:アンモニウム=ポリアクリルジメチルタウラミド)の名で市販されているポリ(2−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸);又はポリソルバート中の40%逆エマルションとしてのアクリルアミド/2−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸ナトリウムコポリマー、SEPPIC社によりSimulgel 600の名で市販されているもの;多糖類、例えばキサンタンガム;及びそれらの混合物を挙げることができる。
【0084】
存在するとき、これらのゲル化剤は一般的に、組成物の全重量に対して、0.05乃至7重量%、好ましくは0.1乃至5重量%の範囲の濃度で用いられる。
【0085】
言うまでもないが、当業者は、任意の添加剤及び/又はその量の選択に、意図された添加により本発明の組成物の有利な特性を損ねない、または実質的に損ねないように注意を払うであろう。
【0086】
本発明の組成物は、化粧品又は皮膚科で一般的に用いられている周知の方法により、製造することができる。ポリマーを少なくともその融点(Tm)まで加熱し、乳化剤(類)と油性相の他の成分をそこへ添加し、ポリマーの融点(Tm)より高い温度で水性相を調製し、攪拌しながら水性相を油性相に導入し、ついで加熱又は冷却条件下(所望の組成物に応じて)で、粉末(類)を添加することからなる方法により製造することができる。クリーム形態の組成物は、さらなる改変なしに冷却するが、固形組成物は一般的に冷却前に,適当な型、例えばスティック型に注型し、又はパッケージ品に直接注がれる(特にケース又はディッシュ)。
【0087】
本発明の組成物は、数多くのトリートメントにその適用が見出され、特に、皮膚(頭皮を含む)、毛髪、爪及び/又は粘膜のための美容トリートメントである。それは、あらゆるタイプの皮膚のために用いることができ、例えば、皮膚、毛髪及び/又は唇又は粘膜をケア、トリートメント、クレンジング及び/又は保護、特に日光から保護するために、及び皮膚及び/又は唇をメイクアップするために、さらに、皮膚、特に脂性肌をトリートメントするためのクリームを調製するために用いることができる。
【0088】
本発明は、顔料及び/又は着色剤を添加した後に、メイクアップ組成物を構成することもでき、非常に効果的なメイクアップベース(ファンデーション又はパウダーの前に適用されるクリーム)を構成することもでき、それはファンデーション又はパウダーからなるメイクアップ皮膜の粘着を可能にする。
【0089】
かくして、本発明の主題は、皮膚、唇、及び/又は毛髪をトリートメント、保護、ケア、メイクアップ除去及び/又はクレンジングするための、及び/又は皮膚及び/又は唇をメイクアップするための上記化粧品組成物の美容上の使用である。
【0090】
本発明の主題は、また、上記化粧品組成物を、皮膚、毛髪及び/又は唇に適用することを特徴とする、頭皮を含む皮膚、毛髪及び/又は唇をトリートメントするための美容方法である。
【0091】
本発明の主題は、脂性肌をトリートメントするためのクリームを製造するための上記組成物の使用でもある。
【0092】
本発明の組成物は、また、皮膚、唇及び外皮のメイクアップ除去又はクレンジング組成物を有利に構成することができ、それは特に、固形形態とすることができ、例えばスティック(又はチューブ)、又は注型形態とすることができる。この組成物は、ヒトの皮膚、唇又は外皮のメイクアップ除去又はクレンジングを可能にすることができる。
【0093】
本発明の主題は、また、皮膚、唇、又は外皮に上記組成物、特に上記固体化粧品組成物を適用することからなる、皮膚、唇及び外皮のメイクアップを除去するための、又はクレンジングするための、美容方法である。この固体組成物は、特にスティックとすることができ、それは使用が容易であり、新規なメイクアップ除去操作を可能にするものである。
【0094】
本発明を、以下の実施例によってさらに詳細に説明する。量は、質量パーセントで示される。
【0095】
【実施例】
I)半結晶性ポリマーの製造の例
実施例1:融点が40℃のアクリル酸ポリマー
120gのパールリーム(登録商標)油(鉱物油)を、パドル付中央攪拌機、濃縮器、及び温度計を備えた、1リットルのリアクターに入れ、油を室温から80℃に45分かけて加熱した。80℃で、下記混合物C1を2時間かけて導入した:
40gのシクロヘキサン+4gのTriganox 141[2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)−2,5−ジメチルへキサン]。
【0096】
混合物C1の添加の開始から30分後に、190gのステアリルアクリラート+10gのアクリル酸+400gのシクロヘキサンからなる混合物C2を1時間30分かけて、導入した。
【0097】
両者を添加した後に、得られた混合物を、80℃でさらに3時間攪拌し、反応媒体に存在するシクロヘキサンの全てを大気圧下で蒸留した。
【0098】
パールリーム(登録商標)油中に60重量%の活性剤を含むポリマーをこうして得た。
【0099】
その重量平均分子量Mwは、35000(ポリスチレン当量として)であり、DSCで測定したその融点Tmは40℃±1℃であった。
【0100】
実施例2:融点が38℃の塩基性ポリマー
アクリル酸に代えて、N−ビニルピロリドンを用いた以外は、実施例1と同じ手順を行なった。
【0101】
得られたポリマーは、パールリーム(登録商標)油中に60重量%(活性剤)であり、その重量平均分子量Mwは38000でそのTmは38℃であった。
【0102】
実施例3:融点が60℃の酸性ポリマー
ステアリルアクリラートに代えて、ベヘニルアクリラートを用いた以外は、実施例1と同じ手順を行なった。得られたポリマーは、パールリーム(登録商標)油中に60重量%(活性剤)であり、その重量平均分子量Mwは42000でそのTmは60℃であった。
【0103】
実施例4:融点が58℃の塩基性ポリマー
ステアリルアクリラートに代えて、ベヘニルアクリラートを用いた以外は、実施例2と同じ手順を行なった。得られたポリマーは、パールリーム(登録商標)油中に60重量%(活性剤)であった。その重量平均分子量Mwは45000でそのTmは58℃であった。
【0104】
II)組成物の実施例
実施例5:ケアクリーム
油性相
実施例2の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ステアリルアクリラート/N−ビニルピロリドンコポリマー 2%
イソヘキサデカン 15%
シリコーン油 10%
セチルジメチコーンコポリオール(Goldschmidt社からのAbil EM90) 1.5%
ポリグリセリルイソステアラート(Isolan GI 34) 0.5%
水性相
グリセリン 3%
硫酸マグネシウム 0.7%
防腐剤 適量
脱イオン水 100%とする量
有機粉末
デンプン粉末 3%
【0105】
手順:各相を熱くなるまで(>70℃)加熱し、ついで水性相を油性相中に攪拌しながら分散した。混合物を40℃に冷却し、デンプン粉末を添加した。
【0106】
絹のような白色の、ソフトで、滑るように適用されるケアクリームを得た。ジャーの外観はコンパクトであったが、取り扱うときは、クリームは溶けて容易に広がり、さわやかな感触を有するものであった。皮膚は、より柔らかくなり、よりシルキーでより保湿されたものとなった。
【0107】
実施例6:ケアクリーム
油性相
実施例1の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ステアリルアクリラート/アクリル酸コポリマー 2%
イソヘキサデカン 15%
シリコーン油 8%
セチルジメチコーンコポリオール(Goldschmidt社からのAbil EM90) 1.5%
ポリグリセリルイソステアラート(Isolan GI 34) 0.5%
マイカ−酸化チタン(Engelhard社からのFlamenco Red 420 C) 1%
水性相
グリセリン 3%
硫酸マグネシウム 0.7%
防腐剤 適量
脱イオン水 100%とする量
有機粉末
塩化ビニリデン/アクリロニトリル/メタクリラートミクロスフェア
(Expancel 551 DE) 0.5%
【0108】
手順:各相を熱くなるまで(>70℃)加熱し、ついで水性相を油性相中に攪拌しながら分散した。混合物を40℃に冷却し、有機粉末を添加した。
【0109】
美しい真珠色の、ソフトで、滑るように適用されるケアクリームを得た。このクリームは容易に皮膚に広がり、さわやかな感触を有するものであり、皮膚を、柔らかく、繻子のようにした。
【0110】
実施例7:ケアクリーム
油性相
実施例2の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ステアリルアクリラート/N−ビニルピロリドンコポリマー 3%
イソヘキサデカン 8%
揮発性シリコーン油 3%
精製植物ペルヒドロスクアレン 5%
ソルビタンイソステアラート/ポリグリセリルイソステアラート
(3mol)(Arlacel 1690) 4%
ポリグリセリルイソステアラート(Isolan GI 34) 0.5%
水性相
グリセリン 3%
硫酸マグネシウム 0.7%
防腐剤 適量
脱イオン水 100%とする量
有機粉末
ポリアミド粉末(Orgasol 2002 NAT COS) 3%
香料 0.5%
【0111】
手順:各相を熱くなるまで(>70℃)加熱し、ついで水性相を油性相中に攪拌しながら分散した。混合物を40℃に冷却し、ポリアミド粉末と香料を添加した。
【0112】
美しくリッチで心地よい白色クリームを得、これは特に正常肌から乾燥肌への適用に適したものであった。
【0113】
実施例8:肌色(コンプレキシオン)クリーム
油性相
実施例2の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ステアリルアクリラート/N−ビニルピロリドンコポリマー 2%
イソヘキサデカン 10%
揮発性シリコーン油 7%
イソノニルイソノナノアート 5%
スイートアーモンド油 0.5%
イソステアリルグルコシドとイソステアリルアルコールとの混合物
(SEPPICからのMontanov WO18) 5%
ポリグリセリルイソステアラート(GoldschmidtからのIsolan GI 34)0.5%
被覆された酸化鉄(褐色、黄色、及び黒色) 5%
水性相
グリセリン 3%
硫酸マグネシウム 0.7%
防腐剤 適量
脱イオン水 100%とする量
有機粉末
ポリアミド粉末(Orgasol 2002 NAT COS) 6%
ポリエチレン粉末 4%
香料 0.5%
【0114】
手順:油性相と水性相を約70℃に加熱し、ついで水性相を油性相中に攪拌しながら分散した。混合物を50℃に冷却し、ついで有機粉末を添加した。得られた混合物を非常に穏やかに攪拌しながら冷却した。
【0115】
美しく着色したクリームが得られ、これは、ソフトで脂っぽくない感触であり、容易に広がり、皮膚を滑らかにし、肌色を均一にするものであった。
【0116】
実施例9:メイクアップ除去スティック
油性相
実施例1の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ステアリルアクリラート/アクリル酸コポリマー 12%
実施例3の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ベヘニルアクリラート/アクリル酸コポリマー 10%
パルミチン酸イソプロピル 45%
セチルジメチコーンコポリオール、ポリグリセリルイソステアラート
(4mol)及びヘキシルラウラートの混合物
(Goldschmidt社からのAbil WE 09) 5%
アクリラートコポリマー(Expancel社からのExpancel 551 DE 20D60)0.1%
水性相
グリセリン 5%
硫酸マグネシウム 0.7%
防腐剤 0.8%
脱イオン水 100%とする量
【0117】
手順:油性相を80℃まで加熱した。水性相を80℃にて調製し、油性相中に攪拌しながら添加した。
【0118】
フォンダンの感触を有する均質なスティックを得、これはよく広がり非粘着性であった。このスティックは皮膚からのメイクアップ除去性に優れていた。
【0119】
実施例10:メイクアップ除去スティック
油性相
実施例1の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ステアリルアクリラート/アクリル酸コポリマー 12%
実施例3の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ベヘニルアクリラート/アクリル酸コポリマー 10%
イソパラフィン 15%
パルミチン酸イソプロピル 30%
セチルジメチコーンコポリオール、ポリグリセリルイソステアラート
(4mol)及びヘキシルラウラートの混合物
(Goldschmidt社からのAbil WE 09) 5%
アクリラートコポリマー(Expancel社からのExpancel 551 DE 20D60)0.8%
水性相
グリセリン 5%
硫酸マグネシウム 0.7%
防腐剤 0.8%
脱イオン水 100%とする量
【0120】
手順:油性相を80℃まで加熱した。水性相を80℃にて調製し、油性相中に攪拌しながら添加した。
【0121】
フォンダンの感触を有する均質なスティックを得、これはソフトで、適用時に滑りが良く、非粘着性であった。このスティックは皮膚からのメイクアップ除去が効率的で穏やかなものであった。
【0122】
実施例11:メイクアップ除去スティック
油性相
Desert Whale社からの水素添加ホホバ油(融点が70℃) 7%
ポリエチレンワックス(Perfomalene 655) 2%
実施例3の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ベヘニルアクリラート/アクリル酸コポリマー 8%
セチルジメチコーンコポリオール、ポリグリセリルイソステアラート
(4mol)及びヘキシルラウラートの混合物
(Goldschmidt社からのAbil WE 09) 5%
パルミチン酸イソプロピル 45%
ナイロン−12(Atochem社からのOrgasol 2002 EXD NAT COS) 1.5%
水性相
グリセリン 5%
硫酸マグネシウム 0.7%
防腐剤 0.8%
脱イオン水 100%とする量
【0123】
手順:油性相を80℃まで加熱した。水性相を80℃にて調製し、油性相中に攪拌しながら添加した。
【0124】
リッチなテキスチャーの均質なスティックを得、これは適用時にソフトで、皮膚のメイクアップ除去に優れたものであった。
【0125】
実施例12:メイクアップ除去スティック
油性相
Desert Whale社からの水素添加ホホバ油(融点が70℃) 7%
ポリエチレンワックス(Perfomalene 655) 2%
実施例3の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ベヘニルアクリラート/アクリル酸コポリマー 8%
セチルジメチコーンコポリオール、ポリグリセリルイソステアラート
(4mol)及びヘキシルラウラートの混合物
(Goldschmidt社からのAbil WE 09) 5%
パルミチン酸イソプロピル 39%
シリコーン油(Dow Corning社からのDC 200 Fluid-5cSt) 5%
アプリコット油 1%
ナイロン−12(Atochem社からのOrgasol 2002 EXD NAT COS) 1.5%
水性相
グリセリン 5%
硫酸マグネシウム 0.7%
防腐剤 0.8%
脱イオン水 100%とする量
【0126】
手順:油性相を80℃まで加熱した。水性相を80℃にて調製し、油性相中に攪拌しながら添加した。
【0127】
リッチでフォンダンのテキスチャーを有する均質なスティックを得、これは適用が非常に心地よく、皮膚からのメイクアップ除去が効率的で穏やかなものであった。
【0128】
実施例13:2つのゲルのメイクアップ除去スティック
油性相
実施例1の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ステアリルアクリラート/アクリル酸コポリマー 12%
実施例3の、パールリーム(登録商標)中60%(活性剤)の
ベヘニルアクリラート/アクリル酸コポリマー 10%
パルミチン酸イソプロピル 45%
セチルジメチコーンコポリオール、ポリグリセリルイソステアラート
(4mol)及びヘキシルラウラートの混合物
(Goldschmidt社からのAbil WE 09) 5%
ナイロン−12(Atochem社からのOrgasol 2002 EXD NAT COS) 1.5%
水性相
グリセリン 5%
アンモニウム=ポリアクロイルジメチルタウラート
(Hostacerin AMPS) 0.5%
防腐剤 0.8%
脱イオン水 100%とする量
【0129】
手順:油性相を80℃まで加熱した。水性相を80℃にて調製し、油性相中に攪拌しながら添加した。
【0130】
フォンダンとフレッシュの両方のテキスチャーを有する均質なスティックを得、これは良好な皮膚のメイクアップ除去を可能にするものであった。
【0131】
実施例14:この実施例は、実施例9における実施例1のコポリマーを、ステアリルアクリラートとN−ビニルピロリドンとを主体とする実施例2のコポリマーに置換することにより行なった。
Claims (11)
- 油性相中に分散された水性相を含む、皮膚、唇又は外皮への適用のための組成物において、
該組成物は、少なくとも一の有機粉末と、1乃至8の範囲のHLB値を有する少なくとも一の乳化剤とを含み、前記油性相は、室温で固体であり融点が70℃未満の少なくとも一の半結晶性ポリマーを含み、
該ポリマーは、a)ポリマー骨格及びb)少なくとも一の結晶化可能な有機側鎖及び/又はポリマー骨格の一部を形成する結晶化可能な有機配列を含み、前記ポリマーの数平均分子量が2000を超え、前記ポリマーが、C 22 のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリラート又はアルキル(メタ)アクリルアミドホモポリマー類、及び、C 22 のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリラート又はアルキル(メタ)アクリルアミドと、N−ビニルピロリドン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリラート又はアクリル酸とのコポリマー類、又はこれらの混合物から選択されることを特徴とする、組成物。 - 前記ポリマーが30℃以上60℃以下の融点Tmを有することを特徴とする請求項1記載の組成物。
- 50℃乃至70℃の範囲の融点を有する半結晶性ポリマー類及び30℃乃至50℃の範囲の融点を有する半結晶性ポリマー、並びにそれらの混合物から選択される少なくとも一の半結晶性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の組成物。
- 前記ポリマーが、組成物の全重量に対して、0.1乃至50重量%を占めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の組成物。
- 前記油性相が、組成物の全重量に対して、10乃至95重量%を占めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の組成物。
- 前記油性相が、少なくとも12の炭素原子を含む脂肪酸のエステル類から選択される、少なくとも一の油を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の組成物。
- 前記乳化剤は、シリコーン乳化剤、脂肪酸とポリオールから由来する非イオン性乳化剤、アルキルポリグリコシド類、コハク酸末端基を含むポリオレフィン類、及びそれらの混合物から選ばれることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の組成物。
- 前記乳化剤が、活性物質の量として、組成物の全重量に対して、0.1乃至20重量%を占めることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載の組成物。
- 前記有機粉末が、ポリアミド粒子;ポリエチレン粉末;アクリル酸コポリマーを主成分とするミクロスフェア;ポリメチルメタクリラートミクロスフェア;エチレン−アクリラートコポリマー粉末;発泡粉末;デンプン粉末;アミノ酸粉末;ワックスミクロ分散物の粒子;及びそれらの混合物から選ばれることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載の組成物。
- 前記有機粉末が、組成物の全重量に対して、0.1乃至20重量%の範囲で存在することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項記載の組成物。
- 皮膚、唇及び/又は毛髪をトリートメント、保護、ケア、又はそこからメイクアップを除去、及び/又はクレンジングするための、並びに/又は、皮膚及び/又は唇をメイクアップするための、化粧品組成物を構成することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項記載の組成物。
Applications Claiming Priority (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR0200883A FR2834916B1 (fr) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | Stick demaquillant gelifie par un polymere semi-cristallin |
FR0200883 | 2002-01-24 | ||
FR0200885 | 2002-01-24 | ||
FR0200885A FR2834888B1 (fr) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | Composition cosmetique gelifiee par un polymere semi-cristallin |
FR0202357 | 2002-02-25 | ||
FR0202358 | 2002-02-25 | ||
FR0202357A FR2834917B1 (fr) | 2002-01-24 | 2002-02-25 | Stick demaquillant gelifie par un polymere semi-cristallin |
FR0202358 | 2002-02-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003238348A JP2003238348A (ja) | 2003-08-27 |
JP4287161B2 true JP4287161B2 (ja) | 2009-07-01 |
Family
ID=27445947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003016683A Expired - Fee Related JP4287161B2 (ja) | 2002-01-24 | 2003-01-24 | 半結晶性ポリマーでゲル化された化粧品組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP1332753A3 (ja) |
JP (1) | JP4287161B2 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003061613A1 (fr) | 2002-01-24 | 2003-07-31 | L'oreal | Composition contenant un polymere semi-cristallin et un ester |
AU2003294028A1 (en) * | 2002-11-06 | 2004-06-07 | L'oreal | Composition containing a semi-crystalline polymer and a polyester oil |
DE10350322A1 (de) * | 2003-10-23 | 2005-06-09 | Coty B.V. | Klimabeständiger kosmetischer Komplex |
FR2863881A1 (fr) * | 2003-12-19 | 2005-06-24 | Oreal | Composition detergente contenant au moins un polymere semi-cristallin et au moins une huile |
FR2863889B1 (fr) * | 2003-12-22 | 2006-02-10 | Oreal | Composition cosmetique comprenant un azurant optique et un polymere demi cristallin, et procede cosmetique d'eclaicissement mettant en oeuvre cette composition |
FR2871052B1 (fr) * | 2004-06-08 | 2007-07-20 | Oreal | Composition comprenant des particules de polymere dispersees dans une phase grasse et une huile apolaire |
FR2871056B1 (fr) * | 2004-06-08 | 2006-12-01 | Oreal | Composition cosmetique comprenant une cire apolaire et une dispersion de particules de polymere dans une phase grasse |
FR2871053B1 (fr) * | 2004-06-08 | 2007-04-27 | Oreal | Composition de bonne tenue comprenant des particules de polymere dispersees dans une phase grasse |
FR2871055B1 (fr) * | 2004-06-08 | 2006-12-01 | Oreal | Composition cosmetique comprenant un polymere semi- cristallin et une dispersion de particules de polymere dans une phase grasse |
FR2871684B1 (fr) * | 2004-06-17 | 2007-04-27 | Oreal | Composition contenant un copolymere semi-cristallin. |
FR2873027A1 (fr) * | 2004-07-13 | 2006-01-20 | Oreal | Composition cosmetique structuree |
WO2006008616A1 (en) * | 2004-07-13 | 2006-01-26 | L'oreal | Structured cosmetic composition |
FR2881346B1 (fr) * | 2005-01-28 | 2007-04-27 | Oreal | Procede de traitement capillaire et utilisation dudit procede |
WO2007133720A2 (en) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Air Products And Chemicals, Inc. | Cosmetic compositions containing side chain crystalline (sec) polymers |
FR2912651A1 (fr) * | 2007-02-21 | 2008-08-22 | Oreal | Emulsion e/h pour le soin de la peau. |
FR2912647B1 (fr) * | 2007-02-21 | 2009-12-18 | Oreal | Lingette impregnee d'une emulsion epaisse. |
US9233063B2 (en) | 2009-12-17 | 2016-01-12 | Air Products And Chemicals, Inc. | Polymeric compositions for personal care products |
FR2986426B1 (fr) * | 2012-02-06 | 2014-01-24 | Oreal | Composition cosmetique comprenant des particules d'aerogel de silice et un polymere semi-cristallin |
CN107250181B (zh) | 2014-12-19 | 2020-02-11 | 株式会社资生堂 | 共聚物和油性凝胶化剂 |
US11633106B2 (en) | 2019-10-24 | 2023-04-25 | L'oreal | System and method for changing a cosmetic formulation attribute |
JP2022016102A (ja) * | 2020-07-10 | 2022-01-21 | 株式会社 資生堂 | 油中水型乳化化粧料用基剤及び該基剤を含む油中水型乳化化粧料 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4172122A (en) * | 1977-07-29 | 1979-10-23 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Substantive sunscreening compositions |
EP0048153B2 (en) * | 1980-09-15 | 1996-01-03 | Unilever Plc | Water in oil emulsions |
JP2919495B2 (ja) * | 1988-08-12 | 1999-07-12 | 株式会社資生堂 | 油中水型乳化化粧料 |
FR2679444B1 (fr) * | 1991-07-25 | 1995-04-07 | Oreal | Utilisation comme agents epaississants des huiles, dans une composition cosmetique huileuse, d'une association de deux copolymeres. |
FR2700952B1 (fr) * | 1993-01-29 | 1995-03-17 | Oreal | Nouvelles compositions cosmétiques ou dermopharmaceutiques sous forme de gels aqueux modifiés par addition de microsphères expansées. |
JPH0930926A (ja) * | 1995-07-20 | 1997-02-04 | Kanebo Ltd | 高分子粉体・粉体混合物および配合化粧料 |
JPH1053625A (ja) * | 1996-06-05 | 1998-02-24 | Shiseido Co Ltd | アクリル酸系ポリマー及びこれを配合した乳化組成物 |
US5736125A (en) * | 1997-01-10 | 1998-04-07 | National Starch And Chemical Investment Holding Corporation | Compositions containing copolymers as a thickening agent |
JPH11255998A (ja) * | 1998-03-05 | 1999-09-21 | Shiseido Co Ltd | 新規複合体および油中水型乳化組成物 |
FR2790385B1 (fr) * | 1999-03-02 | 2001-04-13 | Oreal | Utilisation dans une composition pour la peau d'un copolymere d'olefines a cristallisation controlee pour limiter la migration de la composition |
JP4152534B2 (ja) * | 1999-08-03 | 2008-09-17 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 化粧料、およびその製造方法 |
US7101928B1 (en) * | 1999-09-17 | 2006-09-05 | Landec Corporation | Polymeric thickeners for oil-containing compositions |
JP2001278738A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-10 | Kose Corp | 油中水型乳化化粧料 |
FR2811565B1 (fr) * | 2000-07-13 | 2003-01-17 | Oreal | Emulsion eau-dans-huile et ses utilisations notamment dans le domaine cosmetique |
FR2824263B1 (fr) * | 2001-05-04 | 2005-11-18 | Oreal | Composition a phase grasse liquide gelifiee par un polymere semi-cristallin, contenant une pate particulaire |
-
2003
- 2003-01-21 EP EP03290148A patent/EP1332753A3/fr not_active Ceased
- 2003-01-24 JP JP2003016683A patent/JP4287161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1332753A2 (fr) | 2003-08-06 |
EP1332753A3 (fr) | 2005-01-26 |
JP2003238348A (ja) | 2003-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7255870B2 (en) | Composition containing a semicrystalline polymer, uses thereof, and method for making | |
JP4287161B2 (ja) | 半結晶性ポリマーでゲル化された化粧品組成物 | |
JP3817519B2 (ja) | ポリマー粒子分散液と顔料分散液を含有する化粧品用組成物 | |
US20030017124A1 (en) | Two-coat make-up product containing a goniochromatic pigment and monochrome pigment, and make-up kit containing this product | |
US6811770B2 (en) | Two-coat make-up process and a make-up kit containing first and second compositions | |
JP3934472B2 (ja) | 半結晶性ポリマーによりゲル化される液状脂肪相を含む組成物 | |
US7129276B2 (en) | Composition comprising at least one liquid fatty phase structured by at least one semi-crystalline polymer | |
JP3974591B2 (ja) | ロウを含有するo/wエマルション形態の組成物とその化粧品における使用 | |
US6361782B1 (en) | Cosmetic composition in anhydrous form comprising a dispersion of a surface-stabilized polymer particles | |
JP3934471B2 (ja) | 粒状ペーストを含む、半結晶性ポリマーによりゲル化された液状脂肪相を含有する組成物 | |
US20030039621A1 (en) | Two-coat make-up product, its use and a kit containing the make-up product | |
US20040137028A1 (en) | Transfer-free cosmetic composition comprising a dispersion of polymer particles and a specific rheological agent | |
US20050244355A1 (en) | Long-wearing cosmetic compositions with improved shine | |
US20030039671A1 (en) | Cosmetic composition comprising a particle dispersion | |
JPH10501005A (ja) | 非水性媒体中にポリマー粒子を分散させた組成物 | |
US6395262B1 (en) | Cosmetic composition comprising a copolymer and utilization of the copolymer in a cosmetic composition | |
US20050053568A1 (en) | Composition containing a wax, and used thereof | |
JP2002322020A (ja) | 2層コートメークアップ製品、その用途、及びこの製品を収容するメークアップキット | |
US8142765B2 (en) | Composition containing a semi-crystalline polymer and a volatile oil | |
JP2002370936A (ja) | 2層コートメークアップ方法と第1及び第2の組成物を収容するメークアップキット | |
US8524256B2 (en) | Deodorant cosmetic composition comprising at least one semicrystalline polymer | |
US20050175570A1 (en) | Composition containing a semi-crystalline polymer and a polyvinylpyrrolidone/alpha-olefin copolymer | |
US20060045895A1 (en) | Cosmetic composition comprising a polymer particle dispersion and a pigment dispersion | |
FR2834916A1 (fr) | Stick demaquillant gelifie par un polymere semi-cristallin | |
FR2834888A1 (fr) | Composition cosmetique gelifiee par un polymere semi-cristallin |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041102 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20050131 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20050203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050502 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051108 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20051220 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20061208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090122 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090326 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |