本発明は、携帯電話機に適用することができる。
[携帯電話機の電気構成]
この本発明の実施の形態となる携帯電話機は、図1に示すように基地局との間で無線通信を行うアンテナ1及び通信回路2と、着信音や受話音声等の音響出力を得るためのスピーカ部3と、送話音声を集音するマイクロホン部4と、画像(動画像、静止画像等)や文字等の他、後に説明する「ライフタイムカレンダー」を表示するための表示部5とを有している。
また、この携帯電話機は、文字等の入力操作や所望のメニューの選択操作等を行うための操作部6と、発着信等を光で知らせるための発光部7(LED:Light Emitting Diode)と、所望の被写体の静止画像或いは動画像を撮像するためのカメラ部8と、当該携帯電話機の筐体を振動させて発着信等をユーザに知らせるためのバイブレーションユニット9とを有している。
また、この携帯電話機は、現在時刻をカウントするタイマ10と、基地局を介した無線通信処理を行うための通信処理プログラム(コミュニケーションプログラム)の他、各種アプリケーションプログラムや、これら各アプリケーションプログラムで取り扱われる各種データ(コンテンツ)等が記憶されたメモリ11と、当該携帯電話機全体を制御する制御部12とを有している。
メモリ11には、電子メールの作成や送受信を制御するための電子メール管理プログラムと、カメラ部8の撮像制御や、カメラ部8で撮像され、或いはネットワークや入力端子を介して取り込まれた動画像、静止画像のビューワ機能を有するカメラ制御プログラムと、ユーザのスケジュールが登録されたスケジュール帳の管理を行うためのスケジュール帳管理プログラムと、電話帳の管理を行うための電話帳管理プログラムと、音楽コンテンツの再生を行うための音楽プレーヤプログラムとが記憶されている。
また、メモリ11には、上記「ライフタイムカレンダー」を表示部5に表示すると共に、この「ライフタイムカレンダー」に基づいて指定された情報処理に対応するアプリケーションプログラムを、上記各種アプリケーションプログラムから選択して起動させる、いわゆるランチャーソフトウェアとして機能するライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムが記憶されている。
また、メモリ11には、ユーザの所望のスケジュールが登録されるスケジュール帳と、ユーザの知人や友人等の静止画像、電話番号、電子メールアドレス、誕生年月日等が登録された電話帳と、音楽プレーヤプログラムに基づいて再生される音楽コンテンツと、カメラ制御プログラムのビューワ機能に基づいて再生される静止画像コンテンツ及び動画像コンテンツと、送受信された電子メールコンテンツと、電話及び電子メールの発着信履歴と、後述する「想い出ポップアップ表示」を行った際の履歴である想い出リストと等が記憶されている。
また、後述するが、この実施の形態の携帯電話機の場合、制御部12は、上記ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて、静止画像コンテンツ、動画像コンテンツ、電子メールコンテンツ、音楽コンテンツ等の各コンテンツの表示や再生等の処理回数をカウントしており、該各コンテンツ毎に、この処理回数に対応するユーザ評価値を付加するようになっている。
メモリ11には、各コンテンツと、該各コンテンツのユーザ評価値をそれぞれ示すユーザ評価値テーブルが記憶されており、制御部12は、コンテンツのスクロール表示やジャンプ表示等の高速表示切り替えを行う際に、このユーザ評価値テーブルに記憶されているユーザ評価値に基づいて、各コンテンツの表示時間を変更制御するようになっている。
[携帯電話機の外観構成]
一例ではあるが、この実施の形態の携帯電話機は、図2(a)、(b)に示すように上筐体21及び下筐体22をヒンジ部23を介して折り畳み可能に接続した、いわゆる折り畳み式の携帯電話機となっている。なお、図2(a)は、開状態時の当該携帯電話機を、内面側(閉状態時に突き合わせられる面側)から見た図であり、図2(b)は、開状態時の当該携帯電話機を、外面側から見た図である。
図2(a)において、この携帯電話機は、上筐体21に表示部5を有している。また、この携帯電話機は、筐体21の上端部21aと表示部5の上端部5aとの間に、通話用のスピーカ部3と、第2のカメラ部8b(インカメラ部)とを有している。また、この携帯電話機は、下筐体22に操作部6を有しており、この操作部6と下筐体22の下端部22aとの間に通話用或いは周囲の音声集音用となるマイクロホン部4を有している。
操作部6は、上下左右に押圧操作可能な十字キー24と、この十字キーの中央部に設けられた決定キー25とを有している。また、操作部6は、通常は、電子メール管理プログラムの起動を指示する際に押圧操作を行う第1のソフトキー26と、通常は、インターネット等のネットワーク接続を指示する際に押圧操作を行う第2のソフトキー27とを有している。また、操作部6は、通常は、メインメニューの表示を指示する際に押圧操作を行う第3のソフトキー28と、通常は、所望のコマンドを割り当てて使用する第4のソフトキー29とを有している。
また、操作部6は、通常、電話発信や着信した電話を取る際に押圧操作するオフフックキー30と、通常、メイン電源のオンオフ時及び通話終了時に押圧操作するオンフックキー31と、通常、入力した文字の削除や指定した動作の訂正時等に押圧操作するクリアキー32と、0〜9の数字やアルファベット、アスタリスク「*」、シャープ「#」等の文字が割り当てられた12個の12キー33とを有している。
また、この携帯電話機は、図2(b)に示すように、下筐体22の背面側(上記操作部6が設けられている面に対して反対側となる面)に第1のカメラ部8a(メインカメラ部)を有している。すなわち、この携帯電話機は、図1のブロック図に示すカメラ部8として、メインカメラ部8aとインカメラ部8bとの、計2つのカメラ部を有している。そして、主に、メインカメラ部8aは他のユーザや風景等を撮像する場合に用いられ、インカメラ部8bは、音声及び画像を互いに送受信しながら通話を行う、いわゆるテレビ電話による通話を行う場合等に、当該携帯電話機のユーザの顔等を撮像する際に用いられるようになっている。
[ライフタイムカレンダーの概要]
この実施の形態の携帯電話機は、画像コンテンツ(静止画像、動画像)、電子メールコンテンツ、スケジュールコンテンツ、電話帳コンテンツ等の、通常、それぞれ専用のアプリケーションプログラムで別々に取り扱われる各種コンテンツを一括して取り扱い、これらのコンテンツを時系列に沿って一覧化した「ライフタイムカレンダー」を表示する機能(ライフタイムカレンダー表示機能)を有している。
このライフタイムカレンダーは、制御部12が、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて動作することで表示されるようになっている。ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムは、各コンテンツのアプリケーションプログラムと連携するコンテンツランチャーソフトウェアとなっている。すなわち、ライフタイムカレンダー上に一覧化して表示したコンテンツの編集等を行う際には、この編集等を行うコンテンツに対応する専用のアプリケーションプログラムが起動するようになっている。
また、ライフタイムカレンダー上に表示するコンテンツは、後に説明する「表示設定機能」及び「フィルタ設定機能」により、ユーザが任意に指定可能となっている。
また、このライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムは、複数のコンテンツの中から乱数を用いてランダムに代表的なコンテンツを選出する「レーティング機能」を有している。例えば、表示すべき静止画像コンテンツが多数存在することで、上記ライフタイムカレンダー上に一度に表示できない場合、制御部12は、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムの「レーティング機能」に基づいて代表的な静止画像コンテンツをランダムに選出し、これをライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
また、上記ライフタイムカレンダー上に一度に表示できない場合に表示される上記代表的なコンテンツは、この「レーティング機能」に基づいて、所定のタイミングで変更されるようになっている。この場合、一度表示したコンテンツ以外のコンテンツを、上記代表的なコンテンツとして選出して表示するようになっている。
また、この実施の形態の携帯電話機の場合、操作部6の操作に応じてライフタイムカレンダー上の「フォーカス」を移動させて、該ライフタイムカレンダーの操作を行うようになっている。このフォーカスは、選択中のメニューやコンテンツ等の枠部分或いは全体を、非選択中のメニューやコンテンツよりも輝度や表示色を変更して表示する表示形態である。以下、このようなフォーカスの移動操作を「フォーカスを当てる」との文言を用いて表現することとする。
なお、この例では、選択中のメニューやコンテンツ等に上記「フォーカスを当てる」ことで、ユーザに対して選択中のメニューやコンテンツ等を認識させることとしたが、いわゆるカーソルの移動により、ユーザに対して選択中のメニューやコンテンツ等を認識させるようにしてもよい。
また、このライフタイムカレンダーは、ライフタイムカレンダー上のいずれかの日付にフォーカスが所定時間以上当たっていた場合に、このフォーカスが当たっている日付に対して過去となる日付(例えば、1年前の日付や1ヶ月前の日付等)に対応するコンテンツを、ライフタイムカレンダーの一部に重ねてポップアップ表示する「想い出ポップアップ機能」を有している。
[ライフタイムカレンダーで取り扱うメタデータ]
図3に、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムで取り扱う各コンテンツの種類及び各コンテンツのメタデータの一部を示す。
この図3からわかるように、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムでは、「静止画像コンテンツ」、「受信電子メールコンテンツ」、「送信電子メールコンテンツ」、「スケジュールコンテンツ」、電話帳に登録された「誕生日コンテンツ」、及び「通信サービスコンテンツ」を取り扱うようになっている。
なお、この図3には、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムで取り扱うコンテンツとして、静止画像コンテンツ、送受信した電子メールコンテンツ、スケジュールコンテンツ及び電話帳に登録された誕生日コンテンツを図示しているが、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムでは、この他、動画像コンテンツ、音楽コンテンツ等も取り扱うようになっている。
〔静止画像コンテンツのメタデータ〕
「静止画像コンテンツ」としては、撮影時刻/保存時刻データ、サムネイル画像、管理用タイトル、ファイル種別アイコン(静止画像アイコン)、ファイルサイズアイコン及び取得元アイコンの各メタデータがライフタイムカレンダー上で取り扱われるようになっている。
撮影時刻データは、カメラ部8で撮像を行った静止画像をメモリ11に保存する際に、制御部12がタイマ10で計時されている時刻情報を取り込んで静止画像コンテンツに付加したデータである。
なお、所定のWebサイトからダウンロード等を行った静止画像の場合、撮影時刻データが付加されていないものもある。この場合、制御部12は、メモリ11に静止画像コンテンツを保存する際に、タイマ10から時刻情報(=保存時刻)を取り込み、これをダウンロード等を行った静止画像に対して付加する。図3の「撮影時刻/保存時刻」との記載は、これを意味している。
サムネイル画像は、制御部12が、ライフタイムカレンダー上に表示を行う際に、メモリ11に記憶されている元となる静止画像コンテンツに基づいてリアルタイムに形成する、例えば120ドット×160ドットの大きさの画像である。なお、動画像コンテンツのサムネイル画像をライフタイムカレンダー上に表示する場合、制御部12は、例えばその動画像コンテンツの最初のフレーム画像から上記120ドット×160ドットの大きさのサムネイル画像をリアルタイムに形成して、ライフタイムカレンダー上に表示する。
管理用タイトルは、静止画像コンテンツのタイトル名を示すデータである。この管理用タイトルとしては、カメラ部8で撮像した静止画像コンテンツをメモリ11に保存する際に、制御部12が、タイマ10から取り込んだ現在時刻情報に対応する撮影年月日及び撮影時刻を上記静止画像コンテンツに対して自動的に付加するようになっている。すなわち、カメラ部8で撮像された静止画像コンテンツの管理用タイトルとしては、最初は、撮影年月日及び撮影時刻が自動的に付加される。
この管理用タイトルは、静止画像コンテンツをメモリ11に保存した後に編集が可能となっている。管理用タイトルの編集を行う場合、ユーザは、所望のタイミングで管理用タイトルの編集画面を表示させ、操作部6を操作して所望の管理用タイトルを入力する。制御部12は、このユーザにより入力された管理用タイトルを、その静止画像コンテンツに付加されている上記自動的に付加された撮影年月日及び撮影時刻に上書きする。これにより、その静止画像コンテンツの管理用タイトルが所望の管理用タイトルに変更されることとなる。
なお、制御部12は、所定のWebサイトからダウンロード等を行った静止画像コンテンツのうち、既に管理用タイトルが付加されている静止画像コンテンツは、その付加されている管理用タイトルをそのまま取り扱い、管理用タイトルが付加されていない静止画像コンテンツは、ダウンロードを行った年月日及び時刻を管理用タイトルとして、その静止画像コンテンツに自動的に付加する。この自動的に付加された管理用タイトルも、前述の管理用タイトルの編集画面においてユーザが任意に変更可能となっている。
このライフタイムカレンダーにおいては、JPEG形式(JPEG:Joint Photographic Experts Group)、GIF形式(アニメーションGIFを含む。GIF:Graphic Interchange Format)、SWF形式(SWF:Shockwave Flash、登録商標)、IFM(スタンプ及びフレーム)等の各種画像形式を取り扱い可能となっている。
上記ファイル種別アイコン(静止画像アイコン)は、このようないずれかの画像形式の静止画像コンテンツが存在することを示すアイコンであり、上記ファイルサイズアイコンは、静止画像コンテンツのファイルサイズを示すアイコンとなっている。
取得元アイコンは、その静止画像コンテンツの取得元を示すアイコンである。このライフタイムカレンダーでは、例えばカメラ部8で撮像された静止画像コンテンツの場合、取得元がカメラ部8であることを示すアイコンを表示し、所定のWebサイトからダウンロードした静止画像コンテンツの場合、取得元が上記Webサイトであることを示すアイコンを表示するようになっている。
なお、ライフタイムカレンダー上で静止画像コンテンツの表示等が指定された場合、制御部12は、メモリ11に記憶されているカメラ制御プログラムのビューワ機能に基づいて、上記指定された静止画像コンテンツの表示等を行うようになっている。
〔受信電子メールコンテンツのメタデータ〕
「受信電子メールコンテンツ」は、受信時刻データ、ファイル種別アイコン(受信メールアイコン)、Fromアイコン、送信元名/送信元アドレス、添付データアイコン、送信元画像、件名アイコン、件名データの各メタデータがライフタイムカレンダー上で取り扱われるようになっている。
受信時刻データは、その電子メールを受信した時刻を示すデータである。制御部12は、電子メールを受信したタイミングでタイマ10から時刻情報を取り込み、この取り込んだ時刻情報を、受信した電子メールに付加してメモリ11に保存する。そして、制御部12は、この電子メールに付加した時刻情報を、受信時刻データとしてライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
ファイル種別アイコン(受信メールアイコン)は、受信電子メールコンテンツが存在することを示すアイコンであり、一例として封書の画像に、受信を意味する下方向の矢印の画像を付したアイコンとなっている。
Fromアイコンは、送信元名の表示欄であることを示すアイコンであり、「From」の文字のアイコンとなっている。
送信元画像は、電話帳に登録されている各ユーザの画像である。すなわち、メモリ11に記憶されている電話帳には、各ユーザの画像の登録欄が設けられている。当該携帯電話機のユーザは、通常、カメラ部8で撮像した各ユーザの顔等の撮像画像を、この電話帳内の登録欄に登録する。制御部12は、受信電子メールコンテンツに付されている電子メールアドレスに基づいて電話帳を検索することで、この受信電子メールコンテンツの送信元となるユーザの撮像画像(=送信元画像)を検出してライフタイムカレンダー上に表示する。なお、電話帳に登録されている画像の画像サイズが、ライフタイムカレンダー上の表示サイズとは異なる場合、制御部12は、電話帳に登録されている画像を、例えば120ドット×160ドットの大きさの画像に縮小処理或いは拡大処理し、ライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
送信元名/送信元アドレスは、受信した電子メールの送信元を示すデータである。制御部12は、受信した電子メールの送信元を示すデータとして、上記送信元画像、送信元名或いは送信元アドレスのいずれかをライフタイムカレンダー上に表示する。
すなわち、制御部12は、ライフタイムカレンダー上に表示する優先順位を、送信元画像、送信元名、送信元アドレスの順としており、受信した電子メールに対応する送信元画像、送信元名及び送信元アドレスが電話帳に登録されている場合は、送信元画像をライフタイムカレンダー上に表示する。また、受信した電子メールに対応する送信元画像が登録されておらず、送信元名及び送信元アドレスが電話帳に登録されている場合は、送信元名をライフタイムカレンダー上に表示し、受信した電子メールに対応する送信元画像及び送信元名が登録されておらず、送信元アドレスのみが電話帳に登録されている場合、或いは電話帳に未登録の場合、送信元アドレスをライフタイムカレンダー上に表示する。
添付データアイコンは、受信した電子メールに対して画像データや音楽データ等の添付データが付加されていた場合に、制御部12がライフタイムカレンダー上に表示するアイコンである。一例ではあるが、制御部12は、この添付データアイコンとして、クリップの画像のアイコンをライフタイムカレンダー上に表示することで、ユーザに対して添付データの存在を示すようになっている。
件名アイコンは、受信電子メールコンテンツに付されている表題(件名)の表示欄であることを示すアイコンである。また、件名データは、受信電子メールコンテンツに付されている表題(件名)である。制御部12は、受信した電子メールに付されている件名データを、この件名アイコンに隣接させてライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
なお、ライフタイムカレンダー上で受信電子メールコンテンツの表示等が指定された場合、制御部12は、メモリ11に記憶されている電子メール管理プログラムを起動して、上記指定された電子メールの文章等を表示するようになっている。
また、ライフタイムカレンダー上で受信電子メールコンテンツに添付されていた添付データの表示等が指定された場合、制御部12は、その添付データに対応するアプリケーションプログラムを起動して、該指定された添付データを表示するようになっている。例えば、添付データとして静止画像が付加されていた場合、ライフタイムカレンダー上で添付データの表示が指定されると、制御部12は、メモリ11に記憶されているカメラ制御プログラムのビューワ機能に基づいて、この場合の添付データである静止画像の表示を行う。同様に、添付データが音楽コンテンツである場合、ライフタイムカレンダー上で添付データの再生が指定されると、制御部12は、メモリ11に記憶されている音楽プレーヤプログラムに基づいて、この場合の添付データである音楽コンテンツの再生を行う。
〔送信電子メールコンテンツのメタデータ〕
「送信電子メールコンテンツ」は、送信時刻データ、ファイル種別アイコン(送信メールアイコン)、Toアイコン、宛先名/宛先アドレス、複数人アイコン、添付データアイコン、宛先画像、件名アイコン、件名データの各メタデータがライフタイムカレンダー上で取り扱われるようになっている。
送信時刻データは、その電子メールを送信した時刻を示すデータである。制御部12は、電子メールを送信したタイミングでタイマ10から時刻情報を取り込み、この取り込んだ時刻情報を、送信した電子メールに付加してメモリ11に保存する。そして、制御部12は、この電子メールに付加した時刻情報を、送信時刻データとしてライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
ファイル種別アイコン(送信メールアイコン)は、送信電子メールコンテンツが存在することを示すアイコンであり、一例として封書の画像に、送信を意味する上方向の矢印の画像を付したアイコンとなっている。
Toアイコンは、電子メールを送信した相手となるユーザ名(宛先名)の表示欄であることを示すアイコンであり、「To」の文字のアイコンとなっている。
宛先画像は、上述の送信元画像と同じく、電話帳に登録されている各ユーザの画像である。ライフタイムカレンダーでは、この電話帳に登録されている各ユーザの画像を、上述の「送信元画像」及びこの「宛先画像」として取り扱う。なお、電話帳に登録されている画像の画像サイズが、ライフタイムカレンダーで取り扱う画像の表示サイズとは異なる場合、制御部12は、電話帳に登録されている画像を縮小処理或いは拡大処理してライフタイムカレンダー上に表示することは、上述のとおりである。
宛先名/宛先アドレスは、送信した電子メールの宛先を示すデータである。制御部12は、送信した電子メールの宛先を示すデータとして、上記宛先画像、宛先名或いは宛先アドレスのいずれかをライフタイムカレンダー上に表示する。
すなわち、制御部12は、ライフタイムカレンダー上に表示する優先順位を、宛先画像、宛先名、宛先アドレスの順としており、送信した電子メールに対応する宛先画像、宛先名及び宛先アドレスが電話帳に登録されている場合は、宛先画像をライフタイムカレンダー上に表示する。また、送信した電子メールに対応する宛先画像が登録されておらず、宛先名及び宛先アドレスが電話帳に登録されている場合は、宛先名をライフタイムカレンダー上に表示し、送信した電子メールに対応する宛先画像及び宛先名が登録されておらず、宛先アドレスのみが電話帳に登録されている場合、或いは電話帳に未登録の場合は、宛先アドレスをライフタイムカレンダー上に表示する。
複数人アイコンは、その送信電子メールコンテンツが、複数のユーザに対して同時に送信した電子メールである場合に表示されるアイコンである。一例ではあるが、この複数人アイコンは、その電子メールを複数人に同時に送信したことを、ユーザが直感的にわかるように、3人の人間の画像のアイコンとなっている。
なお、この複数人アイコンは、複数のユーザに対して同時に送信した送信電子メールコンテンツに対してのみ表示することとするが、受信した電子メールが、複数のユーザに対して同時に送信された電子メールである場合も、この複数人アイコンを表示し、その受信した電子メールが、複数のユーザに対して同時に送信されたものであることを示すようにしてもよい。
添付データアイコンは、送信した電子メールに対して添付データを付加した場合に表示されるアイコンである。上述のように、この添付データアイコンは、クリップの画像のアイコンとなっている。
件名アイコンは、送信電子メールコンテンツに付されている表題(件名)の表示欄であることを示すアイコンである。また、件名データは、送信電子メールコンテンツに付されている表題である。制御部12は、送信した電子メールに付されている件名データを、この件名アイコンに隣接させてライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
なお、ライフタイムカレンダー上で送信電子メールコンテンツの表示等が指定された場合、制御部12は、メモリ11に記憶されている電子メール管理プログラムを起動して、上記指定された電子メールの文章等を表示するようになっている。
また、ライフタイムカレンダー上で送信電子メールコンテンツに添付されていた添付データの表示等が指定された場合、制御部12は、その添付データに対応するアプリケーションプログラムを起動して、該指定された添付データを表示するようになっている。例えば、添付データとして静止画像が付加されていた場合、ライフタイムカレンダー上で添付データの表示が指定されると、制御部12は、メモリ11に記憶されているカメラ制御プログラムのビューワ機能に基づいて、この場合の添付データである静止画像の表示を行う。同様に、添付データが音楽コンテンツである場合、ライフタイムカレンダー上で添付データの再生が指定されると、制御部12は、メモリ11に記憶されている音楽プレーヤプログラムに基づいて、この場合の添付データである音楽コンテンツの再生を行う。
〔スケジュールコンテンツのメタデータ〕
「スケジュールコンテンツ」としては、スケジュールの開始時刻データ、ファイル種別アイコン(スケジュールアイコン)、分類アイコン、スケジュールの要約/内容を示すデータ、アラームアイコン、アラームのON/OFF設定を示すデータ、休祝日設定データの各メタデータがライフタイムカレンダー上で取り扱われるようになっている。
スケジュールの開始時刻データは、スケジュール帳に登録されているスケジュールの開始時刻を示すデータである。制御部12は、ライフタイムカレンダー上にスケジュールを表示する際、スケジュール帳に登録されているスケジュールの開始時刻を検出し、これをライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
ファイル種別アイコン(スケジュールアイコン)は、スケジュールの存在を示すアイコンである。一例ではあるが、このスケジュールアイコンとしては、カレンダー及び鉛筆をモチーフとした画像のアイコンがライフタイムカレンダー上に表示されるようになっている。
分類アイコンは、登録されているスケジュールの分類を示すアイコンである。ユーザは、スケジュール帳にスケジュールを登録する際に、一覧表示された各分類アイコンの中から、登録したスケジュールに対応する分類アイコンを選択するようになっている。制御部12は、このスケジュールの登録時に選択された分類アイコンを、上記スケジュールの開始時刻と共にライフタイムカレンダー上に表示する。
スケジュールの要約/内容を示すデータは、ユーザがスケジュールを登録した際に、そのスケジュールの表題の項に入力したデータである。制御部12は、この表題の項に入力されたデータを、スケジュールの要約としてライフタイムカレンダー上に表示する。
なお、そのスケジュールの表題の項に対する入力がなされていない場合、制御部12は、そのスケジュールの内容の項に入力されている文字列の先頭から例えば10文字等の文字列をライフタイムカレンダー上に表示する。図3に示す「スケジュールの要約/内容」との記載は、これを意味している。
アラームアイコンは、例えば鐘をモチーフとした画像のアイコンとなっており、アラームのON/OFF設定を示すデータは、そのスケジュールに対してアラーム設定がなされているか否かを示すデータとなっている。制御部12は、そのスケジュールに対してアラーム設定がなされている場合は、上記鐘の画像のアラームアイコンに隣接させて「ON」の文字をライフタイムカレンダー上に表示し、そのスケジュールに対してアラーム設定がなされていない場合は、上記鐘の画像のアラームアイコンに隣接させて「OFF」の文字をライフタイムカレンダー上に表示する。
休祝日設定データは、スケジュール帳に対してユーザが指定した休祝日を示すデータである。例えば、一般的には平日とされている日に、ユーザが個人的に休暇を取った場合、この休暇を取った日を、ユーザは休祝日としてスケジュール帳に登録可能となっている。制御部12は、ライフタイムカレンダー上の表示日に対して、休祝日設定がなされているか否かをスケジュール帳から判断する。そして、制御部12は、その表示日に対して休祝日設定がなされている場合、例えばその日付欄の表示色を変更する等の表示形態の変更処理を行い、ライフタイムカレンダー上に表示する。
なお、ライフタイムカレンダー上でスケジュールの表示等が指定された場合、制御部12は、メモリ11に記憶されているスケジュール管理プログラムを起動して、上記指定されたスケジュールの内容等を表示する。
また、上記スケジュール帳にスケジュールを登録する際に、例えば「会社」、「学校」、「家」等の、スケジュールを実行する「場所」を示す文字を入力するようになっている場合、制御部12は、このスケジュールを実行する場所をスケジュール帳から読み出してライフタイムカレンダー上に表示するようにしてもよい。
〔誕生日コンテンツのメタデータ〕
「誕生日コンテンツ」は、誕生年月日データ、ユーザ名、ファイル種別アイコン(誕生日アイコン)、フレーム画像(画枠画像)、サムネイル画像の各メタデータがライフタイムカレンダー上で取り扱われるようになっている。
この実施の形態の携帯電話機の場合、電話帳には、ユーザのユーザ名、電話番号及び電子メールアドレスの各登録欄の他、そのユーザの静止画像、画枠となるフレーム画像、及び生年月日の各登録欄が設けられている。
また、当該携帯電話機の場合、当該携帯電話機の持ち主となるユーザの静止画像、画枠となるフレーム画像、住所、電子メールアドレス、携帯電話番号、生年月日等の個人情報の登録欄が、上記電話帳とは別に設けられている。
制御部12は、この電話帳、或いは個人情報の登録欄に登録されている各情報に基づいて、ライフタイムカレンダー上における、上記電話帳に登録されたユーザの誕生日に対応する日付の表示欄、及び上記個人情報の登録欄に登録された当該携帯電話機の持ち主の誕生日に対応する日付の表示欄に、例えばケーキの画像の誕生日アイコンと、例えば花の画像の画枠となるフレーム画像(いくつかのフレーム画像のうち、当該携帯電話機の持ち主となるユーザにより選択されたフレーム画像でもよい。)、その日付が誕生日となるユーザの顔等の静止画像、或いは当該携帯電話機の持ち主の顔等の静止画像、及びその日付が誕生日となるユーザ或いは当該携帯電話機の持ち主のユーザ名を表示するようになっている。
なお、ライフタイムカレンダー上で、この「誕生日コンテンツ」が選択された場合、制御部12は、電話帳のアプリケーションプログラムを起動して、その「誕生日コンテンツ」に対応するユーザの個人情報の登録欄を表示制御し、或いは、当該携帯電話機の所有者の個人情報を表示するためのアプリケーションプログラムを起動して、その「誕生日コンテンツ」に対応する当該携帯電話機の所有者の個人情報の登録欄を表示制御する。
[ライフタイムカレンダーの設定詳細]
次に、このようなライフタイムカレンダーで取り扱われる各種コンテンツの表示の有無や表示を行うまでの時間等は当該ライフタイムカレンダーの設定画面において設定可能となっている。この設定を行う場合、ユーザは、表示部5に全体の設定メニューを表示し、この全体の設定メニューの中からライフタイムカレンダーの設定メニューを選択するように、操作部6を操作する。この操作がなされると、制御部12は、図4(a)に示すライフタイムカレンダーの設定画面(LTC設定画面)を表示部5に表示制御する。
このライフタイムカレンダーの設定画面としては、「表示設定」、「フィルタ設定」、「想い出表示時間」の各設定メニューが表示される。制御部12は、ユーザによる図2に示す十字キー24の上下操作に応じて、「表示設定」、「フィルタ設定」及び「想い出表示時間」の各設定メニューの間でフォーカスを移動表示制御する。
また、制御部12は、この移動表示制御により上記各設定メニューにフォーカスを当てた際に、そのフォーカスを当てた設定メニューの説明文を表示するようになっている。具体的には、図4(a)に示す例は、「フィルタ設定」の設定メニューにフォーカスが当たっている例であり、この場合、制御部12は、例えば「電話帳に登録されていないアドレスからの受信メールを非表示にします」等の、当該「フィルタ設定」の設定メニューの説明文を表示部5の余領域に表示制御する。このように、フォーカスを当てた設定メニューの説明文を表示することで、現在、フォーカスが当たっている設定メニューの設定内容をユーザに対して認識させることができ、ユーザが希望する設定メニューを容易に選択可能とすることができる。
次に、ユーザは、十字キー24を上下操作することで、「表示設定」、「フィルタ設定」、及び「想い出表示時間」の各設定メニューの中から所望の設定メニューにフォーカスを移動操作し、図2に示す決定キー25を押圧操作する。
〔表示設定〕
制御部12は、「表示設定」の設定メニューにフォーカスを当てている際に、決定キー25の押圧操作を検出すると、図4(b)に示す「表示設定」の設定メニューの表示画面を表示部5に表示制御する。この「表示設定」の設定メニューは、「静止画像コンテンツ」、「受信電子メールコンテンツ」、「送信電子メールコンテンツ」、「スケジュールコンテンツ」、及び「誕生日コンテンツ」をライフタイムカレンダー上に表示するか否かを設定するための設定メニューとなっている。
具体的には、制御部12は、この「表示設定」の設定メニューとして、「静止画像コンテンツ」、「受信電子メールコンテンツ」、「送信電子メールコンテンツ」、「スケジュールコンテンツ」、及び「誕生日コンテンツ」に対する各設定メニューを表示する。
このうち、「静止画像コンテンツ」の設定メニューは、ライフタイムカレンダー上に対する静止画像の表示の有無や、表示する静止画像が記憶されているフォルダの指定を行うためのメニューとなっている。
ユーザは、ライフタイムカレンダー上に表示する静止画像を制限しない場合、「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「全表示」を選択操作する。この「全表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機内に記憶されている全ての静止画像の中からライフタイムカレンダー上に表示する静止画像を選択して表示を行うこととなる。
これに対して、ユーザは、上記静止画像をライフタイムカレンダー上に表示しない場合、上記「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「非表示」を選択操作する。この「非表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機内に記憶されている全ての静止画像を、ライフタイムカレンダーに対する表示対象から除外する。従って、この「非表示」が選択されている場合は、ライフタイムカレンダー上に静止画像の表示は行われないこととなる。
これに対して、ライフタイムカレンダー上に表示する静止画像が記憶されているフォルダを指定する場合、ユーザは、「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「指定表示」を選択操作する。この「指定表示」が選択操作されると、制御部12は、「フォルダ指定」の選択欄を全輝度表示する。すなわち、上記プルダウンメニューの中から「全表示」及び「非表示」が選択された場合、制御部12は、この「フォルダ指定」の選択欄を半輝度表示(グレー表示)することで、ユーザに対して、この「フォルダ指定」の選択欄はノンアクティブであることを示す。これに対して、上記「指定表示」が選択操作された場合、制御部12は、「フォルダ指定」の選択欄を全輝度表示し、ユーザに対して、この「フォルダ指定」の選択欄がアクティブとなったことを示す。
この実施の形態の携帯電話機においては、ユーザは、カメラ部8で撮像した静止画像や、ネットワーク等を介してダウンロードした静止画像、或いは電子メールに添付されて送受信された静止画像等を、メモリ11内に形成した複数の静止画像フォルダに、例えば撮像日時やタイトル等に分類して保存しておくことが可能となっている。ユーザは、上記「フォルダ指定」の選択欄をアクティブとした際に、上記各フォルダの中から所望のフォルダを指定操作する。この指定操作がなされると、制御部12は、ユーザにより指定されたフォルダ内に保存している静止画像コンテンツのみを、ライフタイムカレンダー上に表示する。
次に、「受信電子メールコンテンツ」の設定メニューは、ライフタイムカレンダー上に対する受信電子メールの表示の有無や、表示する受信電子メールが記憶されているフォルダ、電子メールアドレス、及び種類の設定を行うための設定メニューとなっている。
ユーザは、ライフタイムカレンダー上に表示する受信電子メールを全て表示してもよい場合、「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「全表示」を選択操作する。この「全表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機内に記憶されている全ての受信電子メールの中からライフタイムカレンダー上に表示する受信電子メールを選択して表示を行うこととなる。
これに対して、ユーザは、受信電子メールコンテンツをライフタイムカレンダー上に表示しない場合、上記「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「非表示」を選択操作する。この「非表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機内に記憶されている全ての受信電子メールコンテンツを、ライフタイムカレンダーに対する表示対象から除外する。従って、この「非表示」が選択されている場合は、ライフタイムカレンダー上に受信電子メールコンテンツの表示は行われないこととなる。
これに対して、指定した受信電子メールコンテンツのみをライフタイムカレンダー上に表示する場合、ユーザは、「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「指定表示」を選択操作する。この「指定表示」が選択操作されると、制御部12は、「フォルダ指定」、「メールアドレス指定」、「保護指定」の各選択欄を全輝度表示する。
すなわち、上記プルダウンメニューの中から「全表示」及び「非表示」が選択された場合、制御部12は、これら「フォルダ指定」、「メールアドレス指定」、「保護指定」の各選択欄を半輝度表示(グレー表示)することで、ユーザに対して、これら各選択欄はノンアクティブであることを示す。これに対し、上記「指定表示」が選択操作された場合、制御部12は、「フォルダ指定」、「メールアドレス指定」、「保護指定」の各選択欄を全輝度表示し、ユーザに対して、当該各選択欄がアクティブとなったことを示す。
この実施の形態の携帯電話機においては、メモリ11内に複数の受信電子メールフォルダを形成可能となっており、ユーザは、受信電子メールコンテンツの受信日時や受信電子メールを送信したユーザ毎等に分類して、対応するフォルダ内に記憶させておくことが可能となっている。このため、ユーザは、「フォルダ指定」を行う場合、プルダウンメニューに基づいて、受信電子メールが分類され記憶されている各フォルダの中から所望のフォルダを指定操作し、或いは全てのフォルダに記憶された受信電子メールを表示して良い場合にはフォルダの全指定を行う。この指定操作がなされると、制御部12は、ユーザにより指定されたフォルダ内に記憶されている受信電子メールのみを、ライフタイムカレンダー上に表示する。
また、ユーザは、「メールアドレス指定」を行う場合、受信電子メールの差出人となるユーザの電子メールアドレスを指定操作する。電子メールアドレスの指定は、電話帳、送信ランキング(送信回数の多いユーザを順に示すランキング)、受信ランキング(受信回数の多いユーザを順に示すランキング)の中から所望のユーザ(=所望の電子メールアドレス)を指定することで行う。また、この電子メールアドレスの指定は、ユーザが、操作部6を操作して直接的に入力することでも可能となっている。この電子メールアドレスの指定操作がなされると、制御部12は、ユーザにより指定された電子メールアドレスを有する受信電子メールコンテンツのみを、ライフタイムカレンダー上に表示する。
また、この実施の形態の携帯電話機の場合、受信電子メールのうち、所望の受信電子メールの誤消去を防止する保護設定が可能となっている。そして、当該携帯電話機内に記憶されている全受信電子メールのうち、この保護設定されている受信電子メールのみを、ライフタイムカレンダー上に表示する受信電子メールコンテンツとして指定可能となっている。
すなわち、「保護指定」の選択欄としては、「全て表示」及び「保護メールのみ」の選択メニューが存在する。ユーザは、当該携帯電話機内に記憶されている全受信電子メールを表示してよい場合には、この「全て表示」の選択メニューを選択する。この選択がなされている場合、受信電子メールに対して保護設定がなされているか否かにかかわらず、該受信電子メールコンテンツをライフタイムカレンダー上に表示する。また、ユーザは、当該携帯電話機内に記憶されている全受信電子メールコンテンツのうち、保護設定している受信電子メールのみを表示する場合には、上記「保護メールのみ」の選択メニューを選択する。この選択がなされている場合、制御部12は、保護設定がなされている受信電子メールコンテンツのみをライフタイムカレンダー上に表示する。
当該実施の形態の携帯電話機は、このようにライフタイムカレンダー上に表示する受信電子メールコンテンツを、記憶されているフォルダや保護設定の有無等の表示条件で指定可能となっている。そして、制御部12は、ユーザにより複数の表示条件が設定された場合、全ての表示条件を満足させる受信電子メールコンテンツのみをライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
次に、「送信電子メールコンテンツ」の設定メニューは、ライフタイムカレンダー上に対する送信電子メールの表示の有無や、表示する送信電子メールが記憶されているフォルダ、電子メールアドレス、及び種類の設定を行うための設定メニューとなっている。
ユーザは、ライフタイムカレンダー上に表示する送信電子メールを制限しない場合、「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「全表示」を選択操作する。この「全表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機内に記憶されている全ての送信電子メールの中からライフタイムカレンダー上に表示する送信電子メールを選択して表示を行う。
これに対して、ユーザは、上記送信電子メールコンテンツをライフタイムカレンダー上に表示しない場合、上記「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「非表示」を選択操作する。この「非表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機内に記憶されている全ての送信電子メールコンテンツを、ライフタイムカレンダーに対する表示対象から除外する。従って、この「非表示」が選択されている場合は、ライフタイムカレンダー上に送信電子メールコンテンツの表示は行われないこととなる。
これに対して、ライフタイムカレンダー上に表示する送信電子メールコンテンツの指定を行う場合、ユーザは、「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「指定表示」を選択操作する。この「指定表示」が選択操作されると、制御部12は、「フォルダ指定」、「メールアドレス指定」、「保護指定」の各選択欄を全輝度表示して、ユーザに対して、当該各選択欄がアクティブとなったことを示す。
上述と同様に、メモリ11内には、複数の送信電子メールフォルダを形成可能となっており、ユーザは、送信電子メールの送信日時や送信電子メールコンテンツの送信相手となる各ユーザ毎等に分類して、対応するフォルダ内に記憶させておくことが可能となっている。このため、ユーザは、「フォルダ指定」を行う場合、送信電子メールコンテンツが分類されて記憶されている各フォルダの中から所望のフォルダを指定操作し、或いは全てのフォルダに記憶された送信電子メールコンテンツを表示して良い場合にはフォルダの全指定を行う。この指定操作がなされると、制御部12は、ユーザにより指定されたフォルダ内に記憶されている送信電子メールのみを、ライフタイムカレンダー上に表示する。
また、ユーザは、「メールアドレス指定」を行う場合、送信電子メールの宛先となるユーザの電子メールアドレスを指定操作する。電子メールアドレスの指定は、電話帳、送信ランキング(送信回数の多いユーザを順に示すランキング)、受信ランキング(受信回数の多いユーザを順に示すランキング)の中から所望のユーザ(=所望の電子メールアドレス)を指定することで行う。
また、この電子メールアドレスの指定は、ユーザが、操作部6を操作して直接的に入力することでも可能となっている。この電子メールアドレスの指定操作がなされると、制御部12は、ユーザにより指定された電子メールアドレスを有する送信電子メールのみを、ライフタイムカレンダー上に表示する。
また、この実施の形態の携帯電話機の場合、送信電子メールのうち、所望の送信電子メールの誤消去を防止する保護設定が可能となっている。そして、当該携帯電話機内に記憶されている全送信電子メールのうち、この保護設定されている送信電子メールのみを、ライフタイムカレンダー上に表示する送信電子メールとして指定可能となっている。
すなわち、「保護指定」の選択欄としては、「全て表示」及び「保護メールのみ」の選択メニューが存在する。ユーザは、当該携帯電話機内に記憶されている全ての送信電子メールコンテンツを表示してよい場合には、上記「全て表示」の選択メニューを選択する。この選択がなされている場合、制御部12は、送信電子メールコンテンツに対して保護設定がなされているか否かにかかわらず、該送信電子メールコンテンツをライフタイムカレンダー上に表示する。
また、ユーザは、当該携帯電話機内に記憶されている全ての送信電子メールコンテンツのうち、保護設定している送信電子メールコンテンツのみを表示する場合には、上記「保護メールのみ」の選択メニューを選択する。この選択がなされている場合、制御部12は、保護設定がなされている送信電子メールコンテンツのみをライフタイムカレンダー上に表示する。
当該実施の形態の携帯電話機は、このようにライフタイムカレンダー上に表示する送信電子メールコンテンツを、記憶されているフォルダや保護設定の有無等の表示条件で指定可能となっている。そして、制御部12は、ユーザにより複数の表示条件が設定された場合、全ての表示条件を満足させる送信電子メールコンテンツのみをライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。
次に、「スケジュールコンテンツ」の設定メニューは、ライフタイムカレンダー上に対するスケジュールの表示の有無や、表示するスケジュールの分類の設定を行うための設定メニューとなっている。
ユーザは、ライフタイムカレンダー上に表示するスケジュールを全て表示してもよい場合、「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「全表示」を選択操作する。この「全表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機のスケジュール帳に登録されている全てのスケジュールの中からライフタイムカレンダー上に表示するスケジュールを選択して表示を行う。
これに対して、ユーザは、上記スケジュールをライフタイムカレンダー上に表示しない場合、上記「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「非表示」を選択操作する。この「非表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機のスケジュール帳に登録されている全てのスケジュールを、ライフタイムカレンダーに対する表示対象から除外する。従って、この「非表示」が選択されている場合は、ライフタイムカレンダー上にスケジュールの表示は行われないこととなる。
これに対して、ライフタイムカレンダー上に表示するスケジュールの分類を指定する場合、ユーザは、「全表示/指定表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「指定表示」を選択操作する。この「指定表示」が選択操作されると、制御部12は、「分類選択」の選択欄を全輝度表示して、ユーザに対して、当該各選択欄がアクティブとなったことを示す。
当該携帯電話機の場合、スケジュール帳にスケジュールを登録する際、例えば会社、学校、食事会、ドライブ、スポーツ等の、そのスケジュールの分類を設定するようになっている。このため、ユーザは「分類選択」を行う場合、スケジュールの所望の分類を指定操作する。この指定操作がなされると、制御部12は、スケジュール帳に登録されている全てのスケジュールのうち、ユーザにより指定された分類のスケジュールのみを、ライフタイムカレンダー上に表示する。
次に、「誕生日コンテンツ」の設定メニューは、ライフタイムカレンダー上に誕生日コンテンツを表示するか否かを設定するための設定メニューとなっている。ユーザは、ライフタイムカレンダーに対して、電話帳に登録されている全てのユーザの誕生日コンテンツ、及び上記個人情報の登録欄に登録された誕生日コンテンツの表示を許可する場合、「全表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「全表示」を選択操作する。この「全表示」が選択されている場合、制御部12は、当該携帯電話機の電話帳に登録されている全てのユーザの誕生日コンテンツ、及び当該携帯電話機の所有者の情報である上記個人情報の登録欄に登録された誕生日コンテンツを、ライフタイムカレンダーの表示対象と認識して表示を行う。
これに対して、ユーザは、上記誕生日コンテンツをライフタイムカレンダー上に表示しない場合、上記「全表示/非表示」のプルダウンメニューの中から「非表示」を選択操作する。この「非表示」が選択されている場合、制御部12は、電話帳に登録されている全てのユーザの誕生日コンテンツ、及び上記個人情報の登録欄に登録された誕生日コンテンツを、ライフタイムカレンダーの表示対象から除外する。これにより、「非表示」が選択されている場合には、ライフタイムカレンダー上に誕生日コンテンツの表示は行われないこととなる。
〔フィルタ設定〕
次に、制御部12は、図4(a)に示す「フィルタ設定」の設定メニューにフォーカスを当てている際に、決定キー25の押圧操作を検出すると、「ON/OFF」のプルダウンメニューをアクティブとする。この「フィルタ設定」の設定メニューは、電話帳に登録されていない電子メールアドレスを有する受信電子メールを、ライフタイムカレンダー上に表示するか否かを設定するための設定メニューとなっている。
ユーザは、電話帳に登録されていない電子メールアドレスを有する受信電子メールコンテンツをライフタイムカレンダー上に表示しない場合、上記「ON/OFF」のプルダウンメニューの中から「OFF」を選択操作する。この「OFF」が選択されている場合、制御部12は、電話帳に登録されていない電子メールアドレスを有する受信電子メールコンテンツを、ライフタイムカレンダーに対する表示対象から除外する。従って、この場合、電話帳に登録されていない電子メールアドレスを有する受信電子メールコンテンツは、ライフタイムカレンダー上に表示されないこととなる。
これに対して、電話帳に登録されていない電子メールアドレスを有する受信電子メールコンテンツをライフタイムカレンダー上に表示してもよい場合、ユーザは、上記「ON/OFF」のプルダウンメニューの中から「ON」を選択操作する。この「ON」が選択されている場合、制御部12は、電話帳に対する電子メールアドレスの登録の有無にかかわらず、受信した受信電子メールコンテンツをライフタイムカレンダー上に表示する。
なお、この「フィルタ設定」では、電話帳に登録されていない電子メールアドレスを有する受信電子メールコンテンツの表示の是非を設定することとしたが、同様に、電話帳に登録されていない電子メールアドレスに対して送信された送信電子メールコンテンツの表示の是非を設定可能としてもよい。
〔想い出表示時間〕
次に、後に詳しく説明するが、この実施の形態の携帯電話機の場合、ライフタイムカレンダー上でフォーカスが当てられている日付の、例えば1年前の日付に対応する各種コンテンツを余領域にポップアップ表示する想い出ポップアップ機能を有している。この「想い出表示時間」の設定メニューは、このような想い出ポップアップ表示を行うか否か、及び想い出ポップアップ表示が行われるまでの時間を設定するための設定メニューとなっている。
制御部12は、図4(a)に示す「想い出表示時間」の設定メニューにフォーカスを当てている際に、決定キー25の押圧操作を検出すると、「非表示/早い/普通/遅い」のプルダウンメニューをアクティブとする。ユーザは、想い出ポップアップ表示を行わない場合、このプルダウンメニューの中から「非表示」を選択操作して決定キー25を押圧操作する。この「非表示」が選択操作されている場合、制御部12は、ライフタイムカレンダー上に想い出ポップアップ表示を行わない。
これに対して、「早い/普通/遅い」の各プルダウンメニューは、想い出ポップアップ表示が行われるまでの時間を設定するためのメニューとなっている。すなわち、この携帯電話機の場合、ライフタイムカレンダー上のいづれかの日付にフォーカスが所定時間以上当てられ続けていた場合(=無操作時間が所定時間以上であった場合)、制御部12が、そのフォーカスが当てられ続けている日付に対して過去となる日付に対応するコンテンツをポップアップ表示する想い出ポップアップ表示を行うようになっている。
上記「早い/普通/遅い」の各プルダウンメニューは、この想い出ポップアップ表示が行われるまでの時間を設定するメニューとなっている。ユーザは、この「早い/普通/遅い」の各プルダウンメニューの中から所望のメニューを選択操作する。
制御部12は、上記「早い」のメニューが選択されている場合、ユーザの操作が停止してから例えば「5秒後」に想い出ポップアップ表示を行い、上記「普通」のメニューが選択されている場合、ユーザの操作が停止してから例えば「7.5秒後」に想い出ポップアップ表示を行い、上記「遅い」のメニューが選択されている場合、ユーザの操作が停止してから例えば「10秒後」に想い出ポップアップ表示を行う。ユーザは、この「早い/普通/遅い」の各プルダウンメニューの中から所望のメニューを選択することで、ライフタイムカレンダーの表示時において、無操作状態となってから想い出ポップアップ表示が行われるまでの時間を、所望の時間に設定することができる。
[ライフタイムカレンダーの表示動作]
次に、ライフタイムカレンダーの表示動作を説明する。なお、以下、理解を容易とするために、ライフタイムカレンダー上には、動画コンテンツ及び音楽コンテンツを除き、静止画像コンテンツ、スケジュールコンテンツ、誕生日コンテンツ、送信電子メールコンテンツ及び受信電子メールコンテンツの表示を行うこととして説明を進める。
ライフタイムカレンダーを表示する場合、ユーザは、操作部6を介して、メインメニューからライフタイムカレンダーの起動を選択操作する。この選択操作がなされると、制御部12は、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて、デフォルト表示として、図5に示す「カレンダービュー」のライフタイムカレンダーを表示部5に表示制御する。
〔カレンダービュー〕
図6のフローチャートに、制御部12におけるカレンダービューのライフタイムカレンダーを表示するまでの表示制御動作の流れを示す。このフローチャートは、ユーザが操作部6を操作することで指定するライフタイムカレンダーの起動指定操作を、制御部12が検出することで、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいてスタートさせる。
ステップS1では、制御部12が、タイマ10で計時されている現在の年月日を示す時刻情報を取り込み、処理をステップS2に進める。ステップS2では、制御部12が、図4(a)及び図4(b)を用いて説明したメモリ11に記憶されている表示設定及びフィルタ設定を読み込み、処理をステップS3へ進める。
ステップS3では、制御部12が、メモリ11から読み込んだ表示設定及びフィルタ設定により、ライフタイムカレンダーに表示が許可されているコンテンツのうち、上記ステップS1においてタイマ10から取り込んだ現在の年度及び月に対応するコンテンツをメモリ11から検出する。
具体的には、例えば上記表示設定及びフィルタ設定により、静止画像コンテンツ、スケジュールコンテンツ、誕生日コンテンツ、送信電子メールコンテンツ及び受信電子メールコンテンツの表示が許可されており、タイマ10から取り込んだ現在の年月日が2005年9月13日であった場合、制御部12は、2005年9月の時刻情報或いは保存情報を有する静止画像コンテンツ、2005年9月の受信時刻を有する受信電子メールコンテンツ、2005年9月の送信時刻を有する送信電子メールコンテンツ、2005年9月の開始時刻を有するスケジュールコンテンツ、及び2005年9月を誕生月とするユーザの誕生日コンテンツをメモリ11から検出する。
同様に、例えば上記表示設定及びフィルタ設定により、静止画像コンテンツ、及び誕生日コンテンツのみの表示が許可されており、タイマ10から取り込んだ現在の年月日が2006年10月1日であった場合、制御部12は、2006年10月の時刻情報或いは保存情報を有する静止画像コンテンツ、及び10月を誕生月とするユーザの誕生日コンテンツをメモリ11から検出する。
次に、制御部12は、ステップS4において、カレンダービューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示し、上記検出した各種コンテンツをこのカレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示すると共に、ステップS5において、当日の表示領域(=ライフタイムカレンダーを起動した日に相当する表示領域)を他の表示領域よりも拡大し、この拡大した表示領域にフォーカスを当てて、この図6に示すフローチャートの処理を終了する。
このような図6のフローチャートの処理により表示されたカレンダービューのライフタイムカレンダーの表示例が図5である。この図5は、2005年9月のカレンダービューのライフタイムカレンダーの表示例であり、フォーカスの当たっている日が2005年9月13日水曜日の表示例である。
この図5からわかるように、制御部12は、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に、例えば「2005 09/13」等の、フォーカスの当たっている日付の表示欄に対応する年月日と、この年月日の横に、上述の表示設定及びフィルタ設定により、ユーザにより表示の許可がなされているコンテンツの種類を示す各種アイコンを表示する(=現在の設定状態を示す各種アイコンを表示する。)。また、制御部12は、表示領域の左端長手方向に沿って、現在表示している表示月を示す月インデックスを表示する。この例の場合、表示月が9月であるため、「09」の数字が表示された月インデックスが表示されている。また、制御部12は、当日の日付の表示欄は、他の日付と異なる表示色で表示することで、ユーザに対して当日を認識し易くしている。
図5に示す上記設定状態を示す各種アイコン(=年月日に隣接して表示された各種アイコン)のうち、蝋燭の立てられたケーキのアイコンは誕生日コンテンツのアイコン、カレンダーと鉛筆の画像はスケジュールコンテンツのアイコン、封書に上方向の矢印の画像は送信電子メールコンテンツのアイコン、封書に下方向の矢印の画像は受信電子メールコンテンツのアイコン、長方形状の右上端部が内側に折り曲げられた画像は静止画像コンテンツのアイコンとなっている。制御部12は、これら各種アイコンのうち、ユーザによりその表示が許可されているコンテンツのアイコンはカラー表示し、ユーザによりその表示が許可されていないコンテンツのアイコンは、灰色の画像としてグレー表示(或いは半輝度表示)する。このような表示の違いにより、ユーザは、ライフタイムカレンダー上に表示を許可しているコンテンツの種類を一目で認識可能となっている。
また、制御部12は、このカレンダービューのライフタイムカレンダー上の各日付の表示欄に、上記ステップS3で検出したコンテンツのアイコン及び(又は)静止画像コンテンツのサムネイル画像を表示する。
また、制御部12は、同じ日付の表示欄に表示する静止画像コンテンツが複数存在する場合、乱数を用いて複数の静止画像コンテンツの中から1枚の静止画像コンテンツを選出し、この選出した静止画像コンテンツのサムネイル画像を、対応する日付の表示欄に表示する。なお、この選出して表示したサムネイル画像は、後述する「レーティング機能」により、所定のタイミングで更新されるようになっている。
また、制御部12は、この場合のフォーカスを当てている日付となる2005年9月13日水曜日の表示欄は、他の日付の表示欄よりも拡大し、この拡大した表示欄に上記各コンテンツのアイコン及び(又は)静止画像コンテンツのサムネイル画像を表示する。
この図5に示す例では、9月1日金曜日の表示欄に封書のアイコンのみを表示することで、この9月1日金曜日には、送信電子メールコンテンツ或いは受信電子メールコンテンツが存在することを示している。また、9月3日日曜日の表示欄に封書のアイコン及び誕生日コンテンツのアイコンを表示することで、この9月3日日曜日には、送信電子メールコンテンツ或いは受信電子メールコンテンツが存在し、また、いずれかのユーザ或いは当該携帯電話機のユーザ(=自分)の誕生日であることを示している。また、9月4日月曜日の表示欄には、封書のアイコン、スケジュールコンテンツのアイコン、及び静止画像コンテンツのサムネイル画像を表示することで、この9月4日月曜日には、送信電子メールコンテンツ或いは受信電子メールコンテンツ、スケジュールコンテンツ及び静止画像コンテンツが存在することを示している。
また、この例の場合のフォーカスを当てている日付となる9月13日水曜日の表示欄は、他の日付の表示欄よりも拡大表示され、この拡大表示された表示欄に、封書のアイコン、スケジュールコンテンツのアイコン、誕生日コンテンツのアイコン及び静止画像コンテンツのサムネイル画像を表示することで、この9月13日水曜日には、送信電子メールコンテンツ或いは受信電子メールコンテンツ、スケジュールコンテンツが存在し、また、いずれかのユーザ或いは当該携帯電話機のユーザ(=自分)の誕生日であることを示している。
また、制御部12は、拡大表示した表示欄に静止画像コンテンツのサムネイル画像を表示する場合、他の日付の表示欄に表示するサムネイル画像よりも拡大して表示する。これにより、ユーザは、フォーカスを当てた日付に対応する静止画像コンテンツを容易に認識することができる。なお、制御部12は、このサムネイル画像以外の各アイコンは、拡大した表示欄及び他の日付の表示欄共、同じ大きさで表示する。
このように、カレンダービューのライフタイムカレンダーの表示時には、制御部12は、各日付の表示欄に、各コンテンツのアイコン及び(又は)静止画像コンテンツのサムネイル画像を表示する。これにより、ユーザは、ライフタイムカレンダー上に表示されたアイコンやサムネイル画像により、各日付に対応するコンテンツの存在を一目で認識することができる。
なお、このようなカレンダービューのライフタイムカレンダーにおいて、コンテンツが存在しない場合には、表示を行うアイコンやサムネイル画像が存在しないため、コンテンツが存在しない日付の表示欄は、必然的に空白の表示欄となる。図5に示す例では、9月9日土曜日が、コンテンツが存在しない日付となる。ユーザは、空白となっている日付の表示欄を見ることで、その日付に対応するコンテンツが存在しないことを、一目で認識することができる。
また、電子メールコンテンツとしては、上述のように受信電子メールコンテンツ及び送信電子メールコンテンツが存在するのであるが、このカレンダービューのライフタイムカレンダーの表示時においては、受信電子メールコンテンツ及び送信電子メールコンテンツのいずれかが存在した場合、制御部12は、封書の画像のアイコンを表示することで、受信電子メールコンテンツ及び(又は)送信電子メールコンテンツが存在することを示すようになっている。
換言すれば、制御部12は、このカレンダービューのライフタイムカレンダーの表示時においては、封書の画像のアイコンを表示することで、受信電子メールコンテンツ及び(又は)送信電子メールコンテンツの存在を簡略化して示すようになっている。なお、後に説明するデイビューのライフタイムカレンダーの表示時には、上述の封書に上方向の矢印の画像のアイコンを表示することで送信電子メールコンテンツの存在を示し、また封書に下方向の矢印の画像のアイコンを表示することで受信電子メールコンテンツの存在を示すようになっている。
すなわち、このカレンダービューのライフタイムカレンダーの表示時においては、各日付の表示欄が狭いため、受信電子メールコンテンツ及び(又は)送信電子メールコンテンツの存在を、封書の画像のアイコンで一括して表示し、後述するデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、各日付の表示欄が広くなった際に、受信電子メールコンテンツ及び送信電子メールコンテンツを分けて表示するようになっている。
〔フォーカスの移動操作〕
次に、ユーザは、操作部6を操作することで、ライフタイムカレンダー上の所望の日付の表示欄にフォーカスを移動操作可能となっている。すなわち、図5に示す例の場合、制御部12は、デフォルトとして、この例の場合の当日となる9月13日にフォーカスを当てている。この状態で操作部6の十字キー24を右操作すると、制御部12は、13日→14日→15日→16日→17日・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。また、9月13日にフォーカスを当てている状態で、ユーザにより操作部6の十字キー24が左操作されると、制御部12は、13日→12日→11日→10日→9日・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。また、9月13日にフォーカスを当てている状態で、ユーザにより操作部6の十字キー24が上操作されると、制御部12は、13日→6日→8月30日・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。また、9月13日にフォーカスを当てている状態で、ユーザにより操作部6の十字キー24が下操作されると、制御部12は、13日→20日→27日→10月4日・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。
制御部12は、十字キー24が押圧操作される毎に、このようなフォーカスの移動表示制御を間欠的に行う。また、制御部12は、十字キー24が押圧し続けられた場合(いわゆる長押しされた場合)、この長押しの間、上述のフォーカスの移動表示制御を連続的に行う。そして、制御部12は、このようなフォーカスの移動表示制御により、表示部5に表示することとなった日付に対応するコンテンツをメモリ11から順次検出して、上記アイコンやサムネイル画像の表示を行う。これにより、各月のライフタイムカレンダーが、フォーカスの移動操作に応じてスクロールされるかたち表示部5に表示されることとなる。
(月単位、或いは年単位での表示画面の切り替え)
ここで、ユーザは、上述のように十字キー24等を操作することで、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示されるフォーカスを各日付単位で移動させることが可能なのであるが、ライフタイムカレンダー上に表示するコンテンツを月単位や年単位で大きく切り替えたい場合がある。
この場合、ユーザは、図2に示す第2のソフトキー27を押圧操作する。制御部12は、カレンダービューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示している際に、この第2のソフトキー27の押圧操作を検出すると、図7に示すカレンダービューのインデックス画面となるライフタイムカレンダーを表示部5に表示制御する。
図5及び図7を見比べてわかるように、制御部12は、この第2のソフトキー27の押圧操作を検出すると、カレンダービューのライフタイムカレンダーの左端の長手方向に沿って各月の「月インデックス」を表示すると共に、この月インデックスの左端に沿って、現在、表示部5に表示している月が属する年度を示す「年インデックス」を表示する。
また、制御部12は、第2のソフトキー27が押圧操作された時点でフォーカスを当てていた日付が属する上記月インデックス上の月の表示欄にフォーカスを当てる。図7は、第2のソフトキー27が押圧操作された時点で、2005年9月のいずれかの日にフォーカスが当てられていた場合の表示例である。この場合、制御部12は、月インデックス上の9月の表示欄にフォーカスを当てることとなる。
月インデックス上においてはフォーカスを月単位で、また、年インデックス上においてはフォーカスを年単位で移動操作可能となっている。すなわち、ユーザは、月単位でフォーカスを移動操作する場合、上記月インデックスのいずれかの月の表示欄にフォーカスが当たっている状態で、上記十字キー24を上操作或いは下操作する。図7に示すように9月にフォーカスが当たっている状態で、上記十字キー24の上操作を検出すると、制御部12は、9月→8月→7月→6月・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。また、上記9月にフォーカスが当たっている状態で、上記十字キー24の下操作を検出すると、制御部12は、9月→10月→11月→12月・・・の順にフォーカスを移動表示制御する。
また、制御部12は、このようにフォーカスを当てる月を月インデックス上で移動表示制御した際に、フォーカスを移動した月に対応するコンテンツをメモリ11から検出し、このコンテンツに対応する上記アイコンやサムネイル画像を、上記フォーカスを移動した月のカレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示する。これにより、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示されるアイコンやサムネイル画像が、月単位で切り替わって表示されることとなる。
なお、この例では、制御部12は、月インデックス上におけるフォーカスの移動操作と共に、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示するコンテンツを月単位で切り替えることとしたが、これは、月インデックス上でフォーカスの移動操作が行われている間は、カレンダービューのライフタイムカレンダー上のコンテンツの表示切り替えは行わず、決定キー25が押圧操作されるのを待って、この決定キー25が押圧操作された際に月インデックス上でフォーカスを当てていた月に対応するコンテンツを、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示するようにしてもよい。
すなわち、この場合、ユーザは、月インデックス上で所望の月にフォーカスを移動操作し(この間、コンテンツの表示切り替えは行われない。)、所望の月にフォーカスを移動させた際に決定キー25を押圧操作する。これにより、制御部12は、現在、フォーカスを当てている月のコンテンツの表示が、ユーザから指定されたものと認識し、当該フォーカスを当てている月に対応するコンテンツをメモリ11から検出し、表示画面を図7に示すカレンダービューのインデックス画面から図5に示すカレンダービューの通常画面に戻して、上記コンテンツに対応するアイコンやサムネイル画像をカレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示することとなる。この場合、決定キー25の押圧操作を待ってカレンダービューのライフタイムカレンダー上にコンテンツの表示を行うため、フォーカスの移動操作毎にコンテンツの表示切り替えを行わなくてよい分、制御部12の負担を軽減することができる。
また、この場合、月インデックス上のいずれかの月にフォーカスを当てている間は、各日付の表示欄(コンテンツに対応するアイコンやサムネイル画像の表示欄)を、例えば半輝度で表示する等の表示形態を変更する表示制御を行えば、月インデックスがアクティブとなっていることを、ユーザに対して容易に認識させることができる。
次に、ユーザは、年単位でフォーカスを移動操作する場合、上記月インデックス上のいずれかの月の表示欄にフォーカスが当てられている状態で、十字キー24を左操作する。制御部12は、上記月インデックス上のいずれかの月の表示欄にフォーカスを当てている状態で十字キー24の左操作を検出すると、フォーカスを当てていた月が属する上記年インデックス上の年度の表示欄にフォーカスを当てる。これにより、年単位での表示画面の切り替えが可能となる。
すなわち、制御部12は、上記年インデックス上にフォーカスが当てられている状態で、十字キー24の上操作を検出すると、図7に示す例の場合、2005年→2004年→2003年・・・の順に、年インデックス上のフォーカスを移動表示制御する。同様に、上記年インデックス上にフォーカスが当てられている状態で、十字キー24の下操作を検出すると、2005年→2006年→2007年・・・の順に、年インデックス上のフォーカスを移動表示制御する。
また、制御部12は、このようにフォーカスを年単位で移動表示制御した際、フォーカスを移動した年における、月インデックスから年インデックスにフォーカスを移動する直前に、月インデックス上でフォーカスを当てていた月に対応する各種コンテンツをメモリ11から検出し、この検出したコンテンツのアイコンやサムネイル画像を、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示制御する。
具体的には、例えば月インデックス上で9月にフォーカスが当たっている状態で、年インデックス上の2005年の表示欄にフォーカスが移動操作された場合、制御部12は、2005年9月に対応する各種コンテンツをメモリ11から検出し、この検出したコンテンツのアイコンやサムネイル画像を、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示制御する。
同様に、例えば、月インデックス上で7月にフォーカスが当たっている状態で、年インデックス上の2004年の表示欄にフォーカスが移動操作された場合、制御部12は、2004年7月に対応する各種コンテンツをメモリ11から検出し、この検出したコンテンツのアイコンやサムネイル画像を、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示制御する。また、この2004年の表示欄に移動操作されたフォーカスが、年インデックス上の2003年の表示欄に移動操作された場合、制御部12は、2003年7月に対応する各種コンテンツをメモリ11から検出し、この検出したコンテンツのアイコンやサムネイル画像を、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示制御する。これにより、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示されるアイコンやサムネイル画像が、年単位で切り替わって表示されることとなる。
なお、この例では、制御部12は、年インデックス上におけるフォーカスの移動操作と共に、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示するコンテンツを切り替えることとしたが、これは、年インデックス上でフォーカスの移動操作が行われている間は、カレンダービューのライフタイムカレンダー上のコンテンツの表示切り替えは行わず、以下のようにしてもよい。
すなわち、制御部12は、年インデックス上のいずれかの年度にフォーカスを当てている際に決定キー25の押圧操作を検出したタイミングで上記月インデックス上にフォーカスを移動表示制御し、この月インデックス上のいずれかの月にフォーカスを当てている際に決定キー25の押圧操作を検出したタイミングで、年インデックス上及び月インデックス上でそれぞれ決定キー25の押圧操作を検出した際にフォーカスを当てていた年度及び月に対応するコンテンツを、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示する。
換言すると、この場合、ユーザは、年インデックス上で所望の年にフォーカスを移動操作して決定キー25を押圧操作すると共に(この間、コンテンツの表示切り替えは行われない。)、月インデックス上で所望の月にフォーカスを移動操作して決定キー25を押圧操作する(この間も、コンテンツの表示切り替えは行われない。)。
これにより、制御部12は、上記決定キー25の押圧操作を検出した際にフォーカスを当てていた年度及び月のコンテンツの表示が、ユーザから指定されたものと認識し、当該フォーカスを当てていた年度及び月に対応するコンテンツをメモリ11から検出し、表示画面を図7に示すカレンダービューのインデックス画面から図5に示すカレンダービューの通常画面に戻して、上記コンテンツに対応するアイコンやサムネイル画像をカレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示することとなる。この場合、決定キー25の押圧操作を待ってカレンダービューのライフタイムカレンダー上にコンテンツの表示を行うため、フォーカスの移動操作毎にコンテンツの表示切り替えを行わなくてよい分、制御部12の負担を軽減することができる。
また、この場合、年インデックス上、及び月インデックス上にフォーカスを当てている間は、各日付の表示欄(コンテンツに対応するアイコンやサムネイル画像の表示欄)を、例えば半輝度で表示する等の表示形態を変更する表示制御を行えば、年インデックス或いは月インデックスがアクティブとなっていることを、ユーザに対して容易に認識させることができる。
〔ライフタイムカレンダーを待ち受け画面とする場合〕
次に、当該実施の形態の携帯電話機の場合、このカレンダービューのライフタイムカレンダーを待ち受け画面として設定可能となっている。すなわち、ユーザにより操作部6を介してライフタイムカレンダーを待ち受け画面とする設定操作がなされると、制御部12は、待ち受け画面を表示部5に表示する際に、図6を用いて説明したようにタイマ10から取り込んだ現在の年月日に対応するコンテンツのうち、上記表示設定及びフィルタ設定に対応するコンテンツをメモリ11から検出する。そして、制御部12は、現在の年度及び月に対応するカレンダービューのライフタイムカレンダー上に、上記メモリ11から検出した各コンテンツのアイコン及び(又は)静止画像コンテンツのサムネイル画像を表示すると共に、当日の日付の表示欄にフォーカスを当てる。
図8に、待ち受け画面として表示されたカレンダービューのライフタイムカレンダーの表示例を示す。この図8は、タイマ10から取り込まれた現在の年月日が2004年9月13日であり、これに対応して制御部12が、2004年9月のカレンダービューのライフタイムカレンダーを待ち受け画面として表示部5に表示した例を示している。この図8から、この例の場合の当日となる13日の表示欄にフォーカスが当てられていることがわかるであろう。
なお、ユーザにより所望の待ち受け画像が予め設定されている場合、制御部12は、その待ち受け画像を半輝度表示とし、この上に上記カレンダービューのライフタイムカレンダーを重ねて表示する。これにより、表示部5に表示される全体的な待ち受け画面としては、上記カレンダービューのライフタイムカレンダーの下に待ち受け画像が透けて見えるかたちの待ち受け画面となる。
〔レーティング機能に基づくサムネイル画像の更新〕
次に、上述の待ち受け画面として設定されたカレンダービューのライフタイムカレンダーを含め、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示されたサムネイル画像は、所定の時間置きに新たなサムネイル画像に更新されるようになっている。
すなわち、制御部12は、上述のように同じ日付の表示欄に表示する静止画像コンテンツが複数存在する場合、乱数を用いて複数の静止画像コンテンツの中から1枚の静止画像コンテンツを選出して上記日付の表示欄に表示するのであるが、制御部12は、この表示した静止画像コンテンツのサムネイル画像を、「レーティング機能」に基づいて、所定のタイミングで他の静止画像コンテンツのサムネイル画像に更新するようになっている。
(各日付の表示欄に表示するサムネイル画像の定期的な更新動作)
まず、制御部12は、ユーザによりライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムが起動操作されることで、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示したサムネイル画像(図5参照)、及び待ち受け画面として設定されたライフタイムカレンダー上に表示したサムネイル画像(図8参照)を定期的に更新するようになっている。図9のフローチャートにこのサムネイル画像の定期更新動作の流れを示す。
制御部12は、当該携帯電話機のメイン電源の投入の有無にかかわらず、終始、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて、この図9のフローチャートに示す処理を実行している。
一例ではあるが、この実施の形態の携帯電話機の場合、上記サムネイル画像の更新を午前0時及び午後12時の計2回行うようになっている。このため、制御部12は、ステップS11において、タイマ10でカウントされる現在時刻を監視し、現在時刻が上記サムネイル画像の更新時刻である上記午前0時或いは午後12時となったことを検出したタイミングで、処理をステップS12に進める。
ステップS12では、制御部12が、現在、ライフタイムカレンダーの起動中であるか否かを判別し、ライフタイムカレンダーの起動中である場合は処理をステップS16に進め、ライフタイムカレンダーの起動中ではない場合は処理をステップS13に進める。
ステップS16では、現在、ライフタイムカレンダーの起動中であるため、制御部12は、ライフタイムカレンダーの表示終了を待って、処理をステップS13に進める。すなわち、この例の場合、制御部12は、ライフタイムカレンダーの起動中は、サムネイル画像の更新は行わないようになっている。なお、ライフタイムカレンダーの起動中であっても、サムネイル画像の更新は行ってもよいことは勿論である。
次に、上記ステップS12においてライフタイムカレンダーの起動中ではないと判別することで、或いは上記ステップS16においてライフタイムカレンダーの表示終了を検出することで処理をステップS13に進めると、制御部12は、ライフタイムカレンダーが待ち受け画面に設定されているか否か(図8参照)を判別する。そして、制御部12は、ライフタイムカレンダーが待ち受け画面に設定されている場合は処理をステップS17に進め、ライフタイムカレンダーが待ち受け画面に設定されていない場合は処理をステップS14に進める。
ライフタイムカレンダーが待ち受け画面に設定されている場合に処理をステップS17に進めると、制御部12は、現在、待ち受け画面のライフタイムカレンダー上にサムネイル画像を表示している日付のうち、複数の静止画像コンテンツが存在する全ての日付を検出する。そして、この検出した各日付毎に、現在表示している静止画像コンテンツ以外の静止画像コンテンツの中から、乱数を用いてランダムに1枚の静止画像コンテンツを検出し、この静止画像コンテンツのサムネイル画像を形成して、対応する日付の表示欄にそれぞれ表示する。
これにより、待ち受け画面に設定されているカレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示された各サムネイル画像が、午前0時及び午後12時のタイミングで更新されることとなる。
次に、ライフタイムカレンダーが待ち受け画面に設定されていない場合に処理をステップS14に進めると、制御部12は、ユーザによるライフタイムカレンダーの起動操作待ちの状態となる。
制御部12は、このステップS14でライフタイムカレンダーの起動操作を検出すると処理をステップS15に進め、図6のフローチャートを用いて説明したようにカレンダービューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示する。そして、複数の静止画像コンテンツが存在する各日付毎に、この起動操作がなされる前に表示していた静止画像コンテンツ以外の静止画像コンテンツの中から、乱数を用いてランダムに1枚の静止画像コンテンツを検出し、この静止画像コンテンツのサムネイル画像を形成して、対応する日付の表示欄にそれぞれ表示する。
これにより、午前0時或いは午後12時を跨いでライフタイムカレンダーを起動した場合に、この起動前後で異なるサムネイル画像が、カレンダービューのライフタイムカレンダー上に表示されることとなる。
(フォーカスが停止している場合におけるサムネイル画像の更新動作)
次に、制御部12は、カレンダービューのライフタイムカレンダー上のいずれかの日付の表示欄にフォーカスが停止しており、このフォーカスが停止している日付に対応する静止画像コンテンツが複数存在する場合、このフォーカスが停止している日付の表示欄に表示するサムネイル画像を所定時間置きに更新する。図10のフローチャートに、このサムネイル画像の更新動作の流れを示す。この図10のフローチャートは、制御部12が、カレンダービューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示したタイミングで、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいてスタートさせる。
ステップS21では、制御部12が、操作部6の操作状態を監視することで、フォーカスの移動操作がなされたか否かを判別する。すなわち、制御部12は、カレンダービューのライフタイムカレンダーを表示した際、デフォルトとして、当日の表示欄(図5の例の場合9月13日の表示欄)にフォーカスを当てるのであるが、上述のようにこのフォーカスは、図2(a)の十字キー24を操作することで上下左右に移動操作可能となっている。このため、ステップS21では、制御部12が、この十字キー24の操作状態を監視することで、フォーカスの移動操作がなされたか否かを判別し、フォーカスの移動操作を検出しない場合には処理をステップS22に進め、フォーカスの移動操作を検出した場合は処理をステップS25に進める。
ステップS25では、制御部12が、ユーザによる十字キー24の移動操作に応じて、表示部5に表示しているフォーカスを移動表示制御し、このフォーカスの移動先となる日付の表示欄を、上述のように他の日付の表示欄よりも拡大して表示し、この拡大表示した日付の表示欄に、対応するコンテンツのアイコンやサムネイル画像を表示制御して、処理をステップS21に戻す。
一方、フォーカスの移動操作を検出しないことで処理をステップS22に進めると、制御部12は、タイマ10で計時される時刻情報に基づいて、フォーカスの移動操作が検出されなくなってから、例えば3秒が経過したか否かを判別する。すなわち、このステップS22では、制御部12がフォーカスの連続停止時間を監視しており、フォーカスが停止状態となってから3秒が経過していない場合は処理をステップS21に戻し、フォーカスが停止状態となってから3秒が経過したタイミングで処理をステップS23に進める。
ステップS23では、制御部12が、フォーカスが停止している日付に対応する静止画像コンテンツをメモリ11から検出することで、このフォーカスが停止している日付に対応する静止画像コンテンツが複数枚存在するか否かを判別する。そして、複数枚の静止画像コンテンツが存在しない場合は処理をステップS21に戻し、複数枚の静止画像コンテンツが存在する場合は処理をステップS24に進める。
ステップS24では、制御部12が、フォーカスが停止している日付に対応する複数枚の静止画像コンテンツのうち、現在、表示している静止画像コンテンツ以外の静止画像コンテンツを、乱数を用いてランダムに選出し、この選出した静止画像コンテンツのサムネイル画像を形成する。そして、フォーカスが停止している日付の表示欄に表示しているサムネイル画像を、この新たに形成したサムネイル画像に更新表示して、処理をステップS21に戻す。
これにより、複数の静止画像コンテンツが存在する日付の表示欄にフォーカスを停止し続けた場合、上記3秒置きに、サムネイル画像が更新表示されることとなる。従って、ユーザは、所望の日付の表示欄にフォーカスを移動操作して停止させておくだけで、上記3秒置きに更新表示されるサムネイル画像により、その日付に対応する静止画像コンテンツを確認することができる。
なお、この例の場合、フォーカスが3秒間、同じ日付の表示欄に停止し続けた場合に、サムネイル画像の更新処理を行うこととしたが、この「3秒」という時間は一例であり、例えば同じ日付の表示欄にフォーカスが5秒間停止し続けた場合にサムネイル画像の更新処理を行い、或いは同じ日付の表示欄にフォーカスが10秒間停止し続けた場合にサムネイル画像の更新処理を行う等のように、設計等に応じて変更してもよい。また、設定メニューで、ユーザが所望の時間を選択設定するようにしてもよい。
〔デイビュー〕
次に、このようなカレンダービューのライフタイムカレンダーにおいては、ユーザは、各日付の表示欄に表示されたアイコンやサムネイル画像により、当該各日付に対応する各種コンテンツの「存在」を認識することができるのであるが、さらに各日付に対応する各種コンテンツの「内容」を確認したい場合、ユーザは、以下に説明するデイビューのライフタイムカレンダーを表示させる。このデイビューのライフタイムカレンダー上では、各日付に対応するコンテンツの表題等が表示されるため、ユーザは、このデイビューのライフタイムカレンダーを表示することで、所望のコンテンツの大まかな「内容」を確認することができる。
また、ユーザは、所望のコンテンツの詳細な「内容」を確認したい場合、このデイビューのライフタイムカレンダー上で所望のコンテンツを選択操作する。これにより、ユーザにより選択されたコンテンツに対応する専用のアプリケーションプログラムが起動し、該ユーザにより選択されたコンテンツに対応する表示や再生等の処理がなされ、当該コンテンツの詳細な「内容」が確認可能となっている。
図11のフローチャートに、デイビューのライフタイムカレンダーの表示から、このデイビューのライフタイムカレンダー上で選択されたコンテンツが、当該コンテンツに対応する専用のアプリケーションプログラムで処理されるまでの流れを示す。このフローチャートは、上述のカレンダービューのライフタイムカレンダーの表示時に、制御部12が、決定キー25の押圧操作を検出することで、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいてスタートとなる。
まず、ステップS31では、制御部12が、決定キー25の押圧操作を検出した際に、カレンダービューのライフタイムカレンダー上でフォーカスを当てていた日付を基準とするデイビューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示制御する。また、制御部12は、複数のコンテンツが存在する日付の場合、この複数のコンテンツを予め定められた優先順位の順に、表示部5の長手方向に沿って、各日付の表示欄の上段から下段にかけて並べて表示する。そして、カレンダービューのライフタイムカレンダー上でフォーカスを当てていた日付に対応するコンテンツのうち、最上段に位置するコンテンツ(=最も優先順位の高いコンテンツ)に対してデフォルトでフォーカスを当てる。図12に、このデイビューのライフタイムカレンダーの表示例を示す。
このデイビューのライフタイムカレンダーとしては、この図12に示す「リスト表示画面」と、図13に示す「サムネイル表示画面」とが存在する。制御部12は、カレンダービューからデイビューにライフタイムカレンダーの表示切り替えを行う場合、デフォルトとして図12に示す「リスト表示画面」を表示するようになっている。
この図12は、カレンダービューのライフタイムカレンダー上でフォーカスが当たっていた日付である2005年9月13日を基準とするデイビューのライフタイムカレンダーのリスト表示画面である。この図12に示すように、制御部12は、デイビューのライフタイムカレンダー上に、例えば「2005 09/13」等の当日の年月日と、上述の表示設定及びフィルタ設定により、ユーザにより表示の許可がなされているコンテンツの種類を示す誕生日コンテンツのアイコンやスケジュールコンテンツのアイコン等を表示する。
また、制御部12は、表示領域の左端長手方向に沿って、それぞれ存在するコンテンツの数に対応する、表示部5の長手方向に沿った長さの日インデックスを表示する。この図12に示す例の場合、9月12日に対応するコンテンツは1つのみ存在するため、この9月12日の日インデックスの長さは、1つのコンテンツを表示する分の長さとなっている。これに対して、9月13日に対応するコンテンツは3つ存在するため、この9月13日の日インデックスの長さは、3つのコンテンツを表示する分の長さとなっている。
また、制御部12は、コンテンツが存在しない日は、日インデックス上の日付を詰めて表示する。この図12に示す例は、8月28日と9月12日との間にコンテンツが存在しない例であり、この場合、制御部12は、8月28日のコンテンツと9月12日のコンテンツとを隣接させて表示する。これにより、コンテンツの存在しない日が多くある場合に、デイビューのライフタイムカレンダー上に空白が多く表示される不都合を防止することができる。
また、制御部12は、図12に示す9月13日のように複数のコンテンツが存在する日付の場合、各コンテンツを優先順位に従って並べて表示する。一例ではあるが、このコンテンツを表示する際の優先順位は、以下のようになっている。
まず、同じ日付に対応する複数のコンテンツが有する時間情報がそれぞれ異なる場合(=同日付けの各コンテンツの時刻がそれぞれ異なる場合)、制御部12は、
1.誕生日コンテンツ
2.終日設定されたスケジュールコンテンツ
3.静止画コンテンツの撮影時刻(保存時刻)/スケジュールの開始時刻/受信電子メールコンテンツの受信時刻/送信電子メールコンテンツの送信時刻で早い順
の順番に並べて表示する。
また、同じ日付に対応する複数のコンテンツが有する時間情報がそれぞれ同じである場合(=同日付けの各コンテンツがそれぞれ同時刻である場合)、制御部12は、
1.静止画コンテンツ
2.受信電子メールコンテンツ
3.送信電子メールコンテンツ
4.スケジュールコンテンツ
の順番に並べて表示する。
なお、複数の同じコンテンツがそれぞれ有する時間情報が同時刻の時間情報である場合、制御部12は、そのコンテンツを再生するアプリケーションプログラムで適用している並べ順に従って、これら各コンテンツを並べて表示する。また、終日設定されたスケジュールコンテンツが複数存在する場合、制御部12は、スケジュール帳に登録されている各スケジュールの登録順(新→旧)に並べて、各スケジュールコンテンツを表示する。また、同じ開始時刻のスケジュールコンテンツが複数存在する場合も同様に、制御部12は、スケジュール帳に登録されている各スケジュールの登録順(新→旧)に並べて、各スケジュールコンテンツを表示する。さらに、同日の誕生日コンテンツが複数存在する場合、制御部12は、電話帳のメモリ番号順に並べて表示する(=電話帳に対する登録順に並べて表示する。)。ただし、電話帳に登録されたユーザの誕生日コンテンツの日付と、個人情報の登録欄に登録された誕生日コンテンツ(=自分の誕生日の誕生日コンテンツ)の日付とが同日である場合、制御部12は、個人情報の登録欄に登録された誕生日コンテンツを先に表示する。
また、制御部12は、各コンテンツを表示する場合、以下のメタデータを表示することで、各コンテンツの内容を示すようになっている。
すなわち、「誕生日コンテンツ」を表示する場合、制御部12は、ユーザ名、誕生日アイコン(この例の場合、蝋燭の立てられたケーキの画像のアイコン)、フレーム画像(ユーザ名の表示枠となる画像)、電話帳に登録されているそのユーザのサムネイル画像を表示する。
また、「静止画像コンテンツ」を表示する場合、制御部12は、撮影時刻/保存時刻、サムネイル画像、管理用タイトル、ファイル種別アイコン、及び取得元アイコンを表示する。
また、「受信電子メールコンテンツ」を表示する場合、制御部12は、受信メールアイコン、受信時刻、Fromアイコン、送信元名/送信元アドレス、添付データアイコン、電話帳に登録されている送信元画像、件名アイコン、件名データを表示する。
また、「送信電子メールコンテンツ」を表示する場合、制御部12は、送信メールアイコン、送信時刻、Toアイコン、宛先名/宛先アドレス、複数人アイコン、添付データアイコン、電話帳に登録されている宛先画像、件名アイコン、件名データを表示する。
また、「スケジュールコンテンツ」を表示する場合、制御部12は、スケジュールアイコン、スケジュールの開始時刻、分類アイコン、スケジュールの要約/内容を示すデータ、アラームアイコン、アラームのON/OFF設定を示すデータを表示する。
図12に示す9月13日の日付に表示されたコンテンツは、制御部12が、上述の優先順位に従って、誕生日コンテンツ、スケジュールコンテンツ、及び静止画像コンテンツを順に並べて表示した例である。この例からわかるように、制御部12は、誕生日コンテンツを表示する場合、蝋燭の立てられたケーキの画像である誕生日アイコンと花の表示枠であるフレーム画像を表示し、このフレーム画像の中心部に「船橋さん」等のユーザ名を表示する。これにより、デイビューのライフタイムカレンダーを見たユーザに対して、9月13日は船橋さんの誕生日であることを認識させることができる。
また、制御部12は、スケジュールコンテンツを表示する場合、例えば「18:46」等のスケジュールの開始時刻と、カレンダーに鉛筆の画像であるスケジュールアイコンと、スケジュールの分類を示す例えばカクテルグラスの画像等の分類アイコンと、「銀座で山下さんと食」等のスケジュールの要約/内容を示すデータと、鐘の画像のアラームアイコンと、アラームのON/OFF設定を示すデータとを表示する。これにより、デイビューのライフタイムカレンダーを見たユーザに対して、9月13日は18時46分から銀座で山下さんと食事を行う予定であることを認識させることができる。
なお、制御部12は、文字の表示を行う場合、所定の文字数以上の文字は切り捨てて表示するようになっている。上述の表示例で、「銀座で山下さんと食」でスケジュールの要約/内容の表示が切れているのは、このためである。なお、文字サイズを小さくして全表示し、或いは十字キー24の操作に応じてスクロール表示するようにしてもよい。
また、制御部12は、静止画像コンテンツを表示する場合、例えば「13:00」等の撮影時刻/保存時刻と、当該コンテンツが静止画像コンテンツであることを示す静止画像アイコンと、静止画像コンテンツのサムネイル画像と、「犬と散歩」等の管理用タイトルと、ファイルの種別及びファイルサイズを示すファイル種別アイコンと、その静止画像コンテンツがカメラ部8で撮像されたものであることを示す取得元アイコンとを表示する。これにより、デイビューのライフタイムカレンダーを見たユーザに対して、9月13日の13時00分に、犬と散歩した際に撮像した静止画像コンテンツが存在することを認識させることができる。
なお、例えば電話帳や個人情報の登録欄に9月13日を誕生日として登録されたユーザが船橋さん及び山田さん等のように複数存在する場合、制御部12は、この9月13日の日付の欄に、船橋さん及び山田さんの各誕生日コンテンツを並べて表示する。同様に、9月13日に撮像された静止画像コンテンツが複数存在する場合、制御部12は、この各静止画像コンテンツを撮影時刻等の順に並べて表示する。
カレンダービューからデイビューへライフタイムカレンダーの表示切り替えを行うことで、各コンテンツの内容が表示されるようになるため、ユーザは、所望のコンテンツの大まかな「内容」を確認することができる。
次に、図11のフローチャートのステップS31において、このようなデイビューのライフタイムカレンダーのリスト表示画面を表示すると、制御部12は、処理をステップS32に進める。このステップS32では、制御部12が、操作部6の操作状態を監視することで、表示画面の切り替え操作の有無を判別する。
すなわち、デイビューのライフタイムカレンダーの表示画面としては、上述のように図12に示す「リスト表示画面」と図13に示す「サムネイル表示画面」とが設けられている。一例ではあるが、この各表示画面の切り替えは、ユーザが図2に示す第1のソフトキー26を押圧操作して行うようになっている。このため、上記ステップS32では、制御部12が、この第1のソフトキー26が押圧操作されたか否かを判別することで、各表示画面の切り替え操作がなされたか否かを判別し、第1のソフトキー26の押圧操作を検出した場合は処理をステップS37に進め、第1のソフトキー26の押圧操作を検出しない場合は、処理をステップS33に進める。
第1のソフトキー26の押圧操作を検出することで処理をステップS37に進めると、制御部12は、表示部5に表示しているデイビューのライフタイムカレンダーを、図12に示す「リスト表示画面」から、図13に示す「サムネイル表示画面」に切り替え表示制御する。
デイビューのライフタイムカレンダーを、この「サムネイル表示画面」とした場合、制御部12は、主にサムネイル画像やアイコンで各コンテンツの存在を表示するようになっている。図13に、「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーの表示例を示す。この図13において、9月12日の8時31分に受信した受信電子メールコンテンツが存在する場合、制御部12は、この受信電子メールの送信元となるユーザを電話帳から検出し、電話帳に登録されているそのユーザのサムネイル画像を9月12日の表示欄に表示する。また、このサムネイル画像上に、受信時刻と、受信メールアイコンを表示する。これにより、この「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーを見たユーザに対して、9月12日の8時31分に、サムネイル画像で示されるユーザから着信した受信電子メールコンテンツが存在することを認識させることができる。
同様に、9月13日を誕生日とするユーザの誕生日コンテンツが存在する場合、制御部12は、電話帳から9月13日を誕生日とするユーザのサムネイル画像を検出し、このサムネイル画像を、9月13日の表示欄に表示する。また、このサムネイル画像上に、誕生日アイコンを表示する。これにより、この「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーを見たユーザに対して、9月13日は、サムネイル画像で示されるユーザの誕生日であることを認識させることができる。
同様に、9月13日の18時46分を開始時刻とするスケジュールコンテンツが存在する場合、制御部12は、このスケジュールコンテンツの分類アイコンを9月13日の表示欄に表示する。また、この分類アイコン上に、スケジュールの開始時刻と、当該コンテンツがスケジュールコンテンツであることを示すスケジュールアイコンを表示する。これにより、この「サムネイル表示画面」を見たユーザに対して、9月13日の18時46分から、分類アイコンで示される内容のスケジュールが存在することを認識させることができる。
同様に、9月13日の13時00分に撮影した静止画像コンテンツが存在する場合、制御部12は、この静止画像コンテンツのサムネイル画像を9月13日の表示欄に表示する。また、このサムネイル画像上に、撮影時刻と、当該コンテンツが静止画像コンテンツであることを示す静止画像アイコンを表示する。これにより、この「サムネイル表示画面」を見たユーザに対して、9月13日の13時00分に撮影した静止画像コンテンツが存在することを認識させることができる。
なお、誕生日コンテンツに対応するユーザのサムネイル画像が電話帳や個人情報の登録欄に登録されていない場合、制御部12は、サムネイル画像に代えて電話帳或いは個人情報の登録欄に登録されているユーザ名の表示を行う。
また、送受信電子メールコンテンツに対応するユーザのサムネイル画像が電話帳に登録されていない場合、制御部12は、サムネイル画像に代えて電話帳に登録されているユーザ名の表示を行う。
また、スケジュールコンテンツの分類を示す分類アイコンがスケジュール帳に登録されていない場合、制御部12は、スケジュールの開始時刻及びスケジュールアイコンのみを表示する。
図12に示す「リスト表示画面」においては、サムネイル画像やアイコン、及びタイトル等の文字で各コンテンツの表示を行うため、各コンテンツの大まかな内容が認識可能となる反面、一度に、それほど多くのコンテンツを表示することは困難なのであるが、図13に示す「サムネイル表示画面」においては、基本的にサムネイル画像やアイコンで各コンテンツの表示を行うため、一度に多くのコンテンツを表示することができる。
次に、図11に示すフローチャートのステップS32で、上記「リスト表示画面」と「サムネイル表示画面」との切り替え操作を検出しない場合に処理をステップS33に進めると、制御部12は、フォーカスを日付インデックスへ移行させる操作がなされたか否かを判別する。
すなわち、図12に示すデイビューのライフタイムカレンダーの「リスト表示画面」において、制御部12は、いずれかのコンテンツにフォーカスを当てている状態で第2のソフトキー27の押圧操作を検出すると、ステップS39に処理を進め、現在フォーカスを当てているコンテンツに対応する日付インデックス上の日付にフォーカスを移動表示制御する。
例えば、図12に示す「船橋さん」の誕生日コンテンツにフォーカスを当てていた際に第2のソフトキー27の押圧操作を検出すると、この「船橋さん」の誕生日コンテンツが表示されている日付インデックス上の日付である13日の日付にフォーカスを当てる。このように、日付インデックス上の日付に対してフォーカスを当てた場合には、各日付単位でのフォーカス移動が可能となる。
すなわち、この日付単位でのフォーカス移動を行う場合、ユーザは、日付インデックス上にフォーカスを移動させて十字キー24の上下操作を行う。制御部12は、ステップS40において、この十字キー24の上下操作の有無を判別し、十字キー24の上下操作を検出した場合、ステップS41において、この十字キー24の上下操作に応じて日付インデックス上のフォーカスを日付単位で移動表示制御する。
例えば、図12に示す例において、日付インデックス上の13日の日付にフォーカスを当てており、この状態で十字キー24の上操作を検出した場合、制御部12は、この上操作がなされる毎に、日付インデックス上のフォーカスを、13日→12日→8月28日→8月27日・・・等のように、コンテンツが存在する各日付の表示欄に順次、移動表示制御する。
同様に、図12に示す例において、日付インデックス上の13日の日付にフォーカスを当てており、この状態で十字キー24の下操作を検出した場合、制御部12は、この下操作がなされる毎に、日付インデックス上のフォーカスを13日→14日→15日・・・等のように、コンテンツが存在する各日付の表示欄に順次、移動表示制御する。
これにより、デイビューのライフタイムカレンダー上に表示されているコンテンツを、日付単位で変更することができる。
次に、この実施の形態の携帯電話機の場合、日付インデックス上に移動させたフォーカスを各コンテンツの表示欄に戻す場合、ユーザは決定キー25を押圧操作するようになっている。ステップS42では、制御部12が、このような戻り操作の有無を監視しており、決定キー25の押圧操作を検出した場合、制御部12は、処理をステップS43に進め、フォーカスを日付インデックス上から各コンテンツの表示欄に移動表示制御する。
次に、上記ステップS33で、このような日付インデックス上へのフォーカスの移動操作を検出しなかった場合、制御部12は、処理をステップS34に進め、フォーカスの移動操作の有無を判別する。すなわち、各コンテンツの表示欄に当てられたフォーカスは、十字キー24の上下操作で移動操作するようになっているため、制御部12は、ステップS34において、十字キー24の上下操作の有無を監視する。そして、制御部12は、十字キー24の上下操作を検出した際に、ステップS38に処理を進め、この十字キー24の上下操作に対応して、各コンテンツ単位でフォーカスを移動表示制御する。
例えば、図12に示す船橋さんの誕生日コンテンツにフォーカスを当てている場合に、十字キー24の上操作を検出すると、制御部12は、船橋さんの誕生日コンテンツ→船橋さんからの受信電子メールコンテンツ→小山田さん宛の送信電子メールコンテンツ・・・の順に各コンテンツ単位でフォーカスを移動表示制御する。
また、図12に示す船橋さんの誕生日コンテンツにフォーカスを当てている場合に、十字キー24の下操作を検出すると、制御部12は、銀座で山下さんと食事とのタイトルが付けられているスケジュールコンテンツ→犬と散歩とのタイトルが付けられている静止画像コンテンツ→山下さんの誕生日コンテンツ・・・の順に各コンテンツ単位でフォーカスを移動表示制御する。
次に、このデイビューのライフタイムカレンダーでは、各コンテンツの「大まかな内容」を認識することができるのであるが、所望のコンテンツの「詳細な内容」を確認したい場合、ユーザは、上述のように各日付単位或いは各コンテンツ単位でフォーカスを移動操作し、所望のコンテンツにフォーカスを当てて決定キー25を押圧操作する。図11のフローチャートのステップS35では、制御部12が、この決定キー25の押圧操作の有無を判別している。すなわち、ステップS35では、制御部12が、現在、フォーカスを当てているコンテンツの詳細な内容の表示や再生の指定を意味する、決定キー25の押圧操作の有無を判別している。そして、このステップS35において、決定キー25の押圧操作を検出した場合、制御部12は処理をステップS36に進め、現在、フォーカスを当てているコンテンツに対応する専用のアプリケーションプログラムをメモリ11から起動し、このアプリケーションプログラムに基づいて上記コンテンツの処理を行い、この図11に示すフローチャートの全処理を終了する。
具体的には、デイビューのライフタイムカレンダー上の静止画像コンテンツにフォーカスを当てている状態で決定キー25の押圧操作を検出した場合、制御部12は、メモリ11に記憶されているカメラ制御プログラムを起動し、このカメラ制御プログラムのビューワ機能に基づいて、上記静止画像コンテンツを表示部5に表示制御する。これにより、ユーザは、デイビューのライフタイムカレンダー上で選択した静止画像コンテンツの詳細を確認することができる。
同様に、デイビューのライフタイムカレンダー上の受信電子メールコンテンツ或いは送信電子メールコンテンツにフォーカスを当てている状態で決定キー25の押圧操作を検出した場合、制御部12は、メモリ11に記憶されている電子メール管理プログラムを起動し、この電子メール管理プログラムに基づいて、上記受信電子メールコンテンツ或いは送信電子メールコンテンツの内容(本文等)を表示部5に表示制御する。これにより、ユーザは、デイビューのライフタイムカレンダー上で選択した受信電子メールコンテンツ或いは送信電子メールコンテンツの詳細を確認することができる。
同様に、デイビューのライフタイムカレンダー上のスケジュールコンテンツにフォーカスを当てている状態で決定キー25の押圧操作を検出した場合、制御部12は、メモリ11に記憶されているスケジュール帳管理プログラムを起動し、このスケジュール帳管理プログラムに基づいて、上記スケジュールコンテンツの内容を表示部5に表示制御する。これにより、ユーザは、デイビューのライフタイムカレンダー上で選択したスケジュールコンテンツの詳細を確認することができる。
同様に、デイビューのライフタイムカレンダー上の誕生日コンテンツにフォーカスを当てている状態で決定キー25の押圧操作を検出した場合、制御部12は、メモリ11の電話帳に記憶されている、その誕生日コンテンツに対応するユーザの登録欄、或いは当該携帯電話機のユーザの個人情報の登録欄を表示部5に表示制御する。これにより、誕生日コンテンツに対応するユーザの電話番号や電子メールアドレス等が表示部5に表示されることとなり、誕生日を迎えるユーザに対して電話や電子メール等で容易に連絡可能とすることができる。
なお、上述の説明では、主にデイビューのライフタイムカレンダーの「リスト表示画面」において、所望のコンテンツにフォーカスが当たっている状態で決定キー25を押圧操作すると、制御部12が、そのコンテンツに対応するアプリケーションプログラムを起動することとして説明を行ったが、デイビューのライフタイムカレンダーの「サムネイル表示画面」でも同様である。すなわち、制御部12は、図13に示すサムネイル表示画面を表示している際に、決定キー25の押圧操作を検出すると、このサムネイル表示画面上でフォーカスを当てているコンテンツに対応するアプリケーションプログラムを起動する。これにより、ユーザは、「リスト表示画面」の表示時と同様に、「サムネイル表示画面」の表示時においても、フォーカスを当てて選択したコンテンツの詳細な内容を確認することができる。
〔デイビューへの移行時におけるスケジュール新規作成コンテンツの表示〕
次に、図5に示す9月9日のように、カレンダービューのライフタイムカレンダーにおいては、コンテンツが存在しない日付の表示欄は、空白で表示される。制御部12は、カレンダービューのライフタイムカレンダー上で、このようなコンテンツが存在しない日にフォーカスが移動操作され決定キー25が押圧操作された場合、デイビューのライフタイムカレンダーを表示する際に、以下に説明する「スケジュール新規作成コンテンツ」を表示するようになっている。
図14のフローチャートに、このスケジュール新規作成コンテンツの表示動作の流れを示す。このフローチャートは、制御部12が、カレンダービューのライフタイムカレンダー上のいずれかの日付の表示欄にフォーカスを当てている状態で上記決定キー25の押圧操作を検出した際に、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいてスタートさせる。
ステップS51では、制御部12が、カレンダービューのライフタイムカレンダー上で選択された日付(=フォーカスが当てられていた日付)に対応するコンテンツが存在するか否かを判別する。カレンダービューのライフタイムカレンダー上でフォーカスが当てられていた日付に対応するコンテンツが存在する場合、制御部12は、図11のフローチャートのステップS31に処理を進め、上述のように図12に示すデイビューのライフタイムカレンダーのリスト表示画面を表示部5に表示制御する。
これに対して、カレンダービューのライフタイムカレンダー上でフォーカスが当てられていた日付に対応するコンテンツが存在しない場合、制御部12は、ステップS52に処理を進め、図15に示すようにデイビューのライフタイムカレンダーのリスト表示画面を表示部5に表示制御する。そして、このデイビューのライフタイムカレンダー上に、カレンダービューのライフタイムカレンダー上でフォーカスが当てられていた日付の表示欄を新たに設け、この新たに設けた表示欄に「新規スケジュール作成」の文字及びアイコンを表示する。
すなわち、デイビューのライフタイムカレンダーを表示する場合、制御部12は、コンテンツが存在しない日付の表示欄は詰めて表示するのであるが、カレンダービューのライフタイムカレンダー上でコンテンツの存在しない日付が選択された場合、デイビューのライフタイムカレンダーを表示する際に、このコンテンツの存在しない日付の表示欄をデイビューのライフタイムカレンダー上に新たに設け、ここに上記「新規スケジュール作成」の文字とアイコンを表示してフォーカスを当てる。
なお、図15に示す例は、コンテンツが存在しない2005年9月9日がカレンダービューのライフタイムカレンダー上で選択された場合を示している。この場合、デイビューのライフタイムカレンダー上には、新たに2005年9月9日の表示欄が設けられ、ここに「新規スケジュール作成」の文字及びアイコンが表示されフォーカスが当てられることとなる。
次に、制御部12は、ステップS53において、この「新規スケジュール作成」の文字及びアイコンの表示欄にフォーカスが当たっている状態で決定キー25が押圧操作されたか否かを判別する。この状態で、決定キー25が押圧操作されたということは、ユーザが、上記コンテンツの存在しない日付に対して新たなスケジュールの登録を希望していることを意味する。このため、制御部12は、処理を図11に示すフローチャートのステップS36へ進め、スケジュール帳管理プログラムを起動し、新規スケジュール作成画面を表示する。これにより、ユーザは、スケジュール帳に対して新たなスケジュールの登録を行うことができる。そして、制御部12は、この新たに登録されたスケジュールのスケジュールコンテンツを、上述のカレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に表示することとなる。
なお、「リスト表示画面」から「サムネイル表示画面」にデイビューのライフタイムカレンダーの表示切り替えが行われた場合でも、この「新規スケジュール作成」の表示は行われる。すなわち、制御部12は、デイビューのライフタイムカレンダーの「リスト表示画面」で「新規スケジュール作成」の文字及びアイコンを表示した後に、図11のフローチャートのステップS32で「サムネイル表示画面」への切り替え操作を検出した場合、制御部12は、ステップS37において、図16に示すように、対応する日付の表示欄に「新規スケジュール作成」に対応するアイコンのみを表示した「サムネイル表示画面」を表示制御する。
「リスト表示画面」においては、図15に示すように「新規スケジュール作成」の文字及びアイコンが表示されるのであるが、「サムネイル表示画面」においては、図16に示すように当該コンテンツが新規スケジュール作成コンテンツであることを示すアイコンのみが表示されるようになっている。
また、この「サムネイル表示画面」においても、「新規スケジュール作成」のアイコンにフォーカスが当てられた状態で決定キー25の押圧操作を検出した場合、制御部12は、図11に示すフローチャートのステップS36に処理を進め、スケジュール帳管理プログラムを起動し、新規スケジュール作成画面を表示する。ユーザは、このスケジュール帳管理プログラムに基づいて表示された新規スケジュール作成画面に対して、新たなスケジュールの登録を行い、制御部12は、この新たに登録されたスケジュールのスケジュールコンテンツを、上述のカレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に表示する。
[想い出ポップアップ表示動作]
次に、上述のカレンダービューのライフタイムカレンダー、及びデイビューのライフタイムカレンダー上のいずれかの日付にフォーカスが所定時間以上当たっていた場合、制御部12は、このフォーカスが当たっている日付に対して過去となる日付のコンテンツをポップアップ表示するようになっている(想い出ポップアップ機能)。図17のフローチャートに、この想い出ポップアップ表示動作の流れを示す。
制御部12は、図5を用いて説明したカレンダービューのライフタイムカレンダー上のいずれかの日付の表示欄に当てられているフォーカスの停止状態を検出したタイミング、或いは図12、図13を用いて説明したデイビューのライフタイムカレンダー上のいずれかの日付の表示欄に当てられているフォーカスの停止状態を検出したタイミングで、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて、この図17のフローチャートに示す処理をスタートさせる。すなわち、制御部12は、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上のいずれかの日付の表示欄にフォーカスが当てられ続けていることを検出した際に、この図17のフローチャートに示す処理をスタートさせる。
ステップS61では、制御部12が、予め設定されている想い出表示時間をメモリ11から読み込み、フォーカスの停止状態を検出してから経過した時間を、タイマ10で計時されている時刻情報に基づいてカウントする。そして、このカウントした時間が、上記予め設定されている想い出表示時間を経過したか否かを判別する。
すなわち、この実施の形態の携帯電話機の場合、図4(a)を用いて説明したように、「早い/普通/遅い」の各プルダウンメニューの中から、想い出ポップアップ表示を行うまでの時間を設定可能となっている。そして、一例ではあるが、制御部12は、上記「早い」のメニューが選択されている場合、フォーカスの停止を検出してから「5秒後」に想い出ポップアップ表示を行い、上記「普通」のメニューが選択されている場合、フォーカスの停止を検出してから「7.5秒後」に想い出ポップアップ表示を行い、上記「遅い」のメニューが選択されている場合、フォーカスの停止を検出してから「10秒後」に想い出ポップアップ表示を行うようになっている。
このため、制御部12は、上記ステップS61においては、上記「早い」のメニューが選択されている場合、フォーカスの停止を検出してから「5秒」が経過したか否かを判別し、上記「普通」のメニューが選択されている場合、フォーカスの停止を検出してから「7.5秒」が経過したか否かを判別し、上記「遅い」のメニューが選択されている場合、フォーカスの停止を検出してから「10秒」が経過したか否かを判別する。そして、制御部12は、フォーカスの停止を検出してから経過した時間が、上記予め設定されている想い出表示時間を経過したことを検出したタイミングで処理をステップS62に進める。
ステップS62では、制御部12が、メモリ11に記憶されている各種コンテンツの中から、最も古い時間情報を有するコンテンツ(最古の日付を有するコンテンツ)を検出し、処理をステップS63に進める。
ステップS63では、制御部12が、上記ステップS62で検出した最古の日付を有するコンテンツに付されている時間情報と、タイマ10から取り込んだ現在の日付を示す時間情報とを比較することで、ステップS62で検出したコンテンツが有する最古の日付は、現在から1年以上前の日付であるか否かを判別する。そして、ステップS62で検出したコンテンツが有する最古の日付が、現在から1年以上前の日付であると判別した場合には、処理をステップS69に進め、ステップS62で検出したコンテンツが有する最古の日付が、現在から1年以内の日付であると判別した場合には、処理をステップS64に進める。
上記ステップS63において、上記ステップS62で検出したコンテンツが有する最古の日付が、現在から1年以上前の日付であると判別することで処理をステップS69に進めると、制御部12は、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上で、現在、フォーカスを当てている日付の1年前に相当する日付、或いは、この1年前に相当する日付に近い日付に対応する所定種類のコンテンツをメモリ11から検出する。また、このフォーカスを当てている日付の1年前に相当する日付、或いは、この1年前に相当する日付に近い日付に対応する所定種類のコンテンツをメモリ11から検出できない場合、制御部12は、フォーカスを当てている日付の2年前に相当する日付、或いは、この2年前に相当する日付に近い日付に対応する所定種類のコンテンツをメモリ11から検出する。
一例ではあるが、この実施の形態の携帯電話機の場合、想い出ポップアップ機能で表示するコンテンツの優先順位は、
1.カメラ部8で撮像された静止画像コンテンツ、
2.保護設定されている受信電子メールコンテンツ或いは送信電子メールコンテンツ、
3.スケジュールコンテンツ、
4.ネットワークを介してダウンロードされた静止画像コンテンツ、
5.保護設定されていない受信電子メールコンテンツ或いは送信電子メールコンテンツ
の順となっている。このため、制御部12は、この想い出ポップアップ表示を行う場合には、この優先順位に従ってメモリ11から各種コンテンツの検出を行う。
上記ステップS69におけるコンテンツの検出動作を、もう少し詳しく説明すると、制御部12は、フォーカスを当てている日付の1年前に相当する日付に対応するコンテンツの有無を最初に検出し、この1年前に相当する日付に対応するコンテンツを検出できなかった場合、次に、フォーカスを当てている日付の2年前に相当する日付に対応するコンテンツの有無を検出する等のように、上記最古のコンテンツの日付が属する年度まで、「年単位」で順次遡って上記コンテンツの有無を検出する。
例えば、上記最古の日付を有するコンテンツとして2003年7月10日の日付のコンテンツが検出され、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上でフォーカスを当てている日付が2005年9月13日であった場合、制御部12は、まず、このフォーカスを当てている日付の1年前の日付に相当する2004年9月13日の日付に対応するコンテンツをメモリ11から検出する。
また、このような丁度1年前に相当する日付に対応するコンテンツが存在せず、該コンテンツを検出できなかった場合、制御部12は、この1年前に相当する日付である2004年9月13日の例えば前後1週間の各日付(2004年9月6日〜2004年9月12日、及び2004年9月14日〜2004年9月20日)にそれぞれ対応するコンテンツをメモリ11から検出する。
また、これら1年前の各日付に対応するコンテンツが検出されなかった場合、制御部12は、フォーカスを当てている日付の2年前の日付に相当する2003年9月13日の日付に対応するコンテンツをメモリ11から検出する。
また、このような丁度2年前に相当する日付に対応するコンテンツが存在せず、該コンテンツを検出できなかった場合、制御部12は、この2年前に相当する日付である2003年9月13日の例えば前後1週間の各日付(2003年9月6日〜2003年9月12日、及び2003年9月14日〜2003年9月20日)にそれぞれ対応するコンテンツをメモリ11から検出する。
このように、制御部12は、上記最古のコンテンツの日付が属する年度まで、「年単位」で順次遡って上記コンテンツの有無を検出する。
次に、ステップS70では、制御部12が、上記「年単位」で検出するコンテンツの有無を判別しており、上記所定種類のコンテンツを検出したタイミングで処理をステップS66に進め、上記所定種類のコンテンツを検出できなかった場合は、処理をステップS71に進める。
一方、上記ステップS63において、上記最古の日付が1年以上前の日付ではないと判別した場合、制御部12は、ステップS64において、上記最古の日付は1ヶ月以上前の日付であるか否かを判別する。そして、上記最古の日付が1ヶ月以上前の日付であると判別した場合は処理をステップS71に進め、上記最古の日付が1ヶ月以内の日付であると判別した場合は処理をステップS65に進める。
次に、上記ステップS64において、上記最古の日付が1ヶ月以上前の日付であると判別した場合、及び上記ステップS69及び上記ステップS70において、上述の「年単位」のコンテンツの検出を行っても、対応するコンテンツを検出できなかった場合、制御部12は、ステップS71において「月単位」でのコンテンツの検出を行う。
すなわち、このステップS71では、制御部12は、まず、フォーカスを当てている日付の1ヶ月前に相当する日付に対応するコンテンツの有無を検出し、この1ヶ月前に相当する日付に対応するコンテンツを検出できなかった場合、次に、フォーカスを当てている日付の2ヶ月前に相当する日付に対応するコンテンツの有無を検出する等のように、上記最古のコンテンツの日付が属する月まで、「月単位」で順次遡って上記コンテンツの有無を検出する。
例えば、上記最古の日付を有するコンテンツとして2004年11月10日の日付のコンテンツが検出され、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上でフォーカスを当てている日付が2005年9月13日であった場合、制御部12は、まず、このフォーカスを当てている日付の1ヶ月前の日付に相当する2005年8月13日の日付、及び2005年8月13日の例えば前後1週間の各日付(2005年8月6日〜2005年8月12日、及び2005年8月14日〜2005年8月20日)にそれぞれ対応するコンテンツをメモリ11から検出する。
また、これら1ヶ月前の各日付に対応するコンテンツが検出されなかった場合、制御部12は、フォーカスを当てている日付の2ヶ月前の日付に相当する2005年7月13日の日付、及び2005年7月13日の例えば前後1週間の各日付(2005年7月6日〜2005年7月12日、及び2005年7月14日〜2005年7月20日)にそれぞれ対応するコンテンツをメモリ11から検出する。
このように、制御部12は、上記最古のコンテンツの日付が属する月まで、「月単位」で順次遡って上記コンテンツの有無を検出する。そして、制御部12は、ステップS72において、上記「月単位」で検出したコンテンツの有無を判別し、上記所定種類のコンテンツを検出した場合には、このタイミングで処理をステップS66に進め、上記所定種類のコンテンツの存在を検出できなかった場合は、処理をステップS65に進める。
次に、上記ステップS64において、上記最古の日付が1ヶ月以内の日付であると判別した場合、及び上記ステップS71及び上記ステップS72において、上述の「月単位」のコンテンツの検出を行っても、対応するコンテンツを検出できなかった場合、制御部12は、ステップS65において、フォーカスを当てている日付と上記最古の日付との間の日付の中から、乱数に基づいてランダムに日付を決定し、この決定した日付のコンテンツを検出し、処理をステップS66に進める。
次に、ステップS66では、上記年単位で検出を行うことができた場合には、この年単位の検出動作で検出したコンテンツを、上記月単位で検出を行うことができた場合には、この月単位の検出動作で検出したコンテンツを、或いは上記ランダムに検出を行うことができた場合には、このランダムの検出動作で検出したコンテンツを、制御部12が表示部5にポップアップ表示すると共に、図1に示すメモリ11に記憶されている想い出リストに、この表示したコンテンツを示す履歴情報を登録制御する。
図18〜図20に、ポップアップ表示されたコンテンツの表示例を示す。図18は、カレンダービューのライフタイムカレンダーの表示時に、ポップアップ表示されたコンテンツの表示例である。この図18に示す例は、2005年10月のカレンダービューのライフタイムカレンダー上の10月13日の日付(この例の場合、本日の日付に相当)にフォーカスが当たっており、制御部12が、この2005年10月13日の1年前の日付に相当する2004年10月13日の日付のコンテンツを検出してポップアップ表示した例である。
また、図19は、リスト表示画面のデイビューのライフタイムカレンダー上にポップアップ表示されたコンテンツの表示例である。この図19に示す例は、2005年9月23日の誕生日コンテンツにフォーカスが当てられており、これに対応して、2004年9月22日の日付に対応するコンテンツが検出されポップアップ表示された例である。
すなわち、本来的には、2005年9月23日の1年前の日付となる2004年9月23日の日付に対応するコンテンツがポップアップ表示されるのであるが、この2004年9月23日の日付に対応するコンテンツが存在しないために、図19に示す例においては、上記9月23日の前後1週間に属する9月22日の日付のコンテンツが表示されている。
また、図20は、サムネイル表示画面のデイビューのライフタイムカレンダー上にポップアップ表示されたコンテンツの表示例である。この図20に示す例は、2005年9月23日の静止画像コンテンツのサムネイル画像にフォーカスが当てられており、これに対応して、2004年9月23日の日付に対応するコンテンツが検出されポップアップ表示された例である。
このような想い出ポップアップ表示を行う場合、制御部12は、フォーカスを当てているコンテンツの表示領域を避けてポップアップ表示を行うようになっている。すなわち、図18に示す例では、表示部5の略中央の表示領域に表示している10月13日の日付のコンテンツにフォーカスを当てているため、制御部12は、このフォーカスを当てているコンテンツの表示領域を避け、例えば表示部5の下端部近傍の表示領域(或いは、表示部5の上端部近傍の表示領域でもよい。)にポップアップ表示を行っている。
また、制御部12は、この想い出ポップアップ表示時には、例えば3つのコンテンツを、表示部5の短手方向に沿って並べて表示するようになっている。図18の例は、制御部12が上述のコンテンツの優先順位に基づいて3つ以上のコンテンツを検出し、ポップアップ表示を行う表示領域の左から右の表示領域にかけて、誕生日コンテンツ、カメラ部8で撮像された静止画像コンテンツ(サムネイル画像)、保護設定された受信電子メールコンテンツを表示した例である。なお、検出したコンテンツが2つ以下の場合、制御部12は、残りの表示領域を空白として表示するようになっている。
また、制御部12は、検出したコンテンツが4つ以上存在する場合、次回の想い出ポップアップ表示時には、前回表示したコンテンツ以外のコンテンツを表示するようになっている。具体的には、図18の例において、制御部12が、2004年10月13日の日付のコンテンツとして6枚の静止画像コンテンツを検出し、このうち3枚の静止画像コンテンツを想い出ポップアップ表示した場合、制御部12は、この想い出ポップアップ表示した3枚の静止画像コンテンツに関する情報(例えば、各静止画像コンテンツの識別情報等)を記憶しておき、次回、2004年10月13日の日付に対応する想い出ポップアップ表示を行う際に、上記記憶した情報に基づいて、前回想い出ポップアップ表示した3枚の静止画像コンテンツとは異なる3枚の静止画像コンテンツを想い出ポップアップ表示する。これにより、同じ日付に対応する想い出ポップアップ表示を行う場合でも、該想い出ポップアップ表示を行う毎に、異なるコンテンツを表示することができる。
次に、制御部12は、このような想い出ポップアップ表示を行うと、図17のフローチャートのステップS67において、現在、停止しているフォーカスの移動操作がなされたか否かを、操作部6の操作状態に基づいて監視する。そして、フォーカスの移動操作を検出するまでの間、上述の想い出ポップアップ表示を継続して行い、フォーカスの移動操作を検出したタイミングで処理をステップS68に進める。
ステップS68では、フォーカスの移動操作を検出したため、制御部12が、表示している想い出ポップアップ表示を表示部5から消去して、この図17のフローチャートに示す全処理を終了する。すなわち、制御部12は、フォーカス操作が停止している間、上述の想い出ポップアップ表示を行い、フォーカス操作を検出したタイミングで、想い出ポップアップ表示を終了する。これにより、ユーザの操作が停止している間のみ想い出ポップアップ表示を行うことができ、この想い出ポップアップ表示により、ユーザの操作が妨げられる不都合を防止することができる。
[想い出リスト表示動作]
次に、このような想い出ポップアップ表示がなされると、上述のように、その想い出ポップアップ表示されたコンテンツに関する情報は、履歴としてメモリ11の想い出リストに登録される。この想い出リストは、ユーザの所定の操作で表示することができる。そして、制御部12は、この想い出リストから所望のコンテンツの日付が選択されると、その選択された日付に対応するデイビューのライフタイムカレンダーを表示するようになっている。このような動作の流れを、図21のフローチャートに示す。このフローチャートは、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示することで、制御部12が、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいてスタートさせる。
ステップS81では、制御部12が、操作部6の操作状態を監視することで、想い出リストの表示指定操作がなされたか否かを判別する。
一例ではあるが、想い出リストを表示する場合、ユーザは、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、図2(a)に示す第4のソフトキー29を押圧操作するようになっている。このため、制御部12は、ステップS81において、上記第4のソフトキー29の押圧操作の有無を判別することで、ユーザから想い出リストの表示が指定されたか否かを判別する。そして、第4のソフトキー29の押圧操作を検出したタイミングで処理をステップS82に進める。
ステップS82では、制御部12が、メモリ11に記憶されている想い出リストを表示部5に表示制御する。図22に、この想い出リストの表示例を示す。一例ではあるが、メモリ11に記憶される想い出リストには、4回分の想い出ポップアップ表示の履歴が登録されるようになっている。図22に示す例は、メモリ11の想い出リストに、2003年9月23日、2004年4月30日、2004年8月6日、2004年9月23日の各想い出ポップアップ表示の履歴が登録されており、これらが表示された例である。
次に、制御部12は、このように表示した想い出リストの各履歴のうち、例えば一番新しい履歴に対してデフォルトとしてフォーカスを当てる。ユーザは、十字キー24を上下操作することでフォーカスを移動操作し、所望の履歴にフォーカスを当てた状態で決定キー25を押圧操作することで所望の履歴を選択する。ステップS83では、制御部12が、決定キー25の操作状態を検出することで、想い出リストから所望の履歴の選択操作がなされたか否かを判別しており、決定キー25の押圧操作を検出した場合は処理をステップS84に進め、決定キー25の押圧操作を検出しない場合は処理をステップS85に進める。
ステップS84では、決定キー25の押圧操作を検出したため、制御部12が、現在、想い出リスト上でフォーカスを当てている履歴の日付を検出し、この日付を基準とするデイビューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示制御して、この図21のフローチャートの全処理を終了する。
具体的には、図22に示す例において、例えば2003年9月23日の履歴にフォーカスを当てている状態で決定キー25の押圧操作を検出した場合、制御部12は、図12を用いて説明したリスト表示画面のデイビューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示制御する。この際、制御部12は、9月23日の各コンテンツを、表示部5の表示領域の中心に位置させるかたちで、デイビューのライフタイムカレンダーを表示する。これにより、想い出リストから選択した履歴の詳細を、デイビューのライフタイムカレンダーで確認可能とすることができる。
なお、この例では、想い出リストから履歴が選択された場合、この選択された履歴の日付に対応する「リスト表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーを表示することとしたが、これは、選択された履歴の日付に対応する「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダー(図13参照)を表示するようにしてもよい。
一方、上記ステップS83において、決定キー25の押圧操作を検出しないことで処理をステップS85に進めると、制御部12は、表示画面を、この想い出リストを表示する直前に表示していた前画面に戻す操作がなされたか否かを判別する。一例ではあるが、この実施の形態の携帯電話機の場合、制御部12は、想い出リストの表示時に、図2(a)に示すクリアキー32の押圧操作を検出すると、表示画面を、この想い出リストを表示する直前に表示していた前画面に戻すようになっている。
このため、制御部12は、ステップS85において、クリアキー32の押圧操作の有無を判別することで、ユーザにより、表示画面を前画面に戻す操作がなされたか否かを判別し、クリアキー32の押圧操作を検出した場合、処理をステップS86に進め、想い出リストを表示する直前に表示していた、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーを表示部5に表示制御して、この図21のフローチャートに示す全処理を終了する。
これに対して、上記ステップS85において、クリアキー32の押圧操作を検出しない場合、制御部12は、ステップS87において、上記クリアキー32以外のキーの押圧操作の有無を監視する。そして、いずれのキーの押圧操作も検出しない場合には、処理をステップS82に戻し、想い出リストの表示を継続して行い、いずれのキーの押圧操作を検出した場合には、そのタイミングで、この図21のフローチャートに示す全処理を終了し、この押圧操作されたキーに対応する処理を行う。
具体的には、この実施の形態の携帯電話機の場合、想い出リストの表示時に、第3のソフトキー28を押圧操作するとメインメニューが表示され、オンフックキー31を押圧操作すると、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムを終了するようになっている。ステップS87では、制御部12が、上記第3のソフトキー28やオンフックキー31の押圧操作の有無を監視しており、上記第3のソフトキー28やオンフックキー31の押圧操作を検出したタイミングで、図21のフローチャートに示す処理を終了し、上記メインメニューの表示制御や、当該ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムの終了制御を行う。
[想い出ポップアップの他の表示動作−1]
次に、上述の想い出ポップアップ表示における動作は、フォーカスが当てられている日付の1年前の日付、或いは1ヶ月前の日付等の「過去の日付」を基準として想い出ポップアップ表示を行うものであったが、これは、以下に説明するように「過去のコンテンツ数」を基準として想い出ポップアップ表示を行うようにしてもよい。
この「過去のコンテンツ数」を基準として行う想い出ポップアップ表示動作の流れを図23のフローチャートに示す。なお、この図23のフローチャートにおいて、図17のフローチャートと同様の動作を示すステップには、該図17のフローチャートと同じステップ番号を付すことで、重複した動作説明は省略することとする。
図23のフローチャートにおいて、制御部12は、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、フォーカスの停止状態を検出すると、ステップS61において、予め設定されている想い出表示時間の経過を検出し、この想い出表示時間を経過したタイミングで処理をステップS91に進める。
ステップS91では、制御部12が、メモリ11に記憶されている各コンテンツに付されている時間情報に基づいて、フォーカスの当たっているコンテンツの日付に対して過去となる日付のうち、最もコンテンツ数が多い日付のコンテンツを検出する。
具体的には、例えばカレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーにおいて、2005年9月13日の日付にフォーカスを当てていた場合、制御部12は、メモリ11から、2005年9月13日の日付以前の日付を有するコンテンツを検出する。そして、この2005年9月13日の日付以前の日付のうち、最もコンテンツ数の多い日付を検出し、この日付のコンテンツを、想い出ポップアップ表示を行うコンテンツとする。
そして、図17のフローチャートを用いて説明したように、ステップS67でフォーカスの移動操作を検出するまでの間、ステップS66において、この最もコンテンツ数の多い日付のコンテンツを想い出ポップアップ表示する。
例えば、ユーザが旅行に行った場合や結婚式に出席した場合等には、静止画像コンテンツのコンテンツ数が多くなる。また、電子メールで仕事の打ち合わせや、段取りを設定した場合等には、保護設定された電子メールコンテンツの数が多くなる。このため、コンテンツ数が多いということは、そのユーザにとって、何らかの重要な日であったことを意味する。
このようなことから、制御部12が、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーにおいてフォーカスの当てられている日付に対して過去となる日付のうち、最もコンテンツ数が多い日付を検出し、この日付に対応するコンテンツを想い出ポップアップ表示することにより、ユーザにとって過去に重要な日付となっていた確率の高い日付のコンテンツを想い出ポップアップ表示することができる。
[想い出ポップアップの他の表示動作−2]
次に、想い出ポップアップ表示を行う際に、上述の「過去の日付」及び「過去のコンテンツ数」を基準として想い出ポップアップ表示を行ってもよい。この「過去の日付」及び「過去のコンテンツ数」を併用する想い出ポップアップ表示動作の流れを図24のフローチャートに示す。なお、この図24のフローチャートにおいて、図17のフローチャートと同様の動作を示すステップには、該図17のフローチャートと同じステップ番号を付すことで、重複した動作説明は省略することとする。
図24のフローチャートにおいて、制御部12は、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、フォーカスの停止状態を検出すると、ステップS61において、予め設定されている想い出表示時間の経過を検出し、この想い出表示時間を経過したタイミングで処理をステップS101に進める。
ステップS101では、制御部12が、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上でフォーカスを当てている日付の1年前の日付(及び1年前の日付に近い日付)のコンテンツを検出すると共に、フォーカスを当てている日付の1ヶ月前の日付(及び1ヶ月前の日付に近い日付)のコンテンツを検出する。
また、制御部12は、ステップS102において、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上でフォーカスを当てている日付に対して過去となる日付をランダムに検出し、この日付に対応するコンテンツを検出する。
次に、制御部12は、ステップS103において、上記ステップS101及びステップS102で検出した上記1年前の日付(及び1年前の日付に近い日付)、上記1ヶ月前の日付(及び1ヶ月前の日付に近い日付)、及びランダムに検出した日付のうち、コンテンツ数が最も多い日付を検出する。
そして、制御部12は、図17のフローチャートを用いて説明したように、ステップS67でフォーカスの移動操作を検出するまでの間、ステップS66において、この最もコンテンツ数の多い日付のコンテンツを想い出ポップアップ表示する。
これにより、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上でフォーカスが当てられている日付に関連し、かつ、ユーザにとって、過去に重要な日付となっていた確率の高い日付のコンテンツを想い出ポップアップ表示することができる。
[想い出ポップアップの他の表示動作−3]
次に、想い出ポップアップ表示を行う際に、上述の「年単位の検出」、「月単位の検出」、及び「ランダムの検出」のうち、いずれかをランダム、或いは所定の確率に基づいて選択し、これにより検出された上記所定種類のコンテンツを想い出ポップアップ表示してもよい。この想い出ポップアップ表示動作の流れを図25のフローチャートに示す。なお、この図25のフローチャートにおいて、図17のフローチャートと同様の動作を示すステップには、該図17のフローチャートと同じステップ番号を付すことで、重複した動作説明は省略することとする。
図25のフローチャートにおいて、制御部12は、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、フォーカスの停止状態を検出すると、ステップS61において、予め設定されている想い出表示時間の経過を検出し、この想い出表示時間を経過したタイミングで処理をステップS62に進める。そして、このステップS62において、最古の日付を有するコンテンツを検出して、処理をステップS111に進める。
ステップS111では、制御部12が、上述の「年単位の検出」、「月単位の検出」、及び「ランダムの検出」のうち、いずれの検出を行うかを、所定の確率に基づいて決定する。一例ではあるが、この実施の形態の携帯電話機の場合、「年単位の検出」が選択される確率が33%、「月単位の検出」が選択される確率が33%、及び「ランダムの検出」が選択される確率が33%に、それぞれ設定されている。すなわち、「年単位の検出」、「月単位の検出」、及び「ランダムの検出」は、それぞれ略々同じ確率で決定されるようになっている。
なお、例えば「年単位の検出」が決定される確率が60%、「月単位の検出」が決定される確率が30%、及び「ランダムの検出」が決定される確率が10%等のように、所定の検出に重み付けを施してもよい。この例の場合、「年単位の検出」が決定される確率が一番高くなる。また、「年単位の検出」、「月単位の検出」、及び「ランダムの検出」に対して、ユーザが所望の確率を設定可能としてもよい。
次に、制御部12は、ステップS112及びステップS113において、年単位の検出を行うか、及び月単位の検出を行うかを判別する。年単位の検出を行うものと判別した場合、処理をステップS115に進め、月単位の検出を行うものと判別した場合、処理をステップS116に進める。また、制御部12は、「年単位の検出」及び「月単位の検出」のいずれでもないと判別した場合、「ランダムの検出」を行うものとして処理をステップS114に進める。
年単位の検出を行うものと判別することで処理をステップS115に進めると、制御部12は、最古の日付から現在の日付までに対応する年のうち、ランダムに年を決定し、この決定した年における、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上で、現在、フォーカスが当たっている日付を基点とし、この基点に最も近い日付のコンテンツを検出する。
なお、上記基点に最も近い日付のコンテンツとして、例えば上記基点から過去方向に3日分離れている日付のコンテンツと、上記基点から未来方向に3日分離れている日付のコンテンツとの両方が検出される場合等のように、上記基点を中心として、過去方向及び未来方向にそれぞれ同じ日数分離れた日付のコンテンツが検出された場合、制御部12は、上記基点から過去方向に離れている日付のコンテンツを、上記基点に最も近い日付のコンテンツとして検出する。
これに対して、月単位の検出を行うものと判別することで処理をステップS116に進めると、制御部12は、現在の日付の1年前の日付から、現在の日付までに対応する月のうち、ランダムに月を決定し、この決定した月における、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上で、現在、フォーカスが当たっている日付を基点とし、この基点に最も近い日付のコンテンツを検出する。
なお、この「月単位の検出」においても、上記基点を中心として、過去方向及び未来方向にそれぞれ同じ日数分離れた日付のコンテンツが検出された場合、制御部12は、上記基点から過去方向に離れている日付のコンテンツを、上記基点に最も近い日付のコンテンツとして検出する。
一方、制御部12は、「ランダムの検出」を行うものとして処理をステップS114に進めると、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上で、現在、フォーカスが当たっている日付よりも過去の日付のコンテンツをランダムに検出して処理をステップS66に進める。
制御部12は、ステップS66において、上記ステップS115の「年単位の検出」で検出したコンテンツ、又は上記ステップS116の「月単位の検出」で検出したコンテンツ、或いは「ランダムの検出」で検出したコンテンツを想い出ポップアップ表示すると共に、メモリ11の想い出リストに履歴の登録を行う。制御部12は、ステップS67でフォーカスの移動操作を検出するまでの間、この想い出ポップアップ表示を継続して行う。
このように、「年単位の検出」、「月単位の検出」、及び「ランダムの検出」のうち、いずれかをランダム、或いは所定の確率に基づいて選択し、これにより検出されたコンテンツを想い出ポップアップ表示することで、ある程度の規則性及びランダム性を兼ね備えた想い出ポップアップ表示を行うことができる。
[ユーザ評価値テーブル]
次に、この実施の形態の携帯電話機は、表示部5に表示するコンテンツの早送り/早戻し操作がなされると、制御部12が、メモリ11のユーザ評価値テーブルに記憶されている各コンテンツのユーザ評価値に基づいて、該各コンテンツの表示時間を変更制御するようになっている。
このような各コンテンツの表示時間の変更制御を行うに際して、制御部12は、上記ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて、メモリ11に記憶されているユーザ評価値テーブルに各コンテンツ毎のユーザ評価値を記憶制御する。図26のフローチャートに、このユーザ評価値の記憶動作の流れを示す。
ライフタイムカレンダー上に一覧表示される各コンテンツは、その処理が指定された場合、制御部12は、上述のように当該処理が指定されたコンテンツの専用のアプリケーションプログラムに基づいて該処理が指定されたコンテンツの表示等を行う。具体的には、ライフタイムカレンダー上から静止画像コンテンツが選択された場合、制御部12は、カメラ制御プログラムのビューワ機能に基づいて、該選択された静止画像コンテンツを表示部5に表示制御する。同様に、ライフタイムカレンダー上から電子メールコンテンツが選択された場合、制御部12は、電子メール管理プログラムに基づいて、該選択された電子メールコンテンツを表示部5に表示制御する。
このように各コンテンツの処理を行った際に、制御部12は、ライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて、図26のフローチャートに示す処理をスタートさせる。ステップS121では、制御部12が、処理を行ったコンテンツの処理回数を「1」インクリメントする。具体的には、メモリ11に記憶されている各コンテンツには、処理回数を示す情報(処理回数情報)が付加されており、制御部12は、処理を実行する毎に、この処理を行ったコンテンツの処理回数を「1」ずつインクリメントする。
次に、制御部12は、ステップS122において、この処理回数のインクリメントを行うことで、当該処理回数をインクリメントしたコンテンツの合計の処理回数が所定値以上となったか否かを判別する。そして、処理回数をインクリメントしたコンテンツの合計の処理回数が所定値以上となったものと判別した場合、処理をステップS123に進め、処理回数をインクリメントしたコンテンツの合計の処理回数が所定値以上になっていないものと判別した場合、そのまま、この図26のフローチャートに示す処理を終了(エンド)する。
次に、処理回数をインクリメントしたコンテンツの合計の処理回数が所定値以上となったものと判別することで処理をステップS123に進めると、制御部12は、メモリ11に記憶されているユーザ評価値テーブルを参照し、当該処理回数をインクリメントしたコンテンツのユーザ評価値は、該ユーザ評価値の上限値であるか否かを判別する。そして、ユーザ評価値テーブルに記憶されている上記コンテンツのユーザ評価値が、既にユーザ評価値の上限値であった場合、そのまま、この図26のフローチャートに示す処理を終了(エンド)する。
これに対して、ユーザ評価値テーブルに記憶されている上記コンテンツのユーザ評価値が、該ユーザ評価値の上限値に満たない場合、制御部12は処理をステップS124に進め、ユーザ評価値テーブルに記憶されている上記コンテンツのユーザ評価値を「1」インクリメントして、この図26のフローチャートに示す処理を終了(エンド)する。
図27に、各コンテンツの処理回数とユーザ評価値との関係を示す。この図27は一例であるが、そのコンテンツの処理回数が0回〜3回の場合、ユーザ評価値テーブルに記憶されているそのコンテンツのユーザ評価値として「1」のユーザ評価値が付されるようになっている。同様に、そのコンテンツの処理回数が4回〜6回の場合、ユーザ評価値テーブルに記憶されているそのコンテンツのユーザ評価値として「2」のユーザ評価値が付され、そのコンテンツの処理回数が7回〜9回の場合、ユーザ評価値テーブルに記憶されているそのコンテンツのユーザ評価値として「3」のユーザ評価値が付され、そのコンテンツの処理回数が10回〜12回の場合、ユーザ評価値テーブルに記憶されているそのコンテンツのユーザ評価値として「4」のユーザ評価値が付され、そのコンテンツの処理回数が13回以上の場合、ユーザ評価値テーブルに記憶されているそのコンテンツのユーザ評価値として「5」のユーザ評価値が付されるようになっている。
すなわち、ユーザ評価値テーブルに記憶されている各コンテンツのユーザ評価値は、そのコンテンツの処理回数に応じて1ずつインクリメントされるようになっている。これにより、ユーザ評価値テーブルに記憶されるユーザ評価値は、各コンテンツの処理回数に応じて更新されることとなる。
[ユーザ評価値に基づく表示時間の変更制御動作]
次に、制御部12は、表示部5に表示するコンテンツを連続的に切り替え表示する際に、このユーザ評価値テーブルに記憶されたユーザ評価値に基づいて、各コンテンツの表示時間を変更制御するようになっている。以下、図13に示した「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーに表示するコンテンツの表示切り替えを行う場合を例として、このユーザ評価値に基づく各コンテンツの表示時間の変更制御動作を説明する。
〔連続頁切り替え動作−1〕
この実施の形態の携帯電話機の場合、上記「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、例えば図2に示す第1のソフトキー26を連続的に押圧操作すると(=いわゆる長押し)、制御部12は、日付を過去に遡らせてサムネイル表示画面の頁単位の表示切り替えを行い、第2のソフトキー27を連続的に押圧操作すると、制御部12は、日付を未来に進めてサムネイル表示画面の頁単位の表示切り替えを行うようになっている。そして、この際、サムネイル表示画面を形成する各コンテンツのユーザ評価値に基づいて、表示するサムネイル表示画面の表示時間を変更制御する。
図28のフローチャートに、このような連続頁切り替え動作の流れを示す。この図28のフローチャートは、「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、制御部12が、上記第1のソフトキー26或いは第2のソフトキー27の長押し操作を検出することで、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて処理をスタートさせる。
ステップS131では、制御部12が、表示部5に表示する各サムネイル表示画面を形成する各コンテンツのユーザ評価値を、メモリ11に記憶されているユーザ評価値テーブルから検出し、処理をステップS132に進める。
ステップS132では、制御部12が、上記ステップS131で検出した各コンテンツのユーザ評価値に基づいて、当該各コンテンツで形成されるサムネイル表示画面の表示時間判別基準値を算出する。
(表示時間判別基準値の算出動作)
上記「表示時間判別基準値」は、一例として制御部12により、以下のように算出される。
1.表示するサムネイル表示画面の各コンテンツのユーザ評価値を積算処理し、この積算値(=各コンテンツのユーザ評価値の総和)を表示時間判別基準値とする。
2.表示するサムネイル表示画面の各コンテンツのうち、ユーザ評価値が最も高いコンテンツの該ユーザ評価値を表示時間判別基準値とする。
3.表示するサムネイル表示画面の各コンテンツのうち、ユーザ評価値が高い順に、例えば3つ等の各コンテンツのユーザ評価値を積算処理し、この積算値(=各コンテンツのユーザ評価値の総和)を表示時間判別基準値とする。
制御部12は、このような1〜3に示すいずれかの算出方法を用いて、上記表示時間判別基準値を算出すると処理をステップS133に進め、上記ステップS132で算出した表示時間判別基準値は所定の閾値以上であるか否かを判別する。そして、算出した表示時間判別基準値が所定の閾値以上であった場合は処理をステップS134に進めて、表示するサムネイル表示画面を例えば5秒間表示する等の長時間表示制御を行い、算出した表示時間判別基準値が所定の閾値よりも低い値であった場合は処理をステップS137に進めて、表示するサムネイル表示画面を例えば1秒間表示する等の短時間表示制御を行う。
次に制御部12は、上記長時間表示制御を行った場合は処理をステップS135に進め、タイマ10で計時される計時時刻に基づいて例えば上記5秒の時間経過を監視し、該5秒の時間経過を検出したタイミングで処理をステップS136に進める。また、制御部12は、上記短時間表示制御を行った場合は処理をステップS138に進め、タイマ10で計時される計時時刻に基づいて例えば上記1秒の時間経過を監視し、該1秒の時間経過を検出したタイミングで処理をステップS136に進める。
ステップS136では、制御部12が、ユーザによる上記第1のソフトキー26或いは第2のソフトキー27の長押し操作が終了したか否かを判別し、該長押し操作の終了を検出した場合は、そのままこの図28のフローチャートに示す全処理を終了し、該長押し操作の終了を検出しない場合は、処理をステップS131に戻す。
これにより、上記いずれかのソフトキー26,27が長押し操作されている間は、表示されるサムネイル表示画面が頁単位で高速に切り替え表示され、この間、上記閾値よりも低い値の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面は短時間表示されただけで高速に切り替え表示され、上記閾値以上の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面は長時間表示された後に切り替え表示されることとなる。
サムネイル表示画面が上記閾値以上の表示時間判別基準値を有するということは、このサムネイル表示画面を形成する各コンテンツの中に、ユーザが過去に多数回の表示や再生を行うことでユーザ評価値が高くなったコンテンツが存在することを意味する。そして、このようなユーザ評価値の高いコンテンツを含むサムネイル表示画面は、当該サムネイル表示画面が表示部5に表示された際に長時間表示されることとなる。
このため、ユーザがいずれかのソフトキー26、27を長押し操作していれば、ユーザが表示や再生を希望する可能性の高いコンテンツを含むサムネイル表示画面(=ユーザ評価値の高いコンテンツを含むサムネイル表示画面である、ユーザが表示や再生を希望する可能性の高いコンテンツを含むサムネイル表示画面)は、自動的に長時間表示されることとなる。従って、いずれかのソフトキー26、27を長押し操作するだけで、各頁のサムネイル表示画面を高速に閲覧することができるうえ、面倒な操作や注意力を必要とすることなく、ユーザが表示や再生を希望する可能性の高いコンテンツを含むサムネイル表示画面を自動的に長時間表示することができる。
〔連続頁切り替え動作−2〕
次に、上述の連続頁切り替え動作の説明では、表示時間判別基準値が閾値以上であった場合にサムネイル表示画面の長時間表示制御を行い、表示時間判別基準値が閾値よりも低い値であった場合にサムネイル表示画面の短時間表示制御を行うこととした。すなわち、サムネイル表示画面の表示時間は、長時間或いは短時間のいずれかが選択的に行われるものであった。これは、以下に説明するように、表示時間判別基準値に応じた時間分、サムネイル表示画面の表示を行うようにしてもよい。
図29のフローチャートに、この表示時間判別基準値に応じた時間分、サムネイル表示画面の表示を行う連続頁切り替え動作の流れを示す。なお、以下の図29のフローチャートに示す動作説明において、図28のフローチャートで説明したステップと同じ処理を行うステップには、該図29のフローチャート中該当するステップに、図28のフローチャートと同じステップ番号を付すことで、重複する詳細な処理の説明は省略する。
この図29のフローチャートにおいて、ステップS131及びステップS132において、表示するサムネイル表示画面の各コンテンツのユーザ評価値に基づいて表示時間判別基準値を算出すると、制御部12は、ステップS141に処理を進め、この算出した表示時間判別基準値に対応する時間分、サムネイル表示画面を表示部5に表示制御する。すなわち、この場合、上記算出した表示時間判別基準値に対応して、1秒、2秒、3秒、5秒等のように、サムネイル表示画面の表示時間が変更されることとなる。
制御部12は、ステップS136において、上記いずれかのソフトキー26、27の長押し操作の終了を検出するまでの間、このような表示時間判別基準値に対応する表示時間の変更制御を継続して実行制御する。これにより、上述と同様の効果を得ることができる。
〔頁ジャンプ切り替え動作−1〕
次に、上述の例は各頁のサムネイル表示画面を、該各頁のユーザ評価値(=表示時間判別基準値)に応じて順次切り替え表示制御する例であったが、以下、所定の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面のみを表示制御する頁ジャンプ切り替え動作の説明を行う。図30のフローチャートに、この頁ジャンプ切り替え制御の流れを示す。なお、以下の図30のフローチャートに示す動作説明において、図28のフローチャートで説明したステップと同じ処理を行うステップには、該図30のフローチャート中該当するステップに、図28のフローチャートと同じステップ番号を付すことで、重複する詳細な処理の説明は省略する。
まず、この実施の形態の携帯電話機の場合、上記「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、例えば図2に示す第3のソフトキー28を長押し操作すると、制御部12は、日付を過去に遡らせてサムネイル表示画面の頁単位のジャンプ表示切り替えを行い、第4のソフトキー29を長押し操作すると、制御部12は、日付を未来に進めてサムネイル表示画面の頁単位のジャンプ表示切り替えを行うようになっている。このため、図30に示すフローチャートは、制御部12が、上記第3のソフトキー28或いは第4のソフトキー29の長押し操作を検出することで、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて各処理をスタートさせる。
すなわち、第3のソフトキー28或いは第4のソフトキー29の長押し操作を検出すると、制御部12は、ステップS131及びステップS132において、各サムネイル表示画面を形成する各コンテンツのユーザ評価値を検出し、この各コンテンツのユーザ評価値に基づいて上述の表示時間判別基準値を算出する。
次に、制御部12は、ステップS133において、この算出した表示時間判別基準値は、所定の閾値以上であるか否かを判別する。そして、上記算出した表示時間判別基準値が、所定の閾値以上であると判別した場合は処理をステップS151に進め、その所定の閾値以上の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面を一定時間、表示部5に表示制御する。これに対して、上記算出した表示時間判別基準値が、所定の閾値よりも低い値であると判別した場合、制御部12は、当該所定の閾値よりも低い値の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面を表示制御することなく、処理をステップS131に戻す。
これにより、所定の閾値以上の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面のみが、表示部5に表示制御されることとなる。すなわち、第3のソフトキー28或いは第4のソフトキー29の長押し操作を行っている間、所定の閾値以上の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面が表示され、このサムネイル表示画面の次に、所定の閾値以上の表示時間判別基準値を有する新たなサムネイル表示画面が表示される頁ジャンプ切り替え制御が行われることとなる。
従って、ユーザ評価値の高いコンテンツを有するサムネイル表示画面のみが順次表示されることとなるため、上述の連続頁切り替えを行う場合よりも、各サムネイル表示画面をさらに高速に閲覧可能とすることができる他、上述と同じ効果を得ることができる。
〔頁ジャンプ切り替え動作−2〕
次に、上述の例は頁ジャンプにより表示するサムネイル表示画面を、一定時間、表示制御する例であったが、以下、頁ジャンプにより表示するサムネイル表示画面を、表示時間判別基準値に対応する時間分、表示する動作の説明を行う。図31のフローチャートに、この頁ジャンプ切り替え制御の流れを示す。なお、以下の図31のフローチャートに示す動作説明において、図28のフローチャートで説明したステップと同じ処理を行うステップには、該図31のフローチャート中該当するステップに、図28のフローチャートと同じステップ番号を付すことで、重複する詳細な処理の説明は省略する。
この場合、制御部12は、ステップS131及びステップS132において、各サムネイル表示画面を形成する各コンテンツのユーザ評価値に基づいて表示時間判別基準値を算出し、ステップS133において、この算出した表示時間判別基準値を所定の閾値を比較する。そして、上記算出した表示時間判別基準値が上記閾値よりも低い値であった場合、その表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面を表示することなく処理をステップS131に戻し、上記算出した表示時間判別基準値が上記閾値以上の値であった場合、処理をステップS161に進める。
ステップS161では、制御部12が、上記閾値以上の値を有する表示時間判別基準値に対応する時間分、そのサムネイル表示画面を表示部5に表示制御する。これにより、ユーザ評価値の高いコンテンツを有するサムネイル表示画面のみを、当該ユーザ評価値に対応する時間分、順次表示することができる他、上述と同じ効果を得ることができる。
(頁ジャンプ判定基準の指定)
上述の例は、制御部12が、閾値以上の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面のみを表示するものであったが、ユーザにより設定された値以上の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面のみを表示するようにしてもよい。
一例ではあるが、この場合、ユーザは、頁ジャンプ切り替えを行う際に表示させるサムネイル表示画面の表示時間判別基準値を設定しておく。この設定値は、制御部12によりメモリ11に保存される。
制御部12は、頁ジャンプ切り替え動作を指定する第3のソフトキー28或いは第4のソフトキー29の長押し操作を検出すると、上述のように各サムネイル表示画面の表示時間判別基準値を算出し、この表示時間判別基準値と、メモリ11に保存しておいたユーザにより設定された表示時間判別基準値とを比較する。そして、上記算出した表示時間判別基準値が、上記ユーザにより設定された表示時間判別基準値以上の値であった場合のみ、そのサムネイル表示画面の表示を行う。
これにより、頁ジャンプ切り替え時に、ユーザにより指定された表示時間判別基準値以上の表示時間判別基準値を有するサムネイル表示画面のみを表示部5に表示制御することができ、当該携帯電話機を、使い勝手の良いものとすることができる。
〔スクロール表示動作〕
次に、上述の各例は頁単位でサムネイル表示画面を切り替え表示制御する例であったが、以下、サムネイル表示画面の各コンテンツをスクロール表示制御する際の動作説明を行う。図32のフローチャートに、このスクロール表示制御の流れを示す。なお、以下の図32のフローチャートに示す動作説明において、図28のフローチャートで説明したステップと同じ処理を行うステップには、該図32のフローチャート中該当するステップに、図28のフローチャートと同じステップ番号を付すことで、重複する詳細な処理の説明は省略する。
この実施の形態の携帯電話機の場合、上記「サムネイル表示画面」のデイビューのライフタイムカレンダーの表示時に、例えば図2に示す十字キー24の上キーの長押し操作を検出すると、制御部12は、日付を過去に遡らせてサムネイル表示画面の各コンテンツをスクロール表示制御し、十字キー24の下キーの長押し操作を検出すると、制御部12は、日付を未来に進めてサムネイル表示画面の各コンテンツをスクロール表示制御するようになっている。このため、図32のフローチャートは、制御部12が、上記十字キー24の上キー或いは下キーの長押し操作を検出することで、メモリ11に記憶されているライフタイムカレンダーアプリケーションプログラムに基づいて各処理をスタートさせる。
すなわち、十字キー24の上キー或いは下キーの長押し操作を検出すると、制御部12は、ステップS131において、このスクロール操作により表示部5に表示されることとなる各コンテンツのユーザ評価値を順次検出して、処理をステップS171に進める。
ステップS171では、制御部12が、スクロール操作により表示部5に表示されることとなる各コンテンツのうち、所定のユーザ評価値以上のユーザ評価値を有するコンテンツが存在するか否かを判別する。そして、スクロール操作により表示部5に表示されることとなる各コンテンツのうち、所定のユーザ評価値以上のユーザ評価値を有するコンテンツが存在しないものと判別した場合、処理をステップS176に進め、通常のスクロール表示制御を行う。これに対して、スクロール操作により表示部5に表示されることとなる各コンテンツのうち、所定のユーザ評価値以上のユーザ評価値を有するコンテンツが存在するものと判別した場合、処理をステップS172に進める。
ステップS172では、制御部12が、上記ステップS171で検出した上記所定のユーザ評価値以上のユーザ評価値を有するコンテンツを、表示部5の表示画面の略中央にスクロールした際に、所定時間、スクロールを停止制御する。これにより、上記所定のユーザ評価値以上のユーザ評価値を有するコンテンツは、表示部5の表示画面の略中央に、所定時間、停止した状態で表示制御されることとなる。
なお、上記所定のユーザ評価値以上のユーザ評価値を有するコンテンツを、表示部5の表示画面の略中央にスクロールした際に、当該コンテンツのユーザ評価値に対応する時間分、スクロールを停止制御してもよいし、或いはスクロール速度を遅くして表示してもよい。
次に、制御部12は、ステップS173において、タイマ10で計時される時刻に基づいて上記スクロールを停止制御してから経過した時間を監視し、上記スクロールを停止制御してから所定時間が経過したタイミングで処理をステップS174に進める。そして、このステップS174において、停止していたスクロール制御を再開する。このような所定のユーザ評価値以上のユーザ評価値を有するコンテンツを、表示部5の表示画面の略中央で停止させる制御は、ステップS175において、十字キー24の上キー或いは下キーの長押し操作の終了が検出されるまでの間、実行される。これにより、十字キー24の上キー或いは下キーの長押し操作を行っている間、所定のユーザ評価値よりも低い値のユーザ評価値を有するコンテンツは通常にスクロール表示され、所定のユーザ評価値以上のユーザ評価値を有するコンテンツは、表示部5の表示画面の略中央にスクロールされた際に、上記所定時間、スクロールが停止され表示されることとなる。
なお、上述の各例の説明では、制御部12は、ライフタイムカレンダーのサムネイル表示画面の早送り/早戻し操作がなされた際に、各サムネイル表示画面を形成する各コンテンツのユーザ評価値に基づく早送り/早戻し制御を行うこととしたが、図12に示したライフタイムカレンダーのリスト表示画面や、図5に示した「カレンダービュー」のライフタイムカレンダーの早送り/早戻し制御を行う場合も、各コンテンツのユーザ評価値に基づいて頁単位或いはコンテンツ単位での早送り/早戻し制御を行うようにしてもよい。この場合も、上述と同じ効果を得ることができる。
また、
1.カメラ制御プログラムのビューワ機能に基づいて静止画像コンテンツの早送り/早戻しを行う場合、
2.電子メール管理プログラムに基づいて表示する送受信電子メールの一覧の早送り/早戻しを行う場合、
3.音楽プレーヤプログラムに基づいて表示する音楽コンテンツの一覧の早送り/早戻しを行う場合、
4.スケジュール帳管理プログラムに基づいて表示するスケジュールコンテンツの一覧の早送り/早戻しを行う場合
等も、該各コンテンツのユーザ評価値に基づく早送り/早戻し制御を行うようにしてもよい。いずれの場合も、上述と同じ効果を得ることができる。
[実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施の形態の携帯電話機は、種類の異なる各コンテンツがそれぞれ有する時間情報に基づいて、同じ時間的範囲に属するコンテンツを検出する。そして、同じ時間的範囲に属するコンテンツに関する情報を、時系列に沿って表示する。換言すれば、日付という時間的範囲毎に区切られたライフタイムカレンダー上に、各日付の時間的範囲に属する時間情報を有するコンテンツの、例えばアイコン或いはサムネイル画像等のコンテンツに関する情報を表示する。
これにより、種類の異なるコンテンツを、各日付毎に纏めてライフタイムカレンダー上に表示することができる。このため、ユーザは、例えば1ヶ月や1年等の、長期的な時間的範囲に属する種類の異なる各コンテンツを一括して確認することができ、種類の異なる複数のコンテンツの中から所望のコンテンツを、容易かつ迅速に検索することができる。
また、種類の異なるコンテンツを、各日付毎に纏めてライフタイムカレンダー上に表示することができるため、例えば静止画像コンテンツのサムネイル画像や送受信した電子メールの電子メールコンテンツから当時の友人を思い出し、この友人に対して再度、電子メールを送信する等の、過去の事象から次の行動を起こす切っ掛けを作ることができる。
また、各コンテンツが有する時間情報毎に自動的に振り分けてライフタイムカレンダー上に該コンテンツの表示を行うようになっている。このため、ユーザは、電子メールの送受信やカメラ部8を用いた撮像等の各コンテンツ毎の通常の機器操作を行っていればよく、ユーザに対して特別な操作や特別な意識を持つことを強いることなく、各コンテンツを自動的にライフタイムカレンダー上に表示することができる。
また、ライフタイムカレンダー上には、種類の異なるコンテンツが各日付毎に纏めて表示されるため、このライフタイムカレンダーを過去の操作履歴や日記として利用可能とすることができる。
また、デイビューのライフタイムカレンダーにおいて、送受信電子メールコンテンツや誕生日コンテンツを表示する場合、電話帳や個人情報の登録欄に対応するユーザの静止画像が登録されている場合には、この静止画像のサムネイル画像をデイビューのライフタイムカレンダー上に表示するようになっている。このため、電子メールの送信元や宛先となるユーザや、誕生日を迎えるユーザを容易に認識することができる。
また、表示設定やフィルタ設定により、上記ライフタイムカレンダー上に表示するコンテンツに関する情報を予め設定しておくことで、該ライフタイムカレンダー上に所望のコンテンツに関する情報のみを表示することができる。このため、ユーザが希望する種類のコンテンツのみをライフタイムカレンダー上に表示させることができ、所望のコンテンツを、さらに容易かつ迅速に検索可能とすることができる。
また、デイビューのライフタイムカレンダーの「リスト表示画面」では、コンテンツに対応する文字情報、アイコン、サムネイル画像を用いて該コンテンツの表示を行うことで、コンテンツの内容をユーザに認識させ易くすることができる。また、デイビューのライフタイムカレンダーの「サムネイル表示画面」では、コンテンツに対応するアイコンやサムネイル画像を主に用いた表示を行うことで、一度に多数のコンテンツをユーザに認識させることができる。
また、デイビューのライフタイムカレンダーにおいては、コンテンツの存在しない日付の表示欄を詰めて表示するようになっている。換言すれば、コンテンツの存在する日付同士が隣接するように、該コンテンツの表示を行っている。これにより、デイビューのライフタイムカレンダー上により多くのコンテンツを表示することができる。
また、カレンダービューのライフタイムカレンダー上の各日付の表示領域のうち、表示すべき静止画像コンテンツが複数存在する日付の表示領域に対しては、該複数存在する静止画像コンテンツの中からランダムに1枚の静止画像コンテンツを選出し、この選出した静止画像コンテンツを上記表示領域に表示する。そして、例えば3時間置き、6時間置き、12時間置き等の所定の時間置きに、上記複数存在する静止画像コンテンツの中から、現在、表示しているサムネイル画像に対応する静止画像コンテンツ以外の静止画像コンテンツを選出し、この選出した静止画像コンテンツのサムネイル画像を上記日付の表示領域に表示する。これにより、カレンダービューのライフタイムカレンダーにおいて、表示すべき静止画像コンテンツが複数存在する日付の表示領域に表示するサムネイル画像を、所定時間毎に更新することができる。従って、ユーザが例えば上記所定時間置きにカレンダービューのライフタイムカレンダーを見た場合、該カレンダービューのライフタイムカレンダーを見る毎に新たなサムネイル画像を見ることができる。
また、カレンダービューのライフタイムカレンダー上の各日付の表示領域のうち、表示すべき静止画像コンテンツが複数存在する日付の表示領域に対して、フォーカスが例えば3秒間以上等の所定時間以上連続して当てられていた場合、上記日付の表示領域に表示する静止画像コンテンツのサムネイル画像を、このフォーカスが当てられている間、新たな静止画像コンテンツのサムネイル画像に更新して表示する。これにより、フォーカスが当てられている日付に対応する静止画像コンテンツのサムネイル画像が順次更新されて表示されるため、ユーザは、所望の日付の表示領域にフォーカスを当てているだけで、その日付に対応する全ての静止画像コンテンツを認識することができる。
また、年インデックス、月インデックス、日インデックスにフォーカスを移動操作することで、年単位、月単位、或いは日単位で表示するコンテンツの表示切り替えを行うことができる。このため、年単位、月単位、日単位で蓄積された大量のコンテンツの中から所望のコンテンツを、容易かつ迅速に検索可能とすることができる。
また、カレンダービューのライフタイムカレンダーからデイビューのライフタイムカレンダーに移行する際に、カレンダービューのライフタイムカレンダー上でコンテンツが存在しない日付の表示領域が指定された場合、デイビューのライフタイムカレンダー上における上記指定された日付の表示領域に、新規のスケジュールの登録を指定するための新規スケジュール作成コンテンツを表示するようになっている。このため、ユーザは、コンテンツの存在しない日付を指定することで、容易に新たなスケジュール登録を行うことができる。
〔想い出ポップアップ表示機能の効果〕
また、この実施の形態の携帯電話機の場合、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダー上で所定時間以上のフォーカスの停止状態が検出された場合、制御部12が、年単位、月単位、ランダムの優先順位に従って、フォーカスが停止している日付の過去の日付に対応するコンテンツの検出を行い、カレンダービュー或いはデイビューのライフタイムカレンダーに重ねて表示する。
カレンダービュー或いはデイビュー等のカレンダー形式の表示を行う場合、ユーザの意識が、現在の日付以降の日付(=未来の日付)に傾きがちとなるのであるが、想い出ポップアップ表示機能により、1年前、或いは1ヶ月前等のコンテンツを表示することで、ユーザの意識を過去の日付にも向けることができる。このため、時間の経過により忘れていた過去の想い出(コンテンツ)を再認識することができ、また、見過ごしていた過去の日付のコンテンツを新たに認識可能とすることができる。
また、フォーカスの停止状態を検出した際に想い出ポップアップ表示を行うため、ユーザの操作を妨げることなく当該想い出ポップアップ表示を行うことができる。また、フォーカスの停止状態を検出した際に自動的に(受動的に)想い出ポップアップ表示を行うため、この想い出ポップアップ表示のための、ユーザの特別な操作を不要とすることができる。
また、一度に表示する数以上の数のコンテンツが存在する場合、想い出ポップアップ表示を行う毎に異なるコンテンツを表示するようになっているため、上述のコンテンツの再認識や新たなコンテンツを認識する確率をさらに高めることができる。
また、想い出ポップアップ表示を行うコンテンツの優先順位は、
1.カメラ部8で撮像された静止画像コンテンツ、
2.保護設定されている受信電子メールコンテンツ或いは送信電子メールコンテンツ、
3.スケジュールコンテンツ、
4.ネットワークを介してダウンロードされた静止画像コンテンツ、
5.保護設定されていない受信電子メールコンテンツ或いは送信電子メールコンテンツ
の順となっている。このため、ユーザの想い出が想起される確率が高いコンテンツを優先的に想い出ポップアップ表示することができ、利用価値の高い情報表示を行うことができる。
また、想い出ポップアップ表示されたコンテンツに関する情報は、履歴として想い出リストに登録される。そして、ユーザは、想い出リストに表示されたコンテンツの詳細を認識したい場合は、想い出リストから、認識したいコンテンツに対応する日付を選択操作する。これにより、想い出ポップアップ表示されたコンテンツの日付に対応するデイビューのライフタイムカレンダーが表示されるため、ユーザは、想い出ポップアップ表示されたコンテンツの詳細をデイビューのライフタイムカレンダー上で認識することができる。
[ユーザ評価値に基づく表示時間の変更制御の効果]
また、この実施の形態の携帯電話機は、ユーザ評価値テーブルに各コンテンツ毎のユーザ評価値を記憶しておき、「連続頁切り替え操作」、「頁ジャンプ切り替え操作」及び「スクロール操作」等がなされた際に、上記各コンテンツのユーザ評価値、或いはユーザにより設定された表示時間の判別基準となるユーザ評価値(或いは表示の有無の判別基準となるユーザ評価値)に基づいて、表示画面或いはコンテンツの表示時間を変更制御する。
これにより、ユーザが希望する可能性の高いコンテンツを、面倒な操作や注意力を必要とすることなく自動的に検索して、その表示時間を長時間化することができる。また、ユーザ評価値が低いコンテンツのみ存在する表示画面やユーザ評価値が低いコンテンツは、短時間で表示し、或いは表示を省略(ジャンプ)することができるため、当該携帯電話機内に保存されている大量のコンテンツを高速に閲覧可能とすることができる。
[変形例]
上述の実施の形態の説明では、本発明を携帯電話機に適用することとしたが、この携帯電話機以外であっても、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)やPDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、或いはノート型、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置や携帯ゲーム機等、種類の異なる複数のコンテンツを取り扱う機器であれば、どのような機器に適用しても上述と同じ効果を得ることができる。
最後に、本発明は、本発明の一例として開示したに過ぎない上述の実施の形態に限定されることはない。このため、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、上述の実施の形態以外であっても設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
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