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JP4285228B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

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JP4285228B2 JP2003422149A JP2003422149A JP4285228B2 JP 4285228 B2 JP4285228 B2 JP 4285228B2 JP 2003422149 A JP2003422149 A JP 2003422149A JP 2003422149 A JP2003422149 A JP 2003422149A JP 4285228 B2 JP4285228 B2 JP 4285228B2
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Description

本発明は、車両用空調装置における蒸発器の吹出空気温度制御に関するものである
従来より車両用空調装置においては、車室内を快適な温度に自動制御するために必要な蒸発器吹出温度を維持しつつ、かつ、車室内湿度による不快感や車両窓ガラスの曇り等を防止するための蒸発器目標吹出空気温度を算出し、実際の蒸発器吹出空気温度がこの蒸発器目標目標吹出空気温度となるように冷凍サイクルの圧縮機の作動を制御している。
これにより、必要な冷房(除湿)能力の確保と圧縮機駆動動力の低減とを両立させている。ここで、蒸発器目標吹出空気温度の最低温度は蒸発器のフロスト(霜付き)防止のために、通常0℃より若干高めの温度に設定している。
圧縮機としては種々なものを用いることができ、圧縮機として可変容量圧縮機を用いる場合は、実際の蒸発器吹出空気温度が目標蒸発器吹出空気温度となるように圧縮機の吐出容量を制御すればよい。また、圧縮機として固定容量型圧縮機を用いる場合は、実際の蒸発器吹出空気温度が目標蒸発器吹出空気温度となるように圧縮機の作動を断続制御すればよい。
ところで、本発明者らの詳細な実験検討によると、蒸発器流入空気の風量の変化によって蒸発器のフロストが発生しやすい状況が起きることが判明した。
すなわち、圧縮機起動後の経過時間が経過して、蒸発器の冷房熱負荷が比較的小さい状態(定常状態)になると、蒸発器への流入空気風量(車室内吹出風量)は最小量近傍の風量に自動的に調整される。
この場合に、例えば、乗員が空調操作パネルの風量切替スイッチを手動操作して、風量を最大風量側にマニュアル設定すると、蒸発器への流入空気風量が急増して蒸発器の冷房熱負荷が増大する。その結果、蒸発器吹出空気温度が上昇する。しかし、蒸発器の表面温度(フィン表面温度)は蒸発器の熱容量等の影響で直ちに上昇しない。そして、蒸発器吹出空気の温度上昇を温度センサによって検出すると、空調制御装置では圧縮機の作動を能力増大側へ制御するので、蒸発器循環冷媒流量が増加する。
これにより、蒸発器の冷却能力が増大して蒸発器の表面温度(フィン表面温度)が風量増加前に比較して低下するという現象が発生する。しかも、蒸発器への流入空気量が増加すると蒸発器での凝縮水発生量も増大する。これらのことが相俟って、蒸発器のフロスト(霜付き)が発生することが判明した。
本発明は、上記点に鑑み、蒸発器への流入空気風量の変化に対しても蒸発器のフロストを確実に防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空調対象空間に向かって空気を送風する送風機(8)と、送風機(8)の送風通路に配置され、空気を冷却する蒸発器(9)と、蒸発器(9)の出口側の冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(11)と、蒸発器(9)の吹出空気温度を検出する温度検出手段(41a)と、蒸発器(9)の吹出空気温度の目標値である蒸発器目標吹出空気温度(TEO)を算出する算出手段(S107)と、温度検出手段(41a)の検出温度が蒸発器目標吹出空気温度(TEO)に維持されるように圧縮機(11)の作動を制御する制御手段(S108)とを備え、
算出手段(S107)は、少なくとも、車室内への吹出空気の目標吹出空気温度(TAO)に基づいて仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)を算出するとともに、仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)を、目標吹出空気温度(TAO)が低温側に変化すると低温側に変化するように算出し、
また、算出手段(S107)は、車両窓ガラスの温度に関係する情報値に基づいて仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)を算出するとともに、仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)を、車両窓ガラスの温度が低温側に変化すると低温側に変化するように算出し、
更に、算出手段(S107)は、少なくとも送風機(8)の風量レベル(BLW)を含む蒸発器(9)に流入する空気の熱量(Q)に関連する情報値に基づいて仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を算出するとともに、仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を、送風機(8)の風量レベル(BLW)が増大側に変化して流入空気の熱量(Q)が増大すると高温側に変化するように算出し、
前記仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)と前記仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)のうち、低い方の蒸発器目標吹出空気温度を選択し、
この選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度よりも前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)が高いときは、前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を前記蒸発器目標吹出空気温度(TEO)として決定し、
前記選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度が前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)よりも高いときは、前記選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度を前記蒸発器目標吹出空気温度(TEO)として決定することを特徴としている。
ところで、蒸発器(9)への流入空気風量の変化は蒸発器流入空気の熱量(Q)の変化として把握できる。この蒸発器流入空気の熱量(Q)は蒸発器流入空気のもつ全熱量(kJ/kg)と蒸発器流入空気の風量(kg/h)との積で表される熱量(kJ/h)である。
請求項1に記載の発明によると、車両用空調装置において、蒸発器(9)への流入空気風量が増加した際、すなわち、蒸発器流入空気の熱量(Q)が増加した際には、この熱量(Q)の増加に対応した蒸発器目標吹出空気温度(TEO)決定できる。より具体的には、熱量(Q)の増加に対応して蒸発器目標吹出空気温度(TEO)高くすることができる。
これにより、車両用空調装置において、蒸発器(9)への流入空気風量が増加して蒸発器(9)の吹出空気温度が上昇する際にも、蒸発器目標吹出空気温度(TEO)と実際の吹出空気温度との偏差が過度に拡大することを抑制できる。このことは、圧縮機(11)の作動が圧縮機能力増大側に移行することを抑制して、蒸発器(9)のフロスト発生を確実に防止できる。
また、請求項1に記載の発明によると、車室内への吹出空気の目標吹出空気温度(TAO)に対応する仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)、および車両窓ガラスの温度に対応する仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)を算出し、この仮の第1、第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)、(TEOa4)のうち、低い方の蒸発器目標吹出空気温度を選択し、この選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度が仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)よりも高いときは、この選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度を蒸発器目標吹出空気温度(TEO)として決定している。
これによると、上記のごとく選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度に基づいて圧縮機(11)の作動を制御するので、冷房時に車室内への吹出空気を必要温度に制御する温度制御機能、および車両窓ガラスの曇り防止のための除湿機能を確保できる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、算出手段(S107)は、外気温(Tam)に基づいて仮の第4蒸発器目標吹出空気温度(TEOa2)を算出するとともに、仮の第4蒸発器目標吹出空気温度(TEOa2)を、外気温(Tam)が高温側に変化すると高温側に変化するように算出し、
また、算出手段(S107)は、車室内相対湿度(RHr)に基づいて仮の第5蒸発器目標吹出空気温度(TEOa3)を算出するとともに、仮の第5蒸発器目標吹出空気温度(TEOa3)を、車室内相対湿度(RHr)が増大側に変化すると低温側に変化するように算出し、
仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)と仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)と仮の第4蒸発器目標吹出空気温度(TEOa2)と仮の第5蒸発器目標吹出空気温度(TEOa3)のうち、最も低い温度を前記低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度として選択することを特徴とする。
請求項に記載の発明のように、請求項1または2に記載の車両用空調装置において、圧縮機(11)は吐出容量を調整可能な可変容量型圧縮機とし、
制御手段(S108)によって可変容量型圧縮機(11)の吐出容量を制御するようにしてよい。
請求項に記載の発明のように、請求項1または2に記載の車両用空調装置において、圧縮機(11)は常に一定の吐出容量で作動する固定容量型圧縮機とし、
制御手段(S108)によって固定容量型圧縮機(11)の作動を断続制御するようにしてもよい。
請求項に記載の発明のように、請求項1または2に記載の車両用空調装置において、圧縮機(11)は回転数が調整可能な電動圧縮機とし、
制御手段(S108)によって電動圧縮機(11)の回転数を制御するようにしてもよい。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置において、送風機(8)は内気あるいは外気の少なくとも一方を吸入して送風するようになっており、内気を吸入する内気モード時に算出手段(S107)は、前記流入空気の熱量(Q)に関連する情報値として、前記送風機(8)の風量レベル(BLW)の他に、内気の温度および内気の湿度用い、
仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を、風量レベル(BLW)、内気の温度および内気の湿度が流入空気の熱量(Q)の増大側に変化すると高温側に変化するように算出し、
また、外気を吸入する外気モード時に算出手段(S107)は、前記流入空気の熱量(Q)に関連する情報値として、前記送風機(8)の風量レベル(BLW)の他に、外気の温度および外気の湿度用い、
仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を、送風機(8)の風量レベル(BLW)、外気の温度および外気の湿度が流入空気の熱量(Q)の増大側に変化すると高温側に変化するように算出することを特徴とする。
これによると、内気モード時および外気モード時の双方において、蒸発器流入空気の熱量(Q)をより的確に把握できるので、蒸発器(9)のフロスト防止制御をより的確に実行できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の全体構成の概要を示すもので、車両用空調装置は室内空調ユニットとして、前席側に配置される主空調ユニット1と後席側冷房ユニット26を備えている。主空調ユニット1は、車室内最前部の計器盤(図示せず)の内側部に配設されて、車室内の主に前席側領域を空調するものである。
主空調ユニット1はケース2を有し、このケース2内に車室内前席側へ向かって空気が送風される空気通路を構成する。このケース2の空気通路の最上流部に内気導入口3および外気導入口4を有する内外気切替箱5を配置している。この内外気切替箱5内に、内外気切替手段としての内外気切替ドア6を回転自在に配置している。
この内外気切替ドア6はサーボモータ7によって駆動されるもので、内気導入口3より内気(車室内空気)を導入する内気モードと外気導入口4より外気(車室外空気)を導入する外気モードとを切り替える。
内外気切替箱5の下流側には車室内に向かう空気流を発生させる電動式の前席側送風機8を配置している。この送風機8は、遠心式の送風ファン8aをモータ8bにより駆動するようになっている。送風機8の下流側にはケース2内を流れる空気を冷却する前席側蒸発器9を配置している。この蒸発器9は、送風機8の送風空気を冷却する冷房用熱交換器で、冷凍サイクル装置10を構成する要素の一つである。
なお、冷凍サイクル装置10は、圧縮機11の吐出側から、凝縮器12、受液器13および前席側減圧手段をなす膨張弁14を介して前席側蒸発器9に冷媒が循環するように形成された周知のものである。また、受液器13の出口側と圧縮機11の吸入側との間に、前席側膨張弁14および前席側蒸発器9と並列に、後席側減圧手段をなす膨張弁28および後席側蒸発器27が設けられ、前席側蒸発器9と後席側蒸発器27に冷媒が並列に循環するようになっている。
冷凍サイクル装置10においては、圧縮機11により冷媒が高温高圧に圧縮され、この圧縮機11から吐出された高圧ガス冷媒は凝縮器(放熱器)12に導入され、この凝縮器12にてガス冷媒は冷却用電動ファン12aにより送風される外気と熱交換して放熱し凝縮する。凝縮器12を通過した冷媒を受液器13にて液相冷媒と気相冷媒とに分離するとともに、液相冷媒を受液器13内に貯留する。
受液器13からの高圧液冷媒を前席側温度式膨張弁14にて低圧の気液2相状態に減圧し、この減圧後の低圧冷媒を上記の前席側蒸発器9において空調空気から吸熱して蒸発させるようになっている。同様に、受液器13からの高圧液冷媒は後席側温度式膨張弁28にて低圧の気液2相状態に減圧されて後席側蒸発器27に流入し、この低圧冷媒が後席側蒸発器27にて空調空気から吸熱して蒸発する。前後の蒸発器9、27において蒸発した後のガス冷媒は再度、圧縮機11に吸入され、圧縮される。
なお、前後の温度式膨張弁14、28は周知のごとく蒸発器出口の冷媒過熱度が所定値に維持されるように弁開度を自動調節するものである。冷凍サイクル装置10のうち、圧縮機11、凝縮器12、受液器13等の機器は、車両エンジンルーム(図示せず)内に配置されている。
一方、主空調ユニット1において、前席側蒸発器9の下流側にはケース2内を流れる空気を加熱する前席側ヒータコア15を配置している。このヒータコア15は車両エンジンの温水(エンジン冷却水)を熱源として、蒸発器9通過後の空気(冷風)を加熱する暖房用熱交換器であり、その側方にはヒータコア15をバイパスして空気が流れるバイパス通路16が形成してある。
蒸発器9とヒータコア15との間にエアミックスドア17を回転自在に配置してある。このエアミックスドア17はサーボモータ18により駆動されて、その回転位置(開度)が連続的に調節可能になっている。エアミックスドア17の開度によりヒータコア15を通る空気量(温風量)と、バイパス通路16を通過してヒータコア15をバイパスする空気量(冷風量)とを調節し、これにより、車室内前席側に吹き出す空気の温度を調節するようになっている。
ケース2の空気通路の最下流部には、車両の前面窓ガラスWに向けて空調風を吹き出すためのデフロスタ吹出口19、前席乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すための前席側フェイス吹出口20、および前席乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すための前席側フット吹出口21の計3種類の吹出口が設けられている。
これら吹出口19〜21の上流部にはデフロスタドア22、前席側フェイスドア23および前席側フットドア24が回転自在に配置されている。これらのドア22〜24は、図示しないリンク機構を介して共通のサーボモータ25によって開閉操作される。
次に、後席側冷房ユニット26について説明する。この後席側冷房ユニット26は車室内の後席側領域の冷房作用を向上するように車室内の後部側に配置される。後席側冷房ユニット26は空気通路を形成するケース26aを有し、このケース26aの上流側に内気(車室内空気)を吸入して送風する後席側送風機29が配置されている。この後席側送風機29は遠心式送風ファン29aをモータ29bにより駆動するようになっている。
後席側送風機29の下流側に前述の後席側蒸発器27を配置してケース26a内を流れる空気を冷却する。後席側蒸発器27で冷却された冷風は、後席側吹出口30から後席乗員の上半身側に向けて吹き出すようになっている。
次に、圧縮機11について説明すると、圧縮機11は、プーリ11a、ベルト等を介して車両エンジン(図示せず)の回転動力が伝達されて回転駆動される。本実施形態の圧縮機11は、外部からの制御信号により吐出容量を連続的に可変制御できる可変容量型圧縮機である。具体的には、斜板式の圧縮機において吐出圧と吸入圧を利用して斜板室の圧力を制御することにより、斜板の傾斜角度を可変してピストンのストロークを変化させ、これにより、圧縮機吐出容量を略0%〜100%の範囲で連続的に変化させることができる。 このような斜板式の可変容量型圧縮機11は周知である。本実施形態は、斜板式の可変容量型圧縮機の中でも特に特開2001−107854号公報等により公知になっている流量制御タイプの可変容量型圧縮機を圧縮機11として用いている。
この流量制御タイプの可変容量型圧縮機11の概要を説明すると、圧縮機11は容量制御弁110を備えている。この容量制御弁110は、圧縮機11の吐出冷媒流量に応じた差圧ΔPによる力F1を発生する差圧応動機構(図示せず)と、この吐出冷媒流量に応じた差圧による力F1と対抗する電磁力F2を発生する電磁機構(図示せず)とを内蔵している。この電磁機構の電磁力F2は、後述の図3に示す制御装置40から出力される制御電流Inによって決定される。
そして、この差圧ΔPに応じた力F1と電磁力F2に応じて変位する弁体(図示せず)により圧縮機11の斜板室(図示せず)の圧力、すなわち、制御圧Pcを変化させて斜板の傾斜角度を変化させ、それにより、吐出容量を連続的に変化させるようになっている。
なお、斜板式可変容量型圧縮機11においては、周知のように制御圧Pcの低下→斜板の傾斜角度の増加→ピストンストロークの増加→吐出容量の増加となり、逆に、制御圧Pcの上昇→斜板の傾斜角度の減少→ピストンストロークの減少→吐出容量の減少となるように吐出容量変更機構が構成されている。
ところで、上記電磁力F2は、差圧ΔPに応じた力F1に対抗する力であるから、電磁力F2を増減することにより目標差圧を決定することになり、現実の差圧ΔPがこの電磁力F2により決定される目標差圧となるように斜板室の制御圧Pcが制御され、吐出容量が変化することになる。更に、差圧ΔPと吐出冷媒流量は比例関係にあるから、目標差圧を決定することは目標吐出冷媒流量を決定することになる。
そして、電磁力F2は容量制御弁110の電磁機構に供給される制御電流Inに応じて決定されるから、図2に示すように、制御電流Inの増加に応じて目標差圧および目標吐出冷媒流量が増加する関係となる。
なお、制御電流Inは具体的には電流制御回路の構成上、デューティ制御により変化させる方式とするのが通常であるが、制御電流Inの値をデューティ制御によらず直接、連続的(アナログ的)に変化させてもよい。
また、斜板式可変容量型圧縮機11においては制御圧Pcの調整により吐出容量を100%から略0%付近まで連続的に変化させることができる。そして、吐出容量を略0%付近に減少することにより、圧縮機11が実質的に作動停止状態になる。従って、圧縮機11の回転軸をプーリ11a、ベルト等を介して車両エンジン側のプーリに常時連結するクラッチレスの構成とすることができる。しかし、圧縮機11の回転軸に必要に応じて電磁クラッチを装着して電磁クラッチにより圧縮機11への動力伝達を断続する構成としてもよい。
次に、図3により本実施形態の電気制御部の概要を説明すると、空調制御装置40は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成される。この空調制御装置40は、そのROM内に空調制御のための制御プログラムを記憶しており、その制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。
空調制御装置40の入力側にはセンサ群41からのセンサ検出信号、前席側空調パネル42からの操作信号および後席冷房パネル43からの操作信号が入力される。センサ群41には、前席側蒸発器9の空気吹出部に配置されて前席側蒸発器吹出空気温度Teを検出する前席側蒸発器温度センサ41aが設けられている。
更に、この前席側蒸発器温度センサ41aの他に、外気温(車室外温度)Tamを検出する外気センサ41b、内気温(車室内温度)Trを検出する内気センサ41c、車室内に入射する日射量Tsを検出する日射センサ41d、ヒータコア15、30に流入する温水(エンジン冷却水)温度Tw等を検出する水温センサ41e、車室内相対湿度RHrを検出する車室内湿度センサ41f、車速Vsを検出する車速センサ41g等がセンサ群41に設けられている。
前席側空調パネル42は、車室内の運転席前方の計器盤(図示せず)付近に配置されるものであって、乗員により操作される以下の操作スイッチ42a〜42eを有する。温度設定スイッチ42aは車室内前席側の設定温度の信号を出すものであり、内外気切替スイッチ42bは内外気切替ドア6による内気モードと外気モードをマニュアル設定する信号を出すものである。
吹出モードスイッチ42cは前席側吹出モードとして周知のフェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモード、およびデフロスタモードをマニュアル設定するための信号を出すものである。風量切替スイッチ42dは前席側送風機8のオンオフおよび前席側送風機8の風量切替をマニュアル設定するための信号を出すものである。
エアコンスイッチ42eは圧縮機11の作動状態と停止状態を切り替えるものであり、エアコンスイッチ42eをオフ状態にすると、容量制御弁110の制御電流Inを強制的に0にして、圧縮機11の吐出容量を略0容量にし、圧縮機11が実質的に停止状態となる。エアコンスイッチ42eをオン状態にすると、容量制御弁110に空調制御装置40で演算された所定の制御電流Inが出力される状態にして、圧縮機11を作動状態にする。
オートスイッチ42fは空調自動制御状態の指令信号を出すもので、オートスイッチ42fをオン状態にすると、エアコンスイッチ42eがオフ状態であっても、容量制御弁110に空調制御装置40で演算された所定の制御電流Inが出力される状態にして、圧縮機11を作動状態にし、かつ、各種空調機器の作動を自動制御する状態にする。
一方、後席冷房パネル43は車室内の後席側領域等に配置されるもので、後席側風量切替スイッチ43aを備えている。後席側風量切替スイッチ43aは後席側送風機29のオンオフおよび後席側送風機29の風量切替をマニュアル設定するための信号を出すものである。
空調制御装置40の出力側には、圧縮機11の容量制御弁110の電磁機構に設けられる電磁コイル110a、各機器の電気駆動手段をなすサーボモータ7、18、25、前席側送風機8のモータ8bおよび後席側送風機29のモータ29b等が接続され、これらの機器の作動が空調制御装置40の出力信号により制御される。
次に、上記構成において本実施形態の作動を説明する。最初に、車両用空調装置としての作動の概要を説明すると、まず、主空調ユニット1および後席側冷房ユニット26をともに作動させるときは、前席側空調パネル42のオートスイッチ42f(または風量切替スイッチ42d)および後席冷房パネル43の風量切替スイッチ43aを投入して、前後両方の送風機8、29を作動させ、両空調ユニット1、26に送風する。
そして、オートスイッチ42f(または圧縮機作動スイッチであるエアコンスイッチ42e)が投入されると、圧縮機11の容量制御弁110に空調制御装置40で演算された所定の制御電流Inが出力される状態となって、圧縮機11が所定の吐出容量の状態にて車両エンジンにより回転駆動され、圧縮機11が作動状態となる。この制御電流Inの演算については後述する。
圧縮機11の作動により、冷凍サイクル装置10において前後の蒸発器9、27に冷媒が並列に循環する。そのため、主空調ユニット1では送風空気を蒸発器9により冷却、除湿して、車室内の前席側空間へ空調風を吹き出すことができる。同様に、後席側冷房ユニット26においても、送風空気を蒸発器27により冷却、除湿して、車室内の後席側空間へ空調風を吹き出すことができる。
前後両方のユニット1、26を上記のように同時運転しているときは、前後の温度式膨張弁14、28がそれぞれ前後の蒸発器9、27の冷房熱負荷に対応した弁開度に調節され、その冷房熱負荷に対応した流量の冷媒が常時、各蒸発器9、27の流路を通過する。これにより、各蒸発器9、27の出口冷媒の過熱度を所定値に調節する。
なお、後席側冷房ユニット26を停止して、主空調ユニット1のみ単独運転するときは、オートスイッチ42fを投入し、後席側風量切替スイッチ43aをオフ状態とする。これにより、後席側送風機29が停止し、後席側蒸発器27に空気が送風されないので、後席側蒸発器27の出口冷媒がその雰囲気温度に対応する飽和状態となり、過熱度を持たない。
その結果、後席側温度式膨張弁28が閉弁状態、もしくは閉弁に近い状態となるので、冷凍サイクル装置10において後席側蒸発器27への冷媒の循環が停止され、前席側蒸発器9のみに冷媒が循環する。
次に、図4により空調制御装置40により実行される空調制御全体の概要を説明すると、先ず、ステップS101にて初期設定を行った後に、次のステップS102にてセンサ群41の検出信号、操作パネル42、43からの操作信号等を読み込む。
次に、ステップS103にて車室内前席側への吹出空気の目標吹出温度TAOを算出する。この目標吹出温度TAOは空調熱負荷変動にかかわらず、前席側操作パネル42の温度設定スイッチ42aにより乗員が設定した設定温度Tsetに車室内前席側を維持するために必要な車室内前席側への吹出空気温度であって、TAOは公知のごとく設定温度Tset、外気温Tam、内気温Tr、日射量Tsに基づいて算出する。
次に、ステップS104にて前席側送風機8の風量をTAO等に基づいて設定する。具体的には、図5のごとく、TAOの低温側および高温側で風量レベルを最大とし、そして、TAOの中間温度域にて風量レベルを最小にしている。ここで、風量レベルは、実際には前席側送風機8のモータ8bに印加される電圧レベルとして決定し、モータ8bの回転数を制御することにより前席側送風機8の風量を変化させるようになっている。
また、乗員が前席側操作パネル42の風量切替スイッチ42dを操作したときは、風量切替スイッチ42dにより設定される風量レベル(通常は4〜5段階程度の風量レベル)をステップS104にて設定する。
次に、ステップS105にてエアミックスドア17の開度制御をTAO等に基づいて行う。具体的には、エアミックスドア17の目標開度SWを、TAOと、前席側蒸発器温度センサ41aにより検出される前席側蒸発器吹出空気温度Teと、水温センサ41eにより検出される温水温度Twとに基づいて次式(1)により算出する。
SW={(TAO−Te)/(Tw−Te)}×100(%) (1)
エアミックスドア17の実際の開度がこの目標開度SWとなるように、サーボモータ18によりエアミックスドア17を駆動する。なお、SW=0(%)は、エアミックスドア17の最大冷房位置であり、バイパス通路16を全開し、ヒータコア15側の通風路を全閉する。これに対し、SW=100(%)は、エアミックスドア17の最大暖房位置であり、バイパス通路16を全閉し、ヒータコア15側の通風路を全開する。
次に、ステップS106にて前席側吹出モードの制御をTAO等に基づいて行う。具体的には、TAOが低温側から高温側へと変化するにつれて、前席側吹出モードをフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと順次切り替える。なお、乗員が前席側操作パネル42の吹出モードスイッチ42cを操作したときは、乗員操作による吹出モードをステップS106にて設定する。また、フットデフロスタモードとデフロスタモードは、吹出モードスイッチ42cの手動操作のみで設定される。
次に、ステップS107にて蒸発器9の吹出空気温度の目標値である蒸発器目標吹出空気温度TEOをTAO等に基づいて算出する。このTEOの算出方法の詳細は図6により後述する。
次に、ステップS108にて、上記蒸発器目標吹出空気温度TEOに基づいて圧縮機11の作動制御を行う。本実施形態では、可変容量型圧縮機11を用いているので、圧縮機容量制御のための制御電流Inを算出して、この制御電流Inを圧縮機11の容量制御弁110の電磁機構の電磁コイル110aに出力する。
この制御電流Inは基本的には、蒸発器吹出温度センサ41aにより検出される実際の前席側蒸発器吹出温度Teが蒸発器目標吹出空気温度TEOに近づくように算出される。具体的には、TeとTEOとの偏差En(En=Te−TEO)を算出し、この偏差Enに基づいてTeをTEOに近づけるための制御電流値Inを比例積分制御(PI制御)等によるフィードバック制御の手法にて算出する。
なお、本実施形態では、蒸発器目標吹出空気温度TEOを算出する算出手段が図4のステップS107により構成され、圧縮機11の作動を制御する制御手段が図4のステップS108により構成される。
次に、蒸発器目標吹出空気温度TEOの具体的算出方法を図6のフローチャートにより説明する。図6の制御ルーチンではまず、ステップS201にて空調の作動状態がフルエアコンモードの状態にあるか判定する。ここで、フルエアコンモードとは、冷凍サイクルの圧縮機11が起動した直後の、所定時間(例えば、30秒程度)以内の状態にあることを言う。つまり、圧縮機11の起動直後における、蒸発器急速冷却の必要のある状態をフルエアコンモードとしている。
空調の作動状態がフルエアコンモードであるときはステップS202にてフルエアコンモードのための仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOaを外気温Tamの関数「f1(Tam)」として算出する。このTEOaは具体的には図7に示すように、外気温Tamの高温側(例えば、Tam≧15℃)ではTEOa=3℃に固定し、一方、外気温Tamの低温側(例えば、Tam≦10℃)ではTEOa=4℃に固定し、そして、外気温Tamが15℃と10℃との間にあるときは、TEOaを3℃と4℃との間で徐変させるように決定される。
このように、フルエアコンモード時に蒸発器目標吹出空気温度TEOを3℃〜4℃という低温域に設定することにより、蒸発器9の冷却能力を高めることができる。
空調の作動状態がフルエアコンモードでないときは、ステップS201からステップS203に進み、前席側吹出モードがデフロスタモードにあるか判定する。ここで、デフロスタモードはデフロスタ吹出口19から車両前面窓ガラスWに向けて空調風を吹き出す吹出モードであって、車両前面窓ガラスWの曇り除去を目的としている。従って、デフロスタモードの設定時は空調風の除湿能力を高める必要がある。
そこで、デフロスタモード時には、ステップS203からステップS204に進み、デフロスタモードのための仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOaを外気温Tamの関数「f2(Tam)」として算出する。
このステップS204のTEOaは具体的には図8に示すように外気温Tamの低温側(例えば、Tam≦6℃)ではTEOa=1℃に固定し、低外気温時における除湿能力を確保する。一方、外気温Tamの高温側(例えば、Tam≧15℃)ではTEOa=3℃に固定し、そして、外気温Tamが6℃と15℃との間にあるときは、TEOaを3℃と4℃との間で徐変させるように決定される。
前席側吹出モードがデフロスタモードでないときはステップS205に進み、空調作動の定常状態における仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOaを算出する。このTEOaは、具体的には、次の4つの仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOa1〜TEOa4のうち、最も低い温度を選択する。
まず、仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOa1は、冷房時に車室内吹出空気温度を目標吹出温度TAOにするために必要な温度であって、このTEOa1は、具体的にはTAO−5℃として算出される温度と、後席側冷房ユニット26の作動時に外気温Tamの関数「f3(Tam)」として算出される温度のうち低い方の温度が選択される。
後者の温度「f3(Tam)」は具体的には図9に示すように外気温Tamの低温側(例えば、Tam≦10℃)では温度「f3(Tam)」=3℃に固定し、一方、外気温Tamの高温側(例えば、Tam≧15℃)では温度「f3(Tam)」=4℃に固定し、そして、外気温Tamが10℃と15℃との間にあるときは、温度「f3(Tam)」を3℃と4℃との間で徐変させるように決定される。
なお、TEOa1の最低温度は、温度「f3(Tam)」以上とし、TEOa1の最高温度は、蒸発器9からの臭い発生防止のために所定の固定値例えば、11℃に設定するようになっている。
次に、仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOa2は、車両窓ガラスの曇り防止のための除湿能力を確保することを目的とした温度であって、このTEOa2は外気温Tamの関数「f4(Tam)」として算出されるものである。具体的には図10に示すように、TEOa2は外気温Tamの低温側(例えば、Tam≦5℃)ではTEOa2=1℃に固定して、低外気温時における除湿能力を確保するようにしている。
そして、外気温Tamが6℃になると、TEOa2=3℃とし、外気温Tamが6℃〜7℃の間では、TEOa2を外気温Tamの上昇に伴って3℃から20℃に向かって上昇させ、20℃をTEOa2の上限値にしている。
次に、仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOa3は、車室内を快適な湿度状態(例えば相対湿度:40%付近)に制御することを目的とした温度であって、このTEOa3は具体的には、3℃〜11℃の範囲において湿度センサ41fにより検出される車室内相対湿度RHrに基づいて決定される。つまり、車室内相対湿度RHrが40%付近より高くなると、TEOa3を低温側に変化させて蒸発器9の除湿能力を上昇させ、一方、車室内相対湿度が40%付近より低くなると、TEOa3を高温側に変化させて除湿能力を低下させ圧縮機11の駆動動力を低下させる。
次に、仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOa4も、上記TEOa2と同様に、車両窓ガラスの曇り防止のための除湿能力を確保することを目的とした温度であって、次のごとき考え方で決定される。
すなわち、車両窓ガラスの曇りは、基本的には、車両窓ガラス温度が低くなるほど発生しやすくなり、また、車両窓ガラス内面付近の車室内相対湿度RHrが高くなるほど発生しやすくなる。
そこで、車両窓ガラス温度に関係する情報値、例えば、外気温Tam、車速Vs、日射量Ts等が車両窓ガラス温度の低温側に移行するとTEOa4を低温側に変化させ、これらの車両窓ガラス温度に関係する情報値が逆に車両窓ガラス温度の高温側に移行するとTEOa4を高温側に変化させる。
また、車室内相対湿度RHrが高くなるほどTEOa4を低温側に変化させる。また、降雨状態の時は、非降雨時に比較してTEOa4を低温側に変化させる。なお、降雨状態は車両ワイパー作動信号等に基づいて判定できる。
このTEOa4の最低温度は、外気温Tamの関数「f5(Tam)」として算出される。具体的には、図11に示すように、外気温Tamの低温側(例えば、Tam≦10℃)ではTEOa4の最低温度を1℃に固定して、低外気温時における除湿能力を確保するようにしている。
そして、TEOa4の最低温度は、外気温Tamが10℃から15℃まで上昇するに伴って1℃から4℃まで上昇させ、4℃を上限値にしている。これに対し、TEOa4の最高温度は蒸発器9からの臭い発生防止のために所定の固定値例えば、11℃に設定している。
次に、ステップS206においては、仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObを風量レベルBLWの関数「f6(BLW)」として算出する。具体的には、TEObを図12に示すように風量レベルBLWが最低値「1」のときは最低温度の1℃とし、風量レベルBLWの増加とともにTEObを比例的に上昇させ、風量レベルBLWが最高値「31」に到達すると、TEObを最高温度の5℃に上昇させるようになっている。
次に、ステップS207においては、上記のステップS202、S204、S205のいずれか1つで決定された仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOaよりも、ステップS206で算出される風量レベルBLWに応じた仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObの方が高いか判定する。後者の風量レベルBLWに応じた仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObの方が高いときはステップS208に進み、蒸発器目標吹出空気温度TEOを風量レベルBLWに応じた仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObとする。
これに対し、前者の仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOaの方が高いときはステップS209に進み、蒸発器目標吹出空気温度TEOをこの前者の仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOaとする。
ところで、「発明が解決しようとする課題」の欄にて既述したように、圧縮機11の起動後の経過時間が経過して、蒸発器9の冷房熱負荷が比較的小さい定常状態になって、図5に示す風量レベルが最小レベル近傍に自動制御されている場合に、例えば、乗員が空調操作パネル42の風量切替スイッチ42dを手動操作して、風量を最大風量側にマニュアル設定すると、蒸発器9への流入空気風量が急増して蒸発器9の冷房熱負荷が増大する。その結果、蒸発器9の吹出空気温度Teが上昇する。この蒸発器吹出空気温度Teの上昇を温度センサ41aによって検出すると、空調制御装置40では容量制御の制御電流Inを増大して圧縮機11の吐出容量を増大しようとする。
しかし、本実施形態においては、上述のように、風量レベルBLWの増加とともに上昇する仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObをステップS206で算出し、この風量レベルBLWに応じた仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObが、車室内吹出空気温度の制御、窓ガラス曇り防止、車室内湿度の快適範囲への制御等を目的とした、他の仮の蒸発器目標吹出空気温度TEOaよりも高いときは、この風量レベルBLWに応じた仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObを最終的に蒸発器目標吹出空気温度TEOとしている。
このことは、換言すると、風量レベルBLWに応じた仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObを蒸発器目標吹出空気温度TEOの最低値として決定することになる。
これにより、蒸発器9への流入空気風量の増加に伴って蒸発器吹出空気温度Teが上昇しても、風量レベルBLWの増加に伴って蒸発器目標吹出空気温度TEOを上昇させ、TeとTEOとの偏差の増大を抑制できる。その結果、蒸発器9への流入空気風量の急増時における容量制御電流Inの増大、ひいては圧縮機吐出容量の増大→冷媒循環流量の増大を抑制できる。そのため、蒸発器9の冷却能力が増大して蒸発器9の表面温度(フィン表面温度)が風量増加前に比較して低下するという現象を回避でき、蒸発器9のフロスト(霜付き)を未然に防止できる。
(第2実施形態)
蒸発器吹出空気温度Teは、蒸発器9への流入空気の熱量Qの影響を受けて変化する。ここで、蒸発器流入空気の熱量Qとは、乾き空気の熱量と、乾き空気を混合している水蒸気の熱量との合計で表される。空調装置では送風機8により蒸発器9に対して空気を常時送風しているので、送風機8の単位時間当たりの質量風量(kg/h)と、蒸発器流入空気の単位質量当たりの熱量(kJ/kg)との積により蒸発器流入空気の熱量Qを表すことができる。そのため、蒸発器流入空気の熱量Qの単位は(kJ/h)となる。
ところで、第1実施形態では、上記蒸発器流入空気の熱量Qに関連する情報値の代表として、送風機8の風量、より具体的には、空調制御装置40において算出される風量レベルBLWを用いて、この風量レベルBLWに応じた仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObを決定しているが、上記説明から理解されるように、蒸発器流入空気の風量に加えて、乾き空気の熱量および水蒸気の熱量をも考慮して、仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObを決定すれば、蒸発器9のフロスト防止にとってより適切な蒸発器目標吹出空気温度TEOの最低値を決定できる。
第2実施形態はこのような考え方を具体的に実施する具体例であり、図13は第2実施形態による蒸発器目標吹出空気温度TEOの算出方法を示すフローチャートである。図13のステップS201〜S205およびステップS207〜S209は図6と同じである。従って、図13のステップS206aおよびS206bが図16のステップS206と相違しているだけである。
図13のステップS206aでは、蒸発器流入空気の熱量Qを算出する。蒸発器流入空気は内気と外気とに切り替えられるので、この熱量Qの算出は内気モード時と外気モード時とに分けて行う。
内気モード時は、熱量Qを下記(2)式のように蒸発器流入空気の風量Va、内気温Trおよび車室内相対湿度RHrの関数として算出する。すなわち、
Q=f7(kVa・Va、kTr・Tr、kRHr・RHr) (2)
ここで、kVa、kTr、kRHrはそれぞれVa、Tr、RHrに対する係数(ゲイン)である。なお、Vaとして、第1実施形態での風量レベルBLWを代用できる。上記(2)式によると、蒸発器9に流入する内気の持つ全熱量を算出できる。
これに対し、外気モード時は、熱量Qを下記(3)式のように蒸発器流入空気の風量Va、外気温Tamおよび外気相対湿度RHamの関数として算出する。すなわち、
Q=f8(kVa・Va、kTam・Tam、kRHam・RHam) (3)
ここで、kVa、kTam、kRHamはそれぞれVa、Tam、RHamに対する係数(ゲイン)である。なお、Vaはこの場合も、風量レベルBLWで代用できる。また、外気相対湿度RHamは外気湿度センサを車両の外気雰囲気と接する部位に追加設置して検出すればよい。上記(3)式によると、蒸発器9に流入する外気の持つ全熱量を算出できる。
次に、図13のステップS206bでは、仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObを上記蒸発器流入空気の熱量Qの関数「f9(Q)」として算出する。具体的には、図14に示すように、熱量Qが第1所定値Q1以下であると、TEObを最低温度の1℃とし、熱量Qが第1所定値Q1から第2所定値Q2(Q2>Q1)に向かって増加すると、TEObを最低温度の1℃から最高温度の5℃に向かって上昇させる。そして、熱量Qが第2所定値Q2以上になると、TEObを最高温度の5℃に維持するようになっている。
このように、第2実施形態によると、蒸発器流入空気の風量に加えて、流入空気の温度および相対湿度をも考慮して、蒸発器流入空気の熱量Qを算出し、この蒸発器流入空気の熱量Qに基づいて、仮の蒸発器目標吹出空気温度TEObを決定するから、蒸発器9のフロスト防止をより適切に実行できる。また、熱量Qが小さいときは、蒸発器目標吹出空気温度TEOの最低値を不用意に高めることもない。
(第3実施形態)
なお、第1、第2実施形態では、圧縮機11として可変容量型圧縮機を用いる場合について説明したが、第3実施形態は圧縮機11として、電磁クラッチを有する固定容量型圧縮機を用い、固定容量型圧縮機11の作動を電磁クラッチにより断続制御して、圧縮機11の稼働率を変化させ、それにより、蒸発器吹出空気温度Teを制御する車両用空調装置に関する。
図15は第3実施形態により固定容量型圧縮機11の作動を断続(ON−OFF)する際の制御判定値を示す特性図であって、実際の蒸発器吹出空気温度Teが第1制御判定値Aeまで低下すると、固定容量型圧縮機11の作動を停止(OFF)し、そして、実際の蒸発器吹出空気温度Teが第2制御判定値Ae+αまで上昇すると、固定容量型圧縮機11を作動(0N)状態に復帰させる。
ここで、第2制御判定値は第1制御判定値Aeよりα(例えば1℃)高い温度であり、このように第1制御判定値Aeと第2制御判定値Ae+αとの間にαのヒステリシス幅を設定することにより、圧縮機断続作動のハンチングを防止する。
そして、第1制御判定値Aeを図12に示すf6(BLW)=TEObのように風量レベルBLWに応じて決定するか、あるいは図14に示すf9(Q)=TEObのように蒸発器流入空気の熱量Qに応じて決定する。
これにより、第3実施形態のごとく固定容量型圧縮機11の作動を断続制御して蒸発器吹出空気温度Teを制御する車両用空調装置においても、第1、第2実施形態と同様に、蒸発器9のフロストを確実に防止できる。
(第4実施形態)
第1、第2実施形態では、圧縮機11として、吐出容量の変更により吐出流量を制御する流量制御タイプの可変容量型圧縮機11を用いる場合について説明したが、第4実施形態では図16に示すように圧縮機11として電動圧縮機を用いている。この電動圧縮機11は、モータ11bと、モータ11bにより駆動される圧縮機構部11cとを一体化したものである。モータ11bは例えば、3相交流モータであり、また、圧縮機構部11cは例えば周知のスクロール式圧縮機構である。
モータ11bに付与される3相交流電圧の周波数をインバータ11dにより可変制御することによりモータ回転数を制御し、モータ回転数の高低に応じて電動圧縮機11の冷媒吐出流量を増減できる。インバータ11dは空調用制御装置40の制御出力により制御される。
第4実施形態によると、蒸発器目標吹出空気温度TEOと実際の蒸発器吹出空気温度Teとの偏差に応じてモータ回転数を制御するに際して、蒸発器目標吹出空気温度TEOを第1実施形態または第2実施形態と同様に決定することにより、蒸発器9のフロスト防止効果を向上できる。
(第5実施形態)
第1、第2実施形態では、圧縮機11として、吐出容量の変更により吐出流量を制御する流量制御タイプの可変容量型圧縮機を用いる場合について説明したが、第5実施形態では、図17のように圧縮機11として、吐出容量の変更により冷凍サイクルの低圧圧力(吸入圧)Psを制御する低圧制御タイプの可変容量型圧縮機11を用いる。
この第5実施形態で用いる低圧制御タイプの可変容量型圧縮機11では、容量制御弁110aの電磁機構の電磁力と低圧圧力Psとの釣り合いによって弁体の位置を変化させ、この弁体の位置の変化により斜板室の圧力(制御圧)を制御して斜板の傾斜角度を変化して圧縮機吐出容量を略0%〜100%の範囲で連続的に変化させることができる。
容量制御弁110aの電磁機構に入力される制御電流Inは、図17に示すように低圧圧力Psの目標圧力を決定するものであり、制御電流Inが増加すると低圧圧力Psの目標圧力が低下するようになっている。
従って、制御電流Inの増加により圧縮機吐出容量が増大方向に変化するので、制御電流Inの増減により圧縮機11の吐出容量、ひいては吐出冷媒流量が増減して実際の低圧圧力Psを上下させて、蒸発器9の吹出空気温度が所定の目標吹出空気温度(低圧圧力Psの目標圧力に対応した温度)となるように蒸発器9の冷却能力を制御できる。
このような低圧制御タイプの可変容量型圧縮機11を用いるものにおいても、蒸発器目標吹出空気温度TEOを第1実施形態または第2実施形態と同様に決定することにより、蒸発器9のフロスト防止効果を向上できる。
(他の実施形態)
なお、第1実施形態では、圧縮機11の吸入側に前席側蒸発器9および後席側蒸発器27を並列接続するデュアルエアコンタイプの冷凍サイクル装置10について説明したが、、圧縮機11の吸入側に1つの蒸発器9、すなわち、前席側蒸発器9のみを接続するシングルエアコンタイプの冷凍サイクル装置10においても本発明を同様に適用できることはもちろんである。
また、本発明は車両用空調装置に限らず、他の分野の空調装置に対しても適用可能である。
本発明の第1実施形態による冷凍サイクル装置を含む車両用空調装置の全体構成図である。 第1実施形態で用いる流量制御タイプの可変容量型圧縮機における作動特性図である。 第1実施形態における電気制御部の概略ブロック図である。 第1実施形態による空調制御全体の概略フローチャートである。 第1実施形態による風量レベル算出のための特性図である。 図4の空調制御における蒸発器目標吹出空気温度を算出する具体例を示す詳細フローチャートである。 第1実施形態による仮の蒸発器目標吹出空気温度算出のための特性図である。 第1実施形態による仮の蒸発器目標吹出空気温度算出のための特性図である。 第1実施形態による仮の蒸発器目標吹出空気温度算出のための特性図である。 第1実施形態による仮の蒸発器目標吹出空気温度算出のための特性図である。 第1実施形態による仮の蒸発器目標吹出空気温度算出のための特性図である。 第1実施形態による仮の蒸発器目標吹出空気温度算出のための特性図である。 第2実施形態による蒸発器目標吹出空気温度を算出する具体例を示す詳細フローチャートである。 第2実施形態による仮の蒸発器目標吹出空気温度算出のための特性図である。 第3実施形態による圧縮機断続作動のための特性図である。 第4実施形態による電動圧縮機駆動のための概略ブロック図である。 第5実施形態による低圧制御タイプの可変容量型圧縮機の作動特性図である。
符号の説明
1…主空調ユニット、8…送風機、9…蒸発器、11…圧縮機、40…空調用制御装置、
41a…温度センサ(温度検出手段)、110…容量制御弁。

Claims (6)

  1. 車室内に向かって空気を送風する送風機(8)と、
    前記送風機(8)の送風通路に配置され、空気を冷却する蒸発器(9)と、
    前記蒸発器(9)の出口側の冷媒を吸入して圧縮する圧縮機(11)と、
    前記蒸発器(9)の吹出空気温度を検出する温度検出手段(41a)と、
    前記蒸発器(9)の吹出空気温度の目標値である蒸発器目標吹出空気温度(TEO)を算出する算出手段(S107)と、
    前記温度検出手段(41a)の検出温度が前記蒸発器目標吹出空気温度(TEO)に維持されるように前記圧縮機(11)の作動を制御する制御手段(S108)とを備え、
    前記算出手段(S107)は、少なくとも、車室内への吹出空気の目標吹出空気温度(TAO)に基づいて仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)を算出するとともに、前記仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)を、前記目標吹出空気温度(TAO)が低温側に変化すると低温側に変化するように算出し、
    また、前記算出手段(S107)は、車両窓ガラスの温度に関係する情報値に基づいて仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)を算出するとともに、前記仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)を、前記車両窓ガラスの温度が低温側に変化すると低温側に変化するように算出し、
    更に、前記算出手段(S107)は、少なくとも前記送風機(8)の風量レベル(BLW)を含む前記蒸発器(9)に流入する空気の熱量(Q)に関連する情報値に基づいて仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を算出するとともに、前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を、前記送風機(8)の風量レベル(BLW)が増大側に変化して前記流入空気の熱量(Q)が増大すると高温側に変化するように算出し、
    前記仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)と前記仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)のうち、低い方の蒸発器目標吹出空気温度を選択し、
    この選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度よりも前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)が高いときは、前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を前記蒸発器目標吹出空気温度(TEO)として決定し、
    前記選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度が前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)よりも高いときは、前記選択された低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度を前記蒸発器目標吹出空気温度(TEO)として決定することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記算出手段(S107)は、外気温(Tam)に基づいて仮の第4蒸発器目標吹出空気温度(TEOa2)を算出するとともに、前記仮の第4蒸発器目標吹出空気温度(TEOa2)を、前記外気温(Tam)が高温側に変化すると高温側に変化するように算出し、
    また、前記算出手段(S107)は、車室内相対湿度(RHr)に基づいて仮の第5蒸発器目標吹出空気温度(TEOa3)を算出するとともに、前記仮の第5蒸発器目標吹出空気温度(TEOa3)を、前記車室内相対湿度(RHr)が増大側に変化すると低温側に変化するように算出し、
    前記仮の第1蒸発器目標吹出空気温度(TEOa1)と前記仮の第2蒸発器目標吹出空気温度(TEOa4)と前記仮の第4蒸発器目標吹出空気温度(TEOa2)と前記仮の第5蒸発器目標吹出空気温度(TEOa3)のうち、最も低い温度を前記低い方の仮の蒸発器目標吹出空気温度として選択することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記圧縮機(11)は吐出容量を調整可能な可変容量型圧縮機であり、
    前記制御手段(S108)は前記可変容量型圧縮機(11)の吐出容量を制御するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記圧縮機(11)は常に一定の吐出容量で作動する固定容量型圧縮機であり、
    前記制御手段(S108)は前記固定容量型圧縮機(11)の作動を断続制御するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  5. 前記圧縮機(11)は回転数が調整可能な電動圧縮機であり、
    前記制御手段(S108)は前記電動圧縮機(11)の回転数を制御するようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  6. 前記送風機(8)は内気あるいは外気の少なくとも一方を吸入して送風するようになっており、
    前記内気を吸入する内気モード時に前記算出手段(S107)は、前記流入空気の熱量(Q)に関連する情報値として、前記送風機(8)の風量レベル(BLW)の他に、前記内気の温度および前記内気の湿度用い、
    前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を、前記風量レベル(BLW)、前記内気の温度および前記内気の湿度が前記流入空気の熱量(Q)の増大側に変化すると高温側に変化するように算出し、
    また、前記外気を吸入する外気モード時に前記算出手段(S107)は、前記流入空気の熱量(Q)に関連する情報値として、前記送風機(8)の風量レベル(BLW)の他に、前記外気の温度および前記外気の湿度用い、
    前記仮の第3蒸発器目標吹出空気温度(TEOb)を、前記送風機(8)の風量レベル(BLW)、前記外気の温度および前記外気の湿度が前記流入空気の熱量(Q)の増大側に変化すると高温側に変化するように算出することを特徴とする請求項1ないしいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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