JP4274515B2 - 内視鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡を利用して処置具を用いるために、挿入部内に挿通配置された処置具挿通チャンネルに処置具を導入するための処置具導入路が操作部に設けられている。
【0003】
そのような、処置具導入路の入口である処置具挿入口は、使い勝手の上から斜め上方に向けて開口配置されている。その結果、処置具導入路は、処置具挿入口から略真っ直ぐに形成された直線部と、その直線部の奥において処置具挿通チャンネルの基端開口に向けて滑らかにカーブして形成されたカーブ部とを有するのが普通である。
【0004】
しかし、単純にそのように構成すると、処置具の先端硬質部等が処置具導入路のカーブ部で引っ掛かって、にっちもさっちもいかなくなってしまう場合がある。そこで従来は、例えば特許文献1に記載されているように、カーブを含む平面上における処置具導入路の内径を直線部の内径より大きく縦長に形成していた。
【0005】
【特許文献1】
実公平4−6727号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際に処置具の先端硬質部が処置具導入路を通過する際に引っ掛かるのは、直線部からカーブ部にまたがる位置なので、上述のように処置具導入路のカーブ部の断面形状だけを縦長に形成してもその効果は小さく、依然として処置具挿入時に先端硬質部が引っ掛かって、にっちもさっちもいかなくなる場合があった。
【0007】
そこで本発明は、処置具が挿入される際に処置具の先端硬質部が引っ掛かり難くて、処置具を処置具挿通チャンネルにスムーズに挿脱させることができる内視鏡を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡は、挿入部内に挿通配置された処置具挿通チャンネルに処置具を導入するための処置具導入路が、処置具挿入口から略真っ直ぐに形成された直線部と、その直線部の奥において処置具挿通チャンネルの基端開口に向けて滑らかにカーブして形成されたカーブ部とを有する内視鏡において、処置具導入路の軸線に対して垂直な断面の断面形状を、少なくとも直線部の中程位置からカーブ部の中程位置までの範囲において、カーブを含む平面の方向に細長い略長円形状に形成したものである。
【0009】
なお、処置具導入路の断面形状が、両端付近を除いて略全長にわたって略長円形状に形成されていてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図3は内視鏡の操作部1を示しており、その下端には挿入部2の基端が連結されている。
【0011】
挿入部2内に全長にわたって挿通配置された例えば四フッ化エチレン樹脂チューブ等からなる処置具挿通チャンネル3の基端は操作部1内に導入されて、操作部1の下端付近から斜め上方に向けて突出形成された処置具挿入部4内の処置具導入路10に連通接続されている。50は、処置具導入路10の入口部分に着脱自在に取り付けられたゴム製の鉗子栓である。
【0012】
処置具挿入部4の根元付近の内部において処置具挿通チャンネル3から分岐された吸引チャンネル5は、操作部1の上半部に配置されている吸引操作弁6のシリンダ体7に接続されている。8は吸引操作釦である。
【0013】
図1は処置具挿入部4付近を示しており、処置具挿通チャンネル3の基端開口は、ステンレス鋼製パイプを滑らかにカーブさせて形成されたチャンネル接続パイプ11に、金属製の接続管3aを介して接続されている。
【0014】
処置具挿入部4の根元部分にはステンレス鋼製の分岐接続部材12が配置されていて、その分岐接続部材12に形成されたT字状の管路には、貫通路の下端側にチャンネル接続パイプ11が接続され、側面の分岐端側に接続パイプ13を介して吸引チャンネル5が接続されている。14は、分岐接続部材12に対する接続パイプ13の取り付け座である。
【0015】
15は、処置具挿入部4内に配置されたステンレス鋼製の引き寄せ筒体であり、その上端側に形成された鍔15aが処置具挿入部4に形成されている孔の段部に引っ掛かることにより、引き寄せ筒体15が処置具挿入部4の底付近より奥に入ることができないようになってる。
【0016】
引き寄せ筒体15の下端側部分には、分岐接続部材12の上端部分に形成されている雄ネジと螺合する雌ネジが形成されていて、両ネジを図1に示されるように螺合させることにより、分岐接続部材12が、引き寄せ筒体15によって処置具挿入部4の底部内に引き寄せられて固定される。
【0017】
分岐接続部材12と引き寄せ筒体15とのあい対向する端面の各軸線位置にはほぼ同寸法の管路開口が向かい合わせに形成されていて、その間にシール用のOリング16が挟み込まれている。
【0018】
処置具挿入部4に形成されている貫通孔の上半部には、ステンレス鋼製の処置具挿入口金18が、貫通孔の口元付近に螺合する押さえ管19によって押圧固定されている。
【0019】
引き寄せ筒体15と処置具挿入口金18とのあい対向する端面の各軸線位置には、ほぼ同寸法の管路開口が向かい合わせに形成されていて、その間に環状パッキング17が挟み込まれている。環状パッキング17の内部孔は、引き寄せ筒体15と処置具挿入口金18の各管路開口に対してほぼ段差の生じない寸法形状に形成されている。
【0020】
そのような処置具挿入口金18の外端開口が処置具を差し込むための処置具挿入口10aになっていて、処置具挿入口10aの内側部分は注射筒を差し込めるように先細りのテーパ孔18aになっている。
【0021】
このようにして、処置具挿通チャンネル3に処置具を導入するための処置具導入路10が、処置具挿入口金18、環状パッキング17、引き寄せ筒体15、分岐接続部材12及びチャンネル接続パイプ11に形成されている。
【0022】
そして、そのうちの処置具挿入口金18、環状パッキング17、引き寄せ筒体15及び分岐接続部材12の部分は、処置具挿入口10aから略真っ直ぐな直線部であり、チャンネル接続パイプ11の部分は、直線部から処置具挿通チャンネル3の基端開口に向けて滑らかにカーブするカーブ部になっている。
【0023】
そのような処置具導入路10のうち、基端である処置具挿入口金18のテーパ孔18aと先端であるチャンネル接続パイプ11の接続管3aへの接続部付近を除く全範囲(図1に砂目状に示される部分)の断面形状が、図2に示されるように長円形状に形成されている。なお、図1及び図2に砂目状に示されている部分は空間である。
【0024】
即ち、処置具導入路10の断面形状(軸線に対して垂直な断面の断面形状)は、両端付近を除いて、カーブ部のカーブを含む平面の方向に細長い長円形状に形成されている。
【0025】
したがって、図示されていない処置具が処置具導入路10を通過する際に、処置具導入路10の直線部からカーブ部にまたがる範囲において処置具の先端硬質部が引っ掛かり難くて、処置具を処置具挿通チャンネル3にスムーズに挿脱させることができる。
【0026】
なお、そのように処置具をスムーズに挿脱するためには、必ずしも処置具導入路10の断面形状を全範囲をわたって長円形状に形成するまでの必要はなく、少なくとも直線部の中程位置からカーブ部の中程位置までの範囲において、カーブを含む平面の方向に細長い長円形状に形成すればよい。
【0027】
また、その断面形状が厳密な意味での長円形状である必要はなく、例えばある程度楕円に近い形状等であっても差し支えない。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、処置具導入路の軸線に対して垂直な断面の断面形状を、少なくとも直線部の中程位置からカーブ部の中程位置までの範囲において、カーブを含む平面の方向に細長い略長円形状に形成したことにより、処置具が挿入される際に処置具導入路の直線部からカーブ部にまたがる部分に処置具の先端硬質部が引っ掛かり難くて、処置具を処置具挿通チャンネルにスムーズに挿脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の内視鏡の処置具挿入部付近の側面断面図である。
【図2】本発明の実施例の内視鏡の処置具導入路の、軸線に対して垂直な断面の断面形状を示す断面図(図1におけるII−II断面図)である。
【図3】本発明の実施例の内視鏡の操作部の側面図である。
【符号の説明】
1 操作部
2 挿入部
3 処置具挿通チャンネル
4 処置具挿入部
10 処置具導入路
10a 処置具挿入口
11 チャンネル接続パイプ(処置具導入路/カーブ部)
12 分岐接続部材(処置具導入路/直線部)
15 引き寄せ筒体(処置具導入路/直線部)
17 環状パッキング(処置具導入路/直線部)
18 処置具挿入口金(処置具導入路/直線部)
Claims (2)
- 挿入部内に挿通配置された処置具挿通チャンネルに処置具を導入するための処置具導入路が、処置具挿入口から略真っ直ぐに形成された直線部と、その直線部の奥において上記処置具挿通チャンネルの基端開口に向けて滑らかにカーブして形成されたカーブ部とを有すると共に、上記直線部と上記カーブ部との間に挟設された分岐接続部材に、上記直線部と上記カーブ部とを略真っ直ぐにつないで上記処置具導入路の一部をなす処置具通過孔とその途中から吸引チャンネルに連通するように分岐された分岐孔とが形成された内視鏡において、
上記処置具導入路の、軸線に対して垂直な断面の断面形状を、上記分岐接続部材に形成されている上記処置具通過孔を含めて少なくとも上記直線部の中程位置から上記カーブ部の中程位置までの範囲において、上記カーブの内外周に対し略直交する方向に細長い略長円形状に形成すると共に、上記分岐孔を上記処置具通過孔の外周側長径端部分に開口形成したことを特徴とする内視鏡。 - 上記処置具導入路の断面形状が、両端付近を除いて略全長にわたって略長円形状に形成されている請求項1記載の内視鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002307807A JP4274515B2 (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 内視鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002307807A JP4274515B2 (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 内視鏡 |
Publications (2)
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JP2004141283A JP2004141283A (ja) | 2004-05-20 |
JP4274515B2 true JP4274515B2 (ja) | 2009-06-10 |
Family
ID=32454114
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002307807A Expired - Lifetime JP4274515B2 (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | 内視鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4274515B2 (ja) |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002307807A patent/JP4274515B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004141283A (ja) | 2004-05-20 |
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