JP4272380B2 - Anti-vibration structure of anisotropic damper and mechanical chassis - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、振動伝達経路にあって振動を減衰させるダンパーに関する。より具体的には、車載用、民生用を含めた音響機器、映像機器、情報機器、各種精密機器等に用いられるCD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、ハードディスク等の磁気ディスクといったような、各種ディスク状記録媒体の非接触読取り機構を実装するメカニカルシャーシと、それを囲う外装部材との間で伝達される外乱振動や内乱振動を減衰させるのに好適なダンパーと、該メカニカルシャーシの防振構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前述のようなディスク状記録媒体(以下、単に「ディスク」と略称する。)については、記録されたデータが光学ピックアップや磁気ヘッドを利用して非接触方式で読取られる。このような非接触読取り機構はメカニカルシャーシに実装されているが、メカシャーシを外装部材に備える前述のような各種機器については、読取り方式が非接触であるが故に様々な防振対策が施されており、その一例としては、外装部材とメカニカルシャーシとの間にダンパーを介在させて、メカニカルシャーシを浮動状態で弾性的に防振支持する例が知られている。
【0003】
図7で示すのはその第1の従来例であり、1が外装部材で、2がメカニカルシャーシである。このメカニカルシャーシ2にはディスク3が装着され、ディスク3に記録されたデータはメカニカルシャーシ2に実装された非接触読取り機構によって読み出されることになる。メカニカルシャーシ2と外装部材1との間にはダンパー4が取付けられている。ダンパー4は、図8で示すような円筒形状のインシュレータタイプのもので、スチレン系エラストマーのようなゴム状弾性体で形成されている。ダンパー4には、その軸線に沿って挿通孔4aが貫通形成されており、ここに挿通させたネジNが外装部材1に螺着することで、ダンパー4が外装部材1に対して固着される。また、ダンパー4には小径の凹部4bが形成されており、ここに凹部4bに対してメカニカルシャーシ2の取付部2aが係合することで、ダンパー4はメカニカルシャーシ2に対して固着される。第1の従来例にあっては、このようなインシュレータタイプのダンパー4を3つ用いて、外装部材1に対してメカニカルシャーシ2を浮動状態で弾性的に防振支持する構造となっている。
【0004】
また、図9で示すのは第2の従来例で、この従来例におけるダンパー5は、図10で示すように、ポリプロピレン等の硬質樹脂にて形成された略円筒状の周壁部材6と、熱可塑性エラストマーのようなゴム状弾性体にて形成され、周壁部材6の一端側開口部を閉塞する可撓部材7と、ポリプロピレン等の硬質樹脂にて形成され、周壁部材6の他端側開口部を閉塞する蓋部材8と、それらの各部材により形成される内部空間に封入したシリコーンオイル等からなる振動減衰に作用する粘性流体9と、により構成されている。ゴム状弾性体でなる可撓部材7には、取付凹部7aが形成されており、メカニカルシャーシ10は、その側壁部10aに突設した支持軸10bが該取付凹部7aに挿入されて保持されることで、ダンパー5とコイルスプリングSによって防振支持される構造となっている。そして、ダンパー5は、蓋部材8に形成した挿通孔8aにネジNが挿通され、このネジNが外装部材1のネジ孔に螺合することで、外装部材1に対して固定される。第2の従来例にあっては、このような粘性流体封入式のダンパー5を3つ用いて、外装部材1に対してメカニカルシャーシ10を浮動状態で弾性的に防振支持する構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ノートブックタイプのパーソナルコンピュータや携帯型の電子機器等については、特に機器全体の薄型化の傾向が著しく、狭い内部空間での防振対策が急速に求められてきている。前述した第1の従来例や第2の従来例は、そのような狭い内部空間での防振対策にも対応できるようにするためのものであり、要望に見合った防振特性を発揮できるものとなっている。即ち、第1の従来例にあっては、比較的高さを低く設定できるインシュレータタイプのダンパー4を用いるので、縦方向yでの外装部材1の薄型化に対応可能である。また第2の従来例にあっては、ダンパー5の蓋部材8を外装部材1の側板部1aに固定し、ダンパー5を横方向xにそって横向きに取付けているので、例えばダンパー5を外装部材1の底板部1bに取付けるような場合と比べて、縦方向yで外装部材1を薄型化することができる。
【0006】
しかしながら、最近では機器全体の更なる薄型化を求める声が多く、前述の第1の従来例や第2の従来例のものをそのまま適用したのでは、満足できる防振特性を発揮することが難しくなってきている。即ち、これらの従来例で減衰効果を向上するには、第1の従来例のダンパー4については硬度が低いゴム状弾性体(スチレン系エラストマー)を用い、また第2の従来例のダンパー5については可撓部材7をなすゴム状弾性体(熱可塑性エラストマー)の硬度を低くしたり、粘性流体9の粘度を下げるようにすることが考えられる。ところが、機器全体の更なる薄型化を実現するために、外装部材1内部に備える各種部品どうしの隙間が更に狭小となってきているため、ディスク3が高速回転した時に生じる浮力、外乱振動、内乱振動によってディスク3自体とメカニカルシャーシ2,10が縦方向yで浮上し、振動を受けて浮動状態で遊動することで、外装部材1の内面や周囲の各種部品に対して接触する可能性がある、という問題があった。
【0007】
この問題を回避するためには、例えば第1の従来例にあっては、図8(b)で示すダンパー12のように、大径の上部と下部を高弾性部12aにて形成し、小径の中間部を低弾性部12bにて形成することが考えられる。即ち、高弾性部12aで縦方向yの振動減衰を、低弾性部12bで横方向xの振動減衰を行うようにし、全体としては高弾性部12aにてディスク3やメカニカルシャーシ2の上下方向の変位を抑えるようにするのである。しかしながら、これでは高弾性部12aの影響で外部振動に対する減衰効果が悪化してしまう問題があり、このインシュレータタイプのダンパー4,12では、防振特性を損なわずにより機器全体の更なる薄型化に対応するための更なる他の改善策は期待できなかった。
【0008】
また、第2の従来例にあっては、可撓部材7をなすゴム状弾性体の硬度や粘性流体9の粘度を高くすれば前述の接触問題を解決できるが、やはり第1の従来例と同様に外部振動に対する減衰効果が低減してしまう。
【0009】
以上のような従来例とその改善策を背景になされたのが本発明であって、その目的とするところは、防振特性を損なうことなく機器全体の更なる薄型化に対応することができるようなダンパーとメカニカルシャーシの防振構造を提供することにあり、その手段は以下のとおりである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、筒状の周壁部材と、周壁部材の一端に固着して一端側開口を閉塞するゴム状弾性体でなる可撓部材と、周壁部材の他端に固着して他端側開口を閉塞する蓋部材と、
周壁部材、可撓部材、蓋部材により形成される内部空間に封入した粘性流体とを備えており、蓋部材か可撓部材の何れか一方がディスク状記録媒体の非接触式読取り機構を実装しその上面にディスク装着面を有するメカニカルシャーシの側方位置に対して取付けられ、前記何れか他方がメカニカルシャーシの側方位置で該メカニカルシャーシを囲む外装部材に対して取付けられて、メカニカルシャーシを外装部材に対して浮動状態で防振支持するダンパーについて、周壁部材が、矩形角筒状の硬質樹脂でなり、可撓部材が、前記取付状態でメカニカルシャーシの略面直方向にそわせる垂直部と、該垂直部よりも長さが長く該メカニカルシャーシの略面方向にそわせる水平部とを有し、該略面直方向でばね定数が硬く、該略面方向でばね定数が軟らかい矩形ドーム形状となっており、矩形ドーム形状の可撓部材の環状端末部は、矩形角筒状の周壁部材の一端に固着されており、矩形ドーム形状の可撓部材の頂部には、粘性流体が充填された前記内部空間に向けて突出し、メカニカルシャーシ又は外装部材から突出するピン状の支持軸を差込ませて保持する軸保持部を有しており、可撓部材の垂直部及び水平部は、環状端末部とピン状の支持軸を保持する軸保持部との間で、支持軸を中心とする軸交差方向で異方性を有する前記略面直方向と前記略面方向への弾性変形によってメカニカルシャーシの振動を減衰させることを特徴とする異方性ダンパーである。
【0011】
この異方性ダンパーは、可撓部材のうち、メカニカルシャーシの略面直方向にそう縦方向に対応する部位についてはばね定数を硬くし、メカニカルシャーシの略面方向にそう横方向に対応する部位についてはばね定数を軟らかくすることで、ディスクが高速回転した際の浮力や内乱振動、外乱振動によって生じるメカニカルシャーシと外装部材との相対変位を抑制しつつ高い減衰効果を発揮するものである。
【0012】
即ち、可撓部材をなすゴム状弾性体については所望の防振特性を満足する所定の硬度をもたせつつ、前記縦方向については垂直部の長さを短くしてばね定数が硬くされており、前記横方向(水平方向)については水平部の長さを垂直部よりも長くしてばね定数が軟らかくされている。したがって、第2の従来例のように、振動に対する減衰効果をやむなく損なわせる方向性で可撓部材の硬度を高める必要がなく、また粘性流体封入式のダンパーにあっては粘性流体の粘度を高める必要がなく、所望の防振特性を発揮できるような硬度や粘度にしたままであっても、ディスクとメカニカルシャーシに働く浮力を抑制しつつ高い減衰効果を発揮することができる。なお、この本発明の異方性ダンパーは、粘性流体封入式のダンパーとして、また周壁部材等に通気孔を設けそこを内外で流出入する空気抵抗によって振動減衰効果を発揮するエアーダンパーについても適用することができる。
【0013】
また、本発明は、前記異方性ダンパーについて、前記水平部の肉厚を垂直部の肉厚よりも厚肉に形成したものである。
【0014】
水平部の肉厚を垂直部の肉厚よりも厚肉としたため、メカニカルシャーシと外装部材の縦方向での相対変位に対する抑えを強めることができ、更に該変位を小さく抑制することができる。
【0015】
さらに本発明は、前記異方性ダンパーについて、前記周壁部材の一端側開口部に固着する環状端末部側の肉厚よりも頂部側の肉厚を薄肉として前記水平部を形成したものである。
【0016】
水平部の肉厚を等厚とせずに、環状端末部側の肉厚よりも頂部側の肉厚を薄肉としたため、周壁部材との固着側であって減衰性能に与える悪影響が比較的少ない厚肉の環状端末部側によって縦方向におけるばね定数が硬くされて、メカニカルシャーシと外装部材との縦方向の相対変位を抑制することができる。そして、横方向については、薄肉の頂部側によって振動減衰性能を高めることができる。したがって、肉厚を等厚とした可撓部材よりも振動減衰性能と浮力抑制とをバランス良く発揮することができる。
【0017】
この場合、可撓部材の水平部は、環状端末部側から頂部側にかけて肉厚が漸次変化するようにしたものであっても、また肉厚が段差部を境に面差をもって変化するようにしたものであってもよい。
【0018】
また、上記目的を達成する本発明は、筒状の周壁部材と、周壁部材の一端に固着して一端側開口部を閉塞するゴム状弾性体でなる可撓部材と、周壁部材の他端に固着して他端側開口を閉塞する蓋部材と、周壁部材、可撓部材、蓋部材により形成される内部空間に封入した粘性流体とを備えるダンパーを、蓋部材か可撓部材の何れか一方をディスク状記録媒体の非接触式読取り機構を実装しその上面にディスク装着面を有するメカニカルシャーシの側方位置に対して取付け、前記何れか他方をメカニカルシャーシの側方位置で該メカニカルシャーシを囲む外装部材に対して取付けて、該ダンパーでメカニカルシャーシを外装部材に対して浮動状態で防振支持するメカニカルシャーシの防振構造について、前記ダンパーの周壁部材が、矩形角筒状の硬質樹脂でなり、前記ダンパーの可撓部材が、前記取付状態でメカニカルシャーシの略面直方向にそわせる垂直部と、該垂直部よりも長さが長く該メカニカルシャーシの略面方向にそわせる水平部とを有し、該略面直方向でばね定数が硬く、該略面方向でばね定数が軟らかい矩形ドーム形状となっており、矩形ドーム形状の可撓部材の環状端末部が、矩形角筒状の周壁部材の一端に固着されており、矩形ドーム形状の可撓部材の頂部には、粘性流体が充填された前記内部空間に向けて突出し、メカニカルシャーシ又は外装部材から突出するピン状の支持軸を差込ませて保持する軸保持部を有しており、可撓部材の垂直部及び水平部は、環状端末部とピン状の支持軸を保持する軸保持部との間で、支持軸を中心とする軸交差方向で異方性を有する前記略面直方向と前記略面方向への弾性変形によってメカニカルシャーシの振動を減衰させることを特徴としている。
【0019】
このメカニカルシャーシの防振構造によれば、ダンパーの可撓部材が長手方向で長さの短い垂直部と長さの長い水平部とを有する矩形ドーム形状となっており、且つ、該垂直部をメカニカルシャーシの略面直方向にそわせて取付け、該水平部をメカニカルシャーシの略面方向にそわせて取付けたので、可撓部材をなすゴム状弾性体については所望の防振特性を満足する所定の硬度をもたせつつ、前記縦方向については垂直部の長さを短くしてばね定数が硬くされており、前記横方向(水平方向)については水平部の長さを垂直部よりも長くしてばね定数が軟らかくされる。したがって、第2の従来例のように、振動に対する減衰効果をやむなく損なわせる方向性で可撓部材の硬度を高める必要がなく、また粘性流体封入式のダンパーにあっては粘性流体の粘度を高める必要がなく、所望の防振特性を発揮できるような硬度や粘度にしたままであっても、ディスクとメカニカルシャーシに働く浮力を抑制しつつ高い減衰効果を発揮することができる。
【0020】
この場合、ダンパーの具体的な取付形態としては、メカニカルシャーシに縦方向(上下方向)にそう側壁部を設け、この側壁部にダンパーの周壁部材の他端側開口部を閉塞する蓋部材をネジ止め等の固着手段により固着し、また外装部材に支持軸を内向きに突設するとともに、ダンパーの可撓部材に形成した取付凹部に該支持軸を挿入して保持するようにして、外装部材とメカニカルシャーシとの間にダンパーを取付ける構造とすることができる。また、これとは逆に、ダンパーの蓋部材を外装部材の側板部内面に固着し、ダンパーの可撓部材の取付凹部にメカニカルシャーシの前記側壁部に突設した支持軸を挿入して保持するようにしたダンパーの取付構造としてもよい。
【0021】
また、本発明は、上記メカニカルシャーシの防振構造におけるダンパーについて、前記水平部の肉厚を垂直部の肉厚よりも厚肉に形成したものである。
【0022】
水平部の肉厚を垂直部の肉厚よりも厚肉としたため、メカニカルシャーシと外装部材の縦方向での相対変位に対する抑えを強めることができ、更に該変位を小さく抑制することができる。
【0023】
さらに本発明は、上記前記メカニカルシャーシの防振構造におけるダンパーについて、前記周壁部材の一端側開口部に固着する環状端末部側の肉厚よりも頂部側の肉厚を薄肉として前記水平部を形成したものである。
【0024】
水平部の肉厚を等厚とせずに、環状端末部側の肉厚よりも頂部側の肉厚を薄肉としたため、周壁部材との固着側であって減衰性能に与える悪影響が比較的少ない厚肉の環状端末部側によって縦方向におけるばね定数が硬くされて、メカニカルシャーシと外装部材との縦方向の相対変位を抑制することができる。そして、横方向については、薄肉の頂部側によって振動減衰性能を高めることができる。したがって、肉厚を等厚とした可撓部材よりも振動減衰性能と浮力抑制とをバランス良く発揮することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、各実施形態で同じ部材については共通する符号を用いて重複説明を省略する。
【0026】
第1実施形態〔図1〜図3〕
【0027】
この実施形態の異方性ダンパー21は、筒状の周壁部材22と、可撓部材23と、蓋部材24と、これらによって形成される内部空間に封入された粘性流体9によって構成されている。
【0028】
周壁部材22は、図1でその平面図を示すように、垂直部22aと水平部22bとを有する略矩形状に形成されている。垂直部22aは、外装部材1への取付状態でその長さ方向を縦方向yにそわせて取付けられ、また水平部22bは、その長さ方向を横方向xにそわせて取付けられる。
【0029】
この周壁部材22の素材としては、剛性のあるものが好ましく、目的とする部品の寸法精度、耐熱性、機械的強度、耐久性、信頼性などの要求性能に応じて熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、金属などから選択することが可能である。その一例を挙げると、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル・スチレン・アクリレート樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、シリコーン樹脂、ポリケトン樹脂、液晶ポリマー等やそれらの複合材を利用できる。また、熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等やそれらの複合材を利用できる。金属としては、ステンレス、各種ダイキャストを利用できる。
【0030】
以上のような周壁部材22の一端側開口部に環状端末部23aを固着した可撓部材23は、周壁部材22と同様に矩形ドーム形状に形成されていて、その肉厚は全体的に各部位において等厚である。
【0031】
この可撓部材23には、取付状態でメカニカルシャーシ10の上面10cの面直方向、即ち縦方向yにそわせる長さd2の垂直部23bと、メカニカルシャーシ10の面方向、即ち横方向x(なお、図3では説明の便宜上、外装部材1の長手方向を横方向xとして示しているが、横方向xには紙面に対する垂直方向も含まれる。)にそわせる長さd1の水平部23cが形成されている。
【0032】
各垂直部23bには、屈曲部23dを境に膨出形状の湾曲部23e,23fが形成されている。可撓部材23は矩形ドーム形状となっているため、湾曲部23eは湾曲部23fよりも長さ方向で短くされている。また、各水平部23cにも屈曲部23dを境に膨出形状の湾曲部23g,23hが長さを異ならせて形成してある。これらの垂直部23bと水平部23cは、それらが交わる4カ所の隅部23iにおいて膨出形状の湾曲面をもって連続している。
【0033】
そして、垂直部23bと水平部23cとが収束する頂部23kは平坦部とされており、その中心部位には周壁部材22の内方へ突出する軸保持部23mが形成されている。メカニカルシャーシ10は、その側壁部10aの支持軸10bが、該軸保持部23mの取付凹部23nに差込まれて保持されることで、異方性ダンパー21に対して取付けられる。
【0034】
ここで可撓部材23の素材として要求される特性を説明すると、耐久物性と減衰特性が高く、クリープ特性が少ないものが好ましい。具体的には、耐久物性については、ゴム引っ張り物性が2MPa以上、好ましくは4MPa以上が好適である。また減衰特性については、損失係数tanδが0.05以上(25℃)、好ましくは0.2以上の高減衰材が好適である。損失係数tanδが0.05未満であると、共振時のメカニカルシャーシ10の振幅が大きくなってしまい、外装部材1と接触するおそれがあるからである。更にクリープ特性については、圧縮永久歪み(70℃×22時間)が50%以下、好ましくは30%以下の低クリープ特性のものが好適である。圧縮永久歪み(70℃×22時間)が50%よりも大きくなると、長時間放置した後のメカニカルシャーシ10の変位量が大きくなって外装部材1と接触するおそれがあるからである。
【0035】
以上のような特性が必要な可撓部材23の素材は、目的とする部品の寸法精度、耐熱性、機械的強度、耐久性、信頼性、防振特性、制振特性などの要求性能に応じて熱可塑性エラストマー、架橋ゴム等から選択することができる。その一例を挙げると、熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー等を利用できる。また架橋ゴムとしては、天然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエン共重合ゴム、ニトリルゴム、水添ニトリルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、塩素化ポリエチレン、クロロスルホン化ポリエチレン、ブチルゴムおよびハロゲン化ブチルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等を利用できる。
【0036】
蓋部材24は、周壁部材22の他端側開口部を閉塞するもので、周壁部材22の外向きフランジ22cと相対形状として形成されており、超音波溶着によって該外向きフランジ22cに対して固着される。その素材は周壁部材22と同様である。
【0037】
次に、異方性ダンパー21の取付構造を説明する。異方性ダンパー21は、図3で示すように、可撓部材23の垂直部23bをメカニカルシャーシ10の上面10cの面直方向、即ち縦方向yにそわせて取付け、水平部23cをメカニカルシャーシ10の面方向、即ち横方向xにそわせて取付けるようにする。その取付けにあたっては、蓋部材24を外装部材1の側板部1aに対して接着により固着させる。なお、接着でなくても蓋部材24を外装部材1の側板部1aに対してネジ止めしたり、蓋部材24あるいは周壁部材22にかぎ爪状の係合片を設け、これを外装部材1に係合させることで固着させたり、逆に外装部材1にかぎ爪状の係合片を設け、これを蓋部材24や周壁部材22に係合させることで固着してもよい。こうした機械的固着手段の他、融着や溶着のような化学的固着手段で固着してもよい。また、コイルスプリングSを異方性ダンパー21を取り囲むようにして、メカニカルシャーシ10の支持軸10bを、異方性ダンパー21の可撓部材23の取付凹部23nに差込んで保持させる。この実施形態では、メカニカルシャーシ10を3つの異方性ダンパー21で防振支持させるので、以上のような取付作業を3つの異方性ダンパー21について行うことで、図3で示すような異方性ダンパー21の取付構造が得られることになる。
【0038】
次に、第1実施形態による異方性ダンパー21とその取付構造による作用・効果について説明する。
【0039】
異方性ダンパー21の可撓部材23は、メカニカルシャーシ10の面直方向にそう縦方向yについては、長さd2が短くばね定数が硬くされており、メカニカルシャーシ10の面方向にそう横方向xについては、長さd1が垂直部23bよりも長くばね定数が軟らかくされている。そのため、内乱振動や外乱振動、あるいはディスク3が高速回転した際の浮力等を起因として生じる縦方向yにおける外装部材1とメカニカルシャーシ10との相対変位は抑制され、振動は減衰される。したがって、前述した従来例のように、振動に対する減衰効果をやむなく損なわせる方向性で可撓部材23の硬度を高めたり、粘性流体9の粘度を高める必要がなく、所望の防振特性を発揮できるような硬度や粘度にしたままであっても、ディスク3とメカニカルシャーシ10との相対変位を抑制しつつ高い減衰効果を発揮することができる。
【0040】
第2実施形態〔図4、図5、図3〕
【0041】
この実施形態の異方性ダンパー31は、第1実施形態の異方性ダンパー21と比較すると、周壁部材32と可撓部材33の構成が異なっている。なお、それ以外の異方性ダンパー31の構成とその取付構造については、第1実施形態と同様である。
【0042】
異方性ダンパー31を構成する周壁部材32は、垂直部32aの幅(肉厚)d3と水平部32bの幅(肉厚)d4とを異ならせてある。これは周壁部材32の開口端32cに固着させる可撓部材33の環状端末部33aの形状に対応させたものである。即ち、この実施形態の可撓部材33は、垂直部33bの肉厚d5は全体的に等厚だが(図5(b))、図4(b)において軸保持部33dの取付凹部33eを挟んで上下に示す二点鎖線で囲った斜線領域Rに相当する水平部33cの肉厚は、環状端末部33aにおいて垂直部33bの肉厚d5よりも厚く最も厚肉となっており、そこから垂直部33bの肉厚d5と等厚の平坦な頂部33fにかけて漸次薄肉となるように形成されている(図5(a))。そして、可撓部材33の裏面における垂直部33bと水平部33cとの境界部分(図4で示す二点鎖線の部分)では、厚肉の水平部33cから薄肉の垂直部33bにかけて傾斜面となっている。
【0043】
以上のように、この実施形態の異方性ダンパー31の可撓部材33における特徴は、垂直部33bと水平部33cとで肉厚が異なり、さらに水平部33cについては環状端末部33aから頂部33fにかけて肉厚を変化させていることにある。そして、異方性ダンパー31は、この構成によって第1実施形態の異方性ダンパー21の作用・効果に加えて、次の作用・効果を発揮できる。即ち、水平部33cは、周壁部材32と固着されて振動減衰性能に与える影響が比較的少ない厚肉の環状端末部33a側でばね定数が硬く、そこから頂部33fにかけて漸次薄肉化されることで取付凹部33e側でばね定数が軟らかくなる。そのため、ばね定数が硬い水平部33cの環状端末部33a側では、更に外装部材1とメカニカルシャーシ10の縦方向yの相対変位に対する抑えが強く、該変位を更に小さく抑制することができる。そして、ばね定数が軟らかい水平部33cの取付凹部33e側では、横方向xにおける変形が柔軟であり高い減衰性能を発揮することができる。
【0044】
第3実施形態〔図6〕
【0045】
この実施形態の異方性ダンパー41は、第2実施形態の異方性ダンパー31の変形例であり、可撓部材42の水平部42aの構成がそれと異なるのみで、他の構成については第2実施形態と同様である。即ち、その可撓部材42は、水平部42aが環状端末部42bから頂部42cにかけて等厚で、且つ、垂直部42dよりも厚肉に形成されている。そして、可撓部材42の裏面における水平部42aと垂直部42dとの境界部分(図6(a)で示す破線部分)では、厚肉の水平部42aから薄肉の垂直部42dにかけて段差部42eを形成したものとなっている。
【0046】
そして、この第3実施形態の異方性ダンパー41によれば、第2実施形態の異方性ダンパー31と比較すると、水平部42aが垂直部42dよりも厚肉であり、且つ、その肉厚が等厚であるため、外装部材1とメカニカルシャーシ10の縦方向yの相対変位に対する抑えが更に強くなり、該変位が更に小さく抑制されることになる。
【0047】
次に、実施例について説明する。
【0048】
【実施例1】
実施例1は、前述した第1実施形態の異方性ダンパー21に対応しており、その取付構造は図3で示すとおりである。
【0049】
具体的には、ポリプロピレン樹脂とスチレン系熱可塑性エラストマーを2色成形して、周壁部材(22)と可撓部材(23)とを作製した。そしてその中に粘性流体(9)を注入した後、外向きフランジ(22c)とポリプロピレン樹脂でなる蓋部材(24)とを超音波融着することで密閉し、異方性ダンパー(21)を得た。
【0050】
可撓部材(23)の環状端末部(23a)は長方形状とし、その長手方向を10mm、短手方向を6.5mmとした。また、可撓部材(23)の肉厚は0.3mmで等厚とした。さらに、可撓部材(23)をなすスチレン系熱可塑性エラストマーは、硬度30(JIS K6253 タイプA)、圧縮永久歪み30%、損失係数tanδが0.20(25℃)であるものを使用した。また、粘性流体(9)としては、回転粘度1.2m2/sのシリコーングリスを使用した。
【0051】
【実施例2】
実施例2は、前述した第2実施形態の異方性ダンパー31に対応しており、その取付構造は図3と同じである。
【0052】
実施例2では、可撓部材(33)の垂直部(33b)の肉厚が0.3mmで、水平部(33c)の肉厚が最も厚い環状端末部(33a)で0.6mmである異方性ダンパー(31)とした。なお、水平部(33c)は、最も厚肉の環状端末部(33a)から頂部(33f)にかけて、漸次薄肉となるようにした。この可撓部材(33)の肉厚を除く他の構成は実施例1の異方性ダンパー(21)と同じである。
【0053】
【実施例3】
実施例3は、前述した第2実施形態の異方性ダンパー31に対応しており、その取付構造は図3と同じである。
【0054】
実施例3では、可撓部材(33)の垂直部(33b)の肉厚が0.3mmで、水平部(33c)の肉厚が最も厚い環状端末部(33a)で0.9mmである異方性ダンパー(31)とした。なお、水平部(33c)は、最も厚肉の環状端末部(33a)から頂部(33f)にかけて、漸次薄肉となるようにした。この可撓部材(33)の肉厚を除く他の構成は実施例1の異方性ダンパー(21)と同じである。
【0055】
【比較例1】
比較例1は、図8(b)に示すダンパー12に対応しており、その取付構造は図7に示すとおりである。
【0056】
比較例1のダンパー(12)は、硬度90(JIS K6253 タイプA)のスチレン系エラストマーによる高弾性部(12a)と硬度30(JIS K6253 タイプA)のスチレン系エラストマーによる低弾性部(12b)とを2色成形により作製したものである。
【0057】
【比較例2】
比較例2は、図10のダンパー5に対応しており、その取付構造は図9に示すとおりである。
【0058】
比較例2のダンパー(5)は、周壁部材(6)と可撓部材(7)の形状、可撓部材(7)の肉厚を0.3mmで等厚とした点が実施例1の異方性ダンパー(21)と異なるだけで、残余の構成はそれと同じである。
【0059】
以上の各実施例および比較例について評価試験を行った。評価試験の方法は振動試験である。その条件は次のとおりである。各実施例ではそれぞれ異方性ダンパー(21,31)を3つ用いて重量70gのメカニカルシャーシ(10)を図3で示す取付構造にて防振支持するようにした。また、比較例1では、3つのダンパー(12)を用いて重量70gのメカニカルシャーシ(2)を図7で示す取付構造にて防振支持するようにした。比較例2では3つのダンパー(5)を用いて重量70gのメカニカルシャーシ(10)を図9で示す取付構造にて防振支持するようにした。そして、外装部材1にメカニカルシャーシ(10,2)を備える各実施例および各比較例のディスク再生装置は、加振テーブルに固定されている。
【0060】
加振テーブルを上下方向(縦方向y)および左右方向(横方向x)に一定加速度5m/s2 で周波数10〜500Hzの範囲で振動させ、メカニカルシャーシ(10,2)への振動伝達率を測定することによってメカニカルシャーシ(10,2)の変位量を共振周波数にて測定した。共振倍率は、共振周波数において、加振テーブルからの振動入力加速度a1に対しメカニカルシャーシ(10,2)からの振動出力加速度a2を測定し、20Log(a1/a2)の関係式で換算した。また、ディスク(3)を高倍速回転(9600rpm)させた時の外部への振動漏れをGセンサーにて測定した。この振動試験の結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】
実施例1〜実施例3と比較例1とを比べると、比較例1では、ダンパーがインシュレータタイプのものであるために、振動減衰性能におけるすべての評価で実施例1〜3に対して劣っていることが分かる。また、上下方向の変位量については実施例1よりも優れるものの、必要な振動減衰性能を兼ね備えて発揮できるものとはなっていない。
【0063】
実施例1〜実施例3と比較例2とを比べると、比較例2では、振動減衰性能における評価では実施例1〜3と同じ評価が得られたが、上下方向の変位量については明らかに実施例1〜3よりも大きく劣っており、また外部への振動漏れについても劣っていることが分かる。
【0064】
したがって、実施例1〜実施例3によれば、振動減衰性能を減殺することなく、メカニカルシャーシの上下方向の変位量を大幅に抑制することができ、更なる機器の薄型化にも対応できる。
【0065】
【発明の効果】
本発明の異方性ダンパーによれば、可撓部材をなすゴム状弾性体について所望の防振特性を満足する所定の硬度をもたせながらも、縦方向については長さの短い垂直部によってばね定数が硬くされており、前記横方向(水平方向)については長さが垂直部よりも長い水平部によってばね定数が軟らかくされている。したがって、所望の防振特性を発揮できるような硬度や粘度にしたままであっても、ディスクとメカニカルシャーシの変位を抑制しつつ高い減衰効果を発揮することができ、メカニカルシャーシを備える各種機器の更なる薄型化に対応することができる。
【0066】
水平部の肉厚を垂直部の肉厚よりも厚肉とした本発明によれば、メカニカルシャーシと外装部材の縦方向での相対変位に対する抑えを強めることができ、更に該変位を小さく抑制することができる。
【0067】
水平部の肉厚を等厚とせずに、環状端末部側の肉厚よりも頂部側の肉厚を薄肉とした本発明によれば、周壁部材との固着側であって減衰性能に与える悪影響が比較的少ない厚肉の環状端末部側によって縦方向におけるばね定数が硬くされて、メカニカルシャーシと外装部材との縦方向の相対変位を抑制することができる。そして、横方向については、薄肉の頂部側によって振動減衰性能を高めることができる。したがって、肉厚を等厚とした可撓部材よりも振動減衰性能と浮力抑制とをバランス良く発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態によるダンパーの正面図。
【図2】図1のダンパーの断面図で、分図(a)はSB−SB線に沿う断面図、分図(b)はSC−SC線に沿う断面図。
【図3】第1実施形態〜第3実施形態のダンパーを用いるメカニカルシャーシの防振構造の説明図。
【図4】第2実施形態によるダンパーの説明図で、分図(a)は周壁部材の正面図、分図(b)は可撓部材の正面図。
【図5】第2実施形態によるダンパーの断面図で、分図(a)は図4のSD−SD線に沿うダンパーの断面図、分図(b)は図4のSE−SE線に沿うダンパーの断面図。
【図6】第3実施形態によるダンパーの説明図で、分図(a)は正面図、分図(b)は分図(a)のSF−SF線に沿う断面図。
【図7】第1の従来例によるメカニカルシャーシの防振構造の説明図。
【図8】図7の防振構造で用いるダンパーの部分断面を含む外観斜視図で、分図(a)は一のインシュレータタイプのダンパーの外観斜視図、分図(b)は他のインシュレータタイプのダンパーの外観斜視図。
【図9】第2の従来例によるメカニカルシャーシの防振構造の説明図。
【図10】図9の防振構造で用いるダンパーの説明図で、分図(a)は分図(b)のSA−SA線に沿うダンパーの断面図、分図(b)はダンパーの平面図。
【符号の説明】
1 外装部材
1a 側板部
1b 底板部
2 メカニカルシャーシ
3 ディスク(ディスク状記録媒体)
10 メカニカルシャーシ
10a 側壁部
10b 支持軸
10c 上面
21 異方性ダンパー(第1実施形態)
22 周壁部材
22a 垂直部
22b 水平部
23 可撓部材
23a 環状端末部
23b 垂直部
23c 水平部
23k 頂部
24 蓋部材
31 異方性ダンパー(第2実施形態)
32 周壁部材
32a 垂直部
32b 水平部
33 可撓部材
33a 環状端末部
33b 垂直部
33c 水平部
33f 頂部
41 異方性ダンパー(第3実施形態)
42 可撓部材
42a 水平部
42b 環状端末部
42c 頂部
42d 垂直部
42e 段差部
x 横方向
y 縦方向(面直方向)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a damper in a vibration transmission path that attenuates vibration. More specifically, optical devices such as CDs, magneto-optical discs such as MOs, magnetic discs such as hard disks, etc. used for in-vehicle and consumer audio equipment, video equipment, information equipment, various precision equipment, etc. A damper that is suitable for attenuating disturbance vibration and disturbance vibration transmitted between a mechanical chassis on which a non-contact reading mechanism for various disk-shaped recording media is mounted and an exterior member surrounding the mechanical chassis; It relates to the vibration structure.
[0002]
[Prior art]
With respect to the disk-shaped recording medium (hereinafter simply referred to as “disk”) as described above, recorded data is read in a non-contact manner using an optical pickup or a magnetic head. Although such a non-contact reading mechanism is mounted on a mechanical chassis, various types of anti-vibration measures are taken for the above-described various devices including the mechanical chassis as an exterior member because the reading method is non-contact. As an example, there is known an example in which a damper is interposed between an exterior member and a mechanical chassis to elastically support the mechanical chassis in a floating state.
[0003]
FIG. 7 shows the first conventional example, in which 1 is an exterior member and 2 is a mechanical chassis. A
[0004]
FIG. 9 shows a second conventional example. As shown in FIG. 10, the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, notebook-type personal computers, portable electronic devices, and the like are particularly prone to thinning of the entire device, and there is a rapid demand for anti-vibration measures in a narrow internal space. The first conventional example and the second conventional example described above are for adapting to such anti-vibration measures in a narrow internal space, and can exhibit anti-vibration characteristics that meet the requirements. It has become. That is, in the first conventional example, since the insulator type damper 4 whose height can be set relatively low is used, it is possible to cope with the thinning of the
[0006]
However, recently, there are many voices that require further thinning of the entire device, and it is difficult to exhibit satisfactory anti-vibration characteristics if the first and second conventional examples are applied as they are. It has become to. That is, in order to improve the damping effect in these conventional examples, a rubber-like elastic body (styrene elastomer) having a low hardness is used for the damper 4 of the first conventional example, and the
[0007]
In order to avoid this problem, for example, in the first conventional example, like the
[0008]
Further, in the second conventional example, the above-mentioned contact problem can be solved by increasing the hardness of the rubber-like elastic body constituting the
[0009]
The present invention is based on the background of the conventional example and the improvement measures as described above, and the object of the present invention is to cope with further thinning of the entire device without impairing the vibration isolation characteristics. An object of the present invention is to provide an anti-vibration structure for a damper and a mechanical chassis.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
That is, a cylindrical peripheral wall member, a flexible member made of a rubber-like elastic body that is fixed to one end of the peripheral wall member and closes the one end side opening, and a second end fixed to the other end of the peripheral wall member and closes the other end side opening. A lid member;
And a viscous fluid enclosed in an internal space formed by a peripheral wall member, a flexible member, and a lid member, and either the lid member or the flexible member implements a non-contact type reading mechanism for a disk-shaped recording medium.It has a disk mounting surface on its upper surfaceMechanical chassisSide position ofA damper that is attached to an exterior member that surrounds the mechanical chassis at a lateral position of the mechanical chassis and that supports the mechanical chassis in a floating state with respect to the exterior member. The peripheral wall member is formed of a rectangular rectangular tube-shaped hard resin, and the flexible member has a vertical portion that is deflected in a substantially perpendicular direction of the mechanical chassis in the attached state, and a length longer than the vertical portion. A rectangular dome shape that has a horizontal portion that is deflected in a substantially plane direction, has a spring constant that is hard in the direction perpendicular to the plane, and a soft spring constant in the direction of the plane. The terminal portion is fixed to one end of the rectangular wall-shaped peripheral wall member, and the top of the rectangular dome-shaped flexible member protrudes toward the internal space filled with the viscous fluid, Or it has the axis | shaft holding | maintenance part which inserts and hold | maintains the pin-shaped support shaft which protrudes from an exterior member, and the vertical part and horizontal part of a flexible member hold | maintain a cyclic | annular terminal part and a pin-shaped support shaft. The vibration of the mechanical chassis is attenuated by elastic deformation in the substantially plane direction and the substantially plane direction having anisotropy in an axis crossing direction centering on the support shaft between the shaft holding portion and the shaft holding portion. An anisotropic damper.
[0011]
This anisotropic damper has a portion of the flexible member corresponding to the vertical direction so that it is substantially perpendicular to the surface of the mechanical chassis, and a portion corresponding to the horizontal direction that is substantially horizontal to the surface of the mechanical chassis. By softening the spring constant, a high damping effect is exhibited while suppressing relative displacement between the mechanical chassis and the exterior member caused by buoyancy, disturbance vibration, and disturbance vibration when the disk rotates at high speed.
[0012]
That is, the rubber-like elastic body constituting the flexible member has a predetermined hardness that satisfies a desired vibration-proof characteristic,Reduce the vertical lengthThe spring constant is hardened, and the lateral direction (horizontal direction)Make the horizontal part longer than the vertical partThe spring constant is softened. Therefore, unlike the second conventional example, it is not necessary to increase the hardness of the flexible member in such a direction that the vibration damping effect is inevitably impaired, and in the case of a viscous fluid-filled damper, the viscosity of the viscous fluid is increased. Even if the hardness and viscosity are such that the desired vibration isolation characteristics can be exhibited, a high damping effect can be exhibited while suppressing the buoyancy acting on the disk and the mechanical chassis. The anisotropic damper according to the present invention is also applicable to a viscous fluid-filled damper, and also to an air damper that exhibits a vibration damping effect by providing air holes in the peripheral wall member and the like and air resistance flowing in and out of the air hole. can do.
[0013]
Moreover, this invention forms the thickness of the said horizontal part thicker than the thickness of a vertical part about the said anisotropic damper.
[0014]
Since the thickness of the horizontal portion is thicker than the thickness of the vertical portion, it is possible to increase the suppression of relative displacement in the longitudinal direction of the mechanical chassis and the exterior member, and to further suppress the displacement.
[0015]
Furthermore, the present invention provides an annular damper that is fixed to the opening at one end of the peripheral wall member with respect to the anisotropic damper.TerminalThe horizontal portion is formed by making the thickness on the top side thinner than the thickness on the portion side.
[0016]
The horizontal part has a uniform thickness and is annularTerminalSince the thickness on the top side is thinner than the thickness on the part side, the spring constant in the vertical direction is harder due to the thick annular end part side that is fixed to the peripheral wall member and has relatively little adverse effect on the damping performance Thus, the vertical relative displacement between the mechanical chassis and the exterior member can be suppressed. And about a horizontal direction, vibration damping performance can be improved with the thin top part side. Therefore, vibration damping performance and buoyancy suppression can be exhibited in a better balance than a flexible member having an equal thickness.
[0017]
In this case, even if the horizontal part of the flexible member is such that the wall thickness gradually changes from the annular terminal part side to the top part side, the wall thickness also changes with a surface difference at the step part. It may be what you did.
[0018]
Further, the present invention that achieves the above object includes a cylindrical peripheral wall member, a flexible member made of a rubber-like elastic body that is fixed to one end of the peripheral wall member and closes the one end side opening, and the other end of the peripheral wall member. Either a lid member or a flexible member includes a lid member that adheres and closes the opening at the other end, and a peripheral wall member, a flexible member, and a viscous fluid sealed in an internal space formed by the lid member. A non-contact reading mechanism for disc-shaped recording mediaIt has a disk mounting surface on its upper surfaceMechanical chassisSide position ofA mechanical chassis in which one of the other is attached to an exterior member surrounding the mechanical chassis at a side position of the mechanical chassis, and the damper is supported by the damper in a floating state with respect to the exterior member. With respect to the vibration isolating structure, the peripheral wall member of the damper is made of a hard resin having a rectangular rectangular tube shape, and the flexible member of the damper is a vertical portion that is deflected in a substantially perpendicular direction of the mechanical chassis in the mounted state; It has a horizontal part that is longer than the vertical part and is deflected in the substantially plane direction of the mechanical chassis, and has a rectangular dome shape in which the spring constant is hard in the substantially perpendicular direction and the spring constant is soft in the substantially face direction. An annular terminal portion of the rectangular dome-shaped flexible member is fixed to one end of the rectangular wall-shaped peripheral wall member, and the top of the rectangular dome-shaped flexible member is filled with viscous fluid. Projecting toward the internal space, and having a shaft holding part for inserting and holding a pin-shaped support shaft projecting from the mechanical chassis or the exterior member, the vertical part and the horizontal part of the flexible member are Between the annular terminal portion and the shaft holding portion that holds the pin-shaped support shaft, by elastic deformation in the substantially perpendicular direction and the substantially planar direction having anisotropy in the axis crossing direction around the support shaft It is characterized by damping the vibration of the mechanical chassis.
[0019]
According to the vibration isolating structure of the mechanical chassis, the flexible member of the damper has a rectangular dome shape having a short vertical portion and a long horizontal portion in the longitudinal direction, and the vertical portion is Since the horizontal portion is attached along the substantially surface direction of the mechanical chassis and the horizontal portion is attached along the substantially surface direction of the mechanical chassis, the rubber-like elastic body forming the flexible member satisfies a desired vibration-proof characteristic. While having a predetermined hardness, about the longitudinal directionReduce the vertical lengthThe spring constant is hardened, and the lateral direction (horizontal direction)Make the horizontal part longer than the vertical partThe spring constant is softened. Therefore, unlike the second conventional example, it is not necessary to increase the hardness of the flexible member in such a direction that the vibration damping effect is inevitably impaired, and in the case of a viscous fluid-filled damper, the viscosity of the viscous fluid is increased. Even if the hardness and viscosity are such that the desired vibration isolation characteristics can be exhibited, a high damping effect can be exhibited while suppressing the buoyancy acting on the disk and the mechanical chassis.
[0020]
In this case, as a specific mounting form of the damper, a side wall portion is provided in the mechanical chassis in the vertical direction (vertical direction), and a lid member that closes the other end side opening of the peripheral wall member of the damper is screwed to the side wall portion. The exterior member is fixed by a fixing means such as a stopper, and the support shaft is projected inwardly on the exterior member, and the support shaft is inserted and held in the mounting recess formed in the flexible member of the damper. A damper can be installed between the machine chassis and the mechanical chassis. On the contrary, the lid member of the damper is fixed to the inner surface of the side plate portion of the exterior member, and the support shaft protruding from the side wall portion of the mechanical chassis is inserted and held in the mounting recess of the flexible member of the damper. It is good also as the attachment structure of the made damper.
[0021]
Further, according to the present invention, in the damper in the vibration isolating structure of the mechanical chassis, the thickness of the horizontal portion is formed thicker than the thickness of the vertical portion.
[0022]
Since the thickness of the horizontal portion is thicker than the thickness of the vertical portion, it is possible to increase the suppression of relative displacement in the longitudinal direction of the mechanical chassis and the exterior member, and to further suppress the displacement.
[0023]
Furthermore, the present invention relates to a damper in the vibration isolating structure for the mechanical chassis, and an annular shape that is fixed to an opening on one end side of the peripheral wall member.TerminalThe horizontal portion is formed by making the thickness on the top side thinner than the thickness on the portion side.
[0024]
The horizontal part has a uniform thickness and is annularTerminalSince the thickness on the top side is thinner than the thickness on the part side, the spring constant in the vertical direction is harder due to the thick annular end part side that is fixed to the peripheral wall member and has relatively little adverse effect on the damping performance Thus, the vertical relative displacement between the mechanical chassis and the exterior member can be suppressed. And about a horizontal direction, vibration damping performance can be improved with the thin top part side. Therefore, vibration damping performance and buoyancy suppression can be exhibited in a better balance than a flexible member having an equal thickness.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, about the same member in each embodiment, the overlapping description is abbreviate | omitted using a common code | symbol.
[0026]
First Embodiment [FIGS. 1 to 3]
[0027]
The
[0028]
As shown in the plan view of FIG. 1, the
[0029]
The material of the
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
In each
[0033]
And the
[0034]
Here, the characteristics required as the material of the
[0035]
The material of the
[0036]
The
[0037]
Next, the mounting structure of the
[0038]
Next, functions and effects of the
[0039]
The
[0040]
Second Embodiment [FIGS. 4, 5, and 3]
[0041]
The
[0042]
In the
[0043]
As described above, the characteristic of the flexible member 33 of the
[0044]
Third Embodiment [FIG. 6]
[0045]
An
[0046]
And according to the
[0047]
Next, examples will be described.
[0048]
[Example 1]
Example 1 corresponds to the
[0049]
Specifically, two colors of a polypropylene resin and a styrene-based thermoplastic elastomer were molded to produce a peripheral wall member (22) and a flexible member (23). And after injecting the viscous fluid (9) into it, the outward flange (22c) and the lid member (24) made of polypropylene resin are sealed by ultrasonic fusion, and the anisotropic damper (21) is sealed. Obtained.
[0050]
The annular terminal portion (23a) of the flexible member (23) was rectangular, and its longitudinal direction was 10 mm and its lateral direction was 6.5 mm. Moreover, the thickness of the flexible member (23) was set to be equal to 0.3 mm. Further, as the styrenic thermoplastic elastomer forming the flexible member (23), one having a hardness of 30 (JIS K6253 type A), a compression set of 30%, and a loss factor tan δ of 0.20 (25 ° C.) was used. The viscous fluid (9) has a rotational viscosity of 1.2 m.2/ S silicone grease was used.
[0051]
[Example 2]
Example 2 corresponds to the
[0052]
In Example 2, the thickness of the vertical portion (33b) of the flexible member (33) is 0.3 mm, and the thickness of the horizontal portion (33c) is 0.6 mm at the thickest annular end portion (33a). An isotropic damper (31) was used. The horizontal portion (33c) was gradually thinned from the thickest annular terminal portion (33a) to the top portion (33f). Except for the thickness of the flexible member (33), the other configuration is the same as the anisotropic damper (21) of the first embodiment.
[0053]
[Example 3]
Example 3 corresponds to the
[0054]
In Example 3, the thickness of the vertical part (33b) of the flexible member (33) is 0.3 mm, and the thickness of the horizontal part (33c) is 0.9 mm at the thickest annular terminal part (33a). An isotropic damper (31) was used. The horizontal portion (33c) was gradually thinned from the thickest annular terminal portion (33a) to the top portion (33f). Except for the thickness of the flexible member (33), the other configuration is the same as the anisotropic damper (21) of the first embodiment.
[0055]
[Comparative Example 1]
Comparative Example 1 corresponds to the
[0056]
The damper (12) of Comparative Example 1 has a high elasticity portion (12a) made of a styrene elastomer having a hardness of 90 (JIS K6253 type A) and a low elasticity portion (12b) made of a styrene elastomer having a hardness of 30 (JIS K6253 type A). Is produced by two-color molding.
[0057]
[Comparative Example 2]
Comparative Example 2 corresponds to the
[0058]
The damper (5) of Comparative Example 2 is different from Example 1 in that the shape of the peripheral wall member (6) and the flexible member (7) and the thickness of the flexible member (7) are equal to 0.3 mm. Only the difference from the isotropic damper (21) is the rest of the configuration.
[0059]
An evaluation test was performed for each of the above Examples and Comparative Examples. The evaluation test method is a vibration test. The conditions are as follows. In each example, three anisotropic dampers (21, 31) were used, and the mechanical chassis (10) having a weight of 70 g was supported in a vibration-proof manner by the mounting structure shown in FIG. Further, in Comparative Example 1, the mechanical chassis (2) having a weight of 70 g was supported by vibration isolation using the mounting structure shown in FIG. 7 using three dampers (12). In Comparative Example 2, the mechanical chassis (10) having a weight of 70 g was supported by vibration isolation using the mounting structure shown in FIG. 9 using three dampers (5). The disk reproducing apparatuses of the respective examples and comparative examples each including the mechanical chassis (10, 2) in the
[0060]
A constant acceleration of 5 m / s in the vertical direction (vertical direction y) and the horizontal direction (horizontal direction x) of the vibration table.2 Then, the amount of displacement of the mechanical chassis (10, 2) was measured at the resonance frequency by measuring the vibration transmissibility to the mechanical chassis (10, 2). The resonance magnification is the vibration input acceleration a from the vibration table at the resonance frequency.1Vibration output acceleration a from the mechanical chassis (10, 2)2Is measured and 20 Log (a1/ A2). Further, vibration leakage to the outside when the disk (3) was rotated at a high speed (9600 rpm) was measured by a G sensor. The results of this vibration test are shown in Table 1.
[0061]
[Table 1]
[0062]
When Examples 1 to 3 and Comparative Example 1 are compared, in Comparative Example 1, since the damper is of the insulator type, it is inferior to Examples 1 to 3 in all evaluations in vibration damping performance. I understand that. Moreover, although the displacement amount in the vertical direction is superior to that of the first embodiment, it cannot be exhibited with the necessary vibration damping performance.
[0063]
Example 1 to Example3Compared with Comparative Example 2, in Comparative Example 2, the same evaluation as in Examples 1 to 3 was obtained in the evaluation of vibration damping performance, but the amount of displacement in the vertical direction is clearly more than in Examples 1 to 3. It turns out that it is greatly inferior, and it is inferior also about the vibration leak to the outside.
[0064]
Therefore, according to the first to third embodiments, the vertical displacement of the mechanical chassis can be significantly suppressed without reducing the vibration damping performance, and the device can be made thinner.
[0065]
【The invention's effect】
According to the anisotropic damper of the present invention, the spring constant is provided by the vertical portion having a short length in the longitudinal direction while having a predetermined hardness that satisfies the desired vibration-proof characteristics of the rubber-like elastic body forming the flexible member. In the lateral direction (horizontal direction), the spring constant is softened by the horizontal portion having a length longer than that of the vertical portion. Therefore, even if the hardness and viscosity are such that the desired vibration-proof characteristics can be exhibited, a high damping effect can be exhibited while suppressing the displacement of the disk and the mechanical chassis, and various devices including the mechanical chassis can be used. It can cope with further thinning.
[0066]
According to the present invention in which the thickness of the horizontal portion is thicker than the thickness of the vertical portion, it is possible to increase the suppression of the relative displacement in the vertical direction between the mechanical chassis and the exterior member, and to further suppress the displacement. be able to.
[0067]
The horizontal part has a uniform thickness and is annularTerminalAccording to the present invention in which the thickness on the top side is thinner than the thickness on the part side, it is the longitudinal direction by the thick annular end part side that is fixed to the peripheral wall member and has relatively little adverse effect on the damping performance. The spring constant in is hardened, and the vertical relative displacement between the mechanical chassis and the exterior member can be suppressed. And about a horizontal direction, vibration damping performance can be improved with the thin top part side. Therefore, vibration damping performance and buoyancy suppression can be exhibited in a better balance than a flexible member having an equal thickness.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a damper according to a first embodiment.
2A and 2B are cross-sectional views of the damper shown in FIG. 1, in which a partial view (a) is a cross-sectional view taken along line SB-SB, and a partial view (b) is a cross-sectional view taken along line SC-SC.
FIG. 3 is an explanatory view of a vibration isolating structure for a mechanical chassis using the damper according to the first to third embodiments.
FIGS. 4A and 4B are explanatory views of a damper according to a second embodiment, in which FIG. 4A is a front view of a peripheral wall member, and FIG. 4B is a front view of a flexible member.
5A and 5B are cross-sectional views of the damper according to the second embodiment, in which a partial view (a) is a cross-sectional view of the damper along the SD-SD line in FIG. 4, and a partial view (b) is along the SE-SE line in FIG. Sectional drawing of a damper.
6A and 6B are explanatory views of a damper according to a third embodiment, in which a partial view (a) is a front view, and a partial view (b) is a cross-sectional view taken along line SF-SF in the partial view (a).
FIG. 7 is an explanatory diagram of a vibration isolating structure for a mechanical chassis according to a first conventional example.
8 is an external perspective view including a partial cross section of a damper used in the vibration isolating structure of FIG. 7. FIG. 8 (a) is an external perspective view of one insulator type damper, and FIG. 8 (b) is another insulator type. The external appearance perspective view of a damper.
FIG. 9 is an explanatory view of a vibration isolating structure for a mechanical chassis according to a second conventional example.
FIG. 10 is an explanatory view of a damper used in the vibration isolating structure of FIG. 9, wherein a partial diagram (a) is a sectional view of the damper along the line SA-SA in the partial diagram (b), and a partial diagram (b) is a plane of the damper. Figure.
[Explanation of symbols]
1 Exterior member
1a Side plate
1b Bottom plate
2 Mechanical chassis
3 discs (disc-shaped recording media)
10 Mechanical chassis
10a Side wall
10b Support shaft
10c top surface
21 Anisotropic damper (first embodiment)
22 Perimeter wall member
22a Vertical section
22b Horizontal part
23 Flexible member
23a Ring terminal
23b Vertical section
23c Horizontal part
23k top
24 Lid member
31 Anisotropic damper (second embodiment)
32 Perimeter wall member
32a Vertical section
32b Horizontal part
33 Flexible member
33a Ring terminal
33b Vertical section
33c Horizontal part
33f Top
41 Anisotropic Damper (Third Embodiment)
42 Flexible members
42a Horizontal part
42b ring terminal
42c top
42d vertical section
42e Stepped part
x Horizontal direction
y Longitudinal direction (straight direction)
Claims (5)
周壁部材の一端に固着して一端側開口を閉塞するゴム状弾性体でなる可撓部材と、
周壁部材の他端に固着して他端側開口を閉塞する蓋部材と、
周壁部材、可撓部材、蓋部材により形成される内部空間に封入した粘性流体とを備えており、
蓋部材か可撓部材の何れか一方がディスク状記録媒体の非接触式読取り機構を実装しその上面にディスク装着面を有するメカニカルシャーシの側方位置に対して取付けられ、
前記何れか他方がメカニカルシャーシの側方位置で該メカニカルシャーシを囲む外装部材に対して取付けられて、
メカニカルシャーシを外装部材に対して浮動状態で防振支持するダンパーにおいて、
周壁部材が、矩形角筒状の硬質樹脂でなり、
可撓部材が、
前記取付状態でメカニカルシャーシの略面直方向にそわせる垂直部と、該垂直部よりも長さが長く該メカニカルシャーシの略面方向にそわせる水平部とを有し、該略面直方向でばね定数が硬く、該略面方向でばね定数が軟らかい矩形ドーム形状となっており、
矩形ドーム形状の可撓部材の環状端末部は、矩形角筒状の周壁部材の一端に固着されており、
矩形ドーム形状の可撓部材の頂部には、粘性流体が充填された前記内部空間に向けて突出し、メカニカルシャーシ又は外装部材から突出するピン状の支持軸を差込ませて保持する軸保持部を有しており、
可撓部材の垂直部及び水平部は、環状端末部とピン状の支持軸を保持する軸保持部との間で、支持軸を中心とする軸交差方向で異方性を有する前記略面直方向と前記略面方向への弾性変形によってメカニカルシャーシの振動を減衰させることを特徴とする異方性ダンパー。A cylindrical peripheral wall member;
A flexible member made of a rubber-like elastic body that adheres to one end of the peripheral wall member and closes the opening on the one end side;
A lid member that is fixed to the other end of the peripheral wall member and closes the other end side opening;
A viscous fluid sealed in an internal space formed by a peripheral wall member, a flexible member, and a lid member;
Either the lid member or the flexible member is mounted to a side position of the mechanical chassis having a disk mounting surface mounted on the upper surface of the non-contact type reading mechanism for the disk-shaped recording medium,
Any one of the above is attached to an exterior member surrounding the mechanical chassis at a side position of the mechanical chassis,
In the damper that supports the mechanical chassis in a floating state with respect to the exterior member,
The peripheral wall member is made of a rectangular rectangular tube-shaped hard resin,
A flexible member,
A vertical portion that is deflected in a substantially plane direction of the mechanical chassis in the mounted state, and a horizontal portion that is longer than the vertical portion and is deflected in a substantially plane direction of the mechanical chassis. It has a rectangular dome shape with a hard spring constant and a soft spring constant in the substantially plane direction.
The annular terminal portion of the rectangular dome-shaped flexible member is fixed to one end of a rectangular wall-shaped peripheral wall member,
At the top of the flexible member having a rectangular dome shape, there is a shaft holding part that protrudes toward the internal space filled with the viscous fluid and holds a pin-shaped support shaft that protrudes from the mechanical chassis or the exterior member. Have
The vertical portion and the horizontal portion of the flexible member are substantially perpendicular to each other between the annular terminal portion and the shaft holding portion that holds the pin-shaped support shaft, and have anisotropy in the direction of the axis crossing around the support shaft. An anisotropic damper characterized in that the vibration of the mechanical chassis is damped by elastic deformation in the direction and the substantially plane direction.
周壁部材の一端に固着して一端側開口部を閉塞するゴム状弾性体でなる可撓部材と、
周壁部材の他端に固着して他端側開口を閉塞する蓋部材と、
周壁部材、可撓部材、蓋部材により形成される内部空間に封入した粘性流体とを備えるダンパーを、
蓋部材か可撓部材の何れか一方をディスク状記録媒体の非接触式読取り機構を実装しその上面にディスク装着面を有するメカニカルシャーシの側方位置に対して取付け、
前記何れか他方をメカニカルシャーシの側方位置で該メカニカルシャーシを囲む外装部材に対して取付けて、
該ダンパーでメカニカルシャーシを外装部材に対して浮動状態で防振支持するメカニカルシャーシの防振構造において、
前記ダンパーの周壁部材は、矩形角筒状の硬質樹脂でなり、
前記ダンパーの可撓部材は、
前記取付状態でメカニカルシャーシの略面直方向にそわせる垂直部と、該垂直部よりも長さが長く該メカニカルシャーシの略面方向にそわせる水平部とを有し、該略面直方向でばね定数が硬く、該略面方向でばね定数が軟らかい矩形ドーム形状となっており、
矩形ドーム形状の可撓部材の環状端末部は、矩形角筒状の周壁部材の一端に固着されており、
矩形ドーム形状の可撓部材の頂部には、粘性流体が充填された前記内部空間に向けて突出し、メカニカルシャーシ又は外装部材から突出するピン状の支持軸を差込ませて保持する軸保持部を有しており、
可撓部材の垂直部及び水平部は、環状端末部とピン状の支持軸を保持する軸保持部との間で、支持軸を中心とする軸交差方向で異方性を有する前記略面直方向と前記略面方向への弾性変形によってメカニカルシャーシの振動を減衰させることを特徴とするメカニカルシャーシの防振構造。A cylindrical peripheral wall member;
A flexible member made of a rubber-like elastic body that is fixed to one end of the peripheral wall member and closes the opening on the one end side;
A lid member that is fixed to the other end of the peripheral wall member and closes the other end side opening;
A damper including a viscous fluid sealed in an internal space formed by a peripheral wall member, a flexible member, and a lid member;
Either a lid member or a flexible member is mounted on a side position of a mechanical chassis having a disk-mounting surface mounted on a non-contact type reading mechanism for a disk-shaped recording medium,
Any one of the above is attached to an exterior member surrounding the mechanical chassis at a side position of the mechanical chassis,
In the vibration isolating structure of the mechanical chassis that supports the mechanical chassis in a floating state with respect to the exterior member with the damper,
A peripheral wall member of the damper is made of a rectangular rectangular tube-shaped hard resin,
The damper flexible member is:
A vertical portion that is deflected in a substantially plane direction of the mechanical chassis in the mounted state, and a horizontal portion that is longer than the vertical portion and is deflected in a substantially plane direction of the mechanical chassis. It has a rectangular dome shape with a hard spring constant and a soft spring constant in the substantially plane direction.
The annular terminal portion of the rectangular dome-shaped flexible member is fixed to one end of a rectangular wall-shaped peripheral wall member,
At the top of the flexible member having a rectangular dome shape, there is a shaft holding part that protrudes toward the internal space filled with the viscous fluid and holds a pin-shaped support shaft that protrudes from the mechanical chassis or the exterior member. Have
The vertical portion and the horizontal portion of the flexible member are substantially perpendicular to each other between the annular terminal portion and the shaft holding portion that holds the pin-shaped support shaft, and have anisotropy in the direction of the axis crossing around the support shaft. A vibration-damping structure for a mechanical chassis, wherein the vibration of the mechanical chassis is damped by elastic deformation in the direction and the substantially plane direction.
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