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JP4270619B2 - キースイッチ装置及びキーボード - Google Patents

キースイッチ装置及びキーボード Download PDF

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JP4270619B2
JP4270619B2 JP34189698A JP34189698A JP4270619B2 JP 4270619 B2 JP4270619 B2 JP 4270619B2 JP 34189698 A JP34189698 A JP 34189698A JP 34189698 A JP34189698 A JP 34189698A JP 4270619 B2 JP4270619 B2 JP 4270619B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、打鍵操作されるキースイッチ装置に関し、特に、携帯用電子機器に装備された低背型キーボードで好適に使用されるキースイッチ装置に関する。さらに本発明は、そのようなキースイッチ装置を多数備えた低背型のキーボードに関する
【0002】
【従来の技術】
従来、ノート型パーソナルコンピュータやノート型ワードプロセッサ等の携帯用電子機器の分野では、機器の携帯性を向上させる目的で、キーボードを含む機器筐体の薄型化すなわち低背化を実現するための様々な技術が提案されている。特に、打鍵操作される多数のキースイッチ装置を備えたキーボードを低背化する際には、一定水準の操作性を確保するためにキースイッチ装置のストローク量を所定量に維持しつつ、キースイッチ装置の非操作(スイッチオフ)時及び押下げ操作(スイッチオン)時の全高を低減することが要求されている。
【0003】
この種の低背型キーボードに使用できるキースイッチ装置として、例えば特開平9−190735号公報は、ベースと、ベース上に配置されるキートップと、互いに連動してキートップをベース上で昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材と、キートップの昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するシート状のスイッチ(本明細書でメンブレンスイッチと称する)とを備えたキースイッチ装置を開示する。一対のリンク部材は、側面視逆V字状に組合わされて、それらの一端で互いに歯車状に噛み合うとともにキートップに回動可能に支持され、かつ他端でベースに摺動可能に係合するものが例示されている。
【0004】
キートップは、これらリンク部材がそれぞれの一端を中心に互いに連動して反対方向へ揺動するとともに、それぞれの他端がベースに沿って略水平方向へ摺動することにより、ベースに対し略鉛直方向へ所定の姿勢を保持しつつ平行移動できる。キートップが下降したときには、一対のリンク部材はキートップの内側に収容され、ベースの上面とキートップの内面との間に実質的に挟持される。このような構成により、キートップの打鍵ストローク量を維持しつつ、キースイッチ装置の非操作時及び押下げ時の全高を低減することができる。
【0005】
上記したキースイッチ装置で使用されるメンブレンスイッチは、ベースの下に配置され、一対の接点を担持する一対のシート基板と、キートップとシート基板との間に配置され、キートップの下降動作に伴い一対の接点を閉じる作動部材とを備えて構成される。作動部材は、ゴム材料から一体成形されたドーム状部材であり、キートップの下方位置でベースに形成した開口部を介して、ドーム頂部をキートップ側に向けた姿勢で上側のシート基板上に配置される。一対のシート基板の間にはスペーサが配置され、それらシート基板に担持された一対の接点は、通常は開状態に保持されて、作動部材のドーム頂部の内面に設けた押圧部の下方に位置決めされる。
【0006】
作動部材は、キートップに外力が加わらないときには、ドーム頂部の外面でキートップをベースから鉛直上方へ離れた初期位置に付勢支持する。他方、オペレータの打鍵操作によりキートップが押下げられたときには、作動部材はキートップに上方への弾性付勢力を及ぼしつつ変形し、押圧部で上側のシート基板をその外面から押圧して接点を閉じる。キートップへの押下げ力が解除されると、作動部材が弾性的に復元し、キートップを初期位置へ復帰させるとともに、一対の接点を開成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のキースイッチ装置では、一対のリンク部材が各々の揺動中心である一端で互いに歯車状に噛み合う構成を採用しているので、各リンク部材はその一端に複数の歯を形成できるだけの寸法を、キースイッチ装置の高さ方向へ有することが必要となる。このようなリンク部材に対し、キースイッチ装置の押下げ時の全高を可及的に低減するために、各リンク部材の一部分を受容可能な開口部がベースに形成されている。この場合、ベースを薄肉化するとともに上記開口部をベースに貫通形成することが、キースイッチ装置の全高低減に有効である。しかしこの構成では、ベースの下に配置されたメンブレンスイッチのシート基材が、キートップの下降動作を制限する。
【0008】
ところで、多数のキースイッチ装置を配列して備えるキーボードでは、一般にそれらキースイッチ装置のメンブレンスイッチは互いに機械的に連結して構成される。つまり、各キースイッチ装置のメンブレンスイッチの一対のシート基板は、全てのキースイッチ装置に渡って広がる寸法を有する大判のシート基板から形成され、また各メンブレンスイッチの作動部材は、そのドーム開放端で、全てのキースイッチ装置に渡って広がる大判のシート材に一体的に連結されて、このシート材が上側のシート基板上に重ねられる。このような構成において、各キースイッチ装置の非操作時及び押下げ時の全高を低減するために、上記した開口部をベースに貫通形成すると、ベースの下に配置されたメンブレンスイッチの作動部材のシート材に各リンク部材が接触したときが、キートップの下降動作の限界となる。
【0009】
本発明の目的は、各々の一端で互いに歯車状に噛み合う一対のリンク部材を備えたキースイッチ装置において、キートップの打鍵ストローク量を維持しつつ、キースイッチ装置の非操作時及び押下げ操作時の全高を一層低減することができるキースイッチ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、そのようなキースイッチ装置を備え、一層の低背化が可能なキーボードを提供することにある
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ベースと、ベース上に配置されるキートップと、各々が互いに連動するとともにベース及びキートップの双方に作用的に係合して、キートップをベース上で昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材と、キートップの昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するメンブレンスイッチとを具備し、メンブレンスイッチが、ベースの下方に配置され、一対の接点を開状態に対向させて各々に担持する一対のシート基板とそれらシート基板を所定間隔に支持するスペーサとを備えてなるキースイッチ装置において、一対のリンク部材の各々は、キートップに回動可能に支持される第1端とベースに摺動可能に係合する第2端とを有し、一方のリンク部材の第1端に複数の第1歯が設けられるとともに、他方のリンク部材の第1端に、第1歯よりも少ない第2歯が設けられ、一対のリンク部材が第1歯と第2歯との噛合により連動し、一対のリンク部材の各々が、第1端と第2端とをそれぞれに有した一対の腕部を備え、一対の腕部が、第1端に複数の第1歯を有する第1腕部と、第1端に第1歯よりも少ない第2歯を有する第2腕部とからなり、第1腕部が、一対のシート基板に干渉せずに対向する凹形状の底面を有し、ベースが、一対のリンク部材の少なくとも一部分を受容可能な開口部を備え、メンブレンスイッチの一対のシート基板が、一対のリンク部材の各々の第1腕部の1つの第1歯を受容可能な一対の穴を、メンブレンスイッチの接点が配置されるスペーサの空洞部から独立して備え、一対の穴の各々は、キートップが打鍵ストローク下端位置に在るときに、一対のリンク部材の各々の第1腕部の1つの第1歯を受容し、キートップが打鍵ストローク上端位置に在るときには、キースイッチ装置の構成要素を受容しないものであることを特徴とするキースイッチ装置を提供する。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のキースイッチ装置において、メンブレンスイッチが支持板上に支持され、支持板に、少なくともリンク部材の1つの第1歯を受容可能な補助穴が、一対のシート基板の穴に整合して形成されるキースイッチ装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のキースイッチ装置において、メンブレンスイッチが、キートップの下降動作に伴い弾性変形しつつ一対のシート基板の一方を外側から押圧して一対の接点を閉じる作動部材を備え、作動部材が、一方のシート基板とキートップとの間に配置されて一方のシート基板に固定されるキースイッチ装置を提供する。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のキースイッチ装置において、一方のシート基板に1個の接点が設けられ、他方のシート基板に、1個の接点によって橋絡可能な2個の接点が設けられるキースイッチ装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のキースイッチ装置において、メンブレンスイッチが、キートップの下降動作に伴い弾性変形しつつ一対のシート基板の一方を外側から押圧して一対の接点を閉じる作動部材を備え、作動部材が、一方のシート基板とキートップとの間に配置されるとともに、一方のシート基板とベースとの間に介在するシート材に固定されるキースイッチ装置を提供する。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のキースイッチ装置において、シート材が、一対のシート基板の穴を被覆するキースイッチ装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のキースイッチ装置において、シート材に、少なくともリンク部材の1つの第1歯を受容可能な補助穴が、一対のシート基板の穴に整合して形成されるキースイッチ装置を提供する。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のキースイッチ装置において、一対のリンク部材の各々が、第2端に半円柱状の支軸を備え、ベースが、リンク部材の支軸をキートップの昇降方向に略直交する方向へ摺動式に案内する案内溝を備え、案内溝を画成する壁が、案内溝に略平行な方向への支軸の通過を許容する切欠きを備えるキースイッチ装置を提供する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のキースイッチ装置を多数配列して構成されるキーボードを提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明をその実施形態に基づき詳細に説明する。図面において、同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。
図面を参照すると、図1は本発明の第1実施形態によるキースイッチ装置10の分解斜視図、図2はキースイッチ装置10の組立時の平面図、図3はキースイッチ装置10の組立時の(a)正面図及び(b)側面図、図4はキースイッチ装置10の非操作時の断面図、図5はキースイッチ装置10の押下げ操作時の断面図である。キースイッチ装置10は、ベース12と、ベース12の主表面12a上に昇降方向へ移動可能に配置され、オペレータの手指で打鍵される操作面14aを有するキートップ14と、キートップ14をベース12上で昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材16、18と、キートップ14の昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するメンブレンスイッチ20とを備えて構成される。
【0018】
ベース12は、キートップ14によって遮蔽される略矩形の中心開口部22を備えた枠状部材である。ベース12には、中心開口部22を画成する一対の対向内周面12bに沿って、二対の摺動係合部24が左右方向(図3(a))へ互いに離間して設けられる。各摺動係合部24は、ベース12の主表面12a及び内周面12bから突出する壁部分を有してL字状に伸び、この壁部分の内側に、主表面12aに略平行に延びる案内溝24aが形成される。各対を成す2個の摺動係合部24は、各々の案内溝24aをベース12の一対の内周面12b上の対応位置に形成する。さらに、各対で対応する摺動係合部24は、ベース12の内周面12bに沿って左右方向へ整列配置される。
【0019】
キートップ14は、略矩形平面形状を有した皿状の部材であり、操作面14aの反対側の内面14bに、二対の枢着部26が互いに並置して形成される。各枢着部26は、キートップ14の内面14bから直立状に突設される板状片からなり、板厚方向へ貫通する軸受穴26aと、内面14bに略直交する方向へ延びて軸受穴26aに連通する切欠き26bとが形成される。各対を成す2個の枢着部26は、キートップ14の内面14bの左右方向中央近傍(図3(a))で、各々の軸受穴26aがその軸線方向へ互いに整列するように位置決めされる。さらに、各対で対応する枢着部26は、キートップ14の内面14b上で左右方向へ整列配置される。
【0020】
一対のリンク部材16、18は、それらの一端で互いに歯車状に連結されて側面視逆V字状に組合わされる実質的同一形状の第1リンク部材16及び第2リンク部材18からなる。各リンク部材16、18は、互いに平行に延びる第1腕部28及び第2腕部30と、それら腕部28、30を互いに連結する連結部32とを一体に備える。第1腕部28には、連結部32から離れた第1端の先端面に2枚の第1歯34が設けられ、第2腕部30には、連結部32から離れた第1端の先端面に1枚の第2歯36が設けられる。各腕部28、30の、連結部32に隣接した第2端には、連結部32の反対側へ支軸38がそれぞれ同軸状に突設され、各腕部28、30の第1端には、支軸38と同一側へ支軸40がそれぞれ同軸状に突設される。
【0021】
第1及び第2リンク部材16、18の各々は、各腕部28、30の第2端に設けた支軸38を、ベース12の各摺動係合部24の案内溝24aに摺動自在に嵌入し、かつ各腕部28、30の第1端に設けた支軸40を、キートップ14の各枢着部26の軸受穴26aに回動自在に嵌入して、キートップ14とベース12との間に配置される。このとき、第1リンク部材16と第2リンク部材18とは、それぞれの第1腕部28の第1端に設けた2枚の第1歯34と、それぞれの第2腕部30の第1端に設けた1枚の第2歯36とが噛み合わされ(図4)、それにより支軸40を中心に互いに連動して回動できるようになっている。
【0022】
したがってキートップ14は、第1及び第2リンク部材16、18がそれぞれの支軸40を中心に同期して反対方向へ揺動するとともに、それぞれの支軸38がベース12に沿って略水平方向へ摺動することにより、ベース12に対し略鉛直方向へ、操作面14aを主表面12aに略平行に配置した所定の姿勢を保持しつつ平行移動する。キートップ14の打鍵ストロークの上端位置は、第1及び第2リンク部材16、18の各支軸38の相互接近方向への摺動が、ベース12の各摺動係合部24の案内溝24aを画成する壁部分によって係止された時点で規定される(図4)。キートップ14が上端位置から下降するに従い、第1及び第2リンク部材16、18の各支軸38は、キートップ14の昇降方向に略直交する相互離反方向へ摺動する。キートップ14が打鍵ストロークの下端位置に達すると、第1及び第2リンク部材16、18はキートップ14の内面14b側に収容されるとともに、ベース12の開口部22に部分的に受容される(図5)。
【0023】
ンブレンスイッチ20は、図6に断面図で示すように、一対の接点42、44を対向させて各々に担持する一対のシート基板46、48と、それら一対のシート基板46、48を所定間隔に支持して一対の接点42、44を開状態に保持するスペーサ50と、一方すなわち上側のシート基板46に隣接して配置され、シート基板46をその外面から押圧して一対の接点42、44を閉じる作動部材52とを備える。作動部材52は、ゴム材料から一体成形されたドーム状部材であり、無負荷時にはドーム頂部52aを上側のシート基板46の上方に離隔して配置する。作動部材52のドーム頂部52aの内面には、シート基板46に向かって延びる柱状の押圧部54が形成される。
【0024】
シート基板46、48に担持された一対の接点42、44は、各シート基板46、48が本質的に有するこしにより、スペーサ50を介して通常は図6の開状態に保持され、作動部材52の押圧部54の略平坦な先端面54aの下方に位置決めされる。作動部材52のドーム頂部52aにシート基板46に接近する方向への外力が加わると、作動部材52は弾性変形し、押圧部54の先端面54aがシート基板46をその外面から押圧することにより、一対の接点42、44を閉じる。
【0025】
メンブレンスイッチ20においては、上側のシート基板46は、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルムから形成され、その表面に、例えば導電インク等の被膜からなる1個の接点42が設けられる。また下側のシート基板48は、周知のフレキシブル印刷回路板の構成を有し、そのフィルム基体の表面に、シート基板46の1個の接点42によって橋絡可能な2個の接点44が設けられる。そして作動部材52は、そのドーム開口端52bで、シート基板46の外面に例えば適当な接着剤により固定される。このような構成により、例えばメンブレンスイッチ20を備えたキースイッチ装置10を多数配列する場合にも、従来、多数の作動部材を一体に支持するために使用された大判のシート材が不要になる。その結果、キースイッチ装置10の全高の低減が促進されるとともに、部品点数の削減により材料コストが減少する。
【0026】
メンブレンスイッチ20の一対のシート基板46、48は、ベース12の下に重ねて配置され、支持板56上に支持される。それらシート基板46、48に担持される一対の接点42、44は、ベース12の開口部22の略中心に位置決めされる。メンブレンスイッチ20の作動部材52は、ドーム頂部52aをキートップ14側に向けた姿勢で、ベース12の開口部22内に配置される。キートップ14の内面14bには、作動部材52のドーム頂部52aの外面に接触する図示しない突起が形成される。
【0027】
キースイッチ装置10では、キートップ14に外力が加わらないときには、メンブレンスイッチ20の作動部材52がドーム頂部52aの外面でキートップ14をベース12から鉛直上方へ離れた初期位置(図4)に付勢支持する。このときメンブレンスイッチ20は、一対の接点42、44が開いた状態にある。また、オペレータの打鍵操作によりキートップ14が押下げられたときには、作動部材52はキートップ14に上方への弾性付勢力を及ぼしつつ変形し、押圧部54で上側のシート基板46をその外面から押圧して接点42、44を閉じる。キートップ14への押下げ力が解除されると、作動部材52が弾性的に復元し、キートップ14を初期位置へ復帰させるとともに、接点42、44が開成される。
【0028】
キースイッチ装置10においては、キートップ14の打鍵ストローク量を維持しつつ、キースイッチ装置10の非操作時及び押下げ操作時の全高をさらに低減するために、メンブレンスイッチ20の一対のシート基板46、48及びスペーサ50からなるシート組立体58に、第1及び第2リンク部材16、18の各々の第1腕部28の第1歯34を好ましくは非接触に受容可能な一対の穴60が形成される。これら一対の穴60は、各リンク部材16、18の第1腕部28の第1端に鉛直方向へ整合する位置で、シート組立体58の厚み方向へ貫通形成される。それにより両穴60は、シート組立体58におけるシート基板46の接点42を中心として点対称に配置される(図2)。
【0029】
図5に示すように、キートップ14が打鍵ストロークの下端位置に達すると、第1リンク部材16の第1腕部28の下側の第1歯34は、シート組立体58の一方の穴60に受容される。図示しないが、第2リンク部材18もその第1腕部28の下側の第1歯34が同様に他方の穴60に受容される。ここで、第1及び第2リンク部材16、18の各々の第1腕部28は、シート基板46に対向するその底面28aとシート基板46の表面及び穴60の縁との干渉を回避すべく、底面28a側で余剰部分が可及的に切除されている。同様に、第1及び第2リンク部材16、18の各々の第2腕部30は、シート基板46に対向するその底面30aとシート基板46の表面との干渉を回避すべく、底面30a側で余剰部分が可及的に切除されている。この場合、各リンク部材16、18の第1及び第2腕部28、30は、キートップ14が昇降動作する間に両者の歯同士が確実な噛合を維持するに必要とされる形状の第1歯34及び第2歯36を形成可能であることを条件として、余剰部分を切除することが肝要である。
【0030】
このようにキースイッチ装置10によれば、各リンク部材16、18の第1腕部28の第1端に2個の第1歯34を設けるとともに第2腕部30の第1端に1個の第2歯36を設け、両リンク部材16、18の間で第1歯34と第2歯36とが噛合する構成としたので、各リンク部材16、18の各腕部28、30の第1端の寸法を、特にキースイッチ装置10の高さ方向へ削減できる。さらに、キートップ14が昇降動作する間に両リンク部材16、18の歯同士の確実な噛合を維持できる範囲で、両リンク部材16、18の第1及び第2腕部28、30の寸法を削減するとともに、特に第1腕部28の底面28a側の第1歯34を、ベース12の下のシート組立体58に設けた穴60によって受容できるようにしたので、キートップ14の打鍵ストロークの下端位置をさらに低くすることができる。したがって、キースイッチ装置10の押下げ操作時の全高が低減され、その結果、キートップ14の打鍵ストローク量を維持しつつ、キースイッチ装置10の非操作時の全高が効果的に低減される。
【0031】
しかもキースイッチ装置10では、シート組立体58に設けた各穴60は、各リンク部材16、18の第1腕部28の1つの第1歯34のみを受容可能な大きさを各々に有すれば、上記した効果が奏される。したがって、穴60の寸法は比較的小さくてよいから、特に印刷回路板である下側のシート基板48の印刷回路の配線に及ぼす影響を最小限に抑制できる利点がある。また図2に示すように、メンブレンスイッチ20の接点42、44が配置されるスペーサ50の空洞部50aから独立して、各穴60をシート組立体58に形成できるので、スペーサ50による接点離間作用に影響を及ぼすこともない。
【0032】
キースイッチ装置10はさらに、メンブレンスイッチ20のシート組立体58を支持する支持板56に、第1及び第2リンク部材16、18の各々の第1腕部28の第1歯34を好ましくは非接触に受容可能な一対の補助穴62を追加して備えることができる。これら補助穴62は、シート組立体58の一対の穴60に整合する位置にそれぞれ配置され、好ましくは支持板56の厚み方向へ貫通形成される。各補助穴62は、シート組立体58の穴60を通り抜けた第1歯34を受容するように作用する。それにより、キースイッチ装置10の非操作時及び押下げ操作時の全高を一層効果的に低減することができる。
【0033】
図7及び図8は、本発明の第2実施形態によるキースイッチ装置70を、それぞれ非操作時及び押下げ操作時の断面図で示す。キースイッチ装置70は、ベース12と、ベース12の主表面12a上に昇降方向へ移動可能に配置され、オペレータの手指で打鍵される操作面14aを有するキートップ14と、キートップ14をベース12上で昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材16、18と、キートップ14の昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するメンブレンスイッチ72とを備えて構成される。ベース12、キートップ14及び一対のリンク部材16、18は、前述したキースイッチ装置10におけるものと実質的に同一の構成を有するので、各部分に同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0034】
メンブレンスイッチ72は、図9に断面図で示すように、一対の接点74を対向させて各々に担持する一対のシート基板76と、それら一対のシート基板76を所定間隔に支持して一対の接点74を開状態に保持するスペーサ50と、一方すなわち上側のシート基板76に隣接して配置され、シート基板76をその外面から押圧して一対の接点74を閉じる作動部材52とを備える。スペーサ50及び作動部材52は、前述したキースイッチ装置10におけるものと実質的に同一の構成を有するので、各部分に同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0035】
両シート基板76に担持された一対の接点74は、各シート基板76が本質的に有するこしにより、スペーサ50を介して通常は図7の開状態に保持され、作動部材52の押圧部54の略平坦な先端面54aの下方に位置決めされる。作動部材52のドーム頂部52aにシート基板76に接近する方向への外力が加わると、作動部材52は弾性変形し、押圧部54の先端面54aが上側のシート基板76をその外面から押圧することにより、一対の接点74を閉じる。
【0036】
メンブレンスイッチ72においては、両シート基板76は、いずれも周知のフレキシブル印刷回路板の構成を有し、そのフィルム基体の表面に、互いに短絡可能な接点74が設けられる。作動部材52は、そのドーム開口端52bで、シート材78の外面に例えば適当な接着剤により固定される。シート材78は、作動部材52のドーム開口端52bの内縁に沿って広がる開口部78aを有し、ベース12と上側のシート基板76との間に介在する。或いはシート材78の代わりに、作動部材52に一体成形されたシート材を使用することもできる。
【0037】
メンブレンスイッチ72の一対のシート基板76は、ベース12の下方でシート材78の下に重ねて配置され、支持板56上に支持される。それらシート基板76に担持される一対の接点74は、ベース12の開口部22の略中心に位置決めされる。メンブレンスイッチ72の作動部材52は、ドーム頂部52aをキートップ14側に向けた姿勢で、ベース12の開口部22内に配置される。
【0038】
キースイッチ装置70では、キートップ14に外力が加わらないときには、メンブレンスイッチ72の作動部材52がドーム頂部52aの外面でキートップ14をベース12から鉛直上方へ離れた初期位置(図7)に付勢支持する。このときメンブレンスイッチ72は、一対の接点74が開いた状態にある。また、オペレータの打鍵操作によりキートップ14が押下げられたときには、作動部材52はキートップ14に上方への弾性付勢力を及ぼしつつ変形し、押圧部54で上側のシート基板76をその外面から押圧して接点74を閉じる。キートップ14への押下げ力が解除されると、作動部材52が弾性的に復元し、キートップ14を初期位置へ復帰させるとともに、接点74が開成される。
【0039】
キースイッチ装置70においては、キートップ14の打鍵ストローク量を維持しつつ、キースイッチ装置70の非操作時及び押下げ操作時の全高をさらに低減するために、メンブレンスイッチ72の一対のシート基板76及びスペーサ50からなるシート組立体80に、第1及び第2リンク部材16、18の各々の第1腕部28の第1歯34を受容可能な一対の穴82が形成される。これら一対の穴82は、各リンク部材16、18の第1腕部28の第1端に鉛直方向へ整合する位置で、シート組立体80の厚み方向へ貫通形成される。それにより両穴82は、シート組立体80におけるシート基板76の接点74を中心として点対称に配置される。メンブレンスイッチ72の作動部材52に連結されたシート材78は、シート組立体80の両穴82を被覆する(図7)。
【0040】
図8に示すように、キートップ14が打鍵ストロークの下端位置に達すると、第1リンク部材16の第1腕部28の下側の第1歯34は、シート材78を弾性変形させながら、シート材78の一部分と共にシート組立体80の一方の穴82に受容される。図示しないが、第2リンク部材18もその第1腕部28の下側の第1歯34が、同様にシート材78を弾性変形させながら、シート材78の一部分と共に他方の穴82に受容される。
【0041】
このようにキースイッチ装置70によれば、キースイッチ装置10と同様に、キートップ14が昇降動作する間に両リンク部材16、18の歯同士の確実な噛合を維持できる範囲で、両リンク部材16、18の第1及び第2腕部28、30の寸法を削減するとともに、特に第1腕部28の底面28a側の第1歯34を、ベース12の下方のシート組立体80に設けた穴82によって受容できるようにしたので、キートップ14の打鍵ストロークの下端位置をさらに低くすることができる。したがって、キースイッチ装置70の押下げ操作時の全高が低減され、その結果、キートップ14の打鍵ストローク量を維持しつつ、キースイッチ装置70の非操作時の全高が効果的に低減される。
【0042】
特にキースイッチ装置70では、シート組立体80の両穴82を被覆するシート材78が、キートップ14を打鍵ストロークの下端位置まで押下げたときに生じる音を低減する効果を奏する。さらにキースイッチ装置70では、キースイッチ装置10と同様に、シート組立体80の穴82の寸法は比較的小さくてよいから、印刷回路板である両シート基板76の印刷回路の配線に及ぼす影響を最小限に抑制できる利点がある。
【0043】
キースイッチ装置70はさらに、キースイッチ装置10と同様に、メンブレンスイッチ72のシート組立体80を支持する支持板56に、第1及び第2リンク部材16、18の各々の第1腕部28の第1歯34を受容可能な一対の補助穴62を追加して備えることができる。各補助穴62は、シート組立体80の穴82を通り抜けたシート材78の一部分及び第1歯34を受容するように作用する。それにより、キースイッチ装置70の非操作時及び押下げ操作時の全高を一層効果的に低減することができる。
【0044】
図示しないが、キースイッチ装置70において、メンブレンスイッチ72の作動部材52に連結されたシート材78に、第1及び第2リンク部材16、18の各々の第1腕部28の第1歯34を受容可能な一対の補助穴を追加して備えることもできる。これら補助穴は、シート組立体80の一対の穴82に整合する位置にそれぞれ配置され、シート材78の厚み方向へ貫通形成される。このような構成によっても、キースイッチ装置70の非操作時及び押下げ操作時の全高を効果的に低減できることは理解されよう。
【0045】
図10は、本発明に係るキースイッチ装置90を多数配列して備えた本発明の一実施形態によるキーボード92の一部分を断面図で示す。キースイッチ装置90は、図1のキースイッチ装置10と実質的に同一の構成を有するものであり、対応の構成要素に同一の参照符号を付してその説明を省略する。キーボード92では、各キースイッチ装置90のベース12、シート組立体58及び支持板56が、並置された多数のキースイッチ装置90の間に一体的に延長されている。このような構成のキーボード92は、一層の低背化が可能であることは理解されよう。
【0046】
キーボード92では、例えば各キースイッチ装置90の第1及び第2リンク部材16、18の損傷時の交換等の目的で、ベース12からキートップ14並びに第1及び第2リンク部材16、18を取外す必要が生じる場合がある。そこで各キースイッチ装置90は、ベース12に対する第1及び第2リンク部材16、18の着脱を容易にするために、図11(a)、(b)に示すように、ベース12の各摺動係合部24の壁部分に、案内溝24aに略平行な方向への第1及び第2リンク部材16、18の各支軸38の通過を許容する切欠き94を形成している。それとともに、第1及び第2リンク部材16、18の各支軸38は、図示のように円弧面を下方すなわちシート組立体58側に向けた半円柱状に形成される。
【0047】
ベース12の各摺動係合部24の切欠き94の形状及び寸法と第1及び第2リンク部材16、18の各支軸38の形状及び寸法とは、以下のような相関関係の下に設定される。すなわち、キートップ14の打鍵ストロークの上端位置に対応する角度に各リンク部材16、18があるときには、各摺動係合部24の案内溝24aを画成する壁部分が各支軸38を確実に係止でき(図11(a))、またキートップ14の打鍵ストロークの下端位置に対応する角度に各リンク部材16、18があるときには、各支軸38が各切欠き94を案内溝24aに略平行な方向へ通過できる(図11(b))ように設定されるのである。
【0048】
上記構成において、ベース12からキートップ14並びに第1及び第2リンク部材16、18を取外す場合には、まず両リンク部材16、18からキートップ14を取外し、両リンク部材16、18の第1歯34と第2歯36との噛合を脱離する。その後、図11(b)に示すように、キートップ14の打鍵ストロークの下端位置に対応する角度に各リンク部材16、18を配置すれば、各リンク部材16、18をベース12から取外すことができる。
【0049】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されず、様々な修正及び変形が可能である。例えば、メンブレンスイッチ10の一対のシート基板46、48を含むシート組立体58に形成する穴60は、第1リンク部材16の1つの第1歯34だけでなく、その第1歯34に噛合する第2リンク部材18の1つの第2歯36をも受容できる寸法を有していてもよい。また、各リンク部材16、18の第1歯34は3個以上であってもよく、それに対応して各リンク部材16、18の第2歯36は、第1歯34よりも少ないことを前提に2個以上であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、キートップの案内支持手段として、各々の一端で互いに歯車状に噛み合う一対のリンク部材を備えたキースイッチ装置において、キートップの打鍵ストローク量を維持しつつ、キースイッチ装置の非操作時及び押下げ操作時の全高を一層低減することが可能になる。また、そのようなキースイッチ装置を多数備えることにより、キーボードの一層の低背化及び携帯性の向上が実現される
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるキースイッチ装置の分解斜視図である。
【図2】図1のキースイッチ装置の組立時の平面図である。
【図3】図1のキースイッチ装置の組立時の(a)図2矢印Aから見た正面図、及び(b)図2矢印Bから見た側面図である。
【図4】図3のキースイッチ装置の線IV−IVに沿った断面図で、非操作時の状態を示す。
【図5】図4に対応するキースイッチ装置の断面図で、押下げ操作時の状態を示す。
【図6】図1のキースイッチ装置における本発明の一実施形態によるメンブレンスイッチの拡大断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるキースイッチ装置の、図4に対応する断面図で、非操作時の状態を示す。
【図8】図7のキースイッチ装置の対応断面図で、押下げ操作時の状態を示す。
【図9】図7のキースイッチ装置におけるメンブレンスイッチの拡大断面図である。
【図10】本発明の一実施形態によるキーボードの断面図である。
【図11】図10のキーボードにおけるキースイッチ装置の部分拡大断面図で、(a)非操作時、及び(b)リンク部材交換時の各状態を示す。
【符号の説明】
10、70、90…キースイッチ装置
12…ベース
14…キートップ
16…第1リンク部材
18…第2リンク部材
20、72…メンブレンスイッチ
22…開口部
24…摺動係合部
26…枢着部
28…第1腕部
30…第2腕部
34…第1歯
36…第2歯
38、40…支軸
42、44、74…接点
46、48、76…シート基板
50…スペーサ
52…作動部材
56…支持板
58…シート組立体
60、82…穴
62…補助穴
78…シート材
92…キーボード
94…切欠き

Claims (9)

  1. ベースと、該ベース上に配置されるキートップと、各々が互いに連動するとともに該ベース及び該キートップの双方に作用的に係合して、該キートップを該ベース上で昇降方向へ案内支持する一対のリンク部材と、該キートップの昇降動作に対応して電気回路の接点を開閉するメンブレンスイッチとを具備し、該メンブレンスイッチが、前記ベースの下方に配置され、一対の接点を開状態に対向させて各々に担持する一対のシート基板とそれらシート基板を所定間隔に支持するスペーサとを備えてなるキースイッチ装置において、
    前記一対のリンク部材の各々は、前記キートップに回動可能に支持される第1端と前記ベースに摺動可能に係合する第2端とを有し、一方の該リンク部材の該第1端に複数の第1歯が設けられるとともに、他方の該リンク部材の該第1端に、該第1歯よりも少ない第2歯が設けられ、該一対のリンク部材が該第1歯と該第2歯との噛合により連動し、
    前記一対のリンク部材の各々が、前記第1端と前記第2端とをそれぞれに有した一対の腕部を備え、該一対の腕部が、該第1端に前記複数の第1歯を有する第1腕部と、該第1端に該第1歯よりも少ない前記第2歯を有する第2腕部とからなり、該第1腕部が、前記一対のシート基板に干渉せずに対向する凹形状の底面を有し、
    前記ベースが、前記一対のリンク部材の少なくとも一部分を受容可能な開口部を備え、
    前記メンブレンスイッチの前記一対のシート基板が、前記一対のリンク部材の各々の前記第1腕部の1つの前記第1歯を受容可能な一対の穴を、前記メンブレンスイッチの前記接点が配置される前記スペーサの空洞部から独立して備え
    前記一対の穴の各々は、前記キートップが打鍵ストローク下端位置に在るときに、前記一対のリンク部材の各々の前記第1腕部の1つの前記第1歯を受容し、前記キートップが打鍵ストローク上端位置に在るときには、キースイッチ装置の構成要素を受容しないものであること、
    を特徴とするキースイッチ装置。
  2. 前記メンブレンスイッチが支持板上に支持され、該支持板に、少なくとも前記リンク部材の1つの前記第1歯を受容可能な補助穴が、前記一対のシート基板の前記穴に整合して形成される請求項1に記載のキースイッチ装置。
  3. 前記メンブレンスイッチが、前記キートップの下降動作に伴い弾性変形しつつ前記一対のシート基板の一方を外側から押圧して前記一対の接点を閉じる作動部材を備え、該作動部材が、該一方のシート基板と前記キートップとの間に配置されて該一方のシート基板に固定される請求項1又は2に記載のキースイッチ装置。
  4. 前記一方のシート基板に1個の前記接点が設けられ、他方の該シート基板に、該1個の接点によって橋絡可能な2個の前記接点が設けられる請求項に記載のキースイッチ装置。
  5. 前記メンブレンスイッチが、前記キートップの下降動作に伴い弾性変形しつつ前記一対のシート基板の一方を外側から押圧して前記一対の接点を閉じる作動部材を備え、該作動部材が、該一方のシート基板と前記キートップとの間に配置されるとともに、該一方のシート基板と前記ベースとの間に介在するシート材に固定される請求項1又は2に記載のキースイッチ装置。
  6. 前記シート材が、前記一対のシート基板の前記穴を被覆する請求項に記載のキースイッチ装置。
  7. 前記シート材に、少なくとも前記リンク部材の1つの前記第1歯を受容可能な補助穴が、前記一対のシート基板の前記穴に整合して形成される請求項に記載のキースイッチ装置。
  8. 前記一対のリンク部材の各々が、前記第2端に半円柱状の支軸を備え、前記ベースが、該リンク部材の該支軸を前記キートップの昇降方向に略直交する方向へ摺動式に案内する案内溝を備え、該案内溝を成する壁が、該案内溝に略平行な方向への該支軸の通過を許容する切欠きを備える請求項1〜のいずれか1項に記載のキースイッチ装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載のキースイッチ装置を多数配列して構成されるキーボード。
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