JP4270010B2 - 物体危険判定装置 - Google Patents
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Description
の設定位置を追従することで危険判定範囲が画像から外れる場合、危険判定範囲を追従対
象から除外することを特徴とする。これにより、危険でない危険判定範囲内に写し出され
る物体を判定対象から除外することができる。
また、自動車等の車両を運転する運転者は、進行方向の周囲に存在する物体を視認しながら運転操作を行うが、例えば、歩行者、軽車両、他車両等の移動中の物体については、その物体の詳細な点(例えば、移動方向等)まで認識して、自車両に対して危険であるか否かを判断する。一方、横断歩道や交差点等の自発的に移動しない物体については、自車両に対して危険でないため、その物体の詳細な点までは認識しない。また、人の目は、物体の詳細な点まで認識しようとする場合、目に入射する光の量を抑えようとする(目を凝らす)ため、瞳孔の開き度合いが通常よりも小さく(又は、通常の開き度合い以下と)なることが知られている。
このことから、瞳孔の開き度合いが通常よりも小さい(又は、通常の開き度合い以下の)場合、運転者は、移動中の歩行者、軽車両、他車両等の移動物体に視線を向けていると考えられる。また、瞳孔の開き度合いが通常以上の(又は、通常の開き度合いを超える)場合、運転者は、横断歩道や交差点等の自発的に移動しないものの危険が潜在する危険地点(危険ポイント)に視線を向けていると考えられる。このように、瞳孔の開き度合いによって、危険判定範囲内に写し出される物体を特定することができる。
また、地図データに含まれる道路データから取得した危険ポイントが危険判定範囲内に位置する場合にも、危険判定範囲内に写し出される物体が危険ポイントであると特定することができる。
また、例えば、歩行者等の移動速度の低い物体であっても、その物体の実際の動きに応じた移動ベクトルに基づいて危険判定を行うため、誤った判定を抑制することができる。
また、横断歩道や交差点等の危険ポイントに進入した歩行者や軽車両等の進入物体の存在有無を判定することができる。また、移動体へ向かってくる歩行者、軽車両、他車両等の移動物体の存在有無を判定することができる。
また、1つの危険判定範囲であっても、異なる判定条件に基づく危険判定を行うことができる。
これにより、瞳孔の開き度合いによって、危険判定範囲内に写し出される物体を特定し、また、地図データに含まれる道路データから取得した危険ポイントが危険判定範囲内に位置する場合にも、危険判定範囲内に写し出される物体が危険ポイントであると特定することができる。その他の点については、請求項5と同様の効果が得られる。
また、移動物体に対して、移動体からの距離の短い側の危険判定範囲においては、移動体へ向かう移動ベクトルの存在有無を判定条件としているため、歩行者、軽車両、他車両等の危険な移動物体の存在有無を判定することができる。また、移動体からの距離の長い側の危険判定範囲においては、移動体から離れる方向へ向かう移動ベクトルの存在有無を判定条件し、移動体から離れる方向へ向かう移動ベクトルが存在する場合に、その他方の危険判定範囲を危険判定の対象範囲から除外する判定するため、危険な移動物体が存在しない危険判定範囲を判定しないようにすることができる。
これにより、例えば、歩行者等の移動速度の低い物体であっても、その物体の実際の動きに応じた移動ベクトルに基づいて危険判定を行うため、誤った判定を抑制することができる。
また、平均移動ベクトルを算出する範囲が狭まるため、平均移動ベクトルを算出する際の計算量を低減することができる。
また、移動ベクトルが境界エリアを跨いだタイミングで危険な進入物体や移動物体が存在すると判定されるため、例えば、この危険判定の判定結果に応じて警報を発生する場合、煩わしい警報を発生しないようにすることができる。
このように、瞳孔の開き度合いによって、危険判定範囲内に写し出される物体を特定することができる。
また、地図データに含まれる道路データから取得した危険ポイントが危険判定範囲内に位置する場合にも、危険判定範囲内に写し出される物体が危険ポイントであると特定することができる。
これにより、瞳孔の開き度合いによって、危険判定範囲内に写し出される物体を特定し、また、地図データに含まれる道路データから取得した危険ポイントが危険判定範囲内に位置する場合にも、危険判定範囲内に写し出される物体が危険ポイントであると特定することができる。
これにより、例えば、歩行者等の移動速度の低い物体であっても、その物体の実際の動きに応じた移動ベクトルに基づいて危険判定を行うため、誤った判定を抑制することができる。
請求項16に記載の物体危険判定装置によれば、撮像手段は、移動体に搭載され、移動体の進行方向の風景の画像を撮影するものであって、危険判定手段は、危険地点に対して、危険判定範囲に進入した移動ベクトルが存在するか否かを判定し、移動物体に対して、危険判定範囲から移動体へ向かう移動ベクトルが存在するか否かを判定することを特徴とする。
これにより、横断歩道や交差点等の危険ポイントに進入した歩行者や軽車両等の進入物体の存在有無を判定することができる。また、移動体へ向かってくる歩行者、軽車両、他車両等の移動物体の存在有無を判定することができる。
本実施形態の危険判定処理は、二分割した危険判定範囲毎に危険判定を行うものであるが、危険判定範囲を分割することなく危険判定を行う場合には、次のような危険判定を行ってもよい。
本実施形態の危険判定範囲分割処理では、危険判定範囲を二分割しているが、さらに、その分割数を増やしてもよい。さらに、本実施形態と同様に、分割された危険判定範囲毎に自車両からの距離が短くなるに従って高い危険レベルを設定してもよい。
本実施形態の危険ポイント内側判定処理において、自車両に向かう移動ベクトルが有ると判定され、さらに、その移動ベクトルが危険判定範囲から逸脱した後も自車両に向かう場合には、その移動ベクトルの物体を危険対象物として設定し、その危険対象物に対応する危険判定範囲を設定して、その危険判定範囲に対する危険判定処理を行うようにしてもよい。
本実施形態では、図8に示した危険判定範囲設定処理において、乗員の瞳孔の開き度合いに基づいて乗員の視認した(危険判定範囲内に写し出される)物体を特定しているが、カーナビ50から出力される地点情報に基づく画像における位置を算出し、その位置が危険判定範囲内となる場合に、その危険判定範囲内に写し出される物体は、危険ポイントであると特定するようにしてもよい。
20 視線認識装置
30 視線認識用カメラ
40 物体監視用カメラ
50 カーナビ
60 表示装置
70 スピーカ
100 物体危険判定装置
Claims (16)
- 視線方向、及び瞳孔の開き度合いを検出する検出手段と、
前記視線方向の風景の画像を撮影する撮像手段と、
前記視線方向に基づいて、前記画像における視点の位置を特定する視点特定手段と、
前記視点特定手段の特定する視点の位置を基準とし、前記検出手段が検出した瞳孔の開き度合いに応じた大きさの範囲を、前記画像上に危険判定の対象範囲とすべき危険判定範囲に設定する危険判定範囲設定手段と、
前記瞳孔の開き度合いに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体を特定する物体特定手段と、
前記撮像手段の撮影した前回までの画像と今回の画像とに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体の移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出手段と、
前記移動ベクトルに基づいて、前記物体特定手段によって特定される物体に応じた危険判定を行う危険判定手段を備えることを特徴とする物体危険判定装置。 - 視線方向、及び瞳孔の開き度合いを検出する検出手段と、
前記視線方向の風景の画像を撮影する撮像手段と、
前記視線方向に基づいて、前記画像における視点の位置を特定する視点特定手段と、
前記視点特定手段の特定する視点の位置を基準として、前記画像上に危険判定の対象範囲とすべき危険判定範囲を設定する危険判定範囲設定手段と、
前記瞳孔の開き度合いに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体を特定する物体特定手段と、
前記撮像手段の撮影した前回までの画像と今回の画像とに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体の移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出手段と、
前記移動ベクトルに基づいて、前記物体特定手段によって特定される物体に応じた危険判定を行う危険判定手段とを備えた物体危険判定装置であって、
前記撮像手段によって撮影された画像内の動きに応じて、前記危険判定範囲設定手段の設定する危険判定範囲の設定位置を追従する危険判定範囲追従手段を備え、
前記移動ベクトル算出手段は、前記危険判定範囲追従手段によって追従された危険判定範囲内に写し出される物体の移動ベクトルを算出することを特徴とする物体危険判定装置。 - 前記危険判定範囲追従手段は、前記危険判定範囲の設定位置を追従することで前記危険判定範囲が前記画像から外れる場合、前記危険判定範囲を追従対象から除外することを特徴とする請求項2記載の物体危険判定装置。
- 視線方向、及び瞳孔の開き度合いを検出する検出手段と、
前記視線方向の風景の画像を撮影する撮像手段と、
前記視線方向に基づいて、前記画像における視点の位置を特定する視点特定手段と、
前記視点特定手段の特定する視点の位置を基準として、前記画像上に危険判定の対象範囲とすべき危険判定範囲を設定する危険判定範囲設定手段と、
前記瞳孔の開き度合いに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体を特定する物体特定手段と、
前記撮像手段の撮影した前回までの画像と今回の画像とに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体の移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出手段と、
前記移動ベクトルに基づいて、前記物体特定手段によって特定される物体に応じた危険判定を行う危険判定手段とを備えた物体危険判定装置であって、
前記危険判定範囲設定手段は、前記危険判定範囲を設定する際、前記危険判定範囲の境界を取り囲む境界エリアを設定し、
前記移動ベクトル算出手段は、前記境界の内側、及び前記境界エリア内の少なくとも一方の移動ベクトルの平均的な移動方向を示す平均移動ベクトルをさらに算出し、
前記危険判定手段は、前記移動ベクトルの方向成分から前記平均移動ベクトルの方向成分を除いた実移動ベクトルに基づいて危険判定を行うことを特徴とする物体危険判定装置。 - 視線方向、及び瞳孔の開き度合いを検出する検出手段と、
前記視線方向の風景の画像を撮影する撮像手段と、
前記視線方向に基づいて、前記画像における視点の位置を特定する視点特定手段と、
前記視点特定手段の特定する視点の位置を基準として、前記画像上に危険判定の対象範囲とすべき危険判定範囲を設定する危険判定範囲設定手段と、
前記瞳孔の開き度合いに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体を特定する物体特定手段と、
前記撮像手段の撮影した前回までの画像と今回の画像とに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体の移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出手段と、
前記移動ベクトルに基づいて、前記物体特定手段によって特定される物体に応じた危険判定を行う危険判定手段とを備えた物体危険判定装置であって、
道路の分岐地点、合流地点、交差点、及び横断歩道の少なくとも何れかの1つの危険が潜在する危険地点の種類と位置とを含む道路データを記憶する道路データ記憶手段と、
前記道路データ記憶手段の記憶する道路データから前記視線方向に存在する前記危険地点に関する情報を取得する危険地点情報取得手段とを備え、
前記物体特定手段は、
前記危険地点情報取得手段の取得した前記危険地点に関する情報に基づく前記画像上の位置が前記危険判定範囲内に位置する場合、又は/及び前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合い以上である場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は危険が潜在する危険地点であると特定し、
前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合いに満たない場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は移動物体であると特定し、
前記移動ベクトル算出手段は、前記危険判定範囲内の移動ベクトルの平均的な移動方向を示す平均移動ベクトルをさらに算出し、
前記平均移動ベクトルの示す前記画像における角度で前記危険判定範囲を複数に分割する危険判定範囲分割手段を備え、
前記撮像手段は、移動体に搭載され、前記移動体の進行方向の風景の画像を撮影するものであって、
前記危険判定手段は、
前記複数に分割された危険判定範囲毎の異なる判定条件に基づいて、危険判定を行うものであって、前記移動ベクトルの方向成分から前記平均移動ベクトルの方向成分を除いた実移動ベクトルに基づいて危険判定を行い、
前記危険地点に対して、前記危険判定範囲に進入した移動ベクトルが存在するか否かを判定し、
前記移動物体に対して、前記危険判定範囲から前記移動体へ向かう移動ベクトルが存在するか否かを判定することを特徴とする物体危険判定装置。 - 視線方向、及び瞳孔の開き度合いを検出する検出手段と、
前記視線方向の風景の画像を撮影する撮像手段と、
前記視線方向に基づいて、前記画像における視点の位置を特定する視点特定手段と、
前記視点特定手段の特定する視点の位置を基準として、前記画像上に危険判定の対象範囲とすべき危険判定範囲を設定する危険判定範囲設定手段と、
前記瞳孔の開き度合いに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体を特定する物体特定手段と、
前記撮像手段の撮影した前回までの画像と今回の画像とに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体の移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出手段と、
前記移動ベクトルに基づいて、前記物体特定手段によって特定される物体に応じた危険判定を行う危険判定手段とを備えた物体危険判定装置であって、
道路の分岐地点、合流地点、交差点、及び横断歩道の少なくとも何れかの1つの危険が潜在する危険地点の種類と位置とを含む道路データを記憶する道路データ記憶手段と、
前記道路データ記憶手段の記憶する道路データから前記視線方向に存在する前記危険地点に関する情報を取得する危険地点情報取得手段とを備え、
前記物体特定手段は、
前記危険地点情報取得手段の取得した前記危険地点に関する情報に基づく前記画像上の位置が前記危険判定範囲内に位置する場合、又は/及び前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合いを超える場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は危険が潜在する危険地点であると特定し、
前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合い以下の場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は移動物体であると特定し、
前記移動ベクトル算出手段は、前記危険判定範囲内の移動ベクトルの平均的な移動方向を示す平均移動ベクトルをさらに算出し、
前記平均移動ベクトルの示す前記画像における角度で前記危険判定範囲を複数に分割する危険判定範囲分割手段を備え、
前記撮像手段は、移動体に搭載され、前記移動体の進行方向の風景の画像を撮影するものであって、
前記危険判定手段は、
前記複数に分割された危険判定範囲毎の異なる判定条件に基づいて、危険判定を行うものであって、前記移動ベクトルの方向成分から前記平均移動ベクトルの方向成分を除いた実移動ベクトルに基づいて危険判定を行い、
前記危険地点に対して、前記危険判定範囲に進入した移動ベクトルが存在するか否かを判定し、
前記移動物体に対して、前記危険判定範囲から前記移動体へ向かう移動ベクトルが存在するか否かを判定することを特徴とする物体危険判定装置。 - 前記危険判定範囲分割手段は、前記移動ベクトルの数が略等しくなるように前記危険判定範囲を二つの範囲に分割するものであって、
前記危険判定手段は、
前記危険地点に対して、
前記二分割された危険判定範囲のうち、前記移動体からの距離が短い側に存在する一方の危険判定範囲においては、前記移動体へ向かう移動ベクトルが存在するか否かを判定条件とし、前記移動体へ向かう移動ベクトルが存在する場合に危険な進入物体が存在すると判定し、
前記二分割された危険判定範囲のうち、他方の危険判定範囲においては、前記一方の危険判定範囲へ向かう移動ベクトルが存在するか否かを判定条件とし、前記一方の危険判定範囲へ向かう移動ベクトルが存在する場合に危険な進入物体が存在すると判定し、
前記移動物体に対して、
前記二分割された危険判定範囲のうち、前記移動体からの距離が短い側に存在する一方の危険判定範囲においては、前記移動体へ向かう移動ベクトルが存在するか否かを判定条件とし、前記移動体へ向かう移動ベクトルが存在する場合に危険な移動物体が存在すると判定し、
前記二分割された危険判定範囲のうち、他方の危険判定範囲においては、前記移動体から離れる方向へ向かう移動ベクトルが存在するか否かを判定条件とし、前記移動体から離れる方向へ向かう移動ベクトルが存在する場合に前記他方の危険判定範囲を危険判定の対象範囲から除外すると判定することを特徴とする請求項5または6記載の物体危険判定装置。 - 視線方向、及び瞳孔の開き度合いを検出する検出手段と、
前記視線方向の風景の画像を撮影する撮像手段と、
前記視線方向に基づいて、前記画像における視点の位置を特定する視点特定手段と、
前記視点特定手段の特定する視点の位置を基準として、前記画像上に危険判定の対象範囲とすべき危険判定範囲を設定する危険判定範囲設定手段と、
前記瞳孔の開き度合いに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体を特定する物体特定手段と、
前記撮像手段の撮影した前回までの画像と今回の画像とに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体の移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出手段と、
前記移動ベクトルに基づいて、前記物体特定手段によって特定される物体に応じた危険判定を行う危険判定手段とを備えた物体危険判定装置であって、
道路の分岐地点、合流地点、交差点、及び横断歩道の少なくとも何れかの1つの危険が潜在する危険地点の種類と位置とを含む道路データを記憶する道路データ記憶手段と、
前記道路データ記憶手段の記憶する道路データから前記視線方向に存在する前記危険地点に関する情報を取得する危険地点情報取得手段とを備え、
前記物体特定手段は、
前記危険地点情報取得手段の取得した前記危険地点に関する情報に基づく前記画像上の位置が前記危険判定範囲内に位置する場合、又は/及び前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合い以上である場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は危険が潜在する危険地点であると特定し、
前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合いに満たない場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は移動物体であると特定し、
前記移動ベクトル算出手段は、前記境界の内側、及び前記境界エリア内の少なくとも一方の移動ベクトルの平均的な移動方向を示す平均移動ベクトルをさらに算出し、
前記危険判定範囲設定手段は、前記危険判定範囲を設定する際、前記危険判定範囲の境界を取り囲む境界エリアを設定し、
前記撮像手段は、移動体に搭載され、前記移動体の進行方向の風景の画像を撮影するものであって、
前記危険判定手段は、前記移動ベクトルの方向成分から前記平均移動ベクトルの方向成分を除いた実移動ベクトルに基づいて危険判定を行うものであって、
前記危険地点に対して、前記危険判定範囲の境界の内側へ向かう移動ベクトルの始点、又は/及び終点が前記境界エリア内に位置するときに、前記危険判定範囲へ進入した危険な進入物体が存在すると判定し、
前記移動物体に対して、前記移動ベクトルの始点、又は/及び終点が前記境界エリア内に位置するときに、前記危険判定範囲から前記移動体へ向かう危険な移動物体が存在すると判定することを特徴とする物体危険判定装置。 - 視線方向、及び瞳孔の開き度合いを検出する検出手段と、
前記視線方向の風景の画像を撮影する撮像手段と、
前記視線方向に基づいて、前記画像における視点の位置を特定する視点特定手段と、
前記視点特定手段の特定する視点の位置を基準として、前記画像上に危険判定の対象範囲とすべき危険判定範囲を設定する危険判定範囲設定手段と、
前記瞳孔の開き度合いに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体を特定する物体特定手段と、
前記撮像手段の撮影した前回までの画像と今回の画像とに基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体の移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出手段と、
前記移動ベクトルに基づいて、前記物体特定手段によって特定される物体に応じた危険判定を行う危険判定手段とを備えた物体危険判定装置であって、
道路の分岐地点、合流地点、交差点、及び横断歩道の少なくとも何れかの1つの危険が潜在する危険地点の種類と位置とを含む道路データを記憶する道路データ記憶手段と、
前記道路データ記憶手段の記憶する道路データから前記視線方向に存在する前記危険地点に関する情報を取得する危険地点情報取得手段とを備え、
前記物体特定手段は、
前記危険地点情報取得手段の取得した前記危険地点に関する情報に基づく前記画像上の位置が前記危険判定範囲内に位置する場合、又は/及び前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合いを超える場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は危険が潜在する危険地点であると特定し、
前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合い以下の場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は移動物体であると特定し、
前記移動ベクトル算出手段は、前記境界の内側、及び前記境界エリア内の少なくとも一方の移動ベクトルの平均的な移動方向を示す平均移動ベクトルをさらに算出し、
前記危険判定範囲設定手段は、前記危険判定範囲を設定する際、前記危険判定範囲の境界を取り囲む境界エリアを設定し、
前記撮像手段は、移動体に搭載され、前記移動体の進行方向の風景の画像を撮影するものであって、
前記危険判定手段は、前記移動ベクトルの方向成分から前記平均移動ベクトルの方向成分を除いた実移動ベクトルに基づいて危険判定を行うものであって、
前記危険地点に対して、前記危険判定範囲の境界の内側へ向かう移動ベクトルの始点、又は/及び終点が前記境界エリア内に位置するときに、前記危険判定範囲へ進入した危険な進入物体が存在すると判定し、
前記移動物体に対して、前記移動ベクトルの始点、又は/及び終点が前記境界エリア内に位置するときに、前記危険判定範囲から前記移動体へ向かう危険な移動物体が存在すると判定することを特徴とする物体危険判定装置。 - 前記危険判定手段によって危険な進入物体、又は/及び移動物体が存在すると判定された場合に警報を発生する警報発生手段を備えることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の物体危険判定装置。
- 前記危険判定範囲分割手段は、前記危険判定範囲毎に、前記移動体からの距離が短くなるに従って高い危険レベルを設定する危険レベル設定手段を備え、
前記警報手段は、前記危険レベルの高低に応じた警報を発生することを特徴とする請求項10記載の物体危険判定装置。 - 道路の分岐地点、合流地点、交差点、及び横断歩道の少なくとも何れかの1つの危険が潜在する危険地点の種類と位置とを含む道路データを記憶する道路データ記憶手段と、
前記道路データ記憶手段の記憶する道路データから前記視線方向に存在する前記危険地点に関する情報を取得する危険地点情報取得手段とを備え、
前記物体特定手段は、前記瞳孔の開き度合い、及び前記危険地点情報取得手段の取得する前記危険地点に関する情報の少なくとも一方に基づいて、前記危険判定範囲内に写し出される物体を特定することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の物体危険判定装置。 - 前記物体特定手段は、
前記危険地点情報取得手段の取得した前記危険地点に関する情報に基づく前記画像上の位置が前記危険判定範囲内に位置する場合、又は/及び前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合い以上である場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は危険が潜在する危険地点であると特定し、
前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合いに満たない場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は移動物体であると特定することを特徴とする請求項1〜4、12のいずれか1項に記載の物体危険判定装置。 - 前記物体特定手段は、
前記危険地点情報取得手段の取得した前記危険地点に関する情報に基づく前記画像上の位置が前記危険判定範囲内に位置する場合、又は/及び前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合いを超える場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は危険が潜在する危険地点であると特定し、
前記瞳孔の開き度合いが通常の開き度合い以下の場合、前記危険判定範囲内に写し出される物体は移動物体であると特定することを特徴とする請求項1〜4、12のいずれか1項に記載の物体危険判定装置。 - 前記移動ベクトル算出手段は、前記危険判定範囲内の移動ベクトルの平均的な移動方向を示す平均移動ベクトルをさらに算出し、
前記危険判定手段は、前記移動ベクトルの方向成分から前記平均移動ベクトルの方向成分を除いた実移動ベクトルに基づいて危険判定を行うことを特徴とする請求項1〜3、12〜13の何れか1項に記載の物体危険判定装置。 - 前記撮像手段は、移動体に搭載され、前記移動体の進行方向の風景の画像を撮影するものであって、
前記危険判定手段は、
前記危険地点に対して、前記危険判定範囲に進入した移動ベクトルが存在するか否かを判定し、
前記移動物体に対して、前記危険判定範囲から前記移動体へ向かう移動ベクトルが存在するか否かを判定することを特徴とする請求項2〜4、12〜15の何れか1項に記載の物体危険判定装置。
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