JP4269737B2 - Clutch booster - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のクラッチペダルの踏力を増大してクラッチ機構に伝えるためのクラッチ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のクラッチペダルの踏力を軽減するためにクラッチ倍力装置いわゆるクラッチブースタが使用されている。一般的なクラッチ倍力装置は、クラッチペダルを踏んだときに発生する液圧によって駆動される液圧ピストンを収容したシリンダと、前記液圧によって圧縮エアの流通部がひらくリレーバルブと、シェルの内部に収容されたパワーピストンと、パワーピストンの動きを前記液圧ピストンに伝える力伝達部材などを備えている。
【0003】
前記シェルの内部は、前記パワーピストンによって圧力室と大気室とに仕切られている。クラッチペダルを踏むと、前記液圧ピストンが駆動されるとともに前記リレーバルブの流通部がひらくことにより、圧縮エアが圧力室に供給される。圧力室に供給された圧縮エアによってパワーピストンが駆動されることにより、前記液圧ピストンと同じ方向の力、すなわちクラッチを切る方向の捕助力が発生する。
【0004】
エンジンの高出力化に伴い、クラッチ操作力も大きくなる傾向がある。このため、より大きな捕助力が望まれている。前記補助力は、パワーピストンの受圧面積の大きさに左右される。すなわち、パワーピストンの受圧面積が大きいほど、大きな補助力が発生する。そこで、2つのパワーピストンを直列に配置したタンデム型のクラッチ倍力装置も提案されている。(例えば下記特許文献1参照)
特許文献1に記載されているクラッチ倍力装置は、液圧ピストンを収容したシリンダの軸線方向に第1シェルと第2シェルとが直列に配置され、第1シェルに収容された第1パワーピストンによって、第1シェルの内部が第1圧力室と第1大気室とに仕切られている。また、第2シェルに収容された第2パワーピストンによって、第2シェルの内部が第2圧力室と第2大気室とに仕切られている。
【0005】
そしてリレーバルブと第1圧力室とがエア配管によって互いに接続され、圧縮エア供給源から送られてくる圧縮エアが、リレーバルブを経て第1圧力室に供給されるようになっている。第2圧力室は、第1パワーピストンの軸部に形成されたエア通路を介して第1圧力室に連通している。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−108079号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1のクラッチ倍力装置は、前記シリンダの軸線方向に第1および第2シェルが直列に配置されているため、シリンダと第1および第2シェルを含む装置全体の全長がかなり大きくなってしまうという問題がある。
【0008】
また特許文献1のクラッチ倍力装置は、リレーバルブから送られてくる圧縮エアが、まず第1圧力室に供給され、第1パワーピストンが押されながら第1圧力室内の圧縮エアが第2圧力室内に入ることにより、第2パワーピストンが駆動されることになる。このため第1パワーピストンと第2パワーピストンとを押す力に時間的なずれが発生し、第2パワーピストンの応答性に問題がある。
【0009】
従ってこの発明の目的は、全長を短くすることが可能なタンデム型のクラッチ倍力装置を提供することにある。より好ましくはパワーピストンの応答性も改善できるクラッチ倍力装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、クラッチペダルが踏まれた時に生じる液圧によって駆動される液圧ピストンを収容したシリンダと、前記液圧ピストンと一体に前記シリンダの軸線方向に移動するロッド部材と、前記液圧を受けたときに圧縮エアの流通部がひらくリレーバルブと、前記シリンダの軸線方向に互いに直列に配置された第1シェル部および第2シェル部と、前記第1シェル部に収容され該第1シェル部の内部を第1圧力室と第1大気室とに仕切る第1パワーピストンと、前記第2シェル部に収容され該第2シェル部の内部を第2圧力室と第2大気室とに仕切る第2パワーピストンと、圧縮エア供給源から送られる圧縮エアを前記リレーバルブの前記流通部を経て前記第1および第2圧力室に供給するエア流路と、を具備したクラッチ倍力装置であって、前記第1シェル部が前記シリンダの軸線方向の後側に形成され、前記第2シェル部が前記シリンダの外周を取り囲むよう該シリンダと同心に形成され、前記第2パワーピストンが前記シリンダの外周面と前記第2シェル部の内周面との間に収容され、かつ、前記第1パワーピストンの軸線方向の動きを前記液圧ピストンに伝える第1の力伝達部材と、前記第2パワーピストンの軸線方向の動きを前記ロッド部材に伝える第2の力伝達部材とを有し、前記第1の力伝達部材の前端部が前記液圧ピストンに接続されかつ前記第1の力伝達部材の後端部が前記第1パワーピストンに設けられ、前記第2の力伝達部材の後端部が前記第2パワーピストンに固定されかつ前記第2の力伝達部材の前端部が前記ロッド部材の係止部に係止されている。
【0011】
このように構成された本発明のクラッチ倍力装置では、クラッチペダルを踏んだときに発生する液圧によって前記液圧ピストンが駆動されるとともに、この液圧によって前記リレーバルブが作動する。このため、圧縮エア供給源から送られる圧縮エアが、エア流路を経て、第1および第2圧力室に同時に供給される。第1および第2圧力室に供給された圧縮エアによって第1および第2パワーピストンが駆動され、これらパワーピストンの動きが前記力伝達部材を介して前記ロッド部材に加わる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記エア流路は、前記第1圧力室に接続される第1エア配管と、前記第2圧力室に接続される第2エア配管とを含み、これら第1および第2エア配管は、前記圧縮エアが前記第1および第2圧力室に同時に供給されるよう前記リレーバルブの前記流通部の下流側において二方に分岐してそれぞれが前記第1および第2圧力室に並列接続されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態について、図1と図2を参照して説明する。
図1に示すクラッチ倍力装置10は、マニュアルトランスミッションを装備している自動車のクラッチ機構11に適用される。このクラッチ倍力装置10は、クラッチ機構11と、クラッチペダル12に連動する液圧発生装置13との間に設けられている。液圧発生装置13は、運転者がクラッチペダル12を踏んだときに液圧を発生するように構成されている。
【0014】
クラッチ機構11は、従来と同様にプレッシャプレート20と、フェーシング21と、ディスクプレート22と、ばね23と、レリーズベアリング24と、レリーズレバー25と、リンク26などを備えている。
【0015】
クラッチ倍力装置10は、液圧室30を有するシリンダ31と、シリンダ31に収容された液圧ピストン32と、圧縮エア供給源33に接続されるリレーバルブ34と、シリンダ31の軸線方向に互いに直列に配置された第1シェル部35および第2シェル部36と、第1シェル部35に収容された第1パワーピストン37と、第2シェル部36に収容された第2パワーピストン38などを備えている。
【0016】
液圧室30は、液圧ピストン32の端面と、第1シェル部35の前側の壁39と、第2シェル部36の後側の壁40などによって規定されている。液圧室30は、液圧配管45を介して液圧発生装置13に接続されている。
【0017】
液圧ピストン32はシリンダ31の軸線方向に往復移動可能である。液圧ピストン32にロッド部材50の後端50aが接続されている。このロッド部材50は、液圧ピストン32と一体にシリンダ31の軸線方向に移動するようになっている。ロッド部材50の前端50bは、クラッチ機構11のリンク26に接続される。
【0018】
このためクラッチペダル12が踏まれると、液圧発生装置13によって加圧された作動液が液圧室30に供給され、液圧ピストン32が図1中の矢印Aで示す方向に駆動される。
【0019】
リレーバルブ34は、液圧室30の圧力を受ける受圧部55と、エア流通部56と、エア流通部56を開閉する弁体57などを含んでいる。弁体57は、ばね58によってエア流通部56を閉じる方向に付勢されている。クラッチペダル12が踏まれ、加圧された作動液が液圧室30に供給されると、エア流通部56をひらく方向に弁体57が移動する。
【0020】
第1シェル部35および第2シェル部36は、シリンダ31の軸線方向(液圧ピストン32が移動する方向)に沿って互いに直列に配置されている。第1シェル部35の内部は、第1パワーピストン37によって、第1圧力室61と第1大気室62とに仕切られている。
【0021】
第2シェル部36の内部は、第2パワーピストン38によって、第2圧力室63と第2大気室64とに仕切られている。シェル部35,36には、それぞれの大気室62,64に連通するエア抜き孔65,66が形成されている。
【0022】
第2シェル部36は、シリンダ31の外周を取り囲むようにしてシリンダ31の外側にシリンダ31と同心に形成されている。第2パワーピストン38は、シリンダ31の外周面と第2シェル部36の内周面との間に収容されている。このため第2パワーピストン38は、図1中の矢印B方向から見て、円環状(リング状)に形成されている。
【0023】
第1シェル部35の内部に力伝達部材70が設けられている。この力伝達部材70は第1シェル部35の前側の壁39を貫通し、シリンダ31の軸線方向に延びている。この力伝達部材70は第1パワーピストン37の軸部を兼ねている。
【0024】
力伝達部材70の前端部70aが液圧ピストン32に接続され、第1パワーピストン37の軸線方向の動きを液圧ピストン32に伝えることができるようになっている。力伝達部材70の後端部70bは、第1パワーピストン37のストッパとして機能する第1シェル部35の後端壁72に当接できるようにしている。
【0025】
第2シェル部36に、第2パワーピストン38の軸線方向の動きをロッド部材50に伝えるための力伝達部材73が設けられている。力伝達部材73は円筒状をなし、その後端部73aが第2パワーピストン38に固定され、前端部73bがロッド部材50の係止部74に係合されている。
【0026】
第1および第2シェル部35,36に、それぞれリターンばね75,76が収容されている。リターンばね75,76は、パワーピストン37,38を戻す方向、すなわちパワーピストン37,38を図1中の矢印Bで示す方向に付勢している。
【0027】
シェル部35,36の外部に、エア流路として機能する第1エア配管81と第2エア配管82が配設されている。第1エア配管81の一端は、リレーバルブ34のエア流通部56に連通している。第1エア配管81の他端は、第1圧力室61のエア流通孔83に接続されている。
【0028】
第2エア配管82の一端は、リレーバルブ34のエア流通部56に連通している。第2エア配管82の他端は、第2圧力室63のエア流通孔84に接続されている。
【0029】
すなわち、第1および第2エア配管81,82が、圧縮エアの流れる方向に関してリレーバルブ34の流通部56の下流側において二方に分岐し、それぞれが第1および第2圧力室61,63に並列接続されている。
【0030】
このためリレーバルブ34の弁体57が開弁したとき、圧縮エア供給源33から送られる圧縮エアが第1エア配管81と第2エア配管82を介して、第1圧力室61と第2圧力室63に同時に供給されることになる。
【0031】
以下に前記クラッチ倍力装置10の動作について説明する。
クラッチペダル12が図2に矢印Pで示すように足で踏まれると、液圧発生装置13によって加圧された作動液が液圧配管45を介して液圧室30に供給される。
【0032】
加圧された作動液が液圧室30に供給されると、液圧ピストン32が図2中に矢印Aで示す方向に移動するとともに、リレーバルブ34の弁体57がエア流通部56をひらく方向に移動する。
【0033】
これにより、圧縮エア供給源33から送られる圧縮エアが、エア流通部56を介して、第1エア配管81と第2エア配管82に同時に送られる。図2に矢印C1,C2で示すように、第1エア配管81を通る圧縮エアは第1圧力室61に直接供給され、第2エア配管82を通る圧縮エアは第2圧力室63に直接供給される。
【0034】
第1圧力室61と第2圧力室63に圧縮エアが供給されることにより、第1パワーピストン37と第2パワーピストン38が同時に駆動される。すなわち、第1パワーピストン37に加わる矢印A方向の力は、力伝達部材70を介して液圧ピストン32に加わり、第2パワーピストン38に加わる矢印A方向の力は、力伝達部材73を介してロッド部材50に加わる。
【0035】
ロッド部材50が矢印A方向に移動すると、リンク26を介してレリーズベアリング24が押され、プレッシャプレート20がディスクプレート22から離れる方向(クラッチを切る方向)に移動する。
【0036】
クラッチペダル12を解放すると、液圧発生装置13の液圧が低下するとともに液圧室30の圧力が下がり、液圧ピストン32が矢印B方向(図1に示す)に移動する。このためクラッチ機構11のばね23によってプレッシャプレート20がフェーシング21を押圧し、クラッチがつながる。また、リレーバルブ34の弁体57が閉じることにより、エア流通部56が閉じる。
【0037】
また、第1および第2パワーピストン37,38がリターンばね75,76によって矢印B方向に移動する。第1および第2パワーピストン37,38が矢印B方向に移動すると、圧力室61,63内のエアがエア配管81,82を通ってリレーバルブ34のエア放出口(図示せず)から大気に放出される。
【0038】
この実施形態のクラッチ倍力装置10は、第2シェル部36と第2パワーピストン38と力伝達部材73とが、シリンダ31の外周側に同心状に配置されている。このため、シリンダ31と第1および第2シェル部35,36を含む装置全体の全長L(図1に示す)を、従来のタンデム型クラッチ倍力装置(例えば前記特許文献1)と比較して短くすることができる。
【0039】
また、この実施形態のクラッチ倍力装置10によれば、クラッチペダル12が踏まれたとき、リレーバルブ34のエア流通部56を通る圧縮エアが、第1圧力室61と第2圧力室63とに同時に供給される。このため、第1パワーピストン37と第2パワーピストン38による補助力が同時にロッド部材50に加わる。
【0040】
このため、2つのパワーピストン37,38を有するタンデム型のクラッチ倍力装置10の応答性が向上し、クラッチペダル12の踏込み初期から所望の増力機能を発揮することができる。
【0041】
また、第1エア配管81と第2エア配管82がいずれもシェル部35,36の外部に設けられているため、前記特許文献1に記載されているクラッチ倍力装置のようにパワーピストンの軸部にエア通路を形成する必要がなく、構造が簡単となり加工も容易である。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、第1および第2のシェル部を有するタンデム型のクラッチ倍力装置において、シリンダとシェル部を含む装置全体の長さを小さくすることができる。
【0043】
請求項2に記載した発明によれば、第1パワーピストンと第2パワーピストンが応答性良く作動して補助力を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のクラッチ倍力装置とクラッチ機構を模式的に示す断面図。
【図2】 図1に示されたクラッチ倍力装置の作動時の断面図。
【符号の説明】
10…クラッチ倍力装置
11…クラッチ機構
12…クラッチペダル
30…液圧室
31…シリンダ
32…液圧ピストン
33…圧縮エア供給源
34…リレーバルブ
35…第1シェル部
36…第2シェル部
37…第1パワーピストン
38…第2パワーピストン
50…ロッド部材
56…流通部
61…第1圧力室
62…第1大気室
63…第2圧力室
64…第2大気室
70,73…力伝達部材
81…第1エア配管(エア流路)
82…第2エア配管(エア流路)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a clutch booster for increasing the depressing force of a clutch pedal of an automobile and transmitting it to a clutch mechanism.
[0002]
[Prior art]
A clutch booster, a so-called clutch booster, is used to reduce the depression force of a clutch pedal of an automobile. A general clutch booster includes a cylinder that houses a hydraulic piston that is driven by hydraulic pressure generated when a clutch pedal is depressed, a relay valve that opens a flow of compressed air by the hydraulic pressure, A power piston housed inside and a force transmission member for transmitting the movement of the power piston to the hydraulic piston are provided.
[0003]
The inside of the shell is partitioned into a pressure chamber and an atmospheric chamber by the power piston. When the clutch pedal is stepped on, the hydraulic piston is driven and the relay valve is opened to supply compressed air to the pressure chamber. When the power piston is driven by the compressed air supplied to the pressure chamber, a force in the same direction as the hydraulic piston, that is, a catching force in the direction of disengaging the clutch is generated.
[0004]
As the engine output increases, the clutch operating force tends to increase. For this reason, a larger catching power is desired. The auxiliary force depends on the size of the pressure receiving area of the power piston. That is, as the pressure receiving area of the power piston is larger, a larger assist force is generated. Therefore, a tandem clutch booster in which two power pistons are arranged in series has also been proposed. (For example, see Patent Document 1 below)
The clutch booster described in Patent Document 1 includes a first power piston in which a first shell and a second shell are arranged in series in the axial direction of a cylinder in which a hydraulic piston is accommodated, and is accommodated in the first shell. Thus, the inside of the first shell is partitioned into a first pressure chamber and a first atmospheric chamber. Moreover, the inside of the second shell is partitioned into a second pressure chamber and a second atmospheric chamber by the second power piston accommodated in the second shell.
[0005]
The relay valve and the first pressure chamber are connected to each other by an air pipe, and compressed air sent from a compressed air supply source is supplied to the first pressure chamber via the relay valve. The second pressure chamber communicates with the first pressure chamber via an air passage formed in the shaft portion of the first power piston.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-108079
[Problems to be solved by the invention]
In the clutch booster of Patent Document 1, since the first and second shells are arranged in series in the axial direction of the cylinder, the entire length of the entire apparatus including the cylinder and the first and second shells is considerably increased. There is a problem that it ends up.
[0008]
In the clutch booster disclosed in Patent Document 1, the compressed air sent from the relay valve is first supplied to the first pressure chamber, and the compressed air in the first pressure chamber is supplied to the second pressure while the first power piston is pushed. By entering the room, the second power piston is driven. For this reason, a time lag occurs in the force pushing the first power piston and the second power piston, and there is a problem in the responsiveness of the second power piston.
[0009]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a tandem type clutch booster capable of shortening the overall length. More preferably, it is to provide a clutch booster capable of improving the response of the power piston.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention includes a cylinder housing a hydraulic piston driven by a hydraulic pressure generated when a clutch pedal is depressed, a rod member that moves integrally with the hydraulic piston in the axial direction of the cylinder, and the hydraulic pressure. A relay valve that opens a compressed air flow part when received, a first shell part and a second shell part arranged in series in the axial direction of the cylinder, and the first shell housed in the first shell part A first power piston that divides the interior of the portion into a first pressure chamber and a first atmospheric chamber, and is housed in the second shell portion and divides the interior of the second shell portion into a second pressure chamber and a second atmospheric chamber. A clutch booster comprising: a second power piston; and an air flow path for supplying compressed air sent from a compressed air supply source to the first and second pressure chambers through the flow part of the relay valve. The Wherein the first shell portion is formed on the rear side of the axial direction of the cylinder, the second shell portion is formed in the cylinder concentric to surround the outer periphery of the cylinder, the outer peripheral surface of the second power piston the cylinder And a first force transmission member that is housed between the first shell and the inner peripheral surface of the second shell portion, and transmits the axial movement of the first power piston to the hydraulic piston, and the second power piston. A second force transmission member that transmits axial movement to the rod member, and a front end portion of the first force transmission member is connected to the hydraulic piston and a rear end of the first force transmission member Is provided on the first power piston, a rear end portion of the second force transmission member is fixed to the second power piston, and a front end portion of the second force transmission member is a locking portion of the rod member. It is locked to .
[0011]
In the clutch booster of the present invention configured as described above, the hydraulic piston is driven by the hydraulic pressure generated when the clutch pedal is depressed, and the relay valve is operated by the hydraulic pressure. For this reason, the compressed air sent from the compressed air supply source is simultaneously supplied to the first and second pressure chambers via the air flow path. The first and second power pistons are driven by the compressed air supplied to the first and second pressure chambers, and the movement of these power pistons is applied to the rod member via the force transmission member.
[0012]
In a preferred embodiment of the present invention, the air flow path includes a first air pipe connected to the first pressure chamber and a second air pipe connected to the second pressure chamber. The two air pipes branch in two on the downstream side of the flow part of the relay valve so that the compressed air is supplied to the first and second pressure chambers at the same time. Are connected in parallel.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS. 1 and 2.
A
[0014]
The clutch mechanism 11 includes a
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
The hydraulic piston 32 can reciprocate in the axial direction of the
[0018]
For this reason, when the
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
The inside of the
[0022]
The
[0023]
A
[0024]
A front end portion 70 a of the
[0025]
The
[0026]
Return springs 75 and 76 are accommodated in the first and
[0027]
A
[0028]
One end of the
[0029]
That is, the first and
[0030]
For this reason, when the
[0031]
The operation of the
When the
[0032]
When pressurized hydraulic fluid is supplied to the
[0033]
Thereby, the compressed air sent from the compressed
[0034]
By supplying compressed air to the
[0035]
When the
[0036]
When the
[0037]
Further, the first and
[0038]
In the
[0039]
Further, according to the
[0040]
For this reason, the responsiveness of the tandem
[0041]
Further, since both the
[0042]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, in the tandem clutch booster having the first and second shell portions, the overall length of the device including the cylinder and the shell portion can be reduced.
[0043]
According to the second aspect of the present invention, the first power piston and the second power piston can operate with good responsiveness and exert auxiliary force.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing a clutch booster and a clutch mechanism according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of the clutch booster shown in FIG. 1 during operation.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
82 ... Second air piping (air flow path)
Claims (2)
前記液圧ピストンと一体に前記シリンダの軸線方向に移動するロッド部材と、
前記液圧を受けたときに圧縮エアの流通部がひらくリレーバルブと、
前記シリンダの軸線方向に互いに直列に配置された第1シェル部および第2シェル部と、
前記第1シェル部に収容され該第1シェル部の内部を第1圧力室と第1大気室とに仕切る第1パワーピストンと、
前記第2シェル部に収容され該第2シェル部の内部を第2圧力室と第2大気室とに仕切る第2パワーピストンと、
圧縮エア供給源から送られる圧縮エアを前記リレーバルブの前記流通部を経て前記第1および第2圧力室に供給するエア流路と、
を具備したクラッチ倍力装置であって、
前記第1シェル部が前記シリンダの軸線方向の後側に形成され、
前記第2シェル部が前記シリンダの外周を取り囲むよう該シリンダと同心に形成され、
前記第2パワーピストンが前記シリンダの外周面と前記第2シェル部の内周面との間に収容され、かつ、
前記第1パワーピストンの軸線方向の動きを前記液圧ピストンに伝える第1の力伝達部材と、
前記第2パワーピストンの軸線方向の動きを前記ロッド部材に伝える第2の力伝達部材とを有し、
前記第1の力伝達部材の前端部が前記液圧ピストンに接続されかつ前記第1の力伝達部材の後端部が前記第1パワーピストンに設けられ、
前記第2の力伝達部材の後端部が前記第2パワーピストンに固定されかつ前記第2の力伝達部材の前端部が前記ロッド部材の係止部に係止されていることを特徴とするクラッチ倍力装置。A cylinder containing a hydraulic piston driven by the hydraulic pressure generated when the clutch pedal is depressed;
A rod member that moves integrally with the hydraulic piston in the axial direction of the cylinder;
A relay valve that opens a flow of compressed air when subjected to the fluid pressure; and
A first shell portion and a second shell portion arranged in series with each other in the axial direction of the cylinder;
A first power piston housed in the first shell portion and partitioning the interior of the first shell portion into a first pressure chamber and a first atmospheric chamber;
A second power piston housed in the second shell portion and partitioning the inside of the second shell portion into a second pressure chamber and a second atmospheric chamber;
An air flow path for supplying compressed air sent from a compressed air supply source to the first and second pressure chambers through the flow part of the relay valve;
A clutch booster comprising:
The first shell portion is formed on the rear side in the axial direction of the cylinder;
The second shell portion is formed concentrically with the cylinder so as to surround an outer periphery of the cylinder;
The second power piston is accommodated between an outer peripheral surface of the cylinder and an inner peripheral surface of the second shell portion; and
A first force transmission member for transmitting the axial movement of the first power piston to the hydraulic piston;
A second force transmission member that transmits the axial movement of the second power piston to the rod member;
A front end portion of the first force transmission member is connected to the hydraulic piston, and a rear end portion of the first force transmission member is provided to the first power piston;
The rear end portion of the second force transmission member is fixed to the second power piston, and the front end portion of the second force transmission member is locked to the locking portion of the rod member. Clutch booster.
前記第1圧力室に接続される第1エア配管と、
前記第2圧力室に接続される第2エア配管とを含み、
これら第1および第2エア配管は、
前記圧縮エアが前記第1および第2圧力室に同時に供給されるよう前記リレーバルブの前記流通部の下流側において二方に分岐してそれぞれが前記第1および第2圧力室に並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ倍力装置。The air flow path is
A first air pipe connected to the first pressure chamber;
A second air pipe connected to the second pressure chamber,
These first and second air pipes are
The compressed air is bifurcated on the downstream side of the flow part of the relay valve so that the compressed air is simultaneously supplied to the first and second pressure chambers, and each is connected in parallel to the first and second pressure chambers. The clutch booster according to claim 1, wherein
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