JP4263636B2 - ロボット用コンテンツ再生システムおよびロボットならびにプログラム - Google Patents
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Description
[平成16年2月7日検索]インターネット<URL:http://www.doraneko.org/misc/smile10/>
まず、非特許文献1に開示された技術によれば、実行手段、および外部からの受付手段がそれぞれの文字・画像・映像・音声、および、キー入力に限定されており、ロボットの物理的動作の実行およびイベント受付のために取り付けられるセンサや音声認識の受付の記述ができない。
また、特許文献1に開示された技術によれば、ロボットは動作、PCは画像表示に関し固定的に役割分担をしているため、表示分担も受け持つ等、全てを実行可能なモジュールを搭載したロボットでの再生は不可能である。
また、動作性能の異なるあらゆるロボット上でそのロボットが持つ能力に適したコンテンツを利用することができる、ロボット用コンテンツ再生システムおよびロボットならびにプログラムを提供することも目的とする。
更に、言語体系にロボットの物理的動作を記述する要素を付加してロボット特有の動きに関する属性を定義することで、ロボットは画像や音声と共に自身の物理的動作を相互に時間的に連携させるコンテンツを再生することができる。
本発明のロボット用コンテンツ再生システムは、ロボット1と、ロボット1に通信ネットワーク3を介して接続される外部装置としてのコンテンツサーバ2で構成される。
ユーザI/F11は、ユーザとのインタフェースを担う、例えば、ロボットアプリケーションをいう。コンテンツ取得部12は、ユーザI/F11を介してコンテンツ取得要求を受信すると共に、生成される自身の実行能力リストを添付してコンテンツサーバ2にコンテンツ取得要求を送信し、コンテンツサーバ2から、実行能力リストと、管理される各コンテンツが持つそれぞれの実行に必要な必要能力リストとの比較によって選定されるコンテンツを取得する機能を持つ。
コンテンツ実行部13は、取得したコンテンツに基づき、イベント検知モジュール15、16を介して外部接続される、例えば、キーやセンサ等の入力装置からのイベントを検知しながら、再生モジュール17、18を介し、また、外部接続される再生モジュール41を介してロボットの物理的動作を含むコンテンツの実行タイミング制御を行う機能を持つ。なお、ここで、ロボット1内部にある再生モジュール17は音声、再生モジュール18はテキスト、周辺にある再生モジュール41(外部デバイス4)は画像をそれぞれ再生することとする。
概略動作の流れを説明すれば以下のようになる。まず、ユーザもしくはロボットアプリケーションからロボット1に対してコンテンツ取得要求が発行される(S11)。そのとき、ロボット1は、実行能力リストを添付してコンテンツサーバ2に対し接続のための検索を行い、接続先にコンテンツ取得要求を発行する(S12)。これを受けたコンテンツサーバ2では、その実行能力リストと自身で管理しているコンテンツの必要コンテンツ能力リストとの比較を行い、実行能力にふさわしい必要能力を持つコンテンツを選定して通信ネットワーク3を介しそのコンテンツを要求のあったロボット1に対して配信する(S13)。
選定されたコンテンツを受信したロボット1はそのコンテンツを実行(再生)し、必要に応じてコンテンツサーバ2に対して終了を通知する(S14)。
図3を参照しながら図1に示すコンテンツサーバ2の動作から説明する。コンテンツサーバ2は、ロボット用コンテンツのそれぞれについて管理と、当該コンテンツの実行に必要なロボット能力のリスト(必要能力リスト)も併せて管理している。必要能力リストには、コンテンツ内で使用されているメディアに関する情報(以下、試験属性と呼ぶ)、およびその属性値に関する推奨値、必須値を持つ。
ここで、「必要能力リスト」と「実行能力リスト」との比較処理(S33)において、デフォルトでは、必要能力リストのうち、必須値をすべて満たしている「実行能力リスト」を持つコンテンツを選定対象とするが、ロボット1からの要求に応じて推奨値を全て満たしているものを選ぶことも可能とすることも考えられる。
また、「必要能力リスト」生成にあたっては、コンテンツ作成者が手動で作る方法の他に、コンテンツファイルから自動で生成することも考えられる。
ロボット1のコンテンツ取得部12では、ユーザあるいはロボット1内のロボットアプリケーション(アプリケーションプログラム)からコンテンツの取得要求があると(S41、Yes)、ロボット1の「実行能力リスト」を添付して、コンテンツサーバ2へコンテンツ取得要求を送信する(S45)。
そして、コンテンツサーバ2からコンテンツの配信を受け取るとコンテンンツ実行部13へ転送する(S46、S47)。
更に、「実行能力リスト」の生成にあたっては、ロボットの販売者、管理者やユーザが手動で生成する方法の他に、例えば、UPnP(Universal Plug and Play)等のプロトコルを利用し、ネットワーク経由で周囲の利用可能なデバイスを検索できたデバイスの能力を自分自身の能力と結合して実行能力リストを動的に生成することも考えられる(S42、S43)。
ここで、コンテンツの実行タイミング制御については、例えば、SMILのためのタイミング制御方式に従うこととする。この場合、物理的アクション記述のために新たに、<ACTION>要素を用意し、ロボット1特有の試験属性を追加定義することとする。図6にコンテンツ、図7に定義された能力リストの記述例が示されている。。
具体的に、ロボットの動作記述用のファイルフォーマットを新たに定義し、同ファイルをSMILにおける基本メディアの一つとして呼び出し可能とし、コンテンツ遷移のための条件分岐として新たにセンサ入力や音声認識の結果を利用している。
また、SMILでは基本メディアとして画像用(img)、映像用(video)、音声用(audio)等7個の要素が定義されているが、これに加えて動作用の要素(action)を新たに定義し、上記により定める動作記述ファイルをsrc属性で参照している。更に、コンテンツ遷移のための条件分岐として、従来のキー入力に加え、音声入力の認識結果およびセンサ入力結果についてもSMILのイベントとして扱っている。このため、イベント検知モジュール15、16は、キー入力、音声認識、センサの全てあるいは一部を有するものとし、再生モジュール17、18、41は、ロボット1の動作制御、音声再生、画像再生、映像再生、文字出力の全てあるいは一部を有するものとする。
説明を図5に戻し、コンテンツ実行部13によるコンテンツ実行、再生タイミング制御の終了を経て(S50、Yes)、必要に応じてコンテンツサーバ2へ終了通知を行い(S51)、動作を終了する。
また、学習の進捗をコンテンツサーバ2側で管理することにより、ユーザは、学校でAベンダ製ロボットから教育を受けた後、家庭にあるBベンダ製ロボットで復習を行う等、異なる場所から異なるロボットを用いてサービスの利用が可能となる。
また、その際にロボット1は、実行能力リストを作成するにあたり、ネットワーク3経由で周囲の利用可能な入出力装置の存在を検索し、検索された装置が持つ能力を自身の能力と統合して実行能力リストを動的に生成することで、周辺リソースを利用して能力以上の性能を発揮することができる。このとき、言語体系にロボットの物理的動作を記述する要素を付加してロボット特有の動きに関する属性を定義することで、ロボットは画像や音声と共に自身の物理的動作を相互に時間的に連携させるコンテンツを再生することができる。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
Claims (4)
- ロボットと、当該ロボットの物理的動作を含むマルチメディア情報再生のためのコンテンツを管理する外部装置とから成るロボット用コンテンツ再生システムであって、
前記外部装置は、前記ロボットからコンテンツ取得要求を受信し、当該要求に付随するロボットの実行能力リストと、前記管理する各コンテンツが持つ、それぞれの実行に必要な必要能力リストによる選定を行い、前記コンテンツ取得要求に適したコンテンツを前記ロボットへ配信し、
前記ロボットは、
コンテンツ取得要求を受信すると共に、生成される自身の実行能力リストを添付して前記外部装置にコンテンツ取得要求を送信し、前記外部装置から、前記実行能力リストと、管理される各コンテンツが持つそれぞれの実行に必要な必要能力リストとの比較によって選定されるコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記取得したコンテンツに基づき、入力装置からのイベントを検知しながら前記ロボットの物理的動作を含むコンテンツの実行タイミング制御を行うコンテンツ実行部と、を備え、
前記コンテンツ取得部は、
前記実行能力リストを作成するにあたり、ネットワーク経由で周囲の利用可能な入出力装置の存在を検索し、検索された入出力装置が持つ能力を自身の能力と統合して前記実行能力リストを動的に生成する、
ことを特徴とするロボット用コンテンツ再生システム。 - 前記必要能力リストは、コンテンツ内で使用されているメディアに関する情報、およびその属性に関する必須値、あるいは必須値および推奨値を持ち、前記選定の際、前記必要能力リストのうち、前記必須値を満たすコンテンツか、前記推奨値を満たすコンテンツのいずれかを選定してロボットへ配信することを特徴とする請求項1に記載のロボット用コンテンツ再生システム。
- ロボット、および当該ロボットの物理的動作を含むマルチメディア情報再生のためのコンテンツを管理する外部装置とから成るロボット用コンテンツ再生システムにおける前記ロボットであって、
コンテンツ取得要求を受信すると共に、生成される自身の実行能力リストを添付して前記外部装置にコンテンツ取得要求を送信し、前記外部装置から、前記実行能力リストと、管理される各コンテンツが持つそれぞれの実行に必要な必要能力リストとの比較によって選定されるコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
前記取得したコンテンツに基づき、入力装置からのイベントを検知しながら前記ロボットの物理的動作を含むコンテンツの実行タイミング制御を行うコンテンツ実行部と、を備え、
前記コンテンツ取得部は、
前記実行能力リストを作成するにあたり、ネットワーク経由で周囲の利用可能な入出力装置の存在を検索し、検索された入出力装置が持つ能力を自身の能力と統合して前記実行能力リストを動的に生成することを特徴とするロボット。 - ロボットの物理的動作を含むマルチメディア情報再生のためのコンテンツを管理する外部装置に接続される前記ロボットに用いられるプログラムであって、
コンテンツ取得要求を受信すると共に、生成される自身の実行能力リストを添付して前記外部装置にコンテンツ取得要求を送信する処理と、
前記外部装置から、前記実行能力リストと、管理される各コンテンツが持つそれぞれの実行に必要な必要能力リストとの比較によって選定されるコンテンツを取得する処理と、
前記取得したコンテンツに基づき、入力装置からのイベントを検知しながら前記ロボットの物理的動作を含むコンテンツの実行タイミング制御を行う処理と、
前記実行能力リストを作成するにあたり、ネットワーク経由で周囲の利用可能な入出力装置の存在を検索し、検索された入出力装置が持つ能力を自身の能力と統合して前記実行能力リストを動的に生成する処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
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