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JP4262417B2 - Caliper body for disc brake for vehicle and manufacturing method thereof - Google Patents

Caliper body for disc brake for vehicle and manufacturing method thereof Download PDF

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JP4262417B2
JP4262417B2 JP2001139503A JP2001139503A JP4262417B2 JP 4262417 B2 JP4262417 B2 JP 4262417B2 JP 2001139503 A JP2001139503 A JP 2001139503A JP 2001139503 A JP2001139503 A JP 2001139503A JP 4262417 B2 JP4262417 B2 JP 4262417B2
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JP
Japan
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caliper body
casting
disc brake
vehicle
manufacturing
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竹徳 土屋
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ディスクブレーキのキャリパボディ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
は、液圧式作動機構を備えたディスクブレーキの主要部の構成を示す。このディスクブレーキは、キャリパボディの本体10に、ブレーキペダルによって操作されるブレーキ用の液圧式作動機構と、ハンドレバーあるいはフットペダルによって操作されるパーキングブレーキ用の機械式作動機構とを設けたものである。キャリパボディの本体10は、ディスクロータ20の両側に対向配置される作用部10a及び反力爪を備えた反作用部10bと、作用部10aと反作用部10bとをディスクロータ20の外側を跨いで連結するブリッジ部10cとを備える。20がディスクロータ、12a、12bが摩擦パッドである。
【0003】
作用部10aには液圧シリンダ14が設けられ、液圧シリンダ14にピストン16が内蔵され、ピストン16と液圧シリンダ14の底部との間が液圧室に形成されて液圧式作動機構が構成される。18は液圧シリンダ14の基部側に形成したパーキングブレーキ機構装着部である。このパーキングブレーキ機構装着部18は作用部10aと一体に方体形状に形成された部位であり、ハンドレバーあるいはフットペダルに連携するワイヤによって回動操作されるカム軸19等のパーキングブレーキ用の機械的作動機構が装着される。
【0004】
このようなディスクブレーキに用いられるキャリパボディは、鉄、アルミニウムといった材料を用いて鋳造によって製造される。キャリパボディを鋳造する一般的な鋳造法は重力鋳造方法によるもので、中子型等の複数の型を組み合わせてキャビティを形成した鋳造型に溶湯を注入し、キャビティに溶湯を充填して所定の形状に成形する。実際には、鋳造型を用いて作用部10a、反作用部10b、ブリッジ部10cを所定の形状に鋳造した後、液圧シリンダ14の内面等の精度が要求される部位等について研削加工等の仕上げ加工を施して製品とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにディスクブレーキに用いられるキャリパボディは鋳造によって製造するから、仕上げ加工を施した部位を除いては、キャリパボディの外表面は鋳造面のままとなっている。この鋳造面は酸化されて酸化皮膜となることから、キャリパボディの熱伝導率を低下させ、キャリパボディの放熱性を阻害するという問題が生じる。
【0006】
アルミニウム製のキャリパボディは、軽量でかつ所要の強度を有するとともに、熱伝導性に優れることから車両用ディスクブレーキとして好適に使用することが可能である。車両用ディスクブレーキではディスクロータと摩擦材との摩擦によって高熱が発生するから、熱伝導性の良好な材料を使用してキャリパボディを製作することはキャリパボディの熱放散性を高め、キャリパボディが過熱することを防止する。これにより、液圧シリンダ内が高温になることが防止され、ディスクブレーキを制御する作動液が過熱することを防止して信頼性の高いブレーキ操作が可能になる。
【0007】
しかしながら、アルミニウムの鋳造面はきわめて酸化しやすく、鋳造型にアルミニウムの溶湯を注入する際にすでに溶湯の表面に酸化皮膜が形成されることからもわかるように、アルミニウムあるいはアルミニウム合金を用いて鋳造したキャリパボディの外表面はアルミニウムの酸化皮膜によって被覆された状態になる。鋳造面は、実際には小さな凹凸が形成された面であり、鋳造型のキャビティに溶湯が充填されていくにしたがって溶湯表面のアルミニウムの酸化皮膜がキャビティの内壁面に積み重なって鋳造されるようになる。この結果、鋳造面には一定の厚さに酸化皮膜が固まって形成され、この酸化皮膜がキャリパボディの熱伝導率を阻害するように作用する。このため、熱伝導率の優れたアルミニウム材を使用して鋳造して得たキャリパボディであっても、十分な放熱性を確保できない場合がある。
【0008】
本発明は、このように鋳造によって製造されている従来の車両用ディスクブレーキのキャリパボディについての課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、キャリパボディの放熱性を向上させ、作動液等の過熱を防止して、さらに信頼性の高いブレーキ操作を可能とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディを提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、次の構成を備える。
すなわち、鋳造により製造された車両用ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、鋳造後に本体の一部について外表面を切除する際に、ディスクロータを跨ぐブリッジ部の側面部の外表面を切除し、作用部と反作用部に挟まれたブリッジ部の中間に、ブリッジ部からの放熱性を向上させる切削面を形成したことを特徴とする。
また、鋳造により製造された車両用ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、鋳造後に本体の一部について外表面を切除する際に、パーキングブレーキ機構装着部の端面を平坦面に切削し、パーキングブレーキ機構装着部からの放熱性を向上させる切削面を形成したことを特徴とする。
また、前記ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、本体の外表面を切除した部位が、本体と湯口部分とが接続された部位であることは、湯口部分と本体とを切断する加工によって、切断端面を放熱面とすることができる点で効果的である。また、前記車両用ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、本体がアルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる製品については、本体の外表面を切除する加工によって、とくに効果的な放熱作用を奏することができる点で効果的である。
【0010】
また、鋳造により製造する車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、鋳造後、本体の一部について外表面を被覆する鋳造面を切除する際に、ディスクロータを跨ぐブリッジ部の側面部の外表面を切除し、作用部と反作用部に挟まれたブリッジ部の中間に、ブリッジ部からの放熱性を向上させる切削面を形成することを特徴とする。
また、鋳造により製造する車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、鋳造後、本体の一部について外表面を被覆する鋳造面を切除する際に、パーキングブレーキ機構装着部の端面を平坦面に切削し、パーキングブレーキ機構装着部からの放熱性を向上させる切削面を形成することを特徴とする。
また、前記車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、鋳造後に切除する部位を湯口に接続して鋳造し、湯口部分を本体から切断することを特徴とする。
また、前記車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、前記パーキングブレーキ機構装着部を成形する部位を鋳造型内で最も上位置とし、反作用部を成形する部位を最も下位置とし、湯口をパーキング機構装着部を成形する部位に接続し、キャビティに溶湯を注入して鋳造することを特徴とする。
また、前記車両用ディスクブレーキの製造方法において、鋳造材料としてアルミニウムまたはアルミニウム合金を使用することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面とともに詳細に説明する。
図1は車両用ディスクブレーキのキャリパボディを鋳造する方法を示す説明図である。同図で30a、30bは鋳造型30の上型及び下型であり、32及び34は下型30bと組み合わせて用いる中子型である。下型30bと中子型32、34とを組み合わせることにより、鋳造型30内にキャリパボディの本体10を成形するキャビティ36が形成される。38はキャビティ36に連通して配置した押湯部、40は湯口である。
【0012】
図示例の鋳造型30ではキャビティ36の配置を、キャリパボディの本体10のパーキングブレーキ機構装着部18を成形する部位36aを鋳造型30内で最も上位置とし、反作用部10bを成形する部位36bを最も下位置としてキャリパボディの本体10を鋳造型30内で縦形に配置して鋳造する。湯口40はパーキングブレーキ機構装着部18を成形する部位に接続し、湯口40から押湯部38、パーキングブレーキ機構装着部18を経由してキャビティ36に溶湯を注入して鋳造する。
【0013】
図1は、湯口40からキャビティ36に溶湯を注入し、キャビティ36および押湯部38を溶湯50によって充填した状態を示す。押湯部38はキャビティ36内に溶湯50を充填する際に、押湯部38に充填されている溶湯50の重量によってキャビティ36に確実に溶湯50を充填し、緻密に鋳造する作用と、溶湯50が凝固する際の体積収縮に応じて溶湯50を補充しヒケ等の欠陥が生じないようにする作用がある。本実施形態では、アルミニウムの溶湯をキャビティ36に注入して鋳造したが、アルミニウム以外の鋳造材料を使用して鋳造する場合も同様に行うことができる。キャビティ36内で溶湯が凝固した後、型開きして鋳造品を取り出しする。
【0014】
図2、3、4は、図1に示す鋳造型30を用いて鋳造した鋳造品に所要の加工を施して得られたキャリパボディの製品の構成を示す正面図、側面図、平面図である。
これら各図において、10aが作用部、10bが反力爪を備えた反作用部、10cが作用部10aと反作用部10bとを連結するブリッジ部である。作用部10aには液圧シリンダ14が成形され、液圧シリンダ14の基部側に作用部10aと一体にパーキングブレーキ機構装着部18が形成されている。
【0015】
図1に示す鋳造型30から取り出した鋳造品は、キャリパボディの本体10のパーキングブレーキ機構装着部18に押湯部38内で凝固した金属が連結した状態のものであるから、まず、押湯部38内で凝固した金属部分をパーキングブレーキ機構装着部18から切断して除去する。
パーキングブレーキ機構装着部18は、図4に示すように、方体形状(四角柱状)に成形されてる部位であり、押湯部38内で凝固した金属をパーキングブレーキ機構装着部18から切断して除去することによって端面が切断端面になる。本実施形態のキャリパボディでは、このパーキングブレーキ機構装着部18の端面18aを平坦面に切削して切削面Aとする。この切削加工によって切削面Aはアルミニウムの光沢面になる。パーキングブレーキ機構装着部18の端面を切削面とすることにより、パーキングブレーキ機構装着部18側からの放熱性を向上させることが可能となる。
【0016】
また、本実施形態のキャリパボディでは、図3に示すように、鋳造型30から鋳造品を取り出した後、ブリッジ部10cの両側面に切削加工を施してキャリパボディの本体10の外表面を被覆している鋳造面を除去し、ブリッジ部10cの両側面を切削面B、Bとする。この切削加工によって、切削面B、Bは平坦な光沢面となり、ブリッジ部10cからの放熱性を好適に向上させることが可能となる。
図3に示すように、切削面B、Bは作用部10aと反作用部10bに挟まれた中間に形成される。ブリッジ部10cには、ディスクロータと摩擦材との摩擦による摩擦熱が作用部10a及び反作用部10bから伝導されるとともに、高温になるディスクロータからの熱が輻射される。したがって、ブリッジ部10cからの放熱性を向上させることは、ブリッジ部10cの周囲の熱による変形を抑えることができる点で有効である。
【0017】
キャリパボディの製作にあたっては、鋳造後、液圧シリンダ14の内周面を切削加工し、マスタシリンダと接続するユニオン孔等に切削加工を施すから、これらの切削加工工程中にブリッジ部10cの側面部にも切削加工を施すことができる。切削加工工程でブリッジ部10cに加工を施すことから、特別の加工装置も不要であり、容易に加工できるという利点がある。ブリッジ部10cの側面部は外部に平坦状に露出する部位であり、簡単に切削加工を施すことが可能である。
【0018】
なお、本実施形態では、ブリッジ部10cからの放熱性を向上させるため、ブリッジ部10cの側面に切削加工を施したが、ブリッジ部10c以外の本体10の外表面の適宜部位に切削加工を施すことにより外表面の鋳造面を除去してキャリパボディの放熱性を向上させることができる。
キャリパボディの作用部10aに設けられる液圧シリンダは作動液が供給される液圧室を構成するから、この液圧室の放熱性を向上させることも重要である。液圧室が過熱して作動液が高温になりベーパロック現象が発生することが起こり得るからである。このため、液圧室の近傍部分のキャリパボディの外表面を切削加工して鋳造面を除去し、キャリパボディの放熱性を向上させる方法も有効である。
【0019】
前述したように、本実施形態のキャリパボディでは液圧シリンダの底部側にパーキングブレーキ機構装着部18を設けているから、このパーキングブレーキ機構装着部18の端面を切削面とすることでパーキングブレーキ機構装着部18からの放熱性を良好とし、液圧室の放熱性を向上させている。
パーキングブレーキ機構装着部を備えていないキャリパボディの場合も、液圧シリンダの底部側に湯口を接続する配置として鋳造することにより、湯口部分を接続部から切断する加工によって同時に切断端面が切削面となり、液圧室からの放熱性を良好にすることが可能となる。湯口部分を接続部から切断する加工と切断端面を切削面に加工する作業が同時に行える点で効果的である。
【0020】
キャリパボディの外表面の所要部位に切削加工を施してキャリパボディの放熱性を向上させる方法は、アルミニウム鋳造品以外の鋳造品についても有効であるが、アルミニウム鋳造品の場合はキャリパボディの外表面にアルミニウムの酸化皮膜が形成されやすいこと、アルミニウムの酸化皮膜によって熱伝導が妨げられることから、キャリパボディの熱放散性が抑制されることから、アルミニウム鋳造品に適用してとくに有効である。
【0021】
【発明の効果】
本発明に係る車両用ディスクブレーキのキャリパボディ及びその製造方法によれば、上述したように、鋳造後に本体の外表面を切除することによって、本体の外表面を被覆している鋳造面を除去することができ、酸化皮膜によって妨げられているキャリパボディの熱伝導を良好にすることができ、キャリパボディの放熱性を向上させることができて、キャリパボディが過熱することを防止して、安定して信頼性の高いブレーキ操作を可能とするキャリパボディを提供することができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ディスクブレーキのキャリパボディを鋳造によって製造する方法を示す説明図である。
【図2】本発明に係る車両用ディスクブレーキのキャリパボディの一実施形態の構成を示す正面図である。
【図3】本発明に係る車両用ディスクブレーキのキャリパボディの一実施形態の構成を示す側面図である。
【図4】本発明に係る車両用ディスクブレーキのキャリパボディの一実施形態の構成を示す平面図である。
【図5】車両用ディスクブレーキの主要部の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10 本体
10a 作用部
10b 反作用部
10c ブリッジ部
14 液圧シリンダ
16 ピストン
18 パーキングブレーキ機構装着部
19 カム軸
20 ディスクロータ
30 鋳造型
30a 上型
30b 下型
32、34 中子型
36 キャビティ
38 押湯部
40 湯口
50 溶湯
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a caliper body for a vehicle disc brake and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
FIG. 5 shows the configuration of the main part of a disc brake equipped with a hydraulic operating mechanism. In this disc brake, a caliper body main body 10 is provided with a brake hydraulic operating mechanism operated by a brake pedal and a parking brake mechanical operating mechanism operated by a hand lever or a foot pedal. is there. The main body 10 of the caliper body is connected across the outer side of the disk rotor 20 with the action part 10a and the reaction part 10b provided with reaction force claws disposed opposite to both sides of the disk rotor 20, and the action part 10a and the reaction part 10b. And a bridge portion 10c. 20 is a disk rotor, and 12a and 12b are friction pads.
[0003]
The operating portion 10a is provided with a hydraulic cylinder 14, a piston 16 is built in the hydraulic cylinder 14, and a hydraulic chamber is formed between the piston 16 and the bottom of the hydraulic cylinder 14 in a hydraulic chamber. Is done. Reference numeral 18 denotes a parking brake mechanism mounting portion formed on the base side of the hydraulic cylinder 14. The parking brake mechanism mounting portion 18 is a portion formed in a rectangular shape integrally with the action portion 10a, and a parking brake machine such as a cam shaft 19 that is rotated by a wire linked to a hand lever or a foot pedal. A mechanical actuation mechanism is installed.
[0004]
A caliper body used for such a disc brake is manufactured by casting using a material such as iron or aluminum. A general casting method for casting a caliper body is a gravity casting method. A molten mold is injected into a casting mold in which a cavity is formed by combining a plurality of molds such as a core mold, and the molten metal is filled into the cavity. Mold into shape. Actually, after casting the action portion 10a, the reaction portion 10b, and the bridge portion 10c into a predetermined shape using a casting mold, finishing such as grinding processing is performed on a portion where accuracy such as the inner surface of the hydraulic cylinder 14 is required. It is processed into a product.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Since the caliper body used for the disc brake is manufactured by casting as described above, the outer surface of the caliper body remains a cast surface except for the finished part. Since this cast surface is oxidized to become an oxide film, there arises a problem that the thermal conductivity of the caliper body is lowered and the heat dissipation of the caliper body is hindered.
[0006]
The caliper body made of aluminum is lightweight and has a required strength, and is excellent in thermal conductivity, so that it can be suitably used as a vehicle disc brake. In vehicle disc brakes, high heat is generated due to friction between the disc rotor and the friction material, so manufacturing a caliper body using a material with good thermal conductivity increases the heat dissipation of the caliper body, and the caliper body Prevent overheating. As a result, the inside of the hydraulic cylinder is prevented from becoming high temperature, and the hydraulic fluid that controls the disc brake is prevented from overheating, and a highly reliable brake operation can be performed.
[0007]
However, the cast surface of aluminum is very easy to oxidize, and as it can be seen from the fact that an oxide film is already formed on the surface of the molten metal when it is poured into the casting mold, it was cast using aluminum or an aluminum alloy. The outer surface of the caliper body is covered with an oxide film of aluminum. The casting surface is actually a surface with small irregularities formed so that the aluminum oxide film on the surface of the molten metal is cast on the inner wall surface of the cavity as the molten metal fills the cavity of the casting mold. Become. As a result, an oxide film is formed in a fixed thickness on the casting surface, and this oxide film acts to inhibit the thermal conductivity of the caliper body. For this reason, even if it is the caliper body obtained by casting using the aluminum material excellent in thermal conductivity, sufficient heat dissipation may not be ensured.
[0008]
The present invention has been made to solve the problems associated with the caliper body of a conventional vehicle disc brake manufactured by casting as described above. The object of the present invention is to improve the heat dissipation of the caliper body. An object of the present invention is to provide a caliper body for a disc brake for a vehicle that prevents overheating of hydraulic fluid and the like and enables more reliable brake operation.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention comprises the following arrangement.
That is, in the caliper body of a vehicle disc brake manufactured by casting, when the outer surface of a part of the main body is cut after casting, the outer surface of the side portion of the bridge portion straddling the disc rotor is cut off, A cutting surface for improving heat dissipation from the bridge portion is formed in the middle of the bridge portion sandwiched between the reaction portions .
Further, in a caliper body of a vehicle disc brake manufactured by casting, when the outer surface of a part of the main body is cut off after casting, the end surface of the parking brake mechanism mounting portion is cut into a flat surface, and the parking brake mechanism mounting portion The cutting surface which improves the heat dissipation from is formed .
Further, in the caliper body before SL disc brake, sites were excised outer surface of the body, it is the site of the body and the sprue portion is connected, by the processing of cutting the sprue portion and the body, the cut edge This is effective in that it can be a heat dissipation surface. Further, in the caliper body of the vehicle disc brake, the product whose body is made of aluminum or aluminum alloy is effective in that a particularly effective heat dissipating action can be exerted by cutting the outer surface of the body. is there.
[0010]
Further, in the method of manufacturing a caliper body for a vehicle disc brake manufactured by casting, when the cast surface covering the outer surface of a part of the main body is cut off after casting, the outer side of the side portion of the bridge portion straddling the disc rotor is removed. The cutting surface which cuts off the surface and improves the heat dissipation from a bridge part is formed in the middle of the bridge part pinched by the action part and the reaction part, It is characterized by the above-mentioned.
Further, in the method of manufacturing a caliper body for a vehicle disc brake manufactured by casting, when the cast surface that covers the outer surface of a part of the main body is cut off after casting, the end surface of the parking brake mechanism mounting portion is made flat. It cuts and forms the cutting surface which improves the heat dissipation from a parking brake mechanism mounting part.
In the method for producing the caliper body of the vehicle disc brake, cast by connecting the site to ablate after casting sprue, the sprue portion you characterized by cutting from the body.
In the caliper body manufacturing method for a vehicle disc brake, the portion for forming the parking brake mechanism mounting portion is the uppermost position in the casting mold, the portion for forming the reaction portion is the lowest position, and the gate is parked. The mechanism mounting portion is connected to a part to be molded, and molten metal is injected into the cavity and cast.
In the method of manufacturing a vehicle disc brake, aluminum or an aluminum alloy is used as a casting material.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EXEMPLARY EMBODIMENTS Hereinafter, preferred embodiments of the invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is an explanatory view showing a method of casting a caliper body of a vehicle disc brake. In the figure, 30a and 30b are upper and lower molds of the casting mold 30, and 32 and 34 are core molds used in combination with the lower mold 30b. By combining the lower mold 30 b and the core molds 32 and 34, a cavity 36 for forming the caliper body main body 10 is formed in the casting mold 30. Reference numeral 38 denotes a feeder part arranged in communication with the cavity 36, and reference numeral 40 denotes a gate.
[0012]
In the illustrated casting mold 30, the cavity 36 is arranged such that the portion 36 a for molding the parking brake mechanism mounting portion 18 of the caliper body main body 10 is the uppermost position in the casting die 30 and the portion 36 b for molding the reaction portion 10 b is formed. As the lowest position, the caliper body main body 10 is vertically arranged in the casting mold 30 and cast. The pouring gate 40 is connected to a portion where the parking brake mechanism mounting portion 18 is formed, and the molten metal is poured from the pouring gate 40 into the cavity 36 through the feeder portion 38 and the parking brake mechanism mounting portion 18 for casting.
[0013]
FIG. 1 shows a state in which molten metal is injected from the gate 40 into the cavity 36 and the cavity 36 and the hot metal portion 38 are filled with the molten metal 50. When the molten metal 50 is filled in the cavity 36, the feeder part 38 reliably fills the cavity 36 with the molten metal 50 by the weight of the molten metal 50 filled in the molten metal part 38, and casts the molten metal The molten metal 50 is replenished in accordance with the volume shrinkage when the 50 is solidified to prevent defects such as sink marks. In the present embodiment, the molten aluminum is poured into the cavity 36 and cast, but the same can be done when casting using a casting material other than aluminum. After the molten metal solidifies in the cavity 36, the mold is opened and the cast product is taken out.
[0014]
2, 3, and 4 are a front view, a side view, and a plan view showing the structure of a caliper body product obtained by subjecting a cast product cast using the casting mold 30 shown in FIG. .
In these figures, 10a is an action part, 10b is a reaction part provided with a reaction force claw, and 10c is a bridge part that connects the action part 10a and the reaction part 10b. A hydraulic cylinder 14 is formed in the action portion 10 a, and a parking brake mechanism mounting portion 18 is formed integrally with the action portion 10 a on the base side of the hydraulic cylinder 14.
[0015]
Since the cast product taken out from the casting mold 30 shown in FIG. 1 is in a state where the metal solidified in the feeder section 38 is connected to the parking brake mechanism mounting portion 18 of the main body 10 of the caliper body, The metal portion solidified in the portion 38 is cut off from the parking brake mechanism mounting portion 18 and removed.
As shown in FIG. 4, the parking brake mechanism mounting portion 18 is a portion formed in a rectangular shape (square column shape), and the metal solidified in the feeder 38 is cut from the parking brake mechanism mounting portion 18. By removing, the end face becomes a cut end face. In the caliper body of this embodiment, the end surface 18a of the parking brake mechanism mounting portion 18 is cut into a flat surface to obtain a cutting surface A. By this cutting process, the cut surface A becomes a glossy surface of aluminum. By making the end surface of the parking brake mechanism mounting portion 18 a cutting surface, it is possible to improve the heat dissipation from the parking brake mechanism mounting portion 18 side.
[0016]
Further, in the caliper body of this embodiment, as shown in FIG. 3, after the cast product is taken out from the casting mold 30, both sides of the bridge portion 10c are cut to cover the outer surface of the main body 10 of the caliper body. The cast surface is removed, and both side surfaces of the bridge portion 10c are defined as cutting surfaces B and B. By this cutting, the cutting surfaces B and B become flat glossy surfaces, and the heat dissipation from the bridge portion 10c can be suitably improved.
As shown in FIG. 3, the cutting surfaces B and B are formed in the middle between the action part 10a and the reaction part 10b. Friction heat due to friction between the disk rotor and the friction material is conducted from the action part 10a and the reaction part 10b to the bridge part 10c, and heat from the disk rotor that becomes high temperature is radiated. Therefore, improving the heat dissipation from the bridge portion 10c is effective in that the deformation due to the heat around the bridge portion 10c can be suppressed.
[0017]
In manufacturing the caliper body, the inner peripheral surface of the hydraulic cylinder 14 is cut after casting, and the union hole and the like connected to the master cylinder are cut. Therefore, the side surface of the bridge portion 10c is cut during these cutting steps. The part can also be cut. Since the bridge portion 10c is processed in the cutting process, there is an advantage that a special processing apparatus is unnecessary and processing can be easily performed. The side surface portion of the bridge portion 10c is a portion exposed to the outside in a flat shape, and can be easily cut.
[0018]
In the present embodiment, in order to improve the heat dissipation from the bridge portion 10c, the side surface of the bridge portion 10c is cut. However, the appropriate portion of the outer surface of the main body 10 other than the bridge portion 10c is cut. As a result, the cast surface on the outer surface can be removed to improve the heat dissipation of the caliper body.
Since the hydraulic cylinder provided in the action part 10a of the caliper body constitutes a hydraulic chamber to which hydraulic fluid is supplied, it is also important to improve the heat dissipation of the hydraulic chamber. This is because the hydraulic chamber is overheated and the hydraulic fluid becomes high temperature and a vapor lock phenomenon may occur. Therefore, it is also effective to cut the outer surface of the caliper body in the vicinity of the hydraulic chamber to remove the cast surface and improve the heat dissipation of the caliper body.
[0019]
As described above, since the parking brake mechanism mounting portion 18 is provided on the bottom side of the hydraulic cylinder in the caliper body of this embodiment, the parking brake mechanism can be obtained by using the end surface of the parking brake mechanism mounting portion 18 as a cutting surface. The heat dissipation from the mounting portion 18 is good, and the heat dissipation of the hydraulic chamber is improved.
Even in the case of a caliper body that does not have a parking brake mechanism mounting part, the cutting end surface becomes a cutting surface at the same time by cutting the pouring part from the connecting part by casting it as an arrangement that connects the pouring part to the bottom side of the hydraulic cylinder. The heat dissipation from the hydraulic chamber can be improved. This is effective in that the process of cutting the sprue portion from the connecting portion and the work of cutting the cut end surface into a cutting surface can be performed simultaneously.
[0020]
The method of improving the heat dissipation of the caliper body by cutting the required part on the outer surface of the caliper body is effective for cast products other than aluminum cast products, but in the case of aluminum cast products, the outer surface of the caliper body In particular, the aluminum oxide film is easily formed, and the heat conduction is hindered by the aluminum oxide film, so that the heat dissipation of the caliper body is suppressed.
[0021]
【The invention's effect】
According to the caliper body of a vehicle disc brake and the method for manufacturing the same according to the present invention, as described above, the casting surface covering the outer surface of the main body is removed by cutting the outer surface of the main body after casting. The heat transfer of the caliper body hindered by the oxide film can be improved, the heat dissipation of the caliper body can be improved, and the caliper body can be prevented from overheating and stable. In addition, a caliper body that enables highly reliable brake operation can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing a method of manufacturing a caliper body of a vehicle disc brake by casting.
FIG. 2 is a front view showing a configuration of one embodiment of a caliper body of a vehicle disc brake according to the present invention.
FIG. 3 is a side view showing a configuration of one embodiment of a caliper body of a vehicle disc brake according to the present invention.
FIG. 4 is a plan view showing a configuration of an embodiment of a caliper body of a vehicle disc brake according to the present invention.
FIG. 5 is an explanatory view showing a configuration of a main part of a vehicle disc brake.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Main body 10a Action part 10b Reaction part 10c Bridge part 14 Hydraulic cylinder 16 Piston 18 Parking brake mechanism mounting part 19 Cam shaft 20 Disc rotor 30 Casting mold 30a Upper mold 30b Lower mold 32, 34 Core mold 36 Cavity 38 Feeding part 40 spout 50 molten metal

Claims (9)

鋳造により製造された車両用ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、
鋳造後に本体の一部について外表面を切除する際に、ディスクロータを跨ぐブリッジ部の側面部の外表面を切除し、
作用部と反作用部に挟まれたブリッジ部の中間に、ブリッジ部からの放熱性を向上させる切削面を形成したことを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディ。
In the caliper body of a vehicle disc brake manufactured by casting,
When cutting the outer surface of a part of the main body after casting, cut the outer surface of the side part of the bridge part across the disk rotor,
A caliper body for a vehicle disc brake, wherein a cutting surface for improving heat dissipation from the bridge portion is formed in the middle of the bridge portion sandwiched between the action portion and the reaction portion .
鋳造により製造された車両用ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、
鋳造後に本体の一部について外表面を切除する際に、パーキングブレーキ機構装着部の端面を平坦面に切削し、パーキングブレーキ機構装着部からの放熱性を向上させる切削面を形成したことを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディ。
In the caliper body of a vehicle disc brake manufactured by casting,
When cutting the outer surface of a part of the main body after casting, the end surface of the parking brake mechanism mounting part is cut into a flat surface to form a cutting surface that improves heat dissipation from the parking brake mechanism mounting part Caliper body for disc brakes for vehicles.
請求項1または2記載の車両用ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、
本体の外表面を切除した部位が、本体と湯口部分とが接続された部位であることを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディ。
In the caliper body of the vehicle disc brake according to claim 1 or 2 ,
A caliper body for a disc brake for a vehicle, wherein a portion of the outer surface of the main body is cut off at a portion where the main body and the gate portion are connected.
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ディスクブレーキのキャリパボディにおいて、
本体がアルミニウムあるいはアルミニウム合金からなることを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディ。
In the caliper body of the disk brake for vehicles according to any one of claims 1 to 3 ,
A caliper body for a vehicle disc brake, characterized in that the main body is made of aluminum or an aluminum alloy.
鋳造により製造する車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、In a caliper body manufacturing method for a vehicle disc brake manufactured by casting,
鋳造後、本体の一部について外表面を被覆する鋳造面を切除する際に、ディスクロータを跨ぐブリッジ部の側面部の外表面を切除し、After casting, when excising the casting surface covering the outer surface of a part of the main body, the outer surface of the side portion of the bridge portion straddling the disk rotor is excised,
作用部と反作用部に挟まれたブリッジ部の中間に、ブリッジ部からの放熱性を向上させる切削面を形成することを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法。A method for manufacturing a caliper body for a disk brake for a vehicle, wherein a cutting surface for improving heat dissipation from the bridge portion is formed in the middle of the bridge portion sandwiched between the action portion and the reaction portion.
鋳造により製造する車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、
鋳造後、本体の一部について外表面を被覆する鋳造面を切除する際に、パーキングブレーキ機構装着部の端面を平坦面に切削し、パーキングブレーキ機構装着部からの放熱性を向上させる切削面を形成することを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法。
In the caliper body manufacturing method for a vehicle disc brake manufactured by casting,
After casting, when cutting the casting surface that covers the outer surface of a part of the main body, the end surface of the parking brake mechanism mounting part is cut into a flat surface, and a cutting surface that improves heat dissipation from the parking brake mechanism mounting part is provided. A method of manufacturing a caliper body for a disc brake for a vehicle, characterized by comprising:
請求項5または6記載の車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、
鋳造後に切除する部位を湯口に接続して鋳造し、湯口部分を本体から切断することを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法。
In the manufacturing method of the caliper body of the disc brake for vehicles according to claim 5 or 6 ,
A method of manufacturing a caliper body for a vehicle disc brake, wherein a portion to be cut after casting is connected to a gate and casted, and the gate portion is cut from the main body.
請求項6記載の車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法において、
前記パーキングブレーキ機構装着部を成形する部位を鋳造型内で最も上位置とし、反作用部を成形する部位を最も下位置とし、湯口をパーキング機構装着部を成形する部位に接続し、キャビティに溶湯を注入して鋳造することを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法
In the caliper body manufacturing method for a vehicle disc brake according to claim 6,
The part where the parking brake mechanism mounting part is molded is the uppermost position in the casting mold, the part where the reaction part is molded is the lowest position, the gate is connected to the part where the parking mechanism mounting part is molded, and the molten metal is added to the cavity. A method of manufacturing a caliper body for a disc brake for a vehicle, characterized by being cast by casting .
請求項5〜8のいずれか一項記載の車両用ディスクブレーキの製造方法において、鋳造材料としてアルミニウムまたはアルミニウム合金を使用することを特徴とする車両用ディスクブレーキのキャリパボディの製造方法。 9. The method of manufacturing a caliper body for a vehicle disc brake according to any one of claims 5 to 8, wherein aluminum or an aluminum alloy is used as a casting material.
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